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1. (WO2015136925) 植物栽培装置
Document

明 細 書

発明の名称 植物栽培装置

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

0004  

図面の簡単な説明

0005  

発明を実施するための形態

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047  

産業上の利用可能性

0048  

符号の説明

0049  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

明 細 書

発明の名称 : 植物栽培装置

技術分野

[0001]
 本技術は、野菜などの植物を栽培するための工場で使用される植物栽培装置に関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1は、植物栽培施設に関する技術が開示されている。特許文献1に開示された植物栽培施設は、植物が栽培される栽培床と、複数の通気用孔が厚さ方向に形成され、栽培床上に隙間を空けて重ねられる栽培パネルと、栽培床と栽培パネルとの間に形成された隙間に気体を送り込む空調機構とを有する。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2012―28号公報

発明の概要

[0004]
 本技術の植物栽培装置は、栽培環境が制御可能な栽培空間と、栽培空間に配置された複数の栽培棚とを備えた植物栽培装置である。栽培空間は、上方に栽培棚に向けて空気流を送風するための空調機器を配置している。かつ栽培空間は、少なくとも端部に空調機器から送風される空気流を栽培棚に誘引するための誘引ファンを設置しており、誘引ファンは、空調機器から送風される空気流を栽培棚に向けて誘引するように構成されている。

図面の簡単な説明

[0005]
[図1] 図1は、本技術の一実施の形態による植物栽培装置の全体構成を示す概略図である。
[図2] 図2は、図1の上方から植物栽培装置を見た構成を示す概略図である。
[図3] 図3は、図1に示す本技術の実施の形態による植物栽培装置において、栽培棚の部分を示す斜視図である。
[図4] 図4は、栽培棚の要部を拡大して示す斜視図である。
[図5] 図5は、栽培ユニットの構成を示す断面図である。
[図6] 図6は、栽培ユニットの構成を示す平面図である。
[図7] 図7は、栽培ベッドから栽培プレートを取り外した状態の斜視図である。
[図8] 図8は、栽培ベッドの詳細構造を示す断面図である。
[図9] 図9は、栽培ベッドと栽培プレートの関係を説明するための説明図である。
[図10] 図10は、本技術による植物栽培装置の全体構成の他の実施の形態を示す概略図である。
[図11] 図11は、本技術による植物栽培装置の全体構成の他の実施の形態を示す概略図である。
[図12] 図12は、本技術による植物栽培装置の全体構成の他の実施の形態を示す概略図である。
[図13] 図13は、図12に示す実施の形態における栽培空間の温度分布の状況をシュミレーションした結果を示す説明図である。

