処理中

しばらくお待ちください...

設定

設定

出願の表示

1. WO2013011756 - 電池配線モジュール

Document

明 細 書

発明の名称 電池配線モジュール

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016  

発明の効果

0017  

図面の簡単な説明

0018  

発明を実施するための形態

0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065  

符号の説明

0066  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

明 細 書

発明の名称 : 電池配線モジュール

技術分野

[0001]
 本発明は、電池配線モジュールに関する。

背景技術

[0002]
 電気自動車やハイブリッド車用の電池モジュールは、正極及び負極の電極端子を有する単電池が複数個並んで配列されており、隣り合う単電池の電極端子間がバスバー(接続部材)で接続されることにより複数の単電池が直列や並列に接続されるようになっている(特許文献1参照)。
[0003]
 特許文献1のバスバモジュール(電池配線モジュール)は、平板状の電圧検知用の端子がバスバーに重ねられており、この電圧検知用の端子に接続された電線が電池ECUに導かれることにより、電池ECU側にて単電池の電圧が所定範囲に保たれているかどうかを検知するようになっている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2010-170884号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 ところで、電池モジュールの精度を高める等の理由から単電池の電圧の検知を、バスバーで接続される正負の電極端子の位置だけでなく、正負の電極端子とは異なる位置についても行う場合が考えられる。例えば、単電池に正負の電極端子とは別に、これらの電極端子間の中間電圧を検知するための電池側検知端子を設け、この位置の電圧を検知するものなどである。この場合、電池配線モジュールには、バスバーとは異なる位置に配線モジュール側検知端子が保持される。また、電池配線モジュールの裏面側には、配線モジュール側検知端子の位置に開口部が設けられ、電池配線モジュールが複数の単電池に装着されると、開口部から単電池の電池側検知端子が進入し、配線モジュール側検知端子に接触する。
[0006]
 ここで、電池配線モジュールについては、一般に、各検知端子に連なる電線が配策されるスペースが設けられているが、配線モジュール側検知端子を小型化することができれば電線を配策するスペースを多くすることができる等の利点がある。ここで、配線モジュール側検知端子を小型化した場合、正負の電極端子とは異なる位置に設けられる配線モジュール側検知端子については、バスバー上に配されないため、単に配線モジュール側検知端子を小型化したのみでは配線モジュール側検知端子が開口部から抜け落ちてしまうという問題がある。
[0007]
 本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、配線モジュール側検知端子を小型化することが可能な電池配線モジュールを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008]
 本発明に係る電池配線モジュールは、正極及び負極の電極端子と単電池の状態を検知するための電池側検知端子とを有する複数の単電池の隣り合う電極端子間を接続する接続部材が樹脂プロテクタに保持されてなる電池配線モジュールであって、平板状の平板部と電線の端末部に接続される電線接続部とを備えた配線モジュール側検知端子を備え、前記樹脂プロテクタは、前記電池側検知端子を前記配線モジュール側検知端子の前記平板部に接触可能とする開口部を有し、前記配線モジュール側検知端子は、前記平板部の平面とは異なる面に延出された被係止部を有し、前記被係止部は、前記樹脂プロテクタに設けられた第1係止部に係止されるところに特徴を有する。
[0009]
 本構成によれば、前記配線モジュール側検知端子は、前記平板部の平面とは異なる面に延出された被係止部を有し、前記被係止部は、前記樹脂プロテクタに設けられた第1係止部に係止されているため、配線モジュール側検知端子を小さくしても、被係止部が第1係止部に係止されることで、配線モジュール側検知端子の開口部からの抜け落ちを防止できる。よって、電池配線モジュールの配線モジュール側検知端子を小型化することが可能になる。また、配線モジュール側検知端子が小型化されることで、電線の配策スペースを確保することが容易になる。
[0010]
 上記構成に加えて以下の構成を有すれば、より好ましい。
・前記被係止部は、前記平板部から当該平板部の面に対して角度を有して延出された被係止片に形成されている。
 このようにすれば、配線モジュール側検知端子を第1係止部に係止させる構成を簡素化することが可能になる。
[0011]
・前記被係止片は、前記平板部のうち、前記電線接続部とは反対側の端部から延出されている。
 例えば、平板部の側端部から被係止部を延出させる場合は、両側の側端部に被係止部を設けなければ、配線モジュール側検知端子を位置決めすることが難しいが、本構成によれば、電線接続部とは反対側の端部側については被係止片により係止できるとともに、電線接続部側については電線を介して保持することができるため、簡素な構成で配線モジュール側検知端子を第1係止部に係止させることが容易になる。
[0012]
・前記電池側検知端子は、前記配線モジュール側検知端子に接続される導体部と、前記導体部を包囲する樹脂部とからなり、前記第1係止部は、前記樹脂部の領域に設けられている。
 このようにすれば、被係止部を前記電池側検知端子の外側まで延出しなくても被係止部を第1係止部に係止させることが可能になるため、より配線モジュール側検知端子を小型化することが可能となる。
[0013]
・前記第1係止部は、前記被係止部と前記樹脂部との間の隙間を埋めるように設けられている。
 このようにすれば、前記被係止部と前記樹脂部との間に空間が形成されている場合と比較して、被係止部の延出長さを短くすることが可能になるため、被係止部を第1係止部に係止させる構成を簡素化することができる。
[0014]
・前記被係止部の前記第1係止部とは反対側には、前記被係止部を前記第1係止部との間に所定のクリアランスを有して係止する第2係止部が設けられている。
 被係止部が第1係止部と第2係止部との間に配されることで、配線モジュール側検知端子の離脱を防止できるとともに、配線モジュール側検知端子を所定のクリアランスの範囲での変動が許容されるため、組み付けの際の寸法精度の誤差を吸収することが可能になる。
[0015]
・前記第2係止部は、前記第1係止部よりも前記被係止部の先端側を係止する。
 例えば、被係止部の延出方向において同じ位置を第1係止部と第2係止部とにより両面側から係止する場合と比較して、第1係止部及び第2係止部の成形を容易にできるとともに、配線モジュール側検知端子の組み付けの際に被係止部を第1係止部及び第2係止部に係止させる作業を容易にすることができる。
[0016]
・前記平板部と前記電線接続部との間には、前記平板部を前記開口部に陥入する段差部が形成されている。
 このようにすれば、端子間の接続のために必然的に設けられる開口部を利用して配線モジュール側検知端子の位置決めをすることができる。

