処理中

しばらくお待ちください...

設定

設定

出願の表示

1. WO2011071158 - 自動水栓、吐水装置

Document

明 細 書

発明の名称 自動水栓、吐水装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044  

先行技術文献

特許文献

0045  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0046   0047   0048   0049   0050  

課題を解決するための手段

0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073  

発明の効果

0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122  

図面の簡単な説明

0123  

発明を実施するための形態

0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203   0204   0205   0206   0207   0208   0209   0210   0211   0212   0213   0214   0215   0216   0217   0218   0219   0220   0221   0222   0223   0224   0225   0226   0227   0228   0229   0230   0231   0232   0233   0234   0235   0236   0237   0238   0239   0240   0241   0242   0243   0244   0245   0246   0247   0248   0249   0250   0251   0252   0253   0254   0255   0256   0257   0258   0259   0260   0261   0262   0263   0264   0265   0266   0267   0268   0269   0270   0271   0272   0273   0274   0275   0276   0277   0278   0279   0280   0281   0282   0283   0284   0285   0286   0287   0288   0289   0290   0291   0292   0293   0294   0295   0296   0297   0298   0299   0300   0301   0302   0303   0304   0305   0306   0307   0308   0309   0310   0311   0312   0313   0314   0315   0316   0317   0318   0319   0320   0321   0322   0323   0324   0325   0326   0327   0328   0329   0330   0331   0332   0333   0334   0335   0336   0337  

符号の説明

0338  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34   35   36   37   38   39   40   41   42   43  

明 細 書

発明の名称 : 自動水栓、吐水装置

技術分野

[0001]
 この発明はセンサによる検知対象の検知に基づいて自動吐水する自動水栓に関する。
 また、この発明は発光部と受光部とを備えた光センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓に関し、特に水滴の付着による誤検知を防止するための技術手段に特徴を有するものに関する。また、この発明は自動水栓に関し、詳しくはセンサへの水滴の付着による誤検知を防止するための技術手段に特徴を有するものに関する。また、この発明は吐水管を備えた吐水装置に関し、詳しくは吐水管の先端部の内側に装着されて吐水管内の水路の先端の吐水口を形成する筒状の吐水口部材と、吐水口から吐出される吐水のパターンを制御する吐出端部材とを備えた吐水装置に関する。また、の発明は、センサによる検知に基づいて吐水口から自動的に吐水する自動水栓に関する。

背景技術

[0002]
 従来より、吐水管の前端部(先端部)に吐水口部材とセンサとを設け、センサによる手等の検知対象の検知により吐水口部材から吐水する自動水栓が広く使用されている。
[0003]
 例えば下記特許文献1に、この種の自動水栓が開示されている。
 この特許文献1に示された自動水栓は、吐水管の前端(先端)側の部分が水平向きをなしていて、その前端側の開口の開口面が下向きをなしており、そしてその開口の上側の位置に吐水口部材とセンサとが配置されている。
 しかしながらこの自動水栓の場合、吐水管の前端側の開口が使用者から見えない位置にあり、従って使用者にとって吐水がどこから出るのかが分らず、水栓が使いづらいといった問題がある。
[0004]
 また吐水口部材が実質下向きをなしているために、吐水口部材からの吐水の水流がほぼ真下向きの水流となるのに加えて、センサもまた同じく下向きをなしているため、吐出された水流(吐水)の拡がりとセンサの検知エリアとが重複し易く、センサが水流を誤って検知対象と誤検知してしまう恐れがある。
 更にセンサが下向きをなしているために、下方に位置している手洗鉢等の鉢面を検知対象と誤検知してしまう恐れがある。
[0005]
 一方、下記特許文献2には、吐水管の前端側の部分を使用者の側に向って前方斜め下向きの形状として、その吐水管の前端面に開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、その開口より吐水管内に吐水口部材とセンサとを管軸方向に挿入した形態の自動水栓が開示されている。
[0006]
 この引用文献2に開示の自動水栓の場合、吐水がどこから出て来るのかが使用者にとって分り易いといった利点があるが、吐水口部材がセンサよりも前方に突出しているために、吐水口部材から吐出された水流の拡がりとセンサの検知エリアとが重なり易く、上記と同様にセンサが吐水口部材から吐出された水流を検知対象と誤検知してしまう恐れがある。
[0007]
 また吐水口部材がセンサよりも前方に突出しているために、センサ窓を掃除する際にその吐水口部材が邪魔をして掃除がし難いといった問題がある。
 加えて吐水口部材が吐水管の前端面の開口から突き出しているため、吐水口部材が使用者の目に入って煩雑感を感じさせてしまうといった問題がある。
[0008]
 下記特許文献3には、同じく吐水管の前端側の部分を使用者の側に向って斜め下向きをなす形状として、前端面の開口から吐水口部材とセンサとを吐水管内に挿入状態に配置した形態の自動水栓が開示されている。
[0009]
 この特許文献3の自動水栓では、吐水口部材の全体が吐水管の前端面の開口よりも奥側に挿入状態に配置されていることから、使用者が手洗い等をする際に吐水口部材が目に入らず、特許文献2に示すものと違って煩雑感を感じさせないが、この自動水栓においても、吐水口部材がセンサに対して前方に突出して位置しているために、センサ窓を掃除する際の掃除が行いづらいのに加えて、センサの検知エリアを狭く制限しないとセンサが吐水口部材から吐出された水流を誤検知してしまう問題を生ずる。
[0010]
 また、従来、発光部と受光部とを備えた光センサ(以下単にセンサとすることがある)を吐水管に有し、使用者の手等の検知対象をセンサにより検知し、そしてその検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓が公共のトイレや洗面所等に広く用いられている。
 通常、そのセンサは受光量が設定したしきい値よりも多いことをもって検知対象有りと判定する。
 このような自動水栓では、従来、上記の発光部及び受光部が吐水管の先端部に設けられていることが多い。
[0011]
 ところで、従来の自動水栓では光を発するLED等の発光素子を上記の発光部として、
またフォトダイオード,フォトトランジスタ等の受光素子を上記の受光部として吐水管の先端部に配置するとともに、発光素子による発光を行わせるための発光駆動回路や、受光素子により受光した光を電気信号に変換し信号処理する光電変換回路を含むセンサ回路を、それら発光素子,受光素子に接続状態で吐水管の先端部に設けていた。
[0012]
 例えば下記特許文献4,特許文献2に、これら発光素子や受光素子、センサ回路を含むセンサを吐水管の先端部に設けて成る自動水栓が開示されている。
 しかしながらこれら特許文献4,特許文献2に開示のもののように、吐水管の先端部に発光素子,受光素子,センサ回路を含むセンサを設けた自動水栓の場合、吐水管の先端部の形状が必然的に大形状化してしまい、これに伴って吐水管全体が太く大型化し、デザイン性,意匠性を損なってしまうといった問題を生じる。
[0013]
 従来、発光素子と受光素子及びセンサ回路を備えたセンサ本体を吐水管の外部に配置しておき、そしてセンサ本体の発光素子からの光を導く発光側の光ファイバと、検知対象からの反射光を受光素子に導く受光側の光ファイバとを吐水管の先端部に到るまで吐水管の内部に通して、発光側の光ファイバの先端部にて発光部を、受光側の光ファイバの先端部にて受光部をそれぞれ構成するようになした自動水栓も知られている。
[0014]
 例えば下記特許文献5にこの種の光ファイバを用いた自動水栓が開示されている。
 このようにセンサ本体を吐水管の外部に配置して、光ファイバを吐水管の先端部に到るまで吐水管内部に通し、光ファイバの先端部にて発光部と受光部とを構成した場合、センサ本体を吐水管先端部に設けた場合に比べて吐水管を細く小型化することが可能である。
[0015]
 ところで、自動水栓を以下のような形態で構成した場合、即ち、吐水管を前端側の部分が使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状となして、吐水管の前端面に、開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、その開口より吐水管の前端部の内部に、発光部及び受光部と吐水口部材とを保持部材により保持した状態で管軸方向に挿入され、それら発光部及び受光部と吐水口部材とのそれぞれを前方斜め下向きにして、且つ発光部及び受光部が吐水口部材よりも上側に位置するとともに、発光部側の発光窓及び受光部側の受光窓に対して吐水口部材の前端の吐水口が吐水管の奥側に位置する状態に装着して自動水栓を構成した場合、発光部及び受光部と吐水口とがそれぞれ同じ方向に向いているにも拘らず、吐水口から吐出した水流は、吐出後に重力の作用で下向きの流れに流れの向きを変えるため、発光部及び受光部による検知エリアと吐水流とが重複しないようにできるといった利点が得られる。
[0016]
 一方でこのように発光窓,受光窓を吐水口よりも前側に位置させた場合、図41に示しているように発光窓1200にまたがるようにしてその下側に水滴Wが付着すると、発光部1204からの光が水滴Wで下向きに屈折して吐水口1202からの水流Sに当り、そして水流Sからの反射光が受光部で受光されてしまい易い。
 特に吐水口からの水流が空気混じりの泡沫流である場合、その泡沫流は白に近い色であるため、水流からの反射光が受光部で受光され易い。
 この場合、自動水栓自らの吐水をセンサが誤検知してしまって、使用者が手を差し出していなくても吐水し続けてしまう恐れがある。
[0017]
 特に発光部,受光部を光ファイバの先端部にて構成することでこれら発光部や受光部、即ち発光側の発光窓,受光側の受光窓を吐水口部材に近接して設置した場合にこうした誤検知を生じ易い。
[0018]
 尚本発明に対する先行技術として、下記特許文献6には水滴の付着による誤検知を防止することを狙いとして、検知センサを覆う吐水口カバーの検知センサ下側の開口の縁を、検知センサの前面とのなす角度が鈍角となるように形成して、開口の縁に水滴がかかってもそこに付着することなく、縁の傾斜に沿って流れ落ちるようになした自動水栓が開示されている。
[0019]
 但しこのものは、検知センサ及び吐水口部材を保持部材にて保持した状態で、吐水管の先端の、開口面が管軸と交差する開口からそれらを管軸方向に挿入して設置したものでもなく、また検知センサ及び吐水口が実質真下向きをなしているとともに、吐水口カバーの開口の鈍角形状の縁は、検知センサへの水滴の付着を防ぐものではなく、縁にかかった水滴を落下させて水滴が縁自体に付着したまま残ってしまうのを防ぐためのもので、本発明とは別異のものである。
[0020]
 また、従来、発光部と受光部とを備えたセンサ(光センサ)を吐水管に有し、使用者の手等の検知対象をセンサにより検知し、そしてその検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓が公共のトイレや洗面所等に広く用いられている。
 通常、そのセンサは受光量が設定したしきい値よりも多いことをもって検知対象有りと判定する。
 このような自動水栓では、従来、上記の発光部及び受光部が吐水管の先端部に設けられていることが多い。
[0021]
 ところで、従来の自動水栓では光を発するLED等の発光素子を上記の発光部として、またフォトダイオード,フォトトランジスタ等の受光素子を上記の受光部として吐水管の先端部に配置するとともに、発光素子による発光を行わせるための発光駆動回路や、受光素子により受光した光を電気信号に変換し信号処理する光電変換回路を含むセンサ回路を、それら発光素子,受光素子に接続状態で吐水管の先端部に設けていた。
[0022]
 例えば下記特許文献4,特許文献2に、これら発光素子や受光素子、センサ回路を含むセンサを吐水管の先端部に設けて成る自動水栓が開示されている。
 しかしながらこれら特許文献4,特許文献2に開示のもののように、吐水管の先端部に発光素子,受光素子,センサ回路を含むセンサを設けた自動水栓の場合、吐水管の先端部の形状が必然的に大形状化してしまい、これに伴って吐水管全体が太く大型化し、デザイン性,意匠性を損なってしまうといった問題を生じる。
[0023]
 従来、発光素子と受光素子及びセンサ回路を備えたセンサ本体を吐水管の外部に配置しておき、そしてセンサ本体の発光素子からの光を導く投光側の光ファイバと、検知対象からの反射光を受光素子に導く受光側の光ファイバとを吐水管の先端部に到るまで吐水管の内部に通して、発光側の光ファイバの先端部にて発光部を、受光側の光ファイバの先端部にて受光部をそれぞれ構成するようになした自動水栓も知られている。
[0024]
 例えば下記特許文献5にこの種の光ファイバを用いた自動水栓が開示されている。
 このようにセンサ本体を吐水管の外部に配置して、光ファイバを吐水管の先端部に到るまで吐水管内部に通し、光ファイバの先端にて発光部と受光部とを構成した場合、センサ本体を吐水管先端部に設けた場合に比べて吐水管を細く小型化することが可能である。
[0025]
 ところでセンサにおける発光部,受光部を発光素子,受光素子又は発光側の光ファイバの先端部,受光側の光ファイバの先端部にて構成すると否とを問わず、センサによる検知対象の検知に際して従来以下のような問題を生じていた。
[0026]
 即ち、図42(i)に示しているように発光部2200から検知対象に向けて光を発光するための発光窓2204,検知対象からの反射光を受光部2202で受光するための受光窓2206に連なる形で水滴Wが付着すると、発光部2200からの光が水滴Wで反射されて受光部2202に受光されてしまい、水滴Wを誤って検知対象と誤検知してしまい、その結果水が出っ放しとなってしまう恐れが生ずる。
[0027]
 下記特許文献5には、水滴の付着による誤検知を防止することを狙いとして、図42(ii)に示しているように発光部2200,受光部2202全体を外側から透光性樹脂材料から成る窓カバー2208で覆い、そしてその窓カバー2208の発光部2200,受光部2202の前面側の部分を発光用,受光用の共通の窓2205として、そこに収束用凸レンズ2210,制限用凸レンズ2212をそれぞれ発光部2200,受光部2202に対し光軸を一致させる状態に設けた点が開示されている。
[0028]
 しかしながらこのように発光部2200から受光部2202まで繋がった透光性材料から成る窓カバー2208にてそれらを覆い、かかる窓カバー2208にて発光用,受光用の共通の窓2205を形成すると、窓2205の前面(図中下面)に歯磨き粉その他の汚れが付着したときに、発光部2200からの光がそこで反射して窓カバー2208を伝って受光部2202に入ってしまい、その結果センサが誤検知をしてしまう恐れがある。
[0029]
 また、従来、一般に、センサによる手等の検知に基づいて吐水口から自動吐水する自動水栓の吐水装置は、吐水管と、吐水管内に挿通されて給水を吐水口に導く給水チューブと、給水チューブに接続状態で吐水管の先端部の内側に装着されて吐水管内の水路の先端の吐水口を形成する筒状の吐水口部材と、吐水口に配置されて水流を通過させ、吐水口からの吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材とを備えて構成してある。
[0030]
 この種吐水装置にあっては、従来、吐出端部材を専用の筒状のハウジング内に収納して、これをハウジングにて吐水の吐出方向に抜止状態に保持し、そしてそのハウジングをねじ結合等の固定手段で吐水口部材に固定した上で、吐水口部材を吐水管に対しビス等の固定具にて固定し、以て吐出端部材,ハウジング,吐水口部材を吐水管に取り付けるようになしていた。
[0031]
 下記特許文献7にはこの種形態の吐水装置が開示されている。
 図43はその具体例を示している。
 図において3200は吐水管、3202はその内部に挿通された給水チューブ、3204は給水チューブ3202に接続された吐水口部材で、3206は吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材である。
[0032]
 3208は筒状をなす吐出端部材3206の専用のハウジングで、このハウジング3208内部に吐出端部材3206が挿入されて、吐水の吐出方向に抜止状態にハウジング3208にて保持されている。
[0033]
 図43(B)に示しているようにハウジング3208には雌ねじ部3210が設けられており、ハウジング3208は、この雌ねじ部3210において吐水口部材3204の雄ねじ部にねじ結合されている。
 また吐水口部材3204は、固定部材としてのビス3212により吐水管3200に固定され、取り付けられている。
 同様の構成の吐水装置は、下記特許文献2にも開示されている。
[0034]
 しかしながらこのような吐水装置にあっては、吐水管の先端部に、吐出端部材3206と、ハウジング3208と、吐水口部材3204との3つの部品が必要で所要部品点数が多く、またそれらを吐水管3200に取り付けるに当って、ハウジング3208と吐水口部材3204との固定と、吐水口部材3204と吐水管3200との固定とを、少なくとも別々の2個所で行う必要があって、構造が複雑化するとともに組付けに際しても作業工数が多く、また部品を分解してメンテナンス作業する際に、複数個所での固定解除と再固定とが必要で、メンテナンス作業の際に多くの手間がかかる問題がある。
[0035]
 以上自動水栓の場合を例として述べたが、こうした問題は吐水管の先端部に吐出端部材と吐水口部材とを備えた吐水装置において共通して生じる問題である。
[0036]
 また、従来、吐水管に設けた投光部から光を投射し、使用者の手等の検知対象からの反射光を吐水管に設けた受光部で受光して検知対象を検知するセンサを有し、センサによる検知に基づいて吐水を自動的に行う自動水栓が公共のトイレや洗面所等に広く用いられている。
 通常そのセンサは、受光量が設定したしきい値よりも多いことをもって検知対象有りと判定する。
 このような自動水栓では、従来、上記の投光部及び受光部が吐水管の先端部に設けられていることが多い。
[0037]
 ところで、従来の自動水栓では光を発するLED等の発光素子を上記の投光部として、またフォトダイオード,フォトトランジスタ等の受光素子を上記の受光部として吐水管の先端部に配置するとともに、発光素子による発光を行わせるための発光駆動回路や、受光素子により受光した光を電気信号に変換し信号処理する光電変換回路を含むセンサ回路を、それら発光素子,受光素子に接続状態で吐水管の先端部に設けており、このため吐水管の先端部の形状が必然的に大形状化してしまい、これに伴って吐水管全体が太く大型化し、デザイン性,意匠性を損なってしまうといった問題を生じていた。
 この問題は、発光素子,受光素子,センサ回路を含むセンサ本体を吐水管の先端部に設けた場合のみならず、他の個所においてこれを吐水管に設けた場合においても生じる。
[0038]
 そこで発光素子と受光素子及びセンサ回路を備えたセンサ本体を吐水管の外部に配置しておき、そしてセンサ本体から光ファイバのコードを延び出させてこれを吐水管内部に通し、投光側の光ファイバの先端部,受光側の光ファイバの先端部をそれぞれ吐水管の先端部等に位置させて、それら先端部にて投光部,受光部を構成するといったことが考えられ、このようになした場合、発光素子,受光素子及びセンサ回路を含むセンサ本体によって吐水管が太く、大型化してしまうのを避けることができる。
 ここでセンサ本体を吐水管の外部に配置しておく場合、通常はこれをカウンタ等の取付基体の下方空間に配置した、電磁弁その他の部品を収容する機能部ボックス内に納めておく。
[0039]
 例えば下記特許文献8には、洗面カウンタの下方の制御ボックス(機能部ボックス)内に発光素子,受光素子,センサ回路を含むセンサ本体を配置して、そこから光ファイバのコードを延び出させ、これを吐水管内部に挿入した形態の自動水栓が開示されている。
 尚この特許文献8に開示のものでは投光部,受光部がそれぞれ吐水管の管軸方向の中間部に配置してあり、上記光ファイバのコードはこの中間位置に到るまで吐水管内部に延在させてある。
[0040]
 しかしながらこのようにした場合、特許文献8にも具体的に示されているように、吐水管と機能部ボックスとの間で光ファイバのコードがカウンタ等取付基体の下方空間に露出した状態となり、水栓の取付施工の際やその後のメンテナンス作業の際、或いは掃除の際等にコードの露出部分が誤って引張られてしまうといったことが起り得る。
[0041]
 そのようにしてコードの露出部分が引張られると、その引張りの力によって吐水管内部で光ファイバが損傷したり或いは吐水管に取り付けてある光ファイバの先端部、即ち投光部や受光部に引張りの力が加わってそれらが正規の位置からずれたり外れたり損傷したりする恐れがあり、何れの場合においてもセンサとしての機能が損なわれてしまう。
[0042]
 同様の問題は、発光素子,受光素子,センサ回路を含むセンサ本体を吐水管の先端部等に設けて、そのセンサ本体から電気配線のコードを吐水管内部に沿って延在させ、更にこれを吐水管から取付基体の下方空間に延ばして、下方空間に配置してある機能部ボックスに接続するようになした場合においても生じ得る。
 カウンタ等取付基体の下方空間に露出した電気配線のコードに対して引張りの力が加わると、吐水管内部でセンサ本体への電気配線の接続部に力が加わって接続部で電気配線が切れたり或いはこれに繋がったセンサ本体が損傷したりする恐れが生ずる。
[0043]
 尚、本発明に対する先行技術として、下記特許文献9には電気配線のコードにゴム製の内ブッシュを圧入により装着して、その内ブッシュと外ブッシュとで電気配線のコードをケーシングの取付孔に取り付けるようになした点が開示されている。
 しかしながらこのものは、コードと取付孔との間の空隙を内ブッシュと外ブッシュとで水密に封止することを目的としたものであって、本発明とは目的を異にしているのに加え、ゴム製の内ブッシュの中心部のコード差込孔に挿通されたコードは、差込孔内面との間の摩擦力によってケーシングの外方,内方の何れにも軸線方向に拘束を受けるものであり、本発明とは相異なったものである。
[0044]
 また下記特許文献10には、特許文献10の図6において、電気配線のコードに装着した固定具を水栓本体のカバーの固定座に嵌め合せ、固定するようになした点が開示されているが、このものは電気配線のコードに対してカバーの外方に向けて引張りの力が加わったときに、固定具がカバーの固定座から外れて、カバー内部の電気配線コードに引張りの力が加わってしまうもので、本発明の課題を解決できないものであり、本発明とは別異のものである。

