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1. WO2018198231 - エレベータ用巻上機

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明 細 書

発明の名称 エレベータ用巻上機

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005   0006  

課題を解決するための手段

0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054  

符号の説明

0055  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3   4  

明 細 書

発明の名称 : エレベータ用巻上機

技術分野

[0001]
 この発明は、ブレーキドラムに制動力を与えるブレーキユニットを有するエレベータ用巻上機に関するものである。

背景技術

[0002]
 従来、ブレーキドラムの左右両側に一対のブレーキユニットを配置したエレベータ用巻上機が知られている。一対のブレーキユニットは、ブレーキドラムの水平方向両側からブレーキドラムの外周面に摩擦部材を接触させてブレーキドラムの軸に向かって摩擦部材を押圧することにより、ブレーキドラムに制動力を与える(例えば特許文献1参照)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : WO2011/004543号

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 特許文献1に示されている従来のエレベータ用巻上機では、一対のブレーキユニットのそれぞれの摩擦部材がブレーキドラムに押圧されるときにブレーキドラムの軸にかかるシステム荷重が打ち消し合うので、ブレーキドラムの軸が受ける荷重負担の軽減化を図ることができ、エレベータ用巻上機の軽量化を図ることができる。
[0005]
 しかし、特許文献1に示されている従来のエレベータ用巻上機では、ブレーキドラムの軸線と同じ高さに一対のブレーキユニットのそれぞれの中心が配置されているので、一対のブレーキユニットがブレーキドラムから水平方向外側へ大きく突出してしまい、エレベータ用巻上機の大型化を抑制することができない。
[0006]
 この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、小型化及び軽量化を図ることができるエレベータ用巻上機を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 この発明によるエレベータ用巻上機は、水平に配置されている主軸、主軸の軸線を中心に回転可能なブレーキドラム、ブレーキドラムを回転させるモータ、可動部材を有し、ブレーキドラムの径方向外側の位置に配置されているブレーキユニット、及び主軸、ブレーキドラム、モータ及びブレーキユニットを支持するハウジングを備え、ブレーキユニットは、ブレーキドラムの外周面に可動部材を斜め上方へ押圧することによりブレーキドラムに制動力を与える。

