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1. (WO2006106646) 処理管理システム、及び、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
注意: このテキストは、OCR 処理によってテキスト化されたものです。法的な用途には PDF 版をご利用ください。
明 細書

処理管理システム、及び、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 技術分野

[0001] この発明は、少なくとも 1つの前処理と次処理を連鎖的に接続することにより、複数 の処理を階層的に配置した構成としてモデルィ匕された処理管理システムに関する。 また、このようなシステムに用いられるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する

背景技術

[0002] 従来、ある生産ラインにおいて製品が製造される場合、ライン上を上流から下流に 流れる主たる部品に対して各種の部品を順次組み付ける構成が取られて、た。本出 願人は、特開 2001— 56706号公報により、生産管理を容易にすると共にトレーサビ リティの機能 (すなわち追跡調査機能)を向上させることができる管理システムを提案 している。この公報において本出願人は、各部品が他の生産設備において製品とし て製造されたものであることに着目している。そして、部品を受け入れて製品(各生産 設備において製造される部品)を製造する機能的単位を「工程」と捉えて、最終的な 製品の製造を、複数の「工程」が階層的に接続された構造として表現している。

発明の開示

[0003] ここで、上記公報に示される管理システムによってもたらされる管理の容易化や追 跡調査機能向上が要求される一方で、汎用的な機器によって物品 (製品や部品等を 含む)の経路を追跡できるようにすることも要求されている。しかし、前者の要求を満 たす状況下で物品に対する追跡調査を行うためには、例えば上記公報に示される管 理システムや専用のソフトウェアを使用しなければならないのが現状である。

[0004] そこで、本発明は上記の事情に鑑みて、管理の容易化や追跡調査機能向上を実 現できると共に、汎用的な機器による追跡調査も実現させることができる処理管理シ ステムを提供することを課題としている。また、このようなシステムに用いられるコンビュ ータ読み取り可能な記録媒体を提供することも課題としている。

[0005] 上記の課題を解決する本発明の一態様に係る処理管理システムは、次処理にお

いて部分物として用いられる物を生成物として生成させる前処理と、少なくとも 1つの 前処理にお!、て生成された生成物の各々を部分物として用いて第 2の生成物を生成 させる次処理とを連鎖的に接続することにより、複数の処理を階層的に配置した構成 としてモデルィ匕されたシステムである。この処理管理システムは、管理対象物に対し て前処理における生成物としての生成物データを作成する生成物データ作成手段と 、該生成物に対応したデータであって、次処理における部分物としての部分物デー タを作成する部分物データ作成手段と、該生成物データと該部分物データとを、前 処理と、それに対応する次処理との接続を示す接続情報に関連付けて単一のフアイ ルから成る管理データとして、それぞれの処理間に対して作成する管理データ作成 手段とを備えている。管理データ作成手段が、管理データに、管理対象物が前処理 からそれに対応する次処理に移動したことを示す経路情報であって、処理を重ねる 毎にその経路が累積されていく経路情報を付加することを特徴としている。

[0006] また、上記の課題を解決する本発明の一態様に係るコンピュータ読み取り可能な 記録媒体は、複数の処理を経て生成される生成物の各処理を管理する為の管理デ ータが記録されたものである。このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、各処理 間で搬送される生成物群を構成する物品の集合体である複数の物品群の各々に対 応した複数の物品群用記憶領域を有し、該複数の物品群用記憶領域の各々に、各 物品群を識別する為の物品群識別データと、該物品群識別データに関連付けられ た、該物品群を使用する処理に関するデータであって、生成された物品を集合させ て物品群とする第一の処理に関する第一処理データ、及び該物品群から物品を取り 出す第二の処理に関する第二処理データと、該物品が第一の処理力それに対応 する第二の処理に移動したことを示す経路情報であって、処理を重ねる毎にその経 路が累積されて、く経路データと、を含むデータを単一のファイルの管理データとし て、それぞれの処理間に対して記録して、ることを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0007] [図 1]本発明の実施形態における工程間を移動する箱の移動経路を示す図である。

[図 2]本発明の実施形態における各工程と各工程間の関係を模式的に示した図であ る。

[図 3]本発明の実施形態による管理システムの構成を示す図である。

[図 4]本発明の実施形態のサーバの構成を示す図である。

[図 5]本発明の実施形態の端末の構成を示す図である。

[図 6]本発明の実施形態の管理データ更新処理を示すフローチャートである。

[図 7]図 6のフローチャート(S1〜S3)に対応した、本実施形態の管理データを説明 する為の図である。

[図 8]図 6のフローチャート(S4〜S6)に対応した、本実施形態の管理データを説明 する為の図である。

[図 9]本発明の実施形態において最終的に作成される箱 alの管理データを説明する 為の図である。

[図 10]本発明の実施形態において作成される箱 blの管理データを説明する為の図 である。

[図 11]本発明の実施形態において作成される箱 clの管理データを説明する為の図 である。

[図 12]本発明の実施形態において作成される箱 flの管理データを説明する為の図 である。

符号の説明

[0008] 1 サーバ

2 PC

3A〜3F 端末

11 CPU

13 HDD

31 PLC

33 バーコードリーダ

al 箱

発明を実施するための最良の形態

[0009] 本実施形態による管理システムは、複数の工程力なる生産ライン全体を管理する 為のシステムである。ここでいう「工程」とは、受け入れた部品を使用して製品を製造 する機能的単位を表すものとする。すなわち「工程」とは、工場等の生産施設内にお ける所定の領域に設置された工作機械等の各種生産設備、及び部品や製品を格納 しておく各種倉庫、並びに、これら生産設備や倉庫を利用して生産活動を行う作業 者により実現される機能的単位を示したものである。最終的な製品の製造は、このよ うな「工程」が順次階層的に接続されたツリー構造でモデル化される。

[0010] これらの各工程は、所定の順序で接続されて、る。そして各工程では、前工程から 搬出された部品を使用して製品を製造し、その製品を次工程へ搬出する。なお、部 品 Z製品は、これらが格納される箱の中に、例えば数十個や数百個というまとまった 数量格納された状態で取り扱われる。また、各箱には、当該の箱を他の箱と識別する 為の箱識別情報が付与されている。より具体的には、各箱の表面に、その箱の箱識 別情報を示すバーコードが貼付されている。なお、箱識別情報は、全工程において 各箱全てを識別可能とする情報であっても良い。また、工程単位で各箱を識別可能 とする情報であっても良い。

