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1. (WO2019004155) COMPRIMÉ
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明 細 書

発明の名称 錠剤

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003  

先行技術文献

特許文献

0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013  

課題を解決するための手段

0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063  

発明の効果

0064  

図面の簡単な説明

0065  

発明を実施するための形態

0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088  

実施例

0089   0090   0091   0092   0093   0094   0095   0096   0097   0098   0099   0100   0101   0102   0103   0104   0105   0106   0107   0108   0109   0110   0111   0112   0113   0114   0115   0116   0117   0118   0119   0120   0121   0122   0123   0124   0125   0126  

符号の説明

0127  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19   20   21   22   23   24  

図面

1   2   3   4  

明 細 書

発明の名称 : 錠剤

技術分野

[0001]
 本発明は、錠剤に関し、より詳細には、形状に特徴を有する錠剤に関する。

背景技術

[0002]
 一般的な錠剤は、平面視したときの形状が、円形、楕円形(オーバル)、長楕円形(オブロング)、球形、多角形及び多面形等となっている。また、上下の面が凸状に膨らんだ形状の錠剤もある。錠剤の凸状に膨らんだ部分は、一般に「カップ部」と呼ばれる。従来のカップ部の外面は、単一曲率の曲面、又は単一曲率の曲面と平面との組み合わせで構成されていた。
[0003]
 例えば、特開2002-332227号公報(特許文献1)には、単一曲率の曲面からなるカップ部が形成された錠剤が開示されている。特許第5564040号公報(特許文献2)には、カップ部の周縁部が傾斜する平面からなり、カップ部の中央部が単一曲率の曲面からなる錠剤が開示されている。特許第5820847号公報(特許文献3)には、カップ部の周縁部が単一曲率の曲面からなり、カップ部の中央部が水平な平面からなる錠剤が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0004]
特許文献1 : 特開2002-332227号公報
特許文献2 : 特許第5564040号公報
特許文献3 : 特許第5820847号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 錠剤は、製造から投与されるまでの様々な場面で衝撃や摩擦を受けて、欠損(割れ、欠け、摩損等)が生じることがある。例えば、錠剤は、打錠されてから包装されるまでの間に移動される。また、出荷された錠剤は、薬局の自動分包機内で落下される。さらに、錠剤は、使用者が服用するときに、PTP(Press Through Pack)包装から押し出される。このような様々な場面において、錠剤は、衝撃や摩擦を受けて欠損を生じる。例えば、錠剤のカップ部は、衝撃によって欠損しやすい。また、錠剤の側部とカップ部との境界に形成されるエッジは、摩擦によって欠損しやすい。
[0006]
 錠剤の欠損を防止するためには、製剤の開発段階において、錠剤の成形が良好となる処方を開発すること、及び造粒条件、打錠条件等の製造パラメータを適切に管理することが重要になる。
[0007]
 しかし、研究段階及び試験段階において、錠剤の欠損が生じないとの確証が得られたとしても、実際の生産段階及び生産された錠剤の搬送中に、錠剤の欠損が生じてしまう場合がある。実際の生産段階では、例えば、錠剤により強い衝撃が加えられる場合や、複数の打錠機ごとに圧縮成形の性能が異なる場合があるからである。また、生産された錠剤の搬送中には、予測しなかった衝撃が錠剤に加えられる場合があるからである。
[0008]
 そこで、本発明者は、衝撃及び摩擦に対する耐性に優れた錠剤を開発するため、図1に示される構成の錠剤に着目した。図1は、カップ部の外面が曲率半径Rの異なる2つの曲面からなる錠剤(以下「2段R錠剤(double-radius tablets)」という)の半分を示す部分拡大図である。
[0009]
 図1に示されるように、2段R錠剤100は、側部101の上下にカップ部102が形成された構成となっている。カップ部102の周縁部は、曲率半径R の第1曲面102aからなる。カップ部102の中央部は、曲率半径R の第2曲面102bからなる。曲率半径R は、曲率半径R よりも小さい。
[0010]
 そして、2段R錠剤100は、図1に示される下記の形状パラメータを含む。下記の形状パラメータは、2段R錠剤100の欠損発生に関係する。
a)第1曲面102aの立ち上がり角度α
b)カップ深さDe
c)錠径(錠剤の直径又は長径)TD
d)曲率半径R 、R
e)変曲点Pから側部101の端までの距離Di
 なお、上記e)の変曲点Pは、第1曲面102aと第2曲面102bとの境界に位置する点である。
