Traitement en cours

Veuillez attendre...

Paramétrages

Paramétrages

Aller à Demande

1. WO2020111220 - SYSTÈME DE SIÈGE

Document

明 細 書

発明の名称 シートシステム

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005   0006   0007  

発明の概要

0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070  

図面の簡単な説明

0071  

発明を実施するための形態

0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126   0127   0128   0129   0130   0131   0132   0133   0134   0135   0136   0137   0138   0139   0140   0141   0142   0143   0144   0145   0146   0147   0148   0149   0150   0151   0152   0153   0154   0155   0156   0157   0158   0159   0160   0161   0162   0163   0164   0165   0166   0167   0168   0169   0170   0171   0172   0173   0174   0175   0176   0177   0178   0179   0180   0181   0182   0183   0184   0185   0186   0187   0188   0189   0190   0191   0192   0193   0194   0195   0196   0197   0198   0199   0200   0201   0202   0203   0204   0205   0206   0207   0208   0209   0210   0211   0212   0213   0214   0215   0216   0217   0218   0219   0220   0221   0222   0223   0224   0225   0226   0227   0228   0229   0230   0231   0232   0233   0234   0235   0236   0237   0238   0239   0240   0241   0242   0243   0244   0245   0246   0247   0248   0249   0250   0251   0252   0253   0254   0255   0256   0257   0258   0259   0260   0261   0262   0263   0264   0265   0266   0267   0268   0269   0270   0271   0272   0273   0274   0275   0276   0277   0278   0279   0280   0281   0282   0283   0284   0285   0286   0287   0288   0289   0290   0291   0292   0293   0294   0295   0296   0297   0298   0299   0300   0301   0302   0303   0304   0305   0306   0307   0308   0309   0310   0311   0312   0313   0314   0315   0316   0317   0318   0319   0320   0321   0322   0323   0324   0325   0326   0327   0328   0329   0330   0331   0332   0333   0334   0335   0336   0337   0338   0339   0340   0341   0342   0343   0344   0345   0346   0347   0348   0349   0350   0351   0352   0353   0354   0355   0356   0357   0358   0359   0360   0361   0362   0363   0364   0365   0366   0367   0368   0369   0370   0371   0372   0373   0374   0375   0376   0377   0378   0379   0380   0381  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24   25   26   27   28   29   30   31   32   33   34   35   36   37   38   39   40   41  

明 細 書

発明の名称 : シートシステム

技術分野

[0001]
 本開示は、センサを有するシートを備えたシートシステムに関する。

背景技術

[0002]
 従来、乗員の着座姿勢を検出するために、シート上に複数の圧力センサを配置した車両用シートが知られている(特許文献1)。
[0003]
 また、ハイブリッド自動車や電気自動車において、外部充電の利用の促進を図るため、外部充電の利用の程度を示す利用指標が閾値未満のときに外部充電の利用の程度が低いと判断し、自宅や充電ステーション等の外部充電が可能な充電ポイントでの駐車時に外部充電の利用を促す充電誘導制御を実行するシステムが知られている(特許文献2)。
[0004]
 また、自動運転中に運転者が操作ボタンを操作したときに自動運転から運転者が運転操作を行う非自動運転に切り替えられる自動運転車両において、自動運転中に運転者に自動運転の終了を要求すべきときには、インストルメントパネルに設けられたディスプレイやスピーカから、まず準備要求が運転者に通知され、次いで終了要求が運転者に通知される自動運転車両の制御システムが知られている(特許文献3)。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2017-65504号公報
[0006]
特許文献2 : 特開2017-178079号公報
[0007]
特許文献3 : 特開2018-027726号公報

発明の概要

[0008]
 しかし、特許文献1に記載の車両用シートは、運転者の着座姿勢を評価して提示するだけであるので、あまり有効に利用できないという問題がある。
[0009]
 一態様において、センサを有するシートに着座する着座者に適した広告情報を報知することが可能なシートシステムを提供することをシートの新たな価値として提案する。
[0010]
 シート本体、および、前記シート本体に設けられ、前記シート本体に座っている着座者の身体状態を特定するための情報を取得するセンサを有するシートと、複数の広告情報を記憶したサーバと、前記センサから前記情報を取得可能であるとともに、前記サーバと通信可能な端末と、を備えるシートシステムを開示する。
 前記端末または前記サーバは、前記情報または前記情報に基づく評価値に基づいて、前記複数の広告情報から前記情報または前記評価値に関連する広告情報を選択し、当該広告情報を前記着座者に報知する。
[0011]
 この構成によれば、シート本体に設けられるセンサで取得した情報等に基づいて広告情報が選択されて、着座者に報知されるので、センサを有するシートに着座する着座者の身体状態に適した広告情報を報知することができる。
[0012]
 また、前記端末は、前記シートの位置情報を取得する位置情報取得部を備え、前記端末または前記サーバは、前記情報または前記評価値と前記位置情報とに基づいて、前記複数の広告情報から前記情報または前記評価値および前記位置情報に関連する広告情報を選択してもよい。
[0013]
 これによれば、身体状態に対応した情報に加え、位置情報も参照して、広告情報を選択するので、着座者がいる場所と着座者の身体状態とに適した広告情報を報知することができる。
[0014]
 また、前記端末は、選択された広告情報に基づいて、当該広告情報の広告主の位置を特定し、当該広告主の位置を含む所定エリア内に、前記位置情報で特定されている位置があることを条件として、前記広告情報を報知してもよい。
[0015]
 これによれば、広告主の位置から所定の範囲内に位置情報で特定されている位置があることを条件として広告情報を報知することで、着座者が現在いる場所に対応した広告情報が報知されるので、着座者が広告情報に提示された物やサービスの提供を受ける場所に迅速に移動して、サービス等の提供を迅速に受けることができる。
[0016]
 また、前記センサは、圧力センサであり、前記端末は、前記情報としての圧力値に基づいて、運動に関係する評価値を算出し、前記端末または前記サーバは、前記評価値に基づいて広告情報を選択してもよい。
[0017]
 これによれば、運動に関係する評価値に基づいて広告情報を選択するので、着座者の運動のレベルに応じた施設などを着座者に紹介することができる。
[0018]
 また、前記端末は、前記圧力センサからの圧力値に基づいて前記シート上の着座者に運動を行わせる運動プログラムを実行可能であり、前記運動プログラムの実行中において、所定の運動が終了したことを条件として、選択した広告情報を前記着座者に報知してもよい。
[0019]
 これによれば、運動プログラムの実行結果に応じた広告情報を着座者に報知することができる。
[0020]
 また、以下に記載する具体例において、センサを有するシートを備えたシートシステムの別の態様を開示する。
[0021]
 センサを有するシートが様々な場所に設置されている環境下において、シートに着座する着座者が、他のシートで得られた情報を利用することが可能なシートシステムを提供することを新たな価値として提案する。
[0022]
 シートシステムは、第1シート本体、および、前記第1シート本体に設けられ、前記第1シート本体に座っている着座者の身体状態を検出するための第1情報を取得する第1センサを有する第1シートと、第2シート本体、および、前記第2シート本体に設けられ、前記第2シート本体に座っている着座者の身体状態を検出するための第2情報を取得する第2センサを有する第2シートと、前記第1シートおよび前記第2シートと通信可能であり、前記第1情報に基づいて前記着座者の身体状態の評価値である第1評価値を算出可能であるとともに、前記第2情報に基づいて前記着座者の身体状態の評価値である第2評価値を算出可能な携帯端末と、前記第1評価値と前記第2評価値とを統合したデータとして蓄積するデータ蓄積部と、を備える。
[0023]
 この構成によれば、第1シートに着座者が座っている状況では、着座者は、携帯端末によって、第1シートから第1情報を取得し、第1情報から第1評価値を算出することができる。また、第2シートに着座者が座っている状況では、着座者は、携帯端末によって、第2シートから第2情報を取得し、第2情報から第2評価値を算出することができる。そして、携帯端末で算出された第1評価値および第2評価値は、データ蓄積部によって、統合したデータとして蓄積される。そのため、センサを有するシートが様々な場所に設置されている環境下において、所定のシートに着座する着座者は、他のシートで得られた情報を利用することができる。
[0024]
 また、前記携帯端末は、前記データ蓄積部を有していてもよい。
[0025]
 これによれば、データ蓄積部を有するサーバが不要となるので、シートシステムの構成を簡易化することができる。
[0026]
 また、前記シートシステムは、前記携帯端末と通信可能なサーバをさらに備え、前記サーバは、前記データ蓄積部を有していてもよい。
[0027]
 これによれば、携帯端末にデータ蓄積部を設ける必要がないので、携帯端末の記憶容量を節約することができる。
[0028]
 また、前記携帯端末は、前記サーバで統合したデータを前記サーバから取得可能であり、前記サーバから取得した前記データを、前記着座者に報知してもよい。
[0029]
 これによれば、サーバで統合したデータを携帯端末を介して着座者に報知するので、着座者がデータを有効活用することができる。
[0030]
 また、前記第1センサおよび前記第2センサは、圧力センサであり、前記携帯端末は、前記第1情報としての第1圧力値に基づいて前記着座者の運動量を前記第1評価値として算出可能であり、前記第2情報としての第2圧力値に基づいて前記着座者の運動量を前記第2評価値として算出可能であってもよい。
[0031]
 これによれば、着座者の運動量を評価値とするので、着座者が統合した運動量を参照することができ、着座者自身の身体状態を把握することができる。
[0032]
 また、以下に記載する具体例において、シート体験システムおよび車両を開示する。
[0033]
 特許文献2のシステムは、外部充電の利用を促す情報を、表示装置に表示したり、スピーカから音声出力したりすることにより外部充電の利用を促すものであるため、ユーザに充電しようとする動機を与える効果は限定的である。
[0034]
 ユーザに充電しようとする動機を与えることができるシート体験システムおよび車両を提供することが望まれる。
 また、特定の充電スタンドにユーザを誘導することも可能であろう。
 また、電力消費を抑えた運転をしようとする動機を与えることも期待される。
[0035]
 一態様としてのシート体験システムは、シートと、体験指示装置と、サーバとを備える。シートは、動力源としてのモータと前記モータに電力を供給可能なバッテリとを備える車両に搭載される。シートは、シート本体、および、前記シート本体に設けられ、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサを有する。体験指示装置は、前記シート本体に座っている着座者に動作の指示を報知する。サーバは、前記体験指示装置と通信可能である。前記体験指示装置は、前記着座者を特定するためのユーザ識別情報を前記サーバに送信するとともに、前記センサの測定値に基づいて、ポイント付与条件を満たすか否かを判定し、少なくとも前記ポイント付与条件を満たす場合に判定結果を前記サーバに送信する。前記サーバは、前記体験指示装置から前記ポイント付与条件を満たすという判定結果を受信したことを条件として、前記判定結果に基づく基本ポイントに所定の倍率を掛けたポイントを、前記ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加えて増加させる。前記体験指示装置または前記サーバは、前記バッテリへの充電が行われている場合、前記所定の倍率を、前記バッテリへの充電が行われていない場合よりも大きくする。
[0036]
 このような構成によれば、バッテリへの充電が行われている場合に獲得できるポイントが大きくなるので、ユーザに充電しようとする動機を与えることができる。
[0037]
 前記したシート体験システムにおいて、前記体験指示装置または前記サーバは、前記バッテリへの充電が行われている充電スタンドの種類に応じて前記所定の倍率を変更する構成とすることができる。
[0038]
 これによれば、充電スタンドの種類に応じて所定の倍率を大きくしたり、小さくしたりすることができる。これにより、特定の充電スタンドにユーザを誘導することができる。
[0039]
 前記したシート体験システムにおいて、前記体験指示装置または前記サーバは、前記充電スタンドが、前記車両の使用者の自宅の充電スタンドである自宅充電スタンド以外の場合、前記所定の倍率を、前記自宅充電スタンドの場合よりも大きくする構成とすることができる。
[0040]
 これによれば、ユーザに外出時においても積極的に充電しようとする動機を与えることができる。
[0041]
 前記したシート体験システムにおいて、前記体験指示装置または前記サーバは、前記バッテリの充電率が第1充電率閾値以上の場合、前記所定の倍率を、前記バッテリの充電率が前記第1充電率閾値未満の場合よりも大きくする構成とすることができる。
[0042]
 これによれば、バッテリの充電率を高い状態に維持し続ければ獲得できるポイントが大きくなるので、ユーザに充電しようとする動機を強く与えることができる。
[0043]
 前記したシート体験システムにおいて、前記車両は、運転者の操作に応じて、第1運転モードと、前記第1運転モードよりも前記バッテリの電力消費を抑えた第2運転モードとを切替可能に構成されており、前記体験指示装置または前記サーバは、前記第2運転モードが実行されている場合、前記所定の倍率を、前記第1運転モードが実行されている場合よりも大きくする構成とすることができる。
[0044]
 これによれば、ユーザにバッテリの電力消費を抑えた運転をしようとする動機を与えることができる。
[0045]
 前記したシート体験システムにおいて、前記サーバは、前記車両が前記バッテリへの充電が可能な充電スタンドに到着したことを条件として、所定のポイントを、前記ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加えて増加させる構成とすることができる。
[0046]
 これによれば、充電スタンドに行くことでポイントを獲得することができるので、ユーザに充電しようとする動機を与えることができる。
[0047]
 前記したシート体験システムにおいて、前記体験指示装置は、前記バッテリの充電率が第2充電率閾値以下の場合、当該体験指示装置で実行可能なアプリケーションプログラムのうち、消費電力が消費電力閾値以上のアプリケーションプログラムの使用を禁止する構成とすることができる。
[0048]
 これによれば、バッテリの充電率が低い場合に消費電力が大きいアプリケーションプログラムの使用を禁止することで、バッテリの充電率をある程度高い状態に維持する意識を高め、ユーザに充電しようとする動機を与えることができる。
[0049]
 前記したシート体験システムにおいて、前記シートは、運転者が座る運転者シートを含み、前記運転者シートのシート本体は、運転をするときの状態である運転状態と、前記運転状態から少なくとも一部を動かした状態である非運転状態とに切替可能であり、前記体験指示装置は、前記車両が走行している場合、当該体験指示装置で実行可能なアプリケーションプログラムのうち、少なくとも前記運転者シートを前記非運転状態にして使用するアプリケーションプログラムの使用を禁止し、前記バッテリへの充電が行われている場合、前記運転者シートを前記非運転状態にして使用するアプリケーションプログラムの使用を許容する構成とすることができる。
[0050]
 これによれば、車両走行中であっても、充電中には運転者でもより多くのアプリケーションプログラムを使用することができるので、ユーザ(運転者)に充電しようとする動機を与えることができる。
[0051]
 また、他の態様として、動力源としてのモータと、前記モータに電力を供給可能なバッテリと、シート本体、および、前記シート本体に設けられ、前記シート本体に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサを有するシートと、前記シート本体に座っている着座者に動作の指示を報知する体験指示装置と、を備える車両を提供する。前記体験指示装置は、前記着座者を特定するためのユーザ識別情報を当該体験指示装置と通信可能なサーバに送信するとともに、前記センサの測定値に基づいて、ポイント付与条件を満たすか否かを判定し、少なくとも前記ポイント付与条件を満たす場合に判定結果を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記体験指示装置から前記ポイント付与条件を満たすという判定結果を受信したことを条件として、前記判定結果に基づく基本ポイントに所定の倍率を掛けたポイントを、前記ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加えて増加させ、前記体験指示装置は、前記バッテリへの充電が行われている場合、前記所定の倍率を、前記バッテリへの充電が行われていない場合よりも大きくする。
[0052]
 このような構成によれば、バッテリへの充電が行われている場合に獲得できるポイントが大きくなるので、ユーザに充電しようとする動機を与えることができる。
[0053]
 また、以下に記載する具体例において、シートシステムおよび車両の別の態様、ならびにプログラムを開示する。
[0054]
 近い将来、自動運転中に運転者が運転操作から解放されるような自動運転車両が登場すると考えられる。そのような車両においては、自動運転中に運転者がスマートフォンなどの端末を操作して、そこにインストールされているゲームアプリなどのアプリケーションプログラムを使用する可能性がある。その場合、従来のシステムでは、端末を使用している運転者に終了要求を効果的に伝えることができないおそれがある。
[0055]
 そこで、端末を使用している運転者に自動運転から非自動運転に切り替える必要があることを効果的に伝えることができるシートシステム、車両およびプログラムを提供することを提案する。
 また、運転者に非自動運転に切り替わる準備をさせることしくみを提供することが望まれる。
 また、シート本体を非運転状態から運転状態に戻す必要があることを効果的に伝えることができることが期待される。
[0056]
 一態様としてのシートシステムは、シートと、端末とを備える。シートは、自動運転と非自動運転とを切替可能な車両に搭載される。シートは、シート本体、および、前記シート本体に設けられ、前記シート本体に座っている運転者の動作を検出するための測定値を取得するセンサを有する。端末は、前記センサから前記測定値を取得する。前記端末は、前記測定値を利用したアプリケーションプログラムを実行可能である。前記端末は、自動運転中に前記アプリケーションプログラムを実行している場合、前記車両の制御装置から取得した、自動運転から非自動運転への切り替えに関する情報に基づき、前記アプリケーションプログラムの実行終了を要求する終了要求を運転者に通知する。
[0057]
 このようなシートシステムによれば、端末を使用している運転者に自動運転から非自動運転に切り替える必要があることを効果的に伝えることができる。
[0058]
 前記したシートシステムにおいて、前記端末は、前記終了要求として、一次終了要求を運転者に通知し、前記一次終了要求を運転者に通知した後、二次終了要求を運転者に通知する構成とすることができる。
[0059]
 これによれば、自動運転から非自動運転に切り替える必要があることを段階的に通知することができるので、自動運転から非自動運転に切り替える必要があることをより効果的に伝えることができる。
[0060]
 前記したシートシステムにおいて、前記端末は、自動運転から非自動運転に切り替えるタイミングの所定時間前に前記終了要求を運転者に通知する構成とすることができる。
[0061]
 前記したシートシステムにおいて、前記端末は、前記終了要求を運転者に通知した後に、前記運転者の操作によって前記アプリケーションプログラムの実行が終了されない場合、前記アプリケーションプログラムの実行を強制的に終了する構成とすることができる。
[0062]
 これによれば、運転者に非自動運転に切り替わる準備をさせることができる。
[0063]
 前記したシートシステムにおいて、前記シート本体は、運転をするときの状態である運転状態と、前記運転状態から少なくとも一部を動かした状態である非運転状態とに切替可能であり、前記端末は、前記終了要求を運転者に通知する場合に前記シート本体が前記非運転状態である場合、前記終了要求とともに、前記シート本体を前記非運転状態から前記運転状態に動かすように要求する切替要求を運転者に通知する構成とすることができる。
[0064]
 これによれば、端末を使用している運転者に当該端末を通じてシート本体を非運転状態から運転状態に戻す必要があることを効果的に伝えることができる。
[0065]
 前記したシートシステムは、前記シート本体を前記運転状態と前記非運転状態に動かすことが可能なアクチュエータを備え、前記端末は、前記切替要求を運転者に通知した後に、前記運転者の操作によって前記シート本体が前記非運転状態から前記運転状態に動かされない場合、前記アクチュエータを駆動させて前記シート本体を前記非運転状態から前記運転状態に動かす構成とすることができる。
[0066]
 これによれば、運転者に非自動運転に切り替わる準備をさせることができる。
[0067]
 また、他の態様として、自動運転と非自動運転とを切替可能な車両を提供する。車両は、シートと、端末と、制御装置とを備える。シートは、シート本体、および、前記シート本体に設けられ、前記シート本体に座っている運転者の動作を検出するための測定値を取得するセンサを有する。端末は、前記センサから前記測定値を取得する。制御装置は、自動運転を制御する。前記端末は、前記測定値を利用したアプリケーションプログラムを実行可能であり、自動運転中に前記アプリケーションプログラムを実行している場合、前記制御装置から取得した、自動運転から非自動運転への切り替えに関する情報に基づき、前記アプリケーションプログラムの実行終了を要求する終了要求を運転者に通知する。
[0068]
 このような車両によれば、端末を使用している運転者に自動運転から非自動運転に切り替える必要があることを効果的に伝えることができる。
[0069]
 また、他の態様として、自動運転と非自動運転とを切替可能な車両内で使用される端末で実行されるプログラムを提供する。プログラムは、自動運転中に前記端末でアプリケーションプログラムが実行されている場合、前記車両の制御装置から取得した、自動運転から非自動運転への切り替えに関する情報に基づき、前記アプリケーションプログラムの実行終了を要求する終了要求を運転者に通知する。
[0070]
 このようなプログラムによれば、端末を使用している運転者に自動運転から非自動運転に切り替える必要があることを効果的に伝えることができる。