発明の効果

[0017]
 本発明によれば、電池配線モジュールの配線モジュール側検知端子を小型化することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0018]
[図1] 実施形態1に係る電池配線モジュールが取り付けられた電池モジュールについて一部を省略して表した平面図
[図2] 複数の単電池が並べられた状態を表した平面図
[図3] 電池配線モジュールの一部を省略して表した図
[図4] 図3のA-A断面において一部を省略して表した図
[図5] 図3のB-B断面において一部を省略して表した図
[図6] 電圧検知端子を表した側断面図
[図7] 電圧検知端子を表した平面図
[図8] 樹脂プロテクタを表した平面図
[図9] 図4の電圧検知端子の装着前の樹脂プロテクタを表した図
[図10] 樹脂プロテクタの第1係止部及び第2係止部の近傍の部分を検知保持部の内側から表した図
[図11] 比較例として電圧検知端子の平板部の左方が平坦である場合を表した側断面図
[図12] 実施形態2に係る電池配線モジュールを表した断面図
[図13] 電圧検知端子を表した側断面図

発明を実施するための形態

[0019]
 <実施形態1>
 以下、本発明の実施形態を図1~図11を参照しつつ説明する。
 本実施形態の電池配線モジュール20は、図1に示すように、複数の単電池11を並べて構成された単電池群に取付けられて電池モジュール10を構成するものであり、この電池モジュール10は、例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等の駆動源として使用される。以下では、前後方向については図1の下方を前方、上方を後方とし、図1の紙面手前側を上方、紙面奥方を下方として説明する。
[0020]
(電池モジュール)
 電池モジュール10は、図1に示すように、横並びに配列された複数個の単電池11と、複数個の単電池11に取付けられる電池配線モジュール20とを備えて構成されている。
 単電池11は、図2に示すように、内部に図示しない発電要素が収容された直方体状の本体部の端面から垂直に突出する端子部12とを有する。
[0021]
 端子部12は、電極端子13A,13B(正極を13A,負極を13Bとして図示)と電極端子13A,13Bの中間部に配された電池側検知端子14とからなる。
 電極端子13A,13B及び電池側検知端子14は、共に、中心部にネジ孔16を有するナット状であって、金属製の導体部15Aと、導体部15Aを周方向に包囲する樹脂部15Bとから構成されており、その上端部(先端部)は、樹脂部15Bの上端から所定寸法上方に突出した導体部15Aが露出している(図4参照)。導体部15Aの上端面(先端面)は、平坦な長方形状である。なお、電池側検知端子14の上端面は、電極端子13A,13Bの上端面よりもやや小さく形成されている。
[0022]
 各単電池11の極性(正負)の向きは、互いに隣り合う単電池11が逆向きになるように配置されており、これにより、互いに異極の電極端子13A,13Bが隣り合うように構成されている。これら複数の単電池11は図示しない保持板によって固定されている。
[0023]
(電池配線モジュール)
 電池配線モジュール20は、図3に示すように、左右に隣り合う電極端子13A,13B間を接続する複数の接続部材21と、各接続部材21に重ねられ電線W2の端末部に接続されて単電池11の電圧を検知する複数の電圧検出端子22と、電線W1の端末部に接続された複数の電圧検知端子25(本発明の構成である「配線モジュール側検知端子」の一例)と、接続部材21,電圧検出端子22及び電圧検知端子25を収容する合成樹脂製の樹脂プロテクタ32と、を備えて構成されている。
[0024]
 接続部材21は、銅、銅合金、アルミニウム等の金属からなり、概ね長方形の板状をなし、締結部材であるボルトの軸部が挿通される一対の挿通孔21A,21Aを有する。挿通孔21A,21Aは、左右方向に長い長円形状をなす。
 電圧検出端子22は、単電池11の電極端子13A,13Bの電圧を検出するために設けられており、長方形状の板状部23と、板状部23に連なり電線W2の端末部に圧着される圧着部24とからなる。
 板状部23は、中心部に円形状の挿通孔23Aが貫通している。
[0025]
 圧着部24は、被覆電線からなる電線W2の端末部において絶縁被覆(絶縁層)を剥ぎ取り露出させた導体が圧着されている。
