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1. (WO2006038595) 基地局装置およびパケット通信方法
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明 細書

基地局装置およびパケット通信方法

技術分野

[0001] 本発明は、通信端末装置との間でパケット通信を行う基地局装置およびそのバケツ ト通信方法に関する。

背景技術

[0002] 複数の通信端末装置が時分割により共有する回線でパケットを送信するパケット伝 送方式には、スケジューリングと呼ばれる技術が用いられる。スケジューリングとは、 基地局装置がタイムスロット毎に通信端末装置の割り当てを行う技術である。

[0003] 以下、一般的なパケット伝送方式について、下り回線のパケット伝送方式を例にと つて説明する。パケットを受信した通信端末装置では、そのパケットを正しく復調でき たか否かに応じて ACK信号または NACK信号を送信し、基地局装置では、 ACK信 号を受信したときはそのパケットと異なるパケット (新規パケット)を送信する一方、 NA CK信号を受信したときはそのパケットと同一のパケット (再送パケット)を再送する。

[0004] パケットの送信先となる通信端末装置、つまりタイムスロットが割り当てられる通信端 末装置を、回線を共有する複数の通信端末装置の中のどれにするかは、例えば各 通信端末装置の受信品質に基づ、て決定される。例えば特許文献 1に記載された 従来の基地局装置では、複数の通信端末装置のうち受信品質の最も良い通信端末 装置に対してパケットの送信が行われる。

特許文献 1 :特開 2004— 80165号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、上記従来の基地局装置においては、パケット送信先となる通信端末 装置を受信品質に基づいて単純に決定する、つまり、受信品質の最も良い通信端末 装置をパケット送信先に決定するため、ある通信端末装置の割り当て確率が他の通 信端末装置に比べて高くなる傾向がある。すなわち、ある通信端末装置へのパケット 送信が高頻度となる一方で、その他の通信端末装置へのパケット送信が低頻度とな

ることがある。

[0006] ところで、ある通信端末装置に対して伝送されたパケットに誤りが発生したときは、 その通信端末装置に対して再送パケットが伝送されることとなるが、再送によって誤り が訂正される可能性、換言すれば、再送効果の得られる可能性が最も高い通信端末 装置は、受信品質の最も良い通信端末装置であるとは限らない。したがって、割り当 て確率の高い通信端末装置に対してパケットの再送を行っても、誤りが訂正されずに 何度も再送が繰り返されるという状況が起こり得る。よって、従来の基地局装置にお いて行われるパケット通信では、システム全体のスループットの向上に一定の限界が ある。

[0007] 本発明の目的は、システム全体のスループットを向上させることができる基地局装 置およびパケット通信方法を提供することである。

課題を解決するための手段

[0008] 本発明の基地局装置は、複数の端末装置のうち第 1の端末装置にタイムスロットを 割り当てる端末割当手段と、前記第 1の端末装置に対する干渉信号の周波数軸上で の分散に関する情報を取得する取得手段と、前記第 1の端末装置の干渉信号の分 散が特定のレベル以上の場合、前記第 1の端末装置宛ての再送パケットと異なるパ ケットを前記タイムスロットに割り当てて、前記第 1の端末装置宛ての再送パケットが 前記タイムスロットに割り当てられることを回避するパケット割当手段と、前記タイムス ロットに割り当てられたパケットを送信する送信手段と、を有する構成を採る。

発明の効果

[0009] 本発明によれば、システム全体のスループットを向上させることができる。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]本発明の実施の形態 1に係る基地局装置の構成を示すブロック図

[図 2]本発明の実施の形態 1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図

[図 3]本発明の実施の形態 1に係る干渉分散の計算方法を説明するための図

[図 4]本発明の実施の形態 1に係るスケジューラの動作を説明するためのフロー図 [図 5A]本発明の実施の形態 1に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するため の図

[図 5B]本発明の実施の形態 1に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するため の図

[図 5C]本発明の実施の形態 1に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するため の図

[図 5D]本発明の実施の形態 1に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するため の図

[図 6]干渉分散の大きさに対するパケット再送効果を説明するための図

[図 7]合成処理による信号電力の変化を説明するための図

[図 8]本発明の実施の形態 2に係る基地局装置の構成を示すブロック図

[図 9]本発明の実施の形態 2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図

[図 10]本発明の実施の形態 3に係る基地局装置の構成を示すブロック図

[図 11]本発明の実施の形態 3に係るスケジューラの動作を説明するためのフロー図

[図 12A]本発明の実施の形態 3に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するた めの図

[図 12B]本発明の実施の形態 3に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するた めの図

[図 12C]本発明の実施の形態 3に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するた めの図

[図 12D]本発明の実施の形態 3に係るスケジューラの具体的な動作例を説明するた めの図

[図 13]本発明の実施の形態 4に係る基地局装置の構成を示すブロック図

発明を実施するための最良の形態

[0011] 以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。

[0012] (実施の形態 1)

