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1. (WO2008126226) 記憶装置制御装置、記憶装置、記憶装置制御プログラム、記憶装置制御方法
Document

明 細 書

発明の名称 記憶装置制御装置、記憶装置、記憶装置制御プログラム、記憶装置制御方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006  

発明の開示

発明が解決しようとする課題

0007   0008   0009   0010  

課題を解決するための手段

0011   0012   0013   0014  

図面の簡単な説明

0015  

発明を実施するための最良の形態

0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068  

産業上の利用可能性

0069  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

明 細 書

記憶装置制御装置、記憶装置、記憶装置制御プログラム、記憶装置制御方法

技術分野

[0001]
 本発明は、複数の記憶媒体を制御する記憶装置制御装置、記憶装置、記憶装置制御プログラム、記憶装置制御方法に関するものである。

背景技術

[0002]
 ディスクアレイシステムとは、磁気ディスク装置の故障によるデータ喪失を防止する目的で磁気ディスク装置の冗長化を提供するシステムである。サーバ用途等の高い信頼性を必要とするコンピュータにおいては、ディスクアレイ制御装置により磁気ディスク装置が冗長化(RAID1)されることで、1台の磁気ディスク装置が故障しても磁気ディスク装置上のデータは失われない。
[0003]
 ここで、従来のディスクアレイシステムの構成を図9に示す。ディスクアレイシステム200は、システムボード110上に搭載された磁気ディスク制御装置101に対してディスクアレイ制御装置1を追加搭載することで構成されている。ここで、磁気ディスク制御装置101は磁気ディスク装置130A、130Bに対するデータ入出力を制御するものであり、ディスクアレイ制御装置1は冗長化に関するディスクアレイの制御を行うものである。ソフトウェア部120は、OS(Operating System)とアプリケーションで構成され、ディスクアレイシステム200へのアクセスを行う。
[0004]
 ここで、ディスクアレイ制御装置が正常動作している場合、図9に示すように、ディスクアレイ制御装置1は磁気ディスク装置130A、130Bが二重化されることにより論理上1台の磁気ディスク装置としてOSに認識させる。その結果、OSは磁気ディスク制御装置101経由で2台の磁気ディスク装置130A、130B上に同一のデータを書き込む。よって、一方の磁気ディスク装置が故障しても、他方の磁気ディスク装置が正常である限りデータが失われることがない。尚、図9にて示した配列は、セクタ単位にデータ(A(0)、A(1)、・・・)が格納されていることを示している。また配列中、A(0)が格納されたセクタが先頭セクタであり、以降、A(1)、A(2)と進むにつれてセクタ番号が増加していく。更に、A(0)がシステムの起動に必要な情報であるシステム起動情報である。
[0005]
 BIOS100は、ディスクアレイ制御装置1があると認識した場合、磁気ディスク装置130A、130Bへの入出力制御装置としてディスクアレイ制御装置1を選択するが、ディスクアレイ制御装置1がないと認識した場合、磁気ディスク装置130A、130Bへの入出力制御装置として直接磁気ディスク制御装置101を用いるため、OSは、磁気ディスク装置130A、130Bを、二重化されていない2台の磁気ディスク装置として認識する。
[0006]
 なお、本発明の関連ある従来技術として、予め冗長データを設定してあるディスクアレイシステムにおいて、冗長データ生成復元機能が障害を起こした場合にシステムが実行する冗長データを切り離す処理と、冗長データを切り離す処理により発生する空き領域を用いてシステムがデータを二重化する処理を提供することで、冗長データ生成復元機能が障害などにより閉塞した場合に、冗長データの使用をやめることにより、システムの利用性の向上を図るディスクアレイシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 : 特開平6-332624号公報

