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1. WO2020110999 - SYSTÈME D'ASSISTANCE AU CONDUCTEUR ET PROCÉDÉ D'ASSISTANCE AU CONDUCTEUR

Document

明 細 書

発明の名称 運転者支援システム及び運転者支援方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007  

発明の効果

0008  

図面の簡単な説明

0009  

発明を実施するための形態

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8  

図面

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : 運転者支援システム及び運転者支援方法

技術分野

[0001]
 本発明は、車両運転を支援する運転者支援システム及び運転者支援方法に関する。

背景技術

[0002]
 従来、車両を運転している運転者の状態を監視し、運転者の状態に応じて運転者の支援を行う運転者支援システムが周知である。特許文献1には、運転者の健常性が低下した場合に、運転者を支援する技術が開示されている。運転者支援システムは、運転者の車両操作を監視することで、運転者の健常性低下を検出する。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2014-44707号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 ところで、この種の運転者支援システムでは、運転者の健常性が低下した場合に、車両の外部と通信を行いたいニーズがある。しかし、このニーズを実現する場合には、例えば車両に通信のためにアンテナなどを設けると、部品点数の増加に繋がるという問題があった。
[0005]
 本発明の目的は、部品点数の増加を抑制可能とした運転者支援システム及び運転者支援方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0006]
 上記課題を達成するための運転者支援システムは、ネットワーク通信を通じて車両の操作に必要な鍵情報を取得した携帯端末と、前記車両に設けられた認証装置との間で、前記鍵情報を用いた認証を実行し、前記認証が成立した場合に、前記認証装置が前記車両の電子キーシステムを通じて前記車両の作動を実行させる無線認証機能を用いた運転者支援システムであって、前記車両を運転している運転者の車両操作に基づく操作情報を入力して、前記操作情報から前記車両操作が異常か否かを確認する異常判定を実行し、前記車両操作が異常と判定した場合に、所定作動を実行する判定部を備え、前記判定部は、前記異常判定及び前記所定作動の一連の処理の少なくとも一部を、前記無線認証機能を利用して実行する。
[0007]
 上記課題を達成するための運転者支援方法は、ネットワーク通信を通じて車両の操作に必要な鍵情報を取得した携帯端末と、前記車両に設けられた認証装置との間で、前記鍵情報を用いた認証を実行し、前記認証が成立した場合に、前記認証装置が前記車両の電子キーシステムを通じて前記車両を作動させる無線認証機能を用いた運転者支援方法であって、前記車両を運転している運転者の車両操作に基づく操作情報を入力すると、前記操作情報から前記車両操作が異常か否かを確認する異常判定を実行するステップと、前記車両操作が異常と判定された場合に所定作動を実行するステップと、を備え、前記異常判定及び前記所定作動の一連の処理の少なくとも一部が、前記無線認証機能を利用して実行される。

発明の効果

[0008]
 本発明の運転者支援システム及び運転者支援方法は、部品点数の増加を抑制可能とする。

図面の簡単な説明

[0009]
[図1] 認証システムに設けられた運転者支援システムの構成を示すブロック図。
[図2] 鍵情報の認証の手順を示す説明図。
[図3] 携帯端末で車載機器を操作するときの手順を示す説明図。
[図4] 他のユーザの携帯端末に鍵情報を発行する手順を示す説明図。
[図5] 異常判定処理の手順を示す説明図。
[図6] 所定作動処理の手順を示す説明図。

