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1. (WO2015140954) 作業員管理装置、作業員管理システム及び作業員管理方法
Document

明 細 書

発明の名称 作業員管理装置、作業員管理システム及び作業員管理方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006  

発明の効果

0007  

図面の簡単な説明

0008  

発明を実施するための形態

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132  

符号の説明

0133  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

図面

1   2   3A   3B   3C   3D   4   5   6   7  

明 細 書

発明の名称 : 作業員管理装置、作業員管理システム及び作業員管理方法

技術分野

[0001]
 本発明は、複数の共用車両を複数のユーザに利用させるカーシェアリングシステムの業務に従事する作業員を管理するための作業員管理装置、作業員管理システム、及び作業員管理方法に関する。

背景技術

[0002]
 この種の装置に関し、各電気自動車の充電スケジュールと、各電気自動車の車両運行スケジュールとを組み合わせて、調整されたスケジュールで電気自動車を効率的に利用するバッテリ充電システムが知られている(特許文献1)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2010-231258号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 ユーザが、あるポートで借りた共用車両を他のポートで返却するいわゆるワンウェイ型のカーシェアリングシステムにおいては、作業員が、各ポートに返却された共用車両を充電ステーションなどの施設へ移送し、充電した共用車両を各ポートに再配置させる。この作業の間、ユーザは共用車両を利用することができないため、移送されるタイミングによっては共用車両の稼働率が低下する可能性がある。
 しかしながら、従来のバッテリ充電システムにおいては、作業員が共用車両を移送するタイミングについては検討されておらず、共用車両の稼働率の向上が図れないという問題がある。
[0005]
 本発明が解決しようとする課題は、作業員に共用車両を適切なタイミングで施設へ移送させることにより、共用車両の稼働率を向上させることである。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明は、複数のポートに配置された複数の共用車両を複数のユーザに利用させるカーシェアリングシステムにおいて、共用車両の状態情報とポートにおける共用車両の貸出確率とに基づいて施設へ移送する移送対象車両を特定し、特定された施設へ移送対象車両を作業員に移送させることにより、上記課題を解決する。

発明の効果

[0007]
 本発明によれば、共用車両の状態情報及び貸出確率に基づいて共用車両を特定し、特定した共用車両を作業員に移送させることにより、共用車両を適切なタイミングで移送することができるので、共用車両の状態を良好に維持しつつ、ユーザが共用車両を利用できないという不都合の発生を低減させることができる。この結果、共用車両の稼働率を向上させることができる。

図面の簡単な説明

[0008]
[図1] 本発明に係る本実施形態の作業員管理装置を備えた作業員管理システムのブロック構成図である。
[図2] 本実施形態の作業員管理システムが適用される共用車両のポート及び施設を示す図である。
[図3A] 本実施形態の共用車両に関する管理情報の一例を示す図である。
[図3B] 本実施形態の施設に関する管理情報の一例を示す図である。
[図3C] 本実施形態の施設の充電器に関する管理情報の一例を示す図である。
[図3D] 本実施形態の作業員の労務に関する管理情報の一例を示す図である。
[図4] 本実施形態のポートの貸出確率の経時的変化の一例を示す図である。
[図5] 本実施形態の作業員スケジュールの一例を示す図である。
[図6] 本実施形態のユーザ端末装置の提示情報の一例を示す図である。
[図7] 本実施形態の共用車両管理装置の制御手順を示すフローチャートである。

