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1. WO2014119531 - 浄水器

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明 細 書

発明の名称 浄水器

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005  

先行技術文献

特許文献

0006  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0007  

課題を解決するための手段

0008   0009   0010   0011   0012   0013  

発明の効果

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020  

図面の簡単な説明

0021  

発明を実施するための形態

0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095  

産業上の利用可能性

0096  

符号の説明

0097  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24  

明 細 書

発明の名称 : 浄水器

技術分野

[0001]
 本発明は、主に家庭で使用し、水道水をろ過する家庭用浄水器に関する。

背景技術

[0002]
 従来から、一度容器に貯めた水道水をカートリッジで浄化し、得られた浄水を貯水するポット型の浄水器が知られている(特許文献1)。このようなポット型浄水器の収納場所は、冷蔵庫の中が好まれる。その中でも、ドアポケットに収納したいという要望は多く、それに合ったコンパクト設計が望まれる。
[0003]
 ポット型浄水器の浄水容量は1.0L~2.0Lまでの物が大半を占めており、浄水容量が大きい物ほど、取っ手を有している物が多い。これは、浄水容量が大きいほど、確実につかめる把持部が望まれるためである。つまり、浄水を注ぐ際に浄水器を落下させてしまったり、安定して注水できなかったりすることを避けるため、しっかりと把持できる取っ手を備えていると考えられる。
[0004]
 ただし従来の取っ手を備えた浄水器の多くは、本体容器外周部から取っ手が突出している(特許文献2、特許文献3)。これにより、冷蔵庫のドアポケットに収納しにくくなっていた。また収納できたとしても、突き出た取っ手の下にスペースが空いてしまい、貴重な冷蔵庫のドアポケットのスペースを無駄に支配していた。
[0005]
 このような問題を解決する手段の一つとして、着脱可能な取っ手を有する浄水器が存在する。しかし、用途に応じてその都度、取っ手を着脱する必要があり、手間がかかる。

先行技術文献

特許文献

[0006]
特許文献1 : 特開2010-162513号公報
特許文献2 : 意匠登録第1331707号公報
特許文献3 : 意匠登録第1189132号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007]
 本発明の目的は、上述のような問題に鑑み、取っ手を有し、かつ取っ手下のスペースを有効に活用した浄水器を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008]
 前記、課題を達成するために、本発明は下記の構成からなる。すなわち、
 原水を一時貯留する原水容器と、前記原水容器に装着され原水を浄化するためのカートリッジと、上方に前記原水容器を収納し、下方に浄水を貯留し、かつ本体容器取っ手を備えた本体容器とを有する浄水器において、前記本体容器の浄水を貯留する空間は、前記原水容器の下方に位置する第一の空間と、前記第一の空間の側方に位置する凸形状をした第二の空間とからなり、前記第二の空間の上方に前記本体容器取っ手の一端が接続されていることを特徴とする浄水器である。
[0009]
 また、前記本体容器の底面の縁より内側上方に、本体容器取っ手の指を挿入する空間の少なくとも一部が位置すると好ましい。
[0010]
 また、前記浄水を貯留する空間の浄水貯留容量は1.5L以上であり、前記原水容器の原水貯留容量は前記浄水を貯留する空間の浄水貯留容量の0.5倍未満であると好ましい。
[0011]
 また、前記第二の空間の浄水貯留容量は、前記浄水を貯留する空間の浄水貯留容量の0.1~0.3倍であると好ましい。
[0012]
 また、前記浄水器の外形線が略長方形であると好ましい。
[0013]
 また、前記本体容器取っ手はL字型形状をなし、前記本体容器取っ手の他端は、前記原水容器側方の前記本体容器の外側面に接続されていると好ましい。

発明の効果

[0014]
 本発明は、上記の構成により以下の優れた効果を有する。
[0015]
 本発明によれば、従来の取っ手形状では無駄になっていた(本体容器)取っ手下スペースが、浄水貯留スペースに置き換わる。これにより、従来と貯留できる浄水容量が同じであっても、コンパクト化を実現でき、収納しやすい。
[0016]
 また、本発明の好ましい形態によれば、さらに、浄水器のコンパクト化を実現でき、かつ持ち上げやすい。
[0017]
 また、本発明の好ましい形態によれば、原水容器の容量は、浄水貯留容量の0.5倍未満である。従って、浄水貯留容量が1.5L以上の大容量であっても、収納時には無駄なスペースとなる原水容器の体積も冷蔵庫への収納性に大きく影響しないという効果がある。
[0018]
 また、本発明の好ましい形態によれば、本体容器取っ手下に位置することになる第二の空間の容量が、浄水貯留容量の0.1~0.3倍と、十分大きな比率を有しているので、本体容器取っ手下のスペースを十分有効に活用されている。
[0019]
 また、本発明の好ましい形態によれば、浄水器の外形線が略長方形であるので、冷蔵庫に収納時に、本体容器取っ手が出っ張って邪魔になることもなく、空間的に無駄なく効率的に収納できる。
[0020]
 また、本発明の好ましい形態によれば、本体容器取っ手の形がコ字型でなくL字型であるので、把持できる部分の長さが本体容器取っ手の比率の中で大きくなる。そのため、本体容器取っ手を省スペース化でき、浄水をさらに多く貯めることができる。また、本体容器取っ手の一端と他端とで本体容器への接合面の向きが異なるため、誤って落下させても、本体容器取っ手が折れにくくなる。