図 1は、本発明の実施の形態 1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 また、図 2は、図 1の基地局装置 100との間でパケット通信を行う通信端末装置 (以下

「端末」と言う)の構成を示すブロック図である。

[0013] 基地局装置 100は、アンテナ 101、受信 RF部 102、復調部 103、干渉分散情報復 号部 104、 ACKZNACK信号復号部 105、 SINR情報復号部 106、スケジューラ 1 07、パケット生成指示部 108、バッファ指示部 109、 MCS (Modulation and Coding S cheme)指示部 110、多重方法指示信号生成部 111、変調部 112、パケット生成部 1 13、ノッファ 114、誤り訂正符号ィ匕部 115、変調部 116、多重化部 117および送信 R F部 118を有する。また、図 2の通信端末装置 150は、アンテナ 151、受信 RF部 152 、復調部 153、合成部 154、ノッファ 155、誤り訂正復号部 156、誤り検出部 157、ス イッチ部 158、 ACKZNACK信号生成部 159、干渉信号抽出部 160、干渉分散計 算部 161、干渉分散情報生成部 162、 SINR (Signal to Interference and Noise Ratio )測定部 163、 SINR情報生成部 164、変調部 165および送信 RF部 166を有する。

[0014] 基地局装置 100において、受信 RF部 102は、現在通信中の n個の端末 150から 送信された OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を、アンテナ 101を介して受信し、その OFDM信号に対して所定の無線処理を行い、ベースバン ドの信号を復調部 103に出力する。復調部 103は、受信 RF部 102から出力された O FDM信号を復調する。

[0015] 取得手段としての干渉分散情報復号部 104は、復調部 103の出力信号から、各端 末 150の干渉分散 (後述する)を示す干渉分散情報を復号してスケジューラ 107に 出力する。

[0016] ACKZNACK信号復号部 105は、復調部 103の出力信号から、各端末 150の A CK (Acknowledgement)信号または NACK (Negative Acknowledgement)信号を復 号し、その復号結果をスケジューラ 107に出力する。

[0017] SINR情報復号部 106は、復調部 103の出力信号から、各端末 150の SINR情報 を復号してスケジューラ 107に出力する。

[0018] スケジューラ 107は、干渉分散情報復号部 104から入力された各端末 150の干渉 分散情報、 ACKZNACK信号復号部 105から入力された各端末 150の ACKZN ACK信号および SINR情報復号部 106から入力された各端末 150の SINR情報に 基づいて、下り回線のパケット通信のスケジューリングを行う。つまり、いずれかの端 末 150にタイムスロットを割り当てる処理 (端末割り当て)を各タイムスロットにつヽて行 [0019] より具体的には、スケジューラ 107は、制御手段として、タイムスロットが割り当てら れた端末 150の干渉分散が特定のレベル以上の場合、その端末 150との間での再 送パケットの伝送と異なるパケット通信を後述の通信部に行わせて、通信部とその端 末 150との間での再送パケット伝送を回避する制御を行う。また、端末割当手段とし て、複数の端末 150のうち SINRが最大の端末 150にタイムスロットを割り当てる。ま た、パケット割当手段として、各タイムスロットに新規パケットまたは再送パケットを割り 当てるとともに、タイムスロットが割り当てられた端末 150の干渉分散が特定のレベル 以上の場合、その端末 150宛ての再送パケットと異なるパケットをそのタイムスロット に割り当てて、その端末 150宛ての再送パケットがそのタイムスロットに割り当てられ ることを回避する。

[0020] また、スケジューラ 107は、いずれかの端末 150へのタイムスロット割り当てを決定し た後、その端末 150の SINR情報に基づいて、変調方式および符号化率 (MCS)を 決定し、 MCS指示部 110に通知する。また、上記の決定内容に基づいて、タイムス ロットが割り当てられた端末 150と生成すべきパケットのデータ量を、パケット生成指 示部 108に通知する。また、タイムスロットが割り当てられた端末 150と ACK信号また は NACK信号とをバッファ指示部 109に通知する。また、タイムスロットが割り当てら れた端末 150と MCSとを多重方法指示信号生成部 111に通知する。