発明を実施するための形態

[0009]
 以下、図面に基づいて、本発明の本実施形態に係る作業員管理装置について説明する。本実施形態では、本発明の作業員管理装置を、カーシェアリングシステムの作業員を管理する作業員管理装置に適用した例を用いて説明する。本実施形態のカーシェアリングシステムは、複数のポートに配置された複数の共用車両を、複数のユーザに利用させる。本実施形態のカーシェアリングシステムによれば、一のポートから借り出した共用車両を、他のポートへ返却することが許される、いわゆる乗り捨て型のワンウェイ・カーシェアリングサービスが提供される。
[0010]
 図1は、本実施形態に係るカーシェアリングシステムを管理する作業員管理システム1000のブロック構成図である。また、図1は、カーシェアリングサービスの提供に従事する作業員の労務を管理する作業員管理装置100のブロック構成図でもある。
[0011]
 図1に示すように、本実施形態の作業員管理システム1000は、作業員管理装置100と、共用車両管理装置110と、複数のユーザに利用される複数の共用車両V1~Vn(以下、共用車両Vnと総称することもある)がそれぞれ備える車載装置200V1~200Vn(以下、車載装置200Vnと総称することもある)と、複数のユーザがそれぞれ所持するユーザ端末装置400X~400Y(以下、ユーザ端末装置400Xと総称することもある)と、共用車両Vnにエネルギー供給、整備(整備には点検、修理を含む。以下同じ)を行う各施設に配置された施設端末装置500X~500Y(以下、施設端末装置500Xと総称することもある)と、カーシェアリングシステムにおいて共用車両Vnの移送に関する作業を行う複数の作業員がそれぞれ所持する作業員端末装置600X~600Y(以下、作業員端末装置600Xと総称することもある)と、を有する。また、図示はしないが、本実施形態の作業員管理システム1000は、共用車両Vnが配置されるポートPRがそれぞれ備えるポート端末装置700X~700Yを備えてもよい。本実施形態の作業員管理システム1000を構成する、車載装置200V1~200Vn、ユーザ端末装置400X~400Y、施設端末装置500X~500Y、作業員端末装置600X~600Y、ポート端末装置700X~700Yの台数は限定されない。
[0012]
 作業員管理装置100、車載装置200V1~200Vn、ユーザ端末装置400X~400Y、施設端末装置500X~500Y、及び作業員端末装置600X~600Yは、それぞれ通信装置(20、220、420、520、620)を備え、インターネット300などを介して相互に情報の授受が可能である。通信経路は有線であっても無線であってもよい。作業員管理装置100は、施設端末装置500X~500Y、ポート端末装置700X~700Yを介して、車載装置200V1~200Vn、ユーザ端末装置400X~400Y、作業員端末装置600X~600Yと通信できる。
[0013]
 本実施形態のユーザ端末装置400Xは、本発明の本実施形態に係るユーザ端末装置400Xに適用されるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory )と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、各機能を実行させる動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。本実施形態のユーザ端末装置400Xは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はPDA(Personal Digital Assistant)その他の可搬型の端末装置であってもよい。本実施形態のユーザ端末装置400Xは、作業員管理装置100などの外部装置と通信を行う通信装置420を備える。
[0014]
 本実施形態の作業員端末装置600Xは、本発明の本実施形態に係る作業員端末装置600Xに適用されるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory )と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、各機能を実行させる動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。本実施形態の作業員端末装置600Xは、GPS(Global Positioning System)610と、作業員管理装置100などの外部装置と通信を行う通信装置620を備える。GPSにより検出された作業員の現在位置は、通信装置620を介して作業員管理装置100へ送信される。本実施形態の作業員端末装置600Xは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はPDA(Personal Digital Assistant)その他の可搬型の端末装置であってもよい。
[0015]
 本実施形態の車載装置200V1~200Vnは、各共用車両Vnの現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)210を備え、通信装置220を介して自車両の位置を作業員管理システム1000へ送出する。
[0016]
 本実施形態の共用車両管理装置110は、ユーザ端末装置400Xを介して入力された貸出要求に基づき、一のポートPRから利用可能な共用車両Vnを利用者に貸し出し、他のポートPRで利用者から共用車両Vnの返却を受け付ける。共用車両管理装置110は、共用車両Vnの貸し出し、返却の実行をデータベース30に記録する。
[0017]
 本実施形態において利用される共用車両Vnは、蓄電池にためた電気で駆動する電気自動車(EV)である。共用車両Vnは、電気自動車に限定されず、電気を利用するハイブリッド車両であってもよいし、ガソリン車両、燃料電池車両、アルコール燃料車両、水素ガス車両などであってもよい。
[0018]
 図2は、本実施形態の作業員管理装置100が用いられるカーシェアリングシステムのポートPRを示す図である。地図上の所定の利用領域(図中破線で示す領域)内に複数の地点にポートPRを設ける。図2において、ポートPRを丸印で示す。本実施形態のカーシェアリングシステムでは、地図上において直交する2本の線の各交点にポートPRを設けた例を示すが、ポートPRの配置の態様は特に限定されない。図2に示す例では、隣り合うポートPR間の距離が等しくなるように、各ポートPRが配置されているが、配置の態様はこれに限定されるものではない。本実施形態のカーシェアリングシステムは、共用車両Vnを借り出した場所に返却することを義務付けるものではなく、借り出した場所とは異なる場所に共用車両Vnを返却することを許容するいわゆる乗り捨て型のカーシェアリングシステムである。ユーザは、一の貸出ポートPR1で共用車両Vnを借り、他の返却希望ポートPRX,PRYに共用車両Vnを返却できる。
[0019]
 本発明の実施形態に係るカーシェアリングシステムでは、施設STにおいて共用車両Vnの状態情報を所定の目標値へ変更する。本実施形態の状態情報、所定の目標値は、エネルギー残量又は整備状態を示す情報である。
[0020]
 本実施形態に係るカーシェアリングシステムでは、各ポートPRに配車された共用車両Vnを集中充電ステーションなどのエネルギー供給施設CSTで集中的に充電(エネルギー供給)を行い、共用車両Vnのバッテリ残量(エネルギー残量)を所定の目標値へ変更する。これにより、共用車両Vnのエネルギー状態を適正状態に是正する。エネルギー供給施設CSTは、複数の充電装置BTが設けられ、共用車両Vnに充電を行うためのスペースを有するドックDCを備える。充電(エネルギー供給)が完了した共用車両Vnは再び各ポートPRに配車される。
[0021]
 また、実施形態に係るカーシェアリングシステムでは、各ポートPRに配車された共用車両Vnを集中整備ステーションなどの整備施設MSTで集中的に整備を行い、共用車両Vnの整備状態の情報(タイヤ空気圧、清掃状態など)を所定の目標値へ変更する。これにより、共用車両Vnの整備状態を適正状態にする。整備施設MSTは、共用車両Vnの点検、修理を含む整備作業を行う施設である。整備施設MSTは、共用車両Vnの点検、修理などの整備処理を行うための整備装置MM及びスペースを有する複数のドックDCを備える。適正状態になった共用車両Vnは再び各ポートPRに配置される。
[0022]
 本実施形態に係るカーシェアリングシステムでは、従業員である作業員に、エネルギー供給や整備が必要な共用車両Vnを、各ポートPRからエネルギー供給施設CST、整備施設MSTなどの施設に移送させる。同様に、作業員にエネルギー供給や整備が完了した共用車両Vnを、エネルギー供給施設CST、整備施設MSTなどの施設から各ポートPRに移送させる。共用車両Vnを「移送する」の作業には、各ポートPRからエネルギー供給施設CST、整備施設MSTなどの施設に移送させる「回送作業」と、エネルギー供給や整備が完了した共用車両Vnを、エネルギー供給施設CST、整備施設MSTなどの施設から各ポートPRに移送させる「配車作業」とを含む。この作業員の労力に係るコストは、カーシェアリングシステムの運営コストとして計上される。
[0023]
 図1に戻り、本実施形態の作業員管理装置100について説明する。本実施形態の作業員管理装置100は、カーシェアリングシステムに従事する作業員の労務を管理するための制御処理を実行する制御装置10と、通信装置20と、データベース30とを備える。作業員管理装置100は、作業員管理システム1000において、作業員端末装置600X、施設端末装置500X、車載装置200VX、ユーザ端末装置400Xのサーバとして機能する。
[0024]
 本実施形態のデータベース30は、管理情報31と、ユーザから受け付けた貸出要求32を記憶する。管理情報31は、車両状態管理情報311と、施設管理情報312と、作業員管理情報313と、ポート管理情報314とを含む。
[0025]
 以下、各情報について説明する。
 車両状態管理情報311は、共用車両Vnの状態情報、共用車両Vnの稼働情報に基づく貸出確率その他の共用車両Vnに関する情報を含む。図3Aに車両状態管理情報311の一例を示す。同図に示すように、車両状態管理情報311は、共用車両Vnの特定情報(車両ID)と、その共用車両Vnが所在する(所在する予定の)ポートPR、ポートPR内の駐車エリアを特定する識別情報と、その共用車両Vnのエネルギー残量と、その共用車両Vnの整備状態を示す情報と、その共用車両Vnの稼働情報及び/又は予約情報、これらに基づいて求められた貸出確率と、時間の経過に伴う貸出確率/稼働状態の変化と、その共用車両Vnが貸出し可能か否かを示す情報を含む。
[0026]
 施設管理情報312は、エネルギー供給施設CST、整備施設MSTなどの施設の稼働状態その他の情報を含む。施設管理情報312は、集中充電ステーションなどのエネルギー供給施設CSTの管理サーバ、整備ステーションなどの整備施設MSTの管理サーバが取得した情報であって、各施設の状態を一元管理する情報である。施設管理情報312の一例を図3Bに示す。同図に示すように、施設管理情報312は施設を識別する情報と、その施設に属するドックDC(エネルギー供給又は整備が行われるエリア)を特定する情報とを含む施設管理情報312は施設ごとに整理されてもよいし、ドックDCごとに整理されてもよい。施設管理情報312によれば、各施設又は各ドックDCに共用車両Vnがいつ入り、いつ出るかが分かる。施設管理情報312は、集中充電ステーションなどのエネルギー供給施設CSTのエネルギー供給装置(充電器)から取得した各装置の稼働状態を含む。たとえば、各エネルギー供給装置(充電器)の空き状態、エネルギー供給中(充電中)の共用車両Vnのエネルギー量、エネルギー供給(充電)完了予測時刻を含む。各施設端末装置500Xは、エネルギー供給をする共用車両Vnの状態に基づいて、エネルギー供給(充電)が完了する時刻を予測する。各施設端末装置500Xは共用車両Vnの電池の劣化度合い、充電回数などに基づいて求めた充電可能な電力量から、給電に要する時間を算出する。整備施設についても同様である。エネルギー供給施設CSTの施設端末装置500Xは、エネルギー供給施設CST、整備施設MSTなどの施設の稼働状態を作業員管理装置100に提供する。
[0027]
