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1. WO2020157790 - 装置状態再現装置、装置状態再現方法および装置状態再現プログラム

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明 細 書

発明の名称 装置状態再現装置、装置状態再現方法および装置状態再現プログラム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008  

発明の効果

0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098  

符号の説明

0099  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

明 細 書

発明の名称 : 装置状態再現装置、装置状態再現方法および装置状態再現プログラム

技術分野

[0001]
 本発明は、複数の制御装置の内部データを各々の制御装置を動作させるプログラム上に反映して機器の状態をプログラム上に再現することが可能な装置状態再現装置、装置状態再現方法および装置状態再現プログラムに関する。

背景技術

[0002]
 ファクトリーオートメーション(Factory Automation:FA)システムにおいては、プログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller:PLC)を用いて制御対象装置の制御を行う生産装置が用いられている。なお、プログラマブルロジックコントローラは、プログラマブルコントローラとも呼ばれる。生産装置で異常が発生した場合、異常の解決のためにPLCの状態を把握するための作業が行われる。PLCの状態を把握するための作業としては、制御対象装置の制御の実行時に得られてPLCに記憶されている時系列データを波形ビューアに表示して確認するという方法が一般的である。
[0003]
 特許文献1には、PLCから収集された複数の変数の各々に関する一連の時系列ビットデータに相当する波形を、画面上に複数行にわたり並べて表示させ、波形上における任意のオンパルスまたはオフパルスのオン時間またはオフ時間を表示させる収集データのモニタ装置が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2007-213449号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 しかしながら、上記特許文献1の収集データのモニタ装置では、時系列データによりカーソルが指し示すカーソル位置における信号のオンオフ状態が表示されるに過ぎない。このため、作業者は、なぜこのような信号の波形が得られたのか、シーケンスプログラムの内容をあらかじめ認識しておいた上で信号の波形を調査する必要があり、時間がかかる。
[0006]
 さらに、上記特許文献1の収集データのモニタ装置では、1つのPLCから収集された複数の変数のオンオフ状態を表示することはできるものの、1つの生産装置に複数のPLCが搭載されている場合、複数のPLCの各々の時系列データを同時に比較して確認することができず、生産装置の制御状態の確認に時間がかかる。
[0007]
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の制御対象装置の制御において得られる各々の時系列データを効率良く確認することが可能な装置状態再現装置を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008]
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる装置状態再現装置は、複数の機器から取得された、複数の異なる制御対象装置の制御において得られる複数の異なる時系列データを機器ごとに記憶する時系列データ記憶部と、複数の機器が記憶する複数のシーケンスプログラムを記憶するシーケンスプログラム記憶部と、複数の異なる時系列データにおける、複数の機器のうちの第1の機器から取得された第1の時系列データを時間軸とともに波形で表示する第1画面を第1の表示部に表示させる第1の画面表示処理を行う波形表示制御部と、を備える。また、装置状態再現装置は、第2の表示部と第3の表示部とにおける表示を制御するプログラム表示制御部と、波形における任意の位置の時刻を指定する表示時刻指定部と、を備える。プログラム表示制御部は、表示時刻指定部で指定された指定時刻に対応する第1の時系列データを、第2の表示部に表示された、第1の機器が記憶する第1のシーケンスプログラム上に表示させる表示処理と、表示時刻指定部で指定された指定時刻に対応する、複数の機器のうちの第2の機器から取得された第2の時系列データを、第3の表示部に表示された、第2の機器が記憶する第2のシーケンスプログラム上に表示させる表示処理と、を行う。

発明の効果

[0009]
 本発明にかかる装置状態再現装置は、複数の制御対象装置の制御において得られる各々の時系列データを効率良く確認することが可能である、という効果を奏する。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 本発明の実施の形態1にかかる装置状態再現システムの構成を示すブロック図
[図2] 本発明の実施の形態1にかかる装置状態再現装置の機能構成を示すブロック図
[図3] 本発明の実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラの機能構成を示すブロック図
[図4] 図2に示す第1ログファイルに記憶された第1の時系列データと第1PLCの識別情報である第1の識別情報とを示す図
[図5] 図2に示す表示部に設けられた第1の表示部と第2の表示部と第3の表示部と情報表示部をレイアウトの一例を示す模式図
[図6] 図2に示す第1の表示部に表示された表示画面の一例を示す模式図であり、時系列データがデバイス値である場合の例を示す図
[図7] 図2に示す第2の表示部に表示された表示画面の一例を示す模式図であり、時系列データがデバイス値である場合の例を示す図
[図8] 図2に示す第3の表示部に表示された表示画面の一例を示す模式図であり、時系列データがデバイス値である場合の例を示す図
[図9] 図2に示す装置状態再現装置の動作の手順を示すフローチャート
[図10] 本発明の実施の形態1にかかる装置状態再現装置の機能をコンピュータシステムで実現する場合のハードウェア構成を示す図

