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1. (WO2019031153) VÉHICULE
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明 細 書

発明の名称 車両

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

先行技術文献

特許文献

0005  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0006   0007  

課題を解決するための手段

0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043  

発明の効果

0044  

図面の簡単な説明

0045  

発明を実施するための形態

0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126  

符号の説明

0127  

請求の範囲

1   2   3   4   5  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14  

明 細 書

発明の名称 : 車両

技術分野

[0001]
 本発明は、センタードライバーズシート、左パッセンジャーズシート及び右パッセンジャーズシートを備える車両に関する。

背景技術

[0002]
 従来の車両に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の車両が知られている。以下では、車両前方は、車両の前方である。車両後方は、車両の後方である。車両左方は、車両の左方である。車両右方は、車両の右方である。車両上方は、車両の上方である。車両下方は、車両の下方である。車両前後方向は、車両の前後方向である。車両左右方向は、車両の左右方向である。車両上下方向は、車両の上下方向である。また、ドライバー前方は、ドライバーの前方である。ドライバー後方は、ドライバーの後方である。ドライバー左方は、ドライバーの左方である。ドライバー右方は、ドライバーの右方である。ドライバー上方は、ドライバーの上方である。ドライバー下方は、ドライバーの下方である。
[0003]
 特許文献1に記載の車両は、ボディ、左ドア、右ドア、ドライバーズシート、左パッセンジャーズシート及び右パッセンジャーズシートを備えている。ボディは、ドライバー、左パッセンジャー及び右パッセンジャーの居住空間であるキャビン空間を形成している。ボディには、ドライバーがキャビン空間に乗降するための左開口及び右開口が設けられている。左ドアは、左開口を開閉する。右ドアは、右開口を開閉する。ドライバーズシートは、キャビン空間において車両左右方向の中央に配置されている。左パッセンジャーズシートは、キャビン空間においてドライバーズシートの車両左後方に配置されている。右パッセンジャーズシートは、キャビン空間においてドライバーズシートの車両右後方に配置されている。
[0004]
 特許文献1に記載の車両では、ドライバーがドライバーズシートに着座する際に、左パッセンジャーズシート又は右パッセンジャーズシートが邪魔になる。そこで、特許文献1に記載の車両では、左開口からドライバーがドライバーズシートに着座する場合に、ドライバーズシート及び左パッセンジャーズシートが平行移動及び回転移動させられる。これにより、ドライバーズシート及び左パッセンジャーズシートは、左開口近傍において車両左前方を向くようになる。すなわち、ドライバーズシートが左開口の近くまでドライバーを迎えに来てくれる。その結果、ドライバーは、ドライバーズシートに容易に着座することができる。このように、特許文献1に記載の車両では、ドライバーの乗降のしやすさ(以下、乗降性)の向上が図られている。

先行技術文献

特許文献

[0005]
特許文献1 : 特開2010-12866号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0006]
 ところで、左パッセンジャーズシートは、ドライバーズシートが左開口に近づけられる際に、ドライバーズシートの移動を邪魔しないように、車両右後方に移動させられる。そのため、左パッセンジャーズシートの車両右後方には、左パッセンジャーズシートの移動のための空間が必要となる。左パッセンジャーズシートの車両右後方は、ドライバーズシートの車両後方である。その結果、特許文献1に記載の車両では、ドライバーズシートの車両後方には人や物を配置することができない。そのため、特許文献1に記載の車両では、ドライバーの乗降性の向上と、キャビン空間の利用効率の向上との両立が難しい。
[0007]
 そこで、本発明の目的は、ドライバーズシート、左パッセンジャーズシート及び右パッセンジャーズシートを備える車両において、ドライバーの乗降性を向上させつつ、キャビン空間の利用効率の向上を図ることである。