図面の簡単な説明

[0021]
[図1] 本発明の一実施形態に係る浄水器の側面図である。
[図2] 本発明の一実施形態に係る浄水器の取っ手カバーを外した取っ手部分の図である。
[図3] 本発明の一実施形態に係る本体容器の注ぎ口と本体容器取っ手を通る縦断面図である。
[図4] 本発明の一実施形態に係る取っ手の側面図である。
[図5] コ字型の取っ手の側面図の一例図である。
[図6] L字型の取っ手の側面図の一例図である。
[図7] 本発明の一実施形態に係る浄水器において、浄水を満水まで入れた場合を示した側面図である。編み目状の部分が浄水を示す。
[図8] 本発明の一実施形態に係る浄水器において、注ぎ口から浄水が吐水する際の重心と把持部の位置関係を示した側面図である。編み目状の部分が浄水を示す。
[図9] 本発明の一実施形態に係る浄水器において、浄水が空の状態の重心と把持部の位置関係を示した側面図である。
[図10] 本発明の一実施形態に係る本体容器の斜視図である。
[図11] 本発明の一実施形態に係る取っ手カバーの斜視図である。
[図12] 本発明の一実施形態に係るカートリッジ交換時期表示部材の斜視図である。
[図13] 本発明の一実施形態に係るカートリッジ交換時期表示部材が、本体容器取っ手に装着された状態の図である。
[図14] 本発明の一実施形態に係るカートリッジ交換時期表示部材が、本体容器取っ手に装着された状態の図である。
[図15] 本発明の一実施形態に係る本体容器において、カートリッジ交換時期表示部材の係止用凸部と相互に係止する本体容器取っ手の係止用凹部の拡大図である。
[図16] 本発明の他の実施形態に係るカートリッジ交換時期表示部材の斜視図である。
[図17] 本発明の他の実施形態に係るカートリッジ交換時期表示部材の斜視図である。
[図18] 本発明の一実施形態に係る原水容器の斜視図である。
[図19] 本発明の一実施形態に係るフタの斜視図である。
[図20] 本発明の一実施形態に係る取っ手において、図21、図22、図23で本体容器取っ手の横断面形状を示すための断面指示図である。
[図21] 本発明の一実施形態に係る本体容器取っ手の横断面形状を示す図である。
[図22] 本発明の他の実施形態に係る本体容器取っ手の横断面形状を示す図である。
[図23] 本発明の他の実施形態に係る本体容器取っ手の横断面形状を示す図である。
[図24] 従来の浄水器に係る本体容器取っ手とカートリッジ交換時期表示部材を示すための図である。

