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1. (WO2017022045) 携帯情報装置、寸法測定方法、および寸法測定プログラム
Document

明 細 書

発明の名称 携帯情報装置、寸法測定方法、および寸法測定プログラム

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071  

符号の説明

0072  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

明 細 書

発明の名称 : 携帯情報装置、寸法測定方法、および寸法測定プログラム

技術分野

[0001]
 本発明は、携帯情報装置で寸法を測定する技術に関する。

背景技術

[0002]
 人間の足を撮影した画像データからその足の寸法を測定する技術が提案されている。特許文献1には、両足を並列に載置可能な大きさで形成され、それぞれの足を載置される足載置部位が略平面状である足載置台と、当該足載置台の各足載置部位に対して所定角度傾斜させて起立させ、足載置部位横に配設される複数の略平板状の鏡体と、足載置台から上方に離反して配設され、足載置台上に載置された両方の足の上面及び鏡体に映る足側面の鏡像を撮像し、両足の上面及び側面の鏡像の各画像情報を出力する一又は複数の撮像手段と、撮像手段から出力される画像情報を演算処理して両足の所定部分の寸法を導く測定処理手段とを備える足サイズ測定器が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2002-81912号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 インターネットショッピングの普及により、ユーザは、店舗を訪れること無く自宅などから靴などの履物を購入できるようになっている。自分の足に適合する履物を購入するために、ある程度の精度で自分の足の寸法あるいは靴のサイズが必要である。特許文献1の機器によれば足の寸法を測定することができるが、当該機器は店舗への導入を前提とした専用の機器であり、個人のユーザが自宅などで足の寸法を測定するには大掛かりなものである。
[0005]
 本発明の目的は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯情報装置を利用して寸法を測定する技術を提供することである。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明の一態様による携帯情報装置は、カメラと傾きセンサーと処理部とを有し、処理部は、足を置く領域である足配置領域を示す足位置ガイド画像を、前記カメラにより取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳し、前記傾きセンサーを利用することにより、所定の平面に対する前記カメラの傾きを検知し、前記カメラの傾きが所定の傾き閾値以下であるとき、前記平面上で前記足配置領域に置かれた足と所定の形状および大きさを表し前記平面に置かれた基準物とを含む静止画を前記カメラにより撮影して画像データを生成し、前記画像データ内の前記基準物と前記足の領域とに基づいて前記足の寸法を算出する携帯情報装置。

発明の効果

[0007]
 本発明によれば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯情報装置を利用して寸法を測定することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 携帯情報装置により足の寸法を測定する様子を示す図である。
[図2] 携帯情報装置のブロック図である。
[図3] 足採寸の処理全体のフローチャートである。
[図4] 静止画を撮影する詳細処理例を示すフローチャートである。
[図5] 撮影時にタッチパネルディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
[図6] 傾き表示画像の表示例を示す図である。
[図7] 足の寸法を算出する処理のフローチャートである。
[図8] 画像データに対して平面的な補正を行う様子を示す図である。
[図9] 足の領域を立体的に補正する様子を示す図である。
[図10] 爪先線を手動で位置合わせする様子を示す図である。
[図11] 爪先線を自動で位置合わせする様子を示す図である。

