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1. (WO2019031143) PRODUIT COSMÉTIQUE POUR LES CHEVEUX
Document

明 細 書

発明の名称 毛髪化粧料

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

発明の概要

0004  

発明を実施するための形態

0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052  

実施例

0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062  

産業上の利用可能性

0063  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

明 細 書

発明の名称 : 毛髪化粧料

技術分野

[0001]
 本発明は、毛髪化粧料及び毛髪の処理方法に関する。

背景技術

[0002]
 シャンプー洗髪後の水で濡れた毛髪(頭髪)中に含まれる水分は除去しにくいため、タオル、ドライヤー等を用いた乾燥行動は一般的に面倒な時間のかかる行動であるという意識をもつ人が多い。近年、生活様式の多様化から日々の生活にゆとり、快適さを求める要望が強まり、洗髪後の髪の乾燥行為を簡便に済ませたいと望む人が増えてきている。
 一方、毛髪を十分に乾かさないまま放置すると髪形のまとまりが損なわれ、寝ぐせ、ぼさぼさの髪になる原因の一つになる。
 毛髪化粧料についての上記要望に関して、以下のような提案がなされている。
[0003]
 特開2015-224200号(特許文献1)及び特開2016-121091号(特許文献2)には、毛髪に適用後、髪を短時間で乾燥させることができる毛髪化粧料として、特定の高級アルコールとカチオン界面活性剤、ジメチルポリシロキサンを含むヘアコンディショナー組成物等の毛髪化粧料が開示されている。
 特開平1-168608号(特許文献3)には、揮発性シリコーンとメチルフェニルポリシロキサン、エタノールを含む毛髪乾燥用組成物が開示されており、特開2003-286137号(特許文献4)には、低級アルコールと球状粉末粒子を含む毛髪速乾用化粧料が開示されている。
 特表2011-511830号(特許文献5)には、特定のアミノ変性ジメチルポリシロキサンの水中油型エマルジョン組成物からなる毛髪処理組成物が開示されている。

発明の概要

[0004]
 本発明は、[1]特定の4級アンモニウム塩(A)、重量平均分子量が100以上3000以下であるジメチルポリシロキサン(B)、及び水を含有し、毛髪へ塗布後すすぎ流して用いる毛髪化粧料であって、該ジメチルポリシロキサン(B)の含有量が0.3質量%以上60質量%以下であり、該毛髪化粧料を塗布し水洗処理したポリエチレン板表面に対する、拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θ )が82°以上110°以下である、毛髪化粧料、及び[2]前記毛髪化粧料を毛髪に塗布し、毛髪全体に塗り広げる工程(I)、毛髪化粧料を、水を用いて毛髪全体からすすぎ流す工程(II)を有する毛髪の処理方法に関する。

発明を実施するための形態

[0005]
 前記特許文献1及び2は、ドライヤーの風により水で濡れた毛髪束をばらけやすくすることで乾燥時間を短縮するものであるが、時間短縮の効果については改善の余地があった。
 また、前記特許文献3~5は、いずれも水で濡れた毛髪に塗布し、すすぎ流さず使用する毛髪処理組成物であり、洗髪から乾燥行動にかけての簡便化という観点の技術ではなく、髪の乾燥時間を短縮できるものではない。
 本発明は、シャンプー洗髪後の毛髪(頭髪)に塗布し、すすぎ流して使用することにより、毛髪の乾燥行動を始める前に、毛髪間に残留する水分を重力で可能な限り自然排水(落下)させることで毛髪の乾燥時間を短縮し、乾燥行動の負担を軽減する毛髪化粧料、及び毛髪の処理方法に関する。
[0006]
 本発明者らは、特定の4級アンモニウム塩、特定の重量平均分子量を有するジメチルポリシロキサンを特定量含有する毛髪化粧料であって、水滴の後退接触角(θ )を82°以上110°以下に制御したものが、上記課題を解決し得ることを見出した。
[0007]
 すなわち、本発明は、次の[1]及び[2]に関する。
[1]下記一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)、重量平均分子量が100以上3000以下であるジメチルポリシロキサン(B)、及び水を含有し、毛髪へ塗布後すすぎ流して用いる毛髪化粧料であって、
 該ジメチルポリシロキサン(B)の含有量が0.3質量%以上60質量%以下であり、
 該毛髪化粧料を塗布し水洗処理したポリエチレン板表面に対する、拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θ )が82°以上110°以下である、毛髪化粧料。
[0008]
[化1]



