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1. (WO2006035500) データ記憶システムおよびメモリカード
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明 細書

データ記憶システムおよびメモリカード

技術分野

[0001] 本発明は、データ記憶システムおよびメモリカードに関し、特に、メモリカードを代表 とするストレージ機器とこれに対してデータを読み書きするイニシエータとを含めたデ ータ記憶システムに適用して有効な技術に関するものである。

背景技術

[0002] 本発明者が検討したところによれば、データ記憶システムの技術に関しては、以下 のような技術が考えられる。

[0003] 例えば、 SD (Secure Digital)メモリカードやメモリースティック(登録商標)などの 各種メモリカード規格、 USB (Universal Serial Bus)や IEEE (the Institute o f Electrical and Electronics Engineers) 1394などのネットワーク型の通信形 態をとるシリアルバス規格、及び ATA (AT Attachment)や SCSI (Small Comp uter System Interface)などのストレージ関連規格では、バス上のデータ転送は 、特に最適化されな、生のデータを用いて行われる。

[0004] すなわち、例えば図 6に示すようなデータ転送となる。図 6は、本発明の前提として 検討した従来技術のデータ記憶システムにお、て、そのデータ転送方式の一例を説 明する図であり、(a)はシステム構成の簡略図、(b)は動作フロー図である。図 6では 、データ送信側をイニシエータ 60、受信側をターゲット 61とし、イニシエータ 60が、タ 一ゲット 61の 5A' h (16進数で「5A」、以降同様の表記を用いる)の値を持つメモリ空 間の N番地 (Nは 0以上の整数)に 1バイトのデータ A ( = 5B' h)を書き込む場合を例 としている。この場合、下記(1)一(6)のような処理が行われる。

[0005] (1)イニシエータ 60は、ターゲット 61に書き込み先頭アドレス(=N)と書き込みサイ ズ(= 1バイト)を設定し、ライトコマンドを送信する。

[0006] (2)ターゲット 61は、イニシエータ 60からライトコマンドを受信すると、その内容を解 祈し、書き込みアドレスとサイズを抽出する。

[0007] (3)抽出後、ターゲット 61は、イニシエータ 60からのデータ受信の準備をする。

[0008] (4)イニシエータ 60は、ターゲット 61に生のデータ A ( = 5B,h)を送信する。

[0009] (5)ターゲット 61は、イニシエータ 60からデータ Aを受信する。

[0010] (6)ターゲット 61は、自身の対応するメモリ空間(ここでは N番地からの 1バイト分)を データ Aに更新する。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0011] ところで、前記のようなデータ記憶システムの技術について、本発明者が検討した 結果、以下のようなことが明らかとなった。

[0012] 例えば、図 6で述べたようなデータ転送方式においては、イニシエータとターゲット との間で生のデータが転送されるため、特に、対応するアドレスのデータ内容の変化 が転送前と転送後で少ない場合に、例えば、以下のような問題が発生する。

[0013] (1)ターゲット側で、受信データを自身のメモリやレジスタに書き込み更新する場合 、全て上書きを行うと電力と時間を無駄に消費する。また、データバスにおいて、 Ή' および' L'の論理信号が高頻度で変化するため、ノイズや無駄な電力が発生する。

[0014] (2)そこで、ターゲット側で、更新するビットのみに着目してデータ更新を行う方法が 考えられるが、その更新するビットの検出に手間を要す。すなわち、データ更新は、 更新が必要なビットのみを反転する方法を用いると効率が向上する。しかし、その方 法を適用した場合、生データを基に反転するビットを検出する際に、更新前のメモリ の内容と生データの内容を比較する必要があり効率が低下する。

[0015] (3)一般に、メモリへのアクセスは、デバイスドライバなどのシステムソフトウェアで行 う場合が多い。システムソフトウェアは、アセンブラ言語や C言語などビット演算に適し た言語で作成されるので、生データを扱うのは効率が良くない。

[0016] そこで、本発明の目的は、データを記憶する際の時間的な効率を向上させることが 可能なデータ記憶システムおよびメモリカードを提供することにある。

[0017] また、本発明の他の目的は、データを記憶する際に省電力化を可能にするデータ 記憶システムおよびメモリカードを提供することにある。

[0018] 本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添 付図面から明らかになるであろう。

課題を解決するための手段

[0019] 本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、 次のとおりである。

[0020] 本発明によるデータ記憶システムは、データの反転が必要な場合とデータの保持 が必要な場合とでそれぞれ異なる信号レベルを備えた第 1データを送信するィ-シ エータと、予め第 2データが記憶され、第 1データを受信し、第 1データの前記信号レ ベルに基づいて第 2データを反転または保持することで第 2データを更新するターゲ ットとを有するものである。