先行技術文献

特許文献

[0045]
特許文献1 : 日本国実開平2-97449号公報
特許文献2 : 日本国特開2002-70096号公報
特許文献3 : 日本国特開2007-262727号公報
特許文献4 : 日本国特開2009-133103号公報
特許文献5 : 日本国特開平11-36395号公報
特許文献6 : 日本国実開昭62-26474号公報
特許文献7 : 日本国特開2002-275969号公報
特許文献8 : 日本国特開平6-146356号公報
特許文献9 : 日本国特開2000-224740号公報
特許文献10 : 日本国特開平10-183701号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0046]
 本発明は以上のような事情を背景とし、使用者にとって使い勝手が良く、またセンサ窓を掃除する際の掃除が行い易く、更にセンサが吐水口部材から吐出された水流を誤検知するのを防止することのできる自動水栓を提供することを目的としてなされたものである。
 また本発明の他の目的は、吐水管の前端部が使用者に煩雑な感じを与えず、見栄えの良好な自動水栓を提供することを目的とする。
[0047]
 また、本発明は、発光窓にまたがるようにしてその下側に水滴が付着することにより光センサが自らの吐水流を検知対象と誤検知してしまうのを防ぐことのできる自動水栓を提供することを目的としてなされたものである。
[0048]
 また、本発明は、水滴の付着による誤検知を防止し得る、センサを備えた自動水栓を提供することを目的としてなされたものである。
[0049]
 また、本発明は、従来よりも所要部品点数が少なくて済み、構造も簡単で組付けの際やメンテナンスの際等の作業を容易に行い得る吐水装置を提供することを目的としてなされたものである。
[0050]
 また、本発明は、吐水管の内部に延在させたセンサの一部をなす光ファイバ若しくは電気配線のコードの、吐水管外方に露出した部分に抜出方向の引張りの力が加わっても吐水管内部においてコードにその引張りの力が加わるのを防止し得、コード或いは吐水管に設けた投光部や受光部等が損傷するのを良好に防止することのできる自動水栓を提供することを目的としてなされたものである。

課題を解決するための手段

[0051]
 第1の発明は、吐水管の先端部である前端部に吐水口部材とセンサとを設け、センサによる検知対象の検知により該吐水口部材から吐水する自動水栓において、前記吐水管は前端側の部分が使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状となして、該吐水管の前端面に、開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、該開口より前記吐水管内に前記吐水口部材とセンサとを管軸方向に挿入して、該センサを該吐水口部材の上側に且つ該吐水口部材の前端面が該センサの前端面よりも吐水管の奥側に位置する状態に設置したことを特徴とする。
[0052]
 第2の発明は、第1の発明において、前記吐水口部材の前端面が前記吐水管の前端面よりも奥側に位置するように該吐水口部材を該吐水管内に配置したことを特徴とする。
[0053]
 第3の発明は、吐水管の先端部である前端部に、光センサの発光部及び受光部と吐水口部材とを設け、該光センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓において、前記吐水管は前端側の部分が使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状となして、該吐水管の前端面に、開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、該開口より該吐水管の前端部の内部に、前記発光部及び受光部と吐水口部材とを保持部材により保持した状態で管軸方向に挿入され、それら発光部及び受光部と吐水口部材とのそれぞれを前方斜め下向きにして、且つ該発光部及び受光部が該吐水口部材よりも上側に位置するとともに、発光部側の発光窓及び受光部側の受光窓に対して前記吐水口部材の前端の吐水口が前記吐水管の奥側に位置する状態に装着し、更に前記保持部材の前面の前記発光窓に続く下側部分を、該発光窓から前記吐水口側に向って離れるにつれ前記吐水管の奥側に移行する形状の面となしてあることを特徴とする。
[0054]
 第4の発明は、第3の発明において、前記保持部材の前面の前記受光窓に続く下側部分を、該受光窓から前記吐水口側に向って離れるにつれ前記吐水管の奥側に移行する形状の面となしてあることを特徴とする。
[0055]
 第5の発明は、第3の発明と第4の発明の何れかにおいて、前記発光窓と受光窓とが前記保持部材の前面から前方に突出して位置していることを特徴とする。
[0056]
 第6の発明は、第3の発明から第5の発明の何れかにおいて、前記発光部が発光側の光ファイバの先端部にて、前記受光部が受光側の光ファイバの先端部にてそれぞれ構成してあることを特徴とする。
[0057]
 第7の発明は、発光部と受光部とを備えたセンサを有し、該センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓において、前記発光部から前記検知対象に向けて発光を行うための発光窓と、前記検知対象からの反射光を受光部で受光するための受光窓とを、前記発光部及び受光部の設置部前面に互いに離隔して独立に設けるとともに、該設置部前面の前記発光窓と受光窓との間の部分を平坦な基準面よりも前記センサによる検知方向とは反対方向の奥側に凹んだ形状の凹部となしてあることを特徴とする。
[0058]
 第8の発明は、第7の発明において、前記発光窓と受光窓とを、前記設置部前面における前記基準面よりも前記検知方向の前側に突出して設けてあることを特徴とする。
[0059]
 第9の発明は、第7の発明と第8の発明の何れかにおいて、吐水管の先端部の内側に前記吐水口を形成する筒状の吐水口部材が装着されていて、該吐水口部材に前記発光部と受光部とが設置してあるとともに、該吐水口部材の前面を前記設置部前面として前記発光窓と受光窓とが設けてあり、該設置部前面の該発光窓と受光窓との間の部分が前記凹部となしてあることを特徴とする。
[0060]
 第10の発明は、第9の発明において、前記吐水管は、使用者に近い前端側の部分が使用者に向って前方斜め下向きをなす形状となしてあって、該吐水管の内部に前記吐水口部材が、前記設置部前面をなす前記前面を斜め下向きとする状態に且つ該前面を該吐水管の前端且つ上部よりも奥側に引き込んで位置させる状態に該吐水管の先端の開口から挿入してあり、該吐水管の前記前端且つ上部に隣接した位置において前記発光窓と受光窓とが前記吐水口部材の前面の上部に配置してあることを特徴とする。
[0061]
 第11の発明は、第9の発明と第10の発明の何れかにおいて、水路の先端に位置して水流を通過させ、吐水の形態を制御し定める水流通過部材が前記筒状をなす吐水口部材の内側に保持させてあり、該水流通過部材は空気吸引孔から空気を吸引し、通過する水流に空気を巻き込んで前記吐水口から気泡混じりの泡沫流として吐水させるものとなしてあり、該空気吸引孔に対して前記凹部が連通させてあることを特徴とする。
[0062]
 第12の発明は、(a)吐水管と、(b)該吐水管の先端部の内側に装着されて該吐水管内の水路の先端の吐水口を形成する筒状の吐水口部材と、(c)前記吐水口に配置されて水流を通過させ、該吐水口からの吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材と、を備えた吐水装置であって、前記吐出端部材を、前記筒状の吐水口部材をハウジングとして内部に挿入し、該吐出端部材と吐水口部材とのそれぞれを、共通の固定部材にて前記吐水管に固定してあることを特徴とする。
[0063]
 第13の発明は、第12の発明において、前記固定部材には嵌入軸部を設ける一方、前記吐水管には管壁を貫通する固定孔を、また前記吐出端部材と吐水口部材とには、該嵌入軸部を嵌入させる嵌入孔を、前記固定孔を通過して前記吐水管の管壁を貫通する方向において互いに重複する状態に設け、該吐水管の外側から前記固定部材の嵌入軸部を前記固定孔を通過して前記吐水口部材と吐出端部材との嵌入孔にそれぞれ嵌入させ、該吐出端部材と吐水口部材とを前記吐水管に固定してあることを特徴とする。
[0064]
 第14の発明は、第13の発明において、前記固定孔は、前記吐出端部材及び吐水口部材の前記嵌入孔よりも孔径の大きな孔とされているとともに、前記固定部材には対応する外径の周壁部が設けてあり、該固定部材が該周壁部を前記固定孔に嵌め込む状態に前記吐水管に取り付けてあることを特徴とする。
[0065]
 第15の発明は、第14の発明において、前記周壁部には径方向に互いに対向した位置に、前記固定孔の縁部に掛止される爪部が該径方向に突出する形状で設けてあり、一方の爪部は該周壁部に固定状態に、他方の爪部は弾性片の先端に設けてあって、該弾性片と該先端の爪部とで弾性爪を成しており、前記吐水管に対する押込みにより該弾性片の弾性変形を伴って該弾性爪の爪部が前記縁部に掛止するものとなしてあることを特徴とする。
[0066]
 第16の発明、第15の発明において、前記固定部材は、前記一対の爪部が前記吐水管に対する正面視において左右方向に位置する状態に取り付けられるものであることを特徴とする。
[0067]
 第17の発明は、第12の発明から第16の発明の何れかにおいて、前記吐水口部材は筒状の差込部を有していて、該差込部を前記吐水管の内部に配置された可撓性の給水チューブに差し込んで該給水チューブに接続されるものであることを特徴とする。
[0068]
 第18の発明は、吐水管に設けた投光部から光を投射し、検知対象からの反射光を該吐水管に設けた受光部で受光して該検知対象を検知するセンサを有し、該センサによる該検知対象の検知に基づいて吐水を自動的に行う自動水栓であって、前記センサの一部を成す光ファイバ若しくは電気配線のコードを前記吐水管の基端側の開口を通じて該吐水管内部に延在させ、前記コードには、該コードの外面から径方向外側に突出する係合凸部を固定状態に設ける一方、前記吐水管の内部には該コードを前記開口を通じて該吐水管から抜出す方向に該係合凸部を当接させる受部を設けて、それら係合凸部と受部とで該コードに加わる抜出方向の引張力を受けて該コードを抜止めする抜止機構を構成してあり、該抜止機構は、前記コードを前記抜出方向に移動規制する一方、逆方向には前記係合凸部を前記受部から離間させ、該コードの移動を許容するものとなしてあることを特徴とする。
[0069]
 第19の発明は、第18の発明において、前記吐水管の内面に、該吐水管とは別体をなす抜止部材が取り付けてあり、該抜止部材に前記受部が構成してあることを特徴とする。
[0070]
 第20の発明は、第19の発明において、前記吐水管の内部には吐水口に給水を導く給水チューブが設けてあり、前記抜止部材の前記受部には前記コードを挿通するコード挿通孔が設けてあるとともに、該抜止部材には前記給水チューブを挿通するチューブ挿通孔が設けてあり、それらコード挿通孔及びチューブ挿通孔にて前記抜止部材が前記コード及び給水チューブを径方向に位置決めするものとなしてあることを特徴とする。
[0071]
 第21の発明は、第20の発明において、前記コード挿通孔とチューブ挿通孔とが隣接して設けてあるとともに、該コード挿通孔は該チューブ挿通孔の側の部分が部分的に開口部とされており、該開口部において該コード挿通孔とチューブ挿通孔とが連続していることを特徴とする。
[0072]
 第22の発明は、第19の発明から第21の発明の何れかにおいて、前記抜止部材は径方向に弾性変形能を有するリング状をなしており、縮径状態で前記吐水管の内部に押込可能且つ押込後の拡径状態で該吐水管の内面に取り付けられるものであることを特徴とする。
[0073]
 第23の発明は、第19の発明から第22の発明の何れかにおいて、前記抜止部材は、前記吐水管の内部に、該吐水管の外部に非露出状態に納めてあることを特徴とする。

