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1. WO2020110904 - POINTE INTÉGRÉE, SYSTÈME DE MESURE ET KIT DE MESURE

Document

明 細 書

発明の名称 一体化チップ、計測システムおよび測定キット

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010  

発明の効果

0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064  

産業上の利用可能性

0065  

符号の説明

0066  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

明 細 書

発明の名称 : 一体化チップ、計測システムおよび測定キット

技術分野

[0001]
 本発明は、一体化チップ、前記一体化チップを用いる計測システム、ならびに前記一体化チップおよびバイオマーカー測定用チップを有する測定キットに関する。

背景技術

[0002]
 試料の光学的な分析に用いられる器具としてキュベットが知られている。キュベットには試料が注入され、試料が注入されたキュベットにおいて光学的な分析がなされる。
[0003]
 キュベットに試料を注入する場合、ピペットチップが一般に用いられる。ピペットチップはマイクロピペットの先端に取り付けられ、試料の取扱いはピペットチップを介して行われる。マイクロピペットの動作により、ピペットチップ内に試料が吸い取られ、吸い取られた試料は、マイクロピペットの動作により、ピペットチップ内からキュベット内に提供されて光学的な分析がなされる。例えば、特許文献1は、このような光学的な分析に用いられるキュベットを開示している。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 米国特許出願公開第2005/0013746号明細書

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 キュベットとピペットチップとを用いた光学的な分析では、感染や汚染などのリスクがある危険性の高い液体を取り扱うことがある。例えば、計測終了後に、キュベットが倒れて液体がこぼれたり、ピペットチップに手などが触れたりすると、感染や汚染などが起きやすい。
[0006]
 本発明は、この問題を解決するためのものであり、計測後における感染および汚染のリスクを低減できる、キュベットおよびピペットチップを含む一体化チップを提供することを目的とする。また、本発明は、この一体化チップを用いる計測システムおよびこの一体化チップを有する測定キットを提供することも目的とする。

課題を解決するための手段

[0007]
 上記課題を解決するため、本発明の一実施の形態に係る一体化チップは、液体を収容するための収容部を有するキュベットと、前記収容部に液体を注入するか、または前記収容部から液体を吸引するためのピペットチップと、を有し、前記キュベットは、前記ピペットチップと結合するための第1結合部を有し、前記ピペットチップは、前記キュベットと結合するための第2結合部を有し、前記キュベットおよび前記ピペットチップは、前記第1結合部および前記第2結合部の結合および分離により一体化および分離されうる。
[0008]
 また、上記課題を解決するため、本発明の一実施の形態に係る計測システムは、上記一体化チップを用いる計測システムであって、前記キュベットと前記ピペットチップとを計測後に一体化させる。
[0009]
 また、上記課題を解決するため、本発明の一実施の形態に係る計測システムは、上記一体化チップを用いる計測システムであって、一体化した前記キュベットと前記ピペットチップとを計測前に分離させる。
[0010]
 また、上記課題を解決するため、本発明の一実施の形態に係る測定キットは、上記一体化チップと、バイオマーカー測定用チップと、を有する。

発明の効果

[0011]
 本発明によれば、計測後にキュベットとピペットチップとを一体化することで、感染および汚染のリスクを低減することができる。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 図1は、実施の形態1に係る計測システムにおける、分離機構、キュベットおよびピペットチップの構成を示す斜視図である。
[図2] 図2Aは、分離した状態のキュベットおよびピペットチップの断面図であり、図2Bは、一体化した状態のキュベットおよびピペットの断面図である。
[図3] 図3A~Cは、一体化したキュベットとピペットチップとを分離機構により分離する様子を示す図である。
[図4] 図4Aは、実施の形態2に係るキュベットの斜視図であり、図4Bは、図4AにおけるA-A線の横断面図であり、図4Cは、キュベットの底部の部分拡大縦断面図である。
[図5] 図5Aは、実施の形態3に係るキュベットの斜視図であり、図5Bは、図5AにおけるB-B線の横断面図であり、図5Cは、図5AにおけるC-C線の横断面図であり、図5Dは、キュベットの底部の部分拡大縦断面図である。
[図6] 図6は、実施の形態4に係る計測システムにおける、分離機構、キュベットおよびピペットチップの構成を示す斜視図である。
[図7] 図7A~Cは、一体化したキュベットとピペットチップとを分離機構により分離する態様を示す図である。
[図8] 図8Aは、分離した状態の実施の形態5に係るキュベットおよびピペットチップの正面図であり、図8Bは、一体化した状態の実施の形態5に係るキュベットおよびピペットの正面図である。
[図9] 図9A~Cは、一体化したキュベットとピペットチップとを分離機構により分離する様子を示す図である。
[図10] 図10は、バイオマーカー測定用チップを示す斜視図である。