[0021] すなわち、ターゲットのメモリ等を更新する際に、従来技術のようにターゲットに向け て生データを送信することで更新を行うのではなぐターゲットのメモリ等に既に記憶 されて、るデータを反転するか否かの情報を送信することで更新を行う。これによつ て、ターゲットのメモリ等において、例えば、 'H'データを 'H'データに、または' L'デ ータを' L'データに上書き更新するような処理を低減でき、書き込み時間の効率化や 書き込み電力の効率ィ匕を図ることが可能になる。

[0022] ここで、前記ターゲットとしては、例えば、ストレージ機器などが挙げられる。

[0023] また、本発明によるデータ記憶システムは、データを送信するイニシエータと、前記 送信したデータを受信するターゲットとを有するものである。そして、イニシエータは、 ターゲットに記憶されている複数ビットの第 2データに対して、反転が必要となるビット と反転が不必要となるビットをそれぞれ第 1の信号レベルと第 2の信号レベルに対応 させた複数ビットの第 1データを形成し、この複数ビットの第 1データを前記ターゲット に向けて送信するものとなっている。一方、ターゲットは、複数ビットの第 1データを受 信し、この受信した複数ビットの第 1データの中から第 1の信号レベルに該当するビッ トを検出し、複数ビットの第 2データに対して、当該検出したビットに対応するビットの データを反転することで第 2データの記憶を更新するものとなっている。

[0024] すなわち、イニシエータ力ターゲットのメモリ等に向けて、例えば、 1バイトのデー タを書き込むような場合、その 1バイト中の 8ビットの中で第 1の信号レベルとなってい るビットがあった場合に、そのビットに対応するメモリ等内のビットのデータを反転し、 メモリ等のデータの更新を行う。

[0025] ここで、前記ターゲットでは、例えば、ターゲットが備えたコンピュータを用いてシス テムソフトウェアの処理が行われ、このシステムソフトウェアの処理は、複数ビットの第 1データに対し、それぞれのビットの信号レベルを判定するステップと、この判定した ビットの信号レベルが第 1の信号レベルであった場合に限り、複数ビットの第 2データ の中から当該判定したビットに対応するビットのデータを読み出し、この読み出したデ ータを反転して書き戻しを行うステップとを含むものとなっている。

[0026] すなわち、デバイスドライバ等のシステムソフトウェアの処理によって、ターゲットで 受信したデータの信号レベルを判定して、この判定結果に基づ!、てメモリ等への書き 込みを制御する機能を実現させる。

[0027] また、本発明によるメモリカードは、イニシエータから、書き込みアドレスを含むコマ ンドと、データの反転または保持に対応してそれぞれ異なる信号レベルが割り当てら れたデータとが入力された際に、前記書き込みアドレスに記憶されているデータを、 前記入力されたデータの信号レベルに基づ、て反転または保持することで、前記書 き込みアドレスに記憶されているデータの更新を行うものである。

[0028] ここで、メモリカードとしては、例えば、 SDメモリカードまたは MMCカードなどが挙 げられる。この場合、前記コマンドとして、このようなメモリカードが一般的に備えてい るブロックまたは複数ブロックへの書き込みコマンドと同様なプロトコルを用いて、新た にブロックまたは複数ブロックへの書き込みコマンドを設けるとよい。

発明の効果

[0029] 本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に 説明すれば以下のとおりである。

[0030] イニシエータ力ターゲットに向けて、ターゲットのメモリ等のデータを反転する場合 と保持する場合とでそれぞれ異なる信号レベルを備えたデータを転送することで、デ ータを記憶する際の時間的な効率を向上させることが可能になる。さらに、データを 記憶する際に省電力化を図ることが可能になる。

図面の簡単な説明

[0031] [図 1]本発明の一実施の形態によるデータ記憶システムにおいて、その構成の一例 を示すシステム概略図である。

[図 2]本発明の一実施の形態によるデータ記憶システムにおいて、イニシエータとタ 一ゲットとの間のデータ転送方式を従来技術と比較して説明するための概念図であ る。

