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1. (WO2019044430) UNITÉ D'ÉCLAIRAGE POUR ENDOSCOPE ET ENDOSCOPE
Document

明 細 書

発明の名称 内視鏡用照明ユニット及び内視鏡

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008   0009  

発明の開示

課題を解決するための手段

0010   0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための最良の形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15  

明 細 書

発明の名称 : 内視鏡用照明ユニット及び内視鏡

技術分野

[0001]
 本発明は、内視鏡用照明ユニット及び内視鏡に関する。

背景技術

[0002]
 従来より、内視鏡が医療分野及び工業分野で広く利用されている。術者などのユーザは、内視鏡の細長の挿入部を被検体内に挿入することによって被検体内を観察することができる。
[0003]
 挿入部の先端部には、照明光学系を有する照明ユニットが設けられ、照明光が被検体に照射される。被検体からの反射光は、挿入部の先端部に設けられた観察窓に入射する。観察窓に入射した光は、撮像素子の受光面に照射され、撮像素子は、受光面に形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。
[0004]
 照明光学系は、一般に、挿入部の軸方向に沿った挿入部の挿入方向を照明する場合には、複数のレンズを含むが、例えば、国際公開WO2014/073426号に開示のように、円環部を含む照明光学系を有する内視鏡も提案されている。
[0005]
 その国際公開WO2014/073426号には、ライトガイドの出射端面が、挿入部の長手軸に直交する光入射面に当接され、照明光は円環部内に導光される。光入射面は、円環部の外径方向に延出した光偏向部に設けられている。
[0006]
 また、国際公開WO2012/137737号には、L字に屈曲した導光部材の先端面が、直視照明用のCリング形状の導光板の端部の入射面に当接した照明部材が開示されている。
[0007]
 しかし、国際公開WO2014/073426号に開示の構成の場合、光入射面は挿入部の長手軸に直交しているため、ライトガイドの出射端面から出射された照明光のうち、光偏向部内において反射して戻り光となる光量が多くなり、円環部の方向に導光される光量が減少してしまい、照明光の照明効率が低いという問題がある。
[0008]
 国際公開WO2012/137737号に開示の構成の場合、Cリング形状の導光板の外側からL字に屈曲した導光部材が必要となるため、照明ユニットが大きくなり、結果として、照明ユニットを含む内視鏡の挿入部の先端部の外径が大きくなるという問題がある。
[0009]
 そこで、本発明は、環状部あるいは部分環状部を有する導光部における照明光の照明効率の低下を抑制し、かつ小型の内視鏡用照明ユニット及び内視鏡を提供することを目的とする。

