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1. (WO2015137336) 偏向ブロックおよび支持構造
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明 細 書

発明の名称 偏向ブロックおよび支持構造

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007  

先行技術文献

特許文献

0008  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015  

課題を解決するための手段

0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040  

図面の簡単な説明

0041  

発明を実施するための形態

0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134  

産業上の利用可能性

0135  

符号の説明

0136  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30  

明 細 書

発明の名称 : 偏向ブロックおよび支持構造

技術分野

[0001]
 本発明は、熱風炉のチェッカー煉瓦を支持する支持構造およびこれに用いられる偏向ブロックに関する。

背景技術

[0002]
 製銑用の高炉には熱風炉が併設される。熱風炉の内部には、蓄熱用のチェッカー煉瓦が積層される。チェッカー煉瓦を積層する際の構造としては、各階層のチェッカー煉瓦を個々に連続させた積層構造(煙突積み、特許文献1参照)がある。さらに、各階層の煉瓦目地が揃わないように、各階層のチェッカー煉瓦を順次ずらした積層構造(ラップ積みまたはABC積み、特許文献2参照)が利用されている。
[0003]
 熱風炉の下部側面には、チェッカー煉瓦に空気を流通させるためのダクトが接続される。また、熱風炉の底面には、チェッカー煉瓦を支持するための受け金物が設置される。
 従来の受け金物は、熱風炉の底面に金物製の支柱を立て、この支柱で鋼材製の水平梁を支持し、この水平梁の上面側に、チェッカー煉瓦の貫通孔と同様の開孔を設けた金物製の厚板を張って形成される。チェッカー煉瓦は、受け板の上面側で受けられる。受け板の下面側には、支柱の間に通気空間が形成される。通気空間は、前述したダクトに連通される。
[0004]
 熱風炉に蓄熱する際、チェッカー煉瓦を加熱した熱風は、最下段のチェッカー煉瓦の貫通孔から下向きに噴出し、通気空間で集合したのち、ダクトから外部へと排出される。
 高炉に熱風を供給する際、ダクトから外気が通気空間に導入され、ここからチェッカー煉瓦の各貫通孔へと分配され、チェッカー煉瓦を通る間に加熱され、熱風として高炉へ送り出される。
[0005]
 ところで、前述した熱風炉においては、チェッカー煉瓦に蓄熱する際の燃料ガスとして、高炉から排出される高炉ガス(BFG)を利用している。ただし、BFGだけでは、熱風炉の熱源として熱量が十分ではない。このため、熱風炉自身の排気熱を再利用してBFGを昇温(プレヒート)することがなされている。また、熱風炉の燃料ガスとして、BFGだけでなく、コークス炉ガス(COG)や転炉ガス(LDG)等を補助的に混合し、熱量の補填することがなされている。
 ただし、補助的に用いられるCOGやLDG等は、一般にBFGよりもコストが高く、なるべく用いないことが望ましい。そのために、BFGのプレヒートを拡大することが望ましい。
[0006]
 一方、前述した熱風炉から熱風が供給される高炉においては、熱風炉からの熱風の温度あるいは熱量が十分でない場合など、必要に応じて酸素を熱風炉からの熱風とともに高炉内へ吹き込み、熱量を補うことがなされている。
 ただし、高炉内の熱量を補うために酸素を高炉内へ吹き込む場合、吹き込む酸素を精製する分の運転コストが上昇することになる。このような運転コストの上昇を避けつつ、熱量を補うことができるように、熱風炉から高炉へ供給される熱風を十分な高温とすることが望ましい。
[0007]
 また、前述した熱量を補うために酸素を高炉内へ吹き込む場合、熱風炉から高炉までの途中で酸素を添加する方法か、あるいは熱風炉に予め酸素を添加した空気を通す方法がとられる。ただし、熱風炉から高炉までの途中で酸素を添加した場合、添加する酸素は高温ではないため、酸素の添加によって熱風の温度を下げてしまうこととなる。従って、熱風の温度を考慮した場合、熱風炉に予め酸素を添加した空気を通す方法が好ましい。

