処理中

しばらくお待ちください...

設定

設定

出願の表示

1. WO2014125669 - 音声入力装置、音声処理方法、音声処理プログラム、天井部材ならびに車両

Document

明 細 書

発明の名称 音声入力装置、音声処理方法、音声処理プログラム、天井部材ならびに車両

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17  

図面

1   2   3   4   5A   5B   6   7   8   9   10   11   12A   12B   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22  

明 細 書

発明の名称 : 音声入力装置、音声処理方法、音声処理プログラム、天井部材ならびに車両

技術分野

[0001]
 本発明は、所望信号と雑音とが混在する混在音から雑音を抑圧するための技術に関する。

背景技術

[0002]
 上記技術分野において、特許文献1には、断面が"く字形"あるいは"L字形"の遮音体を設けて、主に話者の音声を入力するための第1マイクと、主に雑音を入力するための第2マイクとの間を遮音する技術が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 国際公開第2012/09607号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかしながら、上記文献に記載の技術では、音声源や雑音源の方向によって遮音の状態が変化し、特に第1マイクと第2マイクに入力される雑音の関係が変わってしまう。その結果、所望信号や雑音の方向によらずに、高品質な所望信号を得ることができない。
[0005]
 本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記目的を達成するため、本発明に係る音声入力装置は、
 車両内の天井部材に取り付けられる遮音ブロックと、
 前記車両の乗員に近い側の前記遮音ブロックの側面またはその近傍の前記天井部材に取り付けられて、前記乗員の声と前記車両内の雑音とが混在した混在音を入力し、雑音抑圧手段に対して第1信号を出力する第1マイクと、
 前記乗員から遠い側の遮音ブロックの側面またはその近傍の前記天井部材に取り付けられて、前記車両内の雑音を入力して前記雑音抑圧手段に対して第2信号を出力する第2マイクと、
 を備える。
[0007]
 上記目的を達成するため、本発明に係る音声処理方法は、
 車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員に近い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第1マイクが、前記車両の乗員の声と前記車両内の雑音とが混在した混在音を入力して、雑音抑圧手段に第1信号を出力するステップと、
 前記車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員から遠い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第2マイクが、前記車両内の雑音を入力して前記雑音抑圧手段に第2信号を出力するステップと、
 前記雑音抑圧手段が、前記第1信号と前記第2信号とに基づいて雑音を抑圧し、強調音声信号を出力するステップと、
 を含む。
[0008]
 上記目的を達成するため、本発明に係る音声処理プログラムは、
 車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員に近い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第1マイクが、前記車両の乗員の声と前記車両内の雑音とが混在した混在音を入力して、雑音抑圧手段に第1信号を出力するステップと、
 前記車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員から遠い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第2マイクが、前記車両内の雑音を入力して前記雑音抑圧手段に第2信号を出力するステップと、
 前記雑音抑圧手段が、前記第1信号と前記第2信号とに基づいて雑音を抑圧し、強調音声信号を出力するステップと、
 をコンピュータに実行させる。
[0009]
 上記目的を達成するため、本発明に係る天井部材は、上記音声入力装置を備える。
[0010]
 上記目的を達成するため、本発明に係る車両は、上記音声入力装置を備える。

発明の効果

[0011]
 本発明によれば、混在する雑音が低減された高品質な所望信号を得ることができる。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 本発明の第1実施形態に係る音声入力装置の構成を示すブロック図である。
[図2] 本発明の第2実施形態に係る音声入力装置を含む音声処理システムの構成を示すブロック図である。
[図3] 本発明の第2実施形態に係る雑音抑圧回路の構成を示す図である。
[図4] 本発明の第2実施形態に係る音声入力装置の配置範囲を示す図である。
[図5A] 本発明の第2実施形態に係る遮音ブロックの平面形状を示す図である。
[図5B] 本発明の第2実施形態に係る遮音ブロックの断面形状を示す図である。
[図6] 本発明の第2実施形態に係る遮音ブロックの平面形状と断面形状との組み合わせとその立体形状を示すための図である。
[図7] 本発明の第3実施形態に係る音声入力装置を説明する図である。
[図8] 本発明の第4実施形態に係る遮音ブロックのリトラクト構成を示す図である。
[図9] 本発明の第4実施形態に係る遮音ブロックのリトラクト駆動制御部の構成を示す図である。
[図10] 本発明の第4実施形態に係るリトラクト判定テーブルの構成を示す図である。
[図11] 本発明の第4実施形態に係る遮音ブロックのリトラクト処理の手順を示すフローチャートである。
[図12A] 本発明の第5実施形態に係る音声入力装置を説明する図である。
[図12B] 本発明の第5実施形態に係る音声入力装置を説明する図である。
[図13] 本発明の第6実施形態に係る遮音ブロックの回転構成を示す図である。
[図14] 本発明の第6実施形態に係る遮音ブロックの回転駆動制御部の構成を示す図である。
[図15] 本発明の第6実施形態に係る回転判定テーブルの構成を示す図である。
[図16] 本発明の第6実施形態に係る遮音ブロックの回転処理の手順を示すフローチャートである。
[図17] 本発明の第7実施形態に係る音声入力装置を説明する図である。
[図18] 本発明の第7実施形態に係る音声入力セット選択部の構成を示す図である。
[図19] 本発明の第7実施形態に係る音声入力セット選択テーブルの構成を示す図である。
[図20] 本発明の第7実施形態に係る音声入力セットの選択処理の手順を示すフローチャートである。
[図21] 本発明の第8実施形態に係る音声入力装置の構成を示す図である。
[図22] 本発明の第9実施形態に係る音声入力装置の構成を示す図である。