発明を実施するための形態

[0006]
 以下、本技術の実施の形態による植物栽培装置について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本技術を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[0007]
 図1は、本技術の一実施の形態による植物栽培装置の全体構成を示す概略図である。図2は、図1の上方から植物栽培装置を見た構成を示す概略図である。図3は、図1に示す本技術の実施の形態による植物栽培装置において、栽培棚の部分を示す斜視図である。図4は、栽培棚の要部を拡大して示す斜視図である。
[0008]
 図1、図2に示すように、建築物、ビニールハウスなどの栽培施設1は、温度、湿度、光などの栽培環境が制御可能な栽培空間2を有し、その栽培空間2には、所定の間隔をあけて複数の栽培棚3を配置することにより植物栽培装置が構成されている。
[0009]
 栽培空間2は、それぞれの栽培棚3の両側であって、栽培空間2の上方に、冷風などの温度制御された空気流を栽培棚3の側面に向かって送風するための冷風機などの複数の空調機器4を配置している。また、図1に示すように、栽培空間2において、少なくとも端部に配置された空調機器4の直下には、空調機器4から送風される冷風などの空気流を上方に導くように誘引ファン5が設置されている。これにより、空調機器4から送風される空気流は、誘引ファン5により栽培棚3に向けて誘引することが可能となる。また、栽培棚3の間隔は、栽培を管理する管理者が通過できる程度の間隔であればよく、空調機器4は、栽培棚3の両方の側面に温度管理された冷風などの空気流を発生させることが可能なように配置されている。
[0010]
 栽培棚3は、図3、図4に示すように、金属製やプラスチック製のパイプなどの支柱31により形成された複数段の棚に、複数の栽培ユニット32を垂直方向に間隔をあけて複数段積み上げた状態で配置することにより構成されている。図3に示す例においては、複数の栽培ユニット32を垂直方向に複数段積み上げたものを1つの栽培ブロック3Aとし、その栽培ブロック3Aを2つ配列することにより1台の栽培棚3を構成している。
[0011]
 栽培ユニット32は、栽培ベッド33と、栽培ベッド33の上部に配置された複数の栽培プレート34と、栽培プレート34の上部に配置された蛍光灯やLEDなどを用いた照明機器35とを有する。なお、図示しないが、栽培ユニット32の側面には、遮蔽部材が設けられている。
[0012]
 また、栽培棚3において、各栽培ユニット32の近傍には、図1に示すように、空調機器4によって発生させた冷風などの空気流を吸引するための吸引ファン61による吸引設備6が設けられる。図1において、空調機器4で発生した冷風は、誘引ファン5により、栽培棚3の側面に導かれ、さらに各栽培ユニット32に配置される吸引ファン61により、栽培ベッド33内に導かれ、栽培プレート34の送風路で、栽培植物(例えば、レタスなど)付近まで導かれる。このように冷風が導かれることで、栽培棚3の複数段に配置される各栽培ユニット32内の温度をより均一にするように構成している。
[0013]
 図1に示す例においては、空調機器4は、栽培空間2の天井に吊り下げられて配置されている。誘引ファン5は、空調機器4の気流をより上方へと導くように配置している。このように誘引ファン5を配置した場合、栽培棚3の側面は、全体的により均一な温度になる。また、各栽培ユニット32には、吸引ファンなどの吸引設備6を設けている。
[0014]
 図2に示すように、空調機器4は、並列に配置された栽培棚3の隙間に空気流が流れるように配置されている。空調機器4は、1馬力~10馬力のエアコンを用いることができる。
[0015]
 このように空調機器4、誘引ファン5、吸引設備6を配置することにより、馬力の弱い冷風機などの空調機器4であっても、空気流を効率的に栽培棚3の側面に流すことが可能となる。これにより、低コストの空調機器4を用いた植物栽培装置を実現することができる。
[0016]
 次に、栽培ユニット32について、図5~図10を用いて説明する。
[0017]
 図5は、栽培ユニット32の構成を示す断面図である。図6は、栽培ユニット32の構成を示す平面図である。図6において、矢印は、空気の流れを示している。
[0018]
 栽培ユニット32は、栽培棚3を構成する支柱31に支持されて配置されている。照明機器35は、上部の支柱31に取り付けられる。遮蔽部材36A及び遮蔽部材36Bは、栽培ユニット32の側面を遮蔽するように配置されている。遮蔽部材36A及び遮蔽部材36Bは、上部の一部が開放するように隙間を空けて配置されており、図5の矢印に示すような空気の流れを形成している。これは、照明機器35で発生する熱を逃がすためである。遮蔽部材36Aは、ヒンジ37を介して支柱31に取り付けられ、図5の点線に示すように、使用者によって開閉可能に取り付けられている。遮蔽部材36Bは、支柱31に取り付けられている。
[0019]