[0011] 上記の各工程における各種倉庫は、部品入庫倉庫、部品使用倉庫、製品完成倉 庫、及び製品搬出倉庫力もなる。以下、図 1を参照して、工程内における各倉庫間の 部品 Z製品の移動について説明する。

[0012] まず、ある工程に部品が格納された箱が到着すると、作業者は、この箱を部品入庫 倉庫内に格納して保管しておく。そして製造が開始される際、作業者は、部品入庫 倉庫内に保管された箱のうち必要なものを適宜選択して、部品使用倉庫へ移す。そ の上で作業者は、この部品使用倉庫に移された箱の中の部品を使用して製品を製 造する。なお、完成した製品は、部品が格納された箱とは別の箱の中に順次格納さ れていく。製造が終了すると、作業者は、製品が格納された箱を製品完成倉庫内へ 格納して保管しておく。そして製品出荷の際、作業者は、製品完成倉庫内に保管さ れた箱のうち必要なものを適宜選択して、製品搬出倉庫へ移す。なお、製品搬出倉 庫に移された箱は、直ちに次工程 (より具体的には次工程に対応した部品入庫倉庫 )に向けて搬出される。

[0013] 図 2は、各工程と各工程間の関係を模式的に示した図である。なお、図 2には、複 数の工程のうちの 6つの工程(すなわち A工程、 B工程、 C工程、 D工程、 E工程、及 び F工程)が模式的に示されている。各工程が所定の順序で接続されることにより、 目的となる最終製品が生産される。

[0014] 図 2において、 C工程は、 A工程において完成した製品と B工程において完成した 製品とを、当該 C工程における部品として受け入れる。そして、 C工程は、受け入れた 部品に対して組立及びカ卩ェ等の処理を施して C工程における製品として完成させ、 F工程に搬出する。

[0015] F工程は、 C工程による製品、 D工程による製品、および E工程による製品を部品と して受け入れ、 F工程における製品を完成させる。なお、この例では F工程による製 品力 生産工程群全体の最終製品となっている。

[0016] 次に、上述の生産工程群における各工程を管理する為の管理システムの構成につ いて説明する。図 3は、本実施形態による管理システムの構成の一例を示す図である 。本実施形態の管理システムは、サーバ 1と、ネットワークの一態様である LAN4を介 して該サーバ 1に接続された複数のパーソナルコンピュータ(以下、 PCと略記) 2と、 PC2に接続された複数の端末 3A〜3Fを有している。なお、端末 3A〜3Fは、 Aェ 程〜 F工程にそれぞれ対応して配置されている。また、管理システムの構成は上述し たものに限らない。

[0017] 以下、サーバ 1、 PC2および端末 3A〜3Fについて詳細に説明する。

[0018] 図 4は、サーバ 1の構成を示す図である。図 4に示されるように、サーバ 1は、バスに よって相互に接続された、 CPU (Central Processing Unit) 11と、 RAM (Random Acc ess Memory) 12と、 HDD (Hard Disk Drive) 13と、通信制御回路 14と、表示制御回 路 15と、入力制御回路 16とを有している。さらにサーバ 1は、表示制御回路 15に接 続された CRT17と、入力制御回路 16に接続されたキーボード 18とを有している。ま た、サーバ 1は、通信制御回路 14により LAN4に接続されている。

[0019] HDD13には、オペレーティングシステム及びデータベース 'プログラム等の各種プ ログラムが予め格納されている。また、 HDD13には、後述する管理データであって、 各工程間の接続を示すリンクに関連付けられたデータが記憶される。なお、ここでい うリンクとは、管理システム内の各工程間に内在している、各工程間を関連付けて接 続させる為の接続情報である。本実施形態では、リンクは箱識別情報に該当する。

[0020] CPU11は、 HDD13に格納されたプログラムを読み出して RAM12の所定領域に 展開させて実行させる。また、 CPU11は、表示制御回路 15を制御して CRT17に画 像を画面表示させることにより、作業者に対して必要な情報を出力する。作業者がキ 一ボード 18に対して入力操作を行うと、 CPU11は、入力制御回路 16を介して当該 入力操作を検知する。なお、製造された製品に不良が発生した場合、後述するように 、作業者は、キーボード 18により所定のコマンドを入力して、サーバ 1に対して不良 品追跡を指示することができる。

[0021] また、各 PC2も、上記サーバ 1と略同一の構成であり、 LAN4を介してサーバ 1にそ れぞれ接続されている。また、各 PC2は、自己と直結した複数の端末を統括する機 器である。例えば図 2で左側に配置された PC2は、複数の端末 3A〜3Eを統括し、そ れぞれの端末と LAN4を介して接続されて、る。

[0022] 図 5は、端末 3Aの構成を示す図である。なお、他の各端末 3B〜3Fは端末 3Aと同 一の構成となっている為、これら他の端末 3B〜3Fの説明は、端末 3Aの説明をもつ て省略する。図 5に示されるように、端末 3Aは、プログラマブル'ロジック 'コントローラ (以下、 PLCと略記) 31、表示入力装置 32、及びバーコードリーダ 33を有している。

[0023] PLC31は、バスによって相互に接続された、 CPU311と、 ROM (Read Only Memo ry) 312と、 RAM313と、通信制御回路 314と、入力制御回路 315と、表示制御回路 316と、通信部 317を有している。また、 CPU311は、計時手段として時計 Mを内蔵 している。 CPU311は、この時計 Mにより時刻(年、月、日、時、分、秒)を取得するこ とができる。さらに、 CPU311は、部品の使用や製品の製造時間をカウントするカウ ンタ Lを内蔵している。 ROM312内には、データベース ·プログラム等の各種プログラ ムが予め記憶されている。

[0024] 表示入力装置 32は、タツチパネル 321と液晶パネル(以下、 LCDと略記) 322を有 している。タツチパネル 321は、 LCD322の画面上に配置されるとともに、 PLC31の 入力制御回路 315に接続されている。また、 LCD322は、 PLC31の表示制御回路 3 16に接続されている。

[0025] バーコードリーダ 33は、部品 Z製品を格納した箱にバーコードの形態で付与され た箱識別情報等を読み取るときに使用されるものである。バーコードリーダ 33は、 PL C31の入力制御回路 315に接続されている。