発明を実施するための形態

[0009]
 本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[0010]
 図1は、本実施形態により携帯情報装置による足の寸法を測定する様子を示す図である。
[0011]
 本実施形態による携帯情報装置10は、スマートフォン、タブレット端末に代表されるような手で持った状態で使用する情報処理装置である。携帯情報装置10は、アプリケーションのソフトウェアプログラムをインストールすることができ、アプリケーションを実行することにより動作する。携帯情報装置10は、インストールするアプリケーションにより様々な機能を実現することができる。
[0012]
 本実施形態の携帯情報装置10は、足FTの寸法を測定することを可能にするアプリケーションがインストールされている。足FTの寸法として典型的には足の前後方向の最も長い部分の長さである。また、足FTの寸法として足FTの横幅が含まれていてもよい。
[0013]
 例えば、本アプリケーションで測定した足FTの寸法はECサイト(電子商取引サイト)で靴を購入する際に靴のサイズ選択に利用することができる。また、本アプリケーション自体が、足FTの寸法を測定する機能だけでなく、ECサイトを利用するための各種機能を備えたものであってもよい。
[0014]
 携帯情報装置10で足FTの寸法を測定するとき、所定の形状および大きさを持った基準物CDと足FTとを含むように静止画を撮影する。足FTのサイズはその静止画から算出される。基準物CDは例えば所定の形状、大きさ、および模様を有するカードである。
[0015]
 図2は携帯情報装置のブロック図である。携帯情報装置10は、プロセッサ20、記憶装置12、傾きセンサー13、スピーカー14、タッチパネルディスプレイ15、カメラ16、および通信モジュール17を有している。
[0016]
 プロセッサ20は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションを実行する処理装置である。プロセッサ20は、アプリケーションを実行することにより、ガイド部21、傾き検知部22、静止画撮影部23、および計算部24の各部の機能を実現する。これら各部の機能については後述する。
[0017]
 記憶装置12は、アプリケーションプログラム、アプリケーションが動作する上で必要な設定情報、アプリケーションが処理に用いるデータなどを保持する記憶装置である。
[0018]
 傾きセンサー13は、携帯情報装置10の傾きを検知するセンサーである。携帯情報装置10の傾きはカメラ16の傾きでもある。
[0019]
 スピーカー14は、プロセッサ20の処理に基づき音声を出力する音声出力装置である。
[0020]
 タッチパネルディスプレイ15は、プロセッサ20の処理に基づき画像やテキスト等を画面に表示する出力装置と、ユーザ操作を受け付ける入力装置を一体化した操作表示装置である。出力装置が画面に画像等を表示し、入力装置は画面へのタッチ装置を受け付ける。
[0021]
 カメラ16はリアルタイムの動画映像を出力するとともに指示により静止画を撮影する。
[0022]
 通信モジュール17は、携帯電話網あるいはWi-Fiを介する無線通信を行うモジュールである。測定した足FTの寸法を利用してECサイトで靴などを購入する場合、プロセッサ20が通信モジュール17を用いてネットワーク経由でECサイトにアクセスする。
[0023]
 上述した構成を有する携帯情報装置10において、記憶装置12には、足FTの寸法を測定することを可能にするアプリケーションが格納されており、プロセッサ20はそのアプリケーションを実行することにより、図3に示す動作を行う。
[0024]
 図3は足採寸の処理全体のフローチャートである。
[0025]
 まずガイド部21が、足FTを置く領域である足配置領域を示す足位置ガイド画像を、カメラ16により取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳してタッチパネルディスプレイ15に表示する(ステップS101)。
[0026]
 ユーザは、タッチパネルディスプレイ15に表示された足位置ガイド画像によるガイドに従って、足FTが足配置領域に納まるように、足FTの位置とカメラ16の位置および方向を調整する。その際、所定の形状および大きさを表す基準物もカメラ映像に納まるように調整する。基準物は例えば所定のカードであり、カード自体あるいはカードに表示された模様により所定の形状および大きさを表す。
[0027]
