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1. WO2020012823 - DISPOSITIF DE MESURE DE LA HAUTEUR DE PRÉCIPITATION

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明 細 書

発明の名称 降雨量計測装置 0001  

技術分野

0002  

背景技術

0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013  

図面の簡単な説明

0014  

発明を実施するための形態

0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6  

図面

1   2   3   4   5   6  

明 細 書

発明の名称 : 降雨量計測装置

関連出願への相互参照

[0001]
 本出願は、2018年7月11日に出願された日本特許出願番号2018-131630号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。

技術分野

[0002]
 本開示は、車両に搭載される降雨量計測装置に関する。

背景技術

[0003]
 ワイパは、自動車等の車両に搭載される基本的な装備である。ワイパは、車両のウインドシールドにおける外壁面に付着した雨滴を払拭するように設けられている。ワイパは、降雨量に応じた払拭間隔および払拭速度にて動作するように、駆動が制御される。近年、雨滴を検出する雨滴センサをウインドシールドにおける内壁面側に設けて、雨滴センサの検出信号によりワイパの駆動を制御する構成が、広く普及している。
 雨滴センサを搭載した車両において、当該雨滴センサは、当該車両の所在地点における降雨量に応じた検出信号を出力する。このため、当該雨滴センサは、車載の降雨量計測装置として捉えることができる。すなわち、雨滴センサを搭載した複数の車両から降雨量情報を収集することで、収集した降雨量情報を広範囲にわたる気象情報として利用することができる。
[0004]
 このような、車両に搭載される雨滴センサを利用して降雨量を計測する装置として、例えば、特許文献1に記載の装置が知られている。特許文献1に記載の装置は、共通部と、雨量計測部と、ワイパ制御部とを備えている。共通部は、雨滴の大きさを検知する雨滴サイズ検知部として機能する。雨量計測部は、雨量を計測するという目的を実現するための構成部である。ワイパ制御部は、ワイパを駆動するという目的を実現するための構成部である。すなわち、特許文献1に記載の装置は、共通部を共通の構成とし、共通部に続く構成部を、雨量計測部とワイパ制御部とに分けて設けた構成を有している。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2016-148582号公報

発明の概要

[0006]
 上記の通り、特許文献1に記載の装置においては、雨量を計測するという目的を実現するための構成部と、ワイパを駆動するという目的を実現するための構成部とが、別々すなわち並列的に設けられていた。このため、特許文献1に記載の装置においては、装置構成が複雑化するという課題があった。
[0007]
 また、ワイパ制御に用いられる、雨滴センサの出力等の情報は、汎用性のある公定の降雨量ではない。非公定の降雨量計測値を用いると、ビッグデータ化による広範囲での精度良い気象情報の把握には限界がある。なお、「公定の降雨量」は、気象業務を取り扱う政府機関または国際機関が運用する気象情報収集システムにて用いられる降雨量である。公定の降雨量の単位は、例えば、mm/min、mm/h、等である。また、「mm」で表した降雨量と、国際単位系の「kg/m 」で表した降雨量とは、同値となる。
[0008]
 本開示は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。すなわち、本開示の目的は、車両に搭載される降雨量計測装置において、汎用性のある降雨量の計測値をより簡略な装置構成により提供可能とすることにある。
[0009]
 本開示の1つの観点によれば、車両に搭載される降雨量計測装置は、
 前記車両のウインドシールドにおける外壁面に対する雨滴の付着量に対応する出力を発生する検知部の前記出力に基づいて、前記外壁面に付着した前記雨滴を払拭するワイパにおける払拭間隔の設定に用いられる、計測期間内の前記付着量に対応する雨滴量情報を取得する情報取得部と、
 前記情報取得部により取得された前記雨滴量情報に基づいて、単位時間当たりの降雨量の計測値を算出する算出部と、
 前記算出部により算出された前記計測値を、車両外部との通信を行う通信部に出力する出力部と、
 を備えている。
[0010]
 かかる構成においては、前記検知部は、前記ウインドシールドにおける前記外壁面に対する前記雨滴の付着量に対応する出力を発生する。前記情報取得部は、前記検知部の前記出力に基づいて、前記計測期間内の前記付着量に対応する前記雨滴量情報を取得する。前記雨滴量情報は、前記外壁面に付着した前記雨滴を払拭する前記ワイパにおける、前記払拭間隔の設定に用いられる情報である。
[0011]
 前記算出部は、前記情報取得部により取得された前記雨滴量情報に基づいて、前記単位時間当たりの前記降雨量の前記計測値を算出する。前記出力部は、前記算出部により算出された前記計測値を、前記車両外部との通信を行う前記通信部に出力する。
[0012]
 かかる構成によれば、前記ワイパにおける前記払拭間隔の設定に用いられる前記雨滴量情報を、前記単位時間当たりの前記降雨量の前記計測値の算出に利用することができる。また、前記単位時間当たりの前記降雨量の前記計測値は、公定の気象情報として用いられ得る。したがって、かかる構成によれば、汎用性のある前記降雨量の前記計測値を、より簡略な装置構成により提供することが可能となる。
[0013]
 なお、出願書類中の各欄において、各要素に括弧付きの参照符号が付されている場合がある。この場合、かかる参照符号は、単に、同要素と後述する実施形態に記載の具体的構成との対応関係の一例を示すものである。よって、本開示は、かかる参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。