先行技術文献

特許文献

[0008]
特許文献1 : 特許第4216777号公報
特許文献2 : 実用新案登録第2563087号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0009]
 前述したように、熱風炉から高炉へ供給される熱風を、十分な熱量を有する高温の熱風とするためには、熱風炉のチェッカー煉瓦に蓄熱される熱量を大きくし、チェッカー煉瓦の温度とくに底面温度を高めることが必要である。
 しかし、前述した従来の受け金物は、支柱および水平梁が鋼材製で、その耐熱温度は350℃程度であり、それ以上の高温下では利用できない。
 このような受け金物の温度条件の制約により、従来の熱風炉では、以下のような問題が生じていた。
[0010]
 高炉に熱風を供給する際、蓄熱時の加熱用の熱風が、受け金物部分で350℃以下に制約されることによって、蓄熱エネルギーの上限が制限され、結果として、高炉へ供給される熱風を十分な高温とすることができない。
 このため、高炉においては、補助的な酸素の吹き込みが避けられず、そのために運転コストを抑制することができない。
[0011]
 一方、熱風炉に蓄熱する際、加熱用の熱風の温度が受け金物部分で350℃程度以下に制約され、熱風炉からの排気熱の温度が低くなり、BFGのプレヒートが十分に行うことができない。
 このため、熱風炉の燃焼ガスとして、COGやLDG等の補填が避けられず、その分のコストを抑制することができない。
[0012]
 さらに、従来の受け金物では、以下のような問題もあった。
 従来の受け金物では、水平梁によりチェッカー煉瓦の一部の貫通孔が塞がれ、熱風の流通効率に損失を生じる。すなわち、チェッカー煉瓦は、熱風炉内に多数が積層されるが、各々の貫通孔は上端のチェッカー煉瓦から下端のチェッカー煉瓦まで連通され、これにより熱風が流通される。しかし、平面形状において水平梁の設置領域にあたる部分のチェッカー煉瓦では、受け板を介して配置される水平梁により、その貫通孔が塞がれてしまう。水平梁で塞がれるのは、最下端のチェッカー煉瓦だけであるが、下端が塞がれることで、上端に至る一連の貫通孔が全て利用不可となってしまう。
[0013]
 また、熱量を補うために熱風炉内に予め酸素を添加した空気を通す場合、従来の受け金物では、吹き込まれた酸素により酸化されてしまう。受け金物が酸化すると、熱風炉内で崩壊する原因にもなり、これを防止するため、特に40%を超える高酸素濃度の空気を通すことは困難である。
[0014]
 また、従来の受け金物では、水平梁には大きな曲げ加重がかかる。とくに、水平梁は350℃程度の温度のもとで継続的な曲げ加重を受けるため、十分な強度とするために断面寸法を大きくせざるを得ず、前述したチェッカー煉瓦の貫通孔の損失を更に助長することになってしまう。
 以上のように、従来の熱風炉においては、受け金物に起因する温度条件および酸素濃度条件の制約などがあり、これを解消することが強く求められていた。
[0015]
 本発明の目的は、温度条件および酸素濃度条件の制約を解消しかつ貫通孔の利用効率を向上できる熱風炉のチェッカー煉瓦の支持構造およびこれに用いられる偏向ブロックを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0016]
 本発明の偏向ブロックは、熱風炉のチェッカー煉瓦を支持する支持構造に用いられる偏向ブロックであって、耐熱性材料で形成された本体と、前記チェッカー煉瓦の貫通孔に連通しかつ前記本体の側面に開口する偏向通路と、を有することを特徴とする。
 このような本発明では、本体の上面にチェッカー煉瓦を設置し、チェッカー煉瓦の貫通孔と偏向通路とを連通させる。このように配置した際には、偏向通路により、チェッカー煉瓦の貫通孔と本体の側面との間で、相互に熱風の流通を確保することができる。
[0017]
 従って、本発明の偏向ブロックを、熱風炉のチェッカー煉瓦を支持する支持構造に用いれば、チェッカー煉瓦の貫通孔からの熱風を熱風炉の炉底側面のダクトへ送り出し、あるいはダクトからの空気をチェッカー煉瓦の貫通孔へと送り込むことができる。
 これにより、本発明の偏向ブロックを用いた支持構造は、従来のチェッカー煉瓦の受け金物に代替しうるものとなる。
[0018]
 さらに、本発明の偏向ブロックは、本体が耐熱性材料(例えば耐火煉瓦)で形成されるため、従来の鋼材製の受け金物よりも耐熱温度を高めることができ、高酸素濃度の雰囲気でも酸化の心配がないため、熱量を補うための酸素吹き込みをより高い濃度とすることができる。また、本発明の偏向ブロックは、支持構造として組み込まれた際に、本体がチェッカー煉瓦を支持し、その重量を曲げ荷重ではなく圧縮荷重として受けることができる。このため、本発明の偏向ブロックを用いた支持構造では、高温下でも十分に強度を維持することができ、鋼材製の梁を用いる従来の受け金物よりも温度条件の緩和が可能となる。
[0019]
 そして、本発明の偏向ブロックは、本体に形成した偏向通路をチェッカー煉瓦の貫通孔に連通させることで、チェッカー煉瓦の貫通孔の全てとの間で通気を確保することができる。従って、本発明の偏向ブロックを用いた支持構造では、チェッカー煉瓦の貫通孔の全てを有効に利用することができ、従来の受け金物のように梁がチェッカー煉瓦の貫通孔の一部を塞いでしまうことがなく、貫通孔の利用効率を向上することができる。
 以上により、本発明の偏向ブロックによれば、温度条件および酸素濃度条件の制約を解消し、かつ貫通孔の利用効率を向上することができる。
[0020]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記本体は、耐火煉瓦で形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、本体の耐熱性材料として耐火煉瓦を用いるため、高い耐熱性能を確実に得ることができる。とくに、耐火煉瓦は、耐熱性材料として実績があるとともに、本体としての賦形が容易であり、かつ製造コストも抑制することができる。
 なお、本発明の耐熱性材料としては、耐熱性を有するセラミックス他の無機材料を用いてもよい。さらに、非金属材料に限らず、耐熱性(軟化温度が高い、溶融温度が高い)が得られれば、金属材料を用いてもよい。
[0021]
 本発明の偏向ブロックにおいては、前記偏向通路は、前記本体の上面に溝状に形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、本体の上面に溝状を形成し、その一端を本体の側面に開口させることで偏向通路が形成される。このような偏向通路により、チェッカー煉瓦の貫通孔と本体の側面との連通を確保できるとともに、偏向通路は本体に溝状に形成すればよいため、本体が煉瓦などの型枠成形されるものであれば、その成形時に一体成形することもできる。また、成形時に一体成形されるものでない場合も、溝状であるため後加工を容易にできる。
[0022]
 なお、偏向通路は、本体の上面および側面に開口しかつ本体の内部に形成された管路である、としてもよい。あるいは、偏向通路を、前述した溝状としつつ、一部が管路となっている構造としてもよい。このような管路としては、本体の上面から側面に向かう傾斜管路、または上面および側面にそれぞれ開口するL型管路とすることができる。このような偏向通路によっても、チェッカー煉瓦の貫通孔と本体の側面との連通を確保することができる。
[0023]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記偏向通路は、前記チェッカー煉瓦の貫通孔に連通する部分から前記本体の側面の開口に向けて低くなるように、底面が傾斜して形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、偏向通路の底面の傾斜により、チェッカー煉瓦の貫通孔からの縦方向の通気を横向きに偏向させて本体の側面へと誘導することができる。また、本体の側面から貫通孔に至る逆方向の通気も、同様に誘導することができる。従って、偏向ブロックにおける偏向通路としての通気および偏向機能を確保することができる。
 さらに、底面の傾斜により、偏向通路としての流路面積が側面の開口に向けて拡大することになり、複数の貫通孔からの通気を合流させた際にも、偏向通路内の流速の増加を抑え、生じる抵抗を最小限に抑制することができる。
[0024]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記偏向通路は、中間部分で前記チェッカー煉瓦の貫通孔に連通するとともに、両端が前記本体の側面に開口されていることが好ましい。
 このような本発明では、偏向通路は、本体の上面側でチェッカー煉瓦の貫通孔に連通し、かつ本体の両側の開口で本体の両側面に臨む空間に連通することができる。従って、本体の上面側でチェッカー煉瓦の貫通孔からの熱風を受け、偏向通路を通して本体の両側へ振り分けて誘導することができる。また、本体の両側に供給された空気を、偏向通路で合流させ、本体の上面を経てチェッカー煉瓦の貫通孔へと誘導することができる。
[0025]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記偏向通路は、複数が平行に配列され、隣接する前記偏向通路は前記本体の反対側に開口されていることが好ましい。
 このような本発明では、偏向通路は、本体の上面側でチェッカー煉瓦の貫通孔に連通するとともに、隣接する偏向通路どうしは、交互に本体の逆側に開口することになる。従って、チェッカー煉瓦の貫通孔の一部が本体の片側に、他の一部は本体の反対側に、それぞれ連通されることになる。このような構成によっても、本体の上面側でチェッカー煉瓦の貫通孔からの熱風を受け、偏向通路を通して本体の両側へ振り分けて誘導することができる。また、本体の両側に供給された空気を、偏向通路で合流させ、本体の上面を経てチェッカー煉瓦の貫通孔へと誘導することができる。このような偏向ブロックは、本体の上面側に形成される偏向通路が、それぞれ何れかの側のみに開口する構成であり、何れか一方向に流れる形状(片流れ形状)であればよいため、製造が容易である。
[0026]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記偏向通路は、複数が平行に配列され、前記偏向通路は全て前記本体の一方の側面に開口されていることが好ましい。
 このような本発明では、偏向通路は、本体の上面側でチェッカー煉瓦の貫通孔に連通するとともに、全ての偏向通路は、本体の片側にのみ開口される。従って、同じ偏向ブロックの上面に臨むチェッカー煉瓦の貫通孔は、全てこの偏向ブロックの本体の片側の側面に臨む空間に連通されることになる。
 このような偏向ブロックは、本体の上面側に形成される偏向通路が全て同じ形状(同方向の片流れ形状)で揃えられるため、製造が容易である。なお、隣接する偏向ブロックの向きを交互に逆向きにすれば、チェッカー煉瓦の貫通孔を交互に両側に振り分けることもできる。
[0027]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記本体は六角柱状の煉瓦材の対向角位置を切欠きが形成され、前記切欠き部分により水平通路が形成されることが好ましい。
 このような本発明では、チェッカー煉瓦として用いられる六角柱状の輪郭に準じて本体の基本形状を設定し、その一部を切り欠いて水平通路を有する本体を形成することができる。従って、偏向ブロックの基本形状をチェッカー煉瓦と同様にでき、相互に組み合わせて積み上げることができる。例えば、偏向ブロックとチェッカー煉瓦とは、それぞれの基本形状が同じ六角柱状であるため、これらを取り混ぜてラップ積みを行うこともできる。
 なお、偏向ブロックおよびチェッカー煉瓦は、互いにラップ積みされるものに限らず、煙突積みなど他の積み方を利用してもよい。
[0028]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記切欠きは、前記本体の上面から下面まで連続して形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、前述した六角柱状の基本形状から水平通路となる部分を切り欠く際に、本体の上面から下面まで連続した切欠きとすることで、形状を単純化することができ、製造を容易にすることができる。
[0029]
 本発明の偏向ブロックにおいて、前記切欠きは、前記本体の上面と下面との間の一部にのみ形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、前述した六角柱状の基本形状から水平通路となる部分を切り欠く際に、本体の上面と下面との間の一部のみを切欠くことで、切欠きを最小限とすることができ、偏向ブロック自体の蓄熱機能を利用する際に好適であるほか、切欠き残した部分で上下の水平通路を区画するように利用することもできる。
[0030]
 本発明の支持構造は、熱風炉のチェッカー煉瓦を支持する支持構造であって、前記チェッカー煉瓦を支持する前述した本発明の偏向ブロックと、耐熱性材料で形成されて前記偏向ブロックを支持する支持部材とを有し、前記偏向ブロックは、前記熱風炉の内部を上下に仕切る仮想的な偏向面に沿って配列され、前記偏向ブロックおよび前記支持部材の間を水平に延びかつ前記偏向ブロックの側面の開口が連通された水平通路が形成されていることを特徴とする。
[0031]
 このような本発明では、熱風炉の炉底において、支持部材により偏向ブロックが支持され、偏向ブロックの上面でチェッカー煉瓦が支持される。
 この際、偏向ブロックでは、偏向通路により、チェッカー煉瓦の貫通孔と側面の開口とが連通される。偏向ブロックの側面には水平通路が形成され、この水平通路は、偏向ブロックおよび支持部材の間を通して、熱風炉の炉底の側面まで導くことができる。これにより、チェッカー煉瓦の貫通孔は、偏向ブロックの偏向通路から水平通路を経て、熱風炉の炉底の側面に沿った空間に連通される。
[0032]
 このように、本発明の支持構造においては、チェッカー煉瓦の支持機能と貫通孔との通気機能の両方が確保され、従来の受け部材に代替する構成を得ることができる。そして、前述した本発明の偏向ブロックを用いることで、従来の鋼材製の受け部材よりも高い耐熱性能が得られ、かつ支持梁による貫通孔の損失も解消できる。
 以上より、本発明の支持構造によれば、温度条件および酸素濃度条件の制約を解消し、かつ貫通孔の利用効率を向上することができる。
[0033]
 本発明の支持構造において、前記支持部材は、前記偏向ブロックと同じ外形寸法を有する支持ブロックであることが好ましい。
 このような本発明では、支持部材としての支持ブロックを偏向ブロックと同じ外形寸法にすることで、各々を相互に組み合わせて積み上げることができる。とくに、偏向ブロックの基本形状がチェッカー煉瓦と同じ六角柱状であれば、支持ブロックの基本形状も同じ六角柱状とすることにより、これらの支持部材、偏向ブロックおよびチェッカー煉瓦を取り混ぜてラップ積みを行うこともできる。
 なお、支持部材、偏向ブロックおよびチェッカー煉瓦は、互いにラップ積みされるものに限らず、煙突積みなど他の積み方を利用してもよい。これらの積み方は、偏向ブロックを配列する偏向面の形状、および水平通路の配置を考慮して、適宜選択することが望ましい。
[0034]
 本発明の支持構造において、前記偏向ブロックは、耐火煉瓦で形成された偏向煉瓦であり、前記支持ブロックは、耐火煉瓦で形成された支持煉瓦であることが好ましい。
 このような本発明では、偏向ブロックおよび支持ブロックを、それぞれ耐火煉瓦で形成するため、高い耐熱性能を確実に得ることができる。とくに、耐火煉瓦は、耐熱性材料として実績があるとともに、本体としての賦形が容易であり、かつ製造コストも抑制することができる。
 なお、本発明の支持ブロックとしては、耐熱性を有するセラミックス他の無機材料を用いてもよい。さらに、非金属材料に限らず、耐熱性(軟化温度が高い、溶融温度が高い)および耐酸化性(吹き込み酸素を高濃度にした場合の)が得られれば、鋳鉄などの金属材料を用いてもよい。
[0035]
 本発明の支持構造において、前記支持部材は、耐火煉瓦で形成されて前記偏向ブロックを支持する支柱であることが好ましい。
 このような本発明では、支持部材として支柱を用いることで、高さ方向に配列される部材の数を少なくできる。また、隣接する支柱どうしの間の空間を利用して水平通路を形成することができる。さらに、隣接する支柱どうしの間の空間をひとまとめにし、複数の偏向ブロックの偏向通路が全て連通される巨大な合流空間を形成し、熱風炉の側面のダクトに連通させることもできる。
[0036]
 本発明の支持構造において、前記支柱は、複数の支柱部材を長手方向に連結して形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、支持部材として支柱を用いる場合でも、個々の支柱部材の長さを制限することができ、製造および搬送にあたって好適である。
[0037]
 本発明の支持構造において、前記偏向面は、前記熱風炉の底面を横断する基準軸線から両側へ斜め上向きに拡がるV字状に形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、V字状をなす偏向面に偏向ブロックを配列することで、偏向ブロックの上面に支持されるチェッカー煉瓦の貫通孔と、偏向ブロックないし支持部材を通る水平通路とが連通される。
 この際、偏向面が傾斜していることで、熱風炉内部の平面形状における特定の領域が、偏向面を介して熱風炉側面の高さ方向の特定の領域に対応することになり、各領域のチェッカー煉瓦の貫通孔を各高さに対応された水平通路に割り振ることで、各々の流量配分を適切に調節することができる。
 また、偏向面を対向する2つの傾斜面で構成されたV字状とすることで、偏向面に配列される偏向ブロックは互いに同じ向きに揃うことになる。そして、水平通路は、それぞれ基準軸線の両側に、基準軸線と交差方向へ揃って延びることになる。これにより、水平通路は互いに平行となり、支持構造における水平通路の配列設計が容易である。
[0038]
 本発明の支持構造において、前記偏向面は、前記熱風炉の底面から外周に向けて斜め上向きに拡がる略円錐状または略角錐状に形成されていることが好ましい。
 このような本発明では、略円錐状または略角錐状をなす偏向面に偏向ブロックを配列することで、偏向ブロックの上面に支持されるチェッカー煉瓦の貫通孔と、偏向ブロックないし支持部材を通る水平通路とが連通される。
 この際、偏向面が傾斜していることで、熱風炉内部の平面形状における特定の領域が、偏向面を介して熱風炉側面の高さ方向の特定の領域に対応することになり、各領域のチェッカー煉瓦の貫通孔を各高さに対応された水平通路に割り振ることで、各々の流量配分を適切に調節することができる。
 また、偏向面を略円錐状または略角錐状とすることで、偏向ブロックは略円錐状または略角錐状の中心軸線を中心に円周状に並び、水平通路は、略円錐状または略角錐状の中心軸線を中心に放射状に形成される。これにより、熱風炉の外周側に延びる水平通路を半径方向で均等とすることができる。とくに、偏向ブロックが六角柱状であるときに、偏向面を六角錐状あるいは三角錐状とし、底面の辺縁と交差する方向に水平通路を配列することで、水平通路を半径方向で均等としつつ、構造を簡略化することができる。
[0039]
 本発明の支持構造において、前記偏向面は、水平に延びていることが好ましい。
 このような本発明では、水平に延びる偏向面に偏向ブロックを配列することで、偏向ブロックの上面に支持されるチェッカー煉瓦の貫通孔と、偏向ブロックの側面に臨む水平通路とが連通される。さらに、水平に延びる偏向面の下面に合流空間を形成し、各偏向ブロックに臨む水平通路を連通させることで、偏向ブロックで支持されるチェッカー煉瓦の全ての貫通孔を合流空間に連通させることができる。このような合流空間は、前述した支柱を用いる構造により形成することができる。
 このような構成においては、チェッカー煉瓦の支持および貫通孔との損失のない連通が得られるとともに、偏向面が簡素であり、構造を簡素化することもできる。
[0040]
 本発明の熱風炉のチェッカー煉瓦の支持構造およびこれに用いられる偏向ブロックによれば、温度条件および酸素濃度条件の制約を解消しかつ貫通孔の利用効率を向上することができる。