発明の開示

課題を解決するための手段

[0010]
 本発明の一態様の内視鏡用照明ユニットは、内視鏡の挿入部における第1の長手軸方向の先端部に設けられる内視鏡用照明ユニットであって、光源からの照明光を前記挿入部の前記先端部に導くライトガイドと、前記ライトガイドの第1の先端面から出射される前記照明光を受けるように配置された第1の導光部と、前記第1の導光部に隣接して設けられ、環状部あるいは部分環状部を有し、前記第1の導光部からの前記照明光を前記環状部あるいは前記部分環状部の外表面から出射する第2の導光部と、前記第1の導光部内において前記ライトガイドの前記第1の先端面からの前記照明光が前記第1の導光部に対して前記第2の導光部が設けられた側に向かうように、前記第1の導光部に設けられ、前記第1の長手軸方向に直交する面に対して所定の角度だけ傾斜しかつ前記ライトガイドの前記第1の先端面に対向して設けられた入射面を有する入射部と、を有する。
[0011]
 本発明の一態様の内視鏡は、一態様の内視鏡用照明ユニットを有する。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1] 本発明の実施の形態に係わる内視鏡装置の全体的な構成を示す概略構成図である。
[図2] 本発明の実施の形態に係わる、内視鏡1の挿入部2の先端部6を拡大して示す斜視図である。
[図3] 本発明の実施の形態に係わる、挿入部2の中心軸に沿った挿入部2の先端部6の断面図である。
[図4] 本発明の実施の形態に係わる、先端部本体21を省いた、先端部11の部分断面を示す斜視図である。
[図5] 本発明の実施の形態に係わる、先端部本体21を省いた、先端部11の下斜め方向から見た斜視図である。
[図6] 本発明の実施の形態に係わる挿入部2の先端部6の分解組立図である。
[図7] 本発明の実施の形態に係わる照明ユニット51の導光体52の側面図である。
[図8] 本発明の実施の形態に係わる照明ユニット51の導光体52の正面図である。
[図9] 本発明の実施の形態に係わる照明ユニット51の導光体52の正面側から見た斜視図である。
[図10] 本発明の実施の形態に係わる照明ユニット51の導光体52の背面側から見た斜視図である。
[図11] 本発明の実施の形態に係わる、照明ユニット51の導光体52に取り付けられる導光体用枠部材81の背面側から見た斜視図である。
[図12] 本発明の実施の形態に係わる、光軸O方向に沿った照明ユニット51の断面図である。
[図13] 本発明の実施の形態に係わる、延出部52bから円環部52aに導光される照明光を説明するための図である。
[図14] 本発明の実施の形態の変形例1に係わる、導光体52Aの背面側から見た斜視図である。
[図15] 本発明の実施の形態の変形例2に係わる、導光体52Bの背面側から見た斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0013]
 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 
 なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
[0014]
(内視鏡装置の構成)
 図1は、本実施の形態に係わる内視鏡装置の全体的な構成を示す概略構成図である。
[0015]
 図1に示すように、内視鏡1は、体腔内等に挿入される細長の挿入部2と、この挿入部2の基端側に連設される操作部3と、この操作部3から延出されるユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の末端部に設けられるコネクタ部5等によって主に構成されている。内視鏡1は、後述する内視鏡用照明ユニットを有する。
[0016]
 挿入部2は、最先端部に設けられる硬性の先端部6と、この先端部6の基端側に連設される湾曲部7と、この湾曲部7の基端側に連設され可撓性を有する長尺の管状部材からなる可撓管部8とによって構成されている。その内視鏡用照明ユニットは、内視鏡1の挿入部2における長手軸方向の先端部6に設けられる。
[0017]
 そして、このコネクタ部5には、ビデオプロセッサ9と光源装置10が接続される。ビデオプロセッサ9には、表示装置11が接続される。内視鏡1、ビデオプロセッサ9、光源装置10及び表示装置11により、内視鏡システムが構成される。
[0018]
 操作部3は、医者である使用者が当該内視鏡1を使用する際に把持する部位であり、その外装表面上には、湾曲操作ノブ3aやその他各種の動作に対応する複数の操作部材が配設されている。湾曲操作ノブ3aは、使用者が手指等を用いて回動操作することによって、挿入部2の湾曲部7を上下左右の任意の方向に湾曲させることができるようにする操作部材である。
