16:00 CETの火曜日 19.11.2019のメンテナンス理由で数時間使用できません
国際・国内特許データベース検索
このアプリケーションの一部のコンテンツは現時点では利用できません。
このような状況が続く場合は、にお問い合わせくださいフィードバック & お問い合わせ
1. (WO2006038332) 熱可塑性樹脂シート及び積層体
注意: このテキストは、OCR 処理によってテキスト化されたものです。法的な用途には PDF 版をご利用ください。
明 細書

熱可塑性樹脂シート及び積層体

技術分野

[0001] 本発明は、複数種のポリビニルァセタール系榭脂層を積層した構造を有する熱可 塑性榭脂シート及び熱可塑性榭脂シートを用いた積層体に関し、例えば車両等に用

Vヽられる合わせガラスの中間膜に好適に用いられる熱可塑性榭脂シート及び該熱可 塑性榭脂シートを用いた積層体に関する。

背景技術

[0002] 自動車、鉄道車両、航空機等の交通機関や、建築物において、窓などに取り付け られるガラスとして合わせガラスが広く用いられている。合わせガラスでは、透明な第 1のガラス板もしくは榭脂板と、透明な第 2のガラス板もしくは榭脂板との間に中間膜 として熱可塑性榭脂シートが介在されている。熱可塑性榭脂シートを間に存在させる ことにより、合わせガラスは割れ難くされている。

[0003] 下記の特許文献 1には、特に航空機用の窓ガラスとして、 PVB (ポリビュルプチラー ル榭脂)力もなる熱可塑性榭脂シートを介して 2枚のガラス板が積層されて、る合わ せガラスが開示されている。この熱可塑性榭脂シートは、 PVBカゝらなる内部層と、 PV Bからなり、内部層の両面に位置する表層とを積層した 3層構造を有する。そして、表 層における可塑剤含有量と、内部層における可塑剤含有量との比が 1. 2〜3とされ ている。

[0004] 特許文献 1に記載の合わせガラスでは、表層の可塑剤含有量を内部層の可塑剤 含有量よりも高くすることにより、表層の弾性率が相対的に低くされている。この窓ガ ラスでは、上記熱可塑性榭脂シートを用いているため、例えば低温でも耐衝撃性が 優れているとされている。特に、上記ガラス板として化学的に強化されたガラス板を用 いた場合、熱的に強化されたガラス板より厚さの圧縮量が小さいため、ガラスに割れ 目が生じやすいという問題があつたのに対し、上記熱可塑性榭脂シートを用いること により、化学的に強化されたガラス板を用いた場合であってもガラス板の割れを抑制 することができるとされて!/、る。

[0005] 他方、下記の特許文献 2には、特許文献 1と同様に、車両等に用いられる合わせガ ラスとして、 PVBからなる複数の榭脂層を積層してなる熱可塑性榭脂シートを用いた 合わせガラスが開示されている。この熱可塑性榭脂シートでは、 Tgが 35〜60°Cの範 囲にあり、かつ相対的に硬い PVBからなる内層の両側に、 Tgが 32〜35°Cの範囲に あり、可塑剤により可塑化された相対的に軟らカゝヽ PVBからなる外層が積層されて!ヽ る。

[0006] そして、特許文献 2では、上記内層の両面に外層を積層することにより、機械的強 度に優れ、かつ安定な合わせガラスを提供することができるとされて、る。

特許文献 1:特許第 3300402号公報

特許文献 2 :WO03Z〇97347 A1

発明の開示

[0007] 例えば自動車などの車両用安全ガラスとして合わせガラスが広く用いられているが 、この種の合わせガラスでは、耐貫通性能が高いことが強く求められている。例えば、 我が国では、自動車用安全ガラス試験方法が、 JIS R 3212において規定されて いる。 JIS R 3212においては、耐貫通性能については、質量 2260± 20g、直径 約 82mmの鋼球を 23 ± 2°Cの室内で 4時間以上保管された約 300 X 300mmの面 積の合わせガラスのサンプル上に、 4mの高さから該サンプルの中心部分に落下さ せること〖こより行われる。この鋼球を落下させた場合に、合わせガラスを鋼球が貫通し ないことが求められる。

[0008] 上記耐貫通性能は、車上荒らしなどによる金品の盗難を防止するためにも重要で ある。すなわち、車上荒らしは、ハンマーなどを用いて窓ガラスを叩き割り、内部の金 品を盗むが、耐貫通性能が低いと、窓ガラスは容易に破壊され得る。他方、耐貫通 性能が高いと、ハンマーなどを用いて窓ガラスをかなりの回数衝撃をカ卩えたとしても、 窓ガラスが割れ難い。そのため、車上荒らしによる窓ガラス破壊作業が、第 3者により 聞きつけられたり、第 3者に目撃されたりする可能性が高くなる。従って、車上荒らし は、窓ガラスを簡単に割ることができない場合には諦める可能性が高い。よって、車 上荒らしによる盗難を確実に防止するためには、窓ガラスの耐貫通性能が高、ことが 強く望まれている。

[0009] 他方、例えば車で走行中に、前方や上方から物体が飛散、落下などしてきて、車外 側より窓ガラスに衝撃が付与されて、窓ガラスが破壊されることがある。また、衝突事 故などにより、窓ガラスが破壊されることもある。このような場合に、車両内部に乗車し ている乗員が、衝撃により飛散したガラス片により重大な傷害を被る可能性があった 。よって、車両などの乗員の安全性の確保のため、車内側のガラスは、衝撃が加えら れ破壊されたときに、ガラスが剥離、散乱しないことが求められている。

[0010] ところで、前述した試験方法では、 23 ± 2°Cの温度で評価がなされている力実際 の車両用合わせガラスは、例えば氷点下の温度域から、 30°C以上の比較的高い温 度の環境にさらされることになる。従って、このような広い温度範囲に渡り、耐貫通性 能が優れていることが強く求められる。

[0011] また、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アイオノマーなどの種類の異な る複数枚の榭脂膜を積層して合わせガラスを作成し、耐貫通性能を確保する方法も あるが、複数枚の榭脂膜をガラス上で重ね合わせるために作業が繁雑になるばかり でなぐ重ね合わせた榭脂膜の界面が平滑でない場合には、生じた光学歪みによつ て合わせガラスを透過した像がひずむことがあったり、さらに、榭脂の種類によっては PVB榭脂と接着しな、などの問題点があった。

[0012] また、中間膜の膜厚を厚くすることも耐貫通性向上には有効であるが、この方法で は、構成体重量が大きくなるので、燃費向上のために必要な車両の軽量ィ匕には適当 ではなぐまた、厚くなるため合わせガラスを取り扱いに《なるという欠点があった。

[0013] また、耐貫通性能を向上させる他の方法としては、合わせガラスを構成するガラス の厚みを厚くする方法などもあるが、この方法においては、構成体重量が大きくなる ので、車両の軽量化には適さない。このように、従来の方法では、耐貫通性能を低下 させることなぐ車両の軽量ィ匕を実現することは大変困難であった。

[0014] 上記特許文献 1や特許文献 2に記載の合わせガラスでは、 PVBカゝらなる内層と、 P VB力もなる外層とを積層した熱可塑性榭脂シートにぉ、て、外層側の可塑剤含有 量を相対的に多くすることにより、内層の強度を高めており、それによつて合わせガラ スの機械的強度の向上が図られていた。

[0015] し力しながら、一般的に熱可塑性榭脂シートには温度依存性が存在し、低温では、 熱可塑性榭脂の最大応力は大きくなるが、伸びが小さぐ脆くなる。逆に高温では、 熱可塑性榭脂の伸びは大きくなるが、最大応力が小さぐ柔らかくなりすぎる。いずれ の場合においても、耐衝撃性としては小さくなる。特許文献 1や特許文献 2に記載の 合わせガラス構成では、特に低温域における熱可塑性榭脂シートの耐衝撃性が十 分ではな!/ヽと!ヽぅ欠点があった。

[0016] また、特許文献 1, 2では、内層と外層とを構成する榭脂はいずれも同一の PVBで あり、単に可塑剤含有量を異ならせることにより、内層の機械的強度を相対的に高め ているにすぎなかった。

[0017] 他方、合わせガラス作製時には、外観が良好な合わせガラスを作製するには、高温 •高圧下で処理が行われるオートクレープ工程が通常用いられて、る。オートクレー ブ工程で、特許文献 1、 2で述べられているように同一の PVBで構成された多層膜熱 可塑性榭脂シートを用いると、内層と外層の榭脂組成が同一の場合には、高温 '高 圧処理により均一化し、単に可塑剤部数の少ない単層の熱可塑性榭脂シートとなる 。すなわち、内層に、外層側の可塑剤が移行し、全体として可塑剤含有量の少ない 単層の熱可塑性榭脂シートになる。可塑剤含有量が少な!、単層の PVBシートからな る熱可塑性榭脂シートでは、高温下における耐貫通性能は高まるものの、低温下に おける耐貫通性能は極端に低下せざるを得ず、低温域から高温域までの全温度域 にお、て耐貫通性能を確保することができな、と、う欠点があった。

[0018] また、上記オートクレープ工程における高温 ·高圧処理を緩やかにすれば、可塑剤 の移行は生じ難いが、その場合には、内層と外層とを十分に密着させることが困難と なるおそれがあった。

[0019] また、特許文献 1, 2に記載の合わせガラスでは、上記熱可塑性榭脂シートを構成 する榭脂として、 PVBのみが用いられていた。そのため、内層と外層との物性を異な らせるには、 PVBのブチラ一ルイ匕度を異ならせたり、原料であるポリビニルアルコー ル(以下、 PVAと略す。)に存在するァセチル基の量が多い PVAを使用し、ァセチル 基量が多い PVB榭脂を使用したりする必要があった。

[0020] プチラールイ匕度が低い PVBは、可塑剤含有量が同じである場合には、硬くなり、耐 貫通性能を高めることは可能となる。し力しながら、 PVBのプチラールイ匕度を低下さ せると可塑剤の含有可能量が低下し、含有可能量以上の可塑剤を含有させようとし てもブリードアウトが発生し、接着性能、外観を著しく低下させる。また、プチラール化 度を低くするだけでは、耐貫通性能向上効果が小さいため、内層の機械的強度を高 めるために、内層における可塑剤含有量を減少させたり、内層の厚み比率を高めた りする必要があった。ところが、内層における可塑剤含有量を少なくしたり、内層の厚 み比率を高めたりすると、内層がさらに硬くなり、低温における耐貫通性能が著しく低 下することとなる。

[0021] 従って、特許文献 1, 2に記載の合わせガラスでは、耐貫通衝撃性は実際にはさほ ど高くすることはできず、低温力高温までの広、温度域の全てで耐貫通衝撃性を 確保することはできな力つた。

[0022] また、 PVBにおいて、低温における耐貫通性能を改善するには、可塑剤をある程 度含有させる必要があった。し力しながら、可塑剤含有量が多くなると、低温域にお ける耐貫通性能は高められるものの、逆に高温域における耐貫通性能は低下すると いう問題があった。

[0023] 力!]えて、 PVB中のァセチル基量が多くなると、可塑剤含有量が同じである場合には 、柔軟性が高くなる傾向がある。従って、ァセチル基が多い PVBを用いると、低温域 においても内層が硬くなり難ぐ耐貫通性能は良好であるものの、高温域において内 層が柔らかくなりすぎ、高温における耐貫通性能が低下しがちであった。

[0024] 本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、ポリビュルァセタールを主体と する複数の榭脂層を積層してなる熱可塑性榭脂シートであって、低温域から高温域 に渡り優れた耐貫通性能を有する自動車、鉄道車両、航空機用、建築物用合わせ ガラスの中間膜として用いることが可能である熱可塑性榭脂シート及び該熱可塑性 榭脂シートを用いた積層体を提供することにある。

[0025] 第 1の発明は、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力も選択された少なく とも 1種のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1の ポリビュルァセタール榭脂とを含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)と、可塑 剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力選択された少なくとも 1種のアルデヒド( a)及び炭素数 1〜3のアルデヒド力もなる群力も選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド( b)によるポリビュルアルコールの共ァセタール化で得られた共ァセタール化物である 第 2のポリビュルァセタール榭脂とを含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)とが 積層された熱可塑性榭脂シートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビュルァセター ル榭脂層(B)の両面に第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)が積層されている構 造を有し、前記第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)において、前記第 1のアルデ ヒド(a)由来のァセタールイ匕ユニットを重合体ユニット (X)、第 2のアルデヒド (b)由来 のァセタールイ匕ユニットを重合体ユニット (Y)としたときに、重合体ユニット (X)と重合 体ユニット (Y)の合計力該共ァセタール化物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重合体ユニット (X)の割合が 0. 5〜80モル%であることを特徴とする。

