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1. WO2020184709 - MAIN COURANTE ET PROCÉDÉ DE FIXATION DE MAIN COURANTE

Document

明 細 書

発明の名称 手摺及び手摺の取付方法

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023  

発明の効果

0024  

図面の簡単な説明

0025  

発明を実施するための形態

0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049  

産業上の利用可能性

0050  

符号の説明

0051  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11  

明 細 書

発明の名称 : 手摺及び手摺の取付方法

技術分野

[0001]
 本発明は、便所、浴室、玄関等の壁面や床面に設置される手摺及び手摺の取付方法に関するものである。

背景技術

[0002]
 従来より、便所や浴室等に設けられる手摺として、手摺杆をブラケットで壁面や床面(以下、「取付面」という。)に設置するものが広く知られている。例えば、特許文献1に記載の手摺では、手摺バー(手摺杆)の端部の周壁には、固定ネジが挿入される貫通孔と肉厚方向に貫通する孔状の係合凹部とが設けられ、ブッシュ(ブラケット)の本体部(ブッシュ部)には、固定ネジが螺合するネジ孔と係合凹部に嵌入する係合突起とが設けられている(特に図2参照)。
[0003]
 特許文献1に記載の手摺によれば、ブッシュの本体部を手摺バーの端部に挿入し、係合機構として係合突起が係合凹部に嵌入することにより、手摺バーとブッシュを固定ネジで固定する前に仮組を行うことができるようになっている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2009-180047号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 上記した特許文献1に記載の手摺にあっては、貫通孔とネジ孔の他に、係合機構として係合凹部と係合突起を設けるため、係合機構の分だけブッシュの本体部及び手摺バーの端部が長くなってしまう。
 また、特許文献1に記載の手摺は、係合突起が嵌入するための係合凹部を正確な位置に穿設する必要があるため、作業に手間がかかる上に、手摺バーの端部に貫通孔と係合凹部の2つの孔が形成されるため、見栄えが悪くなってしまう。さらに、係合突起として、凸状部を有する板バネ部材をブッシュの外周面に着脱可能に取り付けるため、コストが上昇するといった問題があった。
[0006]
 また、特許文献1に記載の手摺における係合機構は、ネジ孔に対する固定ネジのねじ込みに伴って係合凹部に対する係合突起の嵌入深さが増大するようになっており、固定ネジのねじ込みがない仮組の状態では、手摺バーの引き抜き方向の移動を規制する力が弱い。
[0007]
 そこで、本発明の目的は、手摺杆とブラケットとの仮組を容易に行うことができると共に、適切な仮組の状態をしっかりと保持することができ、且つ作業性の向上を図ることができる手摺及びその取付方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008]
 上記の目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、金属管を被覆材で被覆した手摺杆と、前記手摺杆に対してねじで固定されると共に取付面に固定手段により取り付けられるブラケットとを備えた手摺であって、前記取付面に固定される前記ブラケットのベース部には、前記手摺杆の端部が嵌合する凹部が設けられており、前記凹部には、前記金属管に挿嵌されるブッシュ部が底面から突設されており、前記ブッシュ部の外周面には、突出方向に沿って延びるリブが、周方向に所定の間隔を空けて複数設けられ、前記ブラケットは、少なくとも前記ブッシュ部が前記金属管よりも軟質な合成樹脂によって形成され、且つ前記ブッシュ部における各前記リブの頂点を通る仮想外周円が前記金属管の内周と同じかより大きく製作されたこと、を特徴とする。
[0009]
 第1の特徴によれば、ブラケットのブッシュ部を金属管内に挿入する際、ブッシュ部は、リブの頂部を削られながら金属管内に挿入するため、金属管内に挿入したブッシュ部のリブと金属管内周面との摩擦力により、仮組されたブラケットがぐらつくことなく、仮組の状態をしっかりと保持することができる。また、従来のような係合機構を設ける必要がないため、簡素な構成で仮組を実現することができ、外観を損なうこともない。
