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1. WO2005009670 - スナップリング供給装置及び方法

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[ JA ]
明 糸田 書

スナップリング供給装置及び方法

技術分野

本発明は、割口を有する C型のスナップリングをビストン等のワークに形成 された装着溝に自動的に装着する際に、マガジンから取り出したスナヅプリン グの割口を所定の向きに方向付けて供給するスナップリング供給装置及び方法 に関し、特に、スナップリングをマガジンから取り出して縮径させる領域に供 給する工程で適用され、スナップリング装着装置の一部をなすスナップリング 供給装置及び方法に関する。

背景技術

内燃エンジンのピストンにおいて、コネクティングロヅドを連結するピスト ンピンの脱落を防止するためのスナップリングを、ピストンに形成された環状 の装着溝に自動的に装着するスナップリング装着装置あるいはスナップリング 供給装置が種々開発されている。

このスナップリング装着装置においては、先ず複数のスナップリングを積層 して収容したマガジンから、最下端のスナップリングを一つずつ切り出し(取 り出し)、縮径を行ない、続けてピストンの装着溝まで押し込んで、その後自 らの弾性復帰力により拡開させて装着を完了させるものであり、スナヅプリン グの取り出しから装着までの工程においては、その割口の向きが所定の方向を 向くように規制して、割口の位置がずれないようにする必要がある。

このような一連の工程を行なうスナップリング装着装置としては、例えば、 往復動する切出し板(押出し部材)で、割口が押し出し方向の前方を向くよう にしてスナヅプリングをマガジンから一つずつ押し出して搬送路に沿って移動 させ、突条ガイド壁に達した時点で、押し出したスナップリングを、その自重 により割口が下方になるように姿勢を変えつつ移動させて、縮径する領域に搬 送するものが知られている(例えば、特開 2 0 0 2— 3 4 6 8 5 5号公報参照

しかしながら、このスナップリング装着装置においては、マガジンから切出 して突条ガイド壁まで搬送する過程で割口の向きがずれて、突条ガイド壁に割 口が嚙み合わず目詰まりを生じる虞がある。また、麈、異物等が入り込むのを P方止するために、突条ガイド壁の上方にカバ一板等を設けた場合、径時変化等 によりこのカバ一板が磁気を帯びて、あるいは、カバ一板に付着した油膜等の 吸着作用により、突条ガイド壁まで搬送されたスナヅプリングが、そのカバー 板 付着し、姿勢を下向きに変えずそのまま水 ¥状態に維持されて、同様に目 詰まりを生じる虞がある。

また、従来のスナップリング供給装置としては、先端に突起をもつ切出し板 (押出し部材)で、マガジンからスナップリングを一つずつ押し出すと同時に 、切出し板の先端に形成された突起を割口に嵌合させて、割口を後方に方向付 けしつつ搬送路に沿って移動させ、所定位置に達した時点で、上下方向に移動 する押し上げロヅドにより縮径工程に搬送するものが知られている(例えば、 特閧 2 0 0 0— 1 3 5 6 3 4号公報参照)。

しかしながら、このスナップリング供給装置においては、切出し板がスナツ プリングに当接する前の状態では、その割口は何ら規制(ずれないように方向 付け)されていないため、外部からの衝撃あるいは振動等によりずれる虞があ り、又、割口を押し出し方向の前方に向けた状態でスナップリングを押し出す 場合は、後方に位置する突起で割口を方向付けることはできず、前述のスナツ プリング装着装置と同様の問題を生じる。 ' 本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは 、スナップリングの供給から装着までの工程を全て自動的に行なう際に、簡略 な構造にて、割口の方向付けを確実に行なえ、装着のための安定した供給が行 なえるスナップリング供給装置及び方法を提供することにある。

