Certains contenus de cette application ne sont pas disponibles pour le moment.
Si cette situation persiste, veuillez nous contacter àObservations et contact
1. (WO2019004111) ÉLÉMENT D'ÉTANCHÉITÉ ÉLASTIQUE, STRUCTURE DE FIXATION D'ÉLÉMENT D'ÉTANCHÉITÉ ÉLASTIQUE ET ENDOSCOPE
Document

明 細 書

発明の名称 弾性シール部材、弾性シール部材の固定構造および内視鏡

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004   0005   0006   0007   0008  

発明の開示

課題を解決するための手段

0009   0010   0011  

図面の簡単な説明

0012  

発明を実施するための最良の形態

0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073   0074   0075   0076   0077   0078   0079   0080   0081   0082   0083   0084   0085   0086   0087   0088   0089   0090  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10   11   12  

図面

1A   1B   2A   2B   3A   3B   3C   4A   4B   4C   4D   4E   4F   4G   5A   5B   5C   6   7A   7B   8A   8B   9A   9B   10A   10B   10C   11A   11B   12A   12B  

明 細 書

発明の名称 : 弾性シール部材、弾性シール部材の固定構造および内視鏡

技術分野

[0001]
 本発明は、隣り合う枠体間の水密を保持する水密保持部と枠体間の隙間を埋めるパッキン部とを有する弾性シール部材、弾性シール部材の固定構造および内視鏡に関する。

背景技術

[0002]
 内視鏡は、医療分野、工業分野等において使用されている。医療分野で使用される内視鏡は、細長な挿入部が体内に挿入される。そのため、検査、あるいは、処置等に一度使用した内視鏡は、洗浄され、その後、滅菌処理が実施される。このため、内視鏡は、内部に水等が侵入することを防止するため水密構造であった。
[0003]
 内視鏡の操作部、あるいは、内視鏡コネクタ等の内視鏡の構成物は、管状又は筒状の枠体を組み付けて構成される。例えば、操作部は、複数の枠体を組み合わせて構成され、図1Aに示すように第1の枠体1と第2の枠体2とがそれぞれ配置される係合部3の一方にはOリング4を取り付ける周溝5が形成されている。
[0004]
 図1Bに示すように第1の枠体1と第2の枠体2とを組み付けた状態において、第1の枠体1と第2の枠体2との係合部3はOリング4によって水密が保持された状態になる。この水密を保持した状態において、第1の枠体1の外表面と第2の枠体2の外表面とは内視鏡の洗浄を容易にするために、段差なく連続的な外表面として形成されていることが望ましい。言い換えれば、第1の枠体1の先端面1fと第2の枠体2の基端面2rとが隙間無く配置されていることが望ましい。
[0005]
 この内視鏡をオートクレーブ滅菌すると、該内視鏡は高温高圧雰囲気下に晒されて第1の枠体1および第2の枠体2が長手軸方向に熱膨張する。上述したように第1の枠体1の先端面1fと第2の枠体2の基端面2rとが隙間無く配置されていると、基端面2rと先端面1fとの当接面に負荷がかかる。そして、内視鏡のオートクレーブ滅菌が繰り返し行われることによって材質によっては第1の枠体1の先端面1f、あるいは、第2の枠体2の基端面2rの何れかにひびが入る、あるいは、破損する等の現象が発生するおそれがある。
[0006]
 この現象の発生は、図1Bに示した先端面1fと基端面2rとの間に予め、蒸気滅菌時に枠体1、2が熱膨張して先端面1fと基端面2rとが当接することを防止する隙間を設けておくことによって解消できる。
[0007]
 なお、日本国特開2005-230436号公報には外部環境が高温状態においてもバッテリの性能を劣化させること無く、外部環境の加圧水蒸気による高温状態においてもバッテリの性能を良好にするバッテリユニットが示されている。 
 しかしながら、熱膨張を考慮した前述した隙間を先端面1fと基端面2rとの間に設けることによって、外表面に段差が生じると共に、該隙間によって洗浄作業の手間がかかる。また、滅菌行程後の減圧行程において滅菌室の圧力が減少して内視鏡の内部より外部の方が圧力が低くなるような圧力差が発生した場合、圧力調整弁が開く前に、Oリング4が圧力差によって前述した隙間にはみ出されて、Oリング4の水密性が損なわれるおそれがある。
[0008]
 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、隣り合う枠体間の水密を保持しつつ連続的な外表面を形成して洗浄作業を容易にしつつ、繰り返しのオートクレーブ滅菌による枠体の破損を低減する弾性シール部材、弾性シール部材の固定構造、弾性シール部材を備える内視鏡を提供することを目的にしている。

