請求の範囲
1. M A P K系シグナル伝達阻害剤を含有してなる Ρ—糖タンパク質または Β CRP発現抑制剤。
2. ΜΑΡΚ系シグナル伝達阻害剤が、 ΜΑΡΚ系シグナル伝達に関与するタ ンパク質の発現を阻害する物質または MA Ρ Κ系シグナル伝達に関与するタンパ ク質の活性を阻害する物質である、請求項 1に記載の Ρ—糖タンパク質または Β CRP発現抑制剤。
3. ΜΑΡΚ系シグナル伝達阻害剤が、 Ra s阻害剤、 Ra f 阻害剤、 MEK 阻害剤、 E R K阻害剤および R S K阻害剤から選択される 1種又は 2種以上であ る請求項 1または 2に記載の P—糖タンパク質または B C R P発現抑制剤。
4. M A P K系シグナル伝達阻害剤が、
(a) Ra sタンパク質、 R a f タンパク質、 MEKタンパク質、 ERKタン パク質または R S Kタンパク質の活性を阻害する低分子化合物、
(b) Ra sタンパク質、 R a f タンパク質、 MEKタンパク質、 ERKタン パク質または R S Kタンパク質の発現を阻害する低分子化合物、
(c) Ra sタンパク質、 R a f タンパク質、 MEKタンパク質、 ERKタン パク質または RSKタンパク質をコードするポリヌクレオチドに対する s i RN Aまたは s hRNA及び
(d) Ra sタンパク質、 Ra f タンパク質、 MEKタンパク質、 ERKタン パク質または R S Kタンパク質をコードするポリヌクレオチドの塩基配列に相; if 的もしくは実質的に相補的な塩基配列またはその一部を含有するアンチセンスポ リヌクレオチドから選ばれる少なくとも一種である請求項 1〜 3のいずれかに記 載の P—糖タンパク質または B C R P発現抑制剤。
5. Ra s、 Ra f , MEK, E RKまは R S K阻害活性を指標として、 Ρ 一糖タンパク質または BCRP発現抑制剤をスクリーニングする方法。
6. 請求項 1に記載の Ρ—糖タンパク質または BCRP発現抑制剤を含有して なる耐性獲得が抑制された抗癌剤。 .
7. 請求項 1に記載の Ρ—糖タンパク質または BCRP発現抑制剤を含有して なる抗癌剤耐性抑制剤。
8. MAP K系シグナル伝達阻害剤が、 MA P K系シグナル伝達に関与するタ ンパク質の発現を阻害する物質または MAP Κ系シグナル伝達に関与するタンパ ク質の活性を阻害する物質である、請求項 7に記載の抗癌剤耐性抑制剤。
9. MAPK系シグナル伝達阻害剤が、 R a s阻害剤、 R a f 阻害剤、 MEK 阻害剤、 ERKP且害剤おょぴ RSK阻害剤から選択される 1種又は 2種以上であ る請求項 7または 8に記載の抗癌剤耐性抑制剤。
10. 請求項 1に記載の P—糖タンパク質または BCRP発現抑制剤と抗癌剤 とを組み合わせてなる癌治療剤。
1 1. MAPK系シグナル伝達阻害剤が、 MAPK系シグナル伝達に関与する タンパク質の発現を阻害する物質または MA P K系シグナル伝達に関与するタン パク質の活性を阻害する物質である、請求項 10に記載の癌治療剤。
12. MAP K系シグナル伝達阻害剤が、 R a s阻害剤、 R a f 阻害剤、 ME K阻害剤、 ERK阻害剤および RSK阻害剤から選択される 1種又は 2種以上で ある請求項 10または 1 1に記載の癌治療剤。
13. 抗癌剤が、塩酸ドキソルビシン、タ、、ウノマイシン、塩酸ェピルビシン、 アンスラサイクリン類、ビン力アル力ロイド類およびタキサン類から選択される 請求項 10〜 12のいずれかに記載の癌治療剤。
14. MAP K系シグナル伝達阻害剤の有効量を投与することを特徴とする、 P—糖タンパク質または B CRPの発現を抑制する方法。
15. MAPK系シグナル伝達阻害剤が、 R a s阻害剤、 R a f 阻害剤、 ME K阻害剤、 ERK阻害剤または RSK阻害剤から選択される 1種又は 2種以上で ある請求項 4に記載の P—糖タンパク質または B C R Pの発現を抑制する方法。 16. 請求項 1に記載の P—糖タンパク質または BCRP発現抑制剤を含有し てなる抗癌剤の有効量を投与することによる、癌を治療する方法。
1 7. 抗癌剤耐性獲得を抑制して癌を治療するものである、請求項 16に記載 の方法。
18. 抗癌剤の標的癌細胞からの排出を抑制して癌の治療効果を高めるもので ある、請求項 16に記載の方法。