 図5に示すように、栽培ベッド33は、支柱31に支持されて配置される。栽培ベッド33は、ポリスチレンの一種である発泡スチロールにより、断面形状が凹形状となるように有底の箱状に形成されている。栽培ベッド33の凹部には、養液などの栽培用の液体7が注入されるように構成されている。栽培ベッド33の凹部には、栽培プレート34を保持する規制部33Aが形成されており、これにより栽培プレート34は栽培ベッド33の凹部に保持された状態で配置されている。規制部33Aは、栽培プレート34に配置される栽培植物8の重みが大きくなった場合でも、栽培プレート34が所定以上に下降するのを防止している。栽培プレート34が所定以上に下降すると、液体7が栽培プレート34の上面に流れ込んでしまう可能性がある。この場合、栽培植物8の生育を阻害する恐れがあり、好ましくないため、栽培ベッド33に規制部33Aを設けるようにしている。
[0020]
 また、栽培ベッド33は、吸引ダクトや吸引ファンなどの吸引設備6により導入される冷風などの空気を栽培プレート34の内部に形成した送風路34Aに導くために、端部に形成したリブ33Bに、冷風などの空気を取り入れる吸気口33C、及び吸気口33Cから導入した空気を案内する送風路33Dを有する。栽培ベッド33の送風路33Dに案内された空気は、リブ33Bに形成した排気口33Eに接続可能な栽培プレート34の吸気口34Bを介して、送風路34Aに導入される。栽培ベッド33の吸気口33C、送風路33D、排気口33Eの詳細は後述する。
[0021]
 また、栽培ベッド33は、吸気口33C、送風路33D、排気口33Eを有するリブ33Bとは反対側のリブ33Fに、略円弧状の溝33Gを有している。溝33Gには、栽培プレート34の吸気口34Bと栽培ベッド33の排気口33Eを接続するために、吸気口34Bを排気口33Eに弾力性をもって押し付ける弾性部材としてのゴムからなる筒状のチューブ38が配置されている。
[0022]
 チューブ38は、内部に空気を送り込んでチューブ38を膨らませるための送風機が接続されており、チューブ38の内部に空気を送り込み、膨らませることにより、チューブ38の弾力性により栽培プレート34の吸気口34Bを栽培ベッド33の排気口33Eに押し付け、これにより吸気口34Bと排気口33Eとを接続するように構成されている。
[0023]
 また、チューブ38は、図6に示すように、長手方向の外面が、栽培プレート34の吸気口34Bが形成された側とは反対側の端部に当接するように配置されている。すなわち、チューブ38は、送風機から内部に空気を送り込み、溝33G内で膨らませることにより、チューブ38の弾力性により栽培プレート34の吸気口34Bを栽培ベッド33の排気口33Eに押し付け、これにより吸気口34Bと排気口33Eとを接続する。これにより、栽培プレート34の送風路34Aに吸気口34Bを介して、空気が安定して供給されることとなる。なお、栽培ベッド33の液体7が注入される凹部には、水耕シート39が配置されている。
[0024]
 ここで、本実施の形態では、栽培ユニット32は、栽培ベッド33の上部に複数個の栽培プレート34を長手方向に移動可能に配置することにより構成している。複数個の栽培プレート34は、栽培ベッド33の所定位置で、チューブ38によりリブ33B側に押し付けられることにより、栽培ベッド33の排気口33Eと栽培プレート34の吸気口34Bとが接続され、吸気口34Bを介して、栽培プレート34の送風路34Aに空気が供給されるように構成している。
[0025]
 図6に示すように、栽培プレート34は、ポリスチレンの一種である発泡スチロールにより形成され、内部に形成した送風路34Aと、送風路34Aに空気を供給する吸気口34Bと、栽培植物8が配置される上面側に送風路34Aに繋がるように形成された排気口34Cとを有している。吸気口34Bに流入した冷風は、送風路34Aを経て、排気口34Cから排気される。排気口34Cは、上下に向いた貫通孔により構成され、栽培プレート34で栽培される栽培植物8に対し、下方から冷風を当てるように構成している。また、栽培プレート34の排気口34Cが形成された上面側には、上下方向に貫通する複数の栽培孔34Dが形成されており、栽培植物8が配置される。
[0026]
 また、図6に示すように、吸引ダクトや吸引ファンなどの吸引設備により、栽培ベッド33の吸気口33Cから導入される冷風などの空気は、送風路33D、排気口33Eを経て、栽培プレート34の吸気口34Bに吸気される。栽培プレート34の吸気口34Bで吸気された空気は、送風路34Aを経て、排気口34Cで栽培プレート34の上方に向けて排気される。送風路34Aは、排気口34Cで空気が排気されるように形成すればよい。
[0027]
 図7は、栽培ベッド33から栽培プレート34を取り外した状態の斜視図である。なお、図7は、栽培ベッド33の長手方向の一方を省略して示している。図8は、栽培ベッドの詳細構造を示す断面図である。
[0028]
