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1. WO2010073480 - 電子装置、サブラック構造及び冷却ルート形成方法

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明 細 書

発明の名称 電子装置、サブラック構造及び冷却ルート形成方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016  

先行技術文献

特許文献

0017  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025  

課題を解決するための手段

0026   0027   0028  

発明の効果

0029  

図面の簡単な説明

0030  

発明を実施するための形態

0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050  

産業上の利用可能性

0051  

符号の説明

0052  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1A   1B   2A   2B   2C   3A   3B   4   5   6   7   8A   8B  

明 細 書

発明の名称 : 電子装置、サブラック構造及び冷却ルート形成方法

技術分野

[0001]
 本発明は、複数の電子回路カードを収容する電子装置、サブラック構造及び冷却ルート形成方法に関する。

背景技術

[0002]
 図8Aは、本発明に関連する無線基地局装置の概略構造の正面図である。図8Bは、図8Aの側面図である。なお、側面図には、冷却ファンによって発生する冷却風22の流れを付記した。
[0003]
 屋内設置の無線基地局装置は、装置フレーム16内に、サブラック17(シェルフ)が収容されている。装置フレーム16は、オープンラック構造である。サブラック17は、多数のカード型電子部品を支持する。無線基地局装置では、近年特に高実装化が進んでいる。そのため、多数の電子部品から発生する熱をいかに効率的に排出して、当該電子部品を冷却するかが重要な課題となっている。
[0004]
 図8A、Bに示した無線基地局装置の冷却構造について説明する。
 装置フレーム16内には、複数のサブラック17が積層されている。サブラック17は、電子回路カード17cを支持する。電子回路カード17cは、多数の内部モジュール17mを搭載している。また、装置フレーム16内には、冷却ファンユニット18がサブラック17に付属して配置されている。冷却ファンユニット18は、内部モジュール17mを冷却する。
[0005]
 図8A、Bに示した無線基地局装置は、複数のサブラック17に共通にファンユニット18を配設している。これにより、装置フレーム16内でのサブラック17の実装数を上げている。ファンユニット18には、一般的に軸流ファン21が採用されている。軸流ファン21では冷却風22が軸方向を向く。冷却風22は上部に排気される。このような冷却風22の向きは、サブラック17の配置に大きな影響を与える。一方、冷却風22の向きは、ファンユニット18に寸法上の制約を与えている。
[0006]
 図8A、Bに示した無線基地局装置では、中段のサブラック17と上段のサブラック17との間に、冷却風22の流路を形成する仕切板20が斜めに配設されている。これにより、軸流ファン21の採用により生ずる干渉(中段のファンユニット18の排気と上段のファンユニット18の吸気との干渉)を避ける。上段のファンユニット18からの冷却風22は、オープンラック構造の装置フレーム16の上部から排気される。また、仕切板20によって遮られた冷却風22は、装置フレーム16の背面側に排気される(例えば、特許文献1参照)。
[0007]
 冷却構造に関連する技術の一例が特許文献2~6に記載されている。
 特許文献2の電気機器の放熱構造は、筐体の内部空間に複数の発熱体が設置される電気機器の放熱構造である。当該放熱構造は、筐体が内部空間を複数の区画に分割する仕切り材を備える。当該放熱構造は、複数の区画ごとに放熱手段が設置される。
[0008]
 特許文献2の電気機器の放熱構造によれば、筐体内を複数の区画に分割して各区画に発熱体を配置し、区画ごとに放熱ファン等の放熱手段を備える。そのため、筐体内に複数の発熱体となる装置等が設置される場合、複数の発熱体の熱干渉を少なくして効率良い放熱が可能となる。また、発熱体である装置自体が放熱用の個別の放熱手段を備える場合は、この放熱手段からの排気を筐体外に直接排気することで、より効率を高めることができる。
[0009]
