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1. (WO2015141352) アプリケーターロール
Document

明 細 書

発明の名称 アプリケーターロール

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008  

先行技術文献

特許文献

0009  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0010  

課題を解決するための手段

0011   0012   0013   0014   0015  

発明の効果

0016  

図面の簡単な説明

0017  

発明を実施するための形態

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035  

符号の説明

0036  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : アプリケーターロール

技術分野

[0001]
 本発明は、薬液を対象物に転写するためのアプリケーターロール、特に、接着糊を原紙に転写するためのアプリケーターロールに関する。

背景技術

[0002]
 キッチンペーパー等においては、2プライとも称される二枚の原紙を積層してなるものがある。このような積層シートを製造するにあたっては、例えば、各原紙に接着糊を付与して二枚の原紙を接着することが行なわれる。
[0003]
 係るキッチンペーパー等を製造するにあたっては、前段設備で製造された実質的に同幅の原反ロールを、複数本、ワインダーにセットして、各原反ロールから原紙を繰り出し、適宜にエンボスや接着糊を付与した後、積層して前記接着糊で接着して複数プライの積層シートとした後、これをログ或いは二次原反ロールなどとして巻き取ることが行なわれる。
[0004]
 接着糊の付与は、アプリケーターロールを介して行なわれ、例えば、キッチンペーパーであれば、エンボス付与時にエンボスロール上を搬送するキッチンペーパーの原紙に対してアプリケーターロールによってそのエンボスの凸部頂部に接着糊を付与するようにして行なわれる。
[0005]
 ここで、係る原反ロールは、抄紙工程で製造される原紙をそのまま巻き取って形成したり、スリッターにてスリットした後に巻き取って形成したりする。また、抄紙工程で原紙をそのまま巻き取った後、抄紙工程とは別工程でスリッティングして再度まき直して製造されることもある。
[0006]
 そして、前段設備において製造されワインダーにセットされる原反ロールの幅は、製品種に応じて変更したりするなど必ずしも一定ではない。例えば、キッチンペーパーの最終製品の一つであるキッチンペーパーロールの幅の8倍幅程度の原反ロールが用いられたり、9倍幅程度の原反ロールが用いられたりする。
[0007]
 このため、接着設備を有するワインダーでは、原反ロールから繰出される異なる幅の原紙に対して接着糊を付与する必要がある。従来、このような異なる幅の原紙に対して接着糊を付与するにあたっては、薬液塗布面の幅方向長さ(単に、面長とも言う)の異なるアプリケーターロールを交換することで対応されてきた。
[0008]
 しかしながら、予め面長の異なる複数のアプリケーターロールを用意したうえ、これをワインダーに組み付け替えるため、その組み付け時間による生産効率の低下と、使用していないアプリケーターロールを保管する場所を確保する必要があるという問題があった。

先行技術文献

特許文献

[0009]
特許文献1 : 特許平11-180604号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0010]
 そこで、本発明の主たる課題は、異なる幅の原紙に対応可能なアプリケーターロールを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0011]
 上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
 回転軸部及び薬液塗布部を有する本体部と、この本体部の薬液塗布部の直径と同直径の薬液塗布部を有する円筒型のスリーブ部とを有し、このスリーブ部が、前記本体部の薬液塗布部の両側部に対して着脱自在に配され、
 前記本体部に対してスリーブ部を装着した際に、前記本体部とスリーブ部との薬液塗布部が面一に一体となるように構成されていることを特徴とするアプリケーターロール。
[0012]
〔請求項2記載の発明〕
 本体部の薬液塗布部の両側に一対以上のスリーブ部が配されている請求項1記載のアプリケーターロール。
[0013]
〔請求項3記載の発明〕
 スリーブ部は、側部に先細テーパー状の嵌合凸部を有し、前記本体部は、前記嵌合凸部に合致する嵌合凹部を有し、前記嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合された際に、本体部とスリーブ部との薬液塗布部が面一に一体となる、請求項1又は2記載のアプリケーターロール。
[0014]
〔請求項4記載の発明〕
 前記スリーブ部が、本体部の軸心方向に移動可能とされ、前記本体部の使用位置においてその回転に影響を与えない部位に対して固定可能とする固定手段を有している請求項1~3の何れか1項に記載のアプリケーターロール。
[0015]
〔請求項5記載の発明〕
 スリーブ部の基材が、本体部の基材よりも低密度な金属で構成されている請求項1~4記載のアプリケーターロール。