 図7に示すように、栽培ベッド33は、略長方形に形成され、上部には、複数の栽培プレート34を並べて配置できるように、リブ33B、33Fが形成されている。また、栽培ベッド33の上部の一部には、使用者が栽培プレート34を容易に取り出すことができるように、リブ33B、33Fよりも高さの低いリブ33Hが形成されている。この構成により、栽培棚3にダクトなどが設けられても、栽培プレート34は栽培棚3の側面から容易に取り出すことができる。
[0029]
 また、栽培プレート34の側面には、図8に示すように、栽培ベッド33から容易に栽培プレート34を取り出せるように取っ手34Eが設けられている。取っ手34Eは、栽培プレート34の吸気口34Bの一部を構成している。
[0030]
 また、栽培プレート34は、栽培ベッド33に対して移動可能に配置され、移動方向の端部には、栽培プレート34を位置決めするためのダミープレートが配置されている。すなわち、複数個の栽培プレート34は、栽培ベッド33に対し、位置規制された状態で配置されることとなる。
[0031]
 さらに、栽培ベッド33の底部には、図8に示すように、突起33Iが形成されており、この突起33Iにより栽培ベッド33の強度を向上させるとともに、栽培ベッド33内に注入される液体7の量を減らすことができる。
[0032]
 図9は、栽培ベッド33と栽培プレート34の関係を説明するための説明図である。図9において、D1は、栽培ベッド33の底部から規制部33A、すなわち栽培プレート34の下面までの高さを示している。D2は、栽培プレート34の厚みを示している。
[0033]
 図9において、栽培ベッド33に注入される栽培用の液体7は、液面が栽培プレート34の上面に到達しないように注入されている。すなわち、液体7の液面までの高さは、D1+D2より小さくなるように栽培ベッド33に栽培用の液体7が注入される。これにより、養液などの栽培用の液体7が栽培プレート34の上面に溢れることがなく、栽培プレート34の送風路34Aに供給された空気を確実に栽培プレート34の上面に導くことができ、栽培植物8の発育に悪影響を与えるのを防ぐことができる。
[0034]
 また、栽培プレート34の吸気口34Bは、栽培ベッド33に注入される栽培用の液体7の液面より高い位置に設けられる。また、栽培ベッド33の排気口33Eの開口径Φ1は、栽培プレート34の吸気口34Bの開口径Φ2より大きくなるように構成されている。これにより、養液などの栽培用の液体7の液面が変動しても、栽培ベッド33の排気口33Eと栽培プレート34の送風路34Aに空気を供給する吸気口34Bとを確実に接続することが可能で、栽培プレート34に温度管理された空気を安定して供給することができる。
[0035]
 図10、図11、図12は、本技術による植物栽培装置の全体構成の他の実施の形態を示す概略図である。
[0036]
 図10に示す実施の形態は、栽培空間2において、端部には誘引ファン5のみを設置し、空調機器4から送風される冷風が栽培空間2全体に流れるように構成している。また、栽培棚3に設置する吸引設備6は、吸引ダクトにより構成し、栽培空間2の下部に溜まっている冷風などの空気を吸引ダクトにより栽培棚3の上部に誘導するように構成している。すなわち、図10に示す例では、吸引設備6を構成する吸引ダクトは、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dにより構成される。そして、吸引部62Eが栽培空間2の下部に溜まっている冷風などの空気を吸引し、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dにより、栽培棚3の上部の栽培ユニット32に誘導するものである。このように冷風が導かれることで、栽培棚3の複数段に配置される各栽培ユニット32内の温度をより均一にするようにしている。
[0037]
 また、図11に示す実施の形態は、栽培空間2において、端部に設置された空調機器4の直下に複数の誘引ファン5を設け、空調機器4の空気流を調整するように構成した。これにより、栽培棚3の側面のより好ましい位置に冷風を導くことができる。さらに、栽培棚3の下部には、吸引ファン61による吸引設備6を設け、上部には、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dを設けた構成としている。そして、吸引部62Eが栽培空間2の下部に溜まっている冷風などの空気を吸引し、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dにより、栽培棚3の上部の栽培ユニット32に誘導するものである。
[0038]
 この構成により、吸引部62Eが栽培空間2の下部に溜まっている冷風などの空気を吸引し、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dにより、栽培棚3の上部の栽培ユニット32に誘導するものである。なお、栽培棚3の側面に流れる気流に応じて、吸引ファンと吸引ダクトの配置を適宜調整するのが望ましい。ただし、冷風は、下方に溜まる傾向があるため、吸引ファンは吸引ダクトよりも下方に配置することが望ましい。このように冷風が導かれることで、栽培棚3の複数段に配置される各栽培ユニット32内の温度をより均一にするようにしている。