図面の簡単な説明

[0041]
[図1] 本発明の第1実施形態の全体を示す断面図。
[図2] 前記第1実施形態の炉底部分を示す拡大断面図。
[図3] 前記第1実施形態の偏向面を示す模式図。
[図4] 前記第1実施形態の煉瓦積み構造を示す分解斜視図。
[図5] 前記第1実施形態のチェッカー煉瓦を示す斜視図。
[図6] 前記第1実施形態の偏向煉瓦を示す斜視図。
[図7] 前記第1実施形態の支持煉瓦を示す斜視図。
[図8] 前記第1実施形態の炉底部分を示す水平断面図。
[図9] 本発明の第2実施形態の偏向面を示す模式図。
[図10] 前記第2実施形態の炉底部分を示す水平断面図。
[図11] 本発明の第3実施形態の煉瓦積み構造を示す分解斜視図。
[図12] 前記第3実施形態の上側支持煉瓦を示す斜視図。
[図13] 前記第3実施形態の下側支持煉瓦を示す斜視図。
[図14] 前記第3実施形態の偏向煉瓦を示す斜視図。
[図15] 本発明の第4実施形態の炉底部分を示す拡大断面図。
[図16] 前記第4実施形態の煉瓦積み構造を示す分解斜視図。
[図17] 前記第4実施形態の支柱部材を示す斜視図。
[図18] 前記第4実施形態の偏向煉瓦を示す斜視図。
[図19] 前記第4実施形態の流量調整チェッカー煉瓦を示す斜視図。
[図20] 本発明の第5実施形態の煉瓦積み構造を示す分解斜視図。
[図21] 前記第5実施形態の当接部材を示す斜視図。
[図22] 本発明の偏向煉瓦の変形例を示す斜視図。
[図23] 本発明の支持煉瓦の変形例を示す斜視図。
[図24] 本発明の支持煉瓦の変形例を示す斜視図。
[図25] 本発明の偏向煉瓦の変形例を示す斜視図。
[図26] 本発明の偏向煉瓦の変形例を示す斜視図。
[図27] 本発明の偏向煉瓦の変形例を示す斜視図。
[図28] 本発明の第6実施形態の煉瓦積み構造を示す分解斜視図。
[図29] 本発明の第7実施形態の全体を示す断面図。
[図30] 前記第7実施形態の水平断面を示す断面図。