図面の簡単な説明

[0071]
[図1] 第1実施形態に係るシートシステムを示す図である。
[図2] シートシステムの構成を説明する図である。
[図3] 100m走ゲームで取得する圧力の変化を示すグラフである。
[図4] 平均タイムから広告情報を選択するためのテーブルを示す図である。
[図5] スマートフォンでの処理を示すフローチャートである。
[図6] サーバでの処理を示すフローチャートである。
[図7] シート用アプリのスタート画面を示す図である。
[図8] 100m走ゲームの結果を表示する画面を示す図である。
[図9] 広告情報を表示する画面を示す図である。
[図10] 第2実施形態に係るシートシステムを示す図である。
[図11] シートシステムの構成を説明する図である。
[図12] 携帯端末の構成を説明するブロック図である。
[図13] スマートフォンでの処理を示すフローチャートである。
[図14] トータルの歩数を表示する画面を示す図である。
[図15] 第1変形例に係るシートシステムを示す図である。
[図16] 第1変形例に係るシートシステムの構成を説明するブロック図である。
[図17] 第1変形例に係るスマートフォンでの処理を示すフローチャートである。
[図18] 第1変形例に係るサーバでの処理を示すフローチャートである。
[図19] 第2変形例に係るスマートフォンでの処理を示すフローチャートである。
[図20] 第2変形例において100走ゲームを提示する場合のスタート画面を示す図である。
[図21] 第2変形例において休憩を提示する場合のスタート画面を示す図である。
[図22] 第3変形例に係るスマートフォンでの処理を示すフローチャートである。
[図23] 第3変形例において今回の体重と体重の履歴を表示する画面を示す図である。
[図24] 第3変形例においてホーム画面上で測定した体重を通知している状態を示す図である。
[図25] 第3実施形態に係るシート体験システムの全体構成を説明する図である。
[図26] 実施形態に係る車両の全体構成を説明する図である。
[図27] シートの構成を説明する図である。
[図28] シート制御部とスマートフォンの構成を説明するブロック図である。
[図29] サーバの構成を説明するブロック図である。
[図30] 足を交互に上げた場合の、圧力センサで取得した圧力値の変化を示すグラフである。
[図31] 圧力値と、圧力値の変動の判定結果と、判定時間を示すタイムチャートである。
[図32] スマートフォンとサーバの処理を示すフローチャートである。
[図33] アプリ実行可否判定の処理を示すフローチャートである。
[図34] 倍率設定の処理を示すフローチャートである。
[図35] 位置情報に基づき第2条件を判定する場合のフローチャートである。
[図36] 第4実施形態に係るシートシステムの全体構成を説明する図である。
[図37] 非運転状態の、運転者シートのシート本体を示す図である。
[図38] 車両制御部、シート制御部およびスマートフォンの構成を説明するブロック図である。
[図39] スマートフォンにおける終了要求通知の動作を示すフローチャートである。
[図40] スマートフォンにおける切替要求通知の動作を示すフローチャートである。
[図41] スマートフォンの動作を示すタイムチャートである。