 この電圧検出端子22は、接続部材21の接続方向に対して傾斜した向きで配置されている。
[0026]
(電圧検知端子)
 電圧検知端子25は、単電池11の中間部の電圧を検知するためのものであって、図7に示すように、平板状の平板部26と、平板部26の右端部(電線延出方向における一方の端部)に連なり電線W1の端末に接続される電線接続部28と、平板部26の左端(電線延出方向における電線接続部28とは異なる側の端部)に連なる被係止片29とからなる。
[0027]
 平板部26は、電池側検知端子14の導体部15Aに載置される部分であり、電圧検出端子22の板状部23よりも小さい面積の長方形状であって、中心部にボルトの軸部を挿通可能な円形状の挿通孔26Aが貫通している。平板部26と電線接続部28との間には、図6に示すように、段差部27が形成されており、段差部27の右方は、被係止片29と同じ高さの電線接続部28が連なっている。
[0028]
 電線接続部28は、被覆電線である電線W1の端末の絶縁被覆を剥ぎ取り露出させた導体に圧着されており、電線W1の導体部分を圧着するワイヤバレル28Aと電線W1の絶縁被覆の上からかしめるインシュレーションバレル28Bとを有する。
[0029]
 被係止片29は、鉤状であって、平板部26を両側から縮径した幅寸法で左方に延出されている。より詳しくは、被係止片29は、平板部26に対して直交する方向(90度の角度を有する方向)に屈曲(平板部26から直角に延出)された曲げ部30と、曲げ部30の終端部から曲げ部30の延出方向と直交する方向に屈曲された被係止部31とからなる。これにより、被係止部31は、平板部26と平行な方向(の異なる平面)に延出されている。
[0030]
 電圧検知端子25及び電圧検出端子22に連なる電線W1,W2は、共に、後述する樹脂プロテクタ32の電線通し部50に集められて右方(電圧検出端子22及び電圧検知端子25の並び方向の一方)の図示しない電池ECUに導かれる。この電池ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、単電池11の電圧・電流・温度等の検知、各単電池11の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
[0031]
(樹脂プロテクタ)
 樹脂プロテクタ32は、図8に示すように、各接続部材21を保持する複数の接続部材保持部33と、電圧検知端子25を収容する複数の検知保持部40と、電圧検知端子25及び電圧検出端子22に連なる電線W1,W2が通される電線通し部50とを有する。
[0032]
 複数の接続部材保持部33は、樹脂プロテクタ32の前側及び後側にそれぞれ左右に並んで設けられており、接続部材21が載置される底板33Aと、接続部材21を囲むように形成されてなる仕切り壁33Bとを有する。
 底板33Aは、仕切り壁33Bを幅方向の中間部において連結しており、この中間部の底板33Aの両側は、底板33Aが形成されておらず、電極端子13A,13Bが進入可能な電極進入孔33Cとされている。
 この電極進入孔33Cの大きさは、電極端子13A,13Bの導体部15A及び樹脂部15Bを含んだ上面全体が挿入可能な大きさとされている。
[0033]
 仕切り壁33Bは、工具等が電極端子13A,13B及び接続部材21に接触して短絡することを防止するために、工具等の接触が防止される高さで接続部材21を包囲するように接続部材21の周囲に環状に立設されている。
 仕切り壁33Bには、前後方向に撓み変形可能な離脱規制片34が設けられている。接続部材21が離脱規制片34の爪状の部分の下側に配されることで接続部材21の離脱が規制される。
[0034]
 また、仕切り壁33Bには、電圧検出端子22の板状部23の角部を上方から嵌め込んで位置決めする凹部35と、電圧検知端子25の他の角部が挿通され仕切り壁33Bを貫通して設けられる通し孔(図示しない)とが設けられている。
[0035]
 また、仕切り壁33Bの角の部分には、電圧検出端子22の圧着部が通される通し溝36が凹設されている。通し溝36には、電圧検知端子25の圧着部を両側から挟持する一対の挟持片が形成されている。この通し溝36は、電線通し部50側の位置に設けられており、電線W2を電線通し部50に斜めの方向から合流させるように設けられている。
[0036]
(検知保持部)
