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1. (WO2011129181) ブラインド
Document

明 細 書

発明の名称 ブラインド

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006  

先行技術文献

特許文献

0007  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0008   0009  

課題を解決するための手段

0010   0011   0012   0013   0014  

発明の効果

0015  

図面の簡単な説明

0016  

発明を実施するための形態

0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055  

符号の説明

0056  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8  

明 細 書

発明の名称 : ブラインド

技術分野

[0001]
 本発明は、2つの遮蔽材を有するブラインドにおいて、異なる操作を1つの操作手段の操作によって行うことができるブラインドに関する。

背景技術

[0002]
 従来、この種のブラインドとしては、特許文献1に示されるものが知られている。このブラインドでは、第一及び第二の昇降動作部と、第一及び第二の日射遮蔽材の自重降下を阻止する状態と自重降下を許容する状態とを選択可能とした第一及び第二のストッパーユニットと、操作コードの一方への操作により、第一の昇降動作部及び第一のストッパーユニットを作動させて、第二の日射遮蔽材を昇降することなく第一の日射遮蔽材の引き上げ動作と、自重による下降動作と、自重降下防止動作とを選択可能とする第一のクラッチユニットと、操作コードの他方への操作により、第二の昇降動作部及び第二のストッパーユニットを作動させて、第一の日射遮蔽材を昇降することなく第二の日射遮蔽材の引き上げ動作と、自重による下降動作と、自重降下防止動作とを選択可能とする第二のクラッチユニットと、を備えている。
[0003]
 第一及び第二のクラッチユニットはヘッドボックス内に前後方向に並列配置され、第一及び第二のクラッチユニットにはこれらの下部に配置される駆動ギヤから駆動力がそれぞれ伝達される。
[0004]
 第一の日射遮蔽材を引き上げる際は、室内側に垂下する操作コードを下方へ引く操作を行う。これにより、第一の日射遮蔽材が引き上げられていき、第一の日射遮蔽材を所望の位置まで引き上げた後に操作コードを手放すと、自重降下が阻止されて第一の日射遮蔽材が所望の位置に吊下支持される。第一の日射遮蔽材を下降させる際は、室内側に垂下する操作コードをわずかに下方へ引くと、第一の日射遮蔽材が自重で降下するようになっている。
[0005]
 また、第二の日射遮蔽材を引き上げる際は、室外側に垂下する操作コードを下方へ引く操作を行う。これにより、第二の日射遮蔽材が引き上げられていき、第二の日射遮蔽材を所望の位置まで引き上げた後に操作コードを手放すと、自重降下が阻止されて第二の日射遮蔽材が所望の位置に吊下支持される。第二の日射遮蔽材を下降させる際は、室外側に垂下する操作コードをわずかに下方へ引くと、第二の日射遮蔽材が自重で降下するようになっている。
[0006]
 このように、第一の日射遮蔽材の昇降操作は、室内側に垂下する操作コードを操作することによって、また第二の日射遮蔽材の昇降操作は、室外側に垂下する操作コードを操作することによって行うことができ、1本の操作コードの操作によって第一の日射遮蔽材の昇降操作と第二の日射遮蔽材の昇降操作とを、それぞれ独立して行うことができる。

先行技術文献

特許文献

[0007]
特許文献1 : 特開2004-16422号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0008]
 しかしながら、上記のような従来のブラインドでは、第一及び第二のクラッチユニットの各動作の切替えは、構成部品が軸方向に移動することによって行っており、この構成部品を有する第一及び第二のクラッチユニットをヘッドボックスの前後方向に並列配置する構成になっている。つまり、日射遮蔽材毎にクラッチユニットを一つずつ設けているため、部品点数が多くなるとともに、操作装置全体としての納まりが大きくなるという問題がある。
[0009]
 本発明はこのような課題を解決するためのものであり、異なる操作を1つの操作手段の操作によって行うことが可能で、操作装置を少ない部品点数で小型化することができるブラインドを提供することをその目的とする。