発明の開示

課題を解決するための手段

[0009]
 本発明の一態様の弾性シール部材は、隣り合う枠体間に設けられて水密を保持する水密保持部と、前記水密保持部に対して突出して設けられ、前記隣り合う枠体の隙間に配置されて少なくとも外表面の一部を形成するパッキン部と、を具備している。
[0010]
 本発明の一態様の弾性シール部材の固定構造は、外部に露出して外表面となる第1枠外面と、隣り合う枠体間に設けられて水密を保持する水密保持部と、前記水密保持部に対して突出して設けられ、前記隣り合う枠体の隙間に配置されて少なくとも外表面の一部を形成するパッキン部と、を有する弾性シール部材が配置される第1枠係合面とを有する第1の枠体と、外部に露出して外表面となる外面と、前記第1枠係合面に対向して配置される第2枠係合面とを有する、前記第1の枠体に組み付けることによって該第1枠係合面と該第2枠係合面との間に前記弾性シール部材を配置するための隙間が形成される第2の枠体と、を有している。
[0011]
 本発明の一態様の内視鏡は、外部に露出して外表面となる第1枠外面と、隣り合う枠体間に設けられて水密を保持する水密保持部と、前記水密保持部に対して突出して設けられ、前記隣り合う枠体の隙間に配置されて少なくとも外表面の一部を形成するパッキン部と、を有する弾性シール部材が配置される第1枠係合面とを有する第1の枠体と、外部に露出して外表面となる外面と、前記第1枠係合面に対向して配置される第2枠係合面とを有する、前記第1の枠体に組み付けることによって該第1枠係合面と該第2枠係合面との間に前記弾性シール部材を配置するための隙間が形成される第2の枠体と、を内視鏡操作部、又は、内視鏡コネクタ等の内視鏡構成物に有している。

図面の簡単な説明

[0012]
[図1A] 組み付け前の第1の枠体と第2枠体とを説明する図
[図1B] 第1の枠体と第2枠体とを組み付けた状態を説明する図
[図2A] 弾性シール部材の正面図
[図2B] 図2AのY2B-Y2B線断面図であって、パッキン部を構成するパッキン本体と繋ぎ部とを同じ肉厚にして薄肉部をパッキン部よりも薄肉にした構成を説明する図
[図3A] 内視鏡操作部を構成する第1の枠体と第2の枠体とを説明する図
[図3B] 第1の枠体の第1枠係合面と弾性シール部材との位置関係を説明する図
[図3C] 第2の枠体の係合凸部を第2の枠体の係合凹部内に配置したとき構成される隙間を説明する図
[図4A] 図2A及び図2Bに示す弾性シール部材を第1の枠体の第1枠係合面に取り付けた状態を説明する図
[図4B] 弾性シール部材を取り付けた第1の枠体に第2の枠体を係合した状態を説明する図
[図4C] 第1の枠体と第2の枠体との組付状態において弾性シール部材が安定的に第1の枠体と第2の枠体との間に押圧保持されている状態におけるパッキン部を構成するパッキン本体の肉厚と繋ぎ部の肉厚との関係を説明する図
[図4D] オートクレーブ滅菌時の高温高圧雰囲気下における第1の枠体と第2の枠体と弾性シール部材との関係を説明する図
[図4E] 第2係合平面が傾斜平面である第2の枠体を説明する図
[図4F] 傾斜平面である第2係合平面の作用を説明する図
[図4G] 第1の枠体と第2の枠体との組付状態において弾性シール部材が安定的に第1の枠体と第2の枠体との間に押圧保持されている状態におけるパッキン部を構成するパッキン本体の圧縮率と繋ぎ部の圧縮率との関係を説明する図
[図5A] パッキン部を構成するパッキン本体、繋ぎ部、薄肉部の順に肉厚を薄く設定した弾性シール部材を説明する図
[図5B] 図5Aに示した弾性シール部材を第1の枠体の第1枠係合面に取り付けた状態における第2の枠体との関係を説明する
[図5C] 第2の枠体の第2係合平面を弾性シール部材のパッキン本体の他面に押圧配置させた状態を説明する図
[図6] パッキン部に凹部を設けた弾性シール部材を説明する図
[図7A] パッキン本体が第1の枠体及び第2の枠体の外方側に飛び出すことを防止するパッキン部の構成例を説明する図
[図7B] 第1の枠体と第2の枠体とを組み付けた状態における弾性シール部材を説明する図
[図8A] パッキン本体が第1の枠体及び第2の枠体の外方側に飛び出すことを防止するパッキン部の他の構成を説明する図
[図8B] 第1の枠体と第2の枠体とを組み付けた状態における弾性シール部材を説明する図
[図9A] パッキン本体が第1の枠体及び第2の枠体の外方側に飛び出すことを防止するパッキン部の別の構成を説明する図
[図9B] 第1の枠体と第2の枠体とを組み付けた状態における弾性シール部材を説明する図
[図10A] 弾性シール部材の他の構成にかかる弾性シール部材の正面図
[図10B] 図10Aの矢印Y6B-Y6B線断面図
[図10C] 弾性シール部材の背面図
[図11A] 図10A-図10Cの弾性シール部材と第1の枠体と第2の枠体との関係を説明する図
[図11B] 弾性シール部材を取り付けた第1の枠体に第2の枠体を係合した状態を説明する図
[図12A] 逃がし部を設けた弾性シール部材を説明する図
[図12B] 作業性を考慮した位置決め用凹部あるいは取付部を設けた弾性シール部材を説明する図