図面の簡単な説明

[0014]
[図1] 一実施形態が適用された車両の概略構成図である。
[図2] 図1に示された雨滴センサの概略構成を示す断面図である。
[図3] 一実施形態に係る降雨量計測装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。
[図4] 図3に示された決定部の概略的な機能構成を示すブロック図である。
[図5] 図3に示された検知部の出力特性を示すグラフである。
[図6] 図3に示された機能構成によるワイパ制御の概略を示すタイムチャートである。

発明を実施するための形態

[0015]
 以下、実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると当該実施形態の理解が妨げられるおそれがある。このため、変形例は、実施形態の説明の後に、まとめて記載する。
[0016]
 (車両の概略構成)
 まず、図1を参照しつつ、本開示の適用対象である車両1の概略構成について説明する。車両1は、いわゆる自動車であって、箱状の車体1aを有している。車体1aにおける車室の前側には、ウインドシールド2が装着されている。ウインドシールド2は、外壁面2aおよび内壁面2bを有している。外壁面2aは、ウインドシールド2における、車室よりも前方の外気に面する表面である。内壁面2bは、外壁面2aとは反対側の表面であって、車室に面する表面である。
[0017]
 車両1は、ワイパ3と、駆動モータ4と、ワイパスイッチ5と、雨滴センサ6と、ワイパECU7と、ボディECU8と、外部通信ECU9とを備えている。ECUはElectronic Control Unitの略である。
[0018]
 ワイパ3は、ウインドシールド2における外壁面2aに付着した雨滴Dを払拭するように設けられている。駆動モータ4は、ワイパスイッチ5および雨滴センサ6からの入力に応じてワイパECU7が生成する駆動信号に基づいて、ワイパ3を駆動するように設けられている。
[0019]
 ワイパスイッチ5は、車室内に設けられている。ワイパスイッチ5は、モードスイッチ51と感度スイッチ52とを備えている。モードスイッチ51は、ワイパ3の動作モードの設定用に設けられている。ワイパ3の動作モードは、停止モード、マニュアルモード、およびオートモードを含む。マニュアルモードは、ワイパ3を定速で連続動作させるモードであって、低速モードと高速モードとを含む。オートモードは、雨滴センサ6の出力すなわち雨滴付着量に応じて、ワイパ3の動作態様を自動的に設定するモードである。雨滴付着量は、ウインドシールド2における外壁面2aに対する雨滴Dの付着量である。感度スイッチ52は、ボリュームスイッチである。すなわち、感度スイッチ52は、モードスイッチ51によりオートモードが選択された場合に、雨滴付着量の変化に応じたワイパ3の払拭間隔の変化態様を調整するために設けられている。
[0020]
 雨滴センサ6は、雨滴付着量を検出するように、ウインドシールド2における内壁面2bと対向配置されている。雨滴センサ6は、ウインドシールド2における外壁面2aの一部に設定された検知領域Rにおける、雨滴Dの付着割合に応じた出力を生成するように構成されている。
[0021]
 具体的には、雨滴センサ6は、雨滴量情報を、ワイパ駆動部としてのワイパECU7に出力するように構成されている。雨滴量情報は、計測期間内の雨滴付着量に対応する情報であって、ワイパECU7によるワイパ3における払拭間隔の設定に用いられる情報である。払拭間隔は、時間的に隣接する2回の払拭動作の間の時間間隔であり、間欠時間とも称される。「払拭動作」は、ワイパ3が所定の停止位置から出発して最大払拭位置まで移動した後に停止位置に戻るまでの、ワイパ3の一続きの運動である。すなわち、払拭間隔は、一払拭動作が終了してから次の一払拭動作が開始するまで、ワイパ3が停止位置にて停止している時間である。「最大払拭位置」は「上反転位置」とも称される。「停止位置」は「下反転位置」とも称される。計測期間は、雨滴センサ6による雨滴付着量の計測が有効化される期間である。雨滴センサ6の構成の詳細、および、計測期間の詳細については、後述する。
[0022]
 ワイパECU7は、車載マイクロコンピュータであって、ワイパ3の駆動を制御するように、駆動モータ4と電気接続されている。また、ワイパECU7は、ワイパスイッチ5の操作状態に応じてワイパ3の動作モードを設定するように、ワイパスイッチ5と電気接続されている。