課題を解決するための手段

[0008]
 本願発明者は、ドライバーズシート、左パッセンジャーズシート及び右パッセンジャーズシートを備える車両におけるドライバーの乗降性について検討した。以下では、左開口からのドライバーの乗降性に着目して説明する。特許文献1に記載の車両では、ドライバーズシート、左パッセンジャーズシート及び右パッセンジャーズシートが車両左右方向に並んでいる。そのため、特許文献1に記載の車両のボディは、車両左右方向に大きな幅を有している。車両が幅広な形状を有すると、ドライバーズシートから左開口までの距離が長くなる。そこで、ドライバーが特許文献1に記載の車両に乗降する際に、ドライバーズシートが平行移動及び回転移動させられて左開口に近づけられる。これにより、特許文献1に記載の車両では、ドライバーズシートが左開口に近づけられない車両に比べて、車両へのドライバーの乗降性が向上する。特許文献1に記載の車両では、ドライバーズシートの移動を実現するために、左パッセンジャーズシートもドライバーズシートと共に平行移動及び回転移動させられる。
[0009]
 しかしながら、左パッセンジャーズシートは、ドライバーズシートが左開口に近づけられる際に、ドライバーズシートの移動を邪魔しないように、車両右後方に移動させられる。そのため、左パッセンジャーズシートの車両右後方には、左パッセンジャーズシートの移動のための空間が必要となる。左パッセンジャーズシートの車両右後方は、ドライバーズシートの車両後方である。その結果、特許文献1に記載の車両では、ドライバーズシートの車両後方には人や物を配置することができない。すなわち、特許文献1に記載の車両では、キャビン空間の利用効率が低くなる。
[0010]
 そこで、本願発明者は、ドライバーズシートの車両後方の空間を利用でき、かつ、ドライバーが車両に乗降しやすい車両について検討した。本願発明者は、特許文献1に記載の車両において、ドライバーズシート及び左パッセンジャーズシートの移動を止めた状態におけるドライバーの降車について考えた。すると、本願発明者は、ドライバーが以下の動作を行って降車することが多いことに気が付いた。
[0011]
 まず、ドライバーは、ドライバーズシートから左パッセンジャーズシートに移る。次に、ドライバーは、左パッセンジャーズシートに座った状態で、左ドアを開ける。その後、ドライバーは、左開口から降車する。本願発明者は、このようなドライバーの動作を観察することで、従来では邪魔だと考えられていた左パッセンジャーズシートを利用してドライバーが左開口から降車できることに気が付いた。
[0012]
 また、左パッセンジャーズシートは、ドライバーズシートの車両左後方に配置されている。そのため、左パッセンジャーズシートの車両前方の空間は広い。これにより、ドライバーは、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けた状態で、車両左前方を向くことができる。浅く腰掛けるとは、ドライバーの臀部が、シートの座面の前部に主に接触し、かつ、シートの座面の後部に殆ど接触しないように、ドライバーがシートに着座した状態である。
[0013]
 本願発明者は、上記のようにドライバーが左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けた状態で左ドアから降車する動作について検討した。まず、本願発明者は、左ドアの前部にヒンジが設けられている車両(以下、前ヒンジドア車両)について検討を行った。前ヒンジドア車両では、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けたドライバーのドライバー前方には、左ドアが存在する。従って、ドライバーは、左ドアが邪魔になるため、左ドアを大きく開けないと左開口から降車できない。
[0014]
 そこで、本願発明者は、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けたドライバーが降車しやすい左ドアについて検討した。すると、本願発明者は、前開きドアが好ましいことに気が付いた。前開きドアとは、ドアが開いた状態において、開口の後部より開口の前部が大きく開くドアである。前開きドアを備えた車両(以下、前開きドア車両)としては、例えば、ドアの後部にヒンジが設けられている車両(以下、後ヒンジドア車両)、スライド式ドアを備える車両(以下、スライド式ドア車両)が存在する。
[0015]
 左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けたドライバーのドライバー前方には、左開口の前部が存在する。また、前開きドアでは、開口の後部より開口の前部が大きく開く。これにより、ドライバーは、左パッセンジャーズシートからドライバー前方(前開きドア車両の車両左前方)に移動することにより、左開口の前部から降車することができる。以上の検討により、本願発明者は、前開きドア車両では、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けたドライバーが容易に降車できることに思い至った。
[0016]
 更に、本願発明者は、ドライバーが左開口から乗車する場合についても検討した。この場合、ドライバーが左ドアを少しだけ空けると、左開口の前部が開く。そこで、ドライバーは、ドライバー前方(前開きドア車両の車両右後方)に進みながら左開口の前部から乗車し、左パッセンジャーズシートの車両前方の空間に入る。左パッセンジャーズシートの車両前方の空間が広いので、ドライバーは、左パッセンジャーズシートの車両前方の空間において前開きドア車両の車両前方に向くように方向転換できる。そして、ドライバーは、ドライバーズシートに座ることができる。以上の検討により、本願発明者は、前開きドア車両では、ドライバーが容易に乗車できることに思い至った。
[0017]
 また、ドライバーズシート、左パッセンジャーズシート及び右パッセンジャーズシートを備える前開きドア車両では、左パッセンジャーズシートの車両前方に大きな空間が存在する。そこで、本願発明者は、左パッセンジャーズシートを車両前方にスライドできるようにすれば、左開口から左パッセンジャーズシートの車両後方を介してドライバーズシートの車両後方の空間にドライバー等がアクセスしやすくなることに気が付いた。これにより、前開きドア車両において、ドライバーズシートの車両後方の空間を積極的に利用しやすくなり、キャビン空間の利用効率が向上する。
[0018]
 本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
[0019]
(1)の車両は、
 車両であって、
 車両前方は、前記車両の前方であり、車両後方は、前記車両の後方であり、車両左方は、前記車両の左方であり、車両右方は、前記車両の右方であり、車両上方は、前記車両の上方であり、車両下方は、前記車両の下方であり、車両前後方向は、前記車両の前後方向であり、車両左右方向は、前記車両の左右方向であり、車両上下方向は、前記車両の上下方向であり、
 前記車両は、
 キャビン空間を形成するキャビンであって、左開口及び右開口が設けられているキャビンを含んでいるボディと、
 前記ボディの前部において前記ボディに支持されている2個の前輪と、
 前記ボディの後部において前記ボディに支持されている2個の後輪と、
 前記2個の前輪及び/又は前記2個の後輪を操舵する操舵機構と、
 前記キャビン空間に配置され、かつ、前記操舵機構を操作するドライバーが着座するセンタードライバーズシートであって、前記ドライバーを前記車両後方から支持するセンタードライバーズシート背もたれを含んでいる前記センタードライバーズシートと、
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両左方に配置され、かつ、左パッセンジャーが着座する左パッセンジャーズシートであって、前記左パッセンジャーを前記車両後方から支持する左パッセンジャーズシート背もたれを含んでいる前記左パッセンジャーズシートと、
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両右方に配置され、かつ、右パッセンジャーが着座する右パッセンジャーズシートであって、前記右パッセンジャーを前記車両後方から支持する右パッセンジャーズシート背もたれを含んでいる前記右パッセンジャーズシートと、
 を備えており、
 下記(A)及び/又は下記(B)を更に備えている。
(A)
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方及び前記車両後方に位置することができるように、前記車両上下方向に延びる軸回りに前記左パッセンジャーズシートを回転させることなく、前記車両前方又は前記車両後方から見たときに前記センタードライバーズシートの前記車両左方において前記左パッセンジャーズシートを前記車両前後方向に移動させる左パッセンジャーズシート移動機構であって、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれと重なるように、前記左パッセンジャーズシートを位置させることができる前記左パッセンジャーズシート移動機構、
 及び、
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両後方に位置する状態で、前記左開口の前端が前記左パッセンジャーズシートより前記車両前方に位置する形状、かつ、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方に位置する状態で、前記左開口の後端が前記左パッセンジャーズシートより前記車両後方に位置する形状を有する前記左開口を開閉し、かつ、前開き左ドアが開いた場合に、前記左開口の後部より前記左開口の前部が大きく開く前記前開き左ドア。
(B)
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方及び前記車両後方に位置することができるように、前記車両上下方向に延びる軸回りに前記右パッセンジャーズシートを回転させることなく、前記車両前方又は前記車両後方から見たときに前記センタードライバーズシートの前記車両右方において前記右パッセンジャーズシートを前記車両前後方向に移動させる右パッセンジャーズシート移動機構であって、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれと重なるように、前記右パッセンジャーズシートを位置させることができる前記右パッセンジャーズシート移動機構、
 及び、
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両後方に位置する状態で、前記右開口の前端が前記右パッセンジャーズシートより前記車両前方に位置する形状、かつ、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方に位置する状態で、前記右開口の後端が前記右パッセンジャーズシートより前記車両後方に位置する形状を有する前記右開口を開閉し、かつ、前開き右ドアが開いた場合に、前記右開口の後部より前記右開口の前部が大きく開く前記前開き右ドア。
[0020]
 (1)の車両によれば、ドライバーの乗降性を向上させることができる。まず、(1)の車両が(A)を備え、ドライバーが左開口から降車する動作について説明する。(1)の車両では、左パッセンジャーズシート移動機構は、車両左方又は車両右方から見たときに、左パッセンジャーズシート背もたれがセンタードライバーズシート背もたれと重なるように、左パッセンジャーズシートを位置させることができる。すなわち、左パッセンジャーズシート背もたれとセンタードライバーズシート背もたれとが車両左右方向に並ぶことができる。そのため、(1)の車両は、比較的に広い車幅を有する。(1)の車両が比較的に広い車幅を有するとは、車両左右方向に3つのパッセンジャーズシートが一列に並ぶことができる一般的な5人乗りの乗用車の車幅を(1)の車両が有することを意味する。従って、(1)の車両は、特開平10-7018号公報の車両のように、ドライバーズシートと2個のパッセンジャーズシートとが車両左右方向に一列に並ぶことができない車両より広い車幅を有する。
[0021]
 このように、比較的に広い車幅を有する(1)の車両では、ドライバーは、降車時に、左開口に近づくようにキャビン空間内において移動する。具体的には、左パッセンジャーズシートは、センタードライバーズシートの車両左方に配置されているので、センタードライバーズシートより左開口の近くに位置している。そこで、ドライバーは、センタードライバーズシートから左パッセンジャーズシートに移る。ここで、左パッセンジャーズシート背もたれは、車両左方又は車両右方から見たときにセンタードライバーズシート背もたれの車両後方に位置する。すなわち、左パッセンジャーズシートは、ドライバーズシートの車両左後方に位置する。そのため、左パッセンジャーズシートの車両前方には、広い空間が存在する。従って、ドライバーは、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けた状態で、車両左前方を向くことができる。
[0022]
 次に、ドライバーは、前開き左ドアを開ける。前開き左ドアでは、前開き左ドアが開いた状態において、左開口の後部より左開口の前部が大きく開く。更に、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれがセンタードライバーズシート背もたれの車両後方に位置する状態で、左開口の前端が左パッセンジャーズシートより車両前方に位置する。これにより、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けつつ車両左前方を向くドライバーのドライバー前方(すなわち、車両左前方)には、左開口の前部が存在する。そのため、ドライバーは、左パッセンジャーズシートからドライバー前方(すなわち、車両左前方)に移動することにより、左開口の前部から降車することができる。その結果、(1)の車両では、ドライバーが容易に降車できる。
[0023]
 次に、(1)の車両が(A)を備え、ドライバーが左開口から乗車する動作について説明する。この場合、ドライバーが前開き左ドアを少しだけ空けると、左開口の前部が開く。そこで、ドライバーは、ドライバー前方(車両右後方)に進みながら左開口の前部から乗車し、左パッセンジャーズシートの車両前方の空間に入る。左パッセンジャーズシート背もたれは、車両左方又は車両右方から見たときに、センタードライバーズシート背もたれの車両後方に位置する。すなわち、左パッセンジャーズシートは、センタードライバーズシートの車両左後方に配置されている。そのため、左パッセンジャーズシートの車両前方の空間が広いので、ドライバーは、左パッセンジャーズシートの車両前方の空間において(1)の車両の車両前方に向くように方向転換できる。そして、ドライバーは、センタードライバーズシートに座ることができる。その結果、(1)の車両では、ドライバーが容易に乗車できる。
[0024]
 以上のように、(1)の車両が(A)を備えることにより、ドライバーの左開口を介する乗降性の向上が図られている。なお、(1)の車両が(B)を備えることにより、ドライバーの右開口を介する乗降性の向上が図られている。ただし、ドライバーの右開口を介する乗降性は、ドライバーの左開口を介する乗降性と、ドライバーの動作が左右対称である点を除いて同じである。従って、ドライバーの右開口を介する乗降性については、これ以上の説明を省略する。
[0025]
 更に、(1)の車両では、キャビン空間の利用効率の向上を図ることができる。(1)の車両が(A)を備える場合を例に挙げて説明する。車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれがセンタードライバーズシート背もたれの車両後方に位置する状態では、左パッセンジャーズシートの車両前方の空間が広い。そこで、左パッセンジャーズシート移動機構は、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれがセンタードライバーズシート背もたれの車両前方及び車両後方に位置するように、車両前方又は車両後方から見たときにセンタードライバーズシートの車両左方においてボディに対して左パッセンジャーズシートを車両前後方向に移動させることができる。更に、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれがセンタードライバーズシート背もたれの車両前方に位置する状態で、左開口の後端が左パッセンジャーズシートより車両後方に位置する。これにより、左パッセンジャーズシートの車両後方と左開口の後端との間にセンタードライバーズシートの車両後方の空間へとつながる経路が形成される。従って、ドライバー等は、左開口及びこの経路を介してセンタードライバーズシートの車両後方の空間に容易にアクセスできる。また、(1)の車両が(B)を備える場合についても、(1)の車両が(A)を備える場合と同様に、キャビン空間の利用効率の向上を図ることができる。(1)の車両では、右パッセンジャーズシートの車両後方と右開口の後端との間にセンタードライバーズシートの車両後方の空間へとつながる経路も形成される。従って、ドライバー等は、右開口及びこの経路を介してセンタードライバーズシートの車両後方の空間に容易にアクセスできる。以上のように、(1)の車両において、センタードライバーズシートの車両後方の空間を積極的に利用しやすくなり、キャビン空間の利用効率が向上する。
[0026]
 更に、(1)の車両が(A)を備える場合には、ドライバーは、降車時に、前開き左ドアを大きく開けなくてもよい。より詳細には、(1)の車両では、ドライバーは、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けた状態で、車両左前方を向くことができる。これにより、ドライバーのドライバー前方には、左開口の前部が存在する。その結果、ドライバーは、前開き左ドアを小さく開けるだけで、左開口の前部から降車することができる。(1)の車両が(B)を備える場合には、同じ理由により、ドライバーは、前開き右ドアを小さく開けるだけで、右開口の前部から降車することができる。
[0027]
 また、(1)の車両では、センタードライバーズシートは、車両の車両左右方向の中央に配置されている。そのため、車両の左部の重量と右部の重量とが近づくようになる。
[0028]
 (2)の車両は、(1)の車両において、
 前記車両が(A)を備えている場合には、前記前開き左ドアは、前記前開き左ドアの後部に設けられている左ヒンジを中心として前記車両上下方向に延びる軸回りに回転することができ、
 前記車両が(B)を備えている場合には、前記前開き右ドアは、前記前開き右ドアの後部に設けられている右ヒンジを中心として前記車両上下方向に延びる軸回りに回転することができる。
[0029]
 (2)の車両によれば、ドライバーは、(2)の車両が(A)を備えている場合には、降車時に前開き左ドアを容易に開けることができる。より詳細には、前記の通り、ドライバーは、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けた状態で、車両左前方を向くことができる。そのため、(2)の車両では、前開き左ドアが閉じた状態で、左パッセンジャーズシートに浅く腰掛けつつ車両左前方を向くドライバーのドライバー前方には、左ドアの前端が存在する。左ヒンジは、前開き左ドアの後部に設けられているので、前開き左ドアの前端は、左ヒンジから遠く離れている。そのため、ドライバーは、前開き左ドアの回転の中心から遠く離れた位置を押して前開き左ドアを開けることができる。よって、ドライバーは、小さな力で前開き左ドアを押すことで、前開き左ドアを開けることができる。
[0030]
 また、(2)の車両によれば、ドライバーは、(2)の車両が(B)を備えている場合には、降車時に前開き右ドアを容易に開けることができる。ただし、ドライバーが前開き右ドアを開ける動作は、ドライバーが前開き左ドアを開ける動作と、ドライバーの動作が左右対称である点を除いて同じである。従って、ドライバーが降車時に前開き右ドアを容易に開けることができる理由については、これ以上の説明を省略する。
[0031]
 (3)の車両は、(1)の車両において、
 前記車両は、(A)を備えている場合には、前記前開き左ドアは、前記車両上方から見たときに、前記左開口から前記車両後方に移動することにより、前記左開口を開き、
 前記車両は、(B)を備えている場合には、前記前開き右ドアは、前記車両上方から見たときに、前記右開口から前記車両後方に移動することにより、前記右開口を開く。
[0032]
 (3)の車両によれば、スライド式ドアを備えた車両においても、ドライバーの乗降性を向上させつつ、キャビン空間の利用効率の向上を図ることができる。
[0033]
 (4)の車両は、(1)ないし(3)のいずれかに記載の車両において、
 前記車両は、
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両後方に配置されている後パッセンジャーズシートを、
 更に備えている。
[0034]
 (4)の車両では、後パッセンジャーズシートを備えている。これにより、後パッセンジャーは、(4)の車両が(A)を備えている場合には、左パッセンジャーズシートの車両後方を通過して、左開口から容易に降車できる。更に、後パッセンジャーは、(4)の車両が(B)を備えている場合には、右開口から右パッセンジャーズシートの車両後方を通過して、後パッセンジャーズシートに容易に着座できる。
[0035]
 (5)の車両は、(1)ないし(3)いずれかの車両において、
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両後方には、荷物を配置できる空間が設けられている。
[0036]
 (5)の車両では、荷物を配置できる空間がセンタードライバーズシートの車両後方に設けられている。これにより、ドライバー等は、(5)の車両が(A)を備えている場合には、左開口から左パッセンジャーズシートの車両後方を通過して、荷物を配置できる空間に容易にアクセスできる。更に、ドライバー等は、(5)の車両が(B)を備えている場合には、右開口から右パッセンジャーズシートの車両後方を通過して、荷物を配置できる空間に容易にアクセスできる。
[0037]
 この発明の上述の目的及びその他の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面に関連して行われる以下のこの発明の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
[0038]
 本明細書にて使用される場合、用語「及び/又は(and/or)」は1つの、又は複数の関連した列挙されたアイテム(items)のあらゆる又は全ての組み合わせを含む。
[0039]
 本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」又は「有する(having)」及びその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分及び/又はそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はそれらのグループのうちの1つ又は複数を含むことができる。
[0040]
 他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
[0041]
 一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術及び本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されることはない。
[0042]
 本発明の説明においては、技術及び工程の数が開示されていると理解される。これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、又は、場合によっては全てと共に使用することもできる。従って、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせの全てを繰り返すことを控える。それにもかかわらず、明細書及び特許請求の範囲は、そのような組み合わせが全て本発明及び特許請求の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
[0043]
 以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面又は説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。