 図3Cは、施設CSTの各充電器(ドックDC)の稼働状態312Aの一例を示す図である。図3Cに示すように、稼働状態312Aは、充電器(ドックDC)ごとに、充電をする共用車両Vnの識別番号(No)と、充電池の残量と、充電器の状態と、充電が終了すると予測される時刻と、担当する作業員を特定する情報(担当する作業員の名前、社員番号など)と、施設CSTにおける作業員の状態を示す情報を含む。
[0028]
 作業員管理情報313は、充電・整備等を行うために共用車両Vnを移送する作業員の管理状態を示す情報である。作業員管理情報313は、作業員のタスク、及び経時的なタスクを示す作業員のスケジュールその他の従業員に関する情報を含む。制御装置10は、カーシェアリングシステムの運営に従事する作業員をそれぞれ識別する。作業装置10は、作業員スケジュールを含む作業員管理情報313を含む管理情報31を参照可能に備える。作業員スケジュールは、特定の作業員が、何時、何処から、どの共用車両Vnを、何処へ移送するかを規定する移送スケジュールと、移送後、特定の作業員が、共用車両Vnに充電、整備をする作業スケジュールとを、含む。制御装置10は、各共用車両Vnの車両状態を取得し、各共用車両Vnが移送されるべき施設(エネルギー供給施設CST/整備施設MST)、移送されるべき時期を判断する。
[0029]
 図3Dに作業員管理情報313の一例を示す。同図に示すように、作業員管理情報313は、作業員を特定する情報と、各作業員の車両移送のスケジュールと、整備作業/充電作業のスケジュールと、各作業員の現在位置と、各作業員のスケジュールに対する進捗情報と、各作業員の労務管理情報を含む。車両移送スケジュールは、作業員を識別する作業員IDごとに、共用車両Vnを移送する作業員の車両移送スケジュールが対応づけて定義されている。車両移送スケジュールは、共用車両Vnの搬出開始時刻/搬入完了時刻、共用車両Vnの貸出ポートPR、共用車両Vnの特定情報、共用車両Vnの搬入ポートPR及び駐車エリアを含む。作業員スケジュールは、作業員を識別する作業員IDごとに、共用車両Vnについて行うべき作業のスケジュールが対応づけて定義されている。作業は、充電などのエネルギー供給作業であってもよいし、タイヤ交換、タイヤの空気圧調整、洗車、車室内清掃などの整備作業であってもよいし、バッテリチェック、車両制御回路のチェック、車載装置のプログラムチェック、灯火チェックなどの点検作業であってもよい。
[0030]
 作業員管理情報313は、作業員の現在位置を含む。この現在位置は、作業員端末装置600Xが備えるGPSにより検出された位置情報である。この位置情報により、作業員の現在位置及び所在の履歴を知ることができる。また、作業員管理情報313は、作業員による作業の進捗情報を含む。進捗情報は、各作業員が携帯する作業員端末装置600Xから送信された、各作業の進捗を報告する情報であり、例えば、移送開始、移送終了、移送中、充電作業中、清掃中、休憩中などの状態)をその時刻に対応づけられた情報である。作業員管理情報313は、労務管理情報を含む。労務管理情報は、各作業員の出勤日、勤務時間、休憩時間などを含む。制御装置10は、共用車両Vnの位置と、作業員の現在位置を含む作業員スケジュールとを参照して、移送対象車両が特定されたタイミングで、移送の対象となる共用車両Vnの近くに所在する作業員を検出する。制御装置10は、その作業員に、移送対象として特定された共用車両Vnを移送させる。このように、作業員ごとに経時的なスケジュールを立案することにより、無駄のないタスクを作業員に実行させることができる。
[0031]
 本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、カーシェアリングシステムに関するタスクを実行する作業員の労務を管理する処理を実行するためのプログラムが格納されたROM(Read Only Memory )12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、作業員管理装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13と、を備える。
[0032]
 本実施形態に係る作業員管理装置100の制御装置10は、車両状態取得機能と、移送対象特定機能と、作業員管理機能とを実現する。また、本実施形態に係る作業員管理装置100の制御装置10は、貸出要求取得機能を実現する。この貸出要求取得機能において、制御装置10は、共用車両管理装置110が取得した貸出要求を、共用車両管理装置110を介して取得してもよい。本実施形態に係る作業員管理装置100は、上記機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実現するコンピュータである。
[0033]
 以下において、作業員管理装置100の制御装置10が実現する各機能についてそれぞれ説明する。
[0034]
 まず、本実施形態の制御装置10が実行する車両状態取得機能について説明する。本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、共用車両Vnの状態情報を取得する。本実施形態の共用車両Vnの状態情報は、共用車両Vnを駆動するエネルギー残量を含む。本実施形態におけるエネルギー残量は、バッテリの残量、ガソリンの残量、燃料電池の残量、水素ガスの残量、アルコール燃料の残量などの共用車両Vnに搭載され、共用車両Vnを駆動させる動力源の残量である。制御装置10は、各共用車両Vnの車載装置200Vnが備えるエネルギー量センサが検出したエネルギー残量を、通信装置20を介して取得する。また、制御装置10は、バッテリの現在の容量や走行可能距離を評価するための指標として、バッテリの使用期間、充電回数、急速充電回数、温度、エアーコンディショナーの利用の有無などの情報を各共用車両Vnの車載装置200Vnから取得してもよい。
[0035]
 本実施形態の共用車両Vnの状態情報は、共用車両Vnの整備状態の情報を含む。本実施形態における共用車両Vnの整備状態は、共用車両Vnに整備が必要であるか否かの情報を含む。共用車両Vnの整備状態は、各共用車両Vnの異常の自己判断結果、整備の時期の自己判断結果を含む。車載装置200Vnが有する異常判断装置が、自車両が正常ではない状態(異常な状態)である旨を判断した場合には、その旨が状態情報として出力される。制御装置10は、各共用車両Vnの車載装置200Vnが備える異常判断装置の出力、点検時期を自己判断する計時装置の出力、点検時期を自己判断する走行距離算出装置の出力を、通信装置20を介して取得する。
[0036]
 本実施形態の制御装置10は、取得した共用車両Vnの状態情報を車両状態管理情報311としてデータベース30に管理情報31の一部として記憶する。特に限定されないが、制御装置10は、図3Aに示すように車両ID(IDは識別情報である。以下同じ)に対応づけて、各共用車両Vnが配車されているポートPR/駐車エリアの識別情報、その共用車両Vnのバッテリ残量などのエネルギー残量、その共用車両Vnの整備状態、共用車両Vnの稼働情報/予約情報、これらに基づく貸出確率を記憶する。
[0037]
 車両状態管理情報311において、配車されたポートPRが付された共用車両Vnの識別情報には、そのポートPRの経時的な稼働率が対応づけて記憶される。共用車両Vnを利用するユーザの動きは時間によって変化するため、各ポートPRの共用車両Vnの稼働率は変化する。また、各ポートPRの位置関係、周囲の環境によって、共用車両Vnの稼働率は変化する。一例ではあるが、各ポートPR間の距離が離隔している場合には、ユーザが集中するので稼働率が上がる傾向が見られる。また、各ポートPRの近傍にショッピングセンター、駅、学校などが有る場合には、利用ニーズが高まるので稼働率が上がる傾向が見られる。制御装置10は、ポートPRごとの経時的な稼働率の変化情報により、各ポートPRにおける共用車両Vnの稼働率がいつ高くなり、いつ低くなるかを予測する。制御装置10は、この稼働率を参照して、共用車両Vnを各ポートPRに効率良く配車できる。
[0038]
 また、管理情報31の車両状態管理情報311は、その共用車両Vnが貸出可能な状態であるか、貸出不可能な状態であるかを示す貸出可否情報を含む。共用車両Vnのエネルギー残量が所定残量閾値未満である場合、共用車両Vnの整備状態の情報が予め定義された整備を必要としない所定の適正閾値を超える(整備を必要とする状態である)場合には、その共用車両Vnの貸し出しが禁止される。
[0039]
 次に、本実施形態の制御装置10が実行する貸出要求取得機能について説明する。ユーザは、ユーザ端末装置400Xの通信装置420を起動させ、作業員管理装置100にアクセスし、予約可能な共用車両Vnを検索して、その共用車両Vnを借りるために貸出要求32を送出する。他方、本実施形態の制御装置10は、共用車両Vnの利用を希望する旨の貸出要求をユーザからユーザ端末装置400Xを介して取得する。貸出要求32は、申込み直後に共用車両Vnの利用を開始できる即時利用の申込みでもよいし、ユーザが指定する日時から共用車両Vnの利用を開始できる利用予約の申込みでもよい。本実施形態の制御装置10は、取得した貸出要求の内容をデータベース30に記憶する。利用要求に係る共用車両Vnについては、作業を終了させて予約時刻までに予約されたポートPRに配車しなければならない。
[0040]
 本実施形態の貸出要求は、共用車両Vnの利用を要求する「貸出情報」を含む。「貸出要求」は、共用車両Vnの返却を希望する返却希望ポートPRの特定情報を含む「返却情報」を含んでもよい。本実施形態の貸出要求は、利用者を特定するユーザIDと、共用車両Vnを借り出す貸出ポートPRと、共用車両Vnの識別情報とを含む。共用車両Vnの特定情報は、貸出ポートPRが備える複数の駐車スペースのうち、どの駐車スペースに存在する共用車両Vnを借り出すかを特定する駐車スペースIDであってもよい。また、貸出要求は、共用車両Vnを貸出す時間、すなわち利用開始時間を含んでもよい。本実施形態の貸出要求は、共用車両Vnの返却時刻を含んでもよいし、含まなくてもよい。利用申込みの時点に取得する貸出要求において返却予定時間を設定しない場合には、共用車両Vnを利用した後に、ユーザが決める任意のタイミングで、共用車両Vnを返却できる。
[0041]
 次に、本実施形態の制御装置10が実行する移送対象車両特定機能について説明する。本実施形態の制御装置10は、共用車両Vnの状態情報とポートPRにおける共用車両Vnの貸出確率とに基づいて、状態情報を所定の目標値に変化させる施設STへ移送する移送対象車両を特定する。
[0042]
 本実施形態の制御装置10は、各ポートPRに返却された共用車両Vnの状態情報が所定の目標値域でない場合には、その共用車両Vnを施設STに回収する移送対象車両として特定する。作業員は移送対象車両を施設STへ回収する。作業員は、回収した共用車両Vnの状態情報が利用に適した目標値となるように処置を行う。本実施形態の制御装置10は、施設STにおいて処置が済んだ共用車両Vnを、ユーザが貸出を求めるポートPRへ配車する移送対象車両として特定する。作業員は移送対象車両をポートPRへ配車する。なお、移送対象車両の特定処理は、すべての共用車両Vnについて決定してもよいし、貸出要求において特定された共用車両Vnについて決定してもよい。
[0043]
 共用車両Vnの状態情報が、その共用車両Vnの駆動に用いられるエネルギー残量である場合には、本実施形態の制御装置10は、このエネルギー残量が第1残量閾値未満である共用車両Vnを、この共用車両Vnにエネルギーを供給するエネルギー供給施設CSTへ移送する移送対象車両として特定する。共用車両Vnが移送対象車両であるか否かを判断する基準となる第1残量閾値は、共用車両Vnがユーザの利用中に走行不能とならないようにする観点から決定されることが好ましい。特に限定されないが、第1残量閾値は、カーシェアリングサービスの適用エリアの広さ、ポートPR間の間隔、共用車両Vnの走行可能距離などを考慮して決定できる。特に限定されないが、例えば、共用車両Vnが電気自動車である場合には、残量閾値を電池の充電可能量の20%と定義してもよい。移送対象車両として特定された共用車両Vnは、いったん利用が禁止され、エネルギーを供給してから再度利用に供される。
[0044]
 特に限定されないが、本実施形態の制御装置10は、エネルギー残量が第1残量閾値以上である共用車両Vnのうち、ポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnをエネルギー供給施設CSTへ移送する移送対象車両として特定する。本実施形態の制御装置10は、エネルギー残量が第1残量閾値以上であり、かつ第1残量閾値よりも高い第2残量閾値以下である共用車両Vnのうち、ポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnをエネルギー供給施設CSTへ移送する移送対象車両として特定してもよい。