発明の開示

発明が解決しようとする課題

[0007]
 しかしながら、ディスクアレイ制御装置1が故障や、搭載ミス等による接触不良により動作しなくなった場合、ディスクアレイ制御装置1は無いものとBIOS100によって判断され、図10に示すように磁気ディスク装置130A、130Bは二重化されていない2台の磁気ディスク装置としてOSに認識される。すなわち、一方の磁気ディスク装置130Aはディスクアレイ構成時と同様の磁気ディスク装置として認識されるためデータが更新されるが(図9の磁気ディスク装置130AのデータA(1)、A(2)、・・・、がB(1)、B(2)、・・・に更新)、他方の磁気ディスク装置130Bは新規に追加された別の磁気ディスク装置として認識されるためデータは更新されない。ここで、ディスクアレイ制御装置1が認識されない状態であっても、磁気ディスク制御装置101を介して磁気ディスク装置130Aに対するディスクアクセスが発生する。
[0008]
 その後、図11に示すようにディスクアレイ制御装置1が交換等により復旧し、2台の磁気ディスク装置130A、130Bが二重化された磁気ディスク装置として扱われる状態に戻った場合、OSは磁気ディスク装置130B上の更新されていないデータを最新のデータとして扱うため、システム上矛盾が生じ、システムダウン、システム起動不能等の異常が発生する。さらに、ファイルシステムに異常が発生し、磁気ディスク上のデータが失われる場合がある。
[0009]
 上述した特許文献1におけるディスクアレイシステムは、あくまでも冗長データ生成復元機能という冗長データに障害が発生した場合に関するものであり、ディスクアレイ制御装置の障害に関しては何ら対処されていない。
[0010]
 本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、記憶装置制御装置が認識されない場合の異常動作を防ぐ記憶装置制御装置、記憶装置、記憶装置制御プログラム、記憶装置制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0011]
 上述した課題を解決するため、本発明は、複数の記憶媒体を有する記憶装置を制御する記憶装置制御装置であって、前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込部と、外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセス部とを備えるものである。
[0012]
 また、上述した課題を解決するため、本発明は、複数の記憶媒体を有する記憶装置であって、前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込部と、外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセス部と、を備えるものである。
[0013]
 さらに、上述した課題を解決するため、本発明は、複数の記憶媒体を有する記憶装置をコンピュータに実行させることで制御する記憶装置制御プログラムであって、前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込ステップと、外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセスステップとをコンピュータに実行させるものである。
[0014]
 また、上述した課題を解決するため、本発明は、複数の記憶媒体を有する記憶装置を制御する記憶装置制御方法であって、前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込ステップと、外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセスステップとを実行するものである。