[0019]
 操作部3の先端寄りの部位であって、挿入部2との接続部位近傍には、処置具等(不図示)を挿入する処置具挿入口3bが形成されている。この処置具挿入口3bは、挿入部2の内部を挿通する処置具チャンネル(不図示)に連通している。
[0020]
 ビデオプロセッサ9は、内視鏡システム全体を統括的に制御すると共に、内視鏡1において取得された撮像信号に所定の画像処理を施して、内視鏡画像を生成する。上記表示装置11は、ビデオプロセッサ9にからの内視鏡画像の画像信号に基いて内視鏡画像を表示させる表示部であって、例えばLCDパネル等が適用される。
[0021]
 光源装置10は、キセノンランプやハロゲンランプ等のランプあるいは発光ダイオードなどを内蔵し、照明光を生成する。光源装置10には、内視鏡1内に挿通された複数のライトガイドの基端部が配設され、ランプなどからの光は、複数のライトガイドの各端部に入射する。各ライトガイドの先端部は、挿入部2の先端部6内に配設される。各ライトガイドの基端部に入射した光は、各ライトガイドの先端部から出射される。
[0022]
(挿入部2の先端部6の構成)
 図2は、内視鏡1の挿入部2の先端部6を拡大して示す斜視図である。図3は、挿入部2の中心軸に沿った挿入部2の先端部6の断面図である。図4は、先端部本体21を省いた、先端部11の部分断面を示す斜視図である。図5は、先端部本体21を省いた、先端部11の下斜め方向から見た斜視図である。
[0023]
 図2及び図3に示すように、挿入部2の先端部6は、樹脂製の先端部本体21を有している。ブレード22とゴム製のシース部材22aとが挿入部2を覆っている。シース部材22aの先端部が、糸巻き部23により先端部本体21に対して固定されている。糸巻き部23には、接着剤が塗布されている。
[0024]
 先端部6には、レンズユニット24が設けられている。レンズユニット24は、内視鏡1の撮像光学系を含む。レンズユニット24(図3)の先端側部分24aが先端部本体21の先端面21aから突出するように配設されている。
[0025]
 レンズユニット24の先端側部分24aには、挿入部2の軸方向に沿った、挿入部2の挿入方向である前方Fを観察するための第1の観察窓である、円形の前方観察窓25が設けられている。言い換えれば、レンズユニット24の先端側部分24aは、挿入部2の長手軸方向に沿って先端部6の先端面21aから突出する突出部であり、前方観察窓25は、先端側部分24aに設けられ、前方Fに含まれる領域を観察するための窓である。
[0026]
 レンズユニット24の前方観察窓25よりも基端側には、部分円環形状(ここでは両端が離間した円環の一部を少なくとも含む形状)を有する第2の観察窓である側方観察窓26が設けられている。すなわち、側方観察窓26は、レンズユニット24の周側面上に、周方向に沿った円弧状に設けられ、挿入部2の長手軸方向に沿って前方観察窓25の後方側に配設されている。側方観察窓26の表面は、挿入部2の挿入方向に向かって外径が細くなるようなテーパ面となっている。側方観察窓26は、先端側部分24aに設けられ、外径方向である側方に含まれる領域を観察するための窓である。
[0027]
 以上のように、突出部である先端側部分24aは、挿入部2の長手軸方向に沿って先端部6の先端面21aから突出する。先端側部分24aは、挿入部2の長手軸方向に沿った方向の第1の領域を観察する前方観察窓25と、長手軸方向に交わる方向の第2の領域を観察する円弧状の側方観察窓26とを有する。
[0028]
 前方観察窓25は、挿入部2が挿入される被検体の第1の領域の第1の被検体像を取得し、側方観察窓26は、その第1の領域とは少なくとも一部が異なる被検体の第2の領域の第2の被検体像を取得する。前方観察窓25が取得する第1の被検体像は、挿入部2の長手軸方向に沿った挿入部2の前方Fを含む第1の領域の被検体像であり、側方観察窓26によって取得される第2の被検体像は、長手軸方向と交差する方向である挿入部2の側方Lを含む第2の領域の被検体像である。よって、内視鏡1は、前方視野と側方視野とを同時に観察し得るようにした広視野観察型の内視鏡である。
[0029]
 先端部本体21は、先端面21aから前方Fに突出した突出部21bを有している。突出部21bは、挿入部2の先端部6に、挿入部2の長手軸方向に沿って先端部6の先端面21aから突出し、先端側部分24aに隣接して設けられている。突出部21bは、レンズユニット24の先端側部分24aの側面の一部を覆う形状を有している。
[0030]
 前方観察窓25と側方観察窓26の間には、第1の照明部27が設けられている。側方観察窓26と先端面21aの間には、第2の照明部28が設けられている。 