発明を実施するための形態

[0013]
 以下、本発明における実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[0014]
 [実施の形態1]
 (計測システムの構成)
 図1は、実施の形態1に係る計測システム100における、分離機構110、キュベット200およびピペットチップ300の構成を示す斜視図である。
[0015]
 図1に示されるように、計測システム100には、一体化された状態のキュベット200およびピペットチップ300がセットされる。計測システム100は、キュベット200とピペットチップ300とを分離するための分離機構110を有している。また、計測システム100は、ピペットチップ300を装着されて液体の操作を行うマイクロピペット120(図1において破線で示す)や、キュベット200内の試料に対して光学測定を行う光学測定装置(例えば分光光度計)(不図示)、キュベット200内での光学測定と組み合わせてバイオマーカーを測定するバイオマーカー測定装置(例えばSPFS装置)(不図示)などをさらに有していてもよい。
[0016]
 (キュベットおよびピペットチップの構成)
 図2Aは、分離した状態のキュベット200およびピペットチップ300の断面図である。図2Bは、一体化した状態のキュベット200およびピペットチップ300の断面図である。
[0017]
 図2Aに示されるように、キュベット200は、液体を収容するための収容部210を有する有底管であり、セルとも称される。キュベット200の上部には、開口部220が設けられており、開口部220を通じて収容部210内に液体が注入されたり、収容部210内の液体が除去されたりする。開口部220の周囲には、フランジ230が設けられている。フランジ230は、キュベット200を取り扱うときにユーザーまたは装置に保持されるための保持部となりうる。
[0018]
 キュベット200の下部には、互いに対向するように一対の光学窓240が配置されている(図1参照)。収容部210のうち一対の光学窓240に挟まれた部分は、光学測定部211として機能する。キュベット200内の試料に対して光学測定を行う場合は、光学測定装置の光源(不図示)から出射された光は、一方の光学窓240、光学測定部211(収容部210)および他方の光学窓240を順に透過して、光学測定装置の検出器(不図示)により検出される。一対の光学窓240が対向する方向(光の透過方向)において、一対の光学窓240間の間隔(光学測定部211における光路長)は、特に限定されないが、収容部210内に液体を注入したときに光学測定部211に気泡が残りにくくする観点からは0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、1.5mm以上であることが特に好ましい。一対の光学窓240間の間隔の上限は、特に限定されないが、例えば10mm以下であり、5mm以下である。
[0019]
 収容部210のうち光学測定部211の上に配置されている部分は、ピペットチップ300から注入された液体を受け入れるための液体受入部212として機能する。液体受入部212は、光学測定部211と連通している。一対の光学窓240が対向する方向において、液体受入部212の長さは、特に限定されないが、収容部210内に液体を注入したときに光学測定部211に気泡が残りにくくする観点からは、光学測定部211の長さより大きいことが好ましい。一対の光学窓240が対向する方向における液体受入部212の長さは、例えば0.5mmより大きいことが好ましく、1mmより大きいことがより好ましい。一対の光学窓240が対向する方向における液体受入部212の長さの上限は、特に限定されないが、例えば20mm以下であり、10mm以下である。また、液体受入部212は、光学測定部211に気泡を残りにくくする観点からは、図2Aに示されているように、キュベット200の幅方向において、光学測定部211の一部を覆うように配置されていることが好ましい。このように液体受入部212が配置されることで、液体が光学測定部211に供給されたときに、気体の排出路が液体によって塞がれず、気泡が光学測定部211に残りにくくなる。
[0020]
 キュベット200の大きさおよび形状は、光学測定の内容に応じて適宜選択されうる。また、キュベット200の素材は、一対の光学窓240が測定用の光を適切に透過させることができれば特に限定されず、使い方(例えば、使い捨てか否か)や要求される光学測定の精度などによって適宜選択されうる。キュベット200の素材の例には、樹脂、ガラスおよび石英が含まれる。
[0021]
