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1. WO2020110325 - PULVÉRISATION DE FORMATION D’UN FILM PROTECTEUR SUR LA SURFACE DE LA PEAU

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明 細 書

発明の名称 皮膚表面の保護皮膜形成用スプレー

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005   0006   0007   0008   0009  

課題を解決するための手段

0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016  

発明の効果

0017  

発明を実施するための形態

0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052  

産業上の利用可能性

0053  

請求の範囲

1   2   3  

明 細 書

発明の名称 : 皮膚表面の保護皮膜形成用スプレー

技術分野

[0001]
 本発明は、靴ズレ防止用の保護皮膜や、手の汚れ防止用の保護皮膜を、簡単に形成することができる皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーに関するものである。

背景技術

[0002]
 例えば、新しい靴を履いたり、サイズが合っていない靴を履いたりすると、かかとや指先等に靴ズレが発生して、歩行が困難になる場合がある。そのため、特許文献1に示されるように、かかとの靴ズレ防止テープや、特許文献2に示されるように、靴ズレ防止用パッド等の商品が、開発され、広く使用に供されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2018-27277号公報
特許文献2 : 特開2002-369836号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかしながら、特許文献1、2に示されるような靴ズレ防止テープや靴ズレ防止用パッド等においては、使用方法が煩雑であるという問題や、正確な位置に貼り付けるのが難しいという問題がある。このような問題は、外出の際に、簡単に処置することができなかった。
[0005]
 また、見た目が良くないという問題や、使用中に位置ズレや剥がれが生じて、保護効果を得られないという問題があり、特にファッション性を重視する女性からの満足感を得ることができなかった。
[0006]
 一方、エアゾールスプレー式で、肌にシュと吹きかけて透明な樹脂フィルム膜を形成し、靴ズレを防止するスプレーが市販されている(商品名「プレヒールズ」(登録商標)発売元:素数株式会社)。しかし、この商品の場合、溶剤臭の匂いが刺激的であるという問題がある。また、透明な樹脂フィルム膜に対する洗浄性が悪く、水や湯洗いでは、透明な樹脂フィルム膜が落ち難いため、透明な樹脂フィルム膜を石鹸で洗い落とす必要があり、面倒であるという問題があった。
[0007]
 その他、例えば、自動車の整備工場、ガソリンスタンド、塗装工場、農家等のように、油に触れる作業が多い職場や、細かい粉塵が多い職場では、手の皺や爪と皮膚の間に、細かい汚れや油汚れ等が付着する場合がある。この場合、作業後に丁寧に手洗いしても、汚れを完全に落とすことが難しいという問題があった。
[0008]
 従って、前述したような問題があったため、手の汚れ防止用の保護皮膜を簡単に形成することができる皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーの開発が、要望されていた。
[0009]
 本発明は上記のような従来の問題点を解決して、靴ズレ防止用の保護皮膜や手の汚れ防止用の保護皮膜を簡単に形成することができ、また少量の水に対して耐水性があり、また汗をかいたりしてもフィルム膜が溶けてベタベタすることがなく、靴ズレ防止効果や汚れ防止効果を長時間にわたって維持することができる皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0010]
 上記課題を解決するためになされた本発明の一態様における皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーは、水溶性樹脂を2~40質量%、非水溶性樹脂を2~40質量%含有し、かつ前記水溶性樹脂と前記非水溶性樹脂の合計として15~50質量%含有し、残部を溶媒としたスプレー原液を、噴射剤とともにスプレー容器内に充填したことを特徴とする。
[0011]
 この態様によれば、使用後における水洗浄で、水溶性樹脂により、保護皮膜を容易に洗い流すことができる。その一方で、非水溶性樹脂により、使用中の発汗等による保護皮膜のベタツキ発生を、防止することができる。
[0012]
 上記の態様において、前記スプレー原液に、滑性付与剤、香料、保湿剤、消臭剤、抗菌剤、界面活性剤、着色剤の1種または2種以上を添加すること、が好ましい。
[0013]
 この態様によれば、例えば、滑性付与剤が添加されると、滑り性が向上して、摩擦による靴ズレを軽減することができる。また、ストッキングが破れることを防止することができる。また、保湿剤が添加されると、乾燥によりガサガサ・ひび割れしたかかと等に、潤いを付与することができる。
[0014]
 また、香料や着色剤が添加されると、皮膜に対し、香りや色を付けることができる。また、消臭剤や抗菌剤が添加されると、皮膜に対し、消臭や抗菌を図ることができる。また、界面活性剤が添加されると、汚れの付着がガードできるうえ、手洗いで簡単に汚れを落とすことができる等の効果を発揮することができる。かくして、皮膜の使用目的に応じて、任意の機能を付加することができる。
[0015]
 上記の態様において、前記スプレー原液:前記噴射剤の比率が、1:1~1:4であること、が好ましい。
[0016]
 この態様によれば、噴射状態を安定させた良好な状態が維持されるため、均一な保護皮膜を形成することができる。