[0010]
 本発明の第2の特徴は、前記手摺杆の端部の断面形状と前記凹部の断面形状は非真円状に形成されていること、を特徴とする。
[0011]
 第2の特徴によれば、手摺杆の端部がブラケットの凹部に嵌合することにより、ブラケットにおける手摺杆の位置決めがなされ、手摺杆に設けられた貫通孔とブラケットに設けられたねじ螺合孔の位置を容易に合致させることができる。また、手摺杆の端部と凹部が嵌合することにより手摺杆の周方向の移動が規制されるため、貫通孔とねじ螺合孔の位置が周方向にずれることもない。
[0012]
 本発明の第3の特徴は、前記凹部の底面には、前記ブッシュ部の周囲に溝部が設けられており、前記リブは、前記溝部内から前記ブッシュ部の外周面を突出方向に沿って延びることを特徴とする、を特徴とする。
[0013]
 第3の特徴によれば、ブッシュ部を金属管内に挿入する際にリブの削り屑が発生するが、このリブの削り屑を溝部に収容することができる。これにより、リブの削り屑が手摺杆の端部の端面と凹部の底面との間に挟まってしまい、取付面に手摺を取り付けた際に手摺杆がガタつく、或いは、手摺杆の貫通孔とブラケットのねじ螺合孔の位置がずれてねじで固定できないといったトラブルを防止することができる。
[0014]
 本発明の第4の特徴は、前記ベース部の外周部には、前記取付面に前記ベース部の固定位置を印付けする際に指標となる指標部が設けられていること、を特徴とする。
[0015]
 第4の特徴によれば、指標部の位置に目印を付け、この目印にベース部の指標部を合わせてブラケットを取付面に取り付けることで、ブラケットを適切な位置に取り付けることができる。
[0016]
 本発明の第5の特徴は、前記指標部は、前記ベース部の外周部において、前記ブッシュ部の中心を通る2本の仮想線上に2箇所ずつ設けられていること、を特徴とする。
[0017]
 第5の特徴によれば、指標部の位置にある取付面に4箇所の目印を付け、対向する2箇所の目印を結ぶ2本の線を引く。そして、この2本の線の交点がブラケットを固定する固定手段の挿通孔の穿孔位置となるため、容易に挿通孔の位置を特定できると共に適切な位置に挿通孔を穿孔することができる。
[0018]
 本発明の第6の特徴は、第1乃至第3の特徴を有する手摺の取付方法であって、前記ブラケットのブッシュ部を前記手摺杆の金属管内に挿入し、当該手摺杆とブラケットとをねじで固定せずに組み合わせた手摺仮組体を組み立てる仮組工程と、前記手摺仮組体のブラケットのベース部を取付面の所望の位置に当接させ、取付面に当該ベース部の固定位置の目印を付け、当該手摺仮組体を取付面から離す印付け工程と、前記印付け工程で印付けした前記目印を基準に、前記固定手段に用いる挿通孔を取付面に穿設する穿孔工程と、前記印付け工程で用いた前記手摺仮組体を手摺杆とブラケットとに分解する分解工程と、前記分解工程で分解したブラケットのベース部を前記目印に合わせ、前記固定手段により当該ブラケットを取付面に固定するブラケット固定工程と、前記ブラケット固定工程で取付面に固定したブラケットのブッシュ部に対し、前記分解工程で分解した前記手摺杆の金属管を挿入し、当該手摺杆とブラケットとをねじで固定する手摺杆固定工程と、を有することを特徴とする。
[0019]
 第6の特徴によれば、手摺杆とブラケットとを仮組した状態でブラケットの固定位置に目印を付けることにより、実際に手摺を取付面に取り付ける適切な位置に目印を付けることができる。
[0020]
 本発明の第7の特徴は、上記手摺の取付方法において、前記ベース部の外周部には、前記印付け工程において取付面に固定位置の目印を付ける際の指標とする指標部が設けられており、前記印付け工程において、取付面における前記指標部に対応する位置に目印を付け、前記ブラケット固定工程において、前記ブラケットの指標部を前記目印に合わせること、を特徴とする。
[0021]
 第7の特徴によれば、取付面における指標部に対応する位置に目印を付け、この目印にブラケットの指標部を合わせることにより、ブラケットを適切な位置に取り付けることができる。
[0022]
 本発明の第8の特徴は、上記手摺の取付方法において、前記指標部は、前記ベース部の外周部において、前記ブッシュ部の中心を通る2本の仮想線上に2箇所ずつ設けられており、前記印付け工程において、取付面における各前記指標部に対応する位置に目印を付け、前記穿孔工程において、前記印付け工程で印付けした前記目印を結ぶ2本の線を引き、当該2本の線の交点を穿孔位置とし、前記ブラケット固定工程において、前記ブラケットの指標部を4箇所の前記目印に合わせること、を特徴とする。
[0023]
 第8の特徴によれば、容易に挿通孔の位置を特定できると共に適切な位置に挿通孔を穿孔することができる。