発明を実施するための形態

[0011]
 以下に、本発明の実施の形態にかかる装置状態再現装置、装置状態再現方法および装置状態再現プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[0012]
実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1にかかる装置状態再現システム100の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる装置状態再現装置1の機能構成を示すブロック図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかるプログラマブルロジックコントローラ2の機能構成を示すブロック図である。装置状態再現システム100は、FAシステムにおける制御装置による制御状態を装置状態再現装置1において再現可能なシステムである。FAシステムにおいては、「異常」のことを「アラーム」と称することが一般的であるため、本明細書においても「異常」を「アラーム」と表現する。したがって、本明細書中でのアラームの発生要因の解析とは、異常の発生原因を解析することを意味する。
[0013]
 装置状態再現システム100は、装置状態再現装置1と、PLC2と、センサ4を備えるサーボモータ3と、を備える。
[0014]
 また、PLC2とサーボモータ3とセンサ4とは、1つのFA装置8の中に実装されている。すなわち、FA装置8には、複数の制御対象機器である複数のサーボモータ3と、サーボモータ3に1対1で対応する制御装置である複数のPLC2が実装されている。
[0015]
 PLC2は、不図示の負荷装置を駆動する制御対象機器であるサーボモータ3の動作を制御する制御装置である。PLC2は、制御対象機器の制御において得られる時系列データを収集して記憶する。PLC2は、プログラマブルコントローラプログラムに基づいて動作する。プログラマブルコントローラプログラムは、PLC2がサーボモータ3の動作を制御するために実行するシーケンスプログラムと、PLC2全体の制御を実行するためのプログラムと、を含む。PLC2がサーボモータ3の動作を制御するために実行するシーケンスプログラムの具体例は、ラダープログラムである。
[0016]
 PLC2は、装置状態再現装置1と通信線5により接続されており、装置状態再現装置1と有線通信可能である。なお、PLC2と装置状態再現装置1との通信は、無線通信であってもよい。また、PLC2は、サーボモータ3と通信線6により接続されており、サーボモータ3と有線通信可能である。なお、PLC2とサーボモータ3との通信は、無線通信であってもよい。
[0017]
 PLC2は、PLC通信部81と、PLC記憶部82と、PLC制御部84と、を有する。
[0018]
 PLC通信部81は、通信線5を介して装置状態再現装置1との間で通信を行って情報の送受信を行う。また、PLC通信部81は、通信線6を介してサーボモータ3との間で通信を行って情報の送受信を行う。
[0019]
 PLC記憶部82は、プログラマブルコントローラプログラムおよびPLC2の制御に関わる情報等を記憶する。PLC記憶部82は、制御対象機器の制御において得られる時系列データを記憶する。PLC記憶部82は、PLC2が制御しているサーボモータ3のセンサ4から得られるセンサ4の検出値、センサ4の検出値を演算もしくは加工した中間値、センサ4の検出値を演算もしくは加工した最終値を記憶する。上記の検出値、中間値および最終値は、サーボモータ3の制御において得られてPLC記憶部82に保持される制御状態を示す各種の状態データであり、時間の経過とともに変化していく現象を観測した時系列データである。状態データは、サーボモータ3が動作した位置、速度、トルク等の、サーボモータ3の動作の状態を示すデータが例示される。
[0020]
 また、PLC記憶部82は、デバイスメモリ83を有する。デバイスメモリ83は、PLC制御部84がシーケンスプログラムを実行すると実行内容に従って値が更新される各種のデバイス値を保持するメモリである。デバイス値は、PLC2が制御対象機器の制御で使用する制御情報の値を示す時系列データであり、制御対象機器の状態を示すデータである。また、デバイス値は、デバイスに記憶されている値である。デバイスは、PLC2の共有メモリの領域であるデバイスメモリ83における領域を規定する名称である。
[0021]
 PLC2は、装置状態再現装置1に、PLC記憶部82に記憶された内部データである時系列データを予め定められた周期で定期的に送信する。時系列データは、上述した各種の状態データおよびデバイス値を含む。
[0022]
 装置状態再現システム100は、PLC2として、第1PLC2Aと第2PLC2Bとを備える。第1PLC2Aは、第1サーボモータ3Aの動作を制御する。第2PLC2Bは、第2サーボモータ3Bの動作を制御する。なお、以下においては、第1PLC2Aと第2PLC2Bとを区別しない場合には、PLC2と呼ぶ。
[0023]
 装置状態再現システム100は、サーボモータ3の動作の状態を予め決められた周期で検出して検出結果をPLC2に送信するセンサ4を有する。センサ4は、通信線7を介してPLC2との間で通信を行って情報の送受信を行う。装置状態再現システム100は、センサ4として、第1センサ4Aと第2センサ4Bとを備える。第1センサ4Aは、第1サーボモータ3Aの動作の状態を検出して、通信線7を介して検出結果を第1PLC2Aに送信する。第2センサ4Bは、第2サーボモータ3Bの動作の状態を検出して、通信線7を介して検出結果を第2PLC2Bに送信する。なお、以下においては、第1センサ4Aと第2センサ4Bとを区別しない場合には、センサ4と呼ぶ。
[0024]
 装置状態再現装置1は、複数のPLC2と通信を行うことにより、複数のPLC2に記憶されている時系列データを各々のPLC2から取得する。装置状態再現装置1は、PLC2から取得した複数のPLC2の各々の時系列データを、複数のPLC2の各々に記憶されているシーケンスプログラムと同じシーケンスプログラム上に反映してPLC2における制御対象機器の状態をプログラム上に再現する。
[0025]
 装置状態再現装置1は、制御部20と、記憶部40と、表示部50と、入力部60と、通信部70と、を有する。
[0026]
 制御部20は、装置状態再現装置1全体の制御を行う。また、制御部20は、データ収集部21と、表示装置選択部24と、波形表示制御部25と、プログラム表示制御部26と、表示時刻指定部27と、を有する。
[0027]
 記憶部40は、装置状態再現装置1全体の制御を実行するためのプログラム、装置状態再現装置1の制御に関わる情報等を記憶する。記憶部40は、装置状態再現装置1への通電が断電された場合でも、記憶された情報が消去されないように、不揮発性の記憶装置が使用される。また、記憶部40は、時系列データ記憶部41と、シーケンスプログラム記憶部42と、を有する。
[0028]
 表示部50は、液晶モニタなどの表示端末であり、複数のPLC2から取得した内部データおよびシーケンスプログラム、作業者が入力部60を介して入力した指示情報などを表示する。表示部50における画面表示は、公知の画面表示処理を用いて実現できる。表示部50は、第1の表示部51と、第2の表示部52と、第3の表示部53と、情報表示部54と、を有する。図5は、図2に示す表示部50に設けられた第1の表示部51と第2の表示部52と第3の表示部53と情報表示部54のレイアウトの一例を示す模式図である。
[0029]
 図6は、図2に示す第1の表示部51に表示された表示画面の一例を示す模式図であり、時系列データ131がデバイス値である場合の例を示す図である。図7は、図2に示す第2の表示部52に表示された表示画面の一例を示す模式図であり、時系列データ131がデバイス値である場合の例を示す図である。図8は、図2に示す第3の表示部53に表示された表示画面の一例を示す模式図であり、時系列データ131がデバイス値である場合の例を示す図である。
[0030]
 制御部20のデータ収集部21は、時系列データ131と識別情報132とをPLC2から取得し、取得した時系列データ131と識別情報132とを関連付けてログファイルを生成して記憶部40に記憶させる。データ収集部21は、時系列データ収集部22と、識別情報収集部23と、を有する。
[0031]
 データ収集部21の時系列データ収集部22は、複数のPLC2のPLC記憶部82に記憶されている内部データを、予め決められた周期で周期的に、通信部70を介して複数のPLC2の各々から取得する。時系列データ収集部22がPLC2から取得する内部データは、PLC2のPLC記憶部82に記憶されている時系列データであり、各種の状態データおよびデバイス値を含む。