発明を実施するための最良の形態

[0013]
 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 
 なお、以下の説明に用いる各図において、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものもある。即ち、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
[0014]
 図2A、図2Bを参照して弾性シール部材10を説明する。 
 弾性シール部材10は、耐熱性に優れ、予め定めたゴム硬度を備える素材で形成されている。弾性シール部材10は、図2A、図2Bに示す水密保持部20と、薄肉部30と、パッキン部40と、を備えて略リング形状に形成されている。 
 弾性シール部材10は、図3Aに示す第1枠体60の係合凸部61に取り付けられるようになっている。
[0015]
 図2Aに示すようにパッキン部40の外側面40oは、水密保持部20の外側面20oより大きく形成されている。図2Bに示すように水密保持部20は、断面形状が略円形のOリング形状部21である。パッキン部40は、断面形状が屈曲形状であって、Oリング形状部21の中心軸a21を結ぶ中心軸線分22の中点に直交する中心線cLに沿って水密保持部20より一方側22aに設けられている。
[0016]
 図2A、図2Bに示すようにパッキン部40は、第1部分であるパッキン本体41と、第2部分である繋ぎ部42と、を有している。繋ぎ部42は、水密保持部20とパッキン本体41との間に位置するように設けられている。また、水密保持部20と繋ぎ部42との間には薄肉部30が設けられている。
[0017]
 なお、薄肉部30のOリング形状部21からの突出位置は、後述する図4Aで示すように周溝66内に配置される。
[0018]
 図2Bに示すようにパッキン本体41は、中心線cLに対して直交する平面を有している。これに対して、繋ぎ部42は、中心線cLに対して傾斜した斜面を有している。水密保持部20と繋ぎ部42と連結する薄肉部30の肉厚tは、パッキン部40の肉厚Tよりも薄く設定してある。本実施形態において、パッキン本体41と繋ぎ部42とは同じ肉厚Tである。
[0019]
 図3A、図3Bを参照して内視鏡操作部を構成する第1の枠体60と第2の枠体70とを説明する。 
 図3Aに示す符号60、符号70は、内視鏡操作部を構成する第1の枠体60と第2の枠体70であって隣り合って設けられる。第1の枠体60には係合凸部61が設けられ、第2の枠体70には係合凸部61が係入する係合凹部71が設けられている。 
 符号60oは、第1枠外周面であって外部に露出する外表面である。符号70oは、第2枠外周面であって外部に露出する外表面である。符号c60は、第1の枠体60の第1長手軸である。符号c70は、第2の枠体70の第2長手軸である。
[0020]
 係合凸部61は、弾性シール部材10を配置するための第1枠係合面62を備えている。第1枠係合面62は、第1係合平面63と、第1係合斜面64と、係合側外周面65と、を有している。
[0021]
 係合面である第1係合平面63は、第1長手軸c60に交差する平面であって、本実施形態の第1係合平面63は、該長手軸c60に直交する垂直平面である。第1係合斜面64は、第1長手軸c60に交差し、第1係合平面63に交差する斜面である。係合側外周面65は、第1長手軸c60を中心にする外周面である。係合側外周面65には周溝66が形成されている。周溝66は、予め定めた幅及び深さで形成されている。
[0022]
 周溝66と第1係合斜面64の交差稜線L64の形成位置は、外周面65の位置より予め定めた距離L、第1長手軸c60側に位置している。
[0023]
 上述した第1枠係合面62には弾性シール部材10が配置される。具体的に、図3Bに示すように、第1係合平面63及び第1係合斜面64にはパッキン部40が配置され、周溝66内にはOリング形状部21、薄肉部30およびパッキン部40の一部である繋ぎ部42の薄肉側端部が配置されるようになっている。
[0024]
 図3Aに示すように第2の枠体70には第2枠係合面72が設けられている。第2枠係合面72は、第1枠係合面62に対向して配置され、第2係合平面73と、第2係合斜面74と、係合側内周面75と、を有している。
[0025]
 係合面である第2係合平面73は、第2の枠体70の先端面であって、第2長手軸c70に交差する平面であって、該長手軸c70に直交する垂直平面である。第2係合斜面74は、第2長手軸c70に交差し、第2係合平面73に交差する斜面である。係合側内周面75は、第2長手軸c70を中心にする内周面である。
[0026]
 図3Cに示すように第1の枠体60の係合凸部61を第2の枠体70の係合凹部71内に配置した係合状態おいて、隣り合う第1の枠体60と第2の枠体70との間に隙間Sが構成される。隙間Sには弾性シール部材10が配置される。 
