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1. WO2005034913 - 新規液剤組成物

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[ JA ]
明 細書

新規液剤組成物

技術分野

[0001] 本発明は、保存安定性に優れ、長期間保存しても水不溶性物質 (沈殿物、滓等)が 生じない脂溶性物質を含む新規液剤組成物に関する。

背景技術

[0002] 脂溶性物質は、一般に、水に対して難溶性であり、初め水中に均一に分散されて いたとしても経時分離し易いため、該脂溶性物質を経時分離等させることなぐ安定 な状態で内服液剤、注射剤、化粧品等に配合させる技術が従来より数多く提案され ている。これらの提案の中でも、トコフエロールに関する提案が特に多ぐ例えば、前 記トコフエロール、硬化ヒマシ油ポリオキシエチレン誘導体及びポリグリセリン脂肪酸 エステルの 3成分力もなる可溶ィ匕液が提案されている(例えば、特許文献 1参照)。ま た、前記トコフエロール、糖類、糖アルコール類及びポリグリセリン不飽和脂肪酸エス テルの 4成分力もなる可溶ィ匕組成物が提案されている(例えば、特許文献 2参照)。ま た、前記トコフエロール、水、多価アルコール及び前記ポリグリセリン脂肪酸エステル の 4成分力なる可溶ィ匕液が提案されている(例えば、特許文献 3参照)。更に、前記 トコフエロール、前記糖類、前記糖アルコール類及び前記ポリグリセリン脂肪酸エステ ルの 4成分カゝらなる可溶ィ匕組成物が提案されている(例えば、特許文献 4参照)。

[0003] し力しながら、これらの提案の場合、前記トコフエロールに対して極めて多量の各種 添加剤を添カ卩しなければならな、ため、前記添加剤の摂取量を少量にする傾向にあ る昨今の消費者のニーズに合致せず、また、沈殿物及び滓の発生を完全に防止す ることができないという問題がある。また、前記添加剤に特有の不快な味が強く感じら れ、前記内服用液剤として好ましくな、と、う問題がある。

[0004] 一方、これらの提案とは別に、前記添加剤としてショ糖脂肪酸エステルを含有する 前記可溶ィ匕液剤についても提案されている。例えば、前記ショ糖脂肪酸エステルで 乳化及び分散する系に、レシチン及び前記ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有させ る着色製剤の製法が提案されている (例えば、特許文献 5参照)。しかしながら、この 場合、経時的に沈殿物及び滓の析出が防止されるという効果については何ら開示さ れていない。

また、前記トコフエロールと、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル又は前記ショ糖脂肪 酸エステル等と、多価アルコールと、水とを含有させる脂溶性物質水性液剤が提案さ せている(例えば、特許文献 6参照)。更に、前記トコフエロール、ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル及び前記ショ糖脂肪酸エステルの 4成分 力もなる前記可溶ィ匕液剤が提案されている(例えば、特許文献 7参照)。しかしながら 、これらの場合、必ずしも前記ショ糖脂肪酸エステルを必須成分としたものではなぐ し力も経時的に沈殿物及び滓の析出が防止されるという効果については何ら開示さ れていない。

[0005] 他方、酢酸トコフエロール、前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、前記ポリダリセリ ン脂肪酸エステル、前記ショ糖脂肪酸エステル及びグリセリンの 5成分を含む内服液 が提案されている(例えば、特許文献 8参照)。しかし、ここでは、二価の鉄イオン由来 の鲭味を抑制し、良好な服用性を得ることを目的として!、るに過ぎな、ヽ。

[0006] 前記ショ糖脂肪酸エステルを必須成分とした上で、更にその他の成分を最適化す ることにより長期間保存した場合であっても前記沈殿物及び滓の析出を極めて効果 的に抑制し、安定性、透明性等に優れ、医薬品、化粧品、飲食品等に好適な液剤組 成物は、未だ提供されていないのが現状であり、これらの開発が切に望まれている。

[0007] 特許文献 1 :特開昭 61— 5011号公報

特許文献 2 :特開昭 61— 234920号公報

特許文献 3:特開昭 62— 250941号公報

特許文献 4:特公平 6 - 36862号公報

特許文献 5:特開昭 58- 103325号公報

特許文献 6:特開 2000 - 212066号公報

特許文献 7:特開 2002— 80365号公報

特許文献 8:特開 2002— 80347号公報

発明の開示

[0008] 本発明は、従来における前記問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とす る。即ち、本発明は、前記ショ糖脂肪酸エステルを必須成分とし、更にその他の成分 を最適化することにより、長期間保存した場合であっても前記沈殿物及び滓の析出 を極めて効果的に抑制し、安定性、透明性等に優れ、医薬品、化粧品、飲食品等に 好適な液剤組成物を提供することを目的とする。

