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1. (WO2015146201) 楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置
Document

明 細 書

発明の名称 楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007   0008   0009   0010   0011  

課題を解決するための手段

0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022  

発明の効果

0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033  

図面の簡単な説明

0034  

発明を実施するための形態

0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072  

符号の説明

0073  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

図面

1   2   3   4   5  

明 細 書

発明の名称 : 楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置

技術分野

[0001]
 本発明は楽譜表示・演奏プログラムに関し、コンピュータにインストールして楽譜表示・演奏装置を構築し、表示された楽譜を演奏実行する際に指定された任意の演奏区間の始点と終点となるそれぞれの演奏シーケンス小節を決定する楽譜表示・演奏プログラム及びプログラムが格納された楽譜表示・演奏装置に関する。

背景技術

[0002]
 コンピュータを利用し、画面上での操作で楽譜を作成したり編集したりする楽譜編集装置あるいは楽譜編集用ソフトウェアが知られている。これによれば、画面上での操作で楽譜の作成および編集ができ、作成された楽譜を画面上に表示するとともに、パソコンの内蔵音源あるいは外部音源で自動演奏させたり、印刷物として楽譜を出力させたりすることができる。
[0003]
 例えば、コンピュータを利用し、画面上での操作で楽譜を作成したり編集したりするための楽譜編集用ソフトウェアとしては、スコアメーカー(株式会社河合楽器製作所の商品名)が知られている。
[0004]
 特許文献1には、譜面の各ページに夫々のパートの五線譜やその他の音楽情報を多段に記載した形式で表示させ、該譜面上で各種音楽記号やフォントなどを選択してその編集や既編集結果の変更・更新ができる音楽情報表示編集装置が記載されている。
 この装置によれば、音符・休符等とともに、演奏の順番や繰り返し等を指示する反復記号や小節線を表示できるようにし、演奏順序や繰り返しの指示に応じた順序で演奏するようになっている。
[0005]
 例えば、図4に示すような、繰り返し小節線61及びD.C(ダ・カーポ)62(楽譜の先頭に戻りFineで終了)が記載された楽譜60における各小節A~Pの演奏順(演奏シーケンス)は、A,B,C,D,E,F,G,H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,Hの小節順となる。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 特開平9-114453号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 上述した画面上に表示された楽譜上においては、簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定することが望まれていた。
[0008]
 画面上に表示された楽譜を見て楽器の練習を行うに際して、楽譜の任意の小節区間の演奏を確認したいような場合、その演奏範囲における始点となる演奏開始シーケンス小節を決定するとともに演奏範囲の終点となる演奏終了シーケンス小節を決定し、その演奏シーケンス小節範囲の演奏を実行することが考えられる。
[0009]
 しかしながら、図4の楽譜において、例えば小節Cを演奏開始シーケンス小節とする場合、小節32個から成る演奏シーケンス(図5)において、1回目(3番目)の小節Cか2回目(11番目)の小節Cであるか、あるいは3回目(27番目)の小節Cであるかを区別して選択することができなかった。
[0010]
 すなわち、3回目の小節Cを演奏範囲の始点となる演奏開始シーケンス小節とする場合は、「C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われるのに対して、2回目の小節Cを演奏開始シーケンス小節とする場合は、「C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われ、さらに1回目の小節Cが演奏開始シーケンス小節である場合は、「C,D,E,F,G,H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G,H」の順で演奏が行われるので、例えば小節Hに続いて最初に演奏される小節が「I」(2回目の小節Cの場合)と「A」(1回目の小節Cの場合)で異なることになる。そのため、繰り返しの途中の小節から楽譜における演奏シーケンス順に演奏させるといった指定が困難であるという問題点があった。
 また、演奏範囲の終点となる演奏終了シーケンス小節についても同様であり、例えば小節Fを演奏終了シーケンス小節とする場合、それが1回目の演奏なのか、2回目の演奏なのか、それとも3回目の演奏なのかを指定することができないという問題があった。
[0011]
 本発明は上記実情に鑑みて提案されたもので、楽譜表示・演奏装置で表示された楽譜内において、簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定可能とした楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏プログラム装置を提供することを目的としている。
 また、同一小節が繰り返し演奏される場合に、2回目以降の繰り返し演奏される小節区間の始点と終点それぞれの演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節ならびに演奏終了シーケンス小節として容易に設定可能とした楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏プログラム装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