課題を解決するための手段

[0010]
 前述した目的を達成するために、本発明は、上昇方向または下降方向のいずれか一方方向に付勢する作用下にある第1遮蔽材と、
 上昇方向または下降方向のいずれか一方方向に付勢する作用下にある第2遮蔽材と、
 回転可能に支持されると共に第1遮蔽材に連結されて、その回転方向が第1遮蔽材の昇降動作に対応する第1駆動軸と、
 回転可能に支持されると共に第2遮蔽材に連結されて、その回転方向が第2遮蔽材の昇降動作に対応する第2駆動軸と、
 第1遮蔽材の付勢された方向に対応する第1駆動軸の回転を許容する状態と規制する状態とに切替え可能な第1ストッパーと、
 第2遮蔽材の付勢された方向に対応する第2駆動軸の回転を許容する状態と規制する状態とに切替え可能な第2ストッパーと、を備えたブラインドにおいて、
 操作力が伝達されて回転する操作軸と、
 操作軸と一体回転可能かつ操作軸上を軸方向に摺動可能なクラッチと、
 クラッチの軸方向両側にそれぞれ配置され、第1駆動軸に駆動力を伝達する第1伝達部材及び第2駆動軸に駆動力を伝達する第2伝達部材と、を有し、
 操作軸の回転方向によってクラッチの摺動方向が決定され、操作軸上を摺動したクラッチが一方の伝達部材と係合することにより、操作軸の回転が一方の伝達部材を介していずれか一方の駆動軸に伝達されるようになっている。
 操作軸をいずれか一方に回転するように操作することにより、その回転方向に応じて決定するクラッチの摺動方向によって、回転が伝達される伝達部材が切替り、伝達部材を介していずれか一方の駆動軸へ回転が伝達される。
[0011]
 また、クラッチの軸方向両側部にはテーパ状の突起がそれぞれ形成されており、第1伝達部材には、クラッチが一方向へ回転するときのみクラッチの一方側部の突起と係合するテーパ状の突起が形成され、第2の伝達部材には、クラッチが他方向へ回転するときのみクラッチの他方側部の突起と係合するテーパ状の突起が形成され、クラッチはその回転方向に応じて突起が一方の伝達部材の突起と当接して軸方向に押し出され、他方の伝達部材の突起と係合するようにすることができる。クラッチの操作軸の軸方向への摺動は、クラッチと一方の伝達部材のテーパ状の突起同士が相対回転しながら当接することにより、クラッチが一方の伝達部材によって他方の伝達部材方向へ押し出され、クラッチと他方の伝達部材が係合することにより実現されるため、クラッチの切替えを確実に行うことができる。
[0012]
 クラッチの外周面には周方向に延びる溝部が軸方向に互いに隣り合って複数形成されており、当該複数の内の一つの溝部には操作軸に対する位置が固定された係合子が係合しており、当該係合子はクラッチが操作軸上を摺動するときに一つの溝部から隣り合う溝部間の境界を乗り越えて他の溝部に係合するようにすることができる。操作軸に対する位置が固定された係合子がクラッチの軸方向に互いに隣り合って形成された複数の溝部のうちの一つの溝部に係合するため、クラッチの軸方向の移動が規制され、操作軸に対するクラッチの軸方向の位置を確実に保持することができる。
[0013]
 また、第1及び第2伝達部材のうち少なくとも一方の伝達部材は、付勢手段によってクラッチと係合する方向に付勢されるようにしてもよい。これにより、切替え途中において、伝達部材が付勢手段に抗して一時的にクラッチと離間する方向に移動できるため、伝達部材とクラッチとの間でロックしてしまうことを阻止し、クラッチの回転と軸方向への移動を確実に行うことができる。
[0014]
 さらに、前記操作軸に操作力を与える無端状の操作コードが設けられるようにしてもよい。駆動軸の回転に伴って遮蔽材の昇降が行われているときに、該当する伝達部材、クラッチ及び操作軸を介して操作コードが一緒に動くことができる。このため、操作者が遮蔽材の動作を停止させたい場合、動いている操作コードを止める方向に操作すればよいので、操作者は、操作するべき操作方向を瞬時に直感的に判断することができ、操作方向に迷うことはない。

