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1. WO2020162305 - 通貨取扱システム

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明 細 書

発明の名称 通貨取扱システム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007   0008  

課題を解決するための手段

0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016  

図面の簡単な説明

0017  

発明を実施するための形態

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094  

符号の説明

0095  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

明 細 書

発明の名称 : 通貨取扱システム

技術分野

[0001]
 本発明は、通貨取扱システムに関する。

背景技術

[0002]
 従来、ゲーミングマシンに設けられた、通貨読取装置(Bill Validator)では、当該ゲーミングマシンが設置された国・地域の通貨(現地通貨)のみを受付け、その額面を鑑別可能としていた(特許文献1~2参照)。
[0003]
 しかし、外国からの旅行者や滞在者の増加に伴い、ゲーミングマシンにおいて外貨が使用できることがニーズとして高まっている。そこで、ゲーミングマシンにおいて、外貨が使用できることが求められている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2013-127805号公報
特許文献2 : 特開2012-141897号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 ここで、ゲーミングマシンで多種の外貨を扱う場合、配当計算や、使用された金額の合計(売上)を計算するために、外貨から現地通貨(ゲーミングマシンが設置された国・地域で使用されている通貨)への交換(両替・換算)が必要になる場合がある。そして、多種の外貨を現地通貨へ交換する際には、各外貨に対応する為替レートに基づき交換がなされる。
[0006]
 しかしながら、各外貨に対応する為替レートは、それぞれ様々なタイミングで更新される。また、ゲーミングマシンで多種の外貨を扱う場合に、リアルタイムで変動する為替レートが採用されることもありえる。
[0007]
 このような状況で、為替レートを管理するサーバと、多種の外貨が使用可能な通貨読取装置を備えたゲーミングマシンと間で、何等かの理由により、通信障害が発生すると(オフライン状態)、ゲーミングマシン側では、現在の正確な為替レートを把握することができなくなり、オフライン中の為替レートの変動により、プレイヤー又はゲーミングマシンの運営者に不利益を与えるおそれがある。
[0008]
 そこで、本発明は、上記課題を解決することができる、通貨取扱システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009]
 本発明は、通信回線を介して管理サーバと接続された、通貨取扱システムであって、
 多種の通貨の使用が可能な、通貨読取装置と、
 所定の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと、を備え、
 前記コントローラは、前記管理サーバとの間で通信障害が発生した場合、前記通貨読取装置において、外貨の使用を制限するが、現地通貨の使用は可能とする処理を実行させる。
[0010]
 上記構成によれば、通貨取扱システムと管理サーバとの間で通信障害が発生した場合、通貨読取装置では、外貨の使用を制限するが、現地通貨の使用は可能とする処理が実行される。これにより、管理サーバでの外貨の管理・監視ができないオフライン状態である場合には、外貨の使用を制限する一方で、現地通貨の使用は制限しないようにすることで、通信障害が発生した際の外貨を扱うリスクを低減することができる。
[0011]
 また、本発明は、上記に記載の通貨取扱システムであって、
 為替レートを記憶する記憶部と、
 前記為替レートを表示する表示装置を備え、
 前記コントローラは、
 (a)前記管理サーバとの間で、前記為替レートの情報に関わる通信が行われた場合、前記記憶部の前記為替レートを更新する処理、
 (b)前記記憶部の前記為替レートを参照し、前記表示部に前記為替レートを表示する処理、
 (c)前記管理サーバとの間で、通信障害が発生した場合、前記表示部に前記為替レートを表示することを制限する処理を実行させる。
[0012]
 上記構成によれば、通貨取扱システムと管理サーバとの間の通信障害により、為替レートの情報が得られない場合、表示部に為替レートを表示することを制限する処理が実行される。これにより、管理サーバにおいて、外貨の為替レートの管理・監視ができないオフライン状態である場合には、外貨の扱いが制限されていることを報知することができる。
[0013]
 また、本発明は、上記に記載の通貨取扱システムであって、
 前記管理サーバとの間で、通信障害が発生した後、当該通信障害が復旧した場合、前記コントローラは、前記管理サーバとの間で、前記為替レートの情報に関わる通信を行い、前記記憶部の前記為替レートを更新する処理を実行させる。
[0014]
 上記構成によれば、通貨取扱システムと管理サーバとの間で、通信障害が発生した後、当該通信障害が復旧した場合、記憶部の為替レートが更新される。これにより、管理サーバにおいて、外貨の為替レートの管理・監視ができないオフライン状態から復旧した場合には、外貨の使用に必要な為替レートが直ぐに更新されることから、外貨の使用制限が解除されたことを、直ぐに報知することができる。
[0015]
 また、本発明は、上記に記載の通貨取扱システムであって、
 前記コントローラは、
 前記管理サーバとの間で通信障害が発生した場合、前記通貨読取装置において、所定の外貨の所定の金種の使用を制限する処理を実行させる。
[0016]
 上記構成によれば、通貨取扱システムと管理サーバとの間で通信障害が発生した場合、通貨読取装置では、所定の外貨の所定の金種の使用を制限するが、現地通貨の使用は可能とする処理が実行される。これにより、管理サーバでの外貨の管理・監視ができないオフライン状態である場合には、所定の外貨の所定の金種の使用を制限する一方で、所定の外貨の所定の金種以外の外貨の使用、及び、現地通貨の使用は、制限しないようにすることで、通信障害が発生した際の外貨を扱うリスクを低減することができる。

図面の簡単な説明

[0017]
[図1] カジノシステムのネットワーク環境の説明図である。
[図2] 遊技場に設置された多数のゲーミングマシンが対応付けられたエリアA~エリアHを示すマップの説明図である。
[図3] スロットマシンに備えられた通貨読取装置及びPTS端末の説明図である。
[図4] 通貨取扱システムを含むカジノマネジメントシステムのブロック図である。
[図5] 使用通貨管理処理のフローチャートを示す図である。
[図6] 紙幣受け入れ処理のフローチャートを示す図である。
[図7] オンライン確認処理のフローチャートを示す図である。
[図8] 紙幣情報受信処理のフローチャートを示す図である。
[図9] スロットゲーム実行処理のフローチャートを示す図である。
[図10] 為替レート更新処理のフローチャートを示す図である。
[図11] オフライン時利用可能通貨金種選択画面の説明図である。
[図12] 為替レート画面の説明図である。

