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1. WO2004041545 - 二つ折り製本方法及びその製本装置

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[ JA ]
明細書

二つ折り製本方法及びその製本装置

技術分野

本発明は、普通紙を使用する二つ折り製本方法とその製本装置に 関する。

背景技術

従来から、建築関係等を始めとする各種の分野では、関係図面の コピーを製本し、その製本を行政や顧客や作業現場へ提出または配 布している。このため、コピーや印刷等を施した用紙を用いて製本 を行う製本方法及び製本装置が従来から提供されている。コピーや 印刷等を施した用紙を用いて製本する場合には、図 8に示すように 片面の全域に乾式の加圧接着剤 9 2を予め塗布した特殊用紙 9 0を 使用する。

この特殊用紙 9 0を使用して製本を行う場合は、この特殊用紙 9 0の加圧接着剤 9 2と反対側の面 9 4にコピーや印刷等を施し、コ ピーや印刷等を行った面 9 4を内側にして特殊用紙 9 0を二つに折 り曲げ、加圧接着剤 9 2を外側に露出させる。その後、隣り合う特 殊用紙 9 0の加圧接着剤 9 2同士を接触させ、その状態で特殊用紙 9 0同士を加圧する。これを繰り返すことによって、図 9に示す本 9 6を製作することができる。この図 9に示す本 9 6は、見開きの 両頁で 1枚の特殊用紙 9 0に施したコピーや印刷を表示するもので ある。二つ折りの用紙 9 0を試用して製本を行う利点は、見開きの 両頁が平らになる点である。

従来の製本方法や製本装置では、片面の全域に乾式の加圧接着剤 9 2を予め塗布した特殊用紙 9 0を使用するものであり、この特殊 用紙 9 0を用いることで、製本のコストが高くなるという欠点があ つた。

片面に加圧接着剤 9 2を塗った特殊用紙 9 0を用いるのに代えて、 コピー用紙等の普通紙を用いることで、製本にかかる費用を低減す ることが考えられた。しかし、普通紙の片側全面に水糊等の接着剤 を使用して隣合う用紙同士を接着させると、接着した用紙に皺がで きるという不具合が発生する。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、普通紙を用いること でコストの低減を図ると共に、皺を発生させることのない二つ折り 製本方法とその製本装置を提供することを目的とするものである。

発明の開示

上記目的を達成するために本発明の二つ折り製本方法は、二つに 折り曲げた用紙を一枚ずつ上から供給して下に位置する用紙に順次 接着して積層物を作る製本方法であって、最新に供給される用紙を 前記積層物に重ね合わせる前に最新に供給される用紙の折曲げ縁と は反対側の後端緣付近に連続的または間欠的に接着剤を付着し、そ の後最新に供給される用紙を前記積層物に重ね合わせ、前記最新に 供給された用紙を記積層物に向けて加圧手段で加圧して前記積層物 の最上位の用紙に付着された接着剤によって前記最新に供給された 用紙の後端縁付近と前記積層物の最上位の用紙の後端縁付近とを接 着させるようにしたものである。

本発明の二つ折り製本方法は、また、前記加圧手段が前記最新に 供給された用紙の上に塗布された前記複数箇所の接着剤を前記後端 縁側に向けて平ら伸ばすようにしたものである。更に、前記加圧手 段が前記最新に供給された用紙の上を前記折曲げ縁付近から前記後 端縁を越すまで前記積層物側に向けて加圧しながら移動するように したものである。

本発明の二つ折り製本装置は、二つに折り曲げた用紙を一枚ずつ 上から供給して下に位置する用紙に順次接着して積層物を作る製本 装置であって、前記積載物を載せるためのテーブルと、前記二つに 折り曲げた用紙の折曲げ縁を当接してその折曲げ縁と前記積載物の 折曲げ縁とを揃えるためのストツパと、前記用紙の折曲げ縁とは反 対側の後端縁付近の複数箇所に接着剤を付着させるための接着剤噴 射手段と、前記最新に供給された用紙の折曲げ縁が前記ストッパに 当接した状態でその最新に供給された用紙をその下方にある積層物 に押圧するためのプレス手段と、前記最新に供給された用紙をその 下側にある前記積層物に向けて押圧しながら移動して前記接着剤を 平らに伸ばすための加圧手段とを有するものである。

