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1. (WO2016035844) 通信用コネクタ

明 細 書

発明の名称

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053  

符号の説明

0054  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34   35   36   37   38   39   40   41   42  

明 細 書

発明の名称 : 通信用コネクタ

技術分野

[0001]
 本発明は、通信用コネクタに関する。

背景技術

[0002]
 従来、通信用コネクタが知られている。特許文献1には、4つのUSBプラグコネクタを受けることができる電気コネクタが記載されている。この電気コネクタは、ハウジングと、L字に屈曲された金属の棒からなる電気接点と、外部シールドと、内部シールドとを備えている。電気接点は、各USBプラグコネクタごとに左右に複数並んで固定されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特表2008-507110号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 ところで、導電体として金属の棒ではなく、電線を用いた場合、電線は、容易に撓むため、複数の電線間の間隔が大きく変わる箇所が生じうる。このように電線間の間隔が大きく変わる箇所は、電線のインピーダンスの変化点となって信号の反射を生じさせ通信品質を低下させることが懸念される。
[0005]
 本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、通信品質の低下を抑制することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 本発明の通信用コネクタは、通信用の信号が伝送される複数の電線と、各前記電線に接続される複数の端子と、前記複数の端子を収容するハウジングと、前記複数の電線間を仕切る仕切り壁部と、を備える。
 本構成によれば、仕切り壁部が複数の電線間を仕切るため、電線間の間隔が大きく変わる箇所が少なくなり、電線のインピーダンスの変化点における信号の反射等による通信品質の低下を抑制することができる。
[0007]
 本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
・前記複数の電線は、USB3.0の第1電線と、USB2.0の第2電線と、を備えており、前記仕切り壁部は、前記第1電線と前記第2電線との間に配されている。
・前記複数の電線は、USB3.0の第1電線と、電源に接続された電源線と、を備えており、前記仕切り壁部は、前記第1電線と前記電源線との間に配されている。
[0008]
・前記複数の電線は、USB3.0の複数の第1電線を備えており、前記仕切り壁部は、前記複数の第1電線間に配されている。
・前記複数の電線が並んだ電線列が複数並列に配置されており、前記仕切り壁部は、前記複数の電線列間に配されている。
[0009]
・前記仕切り壁部は、前記複数の電線列間に配される第1壁部と、前記第1壁部に立設され、各前記電線列における前記複数の電線間に配される第2壁部とを備える。
・前記各電線列は、それぞれUSB3.0の複数の第1電線を備え、前記各電線列について前記第2壁部で仕切られた前記複数の第1電線は、異なる前記電線列における前記複数の第1電線が対角の位置に配置されている。
[0010]
・前記仕切り壁部は、前記第1壁部に前記第2壁部が立設された複数の仕切り板を連ねて形成されている。
・前記仕切り壁部は、前記ハウジングに圧入して固定されている。
・前記ハウジングは、各前記端子が収容される複数のキャビティを備え、通信用コネクタは車両に搭載されるものである。