発明を実施するための形態

[0072]
[第1実施形態]
 以下、図面を参照しながら、第1実施形態について説明する。
 図1に示すように、シートシステム1は、シートSと、サーバSVと、端末の一例としてのスマートフォンSPと、を備えている。
[0073]
 シートSは、一例として、車両などの乗物に設置される乗物用シートである。なお、以下の説明において、前後、左右、上下は、シートSに座る着座者Pを基準とする。
[0074]
 図2に示すように、シートSは、シート本体S0と、制御装置500とからなる。シート本体S0は、シートクッションS1およびシートバックS2を有する。シートクッションS1およびシートバックS2は、クッションパッドCPと、クッションパッドCPを被覆する表皮SKとを備えている。クッションパッドCPは、ウレタンフォームなどからなり、図示せぬフレームによって支持されている。表皮SKは、合成皮革や布地などからなっている。
[0075]
 シートクッションS1とシートバックS2には、表皮SKの下に複数の圧力センサPS1~PS6が設けられている。圧力センサPS1~PS6は、センサの一例であり、シート本体S0に座っている着座者Pの身体状態を特定するための情報である測定値を取得する。圧力センサPS1~PS6は、シート本体S0に着座する着座者Pに対向する座面の状態を検知可能に配置され、シート本体S0に座っている着座者Pからの圧力値を取得する。
[0076]
 各圧力センサPS1~PS6は、シートSの左右の中心に対して左右対称に1対ずつ設けられている。
 具体的には、シートクッションS1には、圧力センサPS1~PS3が設けられている。圧力センサPS1および圧力センサPS2は、シートクッションS1における着座者Pの臀部に対応する位置に配置されている。圧力センサPS1および圧力センサPS2は、着座者Pの臀部からの圧力を測定する第1クッションセンサSC1を構成している。圧力センサPS2は、圧力センサPS1の少し前に配置されている。なお、第1クッションセンサSC1は、圧力センサPS1および圧力センサPS2のいずれか一方のみを備えていてもよい。
[0077]
 圧力センサPS3は、着座者Pの大腿の下に位置している。圧力センサPS3は、着座者Pの大腿からの圧力値を測定する第2クッションセンサSC2を構成している。圧力センサPS3は、圧力センサPS1および圧力センサPS2から前方に大きく離れて配置されている。
[0078]
 シートバックS2には、圧力センサPS4~PS6が設けられている。圧力センサPS4は、着座者Pの腰の後ろに対応する位置に設けられている。圧力センサPS5は、圧力センサPS4の少し上に配置されている。圧力センサPS4および圧力センサPS5は、いずれも、着座者Pの腰からの圧力を測定する第1バックセンサSB1を構成している。なお、第1バックセンサSB1は、圧力センサPS4および圧力センサPS5のいずれか一方のみを備えていてもよい。
[0079]
 圧力センサPS6は、圧力センサPS4および圧力センサPS5から上方に大きく離れて配置されている。圧力センサPS6は、着座者Pの背中の上部に対応して位置している。圧力センサPS6は、着座者Pの肩甲骨からの圧力値を測定する第2バックセンサSB2を構成している。
[0080]
 なお、圧力センサPS1~PS6は、例えば、外部からの圧力によって電気抵抗が変化する素子であり、圧力値が大きい程、検出信号の電圧が高くなる(もしくは低くなる)。
[0081]
 表皮SKの外面における各圧力センサPS1~PS6に対応した位置には、位置表示部となる塗料35が塗布されている。塗料35は、表皮SKの外面に塗布されることで、表皮SKの外側に露出している。塗料35の色は、表皮SKの外面とは異なる色となっている。具体的には、例えば表皮SKの外面が黒色である場合には、塗料35の色は、黄色などの黒色に対して目立つ色とすることができる。
[0082]
 このような塗料35は、着座者PがシートSに着座する前に、シート本体S0の外側から各圧力センサPS1~PS6の位置を視認可能に表示している。
[0083]
 制御装置500は、各圧力センサPS1~PS6から、圧力値を取得可能に圧力センサPS1~PS6と接続されている。制御装置500は、各圧力センサPS1~PS6で検出した情報を、スマートフォンSPに送信可能となっている。
[0084]
 詳しくは、制御装置500には、ブルートゥース(登録商標)またはWi-Fi(登録商標)などの近距離無線通信を可能にする近距離通信機3Aが接続されている。制御装置500は、近距離通信機3Aを介してスマートフォンSPと通信可能となっている。また、スマートフォンSPは、サーバSVとインターネットを介して通信可能となっている。
[0085]
 制御装置500、スマートフォンSPおよびサーバSVは、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、予め記憶されたプログラムを実行する。なお、スマートフォンSPは、ディスプレイDSPと、位置情報取得部PAと、をさらに備えている。
[0086]
 スマートフォンSPは、各圧力センサPS1~PS6から制御装置500を介して圧力値を取得する機能を有している。スマートフォンSPには、シートSから送信されてくる信号(圧力値)に基づいて実行可能なゲームを着座者Pに提供するためのシート用アプリがインストールされている。
[0087]
 本実施形態に係るシート用アプリでは、100m走ゲームを着座者Pに提供することが可能となっている。100m走ゲームは、シートSから送信されてくる圧力値に基づいて、ディスプレイDSP上に表示されたキャラクタを走らせるゲームである。100m走ゲームは、圧力センサPS1~PS3からの圧力値に基づいてシートS上の着座者Pに運動を行わせる運動プログラムの一例である。
[0088]
 詳しくは、スマートフォンSPは、100m走ゲームを実行する場合には、シートSにおける左右の圧力センサPS3の圧力値P3 ,P3 を取得する。そして、そのときに座っている着座者Pの平均的な圧力であるノーマル圧力P3 と、圧力値のピーク検出のためのしきい値P3thを決定するとともに、その着座者Pの平均的な脚を動かす周期であるノーマルステップ周期TS を算出する。
[0089]
 具体的には、着座者Pが脚を交互に上げた場合、圧力値P3 ,P3 は、例えば図3のように変化する。図3において、圧力が急に小さくなっている部分は、着座者Pが脚を上げたことにより、圧力センサPS3の部分の圧力が小さくなっていることを示す。つまり、圧力が小さくなっていない140付近の圧力値が、脚を上げていないときの平均のノーマル圧力P3 となる。ノーマル圧力P3 を算出するには、例えば、圧力値P3 ,P3 の前回値と今回値の差(今回値P3(n)から前回値P3(n-1)を引いた値とする。)の絶対値が所定値以下である場合(つまり、値の変化が小さいとき)の今回値を集計して平均すればよい。
[0090]
 また、しきい値P3thは、脚を上げている最中であることを判定するためのしきい値であり、例えば、図3の場合であれば、100~120程度の値を用いればよい。このため、しきい値P3thは、ノーマル圧力P3 に所定値を乗じた値を用いることができる。例えば、ノーマル圧力P3 に0.6~0.9程度の所定値を乗じた値をしきい値P3thとすることができる。
[0091]
 ノーマルステップ周期TS は、圧力値P3 ,P3 のピーク同士の時間間隔であるステップ周期TSの平均値である。
 圧力値P3 ,P3 は、各圧力値P3 ,P3 が、しきい値P3thより小さい(上側から下側へ超えた)という条件下で、前回値と今回値の差が負から正に変化したときにピークに達したと判定することができ、このときの前回値P3(n-1)をピーク値Pmとすることができる。
[0092]
 スマートフォンSPは、着座者Pの動作に応じて圧力値P3 ,P3 のピークを検出すると、ピーク値Pmを算出し、ピーク値Pmとノーマル圧力P3 とに基づいて、脚を上げた大きさであるステップ強度F(F ,F )を算出する。ステップ強度Fは、ピークの大きさ、つまり、ノーマル圧力P3 から、ピーク値Pmを引いた値とすることができる。本実施形態においては、着座者Pの体格の大きさによる違いをなくすため、ノーマル圧力P3 で規格化した値とする。例えば、ステップ強度Fは、
F=(P3 -Pm)/P3
とする。
[0093]
 スマートフォンSPは、100m走ゲーム中に、ステップ強度Fを算出すると、ディスプレイDSP上のキャラクタをゴールへ向けて移動させる。このときの移動量は、ステップ強度Fの大きさに応じたものである。スマートフォンSPは、例えば、F[m]分だけゴールへ向けてキャラクタを移動させる。
[0094]
 また、スマートフォンSPは、100m走ゲームの終了時に、評価値の一例としてのタイム(100mのゴール時のタイム)を取得するとともに、過去所定期間の間の平均タイムを算出している。ここで、タイムは、100走ゲームの開始からタイマーによる時間計測を開始し、ステップ強度Fを算出した回数をステップ強度Fに乗算した値が、100以上になったときに時間計測を終了することで、計測することができる。ステップ強度Fは、前述したように圧力値に基づいて算出されるため、スマートフォンSPは、圧力値(情報)に基づいてタイム(運動に関係する評価値)を算出している。また、過去所定期間の間の平均タイムは、例えば、過去1か月の間のタイムの平均値や、過去1年間の間のタイムの平均値などとすることができる。
[0095]
 スマートフォンSPは、100mゲームが終了すると、今回取得・算出したタイムおよび平均タイムを、ディスプレイDSP上に表示する。また、スマートフォンSPは、100mゲームの終了時に、サーバSVと通信可能な状態である場合には、今回取得・算出したタイムおよび平均タイムをサーバSVに送信する。
[0096]
 スマートフォンSPは、衛星測位システムを利用した位置情報取得部PAからスマートフォンSP自体の位置を取得することが可能となっている。そのため、シートSに着座した着座者PがスマートフォンSPを操作しているときには、スマートフォンSPは、シートSの位置、(以下、位置情報という。)を取得することが可能となっている。
[0097]
 スマートフォンSPは、シートSと通信可能な状態であるときにおいて位置情報取得部PAから取得される位置情報を、シートSの位置情報として取得する機能を有している。そして、スマートフォンSPは、シートSの位置情報をサーバSVに送信するように構成されている。
[0098]
 サーバSVは、属性と関連付けて複数の広告情報を記憶している。本実施形態では、図4に示すように、複数の広告情報は、前述した100m走ゲームの平均タイム(着座者Pの運動能力)と関連付けられている。
[0099]
 各属性に対応した広告情報(例えばスポーツジムの広告)は、複数存在しており、これらの広告情報は、それぞれの広告主の位置と関連付けられている。ここで、広告主の位置は、広告情報に対応するサービスが提供される位置、例えばサービスを提供する店舗の位置や、広告情報に対応する商品を売る店舗の位置などである。
[0100]
 サーバSVは、スマートフォンSPから送信されてくる平均タイムと位置情報とに基づいて、複数の広告情報から平均タイム(着座者Pの運動能力)と位置情報とに関連する広告情報を選択する機能を有している。詳しくは、サーバSVは、平均タイムが11秒未満である場合には、着座者Pの運動能力がアスリート級に高いため、広告情報としてスポーツジムの広告を選択する。
[0101]
 また、サーバSVは、平均タイムが11秒以上、かつ、14秒未満である場合には、着座者Pの運動能力がある程度高いため、適度な運動を行うことが可能なヨガスクールの広告を広告情報として選択する。また、サーバSVは、平均タイムが14秒以上、かつ、17秒未満である場合には、着座者Pの運動能力があまり高くないため、ヨガスクールよりも少ない運動量で運動を行うことが可能なトレッキングガイドの広告を広告情報として選択する。また、サーバSVは、平均タイムが17秒以上である場合には、着座者Pが高齢者である可能性が高いため、高齢者向けエクササイズの広告を広告情報として選択する。
[0102]
 サーバSVは、属性に対応した複数の広告情報(例えば、スポーツジムの広告)を図4のテーブルから選択した後、シートSの位置を示す位置情報に基づいて、複数の広告の中から所定数の広告を選択する。具体的には、例えば、サーバSVは、位置情報で特定されるシートSの位置を含む広告選択用エリア内にある広告主の位置に対応した広告情報を選択する。
[0103]
 サーバSVは、平均タイムと位置情報とに基づいて広告情報を選択すると、選択した広告情報をスマートフォンSPに送信する。サーバSVは、広告情報をスマートフォンSPに送信することで、スマートフォンSPを介して広告情報を着座者Pに報知する。
[0104]
 スマートフォンSPは、100m走ゲームの実行中において、所定の運動(1回分の100m走)が終了したことを条件として、サーバSVから送信されてくる広告情報をディスプレイDSP上に表示して着座者Pに報知する機能を有している。また、スマートフォンSPは、サーバSVから送信されてくる広告情報に基づいて、当該広告情報の広告主の位置を特定し、当該広告主の位置を含む所定エリア内に、位置情報で特定されている位置があることを条件として、広告情報をディスプレイDSP上に表示して着座者Pに報知する機能を有している。
[0105]
 詳しくは、スマートフォンSPは、1回分の100m走ゲームが終了した後、サーバSVに平均タイムと位置情報を送信する。次いで、スマートフォンSPは、サーバSVから平均タイムと位置情報に基づいて選択された広告情報を受信すると、シートSの位置が所定エリア内に入っているかを判断し、入っている場合には、広告情報をディスプレイDSP上に表示する。なお、所定エリアは、例えば、広告主の位置を中心とする所定半径の円の内側であり、前述した広告選択用エリア(サーバSVにおいて位置情報から広告情報を選択するためのエリア)以下の大きさとすることができる。
[0106]
 次に、スマートフォンSPおよびサーバSV(詳しくは、スマートフォンSPおよびサーバSV内の各制御部)の動作について詳細に説明する。
 スマートフォンSPは、着座者Pがシート用アプリを立ち上げると、図5に示す処理を開始する(START)。この処理において、スマートフォンSPは、まず、シートSの制御装置500と通信可能な状態であるか否かを判断する(S11)。
[0107]
 ステップS11において通信可能な状態でないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、本処理を終了する。ステップS11において通信可能な状態であると判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、100m走ゲームのスタート画面(図7参照)をディスプレイDSP上に表示する(S12)。
[0108]
 ステップS12の後、スマートフォンSPは、100m走ゲームが選択されたか否かを判断する(S13)。ステップS13において100m走ゲームが選択されたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、100m走ゲームを開始する(S14)。
[0109]
 ステップS14の後、詳しくは100m走ゲーム中において、スマートフォンSPは、シートSから送信されてくる圧力値に基づいてタイムを算出する(S15)。ステップS15の後、詳しくは100m走ゲームの終了後、スマートフォンSPは、今回のタイムと過去の所定期間のタイムの平均値を算出する(S16)。なお、タイムの平均値を算出した後、スマートフォンSPは、今回のタイムとタイムの平均値をディスプレイDSP上に表示する(図8参照)。
[0110]
 ステップS16の後、スマートフォンSPは、サーバSVと通信可能な状態であるか否かを判断する(S17)。ステップS17において通信可能な状態であると判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、位置情報取得部PAからシートSの位置を示す位置情報を取得する(S18)。
[0111]
 ステップS18の後、スマートフォンSPは、タイムの平均値と位置情報をサーバSVに送信する(S19)。ステップS19の後、スマートフォンSPは、サーバSVから送信されてくる、広告主の位置の情報を含む広告情報を取得する(S20)。
[0112]
 ステップS20の後、スマートフォンSPは、取得した広告情報に基づいて広告主の位置を特定し(S21)、広告主の位置から所定エリアを設定する(S22)。ステップS22の後、スマートフォンSPは、位置情報で特定された位置が所定エリア内に位置するか否かを判断する(S23)。
[0113]
 ステップS23において所定エリア内に位置すると判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、広告情報をディスプレイDSP上に表示する(S24)。ステップS24の後、ステップS13において100m走ゲームが選択されていないと判断した場合(No)、または、ステップS17においてサーバSVと通信可能な状態でないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、スタート画面(図7)において、シート用アプリの終了が選択されたか否かを判断する(S25)。
[0114]
 ステップS25において終了が選択されていないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、ステップS12の処理に戻る。ステップS25において終了が選択されたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、本処理を終了する。
[0115]
 サーバSVは、図6に示す処理を常時実行している。
 図6に示すように、サーバSVは、スマートフォンSPからタイムの平均値と位置情報を取得したか否かを判断する(S41)。ステップS41において取得していないと判断した場合には(No)、サーバSVは、本処理を終了する。
[0116]
 ステップS41において取得したと判断した場合には(Yes)、サーバSVは、タイムの平均値と位置情報とに基づいて、複数の広告情報の中から所定数の広告情報を選択する(S42)。ステップS42の後、サーバSVは、選択した所定数の広告をスマートフォンSPに送信して(S43)、本処理を終了する。
[0117]
 次に、シートシステム1の具体的な動作の一例を詳細に説明する。
 図1に示すように、シートシステム1を構成する各機器(S,SV,SP)が通信可能な状態において、着座者PがスマートフォンSPを操作してシート用アプリを立ち上げると、図5に示す処理において、ステップS11:Yes→ステップS12の処理が順次実行される。これにより、図7に示すスタート画面が、ディスプレイDSP上に表示される。
[0118]
 スタート画面では、100m走ゲームを開始するためのボタンB1と、シート用アプリを終了するためのボタンB2とが表示されている。着座者PがボタンB1をタッチすると、ステップS13でYesと判断されて、100m走ゲームが実行される(S14~S16)。
[0119]
 100m走ゲームが終了すると、スマートフォンSPは、タイムの平均値を算出して(S16)、今回のタイムとタイムの平均値を、ディスプレイDSP上に表示する(図8参照)。ここで、この例においては、図8に示すように、タイムの平均値を10.2秒とする。その後、スマートフォンSPは、ステップS17:Yes→ステップS18~19の処理を実行することで、シートSの位置を示す位置情報を取得して、取得した位置情報とタイムの平均値をサーバSVに送信する。
[0120]
 図6に示すように、サーバSVは、スマートフォンSPからタイムの平均値と位置情報を取得すると(S41:Yes)、ステップS42において、タイムの平均値と図4に示すテーブルとに基づいて、複数の広告情報を選択する。詳しくは、サーバSVは、取得したタイムの平均値が10.2秒であることから、テーブルから複数のスポーツジムの広告を選択する。
[0121]
 また、サーバSVは、ステップS42において、位置情報に基づいて、選択した複数のスポーツジムの広告の中から、位置情報に対応した所定数のスポーツジムの広告を選択する。その後、サーバSVは、選択した所定数のスポーツジムの広告をスマートフォンSPに送信する(S43)。
[0122]
 図5に示すように、スマートフォンSPは、サーバSVから所定数のスポーツジムの広告を取得すると(S20)、所定数のスポーツジムの広告のそれぞれの広告主の位置を特定し(S21)、所定数の広告主ごとに所定エリアを設定する(S22)。
[0123]
 そして、位置情報で特定された位置が、特定の広告主である「〇〇スポーツジム」の所定エリア内に位置する場合には(S23:Yes)、スマートフォンSPは、図9に示すように、「〇〇スポーツジム」の広告をディスプレイDSP上に表示する(S24)。これにより、着座者Pは、自分の現在地の近くに「〇〇スポーツジム」が存在することを知ることができるので、その所在地に向けて車両を移動させるよう運転者に伝えることができる。
[0124]
 以上、本実施形態のシートシステム1によれば、次の各効果を奏することができる。
 シート本体S0に設けられる圧力センサPS1~PS3で取得した圧力値に基づくタイムの平均値に基づいて広告情報が選択されて、着座者Pに報知されるので、圧力センサPS1~PS3を有するシートSに着座する着座者Pの身体状態に適した広告情報を報知することができる。
[0125]
 身体状態に対応した情報である圧力値に基づくタイムの平均値に加え、位置情報を参照して、広告情報を選択するので、着座者Pがいる場所と着座者Pの身体状態とに適した広告情報を報知することができる。
[0126]
 位置情報で特定されている位置が所定エリア内に位置することを条件として広告情報を報知するので、着座者Pが広告情報に提示された物やサービスの提供を受ける場所に迅速に移動して、サービス等の提供を迅速に受けることができる。
[0127]
 運動に関係する評価値であるタイムの平均値に基づいて広告情報を選択するので、着座者Pの運動能力に応じた施設を着座者Pに紹介することができる。
[0128]
 1回分の100m走ゲームが終了したことを条件として、選択した広告情報を着座者Pに報知するので、100m走ゲームの実行結果に応じた広告情報を着座者に報知することができる。
[0129]
 以上説明した第1実施形態は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。
[0130]
 前記実施形態では、広告情報の選択をサーバSVで行ったが、スマートフォンSPで広告情報を選択してもよい。
[0131]
 前記実施形態では、情報に基づく評価値であるタイムの平均値に基づいて広告情報を選択したが、例えば、情報としての圧力値に基づいて広告情報を選択してもよい。具体的には、例えば、圧力センサPS1~PS3で取得する圧力値は、着座者Pの体重に略比例するため、圧力値が所定値以上である場合には、ダイエット食品などの広告情報を選択し、圧力値が所定値未満である場合には、レストランなどの広告情報を選択するように構成してもよい。
[0132]
 前記実施形態では、情報として圧力値を例示したが、情報は、例えば、血圧、心拍数、体温、発汗量などであってもよい。なお、センサは、これらの情報を検出可能なセンサであればよい。
[0133]
 例えば、情報として血圧を利用した場合には、血圧が所定値以上であることを条件として、病院などの広告情報を選択し、血圧が所定値未満であることを条件として、スポーツジムなどの広告情報を選択するように構成してもよい。また、例えば情報が発汗量である場合には、発汗量が第1閾値以上であることを条件として、スポーツ飲料などの水分や塩分補給に適した飲料品の広告情報を選択し、発汗量が第1閾値未満であることを条件として、ジュース類やお茶などの通常の水分補給に適した飲料品の広告情報を選択するように構成してもよい。
[0134]
 前記実施形態では、運動に関係する評価値としてタイムの平均値を例示したが、運動に関係する評価値は、例えば、今回のタイムであってもよいし、歩数などであってもよい。
[0135]
 前記実施形態では、衛星測位システムを利用した位置情報取得部PAを例示したが、位置情報取得部は、例えば測位衛星からの電波を受信するだけでなく、地上に設置している基準局からの電波を同時に送受信を行うことで位置情報を取得するものであってもよい。また、位置情報取得部は、車両のECUやナビゲーションシステムから位置情報を取得するものであってもよい。
[0136]
 前記実施形態では、運動プログラムとして100m走ゲームを例示したが、運動プログラムは、例えば、シートS上において着座者Pに座禅をさせるための座禅ゲームなどであってもよい。座禅ゲームは、例えば、シートクッションS1の左側にかかる圧力と右側にかかる圧力とが略一致し、かつ、シートクッションS1の前側にかかる圧力と後側にかかる圧力とが略一致するように、着座者Pの姿勢を促すゲームとして構成することができる。そして、座禅ゲームの実行結果が良好な結果である場合、つまり良好な座禅の姿勢を保てている場合には、スラックラインなどのバランス間隔の優れた人に適したスポーツを行うことができる施設の広告を選択し、悪い結果である場合には、バランスボールなどの広告情報を選択するように構成してもよい。
[0137]
 前記実施形態では、広告情報をディスプレイDSP上に表示することで着座者Pに報知したが、、例えば、広告情報を、音声などによって着座者に報知してもよい。
[0138]
 前記実施形態では、シートSとして、自動車で使用される車両用シートを例示したが、シートは、例えば、船舶や航空機など他の乗物で使用されるシートであってもよい。また、シートは、乗物用シートに限らず、例えば、座椅子などであってもよい。
[0139]
 前記実施形態では、端末としてスマートフォンSPを例示したが、本発明はこれに限定されず、端末は、例えばタブレットなどのスマートフォンSP以外の携帯端末であってもよい。また、端末は、シートに備え付けの端末であり、シートに一体に設けられていてもよい。
[0140]
[第2実施形態]
 以下、図面を参照しながら、第2実施形態について説明する。