[0011]
 ここで、図2は、2段R錠剤100の欠損の具体例を示す平面図である。図2Aは、衝撃によるカップ部の欠損を示す。図2Bは、摩擦によるエッジの欠損を示す。
[0012]
 本発明者は、上記の形状パラメータを変更して2段R錠剤100の試験を繰り返し行った。その結果、衝撃によるカップ部102の欠損(図2A中の灰色部分)は、距離Diが長いほど、すなわち、変曲点Pの位置がカップ部102の頂部に近いほど、生じにくくなることが判明した。しかし、そのような2段R錠剤100であっても、摩擦によるエッジの欠損(図2B中の灰色部分)が生じる問題があった。
[0013]
 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、衝撃及び摩擦に対する耐性に優れ、カップ部及びエッジの欠損を効果的に防止することが可能な錠剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0014]
(1)上記目的を達成するために、本発明の錠剤は、側部の上下の少なくとも一方にカップ部が形成された錠剤であって、前記カップ部の外面は、曲率の異なる第1、第2及び第3曲面を含み、前記第1曲面は、少なくとも前記第2曲面に連続し、前記第2曲面は、前記第1曲面と前記第3曲面とに連続し、前記第3曲面は、少なくとも前記第2曲面に連続する構成としてある。
[0015]
(2)好ましくは、上記(1)の錠剤において、前記カップ部の外面が、前記第1、第2及び第3曲面のみからなる。
[0016]
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)の錠剤において、前記側部の水平断面を円形とする。
[0017]
(4)好ましくは、上記(1)又は(2)の錠剤において、前記側部の水平断面を円形以外の形状とする。
[0018]
(5)好ましくは、上記(4)の錠剤において、前記側部の水平断面を楕円形とする。
[0019]
(6)好ましくは、上記(4)の錠剤において、前記側部の水平断面を長楕円形とする。
[0020]
(7)好ましくは、上記(1)~(6)のいずれかの錠剤において、前記第2曲面の曲率半径R を、前記第1曲面の曲率半径R で除した値が1.27~15.14の範囲内となる。
[0021]
(8)好ましくは、上記(7)の錠剤において、前記第2曲面の曲率半径R を、前記第1曲面の曲率半径R で除した値が1.27~3.32の範囲内となる。
[0022]
(9)好ましくは、上記(7)又は(8)の錠剤において、前記第3曲面の曲率半径R を、前記第2曲面の曲率半径R で除した値が0.88~0.97の範囲内となる。
[0023]
(10)好ましくは、上記(7)~(9)のいずれかの錠剤において、前記カップ部の高さ寸法であるカップ深さを、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.14~0.18の範囲内となる。
[0024]
(11)好ましくは、上記(7)~(10)のいずれかの錠剤において、前記第1曲面と前記第2曲面との境界である第1変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.033~0.067の範囲内となる。
[0025]
(12)好ましくは、上記(7)~(11)のいずれかの錠剤において、前記第2曲面と前記第3曲面との境界である第2変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.33~0.34の範囲内となる。
[0026]
(13)好ましくは、上記(7)~(12)のいずれかの錠剤において、直径又は長径が、6.0mm~10.5mmの範囲内となる。
[0027]
(14)好ましくは、上記(1)~(13)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の見かけ密度が、1.1mg/mm ~1.4mg/mm の範囲内となるようにする。
[0028]
(15)好ましくは、上記(1)~(14)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の表面が、コーティングされる。
[0029]
(16)好ましくは、上記(15)の錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の表面が、フィルムによってコーティングされる。
[0030]
(17)好ましくは、上記(7)又は(8)の錠剤において、前記第3曲面の曲率半径R を、前記第2曲面の曲率半径R で除した値が0.75~0.97の範囲内となる。
[0031]
(18)好ましくは、上記(7)~(9)のいずれかの錠剤において、前記カップ部の高さ寸法であるカップ深さを、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.13~0.18の範囲内となる。
[0032]
(19)好ましくは、上記(7)~(10)のいずれかの錠剤において、前記第1曲面と前記第2曲面との境界に位置する第1変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.030~0.067の範囲内となる。
[0033]
(20)好ましくは、上記(7)~(11)のいずれかの錠剤において、前記第2曲面と前記第3曲面との境界に位置する第2変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.25~0.40の範囲内となる。
[0034]
(21)好ましくは、上記(17)~(20)のいずれかの錠剤において、直径又は長径が、6.0mm~10.5mmの範囲内となる。
[0035]