発明の効果

[0015]
 本発明によれば、1つのクラッチで切替えを行うことができるため、操作装置の部品点数を削減でき、納まりも小さくすることができる。

図面の簡単な説明

[0016]
[図1] 本発明の実施形態に係るブラインドの側面図である。
[図2] 図1の正面図(遮蔽材を省略)である。
[図3] ヘッドボックス内の各部材の配置を模式的に示す平面図である。
[図4] 本発明のブラインドの操作装置の分解斜視図である。
[図5] 本発明のブラインドの操作装置の斜視図である。
[図6] (a)はクラッチが第1伝達部材と係合している状態を示す部分断面図であり、(b)はクラッチが第2伝達部材と係合している状態を示す部分断面図であり、(c)はクラッチが第1伝達部材と第2伝達部材の中立位置に位置している状態を示す部分断面図である。
[図7] 本発明の他の実施形態に係るブラインドの正面図である。
[図8] 本発明のさらに他の実施形態に係るブラインドの側面図である。

発明を実施するための形態

[0017]
 以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
 図1ないし図3において、10は、ブラケット11によって窓枠や壁面等に固定されるヘッドボックスであり、ヘッドボックス10には、第1遮蔽材14及び第2遮蔽材16の上端がそれぞれ取付けられる。
[0018]
 ヘッドボックス10からは第1昇降コード22が昇降可能に垂下されており、第1昇降コード22の一端は、第1遮蔽材14に沿って、第1遮蔽材14の後側に上下方向所定間隔を空けて取付けられるコードリング15を挿通し、最下段のコードリング15に連結される。第1昇降コード22の他端は、ヘッドボックス10内で、回転可能に軸支された第1巻取ドラム24に巻取り及び巻解き可能に連結されており、第1巻取ドラム24には、第1駆動軸26が一体回転するように連結されている。第1遮蔽材14は、自重により第1遮蔽材14を下降方向に付勢する作用下にあり、その第1遮蔽材14の下降方向に対応する第1駆動軸26の第1昇降コード22の巻解き方向の回転を許容する状態と規制する状態とに切替え可能な第1ストッパー27が第1駆動軸26に設けられる。
[0019]
 同様に、ヘッドボックス10からは第2昇降コード32が昇降可能に垂下されており、第2昇降コード32の一端は、第2遮蔽材16に沿って、第2遮蔽材16の後側に上下方向所定間隔を空けて取付けられるコードリング25を挿通し、最下段のコードリング25に連結される。第2昇降コード32の他端は、ヘッドボックス10内で、回転可能に軸支された第2巻取ドラム34に巻取り及び巻解き可能に連結されており、第2巻取ドラム34には、第2駆動軸36が一体回転するように連結されている。第2遮蔽材16は、自重により第2遮蔽材16を下降方向に付勢する作用下にあり、その第2遮蔽材16の下降方向に対応する第2駆動軸36の第2昇降コード32の巻解き方向の回転を許容する状態と規制する状態とに切替え可能な第2ストッパー37が第2駆動軸36に設けられる。
[0020]
 第1駆動軸26及び第2駆動軸36は、ヘッドボックス10内において、互いに平行に延びており、それらの各一端は、ヘッドボックス10の一端に設けられた操作ユニット(操作装置)40に連結される。
[0021]
 図3ないし図5に基づいて操作ユニット40について詳述する。操作ユニット40は、大まかに、無端状の操作コード42と、操作コード42が巻き掛けられるプーリ44と、プーリ44と一体回転するように連結される操作軸46と、操作軸46上に配設されるクラッチ48と、同じく操作軸46上に配設される第1及び第2伝達部材50及び52と、第1及び第2伝達部材50及び52と係合する第1及び第2駆動軸54及び56と、ヘッドボックス10に固定されるケース58とを備える。
[0022]