[0023]
 雨滴センサ6、ワイパECU7、ボディECU8、および外部通信ECU9は、LIN等の車載ネットワークを介して互いに情報通信可能に回線接続されている。LINはLocal Interconnect Networkの略である。
[0024]
 ボディECU8は、車載マイクロコンピュータであって、制御対象であるドアロック機構、パワーウインドウ機構、等の動作を制御するように設けられている。また、ボディECU8は、不図示の車速センサにより検出された車速を、車載ネットワークを介してワイパECU7に供給可能に構成されている。
[0025]
 通信部としての外部通信ECU9は、車載マイクロコンピュータであって、車両外部Xとの通信を行うように設けられている。具体的には、外部通信ECU9は、V2X通信を実行可能に構成されている。「V2X」は「vehicle-to-any」とも称され、V2VとV2Iとを包括する概念である。「V2V」は、車-車間通信を指し、Vehicle to Vehicleの略である。「V2I」は、路-車間通信を指し、Vehicle to Infrastructureの略である。本実施形態においては、車両外部Xは、気象情報を自動的に収集する気象情報収集システムを構成するデータベースである。本実施形態においては、外部通信ECU9は、自動運転ECUである。すなわち、外部通信ECU9は、カメラセンサおよびレーダセンサ等の車載センサの出力と、V2X通信結果とに基づいて、車両1における自動運転を含む高度運転支援技術を実現するように構成されている。
[0026]
 (雨滴センサ)
 図2を参照すると、雨滴センサ6は、センサケース61と、回路基板62と、光学要素63とを備えている。回路基板62には、発光部64、検知部65、および制御回路66が実装されている。
[0027]
 雨滴センサ6の筐体を構成するセンサケース61は、ウインドシールド2における内壁面2bと対向配置されている。具体的には、センサケース61は、ウインドシールド2における内壁面2bに向かって開口する箱状に形成されている。センサケース61内には、回路基板62および光学要素63が、固定的に支持されつつ収容されている。
[0028]
 発光部64は、赤外線または可視光である測定光を発生する発光素子、例えば発光ダイオードを有している。発光部64は、測定光を、ウインドシールド2における外壁面2aに向けて照射するように設けられている。
[0029]
 検知部65は、フォトダイオード等の受光素子を有している。検知部65は、雨滴付着量に対応する出力を発生するように設けられている。具体的には、検知部65は、ウインドシールド2における外壁面2aによる測定光の反射光を受光することで、反射光の受光量に対応する出力(例えば電圧)を発生するように構成されている。
[0030]
 光学要素63は、プリズムおよびレンズを有している。光学要素63は、発光部64から出射された測定光を、検知領域Rの全域に対して照射するように構成されている。また、光学要素63は、検知領域Rにおける反射光を検知部65に集光するように構成されている。
[0031]
 上記の通り、発光部64は、測定光を、検知領域Rに向けて照射するように、内壁面2b側に設けられている。また、検知部65は、測定光の、検知領域Rからの反射光を受光するように、内壁面2b側に設けられている。
[0032]
 制御回路66は、集積回路パッケージであって、不図示のCPU、ROM、RAM、不揮発性RAM、入出力インタフェース、等を備えている。不揮発性RAMは、例えば、フラッシュROM等である。制御回路66のCPU、ROM、RAMおよび不揮発性RAMを、以下単に「CPU」、「ROM」、「RAM」および「不揮発性RAM」と略称する。
[0033]
 制御回路66は、雨滴センサ6の動作を制御するように設けられている。具体的には、制御回路66は、発光部64における測定光の照射タイミングを制御するように、発光部64と電気接続されている。また、制御回路66は、検知部65の出力信号を受信するように、検知部65と電気接続されている。
[0034]
 (降雨量計測装置)
 図3を参照すると、本実施形態に係る、車載型の降雨量計測装置100は、雨滴センサ6に内蔵されている。すなわち、降雨量計測装置100は、車両1に搭載される雨滴センサ6に備えられた制御回路66における機能構成として設けられている。
[0035]