発明の効果

[0074]
 以上のように本発明は、吐水管の形状を、前端側の部分が使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状となして、吐水管の前端面に、開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、そしてその開口より吐水管内に吐水口部材とセンサとを管軸方向に挿入して、吐水口部材の前端面がセンサの前端面よりも吐水管の奥側に位置する状態に設置したもので、本発明によれば、使用者にとって吐水の出口が分り易く、水栓の使い勝手を良好とすることができるとともに、吐水口部材の前端面がセンサの前端面よりも吐水管の奥側に位置しているために、センサ窓を掃除する際に吐水口部材が邪魔にならず、センサ窓の掃除がし易い利点が得られる。
[0075]
 また吐水口部材が吐水管内で前方斜め下向きをなした状態となって、吐水口部材から吐出した水流が吐出後に重力の作用で下向きの流れに流れの向きを変える一方、吐水口部材の上側に設置したセンサは前方斜め下向きをなしているため、センサの検知エリアを拡く(高角度に)確保しながら、検知エリアが吐出水流と重複しないようにでき、センサが水流を誤検知するのを防止しながら、使用者が差し出した手を広い範囲に亘って検知することが可能となる。
 またセンサが斜め下向きをなすこととなるため、センサが鉢面を誤検知するといった問題も解決することができる。
[0076]
 本発明では、吐水口部材の前端面が吐水管の前端面よりも奥側に位置するように吐水口部材を吐水管内に配置しておくこと、即ち吐水口部材の全体を吐水管の内部に配置しておくことができる(第2の発明)。
 このようになした場合、吐水口部材が吐水管の前端面から突出して、これが使用者の目に入って煩雑感を感じさせるといった問題を生じず、吐水口部材を使用者から見えないようになし得て、吐水管前端部の美観を良好となすことができる。
[0077]
 第3の発明は、発光窓に続く保持部材の前面の下側部分を、発光窓から吐水口側に向って離れるにつれ吐水管の奥側に移行する形状の面となしたもので、本発明によれば、発光窓にまたがる形でその下側に水滴が付着しようとしても、その水滴は、発光窓に続いて保持部材の前面に形成された、吐水管の奥側に移行する形状の面に沿って濡れ拡がるようにして吐水管の奥側へと引き込まれ、後方へと退避せしめられる。
 これにより、発光部からの光が発光窓の下側に付着した水滴で吐水流側の下向きに屈折し、センサが吐水流を誤検知してしまうのを防ぐことができる。
[0078]
 尚、受光窓にまたがる形でその下側に水滴が付着した場合、本来の受光エリアから外れた下側からの反射光を受光部が受光してしまい、吐水流からの反射光を受光部が受光し易い。
 従って、第4の発明に従い受光窓に続く保持部材の前面の下側部分についても、受光窓から吐水口側に向って離れるにつれて吐水管の奥側に移行する形状の面となしておくことが望ましい。
[0079]
 また発光窓と投光窓とは保持部材の前面から前方に突出した位置に位置させておくことが望ましい(第5の発明)。
 このようにすれば水滴が発光窓,受光窓に乗り難く、発光窓や受光窓に一部かかる形でその下側に水滴が付着するのをより有効に防止することができる。
[0080]
 上記説明から明らかなように、本発明は発光部が発光側の光ファイバの先端部にて、受光部が受光側の光ファイバの先端部にてそれぞれ構成してある場合に適用して効果が大である(第6の発明)。
[0081]
 尚本発明においては、発光部と受光部とを備えたセンサを有し、センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓を、以下のような形態で構成しておくことができる。
 即ち吐水管が、上部が使用者に向って前方に逆U字状に延びる内部中空のグースネック形状をなしていて、可撓性の給水チューブが吐水管の先端の開口より吐水管の内部に挿入してあり、
 また吐水管はカウンタ等取付基体に着座せしめられる着座部の中央寄りの位置に通過開口を有していて、その通過開口を通過して給水チューブを吐水管外に取り出し可能となしてあり、
 その吐水管の内面の、給水チューブに対して後側の面となる背面には、底部から離れた上方部位に、吐水管の先端の開口から挿入された給水チューブの下端を通過開口に向けて案内する、給水チューブ側に向けて突出したガイド部が設けてあり、
 そのガイド部は、正面視において左右方向の中央部に縦の溝を有していて、溝の左部分が左ガイド部,右部分が右ガイド部をなしており、
 それら左,右のガイド部は、給水チューブ側のガイド面が下方に向って給水チューブ側への吐水管内面からの突出量を多くする縦ガイド面と、縦ガイド面に沿って形成され、溝に向って突出量を少なくする横ガイド面とを備えた、形態のものとして構成しておくことができる。
[0082]
 また、第7の発明は、発光窓と受光窓とを、発光部及び受光部の設置部前面(設置部の前面)に設けるとともに、その設置部前面の発光窓と受光窓との間の部分を、平坦な基準面よりもセンサによる検知方向とは反対方向の奥側に凹んだ形状の凹部となしたものである。
 本発明によれば、たとえ発光窓,受光窓に水滴が一時的に付着したとしても、その水滴を直ちに発光窓と受光窓との間の凹部に引き込んで、そこに水滴を移行させることができ、発光窓と受光窓とに連なるようにして水滴が付着してしまうのを防ぐことができる。
[0083]
 発光窓,受光窓に付着した水滴即ち発光部及び受光部の設置部前面に付着した水滴は、設置部前面が連続した平坦面をなしていると、設置部前面に広く拡がった形で発光窓,受光窓を覆ってしまうが、本発明に従って上記の凹部を設けておくことで、水滴が凹部内面に沿って拡がろうとする性質及び水滴が表面張力によって縮まろうとする性質を利用してその凹部に水滴を呼び込み、そこに水滴を移行させることができる。
 その結果水滴の付着によるセンサの誤検知を有効に防止でき、センサが水滴を検知対象と誤検知することによって水が出っ放しとなってしまう問題を解決することができる。
[0084]
 また本発明では、発光窓と受光窓とを互いに離隔して独立して設けているため、図42(ii)に示すもののように窓カバーの前面に歯磨き粉やその他の汚れが付着して発光部からの光が窓カバー内部で反射して受光窓に伝わり、受光部に受光されることで誤検知を生じる問題も併せて解消することができる。
[0085]
 本発明では、上記発光窓と受光窓とを、上記設置部前面における上記の基準面よりも前側に突出して設けておくことができる(第8の発明)。
 このようにしておけば発光窓,受光窓に水滴が乗り難く、水滴の付着による誤検知をより確実に防止することが可能となる。
[0086]
 本発明では、吐水管の先端部の内側に吐水口部材を装着して、吐水口部材に発光部と受光部とを設置するとともに、吐水口部材の前面を上記設置部前面として発光窓と受光窓とを設け、設置部前面の発光窓と受光窓との間の部分を上記凹部となしておくことができる(第9の発明)。
 このようにしておけば、吐水口部材の前面の一部に凹み形成するだけでよく、容易に凹み即ち凹部を形成することができる。
[0087]
 第9の発明において、吐水管を使用者に近い前端側の部分を使用者に向って前方斜め下向きをなす形状となして、吐水管の内部に上記吐水口部材を、上記の設置部前面をなす吐水口部材の前面を斜め下向きとする状態に且つその前面を吐水管の前端且つ上部よりも奥側に引き込んで位置させる状態に、吐水管の先端の開口から挿入し、そして吐水管の前端且つ上部に隣接した位置において、発光窓及び受光窓を吐水口部材の前面の上部に配置しておくことができる(第10の発明)。
[0088]
 このようにすれば、吐水管の前端側の部分が使用者に向って前方斜め下向きをなす形状となしていることと、吐水管の前端且つ上部が、吐水口部材の前面よりも使用者に向って斜め下向きに突出していることによって、吐水口部材やその周辺部材が吐水管の前端且つ上部に隠れて使用者の目に入り難く、それらが使用者の目に入ることによる煩雑感を感じさせることがなく、吐水管先端部の美観を良好となすことができる。
[0089]
 一方でこのようになした場合、吐水管の前端且つ上部が突出していない場合に比べて発光窓,受光窓に水滴が付着し易い状況となる。
 このように吐水管の前端且つ上部が前方に突出して庇のようになっていない場合、前方斜め下向きをなす吐水口部材の前面(設置部前面)に水滴が付着したとしても、水滴は下方に流れ落ちて発光窓や受光窓から自然に除去され易い。
[0090]
 しかるに発光窓,受光窓に隣接した上側で吐水管の前端且つ上部が庇のようになって出っ張っていると、その庇に対して水滴が付着することによって水滴がそこに保持され易い。その結果発光窓や受光窓が水滴で覆われてしまい易い。
 しかるに本発明によれば、発光窓と受光窓との間の部分に形成した凹部によって、発光窓や受光窓に水滴が付着したまま残るのを有効に防止できる。
 即ち第9の発明によれば、吐水管前端部の美観の確保と、水滴付着による誤検知の防止とを両立させることができる。
[0091]
 次に第11の発明は、水流通過させて吐水の形態を定める水流通過部材を、筒状をなす吐水口部材の内側に保持させるとともに、その水流通過部材を、空気吸引孔から空気を吸引し、水流に空気を巻き込んで吐水口から気泡混じりの泡沫流として吐水させるものとなし、そしてその空気吸引孔に対して上記凹部を連通させたもので、この請求項5によれば、凹部に移行した水滴を空気吸引孔から吸引して水流通過部材を経由して吐水口から吐出させることができ、このことによって凹部に逃した水滴をそこから自動的に除去することができる。
 従って凹部に逃した水滴が、次に付着した水滴を凹部に逃し、移行させるための障害になるのを防ぐことができる。
[0092]
 尚本発明においては、発光部と受光部とを備えたセンサを有し、センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓を、以下のような形態で構成しておくことができる。
 即ち吐水管が、上部が使用者に向って前方に逆U字状に延びる内部中空のグースネック形状をなしていて、可撓性の給水チューブが吐水管の先端の開口より吐水管の内部に挿入してあり、
 また吐水管はカウンタ等取付基体に着座せしめられる着座部の中央寄りの位置に通過開口を有していて、その通過開口を通過して給水チューブを吐水管外に取り出し可能となしてあり、
 その吐水管の内面の、給水チューブに対して後側の面となる背面には、底部から離れた上方部位に、吐水管の先端の開口から挿入された給水チューブの下端を通過開口に向けて案内する、給水チューブ側に向けて突出したガイド部が設けてあり、
 そのガイド部は、正面視において左右方向の中央部に縦の溝を有していて、溝の左部分が左ガイド部,右部分が右ガイド部をなしており、
 それら左,右のガイド部は、給水チューブ側のガイド面が下方に向って給水チューブ側への吐水管内面からの突出量を多くする縦ガイド面と、縦ガイド面に沿って形成され、溝に向って突出量を少なくする横ガイド面とを備えた、形態のものとして構成しておくことができる。
[0093]
 また、第12の発明は、吐出端部材を、筒状の吐水口部材をハウジングとして内部に挿入し、そして吐出端部材と吐水口部材とのそれぞれを、共通の固定部材にて吐水管に固定するようになしたもので、本発明によれば従来必要とされていた、吐出端部材を抜止状態に内部に保持するハウジングを不要となし得て、所要部品点数を少なくし得るとともに、吐出端部材と吐水口部材とのそれぞれを、共通の固定部材にて吐水管に固定するようになしていることから、それらを1個所で吐水管に固定でき、構造を簡素化することができるとともに、組付作業時やメンテナンス作業時の作業性が良好となり、それらの組付け,メンテナンス作業を容易に行い得るようになる。
 ここで吐出端部材は吐水口部材に嵌合状態に挿入し内嵌させておくことができる。
[0094]
 本発明では、上記固定部材に嵌入軸部を設ける一方、吐水管には管壁を貫通する固定孔を、また吐出端部材と吐水口部材とには、嵌入軸部を嵌入させる嵌入孔を、上記固定孔を通過して吐水管の管壁を貫通する方向において互いに重複する状態にそれぞれ設け、吐水管の外側から固定部材の嵌入軸部を、固定孔を通過して吐水口部材と吐出端部材との嵌入孔に嵌入させ、それらを吐水管に固定するようになしておくことができる(第13の発明)。
 このようにしておけば、単に固定部材の嵌入軸部を吐水口部材と吐出端部材との各嵌入孔に嵌入させるだけで、それらを共通の固定部材にて吐水管に容易に固定し、取り付けることができる。
[0095]
 本発明ではまた、上記固定孔を吐出端部材及び吐水口部材の各嵌入孔よりも孔径の大きな孔となしておくとともに、固定部材には対応する外径の周壁部を設けておき、その周壁部を固定孔に嵌め込むようにして、固定部材を吐水管に取り付けるようになしておくことができる(第14の発明)。
 このようにすれば、固定部材自体の吐水管に対する固定強度を強くすることができ、ひいては吐出端部材と吐水口部材の吐水管に対する固定強度を高強度となすことができる。
 また固定部材を吐水管から突出しないように吐水管に固定することも可能となる。
[0096]
 第15の発明は、固定部材における周壁部の径方向に互いに対向した位置に、固定孔の縁部に掛止する爪部を径方向に突出する形状で設け、そして一方の爪部を周壁部に固定状態に、他方の爪部を弾性片の先端に設けて、それら弾性片と爪部とで弾性爪を構成し、吐水管に対する押込みにより弾性片の弾性変形を伴って弾性爪の爪部を固定孔の縁部に掛止させるようになしたものである。
[0097]
 この第15の発明によれば、小さな力で簡単に固定部材を吐水管に固定できる一方、吐水管に対する固定部材の固定力、固定の信頼性を高めることができ、固定部材が吐水管から外れてしまうといった不安を解消することができる。
[0098]
 例えば上記と異なって、周壁部の互いに径方向に対向する位置のそれぞれに弾性爪を設けて、各弾性爪を、それぞれの弾性片の弾性変形を伴って固定孔に同時に押し込むようにすると、一対の弾性片による弾性変形の抵抗が大きくなって、押し込むときに強い力が必要となり、吐水管への固定の作業が困難化する。
[0099]
 一方、より小さな力で弾性片を弾性変形させながら、弾性爪の爪部を固定孔の縁部に掛止させようとして、各爪部の固定孔の縁部への掛りを小さくしておくと、吐水管に取り付けた固定部材が吐水管から外れ易くなってしまう。
 固定部材が吐水管から外れる不安を無くそうとして、各弾性爪における爪部の固定孔縁部への掛りを大きくすると、弾性爪の押込みの際に、それだけ強い力が必要となって、上記の如く押込みの作業性が悪化する。
[0100]
 これに対し、第15の発明の固定構造によれば固定部材を吐水管に対し弱い力で簡単に固定することができ、且つ固定後においては吐水管からの固定部材の外れを効果高く防止することができる。
 この第15の発明の固定構造では、固定部材を固定孔に対し斜めに傾けた状態として、先ず固定側の爪部を固定孔の縁部に掛止させ、しかる後これと径方向の対向位置にある弾性爪部を固定孔に押し込むと、弾性爪が弾性変形を伴って固定孔内に押し込まれ、そして押込位置で弾性爪の爪部が固定孔の縁部に掛止した状態となって、固定部材が吐水管に固定され外れ防止される。
 この第15の発明の固定構造では、固定状態に設けてある一方の爪部を固定孔の縁部に掛止させるに際して、何等強い押込みの力は必要でなく、従って固定孔縁部への爪部の掛り代を大きく確保することができる。
[0101]
 一方で弾性爪は径方向の一方の側にだけ設けておくだけで良いため、更には弾性爪における爪部の固定孔縁部への掛り代を小さくしておくことで、弾性爪の押込みを小さな力で簡単に行うことができる。それにも拘らずこの第15の発明では固定側の爪部と弾性爪の爪部との全体の固定孔縁部への掛り代を大きく確保できるため、固定部材を吐水管に簡単に固定できる一方で、固定部材が吐水管から外れるのを良好に防止することができる。
[0102]
 この場合においてその固定部材は、一対の爪部が吐水管に対する正面視において左右方向に位置する状態に取り付けられるものとなしておくことができる(第16の発明)。
 このようにすることで、吐出端部材及び吐水口部材が吐水管に対して、使用者から見て前後方向(管軸方向)にがたつきを生じるのを良好に防止でき、従ってまた吐出端部材及び吐水口部材の吐水管に対する前後方向の相対的な組付位置を、予め設定してある適正位置に良好に位置決めすることができる。
[0103]
 本発明において、上記吐水口部材は、筒状の差込部を吐水管内部に配置された可撓性の給水チューブに差し込んで、給水チューブに接続されるものとなしておくことができる(第17の発明)。
[0104]
 第18の発明は、センサの一部をなす光ファイバ若しくは電気配線のコードに、その外面から径方向外側に突出する係合凸部を固定状態に設ける一方、吐水管の内部にはコードを吐水管の基端側の開口を通じて吐水管から外方に抜き出す方向に係合凸部を当接させる受部を設けて、それら係合凸部と受部とでコードに加わる抜出方向の引張力を受けてコードを抜止めする抜止機構を構成し、そしてその抜止機構を、コードを上記抜出方向に移動規制する一方、逆方向には係合凸部を受部から離間させ、コードの移動を許容する一方向規制のものとなしたものである。
[0105]
 本発明によれば、吐水管の下方等の外方でコードが引張られるようなことがあっても、上記抜止機構の作用により吐水管内部のコードに対して引張りの力が加わるのを防止することができる。
 吐水管の外方においてコードに引張りの力が加わると、コードに設けた係合凸部が吐水管の内部に設けた受部に対しコードの引張方向に当接して、その引張りの力を係合凸部と受部とで受け、引張りの力がコードの吐水管内部に延在する部分にまで及ぶのを防止する。
[0106]
 従って吐水管の外方でコードが引張られるようなことがあっても、吐水管へのコードの接続部に力が加わるといったことはなく、その接続部で光ファイバや電気配線が切れたり、或いは吐水管に取り付けてある投光部や受光部或いはセンサ本体が位置ずれしたり外れたり、或いは損傷したりするのを有効に防止することができる。
[0107]
 本発明では、上記抜止機構が、コードを軸線方向の一方向にだけ移動規制する一方向性のものとなしてある。
 即ち、コードを吐水管の下方等の外方に移動規制する一方、その逆方向においては係合凸部が受部から離間するのを許容し、同逆方向のコードの移動を許容するものとなしてある。
 つまり吐水管内部において係合凸部よりも奥側においてはコードが吐水管の外方への抜出方向とは逆方向(吐水口に向う方向については)に自由に移動可能なフリーの状態となしてある。
[0108]
 このことは次のような意味を有している。
 吐水管に取り付けた投光部や受光部或いはセンサ本体等は、故障時の部品交換やメンテナンスの必要が生じたとき、吐水管の基端側とは反対の先端側の開口を通じ、カウンタ等の取付基体の表側で吐水管から取り出せるようになしておくことが望ましい。
 或いは投光部や受光部,センサ本体等が吐水口部材等とともに吐水管に取り付けてある場合において、その吐水口部材等の部品交換やメンテナンス等を行う際、それらを吐水口部材等とともに吐水管から取り出せるようにしておくことが望ましい。
 そのようにしておけば部品交換等のメンテナンス作業を作業性良く簡単に行うことができる。
[0109]
 ところが吐水管内部に延在しているコードが、吐水管の先端側に向って吐水管内で移動規制されていると、投光部や受光部,センサ本体,吐水口部材等を吐水管の外部に取り出すことができなくなってしまう。
 しかるに本発明では吐水管内部に延在しているコードが、吐水管の先端側に向って移動するのが許容されているため、上記の各部品のメンテナンスを作業性良く簡単に行うことが可能となる。
[0110]
 本発明では、吐水管とは別体をなす抜止部材を吐水管の内面に取り付け、その抜止部材に上記受部を構成しておくことができる(第19の発明)。
 このようにすれば、吐水管の内部に受部を簡単に設けることができる。
[0111]
 本発明ではまた、吐水管の内部に吐水口に給水を導く給水チューブを設けておき、そして抜止部材の上記の受部には、上記コードを挿通するコード挿通孔を設けておくとともに、抜止部材に、給水チューブを挿通するチューブ挿通孔を設け、それらコード挿通孔及びチューブ挿通孔にてコード及び給水チューブを径方向に位置決めするようになしておくことができる(第20の発明)。
[0112]
 このようにしておけば、吐水管内部に延在するコード及び給水チューブともに、抜止部材にて良好に吐水管内部において位置決めでき、それらコード,給水チューブを正しく目的とする位置に吐水管内部に配置し且つそれらを納まり良く吐水管内部に収容しておくことができる。
[0113]
 この場合において、コード挿通孔とチューブ挿通孔とは隣接して設けておくとともに、コード挿通孔は、チューブ挿通孔の側の部分を部分的に開口部となして、その開口部においてコード挿通孔とチューブ挿通孔とを連続させておくことができる(第21の発明)。
[0114]
 このようにしておけば、開口部を通じてコードを簡単にコード挿通孔に嵌め入れ、挿通状態とすることができる一方で、チューブ挿通孔に給水チューブを挿通した状態の下では給水チューブが壁となって働き、コード挿通孔内のコードが開口部を通じてコード挿通孔からチューブ挿通孔側に抜け出してしまうのを良好に防止することができる。
[0115]
 従ってこの第21の発明によれば、開口部からコードが抜け出すのを防止するために、その開口部に別途に閉鎖部材を設けたりする必要を無くすことができ、従って閉鎖部材を設けることによる部品点数の増加や、その組付けのための工数が増加するといった問題を生ぜしめない。
[0116]
 また給水チューブが壁として作用することで、開口部からコードが抜け出すのを防止するため、開口部を幅広に形成しておくことが可能となり、そのことによって、開口部を通じコード挿通孔へのコードの嵌め入れの作業をより行い易くすることができる。
[0117]
 即ちコード挿通孔に嵌め入れたコードが開口部から抜け出すのを防ぐために、開口部の幅を狭くしておくといったことも考えられるが、この場合には開口部を通じてコード挿通孔にコードを嵌め入れる作業が行いづらくなってしまう。
[0118]
 しかるに第21の発明では、給水チューブが、コード挿通孔からコードが開口部を通じて外れるのを防止する壁として働くことから、開口部を幅広に形成しておくことが可能となるのであり、そしてこのことによって、開口部を通じてコードをコード挿通孔に嵌め入れる作業をより簡単化することが可能となる。
[0119]
 上記抜止部材は、径方向に弾性変形能を有するリング状に形成しておき、縮径状態で吐水管の内部に押込可能且つ押込後の拡径状態で吐水管の内面に取り付けられるものとなしておくことができる(第22の発明)。
[0120]
 このようにしておけば、吐水管の下方等の外方で予め抜止部材にコードを挿通作業した上で、抜止部材を縮径弾性変形させて吐水管の内部に押し込んで抜止部材を吐水管内面に簡単に取り付けることができるとともに、同時に吐水管内の抜止部材にコードを挿通状態とすることができ、抜止部材へのコードの挿通作業を容易に行うことができる。
[0121]
 また第20の発明に従って抜止部材にコード挿通孔とチューブ挿通孔とが設けてある場合には、吐水管の下方等の外方で予め抜止部材のコード挿通孔とチューブ挿通孔とにコードと給水チューブとを挿通状態としておくことができ、抜止部材の吐水管内面への組付けと同時に、吐水管内において抜止部材に対しコードと給水チューブとを挿通状態とすることができ、コード及び給水チューブの抜止部材への挿通作業を容易に行うことができる。
[0122]
 これらの場合において、上記抜止部材は吐水管の内部に、吐水管の外部に非露出状態に納めておくことができる(第23の発明)。
 抜止部材が吐水管外部への露出部分で触られると、場合によって抜止部材が吐水管から外れてしまう恐れも生ずるが、第23の発明に従って抜止部材を吐水管内部に納めておけば、そのような不具合を回避できる。

図面の簡単な説明

[0123]
[図1] 本発明の一実施形態である自動水栓の全体図である。
[図2] 同実施形態における吐水管の縦断面図である。
[図3] 同実施形態における吐水管の先端部の要部断面図である。
[図4] 同実施形態におけるセンサ及び保持部材の図である。
[図5] 本実施形態の利点を比較例と比較して示した説明図である。
[図6] 本発明の一実施形態である自動水栓の全体図である。
[図7] 同実施形態における吐水管の縦断面図である。
[図8] 同実施形態における吐水管の先端部の要部断面図である。
[図9] 同実施形態における吐水口ユニットの図である。
[図10] 同実施形態における吐水管先端部の要部の図である。
[図11] 同実施形態における吐水口ユニットの要部を拡大して示した図である。
[図12] 同実施形態の作用説明図である。
[図13] 同実施形態の利点を説明するための比較例図である。
[図14] 同実施形態における吐水管の内部のガイド部を比較例とともに示した図である。
[図15] 同実施形態における光ファイバの差込部及びこれに対応する差込口の形態例を比較例とともに示した図である。
[図16] 本発明の一実施形態である自動水栓の全体図である。
[図17] 同実施形態における吐水管の縦断面図である。
[図18] 同実施形態における吐水管の先端部の要部断面図である。
[図19] 同実施形態における吐水口ユニットの図である。
[図20] 同実施形態における吐水管先端部の要部の図である。
[図21] 同実施形態における吐水口ユニットの要部を拡大して示した図である。
[図22] 同実施形態における吐水管の内部のガイド部を比較例とともに示した図である。
[図23] 同実施形態における光ファイバの差込部及びこれに対応する差込口の形態例を比較例とともに示した図である。
[図24] 本発明の一実施形態である吐水装置を備えた自働水栓の全体図である。
[図25] 同実施形態における吐水管の縦断面図である。
[図26] 同実施形態における吐水管の先端部の要部断面図である。
[図27] 同実施形態における吐水口ユニットの図である。
[図28] 同実施形態における吐出端部材,吐水口部材を吐水管に組付け前の状態で示す斜視図である。
[図29] 図28に示す状態を底面側から見た図である。
[図30] 同実施形態における固定部材の単品図である。
[図31] 同実施形態における固定部材の吐水管への組付手順を示す図である。
[図32] 本発明の一実施形態である自動水栓の全体図である。
[図33] 同実施形態における吐水管の縦断面図である。
[図34] 同実施形態における吐水管の先端部の要部断面図である。
[図35] 同実施形態における吐水口ユニットの図である。
[図36] 同実施形態における吐水口ユニットを吐水管への組付前の状態で示した図である。
[図37] 同実施形態における吐水管の基端側の要部拡大図である。
[図38] 同実施形態における抜止部材を吐水管に挿入前の状態で示した図である。
[図39] 図37のi-i断面図及びii-ii断面図である。
[図40] 本発明の他の実施形態の図である。
[図41] 従来の自動水栓の問題点を説明するための図である。
[図42] 従来の自動水栓の問題点を説明するための図である。
[図43] 従来の吐水装置の一例を示す図である。

