処理中

しばらくお待ちください...

設定

設定

出願の表示

1. WO2021033514 - シート制御装置

Document

明 細 書

発明の名称 シート制御装置 0001  

技術分野

0002  

背景技術

0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

0005   0006   0007   0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14  

明 細 書

発明の名称 : シート制御装置

関連出願の相互参照

[0001]
 本出願は、2019年8月22日に出願された日本出願番号2019-152236号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。

技術分野

[0002]
 本開示は、シート作動を制御するシート制御装置に関する。

背景技術

[0003]
 特許文献1のように、従来、車両のシートには、運転者等の乗員が着座の際に腕の肘や手を置く箇所としてアームレストが設けられている。このアームレストは、収納状態である格納位置と、腕や肘を置くことができる迫り出し位置との2位置の間で、位置が切り替えられる。現在、この種のアームレストは、位置を手動で切り替えるものが多い。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2018-199370号公報

発明の概要

[0005]
 アームレストの位置を切り替える場合、乗員は、手動でアームレストの迫り出しや格納を行わなければならないので、この位置調整の操作が手間に感じることがあった。また、セットしたアームレストの位置に対して、シートのリクライニング角度を変えてしまうと、乗員の姿勢が変わり、アームレストの位置が適切でなくなる。そのため、再度、アームレストの位置を調節する手間が発生してしまう問題があった。
[0006]
 本開示の目的は、アームレストの位置調整の簡易化を可能にしたシート制御装置を提供することにある。
[0007]
 本開示の第1の態様に係るシート制御装置は、シートに着座する乗員の体勢が変わるようなシート作動を検知する検知部から、前記シート作動に係る検知信号を取得するように構成された取得部と、前記シートのアームレストが前記シート作動に基づく態様となるように、前記検知信号を基に前記アームレストの状態を調整するように構成された調整部とを備えた。
[0008]
 本構成によれば、例えばシート作動した際には、そのシート作動に応じた態様にアームレストが自動で調整される。このため、シート状態を変更するシート作動が実行された際に、ユーザがみずからアームレストの調整を行わずに済む。よって、アームレストの位置調整を簡易化することができる。