発明の効果

[0016]
 以上の本発明によれば、異なる幅の原紙に対応可能なアプリケーターロールが提供される。

図面の簡単な説明

[0017]
[図1] 本発明の実施例に係るアプリケーターロールを有するワインダー及びそのワインダーによる二枚重ねのキッチンペーパーの製造例を説明するための図である。
[図2] 本発明の実施形態に係るアプリケーターロールのスリーブ部装着状態の正面図である。
[図3] 本発明の実施形態に係るアプリケーターロールのスリーブ部非装着状態の正面図である。
[図4] 本発明の実施形態に係るアプリケーターロールのスリーブ部装着状態の一部断面図である。
[図5] 本発明の実施形態に係るアプリケーターロールのスリーブ部非装着状態の一部断面図である。
[図6] 本発明の実施形態に係るスリーブ部の側面図である。

発明を実施するための形態

[0018]
 次いで、本発明の実施形態を図1~6を参照しながら以下に説明する。
 図1は、本実施形態に係るアプリケーターロール10が用いられるワインダー100を示している。このワインダー100は、原紙1A,1Bを二枚重ねたキッチンペーパー(2プライのキッチンペーパー)Pを製造する設備である。
[0019]
 このワインダー100は、前段設備にて製造された一対の原反ロール1,1をセットして、各々の原反ロール1,1から原紙1A,1Bを繰り出し、それぞれをエンボス装置100Eに導いてエンボスを付与し、その際に一方の原紙1Bに対して接着糊付与装置100Gによってそのエンボス凸部に接着糊を付与し、その後に各原紙のエンボス凸面が対面するように積層接着して2枚重ねのキッチンペーパーPとする。キッチンペーパーPとされた後には、図示されない後段工程で巻き取られてログ或いは二次原反ロールとされる。
[0020]
 図示のワインダー100は、各原紙1A,1Bはまずエンボスロール50と対となる表面弾性の受けロール60に巻き掛けられ、この受けロール60に巻き掛けられつつ搬送する過程でエンボスロール50との間に通されてエンボスが付与される。そして、そのエンボス付与と同時にエンボスロール50に巻き掛け換えられ、そのエンボスロール50上を搬送される過程で、少なくとも一方のエンボスロール50に係る原紙1Bのエンボス凸部頂部に本実施形態に係るアプリケーターロール10を有する接着糊付与装置100Gによって接着糊が付与される。
[0021]
 図示例における接着糊付与装置100Gは、ドクターチャンバー形式であり、ドクターチャンバー20から送られる接着糊が、まずアニロックスロール30に供給され、このアニロックスロール30から本実施形態に係るアプリケーターロール10に接着糊が転写される。そして、係るアプリケーターロール10から前記エンボスロール50上を搬送される原紙1Bの特にそのエンボス凸部頂部に接着糊が転写されているものとなっている。但し、本発明に係るアプリケーターロール10は、係るドクターチャンバー形式の接着糊付与装置100Gに限らず、薬液槽からピックアップロールによって薬液を取り上げてアニロックスロールに薬液を供給する種の2ロール式、或いは3ロール式の接着糊付与装置に用いることもできる。
[0022]
 係る接着糊付与装置100Gにおける本発明に係るアプリケーターロール10は、特に図2~6に示されるように、本体部11と、前記本体部11に対して着脱自在とされスリーブ部12とを有している。前記本体部11は、金属製の基材11Aを有し、この基材11Aの外周面の軸方向中央部が薬液塗布面を構成する弾性素材11Bにより被覆されて構成される薬液塗布部11bとされている。弾性素材11Bは、ネオプレンゴム等のアプリケーターロールに用いられる公知の弾性素材が用いられる。本発明においては係る弾性素材は限定されるものではない。
[0023]
 本体部の基材11Aは、前記弾性素材11Bで被覆されている部分より外方に突出する、その弾性素材被覆部分11bより小径の回転軸部11aを有しており、それら回転軸部11aが、ワインダー100の架台100X或いはこれを貫通して適宜の固定手段に支持され、その少なくとも一方が図示されない駆動源に連結されて回動力が与えられるようになっている。
[0024]
 係る構成により本体部11は、回動自在とされ、アニロックスロール等のアプリケーターロール10の薬液塗布面に対して接着糊を受け渡す公知の手段によって、自身が回転しつつ接着糊を受け入れて原紙に対して当該接着糊を原紙へ転写するように構成されている。
[0025]
 一方、スリーブ部12は、金属製の基材12Aの周面が、前記本体部11の弾性素材11Bと同素材の弾性素材12Bにより被覆された薬液塗布部12bを有しており、その弾性素材12Bで被覆される薬液塗布部12bの直径が前記本体部11における薬液塗布部11bの直径と一致するように構成されている。
[0026]
 また、スリーブ部12は、その基材12Aが円筒型となっており、前記本体部11の回転軸部11aが当該基材12Aに換挿される態様で前記本体部11の弾性素材被覆部分、すなわち薬液塗布部11bの側方に配されており、前記本体部11の特にその弾性素材で被覆されている薬液塗布部11bの側部に対して固定手段によって着脱自在に固定可能となっている。
[0027]
