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1. (WO2015145773) 熱交換器用フィンの製造装置
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明 細 書

発明の名称 熱交換器用フィンの製造装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012  

課題を解決するための手段

0013   0014   0015  

発明の効果

0016  

図面の簡単な説明

0017  

発明を実施するための形態

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066  

請求の範囲

1   2   3  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

明 細 書

発明の名称 : 熱交換器用フィンの製造装置

技術分野

[0001]
 本発明は、熱交換器に用いるフィンの製造装置に関する。

背景技術

[0002]
 クーラー等の熱交換器は、熱交換チューブを挿入する透孔が複数個穿設された熱交換器用フィンが複数枚積層されて構成されている。
 かかる熱交換器用フィンは、図12に示す熱交換器用フィンの製造装置によって製造される。
 熱交換器用フィンの製造装置には、アルミニウム等の金属製の薄板(金属帯状体)10がコイル状に巻かれたアンコイラー12が設けられている。アンコイラー12からピンチロール14を経て引き出された金属帯状体10は、オイル付与装置16に挿入され、加工用オイルをその表面に付着され、プレス装置18内に設けられた金型20に供給される。
[0003]
 金型20は、内部に上下動可能な上型ダイセット22と、静止状態にある下型ダイセット24とが設けられている。
 上型ダイセット22には、金属帯状体10の移送方向に沿って複数のパンチが設けられている。
 また、下型ダイセット24には、上型ダイセット22の複数のパンチと対向するそれぞれの位置にダイが設けられている。
 上型ダイセット22と下型ダイセット24の1回の型閉じによって、金属帯状体の移送方向に沿って複数のカラー付透孔(図示せず:本明細書中、単に透孔と称する場合がある)が所定の方向に所定の間隔で形成される。
[0004]
 なお、金型装置20の下流側には、送り装置8と列間スリット装置9が設けられている。送り装置8は、金属帯状体10の透孔内に送りピンを挿入して金属帯状体を牽引して間欠送りする。
 そして、透孔が形成された金属帯状体10は、列間スリット装置9によって幅方向に複数本の製品幅の金属帯状体を形成するように切断される。
 このようにして形成された金属帯状体10は、所定方向に所定距離移送された後、カットオフ装置26によって所定長さに切断された後、スタッカ28に収容される。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特許第3881991号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 ところで、スタッカ28に収容された製品としての金属帯状体10に設けられている透孔は、最終的に収納されるクーラー等の熱交換器の熱交換チューブが挿入される箇所となる。形成される透孔の数は、収納されるクーラー等の熱交換器の構成に合わせて様々な数のものが所望される。
[0007]
 また、金型の一回の型閉じによって、複数の透孔を同時に形成することが一般的であり、金属帯状体の搬送方向に沿って複数のパンチ及びダイが設けられている。
 例えば、一回の型閉じで搬送方向に沿って5つの透孔が同時に形成される場合には、送り装置が、5つの透孔分の長さを一度に搬送方向に送るように制御される。
 上記のように例えば5つの透孔を同時に形成する場合、同じ形状の5つのパンチとこれに対応する5つのダイが搬送方向に沿って配置されている。
[0008]
 ところで、上記の例で5つのパンチが設けられている場合においては、送り装置が、形成した5つの透孔を一度に搬送方向に送るように制御されるが、最終的な製品として1つの熱交換器用フィンに10個の透孔が必要である場合、送り装置で5つの透孔分の長さがカットオフ装置に送られた場合でも、もう1回送り装置で5つの透孔分の長さが送られてきてから切断することとなる。
[0009]
 上記のように送り量と、製品の透孔の数が異なる場合には、透孔が形成された後の金属帯状体をカットオフ装置の手前でたるませておき(図12の符号B)、カットオフ装置への金属帯状体の送り量を金型装置における送り量とは異なる量にすることで、パンチの数と実際の製品に必要な透孔の数の調整を図ることができた。
[0010]
