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1. WO2020116586 - VERRE FEUILLETÉ POUR AUTOMOBILES

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明 細 書

発明の名称 自動車用合わせガラス

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039  

発明の効果

0040  

図面の簡単な説明

0041  

発明を実施するための形態

0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110  

実施例

0111   0112   0113   0114   0115  

符号の説明

0116  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

明 細 書

発明の名称 : 自動車用合わせガラス

技術分野

[0001]
 本発明は、自動車用合わせガラスに関する。

背景技術

[0002]
 ウインドシールドなどに用いられる自動車用合わせガラスは、外側ガラス板、内側ガラス板、及びこれらガラス板の間に配置される中間膜によって構成されている。近年、中間膜には種々の機能が付加されており、例えば、車外からの光による温度上昇を抑制するために、遮熱フィルムなどの機能層が中間膜内に配置されている(例えば、特許文献1)。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2016-64965号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 ところで、上記のような合わせガラスは、車外側に凸となるように湾曲した形状に成形されている。より詳細に説明すると、例えば、多くのウインドシールドは、水平方向に延びる軸線に沿って湾曲し、さらに上下方向に延びる軸線に沿っても湾曲する三次元構造を有している。そのため、平坦なフィルムである機能層を両ガラス板の間に挟むと、機能層に皺が生じるおそれがあり、見栄えが悪くなるという問題があった。
[0005]
 本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、湾曲した2つのガラス板の間に配置される中間膜の機能層に生じる皺により、見栄えが悪くなるのを防止することができる、自動車用合わせガラスを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
項1.矩形状に形成された第1ガラス板と、
 前記第1ガラス板と対向配置され、矩形状に形成された第2ガラス板と、
 前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の間に配置され、機能層を含む中間膜と、
 前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の少なくとも一方の周縁部に積層される遮蔽層と、
を備え、
 前記機能層の少なくとも一部の外縁が、前記遮蔽層の内縁よりも外側に位置するように、前記機能層が形成されている、自動車用合わせガラス。
[0007]
項2.前記機能層の少なくとも一部の外縁は、前記自動車用合わせガラスの上辺である、項1に記載の自動車用合わせガラス。
[0008]
項3.前記機能層の外縁のうち、前記遮蔽層の内縁よりも外側に位置する部分は、角部が円弧状に形成されている、項1または2に記載の自動車用合わせガラス。
[0009]
項4.前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記機能層の外縁の一部が、前記自動車用合わせガラスの端縁に達するように形成されている、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0010]
項5.前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記機能層の外縁の一部は、前記自動車用合わせガラスの端縁と隙間を空けて配置されている、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0011]
項6.前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記投影フィルムの端縁は、前記基材フィルムの端縁よりも内側に配置され、且つ前記基材フィルムの端縁から10mm以上空けて配置されている、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0012]
項7.前記第2ガラス板は、車内側に配置され、
 前記機能層は、投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記基材フィルムと前記第2ガラス板との距離が50μm以下の場合、前記投影フィルムの端縁は、前記基材フィルムの端縁よりも内側に配置され、且つ前記基材フィルムの端縁から26.8mm以上空けて配置されている、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0013]
項8.前記第2ガラス板は、車内側に配置され、
 前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムを有し、
 前記第2ガラス板の可視光透過率が、前記第1ガラス板の可視光透過率よりも大きい、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0014]
項9.前記第2ガラス板の厚みが、前記第1ガラス板の厚みより大きい、項8に記載の自動車用合わせガラス。
[0015]
項10.前記第2ガラス板の単位厚み当たりの可視光透過率は、前記第1ガラス板の単位厚み当たりの可視光透過率よりも大きい、項8または9に記載の自動車用合わせガラス。
[0016]
項11.前記第2ガラス板の可視光透過率は85%以上である、項8から10のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0017]
項12.前記第2ガラス板は、車内側に配置され、
 前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムを有し、
 前記投影フィルムと前記第2ガラス板との距離が、前記投影フィルムと前記第1ガラス板との距離よりも小さい、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0018]
項13.前記投影フィルムと前記第2ガラス板との距離が、0.3~100μmである、項12に記載の自動車用合わせガラス。
[0019]
項14.前記投影フィルムと前記第2ガラス板との距離が、20~100μmである項13の自動車用合わせガラス。
[0020]
項15.前記遮蔽層に、車内側に配置された情報取得装置に入る光が通過する開口が形成されており、
 前記開口と前記機能層との距離が10mm以上である、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0021]
項16.前記機能層といずれか一方の前記ガラス板との距離が50μm以下であり、
 前記開口と前記機能層との距離が26.8mm以上である、項15に記載の自動車用合わせガラス。
[0022]
項17.前記機能層は、光学フィルムを備え、
 前記光学フィルムの上縁が、前記開口よりも下方に配置されている、項15または16に記載の自動車用合わせガラス。
[0023]
項18.前記機能層は、赤外線反射フィルムを備え、
 前記赤外線反射フィルムと前記第1ガラス板との距離が、前記赤外線反射フィルムと前記第1ガラス板との距離よりも小さい、項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0024]
項19.前記中間膜は、遮熱性のPVBフィルムを含む、項18に記載の自動車用合わせガラス。
[0025]
項20.前記中間膜の厚みは、0.3~400μmである、項1から19のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0026]
項21.前記中間膜は、
 前記機能層と、
 当該機能層を少なくとも一方の前記ガラス板に接着するための少なくとも一層の接着層と、
を備えている、項1に記載の自動車用合わせガラス。
[0027]
項22.前記中間膜は、一対の前記接着層を備え、
 前記一対の接着層の間に、前記機能層が配置されている、項21に記載の自動車用合わせガラス。
[0028]
項23.前記機能層の少なくとも一部の外縁は、前記自動車用合わせガラスの外縁から内側へ10mm以内の領域に位置するように、前記機能層が形成されている、項1,21,または22のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0029]
項24.前記自動車用合わせガラスは、前記第1ガラス板側が凸になるように湾曲しており、
 前記第2ガラス板の上辺及び下辺の中点同士を結ぶ仮想線と、前記第2ガラス板との距離の最大値が10mm以上である、項1,21から23のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0030]
項25.前記機能層の外縁の厚みが2mm以下である、項1,21から24のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0031]
項26.130℃で30分加熱したときに、前記機能層が熱収縮するように構成されている、項1,21から25のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0032]
項27.前記自動車用合わせガラスは、前記第1ガラス板側が凸になるように湾曲しており、
 以下の式(1)または式(2)の少なくともいずれか一方を充足する、項1,21から26のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
 r V×r H≧r MD×r TD               (1)
 r V≧0.9990、且つr V≧r TD          (2)
 但し、
 前記第2ガラス板の上辺の中点:O
 前記第2ガラス板の下辺の中点:P
 前記第2ガラス板の左辺の中点:Q
 前記第2ガラス板の右辺の中点:R
 前記第2ガラス板の前記第1ガラス板とは反対側の第1面に沿う曲線OPの長さ:L V
 直線OPの長さ:I V
 前記第2ガラス板の前記第1面に沿う曲線QRの長さ:Lh
 直線QRの長さ:I H
 I V/L V:r V
 I H/L H:r H
 前記機能層を繰り出すロールの巻き方向:MD方向
 前記機能層を繰り出すロールの巻き方向と垂直な方向:TD方向
 前記機能層のMD方向における130℃で30分加熱した前後の熱収縮率:r MD
 前記機能層のTD方向における130℃で30分加熱した前後の熱収縮率:r TD
 前記機能層のMD方向と曲線QRの方向とを一致させることとする。
[0033]
項28.前記第1ガラス板が車外側に配置され、
 前記第2ガラス板が車内側に配置され、
 前記遮蔽層は、前記第1ガラス板の車内側の面及び前記第2ガラス板の車内側の面の少なくとも一方に積層されている、項1,21から27のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0034]
項29.前記遮蔽層の赤外線透過率が5%以下である、項1,21から28のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0035]
項30.前記機能層は、遮熱フィルムを含む、項1,21から29のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0036]
項31.前記機能層は、加熱素子またはアンテナ素子の少なくとも一方を含む、項1,21から30のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0037]
項32.ヘッドアップディスプレイ装置から照射される光によって情報が投影されるように構成され、
 前記機能層は、前記情報が投影される投影フィルムを含む、項1,21から31のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[0038]
項33.前記投影フィルムは、前記情報が投影される表示領域よりも大きい、項32に記載の自動車用合わせガラス。
[0039]
項34.130℃で30分加熱したときの前記投影フィルムの熱収縮率が、4%以下である、項32または33に記載の自動車用合わせガラス。