 特許文献3の電子装置は、電子部品を支持するシェルフと、当該シェルフの上部に配設され電子部品を冷却するファンユニットとを収容する装置筐体を備える電子装置である。ファンユニットは、ユニット筺体と、複数のラジアルファンとを備える。ユニット筺体は、下面に形成された吸気口と後面及び少なくとも一方の側面に形成された排気口とを有する。ラジアルファンは、ユニット筐体内に前後に分けて配設される。
[0010]
 特許文献3の電子装置によれば、複数のラジアルファンを前後に分けて配設している。そのため、ファンユニットの薄型構造を維持しつつ複数のラジアルファンの配設によって、電子装置や電子部品の冷却に必要な風量の確保が可能である。また、排気口を背面側及び側面に形成したことにより、複数のラジアルファンからの排気の相互干渉が軽減される。
[0011]
 特許文献4の電気除湿機は、送風ファンと、円板状の吸湿素子と、駆動手段と、循環経路と、循環用ファンと、隔壁と、バイパス孔と、第1ルートと、第2ルートとを備える。送風ファンは、本体内部に配設される。送風ファンは、本体の吸気口から外部の空気を吸い込み、本体の排気口から空気を排気する。吸湿素子は、送風ファンの上流側に回転自在に設けられる。吸湿素子は、吸気口から吸い込まれた空気に含まれる水分を吸湿する。駆動手段は、吸湿素子を回転させる。循環経路は、吸湿素子に吸湿された水分を取り除く。循環経路は、吸湿素子の一部に加熱手段で加熱された空気を通過させる。循環経路は、吸湿素子から放湿させた後、この水分を含んだ空気を熱交換器にて冷却して空気中の水分を除去し、再び加熱手段に送って加熱する。循環用ファンは、循環経路中に設けられる。循環用ファンは、循環経路に空気の流れを発生させる。隔壁は、本体内部を送風ファンによる送風方向に対して上流側部分と下流側部分とに区画する。バイパス孔は、隔壁に形成された吸湿素子に連通する連通孔と吸湿素子をバイパスする。第1ルートは、送風ファンの回転により、吸気口から吸い込まれた空気を吸湿素子及び連通孔に通して空気中の水分を吸湿した後、排気口より排気する。第2ルートは、送風ファンの回転により吸気口から吸込まれた空気を熱交換器及びバイパス孔に通して熱交換器を冷却した後、排気口より排気する。
[0012]
 特許文献4の電気除湿機によれば、本体内部を送風ファンによる送風方向に対して上流側部分と下流側部分とに隔壁で区画している。この隔壁に、吸湿素子に連通する連通孔と吸湿素子をバイパスするバイパス孔とを設けている。送風ファンの回転により、吸気口から吸い込まれた空気を吸湿素子及び連通孔に通して空気中の水分を吸湿した後、排気口より排気する第1ルートを形成している。送風ファンの回転により、吸気口から吸込まれた空気を熱交換器及びバイパス孔に通して熱交換器を冷却した後、排気口より排気する第2ルートを形成している。そのため、送風ファンの回転数の増加や本体内部の負圧の上昇を生じることなく、大風量を得ることができる。さらに、排気口より大風量の風が吹き出されるので、洗濯物を素早く乾燥させることができる。
[0013]
 特許文献5の冷却装置は、複数のファンと風向を決定する複数のル-バとを備えた電子装置を収容する冷却装置である。当該冷却装置は、複数のル-バの傾き角度を変更する手段と、架内の温度分布を検知する複数の温度センサと、複数の温度センサが検出する架内の温度分布より複数のル-バの傾き角度を決定する制御装置とを備える。
[0014]
 特許文献5の冷却装置によれば、ル-バまたはファンの傾き制御により、冷却装置内の風向きと風量が架内の過熱部温度を低めるように調整される。また、風車式のフィンは電子装置基板の発熱部を局部的に放熱する。また、冷却装置が収容する電子装置基板に半導体集積回路チップと放熱フィンとを搭載したプリント基板を積層することにより、半導体集積回路チップの実装密度が向上する。また、電子装置基板とプリント基板間を異方性導電ゴムにより電気的に接続したり、基板間をフォトカプラにより結合したりすることにより、基板間接続用のピン、ソケット類の数が低減される。
[0015]
 特許文献6の空冷電子機器装置は、IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration)パッケージ等の発熱体を有する空冷電子機器装置である。当該空冷電子機器装置は、発熱体を冷却するための空気の流路を二系統以上設ける。当該空冷電子機器装置は、流路内に夫々冷却用ファンを配置している。冷却用ファンは流路に沿って設置された発熱体間に設ける。
[0016]
 特許文献6の空冷電子機器装置によれば、筐体内に二系統以上の流路を備える。当該空冷電子機器装置は、発熱体の間に冷却用ファンを設けたり、冷却流路出口を下方に設置したり、冷却用ファン同士を離したり、筐体を二重構造としている。これにより、筐体内の風温上昇を効率良く低減でき、発熱体の温度分布を均一にし、ファン動力を低減することができ、筐体全体の騒音を低減するのに有効である。