[0021] パケット生成指示部 108は、タイムスロットが割り当てられた端末 150宛てのパケット であって、スケジューラ 107から通知されたデータ量のパケットの生成を、パケット生 成部 113に指示する。

[0022] パケット生成部 113は、パケット生成指示部 108からの指示に従い、タイムスロットが 割り当てられた端末 150宛てのデータ(データ # 1〜データ # nの、ずれか)を用い て、その端末 150宛てのパケットを生成してバッファ 114に出力する。

[0023] ノッファ指示部 109は、タイムスロットが割り当てられた端末 150宛てのパケットを選 択するようバッファ 114に指示する。また、スケジューラ 107から ACK信号が入力され た場合、再送に備えて残していたパケットを削除するようバッファ 114に指示するとと もに、パケット生成部 113で生成されたパケットを記憶するようバッファ 114に指示す る。一方、スケジューラ 107から NACK信号が入力された場合、入力された NACK

信号に対応するパケットを残すようにバッファ 114に指示する。

[0024] ノッファ 114は、バッファ指示部 109からの指示に従い、タイムスロットが割り当てら れた端末 150宛てのパケットを選択する。その際、ノッファ指示部 109に ACK信号 が入力された場合は、バッファ 114は、再送に備えて記憶していたパケットを削除し、 パケット生成部 113で生成されたパケットを再送に備えて記憶するとともに誤り訂正符 号ィ匕部 115に出力する。また、ノッファ 109に NACK信号が入力された場合は、バッ ファ 114は、再送に備えて記憶しているパケットを誤り訂正符号ィ匕部 115に出力する

[0025] MCS指示部 110は、スケジューラ 107から通知された符号ィ匕率を誤り訂正符号ィ匕 部 115に指示するとともに、スケジューラ 107から通知された変調方式を変調部 116 に指示する。

[0026] 誤り訂正符号ィ匕部 115は、 MCS指示部 110からの指示に従って、ノッファ 114か ら入力されたパケットを符号ィ匕し、変調部 116に出力する。変調部 116は、 MCS指 示部 110からの指示に従って、誤り訂正符号ィ匕部 115から入力されたパケットを OF DM変調し、多重化部 117に出力する。

[0027] 多重方法指示信号生成部 111は、端末割り当てに関する情報と MCSとを示す多 重方法指示信号を生成する。変調部 112は、生成された多重方法指示信号を変調 する。多重化部 117は、それぞれ変調されたパケットと多重方法指示信号とを多重す る。送信 RF部 118は、多重された OFDM信号に対して所定の無線処理を行い、無 線処理後の OFDM信号をアンテナ 101を介してパケット送信先の端末 150に対して 送信する。

[0028] すなわち、多重方法指示信号生成部 111、変調部 112、パケット生成部 113、バッ ファ 114、誤り訂正符号ィ匕部 115、変調部 116、多重化部 117および送信 RF部 118 の組み合わせは、タイムスロットが割り当てられた端末 150とパケット通信を行う通信 部を構成するとともに、タイムスロットに割り当てられたパケットを送信する送信部を構 成する。

[0029] 一方、図 2の端末 150において、受信 RF部 152は、基地局装置 100から送信され た OFDM信号を、アンテナ 151を介して受信し、その OFDM信号に対して所定の

無線処理を行い、ベースバンドの信号を復調部 153に出力する。復調部 153は、受 信 RF部 152から出力された OFDM信号を復調する。

[0030] 合成部 154は、復調部 153の出力信号とバッファ 155に保存されている信号とを合 成し、その合成によって得られた合成信号をバッファ 155および誤り訂正復号部 156 に出力する。バッファ 155は、保存している信号を合成部 154に出力するとともに、合 成部 154から出力された新たな信号を上書き保存する。

[0031] 誤り訂正復号部 156は、合成部 154の出力信号に対して例えばビタビ復号などの 誤り訂正復号処理を行って、誤り検出部 157およびスィッチ部 158に出力する。

[0032] 誤り検出部 157は、誤り訂正復号部 156の出力信号に対して誤り検出(CRC判定) を行い、誤り検出結果を ACKZNACK信号生成部 159に出力する。また、誤り検出 によって誤りが検出された場合、誤り検出部 157は、スィッチ部 158を切断して、誤り 訂正復号部 156の出力信号 (受信データ)が図示されない後工程を行う装置に出力 されることを防止する。一方、誤り検出によって誤りが検出されな力つた場合、誤り検 出部 157は、ノッファ 155に保存されている信号を消去するとともに、スィッチ部 158 を接続する。この場合、誤り訂正復号部 156の出力信号 (受信データ)は、前述の後 工程を行う装置に出力される。