[0045]
 制御装置10は、貸出禁止が決定された共用車両Vnのエネルギー源に応じて、そのエネルギーを供給できるエネルギー供給施設CSTを選択する。例えば、貸出禁止が決定された共用車両Vnが電気自動車、ハイブリッド車両であれば、充電施設を備えたエネルギー供給施設CSTを選択する。なお、供給できるエネルギーの種別は施設管理情報312に含まれる。
[0046]
 ここで、各ポートPRにおける共用車両Vnの貸出確率について説明する。本実施形態における貸出確率は、各ポートPRの共用車両Vnの稼動履歴に基づいて、統計確率モデルを用いて算出される。用いられる統計確率モデルは、特に限定されず、出願時に知られたものを適宜に用いることができる。貸出確率の高い共用車両Vnは、稼働中である割合が高い。貸出確率は、ポートPRごとに算出してもよいし、共用車両Vnごとに算出してもよい。ポートPRの立地特性により共用車両Vnの貸出確率が決まる場合もあるし、共用車両Vn自体のスペックによりその貸出確率が決まる場合もあるからである。本実施形態の貸出確率は経時的に算出することができる。本実施形態では、将来の貸出確率を予測することもできる。将来の貸出確率を予測する際には、共用車両Vnの利用要求(予約の申し込み)、過去の暦上の同時期の貸出確率を考慮してもよい。
[0047]
 図4に、経時的な貸出確率の変化の一例を示す。図4に示すように、貸出確率は、時間とともに変化する。貸出確率の変化の態様は、ポートPRごとに異なる。一例ではあるが、図4に示すポートAは小高い丘の上の住宅地であり、朝から昼まで、および夕方の利用が多い。一方、図4に示すポートBは観光施設の近傍に位置し、昼間の利用が多い。
[0048]
 制御装置10は、ポートPRに配置される共用車両Vnの稼働履歴に基づいて算出された共用車両Vnの貸出確率を取得する。各ポートPRの共用車両Vnの貸出確率は、暦、天候、及びポートPRの近傍地点で行われるイベントのうち何れか一つ以上に基づいて算出することができる。各ポートPRの共用車両Vnの貸出確率は、各ポートPRに配置されたポート端末装置700X(コンピュータ)により算出してもよい。各ポートPRの位置や環境によっては、雨天であるときに貸出確率が上昇する、又は晴天であるときに貸出確率が上昇するという個別の特性がある。各ポートPRの位置や環境によっては、土日に貸出確率が上昇する、又は平日に貸出確率が上昇するという個別の特性がある。各ポートPRごとに、イベントが発生したときに貸出確率が上昇する、又はイベントが発生したときに貸出確率が下降するという特性がある。制御装置10は、これらの各ポートPRの稼働履歴や特性に基づいて算出された正確な貸出し確率を取得できる。
[0049]
 本実施形態の作業員管理装置100は、各ポートPRの稼働履歴や特性に応じて求められた各ポートPRの共用車両Vnの貸出確率に基づいて、作業員に共用車両Vnを施設STに移送させるので、適切なタイミングで共用車両を施設STへ移送させることができる。
[0050]
 先述したように、本実施形態の制御装置10は、エネルギー残量が直ちに充電しなければならない量ではないが、ポートPRにおける、現在時刻又は現在時刻から所定時間以内の貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnを移送対象車両として特定する。図4の貸出確率を参照した移送対象車両の特定手法を説明する。充電池残量が20%未満となったときに、エネルギー供給施設CSTへ移送すると定義されているとする。午前8時前にポートBに存在する共用車両Vnの充電池残量は25%である。充電池残量は20%未満ではないので、直ちにエネルギー供給施設CSTへ移送する必要はない。さらに、移送対象車両を絞り込む際の判断指標となる「所定確率」を30%とする。図4に示す貸出確率を参照すると、現在時刻の8時から2時間後の10時までの貸出確率の推定値は23%であり、「所定確率」30%以下であるので、ポートBの共用車両Vnは回収対象車両として選択される。
[0051]
 このように、本実施形態では、エネルギー残量の閾値を二段階にして移送対象車両を絞り込みつつ、ポートPRにおける貸出確率が所定確率よりも低い共用車両Vnを移送対象車両として特定する。これにより、今すぐに、エネルギー供給をしなければならないという状態ではないが、稼働率が低いうちに予めエネルギー供給をしておくことができる。先にエネルギー供給をしておけば、稼働率が高くなったときにエネルギー供給をしなくて済むので、共用車両Vnが利用できない時間を低減させることができる。この結果、共用車両Vnの稼働率を高くすることができる。
[0052]
 本実施形態の制御装置10は、共用車両Vnの状態情報を、その共用車両Vnの整備状態の情報とし、整備状態の情報が予め定義された整備を必要としない所定の第1適正値域を超える(第1適正値域の上限値を超える又は下限値未満である)共用車両Vnのうち、ポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnをエネルギー供給施設CSTへ移送する移送対象車両として特定する。
[0053]
 本実施形態の制御装置10は、第1適正値域を超える整備状態について、さらに第2の上限値/下限値を設定してもよい。たとえば、制御装置10は、整備状態の情報が第1適正値域の上限値を超えて、その上限値よりも高い第2の上限値以下であり、共用車両Vnのうち、ポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnをエネルギー供給施設CSTへ移送する移送対象車両として特定してもよい。制御装置10は、整備状態の情報が第1適正値域の下限値未満、かつその下限値よりも低い第2の下限値以上である共用車両Vnのうち、ポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnをエネルギー供給施設CSTへ移送する移送対象車両として特定してもよい。
[0054]
 整備状態の情報は、車載装置200Vnが備えるOBD(On-board diagnostics)装置などの自己故障判断装置の出力情報(故障コード)、共用車両Vnの走行距離、電池の使用期間、電池の充電回数、電池の急速充電回数などである。制御装置10は、自車両の自己故障判断装置が所定のうち整備を必要とする状態情報(整備を必要としない第1適正値域を超える状態情報)の出力値を取得した場合には、共用車両Vnを整備施設MSTへ移送する移送対象車両として特定する。本実施形態では、共用車両Vnの状態情報が所定の第1適正値域を超える場合には、共用車両Vnの利用を一時的に停止し、整備施設MSTに移送して、共用車両Vnの状態を目標値域に是正する。
[0055]
 本実施形態において、整備状態の情報を、値が高くなるほど共用車両Vnを整備する必要性が高くなり、値が低くなるほど共用車両Vnを整備する必要性が低くなる値として定義してもよいし、整備状態の情報を、値が低くなるほど共用車両Vnを整備する必要性が高くなり、値が高くなるほど共用車両Vnを整備する必要性が低くなる値として定義してもよい。
[0056]
 なお、制御装置10は、貸出禁止が決定された共用車両Vnの整備情報に応じて整備施設MSTを選択する。例えば、整備状態がバッテリの交換時期である旨を示す情報である場合には、交換用バッテリがストックされた整備施設MSTを選択する。整備状態が定期点検時期の到来を知らせる情報である場合には、定期点検を実施できる人員及び設備を備える整備施設MSTを選択する。各施設が対応できる整備内容は施設管理情報312に含まれる。なお、エネルギー供給施設CSTを、整備設備を備え整備施設MSTとして機能させてもよい。
[0057]
 このように、本実施形態では、整備状態の情報に基づいて移送対象車両を絞り込みつつ、ポートPRにおける貸出確率が所定確率よりも低い共用車両Vnを移送対象車両として特定する。これにより、今すぐに、整備をしなければならないという状態ではないが、稼働率が低いうちに予め整備をしておくことができる。先に整備をしておけば、稼働率が高くなったときに整備をしなくて済むので、共用車両Vnが利用できない時間を低減させることができる。この結果、共用車両Vnの稼働率を高くすることができる。
[0058]
 本実施形態において、特定された移送対象車両が特定されたタイミングで、制御装置10は、作業員に対するタスクを生成し、生成されたタスクを作業員端末装置600Xに送出する。移送対象車両は、そのタイミング乃至そのタイミングの直前における貸出確率に基づいて求められる。貸出確率は、時間とともに変化するので、特定された移送対象車両は、直ちに施設STへ移送されることが好ましい。移送対象車両の特定処理が実行されたタイミングで、移送対象車両を施設STに移送するタスクが生成され、そのタスクが作業員端末装置600Xへ送出され、作業員がタスクを実行することにより、ユーザに不便をかけない適切なタイミングでエネルギー供給、整備作業を行うことができる。
[0059]
 さらに、本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、移送対象車両の特定処理において、貸出確率を評価するための閾値である「所定確率」を補正する機能を備える。制御装置10は、ポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnを移送対象車両として特定した後に、そのポートPRの共用車両Vnの貸出要求を受け付けた場合には、貸出確率を評価する閾値としての「所定確率」を高く補正する。共用車両Vnをエネルギー供給施設CST又は整備施設MSTへ移送してしまうと、ユーザはその共用車両Vnを利用できない。このような場合は、共用車両Vnを利用しようとするユーザに不便をかける可能性が生じたとして、次回から移送対象車両を特定する際の基準を厳しくするために、閾値としての「所定確率」を高く補正する。つまり、施設STへの回送がされにくくなる。
[0060]
 このように、移送対象車両の特定処理において、貸出確率を評価するための閾値である「所定確率」を、実際の貸出要求の発生状況を考慮して補正することにより、実際の利用状況に即して移送対象車両を選択することができる。この結果、共用車両Vnの貸出しを希望するユーザがいるにもかかわらず、共用車両Vnを施設STへ回送したことにより、共用車両Vnの利用の機会が失われることを防止できる。この結果、共用車両Vnの稼働率を向上させることができる。
[0061]
 本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、エネルギー残量又は整備状態に基づいて移送対象車両として特定された共用車両Vnの貸出をいったん禁止する。本実施形態の制御装置10は、貸出し禁止の決定がされた共用車両Vnに対して、イグニッションへの動作入力を無効化するなどの起動抑制命令をその共用車両Vnへ送信する。一方、本実施形態の制御装置10は、ユーザの貸出要求32に対してその共用車両Vnの貸し出しが許可されない旨を、ユーザ端末装置400Xを介してユーザに通知する。
[0062]
 次に、本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10が実行する作業員管理機能について説明する。
[0063]
 制御装置10は、作業員管理情報313を参照し、各作業員が指定された移送作業や整備作業を労働時間内に実行できるように、車両移送スケジュール及び作業員スケジュールを立案する。制御装置10は、作業員から取得した進捗情報を参照し、各作業員が指定された移送作業や整備作業が労働時間内に遂行できるか否かを評価しつつ、各作業員全体の車両移送スケジュール及び作業員スケジュールを調整する。
[0064]
 本実施形態の制御装置10は、特定された移送対象車両を施設STへ移送する作業員を特定し、その作業員が実行するタスクを生成し、生成したタスクを管理する。
[0065]