 第1の照明部27は、円形の前方観察窓25の周囲を囲むように円環形状を有している。第1の照明部27は、照明光を主に前方Fに出射すると共に、照明光を外周面から側方Lにも出射する。
[0031]
 第2の照明部28は、部分円環状形状を有し、照明光を主に側方Lに出射する。第2の照明部28は、側方観察窓26の観察方向に向けて照明光を出射するように配設される。
[0032]
 以上のように、第1の観察窓である前方観察窓25は、環状部である照明部27の内側に設けられ、第2の観察部である側方観察窓26は、挿入部2の長手軸方向に沿って前方観察窓25の後方側に配設されている。
[0033]
 先端部本体21の突出部21bは、突出部21bの先端面が前方観察窓25と略同じ面の高さ(前方Fへの張り出し高さ)を有する略直方体形状の先端構造物である。突出部21bには、3つの洗浄ノズル29,30a、30bが設けられている。前方観察窓25の表面を洗浄するための洗浄ノズル29が、突出部21bの先端面の前方観察窓25の近傍に配設されている。洗浄ノズル29は、突出部21bの先端面に平行な方向で前方観察窓25に向けて洗浄用液体を噴出する。
[0034]
 側方観察窓26の表面を洗浄するための2つの洗浄ノズル30aと30bは、突出部21bの、互いに反対側となる2つの側面部に配設されている。2つの洗浄ノズル30aと30bは、部分円環形状の側方観察窓26の両端の近傍に設けられ、側方観察窓26の表面に向けて洗浄用液体を噴出する。
 なお、先端部本体21には、鉗子等を挿通するための処置具挿通孔の開口部(図示せず)も設けられている。
[0035]
 図3に示すように、レンズユニット24は、前方観察用レンズ31及び側方観察用レンズ32を含む複数のレンズからなる撮像光学系を含む。前方観察用レンズ31は、円柱形状を有している。側方観察用レンズ32は、略円錐台の形状を有している。側方観察窓26は、円錐台形のレンズの斜面部の一部である。
[0036]
 レンズユニット24は、挿入部2の先端部6から基端方向に向かって、順に3つの円筒形状を有する枠部材33、34、35を有する。枠部材33、34、35の各々は、円筒形状を有する。
[0037]
 先端部6の先端側の枠部材33は、基端に外向フランジ部33aを有する。枠部材33の内側には、前方観察用レンズ31及び他の光学部材が接着剤等により固定されており、前方観察用レンズ31の先端面が、前方観察窓25を形成している。第1の照明部27からの光が側方観察窓26に入射しないように、外向フランジ部33aの外周部には、遮光部33bが設けられている。
[0038]
 枠部材34は、円環形状を有している。側方観察用レンズ32は、枠部材33の外向フランジ部33aと枠部材34に挟まれるように接着剤等により固定されている。
[0039]
 枠部材35の先端部分が枠部材34の孔に内挿されて接着剤等により固定されている。枠部材35の内側には、撮像光学系を構成する複数のレンズなどの光学部材が接着剤等により固定されている。
[0040]
 レンズユニット24の基端側には、撮像素子37が固定されている。撮像素子37は、レンズユニット24からの光を受光する受光面37aを有し、受光面37aがレンズユニット24の撮像光学系の光軸Oに直交し、かつ光軸Oが受光面37aの中心を通るように枠部材35に接着剤等により固定されている。 
 レンズユニット24と撮像素子37により、撮像ユニット38が構成される。撮像ユニット38は、固定部材39により、先端部本体21内に固定される。
[0041]
 固定部材39の先端部は、外径方向に突出した、部分円環部を有し、その部分円環部は、第2の照明部28からの光が側方観察窓26に入射しないようにする遮光部39aを形成している。
[0042]
 固定部材40は、図5に示すように、ライトガイド53の先端部がガイドされる挿入部2の長手軸方向に沿って形成された溝40aを有している。ライトガイド53の先端部は、溝40a内に配設される。
[0043]
 図4に示すように、溝40aの中央部には、やや外径方向に突出した突出部40bが形成されている。固定部材40の先端側には、固定部材40の先端部には、孔40cが形成されている。
[0044]
 先端部本体21内には、3つの洗浄ノズル29、30a、30b用の3本の送水チューブ用の3つのチャンネルが形成されている。図3には、3つのチャンネルの内の1つのチャンネル41が示されており、先端部本体21内のチャンネル41内には、洗浄ノズル29用の送水チューブ42が挿通されている。送水チューブ42の先端は、洗浄ノズル29の基端部に内挿されて接着剤等により固定されている。
[0045]
 図6は、挿入部2の先端部6の分解組立図である。 