 ユーザが足FT、基準物、カメラ16の位置あるいは角度を調整しているとき、傾き検知部22が、傾きセンサー13を利用することにより、所定の平面に対するカメラ16の傾きを検知する。所定の平面は一例として床面である。
[0028]
 そして、静止画撮影部23が、カメラ16の傾きが傾き閾値以下であるとき、平面上で足配置領域に置かれた足FTと、その平面に置かれた基準物とを含む静止画をカメラ16により撮影して画像データを生成する(ステップS102)。傾き閾値は、カメラ16の傾きに関する閾値であり、カメラ16で撮影される画像データに対する傾きに基づく補正により足FTの寸法として所望の精度が得られる値に予め設定しておく。
[0029]
 生成した画像データには基準物と足FTが納まっているので、計算部24が、画像データ内の基準物と足FTの領域を抽出し、基準物と足FTの領域に基づき、足FTの寸法を算出する(ステップS103)。例えば、基準物の示す形状および大きさを基準として、足FTの領域の形状および大きさから得られる足FTの爪先から踵までの長さを算出する。計算部24の処理は図2に示すように平面補正部25、足領域検出部26、および足寸法算出部27の処理を含むが、その詳細は後述する。
[0030]
 足FTの寸法を正確に算出するには画像データにおいてカメラ16の傾きによる歪が少ないことが必要であるが、スマートフォンやタブレット端末などの携帯情報装置10を手で正確に水平に固定するのは難しい。撮影時のカメラ16の傾きが大きいと画像データを補正しても十分な精度で足FTの寸法を算出するのは困難である。しかしながら、本実施形態の構成によれば、まずカメラ16の傾きを補正で精度が確保できる範囲内にした状態で静止画を撮影し、得られた画像データに対して補正をするので、手に持って操作する携帯情報装置10により誤差の少ない足FTの寸法を測定することが可能である。
[0031]
 図4は、静止画を撮影する詳細処理例を示すフローチャートである。
[0032]
 まず、ガイド部21が足位置ガイド画像を重畳したガイド画像を表示している間、静止画撮影部23は、傾き検知部22の検知結果に基づき、カメラ16の傾きが傾き閾値以下であるか否か判定する(ステップS201)。
[0033]
 カメラ16の傾きが傾き閾値より大きければ、静止画撮影部23は、撮影不可の状態である旨をタッチパネルディスプレイ15に表示し(ステップS202)、ステップS201にもどる。なお、撮影不可の状態でユーザによるタッチパネルディスプレイ15上への撮影操作があった場合、静止画撮影部23は、撮影不可の状態であることを示す警告音をスピーカー14から発生させることにしてもよい。
[0034]
 ステップS201にて、カメラ16の傾きが傾き閾値以下であれば、静止画撮影部23は、撮影可の状態である旨をタッチパネルディスプレイ15に表示し(ステップS203)、ユーザによるタッチパネルディスプレイ15上への撮影操作があるかどうか判定する(ステップS204)。
[0035]
 なお、撮影不可の状態および撮影可の状態は、静止画撮影部23からの指示によりガイド部21あるいは傾き検知部22がタッチパネルディスプレイ15に表示することにしてよい。
[0036]
 ユーザによる撮影操作がなければ、静止画撮影部23は、ステップS201に戻り、カメラ16の傾きの監視を継続する。ユーザによる撮影操作があれば、静止画撮影部23は、カメラ16によって静止画を撮影する(ステップS205)。
[0037]
 図5は、撮影時にタッチパネルディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。なお、ここでは見やすくするためにカメラ映像に平面的な足跡形状だけが示されているが、実際にはカメラ映像に足だけでなく立体的に脚が映る。
[0038]
 ガイド部21は、カメラ16で得られるカメラ映像において踵を前後方向の中央近傍に位置させるような足位置ガイド画像31を表示する。カメラ16の位置と踵の位置が前後方向にずれていると、踵の背後側に膨らんだ部分が高さを持っていることに起因して、画像データから算出する足FTの寸法に踵の部分で誤差が生じうる。これに対して、本構成によれば、足位置ガイド画像31によるガイドにより、前後方向においてカメラ16を踵の位置に合わせることができるので、踵の高さによる足寸法の算出誤差を抑えることができる。
[0039]
 足位置ガイド画像31には、足配置領域32、縦方向直線33、および横方向直線34a、34bが含まれている。
[0040]