発明を実施するための形態

[0124]
 次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
 図1において、10は本実施形態の自動水栓で、12は自動水栓10における吐水管である。ここで吐水管12は金属製とされている。
 吐水管12は、カウンタ(取付基体)14から起立する形態で設置され、上部が使用者に向って逆U字状のグースネック形状をなしている。
 即ち使用者側の前端側(先端側)の部分が、使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状とされており、そしてその前端面に、開口面が管軸と略直角に近い角度で交差し且つ斜め下向きの面をなす開口16が形成されている。
 ここで開口16は、その横断面形状が正面視において左右方向に長い略楕円形状とされている。
[0125]
 図2に示しているように、吐水管12は基端側に着座部18と、この着座部18から下向きに延びる挿通管20とを一体に有している。
 挿通管20は、カウンタ14の取付穴22を挿通してカウンタ14の下側まで突き出しており、その外周面に設けられた雄ねじ部24に固定ナット26がねじ込まれている。
 吐水管12は、着座部18をカウンタ14の上面に着座させ、その着座部18と固定ナット26とでパッキン28,30を介し、カウンタ14を上下両側から挟み込む状態にカウンタ14に取り付けられている。
[0126]
 一方、図3に示しているように吐水管12の前端部の内部には、後述の吐水口部材60を内部に保持する筒状の保持部材52が納められている。
 本例において、この保持部材52は樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、横断面形状が全体として吐水管12の前端部の形状に対応した略楕円形状をなしている。
[0127]
 この保持部材52は円筒形状の差込部54を一体に備えており、その差込部54が後述の給水チューブ38に圧入された上、給水チューブ38を外周面から締め付けるバンド状の締付部材56によって給水チューブ38に接続され、固定されている。
[0128]
 この保持部材52には、その内部に吐水口部材60が挿入されて、そこに保持されている。
 吐水口部材60は、給水チューブ38を通じて送られて来た水の流れを軸方向に通過させて前端(図中左端)の開口から吐水するもので、ここではこの吐水口部材60は水の流れを整流して吐水するものとなしてある。
 但し吐水口部材60は、給水チューブ38を通じて送られて来た水を気泡混じりの泡沫流として、又はシャワー流として、或いはその他様々な吐出パターンで吐水を吐出するものとなしておくこともできる。
[0129]
 吐水口部材60は、横断面形状が扁平な楕円形状をなす筒状をなしており、その前端面が吐水管12の前端面及び保持部材52の前端面よりも更に奥側に位置する状態に、保持部材52の内部に挿入配置されている。
[0130]
 保持部材52は、図4に示しているように本体部88とその上面を覆うカバー90とを有しており、そしてそれら本体部88とカバー90とにより挟まれるようにして、手等の検知対象を検知するためのセンサ(ここでは光センサ、特に赤外線式且つ反射型のセンサ)66を成す投光部62と受光部64とが、保持部材52に固定され、保持されている。
[0131]
 この実施形態において、センサ66はその前端面(図3(A)中左端面)が、上記の吐水口部材60の前端面よりも前側に位置する状態に設置されている。即ちこのセンサ66の前端面よりも吐水口部材60の前端面が吐水管12の奥側に位置するように、吐水口部材60が吐水管12内に設置されている。
 尚、センサ66を成す投光部62,受光部64の前端面は、何れも吐水管12の管軸方向において同じ位置に位置している。
 図3から明らかなようにこのセンサ66もまた、その前端面が吐水管12の前端面よりも僅かに吐水管12の奥側に位置する状態に配置されている。
 本実施形態において、吐水口部材60と保持部材52とは、図3に示す固定部材67によって吐水管12に対し固定孔68において共通に固定されている。
[0132]
 この固定部材67は円形の押込ボタン式の部材で、円形の外周壁部70と、その中心部から立ち上る第1の嵌合凸部71と、この第1の嵌合凸部71の上端から更に上向きに突出する小径の第2の嵌合凸部72とを一体に有しており、その第2の嵌合凸部72を吐水口部材60の嵌合穴74に嵌入させ、また第1の嵌合凸部71を保持部材52の貫通の嵌合穴76に嵌合させ、また外周壁部70を吐水管12の円形の固定孔68に嵌合させる状態で吐水管12に取り付けられ、以て吐水口部材60及び保持部材52を吐水管12に位置決状態に固定している。
 尚、この固定部材67は図3(B)に示すように正面視において左右に一対の爪78を有しており、これら爪78を固定孔68の縁部に係止させることで、吐水管12から抜止めされている。
[0133]
 図4において、80は投光側の光ファイバ,82は受光側の光ファイバで、それら投光側の光ファイバ80,受光側の光ファイバ82の先端部によって上記の投光部62,受光部64が構成されている。
 尚、投光部62には投射される光に指向性を持たせるためのレンズ84が備えられている。
 またこれら光ファイバ80,82には、これを保持部材52に対して軸線方向に位置決状態に固定するための環状の凸部86が一体的に設けられている。
[0134]
 一方上記の保持部材52の本体部88には、光ファイバ80,82の軸線方向に延びる深い保持溝92A,94Aが設けられており、またカバー90の側にも対応する浅い保持溝92B,94Bが設けられており、それら保持溝92A,92B及び94A,94Bに光ファイバ80,82が嵌め入れられ、そこに保持されている。
[0135]
 これら保持溝92A,92B及び94A,94Bには、光ファイバ80,82の凸部86に対応した凹部96A,96B及び98A,98Bが設けられおり、光ファイバ80は凸部86と凹部96A,96Bとの凹凸嵌合により、また光ファイバ82は凸部86と凹部98A,98Bとの凹凸嵌合により、保持部材52に対して軸線方向に位置決状態に固定され保持されている。
 尚、保持部材52には前端に一対のU字状の切欠部が形成されていて、そこに投光部62の前端面の投光窓100、受光部64の前端面の受光窓102が位置せしめられている。
[0136]
 またカバー90には、一対の湾曲した弾性アーム104が一体に形成されており、カバー90は、これら一対の弾性アーム104の先端の爪106を、本体部88の対応する係止突起108に弾性係止させることで、本体部88に組み付けられている。
[0137]
 図1において、32はカウンタ14の下方に配置された本体機能部で、34はその本体機能部32の機能部ボックスであり、その内部に電磁弁36が収容されている。
 電磁弁36は、給水元管からの水を吐水口部材60に供給する給水路を開閉する弁であって、この電磁弁36に対し、給水チューブ38の下端が継手40を介して接続されている。
[0138]
 給水チューブ38は、給水路の一部を形成する部材であって、機能部ボックス34から上向きに延び出し、そして図2に示す吐水管12の基端(下端)の開口42から吐水管12内部に入り込んでいる。
 給水チューブ38は、更にこの吐水管12の内部をその前端部に到るまで延びている。
 尚この例において、給水チューブ38は可撓性のもので、ここではポリウレタン樹脂にて形成されている。
 尚図1において44は止水栓を表している。
[0139]
 機能部ボックス34の内部にはまた、マイコンを主要素として含む制御部46、及び発光素子及び受光素子を保持した基板48が収容されている。
 制御部46は電磁弁36を作動制御し、センサ66による検知対象の検知に基づいて電磁弁36を開弁させ、またセンサ66が検知対象を非検知となったところで電磁弁36を閉弁させる。
[0140]
 発光素子からは上記の投光側の光ファイバ80が延び出しており、また受光素子からは受光側の光ファイバ82が延び出している。これら光ファイバ80,82は機能部ボックス34から延び出して、吐水管12の基端の開口部42からその内部に入り込んでいる。
 光ファイバ80,82は、更に吐水管12内部を前端部に到るまで延びている。
 尚、50はそれら2つの光ファイバ80,82を1本に束ねた光ファイバのコードを表している。
[0141]
 この実施形態では、センサ66が検知対象、通常は使用者が差し出した手を検知すると、制御部46による制御の下に電磁弁36が開弁し、図3の吐水口部材60から自動的に吐水を行う。
 また使用者が手を引き込めてセンサ66による検知エリアから外れると、センサ66が手を非検知となり、ここにおいて制御部46の制御の下に電磁弁36が閉弁し、吐水口部材60からの吐水を停止する。
[0142]
 以上のような本実施形態によれば、吐水管12の前端側の部分の形状が、使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状をなし、また吐水管12の前端面の開口16が、その開口面を管軸と交差し且つ斜め下向きの面となしているために使用者にとって吐水の出口が分り易く、水栓の使い勝手を良好とすることができるとともに、吐水口部材60の前端面がセンサ66の前端面よりも吐水管12の奥側に位置しているために、センサ窓を掃除する際に吐水口部材60が邪魔にならず、センサ窓の掃除がし易い。
[0143]
 また、例えば図5(B)の比較例(特許文献1に開示されたもの)に示しているように吐水管200の前端側の部分が水平向きをなすとともに、前端側の開口202の開口面が下向きをなし、そして開口202の上側の位置に吐水口部材204とセンサ206とが配置されているものでは、吐水管200の前端側の開口202が使用者から見えない位置にあり、吐水がどこから出るのかが分らず、水栓が使いづらいといった問題の外、吐水口部材204からの吐水の水流Sがほぼ真下向きの水流となり、またセンサ206も同じく下向きをなしているため、吐出された水流Sの拡がりとセンサ206の検知エリアKとが重複し易く、更にセンサ206が下方に位置している手洗鉢等の鉢面を誤検知してしまう恐れがあるが、本実施形態によればこうした問題を解決することができる。
[0144]
 本実施形態では、吐水口部材60が吐水管12内で前方斜め下向きをなし、吐水口部材60から吐出した水流Sが吐出後に重力の作用で下向きの流れに流れの向きを変える一方、吐水口部材60の上側に設置したセンサ66は前方斜め下向きをなしているため、センサ66の検知エリアKを拡く(高角度に)確保しながら、検知エリアKが吐出水流Sと重複しないようにでき、センサ66が水流Sを誤検知するのを防止しながら、使用者が差し出した手を広い範囲に亘って検知することが可能となる。
 またセンサ66が斜め下向きをなすこととなるため、センサ66が鉢面を誤検知するといった問題も解決することができる。
[0145]
 また本実施形態では、吐水口部材60の前端面が吐水管12の前端面よりも奥側に位置するように吐水口部材60を吐水管12内に配置してあるために、吐水口部材60が使用者の目に入って煩雑感を感じさせるといったことがなく、吐水口部材60を使用者から見えないようになし得て、吐水管12前端部の美観を良好となすことができる。
[0146]
 以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
 例えば本発明においては吐水管の前端部に発光素子,受光素子及びそれらに接続された回路から成るセンサを配置した形態の自動水栓に対しても適用することができるし、また上例以外の他の様々な形態を有する吐水管を備えた自動水栓に対して適用することが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
[0147]
 次に、本発明の別の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
 図6において、1010は本実施形態の自動水栓で、1012は自動水栓1010における吐水管である。ここで吐水管1012は金属製且つ鋳物製とされている。
 吐水管1012は、カウンタ(取付基体)1014から起立する形態で設置され、上部が使用者に向って逆U字状のグースネック形状をなしている。
 即ち使用者側の前端側(先端側)の部分が、使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状とされており、そしてその前端面に、開口面が管軸と略直角に近い角度で交差し且つ斜め下向きの面をなす開口1016が形成されている。
 ここで開口1016は、その横断面形状が正面視において左右方向に長い略楕円形状とされている。
[0148]
 図7に示しているように、吐水管1012は基端側に着座部1018を有し、この着座部1018から挿通管1020が下向きに延び出している。
 挿通管1020は、カウンタ1014の取付穴1022を挿通してカウンタ1014の下側まで突き出しており、その外周面に設けられた雄ねじ部1024に固定ナット1026がねじ込まれている。
 吐水管1012は、着座部1018をカウンタ1014の上面に着座させ、その着座部1018と固定ナット1026とでパッキン1028,1030を介し、カウンタ1014を上下両側から挟み込む状態にカウンタ1014に取り付けられている。
[0149]
 一方、図8に示しているように吐水管1012の前端部の内部には、後述の吐水口部材1060を内部に保持する筒状の保持部材1052が納められている。
 本例において、この保持部材1052は樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、横断面形状が全体として吐水管1012の前端部の形状に対応した略楕円形状をなしている。
[0150]
 この保持部材1052は円筒形状の差込部1054を一体に備えており、その差込部1054が後述の給水チューブ1038に圧入された上、給水チューブ1038を外周面から締め付けるバンド状の締付部材1056によって給水チューブ1038に接続され、固定されている。
[0151]
 この保持部材1052には、その内部に吐水口部材1060が挿入されて、そこに保持されている。
 吐水口部材1060は、給水チューブ1038を通じて送られて来た水の流れを軸方向に通過させて前端(図中左端)の吐水口1058から吐水する。ここではこの吐水口部材1060は、給水チューブ1038を通じて送られて来た水を気泡混じりの泡沫流として吐水口1058から吐水する。
 詳しくは、図11に示しているようにこの吐水口部材1060の外周側には、前方外部に開放された連通路1110が形成されているとともに、吐水口部材1060には空気吸引孔1112が設けられており、吐水口部材1060は連通路1110を通じて空気吸引孔1112から空気を吸引し、そして吸引した空気を水流に巻き込んで吐水口1058から気泡混じりの泡沫流を吐水する。
[0152]
 吐水口部材1060は、横断面形状が扁平な楕円形状をなす筒状をなしており、その前端が吐水管1012の前端及び保持部材1052の前端よりも更に奥側に位置する状態に、保持部材1052の内部に挿入配置されている。
[0153]
 保持部材1052は、図9に示しているように本体部1088とその上面を覆うカバー1090とを有しており、そしてそれら本体部1088とカバー1090とにより挟まれるようにして、手等の検知対象を検知するためのセンサ(ここで赤外線式且つ反射型の光センサ)における発光部1062と受光部1064とが、保持部材1052に固定され、保持されている。
[0154]
 この実施形態において、発光部1062と受光部1064とは、上記の吐水口部材1060の前端よりも前側に位置する状態に設置されている。即ち発光部1062及び受光部1064の各先端よりも吐水口部材1060の先端が吐水管1012の奥側に位置するように、吐水口部材1060が吐水管1012内に設置されている。
 尚、発光部1062,受光部1064の前端は何れも吐水管1012の管軸方向において同じ位置に位置している。
 図8から明らかなように、これら発光部1062,受光部1064もまた、その前端が吐水管1012の前端よりも僅かに吐水管1012の奥側に位置する状態に配置されている。
 本実施形態において、吐水口部材1060と保持部材1052とは、後述の発光部1062及び受光部1064とともに吐水口ユニット1066を成している。
 そしてこの吐水口ユニット1066において、吐水口部材1060と保持部材1052とは、図8に示す固定部材1067によって吐水管1012に対し固定孔1068において共通に固定されている。
[0155]
 この固定部材1067は円形の押込ボタン式の部材で、円形の外周壁部1070と、その中心部から立ち上る第1の嵌合凸部1071と、この第1の嵌合凸部1071の上端から更に上向きに突出する小径の第2の嵌合凸部1072とを一体に有しており、その第2の嵌合凸部1072を吐水口部材1060の貫通の嵌合穴1074に嵌合させ、また第1の嵌合凸部1071を保持部材1052の貫通の嵌合穴1076に嵌合させ、更に外周壁部1070を吐水管1012の円形の固定孔1068に嵌合させる状態に吐水管1012に取り付けられ、以て吐水口部材1060及び保持部材1052を吐水管1012に位置決状態に固定している。
 尚、この固定部材1067は図8(B)に示すように正面視において左右に一対の爪1078を有しており、これら爪1078を固定孔1068の縁部に係止させることで、吐水管1012から抜止めされている。
[0156]
 図9において、1080は発光側の光ファイバ,1082は受光側の光ファイバで、それら発光側の光ファイバ1080,受光側の光ファイバ1082の先端部によって上記の発光部1062,受光部1064が構成されている。
 尚、発光部1062には投射される光に指向性を持たせるためのレンズ1084が備えられている。
 またこれら光ファイバ1080,1082には、これを保持部材1052に対して軸線方向に位置決状態に固定するための環状の凸部1086が一体的に設けられている。
[0157]
 一方上記の保持部材1052の本体部1088には、光ファイバ1080,1082の軸線方向に延びる深い保持溝1092A,1094Aが設けられており、またカバー1090の側にも対応する浅い保持溝1092B,1094Bが設けられており、それら保持溝1092A,1092B及び1094A,1094Bに光ファイバ1080,1082が嵌め入れられ、そこに保持されている。
[0158]
 これら保持溝1092A,1092B及び1094A,1094Bには、光ファイバ1080,1082の凸部1086に対応した凹部1096A,1096B及び1098A,1098Bが設けられおり、光ファイバ1080は凸部1086と凹部1096A,1096Bとの凹凸嵌合により、また光ファイバ1082は凸部1086と凹部1098A,1098Bとの凹凸嵌合により、保持部材1052に対して軸線方向に位置決状態に固定され保持されている。
 尚、保持部材1052の前端には、本体部1088とカバー1090とによって形成される円形の切欠部が形成されていて、そこに発光部1062,受光部1064の各前端部が嵌め入れられている。
 この実施形態では、発光部1062の前端が発光窓1100を、また受光部1064の前端が受光窓1102を成している。
[0159]
 またカバー1090には、一対の湾曲した弾性アーム1104が一体に形成されており、カバー1090は、これら一対の弾性アーム1104の先端の爪1106を、本体部1088の対応する係止突起1108に弾性係止させることで、本体部1088に組み付けられている。
[0160]
 図6において、1032はカウンタ1014の下方に配置された本体機能部で、1034はその本体機能部1032の機能部ボックスであり、その内部に電磁弁1036が収容されている。
 電磁弁1036は、給水元管からの水を吐水口部材1060に供給する給水路を開閉する弁であって、この電磁弁1036に対し、給水チューブ1038の下端が継手1040を介して接続されている。
[0161]
 給水チューブ1038は、給水路の一部を形成する部材であって、機能部ボックス1034から上向きに延び出し、そして図7に示す吐水管1012に一体に構成された挿通管1020の下端の開口1042から吐水管1012内部に入り込んでいる。
 給水チューブ1038は、更にこの吐水管1012の内部をその前端部に到るまで延びている。
 尚この例において、給水チューブ1038は可撓性のもので、ここではポリウレタン樹脂にて形成されている。
 尚図6において1044は止水栓を表している。
[0162]
 機能部ボックス1034の内部にはまた、マイコンを主要素として含む制御部1046、及びセンサの主要素をなすセンサ本体1048が収容されている。
 制御部1046は電磁弁1036を作動制御し、センサによる検知対象の検知に基づいて電磁弁1036を開弁させ、またセンサが検知対象を非検知となったところで電磁弁1036を閉弁させる。
[0163]
 センサ本体1048は、光(ここでは赤外光)を発するLED等の発光素子と、フォトダイオード,フォトトランジスタ等の受光素子、及び発光素子により発光を行わせる発光駆動回路,受光素子により受光した光を電気信号に変換し信号処理する光電変換回路を含むセンサ回路を有している。
 このセンサ本体1048の発光素子からは上記の発光側の光ファイバ1080が延び出しており、また受光素子からは受光側の光ファイバ1082が延び出している。これら光ファイバ1080,1082は機能部ボックス1034から延び出して、上記の開口1042から吐水管1012の内部に入り込んでいる。
 光ファイバ1080,1082は、更に吐水管1012内部を前端部に到るまで延びている。
[0164]
 この実施形態では、センサが検知対象、通常は使用者が差し出した手を検知すると、制御部1046による制御の下に電磁弁1036が開弁し、図8の吐水口部材1060から自動的に吐水を行う。
 また使用者が手を引き込めてセンサによる検知エリアから外れると、センサが手を非検知となり、ここにおいて制御部1046の制御の下に電磁弁1036が閉弁し、吐水口部材1060からの吐水を停止する。
[0165]
 上記発光部1062及び受光部1064の設置部となる保持部材1052は、その前面を使用者に向けて斜め下向きとする状態に、且つその前面を吐水管1012の前端且つ上部よりも奥側に引き込んで位置させる状態に、吐水管1012の先端の開口1016からその内部に挿入されている。
[0166]
 同様に吐水口部材1060もまたその前面、つまり吐水口1058を使用者に向けて斜め下向きとする状態で、保持部材1052に挿入状態に保持されている。
 そしてこの保持部材1052の前面において、上記の発光部1062の前端の発光窓1100,受光部1064の前端の受光窓1102が前方斜め下方に向けて露出せしめられている。
[0167]
 尚発光部1062の前端部,受光部1064の前端部をそれぞれ嵌め入れる上記の切欠部は、保持部材1052の前面、詳しくはその平坦な基準面1114Aよりも部分的に突出した部分に形成されており、従って発光窓1100,受光窓1102は保持部材1052の前面1114から前方斜め下方に突出した位置に位置せしめられている。
 尚発光窓1100,受光窓1102はそれぞれ同じ高さで保持部材1052の前面の上部に設けられている。
 即ち、前面1114に対して下方斜め前方に突出した吐水管1012の先端且つ上部から成る庇部1116に隣接した直下の位置に、上記発光窓1100と受光窓1102とが位置せしめられている。
[0168]
 本実施形態ではまた、図9及び図10に示しているように保持部材1052の前面1114の、発光窓1100と受光窓1102との間の部分が、上記基準面1114Aよりもセンサによる検知方向と反対方向の奥側に凹んだ形状の凹部1118となしてある。
 ここで平面断面形状における凹部1118の底面は連続した湾曲形状の面をなしている。
[0169]
 そしてこの凹部1118に、上記図11に示す連通路1110の先端が開口せしめられている。即ちこの凹部1118に連通路1110を介して連通する状態で、図11に示す空気吸引孔1112が設けられている。
 吐水口部材1060は、この凹部1118,連通路1110を通じて空気吸引孔1112から空気を吸引し、そして吸引した空気を水流に巻き込んで吐水口1058から気泡混じりの泡沫流を吐水せしめる。
[0170]
 この実施形態では、たとえ発光窓1100及び受光窓1102に連なる形で水滴W が一時的に付着したとしても、図10に示すようにその水滴W を直ちに発光窓1100と受光窓1102との間の凹部1118に引き込んで、そこに水滴W を移行させることができ、発光窓1100と受光窓1102とに連なるようにして水滴W が付着したまま残ってしまうのを防ぐことができる。
[0171]
 本実施形態ではまた、図8,図10,図11に示すように保持部材1052の前面1114の、発光窓1100に続く下側部分が、発光窓1100から吐水口1058側に向って離れるにつれ吐水管1012の奥側に移行する形状の、水滴W (図12参照)の引込面として形成してある。
[0172]
 同様に受光窓1102に続く下側部分もまた、受光窓1102から吐水口1058側に向って離れるにつれ吐水管1012の奥側に移行する形状の、水滴W に対する引込面1156として形成してある。
 この実施形態では、引込面1156が傾斜面となしてあるが、これを凹形状の湾曲面その他の形状となしておくこともできる。
[0173]
 本実施形態では、発光部1062及び受光部1064と吐水口部材1060とをそれぞれ前方斜め下向きとなしており、また吐水口部材1060の先端の吐水口1058を発光窓1100,受光窓1102よりも吐水管1012の奥側に位置させているため、図12(A)に示しているように吐水口1058の向き及び発光部1062,受光部1064即ち発光窓1100,受光窓1102の向きがそれぞれ同じ向きをなしているにも拘らず、図12(A)に示しているように吐水口1058から出た水流Sは、吐出後に重力の作用で下向きの流れに流れの向きを変えるため、発光部1062及び受光部1064による検知エリアKと水流Sとを重複しないようにできる利点を有する。
[0174]