前記課題を解決するために発明者が鋭意検討した結果、以下の知見を得た。即ち 、ショ糖脂肪酸エステルと、トコフエロールと、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、ポリ グリセリン脂肪酸エステルと、多価アルコールと、水との 6成分としたときに初めて、長 期間保存した場合であっても前記トコフロールの析出が極めて効果的に抑制され、 安定性に優れるという驚くべき新知見である。

本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するため の手段としては、以下の通りである。即ち、

< 1 > 脂溶性物質と、ショ糖脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と 、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、多価アルコールと、水とを含有することを特徴とす る液剤組成物である。該 < 1 >に記載の液剤組成物においては、前記脂溶性物質と 、前記ショ糖脂肪酸エステルと、前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、前記ポリダリ セリン脂肪酸エステルと、前記多価アルコールと、前記水とを含有することにより、こ れら 6成分の相乗効果により、長期間保存した場合であっても前記沈殿物'滓の析出 が極めて効果的に抑制される。

< 2> 脂溶性物質が、ビタミン E類力選択される少なくとも 1種である前記く 1 > に記載の液剤組成物である。

< 3 > ビタミン E類が、 α—トコフエロール、 j8—トコフエロール、 γ—トコフエロール、 δ—トコフエロール、 α—トコトリェノール、—トコトリェノール、 Ύ—トコトリエノール、 δ -トコトリェノール及びこれらの誘導体から選択される前記 < 2>に記載の液剤組成 物である。

< 4 > 誘導体が、有機酸塩である前記く 3 >に記載の液剤組成物である。

< 5 > 有機酸塩が、酢酸塩、ニコチン酸塩及びコハク酸塩から選択される少なくと も 1種である前記く 4 >に記載の液剤組成物である。

< 6 > 脂溶性物質の含有量力 3— 15質量%である前記 < 1 >から < 5 >のいず

れかに記載の液剤組成物である。

< 7> ショ糖脂肪酸エステルにおける脂肪酸の炭素数力 10— 22である前記く 1 >から < 6 >の、ずれかに記載の液剤組成物である。

< 8 > ショ糖脂肪酸エステルが、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸 エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ォレイン酸エステル、ショ糖ラウリン酸ェ ステル、ショ糖べへニン酸エステル及びショ糖エル力酸エステル力選択される少な くとも 1種である前記 < 1 >から < 7 >の、ずれかに記載の液剤組成物である。

< 9 > 脂溶性物質に対するショ糖脂肪酸エステルの含有量が、 0. 3— 4質量%で ある前記 < 1 >から < 8 >のヽずれかに記載の液剤組成物である。

く 10 > ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油におけるエチレンオキサイドの付カ卩モル 数力 30— 80である前記く 1 >からく 9 >のいずれかに記載の液剤組成物である。 く 11 > 脂溶性物質に対するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量力 30— 100質量%である前記く 1 >からく 10 >のいずれかに記載の液剤組成物である。

< 12> ポリグリセリン脂肪酸エステルにおけるグリセリン縮合度が、 2— 10である 前記く 1 >からく 11 >のいずれかに記載の液剤組成物である。

< 13 > ポリグリセリン脂肪酸エステルにおける炭素数力 10— 22である前記く 1 >からく 12 >のいずれかに記載の液剤組成物である。

< 14> 脂溶性物質に対するポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量が、 10— 20 0質量%である前記く 1 >からく 13 >のいずれかに記載の液剤組成物である。

< 15 > 多価アルコール力グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、 プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、 1, 3—ブチレングリコール、エチレング リコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マンニトール及びキシリトールから選 択される少なくとも 1種である前記く 1 >からく 14 >のいずれかに記載の液剤組成 物である。