[0026] なお、本明細書にお!、て、上記共ァセタール化とは、ポリビュルアルコールを複数 種のアルデヒド、特に炭素数 4〜6のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種 のアルデヒド(a)と、炭素数 1〜3のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種 のアルデヒド(b)とを用いて同時にァセタール化、あるいは逐次的にァセタール化す る反応をいうものとする。そして、共ァセタール化合物は、ポリビュルアルコールを上 記アルデヒドにより共ァセタールイ匕することにより得られたポリビュルァセタールであ つて、該ポリビュルァセタールでは、アルデヒド(a)由来のァセタール化ユニットと、ァ ルデヒド (b)由来のァセタールイ匕ユニットとが存在する。ここで、上記のように、第 1の アルデヒド(a)内のァセタール化ユニットを重合体ユニット(X)、第 2のアルデヒド(b) 由来のァセタールイ匕ユニットを重合体ユニット (Y)と定義している。なお、重合体ュ- ット (X)と、重合体 (Y)とは、共重合体を構成して!/、る重合体部分を!、うものではなく 、重合体としてのポリビュルァセタールにおける一部分をいうものとする。すなわち、 重合体ユニット (X)とは、ポリビュルァセタールにおいて、アルデヒド(a)によりァセタ ール化されてヽる重合体部分をヽぅものとする。

[0027] 第 2の発明は、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力も選択された少なく とも 1種のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1の ポリビュルァセタール榭脂を含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)と、可塑剤 と、炭素数 4〜6のアルデヒド力もなる群力選択された少なくとも 1種のアルデヒド(a) 及び炭素数 1〜3のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド (b) によるポリビニルアルコールの共ァセタールイ匕で得られた共ァセタールイ匕物である第

2のポリビュルァセタール榭脂とを含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)とが積 層された熱可塑性榭脂シートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビュルァセタール 榭脂層(B)の両面に第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)が積層されている構造 を有し、前記第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)において、前記第 1のアルデヒド (a)由来のァセタール化ユニットを重合体ユニット (X)、第 2のアルデヒド (b)由来のァ セタールイ匕ユニットを重合体ユニット (Y)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ュ ニット (Y)の合計が、該共ァセタール化物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の 重合体ユニット (X)の割合が 20〜80モル0 /0であることを特徴として、る。

[0028] 第 3の発明は、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力も選択された少なく とも 1種のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1の ポリビュルァセタール榭脂を含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)と、可塑剤 と、炭素数 4〜6のアルデヒド力もなる群力選択された少なくとも 1種のアルデヒド(a) 及び炭素数 1〜3のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド (b) によるポリビニルアルコールの共ァセタールイ匕で得られた共ァセタールイ匕物である第 2のポリビュルァセタール榭脂を含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)が積層 された熱可塑性榭脂シートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビュルァセタール榭 脂層(B)の両面に第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)が積層されている構造を 有し、前記第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)において、前記第 1のアルデヒド (a )由来のァセタール化ユニットを重合体ユニット(X)、第 2のアルデヒド(b)由来のァセ タールイ匕ユニットを重合体ユニット (γ)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ュ- ット(Y)の合計が、該共ァセタール化物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重 合体ユニット (X)の割合が 0. 5〜20モル%であることを特徴とする。

[0029] 第 4の発明は、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力も選択された少なく とも 1種のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1の ポリビュルァセタール榭脂を含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)と、可塑剤 と、炭素数 1〜3のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド (b) によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 2のポリビュルァセタール

榭脂とを含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)とが積層された熱可塑性榭脂シ ートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の両面に第 1 のポリビュルァセタール榭脂層(A)が積層されている構造を有し、第 2のポリビュル ァセタール樹脂層(B)のァセタールイ匕度が 55モル%以上であることを特徴とする。

[0030] 第 1,第 2の発明における熱可塑性榭脂シートのある特定の局面では、第 2のポリビ 二ルァセタール榭脂層(B)を構成している共ァセタールイ匕物において、重合体ュ- ット (Y)と、重合体ユニット (X)とのモル比である重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)は 3. 5以下である。

第 1、第 3の発明における熱可塑性榭脂シートのある特定の局面では、第 3のポリビ 二ルァセタール榭脂層(B)を構成している共ァセタールイ匕物において、重合体ュ- ット (Y)と、重合体ユニット (X)とのモル比である重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)は 200以下である。

[0031] 第 1〜第 4の発明(以下、本発明と総称する。 )に係る熱可塑性榭脂シートのさらに 他の特定の局面では、測定周波数 10Hzにお、て測定されたポリビニルァセタール 榭脂層(A)のみ力もなるシートの損失正接 tan δの最大値を示す温度 t (Α)は 20〜 50°Cの範囲にあり、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)からなるシートの損失正 接 tan δの最大値を示す温度 t (B)は 35〜70°Cの範囲にあり、かつ t (B)— t (A)は 5 °C以上、 40°C以下の範囲にある。

[0032] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 1のポリビニル ァセタール榭脂層(A)力もなるシートにおいて損失正接 tan δが 0. 3以上である温 度範囲と、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(Β)からなるシートにおいて損失正接 t an δ力 . 3以上である温度範囲とが重複している温度域が存在する。

[0033] 第 1,第 2の発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、より好ま しくは、測定周波数 10Hzにおいて測定されたポリビニルァセタール榭脂層(A)のみ 力 なるシートの損失正接 tan δの最大値を示す温度 t (Α)は 20〜50°Cの範囲にあ り、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)からなるシートの損失正接 tan δの最大値 を示す温度 t (B)は 40〜65°Cの範囲〖こあり、かつ t (B)— t (A)は 5°C以上、 25°C以 下の範囲にあることが好まし、。

[0034] 第 1,第 2の発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、より好ま しくは、第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)力もなるシートにおいて損失正接 tan δが 0. 5以上である温度範囲と、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(Β)からなるシ ートにおいて損失正接 tan δが 0. 5以上である温度範囲において重複している温度 範囲が存在することが好ま、。

[0035] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートの他の特定の局面では、第 1のポリビュルァセタ 一ル榭脂層(Α)の 23°C及び 10Hzにおける剪断貯蔵弾性率を G,(A)、第 2のポリビ 二ルァセタール榭脂層(B)の 23°C及び 10Hzにおける剪断貯蔵弾性率を G' (B)と したときに、 G,(B) ZG,(A)は 1. 0〜10の範囲にある。

[0036] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、 JIS K 7128に 準じて測定された第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の引き裂き強度 (B)と、第 1 のポリビュルァセタール榭脂層(A)の引き裂き強度 (A)との比である、引き裂き強度( B)Z引き裂き強度 (A)は 1. 1以上である。

[0037] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、 23°C及び引っ張 り歪み速度 1250%Z分で測定された第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の引つ 張り弾性率を引っ張り弾性率 (B)、第 1のポリビュルァセタール榭脂層 (A)の引っ張 り弾性率を引っ張り弾性率 (A)としたときに、引っ張り弾性率 (B)Z引っ張り弾性率( A)は 1. 1以上である。

[0038] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、 23°C及び引っ張 り歪み速度 1250%Z分で測定された第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の破断 エネルギーを破断エネルギー(B)とし、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)の破 断エネルギーを破断エネルギー(A)としたときに、破断エネルギー(B) Z破断ェネル ギー (A)は 1. 1以上である。

[0039] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、 23°C及び引っ張 り歪み速度 1250%Z分で測定された第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の最大 点応力を最大点応力(B)とし、第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)の最大点応力 を最大点応力(A)としたときに、最大点応力(B) Z最大点応力(A)は 1. 0以上であ る。

[0040] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 2のポリビニル ァセタール樹脂層(B)を構成するための前記ポリビュルアルコールの重合度を PVA 重合度 (B)、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)を構成するための前記ポリビ- ルアルコールの重合度を PVA重合度 (A)としたとき〖こ、 PVA重合度(B) ZPVA重 合度(A)が 0. 5〜3. 0の範囲にある。

[0041] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、 PVA重合度 (B) ZPVA重合度 (A)は 1. 0〜3. 0の範囲にある。

[0042] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 2のポリビニル ァセタール樹脂層(B)中におけるエステル基の含有割合力 S40モル%以下である。

[0043] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 2のポリビニル ァセタール樹脂層(B)中におけるエステル基の含有割合は 20モル%以下である。

[0044] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 1のポリビニル ァセタール榭脂層 (A)の可塑剤含有割合を可塑剤含有率 (A)とし、第 2のポリビ- ルァセタール樹脂中の可塑剤含有割合を可塑剤含有率 (B)としたときに、可塑剤含 有率 (A)Z可塑剤含有率 (B)は 1. 0〜3. 0の範囲にある。

[0045] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 1のポリビニル ァセタール樹脂層(A)及び Zまたは第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)に機能 性微粒子が含有されて!ヽる。

[0046] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 1のポリビニル ァセタール樹脂層(A)及び Zまたは第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)に架橋 ポリビュルァセタール榭脂が含有されている、または、第 1のポリビュルァセタール榭 脂 (A)、及び Zまたは第 2のポリビニルァセタール榭脂 (B)が分子間架橋されたポリ ビュルァセタール榭脂である。

[0047] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、第 2のポリビニル ァセタール榭脂層(B)の厚みを厚み (B)、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)の 厚みを厚み (A)としたときに、厚み(B)Z厚み (A)は 0. 5〜 10の範囲である。

[0048] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートのさらに他の特定の局面では、少なくとも 1層の ポリビニルァセタール榭脂層(B)の両面に異なる厚みのポリビュルァセタール榭脂 層(A)が積層されている。

[0049] 本発明に係る積層体は、本発明に従って構成された熱可塑性榭脂シートを少なく とも 1つの層として備えて!/、る。

[0050] 本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記熱可塑性榭脂シートは、ガラス 板と透明榭脂板との間に狭着されている。

[0051] 本発明に係る積層体の他の特定の局面では、前記透明榭脂板は、ポリカーボネー ト、アクリル榭脂、アクリル共重合体榭脂及びポリエステル力なる群力選択された 1 種により構成されている。

[0052] 本発明に係る積層体のさらに他の特定の局面では、前記透明榭脂板は透明エラス トマ一で被覆されている。

[0053] 本発明に係る積層体のさらに他の特定の局面では、前記熱可塑性榭脂シートは、 一対のガラス板に狭着されて、る。

[0054] 本発明に係る積層体のさらに他の特定の局面では、前記ガラス板のうち、少なくとも

1枚のガラスは、有色透明ガラスである。

[0055] 本発明に係る積層体のさらに他の特定の局面では、面密度は、 12kgZm2以下で ある。

[0056] 第 1の発明に係る熱可塑性榭脂シートを合わせガラスの中間膜として用いた場合、 広い温度範囲に渡り、耐貫通性能を高めることができる。これは、熱可塑性榭脂シ一 トの内層が第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)で構成されており、第 2のポリビ- ルァセタール樹脂層(B)において、第 1のアルデヒド(a)由来のァセタール化ユニット を重合体ユニット (X)、第 2のアルデヒド (b)由来のァセタールイ匕ユニットを重合体ュ ニット (Y)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ユニット (Y)の合計が、共ァセタ ール化物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重合体ユニット (X)の割合が 0. 5 〜80モル0 /0の範囲とされていることによる。

[0057] 第 2の発明に係る熱可塑性榭脂シートを合わせガラスの中間膜として用いた場合、 広い温度範囲、特に低温域〜常温域に於ける耐貫通性能を高めることができる。こ れは、熱可塑性榭脂シートの内層が第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)で構成さ れており、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)において、第 1のアルデヒド (a)由 来のァセタール化ユニットを重合体ユニット(X)、第 2のアルデヒド(b)由来のァセタ 一ルイ匕ユニットを重合体ユニット (γ)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ュ-ッ

HY)の合計力共ァセタールイ匕物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重合体 ユニット(X)の割合が 20〜80モル0 /0の範囲とされていることによる。