 複数の検知保持部40は、樹脂プロテクタ32の前後方向における中間部において左右に並んで設けられており、各検知保持部40は、図9に示すように、電圧検知端子25の電線接続部28側の部分が載置される載置部41と、電池側検知端子14を電圧検知端子25の平板部26に接触可能とする開口部42と、電圧検知端子25の被係止部31を下方から係止する第1係止部43と、電圧検知端子25の被係止部31を上方から係止する第2係止部45と、各検知保持部40を外部と隔てる隔壁48とを有する。
[0037]
 載置部41は、上面が平坦な板状であって、載置部41の右端部からは、隔壁48が立ちあげられている。
 隔壁48には、左右に並んだ検知保持部40について、この隔壁48を分断して電線W1を前方の電線通し部50に導く通し部49と電線W1を後方の電線通し部50に導く通し部49とが交互に設けられている。
[0038]
 開口部42は、電圧検知端子25の平板部26の形状に応じて長方形状に開口しており、開口部42の大きさは、電池側検知端子14の導体部15Aの上面よりも大きく、電池側検知端子14の樹脂部15Bを含んだ全体の上面よりも小さい。また、この開口部42は、接続部材保持部33の電極進入孔33Cよりも小さい。
 開口部42の左端の孔縁に連なる第1係止部43は、樹脂部15Bの上方(樹脂部15Bの領域)に配されている。開口部42の右端の孔縁は、載置部41に連なっている。なお、開口部の上端縁は、テーパ状に角が取られている。
[0039]
 第1係止部43は、載置部41と同じ高さであって、上下方向の厚みは、被係止片29の曲げ部30の上下方向の寸法(延出長さ)にほぼ等しい寸法とされている。第1係止部43の上方は、隔壁48を肉薄に切欠いて上方を開放した第1除肉部44とされている。第1除肉部44は、成形時の上方への金型の抜きにより形成される。
[0040]
 第2係止部45は、第1係止部43の左方(被係止部31の挿入方向の前方)に設けられており、その下端が第1係止部43の上端から被係止部31の厚みに所定のクリアランスCLを加えた寸法となるように、隔壁48を下方に切欠いて形成されている。第2係止部45の下方は、隔壁48の下部を切欠いた第2除肉部46とされている。第2除肉部46は、成形時の下方への金型の抜きにより形成される。
[0041]
 そして、電圧検知端子25の装着に際しては、第1係止部43と第2係止部45との間に形成された挿入孔39に電圧検知端子25の被係止片29の被係止部31が通される。電圧検知端子25が検知保持部40に装着されると、電池配線モジュール20の単電池11への取付け前においては、被係止部31が第1係止部43に載置され(引っ掛かり)、平板部26は、開口部42内に陥入された状態となり、電線接続部28の底面が載置部41に載置される。このとき、図10に示すように、第2係止部45については、第1係止部43の上方に被係止部31の厚みに所定のクリアランスCLを空けた上方に設けられている。
[0042]
 一方、電池配線モジュール20を単電池11へ取り付けると、図4に示すように、電池側検知端子14の導体部15Aに平板部26が当接して電圧検知端子25が持ち上がられ、被係止部31が第1係止部43からクリアランスCLの範囲で浮き上がる(離間する)とともに、第2係止部45に当接して係止される。平板部26は、第1係止部43及び載置部41の下端(底面)と面一となる程度に持ち上がり、電線接続部28側は、載置部41から浮き上がった状態となる。なお、この状態(やや浮き上がった状態)でも平板部26は開口部42に陥入された状態となっている。
[0043]
 電線通し部50は、図8に示すように、前側の複数の接続部材保持部33と複数の検知保持部40との間、及び、複数の検知保持部40と後側の接続部材保持部33との間にそれぞれ(列)溝状に設けられている。
 電線通し部50の上部には、電線W1,W2を電線通し部50内に保持するための一対の爪部51が対向して設けられている。
[0044]
 なお、樹脂プロテクタ32は、複数の連結ユニットから構成されており(図8のC-Cで連結ユニットの境界部分を示す)、各連結ユニット間は、接続部材21を介して連結されている。これら複数の連結ユニットが左右に連結されると隣り合う連結ユニットの電線通し部50同士が連なる。
[0045]
 次に、電池配線モジュール20の組み付けについて説明する。
 複数の連結ユニットを左右に連ねて樹脂プロテクタ32を形成する(図8)。
 次に、接続部材21を接続部材保持部33に保持させるとともに、電線W2の端末に接続された電圧検出端子22を接続部材21に重ねて装着する。
[0046]