 なお、隙間Sは、第1係合平面63と第2係合平面73とが対向する第1の隙間S1と、係合側外周面65及び周溝66の内周面66aと係合側内周面75とが対向する第2の隙間S2と、第1係合斜面64と第2係合斜面74とが対向する第3の隙間S3と、で構成されている。
[0027]
 ここで、内視鏡操作部の組み付けを説明する。 
 作業者は、第1の枠体60と、第2の枠体70と、弾性シール部材10と、を用意する。作業者は、まず、図4Aに示すように弾性シール部材10を係合凸部61の第1枠係合面62に配置する。このとき、弾性シール部材10のOリング形状部21を周溝66内に配置させるとともに、パッキン部40を第1枠係合面62の第1係合平面63及び第1係合斜面64に配置させる。
[0028]
 ここで、微調整を行って、周溝66内に薄肉部30およびパッキン部40の一部である繋ぎ部42の薄肉側端部を収容配置させる。また、パッキン本体41の一面41aを第1係合平面63に当接され、繋ぎ部42の一面42aを第1係合斜面64に当接させる。このとき、Oリング形状部21の頂部が係合側外周面65からcだけ突出した状態になって位置決めされる。
[0029]
 次に、作業者は、図4Bに示すように第2の枠体60の係合凸部61を第2の枠体70の係合凹部71内に配置する。このことによって、第1の枠体60と第2の枠体70とが係合状態になる。ここで、作業者は、第2係合平面73を矢印に示すように第1係合平面63に向けて移動させていく。
[0030]
 すると、第2係合斜面74と係合側内周面75とが交差する第1稜線74aが係合側外周面65から突出しているOリング形状部21に当接する。このとき第2の枠体70が第2係合斜面74を有することによって、該第2の枠体70は、Oリング形状部21を容易に押し潰しつつさらに第1係合平面63に向けて移動されていく。そして、第2係合平面73が破線に示すように弾性シール部材10のパッキン本体41の他面41bに当接する。
[0031]
 このように、Oリング形状部21が押し潰されることによって、Oリング形状部21が係合側外周面65に設けられた周溝66の内周面66a、および、係合側内周面75に密着して、係合状態の第1の枠体60と第2の枠体70とを水密保持状態にすることができる。
[0032]
 ここで、作業者は、図4Cに示すように第2係合平面73を第1係合平面63に向けて距離D移動する。すると、第2係合平面73がパッキン本体41の他面41bを押圧することによって、パッキン本体41の肉厚Tは寸法Aに圧縮変形される一方、この圧縮に伴って伸張変形される。具体的には、パッキン本体41は、第2係合平面73と第2係合斜面74とが交差する第2稜線74bよりOリング形状部21側に伸張されていく。
[0033]
 伸張されることによって、第3の隙間S3に配置されているパッキン本体41の一部及び繋ぎ部42の一部の肉厚Tは、寸法Bに膨張されて第2の枠体70の第2係合斜面74に密着するように変形する。ここで、寸法Aと寸法Bとの関係はA<Bである。
[0034]
 このとき、第2係合平面73とパッキン本体41の他面41bとの間、および、パッキン本板41の一面41aと第1係合平面63との間において隙間を無くした密接状態になる。このとき、第1の枠体60と第2の枠体70との間に配置されたパッキン本体41の外方側の面は、シール部材外周面10oを構成する。
[0035]
 この構成によれば、第1の枠体60と第2の枠体70との組付状態において、弾性シール部材10のパッキン部40は、第2稜線74bに対して食い込んだ状態になって、安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持される。
[0036]
 これにより、繋ぎ部42が第1の枠体60と第2の枠体70との間に強固に固定され、オートクレーブ投入時等の負荷によりパッキン本体41が第1の枠体60の外方側及び第2の枠体70の外方側に飛び出すことを防止できる。
[0037]
 この状態で、作業者が図示しない例えば固定ネジ、あるいは、接着剤等によって第1の枠体60と第2の枠体70とを一体固定することによって組み付けを完了する。 
 なお、この組付状態において、弾性シール部材10のシール部材外周面10oと、第1枠外周面60oと、第2枠外周面70oと、を段差なく連続的な外表面としてもよいが、本図においては、洗浄具により洗浄できる範囲内で凹ませてある。
[0038]
 このように、水密保持部20とパッキン部40とを備える弾性シール部材10を第1の枠体60と第2の枠体70との間の予め定めた位置に配置して第1の枠体60と第2の枠体70とを一体固定する。このことによって、弾性シール部材10の水密保持部20によって係合状態の第1の枠体60と第2の枠体70とを水密保持状態を得ることができると共に、弾性シール部材10のパッキン部40のパッキン本体41を第2係合平面73と第1係合平面63の間に配置して隙間を無くした密接状態を得ることができる。