発明の効果

[0044]
 本発明によれば、ドライバーズシート、左パッセンジャーズシート及び右パッセンジャーズシートを備える車両において、ドライバーの乗降性を向上させつつ、キャビン空間の利用効率の向上を図ることができる。

図面の簡単な説明

[0045]
[図1] 図1は、車両10の外観斜視図である。
[図2] 図2は、車両10を車両上方から見た図である。
[図3] 図3は、車両10を車両上方から見た図である。
[図4] 図4は、車両10を車両上方から見た図である。
[図5] 図5は、車両10を車両上方から見た図である。
[図6] 図6は、ドライバー500がセンタードライバーズシート20に着座した状態での車両10を車両上方から見た図である。
[図7] 図7は、ドライバー500がセンタードライバーズシート20から左パッセンジャーズシート22Lに移動した状態での車両10を車両上方から見た図である。
[図8] 図8は、ドライバー500がセンタードライバーズシート20から左パッセンジャーズシート22Lに移動した状態での車両10を車両上方から見た図である。
[図9] 図9は、車両10aを車両上方から見た図である。
[図10] 図10は、車両10bを車両上方から見た図である。
[図11] 図11は、車両10cを車両上方から見た図である。
[図12] 図12は、車両10dを車両上方から見た図である。
[図13] 図13は、車両10eを車両上方から見た図である。
[図14] 図14は、車両10fを車両上方から見た図である。