発明を実施するための形態

[0010]
 以下、運転者支援システム及び運転者支援方法の一実施形態を図1~図6に従って説明する。
[0011]
 図1に示すように、車両1は、電子キー2との無線によるID照合を行って車載機器3の作動を許可又は実行する電子キーシステム4が搭載されている。電子キーシステム4は、車両1からの通信を契機に狭域無線によってID照合(スマート照合)を実行するキー操作フリーシステムである。車載機器3は、例えばドアロック装置やエンジンなどがある。
[0012]
 電子キーシステム4は、車両1において電子キーシステム4を作動させるシステム装置5を備えている。電子キー2及びシステム装置5には、スマート照合で使用する電子キーID及びキー固有鍵が登録されている。電子キー2及びシステム装置5は、互いに電波を送受信して通信を実行する双方向通信によりスマート照合を実行する。スマート照合は、例えば電子キーIDの正否を確認する電子キーID照合や、キー固有鍵を用いたチャレンジレスポンス認証等を実行する。システム装置5から電子キー2への電波送信は、LF(Low Frequency)帯の電波が使用され、電子キー2からシステム装置5への電波送信は、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波が使用されている。
[0013]
 システム装置5は、室外に位置する電子キー2との間でスマート通信(室外スマート通信)を実行した場合、このとき実施されるスマート照合(室外スマート照合)が成立すれば、車両ドアの施解錠を許可又は実行する。これにより、車外ドアハンドルがタッチ操作されれば車両ドアが解錠され、車外ドアハンドルのロックボタンが操作されれば車両ドアが施錠される。また、システム装置5は、室内に位置する電子キー2との間でスマート通信(室内スマート通信)を実行した場合、このとき実施されるスマート照合(室内スマート照合)が成立すれば、車両電源の遷移操作を許可する。これにより、ブレーキペダルを踏み込み操作しながら運転席のエンジンスイッチが押し操作されると、エンジンが始動する。
[0014]
 車両1は、各ユーザが所持する携帯端末8に鍵情報Dkを発行して車両1を携帯端末8により操作可能とする無線認証機能(共用システム9)を備えている。共用システム9は、携帯端末8への鍵情報Dkの配信を車両1の使用者ごとに行うことにより、1台の車両1を複数のユーザ間(例えば、家族間)で使用できるようにする。携帯端末8は、例えば高機能携帯電話(スマートフォン)である。本例の共用システム9では、例えば暗号化された鍵情報Dkを外部装置(本例はサーバ10)から携帯端末8に登録し、その携帯端末8と車両1に設けた認証装置11との間の通信を通じて鍵情報Dkを認証し、その認証結果を車両1の操作可否の一条件とするものである。鍵情報Dkの一例には、例えば車両1の所有者(メインユーザ)の携帯端末8aに発行されるマスターキーの位置付けのメイン鍵情報Dk1や、他のユーザの携帯端末8bに発行される一時的に車両1を使用可能なサブ鍵情報Dk2が挙げられる。サブ鍵情報Dk2には、有効となる期間などの情報が含まれることが好ましい。
[0015]
 携帯端末8は、携帯端末8の作動を制御する端末制御部13と、携帯端末8においてネットワーク通信を行うネットワーク通信モジュール14と、携帯端末8において近距離無線通信を行う近距離無線モジュール15と、データ書き込み及び書き替えが可能なメモリ16とを備えている。携帯端末8は、サーバ10からネットワーク通信を通じて鍵情報Dkを取得した場合、この鍵情報Dkをメモリ16に書き込み保存する。近距離無線通信は、例えばブルートゥース(Bluetooth:登録商標)通信であることが好ましい。
[0016]
 携帯端末8は、携帯端末8において共用システム9の作動を管理するユーザインターフェースアプリケーション17を備えている。ユーザインターフェースアプリケーション17は、例えばサーバ10からダウンロードされるなどして、端末制御部13に設けられる。ユーザインターフェースアプリケーション17は、例えば鍵情報Dkを取得する際の本人認証や、車両ドアの施解錠操作、車両1のエンジンの始動操作など、種々の処理を実行する。
[0017]
 認証装置11は、認証装置11の作動を制御するコントローラ20と、認証装置11においてスマート通信を行うスマート通信ブロック21と、認証装置11において近距離無線通信を行う近距離無線モジュール22とを備えている。また、認証装置11は、データ書き込み及び書き替え可能なメモリ23を備えている。認証装置11は、自らに登録された認証装置IDが例えば車両1の車体ID(車体番号)と紐付けされることにより、車両1と一対一の関係をとる。
[0018]