先行技術文献

特許文献

[0017]
特許文献1 : 特開2005-50989号公報
特許文献2 : 特開2006-140415号公報
特許文献3 : 特開2006-261272号公報
特許文献4 : 特開2008-73688号公報
特許文献5 : 特開平5-126352号公報
特許文献6 : 特開平6-301450号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0018]
 しかしながら、図8A、Bに示した無線基地局装置では、サブラック17間を仕切る仕切板20が、装置フレーム16におけるサブラック17の収容効率を低下させるという問題がある。
 また、近年、省スペース化が要求されている無線基地局装置内に収容されるサブラック17の収容効率は、冷却構造に左右される。
[0019]
 無線基地局装置には、サブラック17間に風向板が設けられている。これにより、装置間の熱の干渉や装置の下部に実装されたサブラック17の影響による、上部に実装されたサブラック17の温度上昇などを回避している。しかし、下から上への冷却ルートであったため、適切な構造の冷却構造が得られない。したがって、サブラック17の収容効率が高められないという問題があった。
[0020]
 特許文献2記載の発明は、ファンが筐体の背面に設けられている。そのため、背面に排出された排気を排出するためのダクトが必要とある。その分だけサイズが大きくなるか、設置時に背面側にスペースを必要とする。
[0021]
 特許文献3記載の発明は、前面及び背面に吸気口を有するため内部で乱流が発生して排気効率が低下する。
[0022]
 特許文献4記載の発明は、筐体の上側に排気口がある。そのため、筐体を積層すると排気口を塞いでしまう。
[0023]
 特許文献5記載の発明は、ルーバの向きを角度調整するためのモータが必要である。その分だけ装置が大型化しコストがかかってしまう。
[0024]
 特許文献6記載の発明は、軸流ファンを用いて冷却している。そのため、特許文献1と同様の問題が生じる。
[0025]
 そこで、本発明の目的は、収容効率及び冷却効率の高い電子装置、サブラック構造及び冷却ルート形成方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0026]
 本発明の第1の装置は、複数の電子回路カードを収容する筐体の前面下部に吸気口を形成し、前記筐体の背面上部に排気口を形成し、前記筐体内の上側に複数のラジアルファンを配列した電子ユニットを複数段積層したことを特徴とする。
[0027]
 本発明の第1の構造は、複数の電子回路カードを収容する筐体の前面下部に吸気口を形成し、前記筐体の背面上部に排気口を形成し、前記筐体内の上側に複数のラジアルファンを配列することにより、二つ以上の冷却ルートを備えたことを特徴とする。
[0028]
 本発明の第1の方法は、複数の電子回路カードを収容する筐体の前面下部に吸気口を形成し、前記筐体の背面上部に排気口を形成し、前記筐体内の上側に複数のラジアルファンを配列することにより、二つ以上の冷却ルートを形成することを特徴とする。

発明の効果

[0029]
 本発明によれば、収容効率及び冷却効率の高い電子装置、サブラック構造及び冷却ルート形成方法の提供を実現することができる。

図面の簡単な説明

[0030]
[図1A] 本発明に係る電子装置としての屋内型の無線基地局装置の一実施の形態を示す正面図である。
[図1B] 図1Aの側面図である。
[図2A] 図1A、Bに示した無線局基地装置に用いられる電子ユニットとしてのサブラックの一実施の形態を示す平面図である。
[図2B] 図2Aの正面図である。
[図2C] 図2Aの側面図である。
[図3A] 図1Bに示した無線局基地装置のサブラックの側面透視図である。
[図3B] フィルタユニットの外観斜視図である。
[図4] 本発明に係る電子装置に用いられるラジアルファンの配置の説明図である。
[図5] 本発明に係る電子装置に用いられるファンユニットの変形例を示す平面図である。
[図6] 本発明に係る電子装置に用いられるファンユニットの他の変形例を示す平面図である。
[図7] 本発明に係る電子装置に用いられるファンユニットのさらに他の変形例を示す平面図である。
[図8A] 本発明に関連する無線基地局装置の概略構造の正面図である。
[図8B] 図8Aの側面図である。