[0012]
 上記目的を達成するため請求項1の発明は、タッチパネルを備えた情報端末に対して、楽譜データの表示及びそれに対応する演奏シーケンスデータの演奏を実行させるプログラムであって、
 楽譜データを前記タッチパネルに表示する機能と、
 前記楽譜データの任意の小節領域上で所望のなぞり操作によるタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定する機能をコンピュータに実行させる
ことを特徴としている。
[0013]
 請求項2の発明は、請求項1の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 前記楽譜データの任意の小節領域上で前記なぞり操作によるタッチ位置と区別可能な別の所望のなぞり操作によるタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる
ことを特徴としている。
[0014]
 請求項3の発明は、請求項1の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 前記なぞり操作によるタッチ位置の移動検出時は、右方向へのタッチ位置の移動検出時である
ことを特徴としている。
[0015]
 請求項4の発明は、請求項3の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 前記楽譜データの任意の小節領域上で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる
ことを特徴としている。
[0016]
 請求項5の発明は、請求項3の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ位置の検出により既に決定されている演奏開始シーケンス小節に対応する小節上で、更なる右方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する機能を実行させる
ことを特徴としている。
[0017]
 請求項6の発明は、請求項4の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ位置の検出により既に決定されている演奏終了シーケンス小節に対応する小節上で、更なる左方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる
ことを特徴としている。
[0018]
 請求項7の発明は、請求項3の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 前記楽譜データの小節領域外で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、演奏シーケンス先頭小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する機能をコンピュータに実行させる
ことを特徴としている。
[0019]
 請求項8の発明は、請求項4の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 前記楽譜データの小節領域外で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、演奏シーケンス最終小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する機能をコンピュータに実行させる
ことを特徴としている。
[0020]
 請求項9の発明は、請求項5の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 前記演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏開始記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる
ことを特徴としている。
[0021]
 請求項10の発明は、請求項6の楽譜表示・演奏プログラムにおいて、
 前記演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏終了記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる
ことを特徴としている。
[0022]
 請求項11の発明は、楽譜表示・演奏装置であって、
 楽譜データを記憶する楽譜データ記憶部と、
 前記楽譜データに対する全ての演奏シーケンス小節の演奏順を記録する演奏シーケンスデータ記録部と、
 前記楽譜データを表示するとともに、前記楽譜データにおける小節を選択可能とするタッチパネルと、
 前記楽譜データの任意の小節領域上で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定するとともに、前記楽譜データの任意の小節領域上で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する開始終了小節設定部と、
を備えたことを特徴としている。

発明の効果

[0023]
 請求項1の発明によれば、小節領域上で所望のなぞり操作によるタッチ位置の移動検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節とすることで、別の設定手段を用意することなくタッチの移動軌跡の違いのみにより楽譜上で直接演奏開始小節を指定することができる。
[0024]
 請求項2の発明によれば、小節領域上で別の所望のなぞり操作によるタッチ位置の移動検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節とすることで、別の設定手段を用意することなくタッチの移動軌跡の違いのみにより楽譜上で直接演奏範囲を指定することができる。
[0025]
 請求項3の発明によれば、演奏開始シーケンス小節の指定を右方向へのタッチ位置の移動検出時としたことで、ユーザが直感的に演奏開始位置の指定だと認識し易いなぞり操作で設定することができる。
[0026]
 請求項4の発明によれば、演奏終了シーケンス小節の指定を左方向へのタッチ位置の移動検出時としたことで、ユーザが直感的に演奏終了位置の指定だと認識し易いなぞり操作で設定することができる。
[0027]
 請求項5の発明によれば、タッチ位置の検出により既に決定されている演奏開始シーケンス小節に対応する小節上で、更なる右方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定するので、同一小節を複数回繰り返して演奏される楽譜において、2回目以降の演奏シーケンス小節についても演奏開始シーケンス小節として容易に設定することができる。
[0028]
 請求項6の発明によれば、タッチ位置の検出により既に決定されている演奏終了シーケンス小節に対応する小節上で、更なる左方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定するので、同一小節を複数回繰り返して演奏される楽譜において、2回目以降の演奏シーケンス小節についても演奏終了シーケンス小節として容易に設定することができる。
[0029]
 請求項7の発明によれば、小節領域外で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、演奏先頭シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節とすることで、先頭小節が画面に表示されるように楽譜表示の範囲を切り替えることなく簡単な操作で楽譜の先頭小節を演奏開始小節と指定することができる。
[0030]
 請求項8の発明によれば、小節領域外で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、演奏最終シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節とすることで、最終小節が画面に表示されるように楽譜表示の範囲を切り替えることなく簡単な操作で楽譜の最終小節を演奏終了小節と指定することができる。
[0031]
 請求項9の発明によれば、タッチパネルに演奏開始記号および演奏番号が表示されることで、同一小節の何回目の繰り返し部分の演奏開始小節であるかについて、容易に把握することができる。
[0032]
 請求項10の発明によれば、タッチパネルに演奏終了記号および演奏番号が表示されることで、同一小節の何回目の繰り返し部分の演奏終了小節であるかについて、容易に把握することができる。
[0033]
 請求項11の発明によれば、小節領域上で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節とし、小節領域上で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏終了シーケンス小節とすることで、簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定可能な楽譜表示・演奏装置を得ることができる。