図面の簡単な説明

[0009]
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参酌しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
[図1] 図1は、一実施形態のシート制御装置の構成図。
[図2] 図2は、シートの平面図。
[図3] 図3は、シートの正面図。
[図4] 図4は、シートの側面図。
[図5] 図5は、アームレストの位置の調整時に実行されるフローチャート。
[図6] 図6は、別例のアームレスト調整時の速度変化の波形図。
[図7] 図7は、他の別例のシート制御装置の構成図。
[図8] 図8は、他の別例のシート制御装置の構成図。
[図9] 図9は、他の別例のシート制御装置の構成図。
[図10] 図10は、他の別例のシート制御装置の構成図。
[図11] 図11は、他の別例のシート制御装置の構成図。
[図12] 図12は、他の別例のシート制御装置の構成図。
[図13] 図13は、他の別例のシート制御装置の構成図。
[図14] 図14は、他の別例のシート制御装置の構成図。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、シート制御装置の一実施形態を図1~図5に従って説明する。
[0011]
 図1に示すように、車両1は、車両1に設けられたシート2の作動を制御するシート制御装置3を備える。シート制御装置3は、シート制御装置3の作動を制御するコンピュータ4を備える。コンピュータ4は、モータ等のアクチュエータを備えるシート作動装置5を介して、シート2の前後方向位置、シート2の上下方向位置、シート2のリクライニング角度などの調整を実行する。このように、シート制御装置3が実行するシート作動には、シート2の前後方向位置調整、上下方向位置調整、リクライニング角度調整等がある。
[0012]
 図2~図4に示すように、シート2は、ユーザである着座者が座るシートクッション6と、着座者の背中を支持するシートバック7と、着座者の頭部を支持するヘッドレスト8と、着座者が腕、肘および/または手を置くアームレスト9とを備える。シートクッション6は、車内床面に設けられた一対のスライドレール10に沿って、車体前後方向(図2の矢印A方向)に移動する。シートクッション6が車体前後方向に移動することにより、シート2の前後方向位置が調整される。
[0013]
 図4に示すように、シートバック7は、基端の軸部11回り(同図の矢印B方向)に沿って回転することにより、リクライニング角度が変化する。シート2は、シートバック7が軸部11回りに回転操作されることにより、リクライニング角度が調整される。
[0014]
 図2及び図3に示すように、アームレスト9は、シート幅方向の両側に一対配置されている。アームレスト9は、着座者から見て右側に位置する右アームレスト9aと、着座者から見て左側に位置する左アームレスト9bとを含む。アームレスト9は、スライド方向(図2の矢印C方向)と高さ方向(図3の矢印D方向)との両方向に移動可能に設けられている。アームレスト9は、スライド方向及び高さ方向の各々の方向に移動されることにより、シート2に対する位置が調整される。
[0015]
 図1に戻り、シート制御装置3は、シート2の作動状態に応じた態様にアームレスト9の位置を調整する機能(アームレスト位置自動調整機能)を備えている。本例のアームレスト位置自動調整機能は、例えばシート2のリクライニング角度に応じた位置にアームレスト9を位置調整するものである。
[0016]
 シート制御装置3は、シート作動装置5に設けられたリクライニング駆動装置14を備える。リクライニング駆動装置14は、リクライニング角度を変化させるための駆動源であるモータ15と、モータ15を駆動させる駆動回路16と、リクライニング角度を検知する第1検知部17とを備える。ユーザがリクライニング角度の設定の際にスイッチやセンサを操作した場合、コンピュータ4には、その操作信号が入力される。コンピュータ4は、この操作信号を基に、駆動回路16を介してモータ15の制御を行うことにより、リクライニング角度を変化させる。コンピュータ4は、第1検知部17から入力される検知信号S1を基に、リクライニング角度を認識する。第1検知部17は、例えばモータ15の回転数を検出する回転センサであることが好ましい。
[0017]
 シート制御装置3は、アームレスト9をスライド方向(前後方向)に移動させる機構であるアームスライド駆動装置20を備える。アームスライド駆動装置20は、右アームレスト9aをスライド移動させる右スライドアームレスト21と、左アームレスト9bをスライド移動させる左スライドアームレスト22とを備える。右スライドアームレスト21は、右アームレスト9aをスライド移動させるための駆動源であるモータ23と、モータ23を駆動させる駆動回路24と、右アームレスト9aのスライド量を検知する第2検知部25とを備える。コンピュータ4は、駆動回路24を介してモータ23の制御を行うことにより、右アームレスト9aのスライド位置を変化させる。コンピュータ4は、第2検知部25から入力される検知信号S2を基に、右アームレスト9aのスライド位置を認識する。第2検知部25は、例えばモータ23の回転数を検出する回転センサであることが好ましい。