 次に、検知保持部40の第1係止部43と第2係止部45との間の挿入孔39に電圧検知端子25の被係止部31を通しつつ、電線接続部28を載置部41に載置する。これにより、被係止部31は、第1係止部43により下方から支えられた状態で検知保持部40に保持された状態となる(図10)。
 全ての電圧検知端子25の装着が完了すると、電池配線モジュール20となる(図3)。
[0047]
 次に、複数の単電池11に対して、電池配線モジュール20を取り付ける。複数の単電池11の電池側検知端子14が開口部42に進入するように電池配線モジュール20を取り付けると、電池側検知端子14の導体部15Aに当接した平板部26が押し上げられ、被係止部31が第2係止部45により上方から係止された状態となる。
 そして、接続部材21、電圧検出端子22、電圧検知端子25の挿通孔21A,23A,26Aにボルトの軸部を通して締結することにより、電池モジュール10となる(図1)。
[0048]
 上記実施形態の構成によれば、以下の作用・効果を奏する。
(1)正極及び負極の電極端子13A,13Bと単電池11の状態を検知するための電池側検知端子14とを有する複数の単電池11の隣り合う電極端子13A,13B間を接続する接続部材21が樹脂プロテクタ32に保持されてなる電池配線モジュール20であって、平板状の平板部26と電線W1の端末部に接続される電線接続部28とを備えた電圧検知端子25(配線モジュール側検知端子)を備え、樹脂プロテクタ32は、電池側検知端子14を電圧検知端子25の平板部26に接触可能とする開口部42を有し、電圧検知端子25は、平板部26の平面とは異なる面に延出された被係止部31を有し、被係止部31は、樹脂プロテクタ32に設けられた第1係止部43に係止される。
[0049]
 本実施形態によれば、電圧検知端子25(配線モジュール側検知端子)は、平板部26の平面とは異なる面に延出された被係止部31を有し、被係止部31は、樹脂プロテクタ32に設けられた第1係止部43に係止されるため、電圧検知端子25を小さくしても、被係止部31が第1係止部43に係止されることで、電圧検知端子25の開口部42からの抜け落ちを防止できる。よって、電池配線モジュール20の電圧検知端子25を小型化することが可能になる。また、電圧検知端子25が小型化されることで、電線の配策スペースを確保することが容易になる。
[0050]
 また、例えば、図11に示すように、平板部26と同一の平面に延出された被係止部51を有する場合には、導体部15Aの側方における樹脂部15Bと平板部26との間の隙間については、その寸法の狭さ故に、被係止部51を係止する第1係止部52を設けることが困難である。そのため、電池側検知端子14(の樹脂部15B)の外方に第1係止部52を設けなければならず、電圧検知端子25を係止する構成が大型になりやすい。一方、本実施形態の構成によれば、被係止部31が平板部26とは異なる平面に延出されているため、電池側検知端子14(の樹脂部15B)の領域内に第1係止部43を設けることが容易になり、電圧検知端子25を小型化することが可能になる。
[0051]
(2)被係止部31は、平板部26から当該平板部26の面に対して角度を有して延出された被係止片29に形成されているため、電圧検知端子25を第1係止部43に係止させる構成を簡素化することが可能になる。
[0052]
(3)被係止片29は、平板部26のうち、電線接続部28とは反対側の端部から延出されている。
 例えば、平板部26の側端部から被係止部31を延出させる場合は、両側の側端部に被係止部31を設けなければ、電圧検知端子25を位置決めすることが難しいが、本実施形態によれば、電線接続部28とは反対側の端部側については被係止片29により係止できるとともに、電線接続部28側については電線W1を介して保持することができるため、簡素な構成で電圧検知端子25を第1係止部43に係止させることが容易になる。
[0053]
(4)電池側検知端子14は、電圧検知端子25に接続される導体部15Aと、導体部15Aを包囲する樹脂部15Bとからなり、第1係止部43は、樹脂部15Bの領域に設けられている。
 このようにすれば、被係止部31を電池側検知端子14の外側まで延出しなくても被係止部31を第1係止部43に係止させることが可能になるため、より電圧検知端子25を小型化することが可能となる。
[0054]