 図2Aに示されるように、ピペットチップ300は、略円錐形状の筒であり、基部(図2Aでは上部)にマイクロピペット120のノズルが嵌め込まれた状態で、収容部210に液体を注入したり、収容部210から液体を吸引したりするために使用される。マイクロピペット120の動作によって、ピペットチップ300の先端(図2Aでは下部)の開口部310からピペットチップ300内に液体を吸引したり、ピペットチップ300内の液体をピペットチップ外に排出したりする。
[0022]
 ピペットチップ300の大きさおよび形状は、光学測定の内容や取り扱う液体の量などに応じて適宜選択されうる。また、ピペットチップ300の素材は、特に限定されず、使い方(例えば、使い捨てか否か)や取り扱う液体の種類などに応じて適宜選択されうる。ピペットチップ300の素材の例には、樹脂が含まれる。
[0023]
 図2Bに示されるように、キュベット200とピペットチップ300とは、キュベット200の第1結合部250と、ピペットチップ300の第2結合部320とを介して一体化されうる。一体化されたキュベット200およびピペットチップ300は、図2Aに示されるように、分離されうる。
[0024]
 キュベット200とピペットチップ300とを一体化するため、キュベット200は、ピペットチップ300(の第2結合部320)と結合するための第1結合部250を有し、ピペットチップ300は、キュベット200(の第1結合部250)と結合するための第2結合部320を有する。第1結合部250と第2結合部320との結合方法は、特に限定されない。本実施の形態では、第1結合部250および第2結合部320は、嵌合により結合する。すなわち、本実施の形態では、第1結合部250は、キュベット200の上部の内面であり、第2結合部320は、ピペットチップ300の中央部の外面である。第1結合部250(キュベット200の上部の内面)における内径と、第2結合部320(ピペットチップ300の中央部の外面)における外径とは、略同一である。したがって、ピペットチップ300をキュベット200の開口部220から挿入していくと、ピペットチップ300の第2結合部320(ピペットチップ300の中央部の外面)が、キュベット200の第1結合部250(キュベット200の上部の内面)と接触し、キュベット200とピペットチップ300とが嵌合する。
[0025]
 キュベット200における第1結合部250の位置、およびピペットチップ300における第2結合部320の位置は、これらが適切に結合することができれば特に限定されない。一般的に、ピペットチップ300は先端に近づくほど細くなるため、ピペットチップ300の先端は強度が低い。したがって、ピペットチップ300の先端を保護する観点からは、ピペットチップ300における第2結合部320は、ピペットチップ300の先端から5mm以上離れて配置されていることが好ましく、10mm以上離れて配置されていることがより好ましく、15mm以上離れて配置されていることが特に好ましい。同様に、ピペットチップ300の先端を保護する観点からは、ピペットチップ300における第2結合部320は、ピペットチップ300の外径が3mm以上である部分に配置されていることが好ましく、ピペットチップ300の外径が5mm以上である部分に配置されていることがより好ましく、ピペットチップ300の外径が7mm以上である部分に配置されていることが特に好ましい。
[0026]
 (キュベットおよびピペットチップの分離および一体化)
 本実施の形態では、キュベット200およびピペットチップ300の少なくとも一方を互いに離れるように移動させることで、一体化したキュベット200およびピペットチップ300を分離することができる。
[0027]
 図3A~Cは、分離機構110により一体化したキュベット200とピペットチップ300とを分離する様子を示す図である。本実施の形態では、分離機構110は、複数のリンク111および複数のジョイント112により構成された、一方向(図3A~Cでは上下方向)に伸縮可能な伸縮リンク機構を有している。伸縮リンク機構は、一方の端部(図3A~Cでは下側の端部)にキュベット保持部113を有し、他方の端部(図3A~Cでは上側の端部)にピペットチップ保持部114を有する。1つのリンク111は、ジョイント112を介して他のリンク111、キュベット保持部113またはピペットチップ保持部114に回動可能に接続されている。伸縮リンク機構が伸縮することで、キュベット保持部113とピペットチップ保持部114との間隔が変化する。
[0028]