[0058] 第 3の発明に係る熱可塑性榭脂シートを合わせガラスの中間膜として用いた場合、 広い温度範囲、特に常温域〜高温域に於ける耐貫通性能を高めることができる。こ れは、熱可塑性榭脂シートの内層が第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)で構成さ れており、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)において、第 1のアルデヒド (a)由 来のァセタール化ユニットを重合体ユニット(X)、第 2のアルデヒド(b)由来のァセタ 一ルイ匕ユニットを重合体ユニット (γ)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ュ-ッ

HY)の合計力共ァセタールイ匕物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重合体 ユニット(X)の割合が 0. 5〜20モル0 /0の範囲とされていることによる。

[0059] 第 4の発明に係る熱可塑性榭脂シートを合わせガラスの中間膜として用いた場合、 広い温度範囲、特に常温域〜高温域に於ける耐貫通性能を高めることができる。こ れは、熱可塑性榭脂シートの内層が第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)で構成さ れており、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)において、第 2のアルデヒド (b)由 来のァセタール化ユニットがァセタール化物全体の 55モル%以上を占めていること による。

[0060] すなわち、上記のように、重合体ユニット (X)、 (Y)の比率を調整することで、耐貫 通性能を最大とする温度域を調整することができる。重合体ユニット (Y)と重合体ュ ニット (X)とのモル比である重合体ユニット (Y) z重合体ユニット (X)の比率を大きく することにより、より高温域で耐貫通性能を発現させることができるようになる。

[0061] 重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)の比率を大きくすると、含有させることので きる可塑剤量が低下し、さらに重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)の比率が小さ V、ポリビュルァセタール榭脂と同量の可塑剤を含有させた場合にぉ、て比較してみ ても、得られるポリビュルァセタール榭脂シート自体はより剛直となる。

[0062] このように、重合体ユニット (X)と重合体ユニット (Y)の比率を調整することで、得ら れるポリビュルァセタール榭脂シートの性能を調整することができる。

[0063] また、積層体作成時にお!ヽては、積層体を構成する種々の形状のガラス板や透明 榭脂板の形状に追随できるようにするために、使用される熱可塑性榭脂シートがある 程度の柔軟性を有していることが好ましい。そのため、上記ポリビュルァセタール榭 脂シートの重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)の比率としては 200以下が好ま しぐさらに好ましくは 3. 5以下が好ましい。

[0064] また、本発明に係る熱可塑性榭脂シート及び積層体にぉ、ては、内層に用いられ る第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の強度が強いので、厚みの薄いガラスを用 いて合わせガラスを作成しても、 JIS R 3212における落球試験での MBH4m以上 を非常に広い温度域で達成できる。このことは、合わせガラスの面密度を小さくし、積 層体重量を軽くしても、耐衝撃性能が十分な性能を有して、ることを意味して、る。 すなわち、車両の軽量化と、耐衝撃性の確保の両立が達成出来ることを示している。 図面の簡単な説明

[0065] [図 1]図 1は本発明の熱可塑性榭脂シートの作用を説明するための模式図である。

発明を実施するための最良の形態

[0066] 以下、本発明の詳細を説明する。

[0067] (第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A) )

本発明の熱可塑性榭脂シートにおいて、上記第 1のポリビニルァセタール榭脂層(

A)は、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力も選択された少なくとも 1種 のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1のポリビ 二ルァセタール榭脂とを含む層である。

[0068] 上記炭素数 4〜6のアルデヒドとしては、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、 へキシルアルデヒドなどを挙げることができ、特に n—ブチルアルデヒドが好まし!/、。

[0069] 第 1のポリビュルァセタール榭脂は、これらのアルデヒド力選択された少なくとも 1 種のアルデヒド(a)によりポリビュルアルコールをァセタール化することにより得られる

[0070] 上記ポリビュルアルコールにつ、ては好ましくは平均重合度が 500〜4500の範囲 のポリビュルアルコールが用いられ、より好ましくは 1000〜2500の PVAが用いられ る。 PVAの平均重合度が 500未満では、合わせガラスを構成した場合に耐貫通性

能が低下することがあり、 3000を超えると押出し成形が悪くなり、中間膜の強度が大 きくなりすぎ、安全ガラスとして使用できなくなることがある。

[0071] 上記第 1のポリビュルァセタール榭脂におけるァセタール化度は、 40〜70モル0 /0 が好ましい。ァセタールイ匕度が 40モル%未満では、可塑剤との相溶性が悪くなり、可 塑剤がブリードアウトする。従って、本発明の熱可塑性榭脂シートからなる中間膜と、 ガラスとの接着力が低下するなどの悪影響が生じるおそれがある。ァセタールイ匕度が 70モル%を超えると、中間膜が柔らかくなりすぎ、十分な耐貫通性能を発現しなくな ることがある。

[0072] 上記可塑剤としては、従来より使用されているものすベてを用いることができ、例え ば、トリエチレングリコールジ— 2—ェチルブチレート(3GH)、トリエチレングリコール ジー 2—ェチルへキサノエート(3GO)、トリエチレングリコールジー 2—力プリエート等 が挙げられる。これらは単独で用いられてもよぐ 2種類以上が併用されてもよい。ま た、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の少なくとも両面に積層される少なくとも 2 枚の第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)の可塑剤としては、互いに種類の異なる 可塑剤を用いても、同一の種類の可塑剤を用いてもよい。第 1のポリビュルァセター ル榭脂 (A)における可塑剤含有量は、第 1のポリビュルァセタール榭脂 (A) 100重 量部に対し、通常、 10〜50重量部の範囲とすればよい。好ましくは、第 1のポリビ- ルァセタール榭脂 (A) 100重量部に対し 30〜45重量部、さらに好ましくは、第 1のポ リビュルァセタール榭脂 (A) 100重量部に対し 35〜45重量部である。 10重量部未 満では、可塑剤の量が少なすぎるために中間膜の成形が困難であったり、柔軟性が 低くなるので中間膜が硬ぐ取り扱い性が非常に悪くなつたり、低温に於ける耐貫通 性能が著しく低下する場合がある。 50重量部を超えると、中間膜を構成した場合の 耐貫通性能が低下する場合や、可塑剤のブリードアウトが発生して外観を著しく損な う場合がある。

[0073] (第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B) )

第 1〜第 3の発明においては、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)は、炭素数 4 〜6のアルデヒド力もなる群力も選択された少なくとも 1種のアルデヒド (a)及び炭素数 1〜3のアルデヒド力もなる群力も選択された少なくとも 1種のアルデヒド (b)によるポリ ビュルアルコールの共ァセタールで得られた共ァセタール化物である第 2のポリビ- ルァセタール樹脂と可塑剤とを含む。

[0074] 第 4の発明においては、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)は、炭素数 1〜3の アルデヒドからなる群力選択された少なくとも 1種のアルデヒド (b)によるポリビュル アルコールのァセタール化で得られたァセタール化物である第 2のポリビュルァセタ ール榭脂と可塑剤とを含む。

[0075] アルデヒド(a)につ!/、ては、前述した第 1のポリビュルァセタール榭脂を得るのに用 V、たアルデヒド (a)と同様のアルデヒドを用いることができる。

[0076] また、アルデヒド (b)としては、炭素数 1〜3のアルデヒド、例えばホルムアルデヒド、 ァセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドを用いることができる。アルデヒド (b)について も 2種以上が併用されてもよい。

[0077] 上記、ポリビュルアルコールをアルデヒド(a)、および (b)で共ァセタール化して得ら れる第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)において、第 1のアルデヒド (a)由来のァ セタール化ユニットを重合体ユニット(X)、第 2のアルデヒド(b)由来のァセタール化 ユニットを重合体ユニット (Y)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ユニット (Y) の合計は、少なくなると可塑剤との相溶性が悪くなり、ブリードアウトなどの問題が発 生するので共ァセタール化物全体の 55モル%以上とされる。

[0078] また、ポリビュルアルコールをアルデヒド(b)のみでァセタール化して得られる第 2の ポリビニルァセタール榭脂層(B)においても、ァセタールイ匕度が低くなると可塑剤と ポリビニルァセタール榭脂層(B)との相溶性が悪くなり、ブリードアウトなどの問題が 発生するのでァセタール化度はァセタール化物全体の 55モル%以上とされる。

[0079] また、最終的に得られる構成体の耐貫通性能力求められる温度域において最大 の性能を発揮するように重合体ユニット (X)と重合体ユニット (Y)の割合は調整される 。常温域〜高温域において十分な耐貫通性能が必要な場合には、第 2のポリビュル ァセタール樹脂層(B)中の重合体ユニット (X)と重合体ユニット (γ)のモル比である 重合体ユニット (γ) Z重合体ユニット (X)を大きくしたり、重合体ユニット (Y)のみで 第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)を構成するのが好ましい。より好ましくは、重 合体ユニット (X)と重合体ユニット (Y)より第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)が 構成される場合には、ポリビュルァセタール榭脂層(B)中の重合体ユニット (Y)Z重 合体ユニット (X)の比率としては 200以下である。

[0080] さらに、低温域〜常温域において十分な耐貫通性能が必要な場合には、第 2のポ リビニルァセタール榭脂層(Β)中の重合体ユニット (X)と重合体ユニット(Υ)のモル 比である重合体ユニット (Υ) Ζ重合体ユニット (X)を小さくするのが好ま、。より好ま しくは、 3. 5以下である。

[0081] また、第 2のポリビュルァセタール榭脂を得るためのポリビュルアルコールにつ!/、て も、第 1のポリビュルァセタール榭脂を得るのに用、たポリビュルアルコールと同様の 平均重合度のものを用いることができる。もっとも、第 2のポリビュルァセタール榭脂 層(Β)は、熱可塑性榭脂シートを中間膜として用いた場合、内層を構成するため、平 均重合度は 1700〜2500の範囲のポリビュルアルコールを原料として用いることが 望ましい。平均重合度が 1700未満では、十分な耐貫通性能を発現しなくなることが あり、 3000を超えると榭脂の粘度が上昇するので押し出し成形性が悪くなることがあ る。

[0082] 第 2のポリビュルァセタール榭脂層(Β)に含有される可塑剤としては、前述した第 1 のポリビュルァセタール榭脂層(Α)に含有される可塑剤として示したものを用いること ができる力第 1のポリビュルァセタール榭脂層(Α)と第 2のポリビュルァセタール榭 脂層(Β)に同一の可塑剤を用いても良いし、種類の異なる可塑剤を用いても良い。

[0083] 第 2のポリビュルァセタール榭脂層(Β)における可塑剤の含有量は、第 2のポリビ- ルァセタール榭脂 100重量部に対し、通常、 10〜40重量部の範囲とすればよい。 好ましくは、第 2のポリビュルァセタール榭脂(Β) 100重量部に対し 20〜35重量部、 さらに好ましくは、第 2のポリビュルァセタール榭脂(Β) 100重量部に対し 25〜35重 量部である。 10重量部未満では、可塑剤の量が少なすぎるために中間膜の成形が 困難であったり、柔軟性が低くなるので中間膜が硬ぐ取り扱い性が非常に悪くなつ たり、低温に於ける耐貫通性能が著しく低下する場合がある。 40重量部を超えると、 中間膜を構成した場合の耐貫通性能が低下する場合や、可塑剤のブリードアウトが 発生して外観を著しく損なう場合がある。

[0084] (積層構成)

本発明に係る熱可塑性榭脂シートにおける積層構成は、少なくとも 1層の第 2のポリ ビュルァセタール榭脂層(B)の両面に第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)が積 層されている限り特に限定されない。例えば、合わせガラス用中間膜として本発明の 熱可塑性榭脂シートを用いる場合、好ま U、積層構成としては、 a)層 (A) Z層 (B) / 層 (A)の 3層積層膜、 b)層 (A) Z層 (B) Z層 (A) Z層 (B) Z層 (A)の 5層積層膜等 が例示される。 3層以上の積層膜の場合では、表層の少なくともいずれか一方が層( A)であれば、積層構成が非対称であってもよい。

[0085] 上記層(A) Z層(B) Z層(A)の 3層積層膜が好ま、理由は、層(A)と層(B)の動 的粘弾性の相対的関係の他に、得られる中間膜の合わせ加工法において、通常の PVB系中間膜と同様に良好な作業性が得られる点にある。

[0086] 本発明に係る積層体では、上述した熱可塑性榭脂シートが中間膜として第 1,第 2 の透明板間に配置される。第 1,第 2の透明板は、ガラス板または透明樹脂からなる。

[0087] (本発明の熱可塑性榭脂シートにより耐貫通性能が高められる理由)