〔式中、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数8以上26以下のアルキル基又は炭素数8以上26以下のアルケニル基を示し、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数1以上3以下のアルキル基を示し、X は陰イオンを示す。〕
[0009]
[2]下記工程(I)及び(II)を有する毛髪の処理方法。
 (I)前記[1]に記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、毛髪全体に塗り広げる工程
 (II)毛髪化粧料を、水を用いて毛髪全体からすすぎ流す工程
[0010]
 本発明によれば、シャンプー洗髪後の毛髪に塗布し、すすぎ流して使用することにより、毛髪の乾燥行動を始める前に、毛髪間に残留する水分を重力で可能な限り自然排水させることで毛髪の乾燥時間を短縮し、乾燥行動の負担を軽減する毛髪化粧料、及び毛髪の処理方法を提供することができる。
[0011]
[毛髪化粧料]
 本発明の毛髪化粧料は、前記一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)、重量平均分子量が100以上3000以下であるジメチルポリシロキサン(B)、及び水を含有し、毛髪へ塗布後すすぎ流して用いる毛髪化粧料であって、
 該ジメチルポリシロキサン(B)の含有量が0.3質量%以上60質量%以下であり、
 該毛髪化粧料を塗布し水洗処理したポリエチレン板表面に対する、拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θ )が82°以上110°以下であることを特徴とする。
[0012]
 本発明の毛髪化粧料は、シャンプー洗髪後の毛髪に塗布し、すすぎ流して使用することにより、乾燥行動を始める前に、毛髪間に残留する水分を重力で可能な限り自然排水させることで毛髪の乾燥時間を短縮し、乾燥行動の負担を軽減することができる。その理由は定かではないが、以下のように考えられる。
 本発明に用いられる重量平均分子量が100以上3000以下の低分子量ジメチルポリシロキサン(B)は、低粘度であるため毛髪への塗布時に、毛髪表面に広がり易く、しかも表面張力が低いため水を弾く能力が強い。このため、水中で疎水膜を作り、毛髪表面及び毛髪間に含まれる水分を重力により自然排水させる効果を有すると考えられる。
 また、一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)は、前記低分子量ジメチルポリシロキサン(B)の作用効果を効果的に強化すると考えられる。
 そして、本発明の毛髪化粧料を毛髪に馴染ませ、すすぎ流すことで、前記成分(B)と成分(A)とが相まって水滴の後退接触角(θ )を向上させ、これにより洗髪後の毛髪表面及び毛髪間に残留する水分を重力により速やかに落下排水させることができる。このため、毛髪から自然排水される水分量が増加し、毛髪に残留する水分量を大きく低減することができ、その結果、毛髪が束にならずにばらけ易くなり、毛髪が乾燥し易くなると考えられる。
[0013]
<拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θ )>
 本発明において、水滴の後退接触角(θ )は、拡張収縮法による動的接触角測定により決定される。水滴の後退接触角(θ )は、濡れた毛髪束の排水性を示す指標となる。
 動的接触角は、洗浄や塗布など、固体表面上を水滴が動く状態を想定した動的な接触角の変化として知られている。通常、水滴の界面が前進する際の接触角を前進接触角(θa)、後退する際の接触角を後退接触角(θ )と定義される。この定義の詳細は、目黒謙次郎、江角邦男編「ぬれの基礎と応用」(株式会社リアライズ理工センター、1989年発行)や、石井淑夫監修「異種材料界面の測定と評価技術」(株式会社テクノシステム、2012年発行、35-37頁)に記載されている。
 拡張収縮法では、固体表面に接した水滴にシリンジのニードルの先端を刺して、一定量の水を注入する際に水滴が前進するときの接触角を前進接触角(θa)とし、一定量注入後の水滴から水を吸引する際に水滴が後退するときの接触角を後退接触角(θ )と定義する。
 本発明における拡張収縮法による動的接触角は、例えば、協和界面科学株式会社製の自動接触角計(DropMaster)を用いて、室温(25℃)で測定することができる。具体的には、初期量50μLのイオン交換水の水滴に6.00μL/sでイオン交換水を一定時間注入、吸引し、測定間隔100msで1000msの間を測定し、水滴から水を吸引する際に水滴が後退するときの接触角の平均値を求めることにより、後退接触角(θ )を決定することができる。この値は、水の吸引開始後、約2000~3000msecの間に現れる一定値を示す部分である。
 後退接触角(θ )の測定は、より具体的には、実施例記載の方法により行うことができる。
[0014]
 本発明において、毛髪化粧料を塗布し水洗処理したポリエチレン板表面に対する、拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θ )は82°以上110°以下である。
 この後退接触角(θ )は、毛髪の自然排水性を向上させる観点から、好ましくは83°以上、より好ましくは85°以上、更に好ましくは87°以上であり、そして、好ましくは108°以下、より好ましくは105°以下、更に好ましくは100°以下である。
 前記後退接触角(θ )を有する毛髪化粧料は、一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)及び重量平均分子量が100以上3000以下であるジメチルポリシロキサン(B)を有し、成分(B)の含有量を、毛髪化粧料中0.3質量%以上60質量%以下とすることにより得ることができる。
[0015]
<一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)>
 本発明に用いられる成分(A)は、下記一般式(1)で表される4級アンモニウム塩である。成分(A)は、一般式(1)に含まれる具体的な化合物の1種又は2種以上を組み合わせて、混合物として使用することができる。
[0016]
[化2]


[0017]
 一般式(1)中、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数8以上26以下のアルキル基又は炭素数8以上26以下のアルケニル基を示し、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数1以上3以下のアルキル基を示し、X は陰イオンを示す。
[0018]
 R 及びR であるアルキル基としては、好ましくは炭素数10以上、より好ましくは12以上であり、そして、好ましくは炭素数22以下、より好ましくは20以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられる。その具体例としては、各種オクチル基、各種デシル基、各種ドデシル基、各種テトラデシル基、各種ヘキサデシル基、各種オクタデシル基、各種イコシル基等が挙げられる。
 また、R 及びR であるアルケニル基としては、成分(B)の作用効果を強化する観点、及び毛髪の乾燥時間を短縮する観点から、好ましくは炭素数10以上、より好ましくは12以上であり、そして、好ましくは炭素数22以下、より好ましくは20以下の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基が挙げられる。その具体例としては、各種オクテニル基、各種デセニル基、各種ドデセニル基、各種テトラデセニル基、各種ヘキサデセニル基、各種オクタデセニル基、各種イコセニル基等が挙げられる。
 R 及びR である炭素数1以上3以下のアルキル基は、ジメチルポリシロキサン(B)の作用効果を強化する観点から、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基であり、好ましくはメチル基又はエチル基であり、より好ましくはメチル基である。
[0019]
 成分(A)は、価格や入手しやすさの観点から、好ましくは下記一般式(2)で表される4級アンモニウム塩である。
[0020]
[化3]