 認証装置11は、携帯端末8に登録された鍵情報Dkの正否を認証する鍵情報認証部27と、認証装置11を電子キー2のように作動させるキー機能部28とを備えている。鍵情報認証部27及びキー機能部28は、コントローラ20に設けられている。鍵情報認証部27は、携帯端末8から近距離無線通信を通じて鍵情報Dkを取得し、この鍵情報Dkを認証する。鍵情報認証部27は、鍵情報Dkの認証が成立に移行した場合、キー機能部28をオン状態(有効)に切り替える。キー機能部28は、オン状態に移行すると、電子キーシステム4との間のスマート通信(スマート照合)が実行可能となる。
[0019]
 次に、図2及び図3を用いて、共用システム9において、車両1の所有者の携帯端末8aにメイン鍵情報Dk1を付与して車両1の作動を実行する手順を説明する。
[0020]
 図2に示すように、ステップS101において、携帯端末8aは、サーバ10からメイン鍵情報Dk1の配信を受けるにあたり、サーバ10との間でネットワーク通信を通じて本人認証を実行する。本人認証は、例えば共用システム9の利用登録時に付与されたユーザID及びパスワードを確認する認証である。
[0021]
 ステップS102において、サーバ10は、本人認証が成立した場合、鍵情報Dk(メイン鍵情報Dk1)を生成し、これを携帯端末8aにネットワーク通信を通じて送信する。本例のメイン鍵情報Dk1は、例えば「端末ID」、及び「ユーザ認証鍵」などの平文を、予約車両に設けられた認証装置11の固有の暗号鍵を用いて、所定の暗号式(暗号アルゴリズム)により暗号化した暗号文からなる。端末IDは、携帯端末8aの固有IDである。ユーザ認証鍵は、例えば携帯端末8aで車両の作動を実行させるときに、携帯端末8a及び認証装置11の間の暗号通信に用いられる暗号鍵の一種である。携帯端末8aは、サーバ10からメイン鍵情報Dk1を受信すると、これをメモリ16に書き込み保存する。
[0022]
 ステップS103において、携帯端末8aは、自身に登録されたメイン鍵情報Dk1を、近距離無線通信を通じて認証装置11へ送信する。メイン鍵情報Dk1は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)を通じて送信される。
[0023]
 ステップS104において、認証装置11は、メイン鍵情報Dk1を受信すると、メイン鍵情報Dk1の認証を行う。本例の場合、鍵情報認証部27は、例えば認証装置11の固有の暗号鍵を用いてメイン鍵情報Dk1を復号し、この復号が成功したか否かを確認する。このとき、メイン鍵情報Dk1の復号が成功すれば、鍵情報認証部27は、メイン鍵情報Dk1に含まれていた「端末ID」、及び「ユーザ認証鍵」などを取得することができる。取得した情報の正否に基づきメイン鍵情報Dk1の認証が成立した場合、携帯端末8aで車両1を操作できるようになる。
[0024]
 認証装置11は、メイン鍵情報Dk1の認証が成功すれば、メイン鍵情報Dk1の「認証完了状態」に移行し、キー機能部28がオンとなる。キー機能部28は、オン状態となると、電子キーシステム4のスマート通信を有効にして、スマート照合を実行可能とする。
[0025]
 認証装置11は、鍵情報Dkの認証が成立した場合、この認証において取得したユーザ認証鍵を、近距離無線通信を通じて携帯端末8aに通知する。携帯端末8aは、認証装置11からユーザ認証鍵を受信すると、これをメモリ16に登録する。以上により、携帯端末8a及び認証装置11の両方にユーザ認証鍵が登録される。従って、携帯端末8aで認証装置11を通じて車両1を作動させる場合、携帯端末8a及び認証装置11の間の暗号通信にユーザ認証鍵が使用される。
[0026]
 図3に、携帯端末8による車両1の操作の手順を示す。同図のステップS201において、携帯端末8は、認証完了状態において携帯端末8の作動要求ボタン(画面上の表示ボタン)が操作されると、そのボタンに応じた作動要求信号を、近距離無線を通じて認証装置11に送信する。作動要求ボタンは、例えば車両ドアを解錠するときに操作する解錠要求ボタン、車両ドアを施錠するときに操作する施錠要求ボタン、エンジンの始動を車両1に許可させる際に操作するエンジン始動要求ボタンなどがある。作動要求信号は、操作された作動要求ボタンに応じたコマンドを含む信号である。作動要求信号は、例えばユーザ認証鍵によって暗号化されて送信される。
[0027]
 ステップS202において、キー機能部28は、オン状態のときに携帯端末8から作動要求信号を受信すると、システム装置5と認証装置11との間で電子キーシステム4のスマート通信を実行し、そのスマート通信の過程で作動要求信号をシステム装置5に通知する。本例の場合、キー機能部28は、オン状態になると自身に登録された電子キーID及び暗号鍵を用いたスマート照合を実行する。認証装置11は、システム装置5とのスマート照合が成立している場合、スマート通信によって携帯端末8から受信した作動要求信号をシステム装置5に通知する。
[0028]