 本実施形態の制御装置10は、移送対象車両を移送する作業員のタスクの実行命令を生成し、移送対象車両の位置と作業員の位置情報とに基づいて、その移送対象車両を移送する作業員を特定する。制御装置10は、車載装置200VXのGPS210が検出した移送対象車両の位置情報を、通信装置220を介して受信(取得)する。移送対象車両の位置情報は所定周期で取得してもよいし、位置情報の送信命令を受け取ったタイミングの位置情報を取得してもよい。また、制御装置10は、作業員が携帯する作業員端末装置600XのGPS610が検出した移送対象車両の位置情報を、通信装置620を介して取得する。作業員の位置情報は所定周期で取得してもよいし、位置情報の送信命令を受け取ったタイミングの位置情報を取得してもよい。
[0066]
 本実施形態の制御装置10は、特定された移送対象車両の位置と作業員の位置とを比較して、移送対象車両からの距離が短い作業員を選択する。比較に係る移送対象車両と作業員の位置は、同時刻乃至所定時間以内における位置である。移送対象車両が特定されたタイミングで、その移送対象車両に最も早く到達できる作業員に、その移送対象車両を移送させる。本実施形態の制御装置10は、貸出確率を参照して移送対象車両を特定する。貸出確率は、時間とともに変化するので、現在乃至所定時間以内の貸出確率に基づいて特定された移送対象車両は、直ちに施設STへ移送されることが好ましい。移送対象車両が迅速に施設へ移送されることにより、ユーザに不便をかけない適切なタイミングでエネルギー供給、整備作業を行うことができる。また、移送対象車両を早く目的の施設STへ移送し、充電又は整備を行うことができるので、共用車両Vnが利用される機会を確保できる。
[0067]
 なお、制御装置10は、タスクを実行する作業員のスケジュールから将来の位置情報を取得してもよい。制御装置10は、図3Dに示す作業員管理情報313の移送スケジュール、作業スケジュールにおける作業の実行場所を作業の実行予定時刻における位置情報として扱う。これにより、作業員の将来の位置情報を取得でき、将来の位置情報に基づいて、将来予定されるタスクを実行するのに適した作業員を特定できる。
[0068]
 本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、作業員のタスクの実行命令を生成し、作業員側に送信する。タスクの実行命令は、移送担当作業員の特定情報と、移送対象車両の配置されたポートPR又は施設STの特定情報と、移送対象車両の特定情報と、移送開始時刻と、移送完了予定時刻と、移送先となるポートPR又は施設STの特定情報とを含む。この命令によれば、誰が(どの作業員が)、どの共用車両Vnを、どこから、どこまで移送するかを特定できる。この命令は、作業員が携帯する作業員端末装置600Xに送信される。作業員は、作業員端末装置600Xのディスプレイ又はスピーカにより出力された命令に従い、共用車両Vnを移送する。
[0069]
 また、本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、作業員のタスクを経時的に立案した作業員スケジュールを作成する。作業員スケジュールは、タスクを時系列に並べた情報である。図5に、作業員スケジュールの一例を示す。同図に示すように、作業員スケジュールは、作業を行う作業員の特定情報と、その作業員の勤務時間、作業の対象となる共用車両Vnの特定情報、実行する作業の内容が含まれる。本例において、実行する作業の内容には、共用車両Vnの回収(移送)、共用車両Vnの配車(移送)、共用車両Vnの充電、共用車両Vnの清掃が含まれる。作業の内容はこれに限定されず、共用車両Vnの整備を含む。共用車両Vnの整備に係る作業には、共用車両Vnの各機能の点検も含まれる。作業員スケジュールは、作業員ごとに時間の経過に沿って作成される。制御装置10は、作業員ごとのタスクを作成し、これに基づいて作業員スケジュールを作成してもよいし、作業員スケジュールを作成してから各作業員のタスクを抽出してもよい。
[0070]
 本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、施設STの稼働状態を参照し、作業員のタスク及び/又は作業員スケジュールを作成する。施設STの稼働情報は、データベース30の管理情報31の施設管理情報312に含まれる。
[0071]
 本実施形態の制御装置10は、施設の稼働状態を含む施設管理情報312を参照し、第1施設ST1を利用できる利用可能時刻が、タスクの実行開始予定時刻以前である場合には、その第1施設ST1へ共用車両Vnを移送させるタスクを生成する。本実施形態の制御装置10は、施設の稼働状態を含む施設管理情報312を参照し、第2施設ST2を利用できる利用可能時刻が、共用車両Vnが第2施設ST2に到着すると予測される到着予測時間以前である場合には、その第2施設ST2へ共用車両Vnを移送させるタスクを生成する。さらに、本実施形態の制御装置10は、施設の稼働状態を含む施設管理情報312を参照し、第3施設ST3を利用できる利用可能時刻と共用車両Vnが第3施設ST3に到着すると予測される到着予測時間との時間差が所定時間以内である場合には、その第3施設ST3へ共用車両Vnを移送させるタスクを生成する。稼働状態は、充電器などのエネルギー供給装置が稼働中か否かの情報、エネルギー供給状態、例えば充電割合(満充電を100%としたときの現在の充電量の割合)、及び外気温、充電回数、使用期間などの情報から充電完了までの推定時間などを含む。
[0072]
 本実施形態の制御装置10は、第1施設ST1、第2施設ST2、第3施設ST3のいずれか一つの施設を選択し、その施設へ共用車両Vnを移送させるタスクを生成する。制御装置10は、第1施設ST1、第2施設ST2、第3施設ST3のうち、共用車両Vnが存在するポートPRから最も近い施設を選択してもよい。制御装置10は、第1施設ST1が存在する場合には、第1施設ST1に共用車両Vnを移送させるタスクを生成できる。制御装置10は、第1施設ST1が存在せず、第2施設ST2が存在する場合には、第2施設ST2に共用車両Vnを移送させるタスクを生成できる。制御装置10は、第1施設ST1及び第2施設ST2が存在せず、第3施設ST3が存在する場合には、第3施設ST3に共用車両Vnを移送させるタスクを生成できる。
[0073]
 施設の稼働状態を含む施設管理情報312を参照し、作業員のタスクの実行開始時間前に利用可能な施設STを選択することにより、共用車両Vnを移送した作業員を施設STにおいて待たせないようにすることができる。同じく、共用車両Vnが施設STに到着した時に利用できる施設STを選択することにより、共用車両Vnを移送した作業員を施設STにおいて待たせないようにすることができる。また、共用車両Vnが施設STに到着してから所定時間以内に利用できる施設STを選択するので、共用車両Vnを移送した作業員を施設STにおいて所定時間以上待たせないようにできる。これにより、作業員が施設STで待機することがなく、到着後すぐに充電又は整備の作業を開始することができるので、タスクの遂行に要する時間を最小限にすることができる。この結果、共用車両Vnを迅速にポートPRに配置することができ、ユーザの利用要求に応えることができる。同時に、共用車両Vnの稼働率を向上させることができる。
[0074]
 また、本実施形態の制御装置10は、施設STにおいて作業が完了した共用車両VnをポートPRへ移送させる配車タスクをさらに管理する。作業員に配車タスクを実行させる際に、制御装置10は、施設STにおいて処理が完了したタイミングにおいて共用車両Vnの配置が可能なポートPR選択する。共用車両Vnが複数ある場合には、さらに、貸出確率が相対的に高いポートPRを選択する。
[0075]
 エネルギー供給施設CSTにおいて処理が完了したときとは、共用車両Vnのエネルギー残量が適切な値になるまで給電が行われたときである。整備施設MSTにおいて処理が完了したときとは、共用車両Vnの整備状態の情報が適切な値となったときである。つまり、必要とされた整備内容が実行されたときである。このタイミングにおいて、制御装置10は、共用車両Vnを受け入れる駐車エリアを有するポートPR選択する。そして、制御装置10は、共用車両Vnを施設STからそのポートPRへ移送させる配車のタスクを生成する。
[0076]
 乗り捨て型のワンウェイ・カーシェアリングサービスでは、ユーザが共用車両Vnを借り出すポートPR及び共用車両Vnを乗り捨るポートPRを自由に選択できるため、ポートPRに到着したときは、空いている駐車エリアが無いといったことが起こりうる。本実施形態の作業員管理装置100では、施設STにおける作業が完了し、これから配車が開始されるとき(配車開始前)に共用車両Vnを運び入れるポートPRが確定させるので、作業員がポートPRに到着したものの、駐車エリアが無く、共用車両Vnを受け入れられないという事態の発生を防止できる。作業員が移送した共用車両VnがポートPRで受け入れてもらえずに待機せざるを得ない事態では、作業員の労務コストに無駄が生じるとともに、その共用車両Vnが利用される機会が失われる。本実施形態では、共用車両Vnの配車先となるポートPRが確保されてから移動するので、移送作業に無駄が生じない。同時に、共用車両Vnの稼働率を向上させることができる。
[0077]
 さらに、受け入れ可能なポートPRが複数ある場合には、配車開始のタイミングにおいてポートPRの貸出確率が相対的に高いポートを移送先として選択する。これにより、貸出確率が高いポートPRに優先的に共用車両Vnを配車することができるので、ユーザのニーズに応えることができる。
[0078]
 また、本実施形態の制御装置10は、タスクを実行する際の作業員の所在位置と所在時刻を比較し、タスクにおける所在位置と所在時刻の差が所定値未満であるタスクを抽出し、抽出されたタスクを実行する作業員の中から一の作業員を選択する。制御装置10は、その一の作業員に対して、一の作業員以外の他の作業員を、一の作業員が移送する共用車両Vnに同乗させるタスクを生成し、そのタスクの実行命令を一の作業員側の作業員端末装置600Xに送信する。一の作業員は、他の作業員と相乗りするタスクに従い、自己が移送する移送対象車両に他の作業員を同乗させる。
[0079]
 本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、移送対象車両を移送する複数のタスクの予想移動経路及びこの予想移動経路上の所定地点の通過時刻を求める。移送対象車両を移送するタスクの予想移動経路が交差し、その交差する地点を通過する時刻差が所定値未満であるタスクを抽出する。このタスクを実行する作業員は、予想移動経路の交差地点において他の作業員と出会うことが予測されるので、制御装置10は、作業員同士の相乗り(同乗)を企画する。相乗りの対象となる作業員は複数であればよく、人数は限定されない。また、他の作業員を同乗させる移送対象車両は、移送対象車両のエネルギー残量、整備の必要性に応じて適宜に選択できる。また、移送対象車両を運転する作業員は、各作業員のタスクの実行場所に基づいて適宜に選択できる。
[0080]
 本実施形態の相乗りのタスクは、一の作業員が共用車両Vnに乗車する地点から降車するまで他の作業員を同乗させるタスクを含む。また、本実施形態の相乗りのタスクは、一の作業員が共用車両Vnに乗車する地点から、他の作業員のタスクが実行される地点を経由し、一の作業員が共用車両Vnから降車する地点に至るタスクを含む。この場合には、一の作業員は、他の作業員のタスクが実行される地点で他の作業員を降車させる。制御装置10は、移送対象車両に同乗させる作業員のタスクの実行場所に応じて複数の経由地を設定できる。
[0081]
 このように、共用車両Vnを移送する作業員の移動経路が重複する場合には、複数の作業員を一台の共用車両Vnに相乗りさせるので、作業員の移動にかかる労力及びエネルギーを節約することができる。この結果、共用車両Vnの移送に係るコストを低減させることができる。
[0082]
 本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、生成したタスクを作業員端末装置600Xへ送出する。作業員は、作業員端末装置600Xを介して取得したタスクを実行する。
[0083]
 また、本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、作業員端末装置600Xと情報の授受を行い、作業員のタスク及び/又は作業員スケジュールの進捗を管理する。作業員のタスク及び/又は作業員スケジュールの進捗は、作業員が携帯する作業員端末装置600Xにおいて管理する。作業員のタスク及び/又は作業員スケジュールの進捗の管理画面の一例を図6に示す。
[0084]