発明を実施するための形態

[0018]
 (実施形態)
 本実施形態の通貨取扱システム100(通貨読取装置201及びPTS端末700)が内蔵されたスロットマシン4Sを管理する、カジノシステムを図面に基づいて説明する。
[0019]
 (カジノシステム)
 スロットマシン管理サーバ1は、図1に示すように、ネットワーク3(通信回線)を介して、多数のスロットマシン4S(ゲーミングマシン4)と接続されている、即ち、スロットマシン管理サーバ1は、主に、多数のスロットマシン4Sを管理する役割を果たす。また、スロットマシン管理サーバ1自体は、カジノ全体の運営を管理するカジノマネジメントシステム2(CMS)に接続されている。また、カジノマネジメントシステム2には、他のゲーミングマシン4に相当する、バカラゲームテーブル4B、ルーレットゲームマシン4R、ポーカーゲームマシン4Pなどのテーブルゲームを管理(売上集計など)する役割を果たすテーブルゲーム管理サーバ1Aも接続されている。なお、カジノマネジメントシステム2自体は、外部と通信回線(インターネットなど)を介して接続されていてもよい。
[0020]
 なお、ゲーミングマシン4は、ベットされた遊技価値とゲーム結果に基づいて配当が付与され得るゲームを実行又はサポート(ゲーム進行の補助や、配当計算等の補助)できる装置を含み、人がゲーム進行を行う、バカラやポーカーが行われるテーブルに内蔵・隣接されたベットや配当を管理する装置をも含む。また、遊技価値とは、通貨額を電子マネー等に変換した、電子的な有価情報である。本発明における遊技価値は、特に限定されるものではなく、例えば、コイン、メダル、トークン、チケット等の遊技媒体であってもよい。チケットは、特に限定されるものではなく、例えば、クレジット数などのデータがコード化されたバーコードが付されたバーコード付きチケット等であってもよい。さらに、遊技価値は、有価情報を含まないゲームポイントであってもよい。
[0021]
 図2に示すように、スロットマシン4Sや、バカラゲームテーブル4Bや、ルーレットゲームマシン4R、ポーカーゲームマシン4Pなどのゲーミングマシン4は、遊技場15に設置される。そして、スロットマシン管理サーバ1に管理される、多数のスロットマシン4Sは、遊技場15のエリアA~エリアHの中の何れかのエリアに対応付けられている。
[0022]
 例えば、エリアAは、ミニマムベット(1ゲームを開始するために最低限必要なベット額)が、エリアBよりも低い値に設定された、Y機種のスロットマシン4Sが設置されているエリアである。また、エリアBは、ミニマムベットが、エリアAよりも高い値に設定された、Y機種のスロットマシン4Sが設置されているエリアである。また、エリアCは、ミニマムベットが、エリアDよりも低い値に設定された、Z機種のスロットマシン4Sが設置されているエリアである。また、エリアDは、ミニマムベットが、エリアCよりも高い値に設定された、Z機種のスロットマシン4Sが設置されているエリアである。また、エリアEは、ミニマムベットが、遊技場15の中で最も高い値に設定された、スロットマシン4Sが設置されているエリアである。また、エリアFは、会員制のVIP専用のスロットマシン4Sが設置されているエリアである。また、エリアGは、ミニマムベットが、エリアHよりも高い値に設定されたX機種のスロットマシン4Sが設置されているエリアである。また、エリアHは、ミニマムベットが、エリアGよりも低い値に設定されたX機種のスロットマシン4Sが設置されているエリアである。
[0023]
 なお、どのスロットマシン4Sをどのエリアに対応付けるか、各エリアがどのような意義を有するかなどは、各遊技場で自由に設定することができる。例えば、ゲームの種類やメーカによってエリア分けをしてもよいし、ミニマムベットの値によってエリア分けをしてもよいし、使用できる通貨によってエリア分けをしてもよいし、1つのスロットマシン4Sに1つのエリアを対応付けてもよい。
[0024]
 (スロットマシン管理サーバ1の構成)
 図4に示すように、スロットマシン管理サーバ1は、所謂コンピュータであり、センターコントローラ101と、スロットマシン4S(PTS端末700等)やカジノマネジメントシステム2から受信した情報や入力部から入力された情報等を格納する記憶部102と、外部との信号(指令)の送受信を実現するための通信インタフェース103と、情報等を入力可能な入力部104(タッチパネルやキーボードやマウス等)と、文字・画像等を表示可能な表示部105と、を有している。図示しないが、センターコントローラ101は、CPU、ROM、RAM、及び、記憶部102や通信インタフェース103(送信部)や入力部104や表示部105等が接続されるI/Oポートを有している。
[0025]
 (カジノマネジメントシステム2の構成)
 図4に示すように、カジノマネジメントシステム2は、カジノ全体の運営(為替レートなどの管理を含む)を管理するコンピュータであり、スロットマシン管理サーバ1同様に、センターコントローラ401と、スロットマシン管理サーバ1から受信した情報や入力部から入力された情報等を格納する記憶部402と、外部との信号(指令)の送受信を実現するための通信インタフェース403と、情報等を入力可能な入力部404(タッチパネルやキーボードやマウス等)と、文字・画像等を表示可能な表示部405と、を有している。
[0026]
 また、カジノマネジメントシステム2のセンターコントローラ401は、PTS端末700において、通貨読取装置201で読み取った紙幣Tが外貨であると判断された場合に、記憶部402に記憶されている為替レートの情報を、通貨取扱システム100(PTS端末700)に送信する役割を果たす。このカジノマネジメントシステム2では、カジノシステム全体で参照する、為替レートが管理されている。この為替レートは、所定時刻(AM6:00)になると、カジノマネジメントシステム2の責任者の手入力によって更新される。
[0027]
 (スロットマシン4S)
 本実施形態では、通貨取扱システム100(PTS端末700及び通貨読取装置201)が搭載されたゲーミングマシン4の一例として、スロットマシン4Sについて説明する。なお、通貨取扱システム100に相当する装置は、テーブルゲーム管理サーバ1Aによって管理される、バカラゲームテーブル4B、ルーレットゲームマシン4R、ポーカーゲームマシン4Pなどにも搭載されている。
[0028]
 スロットマシン4Sは、図3に示すように、キャビネット11を備えており、キャビネット11内部には、通貨読取装置201、スロットマシン制御装置300、及び、PTS端末700が設けられている。また、キャビネット11外部には、ゲーム画像等を表示するゲーム画像表示パネル141と、ゲームを操作するためのボタン等が設けられたコントロールパネル30と、外部から紙幣Tを受け入れるための挿入口22aを有したビルエントリー22が設けられている。即ち、紙幣Tは、ビルエントリー22の挿入口22aを介して、通貨読取装置201内部に受け入れられる。
[0029]
 (通貨読取装置201)
 通貨読取装置201は、図3に示すように、紙幣挿入口5が、ビルエントリー22の挿入口22aに一致するようにキャビネット11内に配置される。このように、通貨読取装置201は、ビルエントリー22の挿入口22aから挿入された紙幣Tを内部に受け入れる。また、通貨読取装置201は、受け入れた紙幣Tを収容する紙幣収容部202を備えている。この紙幣収容部202は金庫としての機能を備えており、通貨読取装置201に対して着脱可能に構成されている。
[0030]