発明を実施するための形態

[0013]
 以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。例えば、以下の実施形態においては、遮音ブロックと第1マイクおよび第2マイクが接触しているように図示している。しかし、第2マイクへの所望信号入力を遮音ブロックにより遮音することと、第1マイクおよび第2マイクへの雑音入力を遮音ブロックにより遮音しないことと、を実現する配置であれば、遮音ブロックから離れた位置でもよい。
[0014]
 [第1実施形態]
 本発明の第1実施形態としての音声入力装置100について、図1を用いて説明する。音声入力装置100は、混在する雑音が低減された音声および雑音を得るため雑音抑圧部に高品質の信号を出力する装置である。
[0015]
 図1に示すように、音声入力装置100は、遮音ブロック101と、第1マイク102と、第2マイク103と、を含む。遮音ブロック101は、車両150内の天井部材に取り付けられる。第1マイク102は、車両150の乗員に近い側の遮音ブロック101の側面または天井部材に取り付けられる。そして、乗員120の声170と車両150内部の雑音180とが混在した混在音を入力して、第1信号104を雑音抑圧部106に対して出力する。第2マイク103は、乗員120から遠い側の遮音ブロック101の側面または天井部材に取り付けられて、車両150内の雑音180を入力して雑音抑圧部106に対して第2信号105を出力する。
[0016]
 本実施形態によれば、第1マイクに音声を入力すると共に第2マイクへの音声を遮音し、かつ、音声以外の方向から到来する雑音を第1マイクおよび第2マイクに同様に入力する。そのため、雑音抑圧部では、混在する雑音が低減された高品質な音声を得ることができる。
[0017]
 [第2実施形態]
 次に、本発明の第2実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、遮音ブロックの両側の、乗員に近い側に主に音声を入力する第1マイクを配置し、乗員に遠い側に雑音を入力する第2マイクを配置する。そして、第1マイクは、乗員の音声と車両内部の雑音との混在音を入力し、第2マイクは乗員の音声を遮音ブロックで遮音した車両内雑音を入力する。これら第1マイクの混在音および第2マイクの雑音を表わす信号は、雑音抑圧回路に送られて、雑音抑圧された強調信号が生成される。
[0018]
 本実施形態によれば、遮音ブロックが第2マイクへの乗員の音声入力を遮音すると共に、遮音ブロックが車両内空間を分離しないので第1マイクおよび第2マイクへの雑音入力の差異はない。したがって、第1マイクと第2マイクとから混在する雑音が低減された高品質な音声を得ることができる。
[0019]
 《音声処理システムの構成》
 図2は、本実施形態に係る音声入力装置200を含む音声処理システムの構成を示すブロック図である。図2は、運転者220の発声した音声221を入力する位置、すなわち車両内の運転席の上部にある天井部材210の所定位置に本実施形態の音声入力装置200を配置した場合における、車両の音声処理システムを図示している。なお、図2では運転席の上部に音声入力装置200を設置するとしたが、助手席に座った同乗者が発声した音声を入力するために、助手席側の上部に音声入力装置200を設置してもよい。
[0020]
 本実施形態の音声入力装置200は、遮音ブロック201と、第1マイク202と、第2マイク203と、を含む。遮音ブロック201は、運転者220の発声した声221を遮音して第2マイク203に入力しにくくする。一方、遮音ブロック201は、車両内の雑音211が第1マイク202に対しても、第2マイク203に対しても同様に入力する大きさおよび形状を備え、そのような位置に設置される。したがって、第1マイク202に入力した音声221と雑音211との混在音から、第2マイク203に入力した雑音を取り除くと、運転者220の発声した音声221を得ることができる。
[0021]
 しかしながら、第2マイク203に入力する音声221はゼロではない。また、第1マイク202に入力する雑音211と第2マイク203に入力する雑音211も完全に等しくない。そのため、第1マイク202から出力される混在信号204は、信号線で車載の雑音抑圧回路230に入力される。一方、第2マイク203から出力される雑音信号205は、信号線で車載の雑音抑圧回路230に入力される。雑音抑圧回路230は、混在信号204と雑音信号205とに基づいて、雑音を抑圧した、強調音声信号231を出力する。強調音声信号231は、音声処理装置240に入力されて、運転者220の声221として処理されることになる。かかる音声処理装置240の処理については、本実施形態の特徴点ではないので、詳細な説明は省略する。
[0022]
 図2のように、本実施形態の遮音ブロック201は、天井部材210から大きく突出しなくても、運転者220の発声した音声221の第2マイク203への入力を遮断し、かつ、運転者220以外の様々な方向から到来する雑音の第1マイク202への入力を遮断しない。
[0023]
 《雑音抑圧回路の構成》
 図3は、本実施形態に係る雑音抑圧回路230の構成を示す図である。なお、第2マイク203からの信号を雑音信号205としたが、実際には、僅かの音声信号も含む混在信号である。
[0024]
 雑音抑圧回路230は、混在信号204に混在すると推定される推定雑音信号Y1を、混在信号X1(204)から減算する減算器301を有する。また、雑音信号X2(205)に混在すると推定される推定音声信号Y2を、雑音信号205から減算する減算器303を有する。また、推定雑音信号Y1を減算器303の出力信号である強調雑音信号E2から生成する推定雑音信号生成部である適応フィルタNF302を有する。また、推定音声信号Y2を減算器301の出力信号である強調音声信号E1(231)から生成する推定音声信号生成部である適応フィルタXF304を有する。適応フィルタXF304の具体例は国際公開第2005/024787号公報に記載されている。対象とする音声が遮音ブロック201を回り込んで第2マイク203に入力され、雑音信号205に音声信号が混在する場合でも、適応フィルタXF304は回り込んだ音声の音声信号を減算器301において混在信号204から誤って除去することを防ぐことができる。
[0025]
 かかる構成により、減算器301は、第1マイク202から伝達された混在信号X1(204)から推定雑音信号Y1を減算して、強調音声信号E1(231)を出力する。
[0026]
 ここで、推定雑音信号Y1は、強調雑音信号E2を強調音声信号E1(231)に基づき変化するパラメータを使って適応フィルタNF302によって処理することで生成される。強調雑音信号E2は、信号線により第2マイク203から伝達された雑音信号205から、減算器303で推定音声信号Y2を減算した信号である。
[0027]
 この推定音声信号Y2は、強調音声信号E1(231)を強調雑音信号E2に基づき変化するパラメータを使って適応フィルタXF304によって処理することで生成される。
[0028]