図面の簡単な説明

[0015]
[図1] 実施の形態1に係るディスクアレイ制御装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。
[図2] 実施の形態1および実施の形態2に係るディスクアレイ制御装置を含んだシステム構成の一例を示す構成図である。
[図3] 実施の形態1に係るディスクアレイ制御装置の初期化処理を示したフローチャートである。
[図4] 実施の形態1および実施の形態2に係るディスクアレイ制御装置のシステム起動処理を示したフローチャートである。
[図5] 実施の形態1に係るディスクアレイ制御装置のセクタ番号変換処理を示したフローチャートである。
[図6] 実施の形態2に係るディスクアレイ制御装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。
[図7] 実施の形態2に係るディスクアレイ制御装置の初期化処理を示したフローチャートである。
[図8] 実施の形態2に係るディスクアレイ制御装置のセクタ番号変換処理を示したフローチャートである。
[図9] 従来のディスクアレイ制御装置を含んだディスクアレイシステムの構成の一例を示す構成図である。
[図10] 従来のディスクアレイ制御装置故障時のシステムの挙動を示す図である。
[図11] 従来のディスクアレイ制御装置復旧時のシステムの挙動を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0016]
 (実施の形態1)
 本実施の形態においては、本発明の記憶装置制御装置及び記憶装置を適用したディスクアレイ制御装置について説明する。また、本実施の形態においては、ディスクアレイ制御装置は、コンピュータに備えられているものとする。
[0017]
 本実施の形態の説明に入る前に、ここで、前提条件となる磁気ディスク装置の管理方法およびアクセス方法について記す。磁気ディスク装置上の位置は、セクタで管理される。システムの起動時に最初に読み込まれるセクタ(起動セクタ、MBR:Master Boot Record)には、システムの起動に必要な情報であるシステム起動情報(制御情報)が記録される。通常、起動セクタは磁気ディスク装置の先頭セクタとなっている。システム起動情報は、ブートローダと呼ばれるプログラムと、ブートローダを実行することで読み込まれるパーティションテーブル(パーティションの位置、パーティションサイズ等のデータ)とで構成されている。
[0018]
 OSは、磁気ディスク装置上のデータにアクセスする場合、予め磁気ディスク装置上のデータアクセスに必要な情報を取得しなければならない。そのデータアクセスに必要な情報は、通常はコンピュータ起動時にBIOSにより先頭セクタのブートローダが実行され、ブートローダがパーティションテーブルを読み込むことで取得される。
[0019]
 ここで、先頭セクタに正当なシステム起動情報が存在しない場合は、OSは磁気ディスク装置上のデータにアクセスすることができず、OSは起動することができない。このことは、逆にOSを起動させたくない場合は、正当なシステム起動情報を先頭セクタに存在させなければよいことを意味する。
[0020]
 上述の前提条件を踏まえ、実施の形態の概要を説明する。ディスクアレイ制御装置は、システムボードに装着され、初期化されることで、磁気ディスク装置上の先頭セクタ以外のセクタに対しシステム起動情報を書き込む。また、ディスクアレイ制御装置は、先頭セクタに対してシステム起動情報以外のデータを書き込む。更にディスクアレイ制御装置は、磁気ディスク装置の先頭セクタ番号をシステム起動情報が書き込まれたセクタ番号に変換する変換機構を備えることで、コンピュータ起動時、変換されたセクタ番号のセクタに書き込まれたシステム起動情報に基づきOSが起動される。
[0021]
 上述のような構成にすることで、ディスクアレイ制御装置が正常に稼動している場合、OSは起動されるが、ディスクアレイ制御装置の搭載ミス、故障等が発生した場合、ディスクアレイ制御装置は無いものとシステム上判断されるため、コンピュータ起動時にBIOSは先頭セクタのシステム起動情報を読み込もうとするが、システム起動情報が無いためOSは起動されない。よって、磁気ディスク装置上のデータに対しOSはアクセスすることができなくなり、磁気ディスク装置上のデータに誤ったデータが書き込まれることがなくなる。