 図6に示すように、レンズユニット24の先端部分が、後述する照明ユニット51の導光体52の円環部52aに内挿され、レンズユニット24の基端部分が、部分円環状の第2の照明部28に内挿されて、先端部6は組み立てられる。
[0046]
(照明ユニットの構成)
 次に、第1の照明部27を構成する照明ユニットについて説明する。
[0047]
 図7~図12は、内視鏡1の先端部6に設けられる内視鏡用照明ユニットに係わる図である。図7は、照明ユニット51の導光体52の側面図である。図8は、照明ユニット51の導光体52の正面図である。図8は、照明ユニット51の導光体52を前方Fからすなわち正面側から見た図である。図9は、照明ユニット51の導光体52の正面側から見た斜視図である。図10は、照明ユニット51の導光体52の背面側から見た斜視図である。図11は、照明ユニット51の導光体52に取り付けられる導光体用枠部材81の背面側から見た斜視図である。図12は、光軸O方向に沿った照明ユニット51の断面図である。
[0048]
 図7から図10に示すように、照明ユニット51は、導光体52を含む。導光体52は、円環部52aと、円環部52aから外径方向(各図では下方)に突出するように延出した延出部52bとを有する光学素子である。延出部52bは、突出部21b内に配設されている。
[0049]
 延出部52bの表面は、アルミコート等、外部への照明光透過を防止し導光体52の内部に照明光を反射させるための光反射加工が施されている。なお、ライトガイド53の先端面53aが接触する領域(後述する入射部IL(図10の斜線領域))は、光反射加工はされていない。導光体52は、円環部52aと延出部52bとが一体に形成された透明部材である。導光体52は、ガラスあるいは樹脂であり、酸化チタン等の散乱材が円環部52aの基端側内部にまぶされている。図7において二点鎖線で示す範囲Dの部分が、上述した酸化チタンの微小粒子がまぶされた散乱層を示す。
[0050]
 図7に示すように、円環部52aは、前側の外周縁部の断面が曲面部52a1となるように加工されて形成されている環状光学部である。円環部52aは、図2及び図3に示すように、前方観察用レンズ31の外周部を取り囲むように配置され、かつ側方観察窓26の先端側に配置される。円環部52aは、照明光を挿入部2の挿入方向である前方Fへ主に出射する光学的指向性を有している。導光部である円環部52aは、突出部であるレンズユニット24の先端側部分24aに設けられている。
[0051]
 以上のように、透明部材である導光体52は、内周面52a2を持つ環状部分である円環部52aを有し、入射部ILから入射した照明光を導光するとともに照明光を円環部52aの外表面から出射する。
[0052]
 また、導光体52の延出部52bの背面側には、図7及び図10に示すように、傾斜面71aを有する凸部71が形成されている。後述するように、光源装置10から延出するライトガイド53の先端面53aが傾斜面71aに密着するように、ライトガイド53の先端部は、突出部21bの内部に配置されて固定される。ライトガイド53は、光源からの照明光を挿入部2の先端部6に導く。入射部ILは、延出部52bから挿入部2の長手軸の基端方向に突出するように、延出部52bと一体的に設けられた凸部に設けられている。
[0053]
 円環部52aは、延出部52bに隣接して設けられ、環状部を有し、延出部52bからの照明光を環状部の外表面から出射する導光部を構成する。そして、延出部52bは、ライトガイド53の先端面53aから出射される照明光を受けるように配置された導光部を構成する。
[0054]
 凸部71の傾斜面71aは、平坦な面である。傾斜面71aにおいて、ライトガイド53の先端面53aが当接する領域が入射部ILとなる。
[0055]
 ライトガイド53の先端面53aは、ライトガイド53の長手軸に対して直交するように形成されている。そして、入射部ILは、ライトガイド53の先端面53aに対して平行な平面部である。
[0056]
 傾斜面71aは、図7に示すように、先端部6を側方(すなわち円環部52aから延出部52bが延出する方向に対して直交する方向)から見たときに、挿入部2の長手軸方向に直交する面に対して所定の角度θだけ傾いた面である。角度θは、0度よりも大きな角度で、かつ45度以下の角度である。好ましい角度θの一例としては、20度から40度が考えられる。ここでは、ライトガイド53の許容曲げ半径を考慮し、角度θは、30度である。
 なお、ライトガイド53の先端面53aは、傾斜面71aに接着剤等により固定するようにしてもよい。
[0057]
 延出部52bの前側には、略V溝状にカットされて形成された2つの反射面52b2、52b3が設けられている。 