 固定手段は、図示の形態では、ネジ止めであり、本体部11における弾性素材11Bで被覆される薬液塗布部分11bの側部に軸心方向に延在する雌ネジ部11cが設けられているとともに、スリーブ部12の基材12Aに雄ネジ13のネジ部13Aが換挿される固定用貫通孔12cが設けられ、雄ネジ13をスリーブ部12の固定用貫通孔12cを通して本体部11の雌ネジ部11cに螺合させることでネジ止め固定されるようになっている。但し、本体部11とスリーブ部12との着脱自在な固定手段及び固定方法はこのネジ止めに限られるものではない。
[0028]
 そして、本実施形態に係るアプリケーターロール10は、このように本体部11に対してスリーブ部12を装着した際には、前記本体部11の薬液塗布部11bとスリーブ部12の薬液塗布部12bの直径が同径となっていることから、本体部11とスリーブ部12との薬液塗布面が面一となる。また、本体部11の弾性部材11Bで被覆されている薬液塗布部11bの側部とスリーブ部12の弾性部材で被覆されている薬液塗布部12Bの側部は、前記装着時に間隙なく合致するように構成されており、実質的に継ぎ目なく一体化されるようになっている。
[0029]
 このように本実施形態のアプリケーターロール10では、スリーブ部12を外して本体部11のみの薬液塗布面の面長と、スリーブ部12を装着した際の薬液塗布面の面長が異なるようになる。したがって、本体部11のみで接着糊を付与することもでき、また、スリーブ部12を装着して面長を長くして接着糊を付与することもでき、もって、異なる幅の原紙に対応できるようになっている。そして、係る原紙幅の変更に際しては、ワインダーにおいてアプリケーターロール自体を交換をする必要なく、本体部11に対するスリーブ部12の着脱のみで対応できるため、その変更に際する時間を大幅に削減でき、製品の生産効率を大幅に向上させることができる。
[0030]
 ここで、本体部11における弾性素材11Bで被覆されている部分である薬液塗布部11bの幅及びスリーブ部12における弾性素材12Bで被覆されている部分である薬液塗布部12bの幅は、本発明では特に限定されない。ワインダーにて取り扱う原紙の幅種に応じて適宜の幅とすることができる。
[0031]
 他方、図示の形態では、本体部11の薬液塗布部11bの両側に一対のスリーブ部12,12を配した形態であるが、より多種幅の原紙に対応すべく本体部11の薬液塗布部11bの両側に一対以上のスリーブ部を配するようにしてもよい。この場合には、例えば、本体部11に最も近い位置のスリーブ部とそれよりも本体部の幅方向外方に位置するスリーブ部とをまとめて本体部にネジ止め固定するようにしてもよいし、本体部に最も近い位置に配されるスリーブ部を介してそれよりも外方に位置するスリーブ部を本体部に対して固定するようにしてもよい。
[0032]
 また、図示の形態では、より好ましい形態として、スリーブ部12の本体部11に近い方の側部に、先細テーパー状でそのテーパー軸心が本体部11の回転軸心と一致する嵌合凸部12dが形成されているともに、本体部11の薬液塗布部11bの側部に、その嵌合凸部12dに合致する嵌合凹部11dが形成されている。そして、それら嵌合凸部12dと嵌合凹部11dとが嵌合された際に、本体部11とスリーブ部12との薬液塗布面が面一に一体となるように構成されている。このように、スリーブ部12と本体部11とがテーパー嵌合されるようになっていることで、スリーブ部12の装着時の心出しが不要となり、より簡易にスリーブ部12の装着が可能となる。また、スリーブ部装着状態で接着糊を付与すべくアプリケーターロール10を回転させた際に、スリーブ部装着に伴うブレが効果的に防止される。
[0033]
 また、本実施形態では、スリーブ部12は、本体部11の使用位置のままその回転に影響を与えない部位に対して固定可能とする固定手段を有しているのが望ましい。図示の形態では、スリーブ部12の基材12Aが円筒型であり、特に本体部11の回転軸部11aが換挿される態様で位置されていることから、スリーブ部12は、本体部11をワインダー100から取り外すことなく、本体部11の回転軸部11aに換挿された態様で、当該回転軸部11aの軸心延在方向に移動可能となっている。したがって、本体部11の回転軸部11aを支持する、或いはこれが貫通するワインダー100の架台100Xに予め、スリーブ部12を本体部11に装着するための固定用貫通孔12cに対応する固定用穴を設けておき、この固定用穴に対して、前記固定用貫通穴12cを用いてネジ止めやボルトナット止めできるようにすればよい。このようにしておけば、より簡易にスリーブ部非装着状態の本体部のみでの接着糊を付与できる形態にすることができる。
[0034]
 他方、アプリケーターロールの基材は、通常、コスト、強度及び加工性の観点からS25C等の機械構造用炭素鋼が用いられる。これに対して、本実施形態に係るスリーブ部12は、着脱を容易にするためには、軽量であるのが望ましく、したがって、その基材12Aは、本体部11の基材11Aよりも低密度な金属材で構成するのが望ましい。具体的には、機械構造用炭素鋼に比して必要な強度を有しつつも軽量にできる、A2017Bのジュラルミン、A2024Bの超ジュラルミン、A7075Bの超々ジュラルミンが例示できる。
[0035]
 以上、詳述のアプリケーターロール10によれば、アプリケーターロール10をワインダー100から取り外すことなく、本体部11に対するスリーブ部12の装着、非装着という簡易な操作によって薬液塗布面の面長を変更して、異なる幅の原紙に対して接着糊の付与を行なうことが可能となる。また、多くのアプリケーターロールを用意する必要もなくなるから、ワインダーにセットしないアプリケーターロールの保管場所の問題も改善されるのである。