〔式中、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数10以上22以下の直鎖アルキル基を示し、X は陰イオンを示す。〕
[0021]
 一般式(2)において、R 及びR は、それぞれ独立して、好ましくは炭素数12以上、そして、好ましくは炭素数20以下、より好ましくは18以下の直鎖のアルキル基である。
 一般式(1)及び(2)中、陰イオンであるX としては、有機又は無機の陰イオンが挙げられる。陰イオンX の具体例としては、ハロゲンイオン、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1以上3以下のアルキルリン酸エステルイオン、炭素数12以上18以下の脂肪酸イオン、又は炭素数1以上3以下のアルキル基が1個以上3個以下置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオン等が挙げられる。これらの中では、好ましくはハロゲンイオン、又は炭素数1以上3以下のアルキル硫酸エステルイオンであり、より好ましくは塩素イオン、臭素イオン、メチル硫酸エステルイオン、又はエチル硫酸エステルイオン、更に好ましくは塩素イオン、メチル硫酸エステルイオンである。
[0022]
 一般式(1)又は(2)で表される4級アンモニウム塩の好適例としては、ジデシル(C10)ジメチルアンモニウム塩、ジラウリル(C12)ジメチルアンモニウム塩、ジココジメチルアンモニウム塩(C8~16)、ジミリスチル(C14)ジメチルアンモニウム塩、ジセチル(C16)ジメチルアンモニウム塩、ジステアリル(C18)ジメチルアンモニウム塩、ジアラキル(C20)ジメチルアンモニウム塩、ジベヘニル(C22)ジメチルアンモニウム塩、ステアリルラウリルジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12~15)ジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12~18)ジメチルアンモニウム塩等が挙げられる。これらの中では、成分(B)の作用効果を強化する観点、及び毛髪の乾燥時間を短縮する観点から、ジアルキル(C12~15)ジメチルアンモニウム塩、ジセチル(C16)ジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12~18)ジメチルアンモニウム塩がより好ましく、これらの塩化物がより好ましい。
[0023]
 一般式(1)又は(2)で表される4級アンモニウム塩の市販品例としては、花王株式会社製、「コータミン」シリーズ、EVONIK社製、VARISOFT 432PPG(ジセチルジモニウムクロリド)、AkzoNobel社製、rquad PC 2C-75(ジココジモニウムクロリド)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、リポカード 2C-75(塩化ジヤシアルキルジメチルアンモニウム)等が挙げられる。
[0024]
<ジメチルポリシロキサン(B)>
 本発明に用いられるジメチルポリシロキサン(B)は、重量平均分子量が100以上3000以下の低分子量ジメチルポリシロキサンである。この低分子量ジメチルポリシロキサンは、低粘度であるため毛髪表面に広がりやすく、低表面張力であるため水を弾く能力が強いため、毛髪表面及び毛髪繊維間に残留する水分の自然排水性を向上させる効果を有する。
 ジメチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量は、毛髪の自然排水性を向上させる観点、タオルドライ後の毛髪のばらけやすさの観点、及び毛髪の乾燥時間を短縮する観点から、好ましくは150以上、より好ましくは250以上であり、そして、好ましくは2800以下、より好ましくは2600以下、更に好ましくは2000以下、より更に好ましくは1500以下である。
[0025]
 重量平均分子量の異なる2種以上のジメチルポリシロキサンを用いる場合は、ジメチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量は、相加平均分子量を意味する。より具体的にジメチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量は、好ましくは150以上2800以下であり、より好ましくは250以上2600以下であり、更に好ましくは250以上2000以下であり、より更に好ましくは250以上1500以下である。
 2種以上のジメチルポリシロキサンを組み合わせて相加平均分子量が100以上3000以下のジメチルポリシロキサン(B)として用いる場合、重量平均分子量が50,000以上のジメチルポリシロキサンは、毛髪への塗布時に、毛髪表面に広がり難いため、水中で均一な疎水膜を作り難く、毛髪の自然排水効果を阻害するおそれがあるため、使用しないことが好ましい。
[0026]
 ジメチルポリシロキサン(B)中の分子量100以上2000以下のジメチルポリシロキサンの含有量は、毛髪の自然排水性を向上させる観点、タオルドライ後の毛髪のばらけやすさの観点、及び毛髪の乾燥時間を短縮する観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは55質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは85質量%以上であり、そして、好ましくは100質量%以下である。
 なお、ジメチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量、及びジメチルポリシロキサン(B)中の分子量100~2000に相当する量は、実施例に記載の方法により測定されるポリスチレン換算分子量である。
[0027]
 ジメチルポリシロキサン(B)としては、直鎖状ジメチルポリシロキサン及び環状ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中では、毛髪の自然排水性を向上させる観点、タオルドライ後の毛髪のばらけやすさの観点、及び毛髪の乾燥時間を短縮する観点から、直鎖状ジメチルポリシロキサンがより好ましい。
 具体的には、直鎖状又は環状ジメチルポリシロキサンの25℃のおける動粘度は、毛髪の自然排水性を向上させる観点、タオルドライ後の毛髪のばらけやすさの観点、及び毛髪の乾燥時間を短縮する観点から、好ましくは0.5mm 2/s以上、より好ましくは1mm 2/s以上であり、そして、好ましくは25mm 2/s以下、より好ましくは20mm 2/s以下、更に好ましくは10mm 2/s以下である。
 動粘度の測定は、実施例記載の方法により行うことができる。
[0028]
 直鎖状ジメチルポリシロキサンの市販品例としては、信越化学工業株式会社製のKF-96シリーズ、東レ・ダウコーニング株式会社製の SH200C シリーズ、2-1184 Fluid、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の Silsoft DML、Element14 PDMS 5-JC、Element14 PDMS 10-JC、Element14 PDMS 20-JC 等が挙げられる。
 環状ジメチルポリシロキサンとしては、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン等が挙げられる。環状ジメチルポリシロキサンの市販品例としては、信越化学工業株式会社製のKF-995、東レ・ダウコーニング株式会社製の SH245 Fluid、DC345 Fluid、DC246 Fluid、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の TSF405、SF1258、Silsoft1217 等が挙げられる。
[0029]
(毛髪化粧料中の各成分の含有量)
 毛髪化粧料中の各成分の含有量は、ジメチルポリシロキサン(B)の乳化分散安定性を向上させる観点と、ジメチルポリシロキサン(B)を毛髪へ高残留させ、毛髪表面及び毛髪間に残留する水分の自然排水性を向上させ、毛髪のばらけ性を高める観点から、以下のとおりである。
 毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である。そして、毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、好ましくは0.2以上20質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上15質量%以下、更に好ましくは1質量%以上10質量%以下、より更に好ましくは1質量%以上6質量%以下である。
[0030]
 毛髪化粧料中の成分(B)の含有量は、0.3質量%以上であり、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは6質量%以上であり、そして、60質量%以下であり、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。そして、毛髪化粧料中の成分(B)の含有量は、0.3質量%以上60質量%以下であり、好ましくは1質量%以上50質量%以下、より好ましくは3質量%以上40質量%以下、更に好ましくは6質量%以上20質量%以下である。
[0031]
 毛髪化粧料中の水の含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、より更に好ましくは60質量%以上であり、そして、好ましくは97質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは92質量%以下、より更に好ましくは90質量%以下である。
 毛髪化粧料中の成分(A)に対する成分(B)の質量比〔(B)/(A)〕は、ジメチルポリシロキサン(B)を毛髪に高残留させ、毛髪を効果的に疎水化する観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは1以上、より更に好ましくは2以上であり、そして、ジメチルポリシロキサン(B)を安定に乳化し、毛髪に高残留させる観点から、好ましくは20以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは15以下である。そして、毛髪化粧料中の成分(A)に対する成分(B)の質量比〔(B)/(A)〕は、好ましくは0.1以上20以下、より好ましくは0.5以上18以下、更に好ましくは1以上15以下、より更に好ましくは2以上15以下である。
[0032]
(毛髪化粧料中のその他の成分とその含有量)
 本発明の毛髪化粧料には、毛髪への塗布時の滑らかさ、すすぎ時の感触、安定性等を改善する観点から、更に、油分、脂肪族高級アルコール、多価アルコール、ジメチルポリシロキサン(B)以外のシリコーン、シリコーンやタンパク質を除く各種ポリマー等を含有させることができ、更に可溶化剤、界面活性剤、希釈剤、感触向上剤、毛髪補修剤、キレート剤、酸化防止剤、保湿剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、香料等の任意成分を適宜添加することができる。
[0033]
 油分としては、室温で液状のものが好ましく、その具体例としては、α-オレフィンオリゴマー、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油;トリオクタン酸グリセリル、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、ダイズ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマシ油、綿実油、ミンク油、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等のトリグリセリド;オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ジオレイン酸プロピレングリコール、オレイン酸イソデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール等のエステル油等が挙げられる。
 油分は、ジメチルポリシロキサン(B)の効果を弱め、毛髪の自然排水性を低下させるおそれがあるため、その含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下であり、含まない方が好ましい。
[0034]
 脂肪族高級アルコールとしては、好ましくは炭素数8以上26以下、より好ましくは炭素数12以上22以下、更に好ましくは炭素数16以上20以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルコール等が挙げられる。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
 脂肪族高級アルコールは、成分(B)の効果を弱め、毛髪の自然排水性を低下させるおそれがあるため、その含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、より更に好ましくは1質量%以下であり、含まない方が好ましい。
 また、成分(A)に対する脂肪族高級アルコールの質量比〔脂肪族高級アルコール/成分(A)〕は、上記と同様の観点から、好ましくは0.2以下、より好ましくは0.1以下、更に好ましくは0.05以下である。
[0035]
 多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール(数平均分子量1000未満)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(数平均分子量1000未満)、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール等が挙げられる。
 多価アルコールは、ジメチルポリシロキサン(B)の効果を弱め、毛髪の自然排水性を低下させるおそれがあるため、その含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下であり、含まない方が好ましい。
[0036]
 シリコーンやタンパク質を除く各種ポリマーとしては、天然系のポリマー、及びそれらを加水分解した低分子のポリマーが挙げられる。更には、(i)これらのポリマーに脂肪酸やアルコール等の疎水基を付加反応させて疎水化したポリマー、(ii)カチオン基、アニオン基、ベタイン等の両性基等の親水基を付加させて得られた親水性ポリマー、(iii)疎水基と親水基の両方を付加させて得られた両親媒性のポリマー等が挙げられる。
 具体的には、炭素数16~18の脂肪酸をエステル結合させた多糖類、炭素数1~18の高級アルコールをエーテル結合させた多糖類、カチオン化多糖類(カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム等)、アルキルカチオン化多糖類(アルキルカチオン変性セルロース)等が挙げられる。
 合成系の重合させて得られたポリマーとしては、不飽和結合基や、環状基を有する官能基を反応させ、重合させて得られたポリマー等が挙げられ、例えばアクリル酸及びその誘導体、オキサゾリン及びその誘導体などを反応させ得られた重合体等が挙げられる。
 これらのポリマーは、ジメチルポリシロキサン(B)の効果を弱め、毛髪の自然排水性を低下させるおそれがあるため、各成分それぞれの含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下、更に好ましくは0.05質量%以下であり、含まない方が好ましい。
[0037]
 ジメチルポリシロキサン(B)以外のシリコーンとしては、重量平均分子量3000を超えるジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチコノール等の鎖状ポリシロキサン;ポリエーテル変性(ポリオキシエチレン(POE)変性、ポリオキシプロピレン(POP)変性等)、ポリアミノ変性、アルコール変性(グリセリン変性等)、脂肪酸変性、フッ素変性等の変性シリコーン、シリコーン樹脂等が挙げられる。
 ジメチルポリシロキサン(B)以外のシリコーンの含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下であり、含まない方が好ましい。