 操作軸46は、プーリ44内に相対回転不能に一端が挿入されてヘッドボックス10の長手方向を延びており、ケース58に対して軸方向に移動不能に設けられる。操作軸46上をプーリ44側から順番に、第2伝達部材52、クラッチ48、第1伝達部材50が配設される。操作軸46は、第2伝達部材52及び第1伝達部材50に対して相対回転可能に貫通しているのに対して、クラッチ48に対して相対回転不能に貫通する。また、操作軸46に対して、クラッチ48及び第1伝達部材50はそれぞれケース58内で軸方向に摺動可能となっている。
[0023]
 クラッチ48の軸方向両側面には、それぞれ円周方向に等間隔を空けて複数個所(図の例では3か所)に軸方向に突出する突起48a及び48bが形成される。各突起48a及び各突起48bは、それぞれ軸方向に直交する面に垂直な平面48a1及び48b1と、軸方向に直交する面に対して傾斜するテーパ面48a2及び48b2とを有している。
[0024]
 また、クラッチ48の外周面には環状に延びる2つの第1溝部48c及び第2溝部48dが軸方向に互いに隣り合って形成される。これら第1及び第2溝部48c及び48dには、ケース58に形成された凹部58aに嵌め込まれた係合子60が嵌合可能となっている。係合子60は、板バネ64(図6参照)等によりクラッチ48方向に常時押圧されており、該押圧力に抗して、クラッチ48が操作軸46上を摺動するときに一方の溝部48cあるいは48dから他方の溝部48dあるいは48cに隣り合う溝部48c及び48d間の半径方向に突出した境界48eを乗り越えて移動可能となっている。
[0025]
 第1伝達部材50及び第2伝達部材52のクラッチ48との対向面には、クラッチ48の回転方向に対応してクラッチ48の突起48a及び48bとそれぞれ係合可能となった軸方向に突出する突起50a及び52bが、それぞれ円周方向に等間隔を空けて複数個所(図の例では3か所)形成されている。各突起50a及び各突起52bは、それぞれ軸方向に直交する面に垂直な平面50a1及び52b1と、軸方向に直交する面に対して傾斜するテーパ面50a2及び52b2とを有している。
[0026]
 第1伝達部材50には、円周方向に等間隔を空けて複数個所に、軸方向に貫通する係合孔50cが形成されており、第1駆動軸54にはその係合孔50cに係合する係合突起54aが形成されている。また、第1伝達部材50と第1駆動軸54との間において、係合突起54aの外側にスプリング62が配設される。よって、係合孔50cと係合突起54aとの係合により、第1伝達部材50は、第1駆動軸54に回転不能に連結されると共に、スプリング62によって第1駆動軸54との間隔を可変に、軸方向に摺動可能となっている。そして、第1駆動軸54は、前記第1駆動軸26に一体に回転するように連結される。
[0027]
 第2伝達部材52には、外周面にギヤ52cが形成されており、ギヤ52cは、第2駆動軸56の外周面に形成されたギヤ56aに噛み合っている。第2駆動軸56は、第1駆動軸54に対して平行に配設されて、前記第2駆動軸36に一体に回転するように連結される。
[0028]
 図6(a)ないし(c)に基づいて操作ユニット40の作動について説明する。
[0029]
 まず、第1駆動軸26を回転させて、第1昇降コード22を動作させる場合を考える。この場合、操作コード42の室内側(手前側)を下方に引くように操作する。
[0030]
 そうすると、プーリ44の回転が操作軸46及びクラッチ48に伝達される。このとき、図6(a)に示す状態であれば、クラッチ48と第1伝達部材50とが係合しており、クラッチ48の突起48aと第1伝達部材50の突起50aとが係合する一方で、クラッチ48の突起48bと第2伝達部材52の突起52bとが離間している。そして、クラッチ48の第2溝部48dに係合子60が係合しており、クラッチ48の位置が保持されている。
[0031]