 なお、雑音抑圧回路230は、アナログ回路であっても、デジタル回路であっても、その混在回路であってもよい。雑音抑圧回路230がアナログ回路であれば、強調音声信号E1(231)はデジタル制御に使用される場合にはA/D変換器でデジタル信号に変換される。一方、雑音抑圧回路230がデジタル回路であれば、マイクからの信号は雑音抑圧回路230に入る前にA/D変換器でデジタル信号に変換される。また、アナログ回路とデジタル回路とが混在する場合には、例えば、減算器301や303をアナログ回路で構成し、適応フィルタNF302や適応フィルタXF304をデジタル回路により制御されるアナログ回路で構成することが考えられる。また、図3の雑音抑圧回路230は本実施形態に好適な回路例の1つであり、混在信号から推定雑音信号を減算して強調音声信号を出力する既存の回路が使用可能であり、本実施形態の2つのマイクと遮音ブロックの特徴ある構造により雑音抑圧が可能になる。例えば、図3の適応フィルタXF304は、拡散した音声をフィルタするために一定レベルを出力する回路への代替も可能である。また、減算器301および/または303は、推定雑音信号Y1や推定音声信号Y2を混在信号204や雑音信号205にそれぞれ積算する係数で表わすことで積算器に代替することも可能である。
[0029]
 《音声入力装置の配置》
 図4は、本実施形態に係る音声入力装置200の配置範囲を示す図である。図4は、車両の運転席を上方から観た図である。なお、以下、運転席の運転者220との関係で配置範囲を説明するが、他の座席の他の乗員についても同様である。
[0030]
 本実施形態の音声入力装置200が配置される範囲は、運転者220の真上から、最も運転者220の真上に遠い円状境界401内の、円形状の領域402である。なお、円状境界401は、運転者220の発声した音声が十分に届く限界位置である。
[0031]
 なお、図4では、円状境界401で示したが、車両の内部構造による変形もあり得る。また、運転者220の後方にも配置範囲を設けたが、運転者220の前方や斜め前が望ましい。また、運転者220の口の高さにより配置範囲も変化するため、例えば、配置を適切な位置に移動してもよい。
[0032]
 《遮音ブロック》
 以下、遮音ブロック201の材質と形状について、説明する。
[0033]
 (材質)
 遮音ブロックは、質量が大きく、密度が高い物質が望ましい。このような物質は、振動するのにより多くのエネルギーを必要とするため、音の貫通を防ぐことができる。また、遮音ブロックの内部は柔らかい材質が望ましい。柔らかい材質は音を吸収しやすいため、柔らかい材質を遮音ブロックの内面に使うことで不要な音の貫通を防ぐことができる。ただし、遮音ブロックの内部は共鳴を防ぐために気体ではないことが望ましい。また、第1マイク側の表面の素材と第2マイク側の表面の素材とは、構造が連続せずに分かれていた方がよい。構造が連続していると表面の素材を伝わって音が伝搬して遮音ブロックを貫通してしまうため、三層構造になっていて、両表面の素材間に柔らかい材質の素材が挟まれていることが望ましい。
[0034]
 (平面形状)
 図5Aは、本実施形態に係る遮音ブロック201の平面形状を示す図である。なお、平面形状とは、図5Aの最上部に示すように、遮音ブロック201を天井部材210へ写像した平面形状510である。なお、平面形状は図5Aに限定されない。例えば、図5Aには、四角形状、三角形状、円形状を示したが、五角形や六角形など他の多角形であってもよい。そして、第1マイク202と第2マイク203とは、遮音ブロック201を中心に、対称位置に置かれてよい。
[0035]
 平面形状511は矩形であり、乗員(話者)に近い側の辺に第1マイク202、乗員に遠い側の辺に第2マイク203が配置される。平面形状512は三角形であり、乗員(話者)に近い側の底辺に第1マイク202、乗員に遠い側の頂点に第2マイク203が配置される。平面形状513は三角形の底辺が窪んだ形であり、乗員(話者)に近い側の底辺の窪みに第1マイク202、乗員に遠い側の頂点に第2マイク203が配置される。平面形状514は三角形であり、乗員(話者)に近い側の頂点に第1マイク202、乗員に遠い側の底辺に第2マイク203が配置される。
[0036]
 平面形状515は円形であり、乗員(話者)に近い側の辺に第1マイク202、乗員に遠い側の辺に第2マイク203が配置される。なお、円形状であれば楕円や他の歪んだ円でもかまわない。平面形状516は円ひょうたん型であり、乗員(話者)に近い側の窪みに第1マイク202、乗員に遠い側の窪みに第2マイク203が配置される。
[0037]
 (断面形状)
 図5Bは、本実施形態に係る遮音ブロック201の鉛直断面形状を示す図である。なお、断面形状とは、図5Bの最上部に示すように、遮音ブロック201を天井部材210の下面と垂直に、かつ、第1マイク202と第2マイク203とを結ぶ平面で切った断面形状520である。なお、断面形状は図5Bに限定されない。例えば、図5Bには特徴的な形状を示したが、それらの中間の形状であってもよい。
[0038]
 断面形状521は矩形であり、乗員(話者)に近い側の辺に第1マイク202、乗員に遠い側の辺に第2マイク203が配置される。断面形状522は弓状であり、乗員(話者)に近い側に第1マイク202、乗員に遠い側に第2マイク203が配置される。断面形状523は、天井部材210側を斜辺以外の一方の辺とする直角三角形に類する形であって、第1マイク202は斜辺の側に配置され、第2マイク203は斜辺以外の他方の辺の側に配置される。乗員(話者)に近い側の長辺の先に第1マイク202、乗員に遠い側の短辺に第2マイク203が配置される。断面形状524は鈍角三角形であり、鈍角を挟む辺のうち長い方の辺が天井部材210側になるように取り付けられている。乗員(話者)
に近い側の長辺(鈍角頂点に対向する辺)が天井と接する場所の近傍に第1マイク202、乗員に遠い側の鈍角頂点近傍に第2マイク203が配置される。断面形状525は直角三角形に類する形であり、乗員(話者)に近い側の短辺に第1マイク202、乗員に遠い側の長辺の先に第2マイク203が配置される。
[0039]
 断面形状526は底辺が天井部材210側にある形であり、乗員(話者)に近い側の辺の先に第1マイク202、乗員に遠い側の辺の先に第2マイク203が配置される。断面形状527は底辺が天井部材210側にある台形であり、乗員(話者)に近い側の底辺の先に第1マイク202、乗員に遠い側の底辺の先に第2マイク203が配置される。断面形状528は鈍角三角形の短辺に窪みがある形であり、乗員(話者)に近い側の長辺の先に第1マイク202、乗員に遠い側の窪みに第2マイク203が配置される。
[0040]
 (立体形状:平面形状と断面形状との組み合わせ)
 図6は、本実施形態に係る遮音ブロックの平面形状と断面形状との組み合わせとその立体形状を示すための図である。図6は、横に図5Aの平面形状、縦に図5Bの断面形状を示した表形式であり、各枠内には主な特徴的立体形状を記載している。なお、立体形状は枠内の記載に限定されない。なお、図5Aの平面形状516については、立体形状の適切な呼称がないので空欄にしている。
[0041]
