国際・国内特許データベース検索
このアプリケーションの一部のコンテンツは現在ご利用になれません。
この状況が続く場合は、次のお問い合わせ先までご連絡ください。フィードバック & お問い合わせ
1. (WO2015132894) 機器診断装置及び機器診断方法
Document

明 細 書

発明の名称 機器診断装置及び機器診断方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007   0008  

課題を解決するための手段

0009  

発明の効果

0010  

図面の簡単な説明

0011  

発明を実施するための形態

0012  

実施例 1

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078  

実施例 2

0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109  

符号の説明

0110  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 機器診断装置及び機器診断方法

技術分野

[0001]
 本発明は、機器の診断装置及び方法に関する。

背景技術

[0002]
 天井裏などに設置される換気装置は、長寿命が要求されるためフィルタ清掃や、モータ交換などが必要である。故障時は健康維持の上からも迅速な対応が要求される。
[0003]
 特許文献1には、換気装置の故障修理や保守の必要を知らせるために視認できる頻度で点滅するランプの点灯中に、故障や保守の内容をデジタル符号化して、視認できない高速の光パルス列として重畳し、この光パルス列を受光する点検装置において復号化し、故障や異常の内容を表示することが開示されている。
[0004]
 特許文献2には、プラント監視制御装置は現場に据付けられた機器の固有名称、制御信号の固有名称などの表示情報等を保存している機器情報データベースと、機器の状態・故障信号およびセンサ等からの測定値を表示すると共に、制御信号、操作に必要な測定値を表示する携帯型端末装置と、機器などに貼り付けたバーコードを携帯型端末装置のバーコードリーダで読み取り、機器情報データベースを検索して携帯情報端末に表示することが開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2007-78224公報
特許文献2 : 特開2001-265424公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 特許文献1の技術は、換気装置のランプの点滅信号を読み取って、換気装置の故障やメンテナンス情報を得る装置が説明されているが、この装置は読み取る対象の点滅するランプが付いている装置は換気装置に特定されており、特定の換気装置に付けられたランプの点滅を読み取ることができれば良い装置である。
[0007]
 しかしながら、工場やプラントで使用する機器には様々な機器があり、その各々でランプの点滅信号が異なるため特定の装置に付けられたランプの点滅信号だけを読み取ることができても工場やプラントに備え付けられた複数の機器のメンテナンスを一台の携帯型端末装置ではできないという問題がある。
[0008]
 また、特許文献2のように機器などに貼り付けられたバーコードを読み取った情報を基にデータベースを検索し、機器のマニュアルなどのメンテナンス情報を得ても、実際の機器からの測定値等を読み出すには無線通信等の機器とのインタフェースが無ければ読み出せないという問題がある。

課題を解決するための手段

[0009]
 上記課題を解決するために、代表的な本発明の診断装置の一つは、診断対象である機器を特定する機器情報を記載したバーコードと前記機器の発光ダイオード(LED)の点滅を撮影するカメラと、
 読み取ったバーコードの機器情報を基に前記機器を特定し、前記機器を診断するのに必要な診断プログラムを機器情報と診断プログラムが対応づけられたプログラムリストから求める探索部と、
 前記探索部が求めた診断プログラムを用いて前記撮影したLEDの点滅から前記機器の診断結果を出力する診断部を備える携帯端末である。

発明の効果

[0010]
 本発明によればLEDしか出力装置を持たない複数の機器の診断を一つの診断装置で実施することができる。

図面の簡単な説明

[0011]
[図1] 実施例1の機器と携帯端末とサーバ装置の構成をブロック図
[図2] 実施例1の携帯端末における、特定の機器用診断プログラムの探索方法を説明するフローチャート
[図3] 実施例1の携帯端末における、特定の機器用診断プログラムの実行方法を説明するフローチャート
[図4] バーコードと機器の撮影手順の例を説明する図
[図5] 実施例2の携帯端末における、特定の機器用診断プログラムの探索方法を説明するフローチャート
[図6] プログラムリストの構成例を説明する図
[図7] 携帯端末の画面の表示例を説明する図
[図8] 巡回点検時に携帯端末で点検記録を作成する方法の例を説明するフローチャート
[図9] 点検記録の構成例を説明する図