[0039]
 また、図12に示す実施の形態は、栽培空間2において、端部に設置された空調機器4の直下に複数の誘引ファン5を設けている。空調機器4で発生する気流は、誘引ファン5によって、上方に導かれ、栽培棚3の側面中央で円を描くように流れるように構成している。これにより、栽培棚3の下方で温度がより均一な状態となる。また、栽培棚3の下部には、吸引ファン61による吸引設備6を設け、上部には、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dを設けた構成としている。そして、吸引部62Eが栽培空間2の下部に溜まっている冷風などの空気を吸引し、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dにより、栽培棚3の上部の栽培ユニット32に誘導するものである。
[0040]
 この構成により、吸引部62Eが栽培空間2の下部に溜まっている冷風などの空気を吸引し、上下ダクト62A、分岐ダクト62B、左右ダクト62C、吸気ダクト62Dにより、栽培棚3の上部の栽培ユニット32に誘導するものである。このように冷風が導かれることで、栽培棚3の複数段に配置される各栽培ユニット32内の温度をより均一にするようにしている。なお、冷風は、下方に溜まる傾向があるため、吸引ファンは吸引ダクトよりも下方に配置することが望ましい。このように冷風が導かれることで、栽培棚3の複数段に配置される各栽培ユニット32内の温度をより均一にするようにしている。なお、上述したように、各栽培ユニット32は、空調の効果を高くするため、側面に遮蔽部材36Aを有している。
[0041]
 以上のように、本技術による植物栽培装置は、栽培環境が制御可能な栽培空間と、栽培空間に配置された複数の栽培棚とを備えた植物栽培装置である。栽培空間は、上方に栽培棚に向けて空気流を送風するための空調機器を配置しており、かつ栽培空間は、少なくとも端部に空調機器から送風される空気流を栽培棚に誘引するための誘引ファンを設置しており、誘引ファンは、空調機器から送風される空気流を栽培棚に向けて誘引するように構成されている。
[0042]
 すなわち、栽培棚の側面に対して、冷風機の冷風を送るようにし、冷風を誘引ファンで調整するようにしたため、より均一な空調を実現することが可能になる。より均一な空調を実現することができれば、栽培ユニットの育成環境を上段と下段で同じにすることができるので、栽培植物の生育をより向上させることができる。
[0043]
 また、栽培棚は、上段には吸引ダクト、下段には吸引ファンを設けるようにした。このようにすれば、上段については下方に溜まる冷気を吸引ダクトで吸い上げ、下段については、吸引ファンで吸引するので、より簡易な構成で栽培棚を実現しつつ、より均一な空調を実現できる。
[0044]
 図13は、図12に示す実施の形態における栽培空間の温度分布の状況をシュミレーションした結果を示す説明図である。なお、測定条件は、次の通りである。
・栽培空間2の温度:24℃
・空調機器4:5馬力のエアコンを用い、吹き出し温度を16℃に設定
・誘引ファン5:風速9.2m/sの風を発生させる送風ファンを使用
 本技術の実施の形態の構成によれば、栽培棚3の上部と下部との温度差を±2℃の範囲に抑えることができる。なお、図13には、図12に示す実施の形態の構成の結果を説明したが、図1、図10、図11に示す他の実施の形態による構成においても、同様な作用効果を得ることができる。
[0045]
 また、本技術による植物栽培装置は、栽培用の液体が注入される断面形状が凹形状の凹部を有する栽培ベッドに栽培プレートを配置して構成した栽培ユニットを有する植物栽培装置である。栽培プレートは、栽培ベッドの凹部に保持された状態で配置され、かつ栽培プレートは、内部に形成した送風路と、送風路に空気を供給する吸気口と、栽培植物が配置される上面側に送風路に繋がるように形成された排気口とを有する。栽培ベッドは、栽培プレートの送風路に空気を導くために空気を取り入れる吸気口と、栽培プレートの吸気口に接続可能な排気口とを有する。さらに、栽培プレートの吸気口と栽培ベッドの排気口を接続するために、吸気口を排気口に弾力性をもって押し付ける弾性部材を備えている。
[0046]
 これにより、養液などの栽培用液体の液面が変動しても、栽培ベッドの排気口と栽培プレートの送風路に空気を供給する吸気口とを確実に接続することが可能で、栽培プレートに温度管理された空気を安定して供給することができる。また、養液などの栽培用液体が栽培プレートの上面に溢れることがなく、栽培プレートの送風路に供給された空気を確実に栽培プレートの上面に導くことができ、栽培植物の発育に悪影響を与えるのを防ぐことができる。
[0047]
 以上のように、本技術において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本技術における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。