 よって、クラッチ48の回転力が第1伝達部材50に伝達され、第2伝達部材52には伝達されず、プーリ44の回転が操作軸46、クラッチ48、第1伝達部材50及び第1駆動軸54を介して第1駆動軸26に伝達される。このときのプーリ44及び操作軸46の回転方向は、図6(a)において、クラッチ48の突起48aの平面48a1が第1伝達部材50の突起50aの平面50a1に当接する方向となっているため、クラッチ48と第1伝達部材50が係合した状態を保ちながら、クラッチ48から第1伝達部材50、第1駆動軸54及び第1駆動軸26へと回転が伝達される。
[0032]
 こうして第1駆動軸26に伝達される回転により、第1昇降コード22は第1巻取ドラム24に巻取られ、第1遮蔽材14を上昇させていくことができる。また、操作コード42の操作を停止すれば、第1ストッパー27により、第1駆動軸26の第1昇降コード22の巻解き方向への回転が規制される。第1ストッパー27によって第1駆動軸26の第1昇降コード22の巻解き方向の回転を許容させる場合には、操作コード42の室内側(手前側)を下方に少し引くことで、第1駆動軸26が少し第1昇降コード22の巻取り方向に回転し、第1ストッパー27が切り替わる。こうして、第1昇降コード22が巻取ドラム24から巻き解かれ、自重により第1遮蔽材14を下降させていくことができる。尚、このような切替作用を行う第1ストッパー27は公知である。
[0033]
 下降時に、第1駆動軸26の回転は、第1駆動軸54、第1伝達部材50、クラッチ48、操作軸46を介してプーリ44に伝達して、操作コード42が室内側において上方に移動する。このときの第1駆動軸26の回転方向は、図6(a)において、第1伝達部材50の突起50aの平面50a1がクラッチ48の突起48aの平面48a1に当接する方向となる。このため、クラッチ48と第1伝達部材50が係合した状態を保ちながら、第1駆動軸26からプーリ44へ回転が伝達され、操作コード42が移動する。下降を停止したいときに、操作者は、この操作コード42の移動に反する方向に操作コード42を引くことで、必然的に操作コード42は室内側が下方に引かれることになる。これによって、第1ストッパー27が切り替わって、第1駆動軸26の第1昇降コード22の巻解き方向の回転を規制するので、第1遮蔽材14は停止する。
[0034]
 このように、停止したいときに操作者は、操作コード42の動きを止めるように操作すればよいので、操作するべき操作方向を瞬時に直感的に判断することができ、操作方向に迷うことはない。
[0035]
 次に、第2駆動軸36を回転させて、第2昇降コード32を動作させる場合を考える。この場合、操作コード42の室外側(奥側)を下方に引くように操作する。
[0036]
 そうすると、上記と反対のプーリ44の回転が操作軸46及びクラッチ48に伝達される。このとき、第1伝達部材50は第1ストッパー27の作用により、クラッチ48と同じ方向には回転できないので、図6(a)に示す状態から、クラッチ48の突起48aのテーパ面48a2が第1伝達部材50の突起50aのテーパ面50a2に摺接し、クラッチ48が第1伝達部材50によって第2伝達部材52方向に押し出されていき、クラッチ48が第2伝達部材52と係合可能な位置まで軸方向に摺動する。このクラッチ48の軸方向への摺動に伴って、第2溝部48dに係合していた係合子60が境界48eを乗り越えて第1溝部48cに係合するため、クラッチ48が第2伝達部材52と係合する位置に確実に保持される。
[0037]
 引き続き、操作コード42の室外側を下方に引くことにより、図6(b)に示す状態となる。
[0038]
 図6(b)に示す状態になると、クラッチ48と第2伝達部材52とが係合し、クラッチ48の突起48bと第2伝達部材52の突起52bとが係合する一方で、クラッチ48の突起48aと第1伝達部材50の突起50aとが離間する。
[0039]