発明を実施するための形態

[0012]
 以下、本発明の実施例を詳述する。
実施例 1
[0013]
 実施例1の携帯端末2は、診断対象の機器に貼付されたバーコードを読み取る手段を備える。別途、機器の点滅信号を利用し、機器番号や運転状況を携帯端末に通信する場合に、通信する診断プログラムを端末に用意する必要がある。携帯端末になければ、バーコード他から得られた情報をもとにサーバ装置に問合せて、該当診断プログラムをダウンロードする。
[0014]
 また、バーコードから得られた機器番号と機器の点滅信号から得られた機器番号との一致を確認する必要がある。
[0015]
 図1は、機器10、20と携帯端末2とサーバ装置82、86とで構成する故障診断システムを説明する図である。
[0016]
 診断対象の機器A(10)は、機器Aを点検する点検プログラムA(12)と、点検結果を変調する変調プログラムA(14)とLED(16)を備える。機器Aのバーコードは18である。バーコード18は、機器Aに添付する。あるいは同じ形式のものがユーザの手元で掲示される。いずれであっても、携帯端末2のカメラ32で撮影可能であればよい。
[0017]
 診断対象の機器B(20)は、機器Bを点検する点検プログラムB(22)と、点検結果を変調する変調プログラムB(24)とLED(26)を備える。機器Bのバーコードは28である。バーコード28は、バーコード18同様に、携帯端末2のカメラ32で撮影可能であればよい。
[0018]
 このバーコードは、機器の製造者番号、機器番号、型式等ハードウェアを特定するシリアル番号(機器番号)に関わる画像である。製造者番号や機器を識別するのであれば、たとえば、JANコードとよばれるバーコードを使うと、13桁ないし8桁の数字で識別できる。
[0019]
 また、バーコードの形式によっては、機器の保守管理に関わる情報、たとえば、QRコード(登録商標)とよばれるコードを使うと、該当機器に対応する診断プログラムの情報を含めることができる。
[0020]
 保守網80は、サーバ装置82及びサーバ装置86とからなる。サーバ装置はベンダ別あるいは機器別に複数存在する。サーバ装置は携帯端末2から問い合わせに応じて、プログラム84やプログラム86をダウンロードできる。
[0021]
 以下、携帯端末2について詳細に説明する。
[0022]
 携帯端末2は、探索プログラム(30)と診断部(70)とを備える。
[0023]
 また、カメラ32、52、62を備える。表示装置72、74を備える。カメラ32とカメラ52とカメラ62をそれぞれ異なるプログラムで制御するので、別のカメラとして図示しているが、同一のカメラであっても良い。表示装置72と表示装置74とそれぞれ異なるプログラムで制御するので、別の表示装置として図示しているが、同一の表示装置であっても良い。
[0024]
 携帯端末の探索プログラム(30)の構成について、以下で説明する。
[0025]
 探索プログラム(30)は、カメラ32でバーコードを読み取るスキャナプログラム34を備える。
[0026]
 探索プログラム(30)は、診断プログラムA(50)と診断プログラムB(60)をダウンロードし、インストールするプログラム36を備える。
[0027]
 探索プログラム(30)は、機器番号38とプログラムリスト40をメモリ中に保持する。
[0028]
 携帯端末の診断部(70)の構成について、以下で説明する。
[0029]
 診断部(70)は、診断プログラムを複数個インストールする。たとえば、機器毎に診断プログラムが異なる。図1は、機器A(10)用の診断プログラムA(50)と機器B(10)用の診断プログラムB(60)をインストールした後の、利用可能な状態を説明している。たとえば、その他の機器、たとえば、機器Xや機器Yの診断プログラムをインストールすることもできる。
[0030]
 診断プログラムA(50)の構成について、以下で説明する。
[0031]
 診断プログラムA(50)は、保守網80のサーバ装置82に置かれるプログラム84を診断部70にダウンロードしたものである。