産業上の利用可能性

[0048]
 以上のように本技術によれば、安定した栽培環境で植物栽培を行うことが可能な装置を提供する上で、有用な発明である。

符号の説明

[0049]
 1 栽培施設
 2 栽培空間
 3 栽培棚
 3A 栽培ブロック
 4 空調機器
 5 誘引ファン
 6 吸引設備
 7 液体
 8 栽培植物
 31 支柱
 32 栽培ユニット
 33 栽培ベッド
 33A 規制部
 33B,33F,33H リブ
 33C 吸気口
 33D 送風路
 33E 排気口
 33G 溝
 33I 突起
 34 栽培プレート
 34A 送風路
 34B 吸気口
 34C 排気口
 34D 栽培孔
 34E 取っ手
 35 照明機器
 36A,36B 遮蔽部材
 37 ヒンジ
 38 チューブ
 39 水耕シート
 61 吸引ファン
 62A 上下ダクト
 62B 分岐ダクト
 62C 左右ダクト
 62D 吸気ダクト
 62E 吸引部

請求の範囲

[請求項1]
栽培環境が制御可能な栽培空間と、栽培空間に配置された複数の栽培棚とを備えた植物栽培装置であって、
前記栽培空間は、上方に前記栽培棚に向けて空気流を送風するための空調機器を配置しており、
かつ前記栽培空間は、少なくとも端部に前記空調機器から送風される空気流を前記栽培棚に誘引するための誘引ファンを設置しており、
前記誘引ファンは、前記空調機器から送風される空気流を前記栽培棚に向けて誘引するように構成されている植物栽培装置。
[請求項2]
前記栽培棚は、複数段の棚に複数の栽培ユニットを垂直方向に間隔をあけて複数段積み上げた状態で配置することにより構成されている請求項1に記載の植物栽培装置。
[請求項3]
前記栽培棚は、前記栽培ユニットの近傍に、前記空調機器によって発生させた空気流を吸引するための吸引設備を有する請求項2に記載の植物栽培装置。
[請求項4]
前記栽培棚に設置する前記吸引設備は、吸引ダクトにより構成し、前記栽培空間の下部に溜まっている空気を前記吸引ダクトにより前記栽培棚の上部に誘導するように構成した請求項3に記載の植物栽培装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]