発明の開示

上記目的を達成する本発明のスナップリング供給装置は、割口を有する C型 のスナップリングを積層するマガジンと、マガジンの最下端のスナップリング をその割口が押出し方向の前方を向くように押し出す押出し部材と、押出し部 材により押し出されたスナップリングを縮径する領域に搬送する搬送路と、搬 送路の終端領域においてスナヅプリングの割口の間に入り込み得る幅で略鉛直 方向上向きに直立するように形成された突条ガイド壁と、マガジンから突条ガ ィド壁に至るまで割口を方向付けるべく規制する規制機構と、を有する。 この構成によれば、押出し部材が、マガジンの最下端に位置するスナップリ ングを搬送路に沿って押し出して突条ガイド壁まで搬送する行程で、規制機構 が割口の方向付けを行なう。したがって、スナップリングが突条ガイド壁に達 すると、その割口内に突条ガイド壁が確実に入り込み、スナップリングは、姿 勢が確実に変更されて縮径する領域に供給され得る。

上記構成の装置において、規制機構は、搬送路の搬送面に対して出没自在に 設けられ割口に入り込み得る幅に形成された長尺なガイド部をもつ揺動部材と 、ガイド部が搬送面から突出するように揺動部材を付勢する付勢部材と、を含 む、構成を採用できる。

この構成によれば、規制機構が、揺動部材、付勢部材等の簡単な部品により 形成されるため、構造を簡! ^匕しつつ割口の方向付けを確実に行なうことがで さる。

上記構成の装置において、揺動部材のガイド部は、押出し部材により押し出 される前の待機状態において、マガジンの最下端に位置するスナップリングの 割口に対して入り込むように形成されている、構成を採用できる。

この構成によれば、スナップリングが押し出される前の状態においても、揺 動部材のガイド部により、その割口がずれないように規制されているため、装 置が外部から衝撃あるいは振動等を受けた場合でも、割口のずれを確実に防止 できる。

上記構成の装置において、突条ガイド壁の上方に配置されたカバ一部材を有 し、カバ一部材は、押出し部材により搬送されてきたスナヅプリングの割口を 突条ガイド壁に向かわせるべく, スナップリングの割口を下向きに案内するよ うに形成されたガイド部を有する、構成を採用できる。

この構成によれば、カバ一部材により、麈,異物等が搬送路上に入り込むの を防止できると共に、カバ一部材が磁気力を帯びた(磁化された)ような場合 あるいはカノ一^5材の下面に油莫等が付着しているような場合でも、スナップ リングは、カバ一部材のガイド部により下向きに案内されて強制的に引き離さ れる。したがって、スナップリングが、カバ一部材の下面へ付着するのを防止 できる。

上記構成の装置において、カバー部材のガイド部は、突条ガイド壁に対して 対称となる位置にその下面から突出して形成された一対のガイド部からなる、 構成を採用できる。

この構成によれば、スナップリングの割口を挟んだ二箇所の領域が、一対の ガイド部により対称的に押し下げられるため、スナップリングは、傾くことな く確実に下向きの姿勢に変更され得る。

上記構成の装置において、一対のガイド部は、スナヅプリングに当接するベ く、下面からの突出量が曲線的に増加するように湾曲して形成された当接面を 有する、構成を採用できる。

この構成によれば、湾曲した当接面により、スナップリングは徐々に下向き に案内されるため、スナップリングとガイド部との間でのスティック、引っ掛 かり等が防止されて、姿勢変更が円滑に行なわれる。

上記目的を達成する本発明のスナップリング供給方法は、所定位置に積層さ れた割口を有する C型のスナップリングのうち最下端のスナップリングを略水 平方向に押出す押出しステップと、押出しステップの終端領域で,その割口が 鉛直方向の略下側になるように姿勢を変更させてスナップリングを縮径させる 領域に供給する姿勢変更ステップと、を含み、上記押出しステップにおいては 、割口を押出し方向の前方に向けて方向付けしつつ押し出すようにする。 この構成によれば、スナップリングが押し出されて姿勢変更された後に縮径 する領域まで至る際に、その割口が押出し方向の前方に向けて常に方向付けさ れるため、姿勢が確実に変更されて縮径する領域に供給され得る。

上記構成の方法において、割口の方向付けは、略鉛直方向において出没自在 なガイド部を割口に入り込ませることにより行なう、構成を採用できる。 この構成によれば、スナップリングの押出しによる割口の移動に伴なつて、 割口に入り込むガイド部の位置を容易に移動させることができる。