図面の簡単な説明

[0034]
[図1] 本発明の一実施形態に係る楽譜表示・演奏装置の構成を示すブロック図である。
[図2] 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによりタッチパネルに表示される画面の説明図である。
[図3] 本発明の楽譜表示・演奏プログラムによる画像作成の処理手順を示すフローチャート図である。
[図4] 同一小節が繰り返し演奏される楽譜の例を示す図である。
[図5] 図4の楽譜における小節の演奏順を示す演奏シーケンス表である。

発明を実施するための形態

[0035]
 以下、図面を参照しながら本発明の楽譜表示・演奏装置について説明する。
 楽譜表示・演奏装置は、楽譜データの表示及びそれに対応する演奏シーケンスデータの演奏を実行させるため、CPU、ROM、RAMやハードディスクなどを有する周知のタブレット型端末に対して、楽譜表示・演奏プログラムをインストールすることで構築される。タブレット型端末は、楽譜を表示可能とする表示部とタッチ操作を入力する入力部を有するタッチパネルと、音を再生するスピーカなどのサウンド出力装置を備えている。
 楽譜表示・演奏装置のCPUは、インストールされた所定の制御プログラム(楽譜表示・演奏プログラム)に従って各種処理を実行し、楽譜表示・演奏装置全体の制御を行う。
[0036]
 楽譜表示・演奏装置の使用例としては、例えばディジタルピアノに接続し、装置に記録された楽譜データを表示するとともに該楽譜データに対応する演奏データをディジタルピアノ側へ送信することによりディジタルピアノの音源を鳴らしてデモ演奏をしたり、ユーザが楽譜表示・演奏装置に表示された楽譜を見ながらディジタルピアノを演奏し、その演奏結果を装置側に入力し、装置側に表示している楽譜データに対応するお手本演奏データと比較することで、ユーザによる演奏状態の確認(評価)を行うようにしたりする。
[0037]
 タブレット型端末に対して、本発明に従う処理を実行するために例えば記録媒体に保存された楽譜表示・演奏プログラムをインストールして構築した楽譜表示・演奏装置について、図1の機能ブロック図を参照しながら説明する。
 楽譜表示・演奏装置(タブレット型端末)1が備えるタッチパネル2は、楽譜を表示可能とする表示部3と、表示部3内のタッチ操作を検出する入力部4を有している。
 また、楽譜表示・演奏装置1は、タッチパネル2に楽譜を表示させるため、表示部3に表示する楽譜データ(画像データ)を記録する楽譜データ記憶部5と、楽譜データに対応する楽譜画像を生成する楽譜画像生成部6を備えている。
[0038]
 楽譜画像生成部6では、楽譜データ記憶部5における楽譜データから楽譜画像を生成し、タブレット型端末1のタッチパネル2(図2)に楽譜として表示する。例えば、図4に示した楽譜60を表示する場合、その一部(小節2段分)が表示部3に表示されるが、ユーザによる縦(上下)方向のタッチ操作(スワイプ操作)により楽譜の表示位置が上下方向にスクロール可能なように構成されている。
 また、楽譜表示・演奏装置1の表示部3に表示された楽譜の演奏を行う場合は、演奏進行に従って、上段と下段を交互に切り替えて楽譜の段落を表示する。すなわち、上段の小節が演奏されている時には、次に演奏される段落が下段に表示され、下段の小節が演奏されている時には、次に演奏される段落が上段に表示される。
[0039]
 更に、楽譜表示・演奏装置1は、タッチパネル2に演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を表示させるため、楽譜データ(画像データ)に対応する演奏シーケンスデータ(楽音データ)を記憶する演奏シーケンスデータ記憶部7と、タッチパネル2でのタッチ操作を検出するタッチ操作検出部8と、タッチ操作により演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を選択する開始終了小節設定部9と、設定された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を記憶する演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10と、演奏シーケンス小節画像生成部11を備えている。
 演奏シーケンスデータ記憶部7に記録される演奏シーケンスデータは、タブレット型端末が有するMIDIインタフェース(図示せず)を介して外部MIDI機器から格納するようにしても良い。
 タッチパネル2の入力部4は、タッチ操作検出部8に接続され、タッチパネル2の表示部3上でのユーザによるタッチ操作を検出する。タッチ操作検出部8は、入力部4から入力される接触状態の情報から、ユーザの指が表示部3の画面に触れる接触態様を検出する。
[0040]
 接触態様(タッチ操作)には、少なくとも、表示部3の画面に触れた状態で指を右方向又は左方向に滑らせるタッチ位置の移動(スワイプ、ドラッグ、フリックなどのなぞり操作)が含まれる。
 すなわち、楽譜データの任意の小節領域上で右方向への(所望のなぞり操作による)タッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定し、楽譜データの任意の小節領域上で左方向への(前記なぞり操作によるタッチ位置と区別可能な別の所望のなぞり操作による)タッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する。
[0041]
 したがって、所望のなぞり操作によるタッチ位置の移動検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節や演奏終了シーケンス小節に設定できるので、別の設定手段を用意することなくタッチの移動軌跡の違いのみにより楽譜上で直接演奏開始小節や演奏終了小節を指定することができる。
 また、演奏開始シーケンス小節の指定を右方向へのタッチ位置の移動検出時とし、演奏終了シーケンス小節の指定を左方向へのタッチ位置の移動検出時とすることで、ユーザが直感的に演奏開始位置や演奏終了位置の指定と認識してなぞり操作を行うことができる。