発明を実施するための形態

[0046]
[実施形態]
(車両の構造)
 以下に、本発明の一実施形態に係る車両10の構造について図面を参照しながら説明する。図1は、車両10の外観斜視図である。図1では、前開き左ドア13Lの範囲が理解しやすいように、前開き左ドア13Lに対してハッチングを施した。図2、図3、図4及び図5は、車両10を車両上方から見た図である。図2、図3、図4及び図5では、キャビン12aにおけるフロントウインドウの下端、左サイドウインドウの下端、右サイドウインドウの下端及びリアウインドウの下端より車両上方の部分を省略することにより、キャビン12a内の構造を示した。図2では、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rが閉じた状態である。図3、図4及び図5では、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rが開いた状態である。また、図3では、左パッセンジャーズシート22L及び右パッセンジャーズシート22Rはそれぞれ、センタードライバーズシート20の車両左後方及び車両右後方に位置している。図4では、左パッセンジャーズシート22L及び右パッセンジャーズシート22Rはそれぞれ、センタードライバーズシート20の車両左前方及び車両右前方に位置している。図5では、左パッセンジャーズシート22L及び右パッセンジャーズシート22Rはそれぞれ、センタードライバーズシート20の車両左方及び車両右方に位置している。
[0047]
 図1に示すように、車両前方とは、車両10の前方であり、車両10の前進時における進行方向である。車両後方とは、車両10の後方であり、車両10の前進時における進行方向の反対方向である。車両左方とは、車両10の左方であり、車両10を運転するドライバーを基準として左方である。車両右方とは、車両10の車両右方であり、車両10を運転するドライバーを基準として右方である。車両上方とは、車両10の上方であり、車両10を運転するドライバーを基準として上方である。車両下方とは、車両10の下方であり、車両10を運転するドライバーを基準として下方である。車両前後方向とは、車両10の前後方向である。車両左右方向とは、車両10の左右方向である。車両上下方向とは、車両10の上下方向である。
[0048]
 また、ドライバーの前後方向、左右方向及び上下方向と、車両10の前後方向、左右方向及び上下方向とは、一致しない場合がある。そこで、ドライバーの方向を以下のように定義する。ドライバー前方とは、ドライバーの前方である。ドライバー後方とは、ドライバーの後方である。ドライバー左方とは、ドライバーの左方である。ドライバー右方とは、ドライバーの右方である。ドライバー上方とは、ドライバーの上方である。ドライバー下方とは、ドライバーの下方である。
[0049]
 本明細書において、車両前後方向に並ぶ第1部材及び第2部材とは、以下の状態を示す。車両前後方向に垂直な方向から第1部材及び第2部材を見たときに、第1部材及び第2部材の両方が車両前後方向を示す任意の直線上に配置されている状態である。本明細書において、車両上方又は車両下方から見て車両前後方向に並ぶ第1部材及び第2部材とは、以下の状態を示す。車両上方又は車両下方から第1部材及び第2部材を見たときに、第1部材及び第2部材の両方が車両前後方向を示す任意の直線上に配置されている。この場合、車両上方又は車両下方とは異なる車両左方又は車両右方から第1部材及び第2部材を見ると、第1部材及び第2部材のいずれか一方が車両前後方向を示す任意の直線上に配置されていなくてもよい。なお、第1部材と第2部材とが接触していてもよい。第1部材と第2部材とが離れていてもよい。第1部材と第2部材との間に第3部材が存在していてもよい。この定義は、車両前後方向以外の方向にも適用される。
[0050]
 本明細書において、第1部材が第2部材より車両前方に配置されるとは、以下の状態を指す。第1部材は、第2部材の前端を通り車両前後方向に直交する平面の車両前方に配置される。この場合、第1部材及び第2部材は、車両前後方向に並んでいてもよく、並んでいなくてもよい。この定義は、車両前後方向以外の方向にも適用される。
[0051]
 本明細書において、第1部材が第2部材の車両前方に配置されるとは、以下の状態を指す。第1部材の少なくとも一部は、第2部材が車両前方に平行移動するときに通過する領域内に配置されている。よって、第1部材は、第2部材が車両前方に平行移動するときに通過する領域内に収まっていてもよいし、第2部材が車両前方に平行移動するときに通過する領域からはみ出していてもよい。この場合、第1部材及び第2部材は、車両前後方向に並んでいる。この定義は、車両前後方向以外の方向にも適用される。
[0052]
 本明細書において、車両左方又は車両右方から見たときに、第1部材が第2部材の車両前方に配置されるとは、以下の状態を指す。車両左方又は車両右方から見たときに、第1部材と第2部材とが車両前後方向に並んでおり、かつ、車両左方又は車両右方から見たときに、第1部材の第2部材と対向する部分が、第2部材の車両前方に配置される。この定義において、第1部材と第2部材は、3次元では、車両前後方向に並んでいなくてもよい。この定義は、車両前後方向以外の方向にも適用される。
[0053]
 以下では、構成の前部とは、構成の前半分を意味する。構成の後部とは、構成の後半分を意味する。構成の左部とは、構成の左半分を意味する。構成の右部とは、構成の右半分を意味する。構成の上部とは、構成の上半分を意味する。構成の下部とは、構成の下半分を意味する。構成の上端とは、構成の上方の端を意味する。構成の下端とは、構成の下方の端を意味する。構成の前端とは、構成の前方の端を意味する。構成の後端とは、構成の後方の端を意味する。構成の左端とは、構成の左方の端を意味する。構成の右端とは、構成の右方の端を意味する。構成の上端部とは、構成の上端及びその近傍を意味する。構成の下端部とは、構成の下端及びその近傍を意味する。構成の前端部とは、構成の前端及びその近傍を意味する。構成の後端部とは、構成の後端及びその近傍を意味する。構成の左端部とは、構成の左端及びその近傍を意味する。構成の右端部とは、構成の右端及びその近傍を意味する。構成とは、車両10及び車両10を構成する部材を意味する。
[0054]
 なお、車両前後方向に延びる軸や部材は、必ずしも車両前後方向と平行である軸や部材だけを示すものではない。車両前後方向に延びる軸や部材とは、車両前後方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。同様に、車両上下方向に延びる軸や部材とは、車両上下方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。車両左右方向に延びる軸や部材とは、車両左右方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。
[0055]
 また、本明細書において、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に対して移動不可能に第2部材に取り付けられている(すなわち、固定されている)場合、及び、第1部材が第2部材に対して移動可能に第2部材に取り付けられている場合を含む。また、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に直接に取り付けられている場合、及び、第1部材が第3部材を介して第2部材に取り付けられている場合の両方を含む。
[0056]
 車両10は、図1に示すように、2ドアのクーペ型の車両である。車両10は、図2に示すように、ボディ12、前開き左ドア13L、前開き右ドア13R、左ヒンジ14L(図3参照)、右ヒンジ14R(図3参照)、左前輪15L、右前輪15R、左後輪16L、右後輪16R、操舵機構18、センタードライバーズシート20、左パッセンジャーズシート22L、右パッセンジャーズシート22R、後パッセンジャーズシート24、左パッセンジャーズシート移動機構26L及び右パッセンジャーズシート移動機構26Rを備えている。
[0057]
 ボディ12は、車両10の本体である。ボディ12は、キャビン12a及び荷台12bを含んでいる。また、本明細書では、ボディ12は、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rを含まない。また、本明細書では、ボディ12は、サスペンションや操舵機構18等を含むシャシーも含まない。キャビン12aは、ドライバー、左パッセンジャー、右パッセンジャー及び後パッセンジャーの居住空間であるキャビン空間120を形成している。キャビン12aは、ボディ12においてキャビン空間120の形成に寄与している部分である。故に、キャビン12aは、ピラー、ルーフ、サイドシル、バルクヘッド、フロア等を含んでいる。そのため、ボンネット、フェンダー、グリル等は、キャビン12aに含まれない。
[0058]
 荷台12bは、キャビン12aの車両後方に設けられている。荷台12bには、荷物が積載される。
[0059]
 左前輪15Lは、ボディ12の前部において左前サスペンション(図示せず)を介してボディ12に支持されている。左前輪15Lは、キャビン12aの車両左前方に配置されている。右前輪15Rは、ボディ12の前部において右前サスペンション(図示せず)を介してボディ12に支持されている。右前輪15Rは、キャビン12aの車両右前方に配置されている。左前輪15L及び右前輪15Rは、後述する操舵機構18により操舵される操舵輪である。
[0060]
 左後輪16Lは、ボディ12の後部において左後サスペンション(図示せず)を介してボディ12に支持されている。左後輪16Lは、キャビン12aの車両左後方に配置されている。右後輪16Rは、ボディ12の後部において右後サスペンション(図示せず)を介してボディ12に支持されている。右後輪16Rは、キャビン12aの車両右後方に配置されている。左後輪16L及び右後輪16Rは、エンジンやモーター等のパワーユニットが発生する駆動力により回転する駆動輪である。
[0061]
 操舵機構18は、ドライバーの操作に従って、左前輪15L及び右前輪15Rを操舵する。図2では、操舵機構18の内のステアリングホイール18aのみが図示されている。車両前方を向くドライバーがステアリングホイール18aを反時計回りに回転させると、車両上方から見たときに、左前輪15L及び右前輪15Rが反時計回りに回転する。これにより、車両10は、車両左方に曲がることができる。車両前方を向くドライバーがステアリングホイール18aを時計回りに回転させると、車両上方から見たときに、左前輪15L及び右前輪15Rが時計回りに回転する。これにより、車両10は、車両右方に曲がることができる。ステアリングホイール18aは、キャビン空間120の前部、かつ、キャビン空間120の車両左右方向の中央に配置されている。
[0062]
 センタードライバーズシート20は、キャビン空間120においてステアリングホイール18aの車両後方に配置されている。従って、センタードライバーズシート20は、車両上方から見たときに、キャビン空間120の車両前後方向の中央近傍、かつ、キャビン空間120の車両左右方向の中央近傍に配置されている。センタードライバーズシート20には、操舵機構18を操作するドライバーが着座する。そのため、センタードライバーズシート20は、センタードライバーズシート座面200及びセンタードライバーズシート背もたれ202を含んでいる。センタードライバーズシート座面200は、車両上方を向く面を有する。センタードライバーズシート座面200は、車両上方を向く面によりドライバーの臀部を車両下方から支持する。センタードライバーズシート背もたれ202は、センタードライバーズシート座面200の後端部から車両上方に向かって延びている。センタードライバーズシート背もたれ202は、車両前方を向く面を有する。センタードライバーズシート背もたれ202は、車両前方を向く面により、ドライバーの背中を車両後方から支持する。以上のようなセンタードライバーズシート20は、ドライバーのドライビングポジションの調整のために、ボディ12に対して車両前後方向に移動することができる。
[0063]
 左パッセンジャーズシート22Lは、キャビン空間120においてセンタードライバーズシート20の車両左方に配置されている。従って、左パッセンジャーズシート22Lは、車両上方から見たときに、キャビン空間120の左部に配置されている。左パッセンジャーズシート22Lには、左パッセンジャーが着座する。そのため、左パッセンジャーズシート22Lは、左パッセンジャーズシート座面220L及び左パッセンジャーズシート背もたれ222Lを含んでいる。左パッセンジャーズシート座面220Lは、車両上方を向く面を有する。左パッセンジャーズシート座面220Lは、車両上方を向く面により左パッセンジャーの臀部を車両下方から支持する。左パッセンジャーズシート背もたれ222Lは、左パッセンジャーズシート座面220Lの後端部から車両上方に向かって延びている。左パッセンジャーズシート背もたれ222Lは、車両前方を向く面を有する。左パッセンジャーズシート背もたれ222Lは、車両前方を向く面により、左パッセンジャーの背中を車両後方から支持する。
[0064]