 本実施形態によれば、遮音ブロックが第2マイクに向かう乗員の声を遮音すると共に、遮音ブロックが車両内空間を分離しないので第1マイクおよび第2マイクへの雑音入力の差異はない。したがって、雑音抑圧部において、混在する雑音が低減された高品質な音声を得ることができる。
[0042]
 [第3実施形態]
 次に、本発明の第3実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、上記第2実施形態と比べると、遮音ブロックがリトラクタブルであって、使用しない場合は天井部材210内に収納できる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
[0043]
 本実施形態によれば、上記第2実施形態の効果に加えて、遮音ブロックを使用しない場合には遮音ブロックを収納することができるので、天井の美観を損なうことが少なくなる。
[0044]
 《音声入力装置の構成》
 図7は、本実施形態に係る音声入力装置700を説明する図である。
[0045]
 図7の左図は、遮音ブロック201が天井部材210から突出して、乗員の声を遮音し第2マイク203への到達を妨げるよう働いている状態である。音声入力装置700には、遮音ブロック201の、天井部材210からの出し入れを助けるリトラクト機構701が組み込まれている。図7の右図は、遮音ブロック201が天井部材210内に収納された状態を示しており、この状態では、乗員の声の第2マイク203への到達を妨げるよう働いていない。
[0046]
 なお、遮音ブロック201が天井部材210内に収納されているかどうかによって、雑音抑圧回路230の構成あるいは動作が変わってもよい。例えば、収納時には第1マイク202の入力のみを使用する構成としてもよい。
[0047]
 図7において、遮音ブロック201の天井部材210からの出し入れは、ユーザによる手動で行なわれる。例えば、リトラクト機構701は、右図のように遮音ブロック201を手で押し上げると、天井部材210内に収納されて係止され、左図のように遮音ブロック201を少し手で押し上げると係止が外れて、下方に突出するような上下動機構であってもよい。なお、リトラクト機構701の構造は、既知のいずれの構造を使用してもよく、限定されない。さらに、第1マイク202と第2マイク203とが、遮音ブロック201に固定された状態で同時に突出および収納されてもよい。
[0048]
 [第4実施形態]
 次に、本発明の第4実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、上記第3実施形態と比べると、遮音ブロックを車両内の環境に基づいて自動的に天井部材内から出したり収納したりできる構成を有する点で異なる。その他の構成および動作は、第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。例えば、遮音ブロックの出し入れの状態は、第3実施形態の図7を参照されたい。
[0049]
 本実施形態によれば、上記第3実施形態の効果に加えて、乗員による遮音ブロックのリトラクト操作の手間がなくなる。
[0050]
 なお、第3実施形態の乗員の手動のリトラクト処理を、本実施形態の自動のリトラクト処理に優先させる構成でもよい。
[0051]
 《遮音ブロックのリトラクト構成》
 図8は、本実施形態に係る遮音ブロック201のリトラクト構成800を示す図である。なお、リトラクト構成800は図8に限定されない。
[0052]
 リトラクト構成800は、遮音ブロック201を自動的に天井部材から出し入れするリトラクト機構801と、リトラクト機構801の駆動を制御するリトラクト駆動制御部810とを有する。なお、リトラクト機構801は、図7のリトラクト機構701とそれを駆動するモータなどの起動源とを含む構成であってよい。リトラクト機構801とリトラクト駆動制御部810とは、遮音ブロック201を出す時と収納する時とで逆のドライブ電圧802と803とを印加する電線で接続されている。リトラクト駆動制御部810は、遮音ブロック201の出し入れを行なう条件となる、センサからの入力信号群の入力を受けて、遮音ブロック201の出し入れを行なう条件を満たせば、ドライブ電圧802と803との間で電流が流れる。
[0053]
 (リトラクト駆動制御部)
 図9は、本実施形態に係る遮音ブロック201のリトラクト駆動制御部810の構成を示す図である。なお、リトラクト駆動制御部810は図9に限定されない。
[0054]
 リトラクト駆動制御部810は、センサ入力群の入力から遮音ブロック201を出すか収納するかを判定するリトラクト判定部910と、リトラクト判定部910の結果に従って、リトラクト機構801を駆動するドライブ回路920とを有する。
[0055]
 リトラクト判定部910は、遮音ブロック201を出すか収納するかの判定を制御するプロセッサ911と、遮音ブロック201を出すか収納するかの判定に使用するリトラクト判定テーブル912とを有する。リトラクト判定テーブル912は、センサ入力群の入力と遮音ブロック201を出すか収納するかの判定結果913とを対応付けて記憶する。
[0056]
 また、ドライブ回路920は、リトラクト判定部910からの判定結果913を受けて、リトラクト機構801へドライブ電圧802と803を印加する。なお、ドライブ回路920は、既知の種々の回路が適用可能であり、限定されない。
[0057]
 (リトラクト判定テーブル)
 図10は、本実施形態に係るリトラクト判定テーブル912の構成を示す図である。リトラクト判定テーブル912は、リトラクト駆動制御部810のリトラクト判定部910が、遮音ブロック201をリトラクトするか否かの判定のために使用される。
[0058]
 リトラクト判定テーブル912は、種々のセンサ入力群からのデータを条件にして、遮音ブロック201の出し入れの判定結果913を決定するテーブルである。種々のセンサ入力群による遮音ブロック201を出す条件としては、例えば、車速が閾値αを超えた場合1001や、エアコンディショナー(以下、エアコン)ノイズが閾値βを超えた場合1002や、ワイパーが動作した場合1003などがある。なお、図10の条件には限定されず、例えば、ウィンカーが動作している場合や、ハザードが動作している場合、エンジンあるいはモーター回転数が一定値を超える場合、オーディオ音量が一定値を超える場合、カーナビゲーションシステムなどの音声応答システムが動作している場合なども、遮音ブロック201を出す条件と考えられる。なお、条件はこれらに限定されない。基本的には、雑音が所定閾値より大きくなる場合に遮音ブロック201を出し、雑音が所定閾値以下の場合は遮音ブロック201を収納するように動作する。
[0059]
 なお、ここでは所定閾値を超えるかどうかで収納を判断するとしたが、閾値判定を多段階とし、遮音ブロック201の出し方も多段階としてもよい。例えば、車速が低速・中速・高速の場合に、それぞれ遮音ブロック201の出し方を0・中程度・全体、としてもよい。
[0060]
 《リトラクト処理の手順》