上記構成の方法において、姿勢変更ステップにおいては、押し出されてきた スナップリングの割口を強制的に下向きに方向付ける、構成を採用できる。 この構成によれば、スナヅプリングの姿勢変更に際して、その自重に加えて 強制力が作用するため、その姿勢変更は確実に行なわれる。

図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係るスナップリング供給装置を備えるスナップリング装着 装置の一実施形態を示す側面図である。

図 2は、図 1に示すスナップリング装着装置の平面図である。

図 3は、図 1に示す装置の一部を示す側面図である。

図 4 Aは、スナップリング供給装置の一部をなす揺動部材とマガジンの最下 端にあるスナップリングとの関係を示す平面図であり、図 4 Bは、揺動部材と マガジンの最下端にあるスナップリングとの関係を示す側面図である。

図 5は、スナップリング供給装置の一部をなす搬送路、突条ガイド壁、揺動 部材、カバー部材を部分的に示す分解斜視図である。

図 6 Aは、スナップリング装着装置の縮径領域を示す側断面図であり、図 6 Bは、装着装置を背面方向から見た縮径領域の断面図である。

図 7 A、図 7 B、図 7 Cは、スナヅプリングの押出しステップにおける装置 の動作を示す側断面図である。

図 8 A、図 8 B、図 8 Cは、スナップリングの押出しステップ及び姿勢変更 ステップにおける装置の動作を示す側断面図である。

図 9 Aは、押出しステップにおいて搬送方向前方から見た装置の部分断面図 であり、図 9 Bは、姿勢変更ステップにおいて搬送方向前方から見た装置の部 分断面図である。

図 1 0 Aヽ図 1 0 Bヽ図 1 0 Cは、スナヅプリングの縮径ステップにおける 装置の動作を示す側断面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係るスナヅプリング供給装置の一実施形態について、添付図 面を参照しつつ説明する。図 1は、本発明に係るスナップリング供給装置を備 えるスナップリング装着装置を示すものである。

このスナップリング装着装置は、図 1に示すように、割口 S 1を有する C型 のスナップリング Sを鉛直方向 Vに積層するマガジン 1 0、スナップリング S を水平方向 Hに押し出して搬送する搬送機構 2 0、搬送機構 2 0内に設けられ て割口 S 1の方向を規制する規制機構 3 0、鉛直方向 Vに姿勢が変更されたス ナヅプリング Sを縮径する縮径機構 4 0、縮径機構 4 0内に設けられて割口 S 1の方向を規制する規制機構 5 0、縮径機構 4 0より縮径されたスナップリン グ Sをワークとしてのビストン Pの装着溝 P gに揷入させる挿入機構 6 0等を 備えている。尚、ここでは、マガジン 1 0、搬送機構 2 0、規制機構 3 0等に より、スナップリング供給装置が構成されている。

マガジン 1 0は、図 1ないし図 3に示すように、搬送機構 2 0の上方に設け られており、鉛直方向 Vに伸長する略円柱状のガイドシャフト 1 1、ガイドシ ャフト 1 1の周りを覆うカバー 1 2等により形成されている。ガイドシャフト 1 1は、その外周面において、自重により落下し得るように、スナップリング Sを積層した状態で保持すると共に、割口 S 1を押出し方向(搬送方向 H) の 前方 Fに向けて方向付ける突条部 1 1 aを有する。尚、マガジン 1 0内の最下 端のスナップリング Sは、ガイドシャフト 1 1から外れて、後述する搬送路 2 3上に保持されている。

搬送機構 2 0は、マガジン 1 0内のスナヅプリング Sを縮径機構 4 0 (縮径 する領域)まで搬送する際に、水平方向 Hから略鉛直方向 Vに姿勢を変更させ て搬送するものであり、図 1ないし図 3に示すように、搬送ベース 2 1の上面 に形成されたガイド 2 2により画定されて水平方向 Hに伸長する搬送路 2 3、 搬送ペース 2 1の一端側に配置された圧力シリンダ 2 4により搬送路 2 3上を 摺動して往復動される平板状の押出し部材 2 5、搬送路 2 3の終端領域に形成 された突条ガイド壁 2 6、突条ガイド壁 2 6の上方を覆うように配置された力 バ一部材 2 7等により形成されている。