[0042]
 また、小節領域外17で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、楽譜における演奏シーケンス先頭小節を演奏開始シーケンス小節に決定し、小節領域外17で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、演奏シーケンス最終小節を演奏終了シーケンス小節に決定する。
 したがって、演奏シーケンス先頭小節を演奏開始シーケンス小節に、又は、演奏シーケンス最終小節を演奏終了シーケンス小節にその部分の楽譜を表示させることなく容易に設定することができる。
[0043]
 このタッチ操作は、予めタブレット型端末のOSに組み込まれ、タップ(指が予め定められた時間内に画面に1回接触する操作)、ダブルタップ(指が予め定められた時間内に画面に2回接触する操作)、ドラッグ(指が画面に接触したまま移動する操作)、ピンチ(2本の指が同時に画面に接触し、接触している2つの位置が近づく又は離れる方向に移動する操作)、スワイプ(画面に触れた状態で指を滑らせる操作)、フリック(画面を払うように接触している指が移動しながら画面から素早く離れる操作)の各操作を検出するプログラムを使用してもよいし、また、独自に上下左右方向へのスワイプなどのタッチ位置の移動操作を検出する処理が楽譜表・演奏プログラムに含まれるものであっても良い。
 タッチ操作検出部8では、表示部3の小節領域上でタッチ操作が行われた場合、入力部4から受け取る位置情報(例えば座標情報)に基づいて、楽譜内での小節位置が特定される。この場合、タッチ操作開始位置情報に基づいて小節を特定するのが直感的でよいが、これに限らずタッチ操作終了位置情報に基づいて小節を特定するようにしてもよいし、タッチ操作の開始から終了までの間に複数の小節にまたがってタッチ移動が検出されたときには、もっとも時間的に長くタッチしていた小節を採用するなどしてもよい。
[0044]
 演奏シーケンスデータ記憶部7には、すべての演奏シーケンス小節の演奏データとともにそれに対応する楽譜上の小節領域(位置座標)、および演奏シーケンス小節の演奏順等が記憶されている。開始終了小節設定部9は、タッチ操作検出部8で検出されたタッチ位置と演奏シーケンスデータ記憶部7に記憶された小節位置情報とから、表示部3に表示された楽譜における演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節を決定する。演奏開始シーケンス小節は、表示部3に表示された楽譜の演奏を実行する場合に、始点となる小節である。演奏終了シーケンス小節は、表示部3に表示された楽譜の演奏を実行する場合に、最終となる小節である。演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節が設定された状態で演奏実行が行われると、演奏開始シーケンス小節を始点として、演奏終了シーケンスを終点とする演奏範囲での演奏が行われる。
 また、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節が決定された場合、図2に示すタッチパネル2において、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域16s近傍および小節領域16e近傍に、演奏区間の開始位置であることを示す演奏開始記号18、19および演奏区間の終了位置であることを示す演奏終了記号21、22を表示する。 
 演奏開始記号18は、STARTの頭文字である「S」から成り、演奏開始記号19は、右側に頂点を有する二等辺三角形で構成されている。また、演奏終了記号21は、ENDの頭文字である「E」から成り、演奏終了記号22は、左側に頂点を有する二等辺三角形で構成されている。
[0045]
 開始終了小節設定部9においては、演奏開始シーケンス小節より演奏終了シーケンス小節が前方になるような設定、あるいは演奏終了シーケンス小節より演奏開始シーケンス小節が後方になるような設定ができないような制限を加えるのが好ましい。例えば、演奏開始シーケンス小節や演奏終了シーケンス小節を設定する場合、それぞれの演奏順を演奏シーケンスデータ記憶部7のデータから検知し、図5に示した演奏シーケンス小節における演奏順が演奏開始と演奏終了とで逆転するような指定に対しては、設定不能である旨の情報を表示部3に表示若しくは発音することが行われる。
[0046]
 演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10は、開始終了小節設定部9で決定された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を記録する。演奏シーケンス小節画像生成部11は、演奏シーケンスデータ記録部7に記憶された前記の諸データと、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10に記録された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節から、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節として表示部3に表示される画像を生成する。
 タッチパネル2の表示部3では、図2に示すような、演奏シーケンス小節画像生成部11で生成された演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節をそれぞれ示す演奏開始記号18,19、演奏終了記号21,22、演奏番号19a,22aや演奏シーケンス小節番号20,23の画像が表示される。
[0047]
 また、タッチ操作検出部8は演奏コントロール部12に接続され、演奏コントロール部12で所望の演奏実行の指示が行われる。すなわち、図2に示すタッチパネル2の演奏コントロール表示部24内の演奏開始24a、演奏停止24bなどのアイコンをタッチ操作することで、演奏実行や演奏停止を選択し、演奏コントロール部12により選択内容に応じた楽音再生などの処理が行われる。
[0048]