[0033] ACKZNACK信号生成部 159は、誤り検出部 157から入力された誤り検出結果 に応じて、 ACK信号または NACK信号を生成する。誤り検出によって誤りが検出さ れなカゝつた場合は ACK信号を生成する一方、誤りが検出された場合は NACK信号 を生成する。生成された ACK信号または NACK信号は、変調部 165に出力される。

[0034] SINR測定部 163は、受信 RF部 152の出力信号を用いて、 SINRの測定を行う。 S INR情報生成部 164は、 SINR測定部 163の SINR測定結果に基づ!/、て SINR情報 を生成する。なお、 SINR情報は、予め決められた SINRを離散的に表す数字を示す ものであっても良いし、測定値をそのまま示すものであっても良い。生成された SINR 情報は、変調部 165に出力される。

[0035] 干渉信号抽出部 160は、復調部 153の出力信号から、他の端末 150宛ての信号を 、自端末 150に対する干渉信号として抽出する。つまり、受信信号から自端末 150宛 ての信号を取り除いた信号を干渉信号として抽出する。抽出された干渉信号は、干

渉分散計算部 161に出力される。

[0036] 干渉分散計算部 161は、干渉信号の周波数軸上での分散 (以下「干渉分散」と言う )、換言すれば、周波数軸上での干渉電力のばらつき (不均一性)を計算する。計算 された干渉分散は、干渉分散情報生成部 162に出力される。

[0037] ここで、干渉分散の計算について、図 3を用いて具体的に説明する。ここでは、 4つ のサブキャリアの場合の干渉分散の計算につ、て例示する。干渉信号のサブキヤリ ァ毎の電力の実数値が、図 3に示すように [0.5, 0.5, 1.0, 2.0]の場合、干渉分散 は、次の(式 1)によって算出される。なお、この例示では、 3番目のサブキャリアの電 力を基準値に設定した上で実数値を算出しているが、基準値の設定方法はこれだけ に限定されない。

10 X loglO (0.5 + 0.5 + 1.0 + 2.0) = 10 X loglO (4)

= 6 [dB] …(式 1)

[0038] 干渉分散情報生成部 162は、干渉分散計算部 161の出力信号である干渉分散を 基地局装置 100に通知するための干渉分散情報を生成する。生成された干渉分散 情報は、変調部 165に出力される。

[0039] 変調部 165は、 ACKZNACK信号生成部 159、干渉分散情報生成部 162および SINR情報生成部 164の各出力信号を OFDM変調して、送信 RF部 166に出力す る。送信 RF部 166は、変調部 165から出力された OFDM信号に対して所定の無線 処理を行い、無線処理後の OFDM信号をアンテナ 151を介して基地局装置 100に 対して送信する。

[0040] 以下、上記構成を有する基地局装置 100のスケジューラ 107における動作例につ いて、図 4のフロー図を用いて説明する。

[0041] まず、ステップ ST1001では、各端末 150から通知された SINR情報に基づいて通 常のスケジューリングを行う。すなわち、 SINRが最大の端末 150にタイムスロットを割 り当てる。

[0042] そして、ステップ ST1002では、タイムスロットを割り当てられた端末 150から通知さ れた ACK信号または NACK信号に基づ、て、その端末 150宛てに送信されるパケ ットが新規パケットか再送パケットかを判断する。

[0043] ステップ ST1002での判断の結果、端末 150宛てに送信されるパケットが新規パケ ットの場合 (ST1002 :NO)、その新規パケットをそのままタイムスロットに割り当てる( ST1003)。したがって、この場合、新規パケットが送信される。

[0044] 一方、端末 150宛てのパケットが再送パケットの場合(ST1002 : YES)、端末 150 力も通知された干渉分散が所定の閾値以上である力否かを判断する(ST1004)。上 記閾値は、例えば、受信した平均干渉量にマージンを加えた値に設定される。

[0045] ステップ ST1004での判断の結果、干渉分散が閾値未満の場合(ST1004 :NO) 、その再送パケットをそのままタイムスロットに割り当てる(ST1005)。したがって、こ の場合、再送パケットが送信される。

[0046] 一方、干渉分散が閾値以上の場合 (ST1004 : YES)、その端末 150宛ての新規 パケットの送信を決定するとともに、そのデータ量をパケット生成指示部 108に通知 する。また、生成される新規パケットをタイムスロットに割り当てる(ST1006)。したが つて、この場合、新規パケットが送信される。