[図 3]本発明の一実施の形態によるデータ記憶システムにおいて、その動作の一例 を示す図であり、(a)はシステム構成の簡略図、(b)は動作フロー図である。

[図 4]本発明の一実施の形態によるデータ記憶システムにおいて、従来技術のデー タ転送方式を用いた場合と本発明のデータ転送方式を用いた場合とで、ターゲットの システムソフトウェア処理を対比する図であり、 (a)は従来技術を用いた場合の処理 フローの一例、(b)は本発明を用いた場合の処理フローの一例である。

[図 5]本発明の一実施の形態のデータ記憶システムにおいて、ターゲットにメモリカー ドを用いる場合に定義されるメモリカードのコマンド仕様の一例を示す説明図であり、

(a)は、 CMD60の仕様例、(b)は、 CMD61の仕様例を示すものである。

[図 6]本発明の前提として検討した従来技術のデータ記憶システムにお、て、そのデ ータ転送方式の一例を説明する図であり、(a)はシステム構成の簡略図、(b)は動作 フロー図である。

発明を実施するための最良の形態

[0032] 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態 を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、そ の繰り返しの説明は省略する。

[0033] 図 1は、本発明の一実施の形態によるデータ記憶システムにおいて、その構成の一 例を示すシステム概略図である。図 1に示すデータ記憶システムは、データを送信す るイニシエータ 10と、データを受信するターゲット 11から構成され、イニシエータ 10と ターゲット 11との間が通信ネットワーク 12で接続されて、る。イニシエータ 10および ターゲット 11としては、例えば、メモリカードホスト機器、 USB機器、または IEEE139 4機器などが挙げられる。

[0034] イニシエータ 10およびターゲット 11は、それぞれ同様な構成となっており、例えば、 アプリケーション 13aと、ファイルシステム 13bと、デバイスドライバ 13cと、インタフエ一 スコントローラ 13dと、メモリおよび/またはレジスタ等を備えた記憶部 13eとを含むも のとなつている。

[0035] アプリケーション 13aは、例えば、フォルダやファイルの操作を行う機能を備えたェ クスプローラや、音楽データの再生機能等を備えたオーディオプレーヤーなどと、つ たソフトウェアである。ファイルシステム 13bは、例えば、アプリケーション 13aによって 処理が可能なように、デバイスドライバ 13cを介して入出力したデータをファイルに変 換するシステムソフトウェアである。具体例としては、 FAT16や FAT32などの FAT( File Allocation Table)準拠のもの等が挙げられる。デバイスドライバ 13cは、イン タフエースコントローラ 13dの制御や、トランザクションおよびコマンドシーケンスの管 理などを行うソフトウェアである。

[0036] なお、図 1には示していないが、イニシエータ 10およびターゲット 11は、例えば、マ イク口プロセッサ等のコンピュータを備えており、これによつて前述したようなソフトゥェ ァが実行される。また、前述したようなソフトウェアは、イニシエータ 10およびターゲッ ト 11が PC (Personal Computer)等の場合、ファイルシステムを含む OSと、アプリ ケーシヨンと、デバイスドライバとヽつた構成でもよヽ。

[0037] インタフェースコントローラ 13dは、イニシエータ 10とターゲット 11との間を接続した 通信ネットワーク 12を介して、コマンド送信、レスポンス受信、データ送受信などを行 うハードウェアである。通信ネットワーク 12は、例えば、メモリカードへの配線ライン、 USBケーブル、 IEEE1394ケーブルなどが挙げられ、通信ネットワーク 12上では、 電気的信号によりデータ転送が行われる。記憶部 13eのメモリは、例えば、ファイル やシステムに必要なデータが格納され、レジスタは、例えば、機器の動作制御など特 定の用途等に使用される。

[0038] また、イニシエータ 10とターゲット 11との間のデータ転送は、必ずしも有線の通信 ネットワークを用いて行う必要はなぐ例えば、インタフェースコントローラ 13dを無線 コントローラとして、無線によるデータ転送であってもよ、。

[0039] このようなシステム構成において、本発明の特徴は、デバイスドライバ 13cおよびィ ンタフェースコントローラ 13dに新たな機能を持たせることで、図 2に示すような新たな データ転送方式に対応することにある。図 2は、本発明の一実施の形態によるデータ 記憶システムにおいて、イニシエータとターゲットとの間のデータ転送方式を従来技