図 1は、本発明の熱可塑性榭脂シートの作用を説明するための模式図であり、横軸 は、温度、縦軸は熱可塑性榭脂シートを用いて合わせガラスを構成した際の耐貫通 性能を示す。

[0088] 図 1にお!/、て、実線 Aは、ブチルアルデヒドのみを用いてポリビュルアルコールをァ セタールイ匕することにより得られた PVB単層の熱可塑性榭脂シートを合わせガラスの 中間膜として用いた場合の結果の一例を示す。また、破線 Bは、上記単層の PVBシ ートのみ力もなる構造の内層部分のみを、特許文献 1や特許文献 2に記載のように、 可塑剤含有量が少な、相対的に硬、PVB層に置き換えた場合の耐貫通性能の一 例を示す。実線 Aと破線 Bを比較すれば明らかなように、内層を可塑剤含有量が少な い PVB層により構成した場合、耐貫通性能の最大値は高まるものの、耐貫通性能の 温度依存性は高温側にシフトするので、高温における耐貫通性能は向上する力低 温における耐貫通性能は極端に低下する。

[0089] これに対して、本発明の熱可塑性榭脂シートを用いた場合、実線 Cで示すように、 耐貫通性能の最大値が高くなるだけでなぐ広い温度範囲に渡り優れた耐貫通性能 が発現される。この理由は、内層が上記重合体ユニット (X) , (Y)を特定の割合で含 む共ァセタール化物力もなるポリビュルァセタール榭脂ゃ重合体ユニット(Y)のみの ァセタールイ匕物を用いて構成されていることによる。つまり、アルデヒド (a)は分子構 造が大きぐァセタールイ匕された時の立体障害が大きいので、生成されたァセタール 榭脂は柔軟になる。本発明においては、アルデヒド (a)よりも立体障害の小さいアル デヒド (b)を用いることで、分子間の距離を短くし、分子間力をより強固にし、アルデヒ ド (a)のみを用いて製造されたァセタール榭脂よりも榭脂の剛性が向上されていると 考えられる。さらに、本発明のポリビニルァセタール榭脂 (B)は前記の様な特徴を持 つて、るので、ポリビュルァセタール榭脂(B)中にお、て重合体ユニット (X)と重合 体ユニット (Y)のモル比である重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)が小さ、場合 には、ポリビニルブチラール榭脂層(B)は、より多くの可塑剤を含有しているにもかか わらず、ポリビニルァセタール榭脂層(A)よりも剛直にすることが可能である。さらに、 剛直性を確保しつつ、可塑剤を多く含有することができるので、従来の PVB榭脂で はなしえな力つた全温度域における耐衝撃性の確保が可能となり、特に低温域から 常温域にかけて優れた耐衝撃性能を発現させることが可能となった。

[0090] また、ポリビュルァセタール榭脂(B)中にお、て重合体ユニット (X)と重合体ュ-ッ ト (Y)のモル比である重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)が大き、場合、又は、 重合体ユニット (X)が含有されて、な、場合には、さらにポリビュルァセタール榭脂( B)は剛直になり、耐貫通性能を向上させることが可能である。この場合においても、 ポリビニルァセタール榭脂層(A)とポリビニルァセタール榭脂層(B)力積層されること で構成される熱可塑性榭脂シートの耐貫通性能は従来の PVB榭脂ではなしえなか つた全温度域における耐衝撃性の確保が可能である力比較的、常温域から高温域 の耐衝撃性能が優れることとなる。

[0091] すなわち、本願発明者は、上記第 1のポリビュルァセタール榭脂層 (A)を外層とし、 中央の内層として、重合体ユニット (X)、重合体ユット (Y)力も構成される共ァセタ 一ルイ匕物からなる上記第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)、又は重合体ユニット( Y)のみ力も構成される上記第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)を用い、さらに、 重合体ユニット (X)と重合体ユニット (Y)との割合を上記特定の割合とすることにより 、広い温度範囲に渡り優れた耐貫通性能が高められることを実験的に見い出したも

のである。

[0092] また、本発明者は、自動車の軽量ィ匕を図るため、従来の熱可塑性榭脂シートを中 間膜として用いて、合わせガラスの面密度を 12kgZm2以下となるように合わせガラス に用いられるガラス板の厚さを薄くしたところ、合わせガラスの耐衝撃性能が低下し、 JIS R 3212における落球試験における MBH4m以上を達成出来る温度範囲が狭 くなることを実験的に確認した。

[0093] 他方、上述した本発明に係る熱可塑性榭脂シートを用いて面密度 12kgZm2以下 の合わせガラスを作成した場合には、合わせガラスの面密度を低下させているにもか かわらず、耐衝撃性能が 0°C〜40°Cの範囲で全て 4m以上となり、 JIS R 3212に おける落球試験における MBH4m以上を非常に広、温度域で達成して、る。本発 明に係る熱可塑性榭脂シートは、十分な剛性を有しているためである。このことは、 合わせガラスの面密度を小さくし、積層体重量を軽くしても、熱可塑性榭脂シートが 十分な耐衝撃性能を有していることを意味している。すなわち、車両の軽量化と、耐 衝撃性の確保の両立が達成可能であることを示している。

[0094] (好ましい態様)

本発明における熱可塑性榭脂シートにぉ、ては、従来の PVB榭脂ではなしえなか つた全温度域における耐衝撃性の確保が可能である力常温域〜高温域に於ける 耐貫通性能を重視する場合には、上記第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)が共 ァセタールイ匕物より構成されている場合には、重合体ユニット (Y)と、重合体ユニット (X)のモル比である重合体ユニット比、重合体ユニット (Y) Z重合体ユニット (X)を 2 00以下とするか、上記第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)を重合体ユニット (Y) のみより構成するのが好まし、。

[0095] また、本発明におヽて、低温域〜常温域に於ける耐貫通性能を重視する場合には 、上記第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)が共ァセタールイ匕物より構成されてい る場合には、重合体ユニット (Y)と、重合体ユニット (X)のモル比である重合体ュ-ッ ト比、重合体ユニット (Y)Z重合体ユニット (X)を 3. 5以下とするのが好ましい。 3. 5 以下とすることにより、より一層広い温度範囲に渡り優れた耐貫通性能を発現させる こと力できる。好ましくは、 1. 0〜2. 0である。

[0096] さらに、測定周波数 10Hzにお、て測定されたポリビュルァセタール榭脂層(A)の みからなるシートの損失正接 tan δの最大値を示す温度 t (Α)が 20〜50°Cの範囲に あり、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)からなるシートの損失正接 tan δの最大 値を示す温度 t (B)が 35〜70°Cの範囲にあり、かつ t (B)— t (A)が 5°C以上、 40°C 以下の範囲とされている場合にも、同様に広い温度に渡りより一層優れた耐貫通性 能を得ることができる。より好ましくは、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)からな るシートの損失正接 tan δの最大値を示す温度 t (B)力 0〜65°Cの範囲にあり、力 つ t (B)— t (A)が 5°C以上、 25°C以下の範囲である。

[0097] すなわち、特許文献 2に記載のように、表層の榭脂層の Tgが 32〜35°C、内層の榭 脂層の Tgが 35〜60°Cとされている場合には、両者の Tgの差が小さい場合は、従つ て熱可塑性榭脂シート全体の DSCチャートにおける特性曲線は一山の形状となる。 従って、落球試験において耐貫通性能を測定した場合、広い温度範囲に渡り優れた 耐貫通性能を得ることはできない場合がある。また、 Tgの差が大きすぎる場合は、熱 可塑性榭脂シート全体の DSCチャートの特性曲線は 2山の形状となる力合わせガ ラスの実用温度域からはずれて、実用に値しなヽ場合がある。

[0098] これに対して、上記のように、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)の損失正接の 最大点温度と、第 1のポリビニルァセタール榭脂層 (A)の損失正接の最大点温度と の差を上記特定の範囲とすることにより、 0〜40°Cの実使用時の温度範囲の全てに ぉ 、て、優れた耐貫通性能を得ることができる。

[0099] また、本発明の熱可塑性榭脂シートでは、好ましくは、第 1のポリビュルァセタール 榭脂層 (A)からなるシートにおいて損失正接 tan δが 0. 3以上である温度範囲と、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(Β)からなるシートにおいて損失正接 tan δが 0. 3 以上である温度範囲とが重複している温度域が存在するように構成される。すなわち 、損失正接が 0. 3以上である温度範囲が 2種類のポリビュルァセタール榭脂層にお いて重複するように配置されていることにより、実使用温度範囲である、例えば 0〜40 °Cの温度範囲でエネルギーの消散に寄与する損失正接が 0. 3以上の範囲が重複 することとなる。従って、耐貫通性能の温度依存性を緩和し、広い温度範囲に渡り優 れた耐貫通性能を得ることが可能となる。損失正接はエネルギーの消散に寄与する

ので、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)力もなるシートにおいて損失正接 tan δが 0. 5以上である温度範囲と、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(Β)からなるシ ートにおいて損失正接 tan δが 0. 5以上である温度範囲とが重複している温度域が 存在するように構成されるのがより好まヽ。

[0100] また、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(Α)の 23°C及び 10Hzにおける剪断貯蔵 弾性率を G,(A)、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)の 23°C及び 10Hzにおけ る剪断貯蔵弾性率を G' (B)としたときに、 G' (B) ZG' (A)が 1. 0〜 10の範囲である ことが好ましぐその場合においても、広い温度範囲に渡りより一層優れた耐貫通性 會を得ることができる。

[0101] また、本発明の熱可塑性榭脂シートでは、好ましくは、 JIS K 7128に準じて測定 された第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の引き裂き強度 (B)と、第 1のポリビニ ルァセタール榭脂層 (A)の引き裂き強度 (A)との比である、引き裂き強度 (B)Z引き 裂き強度 (A)が 1. 1以上とされる。よって、内層を構成する第 2のポリビュルァセター ル榭脂層の弓 Iき裂き強度 (B)が上記のように大きくされて、るので、それによつて耐 貫通性能自体が効果的に高められる。

[0102] また、好ましくは、 23°C及び引っ張り歪み速度 1250%Z分で測定された第 2のポリ ビュルァセタール榭脂層(B)の引っ張り弾性率を引っ張り弾性率 (B)、第 1のポリビ 二ルァセタール榭脂層 (A)の引っ張り弾性率を引つ張り弾性率 ( A)としたときに、引 つ張り弾性率 (B)Z引っ張り弾性率 (A)が 1. 1以上とされる。第 2のポリビュルァセタ 一ル榭脂層の 23°Cにおける引っ張り弾性率が上記特定の割合で高められて、ると、 常温における耐貫通性能をより一層高めることができる。引っ張り弾性率 (B)Z引つ 張り弾性率 (A)は、好ましくは 10以上である。

[0103] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートでは、好ましくは、 23°C及び引っ張り歪み速度 1 250%Z分で測定された第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の破断エネルギー を破断エネルギー(B)とし、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)の破断エネルギ 一を破断エネルギー(A)としたときに、破断エネルギー(B) Z破断エネルギー(A)が 1. 1以上とされる。

また、好ましくは、 23°C及び引っ張り歪み速度 1250%Z分で測定された第 2のポリ

ビュルァセタール榭脂層(B)の最大点応力を最大点応力(B)とし、第 1のポリビュル ァセタール榭脂層 (A)の最大点応力を最大点応力 (A)としたときに、最大点応力(B ) 7最大点応カ(八)が1. 0以上とされる。

[0104] 上記のように、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)における破断エネルギーを、 第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)の破断エネルギーの 1. 1倍以上、第 2のポリ ビュルァセタール榭脂層(B)における最大点応力を、第 1のポリビュルァセタール榭 脂層(A)における最大点応力の 1. 0倍以上とすることにより、第 2のポリビニルァセタ 一ル榭脂層(B)による耐貫通性能改善効果をより一層高めることができる。

[0105] また、本発明に係る熱可塑性榭脂シートでは、第 2のポリビュルァセタール榭脂層( B)を構成するための前記ポリビュルアルコールの重合度を PVA重合度 (B)、第 1の ポリビニルァセタール榭脂層(A)を構成するための前記ポリビニルアルコールの重 合度を PVA重合度 (A)としたときに、 PVA重合度 (B) ZPVA重合度 (A)は、好まし くは 0. 5〜3. 0の範囲内、より好ましくは 1. 0〜3. 0の範囲内とされる。内層として用 いられる第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)に用いられるポリビュルアルコールの 平均重合度を高くすることにより、常温における引っ張り特性が向上し、それによつて 耐貫通性能が効果的に高められる。従って、上記 PVA重合度 (B) ZPVA重合度( A)は 0. 5以上であることが望ましい。もっとも、 3. 0を超えると、ポリビニルァセタール 榭脂 (B)の重合度が大きすぎて、押し出し成形性が悪くなるおそれがある。