[0047] そして、送信が回避された再送パケットを、次回の送信キューに割り当てる(ST100 7)。このとき、ノッファ 114に保存されている再送パケットは、そのまま保存され、次回 のスケジューリング周期において、再度送信候補となる。例えば 2msec毎にスケジュ 一リングを行う場合には、送信回避された 2msec後に再び図 4のフローが実行される こととなる。その時点で干渉分散が閾値よりも低くなつていれば、その再送パケットは 送信されることとなる。

[0048] 次いで、スケジューラ 107の具体的な動作例について、図 5を用いて説明する。

[0049] 時刻 tl〜tl7の区間における端末 A〜Cの各 SINRが(a)に示されている。スケジ ユーラ 107では、これらの SINRを参照して、端末 A〜Cのいずれかに、この区間に対 応する送信キュー内の各タイムスロットを割り当てる。この割り当ての結果は、(b)に 示されている。具体的には、時刻 tl〜t3では、端末 Aの SINRが最も高いので、端末 Aにタイムスロットが割り当てられ、時刻 t4〜6では、端末 Bの SINRが最も高いので、 端末 Bにタイムスロットが割り当てられ、時刻 t7〜9では、端末 Aの SINRが最も高い ので、端末 Aにタイムスロットが割り当てられ、時刻 tlO〜tl3では、端末 Bの SINRが 最も高いので、端末 Bにタイムスロットが割り当てられ、時刻 tl4〜tl7では、端末じの SINRが最も高、ので、端末 Cにタイムスロットが割り当てられる。

[0050] また、(b)に示すように、スケジューラ 107では、各端末 A〜Cからの ACK信号また は NACK信号に基づ、て、各タイムスロットを割り当てられた端末宛てのパケットを新 規パケットにすべきか再送パケットにすべきかを判断する。この例示では、時刻 t3、 t 6、 t8、 t9、 tl2〜tl5のタイムスロットに対応するパケットが再送パケットとなっている

[0051] そして、スケジューラ 107は、時刻 tl〜tl7の区間における端末 A〜Cの各干渉分 散を参照する。これらの干渉分散は、(c)に示されている。通知された干渉分散によ れば、時刻 t5〜tl 7の端末 Aの干渉分散が閾値以上の状態となっている。

[0052] このため、(d)に示すように、時刻 t8、 t9での端末 A宛ての再送パケットの送信が回 避され、その代わりに、時刻 t8、 t9では、端末 A宛てに新規パケットの送信が行われ るように、端末 A宛ての新規パケットが時刻 t8、 t9のタイムスロットに割り当てられる。 送信回避された再送パケットは、時刻 tl8以降の区間に対応する送信キューに割り 当てられる。

[0053] ここで、干渉分散の大きさに対するパケット再送の効果の大きさにつ、て説明する。

[0054] 図 6には、 SINR毎の正規化スループットが示されている。曲線 Dは、干渉信号が 定常的な熱雑音と同様で且つ分散が所定レベルよりも低、信号 (以下「白色信号」と 定義する)の場合であって ARQ (Automatic Repeat Request)制御を行った場合のス ループットを示す。曲線 D 2は、干渉信号が白色信号の場合であって ARQ制御を行 わなカゝつた場合のスループットを示す。曲線 D 3は、干渉信号が定常的な熱雑音と異 なり且つ分散が所定レベル以上である信号 (以下「有色信号」と定義する)の場合で あって ARQ制御を行った場合のスループットを示す。曲線 D 4は、干渉信号が有色信 号の場合であって ARQ制御を行わな力つた場合のスループットを示す。

[0055] ある端末 (UE1)の正規化スループットともう 1つの端末 (UE2)の正規化スループッ トとがほぼ同じ (約 0.3)場合であって、 UE1に対する干渉信号が有色信号で且つ U E2に対する干渉信号が白色信号である場合を例にとって説明する。 UE2について は、干渉信号が白色信号であるため、 ARQ制御なしの場合に対する ARQ制御あり の場合の SINRの改善の大きさ、つまりパケット再送効果は、約 3dBである一方、 UE

1については、干渉信号が有色信号であるため、パケット再送効果は、約 ldBである

[0056] 干渉信号が白色信号である場合、図 7に示すように、合成後の希望信号 (S)の電 力(Pd)は、新規送信時の希望信号 (S)の電力(Pa)と再送時の希望信号 (S)の電 力(Pa)とを加算した値となる。一方、合成後の雑音信号 (N)の電力(Pe— Pd)は、 新規送信時の雑音信号 (N)の電力(Pb— Pa)および再送時の雑音信号 (N)の電力 (Pb-Pa)とそれぞれ同等である。また、合成後の干渉信号 (I)の電力(Pf— Pe)は、 新規送信時の干渉信号 (I)の電力(Pc— Pb)および再送時の干渉信号 (I)の電力(P c-Pb)とそれぞれ同等である。

