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1. (WO2008126682) 分析装置
Document

明 細 書

発明の名称 分析装置

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013  

発明の開示

発明が解決しようとする課題

0014  

課題を解決するための手段

0015   0016   0017   0018  

図面の簡単な説明

0019   0020  

発明を実施するための最良の形態

0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

明 細 書

分析装置

技術分野

[0001]
 本発明は、分析用具を装着して使用し、かつ分析の終了後に分析用具を廃棄するための廃棄機構を備えた分析装置に関する。

背景技術

[0002]
 従来より、血糖値を測定する方法としては、分析用具を使用する方法がある。その一例として、持ち運び可能な携帯型の血糖値測定装置に対してユーザが分析用具を装着し、その分析用具に対して血液を点着することにより、血糖値測定装置において自動的に血糖値を測定する方法がある
[0003]
 血糖値を測定するための原理としては、たとえば電気化学的手法を利用するものがある。血糖値測定において電気化学的手法を利用する場合、分析用具は電圧を印加するための電極を備えたものとして構成される。その一方で、血糖値測定装置は分析用具の電極に電圧を印加するとともに、そのときの応答電流を測定できるように構成される。
[0004]
 血糖値測定装置としては、血糖値測定装置に装着した分析用具に触れることなく分析用具を取り外すことができるように、たとえば図13に示したように分析用具を廃棄するための機構を備えたものも提案されている(たとえば特許文献1,2参照)
[0005]
 同図に示した血糖値測定装置9は、分析用具90を用いた電気化学的手法を利用して試料の分析を行なうように構成されたものであり、コネクタ部91および操作ノブ92を備えている。
[0006]
 図13および図14に示したように、コネクタ部91は、分析用具90を保持するためのものであるとともに、分析用具90の電極93に接触させるための複数の端子94を備えたものである。複数の端子94は、分析用具90の電極93に電圧を印加するとともに、そのときの応答電流を測定するためのものである。複数の端子94は、先端部95が板バネ状に形成されているとともに、接点96において分析用具90の電極93に接触する。これらの端子94は、先端部95(接点96)が廃棄方向D1に対して直交する方向に直線状に並ぶように配置されている。
[0007]
 操作ノブ92は、コネクタ部91に装着された分析用具90を廃棄するために利用されるものであり、D1,D2方向にスライド可能とされている。この操作ノブ92は、分析用具90を押圧して移動させるための作用部98を有している。
[0008]
 血糖値測定装置9では、挿入口97を介して分析用具90を装着することにより、コネクタ部91の端子94が分析用具90の電極93に接触する。このとき、複数の端子94の先端部95は、板バネとして形成されているために、図15Aおよび図15Bに示したように分析用具90との接点96が上方に変位させられる。これにより、分析用具90の電極93は、端子94の先端部95によって押圧され、端子94の先端部95(接点96)と分析用具90の電極93とが確実に接触させられる。この状態においては、コネクタ部91によって分析用具90の電極93に対する電圧の印加、および応答電流の測定が可能である。そして、血糖値測定装置9では、先の応答電流に基づいて分析用具90に供給された血液のグルコース濃度(血糖値)を測定することができる。
[0009]
 一方、血糖値の測定が終了した場合には、図13に示したように、操作ノブ92をD1方向に移動させることにより、血糖値測定装置9から分析用具90を廃棄することができる。すなわち、操作ノブ92をD1方向に移動させることにより、操作ノブ92の作用部98が分析用具90の端面99を押圧するため、操作ノブ92のD1方向への移動により、分析用具90がD1方向に押し出される。
[0010]
 しかしながら、図15Bに示したように、複数の端子94の先端部95(接点96)は、分析用具90を装着した状態においては、自然状態よりも上方側に変位させられており、下方に向けて付勢されている。そのため、分析用具90をD1方向に移動させる過程においては、図15Cに示したように、複数の端子94の先端部95(接点96)は、分析用具90から離れるときに下方に向けて移動し、自然状態に復帰する。その結果、分析用具90には、複数の端子94の先端部95(接点96)が離れるときに端子94の先端部95の弾性復元力が分析用具90をD1方向に移動させる力として作用する。そして、図14に示したように、複数の端子94の接点96は、廃棄方向D1に直交する方向に並んで配置されているために、複数の端子94からは、分析用具90に対して略同時に負荷が作用する。その結果、分析用具90に対しては、複数の端子94から廃棄方向D1に対して大きな負荷が作用するため、分析用具90が挿入口97(図13参照)から勢い良く飛び出してしまうことがある。
[0011]
 また、コネクタ部91において分析用具90を適切に保持させるためには、複数の端子94の先端部95から分析用具90に作用する付勢力を大きくしておく必要がある。その結果、分析用具90を廃棄する際には、分析用具90に対しては、操作ノブ92の作用部98から比較的に大きな負荷をD1方向に向けて作用させる必要がある。そのため、分析用具90に対しては、複数の端子94の先端部95(接点96)が離れるときの先端部95の弾性復元力に加えて、操作ノブ92からの比較的大きな負荷が加わるため、このことが挿入口97(図13参照)から分析用具90が勢い良く飛び出す頻度、飛び出し距離を大きくしてしまう原因となる。
[0012]
 このようにして分析用具90か勢い良く飛び出した場合には、目的通りに分析用具90を廃棄できないことがある。この場合、分析用具90が落下した場所に分析用具90の血液が飛び散るために周りの者が感染し、あるいは分析用具90を拾い上げて廃棄する際に誤って分析用具90の血液に触れてしまって感染してしまう可能性がある。
[0013]
特許文献1 : 特開2003-114213号公報
特許文献2 : 特開2001-33418号公報

