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1. WO2011074547 - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ再生端末およびコンテンツ配信方法

Document

明 細 書

発明の名称 コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ再生端末およびコンテンツ配信方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007   0008   0009  

課題を解決するための手段

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022  

発明の効果

0023  

図面の簡単な説明

0024  

発明を実施するための形態

0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093  

産業上の利用可能性

0094  

符号の説明

0095  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17  

明 細 書

発明の名称 : コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ再生端末およびコンテンツ配信方法

技術分野

[0001]
 本発明は、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ再生端末およびコンテンツ配信方法に関するものである。
 本願は、2009年12月15日に、日本に出願された特願2009-284284号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。

背景技術

[0002]
 近年、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称加入者線)、FTTH(Fiber To The Home:エフティーティーエイチ、光ファイバーによる家庭向けのデータ通信サービス)などの高速なブロードバンド回線の普及に伴い、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワークを介して映画やドラマ、ニュース映像など様々な動画の映像コンテンツのオンデマンド配信サービスを実現するコンテンツ配信システムが実用化されている。
 従来のオンデマンド配信を行うコンテンツ配信システムでは、コンテンツ再生端末は、自装置に備えられたHTML(HyperText Markup Language:エイチティーエムエル)ブラウザを用いてコンテンツ配信装置へ接続し、HTMLで記述された映像コンテンツの配信メニューを受信する。そして、HTMLブラウザ上に提示された配信メニューから、ユーザが再生を所望する映像コンテンツを選択することにより、当該映像コンテンツのオンデマンド配信が開始される。
 また、配信される映像コンテンツの再生方式としては、ストリーミング再生、ダウンロード再生、プログレッシブダウンロード再生のいずれかが一般に用いられている。
[0003]
 ここで、ストリーミング再生とは、HTMLブラウザが用いる汎用のデータ通信プロトコルであるHTTP(HyperText Transfer Protocol:エイチティティピー)とは別に、映像コンテンツのリアルタイム配信を行うために、専用プロトコルであるRTP(Real Time Protocol:リアルタイム転送プロトコル)などを用いて、リアルタイムに映像コンテンツを受信しながら、この受信と同時に映像コンテンツの再生を行う方式である。
 しかしながら、このストリーミング再生は、上述したように、専用プロトコルを用いるため、コンテンツ配信装置とコンテンツ再生端末とを繋ぐネットワーク上に設置されたファイアウォールが開放されていない状態やNAT(Network Address Translator:ナット)による送信先のアドレス変換処理の影響を受ける場合がある。すなわち、ファイアウォールやNATが、この専用プロトコルによる通信をブロックする場合があり、ネットワークに接続した任意のコンテンツ再生端末での映像コンテンツの再生が保証されないという問題がある。
[0004]
 また、ダウンロード再生は、コンテンツ再生端末にて映像コンテンツを構成する全てのデータを一旦受信し、受信を終了した後に、受信した映像コンテンツの再生を開始する方式である。
 このダウンロード再生は、映像コンテンツの配信を行う際、汎用のデータ通信プロトコルであるHTTPを用いれば、ストリーミング再生のように、映像コンテンツの配信がファイアウォールやNATによりブロックされる懸念はない。しかしながら、ダウンロード再生は、ユーザによる映像コンテンツの選択から、映像コンテンツの全てをダウンロードして、再生を開始するまでの待ち時間が長くなるという問題がある。
[0005]
 そして、プログレッシブダウンロード再生は、上述したダウンロード再生の欠点である再生開始待ち時間が長くなるという問題を解消するものであり、所定量のデータ受信時点において、受信している映像コンテンツの再生を開始する方式である(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 国際公開第2004/077790号公報
特許文献2 : 特開2002-94551号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 しかしながら、プログレッシブダウンロード再生は、リアルタイム配信を考慮していない汎用データ通信プロトコルであるHTTPを用いているため、ネットワークの利用状況等により、映像コンテンツの受信及び再生中のデータ伝送速度が大きく変動する。
 このため、プログレッシブダウンロード再生は、ストリーミング再生を行う場合に比較して、より多くのデータを再生開始前に予め受信しておかなければ、映像コンテンツの受信および再生中のデータ伝送速度の変動を吸収することが出来ない。
[0008]
 しかし、プログレッシブダウンロード再生においては、全てのデータを受信してから再生するのではないため、ダウンロード再生に比較して、ユーザによる映像コンテンツの選択から再生開始までの待ち時間を大幅に軽減できる。
 一方、プログレッシブダウンロード再生は、ストリーミング再生に比較して多くの映像コンテンツのデータを、再生開始前に予め受信する必要があるため、依然として映像コンテンツの再生開始までの待ち時間がダウンロード再生より長くなるという問題がある。
[0009]
 本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、コンテンツ再生端末が、配信要求した映像コンテンツの再生に際し、ユーザが映像コンテンツを配信メニューにおいて選択してから、実際にその映像コンテンツが再生されるまでの待ち時間を、従来のプログレッシブダウンロード再生に比較して短縮するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ再生端末およびコンテンツ配信方法を提供する。

課題を解決するための手段

[0010]
 (1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムであって、前記コンテンツ配信装置は、少なくとも複数の映像コンテンツと、当該映像コンテンツの一覧である前記映像コンテンツと当該映像コンテンツの識別情報が記載されたメニュー情報とが記憶された記憶部と、前記メニュー情報に対し、配信メニューに記載された少なくとも1つの映像コンテンツを記載したキャッシュ制御情報を付加し、前記コンテンツ再生端末に配信し、前記映像コンテンツを示す識別情報を前記コンテンツ再生端末から受信すると、当該識別情報に対応した映像コンテンツを前記記憶部から読み出し、前記コンテンツ再生端末に送信するデータ配信部とを有し、前記コンテンツ再生端末は、表示部と、一時記憶部と、前記メニュー情報及び前記映像コンテンツを前記表示部に表示させる映像コンテンツ再生部と、前記表示部に前記メニュー情報に基づいて表示された配信メニューの映像コンテンツのなかから選択された映像コンテンツの前記識別情報を、配信要求に付加して前記コンテンツ配信装置に送信するブラウザ部と、前記メニュー情報にキャッシュ制御情報が付加されている場合、ユーザが前記配信メニューから映像コンテンツを選択する前に、当該キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツの配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信し、当該配信要求に対応して配信された映像コンテンツを前記一時記憶部に書き込むデータ送受信部とを有する、ことを特徴とする。
[0011]
 (2)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記記憶部において、複数の前記メニュー情報に対し、同一の映像コンテンツの識別情報が記載されたキャッシュ制御情報が対応付けられて記憶されていることを特徴とする。
[0012]
 (3)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記映像コンテンツがそれぞれ複数の部分映像コンテンツに分割され、当該部分映像コンテンツと、当該部分映像コンテンツに対応する映像コンテンツ毎に当該部分映像コンテンツの再生順番及び識別情報が記載されたプレイリストとが対応付けられて前記記憶部に格納され、当該プレイリストに前記映像コンテンツの識別情報が付与されていることを特徴とする。
[0013]
 (4)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記データ送受信部がキャッシュ制御情報に記載された前記映像コンテンツの配信要求を行った際、前記データ配信部が配信要求された映像コンテンツの再生開始点から所定のデータ量である冒頭部分を前記コンテンツ再生端末に送信することを特徴とする。
[0014]
 (5)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記ブラウザ部は、前記配信メニューを表示部に表示する際、前記キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツを、当該キャッシュ制御情報に記載されていない映像コンテンツに対し、視覚的に強調された表示形式により表示することを特徴とする。
[0015]
 (6)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記ブラウザ部は、前記キャッシュ制御情報に記載され、一時記憶部に記憶された一つあるいは複数の映像コンテンツを、配信メニューにおける映像コンテンツを1つのジャンルとし、前記配信メニューに他のジャンルとともに表示することを特徴とする。
[0016]
 (7)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記キャッシュ制御情報には、前記映像コンテンツ毎に属性情報が付加されており、前記データ送受信部は、前記属性情報に基づいて、前記キャッシュ制御情報に記載されている映像コンテンツの配信要求を行う順番を決定することを特徴とする。
[0017]
 (8)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記属性情報が前記映像コンテンツのデータ長であり、前記データ送受信部は、前記キャッシュ制御情報に記載されている前記映像コンテンツにおいて、前記データ長が小さい順番に、前記映像コンテンツの配信要求を行うことを特徴とする。
[0018]
 (9)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記属性情報が前記映像コンテンツのジャンルを示した情報であり、前記データ送受信部は、前記キャッシュ制御情報に記載されている前記映像コンテンツにおいて、予め内部に設定されているジャンルと同一のジャンルを示す属性情報が付加された映像コンテンツの配信要求を、異なるジャンルを示す属性情報を有する映像コンテンツに比較して優先的に行うことを特徴とする。
[0019]
 (10)また、本発明の一態様は、上記のコンテンツ配信システムにおいて、前記コンテンツ配信装置は、配信要求された前記映像コンテンツの識別情報と、当該映像コンテンツの配信要求元を識別する配信先識別情報を対応付けて記憶する配信履歴データベースと、前記配信履歴データベースに記録された配信履歴に基づき、前記配信先識別情報毎に、異なるキャッシュ制御情報を生成するキャッシュ制御情報生成部とをさらに有し、前記キャッシュ制御情報生成部は、前記配信先識別情報に対応した前記配信履歴を読み出し、前記配信先識別情報毎に異なるキャッシュ制御情報を生成し、データ配信部は、前記キャッシュ制御情報性生成部が生成したキャッシュ制御情報を、前記配信先識別情報に対応したコンテンツ再生端末に配信することを特徴とする。
[0020]
 (11)本発明の一態様は、ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムにおいて用いられるコンテンツ配信装置であって、少なくとも複数の映像コンテンツと、当該映像コンテンツの一覧である前記映像コンテンツと当該映像コンテンツの識別情報が記載されたメニュー情報とが記憶された記憶部と、前記メニュー情報に対し、配信メニューに記載された少なくとも1つの映像コンテンツを記載したキャッシュ制御情報を付加し、前記コンテンツ再生端末に配信し、前記映像コンテンツを示す識別情報を前記コンテンツ再生端末から受信すると、当該識別情報に対応した映像コンテンツを前記記憶部から読み出し、前記コンテンツ再生端末に送信するデータ配信部とを有することを特徴とする。
[0021]
 (12)本発明の一態様は、ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムにおいて用いられるコンテンツ再生端末であって、表示部と、一時記憶部と、前記メニュー情報及び前記映像コンテンツを前記表示部に表示させる映像コンテンツ再生部と、前記表示部に前記メニュー情報に基づいて表示された配信メニューの映像コンテンツのなかから選択された映像コンテンツの前記識別情報を、配信要求に付加して前記コンテンツ配信装置に送信するブラウザ部と、前記メニュー情報にキャッシュ制御情報が付加されている場合、ユーザが前記配信メニューから映像コンテンツを選択する前に、当該キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツの配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信し、当該配信要求に対応して配信された映像コンテンツを前記一時記憶部に書き込むデータ送受信部とを有する、ことを特徴とする。
[0022]
 (13)本発明の一態様は、ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムを用いたコンテンツ配信方法であって、前記コンテンツ配信装置において、データ配信部が、配信する映像コンテンツを示すメニュー情報に対し、配信メニューに記載された少なくとも1つの映像コンテンツを記載したキャッシュ制御情報を付加し、前記コンテンツ再生端末に配信し、前記映像コンテンツを示す識別情報を前記コンテンツ再生端末から受信すると、当該識別情報に対応した映像コンテンツを、少なくとも複数の映像コンテンツと、当該映像コンテンツの一覧である前記映像コンテンツと当該映像コンテンツの識別情報が記載されたメニュー情報とが記憶された記憶部から読み出し、前記コンテンツ再生端末に送信する過程を有し、前記コンテンツ再生端末において、映像コンテンツ再生部が、前記メニュー情報及び前記映像コンテンツを表示部に表示させると、ブラウザ部が、記表示部に前記メニュー情報に基づいて表示された配信メニューの映像コンテンツのなかから選択された映像コンテンツの前記識別情報を、配信要求に付加して前記コンテンツ配信装置に送信する過程と、データ送受信部が、前記メニュー情報にキャッシュ制御情報が付加されている場合、ユーザが前記配信メニューから映像コンテンツを選択する前に、当該キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツの配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信し、当該配信要求に対応して配信された映像コンテンツを一時記憶部に書き込む過程とを有する、ことを特徴とする。