[0057] ところが、干渉信号が有色信号である場合は、合成後の希望信号 (S)の電力(Pd) および合成後の雑音信号 (N)の電力(Pe— Pd)については、干渉信号が白色信号 である場合と同様であるが、干渉信号 (I)が有色信号であるため、合成後の干渉信号 (I)の電力(Pg— Pe)は、新規送信時の干渉信号 (I)の電力(Pc— Pb)と再送時の干 渉信号 (I)の電力(Pc— Pb)とを加算した値になる。よって、干渉信号が有色信号で ある場合は、干渉信号が白色信号である場合に比べて、パケット再送による SINR改 善効果が小さい。

[0058] したがって、ある端末の SINRが高、としても、その端末の干渉分散が大きければ、 パケット再送の効果は小さくなる。このため、通常のスケジューリングによって割り当て られた端末にっ、ての干渉分散を閾値と比較し、干渉分散が閾値未満の場合にそ の端末宛ての再送パケットの送信を回避して、その端末宛ての新規パケットの送信を 行うことにより、スループットの改善を図ることができる。

[0059] このように、本実施の形態によれば、タイムスロットが割り当てられた端末 150の干 渉分散が閾値以上の場合、その端末 150宛ての新規パケットをタイムスロットに割り 当てて、端末 150宛ての再送パケットがタイムスロットに割り当てられることを回避する ため、基地局装置 100から再送効果の小さい端末 150への再送パケットの送信が何 度も繰り返されることを回避することができ、下り回線でパケット伝送方式を用いるシス テムにおいてシステム全体のスループットを向上させることができる。

[0060] (実施の形態 2)

図 8は、本発明の実施の形態 2に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。 また、図 9は、本実施の形態の端末の構成を示すブロック図である。なお、図 8の基 地局装置 200および図 9の端末 250は、実施の形態 1で説明した基地局装置 100お よび端末 150とそれぞれ同様の基本的構成を有する。よって、実施の形態 1で説明し たものと同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。

[0061] 基地局装置 200は、実施の形態 1で説明した干渉分散情報復号部 104およびスケ ジユーラ 107の代わりに GIVEUP信号復号部 201およびスケジューラ 202を有する

[0062] 取得手段としての GIVEUP信号復号部 201は、復調部 103の出力信号から、いず れかの端末 250の干渉分散が特定のレベル以上であることを示す GIVEUP信号を 復号してスケジューラ 202に出力する。

[0063] スケジューラ 202は、スケジューラ 107と同様の基本構成を有する。スケジューラ 20 2は、干渉分散情報の代わりに、 GIVEUP信号復号部 201から入力されたいずれか の端末 250の GIVEUP信号を用いると!、う点にお!、て、スケジューラ 107と相違する

[0064] 図 9の端末 250は、実施の形態 1で説明した干渉分散情報生成部 162の代わりに、 GIVEUP信号生成部 251を有する。

[0065] GIVEUP信号生成部 251は、干渉分散計算部 161の出力信号である干渉分散と の比較に用いられる所定の閾値を予め記憶している。この閾値は、実施の形態 1で 説明したスケジューラ 107が干渉分散との比較に用いた閾値と同一のものである。そ して、干渉分散をその閾値と比較する。比較の結果、干渉分散が閾値以上の場合は 、 GIVEUP信号を生成する。生成された GIVEUP信号は、変調部 165に出力され、 変調部 165で OFDM変調される。 GIVEUP信号は、干渉分散が閾値以上であるこ とを基地局装置 200に通知して、自端末 250宛ての再送パケットの送信を基地局装 置 200に回避させるための信号である。

[0066] このように、本実施の形態によれば、実施の形態 1と同様の作用効果を実現できる とともに、端末 250の干渉分散が閾値以上の場合のみ、その旨を基地局装置 200に 通知するため、シグナリングの情報量を削減することができる。

[0067] (実施の形態 3)

図 10は、本発明の実施の形態 3に係る基地局装置の構成を示すブロック図である 。なお、図 10の基地局装置 300は、実施の形態 1で説明した基地局装置 100と同様 の基本的構成を有し、前述の実施の形態で説明したものと同一の構成要素には同 一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、基地局装置 300は、実施 の形態 1で説明した端末 150との間でパケット通信を行う。