 但し、例えば図13の比較例に示すように、保持部材1052の前面の発光窓1100の下側部分が、光軸と直角方向の平坦な面1158Aをなし、更にはその平坦な面1158Aが角1160A付きの形状をなしていたりした場合、発光窓1100にまたがるような形で(かかるような形で)水滴W が付着すると、水滴W はそこに付着したまま残ってしまう。
 そうすると発光窓1100から出た光は水滴W で屈折して水流Sに向ってしまい、その結果水流Sで反射された光が受光窓1102を通じて受光部1064で受光されてしまって、水流Sを検知対象と誤検知してしまう恐れが生ずる。
[0175]
 しかるに本実施形態では、図13に示すような形で、即ち発光窓1100にまたがるような形で水滴W が一時的に付着したとしても、水滴W は図12(B)に示しているように傾斜形状の引込面1156に沿って濡れ拡がるようにして引込面1156側に引き込まれ、これにより発光窓1100から出た光が水滴W で屈折して水流Sに向って当ってしまうのを防ぐことができる。
[0176]
 本実施形態ではまた、受光窓1102の下側においても同様の傾斜形状の引込面1156が形成されているため、受光窓1102の側においても水滴W が受光窓1102にまたがる形でその下側に付着し、残ってしまうのを防ぐことができる。
[0177]
 水滴W が受光窓1102にまたがる形でその下側に付着し残ってしまうと、本来の受光エリアよりも下側からの光が受光窓1102に入って、これが受光部1064で受光されてしまい、従って水流Sからの反射光があるとこれを受光部1064が拾ってしまって、水流Sを誤検知する恐れが生ずるが、この実施形態では受光窓1102の下側においても引込面1156が形成されているため、センサが水流Sを検知対象と誤検知してしまうのをより確実に防止することができる。
[0178]
 また本実施形態では、発光窓1100と受光窓1102とが保持部材1052の前面から前方に突出して位置しているため、水滴W が発光窓1100,受光窓1102に乗り難く、水滴W の付着による誤検知をより一層確実に防止することができる。
[0179]
 本実施形態では、給水チューブ1038を組み付けるに際し、図9に示しているように給水チューブ1038を吐水管1012の先端の開口1016から吐水管1012内部に挿入し(このとき給水チューブ1038の先端部は吐水口ユニット1066に接続しておき、吐水口ユニット1066も併せて開口1016から吐水管1012内部に挿入する)、そして給水チューブ1038の他端側を、吐水管1012内の中空部の底部をなす段付形状の着座部1018の中央寄りに形成した通過開口1122を通過して下方の外部へと取り出す。
[0180]
 このとき、給水チューブ1038の他端側は吐水管1012の内面の、給水チューブ1038の後側の面となる背面1124に当って、その背面に沿って吐水管1012の内部を上記着座部1018に向って下向きに移動して行く。
 このため給水チューブ1038の他端、つまり下端は吐水管1012の段付形状をなす着座部1018に当って、それ以上給水チューブ1038を吐水管1012内部に押し込めなくなる。
 即ち給水チューブ1038の下端を通過開口1122に入れ込み、挿通管1020を通じてこれを外部へと取り出すことができない。
[0181]
 このとき、図14(D)に示しているように、吐水管1012の着座部1018からこれよりも一定高さ上側の位置にかけての部分を、傾斜したガイド面1126Aを有するガイド部1128Aとして構成しておき、給水チューブ1038の下端をこのガイド部1128Aのガイド面1126Aで通過開口1122に向けて案内し、導くようになすことが考えられる。
[0182]
 しかしながらこの場合、ガイド部1128を設けた部分において吐水管1012が部分的に厚肉となり過ぎてしまい、しかもこのガイド部1128は、給水チューブ1038の下端を図中左右方向、及びこれと直交する紙面と直角方向の2軸方向に位置決めしつつ給水チューブ1038の下端を案内しなければならないことから、かかる厚肉のガイド部1128を、吐水管1012の管軸周りに広い範囲に亘って設けておかなければならず、そのため吐水管1012を鋳造する際に、部分的な厚肉部を成すガイド部1128の存在によって引けを生じたり、またその引けが外観に現れたりしてしまい、実際上このようなやり方を解決手段として採用することは難しい。
[0183]
 そこでこの実施形態では、図14に示すように吐水管1012の着座部1018から所定距離上方に離れた部位において、吐水管1012の背面1124にガイド部1128を設けている。
 ここでガイド部1128は、正面視において左右方向の中央部に縦の溝1130を有しており、溝1130の左部分が左ガイド部1128L、右部分が右ガイド部1128Rをなしている。
[0184]
 これら左,右のガイド部1128L,1128Rは、給水チューブ1038側のガイド面が、図14(A)に示しているように下方に向って給水チューブ1038側への背面1124からの突出量を多くし、通過開口1122に向って斜め下向きに傾斜した縦ガイド面1132を備えている。
 更にこのガイド面は、図14(C)に示しているように溝1130に向って連続的に突出量を少なくする傾斜形状の横ガイド面1134を備えている。ここで横ガイド面1134は、縦ガイド面1132の上端から縦ガイド面1132に沿って下方に連続して形成してある。
[0185]
 この実施形態では、給水チューブ1038を他端側から吐水管1012の先端の開口1016を通じ吐水管1012内部に挿入し押し込んで行くと、給水チューブ1038の他端が先ず吐水管1012の背面1124の上部、詳しくは逆U字状をなしている上側部分の背面1124に当って、湾曲形状をなす背面1124に案内されて下向きに移動し、そしてガイド部1128の位置に到ると、そこで給水チューブ1038の他端側がガイド部1128に案内されて下向きに移動して行く。
[0186]
 このとき、給水チューブ1038の他端側はガイド部1128における横ガイド面1134によって、その位置が紙面と直角方向の中央に案内され、その位置を保持しつつ縦ガイド面1132の案内作用で着座部1018の通過開口1122へと案内される。
 従って給水チューブ1038を押し込んで行くと、自動的にその他端が着座部1018の通過開口1122の内部に入り込み、続いて挿通管1020を挿通して、吐水管1012の下方外部へと取り出される。ガイド部1128の縦ガイド面1132の形状が予めそのように定めてある。
[0187]
 ここでガイド部1128は吐水管1012の着座部1018よりも所定距離隔たった上方部位に設けてあるため、給水チューブ1038に向けての突出量を、図14(D)に示すものに比べて少なくすることができ、またこのガイド部1128には左右の中央部に縦の深い溝1130が設けてあるため、ガイド部1128のために吐水管1012に部分的な厚肉部を設けることとなっても、その肉厚を図14(D)に示すものに比べて薄くすることができ、また溝1130によってその厚肉部が周方向に分断されるため、即ち周方向に長く連続したものとならないため、ガイド部1128を設けたとしても、吐水管1012を鋳造する際の引けの発生を抑制でき、従ってその引けが吐水管1012の外観に現われて、吐水管1012の外観が損なわれてしまうのを防止できる。
[0188]
 尚、図15(B)に示しているように発光側の光ファイバ1080,受光側の光ファイバ1082の各差込部を機能部ボックス1034内部の差込口に差し込んで接続するに際し、発光側の光ファイバ1080と受光側の光ファイバ1082の差込部を同一形状の差込部1135となして、これを同じく同一形状の差込口1136に差し込むようにしておくと、2つの差込部1135及び差込口1136を何れも同じ形状のものを用い得ることで所要コストを安価となし得るが、一方でこのようにすると、発光側の光ファイバ1080と受光側の光ファイバ1082とを、それぞれ本来の相手側とは異なった側の差込口1136に誤って差し込んでしまう、誤差しを生じる恐れがある。
[0189]
 そこでこれを防止するため、図15(B)に示すように発光側の光ファイバ1080の差込部1137と、受光側の光ファイバ1082の差込部1138とを、それぞれ異なった形状のものとなして、詳しくは例えば嵌合突部の形状を一方は四角形状の嵌合突部1140,他方は円形状の嵌合突部1142となし、またこれに対応して相手側の差込口1144の嵌合穴を四角形状の嵌合穴1148となし、また他方の嵌合穴を丸形状の嵌合穴1150となして、それら差込口1144,1146に対し差込部1137,1138を差し込むようにすることで、誤った相手側への差し込み、即ち誤差しを良好に防ぐことができる。
[0190]
 尚、嵌合突部1140,1142の一方を大形状、他方を小形状に構成する一方、嵌合穴1148,1150をこれらに対応して一方を大形状、他方を小形状としておくことで、誤差しを防止するようになすことも可能であるし、或いは差込部1137,1138を別々の差込部としないで一体の差込部となしておき、またこれに対応して差込口1144,1146を一体の差込口としておくことで、誤差しを防止するようになすといったことも可能である。
[0191]
 以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は吐水口部材に対する保持部材と、発光部及び受光部に対する保持部材とを別々の保持部材となしておくことも可能であるし、また本発明は発光部,受光部が光ファイバの先端部にて構成されている場合だけでなく、発光素子,受光素子にて構成されている場合にも適用可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
[0192]
 また、本発明の別の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
 図16において、2010は本実施形態の自動水栓で、2012は吐水管(ここでは吐水管2012は金属の鋳物から成っている)である。
 吐水管2012は、カウンタ(取付基体)2014から起立する形態で設置され、上部が逆U字状のグースネック形状をなしていて、その先端面が使用者に向って前方斜め下向きをなしている。
 吐水管2012には、図16及び図17に示しているように、その先端面に吐水管2012の横断面形状に対応した略楕円形状の開口2016が形成されている。
[0193]
 図17に示しているように、吐水管2012は基端側に着座部2018を有し、この着座部2018から挿通管2020が下向きに延び出している。
 挿通管2020は、カウンタ2014の取付穴2022を挿通してカウンタ2014の下側まで突き出しており、その外周面に設けられた雄ねじ部2024に固定ナット2026がねじ込まれている。
 吐水管2012は、着座部2018をカウンタ2014の上面に着座させ、その着座部2018と固定ナット2026とでパッキン2028,2030を介し、カウンタ2014を上下両側から挟み込む状態にカウンタ2014に取り付けられている。
[0194]
 図16において、2032はカウンタ2014の下方に配置された本体機能部で、2034はその本体機能部2032の機能部ボックスであり、その内部に電磁弁2036が収容されている。
 電磁弁2036は、給水元管からの水を後述の吐水口2058(図17)に供給する給水路を開閉する弁であって、この電磁弁2036に対し、給水チューブ2038の下端が継手2040を介して接続されている。
[0195]
 給水チューブ2038は、給水路の一部を形成する部材であって、機能部ボックス2034から上向きに延び出し、そして吐水管2012に一体に構成された挿通管2020の下端の開口2042から吐水管2012内部に入り込んでいる。
 給水チューブ2038は、更にこの吐水管2012の内部をその先端部に到るまで延びている。
 尚この例において、給水チューブ2038は可撓性のもので、ここではポリウレタン樹脂にて形成されている。
 尚図16において2044は止水栓を表している。
[0196]
 機能部ボックス2034の内部にはまた、マイコンを主要素として含む制御部2046、及びセンサの主要素をなすセンサ本体2048が収容されている。
 制御部2046は電磁弁2036を作動制御し、センサによる検知対象の検知に基づいて電磁弁2036を開弁させ、またセンサが検知対象を非検知となったところで電磁弁2036を閉弁させる。
[0197]
 センサ本体2048は、光(ここでは赤外光)を発するLED等の発光素子と、フォトダイオード,フォトトランジスタ等の受光素子、及び発光素子による発光を行わせる発光駆動回路,受光素子により受光した光を電気信号に変換し信号処理する光電変換回路を含むセンサ回路を有している。
 このセンサ本体2048の発光素子からは投光側の光ファイバ2080(図19参照)が、また受光素子からは受光側の光ファイバ2082が延び出している。
[0198]
 図17に示しているように、それら2つの光ファイバ2080,2082は挿通管2020の下端の開口2042から吐水管2012内部に入り込み、更に吐水管2012内部をその先端部に到るまで延びている。
[0199]
 図18に示しているように、吐水管2012の先端部の内部には吐水口部材2052が納められている。
 本例において、この吐水口部材2052は樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、全体として吐水管2012の先端部の形状に対応した略楕円形状の筒状をなしている。
[0200]
 この吐水口部材2052は、円筒形状の差込部2054を一体に備えており、その差込部2054が給水チューブ2038に圧入された上、給水チューブ2038を外周面から締め付けるバンド状の締付部材2056によって給水チューブ2038に接続され、固定されている。
[0201]
 図19にも示しているように、吐水口部材2052の先端の開口は吐水口2058をなしており、その吐水口2058に、水流を通過させて吐水口2058からの吐水の形態(パターン)を制御し定める水流通過部材2060が配置されている。
 この水流通過部材2060は、横断面形状が偏平な楕円形状をなす筒状をなしていて、この水流通過部材2060が、筒状をなす吐水口部材2052の内部に内嵌状態に挿入され、吐水口2058よりも僅かに奥側の位置において吐水口部材2052内に保持されている。
 即ちこの実施形態では、水流通過部材2060を抜止状態に内部に収容し保持する、水流通過部材2060のための専用のハウジングは設けられておらず、水流通過部材2060は吐水口部材2052をハウジングとしてその内部に収納されている。
[0202]
 この実施形態において、水流通過部材2060は、給水チューブ2038を通じて送られて来た水流を通過させ、その際に図21の外部に開放された連通路2110及び空気吸引孔2112を通じて内部に空気を吸引し、水流に空気を巻き込んで吐水口2058から気泡混じりの泡沫流として吐水させる。
[0203]
 本実施形態において、これら水流通過部材2060,吐水口部材2052は後述の発光部2062及び受光部2064とともに吐水口ユニット2066を成している。
 そしてこの吐水口ユニット2066において、水流通過部材2060と吐水口部材2052とは、図18に示す固定部材2067によって、吐水管2012に設けられた固定孔2068において共通に固定されている。
[0204]
 この固定部材2067は円形の押込ボタン式の部材で、円形の外周壁部2070と、その中心部から立ち上る第1の嵌合凸部2071と、この第1の嵌合凸部2071の上端から更に上向きに突出する小径の第2の嵌合凸部2072とを一体に有しており、その第2の嵌合凸部2072を水流通過部材2060の貫通の嵌合穴2074に嵌入させ、また第1の嵌合凸部2071を吐水口部材2052の貫通の嵌合穴2076に嵌合させ、更に外周壁部2070を吐水管2012の円形の固定孔2068に嵌合させる状態に吐水管2012に取り付けられ、以て水流通過部材2060及び吐水口部材2052を吐水管2012に位置決め状態に固定している。
 尚この固定部材2067は、図18(B)に示すように正面視において左右に一対の爪2078を有しており、これら爪2078を固定孔2068の縁部に係止させることで、吐水管2012から抜止めされている。
[0205]
 図19において、2080は投光側の光ファイバ,2082は受光側の光ファイバで、それら投光側の光ファイバ2080,受光側の光ファイバ2082の先端部によって発光部2062,受光部2064が構成されている。
 尚、発光部2062には投射される光に指向性を持たせるためのレンズ2084が備えられている。
 またこれら光ファイバ2080,2082には、これを吐水口部材2052に対して軸線方向に位置決状態に固定するための環状の凸部2086が一体的に設けられている。
[0206]
 この実施形態において、吐水口部材2052は本体部2088と、その上面を覆うカバー2090とを有している。
 本体部2088には光ファイバ2080,2082の軸線方向に延びる深い保持溝2092A,2094Aが設けられており、またカバー2090の側にも対応する浅い保持溝2092B,2094Bが設けられており、それら保持溝2092A,2092B及び2094A,2094Bに光ファイバ2080,2082が嵌め入れられ、そこに保持されている。
[0207]
 これら保持溝2092A,2092B及び2094A,2094Bには、光ファイバ2080,2082の凸部2086に対応した凹部2096A,2096B及び2098A,2098Bが設けられおり、光ファイバ2080は凸部2086と凹部2096A,2096Bとの凹凸嵌合により、また光ファイバ2082は凸部2086と凹部2098A,2098Bとの凹凸嵌合により、吐水口部材2052に対して軸線方向に位置決状態で固定され保持されている。
[0208]
 カバー2090には、一対の湾曲した弾性アーム2104が一体に形成されており、カバー2090は、これら一対の弾性アーム2104の先端の爪2106を、本体部2088の対応する係止突起2108に弾性係止させることで、本体部2088に組み付けられている。
[0209]
 この実施形態では、図16に示すセンサ本体2048,これから延び出した光ファイバ2080,2082及びそれらの先端部にて構成される発光部2062,受光部2064にてセンサが構成され、そしてそのセンサが検知対象、通常は使用者が差し出した手を検知すると、制御部2046による制御の下に電磁弁2036が開弁し、図18の吐水口2058から自動的に吐水を行う。
 また使用者が手を引き込めてセンサによる検知エリアから外れると、センサが手を非検知となり、ここにおいて制御部2046の制御の下に電磁弁2036が閉弁し、吐水口2058からの吐水を停止する。
[0210]
 上記発光部2062及び受光部2064の設置部となる吐水口部材2052は、その前面(設置部前面)を使用者に向けて斜め下向きとする状態に、且つその前面を吐水管2012の前端且つ上部よりも奥側に引き込んで位置させる状態に、吐水管2012の先端の開口2016からその内部に挿入されている。
[0211]
 この吐水口部材2052には、図18,図19及び図20に示しているように、正面形状が円形をなす切欠部が設けられていて、そこに発光部2062,受光部2064の各先端部が嵌め入れられており、それら発光部2062の先端及び受光部2064の先端にて、互いに離隔し独立した発光窓2100,受光窓2102が形成されている。
[0212]
 本実施形態において、これら発光窓2100,受光窓2102は、発光窓2100から受光窓2102まで繋がった透光性材料から成る窓カバーにて覆われることなく、それぞれが露出状態で吐水口部材2052の前面2114に、左右に互いに離隔して独立して設けられている。
[0213]
 ここで発光窓2100及び受光窓2102は、それぞれ同じ高さで吐水口部材2052の前面2114の上部に設けられている。
 即ち、前面2114に対して下方斜め前方に突出した吐水管2012の先端且つ上部から成る庇部2116に隣接した直下の位置で、上記発光窓2100と受光窓2102とが吐水口部材2052の前面2114に設けられている。
[0214]
 ここで発光窓2100,受光窓2102は、吐水口部材2052の前面2114における基準面2114A、即ち連続した平坦面をなす基準面2114Aよりも前側に突出した形態で形成されている(厳密には基準面2114Aよりも部分的に前側に突出した部分に形成されている)。
[0215]
 本実施形態ではまた、図19及び図20に示しているように吐水口部材2052の前面2114の、発光窓2100と受光窓2102との間の部分が、上記基準面2114Aよりもセンサによる検知方向と反対方向の奥側に凹んだ形状の凹部2118となしてある。
 ここで平面断面形状における凹部2118の底面は連続した湾曲形状の面をなしている。
[0216]
 そしてこの凹部2118に、上記図21に示す連通路2110の先端が開口せしめられている。即ちこの凹部2118に連通路2110を介して連通する状態で、図21に示す空気吸引孔2112が設けられている。
 水流通過部材2060は、この凹部2118,連通路2110を介して空気吸引孔2112から空気を吸引し、そして吸引した空気を水流に巻き込んで吐水口2058から気泡混じりの泡沫流を吐水せしめる。
[0217]
 以上のような本実施形態によれば、たとえ発光窓2100,受光窓2102に水滴Wが一時的に付着したとしても、その水滴Wを直ちに発光窓2100と受光窓2102との間の凹部2118に引き込んで、そこに水滴Wを移行させることができ、発光窓2100と受光窓2102とに連なるようにして水滴Wが付着してしまうのを防ぐことができる。
[0218]
 発光窓2100,受光窓2102に付着した水滴Wを、吐水口部材2052の前面2114への接触側で凹部2118内面に沿って拡がろうとする性質、及び非接触側で水滴Wが表面張力によって縮まろうとする性質を利用して凹部2118に水滴を呼び込み、そこに水滴を移行させることができる。
 その結果水滴Wの付着によるセンサの誤検知を有効に防止でき、センサが水滴Wを検知対象と誤検知することによって水が出っ放しとなってしまう恐れを無くすことができる。
[0219]
 また本実施形態では、発光窓2100から受光窓2102まで繋がった透光性材料から成る窓カバーにて発光窓2100,受光窓2102を覆うことなく、それらを露出状態で互いに離隔して独立して設けているため、窓カバーの前面に歯磨き粉やその他の汚れが付着して発光部2062からの光が窓カバー内部で反射して受光窓2102に伝わり、受光窓2102に受光されることで誤検知を生じるといった問題も生じない。
[0220]
 また本実施形態では、上記発光窓2100と受光窓2102とを、上記の前面2114における基準面2114Aよりも前側に突出して設けているために、発光窓2100,受光窓2102に水滴Wが乗り難く、水滴Wの付着による誤検知をより確実に防止することが可能となる。
[0221]
 また本実施形態では、吐水口部材2052に発光部2062と受光部2064とを設置するとともに、吐水口部材2052の前面2114に発光窓2100と受光窓2102とを設け、そして前面2114の発光窓2100と受光窓2102との間の部分を上記凹部2118となしていることから、吐水口部材2052の前面2114の一部に凹み形成するだけでよく、容易に凹み即ち凹部2118を形成することができる。
[0222]
 この実施形態では、吐水管2012の使用者に近い前端側の部分を使用者に向って前方斜め下向きをなす形状となして、吐水管2012の内部に吐水口部材2052を、その前面2114を斜め下向きとする状態に、且つその前面2114を吐水管2012の前端且つ上部の庇部2116よりも奥側に引き込んで位置させる状態に、吐水管2012の先端の開口2016から挿入し、そしてその庇部2116に隣接した位置において、発光窓2100及び受光窓2102を吐水口部材2052の前面2114の上部に配置してある。
[0223]
 この場合、吐水管2012の前端側の部分が前方斜め下向きをなす形状をなしていることと、吐水管2012の前端且つ上部の庇部2116が、吐水口部材2052の前面2114よりも使用者に向って斜め下向きに突出していることによって、吐水口部材2052やその周辺部材が吐水管2012の庇部2116に隠れて使用者の目に入り難く、それらが使用者の目に入ることによる煩雑感を感じさせることがなく、吐水管2012先端部の美観を良好となすことができる。
[0224]
 一方でこの場合には、吐水管2012の前端且つ上部が突出していない場合に比べて発光窓2100,受光窓2102に水滴が付着し易い状況となる。
 このように吐水管2012の前端且つ上部が前方に突出した庇部2116となっていない場合、前方斜め下向きをなす吐水口部材2052の前面2114に水滴Wが付着したとしても、水滴Wは下方に流れ落ちて発光窓2100や受光窓2102から自然に除去され易い。
[0225]
 しかるに発光窓2100,受光窓2102に隣接した上側で吐水管2012の庇部2116が出っ張っていると、その庇部2116に水滴Wが付着すると、水滴Wが庇部2116の下面と吐水口部材2052の前面2114の上部とにまたがって保持され易い。その結果発光窓2100や受光窓2102が水滴で覆われてしまい易い。
 しかるに本実施形態によれば、発光窓2100と受光窓2102との間の部分に形成した凹部2118によって、発光窓2100や受光窓2102に水滴が付着したまま残るのを有効に防止できる。
 即ちこの実施形態によれば、吐水管2012前端部の美観の確保と、水滴W付着による誤検知の防止とを両立させることができる。
[0226]
 本実施形態では、給水チューブ2038を組み付けるに際し、図19に示しているように給水チューブ2038を吐水管2012の先端の開口2016から吐水管2012内部に挿入し(このとき給水チューブ2038の先端部は吐水口ユニット2066に接続しておき、吐水口ユニット2066も併せて開口2016から吐水管2012内部に挿入する)、そして給水チューブ2038の他端側を、吐水管2012内の中空部の底部をなす段付形状の着座部2018の中央寄りに形成した通過開口2122を通過して下方の外部へと取り出す。
[0227]
 このとき、給水チューブ2038の他端側は吐水管2012の内面の、給水チューブ2038の後側の面となる背面2124に当って、その背面に沿って吐水管2012の内部を上記着座部2018に向って下向きに移動して行く。