発明の効果

[0023]
 この発明によれば、映像コンテンツの配信要求から映像コンテンツの再生開始までの待ち時間を、従来のプログレッシブダウンロード再生に比較して短縮することができる。

図面の簡単な説明

[0024]
[図1] この発明の第1の実施形態によるコンテンツ配信システムの構成例を示すブロック図である。
[図2] コンテンツ配信装置10における記憶装置11に記録されている各配信データの関係を示す図である。
[図3] 本実施形態によるコンテンツ配信システムの動作状態における各状態間の状態遷移の関係を示す図である
[図4] 初期状態であるメニュー表示処理状態におけるメニュー表示処理の動作例を示すフローチャートである。
[図5] 表示部21に表示されるメニュー画面を示す図である。
[図6] 表示部21に表示されるメニュー画面を示す図である。
[図7] 第1の実施形態におけるユーザ操作待ち状態における動作例を示すフローチャートである。
[図8] 本実施形態における映像コンテンツ再生処理状態における映像コンテンツ再生処理の動作例を示すフローチャートである。
[図9] ユーザがキャッシュ制御情報に付加した映像コンテンツに対して興味を示す構成とした、コンテンツ再生端末20の表示部21に表示されたメニュー情報の一例を示す図である。
[図10] メニュー情報、キャッシュ制御情報及び映像コンテンツ等の配信データの参照関係の一例を示す図である。
[図11] メニュー情報、キャッシュ制御情報及び映像コンテンツ等の各配信データの他の参照関係の構成例を示す図である。
[図12] 上述したメニュー情報、プレイリスト、キャッシュ制御情報及び映像コンテンツを含む配信データの具体的な参照関係の一例を示す図である。
[図13] 第2の実施形態におけるユーザ操作待ち状態における動作例を示すフローチャートを示す図である。
[図14] 第2の実施形態における映像コンテンツ再生処理状態における映像コンテンツ再生処理の動作例を示すフローチャートである。
[図15] 第3の実施形態のユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作例を示すフローチャートである。
[図16] 第4の実施形態のユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作例を示すフローチャートである
[図17] この発明の第5の実施形態によるコンテンツ配信システムの構成例を示すブロック図である。