[0032]
 データ収集部21の識別情報収集部23は、各PLC2を一意に識別することのできる識別情報132を複数のPLC2の各々から取得する。識別情報収集部23は、取得した識別情報132を時系列データ収集部22に送信する。識別情報132は、PLC2の各々に特有のIP(Internet Protocol)アドレスおよびシリアル番号が例示される。
[0033]
 時系列データ収集部22は、識別情報収集部23から受信する識別情報132と、識別情報132に対応するPLC2から送信された時系列データ131と、を関連付けてログファイルを生成し、記憶部40の時系列データ記憶部41に記憶させる。時系列データ収集部22は、PLC2毎にログファイルを生成し、記憶部40の時系列データ記憶部41に記憶させる。ログファイルには、識別情報132と関連付けられた時系列データ131が、PLC2ごとに記憶される。
[0034]
 図4は、図2に示す第1ログファイル41Aに記憶された第1の時系列データ131Aと第1PLC2Aの識別情報である第1の識別情報132Aとを示す図である。時系列データ収集部22は、第1PLC2Aの第1の識別情報132Aと、第1PLC2Aから送信された第1の時系列データ131Aと、を関連付けて第1ログファイル41Aを生成し、記憶部40の時系列データ記憶部41に記憶させる。また、時系列データ収集部22は、第2PLC2Bの識別情報である第2の識別情報132Bと、第2PLC2Bから送信された第2の時系列データ131Bと、を関連付けて第2ログファイル41Bを生成し、記憶部40の時系列データ記憶部41に記憶させる。また、時系列データ収集部22は、たとえば第nPLC2nについては、第nPLC2nの識別情報である第n識別情報132nと、第nPLC2nから送信された第nの時系列データ131nと、を関連付けて第nログファイル41nを生成し、記憶部40の時系列データ記憶部41に記憶させる。
[0035]
 制御部20の表示装置選択部24は、作業者から入力部60を介して入力される指定情報に基づいて、第1の表示部51および第2の表示部52と、第3の表示部53と、に表示するPLC2を選択する。表示装置選択部24は、時系列データ記憶部41にログファイルが記憶されているPLC2の一欄を、情報表示部54に表示して、第1の表示部51および第2の表示部52と、第3の表示部53と、に表示するPLC2を指定するように作業者に促す。
[0036]
 表示装置選択部24は、時系列データ記憶部41にログファイルが記憶されているPLC2と、時系列データ記憶部41にログファイルが記憶されているPLC2の識別情報132との対応関係を示す対応情報を予め記憶している。表示装置選択部24は、たとえば任意のタイミングで、時系列データ記憶部41に記憶されているログファイルを参照することで、対応情報を生成して記憶することができる。
[0037]
 入力部60は、作業者によって入力された、第1の表示部51および第2の表示部52に表示するPLC2を指定する第1指定情報を受け付ける。入力部60は、入力された第1指定情報を表示装置選択部24に送信する。表示装置選択部24は、第1指定情報と対応情報とに基づいて、作業者が指定したPLC2の識別情報132を選択する。表示装置選択部24は、作業者が指定したPLC2を示す情報と、このPLC2の識別情報132と、を含む情報である第1の選択情報を生成して、波形表示制御部25とプログラム表示制御部26とに送信する。
[0038]
 また、作業者は、第3の表示部53に表示するPLC2を指定する第2指定情報を入力部60に入力する。入力部60は、入力された第2指定情報を表示装置選択部24に送信する。表示装置選択部24は、第2指定情報と対応情報とに基づいて、作業者が指定したPLC2の識別情報132を選択する。表示装置選択部24は、作業者が指定したPLC2を示す情報と、このPLC2の識別情報132と、を含む情報である第2の選択情報を生成して、プログラム表示制御部26に送信する。
[0039]
 制御部20の波形表示制御部25は、表示装置選択部24から受信した第1の選択情報に基づいて、第1の選択情報に示されるPLC2を、第1の表示部51に時系列データを表示する表示対象のPLC2である第1の表示PLCとして選択する。波形表示制御部25は、第1の表示PLCとして選択したPLC2の時系列データ131を、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、時系列データ記憶部41から取得する。波形表示制御部25は、取得した時系列データ131を時間軸94とともに波形で表示する画面を、第1の表示部51に表示する。
[0040]
 すなわち、波形表示制御部25は、時系列データ記憶部41に記憶されている時系列データであって複数のPLC2のうちの第1の表示PLCから取得された時系列データを時間軸94とともに波形で表示する第1画面を、第1の表示部51に表示させる第1の画面表示処理を行う。したがって、波形表示制御部25と第1の表示部51とにより、いわゆる波形ビューアの機能を実行できる。そして、波形表示制御部25は、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、自動で時系列データ131を選択するログデータ選択機能を有する。
[0041]
 制御部20のプログラム表示制御部26は、表示装置選択部24から受信した第1の選択情報に基づいて、第1の選択情報に示されるPLC2を、第2の表示部52にシーケンスプログラムを表示する表示対象のPLC2である第1の表示PLCとして選択する。プログラム表示制御部26は、第1の表示PLCとして選択したPLC2のシーケンスプログラムを、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、シーケンスプログラム記憶部42から取得する。プログラム表示制御部26は、取得したシーケンスプログラムを表示する画面を、第2の表示部52に表示する。
[0042]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、シーケンスプログラム記憶部42に記憶されているシーケンスプログラムであって複数のPLC2のうちの第1の表示PLCが記憶する第1のシーケンスプログラムを表示する第2の画面を、第1プログラム表示部である第2の表示部52に表示させる第2の画面表示処理を行う。そして、プログラム表示制御部26は、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、自動でシーケンスプログラムを選択するシーケンスプログラム選択機能を有する。
[0043]
 また、プログラム表示制御部26は、表示装置選択部24から受信した第2の選択情報に基づいて、第2の選択情報に示されるPLC2を、第3の表示部53にシーケンスプログラムを表示する表示対象のPLC2である第2の表示PLCとして選択する。プログラム表示制御部26は、第2の表示PLCとして選択したPLC2のシーケンスプログラムを、第2の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、シーケンスプログラム記憶部42から取得する。プログラム表示制御部26は、取得したシーケンスプログラムを表示する画面を、第3の表示部53に表示する。
[0044]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、シーケンスプログラム記憶部42に記憶されている複数のシーケンスプログラムのうちの第2の表示PLCが記憶する第2のシーケンスプログラムを表示する第3の画面を、第2プログラム表示部である第3の表示部53に表示させる第3の画面表示処理を行う。そして、プログラム表示制御部26は、第2の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、自動でシーケンスプログラムを選択するシーケンスプログラム選択機能を有する。
[0045]
 また、プログラム表示制御部26は、シーケンスプログラムを第2の表示部52に表示した後に、表示時刻指定部27で指定された指定時刻に該当する第1の時系列データの値を、第2の表示部52に表示されている第1のシーケンスプログラム上に反映させる。プログラム表示制御部26は、表示装置選択部24から受信した第1の選択情報に基づいて選択したPLC2の時系列データ131を、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、時系列データ記憶部41から取得する。プログラム表示制御部26は、取得した時系列データ131における指定時刻に該当する第1の時系列データの値を、第2の表示部52に表示されている第1のシーケンスプログラム上に表示させる。