 本実施形態の通貨読取装置201は、現地通貨に設定されたPHP(ペソ)の紙幣Tだけでなく、複数種類の外貨の紙幣T(USD(米国ドル)、JPY(日本円)、CNY(元)、HKD(香港ドル)、EUR(ユーロ)、MOP(マカオ・パタカ)、AUD(オーストラリア・ドル)など)も使用することができる。
[0031]
 通貨読取装置201の内部には、図4に示すように、ビルエントリー22の挿入口22aから挿入された紙幣Tを、紙幣収容部202へ搬送する紙幣搬送機構206が設けられている。また、通貨読取装置201内部には、紙幣搬送機構206等の駆動装置の動作を制御する制御回路基板200Aを備えており、この制御回路基板200A上には、CPU(Central Processing Unit)210と、ROM(Read Only Memory)212と、RAM(Random Access Memory)214と、I/Oポート220と、が実装されている。
[0032]
 CPU210には、I/Oポート220を介して、紙幣挿入口5に挿入された紙幣Tを検知する挿入検知センサ7、紙幣搬送機構206の所定位置を通過したことを検知する可動片通過検知センサ12、搬送状態にある紙幣Tの情報を読み取る紙幣読取用検知センサ8、紙幣Tが紙幣収容部202に排出されたことを検知する排出検知センサ18、紙幣収容部202内に積層、収容される紙幣Tが所定の枚数に至ったか否かを厚みで検出する磁気センサ140、及び、紙幣収容部202内で紙幣Tを押圧する押圧板の位置を検出可能な押圧板検知センサ23等、各種センサからの検知信号が入力されるようになっており、これらの検知信号に基づいて、紙幣搬送機構206等の駆動制御が行われる。また、I/Oポート220には、通信インタフェース91が接続されている。通信インタフェース91は、PTS端末700のスマートインタフェースボード710と接続されており、PTS端末700とのデータ通信を可能にしている。
[0033]
 挿入検知センサ7は、紙幣挿入口5に挿入された紙幣Tを検知した際に検知信号を発生するものである。挿入検知センサ7は、光学式のセンサ、例えば、回帰反射型フォトセンサによって構成されているが、それ以外にも、機械式のセンサによって構成されていても良い。
[0034]
 可動片通過検知センサ12は、紙幣Tの先端が、紙幣搬送機構206の所定位置を通過したことを検知した際に検知信号を発生するものであり、紙幣読取用検知センサ8の上流側に設置されている。この可動片検知センサ12についても、挿入検知センサ7と同様、光学式のセンサや機械式のセンサによって構成される。
[0035]
 紙幣読取用検知センサ8は、紙幣搬送機構206によって搬送される紙幣Tについて、その紙幣情報を読取る。なお、紙幣読取用検知センサ8によって読取った紙幣情報は、ROM212に記憶されている基準データと比較され、どの国・地域の通貨であるのかの判定や、金種(紙幣Tの額)の判定や、紙幣Tの真贋の判定などが実行される。
[0036]
 排出検知センサ18は、通過する紙幣Tの後端を検知して、紙幣Tが紙幣収容部202に排出されたことを検知するものであり、紙幣収容部202の直前に配置されている。この排出検知センサ18についても、挿入検知センサ7と同様、光学式のセンサや機械式のセンサによって構成される。
[0037]
 また、ROM212には、紙幣搬送機構206の作動プログラムや、紙幣読取用検知センサ8で読取る紙幣Tについての真贋判定プログラム等の各種プログラム、及び恒久的なデータが記憶されており、CPU210は、ROM212に記憶されているプログラムに従って制御信号を生成し、I/Oポート220を介して紙幣搬送機構206等との間で信号の入出力を行い、紙幣搬送機構206等の駆動制御を行う。また、ROM212には、挿入された紙幣Tについて、どの国・地域の通貨であるのかの判定や、金種(紙幣Tの額)の判定や、紙幣Tの真贋の判定を行うときに用いられる基準データ、例えば、紙幣Tの全印刷領域から取得した各種のデータ(例えば、濃淡に関するデータ、赤外線を紙幣Tに投光した際の透過光や反射光に関するデータなど)が記憶されている。また、RAM214には、CPU210が作動する際に用いるデータやプログラムが記憶されている。
[0038]
 (スロットマシン制御装置300)
 スロットマシン制御装置300は、スロットマシン4Sが実行する処理を制御するゲームコントローラ302と、PTS端末700とのデータ通信を可能にする通信インタフェース301とを有する(図4参照)。ゲームコントローラ302は、図示しないが、CPU、ROM、RAM、及び、コントロールパネル30やゲーム画像表示パネル141等が接続されるI/Oポートを有している。スロットマシン制御装置300は、通信インタフェース301を介して、ゲーム結果や、ゲームにベットされたベット内容等のゲーム情報をゲーム情報信号として、PTS端末700を介してスロットマシン管理サーバ1へ送信する。なお、スロットマシン管理サーバ1で受信されたゲーム情報信号に基づくゲーム情報は、スロットマシン管理サーバ1で管理される。
[0039]
 具体的には、ゲームコントローラ302は、ベットされた遊技価値とゲーム結果とに基づいて配当を付与するスロットゲームを実行する。このスロットゲームでは、例えば、5列×4段のマトリックス状の20個の領域からなるシンボル表示領域に、抽選により決定した20個のシンボルを表示し、表示されたシンボルの組み合わせ(ゲーム結果)と、ベットされた遊技価値とに基づいて配当を付与する。
[0040]
 (PTS端末700)
 PTS端末700は、図3に示すように、スロットマシン4Sの前面側から、キャビネット11に差し込むように収容され、キャビネット11の前面の一部を構成するように、スロットマシン4Sに内蔵されている。PTS端末700は、LCD(表示部に相当)、タッチパネル、人体検出カメラ、マイク、スピーカ、カード挿入口、スマートインタフェースボード710、及び、記憶部711を備えている。
[0041]
 LCDは、ゲームを演出する演出画像およびゲーム結果として配当がある場合の情報や現在の各外貨の為替レート等を表示する。LCDの表面には、タッチパネルが設けられており、PTS端末700を、外部から操作入力が可能な入力デバイスとして機能させる。人体検出カメラは、カメラ機能によって、プレイヤーの有無を検出する。マイクは、プレイヤーの音声が入力されることによってプレイヤーをゲームに参加させたり、音声認識によるプレイヤーの認証をしたりするのに使用される。スピーカは、音声によるゲームの演出を行ったり、各種の報知音を出力したりする。カード挿入口は、ゲームをプレイするプレイヤーの会員カード等のICカードを挿入若しくは取り出せる機構を有する。スマートインタフェースボード710は、上述の各構成が接続されると共にこれらの構成を制御するための制御基板であり、外部との信号の送受信を制御する。記憶部711(ROM、RAM)は、スマートインタフェースボード710に接続され、各外貨の為替レート等の各種情報を記憶可能としている。
[0042]
 また、PTS端末700は、スロットマシン管理サーバ1、通貨読取装置201、及び、スロットマシン制御装置300における装置間のデータ通信において、仲介を行うように構成されている。具体的には、通貨読取装置201は、ビルエントリー22から受け入れた紙幣Tの紙幣情報等を、PTS端末700へ送信する。PTS端末700は、受信した紙幣情報に、当該スロットマシン4Sがどこのエリアに所属しているかを示すエリア情報を紐付けて、スロットマシン管理サーバ1や、スロットマシン管理サーバ1を介してカジノマネジメントシステム2へ送信する。このように、PTS端末700は、通貨読取装置201からスロットマシン管理サーバ1へのデータ通信や、通貨読取装置201からスロットマシン制御装置300へのデータ通信を仲介する。