発明の効果

[0017]
 従って、本発明に係る皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーによれば、保護効果の高い皮膜をスプレーで簡単に形成し、かつ長時間にわたって維持することができると共に、使用後は簡単に除去することができる、という優れた効果を奏する。

発明を実施するための形態

[0018]
 以下に、本発明の好ましい実施の形態を示す。本発明では、スプレー原液全体の質量に占める配合割合で、スプレー原液中に水溶性樹脂を2~40質量%、非水溶性樹脂を2~40質量%含有し、かつ水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを含有した合計の配合割合として15~50質量%含有している。
[0019]
 前記水溶性樹脂は、保護皮膜を溶媒に溶け易くすることと、使用を終えた保護皮膜を、水洗いで除去処理できるようにすることを目的として、加えられる。
[0020]
 具体例としては、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体(PVP/VA)、アクリル樹脂アルカノールアミン等の水溶性樹脂を用いることができる。
[0021]
 水溶性樹脂の含有量としては、スプレー原液全体の質量に対し、2~40質量%の範囲が好ましい。水溶性樹脂の含有量が、スプレー原液全体の質量に対し、2質量%未満では、保護皮膜を水洗いで除去処理することが難しくなる。その反対に、スプレー原液全体の質量に対し、水溶性樹脂の含有量が40質量%を超えると、樹脂が溶媒に完全に溶けるのが難しくなるからである。より好ましくは、水溶性樹脂の含有量が、スプレー原液全体の質量に対し、10~20質量%の範囲内である。
[0022]
 前記非水溶性樹脂は、耐湿性を上げてベタツキの発生を防止することで、使用感の向上を図ると共に、使用中の発汗等による保護皮膜のベタツキの発生を防止することを目的として、加えられる。
[0023]
 具体例としては、例えば、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、N‐メタクリロイルオキシエチルN,N‐ジメチルアンモニウム‐α‐N‐メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体等の非水溶性樹脂を用いることができる。
[0024]
 非水溶性樹脂の含有量としては、スプレー原液全体の質量に対し、2~40質量%の範囲が好ましい。非水溶性樹脂の含有量が、スプレー原液全体の質量に対し、2質量%未満では、耐湿性を上げてベタツキの発生を防止することが難しくなる。その反対に、スプレー原液全体の質量に対し、非水溶性樹脂の含有量が40質量%を超えると、樹脂が溶媒に完全に溶けるのが難しくなるからである。より好ましくは、非水溶性樹脂の含有量が、スプレー原液全体の質量に対し、10~20質量%の範囲内である。
[0025]
 更に、水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを含有した合計の配合割合としては、スプレー原液全体の質量に対し、15~50質量%の範囲で含有させるのが好ましい。水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを含有した合計の配合割合が、スプレー原液全体の質量に対し、15質量%未満では、ベタツキがなく使用感の優れた保護皮膜を得ることが難しくなる。その反対に、スプレー原液全体の質量に対し、水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを含有した合計の配合割合が50質量%を超えると、樹脂が溶媒に完全に溶けるのが難しくなるからである。より好ましくは、水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを含有した合計の配合割合が、スプレー原液全体の質量に対し、25~40質量%の範囲内である。
[0026]
 また、水溶性樹脂と非水溶性樹脂の配合割合については、いく通りも試験を行った結果、水溶性樹脂と非水溶性樹脂を、1:1の比率で配合すると、最も優れた効果が得られたことを確認している。
[0027]
 残部は、エタノール等の溶媒である。また、このようにして得られたスプレー原液に、滑性付与剤、香料、保湿剤、消臭剤、抗菌剤、界面活性剤、着色剤の1種または2種以上を添加して、より高品質な保護皮膜を形成することもできる。
[0028]
 例えば、滑性付与剤として、シリコーンを添加することで、保護皮膜の滑り性を向上させ、靴ズレの発生をより的確に防止することができる。
[0029]
 以上のように配合したスプレー原液は、噴射剤と混合してエアゾールとする。エアゾールとすることで、薄くて均一な皮膜を形成することができる。また、エアゾールは、操作性や保管性にも優れている。
[0030]