 同図に示すように、本実施形態の作業員端末装置600Xは、そのディスプレイに作業員のタスク及び/又は作業員スケジュールを提示する。図6に示す例では、本実施形態の作業員端末装置600Xは、共用車両Vnを施設STへ回収するタスク(I)と、エネルギー供給施設CSTで充電するタスク(II)と、共用車両VnをポートPRへ配車するタスク(III)と、他の作業員を自車両に相乗りさせるタスク(IV)と、相乗りさせた他の作業員を指示された位置で降車(ドロップオフ)させるタスク(V)とを提示する。
[0085]
 特に限定されないが、本実施形態の作業員端末装置600Xは、車両移送(回収)タスク(I)に関し、移送(回収)対象となる共用車両VnのIDと、車両状態とを提示する。作業員が、この車両の回収作業を開始したら、チェックボックスCBをタッチしてチェックを入力する。チェックを入力すると、入力時の時刻がスタンプされる。同様に、作業員は、移送対象車両への乗車時間を確認し、乗車したらチェックボックスにチェック入力をする。同様に、到着予定時刻を確認したとき、実際に施設STに到着したときにチェック入力をする。各チェックの入力時には、入力時刻がスタンプされる。このチェック入力及びチェック時刻は、作業員端末装置600Xの通信装置620を介して作業員管理装置100へ送出される。作業員管理装置100は、取得した進捗情報を作業員管理情報313に記録する。各情報について、進捗情報の入力、送信、取得、更新の処理が同様に行われる。これにより、作業員管理装置100は、作業員のタスク及び/又はスケジュールが計画通りに進んでいるか、移送作業に遅れが生じていないかを判断し、作業員の労務を管理できる。
[0086]
 充電タスク(II)に関し、作業員は充電の開始時間と終了時間をチェックする。車両配車(移送)タスク(III)に関し、作業員は、配車作業の対象となる共用車両Vnの所在する施設ID、ドックID、及び乗車時刻を確認する、そして、配車作業を開始したらチェック入力をする。さらに、共用車両Vnの配車先となるポートID、駐車エリアID、完了時刻を確認する。そして作業員は、配車作業を完了したらチェック入力をする。
[0087]
 相乗りタスク(IV)に関し、作業員は相乗りをする作業員ID、乗車時刻、施設ID及びドックID、又はポートID及び駐車エリアIDを確認する。そして、作業員は、相乗り対象となる作業員を同乗させたらチェック入力をする。
[0088]
 ドロップオフタスク(V)に関し、作業員は相乗りさせた作業員を降車させる時刻、施設ID及びドックID、又はポートID及び駐車エリアIDを確認する。そして、作業員は、相乗りした作業員を所定の場所で降車させたらチェック入力をする。
[0089]
 作業員端末装置600Xは、上述した提示した作業員のタスク及び/又は作業員スケジュールの進捗情報の入力を受け付け、これを取得する。取得した進捗情報は、通信装置620を介して作業員管理装置100へ送出される。作業員管理装置100は、受け付けた進捗情報を作業員管理情報313に記憶する。
[0090]
 ここで、本実施形態の作業員管理システム100´が備える作業員端末装置600Xについて説明する。作業員端末装置600Xは、作業員を管理するためのプログラムを実行する。本実施形態の作業員端末装置600Xが実行するプログラムは、電気通信回線を通じてユーザ端末装置400Xにダウンロードされ、作業員端末装置600Xに格納される。もちろん、本実施形態のプログラムは、ASP:Application Service Providerから電気通信回線経由で提供され、作業員端末装置600Xにおいて実行されるものであってもよい。
[0091]
 本実施形態に係るプログラムは、作業員端末装置600Xに、タスク提示機能と、タスク進捗受付機能と、を実行させる。本実施形態の作業員端末装置600X~600Yは、各作業員のタスクの進捗情報の入力を受け付ける入力装置610を備える。タスク提示機能は、作業員管理装置100が生成したタスクを、作業員に文字、画像、音声により提示する。タスク進捗受付機能は、先に提示されたタスクの進捗を示す情報の入力を受け付ける。入力を受け付けた情報は、通信装置620を介して作業員管理装置100へ送出される。作業員管理装置100は、受け付けた進捗情報を作業員管理情報313に記憶する。作業員管理装置100は、立案したタスク及びスケジュールと進捗情報とを比較し、実行不能なタスク及びスケジュールを検出する。作業員管理装置100は実行不能と判断されたタスク及びスケジュールを取消し、新たなタスク及びスケジュールを再立案する。これにより、タスク及びスケジュールが実際に履行されないことを防止できる。
[0092]
 以下、図7に基づいて、本実施形態の作業員管理システム1000における共用車両Vnの管理処理の制御手順を説明する。
[0093]
 図7は本実施形態の作業員管理装置100の制御手順を示すフローチャートである。
[0094]
 開始処理において、本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、ユーザから貸出要求を取得する。ユーザ端末装置400Xは、貸出要求受付機能を実行し、貸出要求の入力を受け付ける。貸出要求は、ユーザが共用車両Vnの利用を要求する貸出要求を含む。ユーザ端末装置400Xにより受け付けた貸出要求は、作業員管理装置100の制御装置10へ送出される。
[0095]
 ステップS01において、作業員管理装置100の制御装置10は、管理情報31の車両状態管理情報311を参照して、施設(エネルギー供給施設CST,整備施設MST)への移送対象となる共用車両Vnを抽出する。抽出手法の一例ではあるが、制御装置10は、車両状態管理情報311に含まれる充電池の残量を読み込み、この充電池の残量が充電可能量の20%未満である共用車両Vnを抽出する。移送対象車両の判断基準となる充電池残量の閾値は、共用車両Vnの利用中に充電池残量がゼロとなり走行不能とならないように余裕分を付加して設定することが好ましい。本例では、移送対象車両と判断する充電池残量の閾値を20%としたが、これに限定されない。同様に、制御装置10は、車両状態管理情報311に含まれる整備状態の情報を読み込み、この整備状態の情報が適正閾値を超える共用車両Vnを抽出する。なお、制御装置10は、所定周期で施設への移送対象となる共用車両Vnを抽出してもよいし、ユーザから貸出要求があった共用車両Vnのうち移送対象となる共用車両Vnを抽出してもよい。
[0096]
 ステップS02において、制御装置10は、施設への移送が必要な移送対象車両(共用車両Vn)を特定し、その旨のフラグを車両状態管理情報311に付記する。制御装置10は、特定した移送対象車両について貸出しを禁止する旨を決定し、貸出し禁止を示すフラグを車両状態管理情報311に付記する。貸出し禁止フラグが付された共用車両Vnは、イグニッションキーの動作制御などにより、利用ができないように処理を行う。
[0097]
 ステップS03において、制御装置10は、共用車両Vnを受け入れることが可能な施設を検索する。本例の制御装置10は、空きドックDCを有する施設を抽出する。制御装置10は、管理情報31の施設管理情報312を参照し、施設の稼働状態に関する情報を取得する。移送対象となった共用車両VnのポートPRからの距離が所定値未満の施設に関する施設管理情報312に基づいて、現在利用が可能なドックDCを有する施設を抽出する。現在利用が可能なドックDCを有する施設がある場合には、ステップS04へ進む。
[0098]
 現在利用が可能なドックDCを有する施設が存在しない場合には、制御装置10は、施設内のドックDCを利用できる利用可能時刻が、共用車両Vnがその施設に到着すると予測される到着予測時間以前である施設を抽出する。共用車両Vnの到着時に利用可能なドックDCを有する施設が存在しない場合には、制御装置10は、施設内のドックDCを利用できる利用可能時刻と共用車両Vnがその施設に到着すると予測される到着予測時間との時間が所定時間以内である施設を抽出する。
[0099]
 つまり、制御装置10は、第1に、現在利用できるドックDCを有する施設を抽出し、第2に、共用車両Vnの到着時に利用できるドックDCを有する施設を抽出し、第3に、共用車両Vnが到着後所定時間以内に利用できるドックDCを有する施設を抽出する。これにより、作業員に待ち時間が生じない、又は待ったとしても所定時間以内であることが確保された利便性の高い施設を抽出し、移送対象車両を受け入れることができる。たとえば、エネルギー供給施設CSTに充電装置BTの空きが無い場合は、移送に要する時間(例えば20分)以内に、利用可能な充電装置BTのある施設を検索する。移送に要する時間(例えば20分)以内に空く充電装置BTが無い場合には、さらに、待ち時間を加えた時間(例えば30分)以内に空く充電装置BTのある施設を検索する。なお、移送に要する時間は、施設までの距離、施設までの経路の道路種別、施設までの経路の平均速度、施設までの経路の渋滞度などに応じて適宜に設定できる。また、ユーザが許容できる待ち時間も、季節、気温、周囲の環境に応じて適宜に設定できる。
[0100]
 次に、ステップS04において、制御装置10は、移送作業を行うことができる作業員が存在するか否かを判断する。制御装置10は、移送対象車両が存在する位置から所定距離以内に存在する作業員を検索する。作業員の位置情報はGPS620で検出される。移送対象車両から所定距離以内にいる作業員を抽出し、その作業員のタスク及び/又はスケジュールを参照する。すでに命令されているタスク及び/又はスケジュールに加えて又はこれらと交換して、その作業員が移送対象車両を移送することが可能か否かを判断する。作業員が移送対象車両の移送タスクを実行できると判断された場合には、その作業員をタスクの担当作業員として選択する。制御装置10は、作業員管理情報313の進捗情報、現在位置を参照し、移送対象の共用車両Vnの位置に近い作業員を優先して選択する。
[0101]
 ステップS04において、移送対象車両に関するタスクを実行できる作業員が近傍に存在しない場合には、ステップS05へ進み、移送対象車両からの距離が所定距離を超える位置に居る作業員であって、タスクを実行できる作業員を検索する。
[0102]
 ステップS06において、制御装置10は、ステップS04、S05において検索された作業員を、その移送対象車両の移送に係るタスクを実行する担当作業員として選択する。
[0103]
 ステップS06において、制御装置10は、一の作業員が運転する移送対象車両に、他の作業員を同乗させることができるか否かを判断する。制御装置10は、タスクを実行する際の作業員の所在位置と所在時刻を比較し、タスクにおいて指定された所在位置と所在時刻の差が所定値未満であるタスクを抽出し、そのタスクを実行する作業員を同乗可能と判断する。そして、制御装置10は、その同乗可能な作業員の中から一の作業員を特定し、その作業員に対して、他の作業員を移送対象車両に同乗する旨のタスクを課す。制御装置10は、タスクの実行者として作業員のIDを作業員管理情報及び施設管理情報312に記録する。
[0104]
 続くステップS07において、制御装置10は、作業員のタスク及びスケジュールを生成する。同乗を命令するタスクが有る場合には、これを含める。そして、ステップS08において、制御装置10は、その作業員が携帯する作業員端末装置600Xにタスクの実行命令を送信する。
[0105]
 ステップS09において、制御装置10は、作業員が作業員端末装置600Xに入力する進捗情報を参照し、タスクの進捗を確認する。以上は、フローチャートの判断がYESとなった場合の処理手順であり、作業員に共用車両Vnを移送させる処理である。
[0106]
 ステップS01に戻り、本実施形態の制御装置10は、「エネルギー残量が所定の残量閾値未満の共用車両Vn」、「整備状態の情報が予め定義された整備を必要としない所定の適正値域を超える共用車両Vn」という条件の下、直ちに施設STへ移送すべき共用車両Vnを抽出する。一例ではあるが、本実施形態の制御装置10は、「充電池残量が20%以下の共用車両Vn」、「前回点検からの使用期間が6か月以上の共用車両Vn」、「前回点検からの走行距離が5000Km以上の共用車両Vn」を選択する。
[0107]