(5)第1係止部43は、被係止部31と樹脂部15Bとの間の隙間を埋めるように設けられているため、被係止部31と樹脂部15Bとの間に空間が形成されている場合と比較して、被係止片29の延出長さを短くすることが可能になる。よって、被係止部31を第1係止部43に係止させる構成を簡素化することができる。
[0055]
(6)被係止部31の第1係止部43とは反対側には、被係止部31を第1係止部43との間に所定のクリアランスCLを有して係止する(係止可能な)第2係止部45が設けられている。
 被係止部31が第1係止部43と第2係止部45との間に配されることで、電圧検知端子25の離脱を防止できるとともに、電圧検知端子25を所定のクリアランスCLの範囲での変動が許容されるため、組み付けの際の寸法精度の誤差を吸収することが可能になる。
[0056]
(7)第2係止部45は、第1係止部43よりも被係止部31の先端側を係止する。
 例えば、被係止部31の延出方向において同じ位置を第1係止部43と第2係止部45とにより両面側から係止する場合と比較して、第1係止部43及び第2係止部45の成形を容易にできるとともに、電圧検知端子25の組み付けの際に被係止部31を第1係止部43及び第2係止部45に係止させる作業を容易にすることができる。
[0057]
(8)平板部26と電線接続部28との間には、平板部26を開口部42に陥入する段差部27が形成されているため、端子間の接続のために必然的に設けられる開口部42を利用して電圧検知端子25の位置決めをすることができる。
[0058]
 <実施形態2>
 実施形態2について、図12,図13を参照しつつ説明する。実施形態2の電池配線モジュール20は、図13に示すように、実施形態1の電圧検知端子25とは異なり、平板部26の右端の段差部27をなくした電圧検知端子60としたものである。以下では、実施形態1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
[0059]
 電圧検知端子60は、平板部26(の底面)と電線接続部28(の底面)とが面一に形成されている。
 これにより、図12に示すように、電線接続部28を載置する載置部61は、電池側検知端子14(の樹脂部15B)の外方に形成されるとともに、その高さは、実施形態1の載置部41よりも低い位置に形成されている。
[0060]
 <他の実施形態>
 本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、被係止片29は、平板部26の左端部(電線接続部28とは反対側の端部)から延出されていたが、これに限られない。例えば、平板部26の前後の端部(電線延出方向における側端部)に被係止片を設けるとともに、樹脂プロテクタ32の対応する箇所に第1係止部や第2係止部を設けて電圧検知端子を係止させるようにしてもよい。
[0061]
(2)上記実施形態では、被係止片29に平板部26の面に対して直交する方向に屈曲した曲げ部30が設けられる構成であったが、これに限らず、例えば、平板部26の面に対して直角以外の所定の角度で延出される曲げ部を設けるようにしてもよい。また、曲げ部30は、平板部26から屈曲させるものに限らず、平板部26から湾曲させて平板部26とは異なる平面に延出する曲げ部としてもよい。
[0062]
(3)上記実施形態では、接続部材21は、異極の電極端子13A,13Bを接続(直列接続)するものとしたが、これに限られず、同極の電極端子13A,13Bを接続(並列接続)するものでもよい。例えば、上記実施形態の電池モジュール10に更に別の単電池11を並列接続し、この並列接続における同極の電極端子13A(13B)を複数の接続部材21で接続するようにしたものでもよい。
[0063]
(4)電池モジュール10を構成する単電池11の数については、上記実施形態の個数に限られず、電池配線モジュール20についても単電池11の個数に応じて適宜形状を変更することができる。
[0064]
(5)上記実施形態では、複数の別体の連結ユニットを連結することにより電池配線モジュール20を構成したが、これに限られず、例えば、一枚の(一体型の)接続プレートで電池配線モジュールを構成し、この接続プレートに設けられた検知保持部40に電圧検知端子25が保持されるものでもよい。
[0065]
(6)上記実施形態では、単電池11の電圧を検知する電圧検知端子25を設ける構成としたが、これに限られない。例えば、電圧検知端子25に代えて、電圧以外の電流等の単電池11の状態を検知する配線モジュール側検知端子を設けるようにしてもよい。