 しかし、強度が弱いか又は剛性が高く折れやすい熱交換器用フィンの場合には、たるませることができず、パンチの数と実際の製品に必要な透孔の数の調整を図ることができないという課題がある。
 特に、多穴の扁平チューブを用いた熱交換器用フィン(例えば図3Aおよび図3B参照:以下、扁平チューブ用フィンと称する場合がある)については、扁平チューブが挿入される切り欠き部が複数個所に形成されており、強度的に弱い場合がある。
[0011]
 上記のように送り量と、製品の透孔の数が異なる場合には、カットオフ装置の手前で金属帯状体をたるませる方法の他に、パンチの数よりも送り量を少なくして、1つ(又は複数)のすでに形成された透孔に対してパンチを二度打ちする方法も考えられる。
 しかし、このような方法では、製品の破損等の危険もあるし、また上記の扁平チューブ用フィンでは切り欠き部やルーバーをパンチが二度打ちすることは極めて困難である。
[0012]
 そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、パンチの数と実際の製品における透孔又は切り欠き部の数との調整を、金属帯状体をたるませたりパンチを二度打ちしたりせずに実行可能な熱交換器用フィンの製造装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0013]
 本発明にかかる熱交換器用フィンの製造装置によれば、金属製の薄板に、複数の透孔又は複数の切り欠き部をプレス加工して金属帯状体を形成する金型と、複数の透孔又は複数の切り欠き部が形成された金属帯状体を所定長さに切断するカットオフ装置とを具備する熱交換器用フィンの製造装置において、前記金型には、金属帯状体の搬送方向に沿って複数の透孔又は複数の切り欠き部を形成するパンチ及びダイがそれぞれ複数設けられ、形成された複数の透孔又は切り欠き部を1回の送り動作で搬送方向に送る、送り装置が設けられ、前記カットオフ装置には、金属帯状体の搬送方向に沿ったパンチ及びダイの数と同じ数のカットオフパンチが配置され、各前記カットオフパンチを個別に動作させるカットオフパンチ駆動部が複数設けられ、製造する熱交換器用フィンに形成させるべき透孔又は切り欠き部の所定数に対応して、前記送り装置の送り動作回数に基づいて各前記カットオフパンチのうちいずれのカットオフパンチによって金属帯状体を切断するかを判断して前記カットオフパンチ駆動部を制御する制御部が設けられていることを特徴としている。
 この構成を採用することによって、金属帯状体の送り回数に対して、複数のカットオフパンチのいずれかを選択動作させて金属帯状体を切断することで、パンチの数にかかわらずに所望の透孔数又は切り欠き部数の製品を製造することができる。
[0014]
 また、各前記カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔は、前記搬送方向に沿ったパンチ及びダイの間隔の1以上の整数倍の間隔であって、且つ前記搬送方向に沿ったパンチ及びダイの全体の間隔よりも小さい間隔であることを特徴としてもよい。
[0015]
 また、前記制御部は、所定数の透孔又は切り欠き部を有する熱交換器用フィンを製造する際に、前記金型による1回の型閉じ終了後に、型閉じ前から最上流側のカットオフパンチから下流側に向けて延びている透孔又は切り欠き部の数に、前記搬送方向に沿ったパンチ及びダイの全体の間隔を加算して、現在の最上流側のカットオフパンチから下流側に向けて延びている透孔又は切り欠き部の数である現在値を算出し、前記現在値と前記所定数とを比較して、前記現在値が前記所定数以上になるまで前記金型による型閉じを繰り返し実行し、前記現在値が前記所定数以上になった場合には、前記現在値から前記所定数を減算した差分を、各前記カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔で除算し、除算して余りが0であれば、商の数値が0の場合には最上流側のカットオフパンチを駆動し、商の数が1増えるごとに最上流側から1つずつ下流側のカットオフパンチを駆動し、いずれかのカットオフパンチが駆動終了後、前記現在値を、各前記カットオフパンチの互いの間隔に最上流からのカットオフパンチの位置番号として最上流側を0、1つ下流側を1のように実際の位置から1減算した数値を、各前記カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔で乗算した積を、前記現在値とし、その後前記現在値と前記所定数とを比較して前記現在値が前記所定数以上になるまで前記金型による型閉じを繰り返し実行する工程に戻り、除算して余りが0以外であれば、前記現在値と前記所定数とを比較して、前記現在値が前記所定数以上になるまで前記金型による型閉じを繰り返し実行する工程に戻ることを特徴としてもよい。