[0032]
 診断プログラムA(50)は、カメラ52で受信した点滅信号92を復調する復調プログラムA(54)と、復調した点検結果を判定する判定プログラムA(56)を含む。ここで、復調プログラム54は、機器Aの変調プログラム14、判定プログラム56は機器Aの点検プログラム12とそれぞれ対となるプログラムである。
[0033]
 診断プログラムB(60)の構成について、以下で説明する。
[0034]
 診断プログラムB(60)は、保守網80のサーバ装置86に置かれるプログラム88を診断部70にダウンロードしたものである。
[0035]
 診断プログラムB(60)は、カメラ62で受信した点滅信号94を復調する復調プログラムB(64)と、復調した点検結果を判定する判定プログラムB(66)を含む。ここで、復調プログラム64は、機器Bの変調プログラム24と対となる機能を備える。判定プログラム66は、機器Bの点検プログラム22と対となる機能を備える。
[0036]
 なお、本発明の変調プログラムは、点検プログラムのデータ形式(例えば、人間が目視で確認できるテキスト形式に)からビット列へ符号化する。さらに、符号化したビット列を点滅信号に変換する変調処理まで含む。ただし、符号化と変調とを別プログラムで実現してもかまわない。
[0037]
 本発明の復調プログラムは、受信した点滅信号からビット列へ変換する復調処理を含む。さらに、ビット列からデータ形式(例えば、人間が目視で確認できるテキスト形式に)復号する処理まで含む。ただし、復号と復調とを別プログラムで実現してもかまわない。
[0038]
 探索プログラム30、診断プログラムA 50、診断プログラムB 60、インストールプログラム36、復調プログラムA54、判定プログラムA 56、復調プログラムB 64、判定プログラムB 66等の、以上でソフトウェアとして説明したプログラムは、ICやLSI等の、ハードウェアとして実装されても良い。
[0039]
 携帯端末の各々の機能がプログラムとして実装される場合は携帯端末2にCPUとメモリが備えられており、メモリに格納されたプログラムがCPUにより実行されることにより実現される。
[0040]
 つぎに、探索プログラム30と診断部70の診断プログラムA(50)や診断プログラムB(60)等、複数のプログラムで共通にアクセスする、メモリ上の記録領域、プログラムリスト40と機器番号38について説明する。
[0041]
 まず、機器番号38について説明する。
[0042]
 機器番号38は、機器番号を記憶するメモリ領域である。
[0043]
 機器番号38は、携帯端末2が、バーコードを撮影する度に更新する。
[0044]
 診断プログラムは、プログラム自らが点滅信号から復号した機器番号と、機器番号38とを比較する。比較した二つの機器番号が一致すれば、ユーザは、バーコードと点滅を撮影する、故障診断の処理手順の正確さを確認できる。
[0045]
 診断プログラムが、スキャナプログラムで読み取った機器の点滅信号を復号できたことが確認できる。
[0046]
 診断プログラムは、プログラム自らが点滅信号から復号した機器番号と、機器番号38とを比較する。比較した二つの機器番号が一致すれば、ユーザは、バーコードと点滅を撮影する
  つぎに、図6を用いて、プログラムリスト40について説明する。
[0047]
 プログラムリスト40は、携帯端末2にインストールした診断プログラムの一覧表である。この表のレコードは、たとえば、機器番号602、診断プログラムの名前608や版609、診断プログラムを格納するサーバ装置名604等を含む。その他に、携帯端末にインストールした日付604を含む。
[0048]
 図6にプログラムリスト40の構成例を示す。一覧表は、機器番号602を検索キーとするレコードの集まりである。
[0049]
 このレコードは、プログラムをインストールする時点で登録する。あるいは、更新する。たとえば、読み取ったバーコードA(18)に対応する機器Aのインストール日付や版を、レコード620に登録する。あるいは、読み取ったバーコードB(18)に対応する機器Bのインストール日付や版を、レコード622に登録する。