発明を実施するための形態

[0025]
<第1の実施形態>
 以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態によるコンテンツ配信システム1の構成例を示す図である。
 図1において、本実施形態のコンテンツ配信システム1は、ユーザからの配信要求に対応して映像コンテンツを配信するコンテンツ配信装置10と、このコンテンツ配信装置10から配信された映像コンテンツを再生するコンテンツ再生端末20とを含んで構成される。なお、コンテンツ配信装置10とコンテンツ再生端末20とは、インターネットなどの通信ネットワーク30を介して接続されている。
[0026]
 コンテンツ配信装置10は、記憶装置11とデータ配信部12とを具備している。
 記憶装置11には、コンテンツ再生端末20への配信データとして1つ以上の映像コンテンツ、配信される映像コンテンツを選択するための1つ以上のメニュー情報、コンテンツ再生端末20が一時記憶装置(キャッシュ)25へ一時的に保存する映像コンテンツを制御するための1つ以上のキャッシュ制御情報などの各種配信データが、予め記憶されている。ここで、メニュー情報にはコンテンツ配信装置10が配信する映像コンテンツを識別する識別情報としてURL(Uniform Resource Locator)が記載され、かつキャッシュ制御情報が参照される構成にて付加されている。配信メニューのいずれかの映像コンテンツであって、再生される頻度などから決定された映像コンテンツに対応する識別情報として、該映像コンテンツのURLが予めキャッシュ制御情報に設定されている。
 データ配信部12は、コンテンツ再生端末20からの配信要求に基づき、記憶装置11に記録された各種配信データをHTTPにより、配信要求を送信したコンテンツ再生端末20に対して配信する。
[0027]
 コンテンツ再生端末20は、表示部21、ブラウザ部22、映像コンテンツ再生部23、データ送受信部24、一時記憶装置25を具備している。
 表示部21は、ブラウザ部22の制御により、コンテンツ配信装置10が配信可能な映像コンテンツの配信メニュー、及び映像コンテンツ再生部23が再生する映像コンテンツの画像を表示する。
 ブラウザ部22は、例えばHTML記述に対応するものであり、コンテンツ配信装置10から配信されるHTML形式で記述されたメニュー情報を解釈し、表示部21に対して映像コンテンツの配信メニュー画面として出力する。
 また、ブラウザ部22は、表示部21に表示された配信メニュー画面からユーザが映像コンテンツを選択すると、選択された映像コンテンツを検出し、この検出した映像コンテンツの再生要求を、映像コンテンツのURLを付加して映像コンテンツ再生部23に対して出力する。
 また、ブラウザ部22は、コンテンツ配信装置10からメニュー情報が配信されると、このメニュー情報に付加されたキャッシュ制御情報に記載されている映像コンテンツの配信要求を、この映像コンテンツのURLとともにデータ送受信部24へ出力する。
[0028]
 データ送受信部24は、ブラウザ部22及び映像コンテンツ再生部23から供給される取得要求に基づいて、例えばHTML形式の記述を用いて指定された映像コンテンツおよびメニュー情報等の各種データの配信要求を、各種データの識別情報であるURLを付加して、コンテンツ配信装置10に対して送信する。
 また、データ送受信部24は、この配信要求に対応してコンテンツ配信装置10から配信される配信データを受信する。
 映像コンテンツ再生部23は、ブラウザ部22の再生要求した映像コンテンツが、コンテンツ配信装置10から配信されると、データ送受信部24を介して映像コンテンツを入力し、この映像コンテンツを表示部21において再生する。
 一時記憶装置25には、コンテンツ配信装置10から配信された映像コンテンツが、この映像コンテンツのURLとともに対応して、データ送受信部24により書き込まれて一時保存される。
[0029]
 次に、コンテンツ配信装置10における記憶装置11に記録されている各配信データの関係図を図2に示す。
 例えば、図2に示すように、本実施形態においては、映像コンテンツが6つ(映像コンテンツ1~映像コンテンツ6)、HTML形式で記述されたメニュー情報が1つ、メニュー情報に参照されるキャッシュ制御情報が1つ(キャッシュ制御情報1)が、それぞれ記憶装置11に予め記録されている。
[0030]
 また、図2に記載された各配信データを結ぶ矢印は、それぞれの配信データ間での参照関係を示している。
 すなわち、メニュー情報における各映像コンテンツのURLと、映像コンテンツ1、映像コンテンツ2、映像コンテンツ3、映像コンテンツ4、映像コンテンツ5及び映像コンテンツ6各々とが、実線矢印A1、A2、A3、A4、A5、A6により接続されている。
 このメニュー情報と各映像コンテンツのURLとの関係としては、配信メニューとして表示されている映像コンテンツの文字列に対して、映像コンテンツのURLが紐付けられている。
 このため、メニュー情報が表示部21に配信メニューとして表示された際、ユーザによりいずれかの映像コンテンツの文字列が選択されると、ブラウザ部22がこの映像コンテンツの文字列に紐付けられたURLを読み込み、映像コンテンツ再生部23に対して、このURLの映像コンテンツの再生を実行させる制御情報を出力する。
[0031]
 また、メニュー情報とキャッシュ制御情報とは破線矢印B1で接続されている。破線矢印B1で示したこのようなメニュー情報とキャッシュ制御情報との関係は、メニュー情報がコンテンツ再生端末20の表示部21上に配信メニューとして表示された際、該メニュー情報として破線矢印B1で接続されたキャッシュ制御情報が、このメニュー情報に対して有効なキャッシュ制御情報であることを示している。
[0032]
 また、キャッシュ制御情報と映像コンテンツ5及び映像コンテンツ6の各々とは、点線矢印C1、C2によりそれぞれ接続されている。
 点線矢印C1、C2で示したこのようなキャッシュ制御情報と映像コンテンツ5及び映像コンテンツ6との関係は、キャッシュ制御情報が有効である場合、コンテンツ再生端末20においてユーザが配信メニューから映像コンテンツを選択する処理に先立ち、映像コンテンツ5及び映像コンテンツ6のデータを、コンテンツ再生端末20に事前配信することを示している。コンテンツ再生端末20においては、事前配信された映像コンテンツ5及び映像コンテンツ6を一時記憶装置25に一時的に保存(後述するキャッシュ配信)する。
[0033]
 上述したように、本実施形態によるコンテンツ配信システムにおいては、各配信データの参照関係を具備したメニュー情報、キャッシュ制御情報、映像コンテンツを配信データとして用いている。
 これにより、本実施形態においては、コンテンツ配信装置10が行う映像コンテンツの配信処理として以下のオンデマンド配信とキャッシュ配信との2つがある。
 ・オンデマンド配信
 オンデマンド配信とは、ユーザが表示部21に表示されたメニュー情報から映像コンテンツを選択することで、ブラウザ部22が選択された映像コンテンツの配信要求を行うオンデマンドの映像コンテンツの配信方式である。
 ・キャッシュ配信
 キャッシュ配信とは、コンテンツ配信装置10が配信するメニュー情報により参照されるキャッシュ制御情報に基づき、このキャッシュ制御情報が示す再生確率の高い映像コンテンツを、ユーザ操作による映像コンテンツの配信要求に先立ち、事前配信する配信方式である。
 このキャッシュ配信は、ユーザの配信要求の操作によるオンデマンド配信とは別に、コンテンツ配信装置10が配信するメニュー情報が参照するキャッシュ制御情報が示す再生確率の高い映像コンテンツを、メニュー情報からユーザが選択する配信要求に先立ち配信する。
 なお、以降、図2以外において各配信データの関係を示す図においても、実線矢印、破線矢印、点線矢印は同様の意味で用いるものとし、説明を省略する。
[0034]
 また、本実施形態のコンテンツ配信システムにおいては、メニュー情報がHTML形式の文書として提供される場合について説明する。しかしながら、上述のような配信データ間の参照関係を表現可能なデータフォーマットであれば、HTML文書以外の他のデータフォーマット、例えばBML(Broadcast Markup Language)文書やXML(eXtensibleMarkup Language)文書など如何なるデータフォーマットを用いる構成も、コンテンツ再生端末20におけるブラウザ部22を、当該データフォーマットを取り扱うブラウザに変えることにより可能である。
[0035]
 次に、本実施形態によるコンテンツ配信システムの動作について、図3の状態遷移と、図4、図7及び図8に示すフローチャートと、図5及び図6に示す表示部21に表示されるメニュー画面を用いて説明する。図3は、本実施形態によるコンテンツ配信システムの動作状態における後述する各状態間の状態遷移の関係を示す図である。
 本実施形態によるコンテンツ配信システムの動作状態は、図3の状態遷移図に示す通り、メニュー表示処理状態、ユーザ操作待ち状態、映像コンテンツ再生処理状態の3つの状態に大別されている。そして、処理終了(表示完了、再生完了)あるいはユーザ操作(メニュー選択、コンテンツ選択)により各状態間を遷移するため、各状態での動作について、順次図4、図5及び図6のそれぞれの動作を示すフローチャートを用いて説明する。
[0036]
 初めに、初期状態であるメニュー表示処理状態におけるメニュー表示処理の動作を図4を用いて説明する。図4は、初期状態であるメニュー表示処理状態におけるメニュー表示処理の動作例を示すフローチャートである。図5及び図6は、メニュー表示動作の際にブラウザ部22が表示部21に表示する画像を示す図である。
 ステップS001:
 ユーザが映像配信/再生のアプリケーションを起動すると、ブラウザ部22は、図5に示す選択の画面を、表示部21に表示させる。
 画面の左側の細長いテーブルT1は、配信要求を行う映像コンテンツが記載されたメニュー情報を、映画、ドラマ、スポーツなどのジャンル別に選択するジャンル選択メニューである。画面上部のテーブルT2は、ジャンル選択メニューから映像コンテンツの配信ジャンルの選択を促す文字列が表示されている。また、終了の際の操作を説明する文字列も表示されている。また、画面左下のボタンT3は、ユーザがポインティングデバイスにより指定しクリック(ユーザ操作200、以下、単にクリックと記載)することにより、ブラウザ部22が映像配信/再生のアプリケーションを終了するためのボタンである。
 例えば、ブラウザ部22は、アプリケーションの一部として、内部にそれぞれのジャンルのボタンに対応付けられたメニュー情報のURLが予め設定されている。このため、ユーザがテーブル1の「ドラマ」ボタンを、ポインティングデバイスによりクリック(以下、単にクリックとする)すると、ブラウザ部22は、ドラマボタンがクリックされたことを検出する。ブラウザ部22は、ドラマボタンがクリックされた異を検出すると、この「ドラマ」ボタンに対応するURLを含むメニューの配信要求を、コンテンツ配信装置10に対してデータ送受信部24及び通信ネットワーク30を介して送信する。これにより、ブラウザ部22は、「ドラマ」のメニュー情報の配信要求をコンテンツ配信装置10に対して行う。
 コンテンツ配信装置10のデータ配信部12は、コンテンツ再生端末20から配信要求が供給されると、この配信要求に含まれるメニュー情報のURLを抽出し、このURLに対応するメニュー情報を記憶装置11から読み出す。
 そして、データ配信部12は、読み出したメニュー情報を、配信要求を行ったコンテンツ再生端末20に対し、通信ネットワーク30を介して配信する。
[0037]
 ステップS002:
 コンテンツ配信装置10からメニュー情報を受信すると、ブラウザ部22は、このメニュー情報がキャッシュ配信を行うことを示す情報を有しているか否かを、メニュー情報の文書にキャッシュ制御情報を参照先とするURLの記述の有無により判定する。
 このとき、ブラウザ部22は、メニュー情報が参照先としてキャッシュ制御情報を有している場合、処理をステップS003へ進め、一方、メニュー情報が参照先としてキャッシュ制御情報を有していない場合、処理をステップS004へ進める。
[0038]
 ステップS003:
 そして、ブラウザ部22は、メニュー情報に付加されたキャッシュ制御情報のURLを抽出し、抽出したキャッシュ制御情報のURLを付加した、キャッシュ制御情報のデータ取得要求を、データ送受信部24に対して行う。
 キャッシュ制御情報のデータ取得要求が供給されると、データ送受信部24は、このデータ取得要求に基づいて、通信ネットワーク30を介して、このURLで示されるキャッシュ制御情報の配信要求を、コンテンツ配信装置10に対して送信する。
 コンテンツ配信装置10において、データ配信部12は、コンテンツ再生端末20から供給されるURLに対応するキャッシュ制御情報を、このURLにより記憶装置11を検索して、URLに対応して記憶されているキャッシュ制御情報を記憶装置11から読み出す。
 そして、データ配信部12は、記憶装置11から読み出したキャッシュ制御情報を、配信要求を送信したコンテンツ再生端末20に対して配信する。記憶装置11には、メニュー情報に付加されているキャッシュ制御情報のURLと、このURLが識別するキャッシュ制御情報とが対応付けられて、予め設定されている。
[0039]
 ステップS004:
 ブラウザ部22は、HTML形式の文書として配信されたメニュー情報を、映像コンテンツの配信メニューとして表示部21に表示して、映像コンテンツのメニュー表示処理を終了し、ユーザ操作待ち状態へ遷移する。
 例えば、ブラウザ部22は、コンテンツ配信装置10から配信された、HTML文書として提供されたメニュー情報を、図6に示すように、「ドラマ」のジャンルの映像コンテンツの配信メニューとして、表示部21に出力し、テーブルT4として画面中央に表示させる。このテーブル4には、配信タイトル一覧という文字列の表示の下に、ドラマコンテンツ1、ドラマコンテンツ2、…という映像コンテンツの題名を示す文字列が表示される。また、ボタンT5は、ジャンル選択メニューの画面に戻す場合にクリックするボタンである。ブラウザ部22は、ボタンT5がクリックされたことを検出し、ジャンル選択メニューに戻る処理として、表示部21において図6の画面表示から図5の画面表示に戻すための表示処理を行う。
 上述の図6のように表示することにより、ユーザが映像コンテンツを選択するための、ジャンル別の配信情報による配信メニューが表示部21に表示されることになる。
[0040]
 次に、ユーザ操作待ち状態における動作を図7を用いて説明する。図7は本実施形態におけるユーザ操作待ち状態における動作例を示すフローチャートである。
 本実施形態におけるコンテンツ配信システムにおいては、ブラウザ部22は、ユーザ操作を待つだけでなく、ユーザ操作の待ち時間を利用して映像コンテンツのキャッシュ処理を行う。以下に、ユーザ操作待ち状態における映像コンテンツのキャッシュ配信の動作例について説明する。
 ステップS101:
 コンテンツ再生端末20において、データ送受信部24は、ステップS003で取得したキャッシュ制御情報に基づき、このキャッシュ制御情報が参照する映像コンテンツが一時記憶装置25に保存済みか否かをチェックする。
 ここで、一時記憶装置25には、映像コンテンツと、この映像コンテンツを識別する配信元識別子としての映像コンテンツのURLとが対応付けられて記録されている。
 したがって、データ送受信部24は、一時記憶装置25に記憶されている映像コンテンツのURLと、キャッシュ制御情報に記述された映像コンテンツのURLとを比較する。
 そして、データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記述された映像コンテンツのURLの全てが一時記憶装置25に存在するか否かにより、キャッシュ制御情報の示すキャッシュ配信を行う映像コンテンツが全てキャッシュ配信され、一時記憶装置25に記憶されているか否かの判定を行う。
 この結果、データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記載された、キャッシュ配信を行う映像コンテンツが、全て一時記憶装置25に存在する場合、キャッシュ配信による映像コンテンツの受信の処理を終了し、ユーザの表示部21の配信メニューから映像コンテンツが選択されるまで待機状態となる。
 一方、データ送受信部24は、キャッシュ配信を行う映像コンテンツのうち、1つでも一時記憶装置25に存在しない場合、処理をステップS102へ進める。
[0041]
 ステップS102:
 データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツのURLのうち、一時記憶装置25に記憶されていない映像コンテンツのURLを抽出し、この映像コンテンツのデータ配信要求に、この映像コンテンツのURLを付加してコンテンツ配信装置10に対して送信する。
 コンテンツ配信装置10において、データ配信部12は、データ送受信部24から送信されたデータ配信要求から映像コンテンツのURLを抽出し、メニュー情報、キャッシュ制御情報の場合と同様に、この抽出したURLが示す映像コンテンツを記憶装置11から読み出し、コンテンツ再生端末20に対して配信する。
[0042]
 ステップS103:
 データ送受信部24は、コンテンツ配信装置10から配信された映像コンテンツを受信すると、受信した映像コンテンツと、この映像コンテンツを識別するURLとを対応付けて一時記憶装置25に対して書き込んで記憶させ、処理をステップS101へ進める。
 以上のような手順にて、ユーザ操作待ち時間を利用した映像コンテンツのキャッシュ配信の処理が行われる。
[0043]
 次に、映像コンテンツ再生処理状態における映像コンテンツ再生処理の動作について図8を用いて説明する。図8は映像コンテンツ再生処理状態における映像コンテンツ再生処理の動作例を示すフローチャートである。
 ステップS201:
 ユーザが表示部21に表示されている配信メニューから、何れかの映像コンテンツをクリックして選択する。
 ブラウザ部22は、配信メニューからユーザが選択した映像コンテンツのURLを、メニュー情報の映像コンテンツの文字列と、対応付けられているURLとの記載から抽出し、このURLの示す映像コンテンツの再生を映像コンテンツ再生部23に対して要求する。すなわち、このとき、ブラウザ部22は、ユーザの選択した映像コンテンツのURLを付加した再生要求を、映像コンテンツ再生部23に対して送信する。
 そして、映像コンテンツ再生部23は、ブラウザ部22から供給されたURLを付加した、映像コンテンツのデータ取得要求を、データ送受信部24に対して出力する。
 データ取得要求が供給されると、データ送受信部24は、データ取得要求に含まれる映像コンテンツのURLを抽出し、このURLをキーとして一時記憶装置25を検索する。すなわち、データ送受信部24は、データ取得要求に付加されたURLと、一時記憶装置25に配信元識別子として記録されたURLとの比較を行い、データ取得要求に付加されたURLと同一のURLの有無を判定する。
 判定結果において、データ送受信部24は、データ取得要求に付加されたURLと同一のURLが一時記憶装置25に記憶されている場合、処理をステップS202へ進め、一方、データ取得要求に付加されたURLと同一のURLが一時記憶装置25に記憶されていない場合、処理をステップS203へ進める。
[0044]
 ステップS202:
 次に、データ送受信部24は、データ取得要求に付加されたURLに対応する映像コンテンツの配信要求をコンテンツ配信装置10に対して行わず、このデータ取得要求に付加されたURLに対応する映像コンテンツを一時記憶装置25から読み出す。
 そして、データ送受信部24は、一時記憶装置25から読み出した映像コンテンツを、映像コンテンツ再生部23に対して出力する。
 映像コンテンツ再生部23は、供給された映像コンテンツを表示部21に表示することにより、映像コンテンツの再生処理を行う。
 そして、映像コンテンツ再生部23は、データ送受信部24から供給される映像コンテンツの再生が終了した後、元の図6に示す選択メニュー画面に遷移して、ユーザ操作待ち状態に遷移する。
[0045]
 ステップS203:
 データ送受信部24は、データ取得要求に記載されている映像コンテンツのキャッシュ配信による受信処理(図7のステップS102)が実行中であるか否かをチェックし、実行中である場合、処理をステップS204へ進め、実行中でない場合、処理をステップS205へ進める。
 ここで、データ送受信部24は、受信処理をしている映像コンテンツのURLと、データ取得要求に付加されたURLとを比較して、一致する場合、映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中であると判定し、一致しない場合、映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中でないと判定する。
 そして、データ送受信部24は、映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中の場合、処理をステップS204へ進め、一方、映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中でない場合、処理をステップS205へ進める。
[0046]
 ステップS204:
 データ送受信部24は、実行中の映像コンテンツのキャッシュ処理(ステップS102)における映像コンテンツの受信を中断し、処理をステップS205へ進める。
[0047]
 ステップS205:
 データ送受信部24は、データ取得要求に付加されたURLに対応する映像コンテンツの配信要求を、この映像コンテンツのURLを付加し、コンテンツ配信装置10に対して送信する。
 そして、データ送受信部24は、コンテンツ配信装置10が配信要求に対応して配信する映像コンテンツを受信し、受信した映像コンテンツを映像コンテンツ再生部23に対して出力する。
 映像コンテンツが供給されると、映像コンテンツ再生部23は、供給された映像コンテンツを表示部21に対して表示することにより、映像コンテンツの再生を行い、映像コンテンツの再生終了後は、元のメニュー画面に遷移しユーザ操作待ち状態に遷移する。
 以上のような手順にて、コンテンツ再生端末20において映像コンテンツの再生処理の動作が行われる。
[0048]
 上述したように、本実施形態は、ユーザが配信メニューから映像コンテンツを選択するまでの、ユーザ操作待ち時間を利用し、ユーザが映像コンテンツを再生する前に、コンテンツ再生端末20がキャッシュ制御情報にURLが記述されている映像コンテンツの配信要求を行い、この配信要求に従いコンテンツ配信装置10により、事前配信された映像コンテンツを、一時記憶装置25に予め記憶する構成となっている。
 これにより、本実施形態によれば、一時記憶装置25に記憶されている映像コンテンツと、ユーザが選択メニューから選択した映像コンテンツが同一であれば、この映像コンテンツをコンテンツ配信装置10に対して配信要求することなく、一時記憶装置25から読み出して、映像コンテンツの再生を行うことができ、映像コンテンツの即時再生が可能となる。
[0049]
 また、ユーザが配信メニューから映像コンテンツを選択するまでの僅かな時間に、多くの映像コンテンツを事前配信し、一時記憶装置25に記憶させておくことは困難である。
 したがって、映像コンテンツを再生するまでの待ち時間が削減されたことをユーザに実感させるためには、事前配信されたキャッシュ制御情報上の映像コンテンツが高い確率でユーザに選択されて再生される必要がある。
 このため、キャッシュ制御情報には、人気のある映像コンテンツなどの再生確率が高い映像コンテンツが指定されることが重要である。このため、周期的に映像コンテンツの再生回数をカウントし、統計的に再生回数の多い映像コンテンツが抽出され、予めキャッシュ制御情報に付加されて、記憶装置11に設定しておく必要がある。
 また、配信メニューの複数の映像コンテンツからキャッシュ配信された映像コンテンツを高い再生確率でユーザに選択させる方法としては、例えば、配信回数の多い映像コンテンツや配信開始間もない新着の映像コンテンツ等、配信メニューにおいてユーザが選択する確率の高い映像コンテンツをキャッシュ制御情報により指定しておくことが望ましい。
[0050]
 また、キャッシュ制御情報に付加した映像コンテンツをユーザに選択させやすい方法としては、表示部21に表示する配信メニューの画面構成において、キャッシュ制御情報に付加した映像コンテンツをユーザが選択したくなる、すなわちユーザがキャッシュ制御情報に付加した映像コンテンツに対する興味を促す画面構成とすることが考えられる。
 図9は、ユーザがキャッシュ制御情報に付加した映像コンテンツに対する興味を促す構成とした、コンテンツ再生端末20の表示部21に表示されたメニュー情報の一例を示す図である。図9のメニュー情報の表示において、ジャンルが「ドラマ」の映像コンテンツの配信タイトルとして、「ドラマコンテンツ1」から「ドラマコンテンツ7」が一覧表として表示されており、各配信タイトルの表示された位置をクリックすることにより、ブラウザ部22がクリックされた配信タイトルを検出し、この配信タイトルの映像コンテンツを再生させる制御信号を、映像コンテンツ再生部23に対して出力する。
 そして、上述したステップS201からステップ204の処理により、ユーザにより選択された映像コンテンツが再生処理されることになる。
[0051]
 図9のように複数の映像コンテンツが一覧表示された場合、一覧の先頭に近い映像コンテンツ程、ユーザの目に留まりやすく再生確率が高い。このため、図9の表示構成の例のいては、テーブルT4の先頭に表示されている「ドラマコンテンツ1」が最も再生確率が高く、テーブルT4の後尾に表示されている「ドラマコンテンツ7」が最も再生確率が低いと考えられる。
 また、図9において、キャッシュ制御情報に記載されており、コンテンツ再生端末20の一時記憶装置25に予めキャッシュ配信される映像コンテンツが「ドラマコンテンツ1」及び「ドラマコンテンツ2」である場合、上述したテーブルT5の先頭に配置するとともに、さらにユーザに注目させるように、「ドラマコンテンツ1」及び「ドラマコンテンツ2」に対して装飾を付加することが考えられる。 
[0052]
 例えば、ユーザに注目させたい映像コンテンツの配信タイトル名に対し、下線を引いたり、あるいは「★おすすめ★」といった文字列などの装飾を付加することにより、キャッシュ制御情報に記載されていない他の映像コンテンツに比較して、ビジュアル的に表示構成を強調する方法がある。図9においては、一例として、「ドラマコンテンツ1」及び「ドラマコンテンツ2」に対し、「★おすすめ★」が付加されている。このように、注目させたい映像コンテンツに対する装飾付与などにより、他の映像コンテンツに比較してメニューにおける表示が強調されることになる。