[0018]
 左スライドアームレスト22は、右スライドアームレスト21と同様に、モータ26、駆動回路27及び第2検知部28を備える。コンピュータ4は、駆動回路27を介してモータ26の制御を行うことにより、左アームレスト9bのスライド位置を変化させる。また、コンピュータ4は、第2検知部28から入力される検知信号S3を基に、左アームレスト9bのスライド位置を認識する。第2検知部28も、例えばモータ26の回転数を検出する回転センサであることが好ましい。
[0019]
 シート制御装置3は、アームレストを高さ方向に移動させる機構であるアームハイト駆動装置31を備える。アームハイト駆動装置31は、右アームレスト9aを高さ方向に移動させる右ハイトアームレスト32と、左アームレスト9bを高さ方向に移動させる左ハイトアームレスト33とを備える。右ハイトアームレスト32は、右アームレスト9aを高さ方向に移動させるための駆動源であるモータ34と、モータ34を駆動させる駆動回路35と、右アームレスト9aの高さ方向の移動量を検知する第2検知部36とを備える。コンピュータ4は、駆動回路35を介してモータ34の制御を行うことにより、右アームレスト9aの高さ位置を変化させる。コンピュータ4は、第2検知部36から入力される検知信号S4を基に、右アームレスト9aの高さ位置を認識する。第2検知部36は、例えばモータ34の回転数を検出する回転センサであることが好ましい。
[0020]
 左ハイトアームレスト33は、右ハイトアームレスト32と同様に、モータ37、駆動回路38及び第2検知部39を備える。コンピュータ4は、駆動回路38を介してモータ37の制御を行うことにより、左アームレスト9bの高さ位置を変化させる。また、コンピュータ4は、第2検知部39から入力される検知信号S5を基に、左アームレスト9bの高さ位置を認識する。第2検知部39も、例えばモータ37の回転数を検出する回転センサであることが好ましい。
[0021]
 シート制御装置3は、シート2に着座する乗員の体勢が変わるようなシート作動に係る情報を取得する取得部42を備える。取得部42は、コンピュータ4に設けられている。本例の取得部42は、シート2に着座する乗員の体勢(例えば目線等)が切り替わるようなシート作動を検知する検知部(本例では第1検知部17)から、シート作動に係る検知信号S1を取得する。
[0022]
 シート制御装置3は、シート2の位置調整に係るシート作動の態様に応じてアームレスト9の状態を調整する調整部43を備える。調整部43は、コンピュータ4に設けられている。本例の調整部43は、シート2のアームレスト9がシート作動に基づく態様となるように、検知信号S1を基にアームレスト9の状態を調整する。調整部43は、シート2のリクライニングの態様を検知する検知部(本例では第1検知部17)の検知信号S1を基に、アームレスト9がリクライニングの状態に応じた態様となるように、アームスライド駆動装置20及びアームハイト駆動装置31を介して、アームレスト9の状態を調整する。
[0023]
 次に、図5を用いて、本実施形態のシート制御装置3の作用について説明する。
[0024]
 図5に示すように、ステップ101において、調整部43は、アームレスト9の位置に係る情報として、第2検知部25、28、36、39からアームレストの位置データ(アームレスト位置データ)である検知信号S2~S5を取得する。本例の場合、アームレスト位置データには、右スライドアームレスト21の第2検知部25から取得する検知信号S2と、左スライドアームレスト22の第2検知部28から取得する検知信号S3と、右ハイトアームレスト32の第2検知部36から取得する検知信号S4と、左ハイトアームレスト33の第2検知部39から取得する検知信号S5とがある。このようにして、調整部43は、右アームレスト9a及び左アームレスト9bの両方において、スライド位置及び高さ位置の現在位置を取得する。
[0025]
 ステップ102において、取得部42は、シート2のリクライニング角度に係る情報として、第1検知部17からリクライニングの位置データ(リクライニング位置データ)である検知信号S1を取得する。
[0026]
 ステップ103において、調整部43は、取得したリクライニング位置データ(検知信号S1)を基に、アームレスト動作の目標位置を算出する。このように、シート2のリクライニング角度に応じたアームレスト動作の目標値が設定される。なお、目標位置は、アームレスト9のスライド方向及び高さ方向の各々において値が設定される。
[0027]
 ステップ104において、調整部43は、アームレスト9の現在位置と目標位置との差K1を算出する。本例では、アームレスト9の現在位置に係るパラメータには、右アームレスト9aのスライド位置、右アームレスト9aの高さ位置、左アームレスト9bのスライド位置、左アームレスト9bの高さ位置の4つのパラメータがあるので、これらのパラメータの各々について、目標位置との間の差K1が求められる。