発明を実施するための形態

[0042]
〔第1実施形態〕
 図1から図8には、本発明の第1実施形態が示されている。
 図1において、本実施形態の熱風炉1は、燃焼室2と蓄熱室3とを有する外燃式熱風炉であり、各々の炉頂部は連結管4で相互に連通されている。
[0043]
 燃焼室2は、円筒状の鉄皮20を有する。
 燃焼室2の鉄皮20の底部には、加熱用のバーナ21が設置され、鉄皮20の底部側面には燃料ガス供給管22および外気供給管23が接続されている。バーナ21では、燃料ガス供給管22および外気供給管23から供給された燃料ガスおよび外気を混合させて燃焼させることで、高温の燃焼ガスを発生させる。発生した高温の燃焼ガスは、連結管4を通して蓄熱室3へ供給される。
[0044]
 燃焼室2の鉄皮20の側面には、バーナ21より上方に熱風供給管24が接続されている。熱風供給管24は、高炉の羽口(図示省略)へと連結され、蓄熱室3から連結管4および燃焼室2の内部を通して送り出される熱風を、高炉へと供給可能である。
[0045]
 蓄熱室3は、円筒状の鉄皮30を有する。
 蓄熱室3の鉄皮30の内部には、多数のチェッカー煉瓦5を積み上げて構成された蓄熱部31が設置されている。チェッカー煉瓦5については、後に詳述するが、それぞれに形成された貫通孔が、蓄熱部31の上面から下面まで連続するように積み上げられ、この貫通孔により蓄熱室3の炉底から炉頂までの間の通気が可能である。
[0046]
 蓄熱室3の鉄皮30の底部には、蓄熱部31を支持するために、本発明に基づく支持構造32が設置されている。支持構造32の周囲には、鉄皮30との間に円筒状の通気空間33が形成され、鉄皮30の側面には通気空間33に連通する通風管34が接続されている。
[0047]
 図2にも示すように、支持構造32は、蓄熱室3の底面に、敷煉瓦39を敷き詰め、その上に支持ブロックである支持煉瓦6を積み上げ、その上に本発明に基づく偏向ブロックである偏向煉瓦7(図2では黒塗りの長方形で表示)を支持したものである。
 支持煉瓦6および偏向煉瓦7については、後に詳述するが、偏向煉瓦7は、前述したチェッカー煉瓦5の貫通孔と、通気空間33とを連通させて相互に通気可能とするものである。
 支持煉瓦6と敷煉瓦39とは、凹凸嵌合(例えば敷煉瓦39の上面の凸部を、支持煉瓦6の下面の凹部に係合させること)により、水平方向の変位が防止されている。
[0048]
 本実施形態の支持構造32においては、偏向煉瓦7が、V字状の仮想的な偏向面S1,S2に沿って配列されている。そして、支持煉瓦6は、偏向煉瓦7を前述のような配列となるように支持するべく、偏向面S1,S2の下面側に沿ってその上面が並ぶように積み上げられている。
 図3に示すように、本実施形態の偏向面S1,S2は、それぞれ半円形状の仮想平面であり、互いに基準軸線Aからその両側に立ち上がる傾斜面とされている。基準軸線Aは、例えば蓄熱室3の炉底部の任意の直径である。
[0049]
 このような偏向面S1,S2に沿って配列された偏向煉瓦7においては、例えば蓄熱部31を通る(前述したチェッカー煉瓦5の貫通孔を通る)鉛直方向のガスGvが、偏向煉瓦7が配列された偏向面S1,S2で偏向され、基準軸線Aと交差方向かつ水平方向のガスGhとして、支持構造32の周囲の通気空間33(図2参照)へと導き出される。
 以下、前述したチェッカー煉瓦5、支持煉瓦6および偏向煉瓦7、これらで構成される支持構造32について説明する。
[0050]
 図4および図5には、本実施形態のチェッカー煉瓦5が示されている。
 図5において、チェッカー煉瓦5は、耐火煉瓦素材を型枠成形して形成された本体50を有する。
 本体50は、基本形状5Pが六角柱状とされており、その上面51および下面52は正六角形とされ、これらを結ぶ6つの側面53を備えている。
[0051]
 本体50には、上面51および下面52にそれぞれ開口する六角筒状の貫通孔54が形成されている。
 側面53には、前述した貫通孔54を2分割した形状の溝55が形成されている。二つの側面53が合流する角隅部分には、前述した貫通孔54を3分割した形状の溝56が形成されている。
 このような溝55,56においては、チェッカー煉瓦5を積む際に、2つの本体50の側面53どうしを向かい合わせることで、2つの溝55が1本の貫通孔54に相当する空間を形成する。また、3つの本体50の角隅部分を集合させることで、3つの溝56により1本の貫通孔54に相当する空間を形成する。
[0052]
 前述したチェッカー煉瓦5は、蓄熱室3内においてラップ積みされることで、蓄熱部31が形成される。
 図4に示すように、チェッカー煉瓦5は、ラップ積みされることで、各々の角隅部分が、上下に積まれるチェッカー煉瓦5の中心位置に配置される。そして、溝55,56で形成される貫通孔54相当の空間が、上下に積まれるチェッカー煉瓦5の貫通孔54と連通される。
 これにより、図1および図2に示す蓄熱部31においては、蓄熱部31の水平方向の全面にわたって、上面から下面まで貫通する通気用の通路が形成され、図2に示す鉛直方向のガスGvの流通が最大限に得られる。
 なお、蓄熱部31のチェッカー煉瓦5は、ラップ積みでなく、煙突積み(図28の第6実施形態参照)としてもよい。
[0053]
 図4および図6には、本実施形態の支持煉瓦6が示されている。
 図6において、支持煉瓦6は、耐火煉瓦素材を型枠成形して形成された本体60を有する。
 本体60は、基本形状6Pが六角柱状であるが、対角にある一対の角隅部が切り欠かれて略直方体状とされている。具体的には、本体60は、上面61および下面62を有し、さらに基本形状6Pの側面にあたる側面63と、対角部分を切り欠いて形成された補助側面64とを有する。
 なお、基本形状6Pは、チェッカー煉瓦5の基本形状5P(図5参照)と同一形状であり、互いに組み合わせてラップ積みが可能である。
[0054]
 図4および図7には、本実施形態の偏向煉瓦7が示されている。
 図7において、偏向煉瓦7は、耐火煉瓦素材を型枠成形して形成された本体70を有する。
 本体70は、基本形状7Pが六角柱状であるが、支持煉瓦6(図6参照)と同様に、対角にある一対の角隅部が切り欠かれて略直方体状とされている。具体的には、本体70は、上面71および下面72を有し、さらに基本形状7Pの側面にあたる側面73と、対角部分を切り欠いて形成された補助側面74とを有する。
 なお、基本形状7Pは、チェッカー煉瓦5の基本形状5P(図5参照)および支持煉瓦6の基本形状6P(図6参照)と同一形状であり、互いに組み合わせてラップ積みが可能である。
[0055]
 さらに、偏向煉瓦7には、上面71から側面73および補助側面74にわたって溝状の偏向通路75が形成されている。
 偏向通路75は、補助側面74が形成されない側面73(補助側面74と直交する)と平行に複数が形成され、それぞれ上面71を横断し、両端が側面73あるいは補助側面74に開口されている。
 また、上面71と補助側面74が形成されない側面73との接続辺縁には、前述した偏向通路75を2分割した形状の偏向通路77が形成されている。
 偏向通路77は、2つの偏向煉瓦7を連結することにより、前述した偏向通路75と同様な溝状を形成する。
[0056]
 これらの偏向通路75,77は、その底面76が山形に形成され、中央から両端に向かって下るように傾斜されている。
 これらの偏向通路75,77は、図4のようにチェッカー煉瓦5とともにラップ積みした際に、上階層のチェッカー煉瓦5の全ての貫通孔54が偏向通路75,77の何れかに連通するように配置されている。
[0057]
 前述した支持煉瓦6および偏向煉瓦7は、蓄熱室3の底部に、各々の基本形状6P,7Pを基準にしてラップ積みされることで、支持構造32が形成される。
 そして、支持構造32としてラップ積みされた支持煉瓦6および偏向煉瓦7の間には、基準軸線Aと直交方向に延びる本発明の水平通路35が形成される。
 このような支持構造32の構築は、次のように行われる。
[0058]
 図4において、蓄熱室3の底面には、支持構造32の最下層が設置される。この最下層においては、基準軸線Aに沿って1個または2個の偏向煉瓦7が配列され、その両側(基準軸線Aと交差方向)に順次、支持煉瓦6が配列される。支持煉瓦6は、補助側面64がない側面63どうしを密接させ、かつ基準軸線Aに対して直交方向へ連続するように設置される。
 このように設置された偏向煉瓦7および支持煉瓦6の列においては、各々の補助側面64、74が一連となり、隣接する他の列の補助側面64,74との間には間隔が形成される。この間隔により、基準軸線Aと直交方向に延びる水平通路35が形成される。
[0059]
 前述した最下層の支持煉瓦6の上には、第2層として、基準軸線Aの位置から交差方向外側へ順に、チェッカー煉瓦5、偏向煉瓦7および支持煉瓦6が設置される。
 第2層のチェッカー煉瓦5は、前述の通り蓄熱部31を形成するものであり、最下層の偏向煉瓦7の上に設置される。
 第2層の偏向煉瓦7は、チェッカー煉瓦5の外側に配置され、最下層の支持煉瓦6の上に支持される。
 第2層の支持煉瓦6は、偏向煉瓦7の外側に配置され、最下層の支持煉瓦6の上に支持される。
[0060]
 さらに、第2層の上には第3層が同様に配置され、上階層のチェッカー煉瓦5の直下には必ず下階層の偏向煉瓦7が配置される。この際、上階層のチェッカー煉瓦5の全ての貫通孔54は下階層の偏向煉瓦7の偏向通路75,77に連通され、偏向通路75,77を介して下階層の偏向煉瓦7および支持煉瓦6の間の水平通路35に連通される。
 なお、図4において、各階層毎の水平通路35には、最下層の水平通路35に1本線の矢印、第2層の水平通路35には2本線の矢印、第3層の水平通路35には3本線の矢印を、それぞれ付している。
[0061]
 このように、各階層において、基準軸線A位置から直交方向の両側へチェッカー煉瓦5、偏向煉瓦7および支持煉瓦6を順次外側へ配列し、それぞれ下階層に対してラップ積みすることで、支持構造32および蓄熱部31の下部が形成されてゆく。
 このような支持構造32では、偏向煉瓦7は上の階層に至るに従って基準軸線Aから離れるように配置され、基準軸線Aの両側にV字状に立ち上がる偏向面S1,S2(図2および図3参照)に沿って配置されることになる。
[0062]
 図8に示すように、V字状の偏向面S1,S2を有する支持構造32の任意の階層において、偏向煉瓦7および支持煉瓦6の間に形成される水平通路35が、基準軸線Aと交差方向に配列される。
 基準軸線Aに沿った領域Rvには、蓄熱部31の下部を構成するチェッカー煉瓦5が設置される。この領域Rvにおいては、チェッカー煉瓦5の貫通孔54により、鉛直方向のガスGv(図2および図3参照)が通気可能である。
[0063]
 領域Rvの外側(基準軸線Aから離れる側)の領域Rtには、偏向煉瓦7が設置される。この領域Rtにおいては、上階層のチェッカー煉瓦5の貫通孔54からのガスGvが、偏向通路75,77を経由して補助側面74に臨む水平通路35に誘導され、水平方向に偏向されてガスGhとされる。