発明の効果

[0040]
 本発明によれば、湾曲した2つのガラス板の間に配置される中間膜の機能層に生じる皺により、見栄えが悪くなるのを防止することができる。

図面の簡単な説明

[0041]
[図1] 本発明に係る自動車用合わせガラスをウインドシールドに適用した一実施形態を示す平面図である。
[図2] 図1のA-A線断面図である。
[図3] 図1のウインドシールドの斜視図である。
[図4] 図3のウインドシールドのY方向に沿う断面図である。
[図5] 図3のウインドシールドのX方向に沿う断面図である。
[図6] 本発明に係る合わせガラスの他の例を示す平面図である。
[図7] 図6のB-B線断面図である。
[図8] 距離L1と二重像との関係を示す対数グラフである。
[図9] 本発明に係る合わせガラスの他の例を示す平面図である。
[図10] 本発明に係る合わせガラスの他の例を示す平面図である。
[図11] 本発明に係る合わせガラスの他の例を示す平面図である。
[図12] 本発明に係る合わせガラスの他の例を示す平面図である。

発明を実施するための形態

[0042]
 まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係るウインドシールドの構成について説明する。図1は本実施形態に係るウインドシールドの平面図、図2は図1の断面図である。なお、説明の便宜のため、図1の上下方向を「上下」、「垂直」、「縦」と、図1の左右方向を「左右」と称することとする。
[0043]
 図1に示すように、このウインドシールドは、水平方向に長い台形状の合わせガラス10を備えている。この合わせガラス10は、外側ガラス板11、内側ガラス板12、及びこれらの間に配置される中間膜13を有している。そして、内側ガラス12板の車内側の面の周縁部には、遮蔽層4が積層されており、これらによって、車外からの視野を遮蔽するようになっている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
[0044]
 <1.合わせガラス>
 <1-1.ガラス板>
 まず、外側ガラス板11及び内側ガラス板12から説明する。外側ガラス板11及び内側ガラス板12は、公知のガラス板を用いることができ、熱線吸収ガラス、一般的なクリアガラスやグリーンガラス、またはUVグリーンガラスで形成することもできる。但し、これらのガラス板11、12は、自動車が使用される国の安全規格に沿った可視光線透過率を実現する必要がある。例えば、外側ガラス板11により必要な日射吸収率を確保し、内側ガラス板12により可視光線透過率が安全規格を満たすように調整することができる。以下に、クリアガラス、熱線吸収ガラス、及びソーダ石灰系ガラスの一例を示す。
[0045]
 (クリアガラス)
SiO 2:70~73質量%
Al 23:0.6~2.4質量%
CaO:7~12質量%
MgO:1.0~4.5質量%
2O:13~15質量%(Rはアルカリ金属)
Fe 23に換算した全酸化鉄(T-Fe 23):0.08~0.14質量%
[0046]
 (熱線吸収ガラス)
 熱線吸収ガラスの組成は、例えば、クリアガラスの組成を基準として、Fe 23に換算した全酸化鉄(T-Fe 23)の比率を0.4~1.3質量%とし、CeO 2の比率を0~2質量%とし、TiO 2の比率を0~0.5質量%とし、ガラスの骨格成分(主に、SiO 2やAl 23)をT-Fe 23、CeO 2およびTiO 2の増加分だけ減じた組成とすることができる。
[0047]
 (ソーダ石灰系ガラス)
SiO 2:65~80質量%
Al 23:0~5質量%
CaO:5~15質量%
MgO:2質量%以上
NaO:10~18質量%
2O:0~5質量%
MgO+CaO:5~15質量%
Na 2O+K 2O:10~20質量%
SO 3:0.05~0.3質量%
23:0~5質量%
Fe 23に換算した全酸化鉄(T-Fe 23):0.02~0.03質量%
[0048]
 本実施形態に係る合わせガラス10の厚みは特には限定されないが、外側ガラス板11と内側ガラス板12の厚みの合計を、例として2.1~6mmとすることができ、軽量化の観点からは、外側ガラス板11と内側ガラス板12の厚みの合計を、2.4~3.8mmとすることが好ましく、2.6~3.4mmとすることがさらに好ましく、2.7~3.2mmとすることが特に好ましい。
[0049]
 外側ガラス板11は、主として、外部からの障害に対する耐久性、耐衝撃性が必要であり、自動車のウインドシールドとしては、小石などの飛来物に対する耐衝撃性能が必要である。他方、厚みが大きいほど重量が増し好ましくない。この観点から、外側ガラス板11の厚みは1.8~2.3mmとすることが好ましく、1.9~2.1mmとすることがさらに好ましい。何れの厚みを採用するかは、ガラスの用途に応じて決定することができる。
[0050]
 内側ガラス板12の厚みは、外側ガラス板11と同等にすることができるが、例えば、合わせガラス10の軽量化のため、外側ガラス板11よりも厚みを小さくすることができる。具体的には、ガラスの強度を考慮すると、0.6~2.0mmであることが好ましく、0.8~1.6mmであることが好ましく、1.0~1.4mmであることが特に好ましい。更には、0.8~1.3mmであることが好ましい。内側ガラス板12についても、何れの厚みを採用するかは、ガラスの用途に応じて決定することができる。
[0051]
 また、この合わせガラス10は、後に詳述するように車外側に凸となるように湾曲しているが、その場合の厚みの測定位置は、合わせガラス10の左右方向の中央を上下方向に延びる中央線(後述する曲線OP)の上下2箇所である。測定機器は、特には限定されないが、例えば、株式会社テクロック製のSM-112のようなシックネスゲージを用いることができる。測定時には、平らな面に合わせガラス10の湾曲面が載るように配置し、上記シックネスゲージで合わせガラス1の端部を挟持して測定する。
[0052]
 <1-2.中間膜>
 図2に示すように、中間膜13は、外側ガラス板11に接着される透明の第1接着層131と、内側ガラス板12に接着される透明の第2接着層132と、これら両接着層131,132の間に配置される透明の機能層133と、を備えている。
[0053]
 第1接着層131及び第2接着層132は、融着により各ガラス板11,12に接着されるものであれば、特には限定されないが、例えば、ポリビニルブチラール樹脂(PVB)、エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)などによって形成することができる。一般に、ポリビニルアセタール樹脂の硬度は、(a)出発物質であるポリビニルアルコールの重合度、(b)アセタール化度、(c)可塑剤の種類、(d)可塑剤の添加割合などにより制御することができる。
[0054]
 各ガラス板11,12への接着前の第1接着層131及び第2接着層132には、機能層133と接着する際、あるいは各ガラス板11,12と接着する際に、空気を容易に押し出すために、その表面にエンボス加工を行うことがある。
[0055]