[0028]
 ステップ105において、調整部43は、アームレスト9の現在位置と目標位置との差K1が閾値以上か否かを判定する。本例の場合、アームレスト9の現在位置に係るパラメータには、前述の4つのパラメータがあるので、4つのパラメータの各々について差K1が閾値以上となるか否かを判定する。この判定において、いずれにおいても差K1が閾値以上とならない場合には、ステップ110に移行し、少なくとも1つ以上で差K1が閾値以上となる場合には、ステップ106に移行する。
[0029]
 ステップ106において、調整部43は、右アームレスト9aと左アームレスト9bとの位置の差K2を算出する。本例の場合、右アームレスト9a及び左アームレスト9bの位置の差K2には、スライド方向の差と高さ方向の差とがある。よって、ここでは、右アームレスト9a及び左アームレスト9bにおいて、スライド方向と高さ方向とでそれぞれ差K2を求める。なお、右アームレスト9a及び左アームレスト9bの間で差K2が生じる要因としては、前回使用時の荷重のかかり方、格納した際の位置ずれ、経年変化などが考えられる。
[0030]
 ステップ107において、調整部43は、右アームレスト9a及び左アームレスト9bの間の差K2が閾値以上か否かを判定する。本例の場合、この差K2には、スライド方向の値と高さ方向の値とがあるので、各々について差K2が閾値以上となるか否かを判定する。この判定において、少なくとも一方で差K2が閾値以上となる場合には、ステップ108に移行し、どちらの差K2も閾値以上とならない場合には、ステップ109に移行する。
[0031]
 調整部43は、右アームレスト9a及び左アームレスト9bの差K2の比較において閾値以上となる場合、ステップ108において、速度制御ありで右アームレスト9a及び左アームレスト9bを動作させる。すなわち、右アームレスト9a及び左アームレスト9bを動作させる際に動作の駆動速度に差を持たせて、右アームレスト9a及び左アームレスト9bを目標位置に同時に到達させる。具体的には、右アームレスト9a及び左アームレスト9bのうち、目標位置に近いものを通常よりも低速で動作させ、目標位置から遠いものを通常の速度で動作させることで、動作に速度差を持たせる。また、本例の場合、右アームレスト9a及び左アームレスト9bは、スライド方向及び高さ方向の両方に移動可能であるので、それぞれの方向において位置が調整される。
[0032]
 一方、調整部43は、右アームレスト9a及び左アームレスト9bの差K2の比較において閾値以上とならない場合、ステップ109において、速度制御なしで右アームレスト9a及び左アームレスト9bを動作させる。本例の場合、右アームレスト9a及び左アームレスト9bをともに通常の速度で動作させることにより、右アームレスト9a及び左アームレスト9bを目標位置に同時に到達させる。
[0033]
 調整部43は、ステップ101~ステップ109の処理を繰り返し実行することにより、左右のアームレスト9の位置を調整する。すなわち、調整部43は、アームレスト9に設けられた第2検知部25、28、36、39から入力される検知信号S2~S5を基にアームレスト9の位置を認識しながら、アームレスト9が目標位置に到達するようにアームレスト9を動作させる。なお、アームレスト9のスライド方向の調整と高さ方向の調整は、同時の実施、または順に実施のいずれでもよい。
[0034]
 調整部43は、ステップ105においてアームレスト9の現在位置と目標位置との差K1が閾値以上とならない場合、ステップ110においてアームレスト9のモータ23、26、34、37を停止させる。これにより、アームレスト9の作動が停止し、アームレスト9の位置調整が終了する。
[0035]
 上記実施形態のシート制御装置3によれば、以下のような効果を得ることができる。
[0036]
 (1)シート制御装置3に取得部42を設け、この取得部42は、シートに着座する乗員の体勢が変わるようなシート作動を検知する検知部(第1検知部17)から、シート作動に係る検知信号S1を取得する。シート制御装置3に調整部43を設け、この調整部43は、シート2のアームレスト9がシート作動に基づく態様となるように、検知信号S1を基にアームレスト9の状態を調整する。
[0037]
 本例の構成によれば、例えばシート作動した際には、そのシート作動に応じた態様にアームレスト9が自動で調整される。このため、シート状態を変更するシート作動が実行された際に、ユーザがみずからアームレスト9の調整を行わずに済む。よって、アームレスト9の位置調整を簡易化することができる。
[0038]
 (2)検知部(第1検知部17)は、シート作動としてシート2のリクライニングの作動を検知する。調整部43は、リクライニングの態様を検知する検知部(第1検知部17)の検知信号S1を基に、アームレスト9がリクライニングの状態に応じた態様となるように、アームレスト9の状態を調整する。よって、アームレスト9をリクライニングの状態に応じた最適な状態に自動で調整することができる。