発明の効果

[0011]
 本発明によれば、通信品質の低下を抑制することが可能になる。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 実施形態1のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す斜視図
[図2] シールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す正面図
[図3] 第2シールドケースを外した状態の通信用コネクタを示す斜視図
[図4] 第2シールドケースを外した状態の通信用コネクタを示す平面図
[図5] 第2シールドケース及びシールド電線を外した状態の通信用コネクタを示す斜視図
[図6] 第2シールドケース及びシールド電線を外した状態の通信用コネクタを示す平面図
[図7] 図6の状態の圧入孔の高さにおける平断面図
[図8] ハウジングに第1シールドケースが装着された状態を示す斜視図
[図9] 図8の状態の圧入孔の高さにおける平断面図
[図10] 仕切り壁部を示す正面図
[図11] 仕切り板を示す斜視図
[図12] 仕切り板を示す平面図
[図13] 仕切り板を示す側面図
[図14] 実施形態2のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す縦断面図
[図15] 第2シールドケースを外した状態のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す斜視図
[図16] 第2シールドケースを外した状態のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す平面図
[図17] 第2シールドケース及びシールド電線を外した状態の通信用コネクタを示す斜視図
[図18] 第2シールドケース及びシールド電線を外した状態の通信用コネクタを示す平面図
[図19] 図18の状態の圧入孔の高さにおける平断面図
[図20] ハウジングに第1シールドケースが装着された状態を示す斜視図
[図21] 図20の状態の圧入孔の高さにおける平断面図
[図22] 仕切り壁部を示す斜視図
[図23] 仕切り壁部を示す平面図
[図24] 仕切り壁部を示す正面図
[図25] 仕切り壁部を示す側面図
[図26] 実施形態3の第2シールドケースを外した状態のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す斜視図
[図27] 第2シールドケースを外した状態のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す平面図
[図28] 第2シールドケースを外した状態のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す背面図
[図29] 第2シールドケース、シールド電線及び端子を外した状態の通信用コネクタを示す斜視図
[図30] 第2シールドケース、シールド電線及び端子を外した状態の通信用コネクタを示す平面図
[図31] ハウジングに第1シールドケースが装着された状態を示す斜視図
[図32] 実施形態4の第2シールドケースを外した状態のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す斜視図
[図33] 第2シールドケースを外した状態のシールド電線の端末部に接続された通信用コネクタを示す平面図
[図34] 第2シールドケース及びシールド電線を外した状態の通信用コネクタを示す斜視図
[図35] 第2シールドケース及びシールド電線を外した状態の通信用コネクタを示す平面図
[図36] 図35の状態の圧入孔の高さにおける平断面図
[図37] ハウジングに第1シールドケースが装着された状態を示す斜視図
[図38] 図37の状態の圧入孔の高さにおける平断面図
[図39] 仕切り壁部を示す斜視図
[図40] 仕切り壁部を示す平面図
[図41] 仕切り壁部を示す正面図
[図42] 仕切り壁部を示す側面図