術と比較して説明するための概念図である。

[0040] 図 2においては、例えば、ターゲット側のメモリ内容を 5A' hとして、イニシエータか らターゲットに向けたデータ転送により、当該メモリ内容を 5B' hに更新する場合を想 定している。まず、従来技術においては、イニシエータ力もターゲットに向けて生のデ ータである 5B, M 2進数で「01011011」)が転送され、イニシエータ側のメモリ内容 力 B' hに上書き格納される。

[0041] 一方、本発明においては、イニシエータ力もターゲットに向けて、各ビット毎の更新 有無を示すデータが転送される。すなわち、図 2において、更新有りのビットに' 1 ' ( ' H,レベル)を、更新無しのビットに' 0,('L,レベル)を設定した場合、最後のビットの みが更新有りとなるので 01 ' hというデータを転送している。そして、ターゲット側は、 0 l ' hのデータを受けて、自身のメモリ内容のデータの中力更新有りのビットに該当 するビット(ここでは最後のビット)のデータを反転して再格納する。

[0042] 通常、 SDメモリカード、メモリースティックなどに対する各種メモリカード規格、 USB 、 IEEE1394などネットワーク型の通信形態をとるシリアルバス規格、及び ATAや S CSIなどのストレージ規格では、データはメモリやレジスタに割り当てられたアドレスと 1対 1に対応付けられる。また、メモリやレジスタへのアクセスは、ビットマップイメージ で処理される。

[0043] そこで、データをビットマップイメージで考え、データ転送により更新する(反転する )ビットを' 1,に、そのままの値を保持するビットを' 0,となるように変更する。そして、タ 一ゲットに対して、更新する(反転する)ビット情報を持つデータを転送する。これによ つて、データ内容の変更が少ない場合には、メモリやレジスタの値のビット単位での 更新が容易となり、データ更新の効率ィ匕などを図ることが可能になる。すなわち、具 体的には、例えば次のような効果を得ることができる。

[0044] (1)受信データを自身のメモリやレジスタに書き込み更新する場合、更新が必要な ビットの検出が容易かつ効率的になり高速に処理できる。更に、書き込み更新に際し 、更新が必要なビットのみに書き込みを行えばよい。したがって、例えば更新が必要 なビットが少な!/、状況にお!、ては、全てのビットを上書き更新する場合に比べて書き 込み時間を短縮でき、書き込みに伴う電力も節約できる。

[0045] (2)データバスにおいて、論理信号が変化する頻度を低くできるため、ノイズや無 駄な電力の発生を抑えられる。

[0046] (3)ビット演算に適したデータを受信するため、システムソフトウェアでの処理を効 率的に行える。

[0047] (4)受信データを書き込み更新する時間が短縮され、この時間を製品の他機能 (マ ルチメディアデータのデコード等)に割り当てることができる。

[0048] (5)イニシエータとターゲットを含むシステム全体として、省電力化を図ることが可能 になる。また、システムの開発期間(特に、ソフトウェア)が短縮できる。

[0049] なお、このような効果は、転送するデータ内で更新する箇所が少ないほど大きくなる 。一般に、文章などを更新し保存する場合は、更新する部分は少ない。それゆえ、 U SBフラッシュメモリ、 ATA接続などのハードディスクといったデータの保存を目的とし たストレージ機器などに適用して特に有益なものとなる。

[0050] また、これに限らず、本発明は、転送するデータとメモリ Zレジスタの対応するァドレ スが 1対 1に対応付けられる製品全てに適用可能である。特に、ファイルシステムのシ ステム領域の更新は、セクタ単位(512バイト等)で行われ、更新する部分は 2— 3バ イト程度とわずかであり、また、前述した 1対 1の対応関係を備えている。したがって、 このようなファイルシステムを持つ製品に適用した場合に効果が大きくなる。

[0051] つぎに、これまでに説明したようなデータ転送方式を用いたデータ記憶システム全 体としての動作の一例を図 3を用いて説明する。図 3は、本発明の一実施の形態によ るデータ記憶システムにおいて、その動作の一例を示す図であり、(a)はシステム構 成の簡略図、(b)は動作フロー図である。

[0052] 図 3 (a) , (b)においては、イニシエータ 30力ターゲット 31における 5A,hの値を持 つメモリ空間の N番地(Nは 0以上の整数)に 1バイトのデータ A ( = 5B' h)を書き込む 場合を想定している。以下、図 3 (b)中の番号に対応させて動作の説明を行う。