発明の開示

発明が解決しようとする課題

[0014]
 本発明は、廃棄機構を備えた分析装置において、廃棄機構を利用して分析用具を廃棄する際に、分析装置の端子から分析用具に作用する負荷を小さくし、廃棄時に分析用具が必要以上に飛び過ぎてしまうことを抑制することを課題としている。

課題を解決するための手段

[0015]
 本発明では、複数の端子部を有する分析用具を装着して使用するものであり、かつ、複数の端子部に接触させるための複数の板バネ状端子と、分析の終了後に上記分析用具を廃棄するための廃棄機構と、を備えた分析装置であって、複数の板バネ状端子は、複数の端子部に接触させるための接触部が、平面視において、分析用具の廃棄方向に直交する方向に対して非平行となるように配置されている、分析装置が提供される。
[0016]
 複数の板バネ状端子における接触部は、たとえば廃棄方向に沿って延びる分析用具の中心線に対して、対称または略対称な位置関係に配置されている。複数の板バネ状端子における接触部は、廃棄方向に傾斜した方向に並んだ直線状または略直線状に配置してもよい。
[0017]
 廃棄機構は、分析用具に対して廃棄方向に向けた負荷を作用させるために分析用具に接触させられる1つまたは複数の作用部を有している。1つまたは複数の作用部は、廃棄方向視における分析用具の厚み方向に延びる第2の中心線を基準とし、対称または略対称に分析用具に対して負荷を作用させるように配置するのが好ましい。
[0018]
 1つの作用部は、たとえば第2の中心線上に配置され、複数の作用部は、たとえば第2の中心線に対して対称または略対称に配置される。