 左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、車両前後方向に延びるシートレールである。左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、キャビン空間120の左部においてキャビン12aのフロア上に配置されている。左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、車両前方又は車両後方から見たときにセンタードライバーズシート20の車両左方において左パッセンジャーズシート22Lをボディ12に対して車両前後方向に移動させる。この際、左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、車両上下方向に延びる軸回りに左パッセンジャーズシート22Lを回転させない。これにより、左パッセンジャーズシート背もたれ222Lは、図4に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに、センタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置することができる。更に、左パッセンジャーズシート背もたれ222Lは、図3に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに、センタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置することができる。そのため、左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、図5に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202と重なるように、左パッセンジャーズシート22Lを位置させることができる。
[0065]
 右パッセンジャーズシート22Rは、キャビン空間120においてセンタードライバーズシート20の車両右方に配置されている。従って、右パッセンジャーズシート22Rは、車両上方から見たときに、キャビン空間120の右部に配置されている。右パッセンジャーズシート22Rには、右パッセンジャーが着座する。そのため、右パッセンジャーズシート22Rは、右パッセンジャーズシート座面220R及び右パッセンジャーズシート背もたれ222Rを含んでいる。右パッセンジャーズシート座面220Rは、車両上方を向く面を有する。右パッセンジャーズシート座面220Rは、車両上方を向く面により右パッセンジャーの臀部を車両下方から支持する。右パッセンジャーズシート背もたれ222Rは、右パッセンジャーズシート座面220Rの後端部から車両上方に向かって延びている。右パッセンジャーズシート背もたれ222Rは、車両前方を向く面を有する。右パッセンジャーズシート背もたれ222Rは、車両前方を向く面により、右パッセンジャーの背中を車両後方から支持する。
[0066]
 右パッセンジャーズシート移動機構26Rは、車両前後方向に延びるシートレールである。右パッセンジャーズシート移動機構26Rは、キャビン空間120の右部においてキャビン12aのフロア上に配置されている。右パッセンジャーズシート移動機構26Rは、車両前方又は車両後方から見たときにセンタードライバーズシート20の車両右方において右パッセンジャーズシート22Rをボディ12に対して車両前後方向に移動させる。この際、右パッセンジャーズシート移動機構26Rは、車両上下方向に延びる軸回りに右パッセンジャーズシート22Rを回転させない。これにより、右パッセンジャーズシート背もたれ222Rは、図4に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに、センタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置することができる。更に、右パッセンジャーズシート背もたれ222Rは、図3に示すように、車両左方又は車両右方から見たときにセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置することができる。そのため、右パッセンジャーズシート移動機構26Rは、図5に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに、右パッセンジャーズシート背もたれ222Rがセンタードライバーズシート背もたれ202と重なるように、右パッセンジャーズシート22Rを位置させることができる。
[0067]
 以上のように、車両10は、左パッセンジャーズシート背もたれ222L、センタードライバーズシート背もたれ202及び右パッセンジャーズシート背もたれ222Rが車両左右方向に並ぶことができる。故に、車両10は、比較的に広い車幅を有する。
[0068]
 後パッセンジャーズシート24は、キャビン空間120においてセンタードライバーズシート20の車両後方に配置されている。従って、後パッセンジャーズシート24は、車両上方から見たときに、キャビン空間120の後部、かつ、キャビン空間120の車両左右方向の中央に配置されている。後パッセンジャーズシート24には、後パッセンジャーが着座する。そのため、後パッセンジャーズシート24は、後パッセンジャーズシート座面240及び後パッセンジャーズシート背もたれ242を含んでいる。後パッセンジャーズシート座面240は、車両上方を向く面を有する。後パッセンジャーズシート座面240は、車両上方を向く面により後パッセンジャーの臀部を車両下方から支持する。後パッセンジャーズシート背もたれ242は、後パッセンジャーズシート座面240の後端部から車両上方に向かって延びている。後パッセンジャーズシート背もたれ242は、車両前方を向く面を有する。後パッセンジャーズシート背もたれ242は、車両前方を向く面により、後パッセンジャーの背中を車両後方から支持する。
[0069]
 ところで、キャビン12aには、複数枚のウインドウ(参照符号を付さず)を取り付けるための開口が設けられている。更に、キャビン12aには、図3に示すように、左開口OpL及び右開口OpRが設けられている。左開口OpLは、キャビン12aの左側面に設けられている。左開口OpLは、キャビン空間120内とキャビン空間120外とを繋いでいる。ドライバー等は、左開口OpLを介して、車両10に乗降することができる。以下では、図1及び図3に示すように、左開口OpLの前端を前端LFとする。左開口OpLの後端を後端LBとする。
[0070]
 左開口OpLは、以下に説明する形状を有する。具体的には、図3に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置する状態で、左開口OpLの前端LFが左パッセンジャーズシート22Lより車両前方に位置する。更に、図4に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置する状態で、左開口OpLの後端LBが左パッセンジャーズシート22Lより車両後方に位置する。
[0071]
 右開口OpRは、キャビン12aの右側面に設けられている。右開口OpRは、キャビン空間120内とキャビン空間120外とを繋いでいる。ドライバー等は、右開口OpRを介して、車両10に乗降することができる。以下では、図3に示すように、右開口OpRの前端を前端RFとする。右開口OpRの後端を後端RBとする。
[0072]
 右開口OpRは、以下に説明する形状を有する。具体的には、図3に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに右パッセンジャーズシート背もたれ222Rがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置する状態で、右開口OpRの前端RFが右パッセンジャーズシート22Rより車両前方に位置する。更に、図4に示すように、車両左方又は車両右方から見たときに右パッセンジャーズシート背もたれ222Rがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置する状態で、右開口OpRの後端RBが右パッセンジャーズシート22Rより車両後方に位置する。
[0073]
 前開き左ドア13Lは、左開口OpLを開閉するスーサイドドア(suicide door)である。従って、左ヒンジ14Lは、前開き左ドア13Lの後端近傍及び左開口OpLの後端LB近傍に取り付けられる。これにより、前開き左ドア13Lは、左ヒンジ14Lを中心として車両上下方向に延びる軸回りにキャビン12aに対して回転することができる。前開き左ドア13Lが開いた場合には、左開口OpLの後部より左開口OpLの前部が大きく開く。「左開口OpLの後部より左開口OpLの前部が大きく開く」とは、車両左方又は車両右方から見たときに、左開口OpLの前部が前開き左ドア13Lと重なっている面積が、左開口OpLの後部が前開き左ドア13Lと重なっている面積より小さいことを意味する。
[0074]
 前開き右ドア13Rは、右開口OpRを開閉するスーサイドドア(suicide door)である。従って、右ヒンジ14Rは、前開き右ドア13Rの後端近傍及び右開口OpRの後端RB近傍に取り付けられる。これにより、前開き右ドア13Rは、右ヒンジ14Rを中心として車両上下方向に延びる軸回りにキャビン12aに対して回転することができる。前開き右ドア13Rが開いた場合には、右開口OpRの後部より右開口OpRの前部が大きく開く。「右開口OpRの後部より右開口OpRの前部が大きく開く」とは、車両左方又は車両右方から見たときに、右開口OpRの前部が前開き右ドア13Rと重なっている面積が、右開口OpRの後部が前開き右ドア13Rと重なっている面積より小さいことを意味する。
[0075]
(効果)
 以上のように構成された車両10によれば、ドライバーの乗降性を向上させることができる。図6は、ドライバー500がセンタードライバーズシート20に着座した状態での車両10を車両上方から見た図である。図7及び図8は、ドライバー500がセンタードライバーズシート20から左パッセンジャーズシート22Lに移動した状態での車両10を車両上方から見た図である。図6及び図7では、前開き左ドア13Lが閉じている。図8では、前開き左ドア13Lが開いている。
[0076]
 まず、ドライバー500が左開口OpLから降車する動作について説明する。ドライバー500は、図6に示すように、運転時には、車両前方を向いた状態でセンタードライバーズシート20に着座している。このとき、ドライバー500の臀部は、センタードライバーズシート座面200に支持されている。ドライバー500の臀部は、センタードライバーズシート座面200の前部及び後部の両方に接触している。また、ドライバー500の背中は、センタードライバーズシート背もたれ202に支持されている。従って、ドライバー500は、センタードライバーズシート20に深く腰掛けている。また、前記の通り、車両10は、比較的に広い車幅を有する。そのため、ドライバー500は、左開口OpL(図3参照)から離れている。
[0077]
 そこで、ドライバー500は、降車時に、左開口OpLに近づくようにキャビン空間120内において移動する。具体的には、左パッセンジャーズシート22Lは、センタードライバーズシート20の車両左方に配置されているので、センタードライバーズシート20より左開口OpLの近くに位置している。そこで、ドライバー500は、図7に示すように、センタードライバーズシート20から左パッセンジャーズシート22Lに移る。ここで、左パッセンジャーズシート背もたれ222Lは、車両左方又は車両右方から見たときに、センタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置することができる。すなわち、左パッセンジャーズシート22Lは、センタードライバーズシート20の車両左後方に位置することができる。そのため、左パッセンジャーズシート22Lの車両前方には、広い空間が存在する。従って、ドライバー500は、図7に示すように、左パッセンジャーズシート22Lに浅く腰掛けた状態で、車両左前方を向くことができる。浅く腰掛けるとは、ドライバー500の臀部が、左パッセンジャーズシート座面220Lの前部に主に接触し、かつ、左パッセンジャーズシート座面220Lの後部に殆ど接触しないように、ドライバー500が左パッセンジャーズシート22Lに着座した状態である。このとき、ドライバー500の背中は、左パッセンジャーズシート背もたれ222Lに接触していない。
[0078]
 次に、ドライバー500は、図8に示すように、前開き左ドア13Lを開ける。前開き左ドア13Lでは、前開き左ドア13Lが開いた状態において、左開口OpLの後部より左開口OpLの前部が大きく開く。更に、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置する状態で、左開口OpLの前端LFが左パッセンジャーズシート22Lより車両前方に位置する。これにより、図8に示すように、左パッセンジャーズシート22Lに浅く腰掛けつつ車両左前方を向くドライバー500のドライバー前方(車両左前方)には、左開口OpLの前部が存在するようになる。そのため、ドライバー500は、左パッセンジャーズシート22Lからドライバー前方(車両左前方)に移動することにより、左開口OpLの前部から降車することができる。その結果、車両10では、ドライバー500が容易に降車できる。
[0079]
 次に、ドライバー500が左開口OpLから乗車する動作について説明する。この場合、ドライバー500が前開き左ドア13Lを少しだけ空けると、左開口OpLの前部が開く。そこで、ドライバー500は、ドライバー500のドライバー前方(車両右後方)に進みながら左開口OpLの前部から乗車し、左パッセンジャーズシート22Lの車両前方の空間に入る。左パッセンジャーズシート背もたれ222Lは、車両左方又は車両右方から見たときにセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置している。すなわち、左パッセンジャーズシート22Lは、センタードライバーズシート20の車両左後方に配置されている。そのため、左パッセンジャーズシート22Lの車両前方の空間が広いので、ドライバー500は、左パッセンジャーシートの車両前方の空間において車両10の車両前方に向くように方向転換できる。そして、ドライバー500は、センタードライバーズシート20に座ることができる。その結果、車両10では、ドライバー500が容易に乗車できる。
[0080]