 楽音生成部13は、演奏シーケンスデータ記憶部7および演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部10からの演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節のデータを基に楽音を生成し楽音再生部14へ出力する。楽音再生部14は、タブレット型端末に内蔵されている楽音を再生するための音源を備え、楽音信号をサウンド出力装置15へ出力し、音が再生される。
[0049]
 従前の装置によれば、図4に示すような、同一の小節を複数回演奏する楽譜60である場合、開始又は終了に設定した演奏シーケンス小節(演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス)が何番目の演奏シーケンス小節(図5)であるのかを区別して設定することができなかったが、本発明の楽譜表示・演奏装置では、これを区別して設定することを可能としている。
 すなわち、タッチ操作により既に演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンスが決定されている状況において、演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域16s上で、2回目の右方向へのタッチ位置の移動を検出した時、該小節に対応する2回目の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する。また、2回目の演奏シーケンス小節が演奏開始シーケンス小節として設定されている状況において、演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域16s上で、3回目の右方向へのタッチ位置の移動を検出した時、該小節に対応する3回目の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する。また、該小節の演奏回数が3回の場合、さらに4回目のタッチ操作を検出した時には、これ以上回数をカウントアップできないため、該小節に対応する1回目の演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節に決定する。
 同様に、タッチ操作により既に演奏終了シーケンスが決定されている状況において、演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域、16e上で、2回目の左向へのタッチ位置の移動を検出した時、該小節に対応する2回目の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する。また、2回目の演奏シーケンス小節が演奏終了シーケンス小節として設定されている状況において、演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域16e上で、3回目の左方向へのタッチ位置の移動を検出した時、該小節に対応する3回目の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する。また、該小節の演奏回数が3回の場合、さらに4回目のタッチ操作を検出した時には、これ以上回数をカウントアップできないため、該小節に対応する1回目の演奏シーケンス小節を演奏終了シーケンス小節に決定する。
[0050]
 演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域16sの左上には、演奏開始記号18と、この小節領域16sに対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏番号19aが演奏開始記号(右側に頂点を有する二等辺三角形)19内に表示される。演奏番号19aは、演奏開始シーケンス小節に対応する小節の楽譜60(図4)における演奏回数(この例の小節Eの場合、3回)を分母とし、演奏開始シーケンス小節に対応する小節の何回目の演奏であるかの数(この例の小節Eの場合、1~3回)を分子とした分数で表示されている。
[0051]
 また、演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域16s内の左下には、楽譜60の先頭から何番目の演奏シーケンス小節(図5)であるかを示す演奏シーケンス小節番号20が表示される。演奏シーケンス小節番号20は、楽譜60の演奏シーケンス小節の総数(この例の楽譜60の場合、32)を分母とし、演奏開始シーケンス小節番号を分子とした分数で表示されている。
[0052]
 同様に、演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域16e内の右上には、演奏終了記号21と、この小節領域16eに対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏番号22aが演奏終了記号(左側に頂点を有する二等辺三角形)22内に表示される。演奏番号22aは、演奏終了シーケンス小節に対応する小節の楽譜60(図4)における演奏回数(この例の小節Gの場合、3回)を分母とし、演奏終了シーケンス小節に対応する小節の何回目の演奏であるかの数(この例の小節Gの場合、1~3回)を分子とした分数で表示されている。
[0053]
 また、演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域16e内の右下には、楽譜60の先頭から何番目の演奏シーケンス小節(図5)であるかを示す演奏シーケンス小節番号23が表示される。演奏シーケンス小節番号23は、楽譜60の演奏シーケンス小節の総数(この例の楽譜60の場合、32)を分母とし、演奏終了シーケンス小節番号を分子とした分数で表示されている。
 演奏開始シーケンス小節の演奏開始記号18,19および演奏シーケンス小節番号20を小節領域16s内の左側上下位置に、演奏終了シーケンス小節の演奏終了記号21,22および演奏シーケンス小節番号23を小節領域16e内の右側上下位置にそれぞれ表示したのは、演奏開始小節と演奏終了小節が同一小節の場合、それぞれの記号や番号表示が重なってしまうのを防止するためである。