発明の効果

[0016]
 本発明によれば、パンチの数と実際の製品における透孔又は切り欠き部の数との調整を、金属帯状体をたるませたりパンチを二度打ちしたりせずに行うことができる。

図面の簡単な説明

[0017]
[図1] 本発明に係る熱交換器用フィンの製造装置の全体構成を示す説明図である。
[図2] 金型装置によって形成された金属帯状体の説明図である。
[図3] 図3Aは、扁平チューブ用フィンの平面図である。図3Bは、扁平チューブ用フィンの側面図である。
[図4] 金型装置の内部構成を示す説明図である。
[図5] カットオフ装置の構成を示す説明図である。
[図6] カットオフパンチの駆動方法を説明するフローチャートである。
[図7] 5P送りの場合のカットオフパンチの駆動方法を説明するフローチャートである。
[図8] 51段製品の場合のカットオフパンチの駆動と送り回数を示す説明図である。
[図9] 52段製品の場合のカットオフパンチの駆動と送り回数を示す説明図である。
[図10] 53段製品の場合のカットオフパンチの駆動と送り回数を示す説明図である。
[図11] 54段製品の場合のカットオフパンチの駆動と送り回数を示す説明図である。
[図12] 従来の熱交換器用フィンの製造装置の全体構成を示す説明図である。