(22)好ましくは、上記(17)~(21)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の見かけ密度が、1.1mg/mm ~1.4mg/mm の範囲内となるようにする。
[0036]
(23)好ましくは、上記(17)~(22)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の表面が、コーティングされる。
[0037]
(24)好ましくは、上記(23)の錠剤において前記錠剤を構成する素錠の表面が、フィルムによってコーティングされる。
[0038]
(25)好ましくは、上記(1)~(24)のいずれかの錠剤において、前記錠剤が、口腔内崩壊錠である。
[0039]
(26)好ましくは、上記(1)の錠剤において、前記カップ部の外面が、前記第1、第2、第3及び第4曲面からなる。
[0040]
(27)好ましくは、上記(26)の錠剤において、前記側部の水平断面を円形とする。
[0041]
(28)好ましくは、上記(26)の錠剤において、前記側部の水平断面を円形以外の形状とする。
[0042]
(29)好ましくは、上記(28)の錠剤において、前記側部の水平断面を楕円形とする。
[0043]
(30)好ましくは、上記(28)の錠剤において、前記側部の水平断面を長楕円形とする。
[0044]
(31)好ましくは、上記(26)~(30)のいずれかの錠剤において、前記第2曲面の曲率半径R を、前記第1曲面の曲率半径R で除した値が1.27~15.14の範囲内となる。
[0045]
(32)好ましくは、上記(31)の錠剤において、前記第2曲面の曲率半径R を、前記第1曲面の曲率半径R で除した値が1.27~3.32の範囲内となる。
[0046]
(33)好ましくは、上記(31)又は(32)の錠剤において、前記第3曲面の曲率半径R を、前記第2曲面の曲率半径R で除した値が0.88~0.97の範囲内となる。
[0047]
(34)好ましくは、上記(31)~(33)のいずれかの錠剤において、前記カップ部の高さ寸法であるカップ深さを、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.14~0.18の範囲内となる。
[0048]
(35)好ましくは、上記(31)~(34)のいずれかの錠剤において、前記第1曲面と前記第2曲面との境界である第1変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.033~0.067の範囲内となる。
[0049]
(36)好ましくは、上記(31)~(35)のいずれかの錠剤において、前記第2曲面と前記第3曲面との境界である第2変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.33~0.34の範囲内となる。
[0050]
(37)好ましくは、上記(31)~(36)のいずれかの錠剤において、直径又は長径が、6.0mm~10.5mmの範囲内となる。
[0051]
(38)好ましくは、上記(26)~(37)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の見かけ密度が、1.1mg/mm ~1.4mg/mm の範囲内となるようにする。
[0052]
(39)好ましくは、上記(26)~(38)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の表面が、コーティングされる。
[0053]
(40)好ましくは、上記(39)の錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の表面が、フィルムによってコーティングされる。
[0054]
(41)好ましくは、上記(26)~(40)のいずれかの錠剤において、前記錠剤が、口腔内崩壊錠である。
[0055]
(42)好ましくは、上記(31)又は(32)の錠剤において、前記第3曲面の曲率半径R を、前記第2曲面の曲率半径R で除した値が0.75~0.97の範囲内となる。
[0056]
(43)好ましくは、上記(31)~(33)のいずれかの錠剤において、前記カップ部の高さ寸法であるカップ深さを、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.13~0.18の範囲内となる。
[0057]
(44)好ましくは、上記(31)~(34)のいずれかの錠剤において、前記第1曲面と前記第2曲面との境界に位置する第1変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.030~0.067の範囲内となる。
[0058]
(45)好ましくは、上記(31)~(35)のいずれかの錠剤において、前記第2曲面と前記第3曲面との境界に位置する第2変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.25~0.40の範囲内となる。
[0059]
(46)好ましくは、上記(42)~(45)のいずれかの錠剤において、直径又は長径が、6.0mm~10.5mmの範囲内となる。
[0060]
(47)好ましくは、上記(42)~(46)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の見かけ密度が、1.1mg/mm ~1.4mg/mm の範囲内となるようにする。
[0061]
(48)好ましくは、上記(42)~(47)のいずれかの錠剤において、前記錠剤を構成する素錠の表面が、コーティングされる。
[0062]
(49)好ましくは、上記(48)の錠剤において前記錠剤を構成する素錠の表面が、フィルムによってコーティングされる。
[0063]
(50)好ましくは、上記(42)~(49)のいずれかの錠剤において、前記錠剤が、口腔内崩壊錠である。