発明の効果

[0008]
 この発明によるエレベータ用巻上機によれば、主軸が受ける下方への荷重に逆らう方向へブレーキドラムに可動部材を押圧することができ、主軸が受ける荷重負担の軽減化を図ることができる。これにより、主軸の軽量化を図ることができ、巻上機の軽量化を図ることができる。また、主軸の軸線からみて斜め下方にブレーキユニットを配置することができるので、ブレーキドラムの水平方向外側及び上下方向外側へのブレーキユニットの突出量を小さくすることができ、巻上機の小型化を図ることができる。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。
[図2] 図1の巻上機を示す正面図である。
[図3] 図2の巻上機を示す背面図である。
[図4] 図3の巻上機を示す側面図である。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
 実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路内には、かご1及び釣合おもり2が複数本の索状体3によって吊り下げられている。索状体3としては、例えばロープ又はベルトが用いられている。昇降路内の上部には、エレベータ用巻上機4(以下、単に「巻上機4」という)、第1の綱止め装置5及び第2の綱止め装置6が設けられている。巻上機4は、かご1及び釣合おもり2を上下方向へ移動させる駆動力を発生する。
[0011]
 かご1の下部には一対のかご吊り車7が設けられ、釣合おもり2の上部には釣合おもり吊り車8が設けられている。索状体3の一端部は第1の綱止め装置5に接続され、索状体3の他端部は第2の綱止め装置6に接続されている。索状体3は、第1の綱止め装置5から、一対のかご吊り車7、巻上機4、釣合おもり吊り車8の順に巻き掛けられ、第2の綱止め装置6に達している。これにより、この例では、索状体3によるかご1及び釣合おもり2の吊り下げ方式が2:1ローピング方式になっている。
[0012]
 図2は図1の巻上機4を示す正面図、図3は図2の巻上機4を示す背面図、図4は図3の巻上機4を示す側面図である。
[0013]
 巻上機4は、主軸11と、主軸11の軸線を中心に回転可能なブレーキドラム12と、ブレーキドラム12と一体に回転する駆動綱車13と、ブレーキドラム12及び駆動綱車13を回転させるモータ14と、ブレーキドラム12及び駆動綱車13に制動力を与える複数のブレーキユニット15と、主軸11、ブレーキドラム12、駆動綱車13、モータ14及び複数のブレーキユニット15を支持するハウジング16とを有している。
[0014]
 主軸11の一端部及び他端部は、ハウジング16に固定されている。これにより、主軸11は、主軸11の一端部及び他端部のそれぞれでハウジング16に支持されている。また、主軸11は、水平に配置されている。
[0015]
 ブレーキドラム12は、主軸11が貫通している筒状のボス部121と、ボス部121よりも径方向外側に配置されている筒状のドラム外周部122と、ボス部121及びドラム外周部122間を繋ぐ板状のドラムフランジ部123とを有している。
[0016]
 主軸11の外周面とボス部121の内周面との間には、軸受が介在している。ブレーキドラム12は、軸受を介して主軸11に回転可能に取り付けられている。ドラム外周部122の外周面122aは、主軸11の軸線を中心とする円筒状の面になっている。
[0017]
 駆動綱車13は、主軸11の軸線を中心に回転可能になっている。駆動綱車13は、ドラムフランジ部123よりも主軸11の他端部側の位置に配置されている。また、駆動綱車13は、ボス部121に固定されている。この例では、駆動綱車13の外径がブレーキドラム12の外径よりも小さくなっている。
[0018]
 駆動綱車13の外周部には、索状体3が嵌る溝132が駆動綱車13の周方向に沿って設けられている。索状体3は、駆動綱車13の外周部に溝132に沿って巻き掛けられている。また、駆動綱車13の外周部に巻き掛けられている索状体3は、図1に示すように、駆動綱車13から下方へ延びている。これにより、主軸11が索状体3から受ける荷重の方向は、下方になっている。かご1及び釣合おもり2は、駆動綱車13が回転することにより昇降路内を上下方向へ移動する。
[0019]
 モータ14は、ドラムフランジ部123よりも主軸11の一端部側の位置に配置されている。また、モータ14は、筒状のステータと、ステータに対して回転する筒状のロータとを有している。ロータは、ステータの径方向内側に配置されている。ステータ及びロータは、主軸11の軸線と同軸に配置されている。ロータは、ステータに対して主軸11の軸線を中心に回転する。この例では、モータ14の外径が駆動綱車13の外径よりも大きくなっている。
[0020]
 ロータは、複数の磁石を有している。また、ロータは、ドラムフランジ部123に固定されている。これにより、ロータは、ブレーキドラム12と一体に回転する。
[0021]
 ステータは、ステータコア及びステータコイルを有している。ステータコイルへの通電が行われると、ステータが回転磁界を発生する。ロータは、ステータが発生する回転磁界によりステータに対して回転する。