[0106] 第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)を構成する共ァセタールイ匕物中のエステル 基の含有割合は、好ましくは 40モル%以下、より好ましくは 20モル%以下とされる。 2 0モル%以下とすることにより、親油性が高められ、それによつて可塑剤をより多く含 有させることができ、従って、耐貫通性能をより一層改善することができる。エステル 基の含有割合が、 40モル%を越えると、中間膜が柔らかくなりすぎて、耐貫通性能を 確保できなくなる。エステル基の含有割合は、好ましくは 15モル%以下である。

[0107] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートでは、好ましくは、第 1のポリビニルァセタール榭 脂層(A)中の可塑剤含有割合を可塑剤含有率 (A)とし、第 2のポリビュルァセター ル榭脂 (B)中の可塑剤含有割合を可塑剤含有率 (B)としたときに、可塑剤含有率( A) Z可塑剤含有率 (B)が 1. 0〜3の範囲内とされる。可塑剤含有率 (A) Z可塑剤

含有率 (B)を 1. 0〜3の範囲とすることにより、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B )を相対的に硬くし、耐貫通性能をより一層高めることができる。好ましくは 1. 0〜2. 0である。この可塑剤含有比率が 1. 0未満では、第 2のポリビニルァセタール榭脂層( B)が相対的に柔ら力べなり、耐貫通性能を高めることができないことがあり、 3を超え ると第 1のポリビニルァセタール榭脂層 (A)が柔らかくなりすぎ成形が困難となったり 、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)が硬くなりすぎ、柔軟性が損なわれるおそ れがある。

[0108] 好ましくは、本発明にお、ては、ポリビニルァセタール榭脂層(A)及び Zまたは(B )に機能性微粒子が含有される。このような機能性微粒子としては特に限定されない 力 ITO、 LaB 6などの中赤外線吸収作用や近赤外線吸収作用を有する微粒子が好 適に用いられる。このような微粒子の含有により、遮熱機能を熱可塑性榭脂シート〖こ 持たせることができる。また、冬場などのように周囲温度が低い場合においても、近赤 外線、中赤外線領域の波長を吸収することができるので、熱可塑性榭脂シートが用 いられている合わせガラスの温度を o°c以上に維持することが容易となる。従って、低 温における耐貫通性能の低下をそれによつても抑制することができる。

[0109] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートでは、好ましくは、第 1のポリビニルァセタール榭 脂層(A)及び Zまたは第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)に架橋ポリビュルプチ ラール榭脂が含有される。また、第 1のポリビュルァセタール榭脂 (A)、及び/または 第 2のポリビュルァセタール榭脂(B)が分子間架橋されたポリビュルァセタール榭脂 であり、それらが積層されたものでも良い。架橋ポリビュルプチラール榭脂の含有、架 橋されたポリビニルァセタール榭脂の積層により、耐貫通性能をより一層高めることが できる。ポリビュルァセタール榭脂を架橋する場合、ポリビュルァセタール榭脂を架 橋する方法としては、例えば、ポリビニルアルコールをブチルアルデヒドなどのアルデ ヒドによりァセタール化する際に、ダルタルアルデヒドのようなジアルデヒドを用いて、 分子間をジァセタール結合により軽度に架橋させる方法;ポリビュルアルコールのァ セタールイ匕反応において目的のァセタールイ匕度の少なくとも 90%に達した後、これ に酸触媒を追カ卩して、 60〜95°Cで反応させることにより、ポリビュルァセタール分子 間をモノプチラール結合によって架橋する方法;得られたポリビュルァセタール榭脂

に残存する水酸基と反応する架橋剤を添加し、水酸基を架橋する方法などが挙げら れる。水酸基と反応する架橋剤としては、エポキシ化合物、イソシァネート化合物、ホ ゥ酸ィ匕合物などが挙げられる。

[0110] (ポリビニルァセタール榭脂層(A)または(B)に含有させ得る他の成分)

中間膜のガラスとの接着力を調節する目的で、上記ポリビュルァセタール榭脂層( A)及び Zまたは(B)には、カルボン酸金属塩、変性シリコーンオイル等の他の成分 を添加することができる。

[0111] 本発明に係る積層体のさらに他の特定の局面では、ポリビュルァセタール榭脂層( A)と第 1の透明板との接着力 Pと、ポリビュルァセタール榭脂層 (A)と第 2の透明板と の接着力 Qとが異ならされて、る。

[0112] 上記接着力を調整する方法としては、ポリビニルァセタール榭脂 (A)中の水酸基量 を減少させる方法、カルボン酸金属塩、変性シリコーンオイルなどの添加剤種類を変 更する方法、カルボン酸金属塩、変性シリコーンオイルなどの添加剤の添力卩量を変 更する方法、ガラスの表面をシランカップリング剤などで処理することにより接着力を 改善する方法などが挙げられる。このうち、カルボン酸金属塩、変性シリコーンオイル などの添加剤の添加量を変更する方法が最も、容易に実施出来る方法である。

[0113] 上記カルボン酸金属塩としては、炭素数 12以下の脂肪族モノカルボン酸または脂 肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩が好ましぐ金属成 分としては Mg、 Na、 K等、カルボン酸としては酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸 、力プリル酸等がそれぞれ挙げられる。上記好ましいカルボン酸金属塩としては、例 えば、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、プロピオン酸カリウム、プロピオン酸マグネシ ゥム等が挙げられ、中でも酢酸カリウム、酢酸マグネシウムが好ましい。

[0114] 上記変性シリコーンオイルとしては、例えば、エーテル変性シリコーンオイル、ェポ キシ変性シリコーンオイル、エステル変性シリコーンオイル、ァミン変性シリコーンオイ ル、アルカリ変性シリコーンオイル等が挙げられる。これらは、一般にポリシロキサンに 変性すべき化合物を反応せしめて得られる粘稠な液体である。

[0115] また、熱可塑性榭脂シートを構成する成分として、必要に応じて、従来公知の紫外 線吸収剤、酸化防止剤、顔料、染料等が添加されてもよい。

[0116] 本発明に係る熱可塑性榭脂シートの厚みは特に限定されないが、該熱可塑性榭 脂シートを合わせガラスの中間膜として用いる場合、熱可塑性榭脂シートの厚みは 0 . 3〜1. 6mmが好ましい。厚さは厚い方がより耐貫通性能が優れるが、合わせガラス として最低限必要な耐貫通性能を考慮すると、上記範囲が好ま、。

[0117] 上記層(A)は単層であって複数層であってもよぐその厚さは薄くなると耐貫通性 能が著しく低下することがあるので、 0. 1mm以上が好ましい。また、層(B)の厚さは 、中間膜全体の厚さの 10%以上であることが好ましい。熱可塑性榭脂シート全体の 厚さの 10%未満になると、十分な耐貫通性能が得られにくくなる。

[0118] (好ましい実施の形態)

第 1の発明により提供される積層体のある好ましい実施の形態は、熱可塑性榭脂シ ートが中間膜として第 1,第 2の透明板間に配置されている積層体であって、熱可塑 性榭脂シートが、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群カゝら選択された少な くとも 1種のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1 のポリビュルァセタール榭脂を含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)と、可塑 剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力選択された少なくとも 1種のアルデヒド( a)及び炭素数 1〜3のアルデヒド力もなる群力も選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド( b)によるポリビュルアルコールの共ァセタール化で得られた共ァセタール化物である 第 2のポリビュルァセタール榭脂とを含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)とが 積層された熱可塑性榭脂シートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビュルァセター ル榭脂層(B)の両面に第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)が積層されている構 造を有し、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)において、第 1のアルデヒド (a)由 来のァセタール化ユニットを重合体ユニット(X)、第 2のアルデヒド(b)由来のァセタ 一ルイ匕ユニットを重合体ユニット (γ)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ュ-ッ

HY)の合計力該共ァセタールイ匕物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重合 体ユニット (X)の割合が 0. 5〜80モル%であり、同一の透明板と接着された場合に おいて、ポリビニルァセタール榭脂層(A)と第 1の透明板との接着力 Pと、ポリビュル ァセタール榭脂層 (A)と第 2の透明板との接着力 Qとが異ならされていることを特徴と する。

[0119] 第 2の発明に係る積層体の他の好ましい実施の形態は、熱可塑性榭脂シートが中 間膜として第 1,第 2の透明板間に配置されている積層体であって、熱可塑性榭脂シ ートが、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群カゝら選択された少なくとも 1種 のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1のポリビ 二ルァセタール榭脂を含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層 (A)と、可塑剤と、炭 素数 4〜6のアルデヒド力もなる群力も選択された少なくとも 1種のアルデヒド (a)及び 炭素数 1〜3のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド (b)によ るポリビュルアルコールの共ァセタール化で得られた共ァセタール化物である第 2の ポリビュルァセタール榭脂とを含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)とが積層さ れた熱可塑性榭脂シートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビュルァセタール榭脂 層(B)の両面に第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)が積層されている構造を有し 、第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)において、第 1のアルデヒド (a)由来のァセ タール化ユニットを重合体ユニット(χ)、第 2のアルデヒド(b)由来のァセタール化ュ ニットを重合体ユニット (Y)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ユニット (Y)の 合計が、該共ァセタールイ匕物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重合体ュ-ッ ト( )の割合が20〜80モル%でぁり、同一の透明板と接着された場合において、ポ リビュルァセタール榭脂層(A)と第 1の透明板との接着力 Pと、ポリビュルァセタール 榭脂層 (A)と第 2の透明板との接着力 Qとが異ならされていることを特徴とする。

[0120] 第 3の発明に係る積層体のさらに他の好ましい実施の形態は、熱可塑性榭脂シ一 トが中間膜として第 1,第 2の透明板間に配置されている積層体であって、熱可塑性 榭脂シートが、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群力も選択された少なくと も 1種のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1の ポリビュルァセタール榭脂を含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)と、可塑剤 と、炭素数 4〜6のアルデヒド力もなる群力選択された少なくとも 1種のアルデヒド(a) 及び炭素数 1〜3のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド (b) によるポリビニルアルコールの共ァセタールイ匕で得られた共ァセタールイ匕物である第 2のポリビュルァセタール榭脂とを含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)とが積 層された熱可塑性榭脂シートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビュルァセタール 榭脂層(B)の両面に第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)が積層されている構造 を有し、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)において、第 1のアルデヒド (a)由来 のァセタール化ユニットを重合体ユニット(X)、第 2のアルデヒド(b)由来のァセター ルイ匕ユニットを重合体ユニット(γ)としたときに、重合体ユニット (X)と重合体ユニット

(Y)の合計力該共ァセタールイ匕物全体の 55モル%以上を占め、かつ第 1の重合 体ユニット (X)の割合が 0. 5〜20モル%であり、同一の透明板と接着された場合に おいて、ポリビニルァセタール榭脂層(A)と第 1の透明板との接着力 Pと、ポリビュル ァセタール榭脂層 (A)と第 2の透明板との接着力 Qとが異ならされていることを特徴と する。

[0121] 第 4の発明に係る積層体の他の好ましい実施の形態は、熱可塑性榭脂シートが中 間膜として第 1,第 2の透明板間に配置されている積層体であって、熱可塑性榭脂シ ートが、可塑剤と、炭素数 4〜6のアルデヒドからなる群カゝら選択された少なくとも 1種 のアルデヒド(a)によるポリビュルアルコールのァセタール化で得られた第 1のポリビ 二ルァセタール榭脂を含む第 1のポリビュルァセタール榭脂層 (A)と、可塑剤と、炭 素数 1〜3のアルデヒド力なる群力選ばれた少なくとも 1種のアルデヒド (b)による ポリビュルアルコールのァセタール化で得られたァセタール化物である第 2のポリビ 二ルァセタール榭脂とを含む第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)とが積層された 熱可塑性榭脂シートであって、少なくとも 1層の第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B )の両面に第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)が積層されている構造を有し、第 2 のポリビュルァセタール榭脂層(B)において、ァセタールイ匕度が 55モル0 /0以上であ り、同一の透明板と接着された場合において、ポリビュルァセタール榭脂層 (A)と第 1の透明板との接着力 Pと、ポリビュルァセタール榭脂層 (A)と第 2の透明板との接着 力 Qとが異ならされて、ることを特徴とする。