発明の効果

[0024]
 本発明によれば、手摺杆とブラケットとの仮組を容易に行うことができると共に、適切な仮組の状態をしっかりと保持することができ、且つ作業性の向上を図ることができる手摺及びその取付方法を提供することにある。

図面の簡単な説明

[0025]
[図1] 本発明に係る手摺の実施形態の一例であって、手摺の取付状態を示す一部断面平面図である。
[図2] 本実施形態における手摺杆の正面図である。
[図3] 本実施形態におけるブラケットの斜視図である。
[図4] 本実施形態におけるブラケットの平面図である。
[図5] 図1の一部拡大断面図である。
[図6] 本実施形態における組立工程を示す工程斜視図である。
[図7] 本実施形態における印付け工程においてベース部を壁面に密着させた状態を示す工程斜視図である。
[図8] 本実施形態における印付け工程において壁面に目印を罫書きする状態を示す工程斜視図である。
[図9] 本実施形態における穿孔工程を示す工程斜視図である。
[図10] 本実施形態における手摺杆固定工程を示す工程斜視図である。
[図11] 本発明に係る手摺の変形例における手摺杆とブラケットを示す斜視図である。

発明を実施するための形態

[0026]
 以下、本発明に係る手摺を実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。
 図1に示すように、本実施形態の手摺1は、壁面Wに取り付けられるものであり、手摺杆10と該手摺杆10を支持固定するブラケット30とを備えている。本実施形態の手摺杆10は、図1及び図5に示すように、持ち手部分となる直棒状の本体部13と、本体部13の両端から壁面Wに向けて直角に湾曲した湾曲部14と、湾曲部14の先端から壁面Wに向けて円筒状に延びた端部15とを備えており、端部15はブラケット30に固定されている。
[0027]
 図2に示すように、手摺杆10は、ステンレス、アルミ、鉄等で成形された金属管11の表面を合成樹脂製の被覆体12で被覆したものである。なお、被覆体12は単層であってもよいし、複数層であってもよい。本実施形態の手摺杆10は、金属管11の断面が真円形であり、被覆体12の断面が楕円形となっている。
[0028]
 手摺杆10の端部15には、厚み方向に貫通する貫通孔16が設けられている。本実施形態では、貫通孔16は、楕円形の手摺杆10の短軸方向に対向して2つ設けられている。貫通孔16は、座繰り加工により形成された段付き孔である。
[0029]
 図3に示すように、ブラケット30は、壁面Wに固定されるベース部31と、手摺杆10の端部15が嵌合する凹部32と、金属管11が挿嵌するブッシュ部33とを備えている。本実施形態では、ブラケット30は、ABS樹脂やPOM樹脂等の合成樹脂により一体成形されたものであるが、少なくともブッシュ部33が金属管11よりも軟質な合成樹脂によって形成されていればよい。また、ベース部31と凹部32については、ブッシュ部33と異なる合成樹脂によって成形されているものでもよいし、金属で成形されているものでもよい。
[0030]
 図4に示すように、ベース部31は、平面視で楕円状となっている。ベース部31の外周部には、壁面Wにベース部31の固定位置を印付けする際に指標となる凹状の指標部34が設けられている。
 指標部34は、ベース部31の外周部において、ブッシュ部33の中心Cを通る2本の仮想線V1,V2上に2箇所ずつ設けられている。本実施形態では、楕円形のベース部31の長軸線と仮想線V1、短軸線と仮想線V2が一致し、指標部34はベース部31の長軸線上(仮想線V1)上に2箇所と、短軸線状(仮想線V2)上に2箇所設けられている。
[0031]