発明を実施するための形態

[0018]
 本発明に係る熱交換器用フィンの製造装置全体の概略構成を図1に示す。なお、以下で説明する熱交換器用フィンの製造装置30は、切り欠き部が形成された扁平チューブ用フィンを製造する製造装置を例としている。
[0019]
 アルミニウム等の未加工の金属製の薄板41は、アンコイラー40にコイル状に巻回されている。
 金属製の薄板41は、図示しない送り装置によってアンコイラー40から引き出され、プレス装置48内に導入される。
 プレス装置48内には、金型装置46が内部に配置されている。薄板41は、金型装置46によって所定の形状の金属帯状体49に形成される。
[0020]
 プレス装置48の下流側には、カットオフ装置60が設けられている。カットオフ装置60によって、所定の形状に成形された金属帯状体49は所定長さに切断され、製品としての扁平チューブ用フィン29が製造される。
[0021]
 なお、カットオフ装置60の下流側には、製造された扁平チューブ用フィン29を積層するスタック装置が設けられていることが好ましいが、図1ではスタック装置の図示及び説明は省略する。
[0022]
 プレス装置48において形成された金属帯状体49を図2に、この金属帯状体49を製品幅に切断した製品としての扁平チューブ用フィンを図3Aおよび図3Bに示す。
 図2に示されている金属帯状体49は、搬送方向に直交する製品幅方向に4つの製品が並んで形成されている。
 金属帯状体49から得られる具体的な製品は、扁平チューブが挿入される切り欠き部34が複数箇所に形成されており、切り欠き部34と切り欠き部34との間は、ルーバー35が形成された板状部36が形成されている。
[0023]
 また、ルーバー35の幅方向の両端部側には、金属製の薄板が切り起こされて形成された開口部37が形成されている。1つのルーバー35に対する2つの開口部37,37のうち、一方側の開口部37は、板状部36の先端部側に形成されている。
[0024]
 切り欠き部34は、扁平チューブ用フィン29の幅方向の一方側からのみ形成されている。したがって、切り欠き部34と切り欠き部34との間の複数の板状部36は、長手方向に沿って連続して伸びる連結部38によって連結されている。
 上記の1つのルーバー35に対する2つの開口部37,37のうち、他方側の開口部37は、この連結部38上に形成されている。
[0025]
 図4に、プレス装置の概略構成を示す。
 プレス装置48内の金型装置46は、ダイ76が設けられた下型73と、パンチ75が設けられた上型78とを具備している。上型78は下型73に向けて下降し、パンチ75とダイ76とによって金属帯状体49に切り欠き部34、ルーバー35、開口部37を形成する。
[0026]
 金型装置46の下流側には、金属帯状体49を搬送方向へ送る送り装置50が設けられている。金型装置46によって加工された金属帯状体は、送り装置50によって間欠的に搬送方向に送られる。
[0027]
 送り装置50は、水平方向に移動可能な往復動ユニット51が、初期位置と搬送位置との間を往復動して金属帯状体49を牽引する。往復動ユニット51の上面には、送りピン55が上方に突出して配置されており、送りピン55が金属帯状体49に形成された切り欠き部34に下方から進入し、送りピン55が牽引することで金属帯状体49が搬送位置まで移動する。
[0028]
 金型装置46内のパンチ75とダイ76は、金属帯状体49の搬送方向に沿って複数個(例えば5個)設けられ、プレス装置48の1回の型閉じ動作によって5個の切り欠き部34が形成される。そして、次の型閉じ動作の前に送り装置50によって、5個の切り欠き部34の分下流側に送られる。
[0029]
 そして、上記のように5個の切り欠き部34を下流側に送ると、切り欠き部34が形成されていない未加工部分が5個のパンチとダイとの間に配置されることとなる。続いて、プレス装置48の型閉じによって、再び5個の切り欠き部34が形成される。
[0030]
 送り装置50の下流側には、列間スリット装置52が設けられている。列間スリット装置52は、金属帯状体49の上面側に配置された上刃53と、金属帯状体49の下面側に配置された下刃54とを有する。列間スリット装置52は、プレス装置48の上下動動作を利用して動作するように設けるとよい。
 上刃53及び下刃54は、金属帯状体49の搬送方向に沿って長尺に形成されており、間欠送りされる金属帯状体49を、噛み合わせた上刃53と下刃54とで切断し、搬送方向に長い帯状の製品(以下、製品幅の金属帯状体と称する場合がある)を製造する。
[0031]
 列間スリット装置52によって製品幅に切断された、複数本の製品幅の金属帯状体49は、それぞれが別体に設けられたカットオフ装置60内に送り込まれる。
[0032]
 なお、従来の製造装置であれば、プレス装置48とカットオフ装置60との間には、複数本の製品幅の金属帯状体49を下方に撓ませるようにしてバッファ部分を形成していた(図12の符号B参照)。しかし、本願発明では、カットオフ装置60の構成を後述のように設けたため、このバッファ部分の必要がなくなっている。
[0033]
 カットオフ装置60について図5に基づいて説明する。
 カットオフ装置60は、各々の製品幅の金属帯状体49を所定長さに切断することにより、製品としての扁平チューブ用フィン29を形成する。
 カットオフ装置60は、製品幅の金属帯状体49の上面側に配置されて搬送方向に沿った複数のカットオフパンチ68と、製品幅の金属帯状体49の下面側において各カットオフパンチ68と対応する位置に配置されて搬送方向に沿った複数のカットオフダイ69とを有する。