[0038]
 本発明の毛髪化粧料には、毛髪へのダメージ低減等の観点から、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、酵素、没食子酸及びその誘導体、ステロール及びその誘導体、植物抽出物、及びデキストリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上を含有することができる。これらの成分は、ジメチルポリシロキサン(B)の効果を弱め、毛髪の自然排水性を低下させるおそれがあるため、各成分それぞれの含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下、更に好ましくは0.05質量%以下であり、含まない方が好ましい。
[0039]
 本発明の毛髪化粧料には、油剤、ポリマー、植物抽出物等の各種配合成分の溶解性、分散性を高める観点から、更に成分(A)以外の界面活性剤を含有することができる。具体的には、(i)アニオン性界面活性剤、(ii)両性界面活性剤、(iii)ノニオン性界面活性剤、(iv)成分(A)及びジアルキルカチオン以外のカチオン界面活性剤を含むことができる。これらの成分は、他の成分との関係によりジメチルポリシロキサン(B)の効果を弱め、毛髪の自然排水性を低下させるおそれがあるため、各成分それぞれの含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下、より更に好ましくは0.05質量%以下であり、含まない方が好ましい。
[0040]
<毛髪化粧料の製造>
 本発明の毛髪化粧料は、常法により製造することができる。例えば、イオン交換水等の精製水を好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上、そして、好ましくは95℃以下、より好ましくは75℃以下に加熱し、成分(A)と成分(B)を混合し、均一にした後、必要に応じて、更に、任意成分を添加して均一にし、放冷する。場合によっては、酸又は塩基を加え、pHを調整して本件発明の毛髪化粧料を得ることができる。
(pH)
 本発明の毛髪化粧料のpHは、好ましくは2以上、より好ましくは2.5以上、更に好ましくは3以上であり、そして、好ましくは6.5以下、より好ましくは5.5以下、更に好ましくは4.5以下である。なお、毛髪化粧料のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における値である。
[0041]
(毛髪化粧料の形態等)
 本発明の毛髪処理料の剤型は特に制限されず、液体状、泡状、ペースト状、クリーム状等、任意の剤型とすることができるが、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましく、液体状とすることがより好ましい。
 本発明の毛髪化粧料の形態としては、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の浴室内でシャンプー洗髪後に使用されるもの、すなわち毛髪に塗布後、良くなじませて、洗い流して使用されるものが好ましく挙げられる。これらの中では、ヘアコンディショナーとして使用することが本発明の効果を発揮させる観点からより好ましい。
[0042]
[毛髪の処理方法]
 本発明の毛髪の処理方法は、下記工程(I)及び(II)を有する。
 (I)前記[1]に記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、毛髪全体に塗り広げる工程
 (II)毛髪化粧料を、水を用いて毛髪全体からすすぎ流す工程
[0043]
 工程(I)では、まず、本発明の毛髪化粧料を、湿った又は濡れた毛髪に塗布する。
 このとき、手で毛髪化粧料を毛髪に塗布してもよいし、ブラシ等の道具を用いて毛髪化粧料を毛髪に塗布してもよい。好ましくはシャンプー洗髪後の毛髪に塗布する。
 その後、塗布した毛髪化粧料を毛髪全体に塗り広げる。この場合、毛髪化粧料を毛髪の内部又は表面に浸透させるために、手や道具を用いて揉み込むことが好ましい。その時間は10分間以内が好ましく、30秒間以上5分間以下がより好ましい。
 次に、工程(II)で、毛髪全体に塗り広げられた毛髪化粧料を、水を用いてすすぎ流す。すすぎ流す水の温度は、身体に負担にならない温度であればよく、好ましくは15℃以上50℃以下、より好ましくは25℃以上45℃以下である。すすぎ時間は5秒間以上3分間以下が好ましい。
 上記工程(I)及び(II)により、シャンプー洗髪後の濡れた毛髪をタオルで拭き取り、ドライヤーで乾燥する通常の乾燥行動に入る前の段階で、毛髪表面及び毛髪間に残留する水分が重力により速やかに自然排水され、毛髪の水分量を大幅に低減することができる。このため、その後の毛髪のタオルでの拭き取り、ドライヤー乾燥時間を短縮でき、乾燥行動を軽減することができる。
[0044]
 上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の毛髪化粧料、及び毛髪の処理方法を開示する。
<1> 前記下記一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)、重量平均分子量が100以上3000以下であるジメチルポリシロキサン(B)、及び水を含有し、毛髪へ塗布後すすぎ流して用いる毛髪化粧料であって、
 該ジメチルポリシロキサン(B)の含有量が0.3質量%以上60質量%以下であり、
 該毛髪化粧料を塗布し水洗処理したポリエチレン板表面に対する、拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θ )が82°以上110°以下である、毛髪化粧料。
[0045]
<2> 前記一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)、重量平均分子量が100以上3000以下であるジメチルポリシロキサン(B)、及び水を含有し、毛髪へ塗布後すすぎ流して用いる毛髪化粧料であって、
 該ジメチルポリシロキサン(B)中の分子量100以上2000以下のジメチルポリシロキサンの含有量が、50質量%以上100質量%以下であり、
 該ジメチルポリシロキサン(B)の含有量が0.3質量%以上60質量%以下であり、
 該毛髪化粧料を塗布し水洗処理したポリエチレン板表面に対する、拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θR)が82°以上110°以下である、毛髪化粧料。
[0046]
<3> 前記ジメチルポリシロキサン(B)中の分子量100以上2000以下のジメチルポリシロキサンの含有量が、55質量%以上100質量%以下である、前記<2>に記載の毛髪化粧料。
<4> 前記ジメチルポリシロキサン(B)中の分子量100以上2000以下のジメチルポリシロキサンの含有量が、70質量%以上100質量%以下である、前記<2>に記載の毛髪化粧料。
<5> 前記ジメチルポリシロキサン(B)中の分子量100以上2000以下のジメチルポリシロキサンの含有量が、85質量%以上100質量%以下である、前記<2>に記載の毛髪化粧料。
<6> 成分(A)が前記一般式(2)で表される4級アンモニウム塩である、前記<1>~<5>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<7> ジメチルポリシロキサン(B)が直鎖状のジメチルポリシロキサンである、前記<1>~<6>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[0047]