< 16 > 多価アルコールの含有量力 30— 80質量0 /0である前記 < 1 >からく 15 >の 、ずれかに記載の液剤組成物である。

< 17> 水不溶性物質 (沈殿物及び滓)の析出を抑制する前記く 1 >からく 16 > に記載の液剤組成物である。

< 18 > 前記く 1 >からく 17 >のいずれかに記載の液剤組成物の製造方法であ つて、脂溶性物質と、ショ糖脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、ポ リグリセリン脂肪酸エステルと、多価アルコールと、水とを少なくとも混合させることを特 徴とする液剤組成物の製造方法である。該< 18 >に記載の液剤組成物の製造方法 においては、前記脂溶性物質と、前記ショ糖脂肪酸エステルと、前記ポリオキシェチ レン硬化ヒマシ油と、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルと、前記多価アルコールと、 前記水とが混合され、前記液剤組成物が製造される。

< 19 > 前記く 1 >からく 17 >のいずれかに記載の液剤組成物を含有することを 特徴とする医薬品及びィ匕粧品並びに飲食品である。該医薬品及びィ匕粧品並びに飲 食品は、前記液剤組成物を含有することにより、長期間保存した場合であっても前記 沈殿物 ·滓の析出が極めて効果的に抑制され、安定性に優れる。このため、各種ドリ ンク剤等の内服用液剤として好適である。

< 20> 液剤組成物を、水、緩衝液及び水性液剤から選択される少なくとも 1種で 希釈してなる前記く 19 >に記載の医薬品及びィ匕粧品並びに飲食品である。

< 21 > 液剤組成物の含有量力 0. 001— 5質量0 /0である前記く 19 >からく 20 >のいずれかに記載の医薬品及びィ匕粧品並びに飲食品である。

< 22> 内服用液剤である前記く 19 >からく 21 >のいずれかに記載の医薬品 及び飲食品である。

[0010] 本発明によると、長期間保存した場合であっても前記沈殿物及び滓の析出を極め て効果的に抑制し、安定性、透明性等に優れ、医薬品、化粧品、飲食品等に好適な 液剤組成物を提供することができる。

発明を実施するための最良の形態

[0011] (液剤組成物)

本発明の液剤組成物は、脂溶性物質と、ショ糖脂肪酸エステルと、ポリオキシェチ レン硬化ヒマシ油と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、多価アルコールと、水と(以下、 これらを総称して「6成分」と称することがある)とを含有し、必要に応じてその他の成 分を含有してなる。

[0012] 脂溶性物質

前記脂溶性物質としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができ 、例えば、ビタミン A類、 β—力ロチン、ビタミン D類、ビタミン Ε類、ビタミン Κ類等の脂 溶性ビタミン;クロタミトン、テプレノンなどが挙げられる。これらは 1種単独で使用して もよいし、 2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ビタミン Α類、ビタミン D類、ビタ ミン E類、ビタミン K類が好ましぐビタミン E類がより好ましい。

[0013] 前記ビタミン E類としては、特に制限はなぐ天然物であってもよいし、合成品であつ てもよく、 f列えば、 α—トコフェローノレ、 j8—トコフェローノレ、 γ—トコフェローノレ、 δ—トコ フエロール、 α—トコトリエノール、—トコトリエノール、 Ύ—トコトリェノール、 δ—トコトリ ェノール、これらの誘導体、などが挙げられる。これらは、 dl体、 d体、 1体のいずれで あってもよいが、これらの中でも d体、 dl体が好ましぐ具体的には、 d α—トコフエ口 ール、 dl α—トコフエロールなどが挙げられる。これらは、 1種単独で使用してもよい し、 2種以上を併用してもよい。

[0014] 前記誘導体としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができるが、 例えば、有機酸塩などが好適に挙げられる。

前記有機酸塩としては、例えば、酢酸塩、ニコチン酸塩、コハク酸塩などが挙げら れ、具体的には、酢酸 d α—トコフエロール、酢酸 dl α—トコフエロールなどが挙げ られる。これらは、 1種単独で使用してもよいし、 2種以上を併用してもよい。

[0015] 前記ビタミン Α類としては、特に制限はなぐ天然物であってもよいし、合成品であつ てもよく、例えば、レチノール、レチナール、カロテン、レチノイド、などが挙げられる。

[0016] 前記ビタミン D類としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができ、 例えば、ビタミン D 1、ビタミン D2、ビタミン D 3などが挙げられる。

前記ビタミン κ類としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができ、 例えば、ビタミン K 1、ビタミン K 2、などが挙げられる。

[0017] 前記脂溶性物質の含有量としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択するこ とができる力例えば、 3— 15質量%が好ましぐ 5— 13質量%がより好ましい。