本発明の製本方法においては、用紙を積層物に重ね合わせる前に 折曲げ縁と反対の後端縁付近に直線的または間欠的に接着剤を塗布 する。その後、最新に供給された用紙と積層物とを位置を揃えた状 態で重ね合わせ、最新に供給された用紙を積層物に向けてロールで 加圧しながら移動する。これによつて、最新に供給された用紙の後 端部付近と積層物の後端部付近とを接着剤で接着することができる。 このように、最新に供給された用紙毎に接着剤を塗布し、接着剤を 塗布した用紙を順次加圧して積み重ねるので、普通紙を使用した製 本が可能になる。また、用紙同士の平面での接着箇所は、後端縁付 近のみの狭い箇所とするので、用紙に目立った皺が発生することは ない。また、用紙同士を接着する前に接着剤をロールによって平ら に薄く伸ばすことによって、皺の発生をより防止することができる。 更に、接着剤を均一に平らに伸ばす際にロールに接着剤が残り、接 着剤が残ったロールを次の用紙の上に接触しながら回転させるので、 接着剤を塗布しない箇所においても互いの用紙を接着させることが できる。その上、最新に供給された用紙と積層物との接着が完了す る前に、ロールによって互いに接着する用紙の間に存在する空気を 抜くので、用紙同士の接着を良好に行うことができる。

図面の簡単な説明

第 1図は、本発明に係る二つ折り製本装置の概略構成図であり、 第 2図は、本発明に用いる加圧手段の斜視図であり、第 3図は、本 発明に用いるプレス装置の斜視図であり、第 4図は、積層物の折曲 げ縁付近をプレス装置で押圧した状態を示す正面図であり、第 5図 は、本発明に用いるロール洗浄装置の概略図であり、第 6図は、本 発明の製本方法の順序を示す説明図であり、第 7図は、用紙の上に 塗布した接着剤の伸ばし前と後とを示す部分拡大図であり、第 8図 は、従来の特殊用紙を使用して隣り合う特殊用紙同士を接着した状 態を示す部分拡大正面図であり、第 9図は、図 8の状態にした用紙 の積層物を製本した状態を示す斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

次に本発明を図面に基づいて説明する。

図 1は本発明に係る二つ折り製本装置の構成図である。上部には コピーや印刷等を施した製本するための用紙 1 0を収容したカセッ ト 1 2が備えられ、このカセット 1 2の下に用紙 1 0を二つ折りに するための用紙折り装置 1 4が備えられる。用紙 1 0は普通紙を使 用できるものであり、普通紙とは通常の乾式コピー機においてコピ 一可能な紙や、表面に印刷可能な紙等の素材(例えば合成繊維や合 成紙等の紙やプラスチックフィルム等)を含むものとする。カセッ ト 1 2に収容する用紙 1 0は、主には片面にコピーや印刷等を施し たものを使用するが、コピーや印刷等を施したものに限るものでは ない。

カセット 1 2の近傍には、用紙 1 0をカセット 1 2から取出して その取出した用紙 1 0を用紙折り装置 1 4に移動させるための送り 手段 1 6が備えられる。送り手段 1 6によって用紙折り装置 1 4に 送られた用紙 1 0は、用紙折り装置 1 4において、コピーや印刷等 を行った面を内側にして二つに折られ、折曲げ縁 1 8を先頭にして、 用紙折り装置 1 4から下方に送り出される。カセット 1 2や用紙折 り装置 1 4や送り手段 1 6は、地面に対して固定位置に置かれる。 用紙折り装置 1 4の下方には、傾斜した状態のシユート 2 0が備 えられる。シュート 2 0の傾斜角は、そのシュート 2 0の上に載せ られた二つに折られた用紙 1 0が、折曲げ縁 1 8を先頭にして重力 によってシュート 2 0に沿って下方に落下する角度とする。このシ ユート 2 0は、図 1で右方向へ移動できるように設定されている。 シュート 2 0の上側位置の上方には、糊等の接着剤を噴射する噴射 ノズル 2 2を有する接着剤噴射手段 2 4が備えられている。接着剤 噴射手段 2 4は、用紙 1 0の折曲げ縁 1 8 と平行な方向に走行する よう配置されており、接着剤噴射手段 2 4が走行しながら噴射ノズ ノレ 2 2から接着剤を直線的もしくは間欠的に噴射するよう設定され ている。シュート 2 0の下方には、用紙 1 0の積層物 2 8を载せる テーブル 3 0が備えられる。このテーブル 3 0は、図 1で上下方向 に移動できるように設定されている。