[0043]
 また、PTS端末700では、カジノマネジメントシステム2から取得した為替レートの情報に基づき、通貨読取装置201で受け付けた、外貨を、現地通貨(PHP(ペソ))に、両替計算(交換)する。また、PTS端末700のLCDには、各国の通貨の現在の為替レートを表示可能としている。なお、為替レートの更新(変更)のタイミングは、LCDに表示される(例えば、為替レートの更新時刻(AM6:00)は、LCDに表示される)。
[0044]
 上記のように、スロットマシン4S内に内蔵された、通貨読取装置201及びPTS端末700は、ネットワーク3を介して管理サーバ1と接続された通貨取扱システム100を構成する。
[0045]
 (オフライン時に利用可能な通貨の設定に関する処理)
 次に、図5~図12を参照して、スロットマシン管理サーバ1の管理者が、スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2と、各スロットマシン4S(PTS端末700)との間に、通信障害が発生した場合(オフライン)でも、スロットマシン4S(通貨読取装置201)において、使用することができる金種(紙幣T)を設定する(オフライン時に使用することができない金種を設定する)処理について説明する。なお、この設定は、カジノマネジメントシステム2において行われてもよい。
[0046]
 まず、スロットマシン管理サーバ1の管理者は、スロットマシン管理サーバ1の入力部104により、通貨管理ソフトウェアを使用して、オフライン時に利用可能な通貨の設定を行う。具体的には、管理者は、図11に示すように、表示部105に表示された、オフライン時利用可能金種選択画面511に移行する。本実施形態では、オフライン(スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2と、スロットマシン4Sとの間で通信障害が発生した場合)の時は、カジノマネジメントシステム2の記憶部402に記憶された、最新の為替レートを参照することができないことから、原則として、スロットマシン4Sでは外貨の使用ができない(詳細は後述)。このように外貨の使用を制限する理由としては、オフライン中の為替レートの変動により、プレイヤー又はゲーミングマシンの運営者に不利益を与えるおそれがあるからである。しかし、為替レートの変動の影響を受けない現地通貨(本実施形態ではペソ)であれば、その不利益もない。また、全ての外貨の使用を制限せずとも、オフライン時に高額な通貨のみ制限すれば、為替レートの変動による、プレイヤー又はゲーミングマシンの運営者への不利益を最小限にして、利便性を確保できるとの管理者側の判断もありえる。また、オフラインになった時間帯によっては(例えば、為替レートの更新直後等)、管理サーバ1とスロットマシン4Sとの間がオフラインになったとしても外貨の利用を制限したくないとの管理者側の判断もありえる。
[0047]
 そこで、本実施形態では、管理者が、図11に示すオフライン時利用可能金種選択画面511において、利用通貨選択画面508で使用可能にチェックした通貨の金種に関して、オフライン時でも使用することができる金種(紙幣T)を選択することができる(利用通貨選択画面508で使用可能にチェックしなかった通貨の金種に関しては、オフライン時に使用することができない金種に設定することができる)。ここで、通信障害とは、スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2と、スロットマシン4S(PTS端末700や通貨読取装置201)との間において、データの送信又は受信ができない状態、データの送信又は受信が途絶えた状態、データの送信・受信が断続的な状態を含む。即ち、スロットマシン4Sにおいて、為替レートの情報にアクセスすることができず、外貨から現地通貨への両替ができないような状態全般を含む。従って、通信障害には、スロットマシン管理サーバ1とスロットマシン4Sとの間でデータの送信・受信ができたとしても、スロットマシン管理サーバ1と、カジノマネジメントシステム2や外部との間で通信障害が生じて、最新の為替レートを取得できない場合も含まれる。
[0048]
 例えば、図11に示すように、チェックを入れず、使用不可とした、USD(米国ドル)の紙幣全て、JPY(日本円)の紙幣全て、CNY(元)の紙幣全て、及び、HKD(香港ドル)の紙幣全てについては、各スロットマシン4Sにおいて、オフライン時に使用することができないように設定することができる。一方、管理者が、チェックを入れた、現地通貨(PHP(ペソ))については、各スロットマシン4Sにおいて、オフライン時でも使用することができるように設定することができる。また、本実施形態では、為替レートの変動の影響を受けない現地通貨(PHP(ペソ))については、全ての紙幣に関してチェックが入れられ、各スロットマシン4Sにおいて、オフライン時でも使用することができるように設定されている。
[0049]
 その後、管理者が、Nextボタン505を選択すると、最終確認画面(図示せず)が表示され、確認が承認されると、オフライン時に利用可能な通貨の設定が完了する。なお、オフライン時に利用可能な通貨の設定では、オフライン時に利用可能な通貨の設定を更新するエリアの情報、使用可又は不可とする通貨の情報、使用可又は不可とする金種の情報等は、記憶部102に格納された後、該当するエリアに設置されたスロットマシン4Sに送信される。
[0050]
 なお、オフライン時利用可能金種選択画面511(図11参照)では、各通貨の現在の為替レートを表示する為替レート画面510(図12参照)に移行する為替レートボタン506が表示される。また、オフライン時利用可能金種選択画面511では、一つ前の画面に戻るBackボタン503も表示されている。
[0051]
 (使用通貨管理処理)
 次に、スロットマシン管理サーバ1で実行される使用通貨管理処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
[0052]
 まず、入力部104により、上述したオフライン時に利用可能な通貨の設定が行われる(入力処理:S101)。そして、センターコントローラ101は、入力処理により、オフライン時に利用可能な通貨の設定が完了したか否かを判断する(S102)。そして、オフライン時に利用可能な通貨の設定が完了していない場合(S102:NO)、オフライン時に利用可能な通貨の設定が完了するまで待つ。
[0053]
 一方、オフライン時に利用可能な通貨の設定が完了した場合(S102:YES)、センターコントローラ101は、通貨利用設定更新処理を行う(S103)。この通貨利用設定更新処理では、S101の処理で入力した、オフライン時に利用可能な通貨の設定内容を、該当するスロットマシン4SのPTS端末700に送信し、受信したPTS端末700の記憶部711において更新して記憶させる。例えば、図11のオフライン時利用可能金種選択画面511において、チェックを入れられず、使用不可とされた、USD(米国ドル)の紙幣全て、JPY(日本円)の紙幣全て、CNY(元)の紙幣全て、及び、HKD(香港ドル)の紙幣全てについては、該当するスロットマシン4Sの通貨読取装置201において、オフライン時に使用することができないように設定される。一方、オフライン時利用可能金種選択画面511において、チェックが入れられた、現地通貨(PHP(ペソ))の全ての紙幣については、該当するスロットマシン4Sの通貨読取装置201において、オフライン時でも使用することができるように設定される。また、本実施形態では、為替レートの変動の影響を受けない現地通貨(PHP(ペソ))については、全ての紙幣に関してチェックが入れられていることから、各スロットマシン4Sにおいて、オフライン時でも使用することができるように設定される。以上で本処理が終了される。