押出し部材 2 5は、マガジン 1 0の最下端に位置するスナヅプリング Sを、 その割口 S 1が押出し方向 Hの前方 Fを向くように、後方から当接して一つず つ押し出し、搬送路 2 3の終端まで搬送するものである。

突条ガイド壁 2 6は、図 1、図 2、図 5に示すように、搬送路 2 3の終端領 域において一対の凹部 2 8を形成することにより搬送路 2 3の中央において伸 長するように画定され、割口 S 1の間に入り込み得る幅で略鉛直方向 V上向き に直立するように形成されている。一対の凹部 2 8の底面 2 8 aは、前方 Fに 向けて下がる傾斜面として形成されており、スナヅプリング Sの水平方向 Hか ら鉛直方向 Vへの姿勢の変更を許容するようになっている。

カバ一部材 2 7は、図 1ないし図 3、図 5に示すように、突条ガイド壁 2 6 の上方を覆うように、搬送ベース 2 1に固定されている。このカバ一部材 2 7 は、突条ガイド壁 2 6に対して対称となる位置において、その下面 2 7 aから 突出して形成された一対のガイド部 2 7 bを有する。一対のガイド部 2 7 bは 、押出し部材 2 5により搬送されてきたスナップリング Sに当接して徐々に下 向きに案内するように、下面 2 7 aからの突出量が前方 Fに向けて曲線的に増 加するように湾曲して形成された当接面 2 7 b 'を有する。

すなわち、カバー部材 2 7により、麈、異物等が搬送路 2 3上に入り込むの を防止でき、又、カバー部材 2 7が磁気を帯びた(磁化された)ような場合あ るいはその他の要因(付着した油膜等の吸着作用)で、スナップリング Sが力 バ一部材 2 7の下面 2 7 aに付着する傾向にあっても、スナップリング Sは、 ガイド部 2 7 b (当接面 2 7 b ' ) により下向きに案内されて下面 2 7 aか ら強制的に引き離されるため、その付着が防止される。

特に、カバー部材 2 7に一対のガイド部 2 7 bを設けたことにより、スナツ プリング Sは、割口 S 1を挟んだ二箇所の領域が一対のガイド部 2 7 b (当接 面 2 7 b ' ) により対称的に押し下げられる。したがって、スナップリング Sは傾くことなく確実に下向きに姿勢変更される。さらに、ガイド部 2 7 bを 湾曲した当接面 2 7 b 'に形成したことにより、スナップリング Sは徐々に 下向きに案内されるようになり、スナップリング Sとガイド部 2 7との間での スティック、弓 Iつ掛かり等が防止されて、姿勢変更が円滑に行なわれる。 規制機構 3 0は、図 1ないし図 5に示すように、マガジン 1 0から突条ガイ ド壁 2 6に至るまで、スナップリング Sの割口 S 1を前方 Fに方向付けてずれ ないように規制するものである。この規制機構 3 0は、搬送ベース 2 1に配置 され、搬送路 2 3に対して出没自在に設けられた揺動部材 3 1、揺動部材 3 1 を搬送面 2 3から突出するように上向きに付勢する付勢部材としてのロッド 3 2及び圧縮パネ 3 3等により形成されている。

揺動部材 3 1は、図 4 A, 4 Bに示すように、割口 S 1に入り込み得る幅 W に形成された長尺なガイド部 3 1 aを有し、このガイド部 3 1 aは、図 4 Bに 示すように、押出し部材 2 5により押し出される前の状態においても、マガジ ン 1 0の最下端に位置するスナップリング Sの割口 S 1に入り込むように形成 されている。これにより、押出し動作が行なわれる前の待機状態において、装 置が外部から衝撃、振動等を受けても、割口 S 1のずれが確実に防止される。 また、揺動部材 3 1は、搬送面 2 3に対して出没自在となっているため、ス ナップリング Sが押出し部材 2 5により押し出されて搬送路 2 3上を搬送され る行程において、押出し部材 2 5が前方 Fに向けて移動する際に、その先端部 2 5 aが揺動部材 3 1を下向きに押し込みつつ移動するため、割口 S 1に入り 込むガイド部 3 1 aの位置は、その後方領域から前方領域に向けて変移し、常 に割口 S 1を規制するように作用する。