 足配置領域32は、カメラ16で撮影される全体領域30のうち前方側にあり、全体領域30の略半分の長さである。カメラ16で撮影される全体領域30の前方側の略半分の長さの部分を足配置領域32とすることで、踵を全体領域30における前後方向の中央近傍に位置させることができる。全体領域30の中央はカメラ16の略正面に当るので、自然と踵をカメラ16の略正面に位置させることができる。
[0041]
 また、ガイド部21は、右足を撮影するとき足位置ガイド画像31を全体領域30の右前方側に表示し、左足を撮影するとき足位置ガイド画像31を全体領域30の左前方側に表示する。例えば右足を撮影するとき、右足の左側に基準物CDを置いて自然な撮影姿勢で右足と基準物CDの両方を画像データに収めることができ、かつ、前後方向におけるカメラ16の位置を踵に合わせることができる。
[0042]
 足位置ガイド画像31は、足FTの最も長い部分を合わせる第1の直線(縦方向直線33)と、第1の直線と交差し第1の直線33の延びる方向に移動可能な2本の第2の直線(横方向直線34a、34b)と、を含む。そして、計算部24は、2本の第2の直線34a、34b線と第1の直線33との交点同士の距離に基づいて足の寸法を算出する。第1の直線33に足FTの最も長い部分を位置合わせし、第2の直線34a、34bを足FTの前方および後方の端部(爪先と踵)に位置合わせることにより、容易に足FTの寸法を算出することが可能である。
[0043]
 傾き検知部22は、傾きセンサー13で検知されるカメラ16の傾きをリアルタイムで視覚的に表す傾き表示画像35をタッチパネルディスプレイ15に表示する。これによれば、ユーザは傾き表示画像35でカメラ16の傾きを視覚的に確認できるので、撮影時のカメラ16の角度を
[0044]
容易に傾き閾値以下に調整することができる。
[0045]
 図6は、傾き表示画像の表示例を示す図である。傾き検知部22は、カメラ16の傾きが傾き閾値を超えているとき、傾き表示画像35にて静止画の撮影不可の状態であることを表わすとともに、カメラ16による静止画の撮影を許可しない。基準物CDの形状に基づく補正ではカメラ16の傾きが一定以下であれば所望の精度が得られる。本実施形態の構成では、静止画を撮影するときカメラ16の傾きが所定の傾き閾値以下であることが確保されるので、撮影された静止画の画像データを基準物CDの形状に基づいて補正したときに所望の精度を確実に得ることができる。
[0046]
 図6(A)(B)(C)には、丸型の気泡水準器を模した傾き表示画像35が示されている。携帯情報装置10あるいはカメラ16の傾きが気泡を模した気泡画像35aの位置で表わされる。気泡画像35aが傾き表示画像35の中央近傍に位置していれば、携帯情報装置10あるいはカメラ16が水平であることを示す。図6(A)の状態では、気泡画像35aが傾き表示画像35の中央から大きくずれている。このときカメラ16の傾きが傾き閾値より大きく、静止画の撮影が禁止されるとする。そのため撮影不可の状態である旨が傾き表示画像35の表示によって表わされる。図6(A)の例では傾き表示画像35にハッチングがされている。
[0047]
 図6(B)の例では、気泡画像35aが傾き表示画像35の中央近傍に表示されている。また、図6(C)の例では、気泡画像35aが傾き表示画像35の中央に表示されている。図6(B)および(C)の状態ではカメラ16の傾きが傾き閾値以下であり、静止画の撮影が許可されるとする。そのため撮影可の状態である旨が傾き表示画像35の表示によって表される。図6(B)(C)の例では傾き表示画像35は図6(A)の例と異なり、ハッチングがされていない。
[0048]
 図7は、足の寸法を算出する処理のフローチャートである。ここで図2を見返すと、計算部24は、平面補正部25、足領域検出部26、および足寸法算出部27を有している。
[0049]
 図7を参照すると、平面補正部25が、画像データ内の基準物CDの形状に基づき画像データにおけるカメラの傾きによる歪を補正する(ステップS301)。続いて、足領域検出部26が、平面補正部25による平面補正の後の画像データにおける足FTの領域を検出する(ステップS302)。足FTの領域は画像データにおける各画素の画素値に基づき特定することができる。次に、足寸法算出部27が、足領域検出部26により検出された足FTの領域についての画像データ内の基準物CDに対する相対的な大きさに基づいて足の寸法を算出する。このように、まず画像データにおけるカメラ16の傾きによる歪を補正し、補正後の画像データにおける足FTの領域と、大きさが既知である基準物CDの大きさの相対的関係に基づいて、足FTの寸法を算出するので、精度の高い寸法が得られる。
[0050]
 図8は、画像データに対して平面的な補正を行う様子を示す図である。図8(A)、(B)には補正前と補正後の静止画が示されている。静止画には、基準物CDと、足配置領域32に配置された足FTとが納まっている。