<8>メチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量が、150以上2800以下である、前記<1>~<7>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<9>メチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量が、250以上2600以下である、前記<1>~<7>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<10>メチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量が、250以上2000以下である、前記<1>~<7>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<11>メチルポリシロキサン(B)の重量平均分子量が、250以上1500以下である、前記<1>~<7>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[0048]
<12> 成分(A)の含有量が0.2質量%以上20質量%以下である、前記<1>~<11のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<13> 成分(A)の含有量が0.5質量%以上15質量%以下である、前記<1>~<11>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<14> 成分(A)の含有量が1質量%以上10質量%以下である、前記<1>~<11>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<15> 成分(A)の含有量が1質量%以上6質量%以下である、前記<1>~<11>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<16> 成分(B)の含有量が0.3質量%以上60質量%以下である、前記<1>~<15>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<17> 成分(B)の含有量が1質量%以上50質量%以下である、前記<1>~<15>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<18> 成分(B)の含有量が3質量%以上40質量%以下である、前記<1>~<15>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<19> 成分(B)の含有量が6質量%以上20質量%以下である、前記<1>~<15>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[0049]
<20> 成分(A)に対する成分(B)の質量比〔(B)/(A)〕が0.1以上20以下である、前記<1>~<19>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<21> 成分(A)に対する成分(B)の質量比〔(B)/(A)〕が0.5以上15以下である、前記<1>~<19>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<22> 成分(A)に対する成分(B)の質量比〔(B)/(A)〕が1以上10以下である、前記<1>~<19>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<23> 成分(A)に対する成分(B)の質量比〔(B)/(A)〕が2以上5以下である、前記<1>~<19>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[0050]
<24> ジメチルポリシロキサン(B)以外のシリコーンの含有量が1質量%以下である、前記<1>~<23>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<25> ジメチルポリシロキサン(B)以外のシリコーンを含まないものである、前記<1>~<23>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<26> 油分の含有量が0.1質量%以下である、前記<1>~<25>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<27> 油分を含まないものである、前記<1>~<25>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<28> 脂肪高級アルコールの含有量が1質量%以下である、前記<1>~<27>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<29> 脂肪族高級アルコールを含まないものである、前記<1>~<27>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<30> 多価アルコールの含有量が1質量%以下である、前記<1>~<29>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<31> 多価アルコールを含まないものである、前記<1>~<29>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[0051]
<32> シリコーンやタンパク質を除く各種ポリマーの含有量が0.5質量%以下である、前記<1>~<31>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<33> シリコーンやタンパク質を除く各種ポリマーの含有量が0.05質量%以下である、前記<1>~<31>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<34> シリコーンやタンパク質を除く各種ポリマーを含まないものである、前記<1>~<31>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<35> アミノ酸、ペプチド、タンパク質、酵素、没食子酸及びその誘導体、ステロール及びその誘導体、植物抽出物、及びデキストリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の成分の含有量が0.5質量%以下である、前記<1>~<34>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<36> アミノ酸、ペプチド、タンパク質、酵素、没食子酸及びその誘導体、ステロール及びその誘導体、植物抽出物、及びデキストリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の成分の含有量が0.05質量%以下である、前記<1>~<34>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<37> アミノ酸、ペプチド、タンパク質、酵素、没食子酸及びその誘導体、ステロール及びその誘導体、植物抽出物、及びデキストリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の成分を含まないものである、前記<1>~<34>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[0052]
<38> 成分(A)以外の界面活性剤の含有量が0.5質量%以下である、前記<1>~<37>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<39> 成分(A)以外の界面活性剤の含有量が0.1質量%以下である、前記<1>~<37>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<40> 成分(A)以外の界面活性剤を含まないものである、前記<1>~<37>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<41> 前記<1>~<40>のいずれかに記載の毛髪化粧料としての使用。
<42> 前記<1>~<40>のいずれかに記載の毛髪化粧料のヘアコンディショナーとしての使用。
<43> 下記工程(I)及び(II)を有する毛髪の処理方法。
(I)前記<1>~<40>のいずれかに記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、毛髪全体に塗り広げる工程