 延出部52bは、ライトガイド53から出射された光を、入射部ILで受けて、2つの反射面52b2,52b3において反射させて偏向して、円環部52aの方へ導く光偏向部を構成する。
[0058]
 延出部52bから円環部52a内に導かれた光は、円環部52a内で拡散しあるいは反射して、円環部52aの外表面から主に前方に出射する。すなわち、導光体52は、挿入部2の長手軸方向に沿って先端部6の先端面21aから突出する先端側部分24aに設けられ、照明光は、円環部52aから、挿入部2の挿入方向である前方Fと、環状部分である円環部52aの外径方向とに出射される。
[0059]
 導光体52の背面側には、図3及び図6に示すように、導光体用枠部材(枠)81が設けられる。導光体用枠部材81は、図11に示すように、円環部81aと、円環部81aの外径方向に延出するように設けられた窓枠部81bを有している。導光体用枠部材81は、導光体52の背面側に接着剤等などにより固定される。
[0060]
 円環部81aの正面側外周部が、上述した遮光部33bを構成する。円環部81aの孔部81a1には、枠部材33が内挿される。窓枠部81bの孔部81b1の内側には、ライトガイド53の先端部が配設される。
[0061]
 ライトガイド53の先端部が固定部材40の溝40a内に配設されて孔40cと窓枠部81bを通り、ライトガイド53の先端面53aは、導光体52の傾斜面71aに当接される。すなわち、延出部52bにおける挿入部2の長手軸方向の基端側には、ライトガイド53の先端面53aを入射部ILに接触させた状態に保持する枠としての導光体用枠部材81が設けられている。
[0062]
 また、図3に示すように、部分円環状形状を有する第2の照明部28も、透明な部材である光学部材から構成され、後側の背面には、平坦面な光入射面28aが形成された導光体により形成されている。光入射面28aは、挿入部2の長手方向に直交する面に平行に形成され、光源装置10から延出するライトガイド54の先端面が、光入射面28aに接触するように、ライトガイド54は先端部6内に固定される。
[0063]
 ライトガイド54から出射された光は、第2の照明部28内に導光され、第2の照明部28内で拡散しあるいは反射して、第2の照明部28の外表面から、外径方向である側方Lに向けて出射する。
[0064]
 なお、第2の照明部28の導光体も、ガラスあるいは樹脂であり、酸化チタン等の散乱材が内部にまぶされた散乱層を有していてもよい。 
 第2の照明部28の導光体も、挿入部2の長手軸方向に沿って先端部6の先端面21aから突出する先端側部分24aに設けられる。
[0065]
(作用)
 光源装置10からの光は、内視鏡1内に挿通されたライトガイド53により先端部6に導かれる。
[0066]
 導光体52の延出部52bは、ライトガイド53の先端面から出射される照明光を受ける。ライトガイド53の先端面53aから出射した光は、延出部52bの傾斜面71aの入射部ILに入射する。
[0067]
 傾斜面71aは、挿入部2の長手軸(ここでは光軸O)方向に直交する方向に対して角度θだけ傾いている。よって、入射部ILにおいて、照明光は、挿入部2の長手軸方向に平行な方向ではなく、前方Fにおいて円環部52aの中心軸と交差する方向に入射する。
[0068]
 すなわち、入射部ILは、延出部52b内においてライトガイド53の先端面53aからの照明光が延出部52bに対して円環部52aが設けられた側に向かうように、延出部52に設けられ、挿入部2の長手軸方向に直交する面に対して所定の角度θだけ傾斜しかつライトガイド53の先端面53aに対向して設けられた入射面を有する。
[0069]
 図12は、ライトガイド53の先端面53aから出射された照明光の光路を説明するための図である。 
 傾斜面71aすなわち入射部ILの入射面が挿入部2の長手軸方向に直交する面αに対して角度θだけ傾斜しているため、ライトガイド53の先端面53aから出射した照明光L1は、挿入部2の長手軸方向に平行な方向ではなく、延出部52bに対して円環部52aが設けられた側に向けて、図12に示すように、導光体52を側面からみたとき、照明光は、二点鎖線の矢印ND方向に向けて、延出部52b内に入射する。よって、入射部ILに入射した照明光の光軸(ND)は、光軸Oの前方Fにおいて光軸Oと交わるように形成されている。
[0070]
 従来のように、導光体52の入射部ILの面が挿入部2の長手軸方向に直交していると、光偏向部である延出部52b内において反射されて戻り光となる光の割合が多い。しかし、上述したように、傾斜面71aが挿入部2の長手軸方向に対して角度θだけ傾いているため、入射部ILに入射した光の多くは、円環部52aに向い、延出部52b内において反射されてライトガイド53内への戻り光となる光の割合は少なくなる。