[0046]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、表示時刻指定部27で指定された指定時刻に対応する第1の時系列データを、第2の表示部52に表示された指定時刻に対応する第1のシーケンスプログラム上に表示させる第4の画面表示処理を行う。そして、プログラム表示制御部26は、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、自動で時系列データ131を選択するログデータ選択機能を有する。
[0047]
 また、プログラム表示制御部26は、第2のシーケンスプログラムを第3の表示部53に表示した後に、表示時刻指定部27で指定された指定時刻に該当する第2の時系列データの値を、第3の表示部53に表示されている第2のシーケンスプログラム上に反映させる。プログラム表示制御部26は、表示装置選択部24から受信した第2の選択情報に基づいて選択したPLC2の時系列データ131を、第2の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、時系列データ記憶部41から取得する。プログラム表示制御部26は、取得した時系列データ131における指定時刻に該当する第2の時系列データの値を、第3の表示部53に表示されている第2のシーケンスプログラム上に表示させる。
[0048]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、表示時刻指定部27で指定された指定時刻に対応する第2の時系列データを、第3の表示部53に表示された指定時刻に対応する第2のシーケンスプログラム上に表示させる第5の画面表示処理を行う。そして、プログラム表示制御部26は、第2の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、自動で時系列データ131を選択するログデータ選択機能を有する。
[0049]
 プログラム表示制御部26は、指定時刻が変更されるごとに第4の画面表示処理と第5の画面表示処理とを繰り返す。
[0050]
 上述したように、プログラム表示制御部26は、表示時刻指定部27で指定された指定時刻に対応する複数のPLC2のうちの第2の表示PLCから取得された時系列データ131を、第2の表示部52に表示された、第1の表示PLCが記憶する第1のシーケンスプログラム上に表示させる表示処理と、表示時刻指定部27で指定された指定時刻に対応する、複数のPLC2のうちの第2の表示PLCから取得された時系列データ131を、第3の表示部53に表示された、第2の表示PLCが記憶する第2のシーケンスプログラム上に表示させる表示処理と、を行う。
[0051]
 制御部20の表示時刻指定部27は、第1の表示部51に表示された波形における任意の位置の時刻を指定する。たとえば図6に示すように、第1の表示部51におけるデバイス波形表示部92上にカーソル95が表示される。複数の後述するデバイス波形表示部92の時間軸94は、共通の時間帯を示す。カーソル95は、複数のデバイス波形表示部92に跨っており、複数のデバイス波形表示部92における時間軸94方向の一点を指定可能とされている。表示時刻指定部27は、カーソル95により指定される指定時刻を取得する。表示時刻指定部27は、取得した指定時刻の情報をプログラム表示制御部26に送信する。
[0052]
 カーソル95を時間軸94の方向に動かすことにより、デバイス波形表示部92に表示されている波形の任意の位置の時刻を指定できる。カーソル95による指定時刻の取得は、公知の画像表示技術により実現される。また、第1の表示部51に表示された波形を時間軸94の方向にスクロールすることで、現在の第1の表示部51に表示されていない時間帯の時刻を指定可能である。
[0053]
 記憶部40の時系列データ記憶部41は、データ収集部21が複数のPLC2から取得して生成したログファイルを記憶する。
[0054]
 記憶部40のシーケンスプログラム記憶部42は、装置状態再現装置1に接続されている複数のPLC2の各々に記憶されているシーケンスプログラムと同じシーケンスプログラムを記憶する。シーケンスプログラム記憶部42は、第1PLC2Aに記憶されているシーケンスプログラムと同じシーケンスプログラムである第1シーケンスプログラム42Aを記憶する。シーケンスプログラム記憶部42は、第2PLC2Bに記憶されているシーケンスプログラムと同じシーケンスプログラムである第2シーケンスプログラム42Bを記憶する。また、シーケンスプログラム記憶部42は、たとえば第nPLC2nに記憶されているシーケンスプログラムと同じシーケンスプログラムである第nシーケンスプログラム42nを記憶する。なお、以下では、第1シーケンスプログラム42Aを第1プログラム42Aと、第2シーケンスプログラム42Bを第2プログラム42Bと呼ぶ場合がある。
[0055]
 表示部50の第1の表示部51は、第1の選択情報に基づいて選択された表示対象のPLC2の時系列データ131を、時間軸94とともに波形で表示する画面を表示する。
[0056]
 図6を参照して時系列データ131がデバイス値である場合の第1の表示部51の表示画面の一例について説明する。第1の表示部51には、デバイス名が表示されるデバイス名表示部91と、デバイス名表示部91に表示されたデバイスのデバイス値の波形が表示されるデバイス波形表示部92と、を有するデバイス表示部93が設けられている。デバイス表示部93における表示は、波形表示制御部25の制御により、デバイスごとに行われる。また、第1の表示部51の表示を次の画面に切り換えることで、第1の表示部51に現在表示されていない、時系列データ131における他のデバイス名およびデバイス値の波形を表示可能である。デバイス表示部93に表示される時系列データ131は、限定されず、ビットデータでもよく、またアナログデータでもよい。
[0057]
 第1の表示部51は、複数行にわたって同じ時間帯の時間軸94に沿って表示可能である。これにより、複数のデバイスのデバイス値の波形を同時に表示することができ、複数のデバイスのデバイス値の変化を同時に確認することができる。
[0058]
 上記においては、デバイス値を表示部50に表示する場合について示しているが、デバイス値以外の時系列データ131についても、上記と同様に第1の表示部51に表示することが可能である。この場合は、デバイス名の代わりに時系列データの名称がデバイス名表示部91に表示され、時系列データの波形がデバイス波形表示部92に表示されればよい。
[0059]
 表示部50の第2の表示部52は、第1の選択情報に示されるPLC2に記憶されているシーケンスプログラムと同じシーケンスプログラムを表示する第1のプログラム表示部である。すなわち、第2の表示部52は、第1の表示部51にデバイス値の波形が示されている時系列データ131に対応したシーケンスプログラムを表示する表示部であり、第1の表示部51にデバイス値の波形が示されている時系列データ131が得られたPLC2で実行されていたシーケンスプログラムを表示する表示部である。第2の表示部52は、表示時刻指定部27で指定された指定時刻およびその前後の時刻におけるシーケンスプログラムを表示可能である。
[0060]
 図7を参照して時系列データ131がデバイス値である場合の第2の表示部52の表示画面の一例について説明する。第2の表示部52には、プログラム表示制御部26の第2の画面表示処理により、第1プログラム42Aの一例であるラダープログラムが表示されている。第2の表示部52のデバイス名表示部96には、第1プログラム42Aにおける指定時刻に記述されているデバイス名が表示されている。また、第1プログラム42Aのデバイス値表示部97には、プログラム表示制御部26の第4の画面表示処理により、指定時刻における第1の時系列データの値が表示されている。また、第2の表示部52の表示を次の画面に切り換えることで、第2の表示部52に現在表示されていない、第1プログラム42Aにおける他の部分および第1の時系列データ131Aの値を表示可能である。
[0061]
 表示部50の第3の表示部53は、第2の選択情報に示されるPLC2に記憶されているシーケンスプログラムと同じシーケンスプログラムを表示する第2のプログラム表示部であり、第2の表示部52と同様の構成を有する。第3の表示部53は、第2の表示部52に表示されたシーケンスプログラムとは異なるシーケンスプログラムを表示する。すなわち、第3の表示部53は、第2の表示部52に表示されたシーケンスプログラムを用いて制御対象装置を制御しているPLC2とは異なる他のPLC2が制御対象装置を制御するために用いているシーケンスプログラムを表示する。第3の表示部53は、表示時刻指定部27で指定された指定時刻およびその前後の時刻におけるシーケンスプログラムを表示可能である。