シュート 2 0の下側位置の斜め上方に、加圧手段 3 2が備えられ る。加圧手段 3 2は、図 2に示すように、基部としての軸 3 4に複 数のリーフスプリング 3 6を間欠的に平行に固定し、各リーフスプ リング 3 6にロール 3 8を回転自在に取付けたものである。リーフ スプリング 3 6は独立懸架した各ロール 3 8による積層物 2 8の上 面の高さを吸収するものであり、しかもロール 3 8を介して最新に 供給された用紙 1 0を積層物 2 8に向けて圧を加える働きをするも のである。この加圧手段 3 2は、図 1の状態から下降が可能であり、 しかも下降した位置から更に図 1で右方向への水平方向に移動でき るように設定されている。また、加圧手段 3 2が戻る場合には、先 ず上昇して、その後左方向へ水平移動するように設定されている。 加圧手段 3 2において、各ロール 3 8を独立懸架するために、各 口ール 3 8の軸 4 0同士をフレキシブノレ力ップリング 4 2で連結す る。一番端に位置するロール 3 8の軸 4 0の先端に第一回転伝達手 段 4 4を固定する。後述するロール洗浄装置 6 8 の付近にモータ 4 5を備え、 そのモータ 4 5の軸 4 6に第二回転伝達手段 4 7を備え ている。通常時には、第一回転伝達手段 4 4 と第二回転伝達手段 4 7 とは接触することはないが、口ール 3 8を洗浄する位置に加圧手 段 3 2が移動した場合にのみ、第一回転伝達手段 4 4 と第二回転伝 達手段 4 7 とが接触し、全ての口ール 3 8にモータ 4 5の回転力が 伝達するように設定されている。

加圧手段 3 2を中心としてシュート 2 0 とは反対側の位置にプレ ス装置 4 8が備えられる。プレス装置 4 8は、図 3に示すように、 プレスバー 5 0 と、そのプレスバー 5 0の下面に一体に形成される 突条 5 2 と、プレスバー 5 0の上面に下端が固定されるスプリング 5 4 と、そのスプリング 5 4の上端に固定される作動口ッド 5 6 と、 その作動口ッド 5 6を上下方向に移動させる作動手段 5 8 とを有す る。プレスバー 5 0の軸方向は、積層物の折曲げ縁 1 8 と平行にな るように設定されている。作動手段 5 8を作動させることによって、 作動ロッド 5 6 とスプリング 5 4を介してプレスバー 5 0は上下に 移動させられる。前記突条 5 2は、プレスバー 5 0の長さと同じの 長さにわたつて設けられる。

作動口ッド 5 6の長さの途中に、作動口ッド 5 6から直角方向に 外部に突出するピン 6 0が固定される。プレスバー 5 0 の上面には、 ピン 6 0の位置を検出する圧力センサ 6 2が備えられる。圧力セン サ 6 2は、ピン 6 0が圧力センサ 6 2に対する所定の高さ範囲にあ る場合には、適正な圧力(例えば 3 K g ) でプレスバー 5 0が用紙 1 0の積層物 2 8を押圧することを示す。一方、ピン 6 0が圧力セ ンサ 6 2の所定の高さ範囲より下方に位置する場合には、積層物 2 8に適正な圧力よりも過剰の圧力がかかることを示し、ピン 6 ◦が 圧力センサ 6 2の所定の高さ範囲より上方に位置する場合には、積 層物 2 8に適正な圧力以下の圧力がかかることを示す。圧力センサ 6 2はピン 6 0の位置を検知するが、実際にはスプリング 5 4の伸 縮度合いを検出するものである。

図 3に示すように、プレスバー 5 0には棒状のストッパ 6 4が鉛 直方向に移動自在な状態で揷通されている。このストッパ 6 4はプ レスバー 5 0に対して自重で下方に移動できるものであるが、この ストッパ 6 4の下端は前記テーブル 3 0の上で支持されている。プ レスバー 5 0もテーブル 3 0も互いに独立して上下に移動するが、 ストッパ 6 4の下端はテーブル 3 0の上面に常に接触した状態が保 たれる。