 この結果、注目させたい映像コンテンツがユーザの目に留まりやすく、ユーザに選択される確率が高まり、映像コンテンツのユーザに再生される確率である再生確率が高くなると考えられる。
[0053]
 したがって、映像コンテンツを一覧としたテーブルT4において、注目させたい映像コンテンツをテーブルの先頭及びその近傍に配置したり、注目させたい映像コンテンツに装飾を施して強調表示、すなわちキャッシュ制御情報に記載されていない映像コンテンツに比較して、ユーザの目に留まりやすい表示形式とすることで、キャッシュ制御情報に参照される映像コンテンツの再生確率が高まり、映像コンテンツの選択から再生までにかかる時間を削減することができる。
[0054]
 また、配信メニューの画面構成を基準とし、ユーザが注目する装飾を施した映像コンテンツのみを、キャッシュ制御情報が参照する映像コンテンツとして決定するのではなく、配信回数の多い映像コンテンツや配信開始間もない新着コンテンツ等、他の基準にもとづき再生確率が高いと判断された映像コンテンツをキャッシュ制御情報で参照しても良い。
 この結果、配信回数の多い、または新着である映像コンテンツを、上述したようにメニュー情報にてユーザの目に留まりやすいメニュー表示やメニュー配置にすることにより、さらに映像コンテンツの選択から再生までにかかる時間を削減することが可能となる。
[0055]
 また、図5のメインメニュー画面から、ユーザがテーブルT1の各ジャンルの配信メニュー(サブメニュー)のいずれかを選択する場合、すなわち複数のメニュー画面をユーザ操作によって切り替えるメニュー画面構成の場合、初期状態でいずれかのジャンルの配信メニューが表示されるように構成するようにしても良い。
 この構成によれば、例えば、初期状態において表示部21に表示されるジャンルのメニュー画面に提示された映像コンテンツは、他のジャンルのメニュー画面に提示される映像コンテンツに比べ再生確率が高いと考えられる。
[0056]
 図10は、初期状態で表示されるメインメニュー及び、メインメニューからユーザの選択操作で、メインメニューから切り替わり表示されるサブメニュー1、2の3つのメニュー画面で構成される場合を示す、メニュー情報、キャッシュ制御情報及び映像コンテンツ等の配信データの参照関係の一例を示す図である。
 この図10においては、キャッシュ制御情報から映像コンテンツ1、映像コンテンツ2、映像コンテンツ3、映像コンテンツ4、及び映像コンテンツ7が参照されている。すなわち、ユーザの目に留まり易いために再生確率が高いと考えられる初期状態で表示されるメインメニューから参照される映像コンテンツ1、映像コンテンツ2及び映像コンテンツ3をキャッシュ制御情報から参照されるようにし、他のサブメニュー画面に比較して、キャッシュ配信を行う映像コンテンツを多くメインメニューに表示される映像コンテンツから多く選択した構成例を示している。
 以上説明したように配信メニューの画面構成に応じてキャッシュ制御情報が参照する映像コンテンツを決定することで、キャッシュのヒット率を高めることが可能である。
[0057]
 また、配信メニューの画面構成を基準にキャッシュ制御情報が参照する映像コンテンツを決定するのではなく、すでに述べた配信回数の多い映像コンテンツや配信開始間もない新着コンテンツ等、他の基準にもとづき再生確率が高いと判断された映像コンテンツをキャッシュ制御情報で参照するように設定し、この設定した映像コンテンツについて、メニュー情報にてユーザの目に留まりやすいメニュー表示やメニュー配置にすることで、さらにキャッシュのヒット率を高める構成も可能である。
[0058]
 また、図9に示す配信メニューの例におけるテーブルT1のジャンルにおいて、キャッシュ制御情報に参照するように設定した映像コンテンツを集めて、例えば「おすすめコンテンツ」といったジャンルを予め設定しておく構成としても良い。
 このように、キャッシュ制御情報にて参照されるよう設定した、複数のジャンルのメニュー画面の各々に点在する再生確率の高い映像コンテンツを、「おすすめコンテンツ」としたジャンルのメニュー画面に集める構成とすることにより、より再生確率の高い映像コンテンツの一覧性が高まることでキャッシュ配信した映像コンテンツに、ユーザが選択する映像コンテンツが含まれる確率が高くなり、選択から再生まで時間を短縮することができる映像コンテンツを選択するヒット率向上が期待できる。
[0059]
 また、図11は、メニュー情報、キャッシュ制御情報及び映像コンテンツ等の各配信データの他の参照関係の構成例を示す図である。この図11の関係図の例に示すように、複数のメニュー情報(メインメニュー、サブメニュー1、サブメニュー2及びサブメニュー3)によって、メインメニュー→サブメニュー→映像コンテンツの順に、選択により表示される階層的な構成の場合、映像コンテンツ選択までに頻繁にメニュー切り替えおよびユーザ操作による配信メニューからの映像コンテンツの選択待ちが発生することになる。
 このような図11に示す参照構成の場合、各メニュー情報に付加するキャッシュ制御情報を共通にすることにより、全てのメニュー情報を受信しなくとも、ユーザ操作待ち時間を有効利用し、より多くの映像コンテンツのキャッシュ処理を行うことが可能になる。
 図11の例においては、階層的な参照構成であるため、メインメニューから直接参照される映像コンテンツは存在しない。ここで、キャッシュ制御情報を複数のメニュー情報に対して共通にするとは、同一の映像コンテンツのURLが記載されたキャッシュ制御情報を、複数のメニュー情報(あるいは記憶装置11に記憶されている全てのメニュー情報)に対して対応付けて記憶装置11に予め設定しておくことを意味している。
 しかしながら、図11に示すように、キャッシュ制御情報の共通化により、メインメニューを表示部21に表示した時点から、サブメニュー1、サブメニュー2及びサブメニュー3のメニュー情報の受信の有無に係らず、メインメニューにより参照されたキャッシュ制御情報で参照される映像コンテンツ1、映像コンテンツ4及び映像コンテンツ7のキャッシュ配信処理が可能となる。
[0060]
<第2の実施形態>
 以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態によるコンテンツ配信システムは、第1の実施形態の構成と同様であるが、ただし、一部の要素の構成、機能が相違する。以下においては、この相違点について説明する。
 第2の実施形態においては、コンテンツ再生端末20における映像コンテンツ再生部23が、映像コンテンツと同様に、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language:スマイル)等のメタデータをプレイリストとして扱い、複数の映像コンテンツを連続再生する機能を別途備える構成としている。この構成により、映像コンテンツの冒頭部分のみをキャッシュ配信し、キャッシュ配信の処理に必要な時間を短縮し、一定時間内に第1の実施形態に比較して、より多くの種類の映像コンテンツを一時記憶装置25に、ユーザが映像コンテンツを選択する前に、事前に記憶させることが可能となる。本実施形態においては、表示部21に表示される映像コンテンツに対応してメニュー情報に記載されているURLは、プレイリストのURLである。すなわち、本実施形態においては、映像コンテンツがそれぞれ複数の部分映像コンテンツに分割され、この部分映像コンテンツと、この部分映像コンテンツに対応する映像コンテンツ毎に部分映像コンテンツの再生順番及び識別情報が記載されたプレイリストとが対応付けられて記憶装置11に予め格納され、このプレイリストのURLが映像コンテンツの識別情報となる。
[0061]
 図12は、上述したメニュー情報、プレイリスト、キャッシュ制御情報及び映像コンテンツを含む配信データの具体的な参照関係の一例を示す図である。この図12に示す配信データの参照関係のように、元の映像コンテンツを複数の部分映像コンテンツに分割し、すなわち部分映像コンテンツ1-1、部分映像コンテンツ1-2、部分映像コンテンツ1-3に分割する。
 そして、部分映像コンテンツを参照するプレイリストを用いることにより、この分割した部分映像コンテンツ1-1、部分映像コンテンツ1-2及び部分映像コンテンツ1-3を、順次連続して再生する構成としても良い。この参照構成により、映像コンテンツ再生部23は、分割前の元の映像コンテンツと同様に、各部分映像コンテンツの再生処理を実現することができる。
[0062]
 この図12に示す参照構成においては、メニュー情報は、元の映像コンテンツの代わりにプレイリストを参照する構成となっている。
 また、キャッシュ制御情報からは、プレイリスト及び元の映像コンテンツの冒頭部分に相当する部分映像コンテンツ、図12の映像コンテンツ1-1のみが参照される。
 この参照構成により、データ送受信部24が一時記憶装置25に記憶する映像コンテンツのデータは、1映像コンテンツに対して、映像コンテンツの冒頭部分である部分映像コンテンツ1-1およびプレイリストとなり、1映像コンテンツ当たりのキャッシュに必要なデータ長が大幅に削減されるため、キャッシュ配信された映像コンテンツを受信し、受信した映像コンテンツを一時記憶装置25に格納するために必要な時間を短縮できる。
[0063]
 上述した参照構成の場合、メニュー情報の参照するキャッシュ制御情報は映像コンテンツのURLの代わりに、この映像コンテンツのプレイリスト及び部分映像コンテンツ1-1のURLを参照する構成となっている。
 このため、ブラウザ部22は、キャッシュ制御情報の参照するプレイリスト及び部分映像コンテンツの配信要求を、プレイリスト及び部分映像コンテンツ1-1の各々のURLを付加して、コンテンツ配信装置10に送信する。
 コンテンツ配信装置10において、データ配信部12は、記憶装置11からプレイリスト及び部分映像コンテンツ1-1を、それぞれのURLにより検索し、それぞれのURLに対応して記憶されているプレイリスト及び部分映像コンテンツを、コンテンツ再生端末20に対して配信する。
[0064]
 次に、第2の実施形態におけるユーザ操作待ち状態における動作を図13を用いて説明する。図13は本実施形態におけるユーザ操作待ち状態における動作例を示すフローチャートを示す図である。
 本実施形態におけるコンテンツ配信システムにおいては、ブラウザ部22は、ユーザ操作を待つだけでなく、ユーザ操作の待ち時間を利用して、プレイリスト及び部分映像コンテンツのキャッシュ処理を行う。以下に、ユーザ操作待ち状態における映像コンテンツのキャッシュ配信の動作例について説明する。
 ステップS301:
 コンテンツ再生端末20において、データ送受信部24は、ステップS002で取得したキャッシュ制御情報に基づき、このキャッシュ制御情報が参照するプレイリスト及び部分映像コンテンツが一時記憶装置25に保存済みか否かをチェックする。
 ここで、一時記憶装置25には、部分映像コンテンツと、この部分映像コンテンツを識別する配信元識別子としてのURLと、プレイリストと、このプレイリストを識別する配信元識別子としてのURLが対応付けられて記録されている。
 したがって、データ送受信部24は、一時記憶装置25に記憶されている部分映像コンテンツのURLと、キャッシュ制御情報に記述された部分映像コンテンツのURLとを比較し、かつ一時記憶装置25に記憶されているプレイリストのURLと、キャッシュ制御情報に記述されたプレイリストのURLとの比較を行う。
 そして、データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記述されたプレイリストのURL全てと、このプレイリストに対応する部分映像コンテンツのURLの全てとが一時記憶装置25に存在するか否かにより、キャッシュ制御情報の示すキャッシュ配信を行うプレイリスト及び部分映像コンテンツが全てキャッシュ配信され、一時記憶装置25に記憶されているか否かの判定を行う。
 この結果、データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記載された、キャッシュ配信を行うプレイリスト及び部分映像コンテンツが、全て一時記憶装置25に存在する場合、キャッシュ配信によるプレイリスト及び部分映像コンテンツの受信の処理を終了し、ユーザの表示部21の配信メニューにおける映像コンテンツが選択されるまで待機状態となる。
 一方、データ送受信部24は、キャッシュ配信を行うプレイリスト及び部分映像コンテンツのうち、1つでも一時記憶装置25に存在しない場合、処理をステップS302へ進める。
[0065]
 ステップS302:
 データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記載されたプレイリスト及び部分映像コンテンツのURLのうち、一時記憶装置25に記憶されていないプレイリスト及び部分映像コンテンツのURLを抽出し、このプレイリスト及び部分映像コンテンツのデータ配信要求に、このプレイリスト及び部分映像コンテンツのURLを付加してコンテンツ配信装置10に対して送信する。