発明を実施するための形態

[0013]
 <実施形態1>
 実施形態1について、図1~図13を参照して説明する。通信用コネクタ10は、例えば電気自動車やハイブリット自動車等の車両に搭載され、例えば車両内における車載電装品(ナビ、ETC、モニタ等)と外部機器(カメラ等)との間や、車載電装品間の有線の通信経路に配される。以下では、上下方向(Y軸)、左右方向(X軸)については、図2の方向を基準とし、前後方向(Z軸)については、図4の左方を前方、右方を後方として説明する。
[0014]
 本実施形態の通信用コネクタ10は、図3に示すように、複数(本実施形態では10本)の電線11(電線11は、2組の第1電線11A~11Cからなる),12(電線12は、1組の第2電線12A,12Bからなる),13,14を有するシールド電線17と、各電線11~14の端末部に接続された複数(本実施形態では10個)の端子20と、複数の端子20を収容するハウジング30と、ハウジング30の後方に配され、ハウジング30の後方に延びる複数の電線11~14間を仕切る仕切り壁部40と、ハウジング30及び複数の電線11~14を覆うシールドケース50(図1参照)と、を備えている。
[0015]
(シールド電線17)
 シールド電線17は、USB(Universal Serial Bus)3.0規格の通信が可能な電線であって、10本の電線11~14と、10本の電線11~14を一括して包囲し、金属細線を編み込んで構成された編組線からなるシールド層(図示しない)と、シールド層の外周を覆い、絶縁性の合成樹脂からなる絶縁被覆15とを備えている。
[0016]
(電線11~14)
 10本の電線11~14のうち、電線11は、2組のUSB3.0組(シールドとドレイン線付の差動ペア・ケーブル)であり、電線12は、1組のUSB2.0組(シールドなしのツイスト・ペア・ケーブル)であり、電線13は、電源に接続される1本の電源線13であり、電線14は、グランドに接続される1本のグランド線14である。
[0017]
 各電線11~14は、金属線からなる導体部を、絶縁性の合成樹脂からなる絶縁層で被覆したものである。シールド電線17のシールド層及び絶縁被覆15の端末よりも前方に延びる10本の電線11~14の端末部は、絶縁層が剥ぎ取られ、端子20と接続される導体部が露出している。電線11~14は、先端側に向けて5本ずつ上下に分けられ、上下に5本ずつ横一列に並んで上下の電線列16A,16Bを構成している。
[0018]
(端子20)
 端子20は、図5に示すように、前方側が角筒状の端子接続部21とされ、端子接続部21の後方側に電線11~14の導体部に接続される電線接続部23が一体に形成されている。端子接続部21には、相手側のオス端子に接続される弾性接触片22(図14参照)が設けられている。電線接続部23は、底板24と、底板24の側縁から延びる一対のバレル片25を有する。電線11~14の導体部は、例えば、底板24への半田付けや溶接等により、電線接続部23と電気的に接続される。
[0019]
(ハウジング30)
 ハウジング30は、図8に示すように、絶縁性の合成樹脂製であって、各端子20の端子接続部21が収容される本体31と、本体31の後方に厚み寸法を小さくして延びる延出部36とを備える。本体31は、直方体状であって、端子20が収容されるキャビティ32が上下2段、左右に5個、間隔を空けて並んで配置されている。
[0020]
 各キャビティ32は、端子接続部21の外周形状に応じた矩形状の断面を有し、端子接続部21の長さに応じて前後方向に延びている。キャビティ32の前端部には、端子20の前方への移動を規制する前止まり壁34(図14参照)が形成されている。前止まり壁34は、キャビティ32の孔径を段差状に縮径することで形成される。キャビティ32の内壁には、端子接続部21に係止して端子20の後方側への抜けを規制する撓み変形可能な抜け規制片が前方側に片持ち状に延びている。
[0021]
 延出部36は、本体31の後端における上下方向の中間部から板状に後方に延びており、図8に示すように、各端子20の電線接続部23を載置可能に並んだ溝状の複数の載置部37と、延出部36の後端面に開口する圧入孔38A,38Bとを有する。載置部37は、底面37Aと、底面37Aの両側縁から起立する溝壁37Bを有し、延出部36の上面と底面のそれぞれに端子20の数に応じて左右に並んで形成されている。底面37Aは、中間側が低くなるようにわずかに湾曲しているとともに、先端側が前方側に向けて低くなるように傾斜する傾斜面37Cを有する。溝壁37Bは、前方側に向けて底面37Aを狭くするように傾斜してキャビティ32に連なっている。
[0022]
 圧入孔38A,38Bは、圧入部44が圧入される深さで延出部36の後端面に凹設されている。圧入孔38A,38Bは、わずかに異なる高さに左右一対設けられ、中間部側が上下に重なるように配置されている。
[0023]
(仕切り壁部40)
 仕切り壁部40は、図10,図11に示すように、2個の仕切り板41,41を連ねて構成されている。2個の仕切り板41,41は、同一形状であって、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属板材に打ち抜き加工及び曲げ加工を施して形成され、左右方向に延びる長方形の板状の第1壁部42と、第1壁部42の一方の側縁から起立する第2壁部43と、第1壁部42の他方の側縁から第2壁部43とは反対側に起立するケース接続部45と、第1壁部42の前方に面一に連なり圧入孔38A,38Bに圧入される圧入部44と、を備えている。
[0024]
 第2壁部43は、長方形状であって、第1壁部42の側縁の全長に形成されている。第2壁部43の高さは、第2シールドケース57の内壁に当接する高さとされている。ケース接続部45は、第2シールドケース57の内壁に弾性接触する撓み片46を有する。撓み片46は、後端側を基端として前方側に片持ち状に延びている。圧入部44は、第1壁部42のほぼ全幅に形成されており、先端側の両側縁部が傾斜状に切り欠かれて先端側が細くなっている。
[0025]