[0064]
 領域Rtの外側の領域Rhには、支持煉瓦6が設置される。この領域Rhにおいては、領域Rtの偏向煉瓦7の間に形成される水平通路35が、引き続き支持煉瓦6の補助側面64間の水平通路35に連通される。支持煉瓦6の間の水平通路35は、そのまま支持構造32の外側まで導かれ、支持構造32の周囲の通気空間33ないし通風管34に連通される。
[0065]
 従って、本実施形態の支持構造32においては、偏向煉瓦7の偏向通路75,77により、鉛直方向のガスGvを偏向させ、水平通路35により水平方向のガスGhとして取り出すこと(あるいはその逆方向の流れ)が可能となる。
[0066]
 このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
 支持構造32に組み込まれた偏向煉瓦7において、本体70の上面にチェッカー煉瓦5を設置し、チェッカー煉瓦5の貫通孔54と偏向通路75,77とを連通させることで、偏向通路75,77を通して貫通孔54と水平通路35とを連通させ、相互に熱風の流通を確保することができる。
[0067]
 これにより、チェッカー煉瓦5の貫通孔54からの鉛直方向のガスGvを偏向させ、水平方向のガスGhとして通気空間33ないし通風管34へ送り出すことができる。
 また、逆方向の通気も可能であり、通風管34からの空気を、水平通路35から偏向煉瓦7へと取り込み、偏向通路75,77で偏向させてチェッカー煉瓦5の貫通孔54へと送り込むこともできる。
 従って、本実施形態の偏向煉瓦7および支持煉瓦6を用いた支持構造32で、従来のチェッカー煉瓦の受け金物を代替することができる。
[0068]
 本実施形態では、偏向ブロックとして偏向煉瓦7を用い、支持部材として支持煉瓦6を用い、これらを組み込んで支持構造32を構成することができる。
 ここで、偏向煉瓦7および支持煉瓦6は、本体70,60が耐熱性材料である耐火煉瓦で形成されるため、従来の鋼材製の受け金物よりも耐熱温度を高めることができる。
 とくに、耐火煉瓦は、耐熱性材料として実績があるとともに、本体70,60としての賦形が容易であり、かつ製造コストも抑制することができる。
[0069]
 また、偏向煉瓦7および支持煉瓦6は、支持構造32として組み込まれた際に、本体70でチェッカー煉瓦5を支持し、本体60で偏向煉瓦7あるいは他の支持煉瓦6を支持することができ、各々において曲げ荷重ではなく圧縮荷重として受けることができる。
 このため、偏向煉瓦7および支持煉瓦6を用いた支持構造32では、実操業の際の高温下でも十分に強度を維持することができ、鋼材製の梁を用いる従来の受け金物よりも温度条件を緩和することができる。
[0070]
 さらに、本実施形態の偏向煉瓦7では、本体70に形成した偏向通路75,77をチェッカー煉瓦5の貫通孔54に連通させることができ、チェッカー煉瓦5の貫通孔54の全てとの間で通気を確保することができる。
 従って、本実施形態の偏向煉瓦7を用いた支持構造32では、チェッカー煉瓦5の貫通孔54の全てを有効に利用することができ、従来の受け金物のように梁がチェッカー煉瓦5の貫通孔54の一部を塞いでしまうことがなく、貫通孔54の利用効率を向上することができる。
[0071]
 以上により、本実施形態では、本発明に基づく偏向煉瓦7および支持煉瓦6を組み込んだ支持構造32を用いることで、熱風炉1におけるチェッカー煉瓦5の支持構造に起因する温度条件の制約を解消し、かつ貫通孔の利用効率を向上することができる。
[0072]
 本実施形態においては、偏向煉瓦7の本体70の上面71に溝状を形成し、その一端を本体70の側面73あるいは補助側面74に開口させることで、偏向通路75,77を形成した。
 このような偏向通路75,77により、チェッカー煉瓦5の貫通孔54と本体70の側面73あるいは補助側面74との連通を確保できるとともに、偏向通路75,77は本体70に溝状に形成すればよいため、本体70が煉瓦などの型枠成形されるものであれば、その成形時に一体成形することもできる。また、成形時に一体成形されるものでない場合も、溝状であるため後加工を容易にできる。
[0073]
 本実施形態においては、偏向通路75,77の底面76の傾斜により、チェッカー煉瓦5の貫通孔54からの鉛直方向のガスGvを偏向させ、水平方向のガスGhとして本体70の側面73あるいは補助側面74に臨む水平通路35へと誘導することができる。また、水平通路35から偏向通路75,77を経て貫通孔54に至る逆方向の通気も、同様に誘導することができる。従って、偏向ブロックにおける偏向通路としての通気および偏向機能を確保することができる。
 さらに、底面76の傾斜により、偏向通路75,77としての流路面積が側面73あるいは補助側面74の開口に向けて拡大することになり、複数の貫通孔54からの通気を合流させた際にも、偏向通路内の流速の増加を抑え、生じる抵抗を最小限に抑制することができる。
[0074]
 なお、本実施形態の偏向通路75,77は、本体70の両側の側面73あるいは補助側面74に開口されるとともに、中央が高い山形の傾斜を有する底面76とされているため、本体70の上面71側でチェッカー煉瓦5の貫通孔54からの鉛直方向のガスGvを受け、偏向通路75,77を通して本体70の両側の水平通路35へと振り分けて水平方向のガスGhとして誘導することができる。また、逆に、本体70の両側の水平通路35に供給された空気を、偏向通路75,77で合流させ、本体70の上面71を経てチェッカー煉瓦5の貫通孔54へと誘導することができる。
[0075]
 本実施形態では、チェッカー煉瓦5、支持煉瓦6および偏向煉瓦7の基本形状5P,6P,7Pを共通の六角形状としたため、これらの相互に組み合わせてラップ積みを行うことができる。
 また、支持煉瓦6および偏向煉瓦7においては、六角柱状の本体60,70の対向角位置を切欠いて補助側面64,74を形成したため、共通の基本形状6P,7Pを用いつつ、補助側面64,74により水平通路35を形成することができる。
[0076]
 本実施形態では、支持煉瓦6および偏向煉瓦7の側面に水平通路35を形成する際に、六角柱状の本体60,70の対向角位置を、上面61,71から下面62,72まで連続して切欠き、これにより補助側面64,74を形成した。このような上面61,71から下面62,72まで連続した切欠きとすることで、形状を単純化することができ、製造を容易にすることができる。
[0077]
 本実施形態では、支持構造32において、蓄熱室3の底面を横断する基準軸線Aから両側へ斜め上向きに拡がるV字状の偏向面S1,S2を形成した。そして、このようなV字状をなす偏向面S1,S2に偏向煉瓦7を配列することで、偏向煉瓦7の上面に支持されるチェッカー煉瓦5の貫通孔54と、偏向煉瓦7ないし支持煉瓦6を通る水平通路35とを、偏向通路75,77により連通させることができる。
[0078]
 この際、偏向面S1,S2が傾斜していることで、蓄熱室3の内部の平面形状における特定の領域(偏向煉瓦7が設置された領域Rt)が、偏向面S1,S2を介して蓄熱室3の炉底の周囲の通気空間33の高さ方向の特定の領域に対応することになり、支持構造32の各階層における領域Rtに臨むチェッカー煉瓦5の貫通孔54を、各高さに対応された水平通路35に割り振ることで、各々の流量配分を適切に調節することができる。
[0079]
 また、偏向面S1,S2を対向する2つの傾斜面で構成されたV字状とすることで、偏向面S1,S2に配列される偏向煉瓦7は互いに同じ向きに揃うことになる。そして、水平通路35は、それぞれ基準軸線Aの両側に、基準軸線Aと交差方向へ揃って延びることになる。これにより、水平通路35は互いに平行となり、支持構造32における水平通路35の配列設計を容易にすることができる。
[0080]
〔第2実施形態〕
 図9および図10には、本発明の第2実施形態が示されている。
 前述した第1実施形態では、V字状の偏向面S1,S2を設定したが、本実施形態は略円錐形状の偏向面S3を用いている。
 なお、本実施形態は、前述した第1実施形態と偏向面S3の形状が異なり、これに伴い支持構造32における偏向煉瓦7、支持煉瓦6およびチェッカー煉瓦5の配列が異なる。ただし、本実施形態において、熱風炉1の構造、蓄熱部31および支持構造32の構造、偏向煉瓦7、支持煉瓦6およびチェッカー煉瓦5の構造については、前述した第1実施形態と同様である。
 従って、以下の説明では、前述した第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
[0081]
 図9に示すように、本実施形態の偏向面S3は、蓄熱室3の鉄皮30の底面の中心を頂点とする逆さの円錐状の仮想面とされている。
 本実施形態の支持構造32においては、偏向煉瓦7が、略円錐形状の偏向面S3に沿って配列されている。蓄熱部31からの鉛直方向のガスGvは、偏向煉瓦7で偏向され、水平方向のガスGhとして送り出される。
 本実施形態の支持構造32においては、水平通路35が偏向面S3の中心から放射状に配置されている。この水平通路35により、偏向煉瓦7からの水平方向のガスGhは、偏向面S3の中心から放射状に送り出される。
[0082]
 本実施形態において、略円錐形状の偏向面S3としては、例えば偏向煉瓦7、支持煉瓦6およびチェッカー煉瓦5として基本形状7P,6P,5Pが同じ六角柱状のものを用いる場合、これらの基本形状に応じた六角形に対応した六角錐状あるいは三角錐状の偏向面S3を用いることが望ましい。
 図10に示すように、支持構造32の任意の階層において、中央部には蓄熱部31の下部を構成するチェッカー煉瓦5が配置され、その周囲に偏向煉瓦7が配置され、その周囲に支持煉瓦6が配置された構成とすることができる。
[0083]
 このような構成では、偏向煉瓦7を配置する偏向面S3は六角柱とすることが望ましい。また、水平通路35としては、偏向煉瓦7が配置されている六角形の各辺から交差方向外向きの水平通路35とすることが望ましい。
 このような本実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
[0084]
〔第3実施形態〕
 図11から図14には、本発明の第3実施形態が示されている。
 前述した第1実施形態では、チェッカー煉瓦5、支持煉瓦6および偏向煉瓦7を、それぞれの基本形状5P,6P,7Pを共通の六角柱状とし、ラップ積みに適した構造とした。
 これに対し、本実施形態では、支持構造32Aを構成する部材の簡素化、共通化を図るべく、支持煉瓦6A,6Bおよび偏向煉瓦7Aを用いる。
[0085]
 図12において、支持煉瓦6Aは、耐火煉瓦を型枠成形して形成された本体60Aを有し、本体60Aの上面61Aおよび下面62Aは長方形とされ、一対の側面63Aは下方に狭くなる台形、他の一対の側面64Aは傾斜した長方形とされている。