[0051]
 図8(A)には、傾いたカメラ16で撮影された補正前の静止画が示されている。ここでカメラ16の傾きは当然ながら傾き閾値以下である。平面補正部25は、基準物CDの本来の形状および大きさを認識しており、静止画内の基準物CDが本来の形状となるように静止画の画像データを補正する。このとき平面補正部25は例えば既存の台形歪補正技術を用いればよい。図8(B)には、補正後の静止画が示されている。補正後の静止画では基準物CDの歪が解消され、それに伴って足FTの領域の歪も解消されている。
[0052]
 補正後の静止画の画像データから足FTの領域を特定するとき、足領域検出部26は、各画素の画素値に基づき足配置領域を複数の領域に分割し、足配置領域32の中央部分を含み、その中央部分の画素値との差異が所定値以下の画素による領域を足FTの領域とすることにしてもよい。図8では、見やすくするために足FTとして足跡形状が示されているため、足指が足から分離されているが実際には足指を含む足の部分がひと続きの領域となる。また、付け爪やペディキュアにより足FTの中で爪の部分が他の部分と異なる画素値となる場合がある。それを考慮して、足の形状のパターンにより爪の部分を特定し、その特定した部分は画素値が異なっても足FTの領域に含めることにしてもよい。
[0053]
 図9は、足の領域を立体的に補正する様子を示す図である。
[0054]
 足寸法算出部27は、基準物CDと、足FTの領域と、カメラ16と爪先FTaを結ぶ直線42の床面43に対する角度θと、爪先FTaの高さH1と、に基づいて、足FTの寸法L2を算出する。カメラ16を踵FTbの位置に合わせて、カメラ16と踵FTbを結ぶ直線41を床面43に垂直にすることにより、比較的大きな誤差が出やすい踵側の誤差を低減することができる。また、カメラ16と爪先FTaの位置のずれに起因する比較的小さな爪先側の誤差は、爪先FTaの高さH1を考慮することにより低減することができるので、全体として足FTの寸法L2の誤差を小さく抑えることができる。
[0055]
 このとき、足寸法算出部27は、足領域検出部26で検出された足FTの領域の見かけ上の寸法L1を式(1)により実際の足FTの寸法L2に補正する。
L2=L1-H1/tanθ …(1)
[0056]
 ここで爪先FTaの高さH1は固定値としてもよいし、寸法L1に比例する値としてもい。高さH1を固定値とする場合、例えば1.5cm程度とすればよい。また、角度θは爪先FTaが位置する画素の位置から容易に算出できる。
[0057]
 次に、足位置ガイド画像31における爪先側の第2の直線(横方向直線、爪先線)34aの位置合わせについて説明する。
[0058]
 ガイド部21は、第2の直線34aをユーザ操作により手動で移動可能である。ユーザは、例えばタッチパネルディスプレイ15上でドラッグすることにより、第2の直線34aを移動させることができる。また、ガイド部21は、第2の直線34aを、第1の直線33の一部と爪先FTaを含む、定された所定領域における画素値の変化が所定の画素値変化閾値以上ある位置であり、かつ、現在の第2の直線34aに最も近い位置に自動で移動させることが可能である。
[0059]
 足FTの寸法を正確に算出するには、第2の直線34a、34bを足FTの前後の端部(爪先FTaと踵FTb)に正確に位置合わせする必要がある。画像データにおいて画素値が所定値以上変化している位置を足FTの端部として自動検出し、その位置に第2の直線34a、34bを自動で位置合わせすれば、高精度の位置合わせが可能である。一方で、ペディキュアあるいは付け爪などの影響で、画素値による判断では爪先FTaの位置を誤ってしまう可能性がある。これに対して、本実施形態では、手動によって第2の直線34aを大まかに位置合わせした後、画像データの画素値の変化に基づいて第2の直線34aの位置を正確に調整することができる。その結果、高精度の位置合わせと、爪先の誤判断の低減とを両立することが可能となる。
[0060]
 図10は、爪先線を手動で位置合わせする様子を示す図である。まず、ユーザはタッチパネルディスプレイ15のカメラ映像を見ながら、第2の直線(爪先線)34aをドラッグで爪先FTaに位置合わせする。ユーザが目視しながら第2の直線34aを位置合わせするので、付け爪やペディキュアがあっても爪先FTaを誤判断することは無い。ただし、タッチパネルディスプレイ15へのドラッグ操作なので、爪先FTaの先端に正確に第2の直線34aを位置合わせするのは難しい。
[0061]