[0022]
 ここで、図1に実施の形態1におけるディスクアレイ制御装置を含んだディスクアレイシステムの構成の一例を示す。
[0023]
 まず、ディスクアレイシステムの構成を図1を参照しつつ説明する。ディスクアレイシステム200は、システムボード110、磁気ディスク130Aおよび磁気ディスク130B(記憶装置)を備えている。さらに、システムボード110は、ディスクアレイ制御装置1(記憶装置制御装置)、BIOS100、磁気ディスク制御装置101を備えている。尚、ディスクアレイシステム200は、コンピュータの一部として備えられているものとする。
[0024]
 システムボード110は、主要な電子回路基板(マザーボード)であり、上述のディスクアレイ制御装置1、BIOS100、磁気ディスク制御装置101以外にも、入出力用端子、CPU、メモリ等、コンピュータを稼動させるのに必要なデバイスを搭載する。
[0025]
 磁気ディスク装置130Aおよび磁気ディスク装置130B(以降、両方の磁気ディスク装置を表記する場合は磁気ディスク装置130A、130Bと表記する)はハードディスクドライブであり、ディスクアレイ制御装置1によって二重化されている。すなわち、磁気ディスク装置130A、130Bには同一のデータが格納される。尚、実施の形態1では、磁気ディスク装置130A、130Bはコンピュータに内蔵されているものとするが、外付けの磁気ディスク装置でもよい。また、磁気ディスク装置130A、130Bの接続形式は、IDE(Integrated Drive Electronics)接続形式、SCSI(Small Computer System Interface)接続形式、他の接続方式であってもよい。
[0026]
 BIOS100は、コンピュータを起動した直後に実行されるプログラムであり、コンピュータのデバイスを制御し、ソフトウェア部120に対し、デバイスの制御を行う機能を提供する。
[0027]
 磁気ディスク制御装置101は、磁気ディスク装置130A、130Bに対するデータ入出力を制御する。
[0028]
 ディスクアレイ制御装置1は磁気ディスク装置の冗長化に関する制御を行う。更に、実施の形態1におけるディスクアレイ制御装置1は、従来のディスクアレイ制御装置1に対しセクタ番号を変換する変換機構が備えられている。
[0029]
 また、ソフトウェア部120は、OS(Operating System)や、OS上で稼動するアプリケーションの集合である。
[0030]
 ディスクアレイ制御装置1が正常に動作している場合のソフトウェア部120から磁気ディスク装置130A、130Bへのアクセスは、システムボード110上に搭載されたディスクアレイ制御装置1およびディスク制御装置101を経由して行われる。
[0031]
 ここで、ディスクアレイ制御装置1の詳細について、図2を参照しつつ説明する。図2に実施の形態1におけるディスクアレイ制御装置の機能の一例を示す機能ブロック図を示す。
[0032]
 ディスクアレイ制御装置1は、先頭セクタ生成部2、変換部3、受信部6、および入出力部8を備える。
[0033]
 先頭セクタ生成部2は、磁気ディスク装置130A、130Bの先頭セクタに対しシステム起動情報と異なる情報として、全て0のデータを生成する。
[0034]
 変換部3は、受信部6にて受信されたアクセス要求により指定された磁気ディスク装置130A、130Bのセクタ番号に1を加算することで変換する。
[0035]
 受信部6は、ソフトウェア部120からの磁気ディスク装置130A、130Bに対するデータのアクセス要求を受信する。
[0036]
 入出力部8は、受信部6にて受信されたアクセス要求により指定された磁気ディスク装置130A、130B上のセクタ番号(第1セクタ番号)を、変換部3に変換させ、変換後のセクタ番号をデータにアクセスするセクタ番号であるアクセスセクタ番号(第2セクタ番号)として磁気ディスク制御装置101に出力する。尚、磁気ディスク制御装置101は、このアクセスセクタ番号で磁気ディスク装置130A、130Bに磁気ディスク制御装置101経由でアクセスする。また入出力部8は、ディスクアレイの初期化時に、先頭セクタ生成部2にて生成された全て0のデータを磁気ディスク装置130A、130Bの先頭セクタに、磁気ディスク制御装置101経由で書き込む。