[0039]
 (3)調整部43は、シート作動を検知する検知部が第1検知部17である場合、アームレスト9の状態を検知する第2検知部25、28、36、39から入力される検知信号S2~S5を基に、左右のアームレスト9における差を監視し、差を補正する調整を実行する。よって、例えばシート2に左右のアームレスト9が存在する場合に、これらアームレスト9を、左右のアンバランスさの少ない位置に設定することができる。
[0040]
 なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
[0041]
 ・図6に示すように、調整部43は、アームレスト9の動作時、アームレスト9の動き出しを低速で実行してもよい。この場合、アームレスト9の急な動き出しが回避されるので、アームレスト9による挟み込み等を生じ難くすることができる。また、アームレスト9の動き出しに、おもてなし感を生じさせることもできる。
[0042]
 ・図6に示すように、調整部43は、アームレスト9動作時、アームレスト9が目標位置に対して所定距離まで近づくと、アームレスト9を減速させて低速に移行させ、その後、アームレスト9を目標位置で停止させるようにしてもよい。この場合、アームレスト9の動きを止める際に、乗員が感じる衝撃を緩和することができる。
[0043]
 ・図7に示すように、シート制御装置3は、シート2に着座する乗員の身体情報Daを取得する身体情報取込部46を備えてもよい。そして、調整部43は、アームレスト9が乗員の身体に合う態様となるように、身体情報取込部46で取得した身体情報Daを基にアームレスト9の状態を制御してもよい。身体情報Daは、車内に設置したカメラの撮影画像、乗員が身に付けたウェアラブル端末から取得した情報、車内の入力機器に手動入力された情報などが挙げられる。調整部43は、アームレスト9の位置調整の目標位置を身体情報Daに応じた値に設定し、この目標位置をターゲットにして、アームレスト9を動作させる。この例によれば、例えば乗員の体格や好みに合った位置にアームレスト9を調整することができる。
[0044]
 ・図8に示すように、調整部43は、乗員によって手動操作される操作部47の操作信号Dbを基に、アームレスト9の動作を制御してもよい。操作部47は、メカスイッチ、またはセンサのいずれでもよい。この場合、操作部47を用いたマニュアル操作によって、アームレスト9の位置を適宜調整することが可能となる。よって、乗員の体格や好みに合った位置にアームレスト9を調整することができる。また、操作部47は、シート2に設けられることに限らず、車両における他の場所に配置されてもよい。
[0045]
 ・図9に示すように、シート制御装置3は、シート2が搭載された車両1から乗員が降車するか否かを判断する降車判断部48を備えてもよい。調整部43は、乗員が降車すると降車判断部48が判断した場合、降車の邪魔にならない位置にアームレスト9を退避させてもよい。降車の邪魔にならない位置には、例えばアームレスト9の格納位置、シートクッション6と面一となる位置、格納位置の手前の退避位置等がある。この場合、降車の際にアームレスト9が邪魔にならないので、スムーズな降車を確保することができる。
[0046]
 ・図10に示すように、調整部43は、非スイッチ操作のユーザ操作に基づくアームレスト9の操作意思を検知した場合に、アームレスト9の迫り出し及び格納の少なくとも一方を実行してもよい。非スイッチ操作のユーザ操作には、例えば音声操作、ジェスチャ操作、センサ操作などがある。音声操作は、例えば集音部49で集音した音の音声認識をすることで判断する。ジェスチャ操作は、例えば撮影部50の撮像データから判断する。センサ操作には、例えばタッチセンサ51の所定位置をタッチする操作がある。この例によれば、煩わしいスイッチ操作を行うことなく、アームレスト9の位置調整を開始することができる。
[0047]
 ・図11に示すように、調整部43は、シート2に着座する乗員の疲労を検出する疲労検出部52の検出信号Dcを基に乗員の疲労を監視し、その監視結果に基づき、アームレスト9の動作を制御してもよい。疲労検出部52には、例えば撮像部やセンサ等がある。撮像部の場合、撮影した乗員の画像や映像から乗員の疲労を判断する。また、センサの場合、心拍センサや脈拍センサを用いて、乗員の疲労を判断する。そして、調整部43は、例えばアームレスト9が格納位置に収められている場合、乗員の疲労を検出すると、アームレスト9を自動で迫り出させる。この場合、乗員の運転疲労を軽減するのに効果が高くなる。
[0048]
 ・図12に示すように、調整部43は、アームレスト9の作動を開始する際、その旨を、聴覚及び視覚の少なくとも一方で認識可能な出力部53を用いて事前通知してもよい。出力部53には、例えばマイク、表示画面、インジケータ等がある。この例によれば、アームレスト9の動作開始の際に、乗員はアームレスト9の動き出しに対し準備ができるので、アームレスト9による挟み込みを生じ難くすることができる。
[0049]