 第1接着層131及び第2接着層132の厚みは、特には限定されないが、例えば、20μm~2.0mmであることが好ましく、20μm~1.0mmであることがさらに好ましく、50~100μmであることが特に好ましい。但し、両接着層131,132の厚みは同じであっても、相違していてもよい。また、各接着層131,132にエンボスが形成される場合には、エンボスの深さを考慮して、上記のように20μm以上に厚みを設定することが好ましい。また、シート状の接着層を用いる代わりに、接着層131,132をコーティングにより形成することもできる。この場合、0.3~100μmの薄い接着層を形成することができる。
[0056]
 また、両接着層131,132の厚みの合計は、0.76mm以上であることが好ましい。これは、ウインドシールドにおいて、例えば、JIS R3211,R3212で規定するような耐貫通性能等を確保するためである。
[0057]
 機能層133としては、用途に応じて、種々の機能を有するフィルムを用いることができる。例えば、公知の遮熱フィルム、発熱フィルム、投影フィルム、発光フィルム、アンテナ用フィルムなどを用いることができる。
[0058]
 遮熱フィルムは、車内の温度上昇を抑制するため、赤外線を反射する公知の赤外線反射フィルムを採用したり、あるいは吸収するように構成されたフィルムを採用することができる。このような遮熱フィルムは、中間膜13の厚み方向において、外側ガラス板11側に配置されることが好ましい。すなわち、第1接着層131を第2接着層132よりも薄くすればよい。このようにすると、合わせガラスにおいて、より車内から離れた位置で赤外線を吸収することができる。また、このように機能層133を遮熱フィルムとするほか、遮熱機能を持たせるには、例えば、第1接着層131及び第2接着層132の少なくとも1つを遮熱性のPVBで形成することもできる。
[0059]
 発熱フィルムは、曇りを除去したり、解氷するためのものであり、電圧を印加することにより熱を発する複数の細線を基材フィルムにより支持したものとすることができる。基材フィルムは、透明のフィルムであればよく、その材料は特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ナイロン等で形成することができる。
[0060]
 投影フィルムは、ヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUDという)から照射される光によって情報が投影されるものである。投影フィルムは、例えば、両接着層131,132とは屈折率が相違し、光を反射するフィルムであれば、特には限定されないが、例えば、偏光を制御できるフィルムであって、p偏光反射フィルム、ホログラムフィルム、散乱反射系の透明スクリーン、散乱透過系の透明スクリーン、散乱反射系の調光フィルム、散乱透過系の調光フィルム、HUD用の増反射フィルムとすることができる。投影フィルムの大きさは特には限定されないが、情報が投影される領域よりも大きいことが好ましい。また、投影フィルムは、基材フィルムに支持されるようにしてもよい。基材フィルムは、上述した発熱フィルムに用いるものと同じにすることができる。また、投影フィルムは、基材フィルムと同じ大きさでもよいし、基材フィルムよりも小さくすることもできる。この場合、基材フィルムの外縁よりも投影フィルムの外縁が内側に位置することが好ましい。
[0061]
 なお、投影フィルムの外側ガラス板側の面または内側ガラス板側の面のいずれにも基材フィルムを配置することができる。あるいは、投影フィルムを2枚の基材フィルムで挟むこともできる。
[0062]
 発光フィルムは、LED等が内蔵され、所定の文字、図形などを示す光が発光されるものである。
[0063]
 アンテナ用フィルムは、発熱フィルムと同様に、上述した基材フィルムにFM,AM,DTV,DAB等のアンテナを配置したフィルムである。
[0064]
 なお、以上は機能層133の例であり、これらに限定されるものではない。
[0065]
 以上のような機能層133を構成するフィルムの厚みは、特には、限定されないが、例えば、0.01~2.0mmとすることが好ましく、0.03~0.6mmであることがさらに好ましい。このように、フィルムの周縁の端面の厚みの上限は、2.0mmであることが好ましい。これは、フィルムの端面の厚みが大きいと、機能層133は両接着層131,132よりも小さいため、中間膜13に段差が生じ、この段差によって、中間膜13を両ガラス板11,12の間に挟んだときに、空気が含まれ、泡が生じるおそれがあることによる。
[0066]
 機能層133は、皺発生を防止するため、貼り合せ時の加熱によって適度に収縮することが好ましい。しかし、機能層133の熱収縮率は、小さいことが好ましいが、例えば、130℃で30分間加熱したときに、4%以下であることが好ましい。特に、機能層133として、投影フィルムを用いる場合には、130℃で30分間加熱したときに、1%以下であることが好ましい。なぜなら、熱収縮率が大きすぎると、例えば、像の歪などが生じるためである。熱収縮率の測定は、次のように行うことができる。まず、機能層133を有するフィルムに500mm間隔で印を付け、このフィルムを基板上に固定せずに載せ、130℃に保温した電気炉に30分保持し、印の間隔の距離を測定することによって、熱収縮率を算出する。
[0067]
 また、上述した機能層133の熱収縮率は、ウインドシールドの製造前のものであるが、後述するようにウインドシールドを製造した後にも、例えば、ウインドシールドを分解して得られた機能層133が、上記条件下で収縮するものであることが好ましい。
[0068]
 なお、各接着層131,132及び機能層133の厚みは、例えば、以下のように測定することができる。まず、マイクロスコープ(例えば、キーエンス社製VH-5500)によってウインドシールドの断面を175倍に拡大して表示する。そして、各接着層131,132及び機能層133の厚みを目視により特定し、これを測定する。このとき、目視によるばらつきを排除するため、測定回数を5回とし、その平均値を各接着層131,132及び機能層133の厚みとする。
[0069]
 各接着層131,132の大きさは、外側ガラス板11及び内側ガラス板12と同じであるが、機能層133の大きさは、両接着層131,132よりも小さくなっている。具体的には、機能層133の周縁が、各ガラス板11,12の周縁よりも内側に位置している。例えば、機能層133の周縁が、各ガラス板11,12の周縁から5mm以上内側に配置されることが好ましく、10mm以上内側に配置されることがより好ましい。これは、後述するように、機能層133の縁部に皺が生じると、中間膜13の縁部から水分が侵入するおそれがあるため、これを防止するためである。
[0070]
 <2.遮蔽層>
 図1に示すように、このウインドシールドの周縁には、黒などの濃色のセラミックに遮蔽層4が積層されている。この遮蔽層4は、車内また車外からの視野を遮蔽するのであり、ウインドシールドの4つの辺に沿って積層されており、機能層133の周縁を覆うように構成されている。そのため、後述するように、皺が生じやすい機能層133の周縁部を遮蔽層4によって隠すことができ、この部分を車内あるいは車外から見えないようにすることができる。
[0071]
 遮蔽層4は、上記のように、内側ガラス板12の車内側の面のみに積層するほか、例えば、外側ガラス板11の内面のみ、または外側ガラス板11の内面と内側ガラス板12の内面、など種々の態様が可能である。また、セラミック、種々の材料で形成することができるが、例えば、以下の組成とすることができる。
[0072]
[表1]