 ベース部31の表面には、手摺杆10の端部15が嵌合する凹部32が設けられている。図4に示すように、凹部32の断面形状(平面視形状)は、手摺杆10の端部15の断面形状と同じ楕円形となっている。凹部32は、その内部に手摺杆10の端部15が嵌入できるように、内部が端部15の外形より僅かに大きくなっている。
[0032]
 凹部32の底面35には、その中央部に円筒状のブッシュ部33が突設されている。ブッシュ部33は、凹部32の底面35から突出する円柱部36と、該円柱部36から先端にかけて縮径する円錐台形部37とを備えている。この円錐台形部37を金属管11の湾曲部14まで挿入することができるため、ブッシュ部33の円柱部36及び手摺杆10の端部15を短くすることができる。また、ブッシュ部33は、その先端からベース部31の裏面に至るまで、軸心と同軸上にボルトなどの固定手段38が挿入される挿通孔39が設けられている。
[0033]
 ブッシュ部33には、軸心に対して対称な位置に2個のねじ螺合孔40が設けられている。ねじ螺合孔40は、ブラケット10と手摺杆30を固定するねじ41が螺合されるものであり、手摺杆10の端部15と凹部32とを嵌合させたとき、手摺杆10の貫通孔16と合致する位置に形成されている。
[0034]
 ブッシュ部33の外周面には、突出方向に沿って伸びるリブ42が周方向に等間隔で4つ設けられている。凹部32の底面35には、ブッシュ部33の周囲に溝部43が設けられている。また、各リブ42は、溝部43からブッシュ部33の外周面を突出方向に沿って延びるように設けられている。本実施形態では、各リブ42は、ブッシュ部33の基端から円柱部36の先端にかけて設けられており、各リブ42の先端側部分は、先端に向かうにつれてリブ42の高さが低くなる傾斜面45となっている。
[0035]
 ブッシュ部33は、リブ42が設けられていない円柱部36の最大外径D1(図4参照)が手摺杆10の金属管11の内径D3(図2参照)よりも小さく製作されている。また、ブッシュ部33は、複数のリブ42の頂点を通る仮想外周円V3の径D2(図4参照)が金属管11の内径D3(図2参照)と同じかより大きく、且つ金属管11の外径D4よりも小さく製作されている。
 仮想外周円V3の径D2は、ブッシュ部33を金属管11内に挿入する際に、金属管11がリブの頂部44を削りながらブッシュ部33が金属管11内に挿入できる大きさに設定される。また、溝部43は、リブ42の頂部44が削り取られた削り屑を収容できる大きさに設定される。
[0036]
 次に、上述の手摺1を壁面Wに取り付ける取付方法について説明する。以下、ブラケット30の取り付け作業は、手摺杆10の一方の端部15と他方の端部15で同じであるため、重複する作業については説明を省略する。
[0037]
<仮組工程>
 手摺杆10とブラケット30とをねじで固定せずに組み合わせた手摺仮組体2を組み立てる「仮組工程」について説明する。まず、手摺杆10の金属管11内にブラケット30のブッシュ部33を挿入する(図6)。このとき、リブ42が設けられたブッシュ部33の本体部36を金属管11内に押し込むと、ブッシュ部33の本体部36は、リブ42の頂部44が削られながら金属管11内に挿入する。そして、ブッシュ部33をさらに押し込み手摺杆10の端部15をブラケット30の凹部32に嵌入させる。このとき、凹部32の断面形状と手摺杆10の端部15の断面形状が共に同じ楕円形となっているため、両者の周方向の向きが同じになると手摺杆10の端部15が凹部32内に嵌入する。また、リブ42の頂部44が削り取られた削り屑は、凹部32の底面35に設けられた溝部46に収容され、手摺杆10の端部15の端面と凹部32の底面35が当接する。そして、手摺杆10の貫通孔16とブッシュ部33のねじ螺合孔40の位置が合致することを確認する。