図面の簡単な説明

[0019]
[図1] 本発明に係る分析装置の一例を示す全体斜視図である。
[図2] 図1に示した分析装置を裏面側から見た全体斜視図である。
[図3] 図1に示した分析装置の要部を示す断面図である。
[図4] 図1に示した分析装置に使用するバイオセンサの一例を示す全体斜視図である。
[図5] 図1に示した分析装置におけるコネクタ部周りの分解斜視図である。
[図6] 図6Aはコネクタ部における複数の端子の配置をバイオセンサとの関係で示した平面図であり、図6Bは複数の端子における接点とバイオセンサの電極との関係を模式的に示した平面図である。
[図7] 図6AのVII-VII線に沿った断面図である。
[図8] 図8Aはバイオセンサを廃棄する過程における複数の端子における接点とバイオセンサの電極との関係を模式的に示した平面図であり、図8Bはバイオセンサを廃棄する過程における複数の端子とバイオセンサの電極との関係を示す要部断面図である。
[図9] 図9Aはバイオセンサを廃棄する過程における複数の端子における接点とバイオセンサの電極との関係を模式的に示した平面図であり、図9Bはバイオセンサを廃棄する過程における複数の端子とバイオセンサの電極との関係を示す要部断面図である。
[図10] 図10Aないし図10Eは、複数の端子における接点の配置の他の例を、バイオセンサの電極との関係として模式的に示した平面図である。
[図11] 図11Aないし図11Cは、複数の端子における接点の配置の他の例を、バイオセンサの電極との関係として模式的に示した平面図である。
[図12] 廃棄機構におけるスライドノブの作用部の他の例を説明するための図7に相当する断面図である。
[図13] 従来の分析装置における廃棄機構を説明するための要部断面図である。
[図14] 図13に示した分析装置におけるコネクタ部の複数の端子の配置を、バイオセンサの電極との関係で示した平面図である。
[図15] 図15Aないし図15Cは、図13に示した分析装置に対するバイオセンサの着脱過程おける複数の端子の接点とバイオセンサの端子部(電極)との関係を示す要部断面図である。

符号の説明

[0020]
 1 血糖値測定装置(分析装置)
 2 バイオセンサ(分析用具)
 25A~28A (電極の)端子部
 42,43,60~63,70~74 端子(板バネ状端子)
 46,47,64~67,75~79 (端子の)接点(接触部)
 5 廃棄機構
 52A,81,83,85 (廃棄機構におけるスライダブロックの)作用部
 D1 廃棄方向
 L1 中心線
 L2 (第2の)中心線