[0039]
 使用後の内視鏡は、滅菌処理としてオートクレーブ滅菌処理が実施される。滅菌処理中、上述のように構成された内視鏡操作部は、高温高圧雰囲気下に晒される。このため、第1の枠体60は図4Dの白抜き矢印Y4aに示すように長手軸方向に熱膨張し、第2の枠体70は白抜き矢印Y4bに示すように長手軸方向に熱膨張する。これら枠体60、70が熱膨張することによって第1係合平面63と第2係合平面73とのそれぞれの位置が実線に示す位置から破線に示す位置まで移動されてパッキン本体41さらに圧縮する。
[0040]
 このとき、弾性シール部材10のパッキン部40は、寸法Aに圧縮された状態で第2稜線74bに対して食い込んだ状態になって第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持されている。このため、第3の隙間S3に配置されていたパッキン本体41及び繋ぎ部42がOリング形状部21側に向かって伸張されていく。
[0041]
 そして、薄肉部30は、そのOリング形状部21側への伸張に伴って周溝66の底面方向に押圧変形されていく。このため、Oリング形状部21は伸張されること無く水密保持状態を維持する。
[0042]
 このように、オートクレーブ滅菌処理中において熱膨張された第1の枠体60と第2の枠体70との間に予め想定した弾性範囲の厚みに圧縮されたパッキン本体41が配置された状態になる。このため、第1係合平面63と第2係合平面73とが直接的に接触することが確実に防止されてオートクレーブ滅菌処理による枠体60、70の破損を低減することができる。
[0043]
 なお、上述した実施形態において第2の枠体70の第2係合平面73を第2長手軸c70に交差する平面であって、該長手軸c70に直交する垂直平面としていた。しかし、図4Eに示す第2の枠体70は、長手軸c70に交差する傾斜平面を有する第2係合平面73Aを有している。
[0044]
 第2の枠体70は、上述したように第1稜線74aが係合側外周面65から突出しているOリング形状部21に当接した後、該Oリング形状部21を押し潰しつつさらに第1係合平面63に向けて移動されていく。そして、傾斜平面である第2係合平面73Aは、破線に示すように弾性シール部材10のパッキン本体41の他面41b側に当接する。
[0045]
 その後、作業者は、図4Fの破線に示す第2係合平面73Aを第1係合平面63に向けて移動する。すると、傾斜平面である第2係合平面73Aとパッキン本体41の他面41bとの接触面を徐々に拡大しつつ該パッキン本体41を押圧していく。この結果、パッキン本体41は、実線に示す第2係合平面73Aに沿って外方側が細形になるように圧縮変形される一方、この圧縮に伴って伸張変形される。
[0046]
 パッキン本体41は、上述したように第2稜線74bに対して食い込んだ状態になってOリング形状部21側に伸張されていく。このことによって、第3の隙間S3に配置されているパッキン本体41の一部及び繋ぎ部42の一部の肉厚Tが寸法Bに膨張されて第2の枠体70の第2係合斜面74に密着するように変形して弾性シール部材10のパッキン部40を安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に確実に押圧保持される。
[0047]
 また、第2係合平面73Aとパッキン本体41の他面41bとの間、および、パッキン本板41の一面41aと第1係合平面63との間において隙間を無くした密接状態になる。さらに、第1の枠体60と第2の枠体70との間に配置されたパッキン本体41の外方側の面は、シール部材外周面10oを構成する。
[0048]
 この構成によれば、上述の実施形態と同様に係合状態の第1の枠体60と第2の枠体70とを水密保持状態にすることができるとともに、傾斜平面である第2係合平面73Aによってパッキン本体41の外方側が細形になるように圧縮変形したことによって、オートクレーブ投入時等の負荷によりパッキン本体41が第1の枠体60の外方側及び第2の枠体70の外方側に飛び出すことを防止できるとともに、オートクレーブ滅菌処理による枠体60、70の破損を低減することができる。
[0049]
 なお、上述した実施形態においては、第1の枠体60と第2の枠体70との間に配置された弾性シール部材10を組付状態において、パッキン部40の繋ぎ部42の肉厚がパッキン本体41の肉厚より大きくなるように圧縮して、弾性シール部材10のパッキン部40を安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持するようにしている。しかし、第1の枠体60と第2の枠体70との間に配置された弾性シール部材10を組付状態において、繋ぎ部42の圧縮率がパッキン本体41の圧縮率よりも大きくなるように圧縮して、弾性シール部材10のパッキン部40を安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持してもよい。