 なお、工場等で手摺杆10とブラケット30を仮組して手摺仮組体2の状態で出荷してもよいし、手摺杆10とブラケット30を別個の状態で出荷して設置現場等で手摺仮組体2を組み立ててもよい。
[0038]
<印付け工程>
 次に、壁面Wにベース部31の固定位置の目印を付ける「印付け工程」について説明する。仮組工程で組み立てた手摺仮組体2を持ち、ベース部31の裏面を所望の位置の壁面Wに当接させる(図7)。この状態で壁面Wにおける指標部34に対応する位置に筆記具や罫書具で目印Mを付ける(図8)。印付けはすべての指標部34に対して行う。そして、手摺仮組体2を壁面Wから離す。
[0039]
<穿孔工程>
 次に、目印Mを基準に挿通孔Hを壁面Wに穿設する「穿孔工程」について説明する。印付け工程で印した4箇所の目印Mのうち、対向する目印M同士を結ぶ2本の線L1,L2を引く。この2本の線L1,L2の交点Pが、固定手段38の挿通孔Hの穿孔位置となる(図9)。そして、ドリルなどの穿孔工具を用いて、交点Pが中心となるように挿通孔Hを穿設する。
[0040]
<分解工程>
 次に、手摺仮組体2を手摺杆10とブラケット30とに分解する「分解工程」について説明する。金属管11内に挿入されたブラケット30のブッシュ部33を金属管11から引き抜いて、印付け工程で用いた手摺仮組体2を手摺杆10とブラケット30とに分解する。なお、分解工程は、印付け工程と穿孔工程の間に行ってもよいし、穿孔工程とブラケット固定工程の間に行ってもよい。
[0041]
<ブラケット固定工程>
 次に、固定手段38によりブラケット30を壁面Wに固定する「ブラケット固定工程」について説明する。分解工程で分解したブラケット30の指標部34を、壁面Wに印付けした4箇所の目印Mにそれぞれ合わせ、ボルト等の固定手段38によりブラケット30を壁面Wに固定する。
[0042]
<手摺杆固定工程>
 次に、手摺杆10とブラケット30とをねじで固定する「手摺杆固定工程」について説明する。ブラケット固定工程で壁面Wに固定したブラケット30のブッシュ部33に対し、分解工程で分解した手摺杆10の金属管11を挿入し、手摺杆10の端部15をブラケット30の凹部32に嵌合させ、手摺杆10の端部15の端面と凹部32の底面35とを当接させる。そうすると、手摺杆10の貫通孔16とブッシュ部33のねじ螺合孔40とが合致するため、貫通孔16にねじ41を挿入して、ねじ螺合孔40にねじ42を螺入し、手摺杆10とブラケット30とを固定する(図10)。このようにして、本実施形態における手摺1が壁面Wに取り付けられる。
[0043]
 上述した本実施形態の手摺1によれば、ブラケット30のブッシュ部33は、リブ42の頂部44を削られながら金属管11内に挿入するため、金属管11内に挿入したブッシュ部33のリブ42と金属管11内周面との摩擦力により、仮組されたブラケット10がぐらつくことなく、仮組の状態をしっかりと保持することができる。また、仮組において従来のような係合機構を設ける必要がないため、簡素な構成で仮組を実現することができ、外観を損なうこともない。さらに、各リブ42の傾斜面45が、先端に向かうにつれて仮想外周円V3が縮径するように形成されているので、ブッシュ部33の円柱部36を金属管11内に挿入し易くなっている。
[0044]
 また、このようにして仮組された手摺仮組体2を用いて印付け工程を行うことにより、実際に手摺1を壁面Wに取り付ける適切な位置に目印Mを付けることができる。また、ブラケット30のベース部31の裏面を壁面Wに当接させたときにブラケット30がぐらつかないため、正確な位置に目印Mを付けることができる。
[0045]