図 1並びに図 4に示すように、ストッパ 6 4に近い位置の積層物 2 8の上位に、積層物 2 8の上面との距離を検出する位置検出セン サ 6 6を備える。前記シュート 2 0の上を滑り落ちる用紙 1 0は、 この位置検出センサ 6 6の下側を通過してストツバ 6 4に衝突する この位置検出センサ 6 6は積層物 2 8の上面との距離 hが所定の値 以下になった時にテーブル 3 0を下降させる働きをするもので、シ ユート 2 0の上を滑り落ちる用紙 1 0が積層物 2 8の上に確実に揃 えられるようにするためのものである。

図 1において、テーブル 3 0の上に載せられた積層物 2 8の折曲 げ縁 1 8の反対側の近傍に、ロール洗浄装置 6 8 (—点鎖線図示) が備えられる。ロール洗浄装置 6 8は図 5に示すように、移動手段 としての供給リール 7 0及び卷取りリール 7 2と、それらの間に備 えられる洗浄用布 7 4と、水 7 6を入れた水槽 7 8 と、水槽 7 8内 の水 7 6に浸るものであって洗浄用布 7 4に接触する水伝達用ロー W

8

ラ 8 0とを有する。洗浄用布 7 4は不織布が望ましいが、これに限 るものではない。このロール洗浄装置 6 8は、加圧手段 3 2のロー ル 3 8が洗浄用布 Ί 4に接触する際に、供給リール 7 0及び卷取り リール 7 2を回転させて洗浄用布 7 4を移動させると共に、水伝達 用ローラ 8 0を回転させて水槽 7 8内の水 7 6を水伝達用ローラ 8 0を介して洗浄用布 7 4に含ませ、洗浄用布 7 4に含ませた水によ つてロール 3 8に付着した接着剤を除去する。

次に、動作について説明する。図 1の状態では、テーブル 3 0の 上に用紙 1 0の積層物 2 8 ( X枚の用紙 1 0 ) が既に載せられてい る。加圧手段 3 2もプレス装置 4 8のプレスバー 5 0も、移動範囲 のうちの最も高い位置に保持される。この図 1の状態では、用紙折 り装置 1 4で二つ折りにされた最新に供給された用紙 1 0 ( X + 1 枚の用紙 1 0 ) がシユート 2 0の上を滑って落下する状態(落下先 端である折曲げ縁 1 8はストッパ 6 4に衝突する手前の状態)を示 す。

図 6 ( A ) は図 1の状態から、最新に供給された用紙 1 0の折曲 げ縁 1 8がストッパ 6 4に衝突して停止した状態を示す。ストッパ 6 4によって、最新に供給された用紙 1 0の折曲げ縁 1 8の位置と 積層物 2 8の折曲げ縁 1 8の位置とが揃えられる。なお、最新に供 給された用紙 1 0の側面の位置も、図示しないガイドによって積層 物 2 8の側面と同じ位置に揃えられる。最新に供給された用紙 1 0 がストツパ 6 4に衝突して位置が揃えられた状態で停止した後、接 着剤噴射手段 2 4が用紙 1 0の後端縁 8 2と平行に走行して、接着 剤噴射手段 2 4の噴射ノズル 2 2から用紙 1 0の後端縁 8 2付近に 後端縁 8 2と平行に直線的または間欠的に接着剤 8 4が噴射塗布さ れる。即ち、用紙 1 0が積層物 2 8に対して位置が揃えられてしか も積層物 2 8に重ね合わせられる前に、用紙 1 0に接着剤 8 4が塗 布される。

用紙 1 0に塗布された接着剤 8 4は、図 6 ( A ) に示すように、 盛り上がった高さとある程度の幅を有する。また、図 7 ( A ) では、 接着剤 8 4、用紙 1 0の後端縁 8 2付近に間欠的に複数箇所塗布さ れた状態を示す。この接着剤 8 4は、用紙 1 0の後端縁 8 2と平行 でしかも後端縁 8 2からやや離れた直線上の位置(後端縁 8 2 との 間隔 a ) に、ある程度の長さ bで間欠的に塗布される。図 6 ( A ) の状態の接着剤 8 4と、図 7 ( A ) の状態の接着剤 8 4とは、同一 の状態を示す。