 そのため次のステップが用意されている。次のステップの判定は、カメラ映像のうち爪先FTaの部分を含む、限定された領域32aが用いられる。
[0062]
 図11は、爪先線を自動で位置合わせする様子を示す図である。ガイド部21は、図11に示すように、領域32aにおいて、画素値の変化が所定の画素値変化閾値以上ある位置であり、かつ、現在の第2の直線34aに最も近い位置に自動で移動させる。これにより、前のステップで手動で第2の直線34aを移動させた際に生じた誤差を解消することができる。
[0063]
 以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明がこの例に限定されることは無い。
[0064]
 本実施形態では、2本の第2の直線34a、34bのどちらも移動可能としたが、どちらか一方を固定し、他方のみを移動可能としてもよい。例えば、踵側の第2の直線34bは足配置領域32に対して固定し、爪先側の第2の直線34aだけを移動させることにしてもよい。これにより前後方向において踵FTbの位置とカメラ16の位置をより正確に一致させることが可能となる。
[0065]
 また、本実施形態では足FTの寸法を測定する例を示したが、他の例として、本実施形態と同様の処理で人体の他の部位の寸法を測定することができる。手の寸法を測定する場合、手首側の端部を本実施形態における踵FTbに対応させ、指先の端部を本実施形態における爪先FTaに対応させる。手首側の端部にカメラ16を位置合わせし、指先側について立体的な補正を行う。
[0066]
 ガイド部21は、手を置く領域である手配置領域を示す手位置ガイド画像を、カメラ16により取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳する。傾き検知部22は、傾きセンサー13を利用することにより、所定の平面、例えばテーブル面に対するカメラ16の傾きを検知する。静止画撮影部23は、カメラ16の傾きが傾き閾値以下であるとき、所定平面上で手配値領域に置かれた手とその平面に置かれた基準物CDとを含む静止画をカメラ16により撮影して画像データを生成する。計算部24は、画像データ内の基準物CDと手の領域とに基づいて手の寸法を算出する。手の寸法は、手全体の長さ、指の長さ、指の太さといった部位の一部または全部の寸法である。
[0067]
 また、本実施形態では、足という人体の部位の寸法を測定する例を示したが、本発明がこの例に限定されることは無い。
[0068]
 他の例として、床面あるいはテーブル面に置いた物品の寸法を測定することも可能である。例えば、携帯情報装置10によって靴の寸法を測定することも可能である。
[0069]
 靴は概ね足と似た形状および大きさを有するので、本実施形態と同様の処理で寸法を測定することが可能である。ガイド部21は、靴を置く領域である靴配置領域を示す靴位置ガイド画像を、カメラ16により取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳する。傾き検知部22は、傾きセンサー13を利用することにより、床面あるいはテーブル面などの所定の平面に対するカメラ16きを検知する。静止画撮影部23は、カメラ16の傾きが所定の傾き閾値以下であるとき、その平面上の靴配置領域に置かれた靴とその平面に置かれた基準物CDとを含む静止画をカメラ16により撮影して画像データを生成する。計算部24は、画像データ内の基準物CDと靴の領域とに基づいて靴の寸法を算出する。
[0070]
 他の例として、携帯情報装置10によって洋服の寸法を測定することも可能である。その場合、ガイド部21は、洋服を置く領域である洋服配置領域を示す洋服位置ガイド画像を、カメラ16により取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳する。傾き検知部22は、傾きセンサー13を利用することにより、床面あるいはテーブル面などの所定の平面に対するカメラ16の傾きを検知する。静止画撮影部23は、カメラ16の傾きが所定の傾き閾値以下であるとき、その平面上の洋服配置領域に置かれた洋服とその平面に置かれた基準物CDとを含む静止画をカメラ16により撮影して画像データを生成する。計算部24は、画像データ内の基準物CDと洋服の領域とに基づいて靴の寸法を算出する。一般的な洋服であれば、足などでは考慮する必要のあった高さを無視することができるので、上述にて足寸法算出部27による立体的な補正は行わなくてもよい。
[0071]
 上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。