 このため給水チューブ2038の他端、つまり下端は吐水管2012の段付形状をなす着座部2018に当って、それ以上給水チューブ2038を吐水管2012内部に押し込めなくなる。
 即ち給水チューブ2038の下端を通過開口2122に入れ込み、挿通管2020を通じてこれを外部へと取り出すことができない。
[0228]
 このとき、図22(D)に示しているように、吐水管2012の着座部2018からこれよりも一定高さ上側の位置にかけての部分を、傾斜したガイド面2126Aを有するガイド部2128Aとして構成しておき、給水チューブ2038の下端をこのガイド部2128Aのガイド面2126Aで通過開口2122に向けて案内し、導くようになすことが考えられる。
[0229]
 しかしながらこの場合、ガイド部2128を設けた部分において吐水管2012が部分的に厚肉となり過ぎてしまい、しかもこのガイド部2128は、給水チューブ2038の下端を図中左右方向、及びこれと直交する紙面と直角方向の2軸方向に位置決めしつつ給水チューブ2038の下端を案内しなければならないことから、かかる厚肉のガイド部2128を、吐水管2012の管軸周りに広い範囲に亘って設けておかなければならず、そのため吐水管2012を鋳造する際に、部分的な厚肉部を成すガイド部2128の存在によって引けを生じたり、またその引けが外観に現れたりしてしまい、実際上このようなやり方は解決手段として成立しない。
[0230]
 そこでこの実施形態では、図22に示すように吐水管2012の着座部2018から所定距離上方に離れた部位において、吐水管2012の背面2124にガイド部2128を設けている。
 ここでガイド部2128は、正面視において左右方向の中央部に縦の溝2130を有しており、溝2130の左部分が左ガイド部2128L、右部分が右ガイド部2128Rをなしている。
[0231]
 これら左,右のガイド部2128L,2128Rは、給水チューブ2038側のガイド面が、図22(A)に示しているように下方に向って給水チューブ2038側への背面2124からの突出量を多くし、通過開口2122に向って斜め下向きに傾斜した縦ガイド面2132を備えている。
 更にこのガイド面は、図22(C)に示しているように溝2130に向って連続的に突出量を少なくする傾斜形状の横ガイド面2134を備えている。ここで横ガイド面2134は、縦ガイド面2132の上端から縦ガイド面2132に沿って下方に連続して形成してある。
[0232]
 この実施形態では、給水チューブ2038を他端側から吐水管2012の先端の開口2016を通じ吐水管2012内部に挿入し押し込んで行くと、給水チューブ2038の他端が先ず吐水管2012の背面2124の上部、詳しくは逆U字状をなしている上側部分の背面2124に当って、湾曲形状をなす背面2124に案内されて下向きに移動し、そしてガイド部2128の位置に到ると、そこで給水チューブ2038の他端側がガイド部2128に案内されて下向きに移動して行く。
[0233]
 このとき、給水チューブ2038の他端側はガイド部2128における横ガイド面2134によって、その位置が紙面と直角方向の中央に案内され、その位置を保持しつつ縦ガイド面2132の案内作用で着座部2018の通過開口2122へと案内される。
 従って給水チューブ2038を押し込んで行くと、自動的にその他端が着座部2018の通過開口2122の内部に入り込み、続いて挿通管2020を挿通して、吐水管2012の下方外部へと取り出される。ガイド部2128の縦ガイド面2132の形状が予めそのように定めてある。
[0234]
 ここでガイド部2128は吐水管2012の着座部2018よりも所定距離隔たった上方部位に設けてあるため、給水チューブ2038に向けての突出量を、図22(D)に示すものに比べて少なくすることができ、またこのガイド部2128には左右の中央部に縦の深い溝2130が設けてあるため、ガイド部2128のために吐水管2012に部分的な厚肉部を設けることとなっても、その肉厚を図22(D)に示すものに比べて薄くすることができ、また溝2130によってその厚肉部が周方向に分断されるため、即ち周方向に長く連続したものとならないため、ガイド部2128を設けたとしても、吐水管2012を鋳造する際の引けの発生を抑制でき、従ってその引けが吐水管2012の外観に現われて、吐水管2012の外観が損なわれてしまうのを防止できる。
[0235]
 尚、図23(B)に示しているように発光側の光ファイバ2080,受光側の光ファイバ2082の各差込部を機能部ボックス2034内部の差込口に差し込んで接続するに際し、発光側の光ファイバ2080と受光側の光ファイバ2082の差込部を同一形状の差込部2135となして、これを同じく同一形状の差込口2136に差し込むようにしておくと、2つの差込部2135及び差込口2136を何れも同じ形状のものを用い得ることで所要コストを安価となし得るが、一方でこのようにすると、発光側の光ファイバ2080と受光側の光ファイバ2082とを、それぞれ本来の相手側とは異なった側の差込口2136に誤って差し込んでしまう、誤差しを生じる恐れがある。
[0236]
 そこでこれを防止するため、図23(B)に示すように発光側の光ファイバ2080の差込部2137と、受光側の光ファイバ2082の差込部2138とを、それぞれ異なった形状のものとなして、詳しくは例えば嵌合突部の形状を一方は四角形状の嵌合突部2140,他方は円形状の嵌合突部2142となし、またこれに対応して相手側の差込口2144の嵌合穴を四角形状の嵌合穴2148となし、また他方の嵌合穴を丸形状の嵌合穴2150となして、それら差込口2144,2146に対し差込部2137,2138を差し込むようにすることで、誤った相手側への差し込み、即ち誤差しを良好に防ぐことができる。
[0237]
 尚、嵌合突部2140,2142の一方を大形状、他方を小形状に構成する一方、嵌合穴2148,2150をこれらに対応して一方を大形状、他方を小形状としておくことで、誤差しを防止するようになすことも可能であるし、或いは差込部2137,2138を別々の差込部としないで一体の差込部となしておき、またこれに対応して差込口2144,2146を一体の差込口としておくことで、誤差しを防止するようになすといったことも可能である。
[0238]
 以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は発光部,受光部が光ファイバの先端部にて構成されている場合だけでなく、発光素子,受光素子にて構成されている場合にも適用可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
[0239]
 次に、本発明の別の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
 図24において、3010は本実施形態の吐水装置を備えた自動水栓で、3012はその吐水装置における吐水管である。ここで吐水管3012は金属製とされている。
 吐水管3012は、カウンタ(取付基体)3014から起立する形態で設置され、上部が逆U字状のグースネック形状をなしていて、その先端面が使用者に向って前方斜め下向きをなしている。
 吐水管3012は、図24及び図25に示しているように、その先端面に吐水管3012の横断面形状に対応した略楕円形状の開口3016が形成されている。
[0240]
 図25に示しているように、吐水管3012は基端側に着座部3018と、この着座部3018から下向きに延びる挿通管3020とを一体に有している。
 挿通管3020は、カウンタ3014の取付穴3022を挿通してカウンタ3014の下側まで突き出しており、その外周面に設けられた雄ねじ部3024に固定ナット3026がねじ込まれている。
 吐水管3012は、着座部3018をカウンタ3014の上面に着座させ、その着座部3018と固定ナット3026とでパッキン3028,3030を介し、カウンタ3014を上下両側から挟み込む状態にカウンタ3014に取り付けられている。
[0241]
 図24において、3032はカウンタ3014の下方に配置された本体機能部で、3034はその本体機能部3032の機能部ボックスであり、その内部に電磁弁3036が収容されている。
 電磁弁3036は、給水元管からの水を後述の吐水口3058(図25)に供給する給水路を開閉する弁であって、この電磁弁3036に対し、給水チューブ3038の下端が継手3040を介して接続されている。
[0242]
 給水チューブ3038は、給水路の一部を形成する部材であって、機能部ボックス3034から上向きに延び出し、そして吐水管3012の基端(下端)の開口3042から吐水管3012内部に入り込んでいる。
 給水チューブ3038は、更にこの吐水管3012の内部をその先端部に到るまで延びている。
 尚この例において、給水チューブ3038は可撓性のもので、ここではポリウレタン樹脂にて形成されている。
 尚図24において3044は止水栓を表している。
[0243]
 機能部ボックス3034の内部にはまた、マイコンを主要素として含む制御部3046、及びセンサの主要素をなすセンサ本体3048が収容されている。
 制御部3046は電磁弁3036を作動制御し、センサによる検知対象の検知に基づいて電磁弁3036を開弁させ、またセンサが検知対象を非検知となったところで電磁弁3036を閉弁させる。
[0244]
 センサ本体3048は、光(ここでは赤外光)を発するLED等の発光素子と、フォトダイオード,フォトトランジスタ等の受光素子、及び発光素子による発光を行わせる発光駆動回路,受光素子により受光した光を電気信号に変換し信号処理する光電変換回路を含むセンサ回路を有している。
 このセンサ本体3048の発光素子からは投光側の光ファイバ3080(図27参照)が延び出しており、また受光素子からは受光側の光ファイバ3082が延び出している。
[0245]
 3050は、それら2つの光ファイバ3080,3082を1本に束ねた光ファイバのコードで、センサ本体3048から延び出し、そして図25に示しているように吐水管3012の基端の開口3042から吐水管3012内部に入り込んでいる。
 コード3050は更に吐水管3012内部をその先端部に到るまで延びている。
[0246]
 図26に示しているように、吐水管3012の先端部の内部には吐水口部材3052が納められている。
 本例において、この吐水口部材3052は樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、全体として吐水管3012の先端部の形状に対応した略楕円形状の筒状をなしている。
[0247]
 この吐水口部材3052は、円筒形状の差込部3054を一体に備えており、その差込部3054が給水チューブ3038に圧入された上、給水チューブ3038を外周面から締め付けるバンド状の締付部材3056によって給水チューブ3038に接続され、固定されている。
[0248]
 図27にも示しているように、吐水口部材3052の先端の開口は吐水口3058をなしており、その吐水口3058に、水流を通過させて吐水口3058からの吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材3060が配置されている。
 具体的には、この吐出端部材3060は横断面形状が偏平な楕円形状をなす筒状をなしていて、この吐出端部材3060が、図28に示すように筒状をなす吐水口部材3052の内部に内嵌状態に挿入され、吐水口3058よりも僅かに奥側の位置において吐水口部材3052内に保持されている。
 即ちこの実施形態では、吐出端部材3060を抜止状態に内部に収容し保持する、吐出端部材3060のための専用のハウジングは設けられておらず、吐出端部材3060は吐水口部材3052をハウジングとしてその内部に収納されている。
[0249]
 この実施形態において、吐出端部材3060は給水チューブ3038を通じて送られて来た水の流れを整流して吐出する。即ち吐水の吐出パターンを1束の整流吐水とするものとなしてある。
 但し給水チューブ3038を通じて送られて来た水を気泡混じりの泡沫流として、又はシャワー流として吐出するようになしておくことができる。或いはその他様々なパターンで吐水を吐出するものとなしておくことができる。
[0250]
 本実施形態において、これら吐出端部材3060,吐水口部材3052は後述の投光部3062及び受光部3064とともに吐水口ユニット3066を成している。
 そしてこの吐水口ユニット3066において、吐出端部材3060と吐水口部材3052とは、図26に示す固定部材3067によって、吐水管3012に設けられた固定孔3068において共通に固定されている。
 尚その固定構造については後述する。
[0251]
 図27において、3080は投光側の光ファイバ,3082は受光側の光ファイバで、それら投光側の光ファイバ3080,受光側の光ファイバ3082の先端部によって上記の投光部3062,受光部3064が構成されている。
 尚、投光部3062には投射される光に指向性を持たせるためのレンズ3084が備えられている。
 またこれら光ファイバ3080,3082には、これを吐水口部材3052に対して軸線方向に位置決状態に固定するための環状の凸部3086が一体的に設けられている。
[0252]
 この実施形態において、吐水口部材3052は本体部3088と、その上面を覆うカバー3090とを有している。
 本体部3088には光ファイバ3080,3082の軸線方向に延びる深い保持溝3092A,3094Aが設けられており、またカバー3090の側にも対応する浅い保持溝3092B,3094Bが設けられており、それら保持溝3092A,3092B及び3094A,3094Bに光ファイバ3080,3082が嵌め入れられ、そこに保持されている。
[0253]
 これら保持溝3092A,3092B及び3094A,3094Bには、光ファイバ3080,3082の凸部3086に対応した凹部3096A,3096B及び3098A,3098Bが設けられおり、光ファイバ3080は凸部3086と凹部3096A,3096Bとの凹凸嵌合により、また光ファイバ3082は凸部3086と凹部3098A,3098Bとの凹凸嵌合により、吐水口部材3052に対して軸線方向に位置決状態で固定され保持されている。
 尚、吐水口部材3052には前端にU字切欠状の投光窓3100,受光窓3102が設けられている。
[0254]
 またカバー3090には、一対の湾曲した弾性アーム3104が一体に形成されており、カバー3090は、これら一対の弾性アーム3104の先端の爪3106を、本体部3088の対応する係止突起3108に弾性係止させることで、本体部3088に組み付けられている。
[0255]
 この実施形態では、図24に示すセンサ本体3048,これから延び出したコード3050及び光ファイバ3080,3082の先端部にて構成される投光部3062,受光部3064にてセンサが構成され、そしてそのセンサが検知対象、通常は使用者が差し出した手を検知すると、制御部3046による制御の下に電磁弁3036が開弁し、図26の吐水口3058から自動的に吐水を行う。
 また使用者が手を引き込めてセンサによる検知エリアから外れると、センサが手を非検知となり、ここにおいて制御部3046の制御の下に電磁弁3036が閉弁し、吐水口3058からの吐水を停止する。
[0256]
 上記固定部材3067は、平面形状が円形の押込ボタン式の部材で、図30にも示しているように底部3069から立ち上る円形の周壁部3070と、この周壁部3070の内側において底部3069から立ち上る嵌入軸部3072とを有している。
 嵌入軸部3072は、図30(A)に示す平面視において底部3069の中心から図中左側に偏心した位置に配置され、基端側の第1の嵌入部3074と、これから上向きに突き出した第2の嵌入部3076とを有している。
[0257]
 第1の嵌入部3074は、図30(A)に示すように平面形状が図中上下方向に長い矩形状をなしており、図30(B)に示しているようにコーナー部が湾曲形状をなしている。図30(B)中78はその湾曲部を表している。
 第2の嵌入部3076は、第1の嵌入部3074の幅寸法(図30(A)中左右方向寸法)とほぼ同径の平面円形状をなしており、その上部がテーパ形状に形成されている。
[0258]
 この固定部材3067の周壁部3070には、底部3069とは反対側の端部において周方向に180°隔たった位置に、即ち径方向に対向した位置において、後述の固定孔3068の縁部に掛止される爪部3110と3112とが径方向に突出する形状で設けられている。
[0259]
 一方の爪部3110は周壁部3070に固定状態に一体に形成され、また他方の爪部3112は、周壁部3070の一部にて形成される弾性片3114の先端部に一体に形成され、それら弾性片3114と爪部3112とで径方向に弾性変形能を有する弾性爪3116を成している。
[0260]
 ここで弾性片3114の外面は、周壁部3070の他の部分よりも径方向内側に引き込んで位置しており、また爪部3112には傾斜形状のカム面3118が設けられている。
 尚、爪部3110は爪部3112に対して、固定孔3068の縁部に対する掛り代が大きくされている。
 図26(B)に示しているように、固定部材3067は爪部3110,3112を吐水管3012に対する正面視において左右に位置させる向きで吐水管3012に固定される。
 尚図30(A)において、3122は弾性片3114に弾性変形能を与えるために周壁部3070に入れられた切込みである。
[0261]
 また図30(B)に示しているように、周壁部3070の外周面は爪部3110と3112との間の図中左側の部分が、底部3069側から反対側の端部に向って漸次径が減少する部分的なテーパ面3120とされている。
 尚、周壁部3070外周面のテーパ面3120とは反対側の、爪部3110と3112との間の部分は、軸方向にストレート形状をなす面とされている。
[0262]
 一方吐水管3012に形成された上記の固定孔3068は、図29に示しているように平面形状が固定部材3067に対応した孔径の円形状とされている。
 但しこの固定孔3068の内周面の形状は、固定部材3067における図30(B)のテーパ面3120に対応した部分が、そのテーパ面3120と同角度で傾斜した傾斜面3124とされており、またこれとは反対側の内周面が、図26(A)にも示しているように傾斜面3124と同方向に同角度で傾斜した傾斜面とされている。
[0263]
 上記吐水口部材3052と、その内部に嵌合状態に挿入された吐出端部材3060とには、図26及び図29に示しているように固定部材3067の嵌入軸部3072における第1の嵌入部3074と、第2の嵌入部3076とにそれぞれ対応した嵌入孔3126,3128が設けられている。
[0264]
 ここで嵌入孔3126は、吐水口部材3052の筒壁を貫通する形状で設けられており、また吐出端部材3060の側の嵌入孔3128は、吐出端部材3060の筒壁を非貫通の、底付きの形状で設けられている。
 ここで吐水口部材3052の嵌入孔3126と、吐出端部材3060の嵌入孔3128とは、それぞれ吐水管3012における上記の固定孔3068を通ってその管壁を貫通する方向において互いに重複する形状で設けられている。
 具体的には、ここでは嵌入孔3126及び3128は、固定孔3068の中心に対し、固定部材3067における上記の嵌入軸部3072の配置位置に対応して偏心した位置に配置されており、且つ嵌入軸部3072と同心状に設けられている。
[0265]
 また吐水口部材3052側の嵌入孔3126は、嵌入軸部3072における第1の嵌入部3074に対応した大きさで、また吐出端部材3060の側の嵌入孔3128は、図26(B)の正面視において嵌入孔3126よりも小さい形状で第2の嵌入部3076に対応した形状で形成されている(但しこれら嵌入孔3126と3128とは、図26(A)に示しているように前後方向即ち吐水管3012の管軸方向においては同じ寸法で形成されている)。
[0266]
 この実施形態では、固定部材3067を吐水管3012の固定孔3068に吐水管3012の外側且つ下方から押し込むだけで、吐出端部材3060及び吐水口部材3052を、共通の固定部材3067によって、ともに吐水管3012に固定することができる。
[0267]
 図26において固定部材3067を上向きに押し込むと、固定部材3067の周壁部3070が固定孔3068に嵌合し、また固定部材3067における嵌入軸部3072の第1の嵌入部3074が、吐水口部材3052の嵌入孔3126に嵌入し、また第2の嵌入部3076が、吐出端部材3060の嵌入孔3128に嵌入した状態となって、それらの凹凸嵌合により固定部材3067が固定孔3068において吐水管3012に固定され、また吐水口部材3052及び吐出端部材3060が、それぞれ吐水管3012に固定される。
 このとき、図26に示しているように吐水口部材3052,吐出端部材3060は、吐水管3012に対して前後方向即ち管軸方向にも、また左右方向にも固定状態となる。
[0268]
 但し嵌入軸部3072と嵌入孔3126及び3128との間の隙間は、図26(A)に示すように管軸方向において小さく、図26(B)に示すように左右方向において大きくなる。そのように嵌入孔3126,3128の形状が予め定められている。
 その理由は後述する。
[0269]
 図31は、固定部材3067を固定孔3068において吐水管3012に固定する際の手順を示している。
 図31(I)に示しているように、ここでは一対の爪部3110,3112のうち、固定側の爪部3110を上側に位置させるようにして固定部材3067を斜め向きとし、爪部3110の側から固定孔3068に挿入させるようにして、先ずこの爪部3110を固定孔3068の縁部に掛止させる。
 尚このとき、爪部3110を固定孔3068に挿入して固定孔3068の縁部に掛止させるに際して特に抵抗は生じないために、弱い力でこれを簡単に行うことができる。
[0270]
 次に、図31(II)に示しているように爪部3110とは反対側に位置している弾性爪3116を弾性変形させるようにして、これを固定孔3068内部に押し込む。
 このときには弾性爪3116、具体的には弾性片3114を弾性変形させるための力が必要となるが、弾性爪3116の爪部3112は固定孔3068の縁部に対する掛り代が小さくしてあるため、その際の抵抗を可及的に小さくすることができる。
 また爪部3112には弾性爪3116を押し込む際のガイド作用をなすカム面3118が形成されているため、円滑にこれを固定孔3068内に押し込むことができる。
[0271]
 このようにして固定部材3067を固定孔3068内に押し込むと、その押込状態で一対の爪部3110,3112が固定孔3068の縁部に掛止し、また周壁部3070が固定孔3068に内嵌状態に嵌合することによって、固定部材3067が吐水管3012に固定される。
[0272]
 またこのとき同時に、嵌入軸部3072が吐水口部材3052の嵌入孔3126と吐出端部材3060の嵌入孔3128とに嵌入した状態となって、吐水口部材3052及び吐出端部材3060が吐水管3012に対して固定された状態となる。
[0273]
 図31(I)及び(II)に示しているように、固定部材3067を固定孔3068に押し込んで固定する際、固定部材3067は先に固定孔縁部に掛止した爪部3110を中心として、僅かに回動運動しつつ固定孔3068内に押し込まれる。
 このとき、嵌入軸部3072もまた同じく僅かに回動運動するため、嵌入孔3126はその回動運動を可能とするように、第1の嵌入部3074に対し左右方向の寸法が大きく形成してある。
[0274]
 同様に吐出端部材3060の嵌入孔3128もまた、第2の嵌入部3076に対し左右方向寸法が大きくされている。
 このため、図26(B)及び図31(III)に示しているように、固定部材3067を固定した状態の下で第1の嵌入部3074と嵌入孔3126との間、及び第2の嵌入部3076と嵌入孔3128との間に、左右方向に一定の隙間が生じた状態となる。
 これに対し、図26(A)に示しているように前後方向においては、嵌入軸部3072と嵌入孔3126及び3128との間に殆ど隙間は生じない。
 嵌入孔3126及び3128の寸法が予めそのように定められている。
[0275]
 例えば一対の爪部3110,3112が図26(A)中前後方向に位置するように、固定部材3067を吐水管3012に取り付け固定するようになした場合、図26(B)に表れている上記の比較的大きな隙間が前後方向に生じることとなり、この場合吐水口部材3052及び吐出端部材3060が、吐水管3012に対して前後方向にがたつきを生じ、またその組付位置が前後方向にばらつくようになり、場合によって吐水口部材3052が、吐水管3012の先端よりも前方に突出した位置に組み付けられてしまう恐れが生ずる。
 そうなると、この吐水口部材3052が使用者の視野に入る状態となって、吐水管3012の先端部の美観が損なわれてしまう。
[0276]
 しかるにこの実施形態では固定部材3067を、一対の爪部3110,3112が左右方向に位置するように吐水管3012に固定するようになしているため、そうした不具合を生じず、吐水口部材3052及び吐出端部材3060を、前後方向にがたつき無く設定した位置に正しく組み付けることができ、吐水管3012の先端部の美観を良好となすことができる。
[0277]
 尚、固定部材3067を吐水管3012の固定孔3068に嵌め入れる際、固定側の爪部3110の側からこれを固定孔3068内に挿入すべきところを、誤って反対側の弾性爪3116の側の爪部3112の側から固定孔3068内に挿入してしまうといったことが考えられるため、ここではそういったことができないように、固定部材3067の形状及び吐水口部材3052,吐出端部材3060の各嵌入孔3126,3128の位置等が定められている。
[0278]
 詳しくは、固定部材3067の嵌入軸部3072が、その中心から偏心した位置に配置され、また嵌入孔3126,3128がこれに対応した位置に偏心位置に配置されているため、弾性爪3116の爪部3112の側から固定部材3067を固定孔3068内に挿入しようとしても、嵌入軸部3072が嵌入孔3126,3128に嵌入できないために、そうしたことを行うことができない。