 よって、クラッチ48の回転力が第2伝達部材52に伝達され、第1伝達部材50には伝達されず、プーリ44の回転が操作軸46、クラッチ48、第2伝達部材52、第2駆動軸56を介して第2駆動軸36に伝達される。このときのプーリ44及び操作軸46の回転方向は、図6(b)において、クラッチ48の突起48bの平面48b1が第2伝達部材52の突起52bの平面52b1に当接する方向となっているため、クラッチ48と第2伝達部材52が係合した状態を保ちながら、クラッチ48から第2伝達部材52、第2駆動軸56及び第2駆動軸36へと回転が伝達される。
[0040]
 こうして第2駆動軸36に伝達される回転により、第2昇降コード32は第2巻取ドラム34に巻き取られ、第2遮蔽材16を上昇させていくことができる。また、操作コード42の操作を停止すれば、第2ストッパー37により、第2駆動軸36の第2昇降コード32の巻解き方向への回転が規制される。第2ストッパー37によって第2駆動軸36の第2昇降コード32の巻解き方向の回転を許容させる場合には、操作コード42の室外側(奥側)を下方に少し引くことで、第2駆動軸36が少し第2昇降コード32の巻取り方向に回転するので、第2ストッパー37が切り替わる。こうして、第2昇降コード32が巻取ドラム34から巻き解かれ、自重により第2遮蔽材16を下降させていくことができる。尚、このような切替作用を行う第2ストッパー37は公知である。
[0041]
 下降時に、第2駆動軸36の回転は、第2駆動軸56、第2伝達部材52、クラッチ48、操作軸46を介してプーリ44に伝達して、操作コード42が室内側において下方に移動する。このときの第2駆動軸36の回転方向は、図6(b)において、第2伝達部材52の突起52bの平面52b1がクラッチ48の突起48bの平面48b1に当接する方向となる。このため、クラッチ48と第2伝達部材52が係合した状態を保ちながら、第2駆動軸36からプーリ44へ回転が伝達され、操作コード42が移動する。下降を停止したいときに、操作者は、この操作コード42の移動に反する方向に操作コード42を引くことで、必然的に操作コード42は室外側が下方に引かれることになる。これによって、第2ストッパー37が切り替わって、第2駆動軸36の第2昇降コード32の巻解き方向の回転を規制するので、第2遮蔽材16は停止する。
[0042]
 このように、停止したいときに操作者は、操作コード42の動きを止めるように操作すればよいので、操作するべき操作方向を瞬時に直感的に判断することができ、操作方向に迷うことはない。
[0043]
 次に、再び第1駆動軸26を回転させて、第1昇降コード22を動作させる場合には、操作コード42の室内側(手前側)を下方に引くように操作する。
[0044]
 そうすると、クラッチ48が前記とは逆方向に回転し、クラッチ48の突起48bのテーパ面48b2が第2伝達部材52の突起52bのテーパ面52b2に摺接し、クラッチ48が第2伝達部材52によって第1伝達部材50方向へ押し出され、第1伝達部材50と係合する。この際、係合子60は、境界48eを乗り越えて図6(a)に示すように第2溝部48dに係合するため、クラッチ48は第1伝達部材50と係合する位置に確実に保持され、引き続き、操作コード42の室内側を下方に引くことにより、クラッチ48と第1伝達部材50は図6(a)に示す状態となり、この後の動作は、クラッチ48と第1伝達部材50が係合した場合の先に説明したものと同様になる。
[0045]
 図6(c)は、クラッチ48が第1伝達部材50と第2伝達部材52のどちらかに係合するために操作軸46を軸方向に摺動している過渡状態を示す。クラッチ48の突起48aの先端が第1伝達部材50の突起50aの先端を乗り越える際に、第1伝達部材50がバネ62の付勢力に抗して一時的にクラッチ48から離反してから、第1伝達部材50に接近する方向へ摺動できるようにしたため、突起48a及び50aの先端同士が噛み合ってロックしてしまうことを阻止し、クラッチ48の回転と軸方向への摺動を確実に行うことができる。
[0046]