 具体的には、降雨量計測装置100は、情報取得部101と、記憶部102と、算出部103と、入出力部104とを有している。すなわち、検知部65、情報取得部101、記憶部102、算出部103、および入出力部104は、雨滴センサ6に設けられている。以下、図3および図4を参照しつつ、降雨量計測装置100における各部の機能構成について説明する。
[0036]
 情報取得部101は、検知部65の出力に基づいて、計測期間内の雨滴付着量に対応する雨滴量情報を取得するように設けられている。本実施形態においては、情報取得部101は、雨滴量情報として、一計測期間内の検知部65の出力の積算値を取得するように構成されている。すなわち、雨滴量情報は、付着率情報の積算値である。付着率情報は、検知領域Rに対する雨滴Dの付着率に対応する情報である。具体的には、付着率情報は、計測期間内にて複数設定されるサンプリング時間における検知部65の受光量の、検知領域Rに対する雨滴Dの付着による低下度合に対応する情報である。サンプリング時間は、例えば、80msecである。
[0037]
 記憶部102は、複数の計測期間分の雨滴量情報を記憶するように設けられている。具体的には、記憶部102は、最新の雨滴量情報の取得時点から所定時間(例えば2時間)前までの雨滴量情報を、時系列で記憶するようになっている。
[0038]
 算出部103は、情報取得部101により取得され記憶部102に記憶された雨滴量情報に基づいて、単位時間当たりの降雨量の計測値を算出するように設けられている。「単位時間当たりの降雨量」の単位は、mm/minおよびmm/hである。単位時間当たりの降雨量の計測値を、以下「降雨量計測値P」と称する。入出力部104は、算出部103により算出された降雨量計測値Pを、外部通信ECU9に出力するように設けられている。
[0039]
 本実施形態においては、算出部103は、統計処理部131と決定部132とを有している。統計処理部131は、記憶部102に記憶された複数の計測期間分の雨滴量情報を統計処理するように設けられている。統計処理としては、例えば、移動平均処理等が用いられ得る。
[0040]
 決定部132は、統計処理部131による統計処理の結果に基づいて、降雨量計測値Pを決定するように設けられている。具体的には、決定部132は、払拭間隔Ti、車速VE、および、計測期間内におけるセンサ出力VSの出力態様に基づいて、降雨量計測値Pを決定するように構成されている。センサ出力VSは、検知部65の出力電圧である。
[0041]
 (動作概要)
 以下、本実施形態の構成の動作概要について、同構成により奏される効果とともに説明する。
[0042]
 図1~図3を参照すると、車両1の乗員は、ワイパ3の動作態様を設定するために、ワイパスイッチ5を操作する。ワイパスイッチ5におけるモードスイッチ51の操作状態に応じて、ワイパ3の動作モードが、オートモードに設定される。すると、ワイパECU7は、雨滴センサ6の出力に応じてワイパ3を駆動する。
[0043]
 動作モードがオートモードに設定されると、雨滴センサ6の動作が開始する。すると、発光部64は、所定タイミングで、検知領域Rに向けての測定光の照射を開始する。発光部64は、計測期間の継続中、照射光の照射を継続する。
[0044]
 計測期間は、所定の基準時点から所定時間(例えば10msec)経過後に開始し、所定条件成立により終了する。基準時点は、間欠動作中は、ワイパ3による一払拭動作の完了時点、すなわち、ワイパ3の一往復動作が完了してワイパ3が停止位置に戻った時点である。この場合、計測期間は、払拭間隔内に設定された期間である。一方、基準時点は、連続動作中は、ワイパ3による検知領域Rの払拭完了時点、すなわち、一往復動作によりワイパ3が検知領域Rを2回通過し終わった時点である。間欠動作においては、払拭間隔Ti>0である。連続動作においては、払拭間隔Ti=0である。
[0045]
 検知領域Rに雨滴Dが付着していない場合、発光部64により照射された測定光は、図2にて一点鎖線の矢印で示すように進行する。すなわち、この場合、測定光のほとんどが、ウインドシールド2における外壁面2aにて反射され、検知部65により受光される。
[0046]
 これに対し、検知領域Rに雨滴Dが付着している場合、測定光の一部は、検知領域Rに付着した雨滴Dの作用で、図2にて二点鎖線の矢印で示すように進行する。すなわち、この場合、測定光の一部は、ウインドシールド2および雨滴Dを透過して、ウインドシールド2の外へ出射する。これにより、検知部65における受光量が減少する。検知領域Rに付着した雨滴Dの量が多いほど、ウインドシールド2の外へ出射する光量が多くなり、検知部65における受光量が少なくなる。