 2個の仕切り板41,41は、表裏を反対にして第2壁部43を内側としケース接続部45を外側とする所定の位置で左右に連ねることで、左右に並んだ電線11~14間を第2壁部43が仕切る仕切り壁部40が構成される。第2壁部43によって仕切られた左右の領域のうち、広い側に複数の第1電線11A~11Cが間隔を空けて配され、狭い側に複数の第2電線12A,12B又は電源線13とグランド線14が間隔を空けて配される。上下の電線列16A,16Bは、各第1電線11A~11Cが互いに対角の位置(遠い側の領域)に配置される。なお、第2壁部43は、各第1電線11A~11C間や、第2電線12A,12B間や、電源線13とグランド線14との間には配されていない(個別の各電線ごとには設けられていない)。
[0026]
(シールドケース50)
 シールドケース50は、図1に示すように、ハウジング30の本体31を覆う第1シールドケース51と、第1シールドケース51の後方に配されて複数の電線11~14を覆う第2シールドケース57とを備えている。第1シールドケース51は、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属製であって、図3に示すように、ハウジング30を包囲する角筒状のハウジング包囲部52と、第2シールドケース57に接続される連結接続部54とを備えている。ハウジング包囲部52の左右の側面部には弾性変形可能な撓み片からなる被係止部53が設けられている。ハウジング30の後方側から第1シールドケース51をハウジング30に嵌め入れると、被係止部53は、ハウジング30の側面を切り欠いて形成された係止部33(図7参照)に係止する。連結接続部54は、ハウジング包囲部52の側面部の後端から後方に板状に延びており、係止片55を有する。係止片55は、弾性変形可能な撓み片であり、第2シールドケース57の内面に接触することで第2シールドケース57と電気的に接続される。
[0027]
 第2シールドケース57は、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属製であって、図1に示すように、前方側が開口した箱形の電線シールド部58と、シールド電線17に外嵌する円筒形状のシールド接続部59とを備えている。電線シールド部58は、複数の電線11~14の全体を包囲している。シールド接続部59は、例えばシールド電線17の端末部において絶縁被覆15の外側に折り返したシールド層に接続される。シールド接続部59とシールド層との固定は例えば溶接や圧着等により行うことができる。
[0028]
 本実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
 本実施形態によれば、仕切り壁部40が複数の電線11~14間を仕切るため、複数の電線11A~11C,12A,12B,13,14の位置がずれて電線11A~11C,12A,12B,13,14間の間隔が大きく変わる箇所が少なくなるため、電線のインピーダンスの変化点における信号の反射等による通信品質の低下を抑制することができる。
[0029]
 また、複数の電線11~14は、USB3.0の第1電線11A~11Cと、USB2.0の第2電線12A,12Bと、を備えており、仕切り壁部40は、第1電線11A~11Cと第2電線12A,12Bとの間に配されているため、第1電線11A~11Cと第2電線12A,12Bとの間の通信品質の低下を抑制することができる。
[0030]
 さらに、複数の電線11~14は、USB3.0の第1電線11A~11Cと、電源に接続された電源線13と、を備えており、仕切り壁部40は、第1電線11A~11Cと電源線13との間に配されているため、電源線13による第1電線11A~11Cの通信品質の低下を抑制することができる。
[0031]
 また、複数の電線11~14は、USB3.0の複数の第1電線11A~11Cを備えており、仕切り壁部40は、複数の第1電線11A~11C間に配されているため、複数の第1電線11A~11C間の通信品質の低下を抑制することができる。
[0032]
 さらに、複数の電線11~14が並んだ電線列16A,16Bが複数並列に配置されており、仕切り壁部40は、複数の電線列16A,16B間に配されているため、電線列16A,16B間の通信品質の低下を抑制することができる。
[0033]
 また、仕切り壁部40は、複数の電線列16A,16B間に配される第1壁部42と、第1壁部42に立設され、各電線列16A,16Bにおける複数の電線11~14間に配される第2壁部43とを備えるため、複数段、複数列の電線11~14間の通信品質の低下を抑制することができる。
[0034]
 さらに、各電線列16A,16Bは、それぞれUSB3.0の複数の第1電線11A~11Cを備え、各電線列16A,16Bについて第2壁部43で仕切られた複数の第1電線11A~11Cは、異なる電線列16A,16Bにおける複数の第1電線11A~11Cが対角の位置に配置されている。
 このようにすれば、異なる電線列16A,16Bの第1電線11A~11Cを対角に配置することで、異なる電線列16A,16Bの第1電線11A~11Cが遠い位置に配されるため、より一層、異なる電線列16A,16Bの複数の第1電線11A~11C間の通信品質の低下を抑制することができる。
[0035]
 また、仕切り壁部40は、第1壁部42に第2壁部43が立設された複数の仕切り板41,41を連ねて形成されているため、仕切り壁部40の形成が容易になる。
[0036]
 さらに、仕切り壁部40は、ハウジング30に圧入して固定されているため、簡素な構成で仕切り壁部40を確実にハウジング30に固定することができる。
[0037]
 また、ハウジング30は、各端子20が収容される複数のキャビティ32を備えるため、通信用コネクタ10を車両に搭載しても車両の振動等による不具合を抑制することができる。
[0038]
 <実施形態2>
 次に、本発明の実施形態2を図14ないし図25を参照して説明する。実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
 実施形態1では仕切り壁部40を2枚の仕切り板41,41から形成したが、実施形態2の通信用コネクタは、1枚の金属板材に打ち抜き加工及び曲げ加工を施して仕切り壁部70を形成したものである。