 ・図13に示すように、調整部43は、アームレスト9の駆動装置(アームスライド駆動装置20、アームハイト駆動装置31)の作動状態を監視し、アームレスト9による挟み込みを検知した場合に、アームレスト9を停止又は逆方向に作動させる。アームレスト9の挟み込みは、例えばアームスライド駆動装置20やアームハイト駆動装置31の第2検知部25、28、36,39の検知信号S2~S5を監視することにより、発生有無を判断してもよい。例えば、第2検知部25、28、36,39の検知信号S2~S5がパルス出力される場合、アームレスト9の動作時、パルスの立ち上がりが所定時間以上継続した場合に、アームレスト9に挟み込みがあったと判断する。この例によれば、挟み込み検出時に、アームレスト9に挟み込みを解消する最適な動きを実行させることができる。
[0050]
 ・図14に示すように、調整部43は、周辺環境の突発的な異常を検知した場合、実行中のアームレスト9の動作を停止させる。周辺環境の突発的な異常には、例えば地震や車両衝突等がある。これらの情報は、例えば車両1にネットワーク通信機が備わる場合、インターネット通信やWi-Fi(登録商標)等を通じて取得することが可能である。この例によれば、異常時においてアームレスト9を緊急停止させることができる。
[0051]
 ・アームレスト9は、シート2に一体に設けられることに限らず、シート2と別体としてもよい。この場合、アームレスト9の位置調整を行うにあたり、リクライニングの角度データのみならず、シート2のスライド方向の位置データも考慮に入れて、アームレスト9の位置最適化を実施する必要がある。
[0052]
 ・アームレスト9の長さは、例えば肘から手まで全体を乗せることができる長いものでもよいし、その一部のみを乗せることができる短いものでもよい。このように、アームレスト9の長さは、特に問わない。
[0053]
 ・シート2の左右に一対のアームレスト9が存在する場合、左右のアームレスト9で目標位置が異なっていてもよい。
[0054]
 ・リクライニング角度設定時にユーザが操作するスイッチやセンサは、どのような部材を用いてもよい。また、リクライニング角度の設定は、例えばカメラの撮影画像から、ユーザのジェスチャを判断し、この判断結果を基に、リクライニング角度をどの程度とすればよいのかを判断してもよい。
[0055]
 ・第1検知部17の検知の対象は、シート2のリクライニング状態に限定されない。例えば、シート2の前後方向位置や上下方向位置を監視し、これら位置に応じて、アームレスト9の位置を調整してもよい。
[0056]
 ・第1検知部17は、モータ15の回転を検出する回転センサに限定されず、リクライニング角度を検出できるセンサやスイッチであればよい。なお、これは、第2検知部25、28、36、39についても同様であり、アームレスト9のスライド方向や高さ方向の位置を検出できるセンサやスイッチであればよい。
[0057]
 ・第1検知部17及び第2検知部25、28、36、39は、シート2や、シート2に着座するユーザを撮影するカメラ等の画像撮影部でもよい。
[0058]
 ・アームレスト9は、スライド方向及び高さ方向の両方向に作動するものに限定されず、スライド方向及び高さ方向の一方のみに作動するものでもよい。
[0059]
 ・左右のアームレスト9に速度差を持たせて制御する場合、例えば一方を高速とし、他方を通常速度としてもよい。
[0060]
 ・アームレスト9は、シート2の左右に一対設けられることに限らず、片側のみとしてもよい。
[0061]
 ・シート2に着座する乗員の体勢が変わるとは、例えば体の向きや体重のかけ具合が変わることに限定されず、例えば体の向きは変わらなくとも着座者の目線のみが変わるなどの諸状態の変化も含む。
[0062]
 ・リクライニングの状態とは、リクライニング角度に限定されず、例えばリクライニングの高さなど、リクライニングに係る種々の状態を含む。
[0063]
 ・アームレスト9の状態とは、アームレスト9のスライド方向や高さ方向の位置に限定されず、例えばアームレスト9の角度など、アームレスト9の係る種々の状態を含む。
[0064]
 ・シート制御装置3は、車載用に限定されず、他の機器や装置に使用可能である。
[0065]
 ・各実施形態において、処理回路であるコンピュータ4は、1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサによって構成されてもよいし、2)そのようなプロセッサと、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路との組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。或いは、上記プロセッサを含むコンピュータ4に代えて、各種処理の全てを実行する1つ以上の専用のハードウェア回路によって構成された処理回路が用いられてもよい。
[0066]
 ・本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