 図10に示すように、シートシステム1は、第1シートの一例としてのチャイルドシート2と、第2シートの一例としてのカート付属椅子3と、携帯端末の一例としてのスマートフォンSPと、を備えている。
[0141]
 チャイルドシート2は、車両CRに設置されるシートSに取り付けられる子供用のシートである。カート付属椅子3は、スーパーマーケットやホームセンターなどに常備されているショッピングカートSHCに設けられる子供用のシートである。なお、以下の説明において、前後、左右、上下は、チャイルドシート2またはカート付属椅子3に座る着座者Pを基準とする。
[0142]
 図11に示すように、チャイルドシート2は、第1シート本体20と、第1制御装置2Cとからなる。第1シート本体20は、シートクッション2Qおよびシートバック2Rを有する。シートクッション2Qおよびシートバック2Rは、クッションパッドと、クッションパッドを被覆する表皮とを備えている。クッションパッドは、ウレタンフォームなどからなり、図示せぬフレームによって支持されている。表皮は、布地などからなっている。
[0143]
 シートクッション2Qには、表皮の下に複数の圧力センサPS1~PS3が設けられている。圧力センサPS1~PS3は、第1センサの一例であり、第1シート本体20に座っている着座者Pの身体状態、詳しくは動作を検出するための第1情報である測定値を取得する。圧力センサPS1~PS6は、第1シート本体20に着座する着座者Pに対向する座面の状態を検知可能に配置され、第1シート本体20に座っている着座者Pからの圧力値を取得する。
[0144]
 各圧力センサPS1~PS3は、チャイルドシート2の左右の中心に対して左右対称に1対ずつ設けられている。
 具体的には、圧力センサPS1および圧力センサPS2は、シートクッション2Qにおける着座者Pの臀部に対応する位置に配置されている。圧力センサPS1および圧力センサPS2は、着座者Pの臀部からの圧力を測定する第1クッションセンサSC1を構成している。圧力センサPS2は、圧力センサPS1の前に配置されている。なお、第1クッションセンサSC1は、圧力センサPS1および圧力センサPS2のいずれか一方のみを備えていてもよい。
[0145]
 圧力センサPS3は、着座者Pの大腿の下に位置している。圧力センサPS3は、着座者Pの大腿からの圧力値を測定する第2クッションセンサSC2を構成している。圧力センサPS3は、圧力センサPS2の前に配置されている。
[0146]
 なお、圧力センサPS1~PS3は、例えば、外部からの圧力によって電気抵抗が変化する素子であり、圧力値が大きい程、検出信号の電圧が高くなる(もしくは低くなる)。
[0147]
 第1制御装置2Cは、各圧力センサPS1~PS3から、圧力値を取得可能に圧力センサPS1~PS3と接続されている。第1制御装置2Cは、各圧力センサPS1~PS3で検出した情報を、スマートフォンSPに送信可能となっている。
[0148]
 詳しくは、第1制御装置2Cには、ブルートゥース(登録商標)またはWi-Fi(登録商標)などの近距離無線通信を可能にする近距離通信機2Dが接続されている。第1制御装置2Cは、近距離通信機2Dを介してスマートフォンSPと通信可能となっている。
[0149]
 カート付属椅子3は、第2シート本体30と、第2制御装置3Dとからなる。第2シート本体30は、シートクッション3Qおよびシートバック3Rを有する。シートクッション3Qおよびシートバック3Rは、樹脂からなる。
[0150]
 シートクッション3Qには、複数の圧力センサPS4~PS6が設けられている。圧力センサPS4~PS6は、第2センサの一例であり、第2シート本体30に座っている着座者Pの身体状態、詳しくは動作を検出するための第2情報である測定値を取得する。圧力センサPS4~PS6は、第2シート本体30に座っている着座者Pからの圧力値を取得する。
[0151]
 各圧力センサPS4~PS6は、カート付属椅子3の左右の中心に対して左右対称に1対ずつ設けられている。
 具体的には、圧力センサPS4および圧力センサPS5は、シートクッション3Qにおける着座者Pの臀部に対応する位置に配置されている。圧力センサPS4および圧力センサPS5は、着座者Pの臀部からの圧力を測定する第3クッションセンサSC3を構成している。圧力センサPS5は、圧力センサPS4の前に配置されている。なお、第3クッションセンサSC3は、圧力センサPS4および圧力センサPS5のいずれか一方のみを備えていてもよい。
[0152]
 圧力センサPS6は、着座者Pの大腿の下に位置している。圧力センサPS6は、着座者Pの大腿からの圧力値を測定する第4クッションセンサSC4を構成している。圧力センサPS6は、圧力センサPS5の前に配置されている。
[0153]
 なお、圧力センサPS4~PS6は、例えば、外部からの圧力によって電気抵抗が変化する素子であり、圧力値が大きい程、検出信号の電圧が高くなる(もしくは低くなる)。
[0154]
 第2制御装置3Dは、各圧力センサPS4~PS6から、圧力値を取得可能に圧力センサPS1~PS3と接続されている。第2制御装置3Dは、各圧力センサPS4~PS6で検出した情報を、スマートフォンSPに送信可能となっている。
[0155]
 詳しくは、第2制御装置3Dには、ブルートゥース(登録商標)またはWi-Fi(登録商標)などの近距離無線通信を可能にする近距離通信機3Cが接続されている。第2制御装置3Dは、近距離通信機3Cを介してスマートフォンSPと通信可能となっている。
[0156]
 第1制御装置2C、第2制御装置3DおよびスマートフォンSPは、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、予め記憶されたプログラムを実行する。なお、スマートフォンSPは、ディスプレイDSPをさらに備えている。
[0157]
 スマートフォンSPは、チャイルドシート2およびカート付属椅子3と通信可能となっている。詳しくは、スマートフォンSPは、圧力センサPS1~PS3から第1制御装置2Cを介して圧力値を取得するとともに、圧力センサPS4~PS6から第2制御装置3Dを介して圧力値を取得する機能を有している。スマートフォンSPには、チャイルドシート2およびカート付属椅子3から送信されてくる信号(圧力値)に基づいて実行可能なゲームを着座者Pに提供するためのシート用アプリがインストールされている。
[0158]
 本実施形態に係るシート用アプリでは、100m走ゲームを着座者Pに提供することが可能となっている。100m走ゲームは、チャイルドシート2またはカート付属椅子3から送信されてくる圧力値に基づいて、ディスプレイDSP上に表示されたキャラクタを走らせるゲームである。
[0159]
 図12に示すように、スマートフォンSPは、動作検出部SP1と、ゲーム処理部SP2と、歩数算出部SP3と、データ蓄積部SP4と、報知部SP5と、を備えている。
[0160]
 動作検出部SP1は、チャイルドシート2およびカート付属椅子3から着座者Pの動作に応じて変化する圧力値を取得する機能を有している。動作検出部SP1は、チャイルドシート2またはカート付属椅子3から圧力値を取得すると、取得した圧力値をゲーム処理部SP2および歩数算出部SP3に出力する。
[0161]
 ゲーム処理部SP2は、圧力値に基づいて、100m走ゲームを実行する機能を有している。例えばチャイルドシート2に座っている着座者Pが100m走ゲームを行う場合には、ゲーム処理部SP2は、チャイルドシート2における左右の圧力センサPS3の圧力値P3 ,P3 を取得する。ここで、100m走ゲームは、概ね第1実施形態の説明において図3を参照しつつ詳述した内容と同様であるので、詳細な説明は省略する。
[0162]
なお、カート付属椅子3から圧力値を取得する場合にも、ゲーム処理部SP2は、前述と同様の処理を行う。以下の説明では、チャイルドシート2から取得する圧力値を、「第1圧力値」とも称し、カート付属椅子3から取得する圧力値を、「第2圧力値」とも称する。
[0163]
 図12に戻って、歩数算出部SP3は、第1圧力値に基づいて、チャイルドシート2に座っている着座者Pの運動量である第1歩数を第1評価値として算出可能であるとともに、第2圧力値に基づいて、カート付属椅子3に座っている着座者Pの運動量である第2歩数を第2評価値として算出可能となっている。具体的には、例えば、歩数算出部SP3は、ゲーム処理部SP2が算出したピーク値Pmの数を計測し、この数を歩数として取得する。歩数算出部SP3は、計測した歩数をデータ蓄積部SP4に出力する。
[0164]
 データ蓄積部SP4は、歩数算出部SP3から出力されてくる第1歩数と第2歩数とを、統合したデータとして蓄積する機能を有している。具体的に、歩数算出部SP3130は、第1歩数と第2歩数とを積算する。また、本実施形態では、データ蓄積部SP4での歩数の蓄積は、1日ごとに更新されるものとする。つまり、本実施形態では、1日分のトータルの歩数が、データ蓄積部SP4に蓄積されている。
[0165]
 報知部SP5は、データ蓄積部SP4に蓄積されたデータを着座者Pに報知する機能を有している。具体的に、本実施形態では、報知部SP5は、データ蓄積部SP4に蓄積されたトータルの歩数を、ディスプレイDSP上に表示する。なお、報知部SP5による報知の方法は、これに限定されず、例えば音声などによって報知してもよい。
[0166]
 次に、スマートフォンSP(詳しくは、スマートフォンSP内の制御部)の動作について詳細に説明する。
 スマートフォンSPは、着座者Pがシート用アプリを立ち上げると、図13に示す処理を開始する(START)。この制御において、スマートフォンSPは、まず、チャイルドシート2またはカート付属椅子3と通信可能な状態であるか否かを判断する(S1011)。
[0167]
 ステップS1011において通信可能な状態でないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、本処理を終了する。ステップS1011において通信可能な状態であると判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、100m走ゲームのスタート画面(図7参照)をディスプレイDSP上に表示する(S1012)。
[0168]
 ステップS1012の後、スマートフォンSPは、100m走ゲームが選択されたか否かを判断する(S1013)。ステップS1013において100m走ゲームが選択されたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、100m走ゲームを実行する(S1014)。
[0169]
 ステップS1014の後、詳しくは100m走ゲーム中において、スマートフォンSPは、圧力値に基づいて歩数を算出する(S1015)。ステップS1015の後、詳しくは100m走ゲームの終了後、スマートフォンSPは、今回の歩数をデータ蓄積部SP4に蓄積された過去の歩数に加算(統合)する(S1016)。
[0170]
 ステップS1016の後、スマートフォンSPは、統合した歩数をディスプレイDSP上に表示する(S1017)。ステップS1017の後、スマートフォンSPは、シート用アプリの終了が選択されたか否かを判断する(S1018)。
[0171]
 ステップS1018においてシート用アプリの終了が選択されていないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、ステップS1012の処理に戻る。ステップS1018においてシート用アプリの終了が選択されたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、本処理を終了する。
[0172]
 次に、スマートフォンSPの具体的な動作の一例を詳細に説明する。
 図10に示すように、例えば車両CRでスーパーマーケットに向かう際において、チャイルドシート2に座る着座者P(子供)が、暇つぶしのためにスマートフォンSPのシート用アプリを起動すると、図13の処理が開始される。スマートフォンSPがチャイルドシート2と通信可能な状態である場合には(S1011:Yes)、図7に示すように、スマートフォンSPのディスプレイDSP上に、100m走ゲームのスタート画面が表示される(S1012)。
[0173]
 スタート画面では、100m走ゲームを開始するためのボタンB1と、シート用アプリを終了するためのボタンB2とが表示されている。着座者PがボタンB1を選択すると、ステップS1013でYesと判断されて、100m走ゲームが実行される(S1014)。
[0174]
 100m走ゲームが終了すると、スマートフォンSPは、ゲーム1回分の歩数を算出して、データ蓄積部SP4に蓄積するとともに(S1015,S1016)、データ蓄積部SP4に蓄積されている今日1日分のトータルの歩数を、ディスプレイDSP上に表示する(S1017、図14参照)。車中において、着座者Pが100m走ゲームを複数回実行すると、ゲームの終了のたびに、ゲーム1回分の歩数が順次データ蓄積部SP4に蓄積されていく。
[0175]
 車両CRがスーパーマーケットに到着して、着座者Pが図7に示すスタート画面において終了のボタンB2を選択すると、スマートフォンSPは、シート用アプリを終了する。スーパーマーケットでの買い物中において、ショッピングカートSHCのカート付属椅子3に座らせられた着座者Pが、暇つぶしのためにスマートフォンSPのシート用アプリを再び起動すると、再び図13の処理が開始される。
[0176]
 スマートフォンSPがカート付属椅子3と通信可能な状態である場合には(S1011:Yes)、図7に示すように、スマートフォンSPのディスプレイDSP上に、100m走ゲームのスタート画面が表示される(S1012)。その後は、前述したように、着座者Pがゲームを実行するたびに、ゲーム1回分の歩数が順次データ蓄積部SP4に蓄積されていく。そのため、着座者Pは、車両CR内での歩数と、ショッピングカートSHC上での歩数とが加算されたトータルの歩数を知ることができるので、着座者Pがどの程度運動したのかを容易に知ることができる。また、着座者Pの親も、子供の1日分の歩数(運動量)を知ることができるので、その運動量を考慮して、その後の子供の活動のプランや食事のメニューなどを決めることができる。
[0177]
 以上、本実施形態のシートシステム1によれば、次の各効果を奏することができる。
 圧力センサを有するシート(2,3)が様々な場所に設置されている環境下において、所定のシートに着座する着座者Pが、他のシートで得られた情報を利用することができる。
[0178]
 スマートフォンSPがデータ蓄積部SP4を有することで、後述するようなサーバが不要となるので、シートシステム1の構成を簡易化することができる。
[0179]
 着座者Pの運動量である歩数を評価値とするので、着座者Pが統合した歩数を参照することができ、着座者P自身の身体状態を把握することができる。
[0180]
 以上説明した第2実施形態は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。なお、以下の説明において、前記実施形態と略同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
[0181]
 前記実施形態では、スマートフォンSPにデータ蓄積部SP4を設けたが、例えば、図15,16に示すように、スマートフォンSPと通信可能なサーバSVにデータ蓄積部420を設けてもよい。具体的に、図15に示す形態において、シートシステム1Aは、前述したチャイルドシート2、カート付属椅子3およびスマートフォンSPに加え、サーバSVを備えている。
[0182]
 図16に示すように、スマートフォンSPは、前記実施形態におけるデータ蓄積部SP4の代わりに、送信部SP6および受信部SP7を備えている。送信部SP6は、歩数算出部SP3で算出したゲーム1回分の歩数を、着座者Pに対応した識別情報と関連付けてサーバSVに送信する機能を有している。受信部SP7は、サーバSVから送信されてくる、後述するトータルの歩数を受信し、受信したトータルの歩数を報知部SP5に出力する機能を有している。これにより、スマートフォンSPは、サーバSVで統合したデータ(トータルの歩数)をサーバSVから取得して、取得したデータを、着座者Pに報知するように構成されている。
[0183]
 サーバSVは、受信部410と、データ蓄積部420と、送信部430と、を備えている。受信部410は、スマートフォンSPから識別情報に関連付けられた歩数を受信する機能を有している。受信部410は、識別情報に関連付けられた歩数を受信すると、受信した歩数を識別情報とともにデータ蓄積部420に出力する。
[0184]
 データ蓄積部420は、受信部410から取得した歩数を識別情報ごとに積算して蓄積する機能を有している。送信部430は、データ蓄積部420に蓄積された、着座者Pに対応したトータルの歩数をスマートフォンSPに送信する機能を有している。
[0185]
 この形態では、スマートフォンSPが図17に示す処理を実行し、サーバSVが図18に示す処理を実行するように構成されている。図17に示す処理は、図13に示す処理におけるステップS1016の代わりに、新たなステップS1031,S1032を有し、その他の処理は、図13の処理と同様となっている。
[0186]
 図17に示す処理において、スマートフォンSPは、ステップS1015において歩数を算出した後、算出した歩数をサーバSVに送信する(S1031)。ステップS1031の後、スマートフォンSPは、サーバSVに対して統合データであるトータルの歩数を要求して取得し(S1032)、取得したトータルの歩数をディスプレイDSP上に表示する(S1017)。
[0187]
 図18に示すように、サーバSVは、スマートフォンSPから歩数を取得したか否かを常時判断している(S1041)。ステップS1041において取得していないと判断した場合には(No)、サーバSVは、本処理を終了する。
[0188]
 ステップS1041において取得したと判断した場合には(Yes)、サーバSVは、取得した歩数をデータ蓄積部420に蓄積された過去の歩数に加算(統合)する(S1042)。ステップS1042の後、サーバSVは、スマートフォンSPから統合データ、つまりトータルの歩数の要求があるか否かを判断する(S1043)。
[0189]
 ステップS1043において要求なしと判断した場合には(No)、サーバSVは、本処理を終了する。ステップS1043において要求ありと判断した場合には(Yes)、サーバSVは、統合したトータルの歩数をスマートフォンSPに送信して(S1044)、本処理を終了する。
[0190]
 以上、この形態によれば、スマートフォンSPにデータ蓄積部を設ける必要がないので、スマートフォンSPの記憶容量を節約することができる。
[0191]
 サーバSVで統合したトータルの歩数をスマートフォンSPを介して着座者Pに報知するので、着座者Pがトータルの歩数を有効活用することができる。
[0192]
 前記実施形態では、統合データとしてのトータルの歩数をディスプレイDSP上に表示するだけであったが、統合データは様々な用途に活用することができる。例えば、トータルの歩数に基づいて活動のプランを決定してもよい。
[0193]
 具体的には、スマートフォンSPが、例えば、図10に示すシートシステム1において、図19に示す処理を実行するように構成されていてもよい。図19に示す処理は、図13に示す処理におけるステップS1017の代わりに、新たなステップS1051を有し、その他の処理は、図13の処理と同様となっている。
[0194]
 図19に示す処理において、スマートフォンSPは、歩数をデータ蓄積部SP4に統合して蓄積した後(S1016)、統合したトータルの歩数に基づいて活動のプランを決定し、決定した活動のプランをディスプレイDSP上に表示する(S1051)。ここで、この形態では、活動のプランとして、100m走ゲームおよび休憩(シート用アプリの終了)を例示する。
[0195]
 ステップS1051において、スマートフォンSPは、トータルの歩数が所定歩数(例えば3000歩)未満の場合には、着座者Pの運動量が足りないため、運動を促進するための活動のプラン、つまり100m走ゲームを推奨の活動プランとして提示する。詳しくは、図20に示すように、スマートフォンSPは、ディスプレイDSP上において、100m走ゲームの実行を促すメッセージを表示するとともに、100mゲームを実行するためのボタンB1を、休憩するためのボタンB2よりも大きく表示する。
[0196]
 ステップS1051において、スマートフォンSPは、トータルの歩数が所定歩数以上の場合には、着座者Pが運動(ゲーム)をやり過ぎている傾向にあるため、休憩、つまりシート用アプリの終了を推奨の活動プランとして提示する。詳しくは、図21に示すように、スマートフォンSPは、ディスプレイDSP上において、休憩を促すメッセージを表示するとともに、休憩するためのボタンB2を、100mゲームを実行するためのボタンB1よりも大きく表示する。
[0197]
 この形態によれば、トータルの歩数(統合したデータ)に基づいて活動のプランを着座者Pに提示するので、着座者Pの身体状態に適した活動のプランを着座者Pに提示することができる。また、着座者Pの親が、図21に示す画面を見た場合には、子供が運動(ゲーム)をやり過ぎていることを知ることができるので、子供からスマートフォンSPを取り上げることができる。
[0198]
 前記実施形態では、着座者Pの身体状態の評価値(第1評価値、第2評価値)を、着座者Pの運動量(歩数)としたが、評価値は、例えば、体重や着座時間などであってもよい。例えば、評価値を体重とした場合、スマートフォンSPは、体重を測定するためのアプリ、詳しくは図22に示す処理を、図10に示すシートシステム1において実行するように構成することができる。
[0199]
 図22に示す処理は、図13に示す処理のステップS1011を有する他、新たなステップS1061~S1067の処理を有している。図22に示す処理において、スマートフォンSPは、ステップS1011において通信可能であると判断した場合には(Yes)、チャイルドシート2またはカート付属椅子3から圧力値を取得する(S61)。
[0200]
 ステップS61の後、スマートフォンSPは、圧力値に基づいて着座者Pの体重を算出する(S1062)。ステップS1062の後、スマートフォンSPは、データ蓄積部SP4に蓄積している体重の履歴を更新する(S1063)。詳しくは、ステップS1063において、スマートフォンSPは、今回算出した体重を日付と関連付けて、過去の体重と日付のデータとともにデータ蓄積部SP4に蓄積する。つまり、スマートフォンSPは、前記実施形態のように歩数を加算することでデータを統合するのではなく、体重と日付のデータを積み上げていくことでデータを統合している。
[0201]
 ステップS1063の後、スマートフォンSPは、アプリがアクティブ状態であるか否かを判断する(S1064)。ステップS1064においてアクティブ状態であると判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、図23に示すように、ディスプレイDSP全体に表示されているアプリ用の画面において、その日の体重と、過去(例えば今月)の体重の履歴を表示する(S1065)。
[0202]
 ステップS1064においてアクティブ状態でないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、図24に示すように、ホーム画面の一部に表示するメッセージ枠内において、今回算出した体重を通知する(S1066)。ステップS1065またはステップS1066の後、スマートフォンSPは、アプリの終了が選択されたか否かを判断する(S1067)。
[0203]
 ステップS1067において終了が選択されていないと判断した場合には(No)、スマートフォンSPは、ステップS61の処理に戻る。ステップS1067において終了が選択されたと判断した場合には(Yes)、スマートフォンSPは、本処理を終了する。
[0204]
 この形態によれば、体重の履歴(統合したデータ)を着座者Pが知ることができるので、着座者Pが容易に体重管理を行うことができる。
[0205]
 なお、評価値を着座時間とした場合には、例えば着座時間に基づいて、広告、お勧めのアプリ、健康アドバイスなどを着座者Pに提示することができる。例えば、着座時間が所定時間以上である場合には、喉が渇いていると判断して、飲料品の広告を着座者Pに提示することができる。なお、着座時間は、圧力値が所定閾値以上になってからの経過時間として算出すればよい。
[0206]
 前記実施形態では、着座者の身体状態を検出するための第1情報および第2情報として圧力値を例示したが、第1情報および第2情報は、例えば、体温や発汗量に対応する電流値などであってもよい。なお、センサは、これらの情報を検出可能なセンサであればよい。また、例えば、第1情報・第2情報を発汗量に対応する電流値とした場合には、評価値は、電流値から算出する発汗量とし、過去から現在までの発汗量と日付のデータを、統合したデータとして蓄積すればよい。
[0207]
 また、シートシステムを構成するシートの数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。また、シートは、船舶や航空機などの他の乗物に設置されるシートであってもよいし、自宅や公共施設などに設置される椅子や座椅子などであってもよい。
[0208]
 前記実施形態では、シートクッションのみにセンサを設けたが、例えば、シートクッションとシートバックの両方にセンサを設けてもよいし、シートバックのみにセンサを設けてもよい。
[0209]
 前記実施形態では、第1センサおよび第2センサとして圧力センサを例示したが、第1センサおよび第2センサは、例えば光センサなどであってもよい。この場合、光センサで光が検知されたか否かの情報を第1情報・第2情報とし、この第1情報・第2情報に基づいて歩数などを算出してもよい。
[0210]
 前記実施形態では、携帯端末としてスマートフォンSPを例示したが、携帯端末は、例えばタブレットなどのスマートフォンSP以外の携帯端末であってもよい。
[0211]
[第3実施形態]