 ステップS203において、システム装置5は、認証装置11から作動要求信号が通知されると、認証装置11(キー機能部28)とのスマート照合が成立することを一条件として、作動要求信号に応じた作動を実行する。これにより、車両ドアの施解錠や、エンジン始動操作の許可などが実行される。これにより、ユーザにとっては、鍵情報Dkを取得した携帯端末8を用いて車両1を作動させることが可能となる。
[0029]
 次に、図4を用いて、共用システム9において、車両1の所有者以外の他のユーザ(家族等)の携帯端末8bにサブ鍵情報Dk2を発行して車両1の作動を実行する手順を説明する。
[0030]
 図4に示すように、ステップS301において、他のユーザが車両1を使用する場合、携帯端末8bは、車両1の所有者の携帯端末8aに車両1の利用連絡を実行する。この利用連絡は、例えば携帯端末8bが、ネットワーク通信や近距離無線を通じ、車両利用を望む旨を、携帯端末8aに通知する作業であることが好ましい。
[0031]
 ステップS302において、携帯端末8aは、他のユーザの車両利用をサーバ10に申請する。本例の場合、携帯端末8aは、他のユーザによる車両使用を許可する操作権限の発行操作が所有者によって行われることにより、携帯端末8bから受けた利用連絡をサーバ10に通知する。この利用申請のとき、他のユーザのユーザIDや、他のユーザが車両1の使用を希望する予約日時等がサーバ10に通知される。
[0032]
 ステップS303において、サーバ10は、携帯端末8aからの申請を受けた場合、他のユーザに発行する鍵情報Dkを生成し、これを携帯端末8bにネットワーク通信を通じて送信する。このとき、サーバ10は、メイン鍵情報Dk1とは異なる値のサブ鍵情報Dk2を生成する。また、利用申請で受信したユーザIDによって他のユーザが識別可能となっている。サブ鍵情報Dk2は、例えば「使用日時(予約日時)」、「端末ID」、「ユーザ認証鍵(携帯端末8aとは別の鍵)」、「操作権限情報」などを平文とし、所定の暗号鍵(例えば、認証装置11の固有の暗号鍵等)を暗号化鍵として、これらを暗号式(暗号アルゴリズム)に通すことにより生成された暗号文であることが好ましい。なお、操作権限情報とは、サブ鍵情報Dk2を用いて実行可能な車両1の作動を示すものである。携帯端末8bは、サーバ10からサブ鍵情報Dk2を受信すると、これをメモリ16に書き込み保存する。
[0033]
 ステップS304において、携帯端末8bは、車両1と通信接続すると、自身に登録されたサブ鍵情報Dk2を、近距離無線通信を通じて認証装置11へ送信する。サブ鍵情報Dk2は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)を通じて送信される。認証装置11は、サブ鍵情報Dk2を受信すると、サブ鍵情報Dk2の認証を行う。サブ鍵情報Dk2の認証は、前述のステップS104と同様の処理であるので、説明を省略する。そして、サブ鍵情報Dk2の認証が成立すれば、キー機能部28がオンに切り替わり、携帯端末8bを用いて車両使用が可能となる。
[0034]
 図1に戻り、車両1は、車両1を運転している運転者による車両操作が異常と判定された場合に所定の作動を実行する運転者支援システム30を備えている。なお、ここで言う運転者とは、上述の共用システム9に登録済みのユーザのうち、いま車両1を運転している者のことをいう。本例の運転者支援システム30は、運転者による車両操作を監視し、運転者が平常時と異なる状態、例えば心臓発作やてんかん発作症状、意識障害などに関連して車両操作が異常と判定された場合に、所定作動を実行して運転者を支援する。所定作動には、予め登録された別の携帯端末8への異常通知や、車両操作の制限などが挙げられる。
[0035]
 運転者支援システム30は、車両1に設けられて車両操作を検出する検出部31を備えている。検出部31の一例は、加速度センサ及びジャイロセンサであり、車両1の加減速及び旋回による3軸方向の加速度及び角速度の変化を操作情報Daとして検出する。検出部31は、認証装置11と有線又は無線によって接続されている。なお、検出部31は、操作情報Daとして、加速度、角速度、車速、アクセルペダルストローク、ブレーキペダルストローク、ステアリング角度、又は車両1のスイッチ類の操作を検出するものでもよいし、これらの組み合わせでもよい。スイッチ類とは、パワーウインドウの昇降スイッチ、コラムスイッチ、ミラースイッチ、ドアロックスイッチ、及びエンジンスイッチなどである。また、操作情報Daは、システム装置5から有線又はスマート通信で認証装置11へ送信されてもよい。
[0036]