発明の効果

[0064]
 本発明の錠剤によれば、衝撃及び摩擦に対する耐性に優れ、カップ部及びエッジの欠損を効果的に防止することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0065]
[図1] 図1は、2段R錠剤の半分を示す部分拡大図である。
[図2] 図2Aは、衝撃によるカップ部の欠損を示す平面図である。図2Bは、摩擦によるエッジの欠損を示す平面図である。
[図3] 図3は、本発明の実施形態に係る3段R錠剤の半分を示す部分拡大図である。
[図4] 図4A~図4Dは、3段R錠剤の形状の具体例を示す平面図である。

発明を実施するための形態

[0066]
<錠剤の構成>
 以下、本発明の実施形態に係る錠剤について、図面を参照して説明する。なお、本発明の錠剤は、以下に説明する実施形態及び図面の構成に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、カップ部の外面が曲率半径Rの異なる3つの曲面からなる錠剤(以下「3段R錠剤(triple-radius tablets)」という)を例示する。しかし、カップ部の外面は、曲率半径Rの異なる4つ以上の曲面によって構成されてもよい。また、カップ部の側部から立ち上がる部分が平らな傾斜面であってもよい。さらに、錠剤のカップの頂部が平面であってもよい。
[0067]
 図3に示されるように、本実施形態の3段R錠剤1は、側部11の上下にカップ部12が形成された構成となっている。カップ部12の外面は、曲率半径R の第1曲面12aと、曲率半径R の第2曲面12bと、曲率半径R の第3曲面12cとからなる。曲率半径R 、R 、R は、互いに異なる。
[0068]
 第1曲面12aは、側部11と第2曲面12bとに連続する。第2曲面12bは、第1曲面12aと第3曲面12cとに連続する。第3曲面12cは、第2曲面12bのみに連続し、3段R錠剤1の中央に位置する頂部を形成する。
[0069]
 3段R錠剤1のカップ部12は、第1及び第2変曲点P 、P を有する。第1変曲点P は、第1曲面12aと第2曲面12bとの境界に位置する点である。第2変曲点P は、第2曲面12bと第3曲面12cとの境界に位置する点である。
[0070]
 ここで、3段R錠剤1の平面視したときの形状は、特に限定されない。例えば、図4A~図4Dに示されるように、3段R錠剤1の形状は、円形、楕円形(オーバル)、長楕円形(オブロング)、又は三角形、四角形、五角形、六角形、菱形などの多角形のいずれであってもよい。
[0071]
<形状パラメータの設定>
 このような3段R錠剤1は、図3に示される下記の形状パラメータを含む。
A)第1曲面12aの立ち上がり角度α
B)カップ深さDe
C)錠径(錠剤の直径又は長径)TD
D)曲率半径R 、R 、R
E)第1変曲点P から側部11の端までの距離Di (但し、第1変曲点P から側部11の2つの端までの距離のうち、より短い方の距離を示す)
F)第2変曲点P から側部11の端までの距離Di (但し、第2変曲点P から側部11の2つの端までの距離のうち、より短い方の距離を示す)
[0072]
 3段R錠剤1は、上記の形状パラメータを適切な値に設定することにより、衝撃及び摩擦に対する優れた耐性を発揮する。以下、上記の形状パラメータの好ましい設定値を例示する。
[0073]
 第2曲面12bの曲率半径R を、第1曲面12aの曲率半径R で除した値が1.27~15.14の範囲内となるように設定することが好ましい(設定1)。より好ましくは、第2曲面12bの曲率半径R を、第1曲面12aの曲率半径R で除した値が1.27~4.18の範囲内となるようにする。さらにより好ましくは、第2曲面12bの曲率半径R を、第1曲面12aの曲率半径R で除した値が1.27~3.32の範囲内となるようにする。
[0074]
 第3曲面12cの曲率半径R を、第2曲面12bの曲率半径R で除した値が0.75~0.97の範囲内となるように設定することが好ましい(設定2)。より好ましくは、第3曲面12cの曲率半径R を、第2曲面12bの曲率半径R で除した値が0.88~0.97の範囲内となるように設定することが好ましい。さらにより好ましくは、曲率半径R 、R 、R が上記の設定1、2の両方を満たすようにする。
[0075]
 カップ部12の高さ寸法であるカップ深さDeを、3段R錠剤1の直径又は長径で除した値が、0.13~0.18の範囲内となるように設定することが好ましい(設定3)。より好ましくは、カップ部12の高さ寸法であるカップ深さDeを、3段R錠剤1の直径又は長径で除した値が、0.14~0.18の範囲内となるように設定することが好ましい。
[0076]
 第1変曲点P から側部11の端までの距離Di を、3段R錠剤1の直径又は長径で除した値が、0.01~0.09の範囲内となるように設定することが好ましい(設定4)。より好ましくは、第1変曲点P から側部11の端までの距離Di を、3段R錠剤1の直径又は長径で除した値が、0.030~0.067の範囲内となるように設定することが好ましい。さらにより好ましくは、第1変曲点P から側部11の端までの距離Di を、3段R錠剤1の直径又は長径で除した値が、0.033~0.067の範囲内となるように設定することが好ましい。
[0077]