発明を実施するための最良の形態

[0021]
 以下、本発明に係る分析装置の一例としての血糖値測定装置について、図面を参照しつつ説明する。
[0022]
 図1および図2に示した血糖値測定装置1は、バイオセンサ2を用いて電気化学的手法により試料の分析を行うためのものであり、持ち運びが可能な携帯型として構成されている。この血糖値測定装置1は、図3に示したように筐体3、コネクタ部4および廃棄機構5を備えている。
[0023]
 図4に示したように、血糖値測定装置1に使用するバイオセンサ2は、使い捨てとして構成されており、全体として平板状の形態に形成されている。このバイオセンサ2は、略長矩形状の基板20に対して、スペーサ21を介してカバー22を接合した構成を有しており、各要素20~22により、基板20の長手方向に延びるキャピラリ23が規定されている。
[0024]
 キャピラリ23は、毛細管現象を利用して、後述するカバー22の排気口22Aに向けて血液を移動させるとともに、導入された血液を保持するためのものである。キャピラリ23の内部には、試薬層24が設けられている。試薬層24は、たとえば電子伝達物質([Ru(NH 3) 6]Cl 3やK 3[Fe(CN) 6]などの錯体)および酸化還元酵素(グルコースオキシダーゼ(GOD)やグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH))を含んだものとされている。
[0025]
 スペーサ21は、基板20とカバー22との間の距離、すなわちキャピラリ23の高さ寸法を規定するためのものであり、たとえば両面テープにより構成されている。
[0026]
 カバー22は、キャピラリ23の内部の気体を外部に排気するための排気口22Aを有している。このカバー22は、たとえばビニロンや高結晶化PVAなどの濡れ性が高い熱可塑性樹脂により形成されている。
[0027]
 基板20は、絶縁樹脂材料によりカバー22よりも大きな形状に形成されている。この基板20の上面20Aには、複数の電極25,26,27,28(図面上は4つ)が形成されている。
[0028]
 複数の電極25~28は、少なくともキャピラリ23に導入された血液に電圧を印加するための作用極および対極を含んでいる。複数の電極25~28はさらに、キャピラリ23の内部に血液が供給されたことを検知するための検知用電極、バイオセンサ2に関する情報(たとえばバイオセンサの製造日、製造工場、ロットNo.、およびセンサ感度(選択すべき検量線の種類)など)を出力するための情報出力用電極、あるいは静電気対策のための静電気対策用電極を含んでいる。複数の電極25~28は、検知用電極、情報出力用電極および静電気対策用電極に加えて、あるいはそれらの電極の少なくとも1つに代えて、その他の機能を有する電極を含んでいてもよい。
[0029]
 もちろん、複数の電極の数は、4つに限らず目的に応じて設計変更可能であり、また複数の電極の形態も種々に設計変更可能である。
[0030]
 図1ないし図3に示したように、筐体3は、血糖値測定装置1の外観形状を規定するとともに、コネクタ部4および廃棄機構5をはじめとする各種の要素を収容するためのものである。筐体3は、センサ挿入口30を有しているとともに、ケーシング31,32によって中空に形成されている。
[0031]
 ケーシング31には、複数の操作ボタン33および表示パネル34が設けられている。複数の操作ボタン33は、分析動作などを行わせるための信号を生成させ、あるいは各種の設定(分析条件の設定や被験者のID入力など)を行うためのものである。表示パネル34は、分析結果やエラーである旨を表示するとともに、設定時における操作手順や操作状況などを表示するためのものである。一方、ケーシング32には、後述する廃棄機構5の操作レバー50が設けられている。
[0032]
 図3および図5に示したように、コネクタ部4は、バイオセンサ2が装着されるものであり、ケース40、端子台41、および複数の端子42,43(図面上は4つ)を有している。
[0033]
 ケース40は、複数の端子42,43および端子台41を保持するものであるとともに、バイオセンサ2を保持するためのものである。このケース40は、端子台41を保持するための中空部40Aおよびバイオセンサ2を出し入れするための開口部40Bを有している。
[0034]
 端子台41は、複数の端子42,43を固定するためのものである。この端子台41は、端子42,43を収容するための複数のスリット41A、および端子42,43の先端部44,45を突出させるための貫通孔41Bを有している。
[0035]
 複数の端子42,43は、コネクタ部4にバイオセンサ2を装着したときに、バイオセンサ2の複数の電極25~28の端子部25A~28A(図6Aおよび図6B参照)に接触し、複数の電極25~28に電圧を印加するとともに、そのときの電流値(抵抗値)を測定するためのものである。各端子42,43は、先端部44,45が板バネとして構成されており、コネクタ部4にバイオセンサ2を装着したときに、先端部44,45の接点46,47においてバイオセンサ2に押圧力を作用させ、コネクタ部4においてバイオセンサ2を適切に保持させる役割をも果している。図6Aおよび図6Bに示したように、複数の端子42における先端部44(接点46)と、複数の端子43における先端部45(接点47)とは、廃棄方向D1に沿って延びるバイオセンサ2の中心線L1に対して対称に配置されている。また、複数の端子42における先端部44(接点46)および先端部45(接点47)のそれぞれは、廃棄方向D1に対して非平行な方向に並んだ直線状に配置されている。