 図11は、本実施形態に係る遮音ブロック201のリトラクト処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図9のプロセッサ911が、リトラクト判定テーブル912を用いずに、種々のセンサ入力群からのデータを条件にして、遮音ブロック201の出し入れの判定結果913を決定する手順である。なお、図11は、遮音ブロック201の回転の条件の一部を示したもので、これに限定されない。
[0061]
 プロセッサ911は、ステップS1101において、車速が閾値αを超えたか否かを判定する。車速が閾値αを超えていれば、プロセッサ911は、ステップS1109において、遮音ブロック201を天井部材から押し出す。
[0062]
 車速が閾値α以下であれば、プロセッサ911は、ステップS1103において、エアコンノイズが閾値βを超えたか否かを判定する。エアコンノイズが閾値βを超えていれば、プロセッサ911は、ステップS1109において、遮音ブロック201を天井部材から押し出す。
[0063]
 エアコンノイズが閾値β以下であれば、プロセッサ911は、ステップS1105において、ワイパーが動作しているか否かを判定する。ワイパーが動作していれば、プロセッサ911は、ステップS1109において、遮音ブロック201を天井部材から押し出す。
[0064]
 以下、他の遮音ブロック201を天井部材から押し出す条件を判定し、全ての条件を満たさない場合、あるいは遮音ブロック201を天井部材に収納すべき条件を満たせば、プロセッサ911は、ステップS1107において、遮音ブロック201を天井部材210内に収納する。
[0065]
 本実施形態によれば、上記第3実施形態の効果に加えて、乗員による遮音ブロックのリトラクト操作の手間がなくなる。
[0066]
 [第5実施形態]
 次に、本発明の第5実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、上記第1実施形態乃至第4実施形態と比べると、遮音ブロックが回転可能であって、第1マイク202を、音声を入力すべき乗員の方向に向けることができる点で異なる。その他の構成および動作は、第1実施形態乃至第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
[0067]
 本実施形態によれば、第1マイク202を、声を入力すべき乗員に向けることができるので、特定の座席の乗員に限定されず、所望の座席の乗員から、混在する雑音が低減された高品質な音声を得ることができる。
[0068]
 なお、本実施形態においては、遮音ブロックの側面に第1マイク202と第2マイク203が配置されているため、遮音ブロック201が回転することに伴い、第1マイク202と第2マイク203も回転する。または、遮音ブロック、第1マイク202、第2マイク203が同じ回転板に設置されていてもよい。さらに、遮音ブロック201自体は回転せずに、遮音ブロック201の周囲に配置された第1マイク202と第2マイク203のみが回転してもよい。
[0069]
 《音声入力装置》
 図12Aは、本実施形態に係る音声入力装置1200を説明する図である。
[0070]
 図12Aの上図は、運転席と助手席とに運転者1201および乗員1202が乗っている。音声入力装置1200は、運転者1201の発声した音声を入力すべく、遮音ブロック201、第1マイク202、第2マイク203を回転させ、運転者1201の発声した音声が第1マイク202に入力されて第2マイク203には入力されないように、第1マイクを運転者1201の方向に向ける。
[0071]
 図12Aの下図は、運転席と助手席との運転者1201および乗員1202が乗っている。音声入力装置1200は、乗員1202の発声した音声を入力すべく、遮音ブロック201、第1マイク202、第2マイク203を回転させ、乗員1202の発声した音声が第1マイク202に入力されて第2マイク203には入力されないように、第1マイクを乗員1202の方向に向ける。
[0072]
 図12Aにおいて、遮音ブロック201は、回転軸1210を中心に回転する。なお、回転は、運転者1201あるいは乗員1202が手動で行なう。
[0073]
 なお、本実施の形態では遮音ブロック201が回転することで第1マイク202と第2マイク203の方向を変えるとしたが、あらかじめ複数のマイクを配置して選択的に切り替えて用いてもよい。例えば図12Bの例のように、方向に応じて第1マイク202aと第2マイク203aの組合せを使用するか、第1マイク202bと第2マイク203bの組合せを使用するか、を切り替えてもよい。マイクの組み合わせの切り替えは、スイッチを配置して手動で行ってもよい。または、音声の発声した方向を検知し、発声された方向に第1マイクが向くようにマイクの組み合わせを切り替える切替制御部を、音声入力装置1200が有してもよい。このような構成とすることで、回転動作をせずに同様の効果を得ることが可能である。
[0074]
 [第6実施形態]
 次に、本発明の第6実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、上記第5実施形態と比べると、遮音ブロックが車両内の環境に基づいて自動的に音声を入力すべき乗員の方向に第1マイクを向けるように回転する点で異なる。また、遮音ブロック自体は回転せずに、周囲に配置されたマイクのみが回転する構成とする場合も同様である。その他の構成および動作は、第5実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。なお、遮音ブロックが音声を入力すべき乗員の方向に回転する様子については、第5実施形態の図12を参照されたい。
[0075]
 本実施形態によれば、上記第5実施形態の効果に加えて、乗員による遮音ブロックの回転操作の手間がなくなる。
[0076]
 なお、第5実施形態の乗員の手動の回転処理を、本実施形態の自動の回転処理に優先させる構成でもよい。
[0077]
 《遮音ブロックの回転構成》
 図13は、本実施形態に係る遮音ブロック201の回転構成1300を示す図である。なお、遮音ブロック201の回転構成1300は、図13に限定されない。
[0078]
 遮音ブロック201の回転構成1300は、遮音ブロック201の回転軸1210を回転させる回転機構1301と、回転機構1301の駆動を制御する回転駆動制御部1310とを有する。なお、回転機構1301は、遮音ブロック201の回転軸1210を回転させるモータなどの起動源を含む構成であってよい。回転機構1301と回転駆動制御部1310とは、遮音ブロック201を回転する方向で逆のドライブ電圧1302と1303とを印加する電線で接続されている。回転駆動制御部1310は、遮音ブロック201の回転の条件となる、センサからの入力信号群の入力を受けて、遮音ブロック201の回転を行なう条件を満たせば、ドライブ電圧1302と1303との間で電流が流れる。 (回転駆動制御部)
 図14は、本実施形態に係る遮音ブロック201の回転駆動制御部1310の構成を示す図である。なお、回転駆動制御部1310は図14に限定されない。
[0079]