*1,主成分:酸化銅、酸化クロム、酸化鉄及び酸化マンガン
*2,主成分:ホウケイ酸ビスマス、ホウケイ酸亜鉛
[0073]
 セラミックは、スクリーン印刷法により形成することができるが、これ以外に、焼成用転写フィルムをガラス板に転写し焼成することにより作製することも可能である。スクリーン印刷を採用する場合、例えば、ポリエステルスクリーン:355メッシュ,コート厚み:20μm,テンション:20Nm,スキージ硬度:80度,取り付け角度:75°,印刷速度:300mm/sとすることができ、乾燥炉にて150℃、10分の乾燥により、セラミックを形成することができる。
[0074]
 なお、遮蔽層4は、セラミックを積層するほか、濃色の樹脂製の遮蔽フィルムを貼り付けることで形成することもできる。
[0075]
 <3.ガラス板の湾曲と中間膜の関係>
 上記のように、本実施形態に係るウインドシールドは、車外側に凸となるように湾曲している。ここで、ガラス板の湾曲と中間膜の関係について検討する。まず、図3~図5に示すように、ウインドシールドの各寸法や物性を以下のように定義する。なお、図3は本実施形態に係るウインドシールドの斜視図、図4は図3のOP線断面図、図5は図3のQR線断面図である。
[0076]
 内側ガラス板の上辺の中点:O
 内側ガラス板の下辺の中点:P
 内側ガラス板の左辺の中点:Q
 内側ガラス板の右辺の中点:R
 内側ガラス板の車内側の面(第1面)に沿う曲線OPの長さ:L V
 直線OPの長さ:I V
 内側ガラス板の前記第1面に沿う曲線QRの長さ:Lh
 直線QRの長さ:I H
 I V/L V:r V
 I H/L H:r H
 機能層を繰り出すロールの巻き方向:MD方向
 機能層を繰り出すロールの巻き方向と垂直な方向:TD方向
 機能層のMD方向における130℃で30分加熱した前後の熱収縮率:r MD
 機能層のTD方向における130℃で30分加熱した前後の熱収縮率:r TD
[0077]
 図3に示すように、このウインドシールドは、上記点O及び点Pを結ぶ垂直方向(Y軸)の線が湾曲し、且つ上記点Q及び点Rを結ぶ水平方向(X軸)の線が湾曲している。すなわち、このウインドシールドは、三次元構造を有している。以下では、直線OPと内側ガラス板12の車内側の面との最大距離をダブり量dと称し、直線QRと内側ガラス板12の車内側の面との最大距離を曲げ深さyと称することとする。本実施形態が対象とするウインドシールドは、湾曲の程度であるダブリ量d及び曲げ深さyが、いずれも10mm以上であり、これによって、次に説明するように、機能層133には皺が生じやすい。
[0078]
 ところで、後述するように、中間膜13は、外側ガラス板11と内側ガラス板121との間に配置され、熱及び圧力を作用させた上で、両ガラス板11,12の間に固定される。このとき、主として接着層131,132は溶融するが、機能層133は溶融しない。また、両ガラス板11,12は、水平方向及び垂直方向の両方向に湾曲しているため、平坦な中間膜13を両ガラス板11,12に間に配置して接着しようとすると、機能層133の周縁に皺が生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、機能層133の周縁にできるだけ皺が生じないように、検討を行った。
[0079]
 上記の定義では、r V,r Hを規定しているが、これは、ウインドシールドの各軸方向における湾曲の程度を示すものであり、大きいほど平面に近い。本実施形態では、上記のように平坦な機能層133を、三次元的に湾曲した2枚のガラス板11,12の間に配置するが、製造時には熱が作用するため、収縮する。そのため、上記のような皺が生じても、後述の条件によっては、熱収縮によって皺が消失、または低減すると考えられる。そして、本発明者は、湾曲の程度r V,r Hと熱収縮率r MD,r TDとを比較したとき、湾曲の程度r V,r Hが、熱収縮率より大きい場合には皺がほとんど生じないことを見出した。
[0080]
 ここで、本実施形態では、中間膜13は、MD方向をウインドシールドの長手方向、つまり水平方向に一致させるように両ガラス板11,12の間に配置するが、本発明者は、X軸方向及びY軸方向の湾曲の両方を考慮した以下の式(1)を充足するとき、皺が生じないことを見出した。すなわち、機能層133の熱収縮の度合いよりもウインドシールドの湾曲の度合いが大きいと、機能層133の熱収縮によって、湾曲面に沿わない余剰の機能層部分が縮んで機能層133が湾曲に沿うため、皺が生じにくい。
 r V×r H≧r MD×r TD     (1)
[0081]
 また、短手方向の湾曲の程度が小さい、つまり、r Vが十分に大きい場合は、短手方向の湾曲に起因する皺を無視することができる。すなわち、外側ガラス板11及び内側ガラス12の間に中間膜13を配置するときに、長手方向の湾曲に合わせて機能層133を配置することで、長手方向に起因する機能層133の皺を抑えることができる。また、短手方向の湾曲の程度が小さいため、短手方向の湾曲に起因する機能層133の皺の影響が少ない。したがって、円柱状の物体に、平坦なシートを巻き付けるのと同様に、両ガラス板11,12の間に、機能層133の皺が少なくなるように中間膜13を配置することができる。
[0082]
 さらに、両ガラス板11,12と中間膜13を貼り合わせる際に、機能層133がr V≧r TDを満たせば、機能層133の熱収縮によって短手方向の余剰の機能層部分が縮んで機能層133が湾曲に沿う。これによって、皺が生じることを抑制しつつ機能層133を配置することができる。以上のことから、本発明者は、中間膜13を貼り合わせた際に、以下の式(2)を充足する場合には、皺が生じない、あるいは無視できるほどの皺しか生じないことを見出した。
 r V≧0.9990、且つ  r V≧r TD  (2)
[0083]
 以上のように、機能層133の皺の発生を抑制するには、式(1)及び式(2)の少なくとも一方を充足するように合わせガラス10を構成することが好ましく、両方の式(1)及び式(2)を充足すると、皺の発生をさらに抑制することができる。
[0084]
 <4.ウインドシールドの製造方法>
 次に、上記のように構成されたウインドシールドの製造方法の一例について説明する。まず、合わせガラス1の製造方法について説明する。
[0085]
 まず、平板状の外側ガラス板11及び内側ガラス板12の少なくとも一方、上述した遮蔽層4を積層する。次に、これらのガラス板11,12が湾曲するように成形する。成形の方法は、特には限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、平板状のガラス板が加熱炉を通過した後、上型と下型によってプレスすることで、湾曲した形状に成形することができる。あるいは、平板状の外側ガラス板と内側ガラス板とを重ね、枠型の成形型上に配置し、加熱炉を通過させる。これにより、両ガラス板が軟化し、自重によって湾曲した形状に成形される。
[0086]
 こうして、外側ガラス板11及び内側ガラス板12が湾曲状に成形されると、これに続いて、中間膜13を外側ガラス板11及び内側ガラス板12の間に挟み、これをゴムバッグに入れ、減圧吸引しながら約70~110℃で予備接着する。中間膜13は、例えば、機能層133を接着層131,132で挟んだものとする。予備接着の方法は、これ以外でも可能である。例えば、中間膜13を外側ガラス板11及び内側ガラス板12の間に挟み、オーブンにより45~65℃で加熱する。続いて、この合わせガラスを0.45~0.55MPaでロールにより押圧する。次に、この合わせガラスを、再度オーブンにより80~105℃で加熱した後、0.45~0.55MPaでロールにより再度押圧する。こうして、予備接着が完了する。
[0087]
 次に、本接着を行う。予備接着がなされた合わせガラスを、オートクレーブにより、例えば、8~15気圧で、100~150℃によって、本接着を行う。具体的には、例えば、14気圧で145℃の条件で本接着を行うことができる。こうして、本実施形態に係る合わせガラス1が製造される。