[0036]
 図3および図5に示したように、廃棄機構5は、血糖値の測定終了後のバイオセンサ2を血糖値測定装置1から廃棄するためのものである。この廃棄機構5は、操作レバー50、連結プレート51、スライドブロック52およびコイルバネ53を備えている。
[0037]
 操作レバー50は、スライドブロック52を移動させるために操作される部分であり、その一部が筐体3(ケーシング32)から露出した状態において、筐体3に対してD1,D2方向に往復移動可能とされている。この操作レバー50は、雌ネジ部50Aにおいて、ネジ54を用いて連結プレート51に固定されている。
[0038]
 連結プレート51は、操作レバー50とスライドブロック52とを連結するためのものである。この連結プレート51は、クランク部51Aおよび貫通孔51B,51Cを有している。クランク部51Aは、スライドブロック52を固定するための部分である。貫通孔51Bは、操作レバー50を固定するためのネジ54が挿通される部分である。貫通孔51Cは、コイルバネ53の一端が係止される部分である。
[0039]
 スライドブロック52は、操作レバー50の運動に連動してD1,D2方向に移動させられるものであり、D1方向に移動することによってコネクタ部4に装着されたバイオセンサ2を移動させるものである。このスライドブロック52は、複数の作用部52Aを有している。
[0040]
 複数の作用部52Aは、コネクタ部4からバイオセンサ2を廃棄するときに、バイオセンサ2の接触させる部分である。図7に示したように、複数の作用部52Aは、バイオセンサ2の短手方向に並んで設けられており、バイオセンサ2の短手方向の中心線L2に対して対称な位置関係に配置されている。
[0041]
 図3に示したように、コイルバネ53は、連結プレート51ひいては操作レバー50およびスライドブロック52を、待機位置に復帰させるためのものである。このコイルバネ53は、上述のように一端が連結プレート51に係止されている一方で、他端が筐体3における固定部35に係止されている。そのため、コイルバネ53は、操作レバー50にD1方向に向けた負荷を作用させて操作レバー50をD1方向に移動させた場合に伸長させられる一方で、操作レバー50に作用するD1方向の負荷を解除した場合に収縮させられる。そのため、操作レバー50およびスライドブロック52は、バイオセンサ2の廃棄後において、操作レバー50に作用するD1方向の負荷を解除した場合にD2方向に移動させられて、待機位置に復帰させられる。
[0042]
 次に、血糖値測定装置1を用いた血糖値測定動作およびバイオセンサ2の廃棄動作について説明する。
[0043]
 図1ないし図3に示したように、血糖値測定装置1を用いて血糖値測定を行う場合には、まず血糖値測定装置1にバイオセンサ2を装着する。血糖値測定装置1に対するバイオセンサ2の装着は、センサ挿入口30を介して、バイオセンサ2をコネクタ部4に差し込むことにより行なわれる。このとき、バイオセンサ2における複数の電極25~28の端子部25A~28Aは、コネクタ部4の複数の端子42,43における接点46,47と接触し、端子42,43の先端部44,45のバネ性によってバイオセンサ2に対して下方に向けた押圧力が作用させられる。これにより、バイオセンサ2は、コネクタ部4において適切に保持された状態とされる。また、複数の電極25~28は、作用極および対極を含んでおり、これらの電極に端子42,43の接点46,47が接触することにより、作用極と対極との間に電圧が印加される。
[0044]
 その一方、バイオセンサ2に対して血液を供給することにより、血糖値測定装置1において血糖値の測定が行なわれる。より具体的には、バイオセンサ2に対する血液の供給により、キャピラリ23が血液によって満たされ、試薬層26が溶解して液相反応系が構築される。このとき、複数の電極25~28の作用極と対極との間に電圧が印加されているために液相反応系に対しても電圧が印加される。これにより、酸化還元酵素によって血液中のグルコースが還元され(電子が取り出され)、その電子が電子伝達物質を介して作用極に供給される。作用極に供給された電子の量は、コネクタ部4の端子42(43)を介して応答電流として測定される。血糖値測定装置1においては、先の応答電流に基づいて、グルコース濃度(血糖値)を演算される。
[0045]
 血糖値の測定が終了した場合には、バイオセンサ2を廃棄する必要があるが、血糖値測定装置1においては、待機状態にある操作レバー50に対して、D1方向に向けた負荷を作用させることによりバイオセンサ2が廃棄される。
[0046]
 操作レバー50にD1方向に向けた負荷を作用させた場合には、操作レバー50とともに、連結プレート51ひいてはスライドブロック52がD1方向に移動させられる。スライドブロック52がD1方向に移動することにより、スライドブロック52の複数の作用部52Aがバイオセンサ2に干渉する。その結果、バイオセンサ2は、操作レバー50のD1方向への移動により複数の作用部52Aに押されてD1方向に移動させられ、センサ挿入口30を介して廃棄される。
[0047]
 その一方で、図2から分かるように、操作レバー50に作用しているD1方向への負荷を解除すれば、コイルバネ53の弾発力によって連結プレート51、ひいては操作レバー50およびスライダノブ52がD2方向に移動し、操作レバー50およびスライドブロック52がもとの位置に復帰する。
[0048]