 回転駆動制御部1310は、センサ入力群の入力から遮音ブロック201を回転するか否かおよび回転方向を判定する回転判定部1410と、回転判定部1410の結果に従って、回転機構1301を駆動するドライブ回路1420とを有する。
[0080]
 回転判定部1410は、遮音ブロック201を回転するか否かおよび回転方向の判定を制御するプロセッサ1411と、遮音ブロック201を回転するか否かおよび回転方向の判定に使用する回転判定テーブル1412とを有する。回転判定テーブル1412は、センサ入力群の入力と遮音ブロック201を回転するか否かおよび回転方向の判定結果1413とを対応付けて記憶する。
[0081]
 また、ドライブ回路1420は、回転判定部1410からの判定結果1413を受けて、回転機構1301へドライブ電圧1302と1303を印加する。なお、ドライブ回路1420は、既知の種々の回路が適用可能であり、限定されない。
[0082]
 (回転判定テーブル)
 図15は、本実施形態に係る回転判定テーブル1412の構成を示す図である。回転判定テーブル1412、回転駆動制御部1310の回転判定部1410が、遮音ブロック201をどの方向にどれだけ回転するかの判定のために使用される。
[0083]
 回転判定テーブル1412は、種々のセンサ入力群からのデータを条件にして、遮音ブロック201を回転するか否かおよび回転方向の判定結果1413を決定するテーブルである。種々のセンサ入力群による遮音ブロック201を回転する条件としては、例えば、第1マイク202および第2マイク203から入力された音声入力の方向1501や、座席の下のシート重量センサによる乗員の乗車位置1502や、その他の運転席からの手動による指示などがある。なお、図15の条件には限定されない。基本的には、音声を入力したい乗員の乗車位置に向かって、遮音ブロック201が音声を遮音するように遮音ブロック201と第2マイク203とを回転し、音声をできるだけ大きく入力するよう乗員の方向に第1マイク202を回転する。実際には、乗員と第1マイク202、遮音ブロック201、第2マイク203が、乗員から一直線に並ぶように回転して配置する。また、第1マイク202と第2マイク203に入力する音声レベルの差から音声の方向を推定し、音声を発声している乗員の方向に第1マイク202を向けるように遮音ブロック201を回転させてもよい。2つのマイクに入力する音声レベルの差から音声の方向を推定する技術については、公知の技術であるから説明を省略する。さらに、第1マイク202と第2マイク203に入力する音声信号の位相差から音声の方向を推定し、音声を発声している乗員の方向に第1マイク202を向けるように遮音ブロック201を回転させることもできる。2つのマイクに入力する音声信号の位相差から音声の方向を推定する技術はDOA推定として知られている公知の技術であるからここでは詳しい説明を省略する。
[0084]
 《回転処理の手順》
 図16は、本実施形態に係る遮音ブロック201の回転処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図14のプロセッサ1411が、回転判定テーブル1412を用いずに、種々のセンサ入力群からのデータを条件にして、遮音ブロック201の回転の判定結果1413を決定する手順である。なお、図16は、遮音ブロック201の回転の条件の一部を示したもので、これに限定されない。
[0085]
 プロセッサ1411は、ステップS1611において、マイク入力に基づいて音声入力方向が変化したか否かを判定する。音声入力方向が変化したと判定した場合、プロセッサ1411は、ステップS1613において、音声入力方向に第1マイク202が向き、かつ、第2マイク203への音声入力が遮音ブロック201で遮音されるように、遮音ブロック201(あるいは、マイク)を回転させる。
[0086]
 音声入力方向が変化してないと判定した場合、プロセッサ1411は、ステップS1621において、シート重量センサに変化があったか否かを判定する。すなわち、座席に乗員が座ったり立ったりした場合に、シート重量センサが変化を検知する。シート重量センサに変化があった場合、プロセッサ1411は、ステップS1623において、シート重量センサからの情報に基づいて、本実施形態の音声入力装置を向ける方向を確認する。なお、かかる確認において、単にシート重量センサの変化のみでなく、あらかじめ運転席の後部座席に座った乗員の発声した音声を優先的に入力したり、あるいは、あらかじめユーザが設定したアルゴリズムに従って入力する音声を選択したりしてもよい。
[0087]
 シート重量センサに変化がない場合、プロセッサ1411は、ステップS1631において、手動による音声入力対象の乗員が座る座席を手動で指示したか否かを判定する。音声入力対象の乗員が座る座席が指示されたならば、プロセッサ1411は、ステップS1633において、指示された座席に向けて遮音ブロック201を回転する。
[0088]
 本実施形態によれば、上記第5実施形態の効果に加えて、乗員による遮音ブロックの回転操作の手間がなくなる。
[0089]
 [第7実施形態]
 次に、本発明の第7実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、上記第2実施形態乃至第6実施形態と比べると、遮音ブロックと第1マイクと第2マイクとからなる音声入力セットを複数備え、車両内の複数位置に配置されていて、音声を入力したい乗員の座席に近い音声入力セットを選択できる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第6実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
[0090]
 本実施形態によれば、運転席や助手席に座った乗員に限定されず、車両内のいずれかの座席に座った乗員の声を捉えて、高品質の音声信号を得ることができる。
[0091]
 《音声入力装置の構成》
 図17は、本実施形態に係る音声入力装置を説明する図である。図17においては、遮音ブロックと、第1マイクと、第2マイクとを含む音声入力セット(上記実施形態では、音声入力装置に相当)を車両内に複数配置した。図17においては、運転席・助手席である前方座席用に1つの音声入力セット1701を設け、後方座席用に1つの音声入力セット1702を設けた例を示している。しかしながら、各座席に1つずつの音声入力セットを設けてもよい。
[0092]
 音声入力セット1701は、遮音ブロック1711と、第1マイク1712と、第2マイク1713とを含む。また、音声入力セット1702は、遮音ブロック1721と、第1マイク1722と、第2マイク1723とを含む。
[0093]
 本実施形態においては、複数の音声入力セットから、入力したい乗員の座席に対応して配置された音声入力セットを選択指示したり、センサ入力群からの入力に基づいて自動的に選択したりする。図17の左図においては、音声入力セット1701と音声入力セット1702の内、前方座席用の音声入力セット1701が選択され、かつ、運転者1710の発声する音声を入力する方向に向いている。一方、図17の右図においては、音声入力セット1701と音声入力セット1702の内、後方座席用の音声入力セット1702が選択され、かつ、運転席後方の乗員1720の発声する音声を入力する方向に向いている。