[0062]
 図8を参照して時系列データ131がデバイス値である場合の第3の表示部53の表示画面の一例について説明する。第3の表示部53には、プログラム表示制御部26の第3の画面表示処理により、第2プログラム42Bの一例であるラダープログラムが表示されている。第3の表示部53のデバイス名表示部96には、第2プログラム42Bにおける指定時刻に記述されているデバイス名が表示されている。また、第2プログラム42Bのデバイス値表示部97には、プログラム表示制御部26の第5の画面表示処理により、指定時刻における第2の時系列データの値が表示されている。また、第3の表示部53の表示を次の画面に切り換えることで、第3の表示部53に現在表示されていない、第2プログラム42Bにおける他の部分および第2の時系列データ131Bの値を表示可能である。
[0063]
 情報表示部54は、装置状態再現装置1の動作に関わる各種の情報を表示する。
[0064]
 入力部60は、マウスおよびキーボード等の入力機器を備えて構成され、作業者からの指示情報を受け付けて、制御部20に送信する。
[0065]
 通信部70は、通信線5を介してPLC2との間で通信を行って情報の送受信を行う。
[0066]
 つぎに、装置状態再現装置1の動作について説明する。図9は、図2に示す装置状態再現装置1の動作の手順を示すフローチャートである。
[0067]
 まず、ステップS10において、時系列データ収集ステップが行われる。すなわち、装置状態再現装置1が、PLC2に記憶されておりPLC2から周期的に送信される時系列データを収集する。データ収集部21は、PLC2から周期的に送信される時系列データ131と識別情報132とを受信し、取得した時系列データ131と識別情報132とを関連付けてログファイルを生成して記憶部40に記憶させる。データ収集部21は、異なるPLCごとにログファイルを生成して記憶部40に記憶させる。時系列データの収集は、継続的に行われる。
[0068]
 つぎに、ステップS20において、第1の画面表示処理を行う第1の表示部表示ステップである第1表示ステップが行われる。第1表示ステップでは、複数のPLC2のうちの第1の表示PLCから取得された第1の時系列データを時間軸94とともに波形で表示する第1画面が、第1の表示部51に表示される。
[0069]
 すなわち、波形表示制御部25は、作業者による第1指定情報の入力に基づいて表示装置選択部24から送信される第1の選択情報に基づいて、第1の選択情報に示されるPLC2を、第1の表示部51に時系列データを表示する表示対象のPLC2である第1の表示PLCとして選択する。そして、波形表示制御部25は、第1の表示PLCの時系列データ131を、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて時系列データ記憶部41から取得し、第1の表示PLCの時系列データ131を時間軸94とともに波形で表示する第1画面を、第1の表示部51に表示する。
[0070]
 つぎに、ステップS30において、第2の画面表示処理を行う第2の表示部表示ステップである第2表示ステップが行われる。第2表示ステップでは、複数のPLC2のうちの第1の表示PLCが記憶する第1のシーケンスプログラムを表示する第2の画面が、第2の表示部52に表示される。
[0071]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、作業者による第1指定情報の入力に基づいて表示装置選択部24から送信される第1の選択情報に基づいて、第1の選択情報に示されるPLC2を、第2の表示部52にシーケンスプログラムを表示する表示対象のPLC2である第1の表示PLCとして選択する。たとえば、第1PLC2Aが、第2の表示部52にシーケンスプログラムを表示する表示対象である第1の表示PLCとして選択される。そして、プログラム表示制御部26は、選択した第1の表示PLCのシーケンスプログラムである第1のシーケンスプログラムを、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、シーケンスプログラム記憶部42から取得し、第1のシーケンスプログラムを表示する第2の画面を、第2の表示部52に表示する。
[0072]
 つぎに、ステップS40において、第3の画面表示処理を行う第3の表示部表示ステップである第3表示ステップが行われる。第3表示ステップでは、複数のPLC2のうちの第2の表示PLCが記憶する第2のシーケンスプログラムを表示する第3の画面が、第3の表示部53に表示される。
[0073]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、作業者による第2指定情報の入力に基づいて表示装置選択部24から送信される第2の選択情報に基づいて、第2の選択情報に示されるPLC2を、第3の表示部53にシーケンスプログラムを表示する表示対象のPLC2である第2の表示PLCとして選択する。たとえば、第2PLC2Bが、第3の表示部53にシーケンスプログラムを表示する表示対象である第2の表示PLCとして選択される。そして、プログラム表示制御部26は、選択した第2の表示PLCのシーケンスプログラムである第2のシーケンスプログラムを、第2の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、シーケンスプログラム記憶部42から取得し、第2のシーケンスプログラムを表示する第3の画面を、第3の表示部53に表示する。
[0074]
 つぎに、ステップS50において、表示時刻指定ステップが行われる。表示時刻指定ステップでは、表示時刻指定部27が、カーソル95により指定される指定時刻を取得し、指定時刻の情報をプログラム表示制御部26に送信する。
[0075]
 つぎに、ステップS60において、第4の画面表示処理を行う第2の表示部表示ステップである第4表示ステップが行われる。第4表示ステップでは、表示時刻指定ステップで指定された指定時刻に対応する第1の表示PLCの時系列データを、第2の表示部52に表示された、指定時刻に対応する第1のシーケンスプログラム上に表示させる。
[0076]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、指定時刻に該当する第1の時系列データの値を、第2の表示部52に表示されている第1のシーケンスプログラム上に反映させる。プログラム表示制御部26は、表示装置選択部24から受信した第1の選択情報に基づいて選択した第1の表示PLCの時系列データ131を、第1の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、時系列データ記憶部41から取得する。プログラム表示制御部26は、取得した時系列データにおける指定時刻に該当する第1の時系列データの値を、第2の表示部52に表示されている第1のシーケンスプログラム上に表示させる。
[0077]
 図7に示す例では、第1プログラム42Aのデバイス値表示部97に、指定時刻における第1の時系列データ131Aの値であるデバイス値が表示されている。デバイス値表示部97には、デバイスの値が、シーケンスプログラムの構成要素およびデバイスが表すデータ型に合わせて表示される。たとえば、データレジスタD0の場合には、整数値でデバイスの値が表示される。入力デバイスX0および出力デバイスY0の場合には、黒い四角および白い四角でデバイスの値が表示される。
[0078]
 つぎに、ステップS70において、第5の画面表示処理を行う第3の表示部表示ステップである第5表示ステップが行われる。第5表示ステップでは、表示時刻指定ステップで指定された指定時刻に対応する第2の表示PLCの時系列データを、第3の表示部53に表示された指定時刻に対応する第2のシーケンスプログラム上に表示させる。
[0079]
 すなわち、プログラム表示制御部26は、指定時刻に該当する第2の時系列データの値を、第3の表示部53に表示されている第2のシーケンスプログラム上に反映させる。プログラム表示制御部26は、表示装置選択部24から受信した第2の選択情報に基づいて選択した第2の表示PLCの時系列データ131を、第2の選択情報に含まれる識別情報に基づいて、時系列データ記憶部41から取得する。プログラム表示制御部26は、取得した時系列データにおける指定時刻に該当する第2の時系列データの値を、第3の表示部53に表示されている第2のシーケンスプログラム上に表示させる。
[0080]