[0053] (1)イニシエータ 30は、ターゲット 31に対して、書き込み先頭アドレス(=N)と書き 込みサイズ( = 1)を設定し、ライトコマンドを送信する。

[0054] (2)ターゲット 31は、イニシエータ 30からライトコマンドを受信すると、その内容を解 祈し、書き込みアドレスとサイズを抽出する。

[0055] (3)抽出後、ターゲット 31は、イニシエータ 30からのデータ受信準備をする。

[0056] (4)イニシエータ 30は、ターゲット 31に対して、更新が必要なビットの情報を持った データ A' ( = 01 ' M 2進数で「00000001」))を送信する。この場合、生データ A(= 5B' h (2進数で「01011011」))を転送する場合と比べてデータの変化( '0'→ ' 1 ' または ' 1,→ ' 0,)が少な!/、ので、データバスのノイズが抑えられる。

[0057] (5)ターゲット 31は、イニシエータ 30からデータ A,を受信する。

[0058] (6)ターゲット 31は、自身の対応するメモリをデータ Aに更新する。このデータ更新 に際しては、更新が必要なビットのみをデータ反転する方法が用いられる力データ A'自体に更新が必要なビットの情報が備わって、るので容易にこの更新方法を用 いることが可能になる。

[0059] すなわち、本発明のデータ転送方式を用いることで、このような更新方法に伴うター ゲット側のシステムソフトウェア処理等力図 4に示すように容易かつ効率的なものと なる。図 4は、本発明の一実施の形態によるデータ記憶システムにおいて、従来技術 のデータ転送方式を用ヽた場合と本発明のデータ転送方式を用ヽた場合とで、ター ゲットのシステムソフトウェア処理を対比する図であり、 (a)は従来技術を用いた場合 の処理フローの一例、(b)は本発明を用いた場合の処理フローの一例である。

[0060] なお、ここでは、ターゲット 31の N番地の内容(=データ N)を更新する場合を例とし て説明する。まず、従来技術においては、例えば図 4 (a)に示すような処理フローとな り、以下のような処理が行われる。

[0061] S401aにおいて、ターゲット 31がデータ Aを受信する。そして S402aに移行する。

[0062] S402aにおいて、 N番地のデータ更新のため、ターゲット 31のメモリよりデータ Nを 取り出す。そして S403aに移行する。

[0063] S403a〖こお!/、て、ビット取り出し用カウンタを初期化する。そして S404aに移行する

[0064] S404aにお!/、て、データ Aの Iビット目を取り出し、それを A[I]とする。そして S405 aに移行する。

[0065] S405aにおいて、データ Nの Iビット目を取り出し、それを N[I]とする。そして S406 aに移行する。

[0066] S406aにおいて、 N [I]と A[I]が互いに異なっているかを比較する。異なっている 場合は、 S407aに移行し、そうでない場合は、 S408aへ移行する。

[0067] S407aにおいて、比較の結果互いに異なっていれば、ターゲットのメモリにおける

N番地の Iビット目に該当するデータを反転する。そして S408aに移行する。

[0068] S408aにおいて、ビット取り出し用カウンタが有効力否かを判定する。有効ならば S

409aに移行し、そうでない場合は終了する。

[0069] S409aにおいて、ビット取り出し用カウンタが有効であれば、それを 1増やす。そし て、 S404a〖こ移行し、処理を繰り返す。

[0070] 一方、本発明においては、例えば図 4 (b)に示すような処理フローとなり、以下のよ うな処理が行われる。

[0071] S401bにおいて、ターゲット 31はデータ A,を受信する。そして、 S403bに移行す る。

[0072] S403bにおいて、ビット取り出し用カウンタを初期化する。そして、 S404bに移行す る。

[0073] S404bにおいて、データ A,の Iビット目を取り出し、それを A, [I]とする。そして、 S4 06bに移行する。

[0074] S406bにおいて、 A' [I]が' 1,であるか否かを判定する。そうである場合は S407b に移行し、そうでない場合は S408bに移行する。

[0075] S407bにおいて、判定の結果' 1,であれば、ターゲット 31のメモリにおける N番地 の Iビット目に該当するデータを反転する。そして、 S408bに移行する。