 次に、第3実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
 図25に示すように、本実施形態のシート体験システムSYSは、シートSと、シート制御部100と、体験指示装置の一例としてのスマートフォンSPと、サーバ300とを備えてなる。
[0212]
 シートSは、シート本体S0と、シート本体S0に設けられ、シート本体S0に座っている着座者の動作を検出するための測定値を取得するセンサの一例としての圧力センサPS(PS1~PS6。図27参照。)と、圧力センサPSから測定値を取得可能に圧力センサPSと接続されたシート制御部100とを備える。
[0213]
 スマートフォンSPは、シート制御部100と近距離無線通信により通信可能に接続され、シート本体S0に座っている着座者に動作の指示を報知するとともに、着座者を特定するためのユーザ識別情報を記憶している。具体的には、スマートフォンSPは、インストールされたアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」という。)を実行することにより、例えば、シート本体S0上でゲームを提供可能に構成され、ゲーム進行の際に、画像または/および音声により、着座者に動作の指示を報知するようになっている。また、スマートフォンSPは、インターネットNに接続され、外部の機器とインターネット通信が可能となっている。
[0214]
 サーバ300は、インターネットNに接続されており、インターネットNを介してスマートフォンSPと通信可能となっている。
[0215]
 図26に示すように、本実施形態のシートSは、車両CRに搭載された車両用シートである。シートSは、運転者が座る運転者シートSDを含む。車両CRには、複数のシート本体S0が搭載されており、各シート本体S0が、1つのシート制御部100に接続されている。本実施形態の車両CRは、動力源としてのモータMと、モータMに電力を供給可能なバッテリBTと、シートSと、車両CRに持ち込まれて車両CRとともに移動可能なスマートフォンSPと、車両制御部10とを備える。なお、車両CRは、モータMだけを動力源とする電気自動車であってもよいし、モータMを含む2つ以上の動力源を有するハイブリッド自動車であってもよい。
[0216]
 車両制御部10は、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、予め記憶されたプログラムを実行することで車両CRを制御する。車両制御部10には、車両CRを制御するため、各種の情報が入力される。例えば、車両CRが走行中であるか否かの情報、バッテリBTへの充電履歴の情報、バッテリBTの充電率の情報、バッテリBTへの充電が行われている場合における充電スタンドCSの情報等である。充電スタンドCSは、バッテリBTへの充電が可能な充電装置BCを備える施設であり、充電スタンドCSの情報は、例えば、バッテリBTに充電装置BCが接続されたときに充電装置BCから取得してもよいし、充電スタンドCSおよび車両CRの位置情報から取得してもよい。車両制御部10に入力された情報は、記憶部19(図28参照)に記憶される。
[0217]
 また、本実施形態において、車両CRは、運転者の操作に応じて、第1運転モードの一例としての通常運転モードと、第2運転モードの一例としてのエコ運転モードとを切替可能に構成されている。エコ運転モードは、運転者が、通常運転モードよりもバッテリBTの電力消費を抑えた運転操作、例えば、アクセル操作やブレーキ操作等を行った場合に実行される運転モードである。車両制御部10は、実行されている運転モードの情報を記憶部19(図28参照)に記憶させる。
[0218]
 図27に示すように、シート本体S0は、シートクッションS1およびシートバックS2を有している。各シート本体S0のシートバックS2は、図示しないリクライニング機構を介してシートクッションS1に対し前後に回動可能に支持されている。このため、シート本体S0は、シートバックS2を後ろに倒したリクライニング状態と、着座者が座るときの状態であってシートバックS2を起こした着座状態とに切替可能である。この点を運転者シートSDについて言えば、着座状態は、運転者が運転をするときの姿勢をとるための状態である「運転状態」に相当し、リクライニング状態は、運転状態からシート本体S0の少なくとも一部を動かした状態である「非運転状態」に相当する。なお、ここでのリクライニング状態(非運転状態)は、例えば、ステアリングに手が届かない状態のような、運転者が運転操作を行うことができない状態である。
[0219]
 圧力センサPS1~PS3は、シートクッションS1の表皮の下に設けられ、圧力センサPS4~PS6は、シートバックS2の表皮の下に設けられている。各圧力センサPS1~PS6は、シート本体S0の左右の中心に対して左右対称に一対ずつ設けられている。
[0220]
 圧力センサPS1,PS2は、シートクッションS1における着座者の臀部に対応する位置に配置されている。詳しくは、圧力センサPS1は、着座者からの荷重が最も大きくかかる着座者の坐骨の最下部に対応する位置に配置され、圧力センサPS2は、圧力センサPS1の少し前の位置に配置されている。圧力センサPS1,PS2は、着座者の臀部からの圧力の測定値(以下、「圧力値」ともいう。)を取得する。
 圧力センサPS3は、圧力センサPS1,PS2から前方に大きく離れた位置、具体的には、着座者の大腿に対応する位置に配置されている。圧力センサPS3は、着座者の大腿からの圧力の測定値を取得する。
[0221]
 圧力センサPS4,PS5は、シートバックS2の下部に配置されている。詳しくは、圧力センサPS4は、着座者の腰の後ろに対応する位置に配置され、圧力センサPS5は、圧力センサPS4の少し上の位置に配置されている。圧力センサPS4,PS5は、着座者の腰からの圧力の測定値を取得する。
 圧力センサPS6は、圧力センサPS4,PS5から上方に大きく離れた位置、具体的には、着座者の背中の上部に対応する位置に配置されている。圧力センサPS6は、着座者の背中の上部に対応する位置からの圧力の測定値を取得する。
[0222]
 シート制御部100には、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の近距離無線通信を可能にする近距離通信機3Aが接続されている。シート制御部100は、各シート本体S0の圧力センサPS1~PS6から圧力値を取得して、近距離通信機3Aを介してスマートフォンSPに送信するように構成されている。
[0223]
 なお、圧力センサPS1~PS6は、例えば、外部からの圧力によって電気抵抗が変化する素子であり、圧力値が大きい程、検出信号の電圧が高くなる(もしくは低くなる)。そのため、圧力値の大小は、実際には、電圧値の大小によって比較するが、本明細書においては、理解の容易のため、圧力値の大小で比較する形で説明する。
[0224]
 図28に示すように、シート制御部100は、測定値取得部110と、車両情報取得部130と、処理部170と、通信部180と、記憶部190とを有している。シート制御部100は、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、予め記憶されたプログラムを実行することで各機能部が実現されている。
[0225]
 測定値取得部110は、各圧力センサPS1~PS6から、一定の制御サイクルごとに圧力の測定値を取得する機能を有する。測定値取得部110が取得した測定値は、記憶部190に記憶され、処理部170で利用される。なお、記憶部190は、計算、処理等に必要なデータを適宜記憶するために使用される。
[0226]
 車両情報取得部130は、車両制御部10から車両CRの情報を取得する機能を有する。本実施形態において、車両CRの情報は、車両CRが走行中であるか否かの情報、バッテリBTへの充電履歴の情報、バッテリBTの充電率の情報、充電スタンドCSの情報、運転モードの情報等である。車両情報取得部130が取得した車両CRの情報は、記憶部190に記憶され、処理部170で利用される。
[0227]
 処理部170は、測定値取得部110で取得した測定値を、A/D変換する。そして、デジタル化した測定値を、通信部180を介してスマートフォンSPに送信する。また、処理部170は、車両情報取得部130で取得した車両CRの情報を、通信部180を介してスマートフォンSPに送信する。
[0228]
 スマートフォンSPは、アプリ実行部210と、第1条件判定部220と、第2条件判定部230と、倍率設定部240と、指示送信部250とを有している。また、スマートフォンSPは、インターネット通信部280と、記憶部290とを有している。スマートフォンSPは、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、予め記憶されたプログラムを実行することで各機能部が実現されている。スマートフォンSPは、図示しない近距離通信機能を有して、シート制御部100と通信可能である。また、スマートフォンSPは、インターネット通信部280を介してインターネットNに接続可能であり、予め設定された通信設定に基づいてサーバ300(図25参照)と通信可能となっている。
[0229]
 アプリ実行部210は、スマートフォンSPにインストールされているアプリを実行する。例えば、アプリのうち、ゲームアプリは、起動されると、ゲームの進行・終了を実行する。そして、スマートフォンSPは、ゲームの終了後、第1条件判定部220および第2条件判定部230により、ポイント付与の条件を判定させ、ポイント付与の条件を満たす場合に、サーバ300にポイント付与の指示を送信する。
[0230]
 スマートフォンSPにインストールされているゲームアプリは、アプリ実行部210で実行されると、スマートフォンSPのディスプレイDSP(図27参照)および図示しないスピーカを介して着座者に動作の指示を与え、ゲームを提供する。ここでの動作の指示の内容は特に限定されないが、例えば、足を交互に上げることを指示したり、上体を左右にひねったりすること等である。指示は、ゲームの最初に、説明として文字または音声により伝えてもよいし、ゲームの進行に応じてディスプレイDSP上に動かすべき場所を画像で示してもよい。
[0231]
 本実施形態においては、ゲームの内容等は重要ではないので、簡単な例として、10秒間、素速く足を交互に上げさせて、10秒間の歩数(足を上げた回数)を競うゲームとする。
[0232]
 図30は、シートSにおいて着座者が足を交互に上げた場合の圧力センサPS3の測定値の例である。P3 は、右の圧力センサPS3の圧力値、P3 は、左の圧力センサPS3の圧力値を示す。この測定値のように、足を交互に上げると、一時的にP3 およびP3 が小さくなるので、P3 およびP3 のピークを検出し、ピークを検出したときに、一歩進んだと判定するとよい。なお、ピークの検出は、例えば、次のように行うことができる。その着座者が座っているとき(ゲームの競技を開始する前)のP3 およびP3 の平均値P3 を算出しておき、この平均値P3 から所定割合小さい値をしきい値P3thとして設定しておく。そして、P3 またはP3 がしきい値P3thを下回った後、値が上昇に転じたときにピークに達したと判定することができる。
[0233]
 アプリ実行部210は、ゲームアプリが立ち上げられた後、所定のゲームの案内を音声または画像により着座者に提供し、競技開始の合図を音声および画像で報知するとともに、タイマをスタートする。そして、タイマのスタート後、10秒間の間、シート制御部100から受信した圧力値に基づいてピークを検出する。そして、歩数、すなわち、ピークの数をゲームの結果である「歩数」としてディスプレイDSP上に提示する。
[0234]
 第1条件判定部220は、圧力センサPS3の測定値に基づいて、ポイント付与条件としての第1条件を満たすか否かを判定する。本実施形態においては、第1条件を、ゲームの結果である歩数が所定歩数以上(例えば40歩以上)であることとする。第1条件判定部220は、判定結果を随時記憶部190に記憶させる。
[0235]
 第2条件判定部230は、第1条件とは別の第2条件を満たすか否かを判定する。本実施形態においては、第2条件を、圧力センサPS3の測定値から、着座者の動作の大きさが所定未満である時間が所定時間以上であることとする。より具体的には、この所定時間は、累積の時間であり、圧力センサPS3の測定値の変動が所定未満である時間の累積である判定時間TJが所定時間(しきい値TJth)以上であることとする。
[0236]
 この変動の判定は、例えば、次のようにして行うことができる。図31は、着座者が座っている時の圧力P3 およびP3 の変化と、変動の有無の判定結果と、判定時間TJのタイムチャートである。変動の有無は判定時を基準として、直前の所定期間TPの間におけるP3 およびP3 の最大値および最小値の差が所定値以上である場合に変動があるとし(図31において1とする。)、所定値未満である場合に変動がない(図31において0とする。)とする。図31の例では、時刻t1においてその直前における所定期間TPの間のP3 およびP3 の最大値および最小値の差が所定値以上となったことで変動判定が1となり、時刻t2において、直前の所定期間TPの間におけるP3 およびP3 の最大値および最小値の差が所定値未満となって変動判定が0となっている。
[0237]
 第2条件判定部230は、この変動判定をするとともに、変動判定が0である時は、判定時間TJをカウントアップし、変動判定が1である場合は、判定時間TJのカウントアップを停止する。そして、判定時間TJがしきい値TJthに達したときに第2条件が満たされたと判定する。そして、サーバ300においてポイントが付与(増加)された後、判定時間TJをリセットする(t3)。
 第2条件判定部230は、変動判定、判定時間を随時記憶部290に記憶させる。
[0238]
 倍率設定部240は、サーバ300においてポイントが付与される際に基本ポイントPaに掛けられる所定の倍率Bを設定する。具体的には、倍率設定部240は、バッテリBTへの充電が行われている場合、倍率Bを、バッテリBTへの充電が行われていない場合よりも大きくする。本実施形態において、倍率設定部240は、バッテリBTへの充電が行われていない場合、倍率Bを1~1.5倍に設定し、バッテリBTへの充電が行われている場合、倍率Bを2~3倍に設定する。なお、本実施形態における倍率Bの具体的な値はいずれも一例である。
[0239]
 また、倍率設定部240は、バッテリBTへの充電が行われている充電スタンドCSの種類に応じて倍率Bを変更する。具体的には、倍率設定部240は、充電スタンドCSが、車両CRの使用者(所有者を含む)の自宅の充電スタンドCSである自宅充電スタンドCS1以外の場合、すなわち、自宅以外の外部充電スタンドCS2の場合、倍率Bを、自宅充電スタンドCS1の場合よりも大きくする。本実施形態において、倍率設定部240は、1つの例として、充電スタンドCSが自宅充電スタンドCS1の場合、倍率Bを2倍に設定し、充電スタンドCSが外部充電スタンドCS2の場合、倍率Bを2.5倍に設定する。また、倍率設定部240は、他の例として、充電スタンドCSが自宅充電スタンドCS1の場合、倍率Bを2.5倍に設定し、充電スタンドCSが外部充電スタンドCS2の場合、倍率Bを3倍に設定する。
[0240]
 また、倍率設定部240は、ゲームアプリを開始したときにバッテリBTへの充電が行われていて、充電開始時のバッテリBTの充電率が第1充電率閾値(例えば、80%)以上の場合、倍率Bを、バッテリBTの充電率が第1充電率閾値未満の場合よりも大きくする。本実施形態において、倍率設定部240は、充電率が80%未満の場合、倍率Bを2倍に設定し、充電率が80%以上の場合、倍率Bを2.5倍に設定する。
[0241]
 また、倍率設定部240は、ゲームアプリを開始したときに車両CRが走行していて、エコ運転モードが実行されていた場合、倍率Bを、通常運転モードが実行されていた場合よりも大きくする。本実施形態においてとして、倍率設定部240は、通常運転モードが実行されている場合、倍率Bを1倍に設定し、エコ運転モードが実行されている場合、倍率Bを1.5倍に設定する。
[0242]
 指示送信部250は、第1条件判定部220および第2条件判定部230による判定の結果、第1条件と第2条件の両方を満たす場合には、サーバ300に判定結果としてのポイント付与の指示を送信する。また、指示送信部250は、サーバ300にポイント付与の指示を送信する際に、記憶部290に記憶されたユーザを識別するためのユーザ識別情報を送信する。ユーザ識別情報は、ユーザを識別できるユニークなデータであれば特に限定されず、単なる数字、英数字の羅列や、メールアドレス、電話番号等とすることができる。また、指示送信部250は、サーバ300にポイント付与の指示を送信する際に、倍率設定部240により設定された倍率Bの情報を送信する。
[0243]
 また、指示送信部250は、車両CRが充電スタンドCSに到着したことを条件として、サーバ300にボーナスポイント付与の指示を送信する。具体的には、指示送信部250は、到着した当該充電スタンドCSにおいてバッテリBTへの充電が開始されたときに付与判定フラグF1が0の場合、サーバ300にボーナスポイント付与の指示を送信する。そして、指示送信部250は、ボーナスポイント付与の指示を送信した後、付与判定フラグF1を1にする。付与判定フラグF1は、例えば、午前零時になった段階で0にリセットされる。すなわち、本実施形態において、指示送信部250は、1日1回だけ、車両CRが充電スタンドCSに到着して充電が開始された場合に、サーバ300にボーナスポイント付与の指示を送信する。
[0244]
 また、本実施形態において、アプリ実行部210は、開始が選択されたアプリについて、実際に実行する前に、実行の可否を判定する。具体的には、アプリ実行部210は、バッテリBTの充電率が第2充電率閾値(例えば、30%)以下の場合、スマートフォンSPで実行可能なアプリのうち、消費電力PWが消費電力閾値PWth以上のアプリの使用を禁止する。より具体的には、アプリ実行部210は、前述したゲームアプリの開始が選択された場合に、バッテリBTの充電率が30%以下で、当該ゲームアプリの消費電力PWが消費電力閾値PWth以上の場合、可否判定フラグF2を1にして当該ゲームアプリの実行を禁止し、その使用を禁止する。
[0245]
 また、アプリ実行部210は、車両CRが走行している場合、スマートフォンSPで実行可能なアプリのうち、運転者シートSDをリクライニング状態にして使用するアプリの使用を禁止する。運転者シートSDをリクライニング状態にして使用するアプリとしては、例えば、運転者シートSDをリクライニング状態として運転者にストレッチ体操を行わせるようなアプリ等である。より具体的には、アプリ実行部210は、そのようなアプリの開始が選択された場合に、車両CRが走行している場合、可否判定フラグF2を1にして当該アプリの実行を禁止する。
[0246]
 逆に言うと、アプリ実行部210は、バッテリBTへの充電が行われている場合等、車両CRが走行していない場合、さらに言えば、車両CRがある程度長時間停止している場合には、運転者シートSDをリクライニング状態にして使用するアプリの使用を許容する。アプリ実行部210は、アプリの実行を許容する場合には、可否判定フラグF2を0とし、これにより、アプリの実行が開始される。
[0247]
 図29に示すように、サーバ300は、ポイント付与部310と、インターネット通信部380と、記憶部390とを有する。サーバ300は、インターネット通信部380を介してインターネットNに接続され、インターネットNを介してスマートフォンSPと通信可能である。記憶部390は、サーバ300の動作に必要なデータを適宜記憶するとともに、ユーザ識別情報と関連づけてポイント(ユーザ識別情報により特定されるユーザのポイント)を記憶している。
[0248]
 ポイント付与部310は、スマートフォンSPからポイント付与指示を受信した場合に、ポイント付与指示に含まれるユーザ識別情報に対応するポイントを所定量増加させる。
[0249]
 サーバ300がポイント付与指示を受信する場合というのは、第1条件が満たされたとともに第2条件が満たされた場合である。サーバ300は、スマートフォンSPから少なくとも第1条件を満たすという判定結果(ポイント付与指示)を受信したことを条件(必要条件)として、ポイント付与指示に基づく基本ポイントPaに倍率Bを掛けたポイントを、ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加えて増加させる。基本ポイントPaは、一定値であってもよいし、時間、時期、ユーザの種類等に応じて異ならせてもよい。また、基本ポイントPaがポイント付与指示に基づくとは、例えば、ポイント付与指示に含まれる、実行したゲームアプリの種類(ゲームの種類)、難易度等の情報に応じて、基本ポイントPaの値を異なる値としてもよいということである。サーバ300は、第1条件を満たすとともに第2条件を満たす場合(つまり、ポイント付与指示を受信した場合)にポイントを増加させ、第1条件を満たすが第2条件を満たさない場合には、ポイントを増加させない。
[0250]
 また、サーバ300は、車両CRが充電スタンドCSに到着したことを条件として、所定のボーナスポイントPbを、ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加えて増加させる。具体的には、サーバ300は、ボーナスポイント付与指示を受信した場合、ボーナスポイントPbをユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加算する。ボーナスポイントPbは、一定値であってもよいし、時間、時期、充電スタンドCSの種類、充電スタンドCSまでの移動距離、ユーザの種類等に応じて異ならせてもよい。
[0251]
 ポイント付与部310は、ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントを増加させた場合には、その旨をスマートフォンSPに送信する。
[0252]
 以上のような構成のシート体験システムSYSの概略の動作を図32~図34のフローチャートを参照して説明する。
 図32に示すように、スマートフォンSPは、時刻が午前零時になった場合(S2101,Yes)、付与判定フラグF1を0にリセットする(S2102)。スマートフォンSPは、ユーザによりゲームアプリの開始が選択されたか否か判定する(S2103)。ゲームアプリの開始が選択されていない場合(S2103,No)、ステップS2112に進む。
[0253]
 ゲームアプリの開始が選択された場合(S2103,Yes)、スマートフォンSPは、ゲームアプリの実行の可否を判定する(S2200)。図33に示すように、アプリ実行可否判定の処理において、スマートフォンSPは、バッテリBTの充電率が30%以下であるか否か判定する(S2201)。充電率が30%以下である場合(S2201,Yes)、スマートフォンSPは、ゲームアプリの消費電力PWが消費電力閾値PWth以上であるか否か判定する(S2202)。消費電力PWが消費電力閾値PWth以上である場合(S2202,Yes)、スマートフォンSPは、可否判定フラグF2をゲームアプリの実行の禁止を意味する1とし(S2205)、アプリ実行可否判定の処理を終了する。
[0254]
 ステップS2201において充電率が30%を超える場合(S2201,No)、または、ステップS2202において消費電力PWが消費電力閾値PWth未満の場合(S2202,No)、スマートフォンSPは、車両CRが走行中であるか否か判定する(S2203)。車両CRが走行中である場合(S2203,Yes)、スマートフォンSPは、ゲームアプリが運転者シートSDをリクライニング状態とする必要があるアプリであるか否か判定する(S2204)。リクライニング状態とする必要のあるアプリである場合(S2204,Yes)、スマートフォンSPは、可否判定フラグF2を1とし(S2205)、アプリ実行可否判定の処理を終了する。
[0255]
 ステップS2203において車両CRが走行中でない場合(S2203,No)、または、ステップS2204においてリクライニング状態とする必要のないアプリである場合(S2204,No)、スマートフォンSPは、可否判定フラグF2を0とし(S2206)、アプリ実行可否判定の処理を終了する。
[0256]
 図32に戻って、スマートフォンSPは、可否判定フラグF2が0であるか否か判定する(S2104)。可否判定フラグF2が0でない場合(1である場合)(S2104,No)、スマートフォンSPは、ゲームアプリを開始せず、ステップS2112に進む。可否判定フラグF2が0である場合(S2104,Yes)、スマートフォンSPは、ゲームアプリを開始する。これにより、スマートフォンSPは、前述したような足上げ運動のゲームの進行を開始する。
[0257]
 そして、ゲームが終了すると(S2105,Yes)、スマートフォンSPは、歩数が40以上か否か(第1条件が満たされたか)判定する(S2106)。歩数が40未満の場合(S2106,No)、ステップS2112に進む。歩数が40以上の場合(S2106,Yes)、スマートフォンSPは、判定時間TJがしきい値TJth以上か否か判定する(S2107)。判定時間TJがしきい値TJth未満の場合(S2107,No)、ステップS2112に進む。判定時間TJがしきい値TJth以上の場合(S2107,Yes)、スマートフォンSPは、倍率Bを設定する(S2300)。
[0258]
 図34に示すように、倍率設定の処理において、スマートフォンSPは、シート制御部100を介して車両制御部10から取得したバッテリBTへの充電履歴の情報に基づき、ゲームアプリ開始時にバッテリBTへの充電が行われていたか否か判定する(S2301)。充電が行われていなかった場合(S2301,No)、スマートフォンSPは、ゲームアプリ開始時に車両CRが走行中であったか否か判定する(S2302)。車両CRが走行中でなかった場合(S2302,No)、スマートフォンSPは、倍率Bを1倍とし(S2304)、倍率設定の処理を終了する。
[0259]