発明を実施するための形態

[0022]
 本発明の実施形態に係る浄水器について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施の形態に限定されるものではなく、上記本発明の目的を達成できるものであればよい。
[0023]
 現在、広く普及しているポット型浄水器は、活性炭や中空糸膜などのろ材を充填したろ過用カートリッジが搭載されている。ただし、カートリッジには寿命があり、ろ過能力が低下すると、使用者は新しいカートリッジに交換する。従来から、カートリッジのろ過能力低下時期を、あらかじめ浄水器に日付で表示し、使用者がカートリッジの交換を忘れず行える機能を有した浄水器が知られている。
[0024]
 特許文献である特開2012-135753号公報に記載される浄水器では、取っ手の中に交換時期表示部材が備えられている。交換時期表示部材は、取っ手に設けられたスリットや切り欠き枠にはめ込まれ、取っ手の長手方向に移動可能である。交換時期表示部材に設けられた凸と取っ手に刻まれた複数の凹とが係止、嵌合し、各々の凹で交換時期表示部材は停止する。取っ手には把持部背面を構成する取っ手カバーが接続され、取っ手カバーの背面にはカートリッジの交換目安時期を表す数字が刻印されている。使用者は、取っ手カバーの背面、すなわち浄水器の背面から交換時期表示部材を目視でき、交換時期表示部材の停止位置とカバーの日付から、カートリッジの交換時期を読み取ることができる。
[0025]
 しかしながら、交換時期が取っ手の背面に取り付けられていると、背面を見る機会が不確定であるため、交換時期に気づかない可能性がある。たとえば、ポット型浄水器の使用者の多くは、冷蔵庫の中に浄水器を保管している。特に、冷蔵庫のドアポケットに収納している、もしくは収納したいと思う使用者は多い。冷蔵庫のドアポケットに保管する場合、ドアポケットの奥行きは狭いため、使用者は取っ手の側面(浄水器の側面)が自身の正面に向くように保管する。そのため、取っ手背面は角度的に見えず、取っ手の背面にあるカートリッジ交換時期表示を見ることができない欠点があった。そこで、このような問題に鑑み、冷蔵庫のドアポケットに収納しても、カートリッジ交換時期表示面が見やすい浄水器を提供することは意義あることである。
[0026]
 また、従来のカートリッジ交換時期表示部材は、取っ手の長手方向に沿って移動する際に、凸が設けられた面の背面を把持しながら移動させていた。本来、凸が凹から凹へ移動する際に、凸が設けられた面がたわむ必要があるが、従来のカートリッジ交換時期表示部材では、たわむべき箇所を指で押さえ込んでしまい、凸の摩耗が大きくなる場合があった。このような場合、使用するにつれ、カートリッジ交換時期表示部材と取っ手との嵌合が弱くなり、勝手にカートリッジ交換時期表示部材の位置が変わってしまうといった問題が生じていた。そこで、このような問題に鑑み、浄水器の取っ手に装着する移動可能なカートリッジ交換時期表示部材において、移動操作によって生じる、係止用凸部、凹部の摩耗を低減させる浄水器を提供することも意義あることである。
[0027]
 以下の説明では、上記本発明の目的を達成するための実施形態だけでなく、今述べた2つの問題を解決する手段も含めて記述する。 図1、図2は、本発明の一実施形態である浄水器の概略を示したものである。本実施の形態に係る浄水器4は、本体部1と原水を浄化するためのカートリッジ2から構成され、本体部1は、本体容器11、原水容器51、フタ71、注ぎ口カバー91、カートリッジ2の交換時期表示用の部材(カートリッジ交換時期表示部材111)、取っ手カバー31によって構成される。
[0028]
 本体容器11の上方には原水容器51が収納され、取り付けられており、下方は、浄水貯留部となっている。また、本体容器11は本体容器取っ手12を備えている。フタ71は、原水容器51の上方に取り付けられる。注ぎ口カバー91は、フタ71の注ぎ口カバー接続部72に接続される。カートリッジ交換時期表示部材111は、本体容器11に備えられた本体容器取っ手12に接続され、取っ手カバー31は、カートリッジ交換時期表示部材111を覆うように、そして本体容器取っ手12の背面を覆い、全体として取っ手3を形成するように、本体容器取っ手12に接続される。カートリッジ2は、原水容器51の底部に開いた穴52に装着される。
[0029]
 図1の状態において、フタ71を取り外し原水容器51に水道水を入れると、水道水が自重でカートリッジ2を通過し、浄水として本体容器11に水が溜まる。原水容器51の中に注がれた原水がすべてろ過されるには、浄水の水位が、原水容器底面よりも下側に位置する必要がある。浄水満水状態とは、浄水の水位が原水容器底面の位置にある状態のことである。
[0030]
 また浄水を注ぐ際は、フタ71を取り付け、本体部1を傾けると、本体容器11の上部の端部に設けられた注ぎ口13から浄水を注ぐことができる。
[0031]
 図1、図3を用いて、本体容器11について説明する。
[0032]
 本体容器11には、上部に浄水を注ぐための注ぎ口13が設けられ、その向かい側に本体容器取っ手12が設けられている。本体容器11の本体容器取っ手12を除いた部分の形状は、側面視で中央付近にくびれを有するひょうたん型をしている。一方、本体容器取っ手12を含めた本体容器11全体(および本体部1や浄水器4全体)としては、外形線は略長方形となっている。
[0033]
 本体容器11の浄水を貯留する空間は、原水容器51の下方に位置する第一の空間30と、その第一の空間30の側方に位置する凸形状をした第二の空間29とからなっている。その浄水を貯留する第二の空間29の上方に本体容器取っ手12の一端が接続されているし、また本体容器取っ手12下方に第二の空間29は位置している。このため、取っ手(本体容器取っ手12および取っ手3)下スペースが、浄水貯留スペースに置き換わっており、従来と貯留できる浄水容量が同じであっても、コンパクト化を実現でき、収納しやすい。本実施形態では、前記第二の空間29の浄水貯留容量は、浄水を貯留する空間の浄水貯留容量の約0.2倍となっている。取っ手下方の空間を浄水貯留空間として有効に活用し、かつ本体容器の形状を収納し易いものに保つためには、前記第二の空間の浄水貯留容量は、浄水を貯留する空間の浄水貯留容量の0.1~0.3倍が好ましい。
[0034]
 本体容器11は、底面14と側面15を別部材で製作し、それらを超音波溶着により液密に接続する。超音波溶着の他に接着剤で固定してもよく、液密に固定できれば超音波溶着に限らない。