 第2変曲点P から側部11の端までの距離Di を、3段R錠剤1の直径又は長径で除した値が、0.25~0.40の範囲内となるように設定することが好ましい(設定5)。より好ましくは、第2変曲点P から側部11の端までの距離Di を、3段R錠剤1の直径又は長径で除した値が、0.33~0.40の範囲内となるように設定することが好ましい。さらにより好ましくは、第1及び第2変曲点P 、P が、上記の設定4、5の両方を満たすようにする。
[0078]
 3段R錠剤1の直径又は長径が、6.0mm~10.5mmの範囲内となるように設定することが好ましい(設定6)。
[0079]
 上記の設定1~6は、いずれも3段R錠剤1の衝撃及び摩擦に対する耐性に影響する。3段R錠剤1の形状パラメータに上記の設定1~6のうちの1以上を適用することにより、3段R錠剤1の衝撃及び摩擦に対する耐性は向上する。そして、3段R錠剤1の形状パラメータに上記の設定1~6の全てを適用することにより、3段R錠剤1は、衝撃及び摩擦に対して優れた耐性を発揮するようになる。
[0080]
 さらに、3段R錠剤1を構成する素錠の見かけ密度が、1.1mg/mm ~1.4mg/mm の範囲内となるように設定することが好ましい(設定7)。より好ましくは、3段R錠剤1を構成する素錠の見かけ密度が、1.14mg/mm ~1.32mg/mm の範囲内となるように設定することが好ましい。
[0081]
<錠剤の製造>
 本実施形態の3段R錠剤1は、例えば、シリンダが設けられた臼と、上下一対の杵とを備えた打錠機によって製造される。上下一対の杵には、カップ部12を型成形するための3段Rの凹部が設けられている。側部11は、臼のシリンダの内周面によって型成形される。臼のシリンダ内に粉末状の製剤を入れ、この粉末状の製剤を上下一対の杵によって圧縮成形する。これにより、3段R錠剤1が製造される。
[0082]
<錠剤の耐摩擦性能>
 3段R錠剤1の耐摩擦性は、市販されている摩損度試験機(Friability tester)により測定することが可能である。摩損度試験機は、例えば、複数の錠剤を入れた容器を振動又は回転させることにより、錠剤の摩損度を算出する。摩損度試験には、複数個の素錠が用いられる。これら素錠は、精密な質量測定を経た後、摩損度試験機の容器に入れられる。その後、容器が振動又は回転される。容器の振動又は回転が終了した後、全ての素錠の質量が精密に測定され、摩損度(初期質量に対する減少質量の百分率)が算出される。
[0083]
 上述した形状パラメータの設定により、3段R錠剤1の素錠の摩損度を、3%~1%以下にすることが可能である(後述する[実施例]を参照)。例えば、3段R錠剤1が口腔内崩壊錠である場合は、摩損度を3%以下にすることが好ましい。
[0084]
<錠剤の耐衝撃性能>
 3段R錠剤1の耐衝撃性能は、落下試験により測定することが可能である。落下試験は、3段R錠剤1を所定の高さから落下させ、割れ及び欠けが生じない高さを測定する(後述する[実施例]を参照)。3段R錠剤1の耐衝撃性能は、生産、流通、販売、消費の各段階における状況に基づいて決定される。例えば、生産段階において、3段R錠剤1がリフターによって高所から落下される場合がある。このような場合は、約200cm程度から落下させても割れ及び欠けが生じない耐衝撃性能を、3段R錠剤1に与えることが好ましい。また、薬局において、3段R錠剤1が自動分包機内において落下される場合がある。このような場合は、約130cm程度から落下させても割れ及び欠けが生じない耐衝撃性能を、3段R錠剤1に与えることが好ましい。さらに、生産、流通、販売のいずれの段階においても、3段R錠剤1が高所から落下されない場合は、約50cm程度から落下させても割れ及び欠けが生じない耐衝撃性能を、3段R錠剤1に与えればよい。なお、3段R錠剤1が口腔内崩壊錠である場合は、約50cm又は約130cm程度の耐衝撃性能を、3段R錠剤1に与えればよい。
[0085]
<錠剤の組成>
 本実施形態の3段R錠剤1は、その形状に特徴がある。したがって、3段R錠剤1の製剤原料は、特に限定されるものではなく、3段R錠剤1の特徴的な形状は、一般的な製剤原料に広く適用することができる。
[0086]
 本実施形態の3段R錠剤1に含有される医薬活性成分も、特に限定されるものではない。例えば、3段R錠剤1には、結晶性又は非結晶性の固体の医薬活性成分を含有させることが可能である。
[0087]
<錠剤の製造方法>
 本実施形態の3段R錠剤1の製造方法は、特に限定されるものではなく、一般的な錠剤と同じ製造方法によって製造することができる。例えば、3段R錠剤1の特徴的な形状は、打錠機によって成型することが可能である。なお、製造される3段R錠剤1の重量は、特に限定されるものではないが、80mg~500mgの範囲内が好ましく、80mg~400mgの範囲内がより好ましい。
[0088]
<錠剤のコーティング>
 本実施形態の3段R錠剤1の特徴的な形状は、コーティング錠又は素錠のいずれにも適用することができ、衝撃及び摩擦に対して優れた耐性を発揮する。3段R錠剤1のコーティングは、例えば、フィルムコーティング、糖衣コーティング又は腸溶コーティング等のいずれでもよく、特に限定されるものではない。
実施例
[0089]
 以下、本発明の錠剤の実施例について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言は、いかなる意味においても限定的に解釈されるものではない。
[0090]
<処方>
 下記の表1~3の処方1~3に従って、実施例及び比較例の各錠剤を製造した。各表中に記載される処方の比率は重量%を示す。
[0091]
[表1]