 血糖値測定装置1では、バイオセンサ2がD1方向に移動させられる過程において、図8Aおよび図8Bに示したように、まず端子43の接点47がバイオセンンサ2から離れ、次いで、図9Aおよび図9Bに示したように端子42の接点46がバイオセンンサ2から離れる。すなわち、複数の接点46,47は、バイオセンサ2の中心線L1に直交する方向に対して非平行に配置され、バイオセンサ2の中心線L1に対して対称に配置されている。そのため、一度にバイオセンサ2から離れるのではなく、2個ずつバイオセンサ2から離れることとなる。そのため、バイオセンサ2を廃棄するときには、複数の端子42,43の先端部44,45の弾性復元力が、同時的にバイオセンサ2に作用することはなく、2個ずつ分散して作用する。その結果、バイオセンサ2に対しては、一度に大きな負荷が作用することもないため、バイオセンサ2がセンサ挿入口30から勢い良く飛び出してしまうことない。また、複数の接点46,47が2個ずつバイオセンサ2から離れるために、バイオセンサ2を廃棄させるときに、操作レバー50に入力させるべきD1方向への負荷、すなわちスライドノブ52からバイオセンサ2に作用するD1方向の負荷は小さくなる。この点からも、血糖値測定装置1では、バイオセンサ2の廃棄時にバイオセンサ2に作用するD1方向への負荷が小さくなる。したがって、血糖値測定装置1では、目的通りにバイオセンサ2を廃棄することが容易となるため、不必要に使用済みのバイオセンサ2に触れる必要もなくなり、使用済みバイオセンサ2からの感染を抑制することが可能となる。
[0049]
 また、廃棄機構5におけるスライドブロック52の複数の作用部52Aは、バイオセンサ2の中心線L2に対して対称となるように短手方向に並んで設けられている。そのため、バイオセンサ2に対しては、中心線L2を基準として対称に負荷が作用させられるため、バイオセンサ2を廃棄方向D1に沿って真っ直ぐに移動させることができる。すなわち、血糖値測定装置1では、廃棄時にバイオセンサ2がD1方向からずれて斜め飛び出してしまうことが抑制されており、この点からも目的通りにバイオセンサ2を廃棄することができるといえる。
[0050]
 本発明は、先に説明した血糖値測定装置には限定されず、種々に設計変更可能である。たとえば複数の端子における先端部(接点)の配置、スライドブロックにおける接触部の構成は、図10ないし図12に示したような構成であってもよく、その他の構成であってもよい。
[0051]
 図10Aに示した例は、コネクタ部における複数の端子60,61,62,63の接点64,65,65,67が、廃棄方向D1に直交する直交方向(バイオセンサ2の短手方向)D3,D4に対して傾斜した直線状に配置されたものである。
[0052]
 このような複数の端子60~63においては、図10B~図10Eに示したように、バイオセンサ2を廃棄させるためにバイオセンサ2をD1方向に移動させたときに、接点64~67は、接点64、接点65、接点66および接点67の順に1つずつバイオセンサ2から離れていく。そのため、バイオセンサ2を廃棄するときには、複数の端子60~63の先端部の弾性復元力が、同時的に作用することはなく、1個ずつ分散して作用する。また、スライドノブ52(図3および図7など参照)からバイオセンサ2に作用するD1方向の負荷も小さくすることができる。その結果、バオオセンサ2に対しては、一度に大きな負荷が作用することもないため、バイオセンサ2がセンサ挿入口30(図1参照)から勢い良く飛び出してしまうことない。
[0053]
 図11Aおよび図11Bに示した例は、コネクタ部の複数の端子70,71,72,73,74が奇数個の場合において、中央位置の端子72がバイオセンサ2の中心線L1に沿って配置されているとともに、複数の端子70~74の接点75,76,77,78,79が中心線L1に対して対称な位置関係に配置されたものである。図11Aおよび図11Bに示した例においても、複数の端子70~74の接点75~79が中心線L1に対して対称な位置関係に配置されているため、バイオセンサ2の廃棄時にバイオセンサ2に対して複数の端子70~74によって大きな負荷が作用するのを抑制することができる。
[0054]
 図12A、図12Bおよび図12Cは、スライドブロックにおける作用部の他の例を示している。
[0055]
 図12Aに示したスライドブロック80は、1つの作用部81を有するものである。作用部81は、バイオセンサ2における短手方向D3,D4の中央部に接触するように設けられている。
[0056]
 図12Bは、スライドブロック82は、2つの作用部83を有するものである。作用部83は、バイオセンサ2における短手方向D3,D4の中心線L2を避けつつ、中心線L2に関して対称な位置関係に設けられている。
[0057]
 図12Cは、スライドブロック84は、1つの作用部85を有するものである。作用部85は、ピン状ではなく平板状とされており、D3,D4方向の中心線がバイオセンサ2における短手方向D3,D4の中心線L2に一致または略一致させられている。
[0058]
 図12A~図12Cに示した例では、スライドブロック80,82,84の作用部81,83,85は、バイオセンサ2における短手方向D3,D4の中心線L2に関して、バイオセンサ2に対して対称に負荷を作用させるようになされており、バイオセンサ2の廃棄時において、バイオセンサ2を廃棄方向D1に沿って真っ直ぐに移動させることができる。
[0059]
 本発明はまた、血糖値を測定するための血糖値測定装置に限らず、コレステロールや乳酸などの他の成分を電気化学的手法により測定するための分析装置に対して適用することができる。