 ステップS01において、上記条件を満たさないと判断された場合には、ステップS21へ進む。ステップS21において、制御装置10は、エネルギー残量が残量閾値以上である共用車両Vnを抽出する。このとき、エネルギー残量の上限値を定義してもよい。つまり、エネルギー残量が第1残量閾値以上かつ第2残量閾値未満としてもよい。一例ではあるが、制御装置10は、「充電池残量が21%~30%の共用車両Vn」を抽出する。同じく、ステップS21において、制御装置10は、整備状態の情報が適正値域内である共用車両Vnを抽出する。このとき、整備状態の範囲を規定してもよい、つまり、整備状態の情報が第1閾値以上かつ第2閾値未満としてもよい。一例ではあるが、制御装置10は、「前回点検からの使用期間が4か月以上6か月未満の共用車両Vn」、「前回点検からの走行距離が4000Km以上5000Km未満の共用車両Vn」を抽出する。
[0108]
 次に、ステップS22において、ステップS21の判断タイミング後の処置時間(例えば2時間)の貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnを絞り込む。一例ではあるが、制御装置10は、判断時から所定時間(例えば2時間)以内における貸出確率が30%未満の共用車両Vnを抽出する。
[0109]
 ステップS23において、制御装置10は、ステップS21、ステップS22の条件を満たす移送対象車両を特定する。
[0110]
 ステップS24において、制御装置10は、移送対象車両を特定した後に、そのポートPRの共用車両Vnに対して貸出要求があったか否かを判断する。貸出要求があった場合には、ステップS25に進み、先に移送対象車両を絞りこむ処理において用いた貸出確率の閾値を高く補正する。制御装置10は、貸出確率の閾値を高く補正することにより、移送対象車両が特定されることを抑制する。移送対象車両は、施設STへ移送されるので、ユーザの利用に供することができなくなる。次回の処理において用いる貸出要求の閾値を補正する。貸出要求の閾値が高く補正されることにより、移送対象車両は特定されにくくなるので、実際の貸出確率に即して移送対象車両を絞り込むことができる。この結果、利用要求があるにもかかわらず、施設STに移送してしまうという判断の誤りが生じないように是正できる。
[0111]
 ステップS24において、貸出し要求が無い場合には、特定された移送対象車両について、ステップS03以降の処理を実行する。
[0112]
 本フローチャートには図示しないが、施設STにおける処理が完了した後、状態情報が所定の目標値になった共用車両Vnは各ポートPRへ移送される。本実施形態の作業員管理装置100は、施設STにおいて作業が完了した共用車両VnをポートPRへ移送させるタスクをさらに管理する。制御装置10は、施設STにおいて処理が完了したタイミングにおいて共用車両Vnの配置が可能なポートPRであって、共用車両Vnの貸出確率が相対的に高いポートPRを選択する。そして、制御装置10は、共用車両Vnを施設STからポートPRへ移送させる配車のタスクを生成する。
[0113]
 本実施形態の作業員管理装置100の制御装置10は、施設STにおける処理(充電・整備)完了したタイミングから30分以内における各ポートPRの貸出確率を算出する。制御装置10は、予め算出された車両状態管理情報311のポートPRごとの貸出確率を参照してもよい。制御装置10は、最も貸出確率の高いポートPRを特定し、そのポートPRに配車されている共用車両Vnのうち、貸出し可能は共用車両Vnの台数を確認する。そのポートPRに配車されており、利用可能な共用車両Vnの台数が所定割合又は所定台数未満である場合には、制御装置10は、そのポートPRを処理が完了した共用車両Vnの配車ポートPRとして特定する。
[0114]
 制御装置10は、近接するポートPRをグループ化して、利用可能な共用車両Vnの台数を評価してもよい。共用車両Vnの配車タスクにおいても、先述した他の作業員を同乗させるタスクを加重してもよい。
[0115]
 以上のように構成され、機能する作業員管理装置100によれば、以下の効果を奏する。
[0116]
 [1]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、複数のポートPRに配置された複数の共用車両Vnを複数のユーザに利用させるカーシェアリングシステムにおいて、共用車両Vnの状態情報とポートPRにおける共用車両Vnの貸出確率とに基づいて、状態情報を所定の目標値に変化させる施設STへ移送する移送対象車両を特定し、この移送対象車両を施設STへ作業員に移送させる。本発明によれば、共用車両Vnの状態情報及び貸出確率に基づいて特定された共用車両Vnを作業員に共用車両Vnを施設へ移送させることにより、適切なタイミングで共用車両Vnを施設STへ移送することができるので、共用車両の状態を良好に維持しつつ、ユーザが共用車両Vnを利用できないという不都合の発生を低減させることができる。この結果、共用車両の稼働率を向上させることができる。
[0117]
 [2]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、エネルギー残量が残量閾値を超える値であり、かつポートPRにおける貸出確率が所定確率未満の共用車両Vnを移送対象車両として特定する。このように、エネルギー残量の閾値に基づいて移送対象車両を絞り込みつつ、ポートPRにおける貸出確率が所定確率よりも低い共用車両Vnを移送対象車両として特定する。これにより、今すぐにエネルギー供給をしなければならないという状態になる前であって、稼働率が低いうちに予めエネルギー供給をしておくことができる。稼働率が低いときにエネルギー供給をするので、稼働率が高くなったときにエネルギー供給をしなくて済む。エネルギー供給のために共用車両Vnが利用できない時間を低減させ、共用車両Vnの稼働率を高くすることができる。
[0118]
 [3]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、整備状態の情報が適正値域以内である共用車両Vnであり、かつポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnを移送対象車両として特定する。これにより、今すぐに整備しなければならないという状態になる前であって、稼働率が低いうちに予め整備しておくことができる。稼働率が低いとき整備をするので、稼働率が高くなったときに整備をしなくて済む。整備のために共用車両Vnが利用できない時間を低減させ、共用車両Vnの稼働率を高くすることができる。
[0119]
 [4]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、ポートPRにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両Vnを移送対象車両として特定した後に貸出要求を受け付けた場合には、貸出確率を評価する所定確率を高く補正する。移送対象車両の特定処理における貸出確率を評価するための閾値である「所定確率」を、実際の貸出要求の有無に応じて補正することにより、実際の利用状況を考慮して移送対象車両を選択することができる。この結果、共用車両Vnの貸出しを希望するユーザがいるにもかかわらず、共用車両Vnを施設STへ回送したことにより、共用車両Vnの利用の機会が失われることを防止できる。この結果、共用車両Vnの稼働率を向上させることができる。
[0120]
 [5]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、ポートPRに配置される共用車両Vnの稼働履歴、暦、天候、及びポートPRの近傍地点で行われるイベントのうち何れか一つ以上の情報に応じて求められた貸出確率に基づいて、作業員に共用車両Vnを施設STに移送させるので、適切なタイミングで共用車両を施設STへ移送させることができる。
[0121]
 [6]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、移送対象車両の位置に相対的に近い作業員を選択して、移送に係るタスクを実行させるので、移送に係る時間を短縮し、移送対象車両の移送コストを低減させることができる。また、移送対象車両を早く目的の施設STへ移送し、充電又は整備を行うことができるので、共用車両Vnが利用される機会を確保できる。
[0122]
 [7]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、作業員の移送に係るタスクを経時的に立案した作業員スケジュールを生成するので、重複や空き時間などを低減させ、作業員に無駄のないタスクを実行させることができる。
[0123]
 [8]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、施設の稼働状態を含む施設管理情報312を参照し、作業員の移送に係るタスクの実行開始時間前に利用可能な施設STを選択することにより、共用車両Vnを移送した作業員を施設STにおいて待たせないようにすることができる。同じく、共用車両Vnが施設STに到着した時に利用できる施設STを選択することにより、共用車両Vnを移送した作業員を施設STにおいて待たせないようにすることができる。また、共用車両Vnが施設STに到着してから所定時間以内に利用できる施設STを選択するので、共用車両Vnを移送した作業員を施設STにおいて所定時間以上待たせないようにできる。これにより、作業員が施設STに到着した後に長時間待機することなく、充電又は整備の作業を開始することができるので、タスクの遂行に要する時間を最小限にすることができる。この結果、共用車両Vnを迅速にポートPRに配置することができ、ユーザの利用要求に応えることができる。同時に、共用車両の稼働率を向上させることができる。
[0124]
 [9]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、施設STで作業が完了した共用車両Vnを、作業終了時に共用車両Vnの配置が可能なポートPRであって、共用車両Vnの貸出確率が相対的に高いポートPRに移送させるので、作業終了後に配車が開始されるとき(配車開始前)に共用車両Vnを運び入れるポートPRが確定させることができる。これにより、作業員がポートPRに到着したものの、駐車エリアが無く、共用車両Vnを受け入れられないという事態の発生を防止できる。この結果、作業員の労務コストの無駄を抑制し、共用車両の稼働率を向上させることができる。
[0125]
 [10]本発明の本実施形態に係る作業員管理装置100は、タスクを実行する際の作業員の所在位置と所在時刻を比較し、共用車両Vnを移送する作業員の移動経路が重複する場合には、複数の作業員を一台の共用車両Vnに相乗りさせるので、作業員の移動にかかる労力及びエネルギーを節約することができる。この結果、共用車両Vnの移送に係るコストを低減させることができる。
[0126]
 [11]本発明の本実施形態に係る作業員管理システム1000は、作業員端末装置600Xが、作業員のタスク又はスケジュールの進捗情報の入力を受け付け、進捗情報を作業員管理装置100に送出する。作業員管理装置100の制御装置10は、進捗情報を参照し、各作業員が指定された移送作業や整備作業が労働時間内に遂行できるか否かを評価しつつ、各作業員全体のタスク、移送スケジュール及び作業スケジュールを含む作業員スケジュールを調整することができる。
[0127]
 [12]本発明の本実施形態に係る作業員管理方法により、上記発明と同様の作用効果を実現できる。
[0128]
 なお、以上説明した本実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
[0129]
 本明細書では、本発明に係る作業員管理装置の一態様として、作業員管理装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[0130]
 また、本明細書では、本発明に係る作業員管理装置の一態様として、CPU11、ROM12、RAM13を有する制御装置10(コンピュータ)を備えた作業員管理装置100を一例として説明するが、これに限定されるものではない。
[0131]
 本明細書では、本願発明に係る車両状態取得手段と、移送対象車両特定手段と、作業員管理手段とを有する共用車両管理装置の一態様として、車両状態取得機能と、移送対象車両特定機能と、作業員管理機能とを実行する制御装置10を備える作業員管理装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[0132]
 本明細書では、本発明に係る作業員管理システムの一態様として、作業員管理装置100と作業員端末装置600Xとを備える作業員管理システム100´を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。