[0035]
 底面14と側面15を別部材にせず、ブロー成形で一体成形することも可能であるが、本体容器取っ手12が空洞になり、本体容器取っ手12内部の洗浄が難しくなる。よって、本実施形態のように、底面14と側面15は別部材で製作することが望ましい。2つ以上の部材が液密に接続された構成であればよく、必ずしも底面14と側面15とが別部材である必要はない。例えば、図3において、本体容器のひょうたん型のくびれ部分で上下2部材が液密に接続されている形態であってもよい。
[0036]
 また、本体容器11は、ろ過の状態や浄水貯留容量を確認しやすい透明容器が便利であり、透明度の高いAS樹脂(アクリロニトリルスチレン樹脂)やポリスチレンが好ましい。その他にも、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエチレン、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)などの樹脂成形品であっても良い。
[0037]
 つぎに図3、図4、図5、図6を用いて本体容器取っ手12および取っ手3について説明する。
[0038]
 なお、本発明の記述において、構造説明の都合上「本体容器取っ手」という用語と「取っ手」という用語の2つの用語を分けて用いているが、どちらも浄水器を把持するために機能しており、一般用語としての「取っ手」の意味に解釈し得るものである。
[0039]
 本体容器11の本体容器取っ手12に、取っ手カバー31(およびカートリッジ交換時期表示部材111)が接続され、本発明における取っ手機能全体を有するものとしての取っ手3が形成される。取っ手3は把持部18と上端接続部16、下端接続部17に区分して捉えられ、下端接続部17は浄水を貯留する第二の空間29の上方に接続される。(上端接続部16と下端接続部17とは、本体容器取っ手12を構成する部分でもある。)
 本体容器取っ手12(および取っ手3)の指を挿入する空間は、本体容器の底面の縁28より内側上方に位置している。従来の取っ手を備えたポット型浄水器は、取っ手が本体容器から突出しており、冷蔵庫へ収納する際は、取っ手が邪魔になっていた(特許文献2、特許文献3)。本実施形態の本体容器取っ手12(および取っ手3)は、指を挿入する空間が、本体容器の底面の縁28よりも内側に収まっている。これにより、さらに、浄水器のコンパクト化を実現でき、かつ取っ手の指を挿入する空間が従来より浄水器の重心に近いので、浄水を貯留した浄水器を、本体容器の底面をテーブルや収納場所の水平面に載置した状態から持ち上げやすい。
[0040]
 そして、本体容器11全体(および本体部1や浄水器4)として、側面視だけでなく、平面視、正面視のどの視野から見ても、外形線は略長方形となっている。これにより、浄水器4を冷蔵庫等に収納時に、取っ手が出っ張って邪魔になることもなく、空間的に無駄なく効率的に収納できる。また、従来の取っ手付きポット型浄水器で使用していなかった取っ手下のスペースを浄水貯留空間として利用しているため、従来よりも浄水器のコンパクト化が実現される。
[0041]
 またこのような効果を最も得るには、取っ手3(および本体容器取っ手12)の形はL字型がよい。
[0042]
 浄水器の側面から見た取っ手3(および本体容器取っ手12)の形状としては、コ字型も考えられるが、L字型はコ字型よりも把持部18の長さが比率的に大きい。取っ手3の長さをL、コ字型の把持部長さをa、L字型の把持部長さをbとすると次式で表される。
[0043]
 a/L <b/L
 本実施形態は、取っ手3(および本体容器取っ手12)下方に浄水貯留空間(第二の空間29)を設けているため、できるだけ取っ手3(および本体容器取っ手12)は短いほうがよい。そのため、把持部18の比率が大きいL字型にすることで、取っ手3(および本体容器取っ手12)を省スペース化でき、より好ましい形態となっている。
[0044]
 また、上端接続部16の接続面は概ね垂直、下端接続部17の接続面は概ね水平と向きが異なっており、誤って落下させても、上端接続部16と下端接続部17とでそれぞれ異なった向きの応力にバランスよく対抗するので、本体容器取っ手12が折れにくくなる効果も有する。
[0045]
 つぎに本体容器取っ手の横断面形状について、図14、20、21、22、23、24を用いて説明する。
[0046]
 本体容器取っ手12は、長手方向全体に亘って、その横断面形状が一体的に形成されたものであることが望ましい。従来の、本体容器取っ手にカートリッジ交換時期表示部材が接続される浄水器では、図24に示すように、本体容器取っ手130に四角い切り欠き枠が設けられ、カートリッジ交換時期表示部材131を、その切り欠き枠に嵌め込んでいた。しかし、切り欠き枠があることで、本体容器取っ手130の横断面形状は、一体的ではなく分断された形状であり、本体容器取っ手130の強度は弱く、落下させた際に割れてしまう可能性がある。
[0047]
 そこで切り欠き枠を設けず、長手方向全体に亘り、本体容器取っ手12の横断面形状を一体的に形成することが望ましい。その場合、カートリッジ交換時期表示部材111と嵌合し、それを保持する本体容器取っ手12における保持部24の横断面形状は、凹部を有する文字形状であることが好ましい。特に図14、21、22、23に示すように、凹部27を有する略S字、略U字、略L字のいずれかの文字形状が好ましく採用し得る。これらの文字形状の場合、本体容器取っ手12(の保持部24)を樹脂成形で製作し易い。もちろん文字形状として例えば、略C字、略M字、略T字なども可能である、このような文字形状は、凹部と端部の凸部とを少なくとも有する形状であるので、カートリッジ交換時期表示部材111を、保持部24の横断面の前記文字形状の端部(凸部)に嵌合させて装着するように構成できる。また、後述するように、前記文字形状の凹部にカートリッジ交換時期表示部材111の表示面を設けることができる。更に、上述のように交換時期表示部材をその切り欠き枠に嵌め込んでいた従来品よりも、強度的に強くなる。特に、文字形状の凹部の反対面となる凸側からの衝撃や押圧に対して強い。
[0048]
 つぎに図7、図8、図9を用いて、取っ手3の把持部18の位置について説明する。
[0049]
 浄水満水状態で、本体部1を傾けた際に、浄水が注ぎ口13から吐出し始めるが、その吐出し始める傾け角度において、浄水を含む本体部1の重心19から鉛直上方に直線を引く。その直線上に取っ手3の把持部18が設けられている。
[0050]