発明を実施するための形態

[0031]
<特 徴>
 本発明に係る電子装置は、屋内型の無線通信基地局のサブラックを形成する冷却構造に関する。
 サブラックの上部には冷却用のファンユニットを設けている。そのファンユニットは、サブラックの下部に形成されたフィルタユニットの吸気口から冷却風を取り入れる。ファンユニットは、背面側に形成された排気口を有するサブラックと、サブラック内部に最適配列されたラジアルファンとを有する。また、バックボードを挟んで、電子冷却部品を有するサブラック前面に配置された前面カードとサブラックの背面に配置された背面カードの冷却を行うためのバランスの良い冷却ルートを確保することを特徴とする。
[0032]
<構 成>
 図1Aは、本発明に係る電子装置としての屋内型の無線基地局装置の一実施の形態を示す正面図である。図1Bは、図1Aの側面図である。
 無線基地局装置は、オープンラック構造の装置フレーム1を有する。装置フレーム1内には、多段に積層されたサブラック2が実装されている。
[0033]
 図2Aは、図1A、Bに示した無線局基地装置に用いられる電子ユニットとしてのサブラックの一実施の形態を示す平面図である。図2Bは、図2Aの正面図である。図2Cは、図2Aの側面図である。
 サブラック2は、複数(図では16枚であるが限定されない。)の前面カード10、及び背面カード11を縦に収容する筐体を有する。前面カード10、及び背面カード11は、電子回路カードである。前面カード10と背面カード11とを遮るようにバックボード5が配置されている。バックボード5の下端部と筐体の底面との間に隙間が形成されている。筐体の前面下部に吸気口6を形成している。筐体の背面上部に排気口7を形成している。筐体内の上側に複数(図では5台であるが限定されない。)の前列ラジアルファン8a、及び後列ラジアルファン8bを配列している。
[0034]
 ラジアルファン8a、8bは、前面側及び背面側にほぼ二列に配列されている。
 また、図3Aは、図1Bに示した無線局基地装置のサブラックの側面透視図である。図3Bは、フィルタユニットの外観斜視図である。
 ファンユニット3は、電子冷却部品である。ファンユニット3による前面カード10の冷却については、冷却用の空気が、サブラック2の前面下部に設けた吸気口6から導入される。当該冷却用の空気は、フィルタユニット4の前側から前面側の上下グリルを通過する。さらに当該冷却用の空気は、ファンユニット3の前列ラジアルファン8aにより、サブラック2の背面上部の排気口7から排出される。これにより、前面カード10は冷却される。ここで、上下グリルとは、前面カード10または背面カード11の挿抜を容易にするためのレールが用意されている下側プレートを下グリルとし、上側プレートを上グリルとする。すなわち、カードの直上下のプレートのことである。
[0035]
 一方、背面カード11の冷却については、冷却用の空気がサブラック2の前面下部に設けた吸気口6から導入される。当該冷却用の空気は、フィルタユニット4の後側からバックボード5の下部を通る。当該冷却用の空気は、背面側の上下グリルを通過する。さらに当該冷却用の空気は、ファンユニット3の後列ラジアルファン8bにより、サブラック2の背面上部の排気口7から排出される。これにより、背面カード11は冷却される。
 すなわち、二つの冷却ルートを形成している。
[0036]
<動 作>
 本発明に係る電子装置の動作について説明する。
 サブラック2の上部に設けられた冷却用のファンユニット3は、サブラック2の下部に形成されたフィルタユニット4の吸気口6から冷却風9を取り入れる。このフィルタユニット4は、排出口が上面及び背面に形成されている(図3B)。そのため、冷却風のルートを二つに分岐する機能も含んでいる。ちなみに、図3Bにおけるハッチング部分が排出口を示している。
[0037]
 ファンユニット3は、サブラック2の背面側に排気口7が形成されている。サブラック2の内部にラジアルファン8a、8bが配置されている。電子冷却部品としてのファンユニット3を有するサブラック2の前面に前面カード10が配置されている。バックボード5を挟んでサブラック2の背面に背面カード11が配置されている。つまり、バックボード5は仕切板として機能しつつも、背面カード11側に冷却風を導く冷却ルートを形成している。そのため、前面カード10及び背面カード11がバランス良く冷却される。すなわち、本電子装置は、冷却を行うためのバランスの良い冷却ルートを確保している。
[0038]
 図3Aに示すサブラック2の下側には、ラジアルファン8の吸気のために、サブラック2の正面側に吸気口6が形成されている。ファンユニット3には、背面側に排気口7が形成されている。
[0039]
 ラジアルファン8による冷却風9は、サブラック2の下部の吸気口6から水平方向に吸気される。当該冷却風9の冷却ルート1(R1)は、前面カード10側の内部モジュール10mの間の隙間を垂直方向に通過し、内部モジュール10mを冷却する経路である。その後、冷却風9は、ラジアルファン8の羽根の内側からその半径方向外側に水平方向に流れ、ファンユニット3の背面側及び両側面に形成された排気口7を経由して排出される。