[0022]
 複数のブレーキユニット15は、図2に示すように、ブレーキドラム12の径方向外側の位置にそれぞれ配置されている。この例では、ブレーキユニット15の数が2個になっている。また、主軸11の軸線方向については、図4に示すように、各ブレーキユニット15の寸法がブレーキドラム12の寸法よりも大きくなっている。これにより、各ブレーキユニット15は、ブレーキドラム12の径方向外側の位置だけでなく、駆動綱車13の径方向外側の位置にも達している。
[0023]
 各ブレーキユニット15は、図2に示すように、可動部材151と、可動部材151を変位させるブレーキ駆動装置152とを有している。各ブレーキユニット15は、可動部材151をブレーキドラム12の外周面122aに押圧することによりブレーキドラム12に制動力を与え、可動部材151をブレーキドラム12から離すことによりブレーキドラム12に対する制動力を解除する。駆動綱車13は、ブレーキドラム12に制動力が与えられることにより制動される。また、駆動綱車13に与えられている制動力は、ブレーキドラム12に対する制動力の解除により解除される。
[0024]
 可動部材151は、アマチュア153と、アマチュア153に設けられているライニング154とを有している。アマチュア153は、ブレーキドラム12の径方向について、ブレーキドラム12とブレーキ駆動装置152との間に配置されている。ライニング154は、アマチュア153のブレーキドラム12側の部分に設けられている。また、ライニング154は、可動部材151の変位によってブレーキドラム12の外周面122aに接触したり離れたりする摩擦部材である。アマチュア153、ライニング154及びブレーキ駆動装置152は、ブレーキドラム12の周方向の同位置に配置されている。
[0025]
 ブレーキ駆動装置152は、ライニング154がブレーキドラム12の外周面122aに接触する方向へ可動部材151を付勢する弾性体であるブレーキばねと、ブレーキばねの付勢力に逆らって、ライニング154がブレーキドラム12の外周面122aから離れる方向へ可動部材151を変位させる電磁マグネットとを有している。電磁マグネットへの通電が停止されているときには、ブレーキばねの付勢力によって可動部材151がブレーキドラム12の外周面122aに押圧される。電磁マグネットへの通電が行われると、アマチュア153を吸引する電磁吸引力を電磁マグネットが発生し、可動部材151がブレーキドラム12から離れる。これにより、各ブレーキユニット15は、アームを介さずにライニング154を変位させる直動式のブレーキユニットになっている。
[0026]
 2個のブレーキユニット15は、主軸11の軸線に沿って巻上機4を見たとき、主軸11及びブレーキドラム12に対して左右の斜め下方にそれぞれ配置されている。各ブレーキユニット15は、ブレーキドラム12の外周面122aに可動部材151を主軸11の軸線に向けて斜め上方へ押圧することによりブレーキドラム12及び駆動綱車13に制動力を与える。ブレーキドラム12の外周面122aに可動部材151を水平方向、斜め下方及び鉛直下方のいずれかへ押圧するブレーキユニット15の配置は、禁止されている。この例では、主軸11の軸線に沿って巻上機4を見たとき、主軸11の軸線を通る水平線Aよりも下方の領域に2個のブレーキユニット15が配置され、主軸11の軸線を通る水平線Aよりも上方の領域ではブレーキユニット15が配置されていない。これにより、主軸11の軸線を通る水平線Aよりも上方の空間では、ブレーキドラム12の外周面122aが外部に開放されている。
[0027]
 各ブレーキユニット15は、主軸11の軸線に沿って巻上機4を見たとき、図2に示すように、主軸11の軸線を通る鉛直線に関して対称位置に配置されている。また、各ブレーキユニット15のそれぞれの上端部は、主軸11の軸線に沿って巻上機4を見たとき、主軸11の軸線を通る水平線Aよりも下方に配置されている。さらに、主軸11の軸線に沿って巻上機4を見たとき、主軸11の軸線を通る鉛直線からブレーキユニット15の下端部までの距離は、主軸11の軸線を通る鉛直線からブレーキユニット15の上端部までの距離よりも小さくなっている。
[0028]
 ハウジング16は、図4に示すように、第1の支持部材17及び第2の支持部材18を有している。
[0029]
 第1の支持部材17は、土台部20と、土台部20に設けられている円筒状のステータ固定部21と、土台部20及びステータ固定部21に設けられている複数のブレーキ取付部22と、ステータ固定部21に設けられている第1の主軸取付部23とを有している。第1の支持部材17は、一体成形の単一材で構成されている。
[0030]
 土台部20は、主軸11、ブレーキドラム12、駆動綱車13及びモータ14の下方に主軸11の軸線に沿って水平に配置されている。土台部20の軸線方向一端部には第2の支持部材18の下端部が固定され、土台部20の軸線方向他端部にはステータ固定部21の下端部が固定されている。ブレーキドラム12、駆動綱車13及びモータ14は、第1の主軸取付部23と第2の支持部材18との間に配置されている。