[0088]
 <5.特徴>
 以上説明したウインドシールドによれば、次のような効果を得ることができる。
(1) 湾曲した2つのガラス板11,12の間に、平坦な中間膜13を挟むと、中間膜13内の機能層133の周縁に皺が生じることあるが、機能層133の周縁は、遮蔽層4に隠されるため、皺が発生したとしても、車内または車外から見えるのを防止することができる。したがって、ウインドシールドの見栄えを良くすることができる。
[0089]
(2) 機能層133の外縁が合わせガラス10の端縁よりも内側に配置され、両ガラス板11,12から外部に露出しないようになっている。そのため、合わせガラス10の端縁において、両ガラス板11,12から露出する部分は接着層131,132によって保護され、水の浸入が防止される。
[0090]
(3) 上記式(1)または式(2)の少なくとも一方を充足することで、皺の発生を抑制することができる。
[0091]
 <6.変形例>
 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は適宜組み合わせることができる。
[0092]
 <6-1>
 上記実施形態では、機能層133の外縁の全体が、遮蔽層4の内縁よりも内側に位置するようにしているが、機能層133の外縁の全体に皺が生じないこともあるため、機能層133の外縁の全体ではなく、一部が、遮蔽層4の内縁よりも外側に位置していてもよい。但し、機能層133の外縁のうち、合わせガラス10の上辺と対向する部分は、遮蔽層4の内縁よりも外側に位置することが好ましい。これは、合わせガラス10の上辺には雨水が浸入するおそれがあるため、この部分を遮蔽層4によって隠すことが好ましい。
[0093]
 また、例えば、HUD用の投影フィルムを機能層とする場合、図6に示すように、合わせガラスの下端部に投影フィルム133を設けることができる。この場合、投影フィルム133が矩形状に形成されているため、投影フィルム133の右辺及び下辺が遮蔽層4に隠れるようにすることができる。また、遮蔽層4から露出する部分において、例えば、上辺と下辺とが交差する角部136を円弧状にすれば、視認しがたくすることができる。
[0094]
 投影フィルム133を用いる場合、HUDから投影される情報を視認しやすくするため、例えば、JIS R3106:1998により規定された内側ガラス板12の可視光透過率を、外側ガラス板11の可視光透過率よりも大きくすることが好ましい。また、内側ガラス板12の単位厚み当たりの可視光透過率を、外側ガラス板11の単位厚み当たりの可視光透過率よりも大きくすることもできる。また、内側ガラス板12の厚みを、外側ガラス板11の厚みよりも小さくすることが好ましい。内側ガラス板12の可視光透過率は、例えば、85%以上であることが好ましい。
[0095]
 また、投影フィルム133は、中間膜13の厚み方向において、内側ガラス板12側に配置されることが好ましい。すなわち、第2接着層132を第1接着層131よりも薄くすればよい。これにより、HUDからの光路が短くなるため、二重像が生じにくくなる。この場合、投影フィルム133と内側ガラス板12との距離、つまり第2接着層132の厚みは、0.3~100μmであることが好ましく、5~100μmであることがより好ましい。また、第2接着層132を薄くする場合には、例えば、投影フィルム133の内側ガラス板12側の面に、第2接着層132を構成する材料、例えば、PVBによりコーティングを施すことができる。これにより、第2接着材132の厚み、つまり投影フィルム133と内側ガラス板12との距離を0.3μm程度にすることができる。
[0096]
 投影フィルム133は、機能層として単独で用いることができるが、例えば、図7に示すように、基材フィルム138上に投影フィルム133を配置し、これを両接着層131,132の間に配置することができる。この例では、投影フィルム133は基材フィルム138よりも小さく形成されている。
[0097]
 ところで、このような投影フィルム133及び基材フィルム138を含む機能層を合わせガラス10の内部に配置すると、機能層133の外縁により中間膜13内に段差が生じ、これによって、合わせガラス10が厚み方向に膨らみ、基準値よりも大きい二重像が生じるおそれがある。特に、機能層の外縁、つまり基材フィルムの外縁から面方向の所定の範囲においては合わせガラスに歪みが生じ、これによって基準値よりも大きい二重像が発生することを本発明者は確認している。なお、二重像が生じる範囲は、図7に示すように、機能層133の外縁、つまり基材フィルム138の外縁Qから合わせガラスの端縁側(X2側)、及びそれとは反対側の基材フィルムが配置されている側(X1側)の両方において発生する。したがって、HUDから光が投影される投影フィルム133は、基材フィルム138の外縁から基準値より大きい二重像が発生しない位置まで離すことが好ましい。すなわち、後述する試験2により、投影フィルム133の外縁と基材フィルムの外縁との距離L1を、10mm以上とすることが好ましく、これによって投影フィルムに映る像について、二重像が抑制されることが確認されている。
[0098]
 特に、本発明者は、機能層(投影フィルム133)と内側ガラス板12との距離dが50μm以下の場合には、距離L1を26.8mm以上とすることで、投影フィルム133における二重像が抑制されることが、以下の試験1により、本発明者によって確認されている。なお、機能層133と内側ガラス板12との距離dが30μm以下、さらには25μm以下の場合には、特に、距離L1を26.8mm以上にすることが特に好ましい。なお、以上の説明において検証された距離は、上述したX1側に生じる二重像に関する知見に基づくが、X2側、つまり機能層133から離れる方向において生じる二重像においても同様であることが発明者によって確認されている。
[0099]
 試験1について説明する。具体的には、概ね図7に示すように、一辺が300mmの厚みが2mmの外側ガラス板1及び内側ガラス板2の間に、第1接着層131、厚みが101μmの投影フィルム133、第2接着層132を、この順で積層されるように配置した。このとき、中間膜13の厚みは0.76mm,投影フィルム133から内側ガラス板12までの距離(概ね、第2接着層132の厚み)は25μmであった。また、投影フィルム133は、252mm×268mmの大きさであり、基材フィルム138よりも小さく、基材フィルム138の外縁から投影フィルム133の外縁まで、距離L1を空けている。このような合わせガラスにおいて、基材フィルム138上の投影フィルム133の位置を変更し、距離L1を変化させながら、JIS R3211/R3212に準拠する二重像の測定を行った。具体的には、距離L1が21mm、71mm,121mmのときの、投影フィルム133の外縁Pにおいて二重像を測定した。結果は、図8に示すとおりである。
[0100]
 図8は対数グラフであり、3つの測定点とその近似曲線を表示している。この近似曲線から、上記JISの規定で定められている基準、つまり二重像が25分以下になると考えられる距離L1が26.8mmであることが分かった。すなわち、基材フィルム138の外縁から、投影フィルム133の外縁までの距離L1を26.8mm以上とすると、投影フィルム133上には基準値よりも大きい二重像が発生しないことが分かった。
[0101]
 さらに、以下の試験2も行った。この試験2は、表2に示す3種類の投影フィルム133を配置した合わせガラスにおいて、投影フィルム133の位置を変化させて、上述した方法で二重像を測定した。外側ガラス板11及び内側ガラス板12は1辺が300mmであり、厚みはそれぞれ2mmであった。また、中間膜13の厚みは0.76mmであった。なお、以下の表2に示すフィルム2は、上記試験1で用いた投影フィルムと同じである。
[表2]