(II)毛髪化粧料を、水を用いて毛髪全体からすすぎ流す工程
実施例
[0053]
(1)ジメチルポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)の測定
 ジメチルポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。
 カラムには、ミックスゲルカラム(昭和電工株式会社製、Shodex K-804L)を2本接続したものを用い、移動相及び希釈溶媒として、クロロホルム(関東化学株式会社製、高速液体クロマトグラフィー用)、検出器として、示差屈折率(RI)検出器を用いて、標準物質として分子量が既知の単分散ポリスチレンを用いてMwを算出した。
 また、積分分子量分布曲線から、ジメチルポリシロキサン中の分子量100~2000に相当する量を求めた。
[0054]
(2)ジメチルポリシロキサンの動粘度の測定
 ジメチルポリシロキサンの動粘度は、日本工業規格JIS Z8803「液体の粘度測定方法」に基づき、ウベローデ粘度計を用いて25℃で測定した。
[0055]
(3)後退接触角(θ )の測定
(i)測定用基板の作成
 ポリエチレン板(500mm×500mm×1mm、アズワン株式会社、品番:6-619-01)を約2cm角に細断して試験片とし、洗浄液としてRBS-50溶液(Sigma-Aldrich社製)の50倍希釈水溶液を用い、試験片を洗浄液に浸漬して攪拌後、万遍なく浸かるようにして、25℃で一昼夜静置した。その後、イオン交換水を用いて洗浄液をすすぎ流し、25℃条件下において静置乾燥した。
 上記で得られた試験片を毛髪化粧料サンプルに2秒間浸漬した後、25℃の空気中に取り出し、水洗処理、具体的には、イオン交換水を用いて試験片の表面を2秒間すすぎ洗浄した。すすぎ洗浄後、水が切れた試験片を直ちに測定用基板として後退接触角を測定した。
(ii)後退接触角(θ )の測定
 自動接触角計DM-501Hi(協和界面科学株式会社製)を用いて、拡張収縮法により、前述の測定用基板上に発生する水滴の後退接触角を25℃で測定した。
 測定には、イオン交換水を用いた。イオン交換水の初期開始液量は50μLとし、この液滴にイオン交換水を注入、吸引を行い、吸引時の後退接触角を測定した。イオン交換水の注入、吸引する量は、6.00μL/sとし、注入時間4700msec後、直ちに吸引時間に移行し4700msec吸引した。
 後退接触角の測定は、水の注入が終了後、発生した水滴の吸引を開始し、水滴の端部(接触線)がイオン交換水の吸引により後退し始めたところから、測定間隔100msで約1000msecの間を測定し、水滴から水を吸引する際に水滴が後退するときの接触角の平均値を求めることにより、後退接触角(θ )を決定した。この値は、水の吸引開始後約2000msec~3000msecの間に現れる一定値を示す部分である。
[0056]
実施例1~9、比較例1~5
 広口規格びん(東京硝子器械株式会社製、PS-No.6)に表1に記載の各原料(水を含む)を全て加え、合計量を35gとして密栓し、65℃の温水浴中で1時間程度加温し、混合した。原料が十分に混合した時点でびんを温水浴から取出し、目視により均一に乳化、分散するまで手で振盪した後、25℃環境下で静置、放冷し、温度が25℃となったヘアコンディショナー組成物を得た。
 得られたヘアコンディショナーを用いて、後退接触角(θ )を測定し、以下の方法で「毛髪のばらけやすさ」と「毛髪の自然排水率(%)」を評価した。
 ヘアコンディショナー処理前のデータと合わせて、結果を表1に示す。
[0057]
 なお、表1中の各成分の詳細は、以下のとおりである。
<成分(A)>
 ・ジアルキル(C12~18)ジモニウムクロリド:花王株式会社製、コータミンD-2345P
 ・ジセチルジモニウムクロリド:EVONIK社製、VARISOFT 432PPG
<成分(B)>
*1~7は、信越化学工業株式会社製のジメチルポリシロキサン(DMPS)である。
*1:KF-96L(Mw:199、動粘度:0.65mm /s,25℃)
*2:KF-96A(Mw:260、動粘度:1mm /s,25℃)
*3:KF-96L(Mw:392、動粘度:2mm 2/s,25℃)
*4:KF-96A(Mw:1290、動粘度:10mm 2/s,25℃)
*5:KF-96A(Mw:2230、動粘度:20mm 2/s,25℃)
*6:KF-96A(Mw:5130、動粘度:50mm 2/s,25℃)
*7:KF-96A(Mw:8870、動粘度:100mm 2/s,25℃)
*8:東レ・ダウコーニング株式会社製、シクロペンタシロキサン、SH245 Fluid、Mw:371、動粘度:4mm /s(25℃)
[0058]
<評価方法>
(1)タオルドライ後の毛髪のばらけやすさ
 化学処理履歴のないアジア人直毛の毛髪束(毛髪長さ約20cm、乾燥重量9g)をプレーンシャンプーを用いて温水道水で洗浄後、十分にすすぎ流した。シャンプー後の濡れた状態の毛髪束にサンプル液3gを塗布し、毛髪束全体に十分になじませた後、温水道水で5秒間すすぎ流した後、水滴が垂れてこない状態まで指で毛束をしごいて水を切り、上皿天秤の上に処理毛髪束をのせ、水の含有量が毛髪束の乾燥重量(9g)と同量の9g(合計18g)となるように、水道水を毛髪束に含浸させた。
 32cm×16cmのアクリル板(厚み4mm、重量293g)上にのせた二つ折りにした40cm×16cm四方のペーパータオル(大王製紙株式会社製、商品名:エリエール(R)プロワイプ ソフトタオルホワイト、乾燥重量約10g)の上に前述の水を含浸させた毛髪束を毛束が曲がらないように横たえ、その上に同じ40cm×16cm四方のペーパータオルをのせ32cm×16cmのアクリル板(厚み4mm、重量293g)で挟み込み金属性の重り(850g)をのせて2分間タオルプレスした。
 その後、吸水した毛髪束の根本を持ち、約30°の振幅で3回振った後、専門パネリスト3名による官能評価により、毛束の細かさ(ばらけやすさ)を以下の3段階で評点をつけ、3名の合計点(満点:9点)で評価した。
  評点3:毛束のどの部分もかなり細かくばらけている。
  評点2:細かい束もあるが、部分部分で太い束が残っている。
  評点1:細かい束がほとんどなく、大部分が太い束で残っている。
 合計点が6点以上であれば、「毛髪のばらけやすさ」の有意差が認識できる。
[0059]
(2)毛髪の自然排水率(%)
 化学処理履歴のないアジア人直毛の毛髪束(毛髪長さ約20cm、乾燥重量9g)を下記配合処方のプレーンシャンプーを用いて温水道水で洗浄し、十分にすすぎ流した。シャンプー後の濡れた状態の毛髪束に毛髪化粧料サンプル3gを塗布し、毛髪束全体に十分になじませた後、温水道水で5秒間すすぎ流した後、水滴が垂れてこない状態まで指で毛束をしごいて水を切り、上皿天秤の上に処理毛髪束をのせ、水の含有量が毛髪束の乾燥重量(9g)と同量の9g(合計18g)となるように、水道水を毛髪束に含浸させた。
その後、上皿天秤の鉛直線上に毛髪束を毛先が上皿の上約5cmとなるところまで懸架し、したたり落ちる水滴の重量(排水量)を経時で測定した。
 懸架3分後の排水量を秤量し、下記式により、毛髪の自然排水率(%)を算出した。
 毛髪の自然排水率(%)=〔懸架3分後の排水量(g)/懸架前の毛束の含水量(g)〕×100
 (懸架前の毛束の含水量(g)=毛髪の乾燥重量(g))
 自然排水率(%)が52%以上であれば、乾燥時間の短縮を十分に認識できる。
[0060]
〔プレーンシャンプーの配合処方(pH7.0)〕
 25%ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩
                62.0質量%
 ラウリン酸ジエタノールアミド  2.3質量%
 エデト酸二ナトリウム      0.15質量%
 安息香酸ナトリウム       0.5質量%
 塩化ナトリウム         0.8質量%
 75%リン酸           適量
 香料、メチルパラベン       微量
  精製水              残量    
  合計             100質量%
[0061]
[表1]