 前記噴射剤としては、ジメチルエーテル(DME)や液化石油ガス(LPG)等の液化ガスや、窒素、炭酸ガス、酸化窒素ガス、圧縮空気等の圧縮ガスを用いることができる。ただし、液化石油ガス(LPG)のみの場合や、液化石油ガスの割合が多い場合には、樹脂が噴射剤に溶けないので、このような場合は好ましくない。
[0031]
 前記スプレー原液と噴射剤との混合は、スプレー原液:噴射剤の配合比率を、質量比1:1~1:4の範囲で充填するのが好ましい。スプレー原液に対して、噴射剤が1:1より少ない(即ち、スプレー原液と噴射剤との混合液全体の質量に占める噴射剤の配合割合が、50質量%未満である)と、スプレー原液を最後まで噴射しきれない虞がある。また、保護皮膜の乾燥に、時間をより多く要してしまい、使い勝手が悪くなる虞がある。
[0032]
 その一方で、スプレー原液に対して、噴射剤の配合比率が、1:4より多い(即ち、スプレー原液と噴射剤との混合液全体の質量に占める噴射剤の配合割合が、80質量%より多い)と、スプレー原液が少なくなって、十分な厚みの保護皮膜を瞬時に形成するのが難しくなる。より好ましくは、スプレー原液と噴射剤との配合比率が、1:2~1:3の範囲内である。
(実施例)
[0033]
 以下に、本発明の実施例について説明する。
[0034]
 表1の配合例に示すように、水溶性樹脂:アクリル樹脂アルカノールアミン(互応化学工業(株)製の商品名「プラスサイズL53Dカラー用A」)と、非水溶性樹脂:アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体(互応化学工業(株)製の商品名「プラスサイズL53」)と、エタノールを主原料として、スプレー原液を生成した。
[0035]
 更に、滑り性の向上成分として、シリコーン(東レ・ダウコーニング(株)製の商品名「SH556 FLUID」、東レ・ダウコーニング(株)製の商品名「SH245 FLUID」)を添加した。また、樹脂の可塑剤として、多価アルコール(1.3-BG)を添加した。上記のスプレー原液と噴射剤(DME)とを、質量比1:2の配合比率でスプレー容器内に充填して、皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーを得た。
[0036]
 生成した保護皮膜形成用スプレーを、かかとに向けて噴射して、靴ズレ防止用の保護皮膜をかかとに形成した。噴射後、3分が経過すると、保護皮膜は、乾いて透明な膜となって皮膚に一体化した。これにより、保護皮膜は、外観上、目立たないものとなった。
[0037]
 得られた保護皮膜の使用感(ベタツキ性)、膜の強さ(耐久性)、靴ズレ防止効果、洗浄性(洗い落としの容易性)等について、調査した。その調査結果は、表1に示す通りであり、靴ズレ防止用の保護皮膜として、良好な評価を得られることが確認できた。
[0038]
 評価は、「◎:非常に良い」、「〇:良い」、「△:良いとも悪いとも言えない」、「×:悪い」という4段階の基準で、判断した。
[0039]
 実施例のものでは、いずれも万遍なく噴射でき、薄くて均一な保護皮膜を、かかと表面に形成することができた。この保護皮膜は、膜強度が強くて滑り性も良好であり、長時間にわたって、靴ズレの発生を防止できることが確認できた。
[0040]
 また、使用中に汗をかいたり、水に濡れたりしても、皮膜がベタベタになることはなく、透明な薄膜状態を保持できることも確認できた。更に、使用後に水洗いを行えば、保護皮膜を、簡単に洗い流すことが可能で、足に皮膜が残留しないことも確認できた。
[0041]
 このように、実施例に示した保護皮膜は、靴ズレ防止皮膜として、優れた効果を発揮することができた。
(比較例)
[0042]
 実施例と同じ成分からなるスプレー原液を、表2の配合例に示す割合で調合して生成し、このスプレー原液と噴射剤(DME)とを、質量比1:2の配合比率でスプレー容器内に充填して、皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーを得た。
[0043]
 生成した保護皮膜形成用スプレーを、かかとに向けて噴射して、靴ズレ防止用の保護皮膜をかかとに形成した。そして、実施例と同様に、得られた保護皮膜の使用感(ベタツキ性)、膜の強さ(耐久性)、靴ズレ防止効果、洗浄性(洗い落としの容易性)等について、調査した。
[0044]
 得られた結果は、表2に示す通り、いずれも使用中に靴ズレが発生して、靴ズレ防止用の保護皮膜としての効果を得ることはできなかった。また、水溶性樹脂または非水溶性樹脂のいずれかの含有量が多すぎるか、二つの樹脂の合計量が多すぎると、スプレー原液と噴射剤との混合液が、蜘蛛の巣状の噴射状態となって、均一な薄膜状態の保護皮膜を、かかとに形成することができなかった。
[0045]
 また、水溶性樹脂の含有量が少ないと、洗浄性(洗い落としの容易性)が劣った。また、非水溶性樹脂の含有量が少ないと、使用感(ベタツキ性)が劣って、使用中に汗をかいたり、水に濡れたりすると、皮膜がベタベタになる現象が生じた。また、水溶性樹脂と非水溶性樹脂とを合わせた含有量が少ないと、膜の強さ(耐久性)が低下して、膜がすぐに破れる現象が生じた。
[0046]
[表1]