 認証装置11には、検出部31が検出した操作情報Daを取得する操作情報取得部32が設けられている。操作情報取得部32は、操作情報Daを取得すると、携帯端末8を介して操作情報Daをサーバ10に送信して、サーバ10に設けられたデータベース33に操作情報Daを蓄積する。操作情報Daは、識別情報(例えばその車両1を運転している運転者の識別情報)と紐付けられてデータベース33に蓄積され、操作情報Daがどのユーザのものであるかが識別可能になっている。識別情報の一例は、ユーザIDである。
[0037]
 運転者支援システム30は、車両1の運転者の車両操作が異常か否かを判定する判定部34を備えている。判定部34は、操作情報Daを入力して車両操作が異常か否かを判定する異常判定処理と、車両操作を異常と判定した場合に、所定作動を実行する所定作動処理とを行う。本例の判定部34は、サーバ10に設けられている。判定部34は、異常判定処理において、操作情報取得部32から操作情報Daを受信すると、データベース33に蓄積された操作情報Daとの比較を行い、判定を行う。また、判定部34は、所定作動処理において、例えば、携帯端末8へ異常通知を行う。
[0038]
 認証装置11は、車両操作が異常と判定された場合に、鍵情報Dkを無効化する無効化部35を備えている。本例の無効化部35は、車両操作が異常と判定された場合、運転者の携帯端末8に発行されて認証装置11と携帯端末8との間で認証された鍵情報Dkを無効化する。これにより、携帯端末8及び認証装置11の間の認証が成立しなくなり、キー機能部28がオフになる。そして、同じ鍵情報Dkによる車両1の作動ができなくなる。
[0039]
 次に、図5及び図6を用いて運転者支援システム30の作用及び効果について説明する。ここでは、車両1の所有者以外の他のユーザが共用システム9を用いてサブ鍵情報Dk2を取得した携帯端末8bを用いて車両1を作動させている状態を説明する。
[0040]
 図5に示すように、ステップS401において、操作情報取得部32は、検出部31から操作情報Daを取得すると、近距離無線通信を通じて操作情報Daを携帯端末8bへ送信する。操作情報取得部32による操作情報Daの送信は、車両1が運転されている間、定期的又は不定期に繰り返し実行される。
[0041]
 ステップS402において、携帯端末8bは、操作情報取得部32から操作情報Daを受信すると、ネットワーク通信を通じて操作情報Daをサーバ10へ送信する。このとき、操作情報Daは、共用システム9で他のユーザについて登録された識別情報とともに送信される。本例の場合、操作情報Daは、ユーザIDとともに送信される。なお、携帯端末8bにおいて運転者支援システム30の作動は、ユーザインターフェースアプリケーション17によって制御される。
[0042]
 ステップS403において、判定部34は、受信した操作情報Da及びユーザIDから車両操作が異常か否かの判定を行う。判定部34は、過去に蓄積された同ユーザIDの操作情報Daと、受信した操作情報Daとを比較する。判定部34は、例えば過去の同ユーザIDの操作情報Daから算出される特徴量と、今回受信した操作情報Daから算出される特徴量との差が、所定の範囲を外れた場合に、車両操作が異常であると判定する。一方、判定部34は、これら特徴量の差が所定の範囲内の場合に、車両操作が正常であると判定する。このように、判定部34による異常判定処理において、共用システム9の通信を用いることで車両1の外部に設けられたデータベース33を用いることができる。
[0043]
 なお、車両操作が正常と判定された場合のみ、受信した操作情報Daは、ユーザIDに紐付けてデータベース33に蓄積される。車両操作が異常と判定された場合、受信した操作情報Daは、蓄積されない。また、特徴量は、データベース33内の、他のユーザIDを含めた全ての操作情報Daとの比較に基づき算出されることが好ましい。これにより、個々のユーザの車両操作の特徴を精度よく求めることができる。
[0044]
 次に、車両操作が異常と判定された場合の所定作動処理の手順を説明する。
[0045]
 図6に示すように、ステップS501において、判定部34は、受信した操作情報Daを基に異常判定処理(図5)を行い、車両操作が異常であると判定すると、所定作動処理を行う。
[0046]
 ステップS502において、サーバ10は、予め登録された携帯端末8へ異常通知を送信する。本例の場合、運転者の携帯端末8b及び車両1の所有者(メインユーザ)が所持する携帯端末8aへ異常通知を送信する。すなわち、車両操作が異常と判定された場合、いま車両1において使用中であり車両操作が異常と判定された運転者の携帯端8bと、いま車両1において使用中ではない携帯端末8aとに異常通知が送信される。携帯端末8aへ異常通知を送信するので、運転に不安のあるユーザに車両1を運転させる場合、車両1の所有者に、同ユーザ(運転者)の異常を知らせることができる。
[0047]
 ステップS503において、携帯端末8bは、サーバ10から異常通知を受信すると、通信接続されている認証装置11へ、異常通知を伝達する。