縮径機構 4 0は、図 1ないし図 3、図 6 A, 6 Bに示すように、搬送路 2 1 (突条ガイド壁 2 6 ) の終端部に隣接して配置され、鉛直方向 Vに伸長し縮径 案内路 4 1 aを画定する縮径ガイド 4 1、縮径案内路 4 1 a内において鉛直方 向 Vに往復動自在に支持された平板状の押圧部材 4 2、押圧部材 4 2を駆動す る圧力シリンダ 4 3等により構成されている。

縮径案内路 4 l aは、スナップリング Sの厚さよりも僅かに広く形成され、 かつ、図 6 Bに示すように、スナップリング Sの外径よりも幅広い寸法をなす 上部開口 4 1 a 'から外径よりも幅狭い寸法をなす下部開口 4 1 a ' 'に向 けて、すなわち上方から下方に向けて幅狭に形成されている。

規制機構 5 0は、図 1、図 3、図 6 A, 6 Bに示すように、縮径機構 4 0内 に設けられて、鉛直方向 Vに姿勢変更されたスナップリング Sの割口 S 1を下 向きに方向付けするものであり、縮径ガイド 4 1に揺動自在に設けられた揺動 板 5 1、揺動板 5 1を縮径案内路 4 1 a内に向けて付勢するロッド 5 2及び圧 縮パネ 5 3等により形成されている。

揺動板 5 1は、縮径案内路 4 1 aに対して出没自在となっているため、スナ ヅプリング Sが押圧部材 4 2により押し下げられて縮径案内路 4 1 a内を縮径 されつつ移動する行程において、揺動板 5 1は圧縮パネ 5 3の付勢力に抗して 後退させられると同時に、その上側縁部 5 l aが、常に割口 S 1に入り込んで 、割口 S 1を下向き方向からずれないように規制する。

挿入機構 6 0は、図 1及び図 3に示すように、縮径されたスナヅプリング S を保持する挿入筒 6 1、挿入筒 6 1を水平方向 Hに往復動自在に支持するスラ イダ 6 2と、揷入筒 6 1内の通路 6 1 aに対して往復動自在に嵌合された挿入 シャフト 6 3、挿入シャフト 6 3を固定する固定部材 6 4、固定部材 6 4を水 平方向 Hに往復動自在に支持するスライダ 6 5、揷入筒 6 1と固定部材 6 4と に両端が掛止されて縮められると両者を遠ざける向きに付勢力を及ぼしかつ引 き伸ばされると両者を近付ける向きに付勢力を及ぼすコイルスプリング 6 6、 固定部材 6 4を水平方向 Hに駆動する圧力シリンダ 6 7、ベース 6 8、ベース

6 8上に設けられてスライダ 6 2, 6 5を案内するガイドレール 6 9等により 構成されている。尚、ベース 6 8には、支柱 2 9を介して前述の搬送べ一ス 2

1が固定されている。

挿入筒 6 1は、縮径ガイド 4 1の下端部と僅かな隙間をもって、縮径ガイド 4 1から独立して水平方向 Hに移動自在に形成されている。また、挿入筒 6 1 には、図 1及び図 3に示すように、縮径案内路 4 1 aの下部開口 4 1 a ' ' に連続するように、下部開口 4 l a ' ' と同一の幅をなす開口 6 l bが形成 されている。

挿入筒 6 1と対向する位置には、ピストン Pを順次に位置決めするテーブル

7 0が配置されており、テーブル 7 0に固定された治具 7 1に隣接してビスト ン Pが位置決め固定される。すなわち、挿入筒 6 1の先端部が治具 7 1の開口 部に嵌合することで、挿入筒 6 1の通路 6 1 aと治具 7 1の通路 7 1 aとが連 続した通路となり、縮径状態にあるスナップリング Sが挿入シャフト 6 3によ り押されて通路 6 1 a, 7 l a内を移動し、ピストン Pの装着溝 P gに挿入さ れるようになっている。