[0092]
 高速攪拌造粒機によって、オルメサルタンメドキソミル、乳糖、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースを一次混合した後、精製水を加えて練合し、得られた顆粒を製顆した。流動層乾燥機によって、製顆した顆粒を乾燥させた後、顆粒の大きさを揃える整粒を行った。得られた顆粒に結晶セルロースとステアリン酸マグネシウムを加えて二次混合し、打錠用顆粒を得た。その後、打錠用顆粒を打錠して素錠を製造した。
[0093]
[表2]


[0094]
 エドキサバントシル酸塩水和物、D-マンニトール、部分アルファー化デンプン及びクロスポビドンを流動層造粒機に入れ、ヒドロキシプロピルセルロース水溶液を用いて造粒した。得られた造粒物及びステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠用顆粒を得た。得られた打錠用顆粒を打錠して素錠を製造した。
[0095]
[表3]


[0096]
 D-マンニトールとステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠用混合末を得た。得られた打錠用混合末を打錠して素錠を製造した。
[0097]
<各錠剤の構成>
 下記の表4は、実施例及び比較例の各錠剤の構成を示す。各錠剤は、いずれも平面視したときの形状が円形(図4Aを参照)であり、通常の製造方法によって製造した。
[0098]
[表4]


[0099]
 表4中、TD(mm)は錠径、TW(mg)は錠剤重量、De(mm)はカップ深さ、Di は第1変曲点P から側部の端までの距離、Di は第2変曲点P から側部の端までの距離、R は第1曲面の曲率半径、R は第2曲面の曲率半径、R は第3曲面の曲率半径である。また、表4中の錠径TDの値、錠剤重量TWの値は、錠剤の大きさを示している。すなわち、錠径TD=10.5mm、錠剤重量TW=400mgは、実施例及び比較例が大きな錠剤であることを示している。錠径TD=6mm、錠剤重量TW=80mgは、実施例及び比較例が小さな錠剤であることを示している。
[0100]
<摩損度試験の条件>
 摩損度試験には、同一構成の錠剤を10錠用いた。10錠の錠剤の初期質量を測定した後、プラスチック製のシリンジに入れた。シリンジは、直径約2cm、長さ約7cmの円筒形である。振動機によって、シリンジを縦方向に約20cm、250回/分で2分間振動させた。振動機によるシリンジの振動が終了した後、10錠の錠剤の減少質量を測定した。10錠の錠剤の初期質量と減少質量とに基づいて摩損度(%)を算出した。
[0101]
<落下試験の条件>
 落下試験は、同一構成の錠剤を5錠用い、1錠ずつ試験を行った。プローブの先端に錠剤を嵌め込み、このプローブを、ガイドに沿って垂直方向に自由落下させ、金属板に衝突させた。プローブは、直径約2cm、長さ約15cm、重量約23gのプラスチック製の円筒である。プロープの先端には、錠剤を嵌めるための凹部が設けられている。落下試験を経た錠剤の外観を目視し、1mm 以上の欠けが認められた錠剤を不良錠とした。1錠の錠剤の落下試験は、プローブの落下高さを5mmずつ高くして繰り返し行われ、錠剤が不良錠になった時点で終了する。5錠全ての錠剤が不良錠にならなかった落下高さの最大値を「実際の落下高さ」として記録した。「実際の落下高さ」の値は、プローブの質量の影響を受けているので、下記式(1)によって補正し、錠剤を単独で落下させたときの「相当落下高さ」の値を算出した。
[0102]
相当落下高さ=実際の落下高さ×(錠剤質量+プローブ質量)/錠剤質量・・・(1)
但し、質量の単位はmgであり、高さの単位はcmである。
[0103]
<錠剤硬度の測定>
 錠剤硬度の測定には、同一構成の錠剤を10錠用いた。ファーマテスト社の全自動錠剤測定装置(WHT-3MJ)を使用し、10錠の錠剤の硬度を測定した。
[0104]
<物性の評価結果1>
 下記の表5は、実施例1-1、1-2、1-3の3段R錠剤と、比較例1-1、1-2、1-3の2段R錠剤との物性の評価結果を示す。実施例1-1と比較例1-1、実施例1-2と比較例1-2、実施例1-3と比較例1-3は、それぞれ同一の処方1~3によって製造されている。表5中の全ての実施例、比較例は、同じ錠径TD(mm)、錠剤重量TW(mg)、カップ深さDe(mm)、立ち上がり角度αを有している。
[0105]
[表5]