[0050]
 本実施形態において上述したようにまず、図4G二点鎖線に示すように第2の枠体70の第1稜線74aが係合側外周面65から突出したOリング形状部21に当接する。その後、第2の枠体70はOリング形状部21を押し潰しつつさらに第1係合平面63に向けて移動される。そして、第2係合斜面74が破線に示すように弾性シール部材10の繋ぎ部42の他面42b側に当接する。
[0051]
 第2係合斜面74が他面42bに当接配置されている状態において、第2係合平面73を第1係合平面63に向けて移動する。すると、第2係合平面73がパッキン本体41の他面41bを当接すること無く、第2係合斜面74が繋ぎ部42の他面42bに当接する。
[0052]
 ここで、第2係合平面73が第1係合平面63に向けてさらに移動させていく。すると、第2係合平面73がパッキン本体41の他面41bに当接する一方、第2係合斜面74によって繋ぎ部42bが圧縮変形されていく。そして、第1の枠体60と第2の枠体70とが所定の組付状態になる。このとき、繋ぎ部42bは、寸法b圧縮されて厚みがB1に変形され、パッキン本体41は寸法a圧縮されて厚みがA1に変化する。このとき、寸法A1と寸法B1との関係はA1>B1である。言い換えれば、繋ぎ部42bがパッキン本体41に比べて圧縮された状態である。
[0053]
 上述したように繋ぎ部42bが圧縮されるとき、その圧縮に伴って該繋ぎ部42bは伸張変形する。つまり、繋ぎ部42は、第2係合平面73と第2係合斜面74とが交差する第2稜線74bよりパッキン本体41側及びOリング形状部21側に伸張されていく。そして、パッキン本体41側への伸張に伴って、該パッキン本体41は、第2係合平面73に強固に密着するように膨張変形される。 
 この結果、弾性シール部材10のパッキン部40が第2稜線74bに対して食い込んだ状態になって、該弾性シール部材10が安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持される。
[0054]
 上述したように、寸法A1と寸法B1との関係はA1>B1である。しかし、本実施形態において、パッキン本体41の圧縮率C1はa/(a+A1)であり、繋ぎ部42の圧縮率C2はb/(b+B1)である。即ち、パッキン本体41の圧縮率C1と、繋ぎ部42の圧縮率C2との間にはC1<C2の関係である。
[0055]
 このように、パッキン部40を構成するパッキン本体41と繋ぎ部42との間にC1<C2の関係を設定することによっても第1の枠体60と第2の枠体70とを組み付けた状態において、繋ぎ部42が高い接触圧により第1の枠体60と第2の枠体70との間に強固に挟まれて安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持される。
[0056]
 なお、第2係合平面73とパッキン本体41の他面41bとの間、および、パッキン本板41の一面41aと第1係合平面63との間において隙間を無くした密接状態になり、第1の枠体60と第2の枠体70との間に配置されたパッキン本体41の外方側の面は、上述と同様なシール部材外周面10oを構成する。
[0057]
 なお、上述した実施形態において、弾性シール部材10は、水密保持部20と繋ぎ部42と連結する薄肉部30の肉厚をtに設定し、パッキン部40を構成するパッキン本体41及び繋ぎ部42の肉厚を同じ肉厚Tに設定していた。 
 しかし、図5Aに示すように弾性シール部材10のパッキン部40Aを構成するようにしてもよい。パッキン部40Aは、肉厚がT1のパッキン本体41と、肉厚がT2の繋ぎ部42と、を備えている。各肉厚は、パッキン本体41、繋ぎ部42、薄肉部30の順で薄くなるように設定してある。
[0058]
 図5Bに示すようにパッキン部40Aを有する弾性シール部材10は、上述したように作業者によって係合凸部61の第1枠係合面62に配置されている。また、作業者によって、第1の枠体60の係合凸部61は、第2の枠体70の係合凹部71内に配置されている。作業者は、第2係合平面73を矢印に示すように第1係合平面63に向けて移動させていく。すると、第1稜線74aが係合側外周面65から突出しているOリング形状部21に当接する。
[0059]
 ここで、作業者が第2係合平面73を第1係合平面63に向けて移動していくことによって、Oリング形状部21が押し潰されて第2係合平面73が破線に示すように移動されて弾性シール部材10のパッキン本体41の他面41bに当接する。 
 Oリング形状部21が押し潰されることによって、Oリング形状部21が周溝66の内面、および、係合側内周面75に密着して、係合状態の第1の枠体60と第2の枠体70とを水密保持状態にすることができる。
[0060]