[0026] PLC31の CPU311は、 ROM312内に格納されたプログラムを RAM313の所定 領域に展開して実行する。また、 CPU311は、表示制御回路 316を制御して表示入 力装置 32の LCD322に画像を表示させる。この画像には、例えば搬入ボタンや、使 用開始ボタン、製造開始ボタン、使用終了ボタン、製造終了ボタン、搬出ボタン、作 業中断ボタン、作業再開ボタン等が含まれる。搬入ボタンは、部品が工程に搬入され たときに押下され得るボタンである。使用開始ボタンは、部品の使用を開始するとき に押される押下され得るボタンである。製造開始ボタンは、製品の製造を開始すると きに押下され得るボタンである。使用終了ボタンは、部品の使用が終了したときに押 される押下され得るボタンである。製造終了ボタンは、製品の製造が終了したときに 押される押下され得るボタンである。搬出ボタンは、製品を次工程に向けて搬出する ときに押される押下され得るボタンである。作業中断ボタンは、作業者がその工程内 における部品の使用及び製品の製造を中断するときに押される押下され得るボタン である。作業再開ボタンは、その工程内における部品の使用及び製品の製造を再開 するときに押される押下され得るボタンである。

[0027] 作業者は、 LCD322に表示された各ボタンを押下することにより、入力操作を行うこ とができる。すなわち LCD322の画面上に配置されたタツチパネル 321は、作業者 によって押下された画面上の位置を検出可能であり、この位置を示す信号を、 PLC3 1の入力制御回路 315へ送信することができる。そして CPU311は、この入力制御回 路 315を介して、作業者によって押下された画面上の位置を検知するとともに、この 位置が画面上の!/、ずれのボタンの位置と一致して、るかを認識することができる。

[0028] また、作業者がバーコードリーダ 33によってバーコードを読み取らせた場合、この バーコードリーダ 33は、当該バーコードに対応したバーコードデータを取得して PLC 31の入力制御回路 315へ送信する。 PLC31は、このとき取得したデータを PLC31 の RAM313に一時的に格納する。

[0029] このように構成された各端末 3A〜3Fは、通信制御回路 314を介して LAN4に接 続されている。 RAM313に一時的に格納されたデータは、 PC2及び LAN4を介して サーバ 1の HDD 13に記録される。

[0030] ここで、部品 Z製品を格納する各箱には、アンテナとメモリを備えた ICタグ tagが取り 付けられている。この ICタグ tagは、アンテナによって PLC31の通信部 317と通信す ることにより、そこ力発信される各種データ (後述)を受信してメモリに蓄積する。

[0031] 次に、実際の各工程における部品 Z製品の流れと、管理システム内のデータ処理 の対応関係について説明する。なお、上述したように、各工程間における部品 Z製 品は、箱の中に格納された (ある数量まとめられた)状態で取り扱われる。

[0032] 管理システムは、箱の各々を 1単位(1ファイル)の管理データに対応させて各種処 理を実行している。これら各管理データは、サーバ 1におけるデータベース 'プロダラ ム、及び各端末 3A〜3Fにおけるデータベース 'プログラムにより処理される。

[0033] 各管理データは、ある 2つの工程間を移動する箱の箱識別情報に関連付けられた データである。箱には、一方の工程 (前工程)における製品が格納される。そしてその 箱の内容は、次の工程 (次工程)においては部品として扱われる。これに伴い、管理 データには、前工程に関するデータ、すなわち該箱に格納されている物品を製品と して考えたときのデータ (前工程データ)と、次工程に関するデータ (次工程データ)、 すなわち該箱に格納されている物品を部品として考えたときのデータとが含まれてい る。

[0034] 前工程データには、例えば製品工程名称データ、製品箱内容データ、製品製造開 始時刻データ、製品製造終了時刻データ、製品環境条件データ、製品入庫時刻デ ータ、製品搬出時刻データ、製品担当者データ、製品不良情報、製品製造時間デ ータ等が含まれている。製品工程名称データは、該製品が製造された工程の名称の データである。製品箱内容データは、箱内容すなわち良品または不良品のいずれが 格納される箱かというデータである。製品製造開始時刻データは、該製品の製造が 開始された時刻のデータである。製品製造終了時刻データは、該製品の製造が終 了した時刻のデータである。製品環境条件データは、該製品製造時における温湿度 等の環境条件を示すデータである。製品入庫時刻データは、該製品を製品完成倉 庫に入庫した時刻のデータである。製品搬出時刻データは、該製品を次工程に搬出 する時刻のデータである。製品担当者データは、該製品の製造を担当した作業者に 関するデータである。製品不良情報は、該製品の製造中に発生した不良品に関する

データである。製品製造時間データは、該製品の製造に作業者が実際に費やした時 間を示すデータである。

[0035] なお、製品工程名称データは、該箱に該製品が格納された工程の名称のデータに 置き換えることができる。また、製品製造開始時刻データは、該箱に対する製品の格 納を開始した時刻のデータに置き換えることができる。また、製品製造終了時刻デー タは、該箱に対する製品の格納が終了した時刻のデータに置き換えることができる。

[0036] また、製品製造時間データは、製品の製造開始時に製造開始ボタンが押下されて から、当該製品の製造終了時に製造終了ボタンが押下されるまでの間に CPU311 のカウンタ Lがカウントしたカウント値によって生成されるデータである。より正確には このカウント値は、製造開始ボタンが押下されるとカウント値( = 0)力も増加していく。 そして作業中断ボタンが押下されるとその時点での値で固定される。その後、作業再 開ボタンが押下されるとその固定値力も再び増加していく。そして製造終了ボタンが 押下されると、製品製造時間データに対応するカウント値として RAM313に一時的 に記憶される。そしてこのカウント値は、所定のプログラムによって製品製造時間デー タに変換される。カウント値が増加している時間は、製品製造開始から終了までの時 間から作業中断 (例えば作業者の休憩)の時間を差し引いた時間である為、作業者 が実際に製品を製造している時間に相当する。従って、製品製造時間データは、製 品の製造に実際に費やされた時間に相当する。

[0037] また、上記製品不良情報には種々のデータがある。このデータには、例えば製品 合格数データ、製品不合格数データ、製品保留数データ、製品手直し数データ、不 良工程名群データ、部品群別不良数データ、製品不良項目データ、項目別製品不 良数データ等が含まれている。製品合格数データは、工程において良品として製造 された製品の数のデータである。製品不合格数データは、当該工程において不良品 となってしまった製品の数のデータである。製品保留数データは、当該工程において 良品か不良品かが不明な製品の数のデータである。製品手直し数デ一は、当該ェ 程において簡単な手直しで合格製品になる製品の数のデータである。不良工程名 群データは、当該工程において不良が発生したときの部品を製造した工程名群であ る。部品群別不良数データは、当該工程において不良が発生した部品群別の不良