折曲げ縁 1 8や後端縁 8 2に対して直角方向に複数箇所の接着剤 を噴射させようとすると、複数個の接着剤噴射手段 2 4を備える必 要がある。本発明では、 1個の接着剤噴射手段 2 4を用いて、接着 剤噴射手段 2 4を用紙 1 0の後端縁 8 2と平行に走行させることに よって、用紙 1 0の後端縁 8 2付近に後端縁 8 2と平行な位置に接 着剤 8 4を噴射することができ、経済的である。また、接着剤噴射 手段 2 4で用紙 1 0の後端縁 8 2に平行に間欠的に複数個の接着剤 8 4を噴射することで、後述するように口ール 3 8によって接着剤 を伸ばし易いという利点がある。

用紙 1 0に接着剤 8 4が塗布された後は、プレス装置 4 8の作動 手段 5 8が働いてプレスバー 5 0を下降させ、プレスバー 5 0の下 面に設けた突条 5 2で最新に供給された用紙 1 0の折曲げ縁 1 8付 近を積層物 2 8に向けて押圧する(図 6 ( B ) ) 。これによつて、 最新に供給された用紙 1 0を積層物 2 8とずれないように押圧する と共に、最新に供給された用紙 1 0の折曲げ縁 1 8付近にできる空 間を潰す。ここで、最新に供給された用紙 1 0を積層物 2 8に対し て押圧するプレスバー 5 0の圧力は、 3 K g ± 0 . 5 K g程度とす ることが望ましく、この所定の圧力範囲内にあるかどうかを圧力セ ンサ 6 2 (図 3 ) で検知し、所定の圧力範囲から外れている場合に は作動手段 5 8を作動させて所定の圧力範囲になるよう調節する。

プレスバー 5 0が最新に供給された用紙 1 0の折曲げ縁 1 8付近 を積層物 2 8に向けて押圧した後、加圧手段 3 2を下降させてロー ル 3 8を最新に供給された用紙 1 0に接触させる。更に、リーフス プリング 3 6の働きによって、各ロール 3 8が最新に供給された用 紙 1 0を積層物 2 8に向けて加圧する(図 6 ( B ) ) 。

図 6 ( B ) の状態の後は、プレスバー 5 0は最新に供給された用 紙 1 0を積層物 2 8に押圧した状態を保ちつつ、シュート 2 0と加 圧手段 3 2とは図 6 ( B ) の位置から水平に右方向に移動する。シ ユート 2 0が図 6 ( B ) の位置から水平に右方向に移動することに よって、最新に供給された用紙 1 0は積層物 2 8の最上位の用紙 1 0の上に重ね合わせられる。ロール 3 8は、積層物 2 8の上に重ね 合わせられた最新に供給された用紙 1 0を積層物 2 8側に向けて加 圧しながら、プレスバー 5 0から離れる方向に回転して移動する。 なお、シュート 2 0が移動することによって最新に供給された用紙 1 0が積層物 2 8の最上位の用紙 1 0の上に重ね合わせられるとし たが、ロール 3 8が最新に供給された用紙 1 0を積層物 2 8側に向 けて加圧することで、最新に供給された用紙 1 0が積層物 2 8の最 上位の用紙 1 0の上に重ね合わせられるようにしてもよい。加圧手 段 3 2の移動途中の状態を図 6 ( C ) に示し、加圧手段 3 2のロー ル 3 8が最新に供給された用紙 1 0の上を通過し終わった状態を図 6 ( D ) に示す。

図 6 ( C ) の状態から図 6 ( D ) の状態に至るまでの間に、各口 ール 3 8は各盛り上がった接着剤 8 4の上を通過する。ロール 3 8 が接着剤 8 4の上を通過することで、盛り上がった接着剤 8 4は口 ール 3 8によって潰されて、均一な厚さに薄く伸ばされた状態(図