符号の説明

[0133]
1000…作業員管理システム
100…作業員管理装置
100´…作業員管理システム
 10…制御装置
  11…CPU
  12…ROM
  13…RAM
 20,220,420,520,620…通信装置
 30…データベース
  31…管理情報
   311…車両状態管理情報
   312…施設管理情報
   313…作業員管理情報
   314…ポート管理情報
  32…貸出要求
 V1~Vn…共用車両
 110…共用車両管理装置
 200,200V1~200Vn…車載装置
 400,400X~400Y…ユーザ端末装置
 500,500X~500Y…施設端末装置
 600,600X~600Y…作業員端末装置
 PR…ポート

請求の範囲

[請求項1]
 複数のポートに配置された複数の共用車両を複数のユーザに利用させるカーシェアリングシステムの作業員を管理する作業員管理装置であって、
 前記共用車両の状態情報を取得する車両状態取得手段と、
 前記共用車両の状態情報と前記ポートにおける前記共用車両の貸出確率とに基づいて、前記状態情報を所定の目標値に変化させる施設へ移送する移送対象車両を特定する移送対象車両特定手段と、
 前記特定された移送対象車両を前記施設へ移送する作業員のタスクを生成し、前記タスクを管理する作業員管理手段と、を有することを特徴とする作業員管理装置。
[請求項2]
 前記状態情報は、前記共用車両の駆動に用いられるエネルギー残量であり、
 前記移送対象車両特定手段は、
 前記エネルギー残量が所定の残量閾値未満である共用車両を、当該共用車両にエネルギーを供給するエネルギー供給施設へ移送する移送対象車両として特定し、
 前記エネルギー残量が前記所定の残量閾値以上である共用車両のうち、前記ポートにおける貸出確率が所定確率未満である前記共用車両を、当該共用車両にエネルギー供給するエネルギー供給施設へ移送する前記移送対象車両として特定することを特徴とする請求項1に記載の作業員管理装置。
[請求項3]
 前記状態情報は、前記共用車両の整備状態の情報であり、
 前記移送対象車両特定手段は、
 前記整備状態の情報が予め定義された整備を必要としない所定の適正値域を超える前記共用車両を、当該共用車両を整備する整備施設へ移送される移送対象車両として特定し、
 前記整備状態の情報が前記適正値域内である共用車両のうち、前記ポートにおける貸出確率が所定確率未満である共用車両を、当該共用車両を整備する整備施設へ移送される移送対象車両として特定することを特徴とする請求項1に記載の作業員管理装置。
[請求項4]
 前記移送対象車両特定手段は、前記ポートにおける貸出確率が所定確率未満である前記共用車両を前記移送対象車両として特定した後に、前記ポートの共用車両の貸出要求を受け付けた場合には、前記貸出確率を評価する閾値としての所定確率を高く補正することを特徴とする請求項2又は3に記載の作業員管理装置。
[請求項5]
 前記移送対象車両特定手段は、前記ポートに配置される前記共用車両の稼働履歴、暦、天候、及び前記ポートの近傍地点で行われるイベントのうち何れか一つ以上の情報に基づいて算出された前記共用車両の貸出確率を取得することを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の作業員管理装置。
[請求項6]
 前記作業員管理手段は、前記移送対象車両の位置と前記作業員の位置情報とに基づいて、前記移送対象車両からの距離が相対的に短い作業員を、前記移送対象車両を移送する作業員として特定し、前記タスクの実行命令を生成し、前記特定された作業員側に前記実行命令を送信することを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の作業員管理装置。
[請求項7]
 前記作業員管理手段は、前記作業員のタスクを経時的に立案した作業員用スケジュールを生成する請求項1~6の何れか一項に記載の作業員管理装置。
[請求項8]
 前記作業員管理手段は、前記施設の稼働状態を参照し、前記施設を利用できる利用可能時刻が、前記タスクの実行開始予定時刻以前である場合、前記施設を利用できる利用可能時刻が、前記共用車両が前記施設に到着すると予測される到着予測時間以前である場合、又は前記施設を利用できる利用可能時刻と前記共用車両が前記施設に到着すると予測される到着予測時間との時間差が所定時間以内である場合には、前記いずれかの施設に前記共用車両を移送させるタスクを生成することを特徴とする請求項1~7の何れか一項に記載の作業員管理装置。
[請求項9]
 前記作業員管理手段は、前記施設において作業が完了した前記共用車両を前記ポートへ移送させるタスクをさらに管理し、
 前記作業が完了したタイミングにおいて前記共用車両の配置が可能な前記ポートであって、前記共用車両の貸出確率が相対的に高いポートを選択し、前記共用車両を前記施設から前記ポートへ移送させる配車のタスクを生成することを特徴とする請求項1~8の何れか一項に記載の作業員管理装置。
[請求項10]
 前記作業員管理手段は、前記タスクを実行する際の前記作業員の所在位置と所在時刻を比較し、前記タスクにおいて指定された所在位置と所在時刻の差が所定値未満であるタスクを抽出し、前記抽出されたタスクを実行する作業員の中から一の作業員を選択し、当該一の作業員に対して、前記一の作業員以外の他の作業員を、前記一の作業員が移送する共用車両に同乗させる旨のタスクを生成し、前記タスクを前記一の作業員側に送信することを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の作業員管理装置。
[請求項11]
 前記請求項1~10の何れか一項に記載の作業員管理装置と、
 前記タスクの実行命令を受信する前記作業員が所持する作業員端末装置と、を有する作業員管理システムであって、
 前記作業員端末装置は、前記作業員のタスク又は当該タスクのスケジュールの進捗情報の入力を受け付け、前記作業員管理装置へ送出することを特徴とする作業員管理システム。
[請求項12]
 複数のポートに配置された複数の共用車両を複数のユーザに利用させるカーシェアリングシステムに関するタスクを実行する作業員の労務を管理する作業員管理方法であって、
 前記共用車両から取得した前記共用車両の状態情報と前記ポートにおける前記共用車両の貸出確率とに基づいて、前記状態情報を所定の目標値に変化させる施設へ移送する移送対象車両を特定し、
 前記移送対象車両を前記施設へ移送する作業員のタスクを管理する作業員管理方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3A]

[ 図 3B]

[ 図 3C]

[ 図 3D]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]