[0102]
 表2に示すとおり、フィルム1,2は中間膜の厚み方向において、内側ガラス板の近くに配置されている。一方、フィルム3は中間膜の厚み方向の中央付近に配置されている。二重像の測定結果は以下の通りである。
[表3]


[0103]
 二重像の基準値は25分以下であるため、以上のフィルム1,2の結果より、投影フィルム133を内側ガラス板12の近くに配置しているときには、図8の結果と同様に、距離L1を26.8mm以上にすると、投影フィルム133上に基準値よりも大きい二重像が発生しないことが分かった。一方、フィルム3のように、投影フィルム133を中間膜13の厚み方向の中央付近に配置した場合には、距離L1を10mm以上にすれば、投影フィルム133上に基準値よりも大きい二重像が発生しないことが分かった。
[0104]
 ところで、上記図6の例では、機能層13(基材フィルム138)の全ての辺が合わせガラス10の内部に配置されているが、例えば、図9に示すように、機能層13の一部の外縁が合わせガラス10の端縁に達するようにすることができる。この場合、機能層13の一部の外縁は、外側ガラス板11と内側ガラス板12の間から外部に露出する。このようにすると、上述したような段差による膨らみが生じ難いため、投影フィルム133上に二重像が発生するのを抑制することができる。但し、露出した機能層13の端縁から水が浸入するおそれがある。一方、図6に示すように、すると、機能層13の外縁は接着層131,132によって保護され、両ガラス板11,12の間から外部に露出しないため、水の浸入は防止される。なお、基材フィルム138及び投影フィルム133の形状は特には限定されず、矩形状以外でもよい。
[0105]
 <6-2>
 遮蔽層4の構成は特には限定されず、上述したように、各ガラス板の周縁部に沿って配置されるほか、図10に示すように、車載カメラ(情報取得装置)用の延在部42を設けることもできる。この延在部42には、カメラ用の撮影窓(開口)421が形成されており、車外を撮影することができるようになっている。また、この延在部42によって、カメラを支持するブラケットを車外から隠すこともできる。本発明に係る遮蔽層は、このような延在部を設けるほか、種々の形状にすることができる。また、撮影窓421の形状も特には限定されず、図9のように、周縁が閉じた形状のほか、一部が延在部の端部から開放するような形状とすることもできる。
[0106]
 遮蔽層4としては、上述した材料のほか、種々の材料を採用することができる。例えば、赤外線透過率が5%以下の材料を採用することができる。このような材料を用いると、ウインドシールドの周縁部における遮熱効果を得ることができる。また、機能層133に遮熱フィルムを用いる場合、遮熱フィルムを小さくすることができる。すなわち、遮熱フィルムにおいて、遮蔽層4に隠れる部分の面積を小さくすることができる。
[0107]
 また、機能層133が、車載カメラによる撮影に影響を及ぼさないように、機能層133が撮影窓421と重ならないように形成することが好ましい。例えば、図11に示すように、機能層133において、撮影窓421と重なる部分に貫通孔134を形成することができる。この貫通孔134は、延在部42の外縁よりも内側に配置され、且つ撮影窓421を囲むような形状にすることができる。また、この貫通孔134と撮影窓421との距離L2は、10mm以上であることが好ましい。これは、上述したように、機能層133の外縁により中間膜13の内部には段差が形成され、機能層133の外縁から面方向に所定範囲には二重像が生じることによる。この例では、機能層133の貫通孔134の内縁による段差によって、この内縁よりも内側には基準値よりも大きい二重像が生じ得るため(上述したX2側の二重像)、撮影窓421は、貫通孔134の内縁から10mm以上離すことが好ましい。特に、機能層133と外側ガラス板11または内側ガラス板12までの距離(第1接着層131または第2接着層132の厚み)が10μm以下の場合には、上記距離L1と同様の計算により距離L2は、26.8mm以上であることが好ましい。
[0108]
 また、上記のように、機能層133に貫通孔を形成する以外に、図12に示すように、機能層133の上縁に切り欠き135を形成することもできる。そして、この切り欠き135よりも上方に撮影窓421を形成することができる。この切り欠き135は、延在部42の外縁よりも内側に配置され、且つ撮影窓421の周囲を通過するような形状にすることができる。また、この切り欠き135と撮影窓421との距離L2は、上述したのと同様に設定することができる。
[0109]
 なお、上記撮影窓421は、車載カメラのほか、各種のセンサ用としても用いることができる。
[0110]
 <6-3>
 上記実施形態では、本発明の自動車用合わせガラスをウインドシールドに適用した例を示したが、リアガラス、サイドガラスなどに適用することもできる。
実施例
[0111]
 以下、本発明の実施例について説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されない。
[0112]
 上記実施形態で示した方法で製造した実施例1~15及び比較例1~4に係るウインドシールドを準備した。寸法等は、以下の通りである。なお、以下に示す寸法の定義は、上記実施形態で示したとおりである。
[表4]