[0031]
 ステータ固定部21は、主軸11の軸線と同軸に配置された円筒状部材である。モータ14のステータは、ステータの外周面をステータ固定部21の内周面に嵌めた状態でステータ固定部21に固定されている。
[0032]
 第1の主軸取付部23は、円筒状のステータ固定部21の一方の開口部を塞ぐ板状部材である。第1の主軸取付部23には、主軸11の一端部が嵌る嵌合穴23aが設けられている。主軸11の一端部は、嵌合穴23aに嵌った状態で第1の主軸取付部23に支持されている。
[0033]
 各ブレーキ取付部22は、図2及び図3に示すように、ブレーキユニット15の周方向の位置に合わせてステータ固定部21の外周部に設けられている。この例では、主軸11の軸線に沿って巻上機4を見たとき、主軸11の軸線を通る鉛直線に関して対称の位置に2つのブレーキ取付部22が配置されている。また、各ブレーキ取付部22は、ステータ固定部21に設けられている軸取付部221と、軸取付部221よりも下方に配置されステータ固定部21及び土台部20に設けられているボルト取付部222とを有している。
[0034]
 軸取付部221には、ブレーキ取付軸である軸用ボルト223が主軸11の軸線と平行に設けられている。軸用ボルト223には、ブレーキユニット15の上端部が回転可能に取り付けられている。ブレーキユニット15は、ブレーキドラム12の外周面122aに対向する取付位置と、取付位置よりもブレーキドラム12の径方向外側に位置する保守位置との間で軸用ボルト223を中心として変位される。
[0035]
 ブレーキユニット15の下端部は、締結具である取付ボルト224によってボルト取付部222に取り付けられている。ブレーキユニット15は、取付ボルト224によって取付位置に保持される。ブレーキユニット15は、取付ボルト224がボルト取付部222から外れることにより、取付位置と保守位置との間で変位可能になる。巻上機4は、ブレーキユニット15が取付位置に保持されている状態で使用される。ブレーキユニット15が保守位置に達している状態では、ブレーキユニット15に対する保守作業が可能になる。
[0036]
 第2の支持部材18は、主軸11の他端部が取り付けられる第2の主軸取付部24を有している。第2の主軸取付部24には、主軸11の他端部が嵌る嵌合穴24aが設けられている。主軸11の他端部は、嵌合穴24aに嵌った状態で第2の主軸取付部24に支持されている。
[0037]
 次に、巻上機4の製造方法について説明する。まず、板状の第1の主軸取付部23を横にして円筒状のステータ固定部21の軸線方向を鉛直方向にした状態で第1の支持部材17を置く。この後、主軸11の一端部を第1の主軸取付部23の嵌合穴23aに嵌めて、主軸11を第1の主軸取付部23に立てる。
[0038]
 この後、ステータ固定部21の内周面にモータ14のステータの外周面を嵌める。これにより、モータ14のステータがステータ固定部21に固定される。
[0039]
 この後、予め一体にしておいたブレーキドラム12及びモータ14のロータを上方から主軸11に嵌める。このとき、主軸11には、軸受113を介してブレーキドラム12のボス部121を嵌める。また、このとき、ロータ142をステータの内側に挿入し、モータ14を構成する。
[0040]
 この後、ブレーキドラム12のボス部121に駆動綱車13を上方から載せ、ボス部121に駆動綱車13を固定する。
[0041]
 この後、第2の主軸取付部24の嵌合穴24aを主軸11の他端部に嵌めて固定するとともに、第2の支持部材18を土台部20に固定する。この後、土台部20を下にして主軸11を水平にする。これにより、巻上機4が完成する。
[0042]
 次に、ブレーキユニット15の保守作業を行うときの手順について説明する。ブレーキユニット15の保守作業を行うときには、保守員は最上階の乗場からかご1の上面に乗る。この後、かご1の上部に設けられている保守時操作機器を操作してかご1を低速で上昇させて、巻上機4の下方で巻上機4に対する保守作業が可能な位置である保守作業用停止位置にかご1を停止させる。
[0043]
 この後、保守員は、巻上機4の下方からブレーキユニット15の保守作業を行う。このとき、駆動綱車13から下方へ延びる索状体3よりもブレーキユニット15が外側に存在しブレーキユニット15が斜め下方に向いていることから、ブレーキユニット15の保守作業が容易になる。
[0044]
 ブレーキユニット15の保守作業を行うときには、保守員は、ブレーキユニット15を固定している取付ボルト224を巻上機4の下方から操作し、取付ボルト224をボルト取付部222から外す。これにより、ブレーキユニット15が取付位置から保守位置へ変位可能になる。この後、保守員は、ブレーキユニット15を保守位置に変位させた状態で、ライニング154の交換等の保守作業をブレーキユニット15に対して行う。ブレーキユニット15の保守作業が終わると、保守員は、ブレーキユニット15を保守位置から取付位置に変位させ、取付ボルト224によってブレーキユニット15を取付位置に固定する。
[0045]