[0050]
 図2は、診断対象の機器用の診断プログラムの探索の流れを説明する図である。
[0051]
 ユーザが診断対象の機器Aのバーコード18をみつけた場合(S302)、携帯端末2のカメラ32で撮影する。撮影したバーコード画像をスキャナプログラム34に入力する(S204)。
[0052]
 バーコード画像がある場合は、手入力の代わりにスキャナプログラム34が、バーコード画像を機器番号やサイトアドレス(サーバ装置Aとプログラム名Aとの組合せで実現する。例えばhttp://server_A/program_A)に変換する。バーコードをみつけられない場合は、ユーザが手入力で機器番号や診断プログラムのサイトアドレス(上記とおなじアドレス)を入力してもよい(S205)。
[0053]
 つぎに、探索プログラム30は、プログラムリスト40を参照し(S206)、既に携帯端末に機器Aの診断に必要なプログラムがインストールされているかどうかを判断する。インストールされていない場合は上記機器番号やサイトアドレスの登録がされているかを検索する。検索した結果リストに該当機器番号がなければ、ダウンロード/インストールが必要と判断する。あるいはリストに登録されていても、登録日付が古ければ、最新版の存在を問合せる(S208)。
[0054]
 探索プログラム30は、バーコードに記載された機器番号等の機器のベンダ、モデル、バージョンを特定する情報にもとづいてサーバ装置へ問合せ、装置Aに対応する診断プログラム50(復調プログラム54、判定プログラム56)をダウンロードする(S210)。
[0055]
 診断プログラムのダウンロードは通信回線が用意されている必要があり、通信時間、インストール時間が必要なため、ダウンロードを実施するかどうかをユーザに問合せた上で実行すれば携帯端末の運用が容易になる。
[0056]
 ダウンロードしたら、プログラムリストのレコードを登録する(S212)。あるいは、再インストールの場合はプログラムリストの日付と版を更新する。
[0057]
 探索プログラム30は、プログラムリスト40 に登録/更新した機器の番号(診断プログラムをインストールした、あるいは、再インストールした機器の番号)を用いて、機器番号38を更新する(S214)。
[0058]
 探索プログラム30は、このプログラムリスト40のレコードを検索して、読み取ったバーコードに含まれる機器番号38に対応する診断プログラムが既に携帯端末2にインストールされているかどうかを判断する。もし、診断プログラムがインストールされておらず、保守網のサーバ装置にアクセス可能な通信回線に接続されていれば、機器の診断が可能な診断プログラムをサーバ装置からダウンロードしてインストールする(S208)。
[0059]
 以下、図6にもとづいて、S208の手順について、詳細に説明する。
[0060]
 探索プログラム30は、このプログラムリスト40のレコードを検索して、読み取ったバーコードに含まれる機器番号38に対応する診断プログラムが既に携帯端末2にインストールされているかどうかを判断する。たとえば、機器Xの番号を検索キーとして、レコード624に機器Xの情報があることが分かる。ここで、機器Xのインストール日付604は、探索プログラムの起動時刻である日時(例えば2014年3月11日)に比べると1年以上古い日付(2013年1月17日)である。たとえば、探索プログラムの設定として、インストールしてから1年以上古いプログラムについて確認する設定である場合に、探索プログラム30は、サーバ装置(server_X)に、診断プログラム(program_X)の版(0.1)より、新しい版の診断プログラムがあるかを問合せる。問合せた結果、最新版があれば、該当プログラムをダウンロードし、携帯端末内の診断プログラムXを上書きする(携帯端末の記憶容量に余裕があれば別の新プログラムとしてダウンロードしてもよい。万が一、新プログラムの処理に不具合がある場合に旧プログラムを利用して診断できる)とともに、レコード624のインストール日付や版を更新する。