 上記直線上を把持して浄水を注ぐと、吐水する際に、回転モーメントが生じない。そのため、回転モーメントに対抗する力を必要としないため、安定して楽に注げる。
[0051]
 通常の冷水筒では、概ね容器の上端まで水を貯めることができるため、重心の位置が高い。また、満水まで水が貯水されている場合、微少な傾きですぐに水が吐出されてしまう。このような冷水筒において、上記条件で取っ手を設けようとした場合、取っ手が上方に突出した形状となり、冷蔵庫への収納性は悪い。一方でポット型の浄水器は、上述したように、満水時でも原水容器51底面までしか浄水が溜まらず重心19の位置は低い。また満水時でも、ある程度傾けなければ水は吐出されない。このようなポット型の浄水器の特性をさらに発展させて、上記のように水が吐出する際に、回転モーメントの生じない位置に把持部18を設けるという本実施形態の浄水器が考案された。その上、本実施形態は、取っ手3下方にも浄水が貯留されるため、重心19位置は取っ手3側に寄っている。そのため、浄水の溜まる水位が従来品より高くても、取っ手3を上方に突出することなく回転モーメントの生じない箇所に把持部18を設けることが可能となっている。
[0052]
 また、把持部18下端は、本体部1の重心と同等の高さにあることが望ましい。
[0053]
 つまり、浄水が空になる際は本体部1を載置された状態から90°回転する必要があるが、その場合において回転モーメントが生じない把持の仕方ができるためには、把持部18下端は重心19よりも下側にあればよい。しかし一方で、浄水貯留容量を多くするには、取っ手3の下端接続部17はできる限り上側に設けたい。上述2点の要請を満たすには、把持部18下端が本体部1の重心と同じ高さになるように、取っ手3の下端接続部17を設けることが望ましい。
[0054]
 つぎに図10、図11を用いて、取っ手カバー31について述べる。
[0055]
 本体容器取っ手12には、取っ手カバー31とカートリッジ交換時期表示部材111が装着される。取っ手カバー31は、本体容器取っ手12の背面を覆い、把持部18背面側を形成するものであり、概ね半円柱形をしており、本体容器取っ手12との連結側は空洞になっている。一方、本体容器取っ手12の前面側は、把持部18の前面側を形成している。この取っ手カバー31が装着されるので、本体容器取っ手12と取っ手カバー31とで持ち易い取っ手3が形成されると同時に、誤ってカートリッジ交換時期表示部材111に指が触れて、位置が変わってしまうといったこと(つまり誤操作)を防止できる。
[0056]
 取っ手カバー31の内側下部には、縦向きに配した本体容器嵌合リブ32が設けられ、本体容器取っ手12下部に設けられた取っ手カバー嵌合用縦溝21に沿って装着する構造となっている。また、取っ手カバー内側上部には、側面に向かい合うように本体容器接続用凸33が設けられている。本体容器取っ手12上部の側面は取っ手カバー31の凸と嵌合するための取っ手カバー嵌合用凹22が設けられている。
[0057]
 取っ手カバー31の本体容器接続用凸33は、下方の本体容器嵌合リブ32を本体容器取っ手12の取っ手カバー嵌合用縦溝21に挿入した後、下部を支点に取っ手カバー31を回転させ、取っ手カバー嵌合用凹22に嵌合させる。これにより、回転方向の動きは拘束される。
[0058]
 また、取っ手カバー31の内側上方に、係止用天板34が設けられ、取っ手カバー31が本体容器取っ手12に装着されると、本体容器取っ手12に設けられた天板23の下に取っ手カバーの係止用天板34が位置するようになる。それにより、取っ手カバー31は上方向への動きが拘束され確実に固定される。
[0059]
 取っ手カバー31上部には、リブ状の指引っかけ部35が設けられており、取っ手カバー31を取り外す際は、指引っかけ部35に指を引っかけ、取っ手カバー31下方を支点に回転させることで取り外す。
[0060]
 つぎに図12、図13、図14、図15、図16、図17を用いて、カートリッジ交換時期表示部材111について述べる。
[0061]
 図12では、カートリッジ交換時期表示部材111は、概ねアルファベットの「E」の形を押し出した形状をしている。カートリッジ交換時期表示部材111には、取っ手嵌合溝112があり、取っ手嵌合溝112は、それを周囲から見込むようなカートリッジ交換時期表示部材111の部分である嵌合溝形成部120によって形成されている。カートリッジ交換時期表示部材111は、本体容器取っ手3の天板23と保持部24との間から挿入され、その取っ手嵌合溝112により、本体容器取っ手12における保持部24に装着される。よって、取っ手嵌合溝112を形成する嵌合溝形成部120は、本体容器取っ手12の少なくとも一部を覆うように形成されていることになる。カートリッジ交換時期表示部材111は、保持部24(および本体容器取っ手12)に沿って、長手方向に移動可能である。
[0062]
 本体容器取っ手12の保持部24上には、長手方向に沿って垂直に、断面形状が三角溝状の係止用凹部25が複数刻まれている。カートリッジ交換時期表示部材111の嵌合溝形成部120の内面(かつE型形状における中央の梁113上)には、本体容器取っ手12に刻まれた取っ手の係止用凹部25と相似形のカートリッジ交換時期表示部材の係止用凸部114が設けられている。カートリッジ交換時期表示部材111が上下方向に移動する際、取っ手の係止用凹部25とカートリッジ交換時期表示部材の係止用凸部114とが相互に係止することにより、各々の係止用凹部25の位置で、カートリッジ交換時期表示部材111が固定、停止できる構造となっている。
[0063]
 また本実施形態とは逆で、カートリッジ交換時期表示部材111に係止用凹部、本体容器取っ手12に複数の係止用凸部が形成されている構造でもよい。
[0064]