[0113]
 上記実施例1~15、比較例1~4に係るウインドシールドで用いた中間膜(材料A~G)は、以下の通り、すべて同じであり、2つの接着層と、その間に配置される機能層とで構成されている。
・第1接着層:ポリビニルブチラール樹脂(PVB)、厚み380μm
・第2接着層:ポリビニルブチラール樹脂(PVB)、厚み380μm
・機能層:機能層として3種類の熱反射フィルムを用いた。各機能層のMD方向及びTD方向の熱収縮率r MD及びr TDは、以下の表3に示す通りである。各機能層の外縁は、各ガラス板の外縁から内側へ10mmの位置となるように大きさを調整した。また、各機能層の厚みは、50μmであった。
[表5]


[0114]
 実施例1~15、比較例1~4について、上述した式(1)及び式(2)を検討するとともに、機能層の周縁の皺の有無を目視で観察した。結果は、以下の通りである。
[表6]


[0115]
 表6に示すように、実施例1~11は、式(1)または(2)の少なくとも一方を充足しており、その結果、機能層の周縁に皺が発生していなかった。一方、比較例1~4は、式(1)及び(2)の何れも充足しておらず、その結果、機能層の周縁に皺が発生していた。

符号の説明

[0116]
10 合わせガラス
11 外側ガラス板(第1ガラス板)
12 内側ガラス板(第2ガラス板)
13 中間膜
131 第1接着層
132 第2接着層
133 機能層
4 遮蔽層