[0034]
 カットオフパンチ68と、カットオフダイ69は、それぞれ金属帯状体49の搬送方向に沿ったパンチ及びダイの数と同じ数だけ、搬送方向に沿って設けられている。ここでは、上述したように金型装置46内のパンチ75とダイ76は、金属帯状体49の搬送方向に沿って5個設けられている例を説明したので、図5に示すカットオフ装置も、カットオフパンチ68と、カットオフダイ69は、搬送方向に沿ってそれぞれ5台設けられている。
 図5では、複数のカットオフパンチ68に対して最上流側から下流に向けて68-1、68-2、68-3、68-4、68-5という符号をつけて説明している。
[0035]
 また、各カットオフパンチ68の搬送方向の配置間隔N(すなわち、カットオフダイ69の搬送方向の配置間隔)は、搬送方向に沿ったパンチ75の間隔(ダイ76の間隔でもよい)の1以上の整数倍の間隔であって、且つ搬送方向に沿った複数のパンチ75(複数のダイ76の間隔)の全体の間隔よりも小さい間隔として設ける。
 具体的には、パンチ75の間隔をXとした場合、カットオフパンチ68の間隔Nは、X、2X、3X・・であり、且つ複数のパンチ75の全体間隔よりも小さい間隔である。本実施形態では、パンチ75は5個設けているので、搬送方向に沿った複数のパンチ75の全体の間隔は5Xである。したがって、カットオフパンチ68の間隔は、X、2X、3X・・であって、且つ5Xよりも小さい間隔となる。
[0036]
 なお、本願の製造装置においては、パンチ75の搬送方向に沿った間隔を、長さの基本単位としてとらえているので、以下の説明においては、パンチの間隔をピッチとし、たとえば1回の型閉じにおいて形成され排出される切り欠き部34の数をパンチの数が5個であれば5Pとして説明する場合もある。
[0037]
 各カットオフパンチ68は、上型70に形成された各収納孔71内部に配置されており、収納孔71内で上下方向に移動可能である。また、各カットオフパンチ68は個別に動作可能であって、各カットオフパンチ68の上部には、それぞれカットオフパンチ駆動部72が設けられている。
 カットオフパンチ駆動部72としては、エアシリンダー、サーボモータ、ソレノイドなどカットオフパンチ68を上下方向に駆動可能なアクチュエータであればよい。
 各カットオフダイ69は、下型77内に固定されているものであり、下降してくるカットオフパンチ68とともに、金属帯状体49を切断する。
[0038]
 各カットオフパンチ駆動部72には、これらの駆動を制御するための制御部80が接続されている。制御部80は、CPU等の中央処理演算装置と、動作プログラム等を記憶しているメモリ等から構成されている。
 制御部80には、プレス装置48からのプレス信号が入力され、プレス装置48内の送り装置50の送りタイミングと連動して動作するように設けられている。
 そして制御部80は、あらかじめ設定された制御プログラムによって、各カットオフパンチ駆動部72に制御信号を送信して各カットオフパンチ68の駆動を制御する。
[0039]
 カットオフパンチ駆動部72がエアシリンダーである場合には、制御部80は、エアシリンダーへのエア供給を制御する制御信号を出力し、サーボモータやソレノイドなどの場合には、制御部80は、サーボモータやソレノイドなどへ制御信号を出力するものである。
[0040]
 次に、複数のカットオフパンチの駆動方法の一般的な方法について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
 熱交換器用フィンの製造装置が動作を開始すると、金型装置46内の上型78が動作して1回の型閉じで、金型装置46内の複数のパンチ75が同時に下降する。これにより、複数の切り欠き部34が同時に形成され、形成された切り欠き部34の数と同じピッチで送り装置50が金属帯状体49を搬送方向に送る(ステップS100)。
[0041]
 制御部80は、1回の型閉じ後に搬送方向に送られた切り欠き部の数(図6ではPと表している)と、現在最上流側のカットオフパンチ68-1から下流側に向けて延出している切り欠き部34の数を加算する(ステップS101)。この加算した値を以下では現在値と称する。
[0042]
 次に、制御部80は、ステップS101において算出した現在値と、製品である扁平チューブ用フィンに必要な切り欠き部の数すなわち製品段数(ここでは、設定値と表示している:特許請求の範囲でいう所定数)とを比較する(ステップS102)。
[0043]
 制御部80は、現在値と設定値とを比較した結果、現在値が設定値以上であれば、次のステップに進み、現在値が設定値未満であれば、金型装置46の型閉じを行うステップS100に戻る(ステップS104)。
[0044]
 現在値が設定値以上の場合、制御部80は、現在値から設定値を減算した差分を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔(単位はピッチ)で除算する(ステップS106)。
[0045]
 制御部80は、現在値から設定値を減算した差分を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔(単位はピッチ)で除算した結果、余りが0かどうかを判断する(ステップS108)。
 余りが0ではない場合、金型装置46の型閉じを行うステップS100に戻る。
[0046]