[0039]
 図20,図21に示すように、ハウジング61の厚みを小さくして後方に延びる延出部62には、各端子20の電線接続部23が載置可能に並んだ溝状の載置部37が延出部62の上面及び下面に形成されている。延出部62の後端面には、3個の圧入孔63A~63Cが間隔を空けて形成されている。圧入孔63A~63Cは、中間側の圧入孔63Bの幅が他の2つの圧入孔63A,63Cの幅よりも大きくなっている。
[0040]
 仕切り壁部70は、図22に示すように、左右方向に延びる第1壁部71と、圧入孔63A~63Cに圧入される3つの圧入部72A~72Cと、共に第1壁部71から起立する複数の第2壁部73,第3壁部77及びケース接続部74とを備えている。第1壁部71は、ハウジング61の全幅に亘って形成され、延出部62の後方に連なる。第2壁部73は、第1壁部71の上方及び下方に起立しており、上側の第2壁部73は、中間部よりも左右方向の一方の側に配され、下側の第2壁部73は、中間部よりも左右方向の他方の側に間隔を空けて配されている。第2壁部73は、金属板材を折り返して形成されている。
[0041]
 上側の第2壁部73と第3壁部77との間には、2本の第2電線12A,12Bが挿通され、上側の第2壁部73の右側には、3本の第1電線11A~11Cが間隔を空けて挿通される。下側の第2壁部73と第3壁部77との間には、電源線13とグランド線14が挿通され、第2壁部73の左側には、第1電線11A~11Cが互いに間隔を空けて挿通される。第2壁部73の前方には、電線11~14を所定の経路に導く電線ガイド部76が形成されている。電線ガイド部76は、第2壁部73と第3壁部77の間を拡径する方向に延びている。電線11~14の外周が電線ガイド部76に支持されることで電線11~14を電線ガイド部76で保護しつつ案内することができる。
[0042]
 3つの圧入部72A~72Cは、中間側の圧入部72Bの幅が他の2つの圧入部72A,72Cの幅よりも大きくなっている。圧入部72A~72Cは、先端部の側縁が傾斜状に切り欠かれて先端部がわずかに細くなっている。圧入部72A~72Cが圧入孔63A~63Cに圧入されることで仕切り壁部70がハウジング61に固定される(図19参照)。
[0043]
 ケース接続部74は、第1壁部71の両側縁部に一対設けられ、第1壁部71に対して互いに反対方向に起立しており、撓み変形可能な弾性接触片75が後方側を基端として前方側に片持ち状に延びている。
[0044]
 <実施形態3>
 次に、本発明の実施形態3を図26ないし図31を参照して説明する。
 実施形態3は、図26に示すように、端子81の電線接続部82は、電線11~14を圧着により接続するものである。上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
[0045]
 端子81の電線接続部82は、底板の両側縁から起立する一対のワイヤバレル部83と、一対のインシュレーションバレル部84とを有する。ワイヤバレル部83は、電線11~14の端末部に露出した導体部を圧着し、インシュレーションバレル部84は、電線11~14の絶縁被覆をかしめて保持する。
[0046]
 ハウジング86の厚みを小さくして後方に延びる延出部88には、図29に示すように、上面と底面のそれぞれに電線接続部82が載置される複数の載置部87が並んで形成されている。各載置部87は、電線接続部82の幅寸法に応じた溝状に形成されており、底面87Aと、底面87Aの両側縁から起立する溝壁87Bを有し、電線接続部82が嵌め入れられる。
[0047]
 <実施形態4>
 次に、本発明の実施形態4を図32ないし図42を参照して説明する。
 実施形態4の通信用コネクタは、仕切り壁部95を導電性樹脂により形成したものである。上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
 図37,図38に示すように、ハウジング91の厚み寸法を小さくして後方に延出する延出部92の後端面には、圧入孔93がハウジング91のほぼ全幅に亘って所定の深さで凹設されている。圧入孔93の上下方向の孔径は、上記実施形態の圧入孔の孔径よりも大きくなっている。
[0048]
 仕切り壁部95は、図39に示すように、ハウジング61と幅寸法に応じた長さで左右方向に延びる第1壁部96と、第1壁部96に立設され、複数の電線11~14を仕切る第2壁部97と、圧入孔93に圧入される圧入部98と、第2シールドケース57に接続されるケース接続部99とを備えている。第2壁部97は、上下一対設けられており、上方側が左右方向の中間部よりも一方のケース接続部99側に配され、下方側が左右方向の中間部よりも他方のケース接続部99側に配されている。
[0049]
 圧入部98は、第1壁部96の前方に面一に連なっており、左右の側縁の先端側が傾斜状に切り欠かれている。ケース接続部99は、第1壁部96の両側縁部から互いに反対方向に起立している。ケース接続部99の外面には、第2シールドケース57の内面と接触する接点部100が半球状に突出している。
[0050]
 仕切り壁部95を形成する導電性樹脂としては、種々の公知のものを用いることができ、高分子の構造に由来する導電性を有する導電性プラスチックや、非導電性プラスチックに無機導電体を加えることで導電性を有するものを用いてもよい。
 実施形態4によれば、仕切り壁部95は、導電性樹脂からなるため、樹脂の特性により形状の加工を容易に行いつつ電線間をシールドすることができる。
[0051]
 <他の実施形態>
 本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
 (1)仕切り壁部40,70,95は、第1壁部42,71,96と第2壁部43,73,97とを備えたが、第1壁部42,71,96と第2壁部43,73,97の一方のみを備えるようにしてもよい。
[0052]
 (2)異なる電線列16A,16Bの第1電線11は、対角に配置されたが、対角でなくてもよい。
[0053]
 (3)電線11~14の本数は、上記した本数に限られない。また、仕切り壁部40が電線11~14を仕切る箇所は、電線の本数や電線の種類等に応じて任意に設定することができる。