 ステップS2302において車両CRが走行中であった場合(S2302,Yes)、スマートフォンSPは、エコ運転モードであったか否か判定する(S2303)。エコ運転モードでなかった場合(通常運転モードであった場合)(S2303,No)、スマートフォンSPは、倍率Bを1倍とし、倍率設定の処理を終了する。ステップS2303においてエコ運転モードであった場合(S2303,Yes)、スマートフォンSPは、倍率Bを1.5倍とし(S2305)、倍率設定の処理を終了する。
[0260]
 ステップS2301においてゲームアプリ開始時にバッテリBTへの充電が行われていた場合(S2301,Yes)、スマートフォンSPは、充電開始時のバッテリBTの充電率が80%以上であったか否か判定する(S2306)。充電率が80%以上でなかった場合(S2306,No)、スマートフォンSPは、倍率Bを2倍とし(S2307)、ステップS2309に進む。ステップS2306において充電率が80%以上であった場合(S2306,Yes)、スマートフォンSPは、倍率Bを2.5倍とし(S2308)、ステップS2309に進む。
[0261]
 ステップS2309において、スマートフォンSPは、充電スタンドCSが自宅充電スタンドCS1であるか否か判定する(S2309)。充電スタンドCSが自宅充電スタンドCS1である場合(S2309,Yes)、倍率設定の処理を終了する。充電スタンドCSが自宅充電スタンドCS1でない場合(外部充電スタンドCS2である場合)(S2309,No)、スマートフォンSPは、倍率Bに0.5を加算して(S2310)、倍率設定の処理を終了する。これにより、充電開始時の充電率が80%未満の場合には、倍率Bは2.5倍(2+0.5)となり、充電開始時の充電率が80%以上の場合には、倍率Bは3倍(2.5+0.5)となる。
[0262]
 図32に戻って、スマートフォンSPは、サーバ300にポイント付与指示を送信する(S2108)。このとき、スマートフォンSPは、サーバ300にユーザ識別得情報と設定した倍率Bの情報も送信する。サーバ300は、ポイント付与指示を受信して、基本ポイントPaに倍率Bを掛けたポイントを、ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加算して増加させる(S2109)。そして、サーバ300は、ポイント付与完了通知をスマートフォンSPに送信する(S2110)。スマートフォンSPは、ポイント付与完了通知を受信すると、判定時間TJをリセットして(S2111)、ステップS2112に進む。
[0263]
 ステップS2112において、スマートフォンSPは、バッテリBTへの充電が開始されたときに付与判定フラグF1が0であったか否か判定する(S2112)。付与判定フラグF1が0でなかった場合(1であった場合)(S2112,No)、処理を終了する。付与判定フラグF1が0であった場合(S2112,Yes)、スマートフォンSPは、サーバ300にボーナスポイント付与指示を送信する(S2113)。サーバ300は、ボーナスポイント付与指示を受信して、ボーナスポイントPbを、ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加算して増加させる(S2114)。そして、サーバ300は、ポイント付与完了通知をスマートフォンSPに送信する(S2115)。スマートフォンSPは、ポイント付与完了通知を受信すると、付与判定フラグF1を1とし(S2116)、処理を終了する。
[0264]
 以上のように、本実施形態のシート体験システムSYSによれば、バッテリBTへの充電が行われている場合、倍率Bを、充電が行われていない場合よりも大きくするので、バッテリBTへの充電が行われている場合に獲得できるポイントが大きくなる。これにより、ユーザに充電しようとする動機を与えることができる。
[0265]
 また、充電スタンドCSの種類に応じて倍率Bを変更するので、充電スタンドCSの種類に応じて所定の倍率Bを大きくしたり、小さくしたりすることができる。これにより、特定の充電スタンドCSにユーザを誘導することができる。
[0266]
 また、充電スタンドCSが外部充電スタンドCS2の場合、倍率Bを、自宅充電スタンドCS1の場合よりも大きくするので、ユーザに外出時においても積極的に充電しようとする動機を与えることができる。
[0267]
 また、バッテリBTの充電率が高い場合、倍率Bを、バッテリBTの充電率が低い場合よりも大きくするので、バッテリBTの充電率を高い状態に維持し続ければ獲得できるポイントが大きくなる。これにより、ユーザに充電しようとする動機を強く与えることができる。
[0268]
 また、エコ運転モードが実行されている場合、倍率Bを、通常運転モードが実行されている場合よりも大きくするので、ユーザにバッテリBTの電力消費を抑えた運転をしようとする動機を与えることができる。
[0269]
 また、車両CRが充電スタンドCSに到着したことを条件として、ボーナスポイントPbを、ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントに加えて増加させるので、充電スタンドCSに行くことでポイントを獲得することができる。これにより、ユーザに充電しようとする動機を与えることができる。
[0270]
 また、バッテリBTの充電率が低い場合、消費電力PWが大きいアプリの使用を禁止するので、バッテリBTの充電率をある程度高い状態に維持するため、ユーザに充電しようとする動機を与えることができる。
[0271]
 また、車両CRが走行している場合に運転者シートSDをリクライニング状態にして使用するアプリの使用を禁止し、バッテリBTへの充電が行われている場合にそのようなアプリの使用を許容するので、充電中には運転者でもより多くのアプリを使用することができる。これにより、ユーザ(運転者)に充電しようとする動機を与えることができる。また、充電中には多様なアプリが使えるので、楽しむことができる。
[0272]
 また、サーバ300は、スマートフォンSPから第1条件を満たすという判定結果を受信したことを条件として、ユーザ識別情報と対応して記憶しているポイントを増加させるので、着座者は、ポイントを取得することを目的として、スマートフォンSPを積極的に利用するモチベーションを持つことができる。これにより、圧力センサPSが設けられたシートSを有効に利用することができる。
[0273]
 また、ポイントの取得というモチベーションがあると、着座者は、ポイント取得のためにスマートフォンSPを使用し続けたりする可能性があるが、ポイントの付与のために第2条件を満たすことを要件とすることで、必要以上のスマートフォンSPのゲームの利用を抑制することができる。
[0274]
 また、逆に言うと、着座者は、しばらくじっと座っていた後には、ポイントを取得することができるので、ポイント取得のために足を上げるゲームをすることになり、長時間車内でじっとしていることによる血行の滞りを抑制し、健康の増進を図ることをできる。
[0275]
 そして、本実施形態によれば、圧力センサPSの測定値から第2条件を判定することで、シート本体S0上の着座者の着座状況または動作に基づいてポイントの付与を決定することができる。このため、車内における着座者の動作を、ポイント付与というモチベーションを介して間接的にコントロールして、健康の増進を図ることができる。
[0276]
 以上に実施形態について説明したが、実施形態において、一部構成を変更して実施することもできる。
 例えば、前記実施形態においては、充電スタンドCSの種類によって倍率Bを変更する形態の例として、充電スタンドCSが、外部充電スタンドCS2の場合、倍率Bを、自宅充電スタンドCS1の場合よりも大きくする形態を説明したが、これに限定されない。
[0277]
 他の例として、シート体験システムSYSの運営企業と提携する提携企業が充電スタンドCS(CS3)を運営している場合、スマートフォンSPは、充電スタンドCSが、提携企業が運営する充電スタンドCS3の場合、倍率Bを、提携企業以外の企業が運営する充電スタンドCS4の場合よりも大きくするようにしてもよい。これによれば、提携企業が運営する充電スタンドCS3にユーザを誘導することができる。
[0278]
 また、充電スタンドCSとして、混雑している充電スタンドCS5と、比較的空いている充電スタンドCS6がある場合、スマートフォンSPは、充電スタンドCSが、空いている充電スタンドCS6の場合、倍率Bを、混雑している充電スタンドCS5の場合よりも大きくするようにしてもよい。これによれば、空いている充電スタンドCS6にユーザを誘導することができるので、充電スタンドCSを全体として有効に活用することができる。
[0279]
 また、前記実施形態においては、車両CRが走行している場合、運転者シートSDをリクライニング状態にして使用するアプリに限定して、その使用を禁止したが、車両が走行している場合、例えば、運転者が使用するスマートフォンにおいて、すべてのアプリの使用を禁止してもよい。
[0280]
 また、前記実施形態においては、非運転状態としてリクライニング状態を例示したが、運転状態からシート本体の少なくとも一部を動かした状態である非運転状態は、例えば、シート本体の全体を180°回転させて後ろ向きにした状態等であってもよい。
[0281]
 また、バッテリへの充電が行われている場合には、消費電力PWが第2の消費電力閾値PWth2以上のアプリの使用を禁止するようにしてもよい。
[0282]
 また、着座者に動作の指示を与え、シート本体に設けられたセンサの測定値に基づいてポイント付与条件を満たすか判定するアプリは、車両のバッテリの電力も消費するので、スマートフォン等に車両のバッテリの充電量とアプリの消費電力を表示するようにしてもよい。この場合、アプリを使用した場合の走行可能距離数と、アプリを使用しない場合の走行可能距離数とを表示するようにしてもよい。
[0283]
 また、前記実施形態においては、車両CRが充電スタンドCSに到着して充電が開始された場合にボーナスポイントを付与したが、車両が充電スタンドに到着した場合に、例えば、車両と充電スタンドの位置情報に基づいてボーナスポイント付与してもよい。また、前記実施形態においては、1日1回だけ、充電スタンドに到着したことを条件としてボーナスポイントを付与したが、例えば、1日の中で複数の充電スタンドに行った場合において、すでにボーナスポイントが付与された充電スタンドとは別の充電スタンドに到着した場合には、さらにボーナスポイントを付与してもよい。
[0284]
 また、前記実施形態においては、第1運転モードとして通常運転モードを例示し、第2運転モードとしてエコ運転モードを例示したが、例えば、第1運転モードが電力消費を抑える性能よりも車両の加速性能等を重視したモードであり、第2モードが通常のモードであってもよい。
[0285]
 また、前記実施形態においては、ユーザ識別情報を体験指示装置のとしてのスマートフォンSPが記憶していたが、ユーザ識別情報は、体験指示装置に記憶されている必要はない。例えば、ユーザ識別情報は、サーバのポイント付与システムにアクセスするための、体験識別装置に入力されてサーバに送信されたユーザのIDとパスワードの情報等であってもよい。これによれば、例えば、1台の体験指示装置を使用するユーザが別のユーザに変わっても、ユーザごとに個別にポイントを付与することができる。
[0286]
 また、前記実施形態においては、倍率の設定を体験指示装置としてのスマートフォンSPが実行していたが、倍率の設定は、サーバ300が実行してもよい。すなわち、サーバが、体験指示装置等からを受信したバッテリの充電状況の情報等に基づいて倍率を設定するようにしてもよい。
[0287]
 また、前記実施形態においては、圧力センサPS3の測定値の変動が所定未満である時間の累積である判定時間TJが所定時間(しきい値TJth)以上である場合に第2条件を満たすとしたが、判定時間TJは、圧力センサPS3の測定値の変動が所定未満である状態の継続時間であってもよく、この判定時間TJが所定時間以上である場合に、第2条件を満たすと判定してもよい。この場合、スマートフォンSPは、図31の判定時間TJ1(破線)のグラフのように、変動判定が1となった場合には、判定時間TJをリセットする。
[0288]
 また、前記実施形態においては、第1条件の判定(ゲームの処理)および第2条件の判定に圧力センサPS3のみを用いていたが、他の圧力センサPS1,PS2,PS4~PS6を用いてもよい。
[0289]
 また、前記実施形態においては、第2条件の判定を体験指示装置としてのスマートフォンSPが実行していたが、第2条件の判定に必要な情報を体験指示装置からサーバ300に送信し、第2条件の判定は、サーバ300が実行してもよい。この場合には、判定時間TJのリセットは、サーバ300が行うとよい。
[0290]
 前記実施形態においては、センサの測定値に基づいて第2条件を判定していたが、スマートフォンSPは、シートSの位置情報に基づいて、第2条件を満たすか否かを判定してもよい。
 位置情報に基づき第2条件を判定する場合、例えば、スマートフォンSPは、位置情報に基づき、シートSの移動距離を算出し、当該移動距離が、所定距離以上である場合に、第2条件を満たすと判定することができる。
 位置情報は、通常のスマートフォンが備えているGPS(Global Positioning System)から取得すればよい。もっとも、車両CRまたはシート本体S0にGPSを設け、当該GPSから位置情報を取得してもよい。
 そして、スマートフォンSPは、前回、ポイントの付与を指示したときの位置情報(前回位置Gとする。)を記憶部290に記憶しておき、ゲーム終了時の位置と、記憶している前回位置Gとの距離を移動距離Dとして算出する。そして、第2条件判定部230は、移動距離Dが所定のしきい値Dth以上であれば第2条件を満たしたと判定する。
[0291]
 この場合のフローチャートが図35である。
 図35のフローチャートは、図32のフローチャートに対して、ステップS2107とS2111を変更したものである。
 スマートフォンSPにおいてゲームが終了し(S2105,Yes)、第1条件判定部220が、歩数が40以上であると判定すると(S2106,Yes)、第2条件判定部230は、移動距離Dを前回位置Gと現在位置との直線距離により算出し、移動距離Dがしきい値Dth以上であるか否か判定する(S2127)。そして、D<Dthであれば(S2127,No)、ステップS2112に進み、D≧Dthであれば(S2127,Yes)、倍率Bを設定する(S2300)。
[0292]
 そして、サーバ300がポイント付与完了通知をスマートフォンSPに送信し(S2110)、スマートフォンSPは、ポイント付与完了通知を受信すると、前回位置Gをリセット、すなわち、現在位置に置き換えて記憶部290に記憶させる(S2129)。
[0293]
 このようにして、位置情報に基づいて、前回位置Gからしきい値Dth以上移動したことを第2条件として、第1条件および第2条件を満たす場合にポイントを付与することができる。これにより、ポイント取得のための必要以上のスマートフォンSPの利用を抑制することができる。また、人の移動を活性化して、経済の発展に資することができる。
[0294]
 なお、この形態において、移動距離Dは、直線距離ではなく、道のりで算出してもよい。この場合には、スマートフォンSPは、所定時間毎に、移動距離(所定時間前の位置と現在位置の直線距離)を計算し、その移動距離を積算して移動距離Dを算出すればよい。
[0295]
 また、この形態において、移動距離の算出および判定は、体験指示装置(スマートフォンSP)が行うのではなく、サーバが行ってもよい。例えば、サーバが、位置情報を定期的に体験指示装置から取得し、移動距離Dを算出し、移動距離Dがしきい値Dth以上であるか(第2条件を満たすか)を判定してもよい。
[0296]
 また、この形態において、移動距離Dが所定距離以上であることを第2条件としたが、位置情報に基づいて、着座者(シートS)が特定のエリアにいることを第2条件とすることもできる。このように、シートSの位置から第2条件を設定することで、特定のエリアで集客をして地域振興を図ることもできる。
[0297]
 また、さらに他の構成も実施可能である。
 例えば、位置情報に基づいて、高速道路で渋滞に会っていることを第2条件としてもよい。このような構成によれば、高速道路で渋滞に会って、時間を持てあましている場合に、体を動かして健康の増進を図ることができる。
[0298]
 また、シートを特定の目的で使用、例えば、トレーニングマシンとして使用していることを第2条件とすることもできる。この場合にも、シートにより健康の増進を図ることができる。
[0299]
 また、体験指示装置のアプリにおいて、足を動かすことを指示し、ユーザ毎に設定した一日の目標歩数を達成したことを第2条件とすることもできる。この場合にも、着座者が積極的に足を動かすモチベーションを持つことができ、健康の増進を図ることができる。
[0300]
 また、サーバは、第2条件が満たされていない場合にポイントを付与しても構わない。この場合であっても、第1条件が満たされている場合にポイントが付与されることで、着座者は、センサが設けられたシートを有効に利用するモチベーションを持つことができる。
[0301]
 また、ポイント付与のために、さらに別の条件を満たすことを要件とすることもできる。例えば、仲間同士で同じタイミングでシートの体験をしていることを要件としてもよい。また、このような要件を、ポイント付与のための要件とするのではなく、この要件を満たすと、さらにポイントが加算されるように構成してもよい。このため、ユーザの使用する体験指示装置(ユーザ識別情報)と、友人のユーザが使用する体験指示装置(ユーザ識別情報)とが、友人関係であるという関連付けのデータをサーバに記憶しておくとよい。
[0302]
 前記実施形態においては、センサとして圧力センサを例示したが、センサは、他の種類のセンサ、例えば、静電容量センサ等であってもよい。また、センサは、温度センサ等であってもよい。
[0303]
 前記実施形態においては、無線通信によりシート制御部とスマートフォンを接続していたが、有線の通信により接続されていてもよい。
[0304]
 前記実施形態においては、体験指示装置としてスマートフォンSPを例示したが、体験指示装置は、タブレット型コンピュータやノートパソコン等であってもよい。また、体験指示装置は、携帯型の端末ではなく、車両に固定的に設置されたナビゲーションシステムであってもよい。すなわち、従来のナビゲーションシステムに、動作の指示をする、ゲーム的な機能を持たせて体験指示装置として利用することもできる。また、体験指示装置は、相互に通信可能な複数の機器から構成されていてもよい。また、体験指示装置は、一部または全部が、外見的に、シート制御部と一体に構成されていてもよい。
[0305]
 前記実施形態においては、自動車等の車両に搭載される車両用シートを例示したが、車両以外の船舶、航空機等の乗物用シートであってもよい。
[0306]
[第4実施形態]
 以下、添付の図面を参照しながら第4実施形態について説明する。
 図36に示すように、シートシステム1は、シートSと、車両CR内で使用される端末の一例としてのスマートフォンSPとを備えている。
[0307]
 シートSは、自動車などの車両CRに搭載される車両用シートである。図27に示すように、シートSは、シート本体S0と、シート本体S0に設けられ、シート本体S0に座っている着座者(運転者を含む)の動作を検出するための測定値を取得するセンサの一例としての圧力センサPS1~PS6と、圧力センサPS1~PS6から測定値を取得可能に圧力センサPSと接続されたシート制御部100とを有している。
[0308]
 スマートフォンSPは、ブルートゥース(登録商標)やWi-Fi(登録商標)などの近距離無線通信を可能にする近距離通信機3Aを介してシート制御部100と接続されており、圧力センサPS1~PS6から測定値を取得する。スマートフォンSPには、複数のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」という。)がインストールされており、インストールされたアプリを実行可能である。アプリには、例えば、ゲームを提供するゲームアプリや、電子メールを送受信するためのメールアプリ、動画を再生するための動画再生アプリ、写真や動画を撮影するための撮影アプリなどが含まれる。また、ゲームアプリには、圧力センサPS1~PS6の測定値を利用したアプリが含まれる。スマートフォンSPは、アプリを実行することにより、例えば、シート本体S0を使用したゲームなどを提供可能に構成されている。車両CR(図36参照)には、複数のシートSが搭載されており、各シートSが、1つのシート制御部100に接続されている。
[0309]
 シート本体S0は、シートクッションS1およびシートバックS2を有し、圧力センサPS1~PS3がシートクッションS1の表皮の下に設けられ、圧力センサPS4~PS6がシートバックS2の表皮の下に設けられている。各圧力センサPS1~PS6は、シート本体S0の左右の中心に対して左右対称に一対ずつ設けられている。
[0310]
 圧力センサPS1,PS2は、シートクッションS1における着座者の臀部に対応する位置に配置されている。詳しくは、圧力センサPS1は、着座者からの荷重が最も大きくかかる着座者の坐骨の最下部に対応する位置に配置され、圧力センサPS2は、圧力センサPS1の少し前の位置に配置されている。圧力センサPS1,PS2は、着座者の臀部からの圧力の測定値(以下、「圧力値」ともいう。)を取得する。
 圧力センサPS3は、圧力センサPS1,PS2から前方に大きく離れた位置、具体的には、着座者の大腿に対応する位置に配置されている。圧力センサPS3は、着座者の大腿からの圧力の測定値を取得する。
[0311]
 圧力センサPS4,PS5は、シートバックS2の下部に配置されている。詳しくは、圧力センサPS4は、着座者の腰の後ろに対応する位置に配置され、圧力センサPS5は、圧力センサPS4の少し上の位置に配置されている。圧力センサPS4,PS5は、着座者の腰からの圧力の測定値を取得する。
 圧力センサPS6は、圧力センサPS4,PS5から上方に大きく離れた位置、具体的には、着座者の背中の上部に対応する位置に配置されている。圧力センサPS6は、着座者の背中の上部に対応する位置からの圧力の測定値を取得する。
[0312]
 圧力センサPS1~PS6は、外部からの圧力によって、例えば、電気抵抗が変化する素子であり、圧力値が大きい程、検出信号の電圧が高くなる、または、低くなる。
[0313]
 図36に示すように、シートSは、運転者が座る運転者シートSDを含む。運転者シートSDのシート本体S0は、運転者が運転操作をするときの状態である図36に示す運転状態と、図37に示す非運転状態とに切替可能である。非運転状態は、運転状態からシート本体S0の少なくとも一部を動かした状態である。本実施形態において、非運転状態は、運転状態からシート本体S0を180°回転させて後ろ向きとした状態である。
[0314]
 本実施形態のシートシステム1は、車両CRに設けられたアクチュエータとしてのシート駆動アクチュエータ31を備え、シート駆動アクチュエータ31によりシート本体S0を運転状態と非運転状態に動かすこと、具体的には、回転させることが可能な構成となっている。シート駆動アクチュエータ31は、自動運転中に運転者がシート向き切替スイッチ21(図38参照)を操作することで駆動してシート本体S0を運転状態から非運転状態に、または、非運転状態から運転状態に回転させる。また、詳細については後述するが、シート駆動アクチュエータ31は、運転者による操作がなくても、スマートフォンSPからの指示により駆動してシート本体S0を非運転状態から運転状態に回転させる場合がある。
[0315]
 車両CRは、シートSと、車両CRに持ち込まれて車両CRとともに移動可能なスマートフォンSPと、制御装置としての車両制御部10とを備え、運転者による操作を必要とせずに加速、制動、操舵を自動的に行う自動運転と、運転者が加速、制動、操舵の操作を行う非自動運転とを切替可能に構成されている。
[0316]
 図38に示すように、車両制御部10は、自動運転を制御する自動運転制御部11を有する。自動運転制御部11は、タッチパネルなどの入力装置22からの入力により目的地が設定されると、記憶部19に記憶されている地図情報や、GPS受信機23から取得した位置情報、インターネットなどのネットワークを介して取得した道路情報や周辺状況の情報などに基づき、目的地までのルートを設定する。そして、自動運転制御部11は、自動運転を行うことが可能な自動運転区間と、運転者による運転操作を必要とする非自動運転区間を設定する。自動運転区間と非自動運転区間は、適宜更新される。
[0317]
 車両制御部10は、自動運転区間を走行中に運転者が自動運転切替スイッチ25を操作して自動運転の開始を指示すると、各種のセンサ、レーダ、カメラなどのセンシング装置24からの入力などに基づき、車両CRの、加速を制御するアクチュエータ、制動を制御するアクチュエータ、操舵を制御するアクチュエータなどの走行制御アクチュエータ32を制御して車両CRを走行させる。運転者が自動運転切替スイッチ25を操作して自動運転の終了を指示すると、車両制御部10は、適宜なタイミングで自動運転から非自動運転に切り替える。
[0318]
 シート制御部100は、測定値取得部110と、切替情報取得部120と、通信部180と、記憶部190とを有している。シート制御部100は、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、各機能部は、予め記憶されたプログラムが実行されることで実現されている。
[0319]
 測定値取得部110は、各圧力センサPS1~PS6から、一定の制御サイクルごとに圧力の測定値を取得する。測定値取得部110が取得した測定値は、A/D変換されて記憶部190に記憶され、通信部180を介してスマートフォンSPに送信される。
[0320]
 切替情報取得部120は、車両制御部10から、自動運転から非自動運転への切り替えに関する情報を取得する。具体的に、切替情報取得部120は、車両制御部10から、自動運転から非自動運転に切り替えるタイミングである切替時刻tsを取得する。車両制御部10は、自動運転区間と非自動運転区間を設定した場合に、自動運転区間を終了する時刻、または、非自動運転区間を開始する時刻として切替時刻tsを算出する。