[0048]
 ステップS504において、無効化部35は、携帯端末8bから異常通知を受信すると、キー機能部28をオフ状態とするとともに運転者に発行されたサブ鍵情報Dk2を無効化する。キー機能部28がオフ状態では、スマート通信が実行できないため、携帯端末8では車両1の作動を実行することができなくなる。また、サブ鍵情報Dk2が無効になるため、携帯端末8b及び認証装置11の間で認証を成立させることができなくなる。これにより、例えば車両1のエンジンの再始動が実行できなくなる。ここで、無効化されるのは、運転者の携帯端末8bに発行されたサブ鍵情報Dk2だけである。そのため、車両1自体の作動を制限するのと比較して、運転者とは別のユーザの携帯端末8を用いた車両1の作動を実行することができるので、利便性が高い。
[0049]
 このように、本例では、共用システム9を備えた構成において、車両1の運転者による車両操作が異常か否かを確認する異常判定を実行し、車両操作が異常と判定した場合に所定作動を実行する判定部34を備えた。判定部34は、異常判定及び所定作動の一連の処理の少なくとも一部を、共用システム9を利用して実行する構成とした。この構成によれば、車両1の外部と通信する場合に、共用システム9が有する通信機能を使用することができる。すなわち、運転者支援システム30は、共用システム9とともに車両1に搭載されることにより、車両1全体において通信にかかる部品点数の増加を抑制可能となる。
[0050]
 本例では、判定部34は、車両操作を異常と判定した場合に、携帯端末8とネットワーク通信で接続されたサーバ10を介して、所定作動を実行する構成とした。この構成によれば、車両1の外部に異常の通知を行う場合に、ネットワーク通信を使用することができる。これは、安全性の向上に寄与する。
[0051]
 本例では、判定部34は、車両操作を異常と判定した場合に、所定作動として、いま車両1において使用中ではない別の携帯端末8へ異常通知を行う構成とした。この構成によれば、運転に不安のあるユーザに車両1を運転させる場合、同ユーザ(運転者)の異常を、別のユーザに知らせることができる。これは、安全性の向上に寄与する。
[0052]
 本例では、判定部34は、車両操作を異常と判定した場合に、運転者の携帯端末8が取得した鍵情報Dkを無効化させる構成とした。この構成によれば、正常な車両操作ができない運転者の車両操作を制限することができ、安全性の確保に寄与する。
[0053]
 本例では、データベース33に蓄積された操作情報Daには、携帯端末8が鍵情報Dkを取得する際に付与されたユーザIDが紐付けられており、判定部34は、運転者のユーザIDに紐付けられた操作情報Daを基に判定を行う構成とした。この構成によれば、運転者自身の操作情報Daを基に判定することで、個々の運転者の車両操作の特徴を考慮に入れることができる。そのため、車両操作の異常の判定精度の向上に寄与する。
[0054]
 なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
[0055]
 ・車両操作が異常と判定された場合に実行される所定作動は、異常通知の送信、鍵情報Dkの無効化、鍵情報発行の制限、車両の緊急作動の実行、及びこれらの組み合わせであってもよい。車両の緊急作動には、音声又は表示による警告、エンジン出力の低下又は停止、ナビゲーションシステムを用いた安全な地点への誘導、及び車両1の自動運転による安全な地点への退避を含む。
[0056]
 ・鍵情報Dkの無効化の仕方は、特に限定されず、携帯端末8に登録された鍵情報Dkを消去してもよいし、使用中の鍵情報Dkを用いた認証成立を禁止するのでもよいし、スマート通信を禁止するのでもよい。すなわち、車両操作が異常と判定された場合に、いま車両1において使用中の携帯端末8に登録された鍵情報Dkを用いて車両1の操作が実行できなくなればよい。
[0057]
 ・無効化部35は、サーバ10に設けられてもよいし、認証装置11に設けられてもよいし、携帯端末8に設けられてもよいし、設けられなくてもよい。
[0058]
 ・異常通知の送信先は、実施例に限定されず、例えば登録された家族や、車両の管理者などへ送信してもよい。
[0059]
 ・車両1は、車両の所有者の携帯端末8aや、車両1と通信可能なセンタ等からの遠隔操作により車両1のエンジンの始動を禁止する機能を有していてもよい。
[0060]
 ・共用システム9において、他のユーザについて登録されるユーザIDは、携帯端末8a及び携帯端末8bのどちらで入力されてもよいし、サーバ10が付与するのでもよい。
[0061]
 ・識別情報は、ユーザIDに限定されず、車両1を運転している運転者を識別できる情報であればよい。例えば、携帯端末8の端末IDであってもよい。
[0062]