品の数である。製品不良項目データは、該製品の不良の原因を示す項目のデータ である。項目別製品不良数データは、該製品の不良品の数を該項目別に示したデ ータである。

[0038] また、次工程データには、例えば部品工程名称データ、部品使用開始時刻データ 、部品使用終了時刻データ、部品搬入時刻データ、部品準備時刻データ、部品使 用者データ、部品不良情報、部品使用時間データ等が含まれている。部品工程名 称データは、該部品が使用された工程の名称のデータである。部品使用開始時刻 データは、該部品の使用が開始された時刻のデータである。部品使用終了時刻デ ータは、該部品の使用が終了した時刻のデータである。部品搬入時刻データは、該 部品が部品入庫倉庫に搬入された時刻のデータである。部品準備時刻データは、 該部品が部品使用倉庫に入庫した時刻のデータである。部品使用者データは、該 部品を使用した作業者に関するデータである。部品不良情報は、該部品の使用中に 発生した不良品に関するデータである。部品使用時間データは、該部品の使用に作 業者が実際に費やした時間を示すデータである。

[0039] なお、部品工程名称データは、該箱力該部品を取り出した工程の名称のデータ に置き換えることができる。また、部品使用開始時刻データは、該箱に対する部品の 取り出しを開始した時刻のデータに置き換えることができる。また、部品使用終了時 刻データは、該箱に対する全ての部品の取り出しが終了した時刻のデータに置き換 えることができる。

[0040] また、部品使用時間データは、部品の使用開始時に使用開始ボタンが押下されて から、当該部品の使用終了時に使用終了ボタンが押下されるまでの間に CPU311 のカウンタ Lがカウントしたカウント値によって生成されるデータである。より正確には このカウント値は、使用開始ボタンが押下されるとカウント値( =0)力も増加して、く。 そして作業中断ボタンが押下されるとその時点での値で固定される。その後、作業再 開ボタンが押下されるとその固定値力再び増加していく。そして使用終了ボタンが 押下されると、部品使用時間データに対応するカウント値として RAM313に一時的 に記憶される。そしてこのカウント値は、所定のプログラムによって部品使用時間デー タに変換される。カウント値が増カロしている時間は、部品使用開始力も終了までの時 間から作業中断 (例えば作業者の休憩)の時間を差し引いた時間である為、作業者 が実際に部品を使用している時間に相当する。従って、部品使用時間データは、部 品の使用に実際に費やされた時間に相当する。

[0041] また、上記部品不良情報には種々のデータがある。このデータには、例えば部品 合格数データ、部品不合格数データ、部品不良項目データ、項目別部品不良数デ ータ等が含まれている。部品合格数データは、当該工程において良品として使用さ れた部品の数のデータである。部品不合格数データは、当該工程において不良品と 判定された部品の数のデータである。部品不良項目データは、部品の不良の原因を 示す項目のデータである。項目別部品不良数データは、部品の不良の数を該項目 別に示したデータである。

[0042] 上記の如き製品不良情報及び部品不良情報を得ることにより、管理側は、不良率 を加味した各工程の精細な製造計画の考案や、不良発生の予測、不良が発生した 工程の優先的な改善処置、不良発生の早期発見等を実現することができる。

[0043] 各工程内及び各工程間において物品(部品 Z製品)が移動していくと、該物品の 流れに一致した状態で、対応する管理データが管理システム内において更新されて いく。

[0044] 例えば、図 2における C工程に着目すると、上述の如ぐ C工程では、 A工程から出 荷された製品を当該 C工程における部品として受け入れるとともに、 B工程から出荷さ れた製品を当該 C工程における部品として受け入れる。ここで、例えば A工程におい て製造された製品群の各々は、所定の箱識別情報 (al、 a2、 &3· ··)がバーコードで 付与された箱の各々に格納された状態で C工程に搬出される。なお、箱識別情報「a 1」が付与された箱のことを、以下、 "箱 al"と略記する (他の梱包箱識別情報が付さ れた梱包箱につヽても同様に略記する)。

[0045] 図 6は、本実施形態の管理データ更新処理を示すフローチャートである。また、図 7 は、図 6のフローチャート(S1〜S3)に対応した、本実施形態の管理データを説明す る為の図である。また、図 8は、図 6のフローチャート(S4〜S6)に対応した、本実施 形態の管理データを説明する為の図である。また、図 9は、 S1〜S6の処理を経て作 成される管理データを説明する為の図である。以下、図 6から図 9を参照して、本実 施形態の管理データの更新処理の一例 (箱 alに関する管理データ Dの更新処理)を 説明する。なお、箱 alに関する管理データ Dを、以下、 "管理データ D al "と略記する( 他の箱に関する管理データ Dについても同様に略記する)。なお、管理データを説明 する為の図(図 7〜図 12)に示されるデータは、説明の便宜上、符号が付されたもの だけとする。

[0046] A工程において製品の製造を開始するとき (S1)、作業者は、先ず、これからの作 業で使用する部品が格納された箱と、該部品により製造された製品が格納される箱 を選択する。具体的には、作業者は、 A工程で部品として取り扱われる各物品が格 納された各箱群の中力それぞれ 1つの箱を選択し、端末 3Aのバーコードリーダ 33 を使用してそれらに貼付されたバーコードの読み取りを行う。また、 A工程で製造され た製品が格納される箱群の中の 1つの箱を選択し、バーコードリーダ 33により該箱に 貼付されたバーコードの読み取りを行う。なお、ここでは便宜上、 A工程で製造された 製品が格納される箱群のうち箱 alについてのみ説明し、他の箱についての説明は 省略する。また、部品が格納される箱 alの処理例を後述する為、部品が格納された 箱群についての管理データの更新処理のここでの説明は省略する。

[0047] 箱 alには、例えば、箱識別情報 alや、製造された製品が格納される工程の名称の データ(ここでは A工程)、良品、不良品、良否不明品、または手直し品のいずれを格 納する箱かというデータ (製品箱内容データ、ここでは良品)を含んだバーコードが貼 付されている。このときバーコードリーダ 33により読み取られたデータは、端末 3Aの RAM313に格納される。

[0048] なお、製品工程名称データ(以下、「A」とする)は、 A工程で部品として取り扱われ る物品が格納された箱に付与された部品工程名称データ (後述)と同一のデータとな る。このことから、製品工程名称データを含む管理データ D alには、「C工程」が部品 工程名称データとして含まれることになる。