[0047]
 図5は、センサ出力VSと雨滴付着率ARとの関係を示す。雨滴付着率ARは、雨滴付着面積を検知面積で除した値を百分率で表記したものである。雨滴付着面積は、検知領域R内における、雨滴Dの付着面積である。検知面積は、検知領域Rの面積である。図5に示したように、雨滴付着率ARが大きいほど、センサ出力VSが低下する。このように、検知部65は、ウインドシールド2における外壁面2aに対する雨滴Dの付着量に対応する出力を発生する。
[0048]
 情報取得部101は、検知部65の出力に基づいて、計測期間内の雨滴付着量に対応する雨滴量情報を取得する。図6は、間欠動作中における、ワイパ3の動作および雨滴量情報の取得の様子を示す。図6を参照すると、情報取得部101は、サンプリング時間Tsにて取得された低下率DRを、計測期間Tm内にて積算する。低下率DRは、雨滴付着率ARが0の場合のセンサ出力VSに対する、センサ出力VSの低下度合いを示す。具体的には、低下率DRは、VS/VS0である。VS0は雨滴付着率ARが0の場合のセンサ出力VSである。サンプリング時間Tsは、計測期間Tmにて複数設定される。上記の通り、計測期間Tmは、間欠動作中においては、払拭間隔Ti内にて設定される。具体的には、計測期間Tmは、払拭間隔Tiの始期である基準時点t0から所定時間(例えば10msec)経過後に開始する。計測期間Tmの終期である終了時点t1は、基準時点t0を起点として、今回の計測期間Tmの直前に設定された払拭間隔Tiが経過した時点である。なお、降雨量の増加に伴って、払拭間隔Tiの経過前に、積算値が所定の上限値を超える場合があり得る。この場合、積算値が所定の上限値を超えた時点で計測期間Tmか終了し、間欠動作から連続動作に切り替わる。
[0049]
 上記の通り、情報取得部101は、今回の計測期間Tm内にて低下率DRを積算することで、今回の計測期間Tmに対応する雨滴量情報を取得する。情報取得部101により取得された雨滴量情報は、ウインドシールド2における外壁面2aに付着した雨滴Dを払拭するワイパ3における払拭間隔Tiの設定に用いられる。すなわち、入出力部104は、情報取得部101により取得された雨滴量情報を、ワイパECU7に出力する。ワイパECU7は、受信した雨滴量情報に基づいて、払拭間隔Tiおよび計測期間Tmを設定する。ワイパECU7は、設定した払拭間隔Tiおよび計測期間Tmを、雨滴センサ6における入出力部104に返信する。
[0050]
 従来のワイパ制御においては、取得された雨滴量情報は、払拭間隔Tiの設定毎に消去されていた。また、従来の車載型の降雨量を計測する装置においては、払拭間隔Tiの設定とは別系統の情報を用いて、降雨量を計測していた。これに対し、本実施形態の降雨量計測装置100は、払拭間隔Tiの設定のために取得された雨滴量情報に基づいて、降雨量計測値Pを算出する。入出力部104は、算出部103により算出された降雨量計測値Pを、外部通信ECU9に出力する。これにより、車両1にて取得された降雨量計測値Pは、車両外部Xに送信される。
[0051]
 具体的には、本実施形態においては、記憶部102は、情報取得部101により取得された雨滴量情報を、所定時間分記憶する。統計処理部131は、記憶部102に記憶された複数の計測期間分の雨滴量情報を統計処理する。決定部132は、統計処理部131による統計処理の結果に基づいて、降雨量計測値Pを決定する。
[0052]
 上記の通り、本実施形態の構成によれば、ワイパ3における払拭間隔Tiの設定に用いられる雨滴量情報を、単位時間当たりの降雨量の計測値の算出に利用することができる。また、単位時間当たりの降雨量の計測値である降雨量計測値Pは、公定の気象情報として用いられ得る。したがって、本実施形態によれば、汎用性のある降雨量の計測値を、より簡略な装置構成により提供することが可能となる。
[0053]
 降雨量計測値Pの算出に際して、ワイパ3の動作態様、車両1の走行速度、雨滴Dの大きさ、等は、誤差要因となる。そこで、本実施形態においては、決定部132は、払拭間隔Ti、車速VE、および、計測期間内におけるセンサ出力VSの出力態様に基づいて、降雨量計測値Pを決定する。センサ出力VSの出力態様は、具体的には、例えば、図6に示されている雨滴付着率ARの波形である。すなわち、センサ出力VSの出力態様は、各サンプリング時間Tsにおける、雨滴付着率ARのヒストグラムの形状である。より詳細には、センサ出力VSの出力態様は、雨滴付着率ARのヒストグラムにおける、雨滴付着率ARの発生頻度および/または変化度合いである。