 以上のように、車両10では、ドライバー500の左開口OpLを介する乗降性の向上が図られている。なお、車両10では、ドライバー500の右開口OpRを介する乗降性の向上が図られている。ただし、ドライバー500の右開口OpRを介する乗降性は、ドライバー500の左開口OpLを介する乗降性と、ドライバー500の動作が左右対称である点を除いて同じである。従って、ドライバー500の右開口OpRを介する乗降性については、これ以上の説明を省略する。
[0081]
 更に、車両10では、キャビン空間120の利用効率の向上を図ることができる。より詳細には、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置する状態では、左パッセンジャーズシート22Lの車両前方の空間が広い。そこで、左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方及び車両後方に位置するように、車両前方又は車両後方から見たときにセンタードライバーズシート20の車両左方においてボディ12に対して左パッセンジャーズシート22Lを車両前後方向に移動させることができる。更に、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置する状態で、左開口OpLの後端LBが左パッセンジャーズシート22Lより車両後方に位置する。これにより、左パッセンジャーズシート22Lの車両後方と左開口OpLの後端LBとの間には、センタードライバーズシート20の車両後方の空間へとつながる経路が形成される。そこで、後パッセンジャーは、左開口OpL及びこの経路を介してセンタードライバーズシート20の車両後方に配置された後パッセンジャーズシート24に容易に着座できる。また、後パッセンジャーは、この経路及び左開口OpLを介して後パッセンジャーズシート24から容易に降車できる。また、同じ理由により、右パッセンジャーズシート22Rの車両後方と右開口OpRの後端RBとの間には、センタードライバーズシート20の車両後方の空間へとつながる経路が形成される。そこで、後パッセンジャーは、右開口OpR及びこの経路を介してセンタードライバーズシート20の車両後方に配置された後パッセンジャーズシート24に容易に着座できる。また、後パッセンジャーは、この経路及び右開口OpRを介して後パッセンジャーズシート24から容易に降車できる。その結果、車両10において、センタードライバーズシート20の車両後方の空間を積極的に利用しやすくなり、キャビン空間120の利用効率が向上する。
[0082]
 また、車両10によれば、ドライバー500は、降車時に前開き左ドア13Lを容易に開けることができる。より詳細には、前記の通り、ドライバー500は、左パッセンジャーズシート22Lに浅く腰掛けた状態で、車両左前方を向くことができる。そのため、車両10では、前開き左ドア13Lが閉じた状態で、左パッセンジャーズシート22Lに浅く腰掛けつつ車両左前方を向くドライバー500のドライバー前方には、前開き左ドア13Lの前端が存在する。左ヒンジ14Lは、前開き左ドア13Lの後端近傍に設けられているので、前開き左ドア13Lの前端は、左ヒンジ14Lから遠く離れている。そのため、ドライバー500は、前開き左ドア13Lの回転の中心から遠く離れた位置を押して前開き左ドア13Lを開けることができる。よって、ドライバー500は、小さな力で前開き左ドア13Lを押すことで、前開き左ドア13Lを開けることができる。
[0083]
 なお、車両10によれば、ドライバー500は、降車時に前開き右ドア13Rを容易に開けることができる。ただし、ドライバー500が前開き右ドア13Rを開ける動作は、ドライバー500が前開き左ドア13Lを開ける動作と、ドライバー500の動作が左右対称である点を除いて同じである。従って、ドライバー500が降車時に前開き右ドア13Rを容易に開けることができる理由については、これ以上の説明を省略する。
[0084]
 更に、車両10によれば、ドライバー500は、降車時に、前開き左ドア13Lを大きく開けなくてもよい。より詳細には、車両10では、ドライバー500は、左パッセンジャーズシート22Lに浅く腰掛けた状態で、車両左前方を向くことができる。これにより、ドライバー500のドライバー前方(車両左前方)には、左開口OpLの前部が存在する。これにより、ドライバー500は、前開き左ドア13Lを小さく開けるだけで、左開口OpLの前部から降車することができる。同じ理由により、ドライバー500は、前開き右ドア13Rを小さく開けるだけで、右開口OpRの前部から降車することができる。
[0085]
 また、センタードライバーズシート20は、車両10の車両左右方向の中央に配置されている。そのため、車両10の左部の重量と右部の重量とが近づくようになる。
[0086]
[第1変形例]
 以下に、第1の変形例に係る車両10aについて図面を参照しながら説明する。図9は、車両10aを車両上方から見た図である。図9では、キャビン12aにおけるフロントウインドウの下端、左サイドウインドウの下端、右サイドウインドウの下端及びリアウインドウの下端より車両上方の部分を省略することにより、キャビン12a内の構造を示した。
[0087]
 車両10aは、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rの構造において、車両10と相違する。車両10aでは、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rは、スライド式ドアである。
[0088]
 より詳細には、前開き左ドア13Lは、図9に示すように、車両上方から見たときに、左開口OpL(図9では図示せず)から車両後方に移動することにより、左開口OpLを開く。このような前開き左ドア13Lの車両前後方向の移動を実現するために、前開き左ドア13Lの右面又はキャビン12aの左側面には、車両前後方向に延びるレール(図示せず)が設けられている。また、前開き右ドア13Rは、図9に示すように、車両上方から見たときに、右開口OpR(図9では図示せず)から車両後方に移動することにより、右開口OpRを開く。このような前開き右ドア13Rの車両前後方向の移動を実現するために、前開き右ドア13Rの左面又はキャビン12aの右側面には、車両前後方向に延びるレール(図示せず)が設けられている。なお、車両10aの前開き左ドア13L及び前開き右ドア13R以外の構造は、車両10と同じであるので説明を省略する。
[0089]
 以上のように構成された車両10aによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーの乗降性を向上させることができる。更に、車両10aによれば、車両10と同じ理由により、キャビン空間120の利用効率の向上を図ることができる。更に、車両10aによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーは、降車時に、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rを大きく開けなくてもよい。
[0090]
[第2変形例]
 以下に、第2の変形例に係る車両10bについて図面を参照しながら説明する。図10は、車両10bを車両上方から見た図である。図10では、キャビン12aにおけるフロントウインドウの下端、左サイドウインドウの下端、右サイドウインドウの下端及びリアウインドウの下端より車両上方の部分を省略することにより、キャビン12a内の構造を示した。
[0091]
 車両10bは、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rの開閉時の移動において、車両10aと相違する。より詳細には、車両10bでは、車両10aと同様に、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rは、スライド式ドアである。ただし、車両10bの前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rは、車両前後方向の移動ではなく、回転により開閉する。
[0092]
 より詳細には、前開き左ドア13Lは、左ヒンジ14Lを介してキャビン12aに取り付けられている。左ヒンジ14Lの一端は、キャビン12aにおいて左開口OpL(図示せず)の後端近傍に支持されている。左ヒンジ14Lの他端は、前開き左ドア13Lの右面における車両前後方向の中央近傍に支持されている。左ヒンジ14Lは、車両上方から見たときに、左ヒンジ14Lの一端を中心として車両上下方向に延びる軸回りに回転することができる。これにより、前開き左ドア13Lが閉じた状態において、車両上方から見たときに、左ヒンジ14Lが反時計回りに回転すると、前開き左ドア13Lが円弧状の軌道に沿って車両後方に移動する。その結果、前開き左ドア13Lが開く。
[0093]
 また、前開き右ドア13Rは、右ヒンジ14Rを介してキャビン12aに取り付けられている。右ヒンジ14Rの一端は、キャビン12aにおいて右開口OpR(図示せず)の後端近傍に支持されている。右ヒンジ14Rの他端は、前開き右ドア13Rの左面における車両前後方向の中央近傍に支持されている。右ヒンジ14Rは、車両上方から見たときに、右ヒンジ14Rの一端を中心として車両上下方向に延びる軸回りに回転することができる。これにより、前開き右ドア13Rが閉じた状態において、右ヒンジ14Rが時計回りに回転すると、前開き右ドア13Rが円弧状の軌道に沿って車両後方に移動する。その結果、前開き右ドア13Rが開く。なお、車両10bの前開き左ドア13L及び前開き右ドア13R以外の構造は、車両10aと同じであるので説明を省略する。
[0094]
 以上のように構成された車両10bによれば、車両10aと同じ理由により、ドライバーの乗降性を向上させることができる。更に、車両10bによれば、車両10aと同じ理由により、キャビン空間120の利用効率の向上を図ることができる。更に、車両10bによれば、車両10aと同じ理由により、ドライバーは、降車時に、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rを大きく開けなくてもよい。
[0095]
[第3変形例]
 以下に、第3の変形例に係る車両10cについて図面を参照しながら説明する。図11は、車両10cを車両上方から見た図である。図11では、キャビン12aにおけるフロントウインドウの下端、左サイドウインドウの下端、右サイドウインドウの下端及びリアウインドウの下端より車両上方の部分を省略することにより、キャビン12a内の構造を示した。図11では、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rが閉じた状態である。
[0096]
 車両10cは、後パッセンジャーズシート24の有無、及び、キャビン12a及び荷台12bの形状において車両10と相違する。より詳細には、車両10cは、後パッセンジャーズシート24を備えない。また、荷台12bの前端は、車両前方に突出している。それに伴い、キャビン12aの後部は、車両前方に窪んでいる。更に、キャビン空間120においてセンタードライバーズシート20の車両後方には、荷物を配置できる空間Spが設けられている。
[0097]
 以上のように、車両10cのように、パッセンジャーズシートの数は、2つであってもよい。更に、キャビン12aは、パッセンジャーズシートのレイアウトに適した形状を有してもよい。なお、車両10cの後パッセンジャーズシート24の有無、及び、キャビン12a及び荷台12bの形状以外の構造は、車両10と同じであるので説明を省略する。
[0098]
 以上のように構成された車両10cによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーの乗降性を向上させることができる。更に、車両10cによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーは、降車時に前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rを容易に開けることができる。更に、車両10cによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーは、降車時に、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rを大きく開けなくてもよい。
[0099]
 更に、車両10cによれば、キャビン空間120の利用効率の向上を図ることができる。より詳細には、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置する状態では、左パッセンジャーズシート22Lの車両前方の空間が広い。そこで、左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方及び車両後方に位置するように、車両前方又は車両後方から見たときにセンタードライバーズシート20の車両左方においてボディ12に対して左パッセンジャーズシート22Lを車両前後方向に移動させることができる。更に、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置する状態で、左開口OpL(図示せず)の後端LBが左パッセンジャーズシート22Lより車両後方に位置する。これにより、左パッセンジャーズシート22Lの車両後方と左開口OpLの後端LBとの間には、センタードライバーズシート20の車両後方の空間へとつながる経路が形成される。そこで、ドライバー等は、左開口OpL及びこの経路を介して空間Spに荷物を置くことができる。その結果、車両10cにおいて、センタードライバーズシート20の車両後方の空間Spを積極的に利用しやすくなり、キャビン空間120の利用効率が向上する。
[0100]
[第4変形例ないし第6変形例]