[0054]
 なお、この通貨利用設定更新処理では、S101の処理で入力した、オフライン時に利用可能な通貨の設定内容を、所定の外貨の所定の金種のみ使用を制限することもできる。例えば、オフライン時利用可能金種選択画面511において、PHP(ペソ)の1000ペソ紙幣、500ペソ紙幣、200ペソ紙幣、100ペソ紙幣、50ペソ紙幣、20ペソ紙幣、USD(米国ドル)の50ドル紙幣、20ドル紙幣、10ドル紙幣、JPY(日本円)の5000円紙幣、1000円紙幣、CNY(元)の50元紙幣、20元紙幣、10元紙幣、及び、HKD(香港ドル)の100ドル紙幣、50ドル紙幣、20ドル紙幣、10ドル紙幣についてチェックを入れた場合、これらの紙幣は、オフライン時でも使用可能になるように設定される。一方、チェックを入れなかった、USD(米国ドル)の100ドル紙幣、JPY(日本円)の10000円紙幣、CNY(元)の100元紙幣、及び、HKD(香港ドル)の500ドル紙幣については、オフライン時には使用できないように設定することができる。
[0055]
 また、S103の処理により、PTS端末700において、オフライン時に利用可能な通貨の設定が更新された場合、オフライン時に利用可能な通貨の設定の情報は、PTS端末700のLCD又はスロットマシン4Sの表示装置において、表示可能とされる。
[0056]
 (紙幣受け入れ処理)
 次に、上記使用通貨管理処理によって、オフライン時に利用可能な通貨の設定が更新された、スロットマシン4Sに搭載された通貨読取装置201が、ビルエントリー22から紙幣Tを受け入れた際に、制御回路基板200AのCPU210が実行する紙幣受け入れ処理を、図6のフローチャートを参照して説明する。
[0057]
 先ず、CPU210は、真正の紙幣Tがビルエントリー22から挿入されたか否かを判定する(S201)。真正の紙幣Tが挿入されていない場合(S201:NO)、その真正でない紙幣Tを排出し、CPU210は、S201の処理を再実行し、真正の紙幣Tが挿入されるまで待機する。
[0058]
 一方、真正の紙幣Tが挿入された場合(S201:YES)、CPU210は、紙幣読取用検知センサ8からの信号に基づき、挿入された紙幣Tの紙幣情報を取得する(S202)。具体的には、挿入された紙幣T(通貨)の種類(PHP(ペソ)、USD(米国ドル)、JPY(日本円)、CNY(元)、HKD(香港ドル)、EUR(ユーロ)、MOP(マカオ・パタカ)、AUD(オーストラリア・ドル)などの通貨の種類)、及び、その紙幣Tの金種(例えば、USD(米国ドル)であれば、100ドル紙幣、50ドル紙幣、20ドル紙幣、10ドル紙幣などの金額)が、紙幣情報として取得される。
[0059]
 次に、CPU210は、現在スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2とスロットマシン4S(PTS端末700)との間で通信ができる、オンライン状態であるか否かを確認するための、オンライン確認信号を、S202の処理で取得した紙幣情報とともに、PTS端末700に送信する(S203)。
[0060]
 なお、詳細は後述するが、PTS端末700が、オンライン確認信号を受信した場合、PTS端末700では、現在スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2とPTS端末700との間で通信ができる、オンライン状態であると判定されるか、又は、S202の処理で取得した紙幣情報に基づきオフライン時でも利用可能な通貨であると判定された場合に、使用許可信号を、PTS端末700に返信する。一方、現在スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2とPTS端末700との間で通信ができない、オフライン状態であると判定され、且つ、S202の処理で取得した紙幣情報によりオフライン時でも利用可能な通貨ではないと判定された場合には、PTS端末700は、使用不可信号を、PTS端末700に返信する。
[0061]
 次に、CPU210は、PTS端末700から送信される使用許可信号を受信したか否かを判定する(S204)。そして、使用許可信号を受信しなかった場合(S204:NO)、CPU210は、PTS端末700から送信される使用不可信号を受信したか否かを判定する(S205)。そして、使用不可信号を受信しなかった場合(S205:NO)、S204の処理に戻る。
[0062]
 一方、使用不可信号を受信した場合(S205:YES)、挿入された紙幣Tをビルエントリー22から排出する(排出処理:S206)。例えば、現在スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2とPTS端末700との間で通信ができない、オフライン状態であると判定され、且つ、図11のオフライン時利用可能金種選択画面511において、チェックを入れられず、使用不可とされた外貨、即ち、USD(米国ドル)の紙幣全て、JPY(日本円)の紙幣全て、CNY(元)の紙幣全て、及び、HKD(香港ドル)の紙幣全てについては、オフライン時に使用ができない通貨であると判定され、挿入された外貨、即ち、USD(米国ドル)の紙幣全て、JPY(日本円)の紙幣全て、CNY(元)の紙幣全て、及び、HKD(香港ドル)の紙幣全てについては、ビルエントリー22から排出される。これにより、オフライン時に使用できない通貨の金種に設定された外貨は、ビルエントリー22から挿入されたとしても排出されることにより利用が制限(中止)される。そして、S206の排出処理後は、S201の処理へ戻る。
[0063]
 また、S204の処理で、使用許可信号を受信した場合(S204:YES)、CPU210は、挿入された紙幣Tを紙幣収容部202に搬送し収納する(S207)。例えば、図11に示すオフライン時利用可能金種選択画面511において、現地通貨(PHP(ペソ))の全ての紙幣にはチェックが入れられ、オフラインでも使用できる通貨の金種に設定されている場合には、挿入された現地通貨(PHP(ペソ))の全ての紙幣は、オフラインでも使用できる通貨の金種であると判定され、挿入された現地通貨(PHP(ペソ))は紙幣収容部202に搬送され収納される。
[0064]
 次に、CPU210は、S202で取得した紙幣情報をPTS端末700へ送信する(S208)。
[0065]
 上記構成によれば、通貨取扱システム100(通貨読取装置201及びPTS端末700)と、スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2との間で通信障害が発生した場合、通貨読取装置201では、外貨(USD(ドル)など)の使用を制限するが、現地通貨(PHP(ペソ))の使用は可能とする処理が実行される。これにより、カジノマネジメントシステム2での外貨の管理・監視ができないオフライン状態である場合には、外貨(USD(ドル))の使用を制限する一方で、現地通貨(PHP(ペソ))の使用は制限しないようにすることで、通信障害が発生した際の外貨を扱うリスクを低減することができる。
[0066]
 (オンライン確認処理)