次に、この装置の動作について、図 7 A〜7 C , 図 8 A〜8 C,図 9 A, 9 B,図 1 0 A〜1 0 Cを参照しつつ説明する。先ず、押出し部材 2 5が後方の 待機位置にある状態では、図 7 Aに示すように、揺動部材 3 1のガイド部 3 1 aが割口 S 1に入り込んで、その向きが押出し方向 Hの前方 Fに向かう状態か らずれないように規制している。

この待機状態において、圧力シリンダ 2 4が駆動されると、図 7 Bに示すよ うに、押出し部材 2 5が前方 Fに向けて移動し始め、マガジン 1 0内の最下端 に位置するスナップリング Sが押し出される。そして、押出し部材 2 5に押さ れてスナップリング Sが搬送路 2 3に沿って前方 Fに移動し、図 7 Cに示すよ うに、スナップリング Sの割口 S 1が突条ガイド壁 2 6の開始領域に至る(押 出しステップ)。

この行程においては、揺動部材 3 1が押出し部材 2 5により下方に押し込ま れつつ、図 9 Aに示すように、そのガイド部 3 1 aが常にスナップリング Sの 割口 S 1に入り込んでその向きを規制している。したがって、搬送中のスナヅ プリング Sは、位置ずれを生じることなく、その割口 S 1が突条ガイド壁 2 6 に向いた状態に方向付けられる。

そして、押出し部材 2 5がさらに前方に移動すると、図 8 Aに示すように、 スナップリング Sは、カバ一部材 2 7のガイド部 2 7 b (当接面 2 7 b ' ) に案内されて下向きに徐々に姿勢を変更され、図 9 Bに示すようにその割口 S 1が突条ガイド壁 2 6に嚙み合いつつ、図 8 Bに示すようにさらに前方 Fに押 し出され、そして、搬送路 2 3 (突条ガイド壁 2 6 ) の終端に達した時点で、 図 8 Cに示すように、スナップリング Sは略鉛直方向 Vに姿勢を変更された状 態となる(姿勢変更ステップ)。この際、スナヅプリング Sは、その下端部が 傾斜面 2 8 aに接触しつつ終端に向けて移動させられるため、水平方向 Hから 鉛直方向 Vへの姿勢変更が滑らかに行なわれる。

押出し部材 2 5が搬送路 2 3 (突条ガイド壁 2 6 ) の終端までスナップリン グ Sを移動させると、スナップリング Sは鉛直方向 Vに完全に姿勢を変更され ると同時に縮径案内路 4 1 a (縮径する領域)に搬送されて、その割口 S 1が 揺動板 5 1の上側縁部 5 1 aに嚙み合う。そして、押出し部材 2 5は後退させ られると同時に、揺動部材 3 0は圧縮パネ 3 3の付勢力により突出するように 押し戻されて、図 7 Aに示す待機状態に至り、次に押し出されるスナップリン グ Sの割口 S 1の方向を規制する。

一方、スナップリング Sが縮径案内路 4 1 aの上部開口 4 1 a 'に達する と、圧力シリンダ 4 3が駆動されて、図 1 O Aに示すように、押圧部材 4 2が 下方に移動して、スナップリング Sを縮径し始める。このとき、規制板 5 1の 上側縁部 5 1 aは、既にスナップリング Sの割口 S 1に入り込んでそのずれを 規制した状態にある。したがって、押圧部材 4 2の押し下げ動作により、スナ ップリング Sは、その割口 S 1が下向きに規制されつつ、図 1 0 Bに示すよう に、縮径案内路 4 1 aに沿って円滑に下向きに移動し縮径される。

この縮径工程において、揺動板 5 1は、その上側縁部 5 1 aにより割口 S 1 を規制しつつ、圧縮パネ 5 3の付勢力に杭して縮径案内路 4 1 aから後退する 向きに押し出される。