[0040]
 また、当該冷却風9の冷却ルート2(R2)は、フィルタユニット4の背面からバックボード5の下部を通って、背面カード11側の内部モジュール11mの間の隙間を垂直方向に通過し、内部モジュール11mを冷却する経路である。
 本実施の形態では、冷却ルート1(R1)及び冷却ルート2(R2)の2経路形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、3経路以上あってもよい。
[0041]
 図4は、本発明に係る電子装置に用いられるラジアルファンの配置の説明図である。
 ファンユニット3は、前面側に3台及び背面側に2台の冷却ラジアルファン8a、8bが並べられている。すなわち、前後の2列に配置された5台のラジアルファン8a、8bを有している。前後の2列のラジアルファン8a、8bは、前後方向に流れる排気の列相互間の干渉を避けるために、図4に示すように互いに千鳥状に配置されている。
[0042]
<効 果>
 以上説明したように、本発明に係る電子装置においては、複数の電子回路カードを収容する筐体の下部に吸気口を形成し、筐体の背面上部に排気口を形成し、筐体内の上側に複数のラジアルファンを配列した電子ユニットを複数段積層することで、二つ以上の冷却ルートを備えたサブラック構造を形成している。これにより、以下に記載するような効果を奏する。
[0043]
 第1の効果は、本発明に係る電子装置及びファンユニットでは、複数のラジアルファンを前後に分けて配設した構成を採用した。そのため、ファンユニットの薄型構造を維持しつつ複数のラジアルファンの配設によって、電子装置や電子部品の冷却に必要な風量の確保が可能である。また、ラジアルファンの配列については、複数のラジアルファンからの排気の相互干渉が軽減されることである。
[0044]
 第2の効果は、電子冷却部品を有するユニット筐体の前面に実装される前面カードと背面に実装される背面カードとを冷却する。そのため、それぞれの冷却ルートを有しており、それぞれ前面カード側と背面カード側との排熱量の割合に応じた冷却風の効率的な排気が可能になることである。
[0045]
 第3の効果は、複数のラジアルファンは、電子冷却部品を有する前面カード、背面カードの発熱量に合わせて、前列と後列に最適配置されている。後列のラジアルファンは、主として背面カードの冷却を行い、前列のラジアルファンは主として前面カードの冷却を行う。そのため、前列のラジアルファンの排気と後列のラジアルファンの排気との干渉が更に軽減されることである。
[0046]
 第4の効果は、本発明に係る電子装置の冷却構造では、筐体内にファンユニット及び吸気部にフィルタユニットを有する。これにより、フレーム内に実装される他の電子装置との熱干渉や熱影響を受けないことである。
[0047]
 以下、本発明に係る電子装置の変形例について述べる。
<変形例1>
 図5は、本発明に係る電子装置に用いられるファンユニットの変形例を示す平面図である。
 図5に示した変形例と図4に示したファンユニットとの相違点は、ファンユニット3の前列の両側面に開口15が形成されている。さらに当該開口15の一部には、冷却風の風向を制御するルーバ13が形成されている。ルーバ13には、所望の風向に沿う角度が設定されている。これにより、ファンユニット3の側面とサブラック2の側板との間の隙間を、冷却風9がスムーズに通過する。
[0048]
<変形例2>
 図6は、本発明に係る電子装置に用いられるファンユニットの他の変形例を示す平面図である。
 図6に示した変形例と図5に示したファンユニットとの相違点は、前後のラジアルファン8の列の間に仕切り板14を配設している。そして、後列ラジアルファン8bについては、側面の開口15を除いている点である。
 これによって、後列ラジアルファン8bは、電子装置の背面側にのみ排気し、前列ラジアルファン8aからの側面排気との干渉を更に回避することができる。
[0049]
<変形例3>
 図7は、本発明に係る電子装置に用いられるファンユニットのさらに他の変形例を示す平面図である。
 図7に示した変形例と図6に示したファンユニットとの相違点は、ラジアルファン8a、8bの間に側面とほぼ平行な仕切りを設けている。これにより、相互間での冷却風9の干渉が発生しないようにすることができる。
[0050]
 以上、本発明をその好適な実施態様に基づいて説明したが、本発明に係る電子装置の冷却構造は、上記実施態様の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施態様の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
 この出願は、2008年12月24日に出願された日本出願特願2008-327394を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