請求の範囲

[1]
 複数の端子部を有する分析用具を装着して使用し、かつ、
 上記複数の端子部に接触させるための複数の板バネ状端子と、分析の終了後に上記分析用具を廃棄するための廃棄機構と、を備えた分析装置であって、
 上記複数の板バネ状端子は、上記複数の端子部に接触させるための接触部が、平面視において、上記分析用具の廃棄方向に直交する方向に対して非平行となるように配置されている、分析装置。
[2]
 上記複数の板バネ状端子における接触部は、上記廃棄方向に沿って延びる上記分析用具の中心線に対して、対称または略対称な位置関係に配置されている、請求項1に記載の分析装置。
[3]
 上記複数の板バネ状端子における接触部は、上記廃棄方向に傾斜した方向に並んだ直線状または略直線状に配置されている、請求項1に記載の分析装置。
[4]
 上記廃棄機構は、上記分析用具に対して上記廃棄方向に向けた負荷を作用させるために上記分析用具に接触させられる1つまたは複数の作用部を有しており、
 上記1つまたは複数の作用部は、上記廃棄方向視における上記分析用具の厚み方向に延びる第2の中心線を基準とし、上記分析用具に対して対称または略対称に負荷を作用させるように配置されている、請求項1に記載の分析装置。
[5]
 上記1つの作用部は、上記第2の中心線上に配置されている、請求項4に記載の分析装置。
[6]
 上記複数の作用部は、上記第2の中心線に対して対称または略対称な位置関係に配置されている、請求項4に記載に分析装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]