 以下に、第4変形例ないし第6変形例に係る車両10d~10fについて図面を参照しながら説明する。図12は、車両10dを車両上方から見た図である。図13は、車両10eを車両上方から見た図である。図14は、車両10fを車両上方から見た図である。図12ないし図14では、シートのみを示した。
[0101]
 車両10d~10fは、シートの配置において、車両10と相違する。以下に、車両10d~10fのシートの配置について説明する。
[0102]
 車両10dは、左後パッセンジャーズシート25L及び右後パッセンジャーズシート25Rを更に備える。左後パッセンジャーズシート25Lは、左パッセンジャーズシート22Lの車両後方に配置されている。右後パッセンジャーズシート25Rは、右パッセンジャーズシート22Rの車両後方に配置されている。ただし、左後パッセンジャーズシート25L及び右後パッセンジャーズシート25Rは、後パッセンジャーズシート24に対して僅かに車両後方にずらされている。
[0103]
 また、車両10eは、左後パッセンジャーズシート25L及び右後パッセンジャーズシート25Rを更に備え、後パッセンジャーズシート24を備えない。左後パッセンジャーズシート25Lは、左パッセンジャーズシート22Lの車両後方に配置されている。右後パッセンジャーズシート25Rは、右パッセンジャーズシート22Rの車両後方に配置されている。この場合、左後パッセンジャーズシート25Lと右後パッセンジャーズシート25Rとの間には、荷物を配置できる空間Spが設けられている。
[0104]
 また、車両10fは、後パッセンジャーズシート24、左後パッセンジャーズシート25L及び右後パッセンジャーズシート25Rの配置において車両10dと相違する。車両10fでは、左後パッセンジャーズシート25L、後パッセンジャーズシート24及び右後パッセンジャーズシート25Rは、車両左方から車両右方へとこの順に一列に並んでいる。
[0105]
 なお、車両10d~10fにおけるシートの配置以外の構成は、車両10と同じであるので説明を省略する。
[0106]
 以上のように構成された車両10d~10fによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーの乗降性を向上させることができる。更に、車両10d,10fによれば、車両10と同じ理由により、キャビン空間120の利用効率の向上を図ることができる。更に、車両10eによれば、車両10cと同じ理由により、キャビン空間120の利用効率の向上を図ることができる。更に、車両10d~10fによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーは、降車時に前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rを容易に開けることができる。更に、車両10d~10fによれば、車両10と同じ理由により、ドライバーは、降車時に、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rを大きく開けなくてもよい。
[0107]
[その他の実施形態]
 本明細書において記載と図示の少なくとも一方がなされた実施形態及び変形例は、本開示の理解を容易にするためのものであって、本開示の思想を限定するものではない。上記の実施形態及び変形例は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得る。
[0108]
 当該趣旨は、本明細書に開示された実施形態及び変形例に基づいて当業者によって認識されうる、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、実施形態及び変形例に跨る特徴の組み合わせ)、改良、変更を包含する。特許請求の範囲における限定事項は当該特許請求の範囲で用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態及び変形例に限定されるべきではない。そのような実施形態及び変形例は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、本明細書において、「好ましくは」、「よい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」、「よいがこれに限定されるものではない」ということを意味する。
[0109]
 車両10,10c~10fでは、左ヒンジ14L及び右ヒンジ14Rはそれぞれ、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rの後端近傍に取り付けられている。しかしながら、左ヒンジ14L及び右ヒンジ14Rはそれぞれ、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rの後部に取り付けられていればよい。
[0110]
 車両10,10a~10fは、左後輪16L及び右後輪16Rが駆動輪である後輪駆動車である。しかしながら、車両10,10a~10fは、左前輪15L及び右前輪15Rが駆動輪である前輪駆動車であってもよいし、左前輪15L、右前輪15R、左後輪16L及び右後輪16Rが駆動輪である四輪駆動車であってもよい。
[0111]
 車両10,10a~10fは、操舵機構18が左前輪15L及び右前輪15Rを操舵する前輪操舵車である。しかしながら、車両10,10a~10fは、操舵機構18が左後輪16L及び右後輪16Rを操舵する後輪操舵車であってもよいし、操舵機構18が左前輪15L、右前輪15R、左後輪16L及び右後輪16Rを操舵する四輪操舵車であってもよい。
[0112]
 車両10,10a~10fは、2ドアのクーペ型の車両である。しかしながら、車両10,10a~10fは、2ドアのオープン型の車両であってもよい。
[0113]
 車両10,10a~10fでは、左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、左パッセンジャーズシート22Lを車両前後方向に移動させることにより、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lをボディ12に対してセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方及び車両後方に位置させることができる。そのため、左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、シートレールである。しかしながら、左パッセンジャーズシート移動機構26Lは、ウォークイン機構であってもよい。ウォークイン機構とは、左パッセンジャーズシート22Lが車両前方にスライドすると共に、左パッセンジャーズシート背もたれ222Lが車両前方に倒れる機構である。この場合、左パッセンジャーズシート22Lが車両前方にスライドすると共に、左パッセンジャーズシート背もたれ222Lが車両前方に倒れることによって、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置する。また、右パッセンジャーズシート移動機構26Rも、左パッセンジャーズシート移動機構26Lと同じく、ウォークイン機構であってもよい。
[0114]
 車両10,10a~10fは、荷台12bを備えていなくてもよい。
[0115]
 車両10fにおいて、後パッセンジャーズシート24、左後パッセンジャーズシート25L及び右後パッセンジャーズシート25Rは、1つに繋がった3人用のシートであってもよい。
[0116]
 車両10,10a~10fの動力源は、エンジンであってもよいし、電気モーターであってもよい。
[0117]
 車両10,10a~10fでは、センタードライバーズシート20は、キャビン空間120における車両左右方向の中央に位置している。しかしながら、センタードライバーズシート20は、キャビン空間120の車両左右方向の中央から車両左方又は車両右方に僅かにずれてもよい。センタードライバーズシート20は、車両上方から見たときに、キャビン空間120における車両左右方向の中央を通過し、かつ、車両前後方向に延びる直線と重なるように配置されていればよい。
[0118]
 前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rはそれぞれ、跳ね上げ式ドアであってもよい。跳ね上げ式ドアは、ドアが開く際に、ドアの後部に設けられたヒンジを中心として回転することにより、ドアの前端が車両上方に跳ね上がるタイプのドアである。跳ね上げ式ドアとしては、例えば、シザーズドア(scissor doors)、バタフライドア(butterfly doors)等が挙げられる。シザーズドアは、車両前方から見たときに、ドアの前端が真上に跳ね上がるタイプのドアである。バタフライドアとは、車両前方から見たときに、ドアの前端が斜め車両上方に跳ね上がるタイプのドアである。
[0119]
 車両10,10a~10fの前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rは、電動で開閉するタイプのドアであってもよいし、手動で開閉するタイプのドアであってもよいし、油圧で開閉するタイプのドアであってもよい。
[0120]
 車両10,10a~10fは、ハッチバック車であってもよい。この場合、車両10,10a~10fは、前開き左ドア13L及び前開き右ドア13Rに加えて、リアドアを備える。リアドアは、キャビン12aの後面に設けられた開口を開閉するドアである。
[0121]
 なお、前開き左ドア13Lが全開となった状態では、車両左方又は車両右方から見たときに、前開き左ドア13Lが左開口OpLと重ならない車両も考えられる。そのため、このような車両では、前開き左ドア13Lが全開となった状態では、左開口OpLの後部より左開口OpLの前部が大きく開いていない。ただし、前開き左ドア13Lでは、前開き左ドア13Lが閉じた状態から全開となった状態に移行する間に、車両左方又は車両右方から見たときに、左開口OpLの後部より左開口OpLの前部が大きく開く期間が存在すればよい。同様に、前開き右ドア13Rでは、前開き右ドア13Rが閉じた状態から全開となった状態に移行する間に、車両右方から見たときに、右開口OpRの後部より右開口OpRの前部が大きく開く期間が存在すればよい。
[0122]
 なお、車両10,10a~10fは、下記(A)及び下記(B)を更に備えている。
[0123]
(A)
 車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方及び車両後方に位置することができるように、車両上下方向に延びる軸回りに左パッセンジャーズシート22Lを回転させることなく、車両前方又は車両後方から見たときにセンタードライバーズシート20の車両左方において左パッセンジャーズシート22Lを車両前後方向に移動させる左パッセンジャーズシート移動機構26Lであって、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202と重なるように、左パッセンジャーズシート22Lを位置させることができる左パッセンジャーズシート移動機構26L、
 及び、
 車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置する状態で、左開口OpLの前端LFが左パッセンジャーズシート22Lより車両前方に位置する形状、かつ、車両左方又は車両右方から見たときに左パッセンジャーズシート背もたれ222Lがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置する状態で、左開口OpLの後端LBが左パッセンジャーズシート22Lより車両後方に位置する形状を有する左開口OpLを開閉し、かつ、前開き左ドア13Lが開いた場合に、左開口OpLの後部より左開口OpLの前部が大きく開く前開き左ドア13L。
[0124]
(B)
 車両左方又は車両右方から見たときに右パッセンジャーズシート背もたれ222Rがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方及び車両後方に位置することができるように、車両上下方向に延びる軸回りに右パッセンジャーズシート22Rを回転させることなく、車両前方又は車両後方から見たときにセンタードライバーズシート20の車両右方において右パッセンジャーズシート22Rを車両前後方向に移動させる右パッセンジャーズシート移動機構26Rであって、車両左方又は車両右方から見たときに右パッセンジャーズシート背もたれ222Rがセンタードライバーズシート背もたれ202と重なるように、右パッセンジャーズシート22Rを位置させることができる右パッセンジャーズシート移動機構26R、
 及び、
 車両左方又は車両右方から見たときに右パッセンジャーズシート背もたれ222Rがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両後方に位置する状態で、右開口OpRの前端RFが右パッセンジャーズシート22Rより車両前方に位置する形状、かつ、車両左方又は車両右方から見たときに右パッセンジャーズシート背もたれ222Rがセンタードライバーズシート背もたれ202の車両前方に位置する状態で、右開口OpRの後端RBが右パッセンジャーズシート22Rより車両後方に位置する形状を有する右開口OpRを開閉し、かつ、前開き右ドア13Rが開いた場合に、右開口OpRの後部より右開口OpRの前部が大きく開く前開き右ドア13R。
[0125]
 ただし、車両10,10a~10fは、(A)又は(B)の少なくとも一方を備えていればよい。
[0126]
 なお、車両10,10a~10fは、ROV(Recreational Off-Highway Vehicle)のような公道を走行できない車両であってもよいし、公道を走行できる車両であっても構わない。また、車両10,10a~10fは、オンロード専用の車両であってもよいし、オフロード専用の車両であってもよいし、オンロード及びオフロードを走行できる車両であってもよい。