 計測システム100には、一体化された状態のキュベット200およびピペットチップ300がセットされ、計測前にキュベット200およびピペットチップ300を分離させる。このとき、図3Aに示されるように、一対のキュベット保持部113の間にキュベット200のフランジ230が位置し、一対のピペットチップ保持部114の間にピペットチップ300の所定の部位(段差の直下の部位)が位置するように、一体化された状態のキュベット200およびピペットチップ300がセットされる。この後、図3Bに示されるように、一対のキュベット保持部113は、キュベット200のフランジ230を保持し、一対のピペットチップ保持部114は、ピペットチップ300の所定の部位(段差の直下の部位)を保持する。この状態において、伸縮リンク機構が伸長すると、図3Cに示されるように、キュベット200から離れるようにピペットチップ300が移動させられ、キュベット200とピペットチップ300とが分離する。この後、マイクロピペット120のノズルがピペットチップ300に挿入されて、計測に必要な操作(液体の取り扱い)が行われる。
[0029]
 計測システム100は、計測後にキュベット200とピペットチップ300とを一体化させる。たとえば、マイクロピペット120に装着された状態のピペットチップ300をキュベット200内に挿入してキュベット200の第1結合部250とピペットチップ300の第2結合部320とを結合させた後、マイクロピペット120を引き抜けばよい。
[0030]
 (効果)
 以上のように、本実施の形態では、キュベット200とピペットチップ300とを一体化および分離させることができる。これにより、光学測定のための操作が容易になる。たとえば、計測システム100にキュベット200およびピペットチップ300を装填する際に、一体化したキュベット200およびピペットチップ300を装填すればよいので、キュベット200およびピペットチップ300を別々に装填する必要がなくなる。また、キュベット200およびピペットチップ300を別々にパッケージする必要がなくなるので、パッケージコストが低減する。
[0031]
 また、計測終了後に、キュベット200とピペットチップ300とを一体化させることで、感染および汚染のリスクを低減することができる。すなわち、ピペットチップ300がキュベット200に対して蓋のような役割を果たすため、キュベット200が倒れてもキュベット200内の試料(液体)がこぼれにくい。また、試料(液体)が付着したピペットチップ300の先端がキュベット200内に収容されるため、ピペットチップ300の先端が他の物に接触しにくくなる。したがって、測定後の操作の際における感染および汚染のリスクを低減することができる。
[0032]
 [実施の形態2]
 実施の形態2は、キュベット400の構成のみが実施の形態1と異なる。実施の形態1に係る計測システム100、キュベット200およびピペットチップ300と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[0033]
 (キュベットの構成)
 図4Aは、実施の形態2に係るキュベット400の斜視図である。図4Bは、図4AにおけるA-A線の横断面図である。図4Cは、キュベット400の底部の部分拡大縦断面図である。
[0034]
 図4Aに示されるように、キュベット400は、キュベット本体410と、キュベット本体410から側方に突出している突出部420を有している。キュベット本体410内の収容部は、液体受入部212であり、突出部420内の収容部は、光学測定部211である。突出部420には、一対の光学窓240が設けられている。図4Cに示されるように、キュベット本体410内にピペットチップ300が挿入されて、キュベット400およびピペットチップ300は、一体化される。また、キュベット本体410内にピペットチップ300が挿入された状態で、液体が液体受入部212内に注入されると、液体受入部212内の液体は、光学測定部211内にも底側から移動する。このように液体が流れることで、液体が光学測定部211にある気体を押し出しながら光学測定部211内を満たすため、光学測定部211内に気泡が残りにくい。
[0035]
 一対の光学窓240が対向する方向(光の透過方向)において、一対の光学窓240間の間隔(光学測定部211における光路長)L1は、特に限定されないが、収容部210内に液体を注入したときに光学測定部211に気泡が残りにくくする観点からは0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、1.5mm以上であることが特に好ましい。一対の光学窓240間の間隔L1の上限は、特に限定されないが、例えば10mm以下であり、5mm以下である。
[0036]