 ここで、作業者は、図5Cに示すように第2係合平面73を破線に示す状態から実線に示す状態になるように第1係合平面63に向けて僅かにpだけ移動させて該第2係合平面73をパッキン本体41の他面41bに押圧配置させる。
[0061]
 すると、第2係合平面73とパッキン本体41の他面41bとの間、および、パッキン本板41の一面41aと第1係合平面63との間において隙間を無くした密接状態になる。
[0062]
 この密接状態にしたとき、パッキン本体41は圧縮される一方、この圧縮に伴って伸張される。つまり、図5Cに示すようにパッキン本体41は、第2係合平面73と第2係合斜面74とが交差する第2稜線74bよりOリング形状部21側に伸張されていく。
[0063]
 つまり、第3の隙間S3に配置されているパッキン本体41の一部及び繋ぎ部42の一部が第2の枠体70の第2係合斜面74に密着するように変形する。言い換えれば、弾性シール部材10は、パッキン部40が第2稜線74bに対して食い込んだ状態になって、安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持される。
[0064]
 このように、肉厚をパッキン本体41、繋ぎ部42、薄肉部30の順で薄くなるように設定した弾性シール部材10を第1の枠体60と第2の枠体70との間に配置して第1の枠体60と第2の枠体70とを組み付状態にすることによっても弾性シール部材10を安定的に第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持して上述と同様の作用効果を得ることができる。
[0065]
 なお、使用後の内視鏡は、滅菌処理中、高温高圧雰囲気下に晒される。すると、枠体60、70が熱膨張してパッキン本体41が圧縮される。このとき、パッキン部40が第2稜線74bに対して食い込んだ状態になって弾性シール部材10が第1の枠体60と第2の枠体70との間に押圧保持されている。
[0066]
 このため、第3の隙間S3に配置されていたパッキン本体41及び繋ぎ部42がOリング形状部21側に向かって伸張されていく。したがって、パッキン本体41は、外方に向かって僅かに変形されてシール部材外周面10oが外方に突出すること無く、主に第3の隙間S3を形成する第1係合斜面64及び第2係合斜面74に密着しつつOリング形状部21側に伸張されていく。
[0067]
 このように、オートクレーブ滅菌処理中において熱膨張された第1の枠体60と第2の枠体70との間に予め想定した弾性範囲の厚みに圧縮されたパッキン本体41が配置された状態になる。このため、第1係合平面63と第2係合平面73とが直接的に接触することが確実に防止されてオートクレーブ滅菌処理による枠体60、70の破損を低減することができる。
[0068]
 なお、図6に示すように弾性シール部材10aを構成するパッキン部40のパッキン本体41の繋ぎ部42近傍に肉盗み凹部43を設けるようにしてもよい。この構成によれば、枠体60、70の熱膨張によってパッキン本体41が圧縮されたとき、まず、該パッキン本体41が肉盗み凹部43の形状を徐々に小さくするように伸張変形されていく。
[0069]
 この結果、圧縮開始時において、パッキン本体41が小さな力量で圧縮されていくので該パッキン本体41の劣化を軽減することができる。
[0070]
 なお、枠体60、70に加えて弾性シール部材10のパッキン部40を図7A、図8A、図9Aに示すように構成して、オートクレーブ投入時等の負荷によってパッキン本体41が第1の枠体60及び第2の枠体70の外方側に飛び出すことを防止するようにしてもよい。
[0071]
 図7Aにおいて、パッキン本体41の予め定めた位置には周方向に複数の貫通孔41hが設けてある。一方、第2の枠体70の第2係合平面73には、複数の貫通孔41h内にそれぞれ配置される、凸部73cが設けてある。
 この構成によれば、図7Bに示すように第1の枠体60と第2の枠体70とが組付状態のとき、凸部73cに貫通孔41hの内周面が略密着配置され、パッキン本体41が第2の枠体70に機械的に係止されることによってパッキン本体41が第1の枠体60及び第2の枠体70の外方側に飛び出すことを防止することができる。
[0072]
 図8Aにおいて、パッキン部40は、パッキン本体41と繋ぎ部42との間の第2枠体側にクランク状面44が設けてある。そして、第2の枠体70にはクランク状面44を当接配置されるクランク状規制面73fが設けてある。 
 この構成によれば、図8Bに示すように第1の枠体60と第2の枠体70とが組付状態のとき、クランク状規制面73fがクランク状面44を押圧して繋ぎ部42の一方側面を第1係合斜面64に押圧配置させることに加え、パッキン本体41が第2の枠体70に機械的に係止されることによってパッキン本体41が第1の枠体60及び第2の枠体70の外方側に飛び出すことを防止することができる。
[0073]