 ・判定部34は、識別情報に基づいて異常判定を行なうことに限定されず、例えば、データベース33に蓄積された全ての操作情報Daとの比較によって異常判定を行ってもよい。ただし、識別情報に紐付けられた操作情報Daに基づいて判定を行うことで、個人の運転の傾向やクセなどの特徴が、判定に与える影響を抑制することができる。
[0063]
 ・操作情報Daは、識別情報以外の他の情報と紐付けられてもよい。例えば、車両1の座標などの位置情報や、時刻と紐付けられて蓄積されてもよい。
[0064]
 ・操作情報Daは、加速度、角速度、車速、アクセルペダルストローク、ブレーキペダルストローク、ステアリング角度、車両1のスイッチ類の操作履歴、及びこれらの組み合わせでもよい。スイッチ類とは、パワーウインドウの昇降スイッチ、コラムスイッチ、ミラースイッチ、ドアロックスイッチ、及びエンジンスイッチなどである。
[0065]
 ・判定部34は、車両1を運転している運転者の操作情報Daを、いま別の車両を運転している他の運転者の操作情報Daと比較することで異常判定を行ってもよい。例えば、コラムスイッチによるワイパーの操作履歴を操作情報Daとした場合、同じ地域で運転している他の運転者がワイパーをオン状態にしているにもかかわらず、ワイパーがオフ状態のままであった場合に、異常と判定してもよい。
[0066]
 ・異常判定処理及び所定作動処理の少なくとも一部で無線認証機能が利用されればよく、異常判定処理及び所定作動処理の一方で無線認証機能が利用されなくてもよい。
[0067]
 ・操作情報取得部32は、認証装置11に設けられてもよいし、携帯端末8に設けられてもよいし、サーバ10に設けられてもよい。また、操作情報取得部32から検出部31若しくはシステム装置5にアクセスして操作情報Daを取得する態様としてもよい。
[0068]
 ・判定部34は、サーバ10に設けられてもよいし、認証装置11に設けられてもよいし、携帯端末8に設けられてもよい。例えば、認証装置11に判定部34が設けられた場合、異常判定処理が全て車両1内で実行され、所定作動処理のみで認証装置11、携帯端末8及びサーバ10を介した通信が行われてもよい。
[0069]
 ・データベース33は、サーバ10に設けられてもよいし、認証装置11に設けられてもよいし、携帯端末8に設けられてもよい。
[0070]
 ・データベース33は、設けられなくてもよく、予め設けられた判定式を用いて、操作情報Daを演算することにより車両操作の判定が行われてもよい。
[0071]
 ・検出部31は、車両1に後付けされてもよいし、予め組み込まれていてもよい。
[0072]
 ・共用システム9による鍵情報Dkの発行手順は、実施形態に限定されない。例えば、他のユーザの携帯端末8bが、直接サーバ10にアクセスして鍵情報Dkを取得してもよい。
[0073]
 ・認証装置11の搭載場所は、特に限定されない。
[0074]
 ・認証装置11は、車両1に後付けされる構成でもよいし、予め組み込まれる構成でもよい。
[0075]
 ・認証装置11は、システム装置5と一体化されて、これらが1つのユニット部品となっていてもよい。
[0076]
 ・認証装置11とシステム装置5との間の通信は、LF-UHFの双方向通信でもよい。また、認証装置ID及び車両1に作動を実行させるコマンドを含んだ電波が、認証装置11から送信されたことを契機にシステム装置5にID照合及び車両1の作動を実行させる態様であってもよい。さらに、これらの組み合わせであってもよい。
[0077]
 ・認証装置11とシステム装置5との間の通信は無線でもよいし、有線でもよい。
[0078]
 ・近距離無線通信は、ブルートゥース通信に限定されず、他の通信方式に変更可能である。
[0079]
 ・携帯端末8及び認証装置11の間の通信、システム装置5及び認証装置11の間の通信、電子キー2及びシステム装置5の間の通信、携帯端末8及びサーバ10の間の通信、並びにサーバ10及び認証装置11の間の通信には、種々の周波数、通信方式が適用可能である。
[0080]
 ・鍵情報Dkは、メイン鍵情報Dk1及びサブ鍵情報Dk2に区別されていなくてもよい。また、鍵情報Dkはワンタイムキーやテンポラリキーでもよいし、パーマネントキーでもよい。
[0081]
 ・鍵情報Dkに含まれる情報は、実施形態以外の態様に変更可能である。
[0082]
 ・鍵情報Dkは、サーバ10で生成されることに限定されず、車両1の外部であればどこでもよい。
[0083]
 ・キー機能部28のオン状態への切り替えは、何を条件としてもよい。
[0084]
 ・携帯端末8は、高機能携帯電話に限定されず、種々の端末に変更可能である。
[0085]
 ・電子キーシステム4は、キー操作フリーシステムに限定されず、他のシステム構成のものに変更してもよい。
[0086]
 ・車両1は、個人で所有される車両1でなくてもよく、複数人で共用されるいわゆるシェアカーであってもよい。