[0106]
 実施例1-1、1-2、1-3の摩損度(%)は、比較例1-1、1-2、1-3の摩損度(%)と同等の値である。この結果は、実施例1-1、1-2、1-3の3段R形状が、比較例1-1、1-2、1-3の2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮することを示している。
[0107]
 一方、錠剤の強度は、カップ部の第1曲面の立ち上がり角度αと、カップ深さDeとに関係する(特許文献1)。上述したように、表5中の全ての実施例、比較例は、同じ立ち上がり角度αとカップ深さDeとを有している。そして、実施例1-1、1-2、1-3の相当落下高さ(cm)は、いずれも比較例1-1、1-2、1-3の相当落下高さ(cm)よりも高い。この結果は、実施例1-1、1-2、1-3の3段R形状が、比較例の2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することを示している。
[0108]
 以上のように、錠剤のカップ部を3段R形状とすることによって、2段R形状と同等の耐摩擦性能が発揮され、且つ2段R形状よりも優れた耐衝撃性能が発揮されることが確認された。
[0109]
<物性の評価結果2>
 下記の表6は、実施例1-1、1-2、1-3の3段R錠剤と、比較例2-1、2-2、2-3の単R錠剤(single-radius tablets)との物性の評価結果を示す。実施例1-1と比較例2-1、実施例1-2と比較例2-2、実施例1-3と比較例2-3は、それぞれ同一の処方1~3によって製造されている。表6中の全ての実施例、比較例は、同じ錠径TD(mm)及び錠剤重量TW(mg)を有しているが、互いのカップ深さDe(mm)が異なっている。
[0110]
[表6]


[0111]
 実施例1-1、1-2、1-3の摩損度(%)は、比較例2-1、2-2、2-3の摩損度(%)と同等の値である。この結果は、実施例1-1、1-2、1-3の3段R形状が、比較例2-1、2-2、2-3の単R形状と同等の耐摩擦性能を発揮することを示している。
[0112]
 一方、実施例1-1、1-2、1-3の相当落下高さ(cm)は、いずれも比較例2-1、2-2、2-3の相当落下高さ(cm)よりも高い。この結果は、実施例1-1、1-2、1-3の3段R形状が、比較例2-1、2-2、2-3の単R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することを示している。
[0113]
 以上のように、錠剤のカップ部を3段R形状とすることによって、単R形状と同等の耐摩擦性能が発揮され、且つ単R形状よりも優れた耐衝撃性能が発揮されることが確認された。
[0114]
<物性の評価結果3>
 下記の表7は、実施例2、3、4、5の3段R錠剤と、比較例3、4の2段R錠剤との物性の評価結果を示す。表7中の全ての実施例、比較例は、同一の処方3で製造され、同じ錠径TD(mm)及び錠剤重量TW(mg)を有している。実施例2、3、4、5及び比較例3は、互いに異なるカップ深さDe(mm)を有している。実施例3と比較例4とは、同じカップ深さDe(mm)を有している。さらに、表7中の全ての実施例、比較例は、互いのカップ部の曲面形状(表4中のR /R 及びR /R )が異なっている。
[0115]
[表7]


[0116]
 実施例2、3、4、5の摩損度(%)は、比較例3、4の摩損度(%)と同等の値である。この結果は、カップ深さDe(mm)、カップ部の曲面形状が異なっていても、実施例2、3、4、5の3段R形状が、比較例3、4の2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮することを示している。
[0117]
 一方、実施例2、3、4、5の相当落下高さ(cm)は、いずれも比較例3、4の相当落下高さ(cm)よりも顕著に高い。この結果は、カップ深さDe(mm)、カップ部の曲面形状が異なっていても、実施例2、3、4、5の3段R形状が、比較例3、4の2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することを示している。
[0118]
 ここで、表7中の全ての実施例、比較例は、錠径TD(mm)=6の小さい錠剤である(表4を参照)。表7の評価結果は、錠剤の錠径TD(mm)が小さい場合でも、表4のパラメータを満たす3段R形状が、2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮し、且つ2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することを示している。
[0119]
<物性の評価結果4>
 下記の表8は、実施例6、7、8、9の3段R錠剤と、比較例1-3の2段R錠剤との物性の評価結果を示す。表8中の全ての実施例、比較例は、同一の処方3で製造され、同じ錠径TD(mm)及び錠剤重量TW(mg)を有している。実施例6、7、8は、比較例1-3と同じカップ深さDe(mm)を有しているが、実施例9は、比較例1-3と異なるカップ深さDe(mm)を有している。さらに、表8中の全ての実施例、比較例は、互いのカップ部の曲面形状(表4中のR /R 及びR /R )が異なっている。
[0120]
[表8]