符号の説明

[0066]
10...電池モジュール
11...単電池
12...端子部
13A,13B...電極端子
14...電池側検知端子
15A...導体部
15B...樹脂部
20...電池配線モジュール
21...接続部材
21A...挿通孔
22...電圧検出端子
23...板状部
23A...挿通孔
24...圧着部
25,60...電圧検知端子(配線モジュール側検知端子)
26...平板部
26A...挿通孔
27...段差部
28...電線接続部
29...被係止片
30...曲げ部
31...被係止部
32...樹脂プロテクタ
40...検知保持部
41,61...載置部
42...開口部
43...第1係止部
44...第1除肉部
45...第2係止部
46...第2除肉部
48...隔壁
50...電線通し部
CL...クリアランス
W1,W2...電線

請求の範囲

[請求項1]
正極及び負極の電極端子と単電池の状態を検知するための電池側検知端子とを有する複数の単電池の隣り合う電極端子間を接続する接続部材が樹脂プロテクタに保持されてなる電池配線モジュールであって、
 平板状の平板部と電線の端末部に接続される電線接続部とを備えた配線モジュール側検知端子を備え、
 前記樹脂プロテクタは、前記電池側検知端子を前記配線モジュール側検知端子の前記平板部に接触可能とする開口部を有し、
 前記配線モジュール側検知端子は、前記平板部の平面とは異なる面に延出された被係止部を有し、前記被係止部は、前記樹脂プロテクタに設けられた第1係止部に係止される電池配線モジュール。
[請求項2]
 前記被係止部は、前記平板部から当該平板部の面に対して角度を有して延出された被係止片に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電池配線モジュール。
[請求項3]
前記被係止片は、前記平板部のうち、前記電線接続部とは反対側の端部から延出されていることを特徴とする請求項2に記載の電池配線モジュール。
[請求項4]
前記電池側検知端子は、前記配線モジュール側検知端子に接続される導体部と、前記導体部を包囲する樹脂部とからなり、前記第1係止部は、前記樹脂部の領域に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電池配線モジュール。
[請求項5]
前記第1係止部は、前記被係止部と前記樹脂部との間の隙間を埋めるように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電池配線モジュール。
[請求項6]
前記被係止部の前記第1係止部とは反対側には、前記被係止部を前記第1係止部との間に所定のクリアランスを有して係止する第2係止部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電池配線モジュール。
[請求項7]
前記第2係止部は、前記第1係止部よりも前記被係止部の先端側を係止することを特徴とする請求項6に記載の電池配線モジュール。
[請求項8]
前記平板部と前記電線接続部との間には、前記平板部を前記開口部に陥入する段差部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の電池配線モジュール。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]