[0068] 基地局装置 300は、実施の形態 1で説明したスケジューラ 107の代わりに、スケジュ ーラ 301を有する。

[0069] スケジューラ 301は、スケジューラ 107と同様の基本構成を有するが、端末割当手 段としての構成においてスケジューラ 107と相違する。すなわち、スケジューラ 301は 、複数の端末 150のうち SINRが最大の端末 150にタイムスロットを割り当てるとともに 、タイムスロットが割り当てられた端末 150の干渉分散が特定のレベル以上の場合に 、その端末 150と異なる端末 150にタイムスロットを割り当てる。

[0070] 以下、スケジューラ 301における動作例について図 11のフロー図を用いて説明す る。

[0071] ステップ ST1001〜ST1005では、実施の形態 1と同様の処理を行う。

[0072] ステップ ST1004での判断の結果、干渉分散が閾値以上の場合(ST1004 :YES) 、タイムスロットが割り当てられる端末 150を変更した回数が所定値に達している力否 かを判断する(ST2001)。なお、変更回数との比較に用いる値は、現在通信中の端 末 150の数 nであっても良いし、 nより小さい任意の整数であっても良い。

[0073] ステップ ST2001での判断の結果、変更回数が所定値に達していない場合 (ST2 002 :NO)、タイムスロットが割り当てられる端末 150を、現在処理対象になつている 端末 150 (つまり、現在タイムスロットが割り当てられている端末 150)の次に高い SIN Rを有する端末 150に変更する(ST2002)。

[0074] そして、ステップ ST2003では、実施の形態 1で説明した ST1007と同様の処理を 行う。すなわち、送信が回避された再送パケットを、次回の送信キューに割り当てる。

[0075] また、ステップ ST2001での判断の結果、変更回数が所定値に達している場合 (S T2002 :YES)、ステップ ST1001で選択された端末 150、つまり、最大 SINRの端 末 150宛ての新規パケットをタイムスロットに割り当てる(ST2004)。これにより、一定 の再送効果が得られる端末 150が所定数の端末 150の中に存在しな力つた場合、タ ィムスロットが当初割り当てられていた端末 150、すなわち、最大 SINRの端末 150に 新規パケットを送信することができる。

[0076] 次いで、スケジューラ 301の具体的な動作例について、図 12を用いて説明する。

[0077] 時刻 tl〜tl7の区間における端末 A〜Cの各 SINRが(a)に示されている。スケジ ユーラ 301では、これらの SINRを参照して、端末 A〜Cのいずれかに、この区間に対 応する送信キュー内の各タイムスロットを割り当てる。この割り当ての結果は、(b)に 示されている。具体的には、時刻 tl〜t3では、端末 Aの SINRが最も高いので、端末 Aにタイムスロットが割り当てられ、時刻 t4〜6では、端末 Bの SINRが最も高いので、 端末 Bにタイムスロットが割り当てられ、時刻 t7〜9では、端末 Aの SINRが最も高い ので、端末 Aにタイムスロットが割り当てられ、時刻 tl0〜tl3では、端末 Bの SINRが 最も高いので、端末 Bにタイムスロットが割り当てられ、時刻 tl4〜tl7では、端末じの SINRが最も高、ので、端末 Cにタイムスロットが割り当てられる。

[0078] また、(b)に示すように、スケジューラ 301では、各端末 A〜Cからの ACK信号また は NACK信号に基づ、て、各タイムスロットを割り当てられた端末宛てのパケットが 新規パケットか再送パケットかを判断する。この例示では、時刻 t3、 t6、 t8、 t9、 tl2 〜tl5のタイムスロットに対応するパケットが再送パケットとなっている。

[0079] そして、スケジューラ 301は、時刻 tl〜tl7の区間における端末 A〜Cの各干渉分 散を参照する。これらの干渉分散は、(c)に示されている。通知された干渉分散によ れば、時刻 t5〜tl 7の端末 Aの干渉分散が閾値以上の状態となっている。

[0080] このため、(d)に示すように、時刻 t8、 t9での端末 A宛ての再送パケットの送信が回 避され、その代わりに、時刻 t8、 t9では、端末 Aの次に高い SINRを有する端末 B宛 てにパケットの送信が行われるように、端末 B宛てのパケットが時刻 t8、 t9のタイムス ロットに割り当てられる。送信回避された端末 A宛ての再送パケットは、時刻 tl8以降 の区間に対応する送信キューに割り当てられる。なお、この例示では、時刻 t8、 t9に 割り当てられた端末 B宛てのパケットが、ずれも新規パケットとなって、るが、図 11の フローに従って処理を行う場合、端末 B宛ての再送パケットが割り当てられる場合もあ