[0076] S408bにおいて、ビット取り出し用カウンタが有効力否力判定する。有効である場 合は S409bに移行し、そうでない場合は終了する。

[0077] S409bにおいて、ビット取り出し用カウンタが有効であれば、それを 1増やす。そし て、 S404b〖こ移行し、処理を繰り返す。

[0078] このように、本発明のデータ転送方式を用いることで、従来技術と比較して、 S402a のデータ Nを取り出す処理と S405aのデータ Nの Iビット目を取り出す処理を省略す ることができる。これによつて、システムソフトウェアの処理およびこのソフトウェア処理 に伴うハードウェア処理が容易かつ効率的となる。

[0079] つぎに、これまでに述べたようなデータ転送方式を、例えば、 SDメモリカードまたは MMC (MultiMediaCard (登録商標) )カードと!/、つたメモリカードをターゲットとする カードシステムへ適用する例を説明する。

[0080] SDメモリカード規格または MMCカード規格では、ブロックへの書き込みコマンドと して CMD24 (= WRITE— BLOCK)、複数ブロックへの書き込みコマンドとして CM D25 (=WRITE— MULTIPLE— BLOCK)が定義されている。そこで、本発明の データ転送方式を適用した書き込みコマンドとして、 SDメモリカード規格または MM Cカード規格で予約されているコマンドを使用する。

[0081] つまり、ブロックへの書き込みコマンドとして、例えば、 CMD60 ( = DIFFERENTI AL— WRITE— BLOCK)を、複数ブロックへの書き込みコマンドとして、例えば、 C MD61 (DIFFERENTIAL— WRITE— MULTIPLE— BLOCK)を定義する。 C MD60と CMD61を使用したイニシエータおよびターゲット間の書き込み命令プロト コルは、それぞれ CMD24と CMD25と全く同様とし、データ内容だけをビット反転情 報を持つものに変更する。すなわち、 CMD60と CMD61のコマンドフォーマットは、 それぞれ図 5 (a) , (b)のようになる。

[0082] 図 5 (a) , (b)は、本発明の一実施の形態のデータ記憶システムにおいて、ターゲッ トにメモリカードを用いる場合に定義されるメモリカードのコマンド仕様の一例を示す 説明図であり、(a)は、 CMD60の仕様例、(b)は、 CMD61の仕様例を示すもので ある。

[0083] CMD60は、図 5 (a)に示すように、 adtc (addressed (point— to— point) data tra nsfer commands)タイプのコマンドとなっている。このタイプでは、 CMDラインから 指定された特定のメモリカードに対してコマンドが発行され、この特定のメモリカード がレスポンスを返した後に、 DATラインを通してメモリカードに向けたデータ転送が行 われる。このデータ転送により、メモリカードにおいては、 CMD60の発行時に引数で 指定したアドレスから、 SET— BLOCKLENコマンドにより指定したブロックサイズ分 のデータ書き込みが行われる。そして、メモリカードに向けて転送されるデータは、こ れまでに説明したようなビット反転情報を持つデータである。

[0084] 一方、 CMD61は、図 5 (b)に示すように、 CMD60と同様に adtcタイプのコマンドと

なっている。そして、ホストからメモリカードに向けたデータ転送により、メモリカードに おいては、 CMD61の発行時に引数で指定したアドレスから、連続してデータ書き込 みが行われ、 STOP— TRANSMISSIONコマンドにより停止するまで複数ブロック に書き込みが行われる。そして、メモリカードに向けて転送されるデータは、これまで に説明したようなビット反転情報を持つデータである。

[0085] このように、 SDメモリカードおよび MMCカードといったメモリカードに新たなコマン ドを定義し、メモリカード内に、当該コマンドに対応するための機能としてコマンド判定 機能や前述したようなビット反転情報を処理する機能等を設けることで、メモリカード のデータ転送効率を向上させることが可能となる。

[0086] 以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが 、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなぐその要旨を逸脱しない範囲 で種々変更可能であることは、うまでもな!/、。

産業上の利用可能性

[0087] 本発明のデータ記憶システムおよびメモリカードは、 SDメモリカードおよびメモリー スティックなどの各種メモリカードや、 USBフラッシュメモリなどと!/、つたシリアル転送 のストレージ機器を含むデータ記憶システムに適用して特に有益なものである。また 、これらに限らず、 ATA接続などのハードディスクや、 SDオーディオなどのメモリ力 ードホスト機器、 IEEE 1394で接続された DVDドライブと、つた各種ストレージ機器 や、更に、ストレージ機器に限らず記憶媒体を備えアドレスとデータが 1対 1で割り当 てられた様々な機器を含むデータ記憶システムに対して広く適用可能である。