 さらに、ブッシュ部33を金属管10内に挿入する際に発生するリブ42の削り屑は、凹部32の底面35に設けられた溝部43に収容されるため、リブ42の削り屑が手摺杆10の端部15の端面と凹部32の底面35との間に挟まってしまい、壁面Wに手摺1を取り付けた手摺杆10がガタつく、或いは、手摺杆10の貫通孔16とブラケット30のねじ螺合孔40の位置がずれてねじ41で固定できないといったトラブルを防止することができる。
[0046]
 また、手摺杆10の端部15の断面形状とブラケット30の凹部32の断面形状が共に同じ楕円形となっているので、手摺杆10の端部15がブラケット30の凹部32に嵌合することにより、ブラケット30における手摺杆10の位置決めがなされ、手摺杆10の貫通孔16とブラケット30のねじ螺合孔40の位置を容易に合致させることができる。また、手摺杆10の端部15と凹部32が嵌合することにより手摺杆10の周方向の移動が規制されるため、貫通孔16とねじ螺合孔40の位置が周方向にずれることもない。
[0047]
 指標部34は、ベース部31の外周部において、ブッシュ部33の中心Cを通る2本の仮想線V1,V2上に2箇所ずつ設けられているので、穿孔工程において、容易に挿通孔Hの位置を特定できると共に適切な位置に挿通孔Hを穿孔することができる。さらに、ブラケット固定工程において、壁面Wに印付けした4箇所の目印Mにブラケット30の指標部34を合わせることにより、ブラケット30を適切な位置に取り付けることができる。
[0048]
 次に、本実施形態の手摺の変形例について、図11を参照して説明する。以下、上述の実施形態と異なる点のみ説明する。
 手摺杆の形状によって、手摺杆の端部を長く形成できる場合には、ブラケットのブッシュ部について、円錐台形部を省略して長い円柱部とすることも可能である。変形例では、手摺杆70の端部71やブラケット90のブッシュ部91が本実施形態よりも長くなっており、これにより、手摺杆70の端部71には軸心方向に沿って複数の貫通孔72が並設されており、また、ブッシュ部91には突出方向に沿って複数のねじ螺合孔92が並設されている。
[0049]
 本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜の変更が可能である。
 本実施形態では、1本の手摺杆10と2個のブラケット30とで組み立てられた手摺1であるが、複数本の手摺杆と複数個のブラケットとで組み立てられた手摺に本発明を適用してもよい。また、本実施形態では、全て本発明のブラケット30を用いて手摺杆1を壁面Wに取り付けているが、一部に本発明のブラケットを用いて残りを公知のブラケットとしてもよい。また、手摺杆30の形状は本実施形態に限定されず、例えば略L字状や略U字状など、様々な形状の手摺杆に本発明を適用することができる。リブ42の数や形状は、手摺杆10とブラケット30とを仮組したときにブラケット30が保持できれば、本実施形態に限定されない。また、溝部43の数や形状についても、手摺杆10の金属管11内にブラケット30のブッシュ部33を挿入したときにリブ42の削り屑が収容でき、手摺杆10の端面が凹部32の底面35に当接することができれば、本実施形態に限定されない。本実施形態では、指標部34が凹状となっているが、例えば凸状等に形成してもよい。また、本実施形態では、金属管11の断面が真円形で、被覆体12の断面が楕円形であり、金属管11と被覆体12の断面が非相似形となっているが、金属管11と被覆体12の断面を共に楕円形とする相似形であってもよい。なお、手摺杆10の端部15の断面形状とブラケット30の凹部32の断面形状は、手摺杆10の端部15が凹部32に嵌合した際に手摺杆10の周方向の移動を規制するように非真円状とするのが好ましいが、手摺杆10の端部15とブラケット30の凹部32の断面形状を真円状とすることも可能である。