[0086]
 ここで、上面61Aの短辺の幅は、重なり代を考慮して、前述したチェッカー煉瓦5の基本形状5Pにおける六角形の一辺の長さ以上とされている。また、本体60Aの高さは、前述したチェッカー煉瓦5の高さに等しくされている。
 従って、支持煉瓦6Aは、前述したチェッカー煉瓦5と組み合わせて積み上げることができる。
[0087]
 図13において、支持煉瓦6Bは、前述した支持煉瓦6Aと同様な本体60Bないし側面64Bを有する。ただし、これらの本体60Bないし側面64Bは、前述した支持煉瓦6Aの本体60Aないし側面64Aとは上下が逆とされている。このため、支持煉瓦6Aを逆さにして用いることで、支持煉瓦6Bとすることができる。
[0088]
 図14において、偏向煉瓦7Aは、本体70Aないし側面74Aを有する。これらの本体70Aないし側面74Aは、前述した支持煉瓦6Aの本体60Aないし側面64Aと同様である。
 さらに、偏向煉瓦7Aには、上面71Aに溝状の偏向通路75A,77Aが形成され、各々の両端は側面74Aに開口されている。これらの偏向通路75A,77Aは、前述した第1実施形態の偏向通路75,77と同様であり、底面76Aは両側に傾斜する山形とされている。
[0089]
 図11に示すように、前述した支持煉瓦6A,6Bおよび偏向煉瓦7Aは、蓄熱室3(図2参照)の底部に順次積み上げることで、支持構造32Aが形成される。
 本実施形態においても、前述した第1実施形態と同様に、V字状の仮想的な偏向面S1,S2(図3参照)に沿って偏向煉瓦7Aが配置される。
[0090]
 ここで、前述した第1実施形態では、支持煉瓦6、偏向煉瓦7およびチェッカー煉瓦5をラップ積みして支持構造32を形成し、その上方の蓄熱部31もチェッカー煉瓦5のラップ積みとした。
 これに対し、本実施形態では、全てがチェッカー煉瓦5となる階層以上の蓄熱部31はラップ積みであるが、支持構造32Aおよび同階層にあるチェッカー煉瓦5(蓄熱部31の下部)は煙突積みとされ、ラップ積みと煙突積みを組み合わせたハイブリッド積み構造とされる。
 なお、全てがチェッカー煉瓦5となる階層以上の蓄熱部31は、ラップ積みでなく、煙突積みとしてもよい。
[0091]
 図11において、蓄熱室3の底面には、支持構造32Aの最下層として、支持煉瓦6Bが配列され。支持煉瓦6Bの配列方向は、基準軸線Aと直交方向とされる。各列の支持煉瓦6Bの間には、所定の距離が確保される。
 第2層として、基準軸線Aの近くの領域では支持煉瓦6Bの上に偏向煉瓦7Aが設置され、その外側では支持煉瓦6Bの上に支持煉瓦6Aが設置される。
[0092]
 第3層として、偏向煉瓦7Aの上にはチェッカー煉瓦5が設置され、支持煉瓦6Aの上には支持煉瓦6Bが設置される。
 第4層として、チェッカー煉瓦5の上には同心でチェッカー煉瓦5が設置される(煙突積み)。また、チェッカー煉瓦5に隣接した領域では支持煉瓦6Bの上に偏向煉瓦7Aが設置され、その外側では支持煉瓦6Bの上に支持煉瓦6Aが設置される。
[0093]
 以下、これらの繰り返しにより、基準軸線Aに近い部分のチェッカー煉瓦5の領域が両外側に拡がり、階層の全てがチェッカー煉瓦5となったところで、チェッカー煉瓦5のラップ積みに切り替えられ、蓄熱部31が形成される。
[0094]
 このように構築された支持構造32Aにおいては、支持煉瓦6A,6Bが積み重ねられた部分および支持煉瓦6Bの上に偏向煉瓦7Aが積み重ねられた部分において、それぞれの傾斜した側面64Aで挟まれた空間が形成され、この空間は支持煉瓦6A,6Bの列に沿って基準軸線Aと直交しかつ外側に向かう水平通路35Aが形成される。
[0095]
 蓄熱部31においては、ラップ積みの部分であっても煙突積みの部分であっても、チェッカー煉瓦5の貫通孔54はそれぞれ連通されている。そして、最下端のチェッカー煉瓦5の貫通孔54は、偏向煉瓦7Aの偏向通路75A,77Aに連通され、さらに側面74Aの開口から水平通路35Aに連通される。
[0096]
 従って、本実施形態においては、前述した第1実施形態と同様に、蓄熱部31からの鉛直方向のガスGv(図3参照)が、偏向煉瓦7Aで偏向され、水平方向のガスGh(図3参照)として水平通路35Aに導かれる。
 このように、本実施形態の支持構造32Aによっても、前述した第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
[0097]
 さらに、本実施形態では、支持構造32Aの部材として、支持煉瓦6A,6Bおよび偏向煉瓦7Aを用いており、それぞれが簡素な形状である。
 また、支持煉瓦6Bは支持煉瓦6Aの支持および偏向煉瓦7Aの支持に共用でき、かつ支持煉瓦6Bは支持煉瓦6Aを逆さにしたものであり、実質的に支持煉瓦6Aと偏向煉瓦7Aとの2種類を準備すればよく、施工を簡略化しかつ製造コストを低減することができる。
[0098]
〔第4実施形態〕
 図15から図19には、本発明の第4実施形態が示されている。
 前述した第1実施形態および第3実施形態では、V字状の偏向面S1,S2を用い、第2実施形態では略円錐状(角錐状)の偏向面S3を用いた。これに対し、本実施形態では、水平な偏向面S4を用いる。
 また、前述した第1実施形態から第3実施形態では、それぞれ支持部材として支持煉瓦6,6A,6Bを用いていた。これに対し、本実施形態では、支持部材として支柱8を用いる。
[0099]
 図15において、蓄熱室3の鉄皮30の底部には支持構造32Cが設置され、この支持構造32Cによりチェッカー煉瓦5で形成される蓄熱部31が支持されている。
 図16にも示すように、支持構造32Cは、蓄熱室3の底面に設置された支柱8と、その上端に支持された偏向煉瓦7Cとを有し、偏向煉瓦7Cは水平な偏向面S4に沿って配置されている。
 支柱8の間には隙間が形成され、これらの支柱8の隙間および支持構造32Cと鉄皮30との間の円筒状の空間とにより、偏向面S4の下面側には大きな合流空間33Cが形成されている。
 鉄皮30の側面には、合流空間33Cに連通する通風管34が接続されている。
[0100]
 支柱8は、円筒状の支柱部材80を複数接続して構成される。
 図17に示すように、支柱部材80は、上面81および下面82が円形で円筒状の周面83を有する。支柱部材80は、耐熱性が高いセラミック材質で形成されている。
[0101]
 図18に示すように、偏向煉瓦7Cは、逆円錐台状の本体70Cを有する。
 本体70Cは、円形の上面71Cおよび下面72Cを有し、円錐面とされた側面74Cを有する。下面72Cは、前述した支柱部材80の上面81と同一形状とされ、支柱8の上端に接続可能である。
 偏向煉瓦7Cには、上面71Cに溝状の偏向通路75C,77Cが形成され、各々の両端は側面74Cに開口されている。これらの偏向通路75C,77Cは、前述した第1実施形態の偏向通路75,77と同様であり、底面76Aは両側に傾斜する山形とされている。
[0102]
 図16に戻って、このような偏向煉瓦7Cは、支柱8で支持されて支持構造32Cを構成する。偏向煉瓦7Cの上面にチェッカー煉瓦5が設置されると、その貫通孔54が偏向通路75C,77Cに連通され、側面74Cの開口から合流空間33Cへと連通される。
 従って、本実施形態の支持構造32Cによっても、蓄熱部31のチェッカー煉瓦5の貫通孔54から、偏向通路75C,77Cに連通を経由して、合流空間33Cないし通風管34との間で通気を行うことができる。
[0103]
 本実施形態において、チェッカー煉瓦5は、前述した第1実施形態と同様なもの(図5参照)であるが、蓄熱部31として積層される最下段のもの、つまり偏向煉瓦7Cに直接受けられるものだけが、図19に示す流量調整チェッカー煉瓦5Cとされている。
 流量調整チェッカー煉瓦5Cは、基本的に図5で説明したチェッカー煉瓦5と同様に構成されている。ただし、貫通孔54については、断面積が異なる複数種類とされている。
[0104]
 図19において、貫通孔54Aは、図5で説明したチェッカー煉瓦5と同じ寸法とされている。貫通孔54Bは、貫通孔54Aよりも断面積が小さく形成されている。貫通孔54Cは、さらに貫通孔54Bよりも断面積が小さく形成されている。
 このような流量調整チェッカー煉瓦5Cを用いることにより、上方に積まれるチェッカー煉瓦5の貫通孔54が同じ寸法でも、下端部分において流れを絞ることができる。
[0105]
 例えば、貫通孔54に続く偏向通路75C,77Cでの流抵抗がそれぞれ異なる場合、流抵抗が少ない貫通孔54(蓄熱部31の下端から上端まで)の流量が大きく、流抵抗が大きな貫通孔54では流量が小さくなる、というアンバランスが生じる。
 これに対し、流量調整チェッカー煉瓦5Cを用い、偏向煉瓦7C等での流抵抗に応じて貫通孔54A~54Cを使い分ければ、各貫通孔54の流量バランスをとることができる。
[0106]
〔第5実施形態〕
 図20から図21には、本発明の第5実施形態が示されている。
 本実施形態は、一部を除き前述した第4実施形態と同じ構成とされている。従って、同じ構成については同符号を用いて重複する説明を省略し、以下には相違点について説明する。
[0107]
 前述した第4実施形態では、支柱8は円筒状の支柱部材80を連結して構成されていた。
 本実施形態においても、円筒状の支柱部材80を連結して支柱8が構成されるが、図21に示すように、各支柱部材80の間にはスペーサ部材84が介装されている。
 図22において、スペーサ部材84は、支柱部材80と同径の基部85の周囲に角柱状の突起部86が形成されている。
 突起部86は、本実施形態で用いる六角柱状のチェッカー煉瓦5に対応して、基部85から6方向に形成されている。
[0108]
 図20において、スペーサ部材84は、支柱部材80に挟持された際に、基部85が支柱部材80と連続するとともに、突起部86が6方向に突出する。
 そして、スペーサ部材84と支柱部材80とを連結して形成された支柱8は、蓄熱室3の底面に設置された際に、スペーサ部材84の突起部86が、隣接する支柱8の突起部86と突き合わせられる。
[0109]
 このような構成により、支柱8は、何れかに倒れが生じかけても、互いに突き合わせられた突起部86を介して支え合うことができる。従って、支柱8の強度を高め、支持構造32Cとしての強度を高めることができる。
 また、合流空間33Cに突起部86が突き出ることで、合流空間33Cを通過するガスに乱流を生成することができる。
[0110]
〔変形例〕
 なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形等は本発明に含まれる。
 例えば、第1実施形態における偏向煉瓦7および支持煉瓦6では、水平通路35を形成するために、六角柱状の基本形状7P,6Pの対向する角部を上端から下端まで切り欠いて補助側面74,64を形成したが、水平通路35とするために切り欠く部分は、高さ方向の一部だけであってもよい。