[0321]
 また、切替情報取得部120は、車両制御部10から、運転者シートSDのシート本体S0の状態に関する情報を取得する。具体的に、切替情報取得部120は、シート駆動アクチュエータ31の制御履歴の情報などから、運転者シートSDのシート本体S0が運転状態であるか、非運転状態であるかの情報を取得する。
[0322]
 切替情報取得部120が取得した情報は、記憶部190に記憶され、通信部180を介してスマートフォンSPに送信される。
[0323]
 スマートフォンSPは、アプリ実行部210と、終了要求通知部260と、切替要求通知部270と、記憶部290とを有している。スマートフォンSPは、図示しないCPU、ROM、RAM、書換可能な不揮発性メモリ等を有し、各機能部は、予め記憶されたプログラムがスマートフォンSPで実行されることで実現されている。
[0324]
 なお、本実施形態において、終了要求通知部260および切替要求通知部270は、運転者が使用するスマートフォンSPでのみ実現される。言い換えると、本実施形態において、運転者以外の着座者が使用するスマートフォンSPについては、終了要求通知部260と切替要求通知部270の機能を有していない。
[0325]
 アプリ実行部210は、スマートフォンSPにインストールされているアプリを実行する。なお、ここでは、圧力センサPS1~PS6の測定値を利用したアプリの一例として100m走ゲームのゲームアプリについて説明する。
[0326]
 100m走ゲームのゲームアプリは、アプリ実行部210で実行されると、スマートフォンSPのディスプレイDSP(図27参照)上にキャラクタを表示し、着座者が座っているシート本体S0上で脚を交互に上げることで、キャラクタをゴールに向けて走らせるというゲームを提供する。
[0327]
 詳しくは、スマートフォンSPは、左右の圧力センサPS3(図27参照)から圧力値P3 ,P3 を取得する。また、スマートフォンSPは、着座者の平均的な圧力であるノーマル圧力P3 と、圧力値のピーク検出のためのしきい値P3thを決定するとともに、着座者の平均的な脚を動かす周期であるノーマルステップ周期TS を算出する。
[0328]
 着座者が脚を交互に上げた場合、圧力値P3 ,P3 は、例えば、図3に示すように変化する。図3において、圧力が急に小さくなっている部分は、着座者が脚を上げたことにより、圧力センサPS3の部分の圧力が小さくなっていることを示す。そして、圧力が小さくなっていない140付近の圧力値が、脚を上げていないときの平均のノーマル圧力P3 となる。ノーマル圧力P3 を算出するには、例えば、圧力値P3 ,P3 の前回値と今回値の差(今回値から前回値を引いた値とする。)の絶対値が所定値以下である場合、つまり、値の変化が小さいときの今回値を集計して平均すればよい。なお、圧力値の大小は、実際には、電圧値の大小であるが、ここでは、圧力値の大小で比較する形で説明する。
[0329]
 しきい値P3thは、脚を上げている最中であることを判定するためのしきい値であり、例えば、ノーマル圧力P3 に所定値を乗じた値を用いることができる。
 ノーマルステップ周期TS は、圧力値P3 ,P3 のピーク同士の時間間隔であるステップ周期TSの平均値である。
[0330]
 圧力値P3 ,P3 は、各圧力値P3 ,P3 が、しきい値P3thより小さい(しきい値P3thを上側から下側へ超えた)という条件下で、前回値と今回値の差が負から正に変化したときにピークに達したと判定することができ、このときの前回値P3(n-1)をピーク値Pmとすることができる。
[0331]
 スマートフォンSPは、着座者の動作に応じて圧力値P3 ,P3 のピークを検出すると、ピーク値Pmを算出し、ピーク値Pmとノーマル圧力P3 とに基づいて、脚を上げた大きさであるステップ強度F(F ,F )を算出する。ステップ強度Fは、ピークの大きさ、つまり、ノーマル圧力P3nから、ピーク値Pmを引いた値とすることができる。なお、着座者の体格の大きさによる違いをなくすため、ステップ強度Fは、ノーマル圧力P3 で規格化した値、例えば、
F=(P3 -Pm)/P3
とする。
[0332]
 そして、スマートフォンSPは、100m走ゲーム中に、ステップ強度Fを算出すると、ディスプレイDSP上のキャラクタをゴールへ向けて移動させる。このときの移動量は、ステップ強度Fの大きさに応じたものである。
[0333]
 スマートフォンSPは、キャラクタがゴールに到達すると、ディスプレイDSP上にゴール時のタイムを表示する。また、100m走ゲームのゲームアプリは、ディスプレイDSP上に、複数の走行レーンと、100m走ゲームを実行している複数の着座者のキャラクタを表示し、ゴールに向けて競争できるように構成されている。
[0334]
 終了要求通知部260は、自動運転中に運転者が自身のスマートフォンSPでアプリを実行している場合、車両制御部10から取得した切替時刻tsに基づき、アプリの実行終了を要求する終了要求を運転者に通知する。具体的には、終了要求通知部260は、自動運転中に運転者がアプリを実行している場合、車両制御部10から切替時刻tsを取得し、取得した切替時刻tsの所定時間前に終了要求を運転者に通知する。
[0335]
 終了要求の通知は、例えば、運転者のスマートフォンSPのディスプレイDSP上に「自動運転を終了してください」という文字などを表示することで行うことができる。また、運転者のスマートフォンSPのスピーカから「自動運転を終了してください」という音声や、警告音などを発することで行うことができる。また、運転者のスマートフォンSPを振動させることで行ってもよい。また、終了要求の通知は、これらを組み合わせて行ってもよい。
[0336]
 終了要求通知部260は、終了要求として、まず、一次終了要求を運転者に通知し、一次終了要求を運転者に通知した後、二次終了要求を運転者に通知する。詳しくは、終了要求通知部260は、切替時刻tsの第1時間tp1前である第1通知時刻tw1に一次終了要求を運転者に通知し、切替時刻tsの第2時間tp2前である第2通知時刻tw2に二次終了要求を運転者に通知する。第2通知時刻tw2は、第1通知時刻tw1よりも後の時刻である。また、第2時間tp2は、第1時間tp1よりも短い時間であり、例えば、第1時間tp1を15分、第2時間tp2を10分などに設定することができる。
[0337]
 一次終了要求の通知と、二次終了要求の通知は、同じ方法で行ってもよいし、異なる方法で行ってもよい。異なる方法としては、例えば、一次終了要求の通知は、ディスプレイDSP上に文字を表示することで行い、二次終了要求の通知は、音声を発することで行うようにすることができる。また、例えば、警告音を発するという同じ方法で行う場合でも、二次終了要求の通知は、一次終了要求の通知と異なる音や、一次終了要求の通知よりも大きな音で行うようにすることができる。
[0338]
 また、終了要求通知部260は、終了要求を運転者に通知した後に、運転者の操作によってアプリの実行が終了されない場合、アプリ実行部210におけるアプリの実行を強制的に終了する。具体的には、終了要求通知部260は、二次終了要求を通知した後に、運転者によってアプリの実行が終了されない場合、切替時刻tsの第3時間tp3前である終了時刻tw3にアプリの実行を強制的に終了する。終了時刻tw3は、第2通知時刻tw2よりも後の時刻である。また、第3時間tp3は、第2時間tp2よりも短い時間であり、例えば、5分などに設定することができる。
[0339]
 なお、アプリの実行を強制的に終了する場合、その旨を運転者に通知した後に実際にアプリを終了するようにしてもよい。例えば、運転者のスマートフォンSPのディスプレイDSP上に「アプリを終了します」という文字などを表示した後にアプリを終了するようにしてもよい。また、運転者のスマートフォンSPのスピーカから「アプリを終了します」という音声などを発した後にアプリを終了するようにしてもよい。また、例えば、「アプリを終了します。運転に備えてください」というメッセージを文字や音声によって通知するようにしてもよい。
[0340]
 終了要求通知部260は、一次終了要求を通知した場合、終了要求フラグFL1を0から1として一次終了要求を通知したことを記憶部290に記憶させ、二次終了要求を通知した場合、終了要求フラグFL1を1から2として二次終了要求を通知したことを記憶部290に記憶させる。終了要求フラグFL1の初期値は0であり、運転者の操作によってアプリが終了した場合や、アプリを強制的に終了させた場合に0にリセットされる。
[0341]
 切替要求通知部270は、自動運転中に運転者シートSDのシート本体S0が非運転状態(図37参照)である場合、シート本体S0を非運転状態から運転状態に動かすように要求する切替要求を運転者に通知する。具体的には、切替要求通知部270は、自動運転中に、運転者のスマートフォンSPでアプリが実行されており、かつ、車両制御部10から取得した運転者シートSDのシート本体S0の状態の情報が非運転状態を示す情報である場合、車両制御部10から切替時刻tsを取得し、取得した切替時刻tsの所定時間前に切替要求を運転者に通知する。
[0342]
 切替要求の通知は、終了要求の通知と同様に、例えば、運転者のスマートフォンSPのディスプレイDSP上に「シートを前向きに戻してください」という文字などを表示することで行うことができる。また、運転者のスマートフォンSPのスピーカから「シートを前向きに戻してください」という音声や、警告音などを発することで行うことができる。また、運転者のスマートフォンSPを振動させることで行ってもよい。また、切替要求の通知は、これらを組み合わせて行ってもよい。
[0343]
 本実施形態において、切替要求通知部270は、切替要求として、まず、一次切替要求を運転者に通知し、一次切替要求を運転者に通知した後、二次切替要求を運転者に通知する。詳しくは、切替要求通知部270は、第1通知時刻tw1に一次切替要求を運転者に通知し、第2通知時刻tw2に二次切替要求を運転者に通知する。
[0344]
 一次切替要求の通知と、二次切替要求の通知は、終了要求の通知の場合と同様に、同じ方法で行ってもよいし、異なる方法で行ってもよい。
[0345]
 本実施形態においては、自動運転中に、運転者のスマートフォンSPでアプリが実行されており、かつ、運転者シートSDのシート本体S0が非運転状態である場合において、終了要求を運転者に通知する場合には、終了要求とともに、切替要求が運転者に通知される。詳しくは、終了要求通知部260が一次終了要求を通知するときに、シート本体S0が非運転状態である場合、一次終了要求とともに、切替要求通知部270が一次切替要求を通知する。また、終了要求通知部260が二次終了要求を通知するときに、シート本体S0が非運転状態である場合、二次終了要求とともに、切替要求通知部270が二次切替要求を通知する。
[0346]
 また、切替要求通知部270は、切替要求を運転者に通知した後に、運転者の操作によって運転者シートSDのシート本体S0が非運転状態から運転状態に動かされない場合、シート駆動アクチュエータ31を駆動させてシート本体S0を非運転状態から運転状態に強制的に動かす。具体的には、切替要求通知部270は、二次切替要求を通知した後に、シート本体S0が運転状態に動かされない場合、終了時刻tw3にシート本体S0を運転状態に動かす。
[0347]
 本実施形態において、終了要求通知部260がアプリを強制的に終了するときに、シート本体S0が非運転状態である場合、アプリの強制終了とともに、切替要求通知部270がシート本体S0を運転状態に動かす。
[0348]
 なお、アプリの強制終了のタイミングをシート本体S0を運転状態に強制的に動かすタイミングよりも後のタイミングとし、シート本体S0を運転状態に強制的に動かす場合には、シート本体S0を運転状態に動かす旨をスマートフォンSPを通じて運転者に通知した後に実際にシート本体S0を運転状態に動かすようにしてもよい。この場合、例えば、運転者のスマートフォンSPのディスプレイDSP上に「シートを前向きに戻します」という文字などを表示した後に運転状態に動かすようにしてもよい。また、運転者のスマートフォンSPのスピーカから「シートを前向きに戻します」という音声などを発した後に運転状態に動かすようにしてもよい。また、例えば、「シートを前向きに戻します。運転に備えてください」というメッセージを文字や音声によって通知するようにしてもよい。
[0349]
 切替要求通知部270は、一次切替要求を通知した場合、切替要求フラグFL2を0から1として一次切替要求を通知したことを記憶部290に記憶させ、二次切替要求を通知した場合、切替要求フラグFL2を1から2として二次切替要求を通知したことを記憶部290に記憶させる。切替要求フラグFL2の初期値は0であり、運転者の操作によってシート本体S0が運転状態に動かされた場合や、シート駆動アクチュエータ31によってシート本体S0を運転状態に動かした場合に0にリセットされる。
[0350]
 次に、運転者のスマートフォンSPの動作について、図39および図40のフローチャートを参照しながら説明する。
 スマートフォンSPは、図39および図40に示す動作を所定の制御サイクルごとに繰り返し実行している。
[0351]
 図39に示すように、スマートフォンSPは、自動運転中であるか否か判定する(S3101)。自動運転中でない場合(S3101,No)、処理を終了する。自動運転中である場合(S3101,Yes)、スマートフォンSPは、アプリ実行中であるか否か判定する(S3102)。アプリ実行中でない場合(S3102,No)、処理を終了する。アプリ実行中である場合(S3102,Yes)、スマートフォンSPは、車両制御部10から切替時刻tsを取得する(S3103)。そして、スマートフォンSPは、第1通知時刻tw1、第2通知時刻tw2および終了時刻tw3を算出する(S3104)。
[0352]
 次に、スマートフォンSPは、終了要求フラグFL1が0であるか否か判定する(S3105)。終了要求フラグFL1が0である場合(S3105,Yes)、スマートフォンSPは、第1通知時刻tw1となったか否か判定する(S3106)。第1通知時刻tw1となっていない場合(S3106,No)、処理を終了する。第1通知時刻tw1となった場合(S3106,Yes)、スマートフォンSPは、一次終了要求を運転者に通知し(S3107)、終了要求フラグFL1を1として(S3108)、ステップS3110に進む。
[0353]
 ステップS3105において、終了要求フラグFL1が0でない場合(No)、スマートフォンSPは、終了要求フラグFL1が1であるか否か判定する(S3109)。終了要求フラグFL1が1である場合(S3109,Yes)、ステップS3110に進む。
[0354]
 ステップS3110において、スマートフォンSPは、第2通知時刻tw2となったか否か判定する。第2通知時刻tw2となっていない場合(S3110,No)、処理を終了する。第2通知時刻tw2となった場合(S3110,Yes)、スマートフォンSPは、二次終了要求を運転者に通知し(S3111)、終了要求フラグFL1を2として(S3112)、ステップS3113に進む。ステップS3109において、終了要求フラグFL1が1でない場合も(No)、ステップS3113に進む。
[0355]
 ステップS3113において、スマートフォンSPは、終了時刻tw3となったか否か判定する。終了時刻tw3となっていない場合(S3113,No)、スマートフォンSPは、運転者の操作によってアプリの実行が終了されたか否か判定する(S3114)。アプリが終了されない場合(S3114,No)、処理を終了する。アプリが終了された場合(S3114,Yes)、ステップS3116に進む。
[0356]
 ステップS3113において、終了時刻tw3となった場合(Yes)、スマートフォンSPは、アプリの実行を強制的に終了し(S3115)、ステップS3116に進む。ステップS3116において、スマートフォンSPは、終了要求フラグFL1を0にリセットし、処理を終了する。
[0357]
 また、図40に示すように、スマートフォンSPは、自動運転中(S3101,Yes)に、運転者が、シート本体S0を非運転状態に動かし(後ろ向きにし)(S3202,Yes)、当該スマートフォンSPを使用している場合(アプリ実行中の場合)(S3102,Yes)、図39の終了要求通知の動作と並行して、切替要求通知の動作を実行する。そして、ステップS3205において切替要求フラグFL2が0であり(Yes)、かつ、ステップS3106において第1通知時刻tw1となった場合(Yes)、スマートフォンSPは、一次切替要求を運転者に通知し(S3207)、切替要求フラグFL2を1とする(S3208)。このとき、一次終了要求も通知する場合には、スマートフォンSPは、一次終了要求の通知とともに一次切替要求を運転者に通知する。
[0358]
 また、ステップS3205において切替要求フラグFL2が0でなく(No)、かつ、ステップS3209において切替要求フラグFL2が1である場合(Yes)において、第2通知時刻tw2となった場合(S3110,Yes)、スマートフォンSPは、二次切替要求を運転者に通知し(S3211)、切替要求フラグFL2を2とする(S3212)。このとき、二次終了要求も通知する場合には、スマートフォンSPは、二次終了要求の通知とともに二次切替要求を運転者に通知する。
[0359]
 また、ステップS3209において切替要求フラグFL2が1でない場合(No)において、終了時刻tw3となった場合(S3113,Yes)、スマートフォンSPは、運転者シートSDのシート本体S0をシート駆動アクチュエータ31により非運転状態から運転状態に動かし(S3215)、切替要求フラグFL2を0にリセットする(S3216)。このとき、アプリを強制終了する場合には、スマートフォンSPは、アプリの強制終了とともに運転者シートSDのシート本体S0を運転状態に動かす。
[0360]
 なお、終了時刻tw3となる前(S3113,No)に運転者シートSDのシート本体S0が運転者の操作によって非運転状態から運転状態に動かされない場合(S3214,No)には、処理を終了する。一方、運転状態に動かされた場合(S3214,Yes)には、スマートフォンSPは、切替要求フラグFL2を0にリセットして(S3216)、処理を終了する。
[0361]
 次に、運転者のスマートフォンSPの動作について、図41のタイムチャートを参照しながら説明する。
 図41に示すように、時刻t1で自動運転が開始され、時刻t2で運転者シートSDのシート本体S0が非運転状態に動かされ、時刻t3でアプリの実行が開始された場合、スマートフォンSPは、所定の制御サイクルごとに、第1通知時刻tw1、第2通知時刻tw2および終了時刻tw3を算出する。
[0362]
 そして、時刻t4において、第1通知時刻tw1となると、スマートフォンSPは、一次終了要求と一次切替要求を運転者に通知して各フラグFL1,FL2を0から1に変更する。その後、例えば、時刻t5において、運転者が自らシート本体S0を運転状態に動かすと、スマートフォンSPは、破線で示すように切替要求フラグFL2を1から0にリセットし、その後の二次切替要求の通知および運転状態への切り替えを実行しない。また、例えば、時刻t6において、運転者が自らアプリを終了すると、スマートフォンSPは、破線で示すように終了要求フラグFL1を1から0にリセットし、その後の二次終了要求の通知およびアプリの強制終了を実行しない。
[0363]
 一方、一次終了要求が通知された後もアプリの実行や非運転状態が継続された場合、時刻t7で第2通知時刻tw2となると、スマートフォンSPは、二次終了要求と二次切替要求を運転者に通知して各フラグFL1,FL2を1から2に変更する。その後、例えば、時刻t8において、運転者が自らシート本体S0を運転状態に動かすと、スマートフォンSPは、破線で示すように切替要求フラグFL2を2から0にリセットし、その後の運転状態への切り替えを実行しない。また、例えば、時刻t9において、運転者が自らアプリを終了すると、スマートフォンSPは、破線で示すように終了要求フラグFL1を2から0にリセットし、その後のアプリの強制終了を実行しない。
[0364]
 二次終了要求が通知された後もアプリの実行や非運転状態が継続された場合、時刻t10で終了時刻tw3となると、スマートフォンSPは、アプリを強制終了して終了要求フラグFL1を0にリセットするとともに、シート本体S0を運転状態に切り替えて切替要求フラグFL2を0にリセットする。
 その後、時刻t11において、切替時刻tsとなると、自動運転から非自動運転に切り替えられ、運転者は運転操作を開始(再開)する。
[0365]
 以上説明した本実施形態によれば、スマートフォンSPは、自動運転中にアプリを実行している場合、車両制御部10から取得した切替時刻tsに基づいて終了要求を運転者に通知するので、スマートフォンSPを使用している運転者に自動運転から非自動運転に切り替える必要があることを効果的に伝えることができる。
[0366]
 また、スマートフォンSPは、終了要求として一次終了要求と二次終了要求を運転者に通知するので、自動運転から非自動運転に切り替える必要があることを段階的に通知することができる。これにより、自動運転から非自動運転に切り替える必要があることをより効果的に伝えることができる。
[0367]
 また、スマートフォンSPは、終了要求を運転者に通知した後に運転者によってアプリの実行が終了されない場合、アプリの実行を強制的に終了するので、運転者に非自動運転に切り替わる準備をさせることができる。
[0368]
 また、スマートフォンSPは、終了要求を運転者に通知する場合にシート本体S0が非運転状態である場合、終了要求とともに、切替要求を運転者に通知するので、スマートフォンSPを使用している運転者に当該スマートフォンSPを通じてシート本体S0を非運転状態から運転状態に戻す必要があることを効果的に伝えることができる。
[0369]
 また、スマートフォンSPは、切替要求として一次切替要求と二次切替要求を運転者に通知するので、シート本体S0を運転状態に戻す必要があることを段階的に通知することができる。これにより、シート本体S0を運転状態に戻す必要があることをより効果的に伝えることができる。
[0370]
 また、スマートフォンSPは、切替要求を運転者に通知した後に運転者の操作によってシート本体S0が運転状態に動かされない場合、シート駆動アクチュエータ31を駆動させてシート本体S0を運転状態に動かすので、運転者に非自動運転に切り替わる準備をさせることができる。
[0371]
 以上に第4実施形態について説明したが、本実施形態は、適宜変形して実施することが可能である。
 例えば、前記実施形態においては、一次終了要求と二次終了要求の2回の終了要求を運転者に通知したが、終了要求の通知は、1回であってもよいし、3回以上であってもよい。また、運転者がアプリを終了するまで、例えば、ディスプレイDSP上の文字の点滅を繰り返したり、音声や警告音を発し続けたりして、終了要求の通知を継続するようにしてもよい。切替要求についても同様である。
[0372]
 また、前記実施形態においては、車両制御部10から取得する、自動運転から非自動運転への切り替えに関する情報として、切替時刻tsを例示したが、例えば、自動運転から非自動運転への切り替えに関する情報は、車両制御部が設定した自動運転区間および/または非自動運転区間の情報であってもよい。この場合、切替時刻tsをスマートフォンが算出するようにしてもよい。
[0373]
 また、自動運転から非自動運転への切り替えに関する情報は、第1通知時刻tw1、第2通知時刻tw2、終了時刻tw3などであってもよい。つまり、スマートフォンは、第1通知時刻tw1、第2通知時刻tw2、終了時刻tw3を、算出するのではなく、車両制御部から取得してもよい。
[0374]
 また、前記実施形態においては、一次終了要求の通知タイミングと一次切替要求の通知タイミングが同じタイミングであったが、異なるタイミングであってもよい。つまり、一次切替要求の通知タイミングは、一次終了要求のタイミングに対し、時間的に多少前後していてもよい。二次終了要求の通知タイミングと二次切替要求の通知タイミングや、アプリの強制終了のタイミングとシート本体S0の運転状態への切り替えのタイミングについても同様である。
[0375]
 また、終了要求通知部260や切替要求通知部270の機能は、ゲームアプリなどのスマートフォンSPで実行可能なアプリに組み込まれていてもよい。
[0376]
 また、前記実施形態においては、非運転状態として、シート本体S0の全体を回転させて後ろ向きとした状態を例示したが、非運転状態は、例えば、シート本体の一部であるシートバックを後ろに倒したリクライニング状態などであってもよい。
[0377]
 また、シート本体を運転状態と非運転状態に動かすアクチュエータを備えない構成であってもよい。つまり、シート本体は、手動で運転状態と非運転状態に動かす構成であってもよい。また、シート本体が運転状態であるか、非運転状態であるかの判定は、例えば、ジャイロセンサなど、シート本体の少なくとも一部の向きや位置などを検出可能なセンサの検出信号に基づいて行うことができる。一例として、ジャイロセンサをシートクッションのフレームや、シートバックのフレームの上部などに取り付け、ジャイロセンサが検出した座標値に基づいてシート本体の向きやシートバックの角度などを判定することができる。
[0378]
 また、前記実施形態においては、車両内で使用される端末としてスマートフォンSPを例示したが、端末は、タブレット型コンピュータやノートパソコンなどであってもよい。また、端末は、携帯型の端末ではなく、車両に固定的に設置されたナビゲーションシステムなどであってもよい。
[0379]
 また、前記実施形態においては、センサとして圧力センサPS1~PS6を例示したが、センサは、他の種類のセンサ、例えば、静電容量センサや温度センサなどであってもよい。
[0380]
 また、前記実施形態においては、車両として自動車を例示したが、車両は、自動運転と非自動運転を切替可能な車両であれば、自動車以外の車両であってもよい。
[0381]
 前記した諸実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。