[0054]
 具体的には、決定部132は、統計処理部131による統計処理の結果である雨滴量代表値と、ROMまたは不揮発性RAMに格納されたマップとに基づいて、降雨量計測値Pを仮決定する。このマップは、例えば、人工的に所定の降雨量を実現可能な設備を用いた実験により作成され得る。
[0055]
 また、決定部132は、仮決定した降雨量計測値Pに対して、CC1(VE)、CC2(Ti)、およびCC3(ΔVS)を乗算することで、最終的な降雨量計測値Pを決定する。CC1(VE)は、車速VEをパラメータとする補正係数である。CC2(Ti)は、払拭間隔Tiをパラメータとする補正係数である。CC3(ΔVS)は、計測期間Tm内におけるセンサ出力VSの標準偏差ΔVSをパラメータとする補正係数である。これらの補正係数は、適合実験によりあらかじめ算出されたものであって、ROMまたは不揮発性RAMに格納されている。
[0056]
 上記の通り、本実施形態においては、算出部103は、払拭間隔Ti、車速VE、および、計測期間内におけるセンサ出力VSの出力態様を考慮して、降雨量計測値Pを決定する。したがって、本実施形態によれば、汎用性のある降雨量の計測値が、良好な精度で算出され得る。
[0057]
 (変形例)
 本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
[0058]
 本開示は、上記実施形態にて示された具体的な装置構成に限定されない。例えば、ワイパECU7またはボディECU8が、車両外部Xとの通信を行う通信部としての機能を有していてもよい。すなわち、通信部としての外部通信ECU9は、ワイパECU7またはボディECU8であってもよい。
[0059]
 上記実施形態においては、降雨量計測装置100は、雨滴センサ6に備えられた制御回路66における機能構成として設けられていた。しかしながら、本開示は、かかる態様に限定されない。すなわち、降雨量計測装置100は、ワイパECU7における機能構成として設けられていてもよい。換言すれば、情報取得部101、記憶部102、算出部103、および入出力部104は、ワイパECU7を構成する車載マイクロコンピュータに設けられた機能構成であってもよい。
[0060]
 上記実施形態においては、決定部132にて降雨量計測値Pの決定に用いられる要素は、払拭間隔Ti、車速VE、および、計測期間内におけるセンサ出力VSの出力態様であった。しかしながら、本開示は、かかる態様に限定されない。すなわち、上記要素のうちの少なくとも1つは、省略され得る。換言すれば、決定部132は、払拭間隔Ti、車速VE、および、計測期間内におけるセンサ出力VSの出力態様のうちの、少なくとも1つに基づいて、降雨量計測値Pを決定すればよい。
[0061]
 本開示は、上記実施形態にて示された具体的な動作例に限定されない。例えば、払拭間隔に代えて、払拭周期が用いられ得る。払拭周期は、払拭動作中におけるワイパ3が所定の払拭位置を所定の移動態様で通過する周期である。この場合、払拭周期は、典型的には、ワイパ3が上反転位置に到達する周期である。
[0062]
 「取得」という表現は、内容に応じて、すなわち、技術的に矛盾しない範囲内において、「推定」「検出」「検知」「算出」「生成」「受信」等の他の用語に置換され得る。
[0063]
 上記実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に本開示が限定されることはない。同様に、構成要素等の形状、方向、位置関係等が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に特定の形状、方向、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、方向、位置関係等に本開示が限定されることはない。
[0064]
 変形例も、上記の例示に限定されない。また、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。更に、上記実施形態の全部または一部と、変形例の全部または一部とが、互いに組み合わされ得る。