[0111]
 図22において、偏向煉瓦7の対角にある一対の角隅部は、上面71および下面72に接続する角が切り欠かれて補助側面74とされている。ただし、同角隅部の中間部分は2つの側面73が合流する状態で残されている。
 このような偏向煉瓦7によっても、上下の補助側面74に臨む切欠きにより水平通路35(図4参照)を形成することができる。
[0112]
 図23において、支持煉瓦6の対角にある一対の角隅部は、上面61および下面62に接続する角が切り欠かれて補助側面64とされている。ただし、同角隅部の中間部分は2つの側面63が合流する状態で残されている。
 このような支持煉瓦6によっても、上下の補助側面64に臨む切欠きにより水平通路35(図4参照)を形成することができる。
[0113]
 図24において、支持煉瓦6の対角にある一対の角隅部は、中間部分のみが切り欠かれて補助側面64とされている。ただし、同角隅部の上面61および下面62に接続する部分は、2つの側面63が合流する状態で残されている。
 このような支持煉瓦6によっても、中間の補助側面64に臨む切欠きにより水平通路35(図4参照)を形成することができる。
[0114]
 前述した各実施形態においては、偏向通路75,77,75A,77A,75C,77Cの底面76,76Cを両流れ(底面山形)とした。しかし、偏向通路の底面は山形両流れに限らず、片流れとしてもよい。
[0115]
 図25において、偏向煉瓦7は、前述した第1実施形態と同様な構成を有するが、溝状の偏向通路75,77は一方の端部のみが側面73あるいは補助側面74に開口されている。
 そして、偏向通路75,77の底面76は、側面73あるいは補助側面74に開口されない端部側から側面73あるいは補助側面74に開口された側へと傾斜されている。
 このような偏向煉瓦7では、上面71に積まれるチェッカー煉瓦5の貫通孔54を、片側の水平通路35(図4参照)だけに連通させることになる。ただし、隣接する偏向煉瓦7を交互に逆向きに設置することで、交互に反対側の水平通路35に連通させることができ、全体としてのバランスをとることができる。
 さらに、偏向通路75,77が片流れ形状となるため、成形も容易にできる。
[0116]
 図25の偏向煉瓦7では、偏向通路75,77を全て同じ向きの片流れ形状として揃えたが、片流れ式の偏向通路75,77の向きを交互に替えてもよい。
 図26において、偏向煉瓦7は、図25の偏向煉瓦7と同様な構成を有するが、偏向通路75,77は交互に逆側の側面73あるいは補助側面74に開口されている。
 このような偏向煉瓦7では、片流れ式の偏向通路75,77として成形が容易にできるとともに、一個の偏向煉瓦7において貫通孔54との連通を両側に振り分けることができ、通気のバランスをとることができる。
[0117]
 前述した各実施形態においては、偏向通路75,77を全長にわたって上側が開放された溝状としたが、一部ないし全部の上面が覆われていてもよい。
 図27において、偏向煉瓦7は、前述した第1実施形態と同様な構成を有するが、偏向通路75,77は、上面71と側面73あるいは補助側面74とが合流する辺縁が残され、当該部分では偏向通路75,77が管状に形成されている。
[0118]
 図27の構造は、偏向通路75,77が直管状であるため、例えば、底面76に沿って両方向から孔開け加工を行うことで形成できる。
 一方、側面73あるいは補助側面74から横向きに孔開け加工を行い、その孔に連通するように上面71から孔開け加工を行うことで、L字管状の偏向通路75,77を形成することもできる。
[0119]
 このように、偏向通路75,77は、溝条の開渠構造に限らず、トンネル状、直管状あるいはL型トンネルであってもよい。
 さらに、前記各実施形態では、隣接する偏向煉瓦7との接合により偏向通路75となる2分割形状の偏向通路77を形成したが、チェッカー煉瓦5の貫通孔54の配置によっては偏向通路75だけであってもよい。
[0120]
 前記第1~第3実施形態では、偏向煉瓦7,7Aおよび支持煉瓦6を、それぞれ基本形状7P,6Pがチェッカー煉瓦5と同様な六角柱状であるとしたが、これに限らず、直方体状など、他の形状であってもよい。
[0121]
 前記第4~第5実施形態では、支柱8で支持される偏向煉瓦7Cを水平な偏向面S4に沿って配置したが、第1実施形態のようなV字状の偏向面S1,S2に沿って配置してもよく、第2実施形態のような円錐状または角錐状の偏向面S3に沿って配置してもよい。このような場合、支柱8の長さをチェッカー煉瓦5あるいは偏向煉瓦7Cの高さ単位で増減できるように構成することが望ましい。
 前記第4~第5実施形態で、支柱8を円筒形の支柱部材80を連結して形成したが、支柱部材80は角柱状であってもよい。また、支柱8は、支柱部材80を連結するものに限らず、一連の連続材で形成してもよい。
[0122]
 前記各実施形態では、偏向ブロックとして偏向煉瓦7,7A,7Cを用い、支持ブロックとして支持煉瓦6,6A,6Bを用い、支柱8として耐熱性セラミック材料を用いた。しかし、これらの材質としては、耐火煉瓦あるいは耐熱性セラミックス材料に限らず、耐熱性を有する他の無機材料であってもよい。
 さらに、非金属材料に限らず、耐熱性(軟化温度が高い、溶融温度が高い)および耐酸化性(吹き込み酸素を高濃度にした場合の)が得られれば、鋳鉄などの金属材料を用いてもよい。
[0123]
 前記各実施形態では、チェッカー煉瓦5が19孔(1個あたり貫通孔54が19本)としたが、チェッカー煉瓦としては9孔または37孔など、他の構成であってもよい。さらに、チェッカー煉瓦は平面六角形状に限らず、立方体、直方体、八角柱状など他の形状であってもよい。このようにチェッカー煉瓦として異なる形状を用いる場合、偏向煉瓦7および支持煉瓦6も対応する形状、溝や通気経路の数や位置に改め、本発明に基づく偏向通路が確保できるようにすればよい。
[0124]
〔第6実施形態〕
 図28には、本発明の第6実施形態が示されている。
 前述した第1実施形態(図4参照)および第3実施形態(図11参照)では、偏向煉瓦7,7Aの上面とチェッカー煉瓦5の下面とをラップ積みしていた。つまり、上層のチェッカー煉瓦5が、複数の偏向煉瓦7,7Aに跨るように積まれていた。
[0125]
 このような構成では、上下各層の煉瓦の縦目地が互いに連続しないとともに、例えば上層の煉瓦の下面において、下層の目地に露出する部分では、上下煉瓦間の荷重伝達が行われないことになる。そして、上下煉瓦間で荷重伝達するための接触面積が減少し、狭い接触面で荷重を受けることになり、接触面における圧縮荷重が増大しかねない。
 特に、炉底に近い部分では、上方に積まれた全ての煉瓦の荷重を受けるため、荷重が膨大となり、偏向煉瓦7,7Aおよびチェッカー煉瓦5の両煉瓦における圧縮強度不足が懸念される。
[0126]
 これに対し、図28に示す第6実施形態では、蓄熱部31のチェッカー煉瓦5のうち最下層2層がチェッカー煉瓦5Eとされている。そして、チェッカー煉瓦5Eと直下の偏向煉瓦7Aとは煙突積み、つまり1個のチェッカー煉瓦5Eが1個の偏向煉瓦7Aの上面に乗った状態で積まれている。
 チェッカー煉瓦5Eは、チェッカー煉瓦5のように平面形状が六角形ではなく、図6の支持煉瓦6および図7の偏向煉瓦7と同様に、六角形の対向する一対の角隅部が切り欠かれて平面形状が略矩形とされ、切り欠かれた部分には補助側面53Eが形成されている。
[0127]
 一方、偏向煉瓦7Aは、図14に示す通り、上面71Aは平面形状が矩形とされている。このため、偏向煉瓦7Aの上面71Aには、チェッカー煉瓦5Eの下面全体を重ね合わせることができる。
 従って、チェッカー煉瓦5Eと偏向煉瓦7Aとは、図28に示すように、上下に重なった煙突積みとすることができる。
[0128]
 本実施形態においては、チェッカー煉瓦5Eと偏向煉瓦7Aとを煙突積みすることにより、それぞれの下面および上面では、目地に露出する部分がなくなり、圧縮荷重を受ける接触面積を十分に確保することができる。従って、チェッカー煉瓦5Eと偏向煉瓦7Aとの圧縮強度不足の懸念を解消することができる。
[0129]
 なお、本実施形態においては、チェッカー煉瓦5Eの上方に積まれる六角形のチェッカー煉瓦5においても、チェッカー煉瓦5Eと偏向煉瓦7Aとの間と同様に、煙突積みとしている。
 ただし、チェッカー煉瓦5Eと偏向煉瓦7Aとを煙突積みしたうえで、チェッカー煉瓦5Eとその上方のチェッカー煉瓦5とはラップ積みにしてもよい。
[0130]
〔第7実施形態〕
 図29および図30には、本発明の第7実施形態が示されている。
 前述した各実施形態では、それぞれ外燃式の熱風炉(図1参照)に本発明を適用したが、本実施形態では内燃式の熱風炉1Fに適用している。
[0131]
 図29において、熱風炉1Fは、円筒状の鉄皮90を有する。
 鉄皮90の内部は、仕切壁91により燃焼室2Fと蓄熱室3Fとに仕切られている。鉄皮90の上部は蓋部材92で覆われている。蓋部材92の内部を通して、燃焼室2Fの上部と蓄熱室3Fの上部とが互いに連通されている。
 図30にも示すように、仕切壁91は円筒面状に形成され、両端縁は鉄皮90の内面に隙間無く接合されている。
 燃焼室2Fの内部は空洞とされているが、燃焼室2Fに臨む鉄皮90の内面には耐火煉瓦追加部93が形成されている。
[0132]
 蓄熱室3Fの内部には、炉底に支持煉瓦6および偏向煉瓦7を用いて支持構造32(前述した支持構造32A,32Cでも可)が形成され、その上にチェッカー煉瓦5を積み重ねた蓄熱部31が支持されている。支持構造32は、その基準軸線Aが仕切壁91の中央部に直交するように配置されている。
 支持構造32の周囲には、鉄皮90との間に円筒状の通気空間33が形成され、鉄皮90の側面には通気空間33に連通する通風管34が接続されている。本実施形態の通気空間33は、全周に連続しておらず、一部を仕切壁91で遮断されている。
[0133]
 図29に戻って、燃焼室2Fの底部には、加熱用のバーナ21が設置され、鉄皮90の底部側面には燃料ガス供給管22および外気供給管23が接続され、鉄皮90の側面にはバーナ21より上方に熱風供給管24が接続されている。
 これらのバーナ21ないし熱風供給管24は、それぞれ前述した第1実施形態と同様であり、これによりバーナ21で発生した高温の燃焼ガスが、蓋部材92の内部を通して蓄熱室3Fへ供給されて蓄熱される。また、蓄熱室3Fで加熱された熱風を蓋部材92の内部を通して燃焼室2Fへと送り、熱風供給管24から高炉へと供給可能である。
[0134]
 このような本実施形態によっても、支持煉瓦6および偏向煉瓦7を用いた支持構造32、およびチェッカー煉瓦5を積み重ねた蓄熱部31により、前述した第1実施形態と同様な効果を得ることができ、各実施形態で説明したような変形も本実施形態に適用することができる。