[0071]
 傾斜面71aの入射部ILからの照明光L1は、2つの反射面52b2、52b3で反射される。2つの反射面52b2、52b3で反射された照明光L2は、導光体52内で拡散しあるいは反射しながら、円環部52a内に導かれる。
[0072]
 なお、ライトガイド53の先端部は、固定部材40の溝40aに沿って配設され、かつライトガイド53が途中で突出部40bにより外径方向に広がってから、傾斜面71aに向かうように配設されるので、ライトガイド53の許容曲げ半径が小さく成りすぎないようになっている。よって、ライトガイド53の光学特性の低下を抑制している。
[0073]
 以上のように、傾斜面71aの入射部ILに入射した照明光L1は、図12において矢印で示すように、延出部52b内を進む。このとき、傾斜面71aが挿入部2の長手軸方向に対して角度θだけ傾いているため、入射部ILに入射した光は、挿入部2の長手軸方向に平行な方向ではなく、やや円環部52aに向かって導光体52内を進む。導光体52内で拡散しあるいは反射した照明光は、円環部52aの外表面から出射する。
[0074]
 図13は、延出部52bから円環部52aに導光される照明光を説明するための図である。図13に示すように、延出部52bから円環部52aに進む照明光L2の光量は、多くなり、導光体52の円環部52aの外表面から出射する光量も増え、照明光の照明効率の低下が抑制される。
[0075]
 さらに、ライトガイド53の先端部が大きく屈曲しないため、内視鏡1の挿入部2の先端部6の外径が大きくなることがないので、照明ユニット自体のサイズが小さく、結果として小型の照明ユニットが実現でき、内視鏡1の挿入部2の細径化が図れる。
[0076]
 以上のように、上述した実施の形態によれば、環状部あるいは部分環状部を有する導光部における照明光の照明効率の低下を抑制し、かつ小型の内視鏡用照明ユニット及び内視鏡を提供することができる。
[0077]
 次に、上述した実施の形態の変形例について説明する。 
 なお、上述した実施の形態では、導光部の入射部ILは、延出部52bに設けられた凸部の傾斜面71aに設けられているが、延出部52bに設けられた凹部の傾斜面71aに設けられてもよい。
[0078]
 図14は、変形例1に係わる、導光体52Aの背面側から見た斜視図である。 
 傾斜面71aは、導光体52Aの背面側に形成された凹部72内に設けられている。すなわち、入射部ILは、挿入部2の長手軸の先端方向に窪むように延出部52bに形成された凹部72内に設けられている。よって、入射部ILは、凹部72内の傾斜面71a上に設けられる。
[0079]
 本変形例1によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。 
 さらになお、導光部の入射部ILは、延出部52bに設けられた凸部の傾斜面71aに形成された凹部91の傾斜面91aに設けられてもよい。
[0080]
 図15は、変形例2に係わる、導光体52Bの背面側から見た斜視図である。 
 傾斜面91aは、導光体52Aの延出部52bに設けられた凸部71の傾斜面71aに形成された凹部91内に設けられている。ライトガイド53の先端部は、凹部91内に配設される。言い換えると、凹部91は、ライトガイド53の先端部を保持する枠である保持部である。
[0081]
 すなわち、入射部ILは、延出部52bから挿入部2の長手軸の基端方向に突出するように延出部52bと一体的に設けられた凸部に形成された凹部91内に設けられている。よって、入射部ILは、凹部91内の傾斜面91a上に設けられる。 
 本変形例2によっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[0082]
 なお、上述した各実施の形態及び各変形例の照明ユニットは、前方照明用の第1の照明部27の照明ユニットに適用される例であるが、部分環状部である側方照明用の第2の照明部28の照明ユニットにも適用可能である。
[0083]
 すなわち、先端部6の側方を照明する部分環状部である第2の照明部28の導光体に、光源からの照明光を導光する第1の導光体を設け、挿入部2の長手軸方向に直交する方向に対して所定の角度θだけ傾斜した入射部をその第1の導光体に設けるようにしてもよい。
[0084]
 本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
[0085]
 本出願は、2017年8月28日に日本国に出願された特願2017-163660号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。