そして、図 1 0 Cに示すように、押圧部材 4 2が最下端まで移動すると、ス ナップリング Sは、所定の径に縮径された状態で、挿入筒 6 1の通路 6 1 a内 に入り込み、その後若干拡開した状態で通路 6 l a内に保持され、縮径動作が 完了する。

続いて、圧力シリンダ 4 3が駆動されて、押圧部材 4 2が待機位置に向けて 上方に移動すると共に、圧力シリンダ 6 7が駆動されて、固定部材 6 5が図 1 中の左向きに移動すると、コイルスプリング 6 6の付勢力により挿入筒 6 1も 押されて左向きに移動する。

そして、挿入筒 6 1の先端部が治具 7 1の開口部に嵌合すると、挿入筒 6 1 が停止する。その後、圧力シリンダ 6 7のさらなる駆動により、コイルスプリ ング 6 6の付勢力に抗して、挿入シャフト 6 3が通路 6 1 a内を左向きに移動 し、縮径状態にあるスナップリング Sは、押し出されてピストン Pの装着溝 P gに挿入される。すると、スナップリング Sは自らの弾性復帰力により拡開し て装着溝 P gに完全に嵌合する。これにより、スナップリング Sの装着が完了 する。

その後、圧力シリンダ 6 7 ^逆向きに駆動されると、先ず固定部材 6 5 (す なわち挿入シャフト 6 3 ) が右向きに移動し始め、続いて、コイルスプリング 6 6の付勢力により弓 I寄せられて挿入筒 6 1も右向きに移動する。これにより 、挿入筒 6 1は、治具 7 1から離脱して待機位置に戻る。その後、スナップリ ング Sが装着されたピストン Pは、別の工程に搬送され、テーブル 7 0には新 たなピストン Pがセットされる。

上記のように、スナップリング Sの押し出し及び水平方向への搬送、水平方 向から鉛直方向への姿勢変更、縮径、及び挿入という一連の動作が行なわれる 際に、マガジン 1 0から搬送路 2 3の突条ガイド壁 2 6に至るまでは規制機構 3 0により、又、縮径工程においては規制機構 5 0により、それぞれ割口 S 1 の向きがずれないように規制されているため、姿勢の変更動作及び縮怪動作が 確実に行なわれる。

上記実施形態においては、規制機構 3 0として、揺動部材 3 1、ロッド 3 2 、圧縮バネ 3 3等を採用したが、これに限定されるものではなく、割口 S 1の 向きを規制してそのずれを防止できるものであれば、その他の機構を採用して もよい。

また、上記実施形態においては、搬送機構 2 0として、搬送路 2 3上を摺動 する押出し部材 2 5及び圧力シリンダ 2 4等により構成したものを採用したが 、これに限定されるものではなく、マガジン 1 0の最下端に位置するスナップ

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リング Sを、その割口 S 1が押出し方向の前方を向くように押出して縮径領域 に搬送できるものであれば、その他の構成を採用してもよい。

さらに、上記実施形態においては、搬送路 2 3を水平方向に形成し、縮径案 内路 4 1 aを鉛直方向に形成した構成を示したが、必ずしも水平及び鉛直であ る必要はなく、スナヅプリング S (割口 S 1 ) の方向付けを確実に行ないつつ 縮径領域まで搬送できるものであれば、若干傾斜した状態も本発明の範疇に含 まれるものである。

以上述べたように、本発明のスナヅプリング供給装置によれば、マガジンの 最下端のスナップリングを押し出して、その姿勢を変更する突条ガイド壁まで 搬送する際に、割口を搬送方向の前方に方向付けるべく規制する規制機構を採 用したことにより、割口が突条ガイド壁に嚙み合って、スナップリングの姿勢 が確実に変更されて縮径する領域に供給され得る。

産業上の利用可能性

以上述べたように、本発明のスナップリング供給装置及び方法は、内燃ェン ジンのピストンとコネクティングロヅドとを連結するビストンピンの抜け落ち を防止するためにスナップリングを装着するにあたって、スナップリングの方 向付けを高精度に行なえるため、スナップリングを自動的に装着する自動装着 ライン等において有用である。

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