[0037]
 次に、実施の形態1における初期化処理について図3のフローチャートを参照しつつ説明する。
[0038]
 受信部6がソフトウェア部120からディスクアレイの初期化の要求を受信すると、先頭セクタ生成部2は全て0のデータ(ALL(0))を生成し、入出力部8は、磁気ディスク装置130A、130Bの先頭セクタに生成された全て0のデータ(ALL(0))を書き込む(ステップS1)。尚、先頭セクタ生成部2は、正当なシステム起動情報のデータでなければ如何なる情報(所定の情報)を生成してもよい。
[0039]
 次に、変換部3は、受信部6にて受信されたソフトウェア部120からのアクセス要求にて指定された先頭セクタのセクタ番号に1を加算することにより、先頭セクタのセクタ番号をアクセスセクタ番号として変換する(ステップS2)。
[0040]
 入出力部8は、変換部3によって変換されたアクセスセクタ番号に対し、ソフトウェア部120から受信部6経由で受信されたシステム起動情報を書き込むことで、起動セクタとする(ステップS3)。以降、後述するセクタ番号変換処理(図5参照)と同様に、セクタ番号を1加算する変換方式でデータが書き込まれることで初期化がなされる。
[0041]
 初期化処理による磁気ディスク装置130A、130Bのデータ配列結果を図1に示す。ここで、ALL(0)と表記された配列が先頭セクタであり、磁気ディスク装置130A、130Bの先頭でないアドレスから、二重化したデータ(A(0)、A(1)、・・・)が書き込まれる。尚、A(0)がシステム起動情報である。
[0042]
 図1の配列結果と図9の従来のセクタの配列とを対比すると、初期化処理によって、先頭セクタ(図9におけるA(0)のセクタ)には全て0のデータ(ALL(0))が書き込まれるのがわかる。また、図9のA(0)として表記されたシステム起動情報は、図1においては1つ加算された番号のセクタに格納される。
[0043]
 上述のような処理がなされた磁気ディスク装置130A、130Bに対し、以後のコンピュータ起動時、BIOS100からのアクセス要求により指定される先頭セクタのセクタ番号は、変換部3にて1が加算されることでアクセスセクタ番号とされる。アクセスセクタ番号に対し入出力部8が磁気ディスク制御装置101経由でアクセスすることで、システムが起動される(ステップS4)。
[0044]
 次に、ディスクアレイ制御装置1の正常状態および異常状態における起動処理について図4のフローチャートを参照しつつ説明する。BIOS100は、コンピュータの起動直後にシステム起動情報を読み出す(ステップS11)。ここで、システム起動情報が正当なものである場合(ステップS12、Y)、ディスクアレイ制御装置1が正常に稼動していることとなり(BIOS100は先頭セクタのシステム起動情報を読み出していると認識しているが、上述のように変換部3における変換処理によって、実際は先頭セクタ番号から1つ加算したアクセスセクタ番号に格納されたシステム起動情報を読み出している。)、BIOS100はOS(システム)を正常に起動させることができる(ステップS13)。
[0045]
 一方、ディスクアレイ制御装置1が故障(または接触不良)である場合は、変換部3による変換がなされないため、BIOS100は先頭セクタをそのまま読み出すことになる。しかしながら、先頭セクタは上述のように全て0のデータとなっているため、BIOS100はシステム起動情報が正当なものでないと判断する(ステップS12、N)。よってBIOS100は磁気ディスク装置130A、130Bを使用することができず、OS(システム)を起動することができない(ステップS14)。その結果、磁気ディスク装置130Aに対するデータの書き込み等のアクセスが発生しないため(ディスクアレイが構成されていないため、アクセスがある場合は片方の磁気ディスク装置のみに発生)、磁気ディスク装置130Aと磁気ディスク装置130Bとの間のデータの整合性を保つことができる。
[0046]
 次に、上述のように変換部3によってセクタ番号が変換された磁気ディスク装置130A、130Bに対し、OS起動後、ソフトウェア部120は、データを格納するためアクセスする必要がある。このデータ入出力のアクセス時におけるディスクアレイ制御装置1のセクタ番号変換処理を図5のフローチャートに示す。