 コンテンツ配信装置10において、データ配信部12は、データ送受信部24から送信されたデータ配信要求からプレイリスト及び部分映像コンテンツのURLを抽出し、メニュー情報、キャッシュ制御情報の場合と同様に、この抽出したURLが示すプレイリスト及び部分映像コンテンツを記憶装置11から読み出し、コンテンツ再生端末20に対して配信する。コンテンツ再生端末20は、プレイリスト及び部分映像コンテンツを受信し、処理をステップS303へ進める。
[0066]
 ステップS303:
 データ送受信部24は、コンテンツ配信装置10から配信されたプレイリスト及び部分映像コンテンツを受信すると、受信したプレイリストと、このプレイリストを識別するURLと、部分映像コンテンツと、この部分映像コンテンツを識別するURLとを対応付けて一時記憶装置25に対して書き込んで記憶させ、処理をステップS301へ進める。
 以上のような手順にて、ユーザ操作待ち時間を利用したプレイリスト及び部分映像コンテンツのキャッシュ配信の処理が行われる。
[0067]
 次に、映像コンテンツ再生処理状態における映像コンテンツ再生処理の動作について図14を用いて説明する。図14は、本実施形態における映像コンテンツ再生処理状態における映像コンテンツ再生処理の動作例を示すフローチャートである。
 ステップS401:
 ユーザが表示部21に表示されている配信メニューにおける映像コンテンツから、何れかの映像コンテンツをクリックして選択する。
 ブラウザ部22は、配信メニューからユーザが選択した映像コンテンツに対応付けられたURL、すなわちプレイリストのURLを、メニュー情報の映像コンテンツの文字列と、対応付けられているURLとの記載から抽出し、このURLの示すプレイリストに対応した映像コンテンツの再生を映像コンテンツ再生部23に対して要求する。このとき、ブラウザ部22は、ユーザの選択した映像コンテンツに対応するプレイリストのURLを付加した再生要求を、映像コンテンツ再生部23に対して送信する。
 そして、映像コンテンツ再生部23は、ブラウザ部22から供給されたURLが付加された、プレイリストのデータ取得要求を、データ送受信部24に対して出力する。
 データ取得要求が供給されると、データ送受信部24は、データ取得要求に含まれるプレイリストのURLを抽出し、このURLをキーとして一時記憶装置25を検索し、すなわち、データ取得要求に付加されたURLと、一時記憶装置25にプレイリストの識別子として記録されたURLとの比較を行い、データ取得要求に付加されたURLと同一のURLの有無を検出する。
 検出結果において、データ送受信部24は、データ取得要求に付加されたURLと同一のURLが一時記憶装置25に記憶されている場合、処理をステップS402へ進め、一方、データ取得要求に付加されたURLと同一のURLが一時記憶部25に記憶されていない場合、処理をステップS404へ進める。
[0068]
 ステップS402:
 次に、データ送受信部24は、データ取得要求に付加されたURLに対応するプレイリストの配信要求をコンテンツ配信装置10に対して行わず、このデータ取得要求に付加されたプレイリストのURLに対応するプレイリストを一時記憶装置25から読み出す。
 そして、データ送受信部24は、一時記憶装置25から読み出したプレイリストをブラウザ部22に出力する。
 ブラウザ部22は、プレイリストが供給されると、このプレイリストに記載された部分コンテンツのURLを、一時記憶装置25からこのURLに対応する部分映像コンテンツを読み出して再生する制御情報に付加して、映像コンテンツ再生部23に対して出力する。
 映像コンテンツ再生部23は、上記制御情報が供給されると、制御情報に記載されているURLに対応する部分コンテンツを一時記憶装置25からデータ送受信部24を介して読み出し、読み出した部分映像コンテンツを表示部21に表示することにより再生処理を行う。
 また、ブラウザ部22は、映像コンテンツ再生部23が一時記憶装置25から読み出した部分映像コンテンツの再生を行っている際、現在再生されている部分映像コンテンツに対応するプレイリストに記述されている他の部分映像コンテンツを抽出する。すなわち、ブラウザ部22は、キャッシュ配信が終了していない部分映像コンテンツを、一時記憶装置25から、プレイリストに記載された部分映像コンテンツのURLと、一時記憶装置25に記憶されている部分映像コンテンツのURLを比較し、プレイリストに記述されたもので、一時記憶装置25に記憶されていない部分コンテンツのURLを抽出する。
 そして、ブラウザ部22は、現在再生している映像コンテンツに対応するプレイリストに記載されているが、一時記憶装置25に記憶されていない部分映像コンテンツの配信要求を、これらの部分映像コンテンツのURLを付加し、プレイリストに記載された順番に、コンテンツ配信装置10に対して送信し、処理をステップS403へ進める。
[0069]
 ステップS403:
 次に、コンテンツ配信装置10において、データ配信部12は、コンテンツ再生端末20から送信された部分映像コンテンツの配信要求を受信すると、この配信要求から部分映像コンテンツのURLを抽出する。
 そして、データ配信部12は、抽出したURLをキーとして、記憶装置11から部分映像コンテンツを検索し、抽出したURLに対応する部分映像コンテンツを読み出し、順次、コンテンツ再生端末20に対して配信する。
 部分映像コンテンツが配信されると、データ送受信部24は、配信要求した映像コンテンツのプレイリストのURLに対応させて、部分映像コンテンツと、この部分映像コンテンツのURLとを、一時記憶装置25に書き込む。
 ここで、部分映像コンテンツは、プレイリストの順番に配信されるため、現在再生している部分映像コンテンツの再生が終了する前に、次に再生順番の部分映像コンテンツの配信を受け、一時記憶装置25に記憶することができる。
 そして、ブラウザ部22は、プレイリストの順番に、部分映像コンテンツを再生する制御情報を、この部分映像コンテンツのURLとともに、映像コンテンツ再生部23に出力する。
 映像コンテンツ再生部23は、上記制御情報が供給されると、制御情報に記載されているURLに対応する部分コンテンツを一時記憶装置25から読み出し、読み出した部分映像コンテンツを表示部21に表示することにより再生処理を行う。
[0070]
 ステップS404:
 データ送受信部24は、プレイリスト及び部分映像コンテンツのキャッシュ配信による受信処理(ステップS302)が実行中であるか否かをチェックし、実行中である場合、処理をステップS405へ進め、実行中でない場合、処理をステップS406へ進める。
 ここで、データ送受信部24は、受信処理をしているプレイリストのURLと、データ取得要求に付加されたURLとを比較して、一致する場合、プレイリスト及び部分映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中であることを検出し、一致しない場合、プレイリスト及び部分映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中でないことを検出する。
 そして、データ送受信部24は、上述したように、プレイリスト及び部分映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中の場合、処理をステップS405へ進め、一方、映像コンテンツをキャッシュ配信により受信中でない場合、処理をステップS406へ進める。
[0071]
 ステップS405:
 データ送受信部24は、実行中のプレイリスト及び部分映像コンテンツのキャッシュ処理(ステップS302)におけるプレイリスト及び部分映像コンテンツの受信を中断し、処理をステップS406へ進める。
[0072]
 ステップS406:
 ブラウザ部22は、配信要求された映像コンテンツに対応するプレイリストに記載された部分映像コンテンツの配信要求を、これらの部分映像コンテンツのURLを付加し、プレイリストに記載された順番に、コンテンツ配信装置10に対して送信する。
 そして、コンテンツ配信装置10において、データ配信部12は、コンテンツ再生端末20から送信された部分映像コンテンツの配信要求を受信すると、この配信要求から部分映像コンテンツのURLを抽出する。
 そして、データ配信部12は、抽出したURLをキーとして、記憶装置11から部分映像コンテンツを検索し、抽出したURLに対応する部分映像コンテンツを読み出し、順次、コンテンツ再生端末20に対して配信する。
 部分映像コンテンツが配信されると、データ送受信部24は、配信要求した映像コンテンツのプレイリストのURLに対応させて、部分映像コンテンツと、この部分映像コンテンツのURLとを、一時記憶装置25に書き込む。
 ここで、部分映像コンテンツは、プレイリストの順番に配信されるため、現在再生している部分映像コンテンツの再生が終了する前に、次に再生順番の部分映像コンテンツの配信を受け、一時記憶装置25に記憶することができる。
 そして、ブラウザ部22は、プレイリストの順番に、部分映像コンテンツを再生する制御情報を、この部分映像コンテンツのURLとともに、映像コンテンツ再生部23に出力する。
 映像コンテンツ再生部23は、上記制御情報が供給されると、制御情報に記載されているURLに対応する部分コンテンツを一時記憶装置25から読み出し、読み出した部分映像コンテンツを表示部21に表示することにより再生処理を行う。
[0073]
 また、プレイリストを利用する構成の代わりに、キャッシュ処理にて所定サイズの映像コンテンツを部分受信し、一時記憶装置25にキャッシュ(一時記憶)する構成でも同様の効果を得ることができる。
 このように、映像コンテンツの冒頭部分を部分受信し、一時記憶装置25に予め記憶させる(キャッシュする)構成の場合、一時記憶装置25に記憶された映像コンテンツを再生する際、続いて再生を行う映像コンテンツの冒頭部分以外を、コンテンツ配信装置10に対して配信要求し受信する必要がある。
 この部分受信する映像コンテンツのサイズは、コンテンツ再生端末20の種類毎に予め設定されている構成でも良いし、コンテンツ配信装置10において、キャッシュ制御情報に予め部分受信する映像コンテンツの冒頭部分のサイズの情報(例えば、映像コンテンツの最初からのGOP数など)を付与しておく構成でも良い。
 部分受信する映像コンテンツのサイズの情報を予めキャッシュ制御情報に付加する構成の場合、コンテンツ再生端末20においては、キャッシュ制御情報に付与された当該サイズの情報に従い部分受信する部分映像コンテンツの配信要求及び再生処理を制御する構成とする。
[0074]
 データ送受信部24は、冒頭部分を部分受信し、一時記憶装置25に記憶した映像コンテンツが選択された場合、部分受信した冒頭部分のサイズ以降の映像コンテンツのデータを、コンテンツ配信装置10に対して、映像コンテンツのURLと、冒頭部分のサイズの情報とを付加した配信要求を行う。
 データ配信部12は、映像コンテンツのURLと、冒頭部分のサイズの情報とが付加された配信要求を受信すると、記憶装置11からこの映像コンテンツの冒頭部分のサイズ以降のデータを読み出し、この映像コンテンツのURLを付加し、この映像コンテンツをコンテンツ再生端末20に配信する。
 これにより、データ送受信部24は、一時記憶装置25に記憶されている対応する映像コンテンツを、配信された映像コンテンツに付加されたURLより検出し、冒頭部分のサイズ以降に配信された映像コンテンツのデータを連結させて記憶させる。
 なお、キャッシュ制御情報に付与された上記サイズの情報に従い、部分受信を行う構成においては、配信される映像コンテンツ毎に、映像コンテンツの再生速度(例えば、単位時間当たりに表示する画像数)に対応して、予め最適化されたサイズで一時記憶装置25に記憶させることが可能である。
[0075]
 上述したように、コンテンツ再生端末20が、映像コンテンツの再生開始に必要な冒頭部分を部分受信して、一時記憶装置25に記憶させる処理とすることにより、短時間に複数の映像コンテンツの一時記憶装置25に対するキャッシュを行うことが可能となり、当該キャッシュされた映像コンテンツを即時再生を行うことが可能であるとともに、限られた記憶容量の一時記憶装置25を用い、大量の映像コンテンツを即時再生のためにキャッシュすることができる。
[0076]
<第3の実施形態>
 次に、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態によるコンテンツ配信システムは、第1の実施形態の構成に適用可能であり、図1に示す第1の実施形態の構成と同様である。
 第1の実施形態と異なる点は、ユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作である。図7の第1の実施形態におけるユーザ操作待ち状態に対し、第3の実施形態においては、ステップS104のメニュー更新の処理が追加されている。図15を参照して、第3の実施形態のユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作を説明する。図15は、本実施形態のユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作例を示すフローチャートである。
 図15のステップS101からステップS103までの処理は、図7のフローチャートにおけるステップS101からステップS103までの処理と同様のため、説明を省略する。
[0077]
 ステップS104:
 データ送受信部24は、ステップS103においてキャッシュ配信により受信した映像コンテンツのURLを、一時記憶装置25に記憶させる毎に、この受信した映像コンテンツのURLをブラウザ部22に対して出力する。