[0018] ショ糖脂肪酸エステル

前記ショ糖脂肪酸エステルの炭素数としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜 選択することができる力例えば、 10— 22力 S好ましく、 14一 18がより好ましい。

[0019] 前記ショ糖脂肪酸エステルとしては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択する ことができるが、例えば、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、 ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ォレイン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、シ ョ糖ベへニン酸エステル、ショ糖エル力酸エステル、などが挙げられる。また、これら は 1種単独で使用してもよく、 2種以上を併用してもょ、。

[0020] 前記ショ糖脂肪酸エステルの含有量としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜 選択することができるが、前記脂溶性物質に対して、例えば、 0. 3— 4質量%が好ま しく、 0. 5— 3. 5質量0 /0がより好ましい。

[0021] ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油

前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油におけるエチレンオキサイドの付加モル数とし ては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができる力例えば、 30— 80 が好ましぐ 40— 60がより好ましい。

[0022] 前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量としては、特に制限はなぐ目的に 応じて適宜選択することができるが、高い透明性を得る観点から、前記脂溶性物質に 対して、例えば、 30— 100質量%が好ましぐ 40— 80質量%がより好ましい。

[0023] ポリグリセリン脂肪酸エステル

前記ポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリン縮合度としては、特に制限はなぐ目 的に応じて適宜選択することができる力例えば、 2— 10が好ましい。

前記ポリグリセリン脂肪酸エステルの炭素数としては、特に制限はなぐ目的に応じ て適宜選択することができる力例えば、 10— 22力 S好ましく、 14一 18がより好ましい

前記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、飽和脂肪酸エステルであっても、不飽和脂 肪酸エステルであってもよぐ部分エステルでも、完全にエステルイ匕したものでもよい

[0024] 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選 択することができるが、例えば、モノステアリン酸ジグリセリル、モノォレイン酸ジグリセ リル、ジォレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸 ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノォレイン酸テトラグリセリル、トリス テアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタォレイン酸テト ラグリセリル、モノラウリン酸へキサグリセリル、モノミリスチン酸へキサグリセリル、モノ ステアリン酸へキサグリセリル、モノォレイン酸へキサグリセリル、トリステアリン酸へキ サグリセリル、テトラべヘン酸へキサグリセリル、ペンタステアリン酸へキサグリセリル、 ペンタォレイン酸へキサグリセリル、ポリリシノレイン酸へキサグリセリル、モノラウリン 酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モ ノイソステアリン酸デカグリセリル、モノォレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカ グリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリステ アリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリ ル、ペンタヒドロキシステアリン酸デカグリセリル、ペンタイソステリアン酸デカグリセリ ル、ペンタォレイン酸デカグリセリル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、へプタオレイ ン酸デカグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセ リル、デカオレイン酸デカグリセリル、などが挙げられる。また、これらは 1種単独で使 用してもよいし、 2種以上を併用してもよい。

[0025] 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量としては、特に制限はなぐ目的に応じ て適宜選択することができ、例えば、 10— 200質量%が好ましぐ 30— 50質量%が より好まし、。

[0026] 多価アルコール

前記多価アルコールとしては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することが でき、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコ ール、ジプロピレングリコール、 1, 3—ブチレングリコール、エチレングリコーノレ、ポリエ チレングリコール、ソルビトール、マン-トール、キシリトール、などが挙げられる。これ らは、 1種単独で使用してもよいし、 2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ダリ セリンが好ましい。

[0027] 前記多価アルコールの含有量としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択 することができ、例えば、 30— 80質量%が好ましぐ 40— 60質量%がより好ましい。

[0028] その他の成分

前記その他の成分としては、特に制限はなぐ公知の添加剤等の中から適宜選択

することができるが、例えば、流動パラフィン、脂質、植物油などが挙げられる。

前記脂質としては、例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ォクチルデシルトリグリセリド などが挙げられる。

前記植物油としては、例えば、ナタネ油、ォリーブ油、大豆油、ゴマ油、コーン油、 などが挙げられる。

[0029] 本発明の前記液剤組成物は、前記ショ糖脂肪酸エステルを必須成分とした上で、 更に、前記脂溶性物質と、前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と、前記ポリダリセリ ン脂肪酸エステルと、前記多価アルコールと、前記水とを含有させることにより、長期 間保存した場合であっても前記沈殿物及び滓の析出を極めて効果的に抑制すること ができる点で有利である。このような効果は、前記 6成分とした場合にのみ達成され、 特に前記ショ糖脂肪酸エステルを含有させることにより効果的に達成されるものであ り、従来技術では達成し得な力つた極めて驚くべき効果である。本発明の前記液剤 組成物は、前記水不溶性物質 (沈殿物及び滓)の析出を抑制することにより、安定性 に優れる。