[0054]
 図2に示したタッチパネル2の場合、小節領域16sに演奏開始記号18、19が表示されて、演奏開始シーケンス小節に設定されている。また、小節領域16sには、演奏番号19aが「1/3」、演奏シーケンス小節番号20が「5/32」と表示されている。これは、決定された演奏開始シーケンスの小節E(小節領域16s)が、図4の楽譜60において、演奏順5番の小節であり、且つ、小節Eの1回目の演奏であることを示している。
 また、小節領域16eに演奏終了記号21、22が表示されて、演奏終了シーケンス小節に設定されている。また、小節領域16eには、演奏番号22aが「3/3」、演奏シーケンス小節番号23が「29/32」と表示されている。これは、決定された演奏終了シーケンスの小節G(小節領域16e)が、図4の楽譜60において、演奏順29番の小節であり、且つ、小節Gの3回目の演奏であることを示している。
 したがって、この状態で演奏コントロール表示部24の演奏開始24aをタッチして演奏実行を行うと、「E,F,G,H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G」の順で演奏が行われる。
[0055]
 また、演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域16sや演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域16eについて、前記した演奏番号によって色調を変化させて表示する処理が実行されることで、楽譜60における何回目(図2の場合、演奏開始シーケンス小節は1回目、演奏終了シーケンス小節は3回目)の演奏シーケンス小節の小節に該当しているかについて、視覚を通じて把握することができる。
[0056]
 タッチパネル2には、楽譜の下方位置に、楽譜60に示された各音符の演奏タイミング情報が表示された演奏タイミング情報表示部を設けている。演奏タイミング情報表示部は、鍵盤表示部25と、縦方向を時間軸とするタイミング表示部26と、発音基準線27から構成され、タイミング表示部26には、楽譜60の各音符の音高に対応する鍵盤表示部25の上方位置に、矩形の発音マーク28が表示されている。
 鍵盤表示部25は、ピアノ鍵盤の画像から構成され、対応する鍵盤に触れることで、鍵盤位置に対応する所望の音が発音されるようになっている。
[0057]
 タイミング表示部26は、縦方向が時間軸となり、略1小節分の発音マーク28が表示可能なようになっている。また、発音マーク28は、音符の長さの情報を含み(長い音符は、矩形の上下方向が長くなる)、タイミング表示部26の上から下方向に演奏に同期して移動し、発音基準線27を通過するタイミングで発音する。
 演奏タイミング情報表示部に表示される発音マーク28は、選択演奏シーケンス小節が決定された状態で演奏コントロール表示部24の演奏開始24aのアイコンが選択された時、当該選択演奏シーケンス小節を始点とする演奏実行に同期して表示される。
 演奏タイミング情報表示部を設けることで、同一小節を複数回演奏する楽譜の場合に、演奏回ごとの演奏シーケンスデータの演奏タイミングについて、タッチパネル2に表示された楽譜上で確認することができる。
[0058]
 次に、タッチパネル2の入力部4にユーザによるタッチ操作が行われた場合に、タッチ操作検出部8によりタッチ操作を検出し、演奏シーケンス小節画像生成部11で演奏開始シーケンス小節および演奏終了シーケンス小節に対応した演奏開始記号18,19、演奏終了記号21,22、演奏番号19a,22a、演奏シーケンス小節番号20,23の画像を生成する手順について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
[0059]
 先ず、タッチ操作検出部8が入力部4で行われたユーザによるタッチ操作を検出する(ステップ31)。
 次に、タッチ操作がタッチ位置の右方向への移動であるかを判断する(ステップ32)。
 タッチ操作がタッチ位置の右方向への移動である場合、タッチ操作がタッチパネル2に表示された楽譜における各小節領域内であるかどうかを判断する(ステップ33)。
 タッチ操作が小節領域外である場合、演奏開始シーケンス小節を楽譜における先頭演奏シーケンス小節に設定した(ステップ34)後、演奏回を「1」にセットする(ステップ37)。
[0060]
 タッチ操作が小節領域内である場合、検出されたタッチ操作が未選択の小節であるかどうかを判断する(ステップ35)。
 未選択の小節である場合、演奏開始シーケンス小節の更新処理が行われ(ステップ36)、演奏回を「1」にセットする(ステップ37)。
 この場合、演奏開始シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、1回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
[0061]
 ステップ35でタッチ操作した小節が未選択の小節でない場合、演奏回をカウントアップし(ステップ38)、演奏回が存在するかどうかを判断する(ステップ39)。
 演奏回が存在しない場合(つまり図4の小節Fを例にとると、演奏回をカウントアップして4になった場合、その演奏回は存在しない)、演奏回を「1」にセットする(ステップ37)。
 ステップ37の後およびステップ39がYのとき、楽譜画像生成部6で生成された楽譜画像の描画(ステップ51)が行われる。
 例えば、ステップ38でカウントアップされた演奏回が「2」である場合、演奏開始シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、2回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
[0062]
 ステップ32におけるタッチ操作がタッチ位置の右方向への移動でない場合、タッチ操作がタッチ位置の左方向への移動であるかどうかを判断する(ステップ42)。