産業上の利用可能性

[0051]
 本発明は、プリント配線基板やブレードサーバ等のカード状の電子回路カードの冷却に利用できる。

符号の説明

[0052]
1  装置フレーム
2  サブラック
3  ファンユニット
4  フィルタユニット
5  バックボード
6  吸気口
7  排気口
8  ラジアルファン
8a  前列ラジアルファン
8b  後列ラジアルファン
9  冷却風
10  前面カード(電子回路カード)
11  背面カード(電子回路カード)
10m、11m、17m  内部モジュール
13  ルーバ
14  風向板
15  開口
16  装置フレーム
17  サブラック
17c  電子回路カード
18  ファンユニット
20  仕切板
21  軸流ファン
22  冷却風

請求の範囲

[請求項1]
 複数の電子回路カードを収容する筐体の前面下部に吸気口を形成し、前記筐体の背面上部に排気口を形成し、前記筐体内の上側に複数のラジアルファンを配列した電子ユニットを複数段積層したことを特徴とする電子装置。
[請求項2]
 前記ラジアルファンを前面側及び背面側に配列したことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
[請求項3]
 前記筐体の前面側の電子回路カード群と背面側の電子回路カード群とを仕切板で仕切ったことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
[請求項4]
 前記ラジアルファンを千鳥状に配列したことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
[請求項5]
 前記筐体の両側面の前面側に排気口を形成すると共に、前記排気口にルーバを設けたことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
[請求項6]
 前記ラジアルファンを千鳥状に配列し、前記筐体の両側面に排気口を形成すると共に、前記排気口の一部にルーバを設け、前面側のラジアルファンと背面側のラジアルファンとを他の仕切り板で仕切ったことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
[請求項7]
 前記ラジアルファンを千鳥状に配列し、前記筐体の両側面に排気口を形成すると共に、前記排気口の一部にルーバを設け、前面側のラジアルファンと背面側のラジアルファンとを前面とほぼ並行な他の仕切り板で仕切ったことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
[請求項8]
 前記ラジアルファンを千鳥状に配列し、前記筐体の両側面に排気口を形成すると共に、前記排気口の一部にルーバを設け、前記ラジアルファンを側面とほぼ並行な他の仕切り板で仕切ったことを特徴とする請求項2記載の電子装置。
[請求項9]
 複数の電子回路カードを収容する筐体の前面下部に吸気口を形成し、前記筐体の背面上部に排気口を形成し、前記筐体内の上側に複数のラジアルファンを配列することにより、二つ以上の冷却ルートを備えたことを特徴とするサブラック構造。
[請求項10]
 複数の電子回路カードを収容する筐体の前面下部に吸気口を形成し、前記筐体の背面上部に排気口を形成し、前記筐体内の上側に複数のラジアルファンを配列することにより、二つ以上の冷却ルートを形成することを特徴とする冷却ルート形成方法。

図面

[ 図 1A]

[ 図 1B]

[ 図 2A]

[ 図 2B]

[ 図 2C]

[ 図 3A]

[ 図 3B]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8A]

[ 図 8B]