 次に、PTS端末700が、上記紙幣受け入れ処理のS203の処理によって、通貨読取装置201から送信されたオンライン確認信号を受信した際に、PTS端末700のスマートインタフェースボード710が実行するオンライン確認処理を図7のフローチャートを参照して説明する。
[0067]
 まず、スマートインタフェースボード710は、上記紙幣受け入れ処理のS203の処理によって、通貨読取装置201から送信されたオンライン確認信号を受信したか否かを判定する(S301)。そして、オンライン確認信号を受信していない場合(S301:NO)、受信待ちとなる。
[0068]
 一方、オンライン確認信号を受信した場合(S301:YES)、スマートインタフェースボード710は、現在、スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2とPTS端末700との間で通信ができる、オンライン状態であるか否かが判定される(S302)。そして、オンライン状態であると判定された場合(S302:YES)、スマートインタフェースボード710は、使用許可信号を、通貨読取装置201に送信する(S305)。その後、本処理を終了する。
[0069]
 一方、オンライン状態ではないと判定された場合(即ち、オフラインであると判定された場合)(S302:NO)、スマートインタフェースボード710は、S103の通貨利用設定更新処理で更新された内容に基づき、S202の処理で取得した紙幣情報の内容が、オフライン時でも利用可能な通貨であるか否かを判定する(S303)。
[0070]
 そして、S202の処理で取得した紙幣情報の内容が、オフライン時でも利用可能な通貨ではないと判定された場合(S303:NO)、スマートインタフェースボード710は、使用不可信号を、通貨読取装置201に送信する(S304)。例えば、S202の処理で取得した紙幣情報の内容が、図11のオフライン時利用可能金種選択画面511において、チェックを入れられず、使用不可とされた外貨、即ち、USD(米国ドル)の紙幣、JPY(日本円)の紙幣、CNY(元)の紙幣、又は、HKD(香港ドル)の紙幣などであれば、オフライン時に使用ができない通貨であると判定され、使用不可信号が、通貨読取装置201に送信される。S304の処理により本処理を終了する。
[0071]
 一方、S202の処理で取得した紙幣情報の内容が、オフライン時でも利用可能な通貨であると判定された場合(S303:YES)、スマートインタフェースボード710は、使用許可信号を、通貨読取装置201に送信する(S305)。例えば、S202の処理で取得した紙幣情報の内容が、図11のオフライン時利用可能金種選択画面511において、チェックが入れられ、使用可とされた現地通貨(PHP(ペソ))であれば、オフライン時でも使用できる通貨であると判定され、使用許可信号が、通貨読取装置201に送信される。S305の処理により本処理を終了する。
[0072]
 (紙幣情報受信処理)
 次に、PTS端末700が、上記紙幣受け入れ処理のS208の処理によって通貨読取装置201から送信された紙幣情報を、受信した際に、スマートインタフェースボード710が実行する紙幣情報受信処理を図8のフローチャートを参照して説明する。
[0073]
 まず、スマートインタフェースボード710は、通貨読取装置201から送信された紙幣情報を受信したか否かを判定する(S401)。そして、紙幣情報を受信しなかった場合(S401:NO)、紙幣情報の受信待ちとなる。
[0074]
 一方、紙幣情報を受信した場合(S401:YES)、スマートインタフェースボード710は、紙幣情報から読み取った紙幣Tの種類の情報が外貨、即ち、現地通貨のPHP(ペソ)以外の通貨であるか否かが判定される(S402)。本実施形態では、例えば、USD(米国ドル)、JPY(日本円)、CNY(元)、HKD(香港ドル)などが外貨である。
[0075]
 そして、紙幣情報から読み取った紙幣Tの種類の情報が外貨であると判定された場合(S402:YES)、スマートインタフェースボード710は、為替レート取得処理を実行する(S403)。この為替レート取得処理では、PTS端末700から、スロットマシン管理サーバ1を介してカジノマネジメントシステム2にアクセス(問い合わせ)し、カジノマネジメントシステム2の記憶部402に記憶されている、紙幣情報から読み取った外貨に対応する為替レートを取得する。例えば、紙幣情報から読み取った外貨が、米国ドルであった場合、外貨の米国ドルを現地通貨のPHP(ペソ)に交換する交換比率を規定する、為替レート(「USD/PHP」)を取得する。なお、取得した為替レートは、記憶部711に記憶される。
[0076]
 次に、スマートインタフェースボード710は、S403の処理で取得した、為替レートを参照して、紙幣情報から読み取った外貨の金種(金額)を、現地通貨(PHP(ペソ))の金額に、両替計算(交換)する(S404)。なお、現在、オフライン状態で、紙幣情報から読み取った紙幣Tの種類の情報が外貨であり、オフラインでも使用可能な通貨に設定されている場合には、カジノマネジメントシステム2にアクセスせずに(オフラインであることからアクセスできないため)、現在、記憶部711に記憶されている、為替レートを参照する。
[0077]
 ここで、カジノマネジメントシステム2の記憶部402に記憶されている各国の通貨の為替レートは、遊技場15に設置されたゲーミングマシン4(スロットマシン管理サーバ1によって管理されるスロットマシン4Sや、テーブルゲーム管理サーバ1Aによって管理されるバカラゲームテーブル4Bやルーレットゲームテーブル4Rなど)で取扱い可能な外貨から現地通貨(PHP(ペソ))への交換比率であり、外部から為替レートの情報を得た、カジノマネジメントシステム2の責任者により、所定時刻毎に、入力部404により手入力で更新される。本実施形態では、所定時刻(例えば、AM6:00)毎に、カジノマネジメントシステム2の責任者が、各外貨の為替レートの最新情報を把握し、手入力により、記憶部402に記憶された、各国の通貨の為替レートを更新する。なお、為替レートが更新されるタイミングは、通貨の種類に応じて様々なタイミングで行われてもよい。また、本実施形態では、カジノマネジメントシステム2での為替レートの更新は、手入力で行っているが、外部から為替レートを自動取得して自動更新してもよい。また、為替レートの更新は、所定時刻毎に限らず、リアルタイムで変動する為替レートに合わせてもよい。また、為替レートの情報は、スロットマシン管理サーバ1を経由して、各スロットマシン4SのPTS端末700に送信される。これにより、為替レートを取得したPTS端末700では、LCDに、各国の通貨の現在の為替レートを表示可能となる。
[0078]
 S404の処理では、例えば、カジノマネジメントシステム2から取得した為替レート「USD/PHP」が「53.100」であり(US1ドルは、53.100ペソに交換される)、紙幣情報から読み取った外貨の金種(金額)が、USDの10ドル紙幣であった場合、現地通貨の531ペソに両替計算される。
[0079]