[0121]
 実施例6、7、8、9の摩損度(%)は、比較例1-3の摩損度(%)と同等の値である。この結果は、カップ深さDe(mm)、カップ部の曲面形状が異なっていても、実施例6、7、8、9の3段R形状が、比較例1-3の2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮することを示している。
[0122]
 一方、実施例6、7、8、9の相当落下高さ(cm)は、いずれも比較例1-3の相当落下高さ(cm)よりも顕著に高い。この結果は、カップ深さDe(mm)、カップ部の曲面形状が異なっていても、実施例6、7、8、9の3段R形状が、比較例1-3の2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することを示している。
[0123]
 ここで、表8中の全ての実施例、比較例は、錠径TD(mm)=10.5の大きい錠剤である(表4を参照)。表8の評価結果は、錠剤の錠径TD(mm)が大きい場合でも、表4のパラメータを満たす3段R形状が、2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮し、且つ2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することを示している。
[0124]
<まとめ>
 表5、表6、表7及び表8の摩損度(%)を総合すると、錠径TD(mm)及び錠剤重量TW(mg)が異なっていても、全ての実施例の3段R形状が、全ての比較例の単R形状及び2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮することが理解される。
[0125]
 また、表5、表6、表7及び表8の相当落下高さ(cm)を総合すると、錠径TD(mm)及び錠剤重量TW(mg)が異なっていても、全ての実施例の3段R形状が、全ての比較例の単R形状及び2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することが理解される。特に、表4のパラメータを満たす3段R形状は、錠径TD(mm)の大小に関わらず、2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮し、且つ2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮する。
[0126]
 以上のように、実施例に代表される本発明の3段R形状は、種々の処方1~3、錠径TD(mm)、錠剤重量TW(mg)、カップ深さDe(mm)、カップ部の曲面形状において、単R形状及び2段R形状と同等の耐摩擦性能を発揮し、且つ単R形状及び2段R形状よりも優れた耐衝撃性能を発揮することが確認された。

符号の説明

[0127]
 1 錠剤(3段R錠剤)
 11 側部
 12 カップ部
 12a 第1曲面
 12b 第2曲面
 12c 第3曲面

請求の範囲

[請求項1]
 側部の上下の少なくとも一方にカップ部が形成された錠剤であって、
 前記カップ部の外面は、曲率の異なる第1、第2及び第3曲面を含み、
 前記第1曲面は、少なくとも前記第2曲面に連続し、
 前記第2曲面は、前記第1曲面と前記第3曲面とに連続し、
 前記第3曲面は、少なくとも前記第2曲面に連続する、錠剤。
[請求項2]
 前記カップ部の外面が、前記第1、第2及び第3曲面のみからなる請求項1に記載の錠剤。
[請求項3]
 前記側部の水平断面が円形である請求項1又は2に記載の錠剤。
[請求項4]
 前記側部の水平断面が円形以外の形状である請求項1又は2に記載の錠剤。
[請求項5]
 前記側部の水平断面が楕円形である請求項4に記載の錠剤。
[請求項6]
 前記側部の水平断面が長楕円形である請求項4に記載の錠剤。
[請求項7]
 前記第2曲面の曲率半径R を、前記第1曲面の曲率半径R で除した値が1.27~15.14の範囲内となる請求項1~6のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項8]
 前記第2曲面の曲率半径R を、前記第1曲面の曲率半径R で除した値が1.27~3.32の範囲内となる請求項7に記載の錠剤。
[請求項9]
 前記第3曲面の曲率半径R を、前記第2曲面の曲率半径R で除した値が0.88~0.97の範囲内となる請求項7又は8に記載の錠剤。
[請求項10]
 前記カップ部の高さ寸法であるカップ深さを、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.14~0.18の範囲内となる請求項7~9のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項11]
 前記第1曲面と前記第2曲面との境界に位置する第1変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.033~0.067の範囲内となる請求項7~10のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項12]
 前記第2曲面と前記第3曲面との境界に位置する第2変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.33~0.34の範囲内となる請求項7~11のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項13]
 直径又は長径が、6.0mm~10.5mmの範囲内となる請求項7~12のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項14]
 前記錠剤を構成する素錠の見かけ密度が、1.1mg/mm ~1.4mg/mm の範囲内である請求項1~13のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項15]
 前記錠剤を構成する素錠の表面が、コーティングされた請求項1~14のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項16]
 前記錠剤を構成する素錠の表面が、フィルムによってコーティングされた請求項15に記載の錠剤。
[請求項17]
 前記第3曲面の曲率半径R を、前記第2曲面の曲率半径R で除した値が0.75~0.97の範囲内となる請求項7又は8に記載の錠剤。
[請求項18]
 前記カップ部の高さ寸法であるカップ深さを、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.13~0.18の範囲内となる請求項7~9のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項19]
 前記第1曲面と前記第2曲面との境界に位置する第1変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.030~0.067の範囲内となる請求項7~10のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項20]
 前記第2曲面と前記第3曲面との境界に位置する第2変曲点から前記側部の端までの距離を、前記錠剤の直径又は長径で除した値が、0.25~0.40の範囲内となる請求項7~11のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項21]
 直径又は長径が、6.0mm~10.5mmの範囲内となる請求項17~20のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項22]
 前記錠剤を構成する素錠の見かけ密度が、1.1mg/mm ~1.4mg/mm の範囲内である請求項17~21のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項23]
 前記錠剤を構成する素錠の表面が、コーティングされた請求項17~22のいずれか1項に記載の錠剤。
[請求項24]
 前記錠剤を構成する素錠の表面が、フィルムによってコーティングされた請求項23に記載の錠剤。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]