 図8に示す例では、第2プログラム42Bのデバイス値表示部97に、指定時刻における第2の時系列データ131Bの値であるデバイス値が表示されている。
[0081]
 以上の処理が行われることにより、複数のPLC2から収集された時系列データにおける任意の時刻のデータを、第2の表示部52および第3の表示部53に表示された各々のPLC2が実行したシーケンスプログラムに反映させることができる。そして、作業者は、カーソル95を動かすことにより、所望の時刻における時系列データの値をシーケンスプログラムに反映することができる。
[0082]
 これにより、作業者は、表示部50に表示された、PLC2の時系列データの波形、シーケンスプログラムおよびシーケンスプログラムに反映された時系列データの値を見ることにより、PLC2が実行したシーケンスプログラムの内容をあらかじめ認識することなく、時系列データの変化を確認することが可能である。すなわち、装置状態再現システム100では、複数のPLC2の制御において得られる各々の時系列データを効率良く確認することが可能である。
[0083]
 また、装置状態再現システム100では、図6に示すように、PLC2で実行されたラダープログラムに記述された複数の構成要素であるデバイスのデバイス値の波形を同時に表示できる。そして、図7および図8に示すように、PLC2で実行されたラダープログラムが表示される。これにより、ラダープログラム上で各デバイス同士がどのような関連を持つかが容易に理解でき、各デバイス同士の関連を含めて時系列データを効率良く確認することが可能である。
[0084]
 上記の効果は、複数のPLC2におけるサーボモータ3の制御が密接に関連している場合、複数のPLC2同士がデータを授受しながら複数のサーボモータ3を制御する場合などにおける時系列データの確認において特に有用である。すなわち、装置状態再現システム100では、各PLC2の制御が他のPLC2の制御にどう影響しているのか、各PLC2の制御が他のPLC2に影響した結果、どのようにしてFA装置8が異常に陥っていったのかなどの状況を、容易に且つ詳細に確認することができる。
[0085]
 したがって、本実施の形態1にかかる装置状態再現装置1は、複数のPLC2の制御において得られる各々の時系列データであるデバイス値を効率良く、容易に確認することが可能である。
[0086]
 なお、第1の表示部51、第2の表示部52および第3の表示部53を複数設けることにより、より多くの異なるPLC2のデバイス値をシーケンスプログラム上に反映して表示することが可能である。これにより、1つのFA装置に搭載された複数のPLC2について、同じ時刻におけるより多くのPLC2の時系列データの変化を同時にシーケンスプログラム上で確認することができ、より多くのPLC2の各々における制御対象装置の制御状態および制御対象装置の状態の関連を、同時に且つ容易に確認することができ、より利便性が向上する。
[0087]
 また、上記においては、装置状態再現装置1が複数のPLC2から時系列データを直接収集する場合について示した。装置状態再現装置1が収集する時系列データは、複数のPLCから他の装置に収集されたデータでもよい。例えばPLC2からロギング装置に送信されて記憶された、複数のPLC2に記憶された時系列データが、ロギング装置から装置状態再現装置1に送信されてもよい。
[0088]
 また、制御対象機器としてセンサ機能を備えたサーボモータを用いることも可能であり、この場合はサーボモータがサーボモータの動作の状態を予め決められた周期で検出して、PLC2に送信する。
[0089]
 また、制御対象機器はサーボモータに限定されない。また、制御装置はPLCに限定されない。PLC以外の複数の制御装置には、制御対象装置がサーボモータである場合における、サーボモータを制御するモーションユニットが例示される。また、その他の制御装置には、制御対象装置がサーボモータである場合における、サーボモータを制御するサーボアンプが例示される。また、その他の制御装置は、制御対象装置がロボットである場合における、ロボットを制御するロボットコントローラが例示される。
[0090]
 装置状態再現装置1は、シーケンスプログラムを作成する機能およびシーケンスプログラムを編集する機能を備えていてもよい。これにより、装置状態再現装置1で各々のPLC2における制御対象装置の制御状態および制御対象装置の状態を確認した後に、すぐに装置状態再現装置1でシーケンスプログラムを編集可能であり、シーケンスプログラムの編集作業の作業性が向上する。
[0091]
 本実施の形態1にかかる装置状態再現装置1は、パーソナルコンピュータまたは汎用コンピュータといったコンピュータシステムにより実現される。図10は、本発明の実施の形態1にかかる装置状態再現装置1の機能をコンピュータシステムで実現する場合のハードウェア構成を示す図である。装置状態再現装置1の機能をコンピュータシステムで実現する場合、装置状態再現装置1の機能は、図10に示すように、演算処理を行うプロセッサ201と、プロセッサ201がワークエリアに用いるメモリ202と、装置状態再現装置1として動作するためのプログラムを記憶する記憶装置203と、作業者との間の入力インタフェースである入力装置204と、作業者に情報を表示する表示装置205と、PLCまたは他の各種装置との通信機能を有する通信装置206と、を備える。プロセッサ201、メモリ202、記憶装置203、入力装置204、表示装置205および通信装置206はデータバス207で接続されている。ここで、プロセッサ201は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、またはEEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
[0092]
 制御部20は、例えば、図10に示すメモリ202に記憶されたプログラムをプロセッサ201が実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、制御部20の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ201およびメモリ202を用いて実現するようにしてもよい。
[0093]
 また、同様にメモリ202に記憶されたプログラムをプロセッサ201が実行することにより、通信部70が実現されるように構成してもよい。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、通信部70の機能のうちの一部を電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ201およびメモリ202を用いて実現するようにしてもよい。また、通信部70の機能を実現するためのプロセッサおよびメモリは、制御部20を実現するプロセッサおよびメモリと同一であってもよいし、別のプロセッサおよびメモリであってもよい。
[0094]
 装置状態再現装置1が実行する装置状態再現方法の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述されて記憶装置203に格納される。プロセッサ201は、記憶装置203に記憶されたソフトウェアまたはファームウェアをメモリ202に読み出して実行することにより、制御部20および通信部70の各種の機能を実現する。すなわち、コンピュータシステムは、制御部20および通信部70の各種の機能がプロセッサ201により実行されるときに、実施の形態1にかかる装置状態再現方法を実施するステップが結果的に実行されることになる装置状態再現プログラムを格納するための記憶装置203を備える。
[0095]
 また、装置状態再現装置1が実行する装置状態再現方法の機能を実現するプログラムは、通信媒体を介して提供することも可能であるし、プログラムを記録した記憶媒体の形式で提供されてもよい。装置状態再現装置1が実行する装置状態再現方法の機能を実現するプログラムを記録した記憶媒体は、コンピュータで実行可能なプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体である。
[0096]
 また、これらのプログラムは、制御部20および通信部70の各種の機能が実現する処理をコンピュータに実行させるものであるともいえる。表示装置205の具体例は、モニタ、ディスプレイである。入力装置204の具体例は、キーボード、マウス、タッチパネルである。
[0097]
 上述したように、本実施の形態1にかかる装置状態再現装置1によれば、複数の制御対象装置の制御において得られる各々の時系列データを効率良く確認することが可能である。
[0098]
 以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