請求の範囲

[請求項1]
 内視鏡の挿入部における第1の長手軸方向の先端部に設けられる内視鏡用照明ユニットであって、
 光源からの照明光を前記挿入部の前記先端部に導くライトガイドと、
 前記ライトガイドの第1の先端面から出射される前記照明光を受けるように配置された第1の導光部と、
 前記第1の導光部に隣接して設けられ、環状部あるいは部分環状部を有し、前記第1の導光部からの前記照明光を前記環状部あるいは前記部分環状部の外表面から出射する第2の導光部と、
 前記第1の導光部内において前記ライトガイドの前記第1の先端面からの前記照明光が前記第1の導光部に対して前記第2の導光部が設けられた側に向かうように、前記第1の導光部に設けられ、前記第1の長手軸方向に直交する面に対して所定の角度だけ傾斜しかつ前記ライトガイドの前記第1の先端面に対向して設けられた入射面を有する入射部と、
を有する内視鏡用照明ユニット。
[請求項2]
 前記ライトガイドの前記第1の先端面は、前記ライトガイドの第2の長手軸に対して直交するように形成され、
 前記入射部は、前記ライトガイドの前記第1の先端面に対して平行な平面部である、請求項1に記載の内視鏡用照明ユニット。
[請求項3]
 前記入射部は、前記第1の導光部から前記第1の長手軸の基端方向に突出するように、前記第1の導光部と一体的に設けられた凸部に設けられている、請求項2に記載の内視鏡用照明ユニット。
[請求項4]
 前記第1の導光部における前記第1の長手軸方向の基端側には、前記ライトガイドの第1の先端面を前記入射部に接触させた状態に保持する枠を有することを特徴とする、請求項2に記載の内視鏡用照明ユニット。
[請求項5]
 前記入射部は、前記第1の長手軸の先端方向に窪むように前記第1の導光部に形成された凹部内に設けられている、請求項4に記載の内視鏡用照明ユニット。
[請求項6]
 前記入射部は、前記第1の導光部から前記第1の長手軸の基端方向に突出するように前記第1の導光部と一体的に設けられた凸部に形成された凹部に設けられている、請求項4に記載の内視鏡用照明ユニット。
[請求項7]
 請求項1に記載の内視鏡用照明ユニットを有する内視鏡。
[請求項8]
 前記挿入部の前記第1の長手軸方向に沿って前記先端部の第2の先端面から突出する第1の突出部を有し、
 前記第2の導光部は、前記第1の突出部に設けられ、
 前記照明光は、前記第2の導光部の前記環状部あるいは前記部分環状部から前記挿入部の挿入方向である前方と、前記環状部分の外径方向とに出射される、請求項7に記載の内視鏡。
[請求項9]
 前記挿入部の前記先端部には、前記挿入部の前記第1の長手軸方向に沿って前記先端部の前記第2の先端面から突出し、前記第1の突出部に隣接して設けられ、かつ前記ライトガイドの前記先端部が内部に配置される第2の突出部を有し、
 前記第1の導光部は、前記第2の突出部内に配設されている、請求項8に記載の内視鏡。
[請求項10]
 前記第1の突出部は、前記第1の長手軸に沿った方向の第1の領域を観察する第1の観察窓と、前記第1の長手軸に交わる方向の第2の領域を観察する円弧状の第2の観察窓とを有し、
 前記第1の観察窓は、前記環状部あるいは前記部分環状部の内側に設けられ、
 前記第2の観察部は、前記第1の長手軸方向に沿って前記第1の観察窓の後方側に配設されている、請求項9に記載の内視鏡。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]

[ 図 15]