 この後、保守員は、保守時操作機器を操作してかご1を低速で下降させた後、かご1の上面から最上階の乗場へ降りる。このようにして、ブレーキユニット15の保守作業を行う。
[0046]
 このような巻上機4では、ブレーキユニット15が、ブレーキドラム12の外周面122aに可動部材151を斜め上方へ押圧するので、索状体3から主軸11が受ける下方への荷重に逆らう方向へブレーキドラム12に可動部材151を押圧することができる。これにより、ブレーキユニット15がブレーキドラム12に制動力を与えているときに主軸11が受けるシステム荷重を減少させることができ、主軸11が受ける荷重負担の軽減化を図ることができる。これにより、主軸11の軽量化を図ることができ、巻上機4の軽量化を図ることができる。また、主軸11の軸線からみて斜め下方にブレーキユニット15を配置することができるので、ブレーキドラム12の水平方向外側及び上下方向外側へのブレーキユニット15の突出量を、ブレーキユニット15の厚さ寸法よりも小さくすることができ、巻上機4の全体の寸法を小さくすることができる。これにより、巻上機4の小型化を図ることができる。
[0047]
 また、ブレーキユニット15が主軸11の軸線からみて斜め下方に配置され、巻上機4が昇降路内の上部に配置されているので、かご1の保守作業用停止位置を昇降路の天井に必要以上に近づけずに、保守員がかご1の上面からブレーキユニット15に容易にアクセスすることができる。これにより、昇降路の天井の位置を高くせずに、昇降路の天井とかご1の上面との間の距離をブレーキユニット15の保守作業時に確保することができ、昇降路の高さ方向の寸法の拡大を防止することができる。
[0048]
 また、ライニング154は、ブレーキドラム12の径方向について、ブレーキドラム12の外周面122aとブレーキ駆動装置152との間に配置されているので、アームを介さない直動式のブレーキをブレーキユニット15に適用することができる。これにより、ブレーキドラム12の周方向についてのブレーキユニット15の寸法を小さくすることができ、巻上機4の小型化をさらに図ることができる。
[0049]
 また、2個のブレーキユニット15は、主軸11の軸線に沿って見たとき、主軸11の軸線を通る鉛直線に関して対称位置に配置されているので、各ブレーキユニット15から主軸11が受ける押圧力の合力の左右方向への成分を簡単な構成で相殺することができ、主軸11に対して左右方向へ偏った押圧力が生じにくくすることができる。
[0050]
 また、ブレーキユニット15の上端部は、主軸11の軸線に沿ってブレーキユニット15を見たとき、主軸11の軸線を通る水平線Aよりも下方に位置しているので、ブレーキユニット15に対する保守作業を巻上機4の下方から行う場合、保守員がブレーキユニット15にアクセスしやすくすることができ、ブレーキユニット15の保守作業を容易にすることができる。
[0051]
 また、ハウジング16に設けられた軸用ボルト223には、ブレーキユニット15の上端部が回転可能に取り付けられ、ブレーキユニット15は、ブレーキドラム12の外周面122aに対向する取付位置と、取付位置よりもブレーキドラム12の径方向外側に位置する保守位置との間で軸用ボルト223を中心として変位可能になっているので、ブレーキユニット15が取付位置から保守位置に向けてブレーキユニット15の自重で変位しやすくすることができる。これにより、ブレーキユニット15を保守位置に容易に変位させることができ、ブレーキユニット15の保守作業を容易に行うことができる。特に、巻上機4の下方からのブレーキユニット15の保守作業をさらに容易に行うことができる。
[0052]
 また、ブレーキユニット15の上端部が軸用ボルト223に取り付けられている場合には、ブレーキユニット15を取付位置から保守位置へ変位させるときにライニング154が下方へ露出しやすくなる。従って、ブレーキユニット15の上端部を軸用ボルト223に取り付けることにより、ブレーキユニット15の下端部が軸用ボルト223に取り付けられている場合よりも、保守作業時にブレーキユニット15を変位させる範囲を狭くすることができ、ブレーキユニット15の保守作業に必要なスペースの縮小化を図ることができる。これにより、巻上機4のレイアウト性を向上させることができる。
[0053]
 なお、上記の例では、ブレーキユニット15の数が2個であるが、ブレーキユニット15の数を3個以上にしてもよい。この場合、各ブレーキユニット15のそれぞれは、ブレーキドラム12の外周面122aに可動部材151を斜め上方へ押圧する。
[0054]
 また、上記の例では、主軸11の軸線に沿ってブレーキユニット15を見たとき、主軸11の軸線を通る水平線Aよりもブレーキユニット15の上端部が下方に位置しているが、ブレーキユニット15がブレーキドラム12の外周面122aに可動部材151を斜め上方へ押圧するようになっていれば、主軸11の軸線を通る水平線Aよりもブレーキユニット15の上端部が上方に位置していてもよい。従って、例えば、ライニング154の上端部が、主軸11の軸線を通る水平線よりも下方に位置し、ブレーキユニット15の上端部が、主軸11の軸線を通る水平線Aよりも上方に位置していてもよい。