 ステップS108において余りが0であった場合、制御部80は、現在値から設定値を減算した差分を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔(単位はピッチ)で除算した商(図6ではAと表示している)の値によって、複数のカットオフパンチのうちいずれのカットオフパンチ68を駆動させるかを判断する。
[0047]
 制御部80は、商の値が0であれば(ステップS110)、最上流側のカットオフパンチ68-1を駆動するよう制御信号を出力する(ステップS112)。すなわち、カットオフパンチ68-1で切断することにより、カットオフパンチ68-1よりも下流側に延びている扁平チューブ用フィンは製品として必要な切り欠き部数を有していることとなる。
 そして、制御部80は、現在値を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔に、カットオフパンチの最上流側からの位置―1を乗算し、この積を現在値とする(ステップS114)。最上流側のカットオフパンチ68-1を駆動した場合には、0を乗算するので現在値は0となる。そして、現在値と設定値とを比較するステップS101に戻る。
[0048]
 制御部80は、商の値が0でなく、1であれば(ステップS116)、最上流側を1として下流側の2番目のカットオフパンチ68-2を駆動するよう制御信号を出力する(ステップS118)。すなわち、カットオフパンチ68-2で切断することにより、カットオフパンチ68-2よりも下流側に延びている扁平チューブ用フィンは製品として必要な切り欠き部数を有していることとなる。
 そして、制御部80は、現在値を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔に、カットオフパンチの最上流側からの位置―1を乗算し、この積を現在値とする(ステップS120)。最上流から2つ目のカットオフパンチ68-2を駆動した場合には、1を乗算するので、現在値はカットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔となる。そして、現在値と設定値とを比較するステップS101に戻る。
[0049]
 制御部80は、商の値が0でなく、2であれば(ステップS122)、最上流側を1として下流側の3番目のカットオフパンチ68-3を駆動するよう制御信号を出力する(ステップS124)。すなわち、カットオフパンチ68-3で切断することにより、カットオフパンチ68-3よりも下流側に延びている扁平チューブ用フィンは製品として必要な切り欠き部数を有していることとなる。
 そして、制御部80は、現在値を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔に、カットオフパンチの最上流側からの位置―1を乗算し、この積を現在値とする(ステップS126)。最上流から3つ目のカットオフパンチ68-3を駆動した場合には、2を乗算するので、現在値はカットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔の2倍となる。そして、現在値と設定値とを比較するステップS101に戻る。
[0050]
 制御部80は、商の値が0でなく、3であれば(ステップS128)、最上流側を1として下流側の4番目のカットオフパンチ68-4を駆動するよう制御信号を出力する(ステップS130)。すなわち、カットオフパンチ68-4で切断することにより、カットオフパンチ68-4よりも下流側に延びている扁平チューブ用フィンは製品として必要な切り欠き部数を有していることとなる。
 そして、制御部80は、現在値を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔に、カットオフパンチの最上流側からの位置―1を乗算し、この積を現在値とする(ステップS132)。最上流から4つ目のカットオフパンチ68-4を駆動した場合には、3を乗算するので、現在値はカットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔の3倍となる。そして、現在値と設定値とを比較するステップS101に戻る。
[0051]
 制御部80は、商の値が0でなく4であれば(ステップS134)、最上流側を1として下流側の5番目のカットオフパンチ68-5を駆動するよう制御信号を出力する(ステップS136)。すなわち、カットオフパンチ68-5で切断することにより、カットオフパンチ68-5よりも下流側に延びている扁平チューブ用フィンは製品として必要な切り欠き部数を有していることとなる。
 そして、制御部80は、現在値を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔に、カットオフパンチの最上流側からの位置―1を乗算し、この積を現在値とする(ステップS132)。最上流から5つ目のカットオフパンチ68-5を駆動した場合には、4を乗算するので、現在値はカットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔の4倍となる。そして、現在値と設定値とを比較するステップS101に戻る。
[0052]
 次に、図7のフローチャート及び図8に基づいて、具体的な数値によるカットオフ装置の駆動方法について説明する。
 熱交換器用フィンの製造装置が動作を開始すると、金型装置46内の上型78が動作して1回の型閉じで、金型装置46内の複数のパンチ75が同時に下降する。これにより、5個の切り欠き部34が同時に形成され、送り装置50は5P送りで金属帯状体49を搬送方向に送る(ステップS200)。
[0053]