[0049] バーコードリーダ 33により上記のデータが端末 3Aに入力されると、作業者は、タツ チパネル 321を操作して端末 3 Aにさらにデータを入力する。ここで入力されるデータ には、例えば製品担当者データや、製品環境条件データ、製品製造開始時刻デー タ等が挙げられる。製品製造開始時刻データは、詳細には、製造開始ボタン押下時

に RAM313に記憶される時計 Mの時刻である。以下、説明の便宜上、製品製造開 始時刻データに「T Iを付す。以上のように、 Α工程において製品の製造を開始する とき、 RAM313には製品工程名称データ「A」及び製品製造開始時刻データ Tが格 納される(図 7 (a)参照)。なお、製品担当者データや製品環境条件データの入力を 製品製造開始のトリガーと考えて、これらのデータのいずれかが端末 3Aに入力され た時刻を内部時計により取得し、製品製造開始時刻データ Tとして RAM313に記 憶させてもよい。製品担当者データは、作業を行う度にその入力が必要となるもので はない。製品担当者データは、作業者が端末 3Aを使用開始するときにその入力を 必要とするが、以降の処理においては新たな入力がない限り、同一の製品担当者デ ータが継続的に援用される。

[0050] 管理側は、製品担当者データを利用して、例えば A工程を担当する作業者の製品 製造能力を把握することができる。能力把握のための方法として、例えば他の工程に おける製品担当者データや部品使用者データ (後述)との比較が挙げられる。管理 側は、例えば各作業者の製品製造速度を把握することができる。製造速度の把握は 、例えば各管理データ力得られる情報に基づいて各工程における単位時間当たり の製品製造数を割り出して各データを比較することにより実現可能である。また、 Aェ 程で良品とされて、た製品が C工程で不良部品として判定された場合、 A工程また は C工程の、ずれかの良否判定が誤って、る可能性がある。その後調査を行って、 いずれかの工程に良否判定ミスがあったことが明ら力となったとき、管理側は、ミスを 犯した作業者を特定することができる。この製品担当者データを活用することにより作 業者の勤怠管理を行うことができる為、管理側は、作業者に対する能力向上を促す ことができる。また、作業者の労働時間や製品製造数に基づいて、その仕事量が適 正であるか否かを判断することもできる。また、極度に製品製造速度が低下している 場合に、その作業者の体調が悪くないか等を判断することもできる。

[0051] 製品環境条件データは、製品が良品 ·不良品となった時の条件 (例えば温度湿度 等)を管理側に知らせるためのデータである。管理側は、製品環境条件データに基 づいて、不良の原因(温度 ·湿度条件)を解析することができる。

[0052] 製品製造開始時刻データ T及び後述する種々の時刻データは、単位時間当たり の製品製造数や、追跡情報、リードタイム、不良解析等の様々な解析に使用される データである。

[0053] 製品工程名称データ「A」及び製品製造開始時刻データ Tが端末 3Aに入力され ると、作業者は、 A工程における製品の製造を開始する。そして完成した製品の各々 を箱 alに入れる度に、その製品の状態を、タツチパネル 321を用いることにより RAM 313に入力する。なお、ここでいう製品の状態とは、当該製品の製造中に発生した不 良品に関するものである。このとき端末 3 Aに入力される不良品に関するデータには、 例えば製品合格数データや、製品不合格数データ、製品保留数データ、製品手直 し数データ、不良工程名群データ、部品群別不良数データ、製品不良項目データ、 項目別製品不良数データ等が挙げられる。ここで、箱 alは良品(工程 Cにおいて部 品として使用可能な製品)を格納する箱である。この為、箱 alに製品を入れる度に当 該作業者がタツチパネル 321を操作し、製品の合格数 (良品数)がカウントされる。

[0054] なお、箱 alが不良品を格納する箱である場合には、作業者は、不良品を処理する 為の所定のモードを実行し、端末 3Aに、製品不合格数データ、不良工程名群デー タ、部品群別不良数データ、製品不良項目データ、項目別製品不良数データを入 力する。また、箱 alが良否不明品を格納する箱である場合には、良否不明品を処理 する為の所定のモードを実行し、端末 3Aに製品保留数データを入力する。また、箱 alが手直し品を格納する箱である場合には、手直し品を処理する為の所定のモード を実行し、端末 3Aに製品手直し数データを入力する。

[0055] 箱 alに対する製品の製造 (格納作業も含む)が終了し (S2)、作業者によりタツチパ ネル 321の製造終了ボタンが押下されると、その押圧時刻が製品製造終了時刻デー タ(以下、説明の便宜上、製品製造終了時刻データに「T 2」を付す)として RAM313 に格納されると共に、カウントされて!/ヽた製品合格数の総数が製品合格数データとし て RAM313に格納される(図 7 (b)参照)。

[0056] 管理側は、製品製造終了時刻データ Τ 2、製品製造開始時刻データ Τ 1、製品合格 数データ、製品不合格数データ、製品保留数データ、製品手直し数データに基づい て、上述した単位時間当たりの製品製造数を算出することができる。

[0057] Α工程における製品の製造が終了すると、箱 alは、在庫として製品完成倉庫に入 庫される。そしてその際 RAM313には製品入庫時刻データが入力される。管理デー タ D alの最新の時刻データが製品入庫時刻データである場合、箱 alが製品完成倉 庫に保管されていることを意味する。すなわち製品入庫時刻データは、箱 alの現在 の位置情報を管理側に知らせる為のデータでもある。

[0058] C工程側から A工程で製造した製品が要求された場合、 A工程の作業者は、製品 完成倉庫内に保管された箱 alを製品搬出倉庫へ移す。すなわち箱 alを C工程に向 けて搬出する (S3)。このとき作業者は、箱 alを製品搬出倉庫へ移した時刻、すなわ ちタツチパネル 321の搬出ボタンを押すことにより、箱 alを C工程に向けて搬出した 時刻のデータ (製品搬出時刻データ)を内部時計により取得して、 RAM313に記憶 させる。

[0059] これまでの処理(S1〜S3)で RAM313に一時的に格納された各種データは、箱 に格納されている物品を製品として考えたときのデータであって、 A工程に関するデ ータである。(以下、箱 al製品データと略記)。製品搬出時刻データが RAM313に 記憶されたとき箱 alは A工程力離れる為、この箱 al製品データのみを含む管理デ ータ D alは、 PC2及び LAN4を介してサーバ 1に送信され、 1つのファイルとして HD