[0122] 上記積層体では、第 1の透明板および第 2の透明板の少なくとも一方がガラス板か ら構成され得る。

[0123] 上記積層体の他の特定の局面では、第 1の透明板および第 2の透明板の少なくと も一方が透明榭脂板力なる。

[0124] 上記積層体のさらに他の特定の局面では、透明榭脂板は、ポリカーボネート、アタリ ル榭脂、アクリル共重合体榭脂及びポリエステル力なる群力選択された 1種により 構成されている。

[0125] 上記積層体のさらに他の特定の局面では、透明榭脂板は透明エラストマ一で被覆 されている。

[0126] 上記積層体のさらに他の特定の局面では、第 1,第 2の透明板はガラス板力もなる。

[0127] 上記積層体のさらに他の特定の局面では、ガラス板のうち、少なくとも 1枚のガラス は、有色透明ガラスである。

[0128] 上記積層体のさらに他の特定の局面では、面密度は、 12kgZm2以下である。

[0129] 上記積層体は、建築物または車両の開口部を閉成するのに用いられたときに、好 ましくは、接着力 Pと接着力 Qとの接着力が高い側の面が、建築物内側方面または車 両内側方面に位置するように配置される。

[0130] 上述した好ましい実施の形態の項で述べた各積層体では、上記第 1〜4の発明に おける熱可塑性榭脂シートで第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)が構成されてい るため、広い温度範囲に渡り耐貫通性能が高められている。さらに、同一の透明板と 接着された場合において、ポリビュルァセタール榭脂層 (A)と第 1の透明板との接着 力 Pと、ポリビニルァセタール榭脂層 (A)と第 2の透明板との接着力 Qとが異ならされ ているため、接着力が低い側の透明板と熱可塑性榭脂シートとの間で衝撃エネルギ 一を十分に吸収することができ、接着力が低い側力もの衝撃に対する透明板積層体 の耐貫通性に優れている。カロえて、透明板積層体が破壊された際に、接着力が高い 側の第 1の透明板または第 2の透明板の破断片が、熱可塑性榭脂シートから剥離し 難い。

[0131] 例えば熱可塑性榭脂シートがガラスなどで挟着されている透明板積層体において 、ガラスが破壊された際のガラス片の飛散を少なくするには、ガラスと熱可塑性榭脂 シートとの接着力を高めればよい。しかしながら、単に中間膜として用いられている熱 可塑性榭脂シートとガラスとの接着力を高めただけでは、合わせガラスとして必要な 耐貫通性能が不足し、必要な性能を満足出来ない。よって、第 2の発明の積層体で は、重合体ユニット (X) , (γ)を上記特定の割合で含むように第 2のポリビュルァセタ 一ル榭脂層(B)を構成し、十分な耐貫通性能を確保するとともに、上述したように接 着力 Pと接着力 Qとを異ならせて、接着力が低い側では衝撃エネルギーに対して十 分な吸収性を維持し、接着力が高い側では、破損時のガラス片の飛散を少なくして いる。

[0132] 透明板積層体が建築物または車両の開口部を閉成するのに用いられるときに、接 着力 Pと接着力 Qとの接着力が高い側の面が、建築物内側方面または車両内側方 面に位置するように配置されると、建築物内の人間もしくは車両内の乗員の安全性を 確保し得る。さらに、建築物外側方面または車両外側方面において、透明板積層体 力 り多くの衝撃エネルギーを吸収し得るので、建築物外側なヽしは車両外側からの 衝撃に対する透明板積層体の耐貫通性を高めることができる。また、接着力 Pと接着 力 Qとの接着力が高い側の面力建築物内側方面または車両内側方面に位置する ように配置されると、建築物内側ないしは車両内側において、破損時の第 1,第 2の 透明板の破断片の飛散を効果的に防ぐことができる。よって、建築物内の人間もしく は車両内の乗員が飛散したガラス片等により重大な傷害を被り難い。

[0133] また、本発明の熱可塑性榭脂シートの製造方法としては、例えば、ポリビニルァセタ 一ル榭脂層 (A)とポリビュルァセタール榭脂層(B)を形成する膜をそれぞれ別々に 成膜する方法;ポリビュルァセタール榭脂層(A)とポリビュルァセタール榭脂層(B) を多層成形機を用いて一体成形する方法等、従来公知の種々の方法が採用される

。また、合わせガラス作製時にポリビュルァセタール榭脂層 (A) , (B)を積層させる方 法では、複数枚を合わせたガラスを積層することによる作業性の低下や、ポリビニル ァセタール樹脂層(Α) , (B)同士の界面の平滑性の悪さに起因する光学歪みによつ て、合わせガラスを透力して見た像が歪む等の問題点があるので、多層成形機を用 V、て一体成形させる方法が好ま、。

[0134] また、本発明の熱可塑性榭脂シートを使用して合わせガラスを製造するには、通常 の合わせガラスの製造に用いられる方法が採用され、例えば、両側からガラス板で中 間膜を挟み込み、熱圧プレスにより合わせガラスを製造する方法が挙げられる。

[0135] また、本発明の積層体が合わせガラスである場合は、合わせガラスを構成して!/、る ガラス板のうち、少なくとも 1枚のガラス板力有色透明ガラスであることが好ましい。 有色透明ガラスとしてはグリーン色ソーダライムシリカガラスなどが一般的に用いられ る。有色透明ガラスとすることで、可視光線中の特定の波長光を吸収することができ るため、車両内部の乗員が、太陽光により皮膚が刺激されて不快感を覚えるのを低 減することができる。

[0136] また、本発明に係る熱可塑性榭脂シートが中間膜として用いられる用途は、必ずし も合わせガラスに限定されるものではない。すなわち、本発明によれば、上記熱可塑 性榭脂シートを少なくとも 1つの層として備える積層体が適宜の用途に応じて提供さ れ得る。この場合においても、熱可塑性榭脂シートが十分な耐貫通性能を積層体に 与える。

[0137] 本発明に係る積層体としては、上記熱可塑性榭脂シートが、ガラス板と透明榭脂板 との間に狭着されている構造、一対の透明榭脂板に熱可塑性榭脂シートが狭着され て 、る構造、一対のガラス板に熱可塑性榭脂シートが狭着されて、る構造などを例 示することができる。

[0138] 本発明に係る積層体の面密度は、特に限定されないが、合わせガラス重量の軽減 による車両重量の軽減、燃費向上といった点を考慮すると、小さいほう力い。好まし くは 12kgZm2以下である。

[0139] 上記透明榭脂板としては、特に限定されないが、ポリカーボネート、アクリル榭脂、 アクリル共重合体榭脂、及びポリエステル力なる群力選択された 1種を好適に用 いることができる。また、透明榭脂板は、透明エラストマ一で被覆されていてもよい。

[0140] 本発明では、積層体が建築物または車両の開口部を閉成するのに用いられるとき に、ポリビュルァセタール榭脂層(A)と第 1の透明板との接着力 Pと、ポリビュルァセ タール榭脂層 (A)と第 2の透明板との接着力 Qが高い側の面が、好ましくは建築物 内側方面または車両内側方面に位置するように配置される。このように設置すること で、建築物外側な、しは車両外側力もの衝撃に対する透明板積層体の耐貫通性を 高めることができる。また、建築物外側方面または車両外側方面において、より多くの 衝撃エネルギーを吸収することができ、建築物内の人間もしくは車両内の乗員の安 全性を確保し得る。さらに、積層体が破壊された際に、熱可塑性榭脂シートから剥離 した第 1,第 2の透明板の破断片が、建築物内側ないしは車両内側に飛散するのを 防ぐこともできる。

[0141] 以下、本発明の具体的な実施例及び比較例を挙げることにより、本発明をより詳細 に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。

[0142] (実施例 1)

重合度 1700のポリビュルアルコールをブチルアルデヒドでァセタール化してなる P VB (平均重合度 1700、ブチラール化度 68. 5モル%、残存ァセチル基 0. 7モル% ) 100重量部に、可塑剤としてトリエチレングリコール一ジ一 2—ェチルへキサノエート (3GO) 40重量部、接着力調整剤として酢酸マグネシウム Z2—ェチル酪酸マグネ シゥム混合物を榭脂組成物全量に対してマグネシウム量が 50ppmになるように添カロ '混合し、第 1のポリビュルァセタール榭脂層 (A)を形成するための第 1の榭脂を調 製した。

[0143] 別途、重合度 2000のポリビュルアルコールをァセトアルデヒド及びブチルアルデヒ ドを用いて共ァセタールイ匕することにより得られた共ァセタールイ匕ポリビュルァセター ル榭脂(平均重合度 2000、全ァセタール化度 69. 5モル%、残存ァセチル基 1. 3モ ル0 /0、ァセトアルデヒドによるァセタール化度 37. 8モル0 /0、ブチルアルデヒドによる ァセタール化度 31. 8モル0 /0) 100重量部に対し、可塑剤としてトリエチレングリコー ルージ— 2—ェチルへキサノエート(3GO) 25重量部を混合し、第 2のポリビュルァセ タール榭脂層 (B)用の榭脂を調製した。

[0144] 多層押出し成形機に、上記第 1,第 2の榭脂を供給し、一体成形することにより、第 1の外層(第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A) ) Z内層(第 2のポリビュルァセター ル榭脂層(B) ) Z第 2の外層:第 1のポリビニルァセタール榭脂層 (A)の 3層構造の 厚さ 0. 75mmの熱可塑性榭脂シートを得た。

[0145] 得られた 3層構造の熱可塑性榭脂シートを、 2. 5mmフロートガラスで挟み込み、二 ッパーロールにて予備圧着を実施した後、オートクレープに該合わせガラス構成体を 入れ、 140°C、 13気圧条件下で処理して合わせガラス構成体を完成した。完成され た合わせガラスの面密度は 13. 3kg/m2であった。

[0146] また、上記第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)用の 0. 93mmの厚みのシートを 成形し、該シートの 23°Cにおける剪断貯蔵弾性率 G'、 23°Cにおける損失正接、損 失正接の最大値、損失正接のピーク温度、損失正接が 0. 5以上の温度域、損失正

接が 0. 3以上の温度域を評価した。同様に、該シートの引き裂き強度 (A)、破断ェ ネルギー ( A)、最大点応力 (A)及び引っ張り弾性率 ( A)を下記の要領で評価した。

[0147] 同様に、第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)の 1. 02mmシートを別途用意し、 同様に、 23°Cにおける剪断貯蔵弾性率 G'、 23°Cにおける損失正接、損失正接最 大値、損失正接のピーク温度、損失正接が 0. 5以上の温度域、損失正接が 0. 3以 上の温度域を測定し、かつ引き裂き強度 (B)、破断エネルギー (B)、最大点応力(B )及び引っ張り弾性率 (B)を求めた。

[0148] (a) 23°Cにおける剪断貯蔵弾性率 G'の測定

(b) 23°Cにおける損失正接、損失正接ピーク温度及び損失正接 0. 5以上の温度 域、損失正接が 0. 3以上の温度域の測定

[0149] 動的粘弾性試験機で設定歪み量 0. 08%、測定周波数 10Hzにて剪断歪みを与 え、 50°Cから 3°CZ分で 150°Cまで昇温しながら各温度における剪断貯蔵弾性率 を測定し、 23°Cにおける数値を、 23°Cにおける剪断貯蔵弾性率 G'とした。また、同 時に得られた各温度における損失正接の測定値より、損失正接のピーク温度並びに 、損失正接 0. 5以上の温度域、損失正接 0. 3以上の温度域をもとめた。

[0150] (c)引き裂き強度

JIS K 7128に指定された方法に準拠し、引っ張り速度 500mmZ分で測定を行 つた o

[0151] (d)破断エネノレギー

(e)最大点応力

(f)引っ張り弾性率

熱可塑性榭脂シートを幅 10mm、長さ 8cmの試験片に切断し、引っ張り試験機に チャック間距離 40mmで試験片を取り付け、弓 Iつ張り速度 500mmZ分(引っ張り歪 み速度 1250%Z分)で引っ張り試験を行った。得られた応力-歪み曲線より、破断 エネルギー、最大点応力、引っ張り弾性率をもとめた。