6 ( D ) ) となる。均一な厚さに薄く伸ばされる接着剤 8 4は、図

7 ( B ) に示すように、半楕円状に後端縁 8 2にまで至る。この楕 円状に伸ばされた状態のものを均一厚接着部材 8 6とする。図 6

(A) 〜図 6 (D) に示すように、積層物 2 8の最上位の用紙 1 0 (X枚目の用紙 1 0) の上には既に均一厚接着部材 8 6が接着され ている。

図 6 (C) の状態から図 6 (D) の状態にロール 3 8が移動する ことで、最新に供給された用紙 1 0に均一厚接着部材 8 6が形成さ れると共に、最新に供給された用紙 1 0はロール 3 8によって積層 物 2 8に向けて押圧される。ロール 3 8による最新に供給された用 紙 1 0 と積層物 2 8 との押圧によって、積層物 2 8の最上位の用紙 1 0の上に接着されている均一厚接着部材 8 6が、最新に供給され た用紙 1 0の後端縁 8 2付近と積層物 2 8の最上位の用紙 1 0の後 端縁 8 2付近とを接着させる。この均一厚接着部材 8 6はロール 3 8によって薄く伸ばされているので、均一厚接着部材 8 6によって 接着される両側の用紙 1 0に目立った皺が発生することはない。 図 6 (D) の状態になった後、加圧手段 3 8は上昇し、その後左 方向に移動して図 6 (A) の位置まで戻る。シュート 2 0は、図 6 (D) の状態から左側に移動して図 6 (A) の位置まで戻る。プレ スバー 5 0は、図 6 (D) の状態から図 6 (A) の位置まで戻る。 即ち、加圧手段 3 8もシュート 2 0もプレスバー 5 0も、図 6 (D) の位置から図 6 (A) の位置に戻る。この後、 X+ 2枚目の 二つ折りにされた用紙 1 0が用紙折り装置 1 4からシュート 2 0に 落下する。シュート 2 0に落下した用紙 1 0は、その折曲げ縁 1 8 がストッパ 6 4に衝突して停止する(図 6 (A) ) 。この図 6 (A) の状態から、前述のように図 6 (B) と図 6 (C) と図 6 (D) の状態に変化する。このような変化を順次繰り返すことによ り、積層物 2 8の上に順次用紙 1 0が接着して蓄積される。

図 6 (C) の状態から図 6 (D) の状態にロール 3 8が移動する ことで、盛り上がった状態の接着剤 8 4はロール 3 8で潰されて均 一厚接着部材 8 6 となる。その際に、ロール 3 8の表面に潰した接 着剤 8 4の残りが付着する。ロール 3 8は図 6 ( B ) に示すように、 用紙 1 0の折曲げ縁 1 8に近い位置に接触し、その位置から用紙 1 0に接触しながら図 6 ( D ) の状態に至るので、ロール 3 8の表面 に付着した接着剤 8 4の残りは、次の用紙 1 0における折曲げ縁 1 8付近から接着剤 8 4の塗布位置に至るまで付着する。この結果、 最新に供給された用紙 1 0を積層物 2 8に接着する際に、折曲げ縁 1 8付近と均一厚接着部材 8 6の間は、ロール 3 8に付着した潰し た残りの接着剤によっても接着される。

図 6 ( B ) に示すように、供給された用紙 1 0の折曲げ縁 1 8付 近をプレスバー 5 0が積層物 2 8に向かって押圧することで、最新 に供給された用紙 1 0と積層物 2 8 との間にある折曲げ縁 1 8付近 の空気が排除される。その後、ロール 3 8は、最新に供給された用 紙 1 0の折曲げ縁 1 8に近い位置(図 6 ( B ) ) から図 6 ( D ) に 至るまで、最新に供給された用紙 1 0を積層物 2 8側に加圧しなが ら回転移動するので、最新に供給された用紙 1 0と積層物 2 8 との 間に存在する空気は全て排除される。