 カートリッジ交換時期表示部材の係止用凸部114の設けられている嵌合溝形成部120(および梁113)の一部分は、カートリッジ交換時期表示部材111の係止用凸部114が、取っ手の係止用凹部25から別の係止用凹部25へ移動する際に、たわむ必要がある。そのため、係止用凸部114の背面を指で把持してたわみを抑制しないよう、カートリッジ交換時期表示部材111は次のような構造を有している。すなわち、嵌合溝形成部120の外面にはカートリッジ交換時期表示部材の把持部115と把持部116とが形成され、両把持部のうち、取っ手嵌合溝112から視て係止用凸部114が形成された側である把持部115と係止用凸部114とを結ぶ直線上にスリット119が設けられている。ここで、嵌合溝形成部は、取っ手嵌合溝を周囲から見込むように形成するカートリッジ交換時期表示部材の部分と定義されているので、その外面の範囲は、図12のE型の両端の辺の外面も含まれ、その部分に2つのカートリッジ交換時期表示部材の把持部115と把持部116とが形成されている。また、カートリッジ交換時期表示部材の把持部は、嵌合溝形成部の外面すべてではなく、両指で摘まんで、カートリッジ交換時期表示部材を移動させるための部分である。もちろん、把持部115と把持部116の両把持部は、カートリッジ交換時期表示部材の嵌合溝形成部の一部分であるから、嵌合溝形成部の把持部以外の部分により繋がっている。さらに、「嵌合溝形成部の外面に形成されたカートリッジ交換時期表示部材の把持部のうち、嵌合溝から視て係止用凸部が形成された側」とは、両指でカートリッジ交換時期表示部材を摘まんだ場合における、係止用凸部が形成された側の指の方を意味する。ここでいうスリットとは、一端に開放された開口を有する溝型形状を指すものとする。
[0065]
 カートリッジ交換時期表示部材が、以上のようなスリットと把持部を有していると、その両把持部を両指で摘む時、指の押圧力によって、スリットのある側の把持部は容易に弾性変形するが、係止用凸部または凹部の存在する部分(嵌合溝形成部の内面)にはほとんど応力や変形を生じない。そしてその把持部の弾性変形によって、指に反力が与えられ、指と把持部との間には摩擦力を生ずるので、カートリッジ交換時期表示部材を移動させることができる。こうして、係止用凸部または凹部の存在する部分は、カートリッジ交換時期表示部材の移動に伴うたわみを抑制するような無理な押圧応力を受けずに、カートリッジ交換時期表示部材が移動されることになる。
[0066]
 また、以上のように、スリットを設け、それを介在させて一方の把持部をその外側に設ける構造を取ることが、カートリッジ交換時期表示部材の形状を好ましくはE型とさせる理由である。カートリッジ交換時期表示部材の形状は、スリットの開放された開口の向きがE型とは逆となるS型のようなものあってもよい。但し、係止用凸部または凹部の存在する部分への押圧応力低減効果は、S型よりE型の方が優れている。
[0067]
 上記のようなカートリッジ交換時期表示部材の構造のため、カートリッジ交換時期表示部材の把持部を指で摘んで把持し、それを本体容器取っ手の長手方向に移動させる際、たわむべき箇所(係止用凸部または凹部のある嵌合溝形成部の内面)と把持部との間に空間(スリット)があり、移動によりたわむべき箇所のたわみを抑制しないので、係止用凸部または凹部の摩耗が低減され、使用するにつれて、カートリッジ交換時期表示部材と本体容器取っ手との嵌合が弱くなり、交換時期表示部材の位置が勝手に変わってしまうといった問題を防止できる。
[0068]
 また、スリット119の幅は、2mm以上とすると好ましい。これにより、家庭にある爪楊枝を利用して、スリット119も容易に洗浄できる。
[0069]
 また、図12のカートリッジ交換時期表示部材111において、両把持部を把持する方向は、本体容器取っ手12の長手方向に略垂直な方向となっている。
[0070]
 カートリッジ交換時期表示部材の他の実施形態を図16、図17に示す。図16と図17は同じカートリッジ交換時期表示部材を別の角度から描いた図である。図16においても、カートリッジ交換時期表示部材は、本体容器取っ手の少なくとも一部を覆うように形成された嵌合溝形成部と、嵌合溝形成部の内面に形成された係止用凸部と、嵌合溝形成部の外面に形成されたカートリッジ交換時期表示部材の把持部とを有し、把持部のうち、嵌合溝から視て係止用凸部が形成された側において、把持部と係止用凸部または凹部とを結ぶ直線上にスリットが設けられている。
[0071]
 図16、図17に示す実施形態のカートリッジ交換時期表示部材は、E型形状ではないが、係止用凸部114の背面を押圧してたわみを抑制するようなことなく、両把持部を使用して、本体容器取っ手の長手方向に上下動させることができる。
[0072]
 図13において、カートリッジ交換時期表示部材111の停止位置は、本体容器取っ手12側面に刻印や印刷等により備えられたカートリッジの使用開始日26(日付もしくはそれに相当する印)に対応している。使用者は、カートリッジの使用開始日26が表示されているので、容易にカートリッジ交換時期表示部材111を移動させて、カートリッジ交換時期表示部材111の位置を、容易に、実際の使用開始時期を表すカートリッジの使用開始日26の位置に合わせ、使用することができる。
[0073]
 本体容器取っ手12に、カートリッジの使用開始日26ではなく、カートリッジ交換目安日を刻印や印刷等により備える形態としてもよい。
[0074]
 図12の中央の梁113には、概ね楕円の板118が梁の先端下方に設けられている。本体容器取っ手12の保持部24にカートリッジ交換時期表示部材111を装着した際は、本体容器取っ手12の保持部24に形成された凹部27内に、この楕円の板118の先端面(カートリッジ交換時期表示部材の表示面)が設けられる状態になる。このため、取っ手3(および本体容器取っ手12)を把持した際に、指がカートリッジ交換時期表示部材111の表示部に触れないため、誤操作を防止できる。また、本体容器取っ手12は透明樹脂のため、楕円の板118の先端面(カートリッジ交換時期表示部材の表示面)は外から透けて見えるので、使用者は、それを本体容器取っ手12の透明部越しにはっきりと視認できることになる。この構成は、図14、21、22、23に示すような本体容器取っ手12の保持部24の横断面形状が略S字、略U字、略L字のいずれかの文字形状の本体容器取っ手においても、実現される。なお、本体容器取っ手の透明部越しにカートリッジ交換時期表示部材の表示面が視認可能である形態のためには、カートリッジ交換時期表示部材の表示面の設けられる本体容器取っ手の保持部の少なくとも凹部部分が、透明であればよい。
[0075]
 また、取っ手カバー31は、装着後に楕円の板118の先端面を覆い隠さないよう、側面に縦長の切り欠きが設けられている。使用者は、本体容器取っ手12(および取っ手3と浄水器4)の側面に位置する楕円の板118の先端面(カートリッジ交換時期表示部材の表示面)の位置と取っ手カバー31に刻印や印刷等により備えられたカートリッジ交換目安日36(日付もしくはそれに相当する印)とを浄水器4の側面から見て、それを基にカートリッジ2の交換目安時期を知ることができる。すなわち、浄水器4の側面からカートリッジ交換時期表示部材111の表示面が視認可能である。ここで、「側面」とは、浄水器を平面視で見た場合、その長手方向に対する側面(サイド)と定義される。