請求の範囲

[請求項1]
 シート本体、および、前記シート本体に設けられ、前記シート本体に座っている着座者の身体状態を特定するための情報を取得するセンサを有するシートと、
 複数の広告情報を記憶したサーバと、
 前記センサから前記情報を取得可能であるとともに、前記サーバと通信可能な端末と、を備えるシートシステムであって、
 前記端末または前記サーバは、前記情報または前記情報に基づく評価値に基づいて、前記複数の広告情報から前記情報または前記評価値に関連する広告情報を選択し、当該広告情報を前記着座者に報知することを特徴とするシートシステム。
[請求項2]
 前記端末は、前記シートの位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
 前記端末または前記サーバは、前記情報または前記評価値と前記位置情報とに基づいて、前記複数の広告情報から前記情報または前記評価値および前記位置情報に関連する広告情報を選択することを特徴とする請求項1に記載のシートシステム。
[請求項3]
 前記端末は、選択された広告情報に基づいて、当該広告情報の広告主の位置を特定し、当該広告主の位置を含む所定エリア内に、前記位置情報で特定されている位置があることを条件として、前記広告情報を報知することを特徴とする請求項2に記載のシートシステム。
[請求項4]
 前記センサは、圧力センサであり、
 前記端末は、前記情報としての圧力値に基づいて、運動に関係する評価値を算出し、
 前記端末または前記サーバは、前記評価値に基づいて広告情報を選択することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシートシステム。
[請求項5]
 前記端末は、
 前記圧力センサからの圧力値に基づいて前記シート上の着座者に運動を行わせる運動プログラムを実行可能であり、
 前記運動プログラムの実行中において、所定の運動が終了したことを条件として、選択した広告情報を前記着座者に報知することを特徴とする請求項4に記載のシートシステム。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]

[ 図 16]

[ 図 17]

[ 図 18]

[ 図 19]

[ 図 20]

[ 図 21]

[ 図 22]

[ 図 23]

[ 図 24]

[ 図 25]

[ 図 26]

[ 図 27]

[ 図 28]

[ 図 29]

[ 図 30]

[ 図 31]

[ 図 32]

[ 図 33]

[ 図 34]

[ 図 35]

[ 図 36]

[ 図 37]

[ 図 38]

[ 図 39]

[ 図 40]

[ 図 41]