符号の説明

[0072]
10…携帯情報装置、12…記憶装置、13…センサー、14…スピーカー、15…タッチパネルディスプレイ、16…カメラ、17…通信モジュール、20…プロセッサ、21…ガイド部、22…検知部、23…静止画撮影部、24…計算部、25…平面補正部、26…足領域検出部、27…足寸法算出部、30…全体領域、31…足位置ガイド画像、32…足配置領域、32a…領域、33…縦方向直線(第1の直線)、34a…横方向直線(第2の直線、爪先線)、34b…横方向直線(第2の直線)、35…傾き表示画像、35a…気泡画像、41…直線、42…直線、43…床面

請求の範囲

[請求項1]
 カメラと傾きセンサーと処理部とを有し、
 前記処理部は、
 足を置く領域である足配置領域を示す足位置ガイド画像を、前記カメラにより取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳し、
 前記傾きセンサーを利用することにより、所定の平面に対する前記カメラの傾きを検知し、
 前記カメラの傾きが所定の傾き閾値以下であるとき、前記平面上で前記足配置領域に置かれた足と所定の形状および大きさを表し前記平面に置かれた基準物とを含む静止画を前記カメラにより撮影して画像データを生成し、
 前記画像データ内の前記基準物と前記足の領域とに基づいて前記足の寸法を算出する、
携帯情報装置。
[請求項2]
 前記処理部は、前記カメラ映像において踵を前後方向の中央近傍に位置させる前記足位置ガイド画像を表示する、請求項1に記載の携帯情報装置。
[請求項3]
 前記足配置領域は、前記カメラで撮影される全体領域のうち前方側にあり、前記全体領域の略半分の長さである、請求項2に記載の携帯情報装置。
[請求項4]
 前記処理部は、右足を撮影するとき前記足位置ガイド画像を前記全体領域の右前方側に表示し、左足を撮影するとき前記足位置ガイド画像を前記全体領域の左前方側に表示する、請求項3に記載の携帯情報装置。
[請求項5]
 前記足位置ガイド画像は、足の最も長い部分を合わせる第1の直線と、前記第1の直線と交差し前記第1の直線の延びる方向に移動可能な2本の第2の直線と、を含み、
 前記処理部は、2本の前記第2の直線の前記第1の直線との交点同士の距離に基づいて前記足の寸法を算出する、
請求項1に記載の携帯情報装置。
[請求項6]
 前記第2の直線は、ユーザ操作により手動で移動可能であり、かつ、画素値の変化が所定の画素値変化閾値以上ある前記第2の直線に最も近い位置に自動で移動可能である、請求項5に記載の携帯情報装置。
[請求項7]
 前記処理部は、前記傾きセンサーで検知される前記カメラの傾きを視覚的に表す傾き表示画像を表示する、
請求項1に記載の携帯情報装置。
[請求項8]
 前記処理部は、前記カメラの傾きが前記傾き閾値を超えているとき、前記傾き表示画像にて撮影不可の状態であることを表わすとともに、前記カメラによる静止画の撮影を許可しない、請求項7に記載の携帯情報装置。
[請求項9]
 前記処理部は、
 前記画像データ内の前記基準物の形状に基づき前記画像データにおける前記カメラの傾きによる歪を補正し、
 補正後の前記画像データにおける前記足の領域を検出し、