[0061]
 携帯端末のプログラムを記憶する領域が少ない場合には、プログラムリスト40に格納されている、プログラムインストール日やプログラム実行日(図6では省略)、実行回数(図6では省略)等の情報を基に新たにプログラムをインストールする前に、登録が最も古いプログラムを携帯端末の記憶領域から削除するとともに、プログラムリストを更新する。あるいは、一定期間(たとえば2年間)使われていないプログラムを削除し、プログラムリストを更新してもよい。
[0062]
 このように、診断プログラムを削除/更新するためにプログラムリストのレコードを登録・更新・削除することで、携帯端末の記憶領域の効率的な利用が可能となる。
[0063]
 診断対象の機器にあるLEDの点滅信号には、機器番号、エラーコード、点検結果のデータ等が含まれる。一般に、点滅信号のデータ形式は、機器やベンダ毎に異なるデータ形式である。点滅信号の通信プロトコルも同様である。そのために、点滅信号により点検結果を得る診断プログラムは、機器毎に異なるプログラムを用意する必要がある。
[0064]
 さらに、同じベンダの機器であっても機器の形式や版に依存して診断プログラムが異なることも多い。
[0065]
 プログラムリストをもとに、診断プログラムを切り替えるので、特定の機器の故障診断について有用な診断プログラムを選択できる。
[0066]
 以下、図3のフローチャートをもちいて処理手順を説明する。
[0067]
 ユーザは、バーコードの読み取りか、手入力により機器Aを特定する機器番号の入力を受け付ける(S302)。
[0068]
 探索プログラム30は、機器Aの診断プログラムを、プログラムリストを検索することにより選択し、選択した機器Aに対応する診断プログラムを起動する(S304)。
[0069]
 ユーザは、目視で機器AのLEDの点滅を確認する。確認できたら、携帯端末のカメラを操作し、点滅信号を撮影する(S308)。
[0070]
 復調プログラムA(54)が、撮影した点滅信号を復調して、復調データを作成する(S310)。
[0071]
 復調プログラムA(54)が、復調データから機器番号を復号する(S312)。復号した機器番号とS302で入力した機器番号38に記憶した内容が一致するか否かを確認する(S314)。
[0072]
 一致しない場合は、機器番号と異なる機器のLEDを撮影したか、誤った機器番号が入力されたかのいずれかであるため、機器番号の入力から再度操作をやりなおすようユーザに入力を促す。
[0073]
 一致した場合には、障害発生を示すエラーコード、点検プログラムの実行結果(異常、正常を判定した結果である。異常の場合はその詳細を表示する。詳細とは故障箇所や運転時間等の情報である)を復号する(S316)。
[0074]
 ユーザは、点検プログラムの実行結果を踏まえて、追試が必要と判断した場合(318)は追加試験を実施する(S320) 。
[0075]
 追試の例として、たとえば、ファンの異常音、室温の異常他、ハードウェアの故障によるもので、重大な事故につながる要因を監視する試験がある。
[0076]
 追加試験は、機器の点検プログラムを補うために、ダウンロードしたプログラムに含まれる試験であり、ユーザによる確認作業を要するものである。そのために、点検結果を可視化して、マニュアルにしたがってユーザが対話的に問診表に記入していく試験である。
[0077]
 以上の点検結果や追試結果を踏まえて、該当機器の診断結果を作成し、携帯端末の画面に表示する(S322)。
[0078]
 図7に、携帯端末に表示した診断結果の画面例を示す。図において、発光ダイオードの点灯位置に診断結果を重畳して表示する。ここで、LEDの点灯と機器番号とが、機器番号と診断表がそれぞれ関連づけられているので、重畳できる。ユーザが、機器と故障内容とを把握できる。
実施例 2
[0079]
 実施例1の探索プログラムは、該当機器を撮影できる場所に掲示されたバーコードを読み取る手段を備える。しかし、複数の機器が隣接して配置されているような場合には複数のバーコードや複数の機器のLEDが携帯端末のカメラから撮影される場合がある。この場合誤ったバーコードを読み取り、そのために、誤ったLEDの点滅を撮影してしまうことが考えられる。