[0047]
 受信部6は、ソフトウェア部120からアクセス要求を受信する(ステップS21)。受信部6にて受信されたアクセス要求により指定されたセクタ番号に対し、変換部3は1を加算したアクセスセクタ番号として変換する(ステップS22)。変換部3にて変換されたアクセスセクタ番号を入出力部8は磁気ディスク制御装置101を経由して磁気ディスク装置130A、130Bのアクセスセクタ番号対しアクセスする(ステップS24)。
[0048]
 たとえば、ソフトウェア部120がセクタ番号“1000”へのデータの書き込みを要求した場合、受信部6がソフトウェア部120からのアクセス要求を受信し、アクセス要求により指定されたセクタ番号“1000”を、変換部3はセクタ番号“1000”に1を加えてアクセスセクタ番号“1001”とし、入出力部8は磁気ディスク装置130A、130Bのセクタ番号“1001”のセクタに対し、磁気ディスク制御装置101を経由してデータを書き込む。
[0049]
 なお、実施の形態1の変換部3におけるセクタ番号の変換方式は、セクタ番号に対し1を加算する方式としたが、加算する数値は1である必要はなく、変化後のセクタ番号が磁気ディスク装置のセクタ数を超えないならば如何なる数値(所定の数値)でもかまわない。また変換方式は、先頭セクタにデータを書き込まない方式で、且つ変換前のセクタ番号と変換後のセクタ番号が1対1となる方式ならば如何なる方式(所定の変換方式)でもかまわない。
[0050]
 また、実施の形態1においては、先頭セクタ生成部2は先頭セクタに対し全て0のデータを出力したが、先頭セクタに対し予め設定された任意のエラーメッセージを出力するコード(エラー処理を行うコード)を出力することで、ディスクアレイシステム200はディスクアレイ制御装置1に異常が発生したことをユーザに警告することが可能となる。すなわち、先頭セクタ生成部2は、ステップS1の処理で全て0のデータを出力する代わりに、任意のエラーメッセージを出力するコードを出力し、入出力部8は、先頭セクタのブートローダが書き込まれている領域に書き込む。このようにすると、ディスクアレイ制御装置1が故障等である場合、先頭セクタを読込んだBIOS100はエラーメッセージを出力することができる。尚、エラーメッセージでなくてもよく、例えばビープ音によるエラー通知等、如何なるエラー処理でもかまわない。
[0051]
 尚、OS稼動状態時にディスクアレイ制御装置1に故障等が発生した場合は、その故障の瞬間にシステムダウンが発生し、その後コンピュータ起動時には上述のようにOSが起動しないようになる。よって、OSの稼動状態時においてディスクアレイ制御装置1に故障等が発生した場合においても、ディスクアクセスは発生しない。
[0052]
 実施の形態1により、ディスクアレイ制御装置1が正常動作していない場合は、磁気ディスク装置130A、130B上のデータを正しく認識できないため、ソフトウェア部120からアクセスができなくなる。すなわち、いずれの磁気ディスク装置上のデータも更新されず、ディスクアレイ制御装置の復旧後にデータ異常が発生することがなくなる。
[0053]
(実施の形態2)
 実施の形態1では、変換部3の変換方式は、セクタ番号に対し1加算させる方式としたが、実施の形態2では、暗号化アルゴリズムに基づいた方式を変換方式として採用し、セクタ番号を変換する。
[0054]
 本実施の形態に係るディスクアレイシステムの構成は、実施の形態1と同様である。図6に、実施の形態2におけるディスクアレイ制御装置の機能ブロックを示す。実施の形態2におけるディスクアレイ制御装置1は、ユーザから暗号鍵を取得する暗号鍵取得部10を備える。尚、図6と図2との同一符号は図2に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。
[0055]
 図7に実施の形態2における初期化処理のフローチャートを示す。尚、実施の形態2における初期化処理は、実施の形態1と同様、ディスクアレイ制御装置1がシステムボード110に装着され、初期化されるときに実施される。
[0056]
 ステップS31の処理は、実施の形態1のステップS1と同様であるため(図3参照)、ここでの説明を省略する。