[0152] また、上記のようにして得られた厚み 0. 75mmの本実施例の構成、並びに上記と 同様にして測定された 23°Cにおける剪断貯蔵弾性率 G'、損失正接ピーク温度差、 引き裂き強度比、破断エネルギー比、最大点応力比、引っ張り弾性率比を併せて下 記の表 2及び表 5に示す。なお、損失正接ピーク温度差とは、損失正接ピーク温度( B) 損失正接ピーク温度 (A)であり、引き裂き強度比、破断エネルギー比、最大点 応力比、引っ張り弾性率比は、いずれも第 2のポリビニルァセタール榭脂層(B)から なるシートにおける値の第 1のポリビニルァセタール榭脂層(A)における値に対する 比すなわち BZAである。

[0153] 上記のようにして得られた熱可塑性榭脂シートについて、以下の要領で耐貫通性 能を評価するため落球試験、熱可塑性榭脂シートとガラスとの接着力を評価するた めパンメル試験を行った。

[0154] (g)落球試験

JIS R 3212に準拠して測定した。すなわち、質量 2260± 20g、直径約 82mmの 鋼球を所定の温度において 4時間以上保管された約 300 X 300mmの面積の合わ せガラスのサンプル上に、種々の高さから該サンプルの中心部分に落下させることに より行われる。この鋼球を落下させた場合に、鉄球が 50%貫通しない高さを合格とし 、その高さを耐貫通性能 (MBH)とした。

[0155] (h)パンメル試験

合わせガラス積層体を— 18°Cに冷却し、金属基体上に置き、そして 500gの重さの ハンマーで粉砕する。この時に、熱可塑性榭脂シートから剥離するガラスの量に相応 して、 0 (接着力無し)と 10 (完全な接着力)との間のパンメル値で積層体を評価する。 下記表 1にパンメル値と膜の露出度(%)との関係を示す。試験の詳細は、英国特許 第 1, 093, 864号に説明されている。なお、パンメル値が大きいほど、熱可塑性榭脂 シートとガラスとの接着力が大きぐパンメル値が小さいほど、熱可塑性榭脂シートと ガラスとの接着力が小さい。すなわち、膜の露出度が低い方が、合わせガラスへの衝 撃が付与された時に危険なガラス片の剥離'飛散量が少なぐ車両などの乗員に対 してより安全であることを示して、る。

[0156] なお、本明細書においては、パンメル値が異なるとき接着力は異なり、パンメル値が 同じであるとき接着力は同一であるとする。

[0157] [表 1]

膜の露出度(%) パンメル値

1 0 0 0

9 0 1

8 δ 2

6 0 3

4 0 4

2 0 5

1 0 6

5 7

2以下 8

[0158] (i)耐衝撃性試験

ガラスの剥離量を評価するために、 JIS R 3211、 3212に準拠して耐衝撃性試 験を行った。すなわち、所定の温度において 4時間以上保管された約 300 X 300m mの面積の合わせガラスのサンプル上に、 40± 2。Cにおいては l lm、— 20± 2。Cに おいては 9. 5mの高さより該サンプル中心部分に質量 227± 2g、直径約 38mmの 鋼球を落下させ、衝撃面の反対側力剥離破片の総質量を測定することにより評価 した。すなわち、剥離量が少ない方が、合わせガラスへの衝撃が付与された時に危 険なガラス片の剥離'飛散量が少なぐ車両などの乗員に対してより安全であることを 示している。 JIS R 3211、 3212においては、合わせガラスの厚みに対してそれぞ れ、試験合格のための剥離許容量が規定されているが、本発明においては、相対的 な剥離量の大小で評価し、安全性の代用評価とした。

[0159] 結果を下記の表 2〜10に示す。

[0160] (実施例 2〜7)

下記の表 2〜: LOに示すように、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)及び第 2の ポリビニルァセタール榭脂層(B)の構成を変更したこと、及び必要に応じて第 2のポリ ビュルァセタール榭脂層の厚み比を変化させたこと (実施例 3)を除いては、実施例 1 と同様にして熱可塑性榭脂シートを得、積層体を構成し、評価した。結果を表 2〜10 に示す。

[0161] (実施例 8〜9)

ガラスの厚みを変更し、積層体の面密度を 9. 8kgZm2とした点を除いては、実施 例 1と同様にして熱可塑性榭脂シートを得、積層体を構成し、評価した。結果を表 2 〜: LOに示す。

[0162] (実施例 10)

含有させるマグネシウム量を変更した厚さ 0. 125mmの第 1のポリビュルァセター ル榭脂層 (A)及び第 2のポリビュルァセタール榭脂層(B)を別々に製造した。得られ た 3種類の層を積層して (A) / (B) / (A)構成とし、プレス機にて加熱圧着を行、0 . 75mmの 3層構成の熱可塑性榭脂シートを得た。さらに、実施例 1と同様に積層体 を構成した。

[0163] 落球試験では、熱可塑性榭脂シートとガラスとの接着力が高い側および低い側の 両側の面力もそれぞれ鋼球を当て、試験を実施したこと以外は実施例 1と同様に評 価した。結果を表 2〜10に示す。

[0164] (実施例 11〜18)

下記の表 2〜: LOに示すように、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)及び第 2の ポリビニルァセタール榭脂層(B)の構成を変更したことを除いては、実施例 1と同様 にして熱可塑性榭脂シートを得、積層体を構成し、評価した。結果を表 2〜10に示す

[0165] (比較例 1〜3)

下記の表 2〜: LOに示すように、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)のみ力もな る厚み 0. 75mmの熱可塑性榭脂シートを得、実施例 1と同様に積層体を構成し、落 球試験により評価を行った。

[0166] (比較例 4〜7)

下記の表 2〜: LOに示すように、第 1のポリビュルァセタール榭脂層(A)及び第 2の ポリビュルァセタール榭脂層(B)を構成し、熱可塑性榭脂シートを得た。そして、各 熱可塑性榭脂シートを用いて、実施例 1と同様に積層体を構成し、実施例 1と同様に して評価した。結果を下記の表 2〜10に示す。

[0167] (比較例 8)

ガラスの厚みを変更し、積層体の面密度を 9. 8kg/m2としたこと以外は、比較例 1 と同様の熱可塑性榭脂シートを用い、積層体を構成し、実施例 1と同様に評価を行つ た。結果を表 2〜10に示す。

[0168] [表 2]

実施例

1 2 3 4 5 6 7 β 9 10

〔〕〔^〕01693

榭脂 置 重量部 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 アルデヒド (a)種類 C数 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 量 mol% 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 エステル基貴種類種類ァセチル基ァセチル基ァセチル基ァセチル基ァセチルァセチル基ァセチル基ァセチル基ァセチル基ァセチル基 量 mol 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 ポリビニルアルコール重合度 (A) 1700 1700 1700 1フ 00 1700 1700 1700 1700 1700 1700 可塑剤 ■: 重量部 40 40 40 40 36 34 30 40 40 40 組成 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO

23°C剪断貯蔵弾性率 (ΙΟΗζ, Α) GXA) Pa 18.20 18.20 18.20 18.20 20.50 37.40 60.63 18.20 18.20 18.20

23 損失正接 00Hz、 A) tan 5(A) 0.68 0.68 0.68 0.68 0.63 0.55 0.40 0.68 0.68 0.68 損失正接 (10Hz、 A)ピーク温度 Tg(A) °C 31.00 31.00 31.00 31.00 37.03 38.33 39.96 31.00 31.00 31.00 損失正接 0.3以上の温度域 (10Hz、 A) 。C 1 1〜49 ,1〜49 1 1〜49 1 1〜49 16〜52 18〜54 22〜56 1 1〜49 1 1〜49 1卜 49 損失正接 0.5以上の温度域 (10Hz、 A) 。c 19〜43 19〜43 19〜43 19〜43 32〜41 34-42 35〜45 19〜43 19〜43 19〜43 引き裂き強度 (A) N/ mm 52,20 52.20 52.20 52.20 60.82 64.88 74.74 52.20 52.20 52.20 破断 Xネルキ' -(A) J/mm 1.19 1.19 1.19 1.19 1.61 1.64 1.85 1.19 1.19 1.19 最大点応力 (A) MPa 29.60 29.60 29.60 29.60 26.7† 26.59 28.24 29.60 29.60 29.60 引っ張り弾性率 (A) MPa 7.20 7.20 7.20 7.20 8.59 9.14 11.34 7.20 7.20 7.20

〔u0170

実施例

1 1 12 13 14 15 16 17 18 層 (A) 樹脂 量 重置部 100 100 100 100 100 100 100 100 アルデヒド (a)種類 C数 4 4 4 4 4 4 4 4 量 mol% 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 エス于ル基量種類種類ァセチルァセチル g ァセチルァセチル g ァセチル基ァセチル g ァセチル基ァセチル δ

量 mol% 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 ポリビニルアルコール重合度 (A) 1700 1700 1700 1700 1 700 1700 1700 1700 可塑剤 置 重量部 40 40 40 40 40 40 40 40 組成 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO

23¾剪断貯蔵弾性率 (10Hz、 A) G'(A) MPa 18.20 18.20 18.20 18.20 18.20 18.20 18.20 18.20

23°C損失正接 (10Hz、A) tan fi (A) 0.68 0.68 0.68 0.68 0.68 0.68 0.68 0.68 損失正接 (10Hz、 A)ピーク温度 Tg(A) 。C 31.00 31.00 31.00 31.00 31.00 31.00 31.00 31.00 損失正接 0.3以上の温度域 (10Hz、 A) °C 1 1 ~49 1 1 ~49 1ト 49 1 1 ~49 1 1 ~49 1 1 ~49 1 1 ~49 1 1〜49 損失正接 0.5以上の温度域 (10Hz、 A) 。C 19〜43 19〜43 19~43 19~43 19~43 19~43 19〜43 19~43 引き裂き強度 (A) N/mm 52.20 52.20 52.20 52.20 52.20 52.20 52.20 52.20 破断 Iネルキ' -(A) J/mm 1.19 1.19 1.19 1.19 1.19 1.19 1.19 1.19

¾大点応力 (A) MPa 29.60 29.60 29.60 29.60 29.60 29.60 29.60 29.60 引っ張リ弾性率 (A) MPa 7.20 7.20 7.20 7.20 7.20 7.20 7.20 7.20

s〔〕a0171

比較例

1 2 3 4 5 6 7 8 樹脂 置 重量部 100 100 100 100 100 100 100 100 アルデヒド (a)種類 C数 4 4 4 4 4 4 4 4 量 68.5 68.5 65.1 68.5 68.5 68.5 68.5 68.5 エス亍ル基量種類種類ァセチル¾ ァセチル基ァセチル g ァセチル g ァセチル基ァセチル¾ ァセチル¾ ァセチル¾ 量 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 ポリビニルアルコール重合度 (A) 1700 1700 1700 1700 1700 1700 1700 1700 可塑剤 量 重量部 40 32 25 36 40 30 38 40 組成 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO

23°C剪断貯蔵弾性率 (10Hz、 A) G'(A) Pa 18.20 51.70 59.60 20.50 18.20 63.06 25.00 18.20

23°C損失正接 (10Hz、A) tan (5 (A) 0.68 0.42 0.29 0.63 0.68 0.40 0.57 0.68 損失正接 (10H A)ピーク温度 Tg(A) °C 31.00 35.95 43.95 33.90 31.00 39.96 34.00 31.00 損失正接 0.3以上の温度域 (10HZ、 A) °C 1 1 -49 20~54 28〜62 16~52 1 1 ~49 22~56 14-52 1 1 -49 損失正接 0.5以上の温度域 (10Hz、 A) 。C 19〜43 24〜50 32~58 33-41 19〜43 35~45 22~46 19~43 引き裂き強度 (A) N/mm 52.20 69.48 93.20 60.82 52.20 79.90 53.00 52.20 破断:!:ネルキ' -(A) J/mm2 1.19 1.86 2.1 1 1.61 1.19 1.85 1.19 1.19 最大点応力 (A) MPa 29.60 29.88 28.43 26.71 29.60 28.24 29.00 29.60 引っ張リ弾性率 (A) MPa 7.20 1 1.53 202.24 8.59 7.20 1 1.34 9.00 7.20