[0080]
 バーコードが対象の機器に貼付されておらず、取り扱い説明書や操作マニュアルに記載されている場合は機器に対応したバーコードであることをユーザが確認の上、読み取る必要がある。バーコードの添付は、施設の運用形態によるところが大きい。印刷した書面以外に、壁面や配管などの施設設備に、バーコードをラベルとして添付する場合もある。たとえば、ユーザが携帯端末でラベルを読み取る。その読み取った位置から、ユーザが該当機器を目視で点検する。たとえば、該当機器が閉所、高所、暗所、高電圧等の立ち入り制限がある区域に設置されており、ユーザが点検でも近づけない施設も少なからず存在しうる。
[0081]
 図4はバーコードと機器のそれぞれの撮影の組合せが適切な場合(1)と不適切な場合(2)を説明する図である。
[0082]
 図4(1)では、ユーザはバーコードA(18)を撮影した(a)後に、機器A(10)の点滅信号(92)を撮影する(b)。
[0083]
 この場合、起動した携帯端末の診断プログラムA 50は機器A(10)に対応した診断プログラムであるため点滅信号(92)から、機器Aの機器番号や点検結果を復号できる。
[0084]
 図4(2)では、ユーザは、バーコードA(18)を撮影した(a)後に、機器B(20)の点滅信号(94)を撮影する(b)。
[0085]
 この場合、起動した携帯端末の診断プログラムA 50は機器A(10)に対応した診断プログラムであるため点滅信号(94)から機器Bの機器番号や点検結果は復号できない。
[0086]
 そこで、ユーザはバーコードA(18)の替わりにバーコードB(28)を撮影した(c)後に、機器B(20)の点滅信号(94)を再撮影する(d)。
[0087]
 このように診断プログラムA 50の替わりにバーコードB(28)の情報を基に探索し起動した機器Bに対応する診断プログラムB 60が動作しているため、点滅信号(94)から機器Bの機器番号や点検結果を復号することが可能となる。
[0088]
 この例では、バーコードAを選択したユーザが、自らの判断で、バーコードBを再選択する場合について説明した。
[0089]
 次に、携帯端末の探索プログラムが、該当バーコードを利用した過去の点検時の記録にもとづいて、バーコードAの替わりにバーコードBを、再選択の候補として示す実施例について説明する。
[0090]
 たとえば、推定する根拠として、以前の点検記録を利用する。
[0091]
 図8は、巡回点検時に携帯端末で点検記録を作成する方法を示す。図9は、点検記録42の構成を示す。以下では、この図8と図9とを用いて、巡回点検時の点検記録の作成について説明する。
[0092]
 ユーザは、点検マニュアルに従って、施設内の複数の場所を巡回する。ある場所に到達した際に携帯端末を利用して、機器のバーコードを読取る(S802)。読み取ったバーコードから点検対象の機器の機器番号902は復号できる。読取りの日時902は、機器番号902と組み合わせて、点検記録に記録する。
[0093]
 ユーザは、その場所から該当機器に異常がないこと(たとえば点検対象の機器のLEDの点滅がないこと)を確認する(S804)。異常がみつからない場合には点検記録の結果906に異常なしと記入する。別途、異常が見つかった場合(LEDの点滅がある場合)は、該当機器の故障診断に移る。ユーザはダウンロードした診断プログラムを実行する。
[0094]
 ユーザは、点検マニュアルに従って、その場所で点検対象の機器がある限り(S806)、バーコードを読込んで、点検作業を繰り返す。点検対象となる機器がなくなったら、ユーザは別の場所に移動する(S808)、移動先でもバーコードの読取りから点検記録の記入を繰り返す。ユーザが移動する場所がなくなれば(S810)、巡回点検を終了する。
[0095]