符号の説明

[0099]
 1 装置状態再現装置、2 プログラマブルロジックコントローラ、2A 第1PLC、2B 第2PLC、3 サーボモータ、3A 第1サーボモータ、3B 第2サーボモータ、4 センサ、4A 第1センサ、4B 第2センサ、5,6,7 通信線、8 FA装置、20 制御部、21 データ収集部、22 時系列データ収集部、23 識別情報収集部、24 表示装置選択部、25 波形表示制御部、26 プログラム表示制御部、27 表示時刻指定部、40 記憶部、41 時系列データ記憶部、41A 第1ログファイル、41B 第2ログファイル、41n 第nログファイル、42 シーケンスプログラム記憶部、42A 第1シーケンスプログラム、42B 第2シーケンスプログラム、42n 第nシーケンスプログラム、50 表示部、51 第1の表示部、52 第2の表示部、53 第3の表示部、54 情報表示部、60 入力部、70 通信部、81 PLC通信部、82 PLC記憶部、83 デバイスメモリ、84 PLC制御部、91,96 デバイス名表示部、92 デバイス波形表示部、93 デバイス表示部、94 時間軸、95 カーソル、97 デバイス値表示部、100 装置状態再現システム、131 時系列データ、131A 第1の時系列データ、131B 第2の時系列データ、131n 第nの時系列データ、132 識別情報、132A 第1の識別情報、132B 第2の識別情報、132n 第nの識別情報、201 プロセッサ、202 メモリ、203 記憶装置、204 入力装置、205 表示装置、206 通信装置、207 データバス。