£例

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 樹脂 重量部 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 ァゾレデヒド (b)種類 C数 C2 C2 C2 C2 C2 C2 C2 C2 C2 C2 量 mol% 37.8 37.8 37.8 38.4 37.8 37.8 38.4 37.8 37.8 37.8 アルデヒド (a)種類 C数 C4 C4 C4 C4 C4 C4 C4 C4 C4 C4 量 mol% 31.8 31.8 31.8 29.3 31.8 31.8 29.3 31.8 31.8 31.8 全ァセタール化度 mol¾ 69.5 69.5 69.5 67.7 69.5 69.5 67.7 69.5 69.5 69.5 エステル基量種類 1.3 1.3 1.3 0.6 1.3 1.3 0.6 1.3 1.3 1.3 mol% ァセチル ί ァセチ,レ基ァセチル基ァセチル基ァセチル基ァセチル基ァセチル g ァセチル¾ ァセチル ¾ ァセチル基 ポリビニルアルコール重合度 (B) 2000 2000 2000 2400 2000 2000 2400 2000 2000 2000 可塑剤 量 重量部 25 30 30 30 32 30 30 25 30 30 組成 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO

23°C剪断貯蔵弾性率 (10Hz B) G'(B) Pa 76.00 50.30 50.30 64.10 39.30 50.30 64.10 76.00 50.30 50.30

23°C損失正接 (10Hz B) tan i5 (B) 0.29 0.24 0.24 0.28 0.29 0.24 0.28 0.29 0.24 0.24 損失正接 (10Hz B)ピーク温度 Tg B) °C 52.00 47.90 47.90 48.05 45.95 47.90 48.05 52.00 47.90 47.90 損失正接 0.3以上の温度域 (10Hz B) 。C 36-70 30-66 30-66 28 64 28~62 30~66 28-64 36~70 30-66 30- 66 損失正接 0.5以上の温度域 (10Hz B) °C 40-66 36~60 36-60 34~60 32-58 36~60 34-60 40~66 36-60 36 60 引き裂き強度 (B) N/mm 120.0 1 1 1.0 1 1 1.0 1 13.0 101.2 1 1 1.0 1 13.0 120.0 1 1 1.0 1 11.0 破断 Iネルキ' - (B) J/mm" 2.1 2.0 2.0 2.5 2.3 2.0 2.5 2.1 2.0 2.0 最大点応力 (B) MPa 29.9 33.4 33.4 31.7 31.7 33.4 31.7 29.9 33.4 33.4 引っ張り弾性率 (B) MPa 568.6 360.6 360.6 434.6 133.8 360.6 434.6 568.6 360.6 360.6

実 例

1 1 12 13 14 15 16 17 18 層(B) 樹脂 量 重量部 100 100 100 100 100 100 100 100

アルデヒド(b)種類 C数 C2 C2 C2 C3 C3 C3 C2 C2

量 molX 71.9 58.9 56.1 36.5 69.5 71.9 37.8 71.9 アルデヒド (a)種類 G数 C4 - C4 C4 C4 C6 C6

量 mol% 1 .8 0 1.8 31.5 1.8 0 30.3 1.8 全ァセタール化度 mol% 73.7 58.9 57.9 68 71.3 71.9 68.1 73.7

エステル基量種類 1.8 15.4 16.3 0.7 0.7 1.3 0.7 0.7

量 mol% ァセチル基ァセチル基ァセチル¾ ァセチル ¾ ァセチル基ァセチル基ァセチルァセチル基 ポリビニルアルコール重合度 (B) 2000 1800 1 500 2400 2000 2000 2000 2000 可塑剤 量 重量部 30 30 30 30 30 30 30 30

組成 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO 3GO

23¾剪断貯蔵弾性率 (10Hz、B) G'(B) MPa 61.60 124.00 89.90 40.30 52.00 55.00 39.20 60.30

23°C損失正接 (10Hz、B) tan δ (Β) 0.17 0.22 0.25 0.25 0.25 0.25 0.26 0.18 損失正接 (10Hz、B)ピーク温度 Tg(B) °C 64.00 57.90 58.00 45.30 48.30 60.00 45.00 62.00 損失正接 0.3以上の温度域 (10Hz、 B) 。C 46~82 38〜74 28~82 28〜64 30-66 40~ 78 28〜62 44~ 80 損失正接 0.5以上の温度域 (10Hz、 B) 。C 54~ 76 44〜70 44- 72 34- 58 36〜60 44〜72 32〜58 43〜74 引き裂き強度 (B) N/mm 159.6 144.5 157.9 100.2 1 15.0 1 50.0 102.3 145.8 破断: Lネルキ'一 (B) J/mm 3.0 2.8 3.1 2.3 2.2 2.4 2.3 2.6 最大点応力 (B) MPa 43.2 39.0 41.2 30.1 35.1 38.0 31 .6 39.5 引っ張リ弾性率 (B) MPa 852.5 729.0 850.5 315.3 380.3 632.5 1 50.5 780.3

〔〕

比較例

1 2 3 4 5 6 7 8 樹脂 量 重量部 100 100 100 100

アルデヒド種類 C数

量 mol%

アルデヒド (a)種類 C数 C4 C4 C4 C4

m mol% 68.5 65.1 65.1 61.8

全ァセタール化度 mol% 68.5 65.1 65.1 61.8

エステル基量種類 0 0.7 0.7 13.8

量 mol% ァセチル基ァセチル基ァセチル基ァセチル¾

ポリビニルアルコ一ル重合度 (B) 1700 1700 1700 2300

可塑剤 量 重量部 30 25 30 67.5

組成 3GO 3GO 3GO 3GO

23°C剪断貯蔵弾性率 (10Hz、B) G'(B) MPa 60.63 56.60 52.80 0.30

23°C損失正接 (10Hz、B) tan 5 (B) 0.40 0.29 0.34 0.36

損失正接 (10Hz、 B)ピーク温度 Tg(B) °C 39.96 43.95 39.95 4.00

損失正接 0.3以上の温度域 (10Hz、 B) 。C 22〜56 28〜62 24~ 58 - 22〜22

損失正接 0.5以上の温度域 (10Hz、 B) °C 35~45 32~58 28-52 -1 1 - 16

引き裂き強度 (B) N/mm 79.90 93.20 95.10 4.48

破断エネルキ'—(B) J/mm 1.85 2.1 1 2.26 0.26

最大点応力 (B) MPa 28.24 28.43 27.47 3.18

引っ張り弾性率 (B) MPa 1 1.34 202.24 1 1.84 2.80

〔〕〔〕 〔is〔017 実施例

1 5 7

比率ユニットノユニット 1

剪断貯蔵弾性率、

損失正接ピ-ク温度差、 。

引き裂き強度

破断ネ、ルキ

最大点応力 1 1.07

引っ張り弾性率ノ

可塑剤比率 1 1

層厚み比率 2

構成暦側のガラス(透明板)厚み .a

層側のガラス(透明板)厚み

積層体面密度

性能落球試験 o°c 、

。 、

パンメル値 層側 5 2

層側

評価 ブロード化 〇 o 〇 o 〇 〇 〇 〇

最高点 o 〇 〇 耐衝 S轼験 。剥離量

(鋼球落下面と反対側の剥離量)。剥離量

評価 〇 〇 〇 〇 〇 O 〇 O 〇 〇 1

総合評価 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 1 2

※;層側から落球試験 ·性能評価を実施した結果。

※層側から落球試験 ·性能評価を実施した結果。

ブロード化の評価では、〜のが全て以上であるときを Oとした。

総合評価では、ブロード化と剥離量が共に〇であるときを〇とした。

〔 s〕ffl0174 実方例

1 1 12 13 14 1 5 16 17 18

〔 S〕SI 比率ユニット (Yレユニット") 39.94 - 41.17 1.16 38.61 - 1.25 39.94 剪断貯蔵弾性率 (10Hz、 B/A) , 3.38 6.81 4.94 2.21 2.86 3.02 2.15 3.31 損失正接ビ-ク温度差 (10Hz、 Tg(B)-Tg(A)) 。C 33.00 26.90 27.00 14.30 17.30 29.00 14.00 31.00 引き裂き強度 (B/A) 3.06 2.77 3.02 1.92 2.20 2.87 1.96 2.79 破断エネルキ' -(B/A) 2.52 2.36 2.5フ 1.94 1.86 2.03 1.94 2.19 最大点応力 (B/A) 1.46 1.32 1.39 1.02 1.19 1.28 1.07 1.33 引っ張り弾性率 (B/A) 1 18.40 101.25 1 18.13 43.79 52.82 87.85 20.90 108.38 可塑剤比率 (B/A) 1.33 1.33 1.33 1.33 1.33 1.33 1.33 1.33 層厚み比率 (B/A) 4 4 4 4 4 4 4 4 構成 層 12側のガラス (透明板)厚み mm 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 層 13側のガラス (透明板)厚み mm 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 積層体面密度 kg/m 13.3 13.3 13.3 13.3 13.3 13.3 13.3 13.3 性能 落球試験 0¾ MBH, m 5.0 4.5 4.5 5.8 5.0 4.5 5.6 5.3

10¾ MBH, m 7.3 7.0 7.0 7.5 フ.5 6.5 7.5 7.3

23°C MBH. m 8.3 8.5 8.3 7.8 8.0 8.0 7.8 8.0

30°C MBH, m 6.0 6.5 6.5 5.0 5.8 6.0 5.0 5.5

40°C MBH. m 5.0 5.5 5.5 4.5 4.5 5.3 4.5 4.8 パンメル値 層 12側 5 5 5 5 5 5 5 5 層 13側 5 5 5 5 5 5 5 5 評価 MBHブ□—ト'化 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇

MBH最高点 MBH m 8.3 8.5 8.3 7.8 8.0 8.0 7.8 8.0

+40°C剥離

耐衝撃試験 量 g 1.9 2.0 1.8 1.9 1.7 1.8 1.8 1.9 (鋼球落下面と反対側の剥離量) - 20¾剥離量 g 1.9 2.0 1.6 1.5 2.0 1.9 1.8 1.7 評価 〇 O 〇 〇 〇 〇 〇 〇 総合評価 〇 O 〇 〇 〇 〇 〇 〇

«1 層 12側から落球試験 ·性能評価を実施した結果。

層 13側から落球試験 ·性能評価を実施した結果。

MBHプロ一ド化の評価では, 0~40¾の MBHが全て 4m以上であるときを〇とした。

総合評価では、 MBHプロ一ド化と剥離量が共に〇であるときを Oとした。

比較例

1 2 3 4 5 6 7 8 比率 ユニットユニット (X)

剪断貯蔵弾性率 (10Hz、B/A) 2.96 3.1 1 0.84 0.01 損失正接ピ-ク温度差 (10Hz、 Tg(B)-Tg(A)) 。C 6.06 12.95 -0.01 -30.00 弓 Iき裂き強度 (B/A) 1.31 1.79 1.19 0.08 破断 Iネルキ' -(B/ A) 1.15 1.78 1.22 0.22 最大点応力 (B/A) 1.06 0.96 0.97 0.1 1 引っ張リ弾性率 (B/A) 1.3 28.1 1.0 0.3 可塑剤比率 (B/A) 1.2 1.6 1.0 0.6 層 15み比率 (B/A) 4 2 4 0.33 構成 層 12側のガラス (透明板)厚み mm 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 1.8 層 13側のガラス (透明板)厚み mm 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 1.8 積層体面密度 kg/m2 13.3 13.3 13.3 13.3 13.3 13.3 13.3 9.8 性能 落球試験 0¾ MBH. m 6.1 2.9 1.8 3.3 6.4 3.6 6.2 6.0

10¾ MBH. m 6.1 6.4 5.1 4.6 5.9 4.9 5.7 6.5

23¾ MBH、m 6.1 7 4 7.6 6.8 6.9 6.9 5.7 5.8

30°C MBH、m 4.1 7.4 7.6 6.1 7.4 6.4 3.7 5.0

40°C MBH, m 2.6 6.9 8.1 4.1 3.9 4.4 2.7 3.0 パンメル値 屠 12側 5 5 5 5 5 5 5 5 層 13側 5 5 5 5 5 5 5 5 評価 MBHブロード化 X X X X X X X X

高点 MBH m 6.1 7.4 8.1 6.8 7.4 6.9 6.2 6.5

+40¾剥離量 S 1.9 2.0 2.0 2.1 2.0 2.0 2.0 1.9 耐衝 S試験

(鋼球落下面と反対側の剥雜量) -20¾剥離量 ε 2.0 2.0 2.0 1.9 1.9 2.0 2.0 2.0 評価 〇 〇 〇 Ο Ο 〇 〇 〇 総合評価 X X X X X X X MBHフロード化の評価では、 0~40°Cの MBHが全て 4m以上であるときを Oとした。

※総合評価では、 MBHブロード化と剥離量が共に Oであるときを Oとした。