[0094]
 (音声入力セット選択部)
 図18は、本実施形態に係る音声入力セット選択部1800の構成を示す図である。なお、音声入力セット選択部1800の構成は、図18に限定されない。
[0095]
 音声入力セット選択部1800は、選択制御部1810と、選択部1820と、手動選択部1830と、を備える。
[0096]
 選択制御部1810は、音声入力セット選択テーブル1812を有し、プロセッサ1811が、センサ入力群の入力に基づいて、音声入力セットの選択信号1813を出力する。選択部1820は、第1マイクからの入力を選択するセレクタ1821と、第2マイクからの入力を選択するセレクタ1822と、遮音ブロックの制御信号を選択するセレクタ1823とを備え、選択信号に対応して複数の音声入力セットからの入力を選択する。手動選択部1830は、手動による選択のための選択信号1813を生成して、選択部1820に出力する。
[0097]
 (音声入力セット選択テーブル)
 図19は、本実施形態に係る音声入力セット選択テーブル1812の構成を示す図である。音声入力セット選択テーブル1812は、音声入力セット選択部1800の選択制御部1810が、選択部1820への選択信号を生成するために使用される。
[0098]
 音声入力セット選択テーブル1812は、音声入力セットの選択条件となる、音声分析結果(音声がどこから発せられたかを示す結果)1901や、シート重量センサの検知結果1902や、手動選択指示1903や、その他の条件1904に対応して、音声入力セットの選択信号1813を記憶する。
[0099]
 《音声入力セットの選択処理》
 図20は、本実施形態に係る音声入力セットの選択処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図18のプロセッサ1811が、音声入力セット選択テーブル1812を用いずに、種々のセンサ入力群からのデータを条件にして、音声入力セットの選択信号1813を出力する手順である。なお、図20は、音声入力セットの選択条件の一部を示したもので、これに限定されない。
[0100]
 プロセッサ1811は、ステップS2001において、手動による音声入力セットの変更指示があったか否かを判定する。音声入力セットの変更指示があれば、プロセッサ1811は、ステップS2007において、音声入力セットの選択内容を分析して、ステップS2009において、所望の音声入力セットの選択処理を行なう。
[0101]
 音声入力セットの変更指示がなければ、プロセッサ1811は、ステップS2003において、シート重量センサからの入力に変化があったか否かを判定する。シート重量センサからの入力に変化があった場合、プロセッサ1811は、ステップS2007において、音声入力セットの選択内容を分析して、ステップS2009において、所望の音声入力セットの選択処理を行なう。
[0102]
 シート重量センサからの入力に変化がなかった場合、プロセッサ1811は、ステップS2005において、現状の音声入力セットの選択を維持する。
[0103]
 本実施形態によれば、運転席や助手席に座った乗員に限定されず、車両内のいずれかの座席に座った乗員の声を捉えて、高品質の音声信号を得ることができる。
[0104]
 [第8実施形態]
 次に、本発明の第8実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、上記第2実施形態乃至第7実施形態と比べると、遮音ブロックと第1マイクと第2マイクとが一体となった構成である点で異なる。その他の構成及それぞれの動作は、2実施形態乃至第7実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
[0105]
 本実施形態によれば、遮音ブロックと第1マイクと第2マイクとをそれぞれ用意する必要も、それぞれ配置する必要もなく、ユーザが簡単に設置することで、混在する雑音が低減された高品質な音声を得ることができる。また、車両内の配線とコネクタ接続により簡単な設置ができる。
[0106]
 《音声入力装置》
 図21は、本実施形態に係る音声入力装置2100の構成を示す図である。なお、一体化の構造は図21に限定されない。
[0107]
 音声入力装置2100は、遮音ブロック2101と、遮音ブロック2101と一体化した第1マイク2102と第2マイク2103を含む。そして、第1マイク2102と第2マイク2103とからの信号は、遮音ブロック2101内を配線されて、コネクタ2106に接続された配線2104と2105とによって、取り出されるように構成される。
[0108]
 [第9実施形態]
 次に、本発明の第9実施形態に係る音声入力装置について説明する。本実施形態に係る音声入力装置は、上記第2実施形態乃至第8実施形態と比べると、雑音抑圧回路が遮音ブロックと一体になっていて、雑音抑圧された音声信号を出力する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態乃至第8実施形態と同様であるため、同じ構成および動作についてはその詳しい説明を省略する。
[0109]
 本実施形態によれば、車載の装置が本実施形態の雑音抑圧回路を有さなくとも、混在する雑音が低減された高品質な音声を得ることができる。
[0110]
 《音声入力装置》
 図22は、本実施形態に係る音声入力装置2200の構成を示す図である。なお、音声抑圧回路内蔵の構造は図22に限定されない。
[0111]
 音声入力装置2200は、遮音ブロック2201と、遮音ブロック2201と一体化した第1マイク2202と第2マイク2203を含む。そして、第1マイク2202と第2マイク2203とからの信号は、遮音ブロック2201に内蔵された雑音抑圧回路2210に配線2204および配線2205によって導かれる。そして、雑音抑圧回路2210において、第1マイク2202からの混在信号と第2マイク2203からの雑音信号とに基づいて雑音を抑圧し、強調音声信号を生成して配線2211および配線2222からコネクタ2206を介して出力する。なお、配線2223は電力供給用である。
[0112]
 [他の実施形態]
 以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
[0113]
 また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する音声処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータに実行させて実現するために、コンピュータにインストールされる音声処理プログラム、あるいはその音声処理プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
[0114]
 この出願は、2013年2月12日に出願された日本国特許出願 特願2013-025000号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