 制御部80は、1回の型閉じ後に搬送方向に送られた切り欠き部の数5と、現在最上流側のカットオフパンチ68-1から下流側に向けて延出している切り欠き部34の数を加算する(ステップS201)。装置を最初に作動させた場合には、最上流側のカットオフパンチ68-1から下流側に向けて延出している切り欠き部34の数は0である。したがって、ステップS201においては現在値は5である。
[0054]
 次に、制御部80は、ステップS201において算出した現在値と、製品である扁平チューブ用フィンに必要な切り欠き部の数すなわち製品段数(図7の設定値:ここでは51段製品を製造する例を挙げる)とを比較する(ステップS202)。現在値は5であるから、設定値である51未満である。
[0055]
 制御部80は、現在値が設定値以上になるまで、金型装置46の型閉じによる扁平チューブ用フィンの製造を繰り返し行う。
[0056]
 現在値が設定値以上となった場合、すなわち型閉じ及び送り動作を11回繰り返すと、現在値は55となるので、制御部80は、ステップS206において、(現在値-設定値)/カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔、の商を算出する。
 本実施形態では(55-51)/3=1・・・1(余り1)となるので、ステップS208では余りが0とならず、再度型閉じ動作を行うステップに戻る。
[0057]
 型閉じ及び送り動作をさらに1回(すなわち前回まで11回行ったので、合わせて12回送りとなった)行うと、現在値は5×12で60となる。
 制御部80は、ステップS206において、(現在値-設定値)/カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔、の商を算出すると、(60-51)/3=3(余り0)となるので、次のステップS210に進むことができる。
[0058]
 ここでは、商(A)は3であるから、ステップS228に進む。そして、制御部80は、最上流側から4つ目のカットオフパンチ68-4を駆動する制御信号を出力する(ステップS230)。
 そして、制御部80は、現在値を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔3に、カットオフパンチの最上流側からの4―1を乗算し(3×3=9)、この積9を現在値とする(ステップS232)。
 そして、現在値と設定値とを比較するステップS201に戻る。
[0059]
 カットオフパンチ68-4によって切断後に、現在値は9となったので、現在値が設定値51以上となるまで、金型装置46の型閉じによる扁平チューブ用フィンの製造を繰り返し行う。
[0060]
 現在値が設定値以上となった場合、すなわち型閉じ及び送り動作を9回繰り返すと、現在値は45+9=54となるので、制御部80は、ステップS206において、(現在値-設定値)/カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔、の商を算出する。
 本実施形態では(54-51)/3=1(余り0)となるので、次のステップS210に進む。
[0061]
 ここでは、商(A)は1であるから、ステップS216に進む。そして、制御部80は、最上流側から2つ目のカットオフパンチ68-2を駆動する制御信号を出力する(ステップS218)。
 そして、制御部80は、現在値を、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔3に、カットオフパンチの最上流側からの2―1を乗算し(3×1=3)、この積3を現在値とする(ステップS220)。
 そして、現在値と設定値とを比較するステップS201に戻る。
 ステップS202に戻った後は、上述してきたフローを繰り返し行う。
[0062]
 なお、図7、図8においては51段製品を製造する場合について説明したが、図9に示すように52段製品を製造する場合、図10に示すように53段製品を製造する場合、図11に示すように54段製品を製造する場合など、様々な段数の製品を、図6に示したフローに基づいて複数のカットオフパンチ68を制御して製造できる。
 このため、列間スリット装置52とカットオフ装置60との間に、金属帯状体49を撓ませるループを形成しておかなくてもよく、またパンチの二度打ちをしなくても所定段数の製品を製造可能である。したがって、様々な段数の製品を製造可能な装置であっても、装置全体を小型化できるとともに、生産効率を下げなくても製造可能となる。
[0063]
 また、上述してきた実施形態では、搬送方向に沿ったパンチ75の数が5個であり、送り装置50が5P送りを行う例で説明したが、搬送方向に沿ったパンチ75の数は5個以外の数であってもよい。
[0064]
 さらに、カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔は上述した実施形態では3Pであったが、搬送方向に沿ったパンチ及びダイの間隔の1以上の整数倍の間隔であって、且つ搬送方向に沿ったパンチ及びダイの全体の間隔よりも小さい間隔であればよい。
[0065]
 また、上述してきた製造装置は、扁平チューブ用フィンを製造する製造装置を例として説明してきた。
 しかし、本発明としては、丸管状の熱交換チューブを挿入するカラー付透孔が形成されている熱交換器用フィンの製造装置に適用させることもできる。
[0066]
 以上本発明につき好適な実施形態を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。