 また、一対の光学窓240が対向する方向において、液体受入部212の長さL2は、特に限定されないが、収容部210内に液体を注入したときに光学測定部211に気泡が残りにくくする観点からは、光学測定部211の長さL1より大きいことが好ましい。一対の光学窓240が対向する方向における液体受入部212の長さL2は、例えば0.5mmより大きいことが好ましく、1mmより大きいことがより好ましい。一対の光学窓240が対向する方向における液体受入部212の長さL2の上限は、特に限定されないが、例えば20mm以下であり、10mm以下である。
[0037]
 (効果)
 本実施の形態に係るキュベット400およびピペットチップ300は、実施の形態1に係るキュベット200およびピペットチップ300と同様の効果を有する。
[0038]
 [実施の形態3]
 実施の形態3は、キュベット500の構成のみが実施の形態1と異なる。実施の形態1に係る計測システム100、キュベット200およびピペットチップ300と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[0039]
 (キュベットの構成)
 図5Aは、実施の形態3に係るキュベット500の斜視図である。図5Bは、図5AにおけるB-B線の横断面図である。図5Cは、図5AにおけるC-C線の横断面図である。図5Dは、キュベット500の底部の部分拡大縦断面図である。
[0040]
 図5A~Cに示されるように、キュベット500の収容部210は、光学測定部211および液体受入部212に加えて、光学測定部211内の空気を抜くためのベント構造513を有する。図5A~Cに示されるように、ベント構造513は、収容部210の両側方にあり、光学測定部211の側方から開口部220まで延びている。ベント構造513は、光学測定部211に液体が提供されたときに、光学測定部211内の空気を外部に導くために設けられている。図5Dに示されるように、キュベット500内にピペットチップ300が挿入されて、キュベット500およびピペットチップ300は、一体化される。また、キュベット500内にピペットチップ300が挿入された状態で、液体が液体受入部212内に注入されると、液体受入部212内の液体は、光学測定部211内に移動する。光学測定部211の両側方にはベント構造513があるので、液体によって押し出された気体はベント構造513を通って外部に排出される。その結果、光学測定部211に気泡が残らない。このように液体が流れることで、液体が光学測定部211にある気体を押し出しながら光学測定部211内を満たすため、光学測定部211内に気泡が残りにくい。
[0041]
 一対の光学窓240が対向する方向(光の透過方向)において、一対の光学窓240間の間隔(光学測定部211における光路長)L1は、特に限定されないが、収容部210内に液体を注入したときに光学測定部211に気泡が残りにくくする観点からは0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、1.5mm以上であることが特に好ましい。一対の光学窓240間の間隔L1の上限は、特に限定されないが、例えば10mm以下であり、5mm以下である。
[0042]
 また、一対の光学窓240が対向する方向において、ベント構造513の長さL3は、特に限定されないが、収容部210内に液体を注入したときに光学測定部211に気泡が残りにくくする観点からは、光学測定部211の長さL1より大きいことが好ましい。一対の光学窓240が対向する方向におけるベント構造513の長さL3は、例えば0.5mmより大きいことが好ましく、1mmより大きいことがより好ましい。一対の光学窓240が対向する方向におけるベント構造513の長さL3の上限は、特に限定されないが、例えば20mm以下であり、10mm以下である。
[0043]
 また、一対の光学窓240が対向する方向において、液体受入部212の長さL2は、特に限定されないが、収容部210内に液体を注入したときに光学測定部211に気泡が残りにくくする観点からは、光学測定部211の長さL1およびベント構造513の長さL3より大きいことが好ましい。一対の光学窓240が対向する方向における液体受入部212の長さL2は、例えば0.5mmより大きいことが好ましく、1mmより大きいことがより好ましい。一対の光学窓240が対向する方向における液体受入部212の長さL2の上限は、特に限定されないが、例えば20mm以下であり、10mm以下である。
[0044]
 (効果)
 本実施の形態に係るキュベット500およびピペットチップ300は、実施の形態1に係るキュベット200およびピペットチップ300と同様の効果に加えて、光学測定部211内に気泡がより残りにくいという効果を有する。
[0045]
 [実施の形態4]