D13に記録される。

[0060] ここで、サーバ 1は、 HDD13に記録した管理データ D al〖こ、経路情報として前工程

「A」を追加して記録する。そして LAN4及び PC2を介して端末 3Aに、経路情報を追 加した管理データ D alを送信する。この管理データ D alは、端末 3Aの通信部 317から 外部に発信されて、箱 alの ICタグ tagに受信されてそのメモリに格納される。これによ り、箱 alの ICタグ tagに、経路情報を含んだ管理データ D alが蓄積される(図 7 (c)参 照)。

[0061] A工程力も搬出された箱 alが C工程の部品入庫倉庫に搬入されると (S4)、作業者 は、 C工程に対応されて配置された端末 Cを使用して管理データ D alの更新処理を 進めていく。なお、端末 Cの構成は端末 Aの構成と同一である為、ここでの端末じの 各構成要素の説明は省略する。以下、端末 Cの各構成要素を、便宜上、端末 Aの対 応する各構成要素の符号に" c"を付すことにより示す。

[0062] 箱 alが部品入庫倉庫に搬入されると、箱 alが部品入庫倉庫に搬入された時刻の

データ(部品搬入時刻データ)を、端末 Cのタツチパネル 321cの搬入ボタンを押すこ とにより RAM313に記憶させる。管理データ D alの最新の時刻データが部品搬入時 刻データである場合、箱 alが部品入庫倉庫に保管されていることを意味する。すな わち部品搬入時刻データは、箱 alの現在の位置情報を管理側に知らせる為のデー タである。

[0063] また、部品搬入時刻データと製品搬出時刻データとの差を算出することにより、 Aェ 程力も C工程への部品納入のリードタイムを知ることができる。ここで算出されたリード タイムは、例えば他のデータと共に A工程や C工程の管理データに記憶されてもよい

[0064] C工程において製品の製造作業の準備するとき、作業者は、部品入庫倉庫内に保 管された箱 alを部品使用倉庫へ移す。このとき作業者は、箱 alを部品使用倉庫へ 移した時刻のデータ (部品準備時刻データ)を、タツチパネル 321cを操作することに より RAM313cに記憶させる。

[0065] C工程において製品の製造を開始するとき(S5)、 C工程の作業者は、先ず、 Cェ 程で部品として取り扱われる各物品が格納された各箱群 (A工程及び B工程で製造 された製品が格納された箱)の中からそれぞれ 1つの箱を選択する。次いで、端末 3 Cのバーコードリーダ 33cを使用してそれらに貼付されたバーコードの読み取りを行う 。また、 C工程で製造された製品が格納される箱群の中の 1つの箱を選択し、バーコ 一ドリーダ 33cにより該箱に貼付されたバーコードの読み取りを行う。なお、ここでは 便宜上、 C工程で部品として取り扱われる物品を格納した箱群のうち箱 alについて のみ説明し、他の箱についての説明は省略する。また、 C工程で製造された製品を 格納する箱群についての管理データの更新処理の説明は、上述した箱 alの説明を もって省略する。

[0066] 箱 alには、上述した箱識別情報 alや、製品工程名称データ「A」、製品箱内容デ ータの他に、部品工程名称データ (ここでは C工程)を含んだバーコードが貼付され ている。このときバーコードリーダ 33cにより読み取られたデータは、 RAM313cに格 納される。

[0067] なお、部品工程名称データ (以下、「C」とする)は、 C工程で製造された製品を格納 する箱に付与された製品工程名称データと同一のデータとなる。具体的には両デー タとも「c工程」を示すデータである。

[0068] 作業者は、バーコードリーダ 33cにより上記のデータを端末 3Cに入力する。次いで 、タツチパネル 321cを操作して端末 3Cにさらにデータを入力する。ここで入力される データには、例えば部品使用者データや部品使用開始時刻データ等が挙げられる 。部品使用開始時刻データは、詳細には、使用開始ボタン押下時に RAM313に記 憶される時計 Mの時刻である。以下、説明の便宜上、部品使用開始時刻データに「 T 3」を付す。以上のように、 C工程において部品の使用を開始するとき、 RAM313c には部品工程名称データ「C」、及び、部品使用開始時刻データ T 3が格納されてい る(図 8 (a)参照)。なお、部品使用者データの入力を部品使用開始のトリガーと考え て、部品使用者データが端末 3Cに入力された時刻を部品使用開始時刻データ T 3と して RAM313c〖こ記憶させることもできる。

[0069] 管理側は、上述した製品担当者データと同様に部品使用者データを利用して、例 えば C工程を担当する作業者の製品製造能力を把握することができる。また、作業者 の労働時間や製品製造数に基づヽて、その仕事量が適正であるカゝ否かを判断する こともできる。また、極度に製品製造速度が低下している場合に、その作業者の体調 が悪くな!/ヽか等を判断することもできる。

[0070] 部品工程名称データ「C」、及び、部品使用開始時刻データ T 3が端末 3Cに入力さ れると、作業者は、 C工程において部品の使用を開始する。このとき箱 alから部品を 取り出す度に、その部品の状態をタツチパネル 321cにより端末 3Cに入力する。なお 、ここでいう部品の状態とは、箱 alに格納されている部品に含まれている不良品に関 するものである。このとき端末 3Cに入力される不良品に関するデータには、例えば部 品合格数データや、部品不合格数データ、部品不良項目データ、項目別部品不良 数データ等が挙げられる。

[0071] C工程における部品の使用が終了し (S6)、作業者によりタツチパネル 321が操作( すなわち使用終了ボタンが押下)されると、その操作時刻が部品使用終了時刻デー タ(以下、説明の便宜上、部品使用終了時刻データに「T 4」を付す)として RAM313 cに格納される(図 8 (b)参照)。

[0072] RAM313cに一時的に格納された部品工程名称データ「C」、部品使用開始時刻 データ T 3、及び、部品使用終了時刻データ T 4は、箱に格納されている物品を部品と して考えたときのデータであって、 C工程に関するデータである。(以下、箱 al部品デ ータと略記)。部品使用終了時刻データ T 4が RAM313Cに記憶された時点で箱 al の役割(すなわち物品の格納 *移動)は終了した為、この箱 al部品データのみを含む 管理データ D alは、 LAN4を介してサーバ 1に送信され、先に送信された箱 al製品 データのみを含む管理データ D alを更新する。最終的に、管理データ D alは、箱 al製 品データ及び箱 al部品データの両方を含む 1つのファイルとして HDD13に記録さ れる(図 9参照)。