 点検記録42は、巡回点検に応じて複数の機器のバーコードを読み取った日時(タイムスタンプ)を記録している。しかし、その読取った日時は等間隔で記録されていない。ある期間、特定の組の機器の読取りが集中する。その後に、別の組の機器の読取りが集中する局所性がある。このような、局所性がある理由のひとつとして、施設内の巡視点検の場合に、ある組の機器を連続してバーコードを読み取って目視で点検する期間(たとえば5分)が、別の機器の組を点検するために、ユーザの施設内の移動時間(たとえば30分)にくらべて短いことをあげる。
[0096]
 点検記録42は、過去のバーコードの読出し日時を時系列に記録したものである。図9は、機器Aと機器Bと機器Xと機器Yについて、つづいて点検し、それぞれのバーコードを読込んでいる例を示している。
[0097]
 読取り時間を比較することで、2つの機器Aと機器Bは同じ組、機器Xと機器Yは同じ組、しかと後者とは別の組であると推定できる。
[0098]
 たとえば、機器Aと機器Bのバーコード読取り日時をくらべる。図において、機器Bの読取り日時から機器Aの読取り日時の差分は、2分である。この施設内では、読取り日時の差分が5分以下の場合は同じ点検場所であると仮定できるのであれば、AとBとは同じ組903であると推定できる。他方、機器Xの読取り日時から機器Aの読取り日時の差分は、1時間である。この施設内では、差分が5分以下の場合は同じ点検場所であると仮定できるのであれば、Xは別の組905に属すると推定できる。
[0099]
 図5は、ユーザによる操作(c)を待たずとも、探索プログラム30が、プログラムリスト40と点検記録42を参照し、診断プログラムA 50の替わりの診断プログラムB 60を推定・探索する手順を説明する。
[0100]
 探索プログラム30は、第1の診断プログラムA 50を探索する(S502)。
[0101]
 探索プログラム30は、第1の診断プログラムA 50が起動後の時間を計測する。設定時間(例えば1分)内に診断結果である診断表を作成しないことを検出する(S504)、あるいは、診断プログラムの実行時のエラーコードなどで撮影データが復調できない不具合を検出する。
[0102]
 復調できない理由のひとつとして、読み取った機器のバーコードが、点滅した機器のバーコードと異なる可能性がある。
[0103]
 同一携帯端末の点検記録42を参照し、機器Aと機器Bのタイムスタンプをもとに、巡回点検で同じ組(図9の例では903)に含まれたと推定する。組が同じとは、目視確認した場所が同じ位置であり、したがって機器Aの代替が機器Bである可能性が高い。
[0104]
 そこで、探索プログラム30は、ユーザが、バーコードBの替わりにバーコードAを読込んだ可能性があると推定し、プログラムリスト40を参照する(S506)。
[0105]
 探索プログラム30は、第2の診断プログラムB 60を探索する(S508)。
[0106]
 探索プログラム30が、新規のバーコード入力がない場合に、第1の診断プログラムA 50から第2の診断プログラム60へ切替える。
[0107]
 以上の実施例は、機器Aと機器Bと二つの機器の切り替えの例である。1つの組の機器が3つ以上の場合も同様である。機器Aのタイムスタンプから例えば閾値(5分)にあるものについて、近いタイムスタンプの機器から順次切り替えてもよい。
[0108]
 以上の説明では、巡視点検におけるバーコードでの読取りにもとづいて点検記録を作成した例を説明した。しかし、実際に、LEDの点滅を撮影した場合を含めて、点検記録(機器の故障診断を含む点検記録である、点滅の有無を確認する点検記録とくらべて、診断履歴と区別してもよい)を作成してもよいのは言うまでもない。
[0109]
 以上の説明では、点検記録42は、携帯端末のメモリに格納したものとして説明した。しかし、複数の携帯端末の点検記録42をマージし、保守網80内の何れかのサーバ装置内のデータベースに格納して集中管理してもよい。その場合は、閾値(5分)を設定せずともよい。というのは、一般に、クラスタ分析とよばれる統計処理を用いると、閾値を推定できる。そのため、読出し時刻が近い機器同士を集める処理、施設内の機器を幾つかの組に分類する処理も自動化できる。