符号の説明

[0054]
10: 通信用コネクタ
11A~11C(11): 第1電線
12A,12B(12): 第2電線
13: 電源線
14: グランド線
16A,16B: 電線列
17: シールド電線
20,81: 端子
30,61,86,91: ハウジング
32: キャビティ
36,62,88,92: 延出部
37,87: 載置部
38A,38B,63A~63C,93: 圧入孔
40,70,95: 仕切り壁部
41,41: 2個の仕切り板
42,71,96: 第1壁部
43,73,97: 第2壁部
44,72A~72C,98: 圧入部
45,74,99: ケース接続部
50: シールドケース

請求の範囲

[請求項1]
通信用の信号が伝送される複数の電線と、
 各前記電線に接続される複数の端子と、
 前記複数の端子を収容するハウジングと、
 前記複数の電線間を仕切る仕切り壁部と、を備える通信用コネクタ。
[請求項2]
前記複数の電線は、USB3.0の第1電線と、USB2.0の第2電線と、を備えており、
 前記仕切り壁部は、前記第1電線と前記第2電線との間に配されている請求項1に記載の通信用コネクタ。
[請求項3]
前記複数の電線は、USB3.0の第1電線と、電源に接続された電源線と、を備えており、
 前記仕切り壁部は、前記第1電線と前記電源線との間に配されている請求項1又は請求項2に記載の通信用コネクタ。
[請求項4]
前記複数の電線は、USB3.0の複数の第1電線を備えており、
 前記仕切り壁部は、前記複数の第1電線間に配されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の通信用コネクタ。
[請求項5]
前記複数の電線が並んだ電線列が複数並列に配置されており、
 前記仕切り壁部は、前記複数の電線列間に配されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の通信用コネクタ。
[請求項6]
前記仕切り壁部は、前記複数の電線列間に配される第1壁部と、前記第1壁部に立設され、各前記電線列における前記複数の電線間に配される第2壁部とを備える請求項5に記載の通信用コネクタ。
[請求項7]
前記各電線列は、それぞれUSB3.0の複数の第1電線を備え、前記各電線列について前記第2壁部で仕切られた前記複数の第1電線は、異なる前記電線列における前記複数の第1電線が対角の位置に配置されている請求項6に記載の通信用コネクタ。
[請求項8]
前記仕切り壁部は、前記第1壁部に前記第2壁部が立設された複数の仕切り板を連ねて形成されている請求項6又は請求項7に記載の通信用コネクタ。
[請求項9]
前記仕切り壁部は、前記ハウジングに圧入して固定されている請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の通信用コネクタ。
[請求項10]
前記ハウジングは、各前記端子が収容される複数のキャビティを備え、
 車両に搭載されるものである請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の通信用コネクタ。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]

[ 図 31]

[ 図 32]

[ 図 33]

[ 図 34]

[ 図 35]

[ 図 36]

[ 図 37]

[ 図 38]

[ 図 39]

[ 図 40]

[ 図 41]

[ 図 42]