[0073] サーバ 1は、箱 alが A工程を経て C工程で使用されたことから、 HDD13に記録さ れた管理データ D al〖こ、経路情報として、前工程「A」に対する次工程として「C」を追 加する。これにより、管理データ D alには、図 9に示されるように、箱 al製品データ及 び箱 a 1部品データに加えて、箱 a 1内の物品が「 A工程を経て C工程に送られた」こと を示す経路情報が記録される。

[0074] 次に、サーバ 1は、 LAN4及び PC2を介して端末 3Aに、上記経路情報が追加され た管理データ D alを送信する。この管理データ D alは、端末 3Aの通信部 317から発 信されて、箱 alの ICタグ tagに受信されて蓄積される。これにより、箱 alの ICタグ tag に、上記経路情報を含んだ管理データ D alが蓄積される。なお、例えば、上記 ICタグ tagには自身を識別させる為の識別情報が記憶されている。端末 3Aは、各箱の ICタ グ tagと通信し、その識別情報を参照することにより管理データの送信先を決定する。 箱 alの ICタグ tagに対して管理データ D alを送信する場合、端末 3Aは、通信部 317 により、箱 alの ICタグ tagとの通信が確立されるまで、通信範囲内に置かれている箱 の各々と通信して箱 alを探す。箱 alの ICタグ tagとの通信が確立されると、端末 3A は、箱 a 1の ICタグ tagに対して管理データ D alを送信する。

[0075] なお、 S4〜S6の処理を実行している間、例えば B工程を経て C工程で使用される 箱 blに対しても、箱 alのものと同様の部品データと経路情報が作成される。すなわ ち箱 blに対しても箱 alと同様の管理データ D blが作成される(図 10参照)。箱 blの I

Cタグ tagには、工程名称データ等と共に、箱 bl内の物品が「B工程を経て C工程に

送られた」ことを示す経路情報が蓄積される。

[0076] また、 S4〜S6の処理を実行している間、例えば C工程で製品が格納される箱 clに 対しても、箱 alのものと同様の製品データと経路情報を含む管理データ D clが作成さ れる。より具体的には、 C工程における箱 clに対しては、上記の如き製品データと共 に、箱 cl内の物品が「A工程及び B工程を経て C工程に送られた」ことを示す経路情 報が作成され、箱 clの ICタグ tagに蓄積される。

[0077] また更に工程が進み、箱 clが例えば C工程を経て F工程で使用された場合、当該 箱 clに対し、上記の如き製品データ及び経路情報に加えて、箱 alのものと同様の部 品データと、更なる経路情報を含む管理データ D clが作成される。図 11に示されるよ うに、ここでは、経路情報として、 A工程及び B工程に対して次工程であった C工程を 前工程とし、それに対する次工程として F工程が追加される。すなわち箱 clの ICタグ tagに蓄積される経路情報は、箱 cl内の物品が「A工程及び B工程を経て C工程、 F 工程に順に送られた」ことを示すものである。なお、本実施形態では、図 11を含む全 ての図面において、同一の下付き文字が付された各時刻データ(例えば「T 3」と 3 '

」)は略同一時刻を示すものとする。従って、例えば時刻データ τ 3〜τ 4の時間と時刻 データ τ' 3〜τ' 4の時間はその大部分で重複した時間となる。

[0078] また、例えば F工程において箱 clを C工程に戻した場合には、その箱の経路情報と して、「A工程及び B工程を経て C工程、 F工程に順に送られた」ことを示す情報に、「 F工程カゝら C工程に送られた」ことを示す情報が追加される。

[0079] 上述したような経路情報は各工程における各箱に対して付与される。そしてその内 容は、工程を積み重ねる毎に、それまでの経路情報に対して更なる情報を累積した ものとなる。例えば F工程の次に更なる G工程 (不図示)がある場合、 G工程において 使用される部品を格納した箱 flに対しては、箱 clの経路情報に対して更なる情報を 追カロしたものであり、具体的には、「A工程及び B工程を経て C工程、 F工程、 G工程 に順に送られた」ことを示す経路情報が蓄積される(図 12参照)。

[0080] 本実施形態の管理システムで追跡調査を実施する場合、サーバ 1の CPU11は、 H DD13に記録された各箱に対応した各管理データに含まれている、製品製造中を示 す時間のデータ (例えば時刻データ T〜Tの間の時間データに相当)と、部品使用

中を示す時間のデータ (例えば時刻データ τ 3〜τ 4の間の時間データに相当)を検索 する。このとき、ある工程に関連付けられた製品データを有する管理データの製品製 造中の時間と、当該工程に関連付けられた部品データを有する管理データの部品 使用中の時間とで重複する時間がある場合、それらの管理データに関連付けられた 箱は、重複している期間中、同一工程で同時に使用されていることを意味する。例え ば C工程において、箱 al内の物品を部品として使用した期間と、製造された製品を 箱 cl内に格納した期間とが少なくとも一部重複しているとき、これらの箱が、 C工程に おいて同時に使用され、連結した関係にあることを意味する。また、箱 bl内の物品を 部品として使用した期間と、製造された製品を箱 c2内に格納した期間とが少なくとも 一部重複しているとき、これらの箱が、 C工程において同時に使用され、連結した関 係にあることを意味する。従って、この重複時間を検索することにより、ある箱に格納 された製品がいずれの箱の部品を使用して製造された力どうかを特定することができ る。すなわち本実施形態の管理システムによると、箱単位で物品を特定できる。この 為、複数に分岐された複雑な工程にぉ、ても容易な管理と精細な追跡調査が実現 可能となる。

[0081] このように、本実施形態の管理システムでは、各工程間を移動する物品を格納する 各箱に識別情報を付与している。そして各箱に関連した処理が実行されていく度に、 各識別情報と関連付けられた種々のデータを収集し、それら収集した各工程間毎の データをそれぞれ 1つのファイルとしてサーバ 1に記憶させている。従って、サーバ 1 には、各工程間のリンクに関連付けられたファイルが蓄積されていく。そのため、所望 の工程間の接続情報を得たい場合、管理側は、 1つのファイルを検索するだけで該 情報を得ることができる。

[0082] また、本実施形態の管理データが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒 体によると、 1つのファイル内に、現在の工程で物品を製品として考えたときの不良デ ータと、次工程で該物品を部品として考えたときの不良データとを備えている。従って 、同一ファイル内の製品不良情報と部品不良情報に食い違いが見られる場合、不良 が発生したことを迅速に判断できる。そのため、このように管理データを構築すると、 より迅速な不良解析の実現が可能となる。