[0030] このため、本発明の前記液剤組成物は、例えば、(1)ドリンク剤、液剤、シロップ剤、 含漱剤、エリキシル剤、洗口液等の医薬品及び医薬部外品の液剤、(2)ローション 剤、点鼻剤、点耳剤、経膣剤、経腸剤、エアゾル剤、チンキ剤、軟膏剤、液剤、ゼリー 剤、注射剤等の医薬品及び医薬部外品、又は化粧品配合剤、(3)通常の賦形剤を カロえて、錠剤、チユアブル剤、顆粒剤、カプセル剤等の固形製剤、(4)清涼飲料水、 炭酸飲料、乳飲料、果実飲料、スポーツドリンク等の飲料;菓子、パン類、ハム、ベー コン、ソーセージ等の食肉加工製品;マーガリン等の油脂加工製品;こんぶ、素干品 、煮干品等の水産加工品、ちくわ、力まぼこ等の水産ねり製品;麵類、食酢、みそ、し ようゆ等の発酵食品;さとう、はちみつ、でんぷん等の糖類;冷蔵及び冷凍食品、半調 理及び調理済食品、酒類、アイスクリーム類、経腸栄養食品、健康食品、特定保険 用食品等の食品、(5)香水、オーデコロン、浴用剤、制汗剤、歯磨剤、洗口液、化粧 水、乳液、クリーム等の基礎ィ匕粧品、石鹼、皮膚洗浄料、毛髪用化粧品、ボディケア 製品等の化粧品、(6)家畜用飼料、水産用飼料、ペットフード、などに好適に使用す ることがでさる。

[0031] 前記医薬品及び化粧品並びに飲食品における前記液剤組成物の含有量としては 、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができ、例えば、 0. 001— 5質量 %が好ましい。

[0032] (液剤組成物及び医薬品、化粧品、飲食品の製造方法)

本発明の液剤組成物の製造方法は、脂溶性物質と、ショ糖脂肪酸エステルと、ポリ ォキシエチレン硬化ヒマシ油と、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、多価アルコールと、 水とを少なくとも混合させる。なお、前記脂溶性物質、前記ショ糖脂肪酸エステル、前 記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル及び前記多 価アルコールは、上述の通りである。

[0033] 前記混合は、例えば、前記脂溶性成分 (前記酢酸トコフエロール、前記中鎖脂肪酸 トリダリセライドなど)と、水性成分 (前記脂溶性成分以外の成分)とを、それぞれ 70— 100°Cに加温して混合した後、両者を混合し、プロペラ型、タービン型、アンカー型、 ブレンダー型の攪拌機、ホモジナイザー、ホモミキサー、ホモジエツター等を使用して 携枠すること〖こより行うことができる。

[0034] 以下、本発明の実施例について説明する力本発明はこれらの実施例に何ら限定 されるものではない。

[0035] (実施例 1)

液剤組成物の調製

酢酸トコフエロール 25gと、中鎖脂肪酸トリグリセライド (ODO :日本油脂) 5gとを約 8 0°Cに加温して攪拌混合した。また、モノステアリン酸デカグリセリル (NIKKOL Dec aglyn 1— S :日光ケミカルズ) 12. 5g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HCO— 60 : 日光ケミカルズ) 15g、ショ糖脂肪酸エステル(サーフホープ SE PHARMA J— 1 816 :三菱ィ匕学フーズ) 2. 5g、濃グリセリン 137. 5g、及び精製水 52. 5gを 80°Cに 加温して、攪拌混合した。これらをスターラーで予備攪拌しながら混合した後、ホモミ キサー (T. K.ロボミックス:特殊機化工業)で 10分間攪拌処理し、均一な液剤組成 物を得た。

[0036] (実施例 2— 5及び比較例 1一 2)