前記ロール洗浄装置 6 8は、一通りの製本が終了した時点や、こ の製本装置をー且休止する際に使用する。その場合は、図 6 ( D ) の状態からシュート 2 0と加圧回転装置 3 2 (ロール 3 8 ) とを更 に右方向に移動させ、図 5に示すように、ロール 3 8がロール洗浄 装置 6 8の洗浄用布 7 4の上に乗り上げるようにする。ロール 3 8 が洗浄用布 7 4に乗り上げた状態まで移動すると、図 2に示す一番 端のロール 3 8の軸 4 0に固定された第一回転伝達手段 4 4が、モ ータ 4 5 の軸 4 6に固定された第二回転伝達手段 4 7とが接触する。 第一回転伝達手段 4 4と第二回転伝達手段 4 7とが接触することで モータ 4 5の回転力が口ール 3 8に伝達され、口ール 3 8が洗浄用 布 7 4に接触しながら回転する。

一方、水槽 7 8の水 7 6に浸っているローラ 8 0が回転して洗浄 用布 7 4に水を含ませると共に、水を含んだ洗浄用布 7 4はロール 3 8に接触しながら移動する。このように、水を含んだ洗浄用布 7 4にロール 3 8を回転させながら接触させることによって、ロール 3 8に付着した接着剤を除去することができる。なお、水を含んだ 洗浄用布 7 4の移動速度とロール 3 8の回転速度とを異なる速度に することによって、ロール 3 8に付着した接着剤をより効率よく除 去することができる。

このように、最新に供給された用紙 1 0を順次積層物 2 8に接着 して、所定の枚数の用紙 1 0を接着した状態では、折曲げ縁 1 8同 士は接着されていない。その後、折曲げ縁 1 8同士は例えば表紙を 付ける際に、既知の方法で表紙に同時に接着される。

なお、接着剤噴射手段 2 4から用紙 1 0の後端縁 8 2付近に間欠 的に複数個の接着剤 8 4を噴射すると説明したが、用紙 1 0の後端 縁 8 2付近に用紙 1 0の幅に近い長さの 1本の直線的な接着剤 8 4 を噴射するようにしても良い。この場合は、加圧手段 3 2において、 複数個の口ール 3 8を間欠的に備えたものに代えて、用紙 1 0の幅 に近い長さの 1本のロール 3 8とする。このようにすることで、接 着剤噴射手段 2 4から用紙 1 0の後端縁 8 2付近に噴射された接着 剤 8 4は、ロール 3 8によって伸ばされる。

更に、図 1,図 6 ( A ) 及び図 6 ( B ) に示すように、積層物 2 8の最上位の折曲げ縁 1 8に対向する位置'に、シュート 2 0の上を 滑り落ちた用紙 1 0の折曲げ縁 1 8と、積層物 2 8の最上位の折曲 げ縁 1 8 とを接着剤で仮接着するための接着装置 8 8を備えるよう にしても良い。この接着装置 8 8は、最新に供給された用紙 1 0の 折曲げ縁 1 8をストツパ 6 4に当接して、プレス装置 4 8のプレス バー 5 0が最新に供給された用紙 1 0を積層物 2 8に向けて押圧し た後、最新に供給された用紙 1 0の折曲げ縁 1 8と積層物 2 8の最 上位の用紙 1 0の折曲げ縁 1 8とを仮接着するものである。仮接着

はストッパ 6 4が存在するため、折曲げ縁 1 8の全長を接着できな いので、仮接着した折曲げ縁 1 8の箇所は、最終的にはストッパ 6 4と離れた時点で本接着を行う。製本の厚みが薄い場合には接着装 置 8 8は不用であるが、製本の厚みが薄厚い場合には接着装置 8 8 が必要となる場合がある。

産業上の利用可能性

以上のように、本発明によれば、最新に供給する用紙において積 層物に重ね合わせる前に接着剤を付着させ、その後積層物の最上位 の用紙に塗布した接着剤を使用して最新に供給された用紙と積層物 とを接着させるものである。この結果、普通紙の使用が可能になり、 従来のような特殊用紙を使用するものと比較して、製本にかかるコ ストを大幅に低減することができる。また、用紙同士の接着箇所は、 後端縁付近の狭い箇所としたので、用紙に目立った皺が発生するこ とはない。更に、ロールで接着剤を平らに伸ばすことによって、接 着剤の残りが口ールに付着するので、その口ールを次の用紙に接触 しながら移動させて次の用紙に口一ルの残りの接着剤を付着させ、 用紙の接着剤の塗布箇所を増大させる。その上、用紙同士が互いに 接着する前に、ロールによって互いに接着する用紙の間に存在する 空気を抜くことができる。