符号の説明

[0110]
 2携帯端末、 10、20機器、 12、22点検プログラム、 16、26発光ダイオード、 18、28バーコード、 32、54、62カメラ、 30探索プログラム、 38機器番号、40プログラムリスト、 42点検記録、50、60、84、88診断プログラム
  

請求の範囲

[請求項1]
 診断対象である機器を特定する機器情報を記載したバーコードと前記機器のLEDの点滅を撮影するカメラと、
 読み取ったバーコードの機器情報を基に前記機器を特定し、前記機器を診断するのに必要な診断プログラムを機器情報と診断プログラムが対応づけられたプログラムリストから求める探索部と、
 前記探索部が求めた診断プログラムを用いて前記撮影したLEDの点滅から前記機器の診断結果を出力する診断部を備えることを特徴とする機器診断装置。
[請求項2]
 請求項1に記載の携帯端末において、
 携帯端末は通信回線を経由して診断プログラムを保持するサーバ装置と接続されており、
 前記探索部が前記機器に対応する診断プログラムを前記プログラムリストから求めることができないとき、通信回線を用いてサーバ装置へ前記機器の機器情報とともに診断プログラムの送付要求を送信することを特徴とする機器診断装置。
[請求項3]
 請求項2に記載の携帯端末において、
 前記探索部は撮影したバーコードの機器情報と撮影したLEDの点滅から求めた機器情報が一致しなかった場合には再度バーコードの読み取りを促す表示を出力することを特徴とする機器診断装置。
[請求項4]
請求項3に記載の携帯端末において、
バーコードの読み取りの代わりに機器情報の入力を受け付ける入力部を備えることを特徴とする機器診断装置。
[請求項5]
請求項4に記載の携帯端末において、
前記探索部は過去にバーコードを撮影した機器と時刻の情報である点検記録情報を格納し、バーコードか入力部から得られた機器情報とLEDの点滅から求めた機器情報が一致しない場合、前記点検記録情報に基づき正しい機器情報の候補を選択し、正しい機器情報に対応した診断プログラムを求めることを特徴とする機器診断装置。
[請求項6]
 診断対象である機器を特定する機器情報を記載したバーコードと前記機器のLEDの点滅をカメラで撮影し、
 探索部が読み取ったバーコードの機器情報を基に前記機器を特定し、前記機器を診断するのに必要な診断プログラムを機器情報と診断プログラムが対応づけられたプログラムリストから求め、
 診断部が、前記探索部が求めた診断プログラムを用いて前記撮影したLEDの点滅から前記機器の診断結果を出力することを特徴とする機器診断方法。
[請求項7]
 請求項6に記載の機器診断方法において、
  前記探索部が前記機器に対応する診断プログラムを前記プログラムリストから求めることができないとき、通信回線を用いてサーバ装置へ前記機器の機器情報とともに診断プログラムの送付要求を送信することを特徴とする機器診断方法。
[請求項8]
請求項7に記載の機器診断方法において、
前記探索部は撮影したバーコードの機器情報と撮影したLEDの点滅から求めた機器情報が一致しなかった場合には再度バーコードの読み取りを促す表示を出力することを特徴とする機器診断方法。
[請求項9]
 請求項8に記載の機器診断方法において、
 バーコードの読み取りの代わりに機器情報の入力を受け付ける入力部から前記機器を特定する情報の入力を受け付けることを特徴とする機器診断方法。
[請求項10]
 請求項9に記載の機器診断方法において、
 前記探索部は過去にLEDの点滅を撮影した機器と時刻の情報である診断履歴情報を格納し、バーコードか入力部から得られた機器情報とLEDの点滅から求めた機器情報が一致しない場合、前記診断履歴情報に基づき正しい機器情報の候補を選択し、正しい機器情報に対応した診断プログラムを求めることを特徴とする機器診断方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]