 実施の形態4に係る計測システム600は、分離機構610の構成のみが実施の形態1と異なる。実施の形態1に係る計測システム100、キュベット200およびピペットチップ300と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[0046]
 (計測システムの構成)
 図6は、実施の形態4に係る計測システム600における、分離機構610、キュベット200およびピペットチップ300の構成を示す斜視図である。
[0047]
 図6に示されるように、計測システム600には、一体化された状態のキュベット200およびピペットチップ300がセットされる。計測システム600は、キュベット200とピペットチップ300とを分離するための分離機構610を有している。また、計測システム600は、ピペットチップ300を装着されて液体の操作を行うマイクロピペット120(図6において破線で示す)や、キュベット200内の試料に対して光学測定を行う光学測定装置(例えば分光光度計)(不図示)、キュベット200内での光学測定と組み合わせて試料中のバイオマーカーを測定するバイオマーカー測定装置(例えばSPFS装置)(不図示)などをさらに有していてもよい。
[0048]
 本実施の形態では、分離機構610は、固定部材611およびスライド部材612により構成されたスライド機構を有している。固定部材611は、動くことなく、一体化したキュベット200およびピペットチップ300を固定する。固定部材611は、キュベット200を支持するキュベット支持部613と、ピペットチップ300を支持するピペットチップ支持部614とを有する。スライド部材612は、固定部材611のピペットチップ支持部613とともにピペットチップ300を固定するピペットチップ押圧部615と、スライド部材612がスライドしたときにキュベット200を押し下げる傾斜面616とを有する。ピペットチップ押圧部615は、スライド部材612の位置に合わせて伸び縮みするバネ617の先に取り付けられている。固定部材611に対してスライド部材612が移動することで、傾斜面616によりキュベット200が押し下げられる。
[0049]
 (キュベットおよびピペットチップの分離および一体化)
 図7A~Cは、分離機構610により一体化したキュベット200とピペットチップ300とを分離する様子を示す図である。
[0050]
 計測システム600には、一体化された状態のキュベット200およびピペットチップ300がセットされ、計測前にキュベット200およびピペットチップ300を分離させる。このとき、図7Aに示されるように、固定部材611のキュベット支持部613にキュベット200のフランジ230が接触し、固定部材611のピペットチップ支持部614とスライド部材612のピペットチップ押圧部615との間にピペットチップ300の所定の部位(段差の直下の部位)が位置するように、一体化された状態のキュベット200およびピペットチップ300がセットされる。この後、図7Bに示されるように、スライド部材612をスライドさせていくと、ピペットチップ押圧部615がピペットチップ300に接触し、固定部材611のピペットチップ支持部614とスライド部材612のピペットチップ押圧部615とでピペットチップ300の所定の部位(段差の直下の部位)を保持する。この状態において、スライド部材612をさらにスライドさせると、図7Cに示されるように、キュベット200のフランジ230にスライド部材612の傾斜面616が接触し、傾斜面616はキュベット200を押し下げ、キュベット200とピペットチップ300とが分離する。この後、マイクロピペット120のノズルがピペットチップ300に挿入されて、計測に必要な操作(液体の取り扱い)が行われる。
[0051]
 計測システム600は、計測後にキュベット200とピペットチップ300とを一体化させる。たとえば、マイクロピペット120に装着された状態のピペットチップ300をキュベット200内に挿入してキュベット200の第1結合部250とピペットチップ300の第2結合部320とを結合させた後、マイクロピペット120を引き抜けばよい。
[0052]
 (効果)
 本実施の形態に係る計測システム600は、実施の形態1に係る計測システム100と同様の効果を有する。
[0053]
 なお、本実施の形態では、実施の形態1に係るキュベット200を使用する例について説明したが、実施の形態2に係るキュベット400または実施の形態3に係るキュベット500を使用してもよい。
[0054]
 [実施の形態5]