 一方、S402の処理で紙幣情報から読み取った紙幣Tの種類の情報が外貨であると判定されなかった場合(即ち、現地通貨のPHP(ペソ)と判定された場合)(S402:NO)、又は、S404の処理後、スマートインタフェースボード710は、クレジット情報信号送信処理を実行する(S405)。このクレジット情報信号送信処理では、S402の処理で、紙幣情報から読み取った紙幣Tの種類が、現地通貨のPHP(ペソ)であった場合は、その金種の金額を、クレジット情報信号として、スロットマシン制御装置300に送信する。例えば、S402の処理で紙幣情報から読み取った紙幣Tの種類が、現地通貨の500ペソであった場合、500ペソを、クレジット情報信号として、スロットマシン制御装置300に送信する。また、S404の処理で、外貨から現地通貨のPHP(ペソ)に両替計算された場合は、その両替計算された金額を、クレジット情報信号として、スロットマシン制御装置300に送信する。例えば、S404の処理で、USDの10ドル紙幣が、現地通貨の531ペソに両替計算された場合、531ペソを、クレジット情報信号として、スロットマシン制御装置300に送信する。その後、S401の処理に戻る。
[0080]
 (スロットゲーム実行処理)
 次に、図9を参照して、スロットマシン4Sのスロットマシン制御装置300のゲームコントローラ302が実行するスロットゲーム実行処理のフローチャートを説明する。
[0081]
 まず、ゲームコントローラ302は、PTS端末700から、クレジット情報信号を受信したか否かを判定する(S501)。そして、クレジット情報信号を受信した場合(S501:YES)、ゲームコントローラ302は、クレジット情報信号に基づく金額(現地通貨のPHP(ペソ))を、RAMの、プレイヤーが所持している金額を示す所持クレジットカウンタに加算する(S502)。
[0082]
 S502の処理後、又は、クレジット情報信号を受信しなかった場合(S501:NO)、ゲームコントローラ302は、ゲーム処理を実行する(S503)。このゲーム処理では、プレイヤーによって、ベットされた金額(所持クレジットカウンタからベットされた値)とゲーム結果とに基づいて配当を付与するスロットゲームを実行する。このスロットゲームでは、例えば、5列×4段のマトリックス状の20個の領域からなるシンボル表示領域に、抽選により決定した20個のシンボルを表示し、表示されたシンボルの組み合わせ(ゲーム結果)と、ベットされた金額とに基づいて配当が付与される。
[0083]
 そして、付与された配当は、所持クレジットカウンタに加算される(S504)。なお、ゲーム結果に基づく情報等は、PTS端末700を介してスロットマシン管理サーバ1へ送信され、スロットマシン管理サーバ1において管理される。
[0084]
 (為替レート更新処理)
 次に、PTS端末700のLCDに、各国の通貨の現在の為替レートを表示するために、記憶部711に記憶されている為替レートが更新される際に、PTS端末700で実行される、為替レート更新処理について、図10を参照して説明する。
[0085]
 まず、スマートインタフェースボード710は、現在、カジノマネジメントシステム2とPTS端末700との間で通信ができる、オンライン状態であるか否かを判定する(S601)。そして、オンライン状態ではないと判定された場合(S601:NO)、即ち、オフライン状態である場合、スマートインタフェースボード710は、為替レート非表示処理を実行する(S602)。この為替レート非表示処理では、LCDに表示されている、各国の通貨の現在の為替レートを非表示にする。例えば、為替レートが現在表示されている場合は、その表示を消したり、為替レートが現在表示されていない場合は、現在為替レートを表示できない旨のメッセージを表示したりする。
[0086]
 次に、スマートインタフェースボード710は、オフライン後所定時間(本実施形態では1分)経過したか否かを判定する(S603)。そして、オフライン後所定時間経過していない場合(S603:NO)、オフライン後所定時間が経過するまで待ちの状態になる。一方、オフライン後所定時間経過した場合(S603:YES)、S601の処理に戻る。
[0087]
 S601の処理で、オンライン状態であると判定された場合(S601:YES)、スマートインタフェースボード710は、過去24時間以内に、記憶部711に記憶されている為替レートが更新されたか否かを判定する(S604)。そして、過去24時間以内に、記憶部711に記憶されている為替レートが更新されていない場合(S604:NO)、スマートインタフェースボード710は、カジノマネジメントシステム2にアクセスして、最新の為替レートの情報を取得し、記憶部711に記憶されている為替レートを最新の為替レートに更新する(S605)。なお、為替レートが更新されるタイミングは、通貨の種類に応じて様々なタイミングで行われる。また、為替レートの更新は、リアルタイムで変動する為替レートに合わせてもよい。
[0088]
 一方、S604の処理で、過去24時間以内に、記憶部711に記憶されている為替レートが更新されていた場合(S604:YES)、又は、S605の処理後、スマートインタフェースボード710は、為替レート表示処理を実行する(S606)。この為替レート表示処理では、記憶部711に記憶されている為替レートを参照し、LCDに、各国の通貨の現在の為替レートを表示可能にする。例えば、為替レートが非表示にされていた場合、為替レートを表示したり、現在為替レートを表示することができる旨のメッセージを表示する。S606の処理後、S601の処理に移行する。
[0089]
 上記構成によれば、通貨取扱システム100(通貨読取装置201及びPTS端末700)と、スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2との間の通信障害により、為替レートの情報が得られない場合、PTS端末700のLCDに為替レートを表示することを制限(非表示にする)する処理が実行される。これにより、カジノマネジメントシステム2において、外貨の為替レートの管理・監視ができないオフライン状態である場合には、外貨の扱いが制限されていることを報知することができる。
[0090]
 また、通貨取扱システム100(通貨読取装置201及びPTS端末700)と、スロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2との間で通信障害が発生した後、当該通信障害が復旧した場合(オフラインからオンラインになった場合)、記憶部711の為替レートが更新される。これにより、カジノマネジメントシステム2において、外貨の為替レートの管理・監視ができないオフラインからオンラインに復旧した場合には、外貨の使用(両替)に必要な為替レートが直ぐに更新されることから、外貨の使用制限が解除されたことを、直ぐに報知することができる。
[0091]
 (その他の実施形態)
 上記実施形態の通貨読取装置201は、スロットマシン4S等のゲーミングマシン4に内蔵されるものであるが、これ限定されない。例えば、通貨読取装置201は、両替機、自動販売機、及び、券売機等の外部装置に接続される端末装置であってもよい。また、通貨読取装置201は、このような端末装置に内蔵される構成に限定されない。また、本実施形態では、通貨読取装置201は、ゲーミングマシン4のそれぞれに個別に設けられるが、複数台のゲーミングマシン4に1つが対応して設けられるものであってもよい。
[0092]
 また、上記実施形態では、為替レートは、カジノマネジメントシステム2で管理されているが、スロットマシン管理サーバ1において、為替レートを管理してもよく、外貨から現地通貨に両替する役割をスロットマシン管理サーバ1又はカジノマネジメントシステム2が果たしてもよい。
[0093]
 また、スロットマシン管理サーバ1とカジノマネジメントシステム2とが、本発明の管理サーバの役割を果たしているが、1つのサーバによって本発明の管理サーバの役割を果たしてもよい。
[0094]
 以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。