[0076]
 上記の実施形態では、本体容器取っ手は透明であり、取っ手カバーには縦長の切り欠きがあって、カートリッジ交換時期表示部材の表示面を浄水器の側面から視認できるものであったが、変形実施形態として、本体容器取っ手と取っ手カバーとの両方が透明である形態、または本体容器取っ手に切り欠きや窓や穴があり、取っ手カバーが透明である形態、更には、本体容器取っ手と取っ手カバーとの両方に切り欠きや窓や穴がある形態において、それら透明部や切り欠きや窓や穴を通じて、カートリッジ交換時期表示部材の表示面を浄水器の側面から視認できるものであってもよい。
[0077]
 また、図1や図4に示す実施形態では、カートリッジ交換時期表示部材の表示面は浄水器の右側面から視認可能であるが、左右勝手違いの設計を行い、左側面から視認可能な変形実施形態もあり得るし、カートリッジ交換時期表示部材に2つの表示面を設けて、浄水器の左右両面から視認可能とする変形実施形態もあり得る。
[0078]
 カートリッジ交換目安日36の表示は、カートリッジの使用開始日26にカートリッジの使用可能期間を加えた表示としている。(もちろん、本体容器取っ手12に、カートリッジ交換目安日を表示する形態の場合は、取っ手カバー31のカートリッジ交換目安日36の表示も、本体容器取っ手12上の表示と同じ日が表示されることになる。)したがって、使用者がカートリッジ交換時期表示部材111を本体容器取っ手12に備えられたカートリッジの使用開始日26に合わせるだけで、自動的に楕円の板118の先端面の位置が、取っ手カバー31に備えられたカートリッジ交換目安日36によりカートリッジ2の交換目安時期を指し示すようになる。
[0079]
 上述のようにして、カートリッジ交換時期表示部材の表示面が、浄水器(および取っ手)の側面に位置し、浄水器の側面から視認できるので、浄水器の保管される頻度が高い冷蔵庫のドアポケットに保管されていても、カートリッジ交換時期表示部材の表示面は、従来品のように他の保管物の背後に隠れることなく、冷蔵庫ドアを開けた時に使用者の目の前に位置し、使用者の目に留まりやすく、カートリッジ交換時期を効果的に使用者へ示すことができる。
[0080]
 カートリッジ交換時期表示部材111の材質は、ポリプロピレンである。他に、ABS樹脂などでも良い。ただし、本体容器11と同じ材質の場合、カートリッジ交換時期表示部材の係止用凸部114の摩耗が激しくなるため、本体容器11と異なる材質にすることが望ましい。また、外側から視認しやすいように、赤や青といった目立つ色にすることが望ましい。
[0081]
 つぎに図1、図18を用いて、原水容器51について述べる。
[0082]
 原水容器51は、底面と側面で構成され、底面にカートリッジ2を挿入するためのカートリッジ嵌合部52を有する。また、上部外側に設けられた本体容器嵌合用段差部53で本体容器11と、上部内側に設けられたフタ嵌合用段差部54でフタ71と嵌合する。材料は透明性に優れるAS樹脂を使用しているため、水道水のろ過状態が確認しやすい。他にポリスチレンや、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエチレン、ABS樹脂であっても良い。
[0083]
 本体容器嵌合用段差部53には、2つの凸状突起55が設けられている。
[0084]
 凸状突起55の厚みを調整し、本体容器11との嵌合強度を高めている。そのため、フタ71を外す際に、原水容器51と本体容器11の固定が維持され、使いやすい。また凸状突起55を本体容器取っ手12側に設けているため、原水容器51前方は、本体容器11と密着し、隙間から漏れ出ることなく、浄水を安定して注ぐことができる。
[0085]
 原水容器51の外側上部後方に一部窪み56が設けられている。この窪み56は、浄水を注ぐ際に、空気が流入するためのものである。この窪みがあることで、浄水の吐出形状が整う。
[0086]
 原水容器51とフタ71は、フタ嵌合用段差54と原水容器嵌合用リブ73と嵌合する。
[0087]
 本実施形態の原水容器51の原水貯留容量は、浄水貯留容量2.0Lに対し0.9Lである。従来の原水貯留容量は、浄水貯留容量に対し0.5倍以上の物が多く、原水容器への原水注水回数は1回もしくは2回で浄水が満水になるようになっている。浄水貯留容量が1L前後であれば、高々原水貯留容量は0.5L程度であり冷蔵庫への収納性に大きく影響しないが、浄水貯留容量が2.0Lになると、原水容器への注水回数を従来の発想で2回以下とすると、原水貯留容量は1.0L以上となってしまう。
[0088]
 浄水貯留容量が大きい浄水器における冷蔵庫での良好な収納性を考慮した本実施形態では、浄水を貯留する空間の浄水貯留容量は1.5L以上であり、かつ原水容器51の容積(原水貯留容量)が占める比率は、できる限り小さくあることが望ましく、浄水貯留容量に対し0.5倍未満であることが望ましい。
[0089]
 つぎに図19を用いて、フタ71について説明する。
[0090]
 フタ71は、本体容器11の縁と概ね同一の縁を有する平部材である。ただし、フタの縁の方が本体容器11の縁よりも外側に大きい。これは、指を引っかけて、フタ71を取り外しやすくするためである。材質は、AS樹脂である。他にポリスチレンや、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエチレン、ABS樹脂であっても良い。
[0091]
 フタ71の上面一端には、2本のヒンジで構成される注ぎ口カバー接続部72がある。注ぎ口カバー91には、ヒンジと接続するためのヒンジ受け92があり、ヒンジを軸に、注ぎ口カバー91が回動する。ヒンジが注ぎ口カバー91に、ヒンジ受けがフタ71に設けられてもよい。
[0092]
 フタ71の下面には、原水容器内周部の形状に沿った原水容器嵌合用リブ73が設けられている。また、注ぎ口カバー接続部72から最も離れた原水容器嵌合用リブ73には、一部切り欠き74が設けられている。これは、フタ71をした状態でも原水をろ過できるようにするための、空気孔である。
[0093]
 つぎに注ぎ口カバー91について説明する。
[0094]
 注ぎ口カバー91は、概ね三角形状のプラスチック部材である。下面には、2つのヒンジ受け92が設けられており、フタ71の注ぎ口カバー接続部72のヒンジと嵌合する。
[0095]
 材料は、ポリプロピレンを用いている。他に、ハイインパクトポリスチレンや、ABS樹脂でもよい。