 上記各実施の形態では、キュベット200、400、500の第1結合部250とピペットチップ300の第2結合部320とが嵌合により結合する例について説明したが、キュベットの第1結合部とピペットチップの第2結合部との結合方法は、嵌合に限定されない。本実施の形態では、キュベットの第1結合部とピペットチップの第2結合部とが係合により結合する例について説明する。
[0055]
 (キュベットおよびピペットチップの構成)
 図8Aおよび図8Bは、実施の形態5に係るキュベット700およびピペットチップ800を示す図である。図8Aは、分離した状態のキュベット700およびピペットチップ800の正面図である。図8Bは、一体化した状態のキュベット700およびピペットチップ800の正面図である。
[0056]
 キュベット700は、フランジ230がツメ受入部710(第1結合部)を有する点を除いては、実施の形態1に係るキュベット200と同様の構成である。また、ピペットチップ800は、ツメ810(第2結合部)を有する点を除いては、実施の形態1に係るピペットチップ300と同様の構成である。ピペットチップ800をキュベット700に挿入すると、ピペットチップ800のツメ810がキュベット700のツメ受入部710に係合し、図8Bに示されるように、キュベット700とピペットチップ800とが一体化する。
[0057]
 一体化したキュベット700とピペットチップ800とを分離させるためには、図8Bにおいて矢印で示されるようにピペットチップ800のツメ810を押して係合状態を解除して、ピペットチップ800をキュベット700に対して相対的に上方向に移動させればよい。
[0058]
 (キュベットおよびピペットチップの分離および一体化)
 図9A~Cは、一体化したキュベット700とピペットチップ800とを分離する様子を示す図である。図9Aに示されるように、分離機構は、キュベット700を保持するキュベット保持部910と、ピペットチップ800のツメ810を押すためのフォーク部材920とを有する。
[0059]
 計測システムには、一体化された状態のキュベット700およびピペットチップ800がセットされ、計測前にキュベット700およびピペットチップ800を分離させる。このとき、図9Aに示されるように、キュベット保持部910の所定の位置に、一体化された状態のキュベット700およびピペットチップ800がセットされる。この後、図9Aに示されるように、フォーク部材920を移動させると、図9Bに示されるように、フォーク部材920がツメ810を押し、係合状態が解除される。この状態で、ピペットチップ800を引き抜けば、図9Cに示されるように、キュベット700とピペットチップ800とを分離することができる。なお、ピペットチップ800を引き抜くには、例えば、マイクロピペット120のノズルをピペットチップ800に挿入した後、マイクロピペット120を上に引き上げればよい。
[0060]
 (効果)
 本実施の形態に係るキュベット700およびピペットチップ800は、実施の形態1に係るキュベット200およびピペットチップ300と同様の効果を有する。
[0061]
 [その他]
 上記各実施の形態において、キュベットおよびピペットチップは、例えば、血液、または、血液を含む液体のヘマトクリット値を測定するために用いられる。
[0062]
 また、上記各実施の形態において、計測システムがバイオマーカーの計測を行う場合は、キュベットおよびピペットチップは、バイオマーカー測定用チップを含む測定キット中に含まれてもよい。バイオマーカー測定用チップは、バイオマーカーが測定できるチップであれば特に制限されない。バイオマーカー測定用チップの例には、SPFS測定ができる測定用チップが含まれる。図10は、測定キット中に含まれるバイオマーカー測定用チップ930を示す斜視図である。バイオマーカー測定用チップ930は、試料を収容するための試料収容部931と、各種試薬や洗浄液が収容されている試薬収容部932と、SPFS測定が行われる測定部933とを有する。
[0063]
 上記の測定キットは、例えば、キュベット500およびピペットチップ300を用いて血液のヘマトクリット値を測定し、バイオマーカー測定用チップ930を用いて血液中のバイオマーカーを測定するために用いられる。測定されたヘマトクリット値は、例えば、バイオマーカー測定値を補正するために用いられる。このようにヘマトクリット値でバイオマーカー測定値を補正することで、バイオマーカーが指標する特定の疾病などをより正確に判断することができるようになる。
[0064]
 本出願は、2018年11月26日出願の特願2018-220290に基づく優先権を主張する。当該出願明細書および図面に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。