[0047]
[表2]


[0048]
 以上の説明からも明らかなように、本発明は靴ズレ防止用の保護皮膜を簡単に形成することができる。また少量の水に対して、耐水性を有する。また汗をかいたりしても、フィルム膜が溶けてベタベタすることがなく、長時間にわたり、靴ズレ防止効果や汚れ防止効果を、維持することができる。
[0049]
 また、例えば、自動車の整備工場、ガソリンスタンド、塗装工場、農家等では、作業時に、汚れや油等が、爪の間に入ったり、皮膚に浸み込んだりすることがある。このような場合に、洗浄しても、汚れや油等が取れ難くなることがある。
[0050]
 しかしながら、作業前に、本実施形態のスプレーで保護皮膜を皮膚等に形成しておけば、汚れや油等が、爪の間に入ったり、皮膚に浸み込んだりするのを防止することができる。また、作業後は、洗浄により保護皮膜を簡単に洗い落とすことができるため、汚れ防止にも優れた効果を発揮できることとなる。
[0051]
 以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
[0052]
 実施形態に挙げた靴ズレ防止皮膜や、汚れ防止皮膜の他にも、例えば、様々な皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーとして、活用することができる。

産業上の利用可能性

[0053]
 以上の説明から明らかなように、本発明に係る皮膚表面の保護皮膜形成用スプレーによれば、保護効果の高い皮膜を、スプレーで簡単に形成し、かつ長時間にわたって維持することができる。しかも、使用後は、保護皮膜を簡単に除去することができる。

請求の範囲

[請求項1]
 水溶性樹脂を2~40質量%、非水溶性樹脂を2~40質量%含有し、かつ前記水溶性樹脂と前記非水溶性樹脂の合計として15~50質量%含有し、残部を溶媒としたスプレー原液を、噴射剤とともにスプレー容器内に充填したことを特徴とする皮膚表面の保護皮膜形成用スプレー。
[請求項2]
 前記スプレー原液に、滑性付与剤、香料、保湿剤、消臭剤、抗菌剤、界面活性剤、着色剤の1種または2種以上を添加する請求項1に記載の皮膚表面の保護皮膜形成用スプレー。
[請求項3]
 前記スプレー原液:前記噴射剤の比率が、1:1~1:4である請求項1または2に記載の皮膚表面の保護皮膜形成用スプレー。