 このように、操作軸46の回転方向によってクラッチ48の摺動方向が決定され、所望の伝達部材50、52に係合することができるため、1本の操作コード42の操作方向を選択することにより、駆動させる巻取ドラム24、34を切替えて、異なる遮蔽材の操作を行うことができる。1つのクラッチ48の軸方向の摺動によって回転が伝達される伝達部材50、52が切替るため、操作装置40の部品点数を削減でき、納まりも小さくすることができる。
[0047]
 以上の例は、ブラインドとしてローマンシェードを例にとったが、これに限るものではなく、任意のブラインドに適用することができる。
[0048]
 また、以上の例では、第1遮蔽材と第2遮蔽材とが完全に分離していたが、これに限るものでもない。例えば、図7に示すように、ヘッドボックス10に第1遮蔽材114の上端が取付けられており、第1遮蔽材114の下端には中間バー118が取付けられ、中間バー118には第2遮蔽材116の上端が取付けられ、第2遮蔽材116の下端はボトムレール120となって、第1遮蔽材114及び第2遮蔽材116はそれぞれジグザグ状に折り畳み可能となったスクリーンで構成されるプリーツスクリーンとすることもできる。この場合には、ヘッドボックス10からは昇降コード122が昇降可能に垂下されており、昇降コード122の一端は、第1遮蔽材114の各襞、中間バー118及び第2遮蔽材116の各襞を挿通し、ボトムレール120に連結される。昇降コード122の他端は、ヘッドボックス10内で、回転可能に軸支された第1巻取ドラム24に巻取り及び巻解き可能に連結される。
[0049]
 同じく、ヘッドボックス10からは調光コード132が昇降可能に垂下されており、調光コード132の一端は、第1遮蔽材114の各襞を挿通し、中間バー118に連結される。調光コード132の他端は、ヘッドボックス10内で、回転可能に軸支された第2巻取ドラム34に巻取り及び巻解き可能に連結される。
[0050]
 この場合は、操作コード42を一方に引くことで、ボトムレール120の昇降を行い、結果として第2遮蔽材116の昇降及び第1遮蔽材114の昇降を行うことができ、操作コード42を他方に引くことで、中間バー118の昇降を行い、結果として第1遮蔽材114の昇降を行うことができる。こうして、第1遮蔽材と第2遮蔽材とを有するブラインドにおいて、異なる動作を1つの操作コード42に対する異なる操作によって行うことができるようになる。
[0051]
 また、ブラインドとしてロールスクリーンに適用することも可能である。ロールスクリーンは、図8に示したように、サイドブラケット200に回転可能に軸支される2つの第1巻取パイプ202と第2巻取パイプ212を備えており、第1巻取パイプ202及び第2巻取パイプ212には、第1遮蔽材204、第2遮蔽材214の一端が巻取り、巻解き可能に取り付けられる。
[0052]
 第1巻取パイプ202及び第2巻取パイプ212内には、それぞれ、ストッパーが内蔵される。このストッパーとしては、例えば、ストッパー27、37と同様の構成のストッパーを使用することができ、そして、第1駆動軸54を第1巻取パイプ202と一体回転可能に連結し、第2駆動軸56を第2巻取パイプ212と一体回転可能に連結することで、構成することができる。
[0053]
 これによって、1本の操作コード42の操作方向を選択することにより、駆動させる巻取パイプ201、212を切替えて、異なる遮蔽材の操作を行うことができる。
[0054]
 尚、ブラインドとしてロールスクリーンとした場合に、巻取パイプ内部に、巻取パイプを常時、遮蔽材巻取方向へ付勢する巻取スプリングを収容するように構成することもできる。
[0055]
 この場合には、操作コード42の手前側を下方に引くことで、遮蔽材が引いた量に合わせて下降し、操作コード42の手前側を少し下方に引くことで、遮蔽材が自重ではなく、巻取スプリングの付勢力によって上昇する方向に付勢されている点で異なっているが、他の切替動作に関しては、同様に作用させることができる。