[0062]
 表1から、実施例1~9の毛髪化粧料は、比較例1~5の毛髪化粧料に比べて、水滴の後退接触角(θ )が大きく、タオルドライ後の毛髪のばらけやすさ、及び毛髪の自然排水率が優れていることが分かる。

産業上の利用可能性

[0063]
 本発明の毛髪化粧料によれば、シャンプー洗髪後の毛髪に塗布し、すすぎ流して使用することにより、毛髪の乾燥行動を始める前に、毛髪間に残留する水分を重力で可能な限り自然排水させることで毛髪の乾燥時間を短縮し、乾燥行動の負担を軽減することができる。

請求の範囲

[請求項1]
 下記一般式(1)で表される4級アンモニウム塩(A)、重量平均分子量が100以上3000以下であるジメチルポリシロキサン(B)、及び水を含有し、毛髪へ塗布後すすぎ流して用いる毛髪化粧料であって、
 該ジメチルポリシロキサン(B)の含有量が0.3質量%以上60質量%以下であり、
 該毛髪化粧料を塗布し水洗処理したポリエチレン板表面に対する、拡張収縮法により測定される水滴の後退接触角(θ )が82°以上110°以下である、毛髪化粧料。
[化1]



〔式中、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数8以上26以下のアルキル基又は炭素数8以上26以下のアルケニル基を示し、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数1以上3以下のアルキル基を示し、X は陰イオンを示す。〕
[請求項2]
 成分(A)が下記一般式(2)で表される4級アンモニウム塩である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
[化2]



〔式中、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数10以上22以下の直鎖アルキル基を示し、X は陰イオンを示す。〕
[請求項3]
 成分(A)の含有量が0.2質量%以上20質量%以下である、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
[請求項4]
 成分(B)中の分子量100以上2000以下のジメチルポリシロキサンの含有量が、50質量%以上100質量%以下である、請求項1~3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[請求項5]
 成分(B)が直鎖状のジメチルポリシロキサンである、請求項1~4のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[請求項6]
 成分(A)に対する成分(B)の質量比〔(B)/(A)〕が0.1以上20以下である、請求項1~5のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[請求項7]
 ヘアコンディショナー用である、請求項1~6のいずれかに記載の毛髪化粧料。
[請求項8]
 下記工程(I)及び(II)を有する毛髪の処理方法。
 (I)請求項1~7のいずれかに記載の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、毛髪全体に塗り広げる工程
 (II)毛髪化粧料を、水を用いて毛髪全体からすすぎ流す工程
[請求項9]
 請求項1~6のいずれかに記載の毛髪化粧料としての使用。
[請求項10]
 請求項1~6のいずれかに記載の毛髪化粧料のヘアコンディショナーとしての使用。