[0057]
 暗号鍵取得部10は、ユーザから暗号鍵を取得する(ステップS32)。暗号鍵取得部10は、ディスクアレイ制御装置1上に物理的に備えられたDIPスイッチにて設定されたものを暗号鍵として取得してもよいし、またディスクアレイ制御装置1にて表示されるPOST画面にて設定されたものを暗号鍵として取得してもよい。これらの取得方法以外に、如何なる方法を用いても同様な効果が得られる。尚、取得した暗号鍵は、ディスクアレイ制御装置1の図示しない不揮発性メモリに格納される。
[0058]
 次に、変換部3は、暗号鍵取得部10によって取得された暗号鍵を用い、所定の暗号化に基づき、先頭セクタのセクタ番号をアクセスセクタ番号に変換する(ステップS33)。暗号化は、先頭セクタにデータを書き込まない方式で、且つ変換前のセクタ番号と変換後のセクタ番号が1対1となる方式であったら、如何なる暗号化(所定の暗号化)でもよい。
[0059]
 以降の処理(ステップS34、ステップS35)は、実施の形態1と同様であるため(図3参照)、ここでの説明を省略する。
[0060]
 また、ディスクアレイ制御装置1の正常状態および異常状態における起動処理は、実施の形態1と同様であるため(図4参照)、ここでの説明を省略する。
[0061]
 次に、図8に実施の形態2におけるセクタ番号変換処理のフローチャートを示す。尚、(ステップS41およびステップS43の処理は、実施の形態1と同様であるため(図5参照)、ここでの説明を省略する。
[0062]
 変換部3は、受信部6にて受信されたアクセス要求により指定されたセクタ番号を、暗号鍵取得部10によって取得された暗号鍵(ディスクアレイ制御装置1の初期化時に実施されるステップS31にて取得済み)を用い、所定の暗号化アルゴリズムに基づきアクセスセクタ番号に変換する(ステップS43)。暗号化は、実施の形態1と同様、先頭セクタにデータを書き込まない方式で、且つ変換前と変換後のセクタ番号が1対1となる方式であったら、如何なる暗号化(所定の暗号化)でもよい。
[0063]
 実施の形態2の変換部3は、暗号鍵取得部10によって取得された暗号鍵を用いる暗号化アルゴリズムにて変換を行うが、暗号鍵を用いない暗号化アルゴリズムであっても構わない。
[0064]
 実施の形態2によれば、磁気ディスク装置130A、130Bがこのディスクアレイシステム外に持ち出された場合にアクセスが不可能となるため、磁気ディスク装置130A、130B上のデータが漏洩することを防止することができる。また、磁気ディスク制御装置1を故障等で交換した場合、磁気ディスク制御装置に暗号鍵を再設定することで、磁気ディスク装置130A、130B上のデータに正常にアクセスすることが可能となる。
[0065]
 なお、本実施の形態においては、磁気ディスク装置を制御する磁気ディスク制御装置について説明したが、光ディスク、光磁気ディスク等、他の記憶媒体を用いた記憶装置にも適用することができる。
[0066]
 また、先頭セクタ書込部は、実施の形態における先頭セクタ生成部2、入出力部8に対応し、アクセス部は、実施の形態における受信部6、変換部3、入出力部8に対応する。
[0067]
 また、先頭セクタ書込ステップは、実施の形態における処理S1、S31に対応する。また、アクセスステップは、実施の形態における処理S2からS4、S21からS23、S32からS35、およびS41からS43に対応する。
[0068]
 更に、ディスクアレイ制御装置を構成するコンピュータにおいて上述した各ステップを実行させるプログラムを、ディスクアレイ制御プログラムとして提供することができる。上述したプログラムは、コンピュータにより読取り可能な記録媒体に記憶させることによって、ディスクアレイ制御を構成するコンピュータに実行させることが可能となる。ここで、上記コンピュータにより読取り可能な記録媒体としては、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD-ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体や、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、更に回線上の伝送媒体をも含むものである。