 検出された前記足の領域についての前記画像データ内の前記基準物に対する相対的な大きさに基づいて前記足の寸法を算出する、
請求項1に記載の携帯情報装置。
[請求項10]
 前記処理部は、前記基準物と、前記足の領域と、前記カメラと爪先を結ぶ直線の前記平面に対する角度と、前記爪先の高さと、に基づいて、前記足の寸法を算出する、請求項9に記載の携帯情報装置。
[請求項11]
 前記処理部は、
 足を置く領域である足配置領域を示す足位置ガイド画像を、前記カメラにより取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳するガイド部と、
 前記傾きセンサーを利用することにより、所定の平面に対する前記カメラの傾きを検知する傾き検知部と、
 前記カメラの傾きが前記傾き閾値以下であるとき、前記平面上で前記足配置領域に置かれた足と所定の形状および大きさを表し前記平面に置かれた基準物とを含む静止画を前記カメラにより撮影して画像データを生成する静止画撮影部と、
 前記画像データ内の前記基準物の形状に基づき前記画像データにおける前記カメラの傾きによる歪を補正する平面補正部と、
 補正後の前記画像データにおける前記足の領域を検出する足領域検出部と、
 検出された前記足の領域の大きさと前記画像データにおける前記基準物の大きさとに基づいて前記足の寸法を算出する足寸法算出部と、
を有する、請求項1に記載の携帯情報装置。
[請求項12]
 カメラと傾きセンサーを備えた携帯情報装置による寸法測定方法であって、
 ガイド手段が、足を置く領域である足配置領域を示す足位置ガイド画像を、前記カメラにより取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳し、
 傾き検知手段が、前記傾きセンサーを利用することにより、所定の平面に対する前記カメラの傾きを検知し、
 静止画撮影手段が、前記カメラの傾きが所定の傾き閾値以下であるとき、前記平面上で前記足配置領域に置かれた足と所定の形状および大きさを表し前記平面に置かれた基準物とを含む静止画を前記カメラにより撮影して画像データを生成し、
 計算手段が、前記画像データ内の前記基準物と前記足の領域とに基づいて前記足の寸法を算出する、
寸法測定方法。
[請求項13]
 カメラと傾きセンサーを備えた携帯情報装置により実行する寸法測定プログラムであって、
 足を置く領域である足配置領域を示す足位置ガイド画像を、前記カメラにより取り込まれる映像であるカメラ映像に重畳する手順と、
 前記傾きセンサーを利用することにより、所定の平面に対する前記カメラの傾きを検知する手順と、
 前記カメラの傾きが所定の傾き閾値以下であるとき、前記平面上で前記足配置領域に置かれた足と所定の形状および大きさを表し前記平面に置かれた基準物とを含む静止画を前記カメラにより撮影して画像データを生成する手順と、
 前記画像データ内の前記基準物と前記足の領域とに基づいて前記足の寸法を算出する手順と、をコンピュータに実行させるための寸法測定プログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]