産業上の利用可能性

[0065]
 本発明は、例えばヘマトクリット値の測定などのために吸光度測定を行う計測装置への適用に有用である。

符号の説明

[0066]
 100、600 計測システム
 110、610 分離機構
 111 リンク
 112 ジョイント
 113 キュベット保持部
 114 ピペットチップ保持部
 120 マイクロピペット
 200、400、500、700 キュベット
 210 収容部
 211 光学測定部
 212 液体受入部
 220 開口部
 230 フランジ
 240 光学窓
 250 第1結合部
 300、800 ピペットチップ
 310 開口部
 320 第2結合部
 410 キュベット本体
 420 突出部
 513 ベント構造
 611 固定部材
 612 スライド部材
 613 キュベット支持部
 614 ピペットチップ支持部
 615 ピペットチップ押圧部
 616 傾斜面
 617 バネ
 710 ツメ受入部
 810 ツメ
 910 キュベット保持部
 920 フォーク部材
 930 バイオマーカー測定用チップ
 931 試料収容部
 932 試薬収容部
 933 測定部

請求の範囲

[請求項1]
 液体を収容するための収容部を有するキュベットと、
 前記収容部に液体を注入するか、または前記収容部から液体を吸引するためのピペットチップと、
 を有し、
 前記キュベットは、前記ピペットチップと結合するための第1結合部を有し、
 前記ピペットチップは、前記キュベットと結合するための第2結合部を有し、
 前記キュベットおよび前記ピペットチップは、前記第1結合部および前記第2結合部の結合および分離により一体化および分離されうる、
 一体化チップ。
[請求項2]
 前記第1結合部および前記第2結合部は、嵌合により結合する、請求項1に記載の一体化チップ。
[請求項3]
 前記第2結合部は、前記ピペットチップの先端から5mm以上離れて配置されている、請求項1または2に記載の一体化チップ。
[請求項4]
 前記第2結合部は、前記ピペットチップの外径が3mm以上である部分に配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の一体化チップ。
[請求項5]
 前記キュベットは、前記収容部の光学測定部を挟んで配置された一対の光学窓を有し、
 前記一対の光学窓間の間隔は、0.5mm以上である、
 請求項1~4のいずれか一項に記載の一体化チップ。
[請求項6]
 前記収容部は、
 前記一対の光学窓間に配置された前記光学測定部と、
 前記光学測定部と連通し、前記ピペットチップから注入された液体を受け入れるための液体受入部と、
 を有し、
 前記一対の光学窓が対向する方向について、前記液体受入部の長さは、前記光学測定部の長さより大きい、
 請求項5に記載の一体化チップ。
[請求項7]
 前記液体受入部は、前記光学測定部の上に配置されている、請求項6に記載の一体化チップ。
[請求項8]
 前記収容部は、前記光学測定部と連通し、前記光学測定部内の空気を抜くためのベント構造をさらに有する、請求項5~7のいずれか一項に記載の一体化チップ。
[請求項9]
 前記一対の光学窓が対向する方向について、前記ベント構造の長さは、前記光学測定部の長さより大きい、請求項8に記載の一体化チップ。
[請求項10]
 前記収容部は、
 前記一対の光学窓間に配置された前記光学測定部と、
 前記光学測定部と連通し、前記ピペットチップから注入された液体を受け入れるための液体受入部と、
 前記光学測定部と連通し、前記光学測定部内の空気を抜くためのベント構造と、
 を有し、
 前記一対の光学窓が対向する方向について、前記液体受入部の長さは、前記ベント構造の長さより大きく、前記ベント構造の長さは、前記光学測定部の長さより大きい、
 請求項5に記載の一体化チップ。
[請求項11]
 請求項1~10のいずれか一項に記載の一体化チップを用いる計測システムであって、前記キュベットと前記ピペットチップとを計測後に一体化させる、計測システム。
[請求項12]
 一体化した前記キュベットと前記ピペットチップとを計測前に分離させる、請求項11に記載の計測システム。
[請求項13]
 伸縮リンク機構により前記キュベットと前記ピペットチップとを相対的に移動させることにより、一体化した前記キュベットと前記ピペットチップとを分離させる、請求項12に記載の計測システム。
[請求項14]
 スライド機構により傾斜面を前記キュベットまたは前記ピペットチップに押し付けて前記キュベットと前記ピペットチップとを相対的に移動させることにより、一体化した前記キュベットと前記ピペットチップとを分離させる、請求項12に記載の計測システム。
[請求項15]
 請求項1~10のいずれか一項に記載の一体化チップと、
 バイオマーカー測定用チップと、
 を有する、測定キット。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]