産業上の利用可能性

[0069]
 以上説明したように、本発明によれば、記憶装置制御装置が認識されない場合の異常動作を防ぐことができる。

請求の範囲

[1]
 複数の記憶媒体を有する記憶装置を制御する記憶装置制御装置であって、
 前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込部と、
 外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセス部と、
 を備える記憶装置制御装置。
[2]
 請求項1に記載の記憶装置制御装置において、
 前記所定の情報は、エラー処理を実行するコードであることを特徴とする記憶装置制御装置。
[3]
 請求項2に記載の記憶装置制御装置において、
 前記エラー処理は、所定のメッセージの表示であることを特徴とする記憶装置制御装置。
[4]
 請求項1に記載の記憶装置制御装置において、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に所定の数値を加算して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御装置。
[5]
 請求項1に記載の記憶装置制御装置において、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に所定の暗号化を施して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御装置。
[6]
 請求項5に記載の記憶装置制御装置において、
 更に、暗号鍵を取得する暗号鍵取得部を備え、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に対して、前記暗号鍵取得部にて取得された暗号鍵を用いる暗号化を施して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御装置。
[7]
 請求項1に記載の記憶装置制御装置において、
 前記アクセス部は、前記記憶媒体の初期化時、前記第1セクタ番号を先頭セクタとし、該第1セクタ番号から得られる第2セクタ番号へ前記制御情報を書き込むことを特徴とする記憶装置制御装置。
[8]
 請求項7に記載の記憶装置制御装置において、
 前記アクセス部は、前記記憶装置制御装置の起動時、前記第1セクタ番号を先頭セクタとし、該第1セクタ番号から得られる第2セクタ番号から前記制御情報を読み出すことを特徴とする記憶装置制御装置。
[9]
 複数の記憶媒体を有する記憶装置であって、
 前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込部と、
 外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセス部と、
 を備える記憶装置。
[10]
 複数の記憶媒体を有する記憶装置をコンピュータに実行させることで制御する記憶装置制御プログラムであって、
 前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込ステップと、
 外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセスステップと、
 をコンピュータに実行させる記憶装置制御プログラム。
[11]
 請求項10に記載の記憶装置制御プログラムにおいて、
 前記所定の情報は、エラー処理を実行するコードであることを特徴とする記憶装置制御プログラム。
[12]
 請求項10に記載の記憶装置制御プログラムにおいて、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に所定の数値を加算して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御プログラム。
[13]
 請求項10に記載の記憶装置制御プログラムにおいて、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に所定の暗号化を施して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御プログラム。
[14]
 請求項13に記載の記憶装置制御プログラムにおいて、
 更に、暗号鍵を取得する暗号鍵取得ステップをコンピュータに実行させ、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に対して、前記暗号鍵取得ステップにて取得された暗号鍵を用いる暗号化を施して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御プログラム。
[15]
 請求項10に記載の記憶装置制御プログラムにおいて、
 前記アクセスステップは、前記記憶媒体の初期化時、前記第1セクタ番号を先頭セクタとし、該第1セクタ番号から得られる第2セクタ番号へ前記制御情報を書き込むことを特徴とする記憶装置制御プログラム。
[16]
 複数の記憶媒体を有する記憶装置を制御する記憶装置制御方法であって、
 前記記憶媒体から最初に読み出されるべき制御情報と異なる所定の情報を、前記記憶媒体上の先頭セクタへ書き込む先頭セクタ書込ステップと、
 外部からアクセス要求を受信した場合、前記アクセス要求により指定された前記記憶媒体上のセクタ番号である第1セクタ番号を前記記憶媒体上の前記先頭セクタ以外のセクタ番号である第2セクタ番号へ、所定の変換方式に基づいて変換し、前記記憶媒体上の第2セクタ番号へのアクセスを行うアクセスステップと、
 を実行する記憶装置制御方法。
[17]
 請求項16に記載の記憶装置制御方法において、
 前記所定の情報は、エラー処理を実行するコードであることを特徴とする記憶装置制御方法。
[18]
 請求項16に記載の記憶装置制御方法において、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に所定の数値を加算して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御方法。
[19]
 請求項16に記載の記憶装置制御方法において、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に所定の暗号化を施して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御方法。
[20]
 請求項19に記載の記憶装置制御方法において、
 更に、暗号鍵を取得する暗号鍵取得ステップを実行し、
 前記変換方式は、前記第1セクタ番号に対して、前記暗号鍵取得ステップにて取得された暗号鍵を用いる暗号化を施して前記第2セクタ番号とすることを特徴とする記憶装置制御方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]