請求の範囲

[請求項1]
 ネットワーク通信を通じて車両の操作に必要な鍵情報を取得した携帯端末と、前記車両に設けられた認証装置との間で、無線通信により前記鍵情報を用いた認証を実行し、前記認証が成立した場合に、前記認証装置が前記車両の電子キーシステムを通じて前記車両の作動を実行させる無線認証機能を用いた運転者支援システムであって、
 前記車両を運転している運転者の車両操作に基づく操作情報を入力して、前記操作情報から前記車両操作が異常か否かを確認する異常判定を実行し、前記車両操作が異常と判定した場合に、所定作動を実行する判定部を備え、
 前記判定部は、前記異常判定及び前記所定作動の一連の処理の少なくとも一部を、前記無線認証機能を利用して実行する運転者支援システム。
[請求項2]
 前記判定部は、前記車両操作を異常と判定した場合に、前記携帯端末とネットワーク通信で接続されたサーバを介して、前記所定作動を実行する
請求項1に記載の運転者支援システム。
[請求項3]
 前記判定部は、前記車両操作を異常と判定した場合に、前記所定作動として、いま前記車両において使用中ではない別の携帯端末へ通知を行う
請求項1又は2に記載の運転者支援システム。
[請求項4]
 前記判定部は、前記車両操作を異常と判定した場合に、前記所定作動として、いま前記車両において使用中の前記携帯端末に登録された前記鍵情報を無効化させる
請求項1から3のうちいずれか一項に記載の運転者支援システム。
[請求項5]
 前記操作情報は、前記携帯端末が前記鍵情報を取得する際に前記運転者を識別する識別情報に紐付けされて蓄積され、
 前記判定部は、蓄積された前記操作情報のうち、前記車両を運転している前記運転者の前記識別情報に紐付けられた前記操作情報に基づいて、前記車両操作が異常か否かを判定する
請求項1から4のうちいずれか一項に記載の運転者支援システム。
[請求項6]
 前記携帯端末は、第1携帯端末と第2携帯端末を含む複数の携帯端末のうちの一つであり、
 前記無線認証機能は、前記複数の携帯端末により前記車両を共用可能とする共用システムであり、
 前記判定部は、前記車両操作を異常と判定した場合に、前記所定作動として、いま前記車両において使用中であり前記車両操作が異常と判定された運転者が所有する前記第1携帯端末と、いま前記車両において使用中ではない前記第2携帯端末とに異常通知を行う
請求項1又は2に記載の運転者支援システム。
[請求項7]
 前記複数の携帯端末の各々に固有に登録された前記鍵情報の認証を行う認証装置と、
 前記認証装置との双方向の無線通信を通じて、前記鍵情報が認証された前記携帯端末による前記車両の操作を可能とするシステム装置とを備え、
 前記認証装置は、
  前記鍵情報の認証が成立したときにオンされて、前記システム装置と前記認証装置との前記双方向の無線通信を有効にするキー機能部と、
  前記判定部が前記車両操作を異常と判定したときに、前記キー機能部をオフするとともに前記運転者の前記第1携帯端末の前記鍵情報を無効化する無効化部とを含む、
請求項6に記載の運転者支援システム。
[請求項8]
 ネットワーク通信を通じて車両の操作に必要な鍵情報を取得した携帯端末との間で、前記車両に設けられた認証装置が無線通信により前記鍵情報を用いた認証を実行し、前記認証が成立した場合に、前記認証装置が前記車両の電子キーシステムを通じて前記車両を作動させる無線認証機能を用いた運転者支援方法であって、
 前記車両を運転している運転者の車両操作に基づく操作情報を入力すると、前記操作情報から前記車両操作が異常か否かを確認する異常判定を実行するステップと、
 前記車両操作が異常と判定された場合に所定作動を実行するステップと、を備え、
 前記異常判定及び前記所定作動の一連の処理の少なくとも一部が、前記無線認証機能を利用して実行される運転者支援方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]