符号の説明

[0055]
 1 かご、2 釣合おもり、3 索状体、4 巻上機、11 主軸、12 ブレーキドラム、13 駆動綱車、14 モータ、15 ブレーキユニット、16 ハウジング、21 ステータ固定部、22 ブレーキ取付部、122a 外周面、151 可動部材、152 ブレーキ駆動装置、154 ライニング、223 軸用ボルト(ブレーキ取付軸)。

請求の範囲

[請求項1]
 水平に配置されている主軸、
 前記主軸の軸線を中心に回転可能なブレーキドラム、
 前記ブレーキドラムを回転させるモータ、
 可動部材を有し、前記ブレーキドラムの径方向外側の位置に配置されているブレーキユニット、及び
 前記主軸、前記ブレーキドラム、前記モータ及び前記ブレーキユニットを支持するハウジング
 を備え、
 前記ブレーキユニットは、前記ブレーキドラムの外周面に前記可動部材を斜め上方へ押圧することにより前記ブレーキドラムに制動力を与えるエレベータ用巻上機。
[請求項2]
 前記主軸の軸線を中心に回転可能で、前記ブレーキドラムに制動力が与えられることにより制動される駆動綱車
 を備え、
 前記駆動綱車には、かご及び釣合おもりを吊り下げる索状体が巻き掛けられ、
 前記主軸が前記索状体から受ける荷重の方向は、下方である請求項1に記載のエレベータ用巻上機。
[請求項3]
 昇降路内の上部に配置される請求項1又は請求項2に記載のエレベータ用巻上機。
[請求項4]
 前記ブレーキユニットは、前記可動部材を変位させるブレーキ駆動装置を有し、
 前記可動部材は、可動部材の変位によって前記ブレーキドラムの外周面に接触したり離れたりするライニングを有し、
 前記ライニングは、前記ブレーキドラムの径方向について、前記ブレーキドラムの外周面と前記ブレーキ駆動装置との間に配置されている請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のエレベータ用巻上機。
[請求項5]
 前記ブレーキドラムの径方向外側の位置に配置されている前記ブレーキユニットの数は、2個であり、
 2個の前記ブレーキユニットは、前記主軸の軸線に沿って見たとき、前記主軸の軸線を通る鉛直線に関して対称位置に配置されている請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のエレベータ用巻上機。
[請求項6]
 前記ブレーキユニットの上端部は、前記主軸の軸線に沿って前記ブレーキユニットを見たとき、前記主軸の軸線を通る水平線よりも下方に位置している請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のエレベータ用巻上機。
[請求項7]
 前記ハウジングには、ブレーキ取付軸が設けられ、
 前記ブレーキ取付軸には、前記ブレーキユニットの上端部が回転可能に取り付けられ、
 前記ブレーキユニットは、前記ブレーキドラムの外周面に対向する取付位置と、前記取付位置よりも前記ブレーキドラムの径方向外側に位置する保守位置との間で前記ブレーキ取付軸を中心に変位可能になっている請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のエレベータ用巻上機。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]