符号の説明

[0127]
10,10a~10f:車両
12:ボディ
12a:キャビン
12b:荷台
13L:前開き左ドア
13R:前開き右ドア
14L:左ヒンジ
14R:右ヒンジ
15L:左前輪
15R:右前輪
16L:左後輪
16R:右後輪
18:操舵機構
18a:ステアリングホイール
20:センタードライバーズシート
22L:左パッセンジャーズシート
22R:右パッセンジャーズシート
24:後パッセンジャーズシート
25L:左後パッセンジャーズシート
25R:右後パッセンジャーズシート
26L:左パッセンジャーズシート移動機構
26R:右パッセンジャーズシート移動機構
120:キャビン空間
200:センタードライバーズシート座面
202:センタードライバーズシート背もたれ
220L:左パッセンジャーズシート座面
222L:左パッセンジャーズシート背もたれ
220R:右パッセンジャーズシート座面
222R:右パッセンジャーズシート背もたれ
500:ドライバー

請求の範囲

[請求項1]
 車両であって、
 車両前方は、前記車両の前方であり、車両後方は、前記車両の後方であり、車両左方は、前記車両の左方であり、車両右方は、前記車両の右方であり、車両上方は、前記車両の上方であり、車両下方は、前記車両の下方であり、車両前後方向は、前記車両の前後方向であり、車両左右方向は、前記車両の左右方向であり、車両上下方向は、前記車両の上下方向であり、
 前記車両は、
 キャビン空間を形成するキャビンであって、左開口及び右開口が設けられているキャビンを含んでいるボディと、
 前記ボディの前部において前記ボディに支持されている2個の前輪と、
 前記ボディの後部において前記ボディに支持されている2個の後輪と、
 前記2個の前輪及び/又は前記2個の後輪を操舵する操舵機構と、
 前記キャビン空間に配置され、かつ、前記操舵機構を操作するドライバーが着座するセンタードライバーズシートであって、前記ドライバーを前記車両後方から支持するセンタードライバーズシート背もたれを含んでいる前記センタードライバーズシートと、
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両左方に配置され、かつ、左パッセンジャーが着座する左パッセンジャーズシートであって、前記左パッセンジャーを前記車両後方から支持する左パッセンジャーズシート背もたれを含んでいる前記左パッセンジャーズシートと、
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両右方に配置され、かつ、右パッセンジャーが着座する右パッセンジャーズシートであって、前記右パッセンジャーを前記車両後方から支持する右パッセンジャーズシート背もたれを含んでいる前記右パッセンジャーズシートと、
 を備えており、
 下記(A)及び/又は下記(B)を更に備えている、車両。
(A)
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方及び前記車両後方に位置することができるように、前記車両上下方向に延びる軸回りに前記左パッセンジャーズシートを回転させることなく、前記車両前方又は前記車両後方から見たときに前記センタードライバーズシートの前記車両左方において前記左パッセンジャーズシートを前記車両前後方向に移動させる左パッセンジャーズシート移動機構であって、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれと重なるように、前記左パッセンジャーズシートを位置させることができる前記左パッセンジャーズシート移動機構、
 及び、
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両後方に位置する状態で、前記左開口の前端が前記左パッセンジャーズシートより前記車両前方に位置する形状、かつ、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記左パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方に位置する状態で、前記左開口の後端が前記左パッセンジャーズシートより前記車両後方に位置する形状を有する前記左開口を開閉し、かつ、前開き左ドアが開いた場合に、前記左開口の後部より前記左開口の前部が大きく開く前記前開き左ドア。
(B)
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方及び前記車両後方に位置することができるように、前記車両上下方向に延びる軸回りに前記右パッセンジャーズシートを回転させることなく、前記車両前方又は前記車両後方から見たときに前記センタードライバーズシートの前記車両右方において前記右パッセンジャーズシートを前記車両前後方向に移動させる右パッセンジャーズシート移動機構であって、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれと重なるように、前記右パッセンジャーズシートを位置させることができる前記右パッセンジャーズシート移動機構、
 及び、
 前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両後方に位置する状態で、前記右開口の前端が前記右パッセンジャーズシートより前記車両前方に位置する形状、かつ、前記車両左方又は前記車両右方から見たときに前記右パッセンジャーズシート背もたれが前記センタードライバーズシート背もたれの前記車両前方に位置する状態で、前記右開口の後端が前記右パッセンジャーズシートより前記車両後方に位置する形状を有する前記右開口を開閉し、かつ、前開き右ドアが開いた場合に、前記右開口の後部より前記右開口の前部が大きく開く前記前開き右ドア。
[請求項2]
 前記車両が(A)を備えている場合には、前記前開き左ドアは、前記前開き左ドアの後部に設けられている左ヒンジを中心として前記車両上下方向に延びる軸回りに回転することができ、
 前記車両が(B)を備えている場合には、前記前開き右ドアは、前記前開き右ドアの後部に設けられている右ヒンジを中心として前記車両上下方向に延びる軸回りに回転することができる、
 請求項1に記載の車両。
[請求項3]
 前記車両は、(A)を備えている場合には、前記前開き左ドアは、前記車両上方から見たときに、前記左開口から前記車両後方に移動することにより、前記左開口を開き、
 前記車両は、(B)を備えている場合には、前記前開き右ドアは、前記車両上方から見たときに、前記右開口から前記車両後方に移動することにより、前記右開口を開く、
 請求項1に記載の車両。
[請求項4]
 前記車両は、
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両後方に配置されている後パッセンジャーズシートを、
 更に備えている、
 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両。
[請求項5]
 前記キャビン空間において前記センタードライバーズシートの前記車両後方には、荷物を配置できる空間が設けられている、
 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]

[ 図 10]

[ 図 11]

[ 図 12]

[ 図 13]

[ 図 14]