符号の説明

[0056]
14 第1遮蔽材
16 第2遮蔽材
26 第1駆動軸
27 第1ストッパー
36 第2駆動軸
37 第2ストッパー
42 操作コード
46 操作軸
48 クラッチ
48a、48b 突起
48c 第1溝部
48d 第2溝部
48e 境界
50 第1伝達部材
50a 突起
52 第2伝達部材
52b 突起
54 第1駆動軸
56 第2駆動軸
60 係合子
62 スプリング(付勢手段)
114 第1遮蔽材
116 第2遮蔽材
204 第1遮蔽材
214 第2遮蔽材

請求の範囲

[請求項1]
 上昇方向または下降方向のいずれか一方方向に付勢する作用下にある第1遮蔽材と、
 上昇方向または下降方向のいずれか一方方向に付勢する作用下にある第2遮蔽材と、
 回転可能に支持されると共に第1遮蔽材に連結されて、その回転方向が第1遮蔽材の昇降動作に対応する第1駆動軸と、
 回転可能に支持されると共に第2遮蔽材に連結されて、その回転方向が第2遮蔽材の昇降動作に対応する第2駆動軸と、
 第1遮蔽材の付勢された方向に対応する第1駆動軸の回転を許容する状態と規制する状態とに切替え可能な第1ストッパーと、
 第2遮蔽材の付勢された方向に対応する第2駆動軸の回転を許容する状態と規制する状態とに切替え可能な第2ストッパーと、を備えたブラインドにおいて、
 操作力が伝達されて回転する操作軸(46)と、
 操作軸と一体回転可能かつ操作軸上を軸方向に摺動可能なクラッチ(48)と、
 クラッチ(48)の軸方向両側にそれぞれ配置され、第1駆動軸(54)に駆動力を伝達する第1伝達部材(50)及び第2駆動軸(56)に駆動力を伝達する第2伝達部材(52)と、を有し、
 操作軸(46)の回転方向によってクラッチ(48)の摺動方向が決定され、操作軸(46)上を摺動したクラッチ(48)が一方の伝達部材(50、52)と係合することにより、操作軸(46)の回転が一方の伝達部材(50、52)を介していずれか一方の駆動軸(54、56)に伝達されることを特徴とするブラインド。
[請求項2]
 クラッチ(48)の軸方向両側部にはテーパ状の突起(48a、48b)がそれぞれ形成されており、第1伝達部材(50)には、クラッチ(48)が一方向へ回転するときのみクラッチ(48)の一方側部の突起(48a)と係合するテーパ状の突起(50a)が形成され、第2の伝達部材(52)には、クラッチ(48)が他方向へ回転するときのみクラッチ(48)の他方側部の突起(48b)と係合するテーパ状の突起(52b)が形成され、クラッチ(48)はその回転方向に応じて突起(48a、48b)が一方の伝達部材(50、52)の突起(50a、52b)と当接して軸方向に押し出され、他方の伝達部材(50、52)の突起(50a、52b)と係合することを特徴とする請求項1記載のブラインド。
[請求項3]
 クラッチ(48)の外周面には周方向に延びる溝部(48c、48d)が軸方向に互いに隣り合って複数形成されており、該複数の内の一つの溝部(48c、48d)には操作軸(46)に対する位置が固定された係合子(60)が係合し、係合子(60)はクラッチ(48)が操作軸(46)上を摺動するときに一つの溝部(48c、48d)から隣り合う溝部(48c、48d)間の境界(48e)を乗り越えて他の溝部(48c、48d)に係合することを特徴とする請求項1又は2記載のブラインド。
[請求項4]
 第1及び第2伝達部材(50、52)のうち少なくとも一方の伝達部材(50)は、付勢手段(62)によってクラッチ(48)と係合する方向に付勢されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のブラインド。
[請求項5]
 前記操作軸に操作力を与える無端状の操作コード(42)が設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のブラインド。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]