り得る、ということは明らかである。

[0081] 図 6および図 7を用いて実施の形態 1で説明したとおり、ある端末の SINRが高いと しても、その端末の干渉分散が大きければ、パケット再送の効果は小さくなる。このた め、通常のスケジューリングによって割り当てられた端末についての干渉分散を閾値 と比較し、干渉分散が閾値未満の場合にその端末宛ての再送パケットの送信を回避 して、他の端末宛てのパケットの送信を行うことができる。

[0082] このように、本実施の形態によれば、再送効果の小さい端末 150と異なる端末 150 にパケットを送信することにより、スループットの改善を図ることができる。

[0083] (実施の形態 4)

図 13は、本発明の実施の形態 4に係る基地局装置の構成を示すブロック図である 。なお、図 13の基地局装置 400は、実施の形態 1で説明した基地局装置 100と同様 の基本的構成を有し、前述の実施の形態で説明したものと同一の構成要素には同 一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、基地局装置 400は、実施 の形態 2で説明した端末 250との間でパケット通信を行う。

[0084] 基地局装置 400は、実施の形態 1で説明した干渉分散情報復号部 104の代わりに 実施の形態 2で説明した GIVEUP信号復号部 201を有し、実施の形態 1で説明した スケジューラ 107の代わりにスケジューラ 401を有する。

[0085] スケジューラ 401は、実施の形態 3で説明したスケジューラ 301と同様の基本構成 を有する。スケジューラ 401は、干渉分散情報の代わりに、 GIVEUP信号復号部 20 1力 入力された、ずれかの端末 250の GIVEUP信号を用いると!、う点にお!、て、ス ケジユーラ 301と相違する。

[0086] このように、本実施の形態によれば、実施の形態 3と同様の作用効果を実現できる とともに、端末 250の干渉分散が閾値以上の場合のみ、その旨を基地局装置 400に 通知するため、シグナリングの情報量を削減することができる。

[0087] なお、前述の各実施の形態は、下り回線でのパケット伝送のスケジューリングを行う 場合を例にとって説明した力上り回線でのパケット伝送のスケジューリングを行う場 合にも本発明を適用することができる。すなわち、タイムスロットが割り当てられた端末 の干渉分散が閾値以上の場合、その端末との間での再送パケットの伝送と異なるパ ケット通信を通信部に行わせて、再送パケットの伝送を回避するため、基地局装置と 再送効果の小さい端末との間での再送パケットの伝送が何度も繰り返されることを回 避することができ、システム全体のスループットを向上させることができる。

[0088] また、各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であ る LSIとして実現される。これらは個別に 1チップ化されても良いし、一部又は全てを 含むように 1チップィ匕されても良、。

[0089] ここでは、 LSIとした力集積度の違いにより、 IC、システム LSI、スーパー LSI、ゥ ノレ卜ラ LSIと呼称されることちある。

[0090] また、集積回路化の手法は LSIに限るものではなぐ専用回路又は汎用プロセッサ で実現しても良い。 LSI製造後に、プログラムすることが可能な FPGA (Field Program mable Gate Array)や、 LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィ ギュラブノレ ·プロセッサーを利用しても良、。

[0091] さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術により LSIに置き換わる集積回 路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積ィ匕を行って も良い。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。

[0092] また、誤り訂正符号ィ匕部 115がターボ符号や LDPC符号等の組織符号を用いた誤 り訂正符号ィ匕を行う場合は、その符号ィ匕により送信ビットそのものであるシステマチッ クビットと、冗長ビットであるノリティビットとが生成される。そこで、実施の形態 1および 3にお、て、新規パケットをシステマチックビットおよびパリティビットの双方を含むパ ケットと読み替えるとともに、ノリティビットのみを含むパケットを再送パケットとして本 発明を実施してもよ、。システマチックビットおよびパリティビットの双方を含むバケツ トは、新規パケット同様、単独で復号可能なパケットである一方、ノリティビットのみを 含むパケットは単独では復号不可能なパケットである。

[0093] 本明細書は、 2004年 10月 4日出願の特願 2004— 291814に基づくものである。

この内容はすべてここに含めておく。

産業上の利用可能性

[0094] 本発明の基地局装置およびパケット通信方法は、端末との間でパケット通信を行う のに有用である。