実施例 1と同様にして、表 1に示した処方にて液剤組成物を調製した。

[0037] —ドリンク剤の調製

実施例 1の液剤組成物 lgに、前記水性液剤として市販品ドリンク剤 (A) 100ml (二 コチン酸アミド 20mg、アミノエチルスルホン酸 lg、硝酸チアミン 5mg、リン酸リボフラ ビンナトリウム 5mg、塩酸ピリドキシン 5mg、塩酸カル-チン 100mg、イノシトール 50 mg、無水カフェイン 50mgを 1瓶 100ml中に含有)をカ卩えて希釈し、酢酸 d— α—トコ フエロール含量 lOOmgとなるようにしてドリンク剤を調製した。

[0038] <保存安定性評価 >

実施例 1一 5及び比較例 1一 2の液剤組成物を、 30mlの透明ガラス製バイアル瓶 に入れ、 60又は 70°Cの恒温槽に入れた。 1一 3週間経過後に前記バイアル瓶を取り 出し、 5°Cの恒温槽に入れ、更に 0— 2週間静置して虐待試験を行った。虐待試験 の条件は、表 2に示した通りである。その後、取り出し、室温に戻して、外観を目視で 観察した。結果を表 2に示した。

[0039] [表 1]


[0040] [表 2]

虐待試験結果 実施例 1 実施例 2 実施例 3実施例 4 実施例 5 比較例 1 比較例 2

60°CX3W→-5°CX 1W

60°CX3W→-5°CX2W ++++ ++++

70°CX1W→-5°CX1W ++++ +++++

70°CX1W→-5°CX2W +++++ +++++

70°CX2W→-5°CX1W ++++ +++++

70°CX2W→-5°CX2W + +++++ +++++

70°CX3W→-5°CX1W + ++++ +++++

70°CX3W→-5°CX2W + +++++

70°CX3W +++++ +++++

-:目視確認で沈殿なし

+:目視確認でごく微かに沈殿ぁリ、振とうにより消失→商品化に問題なし

2+(++):目視確認で微かに沈殿あり、振とうにより消失—商品化に問題なし

3+(+++):目視確認で微かに沈殿ぁリ、振とうにより消失せず—商品化不可

4+C++++):目視確認で少量の沈殿あり、振とうにより消失せず→商品化不可

5+(+++++):目視確認で中程度以上の沈殿ぁリ、振とうしても消失せず→商品化不可

[0041] (実施例 6— 12及び比較例 3— 4)

実施例 1と同様にして、表 3に示した処方にて液剤組成物を調製した。実施例 1と同 様にして保存安定性を評価し、結果を表 4に示した。

[0042] [表 3]

成分 実施実施実施実施実施実施実施比較比較 例 6 例 7 例 8 例 9 例 1 0 例 1 1 例 12 例 3 例 4 酢酸 d - a - トコフエ口一ル 1 0 1 0 1 0 10 10 1 0 1 0 10 1 0

*ま脂肪酸

トリグリセライド 1.5 0 1 1.5 2 2.5 3 2 2 モノス子アリン g

デカグリセリル 5.5 5 5.5 5.5 5 5.5 4 5 几 ポリオキシ

方 エチレン 3 4 3.5 3 7 4 5 12 8.5 硬化ヒマシ油 60

% ショ糖脂肪酸

テル 3.5 2 2.5 3 1 2 2 - - エス

濃グリセリン 55 55 55 55 55 55 55 50 55

精製水 適量適量適量適量適量適量適量 m 量 口 P4T 100 100 1 00 1 00 100 100 1 00 100 100

[0043] [表 4]


-:目視確認で沈殿なし

十:目視確認でごく微かに沈殿あり、振とうにより消失—商品化に問題なし

2+(++):目視確認で微かに沈殿あり、振とうにより消失—商品化に問題なし

3+(+++):目視確認で微かに沈殿あり、振とうにより消失せず—商品化不可

4+(++++):目視確認で少量の沈殿あり、振とうにより消失せず—商品化不可

5+(+++++):目視確認で中程度以上の沈殿あり、振とうしても消失せず—商品化不可 産業上の利用可能性

[0044] 本発明の液剤組成物は、前記沈殿物 ·滓の析出を極めて効果的に抑制し、安定性 に優れるため、例えば、(1)ドリンク剤、液剤、シロップ剤、含漱剤、エリキシル剤、洗 口液等の内服の医薬品及び医薬部外品の内服用液剤、(2)ローション剤、点眼剤、 点鼻剤、点耳剤、経膣剤、経腸剤等の外用の医薬品及び医薬部外品、又は化粧品 配合剤、(3)通常の賦形剤を加えて、錠剤、チユアブル剤、顆粒剤、カプセル剤等の 固形製剤、などに好適に使用することができる。