符号の説明

[0095]
1 管理サーバ
2 カジノマネジメントシステム
3 ネットワーク
4 ゲーミングマシン
4S スロットマシン
100 通貨取扱システム
101 センターコントローラ
102 記憶部
103 通信インタフェース
104 入力部
105 表示部
201 通貨読取装置
210 CPU
214 RAM
300 スロットマシン制御装置
700 PTS端末
710 スマートインタフェースボード
711 記憶部
T 紙幣

請求の範囲

[請求項1]
 通信回線を介して管理サーバと接続された、通貨取扱システムであって、
 多種の通貨の使用が可能な、通貨読取装置と、
 所定の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと、を備え、
 前記コントローラは、前記管理サーバとの間で通信障害が発生した場合、前記通貨読取装置において、外貨の使用を制限するが、現地通貨の使用は可能とする処理を実行させる。
[請求項2]
 請求項1に記載の通貨取扱システムであって、
 為替レートを記憶する記憶部と、
 前記為替レートを表示する表示装置を備え、
 前記コントローラは、
 (a)前記管理サーバとの間で、前記為替レートの情報に関わる通信が行われた場合、前記記憶部の前記為替レートを更新する処理、
 (b)前記記憶部の前記為替レートを参照し、前記表示部に前記為替レートを表示する処理、
 (c)前記管理サーバとの間で、通信障害が発生した場合、前記表示部に前記為替レートを表示することを制限する処理を実行させる。
[請求項3]
 請求項2に記載の通貨取扱システムであって、
 前記管理サーバとの間で、通信障害が発生した後、当該通信障害が復旧した場合、前記コントローラは、前記管理サーバとの間で、前記為替レートの情報に関わる通信を行い、前記記憶部の前記為替レートを更新する処理を実行させる。
[請求項4]
 請求項1に記載の通貨取扱システムであって、
 前記コントローラは、
 前記管理サーバとの間で通信障害が発生した場合、前記通貨読取装置において、所定の外貨の所定の金種の使用を制限する処理を実行させる。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]