符号の説明

[0036]
 10…アプリケーターロール、100…ワインダー、100E…エンボス付与装置、100G…接着糊付与装置、P…キッチンペーパー、1…原反ロール、1A,1B…原紙、50…エンボスロール、60…受けロール、20…ドクターチャンバー、30…アニロックスロール、11…本体部、11A…本体部基材、11a…回転軸部、11c…雌ネジ部、11d…嵌合凹部、11B…本体部基材の幅方向中央部を被覆する弾性素材、11b…本体部の薬液塗布部、12…スリーブ部、12A…スリーブ部基材、12B…スリーブ部基材を被覆する弾性素材、12b…スリーブ部の薬液塗布部、12c…固定用貫通穴、12d…嵌合凸部、13…雄ネジ、13A…ネジ部、100X…ワインダーの架台。

請求の範囲

[請求項1]
 回転軸部及び薬液塗布部を有する本体部と、この本体部の薬液塗布部の直径と同直径の薬液塗布部を有する円筒型のスリーブ部とを有し、このスリーブ部が、前記本体部の薬液塗布部の両側部に対して着脱自在に配され、
 前記本体部に対してスリーブ部を装着した際に、前記本体部とスリーブ部との薬液塗布部が面一に一体となるように構成されていることを特徴とするアプリケーターロール。
[請求項2]
 本体部の薬液塗布部の両側に一対以上のスリーブ部が配されている請求項1記載のアプリケーターロール。
[請求項3]
 スリーブ部は、側部に先細テーパー状の嵌合凸部を有し、前記本体部は、前記嵌合凸部に合致する嵌合凹部を有し、前記嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合された際に、本体部とスリーブ部との薬液塗布部が面一に一体となる、請求項1又は2記載のアプリケーターロール。
[請求項4]
 前記スリーブ部が、本体部の軸心方向に移動可能とされ、前記本体部の使用位置においてその回転に影響を与えない部位に対して固定可能とする固定手段を有している請求項1~3の何れか1項に記載のアプリケーターロール。
[請求項5]
 スリーブ部の基材が、本体部の基材よりも低密度な金属で構成されている請求項1~4記載のアプリケーターロール。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]