産業上の利用可能性

[0050]
 本発明は、便所、浴室、玄関その他の設備に取り付けられる手摺に利用できる。

符号の説明

[0051]
1 手摺
2 手摺仮組体
10,70 手摺杆
11 金属管
12 被覆体
13 本体部
14 湾曲部
15,71 端部
16,72 貫通孔
30,90 ブラケット
31,ベース部
32 凹部
33,91 ブッシュ部
34 指標部
35 底面
36 円柱部
37 円錐台形部
38 固定手段
39 挿入孔
40,92 ねじ螺合孔
41 ねじ
42 リブ
43 溝部
44 頂部
45 傾斜面
W 壁面
H 挿通孔

請求の範囲

[請求項1]
 金属管を被覆材で被覆した手摺杆と、前記手摺杆に対してねじで固定されると共に取付面に固定手段により取り付けられるブラケットとを備えた手摺であって、
 前記取付面に固定される前記ブラケットのベース部には、前記手摺杆の端部が嵌合する凹部が設けられており、
 前記凹部には、前記金属管に挿嵌されるブッシュ部が底面から突設されており、
 前記ブッシュ部の外周面には、突出方向に沿って延びるリブが、周方向に所定の間隔を空けて複数設けられ、
 前記ブラケットは、少なくとも前記ブッシュ部が前記金属管よりも軟質な合成樹脂によって形成され、且つ前記ブッシュ部における各前記リブの頂点を通る仮想外周円が前記金属管の内周と同じかより大きく製作されたことを特徴とする手摺。
[請求項2]
 前記手摺杆の端部の断面形状と前記凹部の断面形状は非真円状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手摺。
[請求項3]
 前記凹部の底面には、前記ブッシュ部の周囲に溝部が設けられており、
 前記リブは、前記溝部内から前記ブッシュ部の外周面を突出方向に沿って延びることを特徴とする請求項1又は2に記載の手摺。
[請求項4]
 前記ベース部の外周部には、前記取付面に前記ベース部の固定位置を印付けする際に指標となる指標部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の手摺。
[請求項5]
 前記指標部は、前記ベース部の外周部において、前記ブッシュ部の中心を通る2本の仮想線上に2箇所ずつ設けられていることを特徴とする請求項4に記載の手摺。
[請求項6]
 請求項1乃至3のいずれか一に記載の手摺の取付方法であって、
 前記ブラケットのブッシュ部を前記手摺杆の金属管内に挿入し、当該手摺杆とブラケットとをねじで固定せずに組み合わせた手摺仮組体を組み立てる仮組工程と、
 前記手摺仮組体のブラケットのベース部を取付面の所望の位置に当接させ、取付面に当該ベース部の固定位置の目印を付け、当該手摺仮組体を取付面から離す印付け工程と、
 前記印付け工程で印付けした前記目印を基準に、前記固定手段に用いる挿通孔を取付面に穿設する穿孔工程と、
 前記印付け工程で用いた前記手摺仮組体を手摺杆とブラケットとに分解する分解工程と、
 前記分解工程で分解したブラケットのベース部を前記目印に合わせ、前記固定手段により当該ブラケットを取付面に固定するブラケット固定工程と、
 前記ブラケット固定工程で取付面に固定したブラケットのブッシュ部に対し、前記分解工程で分解した前記手摺杆の金属管を挿入し、当該手摺杆とブラケットとをねじで固定する手摺杆固定工程と、
 を有することを特徴とする手摺の取付方法。
[請求項7]
 請求項6に記載の手摺の取付方法であって、
 前記ベース部の外周部には、前記印付け工程において取付面に固定位置の目印を付ける際の指標とする指標部が設けられており、
 前記印付け工程において、取付面における前記指標部に対応する位置に目印を付け、
 前記ブラケット固定工程において、前記ブラケットの指標部を前記目印に合わせることを特徴とする手摺の取付方法。
[請求項8]
 請求項7に記載の手摺の取付方法であって、
 前記指標部は、前記ベース部の外周部において、前記ブッシュ部の中心を通る2本の仮想線上に2箇所ずつ設けられており、
 前記印付け工程において、取付面における各前記指標部に対応する位置に目印を付け、
 前記穿孔工程において、前記印付け工程で印付けした前記目印を結ぶ2本の線を引き、当該2本の線の交点を穿孔位置とし、
 前記ブラケット固定工程において、前記ブラケットの指標部を4箇所の前記目印に合わせることを特徴とする手摺の取付方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]