 ブラウザ部22は、データ送受信部24から一時記憶装置25に記憶された映像コンテンツのURLが供給されると、メニュー情報の変更を行い、処理をステップS101へ進める。
 すなわち、ブラウザ部22は、一時記憶装置25に記憶されている映像コンテンツを表示部21に表示する際、この映像コンテンツを強調表示に変更する処理を行う。
[0078]
 上述したように、ステップS104の処理は、キャッシュ配信された映像コンテンツが一時記憶装置25に記憶され、この映像コンテンツを一時記憶装置25から読み出して、再生する処理が可能となると、ユーザの目に止まりやすいメニュー表示やメニュー配置になるようメニュー画面の構成を更新する。
 このように、キャッシュ配信による受信処理が完了した映像コンテンツについて、ユーザの目に止まりやすいメニュー表示やメニュー配置になるようメニュー画面を更新することで、配信メニューに表示されている映像コンテンツのなかから、一時記憶装置25に記憶されている映像コンテンツをユーザが選択する際のヒット率を向上させることができる。
[0079]
<第4の実施形態>
 次に、図面を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態によるコンテンツ配信システムは、第1の実施形態の構成と同様であるが、ただし、一部の要素の構成、機能が相違する。以下においては、この相違点について説明する。
 第1の実施形態と異なる点は、ユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作である。本実施形態においては、キャッシュ制御情報に各映像コンテンツに対して属性情報を付与した構成とし、コンテンツ再生端末20の能力や、ユーザ嗜好に適応したキャッシュ配信の処理を行う構成としたものである。
 すなわち、キャッシュ制御情報に記載された各映像コンテンツに付加された属性情報を基に、各映像コンテンツのキャッシュ配信による受信順序を、各コンテンツ再生端末20毎にブラウザ部22が設定するステップである。
[0080]
 図16を参照して、第4の実施形態のユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作を説明する。図16は、本実施形態のユーザ操作待ち状態におけるキャッシュ配信による映像コンテンツの受信処理の動作例を示すフローチャートである。図7のフローチャートで説明したステップS101からステップS103のステップに加え、新たにステップS100の処理が加わった構成となっている。図16のステップS101からステップS103までの処理は、ステップS102を除き、図7のフローチャートにおけるステップS101からステップS103までの処理と同様のため、説明を省略する。
[0081]
 ステップS100:
 データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツ毎に付加された属性情報を、このキャッシュ制御情報から読み込む。
 そして、データ送受信部24は、予め内部に設定された映像コンテンツの選択基準と、キャッシュ制御情報から読み込んだ属性情報とを比較し、選択基準と一致する属性情報を有する映像コンテンツをキャッシュ制御情報から選択する。
 映像コンテンツの選択が終了すると、データ送受信部24は、選択基準と一致する属性情報を有する映像コンテンツの配信要求を、選択基準と一致しない属性情報を有する映像コンテンツに対して優先して行う。
[0082]
 また、ステップS102においても、データ送受信部24は、キャッシュ制御情報に記載されているが、一時記憶装置25に記憶されていない映像コンテンツの配信要求を行う際、選択基準と一致する属性情報を有する映像コンテンツをキャッシュ制御情報から選択する。そして、選択基準と一致する属性情報を有する映像コンテンツの配信要求を、選択基準と一致しない属性情報を有する映像コンテンツに対して優先して行う。
[0083]
 例えば、属性情報として、キャッシュ配信を供給する映像コンテンツのデータ長(例えば、バイト数)を用いた場合、予め判断基準として「データ長の少ない映像コンテンツから配信要求を行う」というように設定しておく。これにより、データ送受信部24は、キャッシュ制御情報から少ない順に映像コンテンツを抽出し、データ長の少ない順に映像コンテンツを優先的に配信要求して受信することにより、短時間により多くの映像コンテンツをキャッシュすることができる。また、一時記憶装置25の記憶容量が限られた(例えば、記憶能力の低い)コンテンツ再生端末20でも、多くの映像コンテンツを一時記憶装置25に予め記憶するにキャッシュ処理を行うことが可能となる。
[0084]
 また、例えば、キャッシュ制御情報に記載する映像コンテンツの属性情報として、この映像コンテンツが属するジャンル情報を用いた場合、判断基準としてユーザが嗜好するジャンルを予めデータ送受信部24に設定しておく構成としても良い。
 この場合、データ送受信部24は、ユーザが嗜好するジャンルに一致する映像コンテンツをキャッシュ制御情報から抽出し、キャッシュ制御情報に記載された他の映像コンテンツに比較し、優先的に配信要求を行って、配信された映像コンテンツを一時記憶装置25に記憶させておく。これにより、ユーザが配信メニューから選択する映像コンテンツが、一時記憶装置25に記憶されている映像コンテンツとが一致する可能性、すなわちキャッシュのヒット率を向上させることが可能である。
[0085]
<第5の実施形態>
 次に、図面を参照して、本発明の第5の実施形態について説明する。図17は、第5の実施形態によるコンテンツ配信システムの構成例を示すブロック図である。図17において、第1の実施形態の図1と構成と同様な構成には同一の符号を付してある。以下、第5の実施形態が第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。
 第1の実施形態と異なる点は、キャッシュ制御情報が記憶装置11に予め記憶されているのではなく、コンテンツ再生端末20から配信データ(例えば、メニュー情報)の配信要求に付加された各種識別情報(コンテンツ再生端末20の利用ユーザを識別するユーザ識別情報や、コンテンツ再生端末20を識別する端末識別情報などの配信先識別情報、コンテンツ再生端末20の能力を識別する能力識別情報)により、コンテンツ配信装置10がコンテンツ再生端末20毎に、適応的に各コンテンツ再生端末20に配信するキャッシュ制御情報を生成して配信する構成である。ここで、能力識別情報は、再生可能な画像サイズや再生できる映像コンテンツのデータ形式、音声のコーデックの種別、一時記憶装置25の記憶容量などである。
[0086]
 図27において、例えば、記憶装置11には、第1の実施形態のキャッシュ制御情報に変えて、各コンテンツ再生端末20毎の映像コンテンツ配信履歴が記憶される配信履歴データベースの領域が設けられている。この配信履歴データベースは、データ配信要求に付加されたユーザ識別情報または端末識別情報などの配信先識別情報と、この配信先識別情報の示すコンテンツ再生端末20に配信した映像コンテンツのURLとが対応付けられて記憶されている。
 キャッシュ制御情報生成部13は、データ配信要求、例えばメニュー情報の配信要求に付加された各種識別情報と、配信先識別情報とから、各コンテンツ再生端末20に対するキャッシュ制御情報を生成する。
[0087]
 このとき、キャッシュ制御情報生成部13は、配信要求から配信先識別情報を抽出し、この配信先識別情報をキーとして、記憶装置11の配信履歴データベースを検索し、この配信先識別情報に対応付けられて記憶されている映像コンテンツを抽出する。
 そして、キャッシュ制御情報生成部13は、抽出した映像コンテンツのジャンルを映像コンテンツに付加されて記憶装置11に記憶されているジャンルの識別情報により判定し、配信要求された映像コンテンツの多いジャンルを抽出する。
 ジャンルの抽出が終了すると、キャッシュ制御情報生成部13は、記憶装置11に記憶されている映像コンテンツにおいて、抽出されたジャンルに含まれる映像コンテンツの中から、コンテンツ再生端末20の能力識別情報に対応する映像コンテンツを選択する。さらに、キャッシュ制御情報生成部13は、選択した映像コンテンツのURLをキャッシュ制御情報に付加し、メニュー情報とともにこのキャッシュ制御情報を、データ配信部12を介してコンテンツ再生端末20に配信する。ここで、映像コンテンツには、記憶装置11において、ジャンルを判別する情報のみでなく、データ量(GOP数)、データ形式、音声のコーデックの種別を示すデータが付加されている。
[0088]
 上述した構成により、本第5の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、配信先識別情報毎に、記憶装置11の配信履歴データベースに記録された配信履歴を基に、各コンテンツ再生端末20において、過去に配信要求された映像コンテンツのジャンルにより、このコンテンツ再生端末20を操作しているユーザの嗜好を分析し、各ユーザの嗜好及びコンテンツ再生端末の能力に対応したキャッシュ制御情報を生成するため、ユーザ嗜好に適応した映像コンテンツを含むキャッシュ制御情報を、コンテンツ再生端末それぞれに個別に配信することが可能である。
 また、データ配信部12は、コンテンツ再生端末20から映像コンテンツの配信要求があり、要求された映像コンテンツの配信を行った後、コンテンツ再生端末20から実際に配信要求された映像コンテンツのURLと、配信要求に付加されている配信先識別情報とを対応付けて、記憶装置11の配信履歴データベースに記憶する。
[0089]
 また、コンテンツ再生端末20がデータ配信要求と共に送信するユーザ識別情報としては、アカウント名、パスワードの組で表されるユーザ認証情報やコンテンツ配信装置10によって設定されるセッションクッキーなどを利用しても良い。
 また、端末識別情報としては、コンテンツ再生端末20の製造番号等の端末固有番号を利用したり、ユーザ識別情報の場合と同様に、セッションクッキーなどを利用しても良い。
 また、能力識別情報としては、HTTPリクエストヘッダに含まれるユーザエージェント名等を利用することが可能である。すなわち、当該ユーザエージェント名を用いて、例えばコンテンツ再生端末20の一時記憶装置25の記憶容量を検出する。そして、この検出した一時記憶装置25の記憶容量に応じて、予め設定された記憶容量と映像コンテンツのデータ量及び映像コンテンツの数との対応に基づき映像コンテンツを記憶装置11から選択し、選択された映像コンテンツのURLが記載されたキャッシュ制御情報を、各コンテンツ再生端末20に対して配信する構成としても良い。
[0090]
 また、上述してきた説明においては、コンテンツ再生端末20におけるデータ送受信部24が、受信したキャッシュ制御情報に記載されている映像コンテンツのURLに基づいて、このURLを配信要求として映像コンテンツのキャッシュ配信による配信要求を行うとして説明してきた。
 このURLを記載したキャッシュ制御情報に代え、コンテンツ配信装置10がコンテンツ再生端末20に対して、メニュー情報に、HTML形式のブラウザ部22において実行可能なECMA(European Computer Manufacture Association:エクマ)Script(スクリプト)やJava(登録商標)(ジャバ)アプレット等のプログラムを付加して配信する構成としても良い。コンテンツ再生端末20がメニュー情報を受信すると、ブラウザ部22は、メニュー情報から、このメニュー情報に付加されたプログラムを抽出し、当該プログラムを実行する。このプログラムは、起動されると、内部に記載されたURLにより、映像コンテンツの配信要求を、データ送受信部24を介してコンテンツ配信装置10に対して行う。
 そして、データ送受信部24は、コンテンツ配信装置10から配信された映像コンテンツを、当該映像コンテンツのURLと対応付けて、一時記憶装置25へ記憶させる。
 上述したように、ECMAScriptやJava(登録商標)アプレット等のプログラムを用い、映像コンテンツのキャッシュ配信における配信制御を行うことにより、コンテンツ配信サービス事業者毎に異なるキャッシュ配信の制御を行う等ができる。
 これにより、映像コンテンツをコンテンツ再生端末20へ送信する際に、プログラムの記述を代えることにより、各コンテンツ再生端末20に対して、柔軟なキャッシュ配信の制御を行うことが可能である。
[0091]
 また、図1及び図17におけるブラウザ部22及び映像コンテンツ再生部23の機能、図1におけるデータ配信部12、図17におけるデータ配信部12及びキャッシュ制御情報生成部13を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより映像コンテンツの配信制御及び映像コンテンツの再生制御の管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
[0092]
 また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
 また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
[0093]
 以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