請求の範囲

[請求項1]
 金属製の薄板に、複数の透孔又は複数の切り欠き部をプレス加工して金属帯状体を形成する金型と、複数の透孔又は複数の切り欠き部が形成された金属帯状体を所定長さに切断するカットオフ装置とを具備する熱交換器用フィンの製造装置において、
 前記金型には、金属帯状体の搬送方向に沿って複数の透孔又は複数の切り欠き部を形成するパンチ及びダイがそれぞれ複数設けられ、
 形成された複数の透孔又は切り欠き部を1回の送り動作で搬送方向に送る、送り装置が設けられ、
 前記カットオフ装置には、金属帯状体の搬送方向に沿ったパンチ及びダイの数と同じ数のカットオフパンチが配置され、
 各前記カットオフパンチを個別に動作させるカットオフパンチ駆動部が複数設けられ、
 製造する熱交換器用フィンに形成させるべき透孔又は切り欠き部の所定数に対応して、前記送り装置の送り動作回数に基づいて各前記カットオフパンチのうちいずれのカットオフパンチによって金属帯状体を切断するかを判断して前記カットオフパンチ駆動部を制御する制御部が設けられていることを特徴とする熱交換器用フィンの製造装置。
[請求項2]
 各前記カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔は、前記搬送方向に沿ったパンチ及びダイの間隔の1以上の整数倍の間隔であって、且つ前記搬送方向に沿ったパンチ及びダイの全体の間隔よりも小さい間隔であることを特徴とする請求項1記載の熱交換器用フィンの製造装置。
[請求項3]
 前記制御部は、
 所定数の透孔又は切り欠き部を有する熱交換器用フィンを製造する際に、
 前記金型による1回の型閉じ終了後に、型閉じ前から最上流側のカットオフパンチから下流側に向けて延びている透孔又は切り欠き部の数に、前記搬送方向に沿ったパンチ及びダイの全体の間隔を加算して、現在の最上流側のカットオフパンチから下流側に向けて延びている透孔又は切り欠き部の数である現在値を算出し、
 前記現在値と前記所定数とを比較して、前記現在値が前記所定数以上になるまで前記金型による型閉じを繰り返し実行し、
 前記現在値が前記所定数以上になった場合には、前記現在値から前記所定数を減算した差分を、各前記カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔で除算し、
 除算して余りが0であれば、商の数値が0の場合には最上流側のカットオフパンチを駆動し、商の数が1増えるごとに最上流側から1つずつ下流側のカットオフパンチを駆動し、いずれかのカットオフパンチが駆動終了後、前記現在値を、各前記カットオフパンチの互いの間隔に最上流からのカットオフパンチの位置番号として最上流側を0、1つ下流側を1のように実際の位置から1減算した数値を、各前記カットオフパンチの搬送方向に沿った互いの間隔で乗算した積を、前記現在値とし、その後前記現在値と前記所定数とを比較して前記現在値が前記所定数以上になるまで前記金型による型閉じを繰り返し実行する工程に戻り、
 除算して余りが0以外であれば、前記現在値と前記所定数とを比較して、前記現在値が前記所定数以上になるまで前記金型による型閉じを繰り返し実行する工程に戻ることを特徴とする請求項2記載の熱交換器用フィンの製造装置。


図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]