[0279]
 尚固定部材3067の押込端は、第2の嵌入部3076が吐出端部材3060の嵌入孔3128の底部に当ることによって、また固定部材3067の部分的なテーパ面3120が、固定孔3068の対応する傾斜面3124に当ることによって規定される。
[0280]
 以上のような本実施形態によれば、従来必要とされていた、吐出端部材3060を抜止状態に内部に保持するための専用のハウジングを不要となし得て、所要部品点数を少なくし得るとともに、吐出端部材3060と吐水口部材3052とのそれぞれを、共通の固定部材3067にて吐水管3012に固定するようになしていることから、それらを1個所で吐水管3012に固定でき、構造を簡素化することができるとともに、組付作業時やメンテナンス作業時の作業性が良好となり、それらの組付け,メンテナンス作業を容易に行い得るようになる。
[0281]
 また本実施形態によれば、単に固定部材3067の嵌入軸部3072を吐水口部材3052と吐出端部材3060の各嵌入孔3126,3128に嵌入させるだけで、それらを共通の固定部材3067にて吐水管3012に容易に固定し、取り付けることができる。
[0282]
 本実施形態では、上記固定孔3068を吐出端部材3060及び吐水口部材3052の各嵌入孔3126,3128よりも孔径の大きな孔となしておくとともに、固定部材3067には対応する外径の周壁部3070を設けて、その周壁部3070を固定孔3068に嵌め込むようになしていることから、固定部材3067自体の吐水管3012に対する固定強度を強くすることができ、ひいては吐出端部材3060と吐水口部材3052との吐水管3012に対する固定強度を高強度となすことができる。
 また固定部材3067を吐水管3012から突出しないように吐水管3012に固定することができる。
[0283]
 更にこの実施形態によれば、小さな力で簡単に固定部材3067を吐水管3012に固定できる一方、吐水管3012に対する固定部材3067の固定力、固定の信頼性を高めることができ、固定部材3067が吐水管3012から外れてしまうといった不安を解消することができる。
[0284]
 本実施形態では、固定状態に設けてある一方の爪部3110を固定孔3068の縁部に掛止させるに際して、何等強い押込みの力は必要でなく、従って固定孔3068縁部への爪部3110の掛り代を大きく確保することができる。
[0285]
 一方で弾性爪3116は径方向の一方の側にだけ設けてあるため、更には弾性片3114における爪部3112の固定孔3068縁部への掛り代が小さくしてあるため、弾性片3114の押込みを小さな力で簡単に行うことができる。それにも拘らずこの実施形態によれば固定側の爪部3110と弾性爪3116の爪部3112との全体の固定孔3068縁部への掛り代を大きく確保できるため、固定部材3067を吐水管3012に簡単に固定できる一方で、固定部材3067が吐水管3012から外れるのを良好に防止することができる。
[0286]
 以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は共通の固定具としてビスその他のものを用いることが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
[0287]
 次に、本発明の別の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
 図32において、4010は本実施形態の自動水栓で、4012は自動水栓4010における吐水管である。ここで吐水管4012は金属製とされている。
 吐水管4012は、カウンタ(取付基体)4014から起立する形態で設置され、上部が逆U字状のグースネック形状をなしていて、その先端面が使用者に向って前方斜め下向きをなしている。
 吐水管4012は、図32及び図33に示しているように、その先端面に吐水管4012の横断面形状に対応した略楕円形状の開口4016が形成されている。
[0288]
 図33に示しているように、吐水管4012は基端側に着座部4018と、この着座部4018から下向きに延びる挿通管4020とを一体に有している。
 挿通管4020は、カウンタ4014の取付穴4022を挿通してカウンタ4014の下側まで突き出しており、その外周面に設けられた雄ねじ部4024に固定ナット4026がねじ込まれている。
 吐水管4012は、着座部4018をカウンタ4014の上面に着座させ、その着座部4018と固定ナット4026とでパッキン4028,4030を介し、カウンタ4014を上下両側から挟み込む状態にカウンタ4014に取り付けられている。
[0289]
 図32において、4032はカウンタ4014の下方に配置された本体機能部で、4034はその本体機能部4032の機能部ボックスであり、その内部に電磁弁4036が収容されている。
 電磁弁4036は、給水元管からの水を後述の吐水口4058(図33)に供給する給水路を開閉する弁であって、この電磁弁4036に対し、給水チューブ4038の下端が継手4040を介して接続されている。
[0290]
 給水チューブ4038は、給水路の一部を形成する部材であって、機能部ボックス4034から上向きに延び出し、そして吐水管4012の基端(下端)の開口4042から吐水管4012内部に入り込んでいる。
 給水チューブ4038は、更にこの吐水管4012の内部をその先端部に到るまで延びている。
 尚この例において、給水チューブ4038は可撓性のもので、ここではポリウレタン樹脂にて形成されている。
 尚図32において4044は止水栓を表している。
[0291]
 機能部ボックス4034の内部にはまた、マイコンを主要素として含む制御部4046、及びセンサの主要素をなすセンサ本体4048が収容されている。
 制御部4046は電磁弁4036を作動制御し、センサによる検知対象の検知に基づいて電磁弁4036を開弁させ、またセンサが検知対象を非検知となったところで電磁弁4036を閉弁させる。
[0292]
 センサ本体4048は、光(ここでは赤外光)を発するLED等の発光素子と、フォトダイオード,フォトトランジスタ等の受光素子、及び発光素子による発光を行わせる発光駆動回路,受光素子により受光した光を電気信号に変換し信号処理する光電変換回路を含むセンサ回路を有している。
 このセンサ本体4048の発光素子からは投光側の光ファイバ4080(図35参照)が延び出しており、また受光素子からは受光側の光ファイバ4082が延び出している。
[0293]
 4050は、それら2つの光ファイバ4080,4082を1本に束ねた光ファイバのコードで、センサ本体4048から延び出し、そして図33に示しているように吐水管4012の基端の開口4042から吐水管4012内部に入り込んでいる。
 コード4050は更に吐水管4012内部をその先端部に到るまで延びている。
[0294]
 図34に示しているように、吐水管4012の先端部の内部には吐水口部材4052が納められている。
 本例において、この吐水口部材4052は樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、全体として吐水管4012の先端部の形状に対応した略楕円形状の筒状をなしている。
[0295]
 この吐水口部材4052は、円筒形状の差込部4054を一体に備えており、その差込部4054が給水チューブ4038に圧入された上、給水チューブ4038を外周面から締め付けるバンド状の締付部材4056によって給水チューブ4038に接続され、固定されている。
[0296]
 図35にも示しているように、吐水口部材4052の先端の開口は吐水口4058を成しており、この吐水口4058より僅かに奥側において、吐水口部材4052の内部には吐水の吐出パターンを定める吐出端部材4060が納められている。
 この実施形態において、吐出端部材4060は給水チューブ4038を通じて送られて来た水の流れを整流して吐出するものとされている。即ち吐水の吐出パターンを1束の整流吐水として吐出するものとなしてある。
[0297]
 本実施形態において、これら吐出端部材4060,吐水口部材4052は後述の投光部4062及び受光部4064とともに吐水口ユニット4066を成している。
 そしてこの吐水口ユニット4066において、吐出端部材4060と吐水口部材4052とは、図34に示す固定部材4067によって、吐水管4012に設けられた固定孔4068において共通に固定されている。
[0298]
 この固定部材4067は円形の押込ボタン式の部材で、円形の外周壁部4070と、その中心部から立上る第1の嵌合凸部4071と、この第1の嵌合凸部4071の上端から更に上向きに突出する小径の第2の嵌合凸部4072とを一体に有しており、その第2の嵌合凸部4072を吐出端部材4060の嵌合穴4074に嵌入させ、また第1の嵌合凸部4071を吐水口部材4052の貫通の嵌合穴4076に嵌合させ、また外周壁部4070を吐水管4012の円形の固定孔4068に嵌合させる状態で吐水管4012に取り付けられ、以て吐出端部材4060及び吐水口部材4052を吐水管4012に位置決状態に固定している。
 尚この固定部材4067は、図34(B)に示すように正面視において左右に一対の爪4078を有しており、これら爪4078を固定孔4068の縁部に係止させることで、吐水管4012から抜止めされている。
[0299]
 図35において、4080は投光側の光ファイバ,4082は受光側の光ファイバで、それら投光側の光ファイバ4080,受光側の光ファイバ4082の先端部によって上記の投光部4062,受光部4064が構成されている。
 尚、投光部4062には投射される光に指向性を持たせるためのレンズ4084が備えられている。
 またこれら光ファイバ4080,4082には、これを吐水口部材4052に対して軸線方向に位置決状態に固定するための環状の凸部4086が一体的に設けられている。
[0300]
 この実施形態において、吐水口部材4052は本体部4088と、その上面を覆うカバー4090とを有している。
 本体部4088には光ファイバ4080,4082の軸線方向に延びる深い保持溝4092A,4094Aが設けられており、またカバー4090の側にも対応する浅い保持溝4092B,4094Bが設けられており、それら保持溝4092A,4092B及び4094A,4094Bに光ファイバ4080,4082が嵌め入れられ、そこに保持されている。
[0301]
 これら保持溝4092A,4092B及び4094A,4094Bには、光ファイバ4080,4082の凸部4086に対応した凹部4096A,4096B及び4098A,4098Bが設けられおり、光ファイバ4080は凸部4086と凹部4096A,4096Bとの凹凸嵌合により、また光ファイバ4082は凸部4086と凹部4098A,4098Bとの凹凸嵌合により、吐水口部材4052に対して軸線方向に位置決状態で固定され保持されている。
 尚、吐水口部材4052には前端にU字切欠状の投光窓4100,受光窓4102が設けられている。
[0302]
 またカバー4090には、一対の湾曲した弾性アーム4104が一体に形成されており、カバー4090は、これら一対の弾性アーム4104の先端の爪4106を、本体部4088の対応する係止突起4108に弾性係止させることで、本体部4088に組み付けられている。
[0303]
 この実施形態では、図32に示すセンサ本体4048,これから延び出したコード4050及び光ファイバ4080,4082の先端部にて構成される投光部4062,受光部4064にてセンサが構成され、そしてそのセンサが検知対象、通常は使用者が差し出した手を検知すると、制御部4046による制御の下に電磁弁4036が開弁し、図34の吐水口4058から自動的に吐水を行う。
 また使用者が手を引き込めてセンサによる検知エリアから外れると、センサが手を非検知となり、ここにおいて制御部4046の制御の下に電磁弁4036が閉弁し、吐水口4058からの吐水を停止する。
[0304]
 図37に示しているように、コード4050はチューブ4110内に光ファイバ4080,4082を納めて1本のコードと成したものである。
 この実施形態において、チューブ4110は熱収縮チューブから成っている。
 この熱収縮チューブは公知のもので、その内部に光ファイバ4080,4082を通した状態で熱を加えることにより、予め記憶された形状に収縮し、光ファイバ4080,4082を密着状態に外側から包んだ状態となる。
[0305]
 本例において、熱収縮チューブには接着処理が施してあり、収縮状態でその内面が光ファイバ4080,4082の外面に接着し固着される。
 ここでは熱収縮チューブ4110として住友電気工業(株)製スミチューブC(材質はポリオレフィン)が用いられている。
 尚図37において、4112は光ファイバ4080,4082におけるコアで、4114はクラッド、4116はこれを被覆する被覆膜であり、ここでは何れも樹脂製である。
[0306]
 この実施形態では、図37に示しているように吐水管4012の内部且つ吐水管4012の基端近傍位置において、コード4050にその外面から径方向外側に突出する係合凸部4118が一体的に設けられている。
 この係合凸部4118もまた熱収縮チューブにて構成してある。
[0307]
 具体的には、軸線方向に所定寸法を有する熱収縮チューブをコード4050の外面にセットした状態で熱を加えることにより予め記憶された形状に収縮させ、これをコード4050の外面に密着させることで係合凸部4118を形成している。
[0308]
 ここでは係合凸部4118を形成する熱収縮チューブに予め接着処理が施してあり、加熱により収縮したチューブは、その接着剤によってコード4050の外面に接着により固着され、一体化されている。
[0309]
 従ってこの係合凸部4118は、コード4050の外面に対して図37の上方にも、また下方にも軸線方向に実質的に移動不能である。即ち係合凸部4118は、コード4050に対し軸線方向に一体に移動する。
 尚この係合凸部4118を形成している熱収縮チューブは、ここでは住友電気工業(株)製スミチューブW3C(材質はポリオレフィン)が用いられている。
[0310]
 図37に示しているように、吐水管4012の基端部(下端部)には抜止部材4120が取り付けられている。
 この抜止部材4120は、図38に示しているように周方向所定個所に開口部4122を有する円形且つCリング状の樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、径方向に弾性変形能を有している。
[0311]
 ここで抜止部材4120は、吐水管4012への取付前の自由形状状態で、その外径が吐水管4012における挿通管4020の内径よりも大径とされている。
 この抜止部材4120には、その外周面に沿って突条4124が帯状に一体成形されている。
[0312]
 一方挿通管4020には、その内周面に沿って延びる、突条4124に対応した溝4126が形成されている。
 抜止部材4120は、縮径変形させられた状態で挿通管4020の内部に押し込まれ、そして押込後の拡径状態で突条4124を溝4126に嵌合させ、挿通管4020に取り付けられる。
[0313]
 この抜止部材4120には、図37の係合凸部4118を図中下向きに当接させる受部4128が一体に構成されており、そしてこの受部4128に、コード4050を挿通させるコード挿通孔4130が設けられている。
[0314]
 抜止部材4120にはまた、このコード挿通孔4130に隣接して給水チューブ4038を挿通させるチューブ挿通孔4132が設けられており、それぞれにコード4050,給水チューブ4038を挿通させるようになしてある。
[0315]
 抜止部材4120は、コード挿通孔4130にコード4050を挿通させることにより、またチューブ挿通孔4132に給水チューブ4038を挿通させることにより、それぞれを吐水管4012内部、詳しくは挿通管4020内部において径方向に位置決めする。
 ここで抜止部材4120は、吐水管4012の外部に非露出状態で吐水管4012内部に納められている。
[0316]
 抜止部材4120の外周面には、180°隔たった2個所に縦の溝4134-1と4134-2とが設けられている。
 一方の溝4134-1には、図中下端に引掛部4136が設けられている。また他方の溝4134-2には、図中上端に同じような引掛部4136が設けられている。
[0317]
 これらの溝4134-1,4134-2は、挿通管4020の内部に取付状態にある抜止部材4120を挿通管4020から取り出す際に用いられるもので、具体的にはこれらの溝4134-1,4134-2にドライバ等の工具の先端を挿入した上、引掛部4136に引掛けて下向きの力を加えることで、抜止部材4120を挿通管4020から下方の外部に取り出すことができる。
[0318]
 ここで溝4134-1と4134-2とで引掛部4136が上下逆位置に設けてあるのは、抜止部材4120を上下逆向きにして挿通管4020に取り付けた場合であっても、つまり上下何れの向きで取り付けた場合であっても、何れかの溝及び引掛部4136を用いることで、抜止部材4120を挿通管4020から取り出し得るようにするためである。逆に言えば、抜止部材4120を上下方向において何れの向きでも挿通管4020に取り付けられるようにするためである。
[0319]
 図38に示しているように、コード挿通孔4130はチューブ挿通孔4132の側の部分が部分的に開口部4138とされており、開口部4138においてコード挿通孔4130とチューブ挿通孔4132とが連続した状態となっている。
 従って、コード4050をコード挿通孔4130に挿通するに際し、コード4050を開口部4138からコード挿通孔4130に嵌め入れ、そこに挿通状態とすることができる。
 尚この開口部4138は、その開口幅が図39(B)に示しているようにコード4050の長径側の寸法よりも僅かだけ狭い、開口幅の大きなものとされている。
[0320]
 但し、図39(B)に示しているようにチューブ挿通孔4132に給水チューブ4038を挿通した状態の下では、その給水チューブ4038が壁となって働くため、コード4050を開口部4138を通じコード挿通孔4130から抜き出すのは実質上困難である。
 即ちこの実施形態では、チューブ挿通孔4132に挿通された給水チューブ4038が、コード4050がコード挿通孔4130から抜け出るのを防止する壁として働く。
 尚コード挿通孔4130は、図39(A)に示しているように当然ながらコード4050に一体的に設けた上記の係合凸部4118よりも径方向寸法の小さなものである。
[0321]
 この実施形態では、コード4050に対して吐水管4012の下方の空間で抜出方向に引張力が働いても、その引張りの力は係合凸部4118と抜止部材4120の受部4128との当接によって受けられ、コード4050が吐水管4012から抜止めされる。
 即ち、係合凸部4118と受部4128とは、コード4050が吐水管4012から抜け出るのを防ぐ抜止機構をなしている。
[0322]
 そしてこの抜止機構によって、吐水管4012の下方空間でコード4050に対し下向きの引張力が働いても、その引張りの力はコード4050における吐水管4012内部の部分には及ばず、従って吐水管4012先端部の投光部4062や受光部4064に対してその力が作用するといったこともない。
[0323]
 一方において係合凸部4118と受部4128とは、図37に示しているように図中上下方向に対峙して位置しているだけであって、それらは互いに結合関係とはなっておらず、従ってコード4050に対し上向きの力が働いたとき、コード4050は係合凸部4118を受部4128から離間させつつ、その上向きの方向に移動可能である。
[0324]
 この実施形態では、上記の吐水口ユニット4066,給水チューブ4038,コード4050を次のようにして吐水管4012に組み付けることができる。
 即ち、図36に示しているように吐出端部材4060,吐水口部材4052,投光部4062,受光部4064を予め一体に組み付けて吐水口ユニット4066を組んでおき、その状態で給水チューブ4038,コード4050を吐水管4012の先端の開口4016より吐水管4012内に挿入する。また併せて吐水口ユニット4066を開口4016から吐水管4012内に挿入する。
[0325]
 そして吐水管4012から下方に突き出した給水チューブ4038及びコード4050に対して、リング状をなす抜止部材4120を組み付け、その状態で抜止部材4120を縮径変形させた状態で吐水管4012の挿通管4020内に押し込み、縮径力を解除する。
 するとそこで抜止部材4120が原形状に戻ろうとして拡径し、このとき外周面の突条4124が挿通管4020の内周面の溝4126に嵌まり込み、ここにおいて抜止部材4120が挿通管4020即ち吐水管4012に組み付いた状態となる。
 また同時に、抜止部材4120のコード挿通孔4130とチューブ挿通孔4132とに、コード4050及び給水チューブ4038が吐水管4012内部において挿通状態となり、それらが吐水管4012内で径方向に位置決めされた状態となる。
[0326]
 本実施形態では、投光部4062,受光部4064や吐水口部材4052,吐出端部材4060を故障により部品交換する必要が生じた場合や、或いはその他メンテナンスをする必要が生じたとき、容易にこれを行うことができる。
[0327]
 具体的には、給水チューブ4038,コード4050の下端を図32の機能部ボックス4034から外した状態で、また固定部材4067を吐水管4012から取り外し、吐水口ユニット4066に対する固定を解除した状態で、吐水口ユニット4066を吐水管4012の先端の開口4016から図36に示すように引き出すことで、それらの部品交換その他のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
 このとき、コード4050は吐水管4012内部において上方には自由に移動できるため、上記の抜止機構がその障害となるといった問題は生じない。
[0328]
 以上のような本実施形態によれば、吐水管4012下方の外方でコード4050が引張られるようなことがあっても、上記抜止機構の作用により、吐水管4012内部でコード4050に対して引張りの力が加わるのが防止される。
[0329]
 従って投光部4062や受光部4064が引張りの力によって損傷したり吐水管4012への接続部で光ファイバ4080,4082が切れたり損傷したりするのを防止することができる。
[0330]
 また本実施形態では、コード4050が吐水管4012内で上方に自由に移動できるようになしてあるため、吐水管4012に取り付けた投光部4062や受光部4064,吐水口部材4052や吐出端部材4060の故障時の部品交換やメンテナンス作業を支障なく且つ作業性良く簡単に行うことができる。
[0331]
 本実施形態ではまた、抜止部材4120にコード挿通孔4130及びチューブ挿通孔4132が設けてあり、それらコード挿通孔4130及びチューブ挿通孔4132にてコード4050及び給水チューブ4038を吐水管4012内で径方向に位置決めすることができる。
[0332]
 またコード挿通孔4030は、チューブ挿通孔4132の側の部分が部分的に開口部4138となしてあって、その開口部4138においてコード挿通孔4130とチューブ挿通孔4132とを連続させてあるため、開口部4138を通じてコード4050を簡単にコード挿通孔4130に嵌め入れ、挿通状態とすることができる一方で、チューブ挿通孔4132に給水チューブ4038を挿通した状態の下では給水チューブ4038が壁となって働き、コード挿通孔4130内のコード4050が開口部4138を通じてチューブ挿通孔4132側に抜け出してしまうのを良好に防止することができる。
[0333]
 従ってこの実施形態によれば、開口部4138からコード4050が抜け出すのを防止するために、その開口部4138に別途に閉鎖部材を設けたりする必要を無くすことができ、従って閉鎖部材を設けることによる部品点数の増加や、その組付けのための工数が増加するといった問題を生ぜしめない。
[0334]
 また給水チューブ4038が壁として作用することで、開口部4138からコード4050が抜け出すのを防止するため、開口部4138を幅広に形成しておくことが可能となり、そのことによって、開口部4138を通じてのコード挿通孔4130へのコード4050の嵌め入れの作業をより行い易くすることができる。
[0335]
 図40は本発明の他の実施形態を示している。
 この例は、吐水管4012が断面円形のパイプ状をなしており、また挿通管4020が、カウンタ4014の上側に位置する上部に対して別体とされていて、その上部にねじ結合されており、更にその挿通管4020にフランジ状の着座部4018が設けられている点を除いて基本的に上記実施形態と同様であり、他の詳細についてはここでは説明を省略する。
[0336]
 以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
 例えば本発明は吐水管の先端部等にセンサ本体を配置して、そこから電気配線のコードを吐水管に沿ってその内部に延在させ、吐水管の下方空間で機能部ボックスに接続する形式の自動水栓に対しても適用可能であるし、また上記実施形態では吐水管とは別体をなす抜止部材を吐水管に取り付けて、吐水管内部の受部を設けているが、場合によってかかる受部を吐水管に一体に設けておくといったことも可能である。
 その他本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
[0337]
 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
 本出願は、2009年12月10日出願の日本特許出願・出願番号2009-281031、2010年5月31日出願の日本特許出願・出願番号2010-125402、2010年5月31日出願の日本特許出願・出願番号2010-125401、2009年12月10日出願の日本特許出願・出願番号2009-281029、2009年12月10日出願の日本特許出願・出願番号2009-281028に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