産業上の利用可能性

[0135]
 本発明は、熱風炉のチェッカー煉瓦を支持する支持構造およびこれに用いられる偏向ブロックに利用できる。

符号の説明

[0136]
1…熱風炉
2,2F…燃焼室
20…鉄皮
21…バーナ
22…燃料ガス供給管
23…外気供給管
24…熱風供給管
3,3F…蓄熱室
30…鉄皮
31…蓄熱部
32,32A,32C…支持構造
33…通気空間
33C…合流空間
34…通風管
35,35A…水平通路
39…敷煉瓦
4…連結管
5,5E…チェッカー煉瓦
50…本体
51…上面
52…下面
53…側面
54,54A,54B,54C…貫通孔
55,56…貫通孔となる溝
5C…流量調整チェッカー煉瓦
5P,6P,7P…六角柱状の基本形状
6,6A,6B…支持煉瓦
60,60A,60B…本体
61,61A…上面
62,62A…下面
63,63A…側面
64…補助側面
64A,64B…側面
7,7A,7C…偏向煉瓦
70,70A,70C…本体
71,71A,71C…上面
72,72C…下面
73…側面
74…補助側面
74A,74C…側面
75,75A,75C,77…偏向通路
76,76A…底面
8…支柱
80…支柱部材
81…上面
82…下面
83…周面
84…スペーサ部材
85…基部
86…突起部90…鉄皮
91…仕切壁
92…蓋部材
93…耐火煉瓦追加部
A…基準軸線
Gh…水平方向のガス
Gv…鉛直方向のガス
Rh…チェッカー煉瓦5の領域
Rt…偏向煉瓦の領域
Rv…支持煉瓦の領域
S1,S2,S3,S4…偏向面

請求の範囲

[請求項1]
 熱風炉のチェッカー煉瓦を支持する支持構造に用いられる偏向ブロックであって、
 耐熱性材料で形成された本体と、前記チェッカー煉瓦の貫通孔に連通しかつ前記本体の側面に開口する偏向通路と、を有することを特徴とする偏向ブロック。
[請求項2]
 請求項1に記載の偏向ブロックであって、
 前記本体は、耐火煉瓦で形成されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項3]
 請求項1または請求項2に記載の偏向ブロックであって、
 前記偏向通路は、前記本体の上面に溝状に形成されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項4]
 請求項3に記載の偏向ブロックであって、
 前記偏向通路は、前記チェッカー煉瓦の貫通孔に連通する部分から前記本体の側面の開口に向けて低くなるように、底面が傾斜して形成されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項5]
 請求項3または請求項4に記載の偏向ブロックであって、
 前記偏向通路は、中間部分で前記チェッカー煉瓦の貫通孔に連通するとともに、両端が前記本体の側面に開口されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項6]
 請求項3または請求項4に記載の偏向ブロックであって、
 前記偏向通路は、複数が平行に配列され、隣接する前記偏向通路は前記本体の反対側に開口されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項7]
 請求項3または請求項4に記載の偏向ブロックであって、
 前記偏向通路は、複数が平行に配列され、前記偏向通路は全て前記本体の一方の側面に開口されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項8]
 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の偏向ブロックであって、
 前記本体は六角柱状の煉瓦材の対向角位置を切欠きが形成され、前記切欠き部分により水平通路が形成されることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項9]
 請求項8に記載の偏向ブロックであって、
 前記切欠きは、前記本体の上面から下面まで連続して形成されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項10]
 請求項8に記載の偏向ブロックであって、
 前記切欠きは、前記本体の上面と下面との間の一部にのみ形成されていることを特徴とする偏向ブロック。
[請求項11]
 熱風炉のチェッカー煉瓦を支持する支持構造であって、
 前記チェッカー煉瓦を支持する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載した偏向ブロックと、耐熱性材料で形成されて前記偏向ブロックを支持する支持部材とを有し、
 前記偏向ブロックは、前記熱風炉の内部を上下に仕切る仮想的な偏向面に沿って配列され、前記偏向ブロックおよび前記支持部材の間を水平に延びかつ前記偏向ブロックの側面の開口が連通された水平通路が形成されていることを特徴とする支持構造。
[請求項12]
 請求項11に記載の支持構造であって、
 前記支持部材は、前記偏向ブロックと同じ外形寸法を有する支持ブロックであることを特徴とする支持構造。
[請求項13]
 請求項12に記載の支持構造であって、
 前記偏向ブロックは、耐火煉瓦で形成された偏向煉瓦であり、前記支持ブロックは、耐火煉瓦で形成された支持煉瓦であることを特徴とする支持構造。
[請求項14]
 請求項11に記載の支持構造であって、
 前記支持部材は、耐火煉瓦で形成されて前記偏向ブロックを支持する支柱であることを特徴とする支持構造。
[請求項15]
 請求項14に記載の支持構造であって、
 前記支柱は、複数の支柱部材を長手方向に連結して形成されていることを特徴とする支持構造。
[請求項16]
 請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の支持構造であって、
 前記偏向面は、前記熱風炉の底面を横断する基準軸線から両側へ斜め上向きに拡がるV字状に形成されていることを特徴とする支持構造。
[請求項17]
 請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の支持構造であって、
 前記偏向面は、前記熱風炉の底面から外周に向けて斜め上向きに拡がる略円錐状または略角錐状に形成されていることを特徴とする支持構造。
[請求項18]
 請求項11、請求項14または請求項15のいずれか一項に記載の支持構造であって、
 前記偏向面は、水平に延びていることを特徴とする支持構造。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]