産業上の利用可能性

[0096]
 本発明は、家庭で水道水のろ過に用いられる浄水器に利用することができる。

符号の説明

[0097]
1:本体部
2:カートリッジ
3:取っ手部
4:浄水器
11:本体容器
12:取っ手
13:注ぎ口
14:底面
15:側面
16:上端接続部
17:下端接続部
18:把持部
19:浄水を含む浄水器の重心
21:取っ手カバー嵌合用縦溝
22:取っ手カバー嵌合用凹
23:天板
24:保持部
25:取っ手の係止用凹部
26:カートリッジの使用開始日
27:保持部の凹部
28:底面の縁
29:浄水を貯留する第二の空間
30:浄水を貯留する第一の空間
31:取っ手カバー
32:本体容器嵌合リブ
33:本体容器接続用凸
34:係止用天板
35:指引っかけ部
36:カートリッジ交換目安日
51:原水容器
52:カートリッジ嵌合部
53:本体容器嵌合用段差部
54:フタ嵌合用段差部
55:凸状突起
56:窪み
71:フタ
72:注ぎ口カバー接続部
73:原水容器嵌合用リブ
74:切り欠き
91:注ぎ口カバー
92:ヒンジ受け
111:カートリッジ交換時期表示部材
112:取っ手嵌合溝
113:中央の梁
114:カートリッジ交換時期表示部材の係止用凸部
115:カートリッジ交換時期表示部材の把持部
116:カートリッジ交換時期表示部材の把持部
118:楕円の板
119:スリット
120:嵌合溝形成部
130:従来の本体容器取っ手
131:従来のカートリッジ交換時期表示部材

請求の範囲

[請求項1]
原水を一時貯留する原水容器と、前記原水容器に装着され原水を浄化するためのカートリッジと、上方に前記原水容器を収納し、下方に浄水を貯留し、かつ本体容器取っ手を備えた本体容器とを有する浄水器において、
前記本体容器の浄水を貯留する空間は、前記原水容器の下方に位置する第一の空間と、前記第一の空間の側方に位置する凸形状をした第二の空間とからなり、前記第二の空間の上方に前記本体容器取っ手の一端が接続されていることを特徴とする浄水器。
[請求項2]
前記本体容器の底面の縁より内側上方に、前記本体容器取っ手の指を挿入する空間の少なくとも一部が位置することを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
[請求項3]
前記浄水を貯留する空間の浄水貯留容量は1.5L以上であり、前記原水容器の原水貯留容量は前記浄水を貯留する空間の浄水貯留容量の0.5倍未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の浄水器。
[請求項4]
前記第二の空間の浄水貯留容量は、前記浄水を貯留する空間の浄水貯留容量の0.1~0.3倍であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の浄水器。
[請求項5]
前記浄水器の外形線が略長方形であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の浄水器。
[請求項6]
前記本体容器取っ手はL字型形状をなし、前記本体容器取っ手の他端は、前記原水容器側方の前記本体容器の外側面に接続されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の浄水器。
 

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]