請求の範囲

[請求項1]
 複数の機器から取得された、複数の異なる制御対象装置の制御において得られる複数の異なる時系列データを前記機器ごとに記憶する時系列データ記憶部と、
 前記複数の機器が記憶する複数のシーケンスプログラムを記憶するシーケンスプログラム記憶部と、
 前記複数の異なる時系列データにおける、前記複数の機器のうちの第1の機器から取得された第1の時系列データを時間軸とともに波形で表示する第1画面を前記第1の表示部に表示させる第1の画面表示処理を行う波形表示制御部と、
 前記第2の表示部と前記第3の表示部とにおける表示を制御するプログラム表示制御部と、
 前記波形における任意の位置の時刻を指定する表示時刻指定部と、
 を備え、
 前記プログラム表示制御部は、
 前記表示時刻指定部で指定された指定時刻に対応する前記第1の時系列データを、前記第2の表示部に表示された、前記第1の機器が記憶する第1のシーケンスプログラム上に表示させる表示処理と、
 前記表示時刻指定部で指定された指定時刻に対応する、前記複数の機器のうちの第2の機器から取得された第2の時系列データを、前記第3の表示部に表示された、前記第2の機器が記憶する第2のシーケンスプログラム上に表示させる表示処理と、
 を行うことを特徴とする装置状態再現装置。
[請求項2]
 前記プログラム表示制御部は、
 前記第1のシーケンスプログラムを表示する第2の画面を前記第2の表示部に表示させる第2の画面表示処理と、
 前記第2のシーケンスプログラムを表示する第3の画面を前記第3の表示部に表示させる第3の画面表示処理と、
 前記指定時刻に対応する前記第1の時系列データを、前記第2の表示部に表示された前記指定時刻に対応する前記第1のシーケンスプログラム上に表示させる第4の画面表示処理と、
 前記指定時刻に対応する前記第2の時系列データを、前記第3の表示部に表示された前記指定時刻に対応する前記第2のシーケンスプログラム上に表示させる第5の画面表示処理と、
 を行うことを特徴とする請求項1に記載の装置状態再現装置。
[請求項3]
 前記プログラム表示制御部は、前記指定時刻が変更されるごとに前記第4の画面表示処理と前記第5の画面表示処理とを繰り返すこと、
 を特徴とする請求項2に記載の装置状態再現装置。
[請求項4]
 前記第3の表示部を複数備え、
 前記プログラム表示制御部は、異なる複数の前記第2の機器に対する前記第3の画面表示処理および前記第5の画面表示処理を行うこと、
 を特徴とする請求項2または3に記載の装置状態再現装置。
[請求項5]
 前記複数の機器は、異なる制御対象機器の動作を制御する異なる制御装置であり、
 前記第1の時系列データは、前記第1の機器が前記第1のシーケンスプログラムに従って前記異なる制御対象機器のうちの第1の制御対象機器の動作を制御したときに得られた時系列データであり、
 前記第2の時系列データは、前記第2の機器が前記第2のシーケンスプログラムに従って前記異なる制御対象機器のうちの第2の制御対象機器の動作を制御したときに得られた時系列データであること、
 を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の装置状態再現装置。
[請求項6]
 前記第1の時系列データは、前記第1の機器が前記第1のシーケンスプログラムを実行した実行内容に従って値が更新される前記第1の制御対象機器の状態を示す複数のデバイスのデバイス値を含み、
 前記第2の時系列データは、前記第2の機器が前記第2のシーケンスプログラムを実行した実行内容に従って値が更新される前記第2の制御対象機器の状態を示す複数のデバイスのデバイス値を含むこと、
 を特徴とする請求項5に記載の装置状態再現装置。
[請求項7]
 前記時系列データ記憶部は、前記機器から取得された前記時系列データと前記機器に固有の識別情報とを関連付けて前記機器ごとに記憶し、
 前記シーケンスプログラム記憶部は、前記機器が記憶するシーケンスプログラムと前記機器に固有の識別情報とを関連付けて前記機器ごとに記憶し、
 前記波形表示制御部と前記プログラム表示制御部とは、前記装置状態再現装置の外部から入力されて前記第1の機器の前記識別情報を含む第1の選択情報に基づいて、前記複数の機器から前記第1の機器を選択し、
 前記プログラム表示制御部は、前記装置状態再現装置の外部から入力されて前記第2の機器の前記識別情報を含む第2の選択情報に基づいて、前記複数の機器から前記第2の機器を選択すること、
 を特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の装置状態再現装置。
[請求項8]
 複数の機器のうちの第1の機器から取得された第1の時系列データを時間軸とともに波形で表示する第1画面を、第1の表示部に表示させる第1の表示部表示ステップと、
 前記波形における任意の位置の時刻を指定する表示時刻指定ステップと、
 前記表示時刻指定ステップで指定された指定時刻に対応する前記第1の時系列データを、第2の表示部に表示された、前記第1の機器が記憶する第1のシーケンスプログラム上に表示させる第2の表示部表示ステップと、
 前記表示時刻指定ステップで指定された指定時刻に対応する、前記複数の機器のうちの第2の機器から取得された第2の時系列データを、第3の表示部に表示された、前記第2の機器が記憶する第2のシーケンスプログラム上に表示させる第3の表示部表示ステップと、
 を含むことを特徴とする装置状態再現方法。
[請求項9]
 前記第2の表示部表示ステップは、
 前記第1のシーケンスプログラムを表示する第2の画面を前記第2の表示部に表示させるステップと、
 前記指定時刻に対応する前記第1の時系列データを、前記第2の表示部に表示された前記指定時刻に対応する前記第1のシーケンスプログラム上に表示させるステップと、
 を含み、
 前記第3の表示部表示ステップは、
 前記第2のシーケンスプログラムを表示する第3の画面を前記第3の表示部に表示させるステップと、
 前記指定時刻に対応する前記第2の時系列データを、前記第3の表示部に表示された前記指定時刻に対応する前記第2のシーケンスプログラム上に表示させるステップと、
 を含むこと、
 を特徴とする請求項8に記載の装置状態再現方法。
[請求項10]
 複数の機器のうちの第1の機器から取得された第1の時系列データを時間軸とともに波形で表示する第1画面を、第1の表示部に表示させる第1の表示部表示ステップと、
 前記波形における任意の位置の時刻を指定する表示時刻指定ステップと、
 前記表示時刻指定ステップで指定された指定時刻に対応する前記第1の時系列データを、第2の表示部に表示された、前記第1の機器が記憶する第1のシーケンスプログラム上に表示させる第2の表示部表示ステップと、
 前記表示時刻指定ステップで指定された指定時刻に対応する、前記複数の機器のうちの第2の機器から取得された第2の時系列データを、第3の表示部に表示された、前記第2の機器が記憶する第2のシーケンスプログラム上に表示させる第3の表示部表示ステップと、
 をコンピュータに実行させることを特徴とする装置状態再現プログラム。
[請求項11]
 前記第2の表示部表示ステップは、
 前記第1のシーケンスプログラムを表示する第2の画面を前記第2の表示部に表示させるステップと、
 前記指定時刻に対応する前記第1の時系列データを、前記第2の表示部に表示された前記指定時刻に対応する前記第1のシーケンスプログラム上に表示させるステップと、
 を含み、
 前記第3の表示部表示ステップは、
 前記第2のシーケンスプログラムを表示する第3の画面を前記第3の表示部に表示させるステップと、
 前記指定時刻に対応する前記第2の時系列データを、前記第3の表示部に表示された前記指定時刻に対応する前記第2のシーケンスプログラム上に表示させるステップと、
 をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項10に記載の装置状態再現プログラム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]