請求の範囲

[請求項1]
 シートに着座する乗員の体勢が変わるようなシート作動を検知する検知部から、前記シート作動に係る検知信号を取得するように構成された取得部と、
 前記シートのアームレストが前記シート作動に基づく態様となるように、前記検知信号を基に前記アームレストの状態を調整するように構成された調整部と
を備えたシート制御装置。
[請求項2]
 前記検知部は、前記シート作動として前記シートのリクライニングの作動を検知するように構成され、
 前記調整部は、前記リクライニングの態様を検知する前記検知部の前記検知信号を基に、前記アームレストが前記リクライニングの状態に応じた態様となるように、前記アームレストの状態を調整するように構成される
請求項1に記載のシート制御装置。
[請求項3]
 前記検知部は第1検知部であり、
 前記調整部は、前記アームレストの状態を検知する第2検知部から入力される検知信号を基に、左右の前記アームレストにおける差を監視し、前記差を補正する調整を実行するように構成される
請求項1又は2に記載のシート制御装置。
[請求項4]
 前記調整部は、前記アームレストの動作時、前記アームレストの動き出しを低速で実行するように構成される
請求項1~3のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項5]
 前記調整部は、前記アームレストの動作時、前記アームレストが目標位置に対して所定距離まで近づくと、前記アームレストを減速させて低速に移行させ、その後、前記アームレストを前記目標位置で停止させるように構成される
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項6]
 前記シートに着座する乗員の身体情報を取得するように構成された身体情報取込部を備え、
 前記調整部は、前記アームレストが前記乗員の身体に合う態様となるように、前記身体情報取込部で取得した前記身体情報を基に前記アームレストの状態を調整するように構成される
請求項1~5のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項7]
 前記調整部は、前記シートが搭載された車両に設けられて前記乗員によって手動操作される操作部の操作信号を基に、前記アームレストの状態を調整するように構成される
請求項1~6のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項8]
 前記シートが搭載された車両から前記乗員が降車するか否かを判断するように構成された降車判断部を備え、
 前記調整部は、前記乗員が降車すると前記降車判断部が判断した場合、降車の邪魔にならない位置に前記アームレストを退避させるように構成される
請求項1~7のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項9]
 前記調整部は、非スイッチ操作のユーザ操作に基づく前記アームレストの操作意思を検知した場合に、前記アームレストの迫り出し及び格納の少なくとも一方を実行するように構成される
請求項1~8のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項10]
 前記調整部は、前記シートに着座する乗員の疲労を検出する疲労検出部の検出信号を基に前記乗員の疲労を監視し、その監視結果に基づき、前記アームレストの状態を調整するように構成される
請求項1~9のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項11]
 前記調整部は、前記アームレストの作動を開始する際、その旨を、聴覚及び視覚の少なくとも一方で認識可能な出力部を用いて前記乗員に事前通知するように構成される
請求項1~10のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項12]
 前記調整部は、前記アームレストの駆動装置の作動状態を監視し、前記アームレストによる挟み込みを検知した場合に、前記アームレストを停止又は逆方向に作動させるように構成される
請求項1~11のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。
[請求項13]
 前記調整部は、周辺環境の突発的な異常を検知した場合、実行中の前記アームレストの動作を停止させるように構成される
請求項1~12のうちいずれか一項に記載のシート制御装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]