請求の範囲

[請求項1]
 車両(1)に搭載される降雨量計測装置(100)であって、
 前記車両のウインドシールド(2)における外壁面(2a)に対する雨滴(D)の付着量に対応する出力を発生する検知部(65)の前記出力に基づいて、前記外壁面に付着した前記雨滴を払拭するワイパ(3)における払拭間隔の設定に用いられる、計測期間内の前記付着量に対応する雨滴量情報を取得する情報取得部(101)と、
 前記情報取得部により取得された前記雨滴量情報に基づいて、単位時間当たりの降雨量の計測値を算出する算出部(103)と、
 前記算出部により算出された前記計測値を、車両外部(X)との通信を行う通信部(9)に出力する出力部(104)と、
 を備えた降雨量計測装置。
[請求項2]
 複数の前記計測期間分の前記雨滴量情報を記憶する記憶部(102)をさらに備え、
 前記算出部は、
 前記記憶部に記憶された複数の前記計測期間分の前記雨滴量情報を統計処理する統計処理部(131)と、
 前記統計処理部による前記統計処理の結果に基づいて、前記計測値を決定する決定部(132)と、
 を備えた、請求項1に記載の降雨量計測装置。
[請求項3]
 前記情報取得部は、前記計測期間内の、前記検知部の前記出力の積算値である、前記雨滴量情報を取得する、
 請求項2に記載の降雨量計測装置。
[請求項4]
 前記検知部は、前記ウインドシールドにおける前記外壁面とは反対側の内壁面(2b)側に設けられた発光部(64)から前記外壁面における検知領域(R)に向けて照射された測定光の、前記検知領域からの反射光を受光することで、前記反射光の受光量に対応する前記出力を発生するように、前記内壁面側に設けられ、
 前記雨滴量情報は、前記検知領域に対する前記雨滴の付着率に対応する情報である付着率情報の、積算値であり、
 前記付着率情報は、前記計測期間内にて複数設定されるサンプリング時間における前記受光量の、前記検知領域に対する前記雨滴の付着による低下度合に対応する情報である、
 請求項3に記載の降雨量計測装置。
[請求項5]
 前記決定部は、前記払拭間隔、車速、および、前記計測期間内における前記検知部の前記出力の態様のうちの、少なくとも1つに基づいて、前記計測値を決定する、
 請求項2~4のいずれか1つに記載の降雨量計測装置。
[請求項6]
 前記検知部、前記情報取得部、前記算出部、および前記出力部は、前記ウインドシールドと対向配置される雨滴センサ(6)に設けられ、
 前記雨滴センサは、前記雨滴量情報を、前記ワイパの駆動を制御するワイパ駆動部(7)に出力するように構成された、
 請求項1~5のいずれか1つに記載の降雨量計測装置。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]