請求の範囲

[請求項1]
 車両内の天井部材に取り付けられる遮音ブロックと、
 前記車両の乗員に近い側の前記遮音ブロックの側面またはその近傍の前記天井部材に取り付けられて、前記乗員の声と前記車両内の雑音とが混在した混在音を入力し、雑音抑圧手段に対して第1信号を出力する第1マイクと、
 前記乗員から遠い側の遮音ブロックの側面またはその近傍の前記天井部材に取り付けられて、前記車両内の雑音を入力して前記雑音抑圧手段に対して第2信号を出力する第2マイクと、
 を備える音声入力装置。
[請求項2]
 前記遮音ブロックは、前記遮音ブロックが前記乗員の声を遮音しながら前記車両の内部における雑音を分離しない、前記天井部材の所定の範囲に取り付けられる請求項1に記載の音声入力装置。
[請求項3]
 前記遮音ブロックの前記天井部材を覆う面の形状は三角形であり、前記第1マイクが底辺の側に、前記第2マイクが頂点の側に配置される請求項1または2に記載の音声入力装置。
[請求項4]
 前記遮音ブロックの鉛直断面形状は、前記天井部材側を斜辺以外の一方の辺とする直角三角形であって、前記第1マイクは前記斜辺の側に配置され、前記第2マイクは前記斜辺以外の他方の辺の側に配置される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声入力装置。
[請求項5]
 前記遮音ブロックを前記天井部材の上方にリトラクタブルとする第1機構をさらに備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の音声入力装置。
[請求項6]
 前記第1機構を第1制御信号に基づいて動作させる第1駆動手段をさらに備える請求項5に記載の音声入力装置。
[請求項7]
 前記第1駆動手段は、車速、エンジンあるいはモーターの回転数、エアコンディショナーのノイズ、ワイパーの動作、ウィンカーの動作、オーディオの動作、ナビゲーションシステムの動作、または、ハザードの動作を含む情報に基づいて生成された前記第1制御信号に基づいて、前記第1機構を動作させる請求項6に記載の音声入力装置。
[請求項8]
 前記遮音ブロックを前記天井部材の下面と直角をなす軸の周りで回転可能な第2機構をさらに備える請求項1乃至7のいずれか1項に記載の音声入力装置。
[請求項9]
 前記第2機構を第2制御信号に基づいて動作させる第2駆動手段をさらに備える請求項8に記載の音声入力装置。
[請求項10]
 前記第2駆動手段は、音声、音声入力方向、シート重量センサ、または、ユーザからの指示を含む情報に基づいて生成された前記第2制御信号に基づいて、前記第2機構を動作させる請求項9に記載の音声入力装置。
[請求項11]
 前記遮音ブロックの周囲または側面に複数の第1マイクを配置し、前記複数の第1マイクから、前記第2マイクに対応する第1マイクを切り替える切替手段をさらに備えた請求項1乃至10のいずれか1項に記載の音声入力装置。
[請求項12]
 前記遮音ブロックと前記第1マイクと前記第2マイクとを有する音声入力セットを複数備え、前記音声入力セットが各座席に少なくとも1つ設けられ、
 複数の前記音声入力セットのいずれかを選択する選択手段をさらに備える請求項1乃至11のいずれか1項に記載の音声入力装置。
[請求項13]
 前記選択手段は、音声分析結果、シート重量センサの検知結果、または、ユーザからの指示を含む情報に基づいて生成された第3制御信号に基づいて、複数の前記音声入力セットのいずれかを選択する請求項12に記載の音声入力装置。
[請求項14]
 車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員に近い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第1マイクが、前記車両の乗員の声と前記車両内の雑音とが混在した混在音を入力して、雑音抑圧手段に第1信号を出力するステップと、
 前記車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員から遠い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第2マイクが、前記車両内の雑音を入力して前記雑音抑圧手段に第2信号を出力するステップと、
 前記雑音抑圧手段が、前記第1信号と前記第2信号とに基づいて雑音を抑圧し、強調音声信号を出力するステップと、
 を含む音声処理方法。
[請求項15]
 車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員に近い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第1マイクが、前記車両の乗員の声と前記車両内の雑音とが混在した混在音を入力して、雑音抑圧手段に第1信号を出力するステップと、
 前記車両内の天井部材に取り付けられた遮音ブロックの、前記車両の乗員から遠い側面またはその近傍の前記天井部材に設けられた第2マイクが、前記車両内の雑音を入力して前記雑音抑圧手段に第2信号を出力するステップと、
 前記雑音抑圧手段が、前記第1信号と前記第2信号とに基づいて雑音を抑圧し、強調音声信号を出力するステップと、
 をコンピュータに実行させる音声処理プログラム。
[請求項16]
 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の音声入力装置を備えた天井部材。
[請求項17]
 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の音声入力装置を備えた車両。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5A]

[ 図 5B]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12A]

[ 図 12B]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]