符号の説明

[0338]
    10 自動水栓
    12 吐水管
    16 開口
    60 吐水口部材
    66 センサ
  1010 自動水栓
  1012 吐水管
  1016 開口
  1052 保持部材
  1058 吐水口
  1060 吐水口部材
  1062 発光部
  1064 受光部
  1080,1082 光ファイバ
  1100 発光窓
  1102 受光窓
  1156 引込面
  2010 自動水栓
  2012 吐水管
  2016,2042 開口
  2018 着座部
  2038 給水チューブ
  2052 吐水口部材
  2058 吐水口
  2060 水流通過部材
  2062 発光部
  2064 受光部
  2100 発光窓
  2102 受光窓
  2112 空気吸引孔
  2114A 基準面
  2116 庇部
  2118 凹部
  2122 通過開口
  2128 ガイド部
  2128L 左ガイド部
  2128R 右ガイド部
  2130 縦の溝
  2132 縦ガイド面
  2134 横ガイド面
  3010 自動水栓
  3012 吐水管
  3038 給水チューブ
  3052 吐水口部材
  3054 差込部
  3058 吐水口
  3060 吐出端部材
  3067 固定部材
  3068 固定孔
  3070 周壁部
  3072 嵌入軸部
  3074,3076 嵌入部
  3110,3112 爪部
  3114 弾性片
  3116 弾性爪
  3126,3128 嵌入孔
  4010 自動水栓
  4012 吐水管
  4016 開口
  4038 給水チューブ
  4050 コード
  4058 吐水口
  4062 投光部
  4064 受光部
  4066 吐水口ユニット
  4118 係合凸部
  4120 抜止部材
  4128 受部
  4130 コード挿通孔
  4132 チューブ挿通孔
  4138 開口部

請求の範囲

[請求項1]
 吐水管の先端部である前端部に吐水口部材とセンサとを設け、センサによる検知対象の検知により該吐水口部材から吐水する自動水栓において、
 前記吐水管は前端側の部分が使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状となして、該吐水管の前端面に、開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、
 該開口より前記吐水管内に前記吐水口部材とセンサとを管軸方向に挿入して、該センサを該吐水口部材の上側に且つ該吐水口部材の前端面が該センサの前端面よりも吐水管の奥側に位置する状態に設置したことを特徴とする自動水栓。
[請求項2]
 請求項1において、前記吐水口部材の前端面が前記吐水管の前端面よりも奥側に位置するように該吐水口部材を該吐水管内に配置したことを特徴とする自動水栓。
[請求項3]
 吐水管の先端部である前端部に、光センサの発光部及び受光部と吐水口部材とを設け、
 該光センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓において、
 前記吐水管は前端側の部分が使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状となして、該吐水管の前端面に、開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、該開口より該吐水管の前端部の内部に、前記発光部及び受光部と吐水口部材とを保持部材により保持した状態で管軸方向に挿入され、それら発光部及び受光部と吐水口部材とのそれぞれを前方斜め下向きにして、且つ該発光部及び受光部が該吐水口部材よりも上側に位置するとともに、発光部側の発光窓及び受光部側の受光窓に対して前記吐水口部材の前端の吐水口が前記吐水管の奥側に位置する状態に装着し、
 更に前記保持部材の前面の前記発光窓に続く下側部分が、該発光窓から前記吐水口側に向って離れるにつれ前記吐水管の奥側に移行する形状の面であることを特徴とする自動水栓。
[請求項4]
 請求項3において、前記保持部材の前面の前記受光窓に続く下側部分が、該受光窓から前記吐水口側に向って離れるにつれ前記吐水管の奥側に移行する形状の面であることを特徴とする自動水栓。
[請求項5]
 請求項3,4の何れかにおいて、前記発光窓と受光窓とが前記保持部材の前面から前方に突出して位置していることを特徴とする自動水栓。
[請求項6]
 請求項3~5の何れか1項において、前記発光部が発光側の光ファイバの先端部にて、前記受光部が受光側の光ファイバの先端部にてそれぞれ構成してあることを特徴とする自動水栓。
[請求項7]
 発光部と受光部とを備えたセンサを有し、該センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓において、
 前記発光部から前記検知対象に向けて発光を行うための発光窓と、前記検知対象からの反射光を受光部で受光するための受光窓とを、前記発光部及び受光部の設置部前面に互いに離隔して独立に設けるとともに、
 該設置部前面の前記発光窓と受光窓との間の部分が平坦な基準面よりも前記センサによる検知方向とは反対方向の奥側に凹んだ形状の凹部であることを特徴とする自動水栓。
[請求項8]
 請求項7において、前記発光窓と受光窓とを、前記設置部前面における前記基準面よりも前記検知方向の前側に突出して設けてあることを特徴とする自動水栓。
[請求項9]
 請求項7,8の何れかにおいて、吐水管の先端部の内側に前記吐水口を形成する筒状の吐水口部材が装着されていて、該吐水口部材に前記発光部と受光部とが設置してあるとともに、該吐水口部材の前面を前記設置部前面として前記発光窓と受光窓とが設けてあり、該設置部前面の該発光窓と受光窓との間の部分が前記凹部であることを特徴とする自動水栓。
[請求項10]
 請求項9において、前記吐水管は、使用者に近い前端側の部分が使用者に向って前方斜め下向きをなす形状となしてあって、該吐水管の内部に前記吐水口部材が、前記設置部前面をなす前記前面を斜め下向きとする状態に且つ該前面を該吐水管の前端且つ上部よりも奥側に引き込んで位置させる状態に該吐水管の先端の開口から挿入してあり、
 該吐水管の前記前端且つ上部に隣接した位置において前記発光窓と受光窓とが前記吐水口部材の前面の上部に配置してあることを特徴とする自動水栓。
[請求項11]
 請求項9,10の何れかにおいて、水路の先端に位置して水流を通過させ、吐水の形態を制御し定める水流通過部材が前記筒状をなす吐水口部材の内側に保持させてあり、
 該水流通過部材は空気吸引孔から空気を吸引し、通過する水流に空気を巻き込んで前記吐水口から気泡混じりの泡沫流として吐水させるものとなしてあり、該空気吸引孔に対して前記凹部が連通していることを特徴とする自動水栓。
[請求項12]
 (a)吐水管と、(b)該吐水管の先端部の内側に装着されて該吐水管内の水路の先端の吐水口を形成する筒状の吐水口部材と、(c)前記吐水口に配置されて水流を通過させ、該吐水口からの吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材と、を備えた吐水装置であって、
 前記吐出端部材を、前記筒状の吐水口部材をハウジングとして内部に挿入し、該吐出端部材と吐水口部材とのそれぞれを、共通の固定部材にて前記吐水管に固定してあることを特徴とする吐水装置。
[請求項13]
 請求項12において、前記固定部材には嵌入軸部を設ける一方、前記吐水管には管壁を貫通する固定孔を、また前記吐出端部材と吐水口部材とには、該嵌入軸部を嵌入させる嵌入孔を、前記固定孔を通過して前記吐水管の管壁を貫通する方向において互いに重複する状態に設け、該吐水管の外側から前記固定部材の嵌入軸部を前記固定孔を通過して前記吐水口部材と吐出端部材との嵌入孔にそれぞれ嵌入させ、該吐出端部材と吐水口部材とを前記吐水管に固定してあることを特徴とする吐水装置。
[請求項14]
 請求項13において、前記固定孔は、前記吐出端部材及び吐水口部材の前記嵌入孔よりも孔径の大きな孔とされているとともに、前記固定部材には対応する外径の周壁部が設けてあり、
 該固定部材が該周壁部を前記固定孔に嵌め込む状態に前記吐水管に取り付けてあることを特徴とする吐水装置。
[請求項15]
 請求項14において、前記周壁部には径方向に互いに対向した位置に、前記固定孔の縁部に掛止される爪部が該径方向に突出する形状で設けてあり、一方の爪部は該周壁部に固定状態に、他方の爪部は弾性片の先端に設けてあって、該弾性片と該先端の爪部とで弾性爪を成しており、前記吐水管に対する押込みにより該弾性片の弾性変形を伴って該弾性爪の爪部が前記縁部に掛止するものであることを特徴とする吐水装置。
[請求項16]
 請求項15において、前記固定部材は、前記一対の爪部が前記吐水管に対する正面視において左右方向に位置する状態に取り付けられるものであることを特徴とする吐水装置。
[請求項17]
 請求項12~16の何れかにおいて、前記吐水口部材は筒状の差込部を有していて、該差込部を前記吐水管の内部に配置された可撓性の給水チューブに差し込んで該給水チューブに接続されるものであることを特徴とする吐水装置。
[請求項18]
 吐水管に設けた投光部から光を投射し、検知対象からの反射光を該吐水管に設けた受光部で受光して該検知対象を検知するセンサを有し、該センサによる該検知対象の検知に基づいて吐水を自動的に行う自動水栓であって、
 前記センサの一部を成す光ファイバ若しくは電気配線のコードを前記吐水管の基端側の開口を通じて該吐水管内部に延在させ、
 前記コードには、該コードの外面から径方向外側に突出する係合凸部を固定状態に設ける一方、前記吐水管の内部には該コードを前記開口を通じて該吐水管から抜出す方向に該係合凸部を当接させる受部を設けて、それら係合凸部と受部とで該コードに加わる抜出方向の引張力を受けて該コードを抜止めする抜止機構を構成してあり、
 該抜止機構は、前記コードを前記抜出方向に移動規制する一方、逆方向には前記係合凸部を前記受部から離間させ、該コードの移動を許容することを特徴とする自動水栓。
[請求項19]
 請求項18において、前記吐水管の内面に、該吐水管とは別体をなす抜止部材が取り付けてあり、該抜止部材に前記受部が構成してあることを特徴とする自動水栓。
[請求項20]
 請求項19において、前記吐水管の内部には吐水口に給水を導く給水チューブが設けてあり、前記抜止部材の前記受部には前記コードを挿通するコード挿通孔が設けてあるとともに、該抜止部材には前記給水チューブを挿通するチューブ挿通孔が設けてあり、それらコード挿通孔及びチューブ挿通孔にて前記抜止部材が前記コード及び給水チューブを径方向に位置決めするものであることを特徴とする自動水栓。
[請求項21]
 請求項20において、前記コード挿通孔とチューブ挿通孔とが隣接して設けてあるとともに、該コード挿通孔は該チューブ挿通孔の側の部分が部分的に開口部とされており、該開口部において該コード挿通孔とチューブ挿通孔とが連続していることを特徴とする自動水栓。
[請求項22]
 請求項19~21の何れか1項において、前記抜止部材は径方向に弾性変形能を有するリング状をなしており、縮径状態で前記吐水管の内部に押込可能且つ押込後の拡径状態で該吐水管の内面に取り付けられるものであることを特徴とする自動水栓。
[請求項23]
 請求項19~22の何れか1項において、前記抜止部材は、前記吐水管の内部に、該吐水管の外部に非露出状態に納めてあることを特徴とする自動水栓。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]

[ 図 31]

[ 図 32]

[ 図 33]

[ 図 34]

[ 図 35]

[ 図 36]

[ 図 37]

[ 図 38]

[ 図 39]

[ 図 40]

[ 図 41]

[ 図 42]

[ 図 43]