請求の範囲

[請求項1]
 矩形状に形成された第1ガラス板と、
 前記第1ガラス板と対向配置され、矩形状に形成された第2ガラス板と、
 前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の間に配置され、機能層を含む中間膜と、
 前記第1ガラス板及び前記第2ガラス板の少なくとも一方の周縁部に積層される遮蔽層と、
を備え、
 前記機能層の少なくとも一部の外縁が、前記遮蔽層の内縁よりも外側に位置するように、前記機能層が形成されている、自動車用合わせガラス。
[請求項2]
 前記機能層の少なくとも一部の外縁は、前記自動車用合わせガラスの上辺である、請求項1に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項3]
 前記機能層の外縁のうち、前記遮蔽層の内縁よりも外側に位置する部分は、角部が円弧状に形成されている、請求項1または2に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項4]
 前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記機能層の外縁の一部が、前記自動車用合わせガラスの端縁に達するように形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項5]
 前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記機能層の外縁の一部は、前記自動車用合わせガラスの端縁と隙間を空けて配置されている、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項6]
 前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記投影フィルムの端縁は、前記基材フィルムの端縁よりも内側に配置され、且つ前記基材フィルムの端縁から10mm以上空けて配置されている、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項7]
 前記第2ガラス板は、車内側に配置され、
 前記機能層は、投影フィルムと、前記投影フィルムを支持する少なくとも1つの基材フィルムと、を有し、
 前記基材フィルムと前記第2ガラス板との距離が50μm以下の場合、前記投影フィルムの端縁は、前記基材フィルムの端縁よりも内側に配置され、且つ前記基材フィルムの端縁から26.8mm以上空けて配置されている、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項8]
 前記第2ガラス板は、車内側に配置され、
 前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムを有し、
 前記第2ガラス板の可視光透過率が、前記第1ガラス板の可視光透過率よりも大きい、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項9]
 前記第2ガラス板の厚みが、前記第1ガラス板の厚みより大きい、請求項8に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項10]
 前記第2ガラス板の単位厚み当たりの可視光透過率は、前記第1ガラス板の単位厚み当たりの可視光透過率よりも大きい、請求項8または9に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項11]
 前記第2ガラス板の可視光透過率は85%以上である、請求項8から10のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項12]
 前記第2ガラス板は、車内側に配置され、
 前記機能層は、ヘッドアップディスプレイ装置用の投影フィルムを有し、
 前記投影フィルムと前記第2ガラス板との距離が、前記投影フィルムと前記第1ガラス板との距離よりも小さい、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項13]
 前記投影フィルムと前記第2ガラス板との距離が、0.3~100μmである、請求項12に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項14]
 前記投影フィルムと前記第2ガラス板との距離が、20~100μmである
請求項13の自動車用合わせガラス。
[請求項15]
 前記遮蔽層に、車内側に配置された情報取得装置に入る光が通過する開口が形成されており、
 前記開口と前記機能層との距離が10mm以上である、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項16]
 前記機能層といずれか一方の前記ガラス板との距離が50μm以下であり、
 前記開口と前記機能層との距離が26.8mm以上である、請求項15に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項17]
 前記機能層は、光学フィルムを備え、
 前記光学フィルムの上縁が、前記開口よりも下方に配置されている、請求項15または16に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項18]
 前記機能層は、赤外線反射フィルムを備え、
 前記赤外線反射フィルムと前記第1ガラス板との距離が、前記赤外線反射フィルムと前記第1ガラス板との距離よりも小さい、請求項1から3のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項19]
 前記中間膜は、遮熱性のPVBフィルムを含む、請求項18に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項20]
 前記中間膜の厚みは、0.3~400μmである、請求項1から19のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項21]
 前記中間膜は、
 前記機能層と、
 当該機能層を少なくとも一方の前記ガラス板に接着するための少なくとも一層の接着層と、
を備えている、請求項1に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項22]
 前記中間膜は、一対の前記接着層を備え、
 前記一対の接着層の間に、前記機能層が配置されている、請求項21に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項23]
 前記機能層の少なくとも一部の外縁は、前記自動車用合わせガラスの外縁から内側へ10mm以内の領域に位置するように、前記機能層が形成されている、請求項1,21,または22のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項24]
 前記自動車用合わせガラスは、前記第1ガラス板側が凸になるように湾曲しており、
 前記第2ガラス板の上辺及び下辺の中点同士を結ぶ仮想線と、前記第2ガラス板との距離の最大値が10mm以上である、請求項1,21から23のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項25]
 前記機能層の外縁の厚みが2mm以下である、請求項1,21から24のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項26]
 130℃で30分加熱したときに、前記機能層が熱収縮するように構成されている、請求項1,21から25のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項27]
 前記自動車用合わせガラスは、前記第1ガラス板側が凸になるように湾曲しており、
 以下の式(1)または式(2)の少なくともいずれか一方を充足する、請求項1,21から26のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
 r V×r H≧r MD×r TD               (1)
 r V≧0.9990、且つr V≧r TD          (2)
 但し、
 前記第2ガラス板の上辺の中点:O
 前記第2ガラス板の下辺の中点:P
 前記第2ガラス板の左辺の中点:Q
 前記第2ガラス板の右辺の中点:R
 前記第2ガラス板の前記第1ガラス板とは反対側の第1面に沿う曲線OPの長さ:L V
 直線OPの長さ:I V
 前記第2ガラス板の前記第1面に沿う曲線QRの長さ:Lh
 直線QRの長さ:I H
 I V/L V:r V
 I H/L H:r H
 前記機能層を繰り出すロールの巻き方向:MD方向
 前記機能層を繰り出すロールの巻き方向と垂直な方向:TD方向
 前記機能層のMD方向における130℃で30分加熱した前後の熱収縮率:r MD
 前記機能層のTD方向における130℃で30分加熱した前後の熱収縮率:r TD
 前記機能層のMD方向と曲線QRの方向とを一致させることとする。
[請求項28]
 前記第1ガラス板が車外側に配置され、
 前記第2ガラス板が車内側に配置され、
 前記遮蔽層は、前記第1ガラス板の車内側の面及び前記第2ガラス板の車内側の面の少なくとも一方に積層されている、請求項1,21から27のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項29]
 前記遮蔽層の赤外線透過率が5%以下である、請求項1,21から28のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項30]
 前記機能層は、遮熱フィルムを含む、請求項1,21から29のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項31]
 前記機能層は、加熱素子またはアンテナ素子の少なくとも一方を含む、請求項1,21から30のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項32]
 ヘッドアップディスプレイ装置から照射される光によって情報が投影されるように構成され、
 前記機能層は、前記情報が投影される投影フィルムを含む、請求項1,21から31のいずれかに記載の自動車用合わせガラス。
[請求項33]
 前記投影フィルムは、前記情報が投影される表示領域よりも大きい、請求項32に記載の自動車用合わせガラス。
[請求項34]
 130℃で30分加熱したときの前記投影フィルムの熱収縮率が、4%以下である、請求項32または33に記載の自動車用合わせガラス。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]