 ステップ42におけるタッチ操作がタッチ位置の左方向への移動である場合、タッチ操作がタッチパネル2に表示された楽譜における各小節領域内であるかどうかを判断する(ステップ43)。
 タッチ操作が小節領域外である場合、演奏終了シーケンス小節を楽譜における最終演奏シーケンス小節に設定した(ステップ44)後、演奏回を「1」にセットする(ステップ47)。
[0063]
 タッチ操作が小節領域内である場合、検出されたタッチ操作が未選択の小節であるかどうかを判断する(ステップ45)。
 未選択の小節である場合、演奏終了シーケンス小節の更新処理が行われ(ステップ46)、演奏回を「1」にセットする(ステップ47)。
 この場合、演奏終了シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、1回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
[0064]
 ステップ45においてタッチ操作した小節が未選択の小節でない場合、演奏回をカウントアップし(ステップ48)、既に演奏回が存在するかどうかを判断する(ステップ49)。
 演奏回が存在しない場合、演奏回を「1」にセットする(ステップ47)。
 ステップ47の後およびステップ49がYのとき、楽譜画像生成部6で生成された楽譜画像の描画(ステップ51)が行われる。
 例えば、ステップ38でカウントアップされた演奏回が「2」である場合、演奏開始シーケンス小節は、楽譜60において繰り返して演奏される小節に対して、2回目に演奏される演奏シーケンス小節となる。
 また、ステップ42において、タッチ操作が左方向の移動でない場合は、楽譜画像生成部6で生成された楽譜画像の描画(ステップ51)が行われる。
[0065]
 演奏シーケンス小節画像生成部11では、演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節が何回目の演奏シーケンス小節であるかの小節選択状態により表示を行う色を決定する描画や、小節領域内に表示される演奏開始記号18、演奏終了記号21、演奏番号19a,22a、演奏シーケンス小節番号20,23の描画が実行される(ステップ52)。
[0066]
 続いて、演奏シーケンス小節画像生成部11で生成された演奏開始記号18,19および演奏終了記号21,22、演奏番号19a,22a、演奏シーケンス小節番号20,23の描画を行ってタッチパネル2の表示部3に表示する(ステップ52)。
[0067]
 アプリケーションが終了したかどうかを判断し(ステップ53)、終了でない場合はステップ31に戻って処理が続行される。
[0068]
 上述した楽譜表示・演奏装置(楽譜表示・演奏プログラム)によれば、小節領域上で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節とし、小節領域上で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、小節領域に対応する演奏シーケンス小節を演奏終了シーケンス小節とすることで、簡単な操作で直感的に演奏範囲を指定することができる。
[0069]
 また、タッチ操作により既に決定されている演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節に対応する小節上で、更なる左右方向へのタッチ位置の移動を検出した時、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節に決定するので、同一小節を複数回繰り返して演奏される楽譜60において、2回目以降の演奏シーケンス小節(演奏回が複数ある小節)についても、演奏順を把握した演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節の設定を容易に行うことができる。
 したがって、楽譜表示・演奏装置において、同一小節を複数回演奏する楽譜が表示されている場合に、簡単なタッチ操作のみで演奏開始シーケンス小節又は演奏終了シーケンス小節における演奏回を設定できる。
 また、演奏範囲における開始小節及び終了小節の演奏回数について、タッチパネル2に表示された楽譜上で確認することができる。
[0070]
 すなわち、演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節を設定する場合において、何回目の演奏であるかを区別して設定できるので、楽譜60内での繰り返し演奏する小節を含む演奏範囲を容易に指定でき、1回目に演奏される小節Eから3回目の演奏される小節Gまでの範囲で演奏を行わせたい場合は、図2に示すように、小節Eについて演奏開始シーケンス小節(1回目)に設定し、小節Gについて演奏終了シーケンス小節(3回目)に設定すれば、「E,F,G,H,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,A,B,C,D,E,F,G」の演奏順で演奏させることができる。
[0071]
 上述した例では、タッチ操作として右方向や左方向へのスワイプによるタッチ位置の移動検出時を前提として説明してきたが、演奏開始シーケンス小節および演奏終了シーケンス小節の設定に際して、表示部3における他の方法による予め決められた所望の「なぞり」操作によるタッチ位置の移動を検出するものであってもよい。
[0072]
 「なぞり」操作は、例えば、下方向へのスワイプで演奏開始、上方向へのスワイプで演奏終了を指定してもよい。また、ジェスチャーによるタッチ操作として、演奏開始は括弧開き「( 」、演奏終了は括弧閉じ「 )」を使って指定するようにしてもよい。
 要は、演奏開始と演奏終了とを所望の別々のタッチ操作(区別できる「なぞり」操作)で指示すればよく、その際、タッチの移動方向成分やジェスチャーのパス形状などを開始指定と終了指定とで対称的(左右方向の移動、上下方向の移動、括弧の開き閉じ)にしておくのが直感的で分かり易くすることができる。もしくは、ジェスチャーで指定する場合には、「s」や「e」の文字を小節領域上において一筆書きで描くようにタッチ操作することで演奏開始と演奏終了を指定することも考えられる。