[0083] ここで、上記の如き追跡調査を、サーノ 1等のシステムを用いることなく実施すること もできる。この場合、各箱の ICタグ tagに蓄積された経路情報に参照して追跡調査を 実施する。例えば F工程の製品に不良が発生し、その原因が A工程である場合の追 跡調査 (すなわち F工程から A工程の追跡調査)につ、て説明する。

[0084] このような場合、不良が発生した工程の箱すなわち F工程の箱(例えば箱 f 1)に備 えられた ICタグ tagを参照して追跡調査を実行する。箱 flの ICタグ tagを参照すると、 図 12に示されたように、次工程が G工程であり、それに対する前工程力工程である ことが確定される。更に、一つ前の製造段階 (すなわち上述において前工程であった ものが次工程となる段階)において、次工程力工程であり、それに対する前工程が C工程であることが確定される。また更に、一つ前の製造段階において、次工程が C 工程であり、それに対する前工程が A工程又は B工程であることが確定される。ここで 、目標の工程である A工程が発見されて、 F工程から A工程の経路力 F工程、 Cェ 程、 A工程の順に連結された経路であることが確定され、追跡調査が完了する。

[0085] 各箱に取り付けられた ICタグ tagは広く普及している一般的なチップである。この為 、ユーザは、その内部に記憶されたデータを、サーバ 1等を含む特定のシステムを用 いることなぐ汎用的な装置で読み取ることができる。従って、本実施形態の管理シス テムや専用のソフトウェアを所有してヽな、ユーザも、その物品に含まれて、る経路 情報を簡単に知ることができる。また、上記の如き経路情報は、単なるテキストデータ のような非常に軽微なデータ力も成る。従って、複雑に分岐された経路情報を ICタグ tagに蓄積させることは容易である。結果として、ユーザは、ある物品に対する、非常 に複雑な経路情報を容易に知ることができる。

[0086] また、 ICタグ tagを読み取る為の装置を有してヽな、場合であっても、ユーザは、追 跡調査を容易に実行することができる。例えばユーザは、サーバ 1にアクセスして所 望の箱の管理データを閲覧することにより、その箱の経路を知ることができる。この場 合、データを閲覧するだけである為、重複時間等の工程間を接続させる情報に基づ いた追跡調査を実施するプログラムやソフトウェアを必要とせず、サーバ 1にアクセス 可能な端末があれば良い。

[0087] すなわち本発明の処理管理システム、及び、このようなシステムに用いられるコンビ ユータ読み取り可能な記録媒体を採用すると、例えば複雑に連結された工程を経て 製造された物品に対して、管理及び追跡調査を容易に行うことができる。また、それと 共に、汎用的な機器による追跡調査を行うこともできる。

[0088] 以上が本発明の実施形態である。本発明はこれらの実施形態に限定されるもので はなく様々な範囲で変形が可能である。

[0089] なお、本実施形態では経路情報として各工程名を蓄積して!/ヽるが、別の実施形態 では工程名に加えて、それぞれの工程に関連した時刻(例えば製品製造開始時刻 や製品製造終了時刻等)のデータを経路情報として蓄積しても良い。この場合、ユー ザは、経路中の各地点においてそれぞれの処理がいつ行われたかを、 ICタグ tagの 情報のみで知ることができる。

[0090] また、本実施形態では、部品を加工して製品を製造する行為を工程と定義し、各ェ 程間を移動する集合体を箱と定義している。しかしながら工程間を該物品が移動す る際に何らかの問題が生じた可能性の有無等を迅速に判断するようなシステムやそ の追跡調査を行う為のシステムは、これら「物品」、「工程」、「製品」、「部品」、「箱」を 他のものに置き換えることにより、他の分野 (流通、経済等)にも応用可能である。

[0091] より具体的には、例えば、「物品」を、有形的な存在を有する有体物(上記の如き部 品及び製品或いは食肉等)及び有形的な存在を有さな!/、無体物 (経済又は経営等) を含む「物」に置き換えることができる。また「工程」を、様々な形態の物に施す処置で ある「処理」に置き換えることができる。また「製品」を、ある処理で生成される物である 「生成物」に置き換えることができる。また「部品」を、生成物を成す為に用いられる「 部分物」に置き換えることができる。また「箱」を、各処理間を移動する「集合物」に置 き換えることができる。各要素を上述の如く置き換えることにより、本実施形態の如き 管理システムを、食肉等の有体物や、経済又は経営或いは流通等をコントロールす る為の情報である無体物を管理する為の様々な態様の処理管理システムに適用す ることがでさる。

[0092] 例えば、図 2に示されたものに上記 G工程を追加したモデルを例に挙げて説明する 。このようなモデルにおいて、例えば A工程を、 X国産の食肉を一次カ卩ェする工程と する。また B工程を、 Y国産の食肉を一次カ卩ェする工程とする。また C、 D、及び EI 程を、一次加工された食肉を加熱する工程とする。また F工程を、加熱された食肉を 二次加工する工程とする。また G工程を、加熱された食肉をパッキングする工程とす る。この場合において例えば製造者が、 F工程で二次加工された食肉を格納する箱 f 1に、 Y国産の食肉が含まれている力否かを知りたいとする。このような場合、本実施 形態と同様に、箱 flに備えられた ICタグ tagを参照して追跡調査を実行する。箱 flの ICタグ tagを参照すると(図 12を用いて説明する)、次工程が G工程であり、それに対 する前工程力工程であることが確定される。更に、一つ前の製造段階において、次 工程力工程であり、それに対する前工程が C工程であることが確定される。また更 に、一つ前の製造段階において、次工程が C工程であり、それに対する前工程が A 工程又は B工程であることが確定される。ここで、 B工程は Y国産の食肉を処理する 工程である為、ユーザは、箱 fl内の食肉が Y国産のものを含んでいることを知ること ができる。このように、ユーザは、サーバ 1等を含む特定のシステムを用いることなぐ I Cタグ tagを参照して追跡調査を行うだけで、その箱内の物品の由来や内容等を知る ことができる。

[0093] 本発明の一つの実施形態において、該生成物データが、少なくとも、前処理の名 称データと、生成物の生成を開始する時刻データと、生成物の生成が終了する時刻 データとを含んだものであっても良い。

[0094] また、本発明の一つの実施形態において、該部分物データが、少なくとも、次処理 の名称データと、部分物の使用を開始する時刻データと、部分物の使用が終了する 時刻データとを含んだものであっても良、。

[0095] また、本発明の一つの実施形態において、管理データ作成手段から取得される経 路情報を記憶する記憶手段を、生成物及び部分物に付加しても良い。このような記 憶手段は例えば ICタグである。