産業上の利用可能性

[0094]
 本発明は、コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置において用いて好適であり、映像コンテンツの配信要求から映像コンテンツの再生開始まで待ち時間を、従来の配信方式に比較して短縮することができる。

符号の説明

[0095]
 1…コンテンツ配信システム 10…コンテンツ配信装置 11…記憶装置 12…データ配信部 13…キャッシュ制御情報生成部 20…コンテンツ再生端末 21…表示部 22…ブラウザ部 23…映像コンテンツ再生部 24…データ送受信部 25…一時記憶装置 30…通信ネットワーク

請求の範囲

[請求項1]
 ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムであって、
 前記コンテンツ配信装置は、
 少なくとも複数の映像コンテンツと、当該映像コンテンツの一覧である前記映像コンテンツと当該映像コンテンツの識別情報が記載されたメニュー情報とが記憶された記憶部と、
 前記メニュー情報に対し、配信メニューに記載された少なくとも1つの映像コンテンツを記載したキャッシュ制御情報を付加し、前記コンテンツ再生端末に配信し、前記映像コンテンツを示す識別情報を前記コンテンツ再生端末から受信すると、当該識別情報に対応した映像コンテンツを前記記憶部から読み出し、前記コンテンツ再生端末に送信するデータ配信部と
 を有し、
 前記コンテンツ再生端末は、
 表示部と、
 一時記憶部と、
 前記メニュー情報及び前記映像コンテンツを前記表示部に表示させる映像コンテンツ再生部と、
 前記表示部に前記メニュー情報に基づいて表示された配信メニューの映像コンテンツのなかから選択された映像コンテンツの前記識別情報を、配信要求に付加して前記コンテンツ配信装置に送信するブラウザ部と、
 前記メニュー情報にキャッシュ制御情報が付加されている場合、ユーザが前記配信メニューから映像コンテンツを選択する前に、当該キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツの配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信し、当該配信要求に対応して配信された映像コンテンツを前記一時記憶部に書き込むデータ送受信部と
 を有する、
 ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
[請求項2]
 前記記憶部において、複数の前記メニュー情報に対し、同一の映像コンテンツの識別情報が記載されたキャッシュ制御情報が対応付けられて記憶されていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
[請求項3]
 前記映像コンテンツがそれぞれ複数の部分映像コンテンツに分割され、当該部分映像コンテンツと、当該部分映像コンテンツに対応する映像コンテンツ毎に当該部分映像コンテンツの再生順番及び識別情報が記載されたプレイリストとが対応付けられて前記記憶部に格納され、当該プレイリストに前記映像コンテンツの識別情報が付与されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
[請求項4]
 前記データ送受信部がキャッシュ制御情報に記載された前記映像コンテンツの配信要求を行った際、前記データ配信部が配信要求された映像コンテンツの再生開始点から所定のデータ量である冒頭部分を前記コンテンツ再生端末に送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
[請求項5]
 前記ブラウザ部は、
 前記配信メニューを表示部に表示する際、前記キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツを、当該キャッシュ制御情報に記載されていない映像コンテンツに対し、視覚的に強調された表示形式により表示することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
[請求項6]
 前記ブラウザ部は、
 前記キャッシュ制御情報に記載され、一時記憶部に記憶された一つあるいは複数の映像コンテンツを、配信メニューにおける映像コンテンツを1つのジャンルとし、前記配信メニューに他のジャンルとともに表示することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載することを特徴とするコンテンツ配信システム。
[請求項7]
 前記キャッシュ制御情報には、前記映像コンテンツ毎に属性情報が付加されており、
 前記データ送受信部は、前記属性情報に基づいて、前記キャッシュ制御情報に記載されている映像コンテンツの配信要求を行う順番を決定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
[請求項8]
 前記属性情報が前記映像コンテンツのデータ長であり、
 前記データ送受信部は、前記キャッシュ制御情報に記載されている前記映像コンテンツにおいて、前記データ長が小さい順番に、前記映像コンテンツの配信要求を行うことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ配信システム。
[請求項9]
 前記属性情報が前記映像コンテンツのジャンルを示した情報であり、
 前記データ送受信部は、前記キャッシュ制御情報に記載されている前記映像コンテンツにおいて、予め内部に設定されているジャンルと同一のジャンルを示す属性情報が付加された映像コンテンツの配信要求を、異なるジャンルを示す属性情報を有する映像コンテンツに比較して優先的に行うことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ配信システム。
[請求項10]
 前記コンテンツ配信装置は、
 配信要求された前記映像コンテンツの識別情報と、当該映像コンテンツの配信要求元を識別する配信先識別情報を対応付けて記憶する配信履歴データベースと、
 前記配信履歴データベースに記録された配信履歴に基づき、前記配信先識別情報毎に、異なるキャッシュ制御情報を生成するキャッシュ制御情報生成部とをさらに有し、
 前記キャッシュ制御情報生成部は、前記配信先識別情報に対応した前記配信履歴を読み出し、前記配信先識別情報毎に異なるキャッシュ制御情報を生成し、
 データ配信部は、前記キャッシュ制御情報性生成部が生成したキャッシュ制御情報を、前記配信先識別情報に対応したコンテンツ再生端末に配信することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
[請求項11]
 ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムにおいて用いられるコンテンツ配信装置であって、
 少なくとも複数の映像コンテンツと、当該映像コンテンツの一覧である前記映像コンテンツと当該映像コンテンツの識別情報が記載されたメニュー情報とが記憶された記憶部と、
 前記メニュー情報に対し、配信メニューに記載された少なくとも1つの映像コンテンツを記載したキャッシュ制御情報を付加し、前記コンテンツ再生端末に配信し、前記映像コンテンツを示す識別情報を前記コンテンツ再生端末から受信すると、当該識別情報に対応した映像コンテンツを前記記憶部から読み出し、前記コンテンツ再生端末に送信するデータ配信部と
 を有することを特徴とするコンテンツ配信装置。
[請求項12]
 ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムにおいて用いられるコンテンツ再生端末であって、
 表示部と、
 一時記憶部と、
 前記メニュー情報及び前記映像コンテンツを前記表示部に表示させる映像コンテンツ再生部と、
 前記表示部に前記メニュー情報に基づいて表示された配信メニューの映像コンテンツのなかから選択された映像コンテンツの前記識別情報を、配信要求に付加して前記コンテンツ配信装置に送信するブラウザ部と、
 前記メニュー情報にキャッシュ制御情報が付加されている場合、ユーザが前記配信メニューから映像コンテンツを選択する前に、当該キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツの配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信し、当該配信要求に対応して配信された映像コンテンツを前記一時記憶部に書き込むデータ送受信部と
 を有する、
 ことを特徴とするコンテンツ再生端末。
[請求項13]
 ネットワークを介してコンテンツ配信装置からコンテンツ再生端末に映像コンテンツをオンデマンド配信するコンテンツ配信システムを用いたコンテンツ配信方法であって、
 前記コンテンツ配信装置において、
 データ配信部が、配信する映像コンテンツを示すメニュー情報に対し、配信メニューに記載された少なくとも1つの映像コンテンツを記載したキャッシュ制御情報を付加し、前記コンテンツ再生端末に配信し、前記映像コンテンツを示す識別情報を前記コンテンツ再生端末から受信すると、当該識別情報に対応した映像コンテンツを、少なくとも複数の映像コンテンツと、当該映像コンテンツの一覧である前記映像コンテンツと当該映像コンテンツの識別情報が記載されたメニュー情報とが記憶された記憶部から読み出し、前記コンテンツ再生端末に送信する過程
 を有し、
 前記コンテンツ再生端末において、
 映像コンテンツ再生部が、前記メニュー情報及び前記映像コンテンツを表示部に表示させると、
 ブラウザ部が、記表示部に前記メニュー情報に基づいて表示された配信メニューの映像コンテンツのなかから選択された映像コンテンツの前記識別情報を、配信要求に付加して前記コンテンツ配信装置に送信する過程と、
 データ送受信部が、前記メニュー情報にキャッシュ制御情報が付加されている場合、ユーザが前記配信メニューから映像コンテンツを選択する前に、当該キャッシュ制御情報に記載された映像コンテンツの配信要求を前記コンテンツ配信装置に送信し、当該配信要求に対応して配信された映像コンテンツを一時記憶部に書き込む過程と
 を有する、
 ことを特徴とするコンテンツ配信方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]