符号の説明

[0073]
 1…楽譜表示・演奏装置(タブレット型端末)、 2…タッチパネル、 3…表示部、 4…入力部、 5…楽譜データ記憶部、 6…楽譜画像生成部、 7…演奏シーケンスデータ記憶部、 8…タッチ操作検出部、 9…開始終了小節設定部、 10…演奏開始シーケンス小節及び演奏終了シーケンス小節記憶部、 11…演奏シーケンス小節画像生成部、 12…演奏コントロール部、 13…楽音生成部、 14…楽音再生部、 15…サウンド出力装置、 16…小節領域、 17…小節領域外、 18,19…演奏開始記号、 19a…演奏番号、 20…演奏シーケンス小節番号、 21,22…演奏終了記号、 22a…演奏番号、 23…演奏シーケンス小節番号、 24…演奏コントロール表示部、 25…鍵盤表示部、 26…タイミング表示部、 27…発音基準線、 28…発音マーク、 60…楽譜。

請求の範囲

[請求項1]
 タッチパネルを備えた情報端末に対して、楽譜データの表示及びそれに対応する演奏シーケンスデータの演奏を実行させるプログラムであって、
 楽譜データを前記タッチパネルに表示する機能と、
 前記楽譜データの任意の小節領域上で所望のなぞり操作によるタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定する機能と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項2]
 前記楽譜データの任意の小節領域上で前記なぞり操作によるタッチ位置と区別可能な別の所望のなぞり操作によるタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する機能と、
を実行させる請求項1に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項3]
 前記なぞりによるタッチ位置の移動検出時は、右方向へのタッチ位置の移動検出時である請求項1に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項4]
 前記楽譜データの任意の小節領域上で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する機能と、
を実行させる請求項3に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項5]
 同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ位置の検出により既に決定されている演奏開始シーケンス小節に対応する小節上で、更なる右方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する機能を実行させる請求項3に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項6]
 同一の小節を複数回演奏する楽譜データについて、前記タッチ位置の検出により既に決定されている演奏終了シーケンス小節に対応する小節上で、更なる左方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節に対応する2回目以降の演奏シーケンス小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる請求項4に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項7]
 前記楽譜データの小節領域外で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、演奏シーケンス先頭小節を、演奏開始シーケンス小節に決定する機能を実行させる請求項3に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項8]
 前記楽譜データの小節領域外で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、演奏シーケンス最終小節を、演奏終了シーケンス小節に決定する機能を実行させる請求項4に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項9]
 前記演奏開始シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏開始記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる請求項5に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項10]
 前記演奏終了シーケンス小節に対応する小節領域近傍に、演奏終了記号及び前記小節領域に対応する演奏シーケンス小節の何回目の演奏であるかを示す演奏番号を、前記タッチパネルに表示する処理を実行させる請求項6に記載の楽譜表示・演奏プログラム。
[請求項11]
 楽譜データを記憶する楽譜データ記憶部と、
 前記楽譜データに対する全ての演奏シーケンス小節の演奏順を記録する演奏シーケンスデータ記録部と、
 前記楽譜データを表示するとともに、前記楽譜データにおける小節を選択可能とするタッチパネルと、
 前記楽譜データの任意の小節領域上で右方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の始点となる演奏開始シーケンス小節に決定するとともに、前記楽譜データの任意の小節領域上で左方向へのタッチ位置の移動検出時に、該小節領域に対応する演奏シーケンス小節を、演奏実行の際の終点となる演奏終了シーケンス小節に決定する開始終了小節設定部と、
を備えたことを特徴とする楽譜表示・演奏装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]