 図9Aにおいて、パッキン部40は、パッキン本体41と繋ぎ部42との間の第2枠体70側の第1クランク状面44に加えて第1枠体60側に第2クランク状面45が設けてある。そして、第2の枠体70には第1クランク状面44を当接配置されるクランク状規制面73fが設けられ、第1枠体60には第2クランク状面45を配置するための取付面67が設けてある。
[0074]
 この構成によれば、第1の枠体60と第2の枠体70とを組付状態にしたとき、クランク状規制面73fが第1クランク状面44を押圧して第2クランク状面45をクランク状取付面67に押圧配置させることに加え、パッキン本体41が第2の枠体70に機械的に係止されることによってパッキン本体41が第1の枠体60及び第2の枠体70の外方側に飛び出すことを防止することができる。
[0075]
 図10A-図10Cを参照して弾性シール部材10Aを説明する。 
 弾性シール部材10Aは、図10A、図10B、図10Cに示すように水密保持部80と、パッキン部90と、を主に備えて略リング形状に形成されている。弾性シール部材10Aは、図11Aに示す枠体100の周溝101に取り付けられるようになっている。
[0076]
 図10Bに示すように水密保持部80は、断面形状が略円形のOリング形状部81である。Oリング形状部81の一方側である表側にはパッキン部90が突出して設けられている。他方側である裏側には表裏判定凸部82が設けられている。 
 図10B、図10Cに示すように表裏判定部82は、半球形状等の凸部であって、周方向に複数、例えば等間隔に設けられている。本実施形態においては、4つの表裏判定部82が設けてある。 
 この構成によれば、弾性シール部10Aを手指で把持した際、指腹が表裏判定部82に触れることで表側、あるいは、裏側の判定を瞬時に行える。この結果、取り付けの際に弾性シール部10Aの向きを誤認識することがない。
[0077]
 図10Bに示すようにパッキン部90は、断面形状が矩形形状であって、例えば、Oリング形状部81の外周側に設けられている。パッキン部90の外方面91は、水密保持部80の外方面83よりOリング形状部81の弾性変形量を考慮して予め定めた寸法(図10B中のt参照)中心側に位置している。そして、図10Aに示すようにパッキン部90の中心線c90は、水密保持部80の中心線c80に対して外側に位置ずれしている。
[0078]
 なお、本図において、パッキン部90をOリング形状部81の外周側に設けるとしている。しかし、パッキン部90の中心線c90を水密保持部80の中心線c80に対して内側に位置ずれさせてパッキン部90をOリング形状部81の内周側に設けるようにしてもよい。
[0079]
 この構成によれば、弾性シール部材10Aが捩られて裏返されたとき、パッキン部90の位置が水密保持部80の中心線c80に対して位置ずれしていることによって、捩れ状態が安定保持されず、元の状態に戻そうとする反力が働く。この結果、裏返されることなく元の状態になる。 
 なお、万一、弾性シール部材10Aが裏返されたままの状態になってしまった場合でも、水密保持部80から突出するパッキン部90が捻れ状態になっていることを視認して瞬時に不具合を認識できる。このため、弾性シール部材10Aが捩れ状態で使用されることを防止できる。
[0080]
 上述した弾性シール部材10Aは、図11Aに示す第1の枠体100の周溝101に取り付けられる。第1の枠体100は、周溝101を備える第1係合側外周面102と、第1係合面103と、を有している。
[0081]
 周溝101内には破線に示すようにOリング形状部81が配置され、第1係合面103にはパッキン部90の内方面92が配置される。 
 周溝101は、予め定めた幅及び深さで形成されている。周溝101に配置されたOリング形状部81の外方面83は、第1係合側外周面102より外方に予め定め量(図11A中のd1参照)突出する。
[0082]
 弾性シール部材10Aを配設した第1の枠体100は第2の枠体110の係合凹部111に配置される。係合凹部111には底面である第1枠体支持面112と、第2係合面113と、が設けられている。
[0083]
 弾性シール部材10Aを備えた第1の枠体100を第2の枠体110の係合凹部111に配置させる際、第1の枠体100の一面105を第1枠体支持面112に向けて移動させていく。このとき、凹部稜線111aがOリング形状部81に当接し、その後、第2係合面113によってOリング形状部81が押し潰されて行く。その一方、パッキン部90が伸張していく。
[0084]
 そして、図11Bに示すように第1の枠体100の一面105が第1枠体支持面112に到達して、第1係合面103と第2係合面113とが対向する第1の隙間S4は、パッキン部90が配置され、第1係合側外周面102と第2係合面113とが対向する第2の隙間S5にはOリング形状部81が配置される。このとき、弾性シール部材10AのOリング形状部81は、周溝101の内面、および、第2係合面113に密着して水密保持状態を保持する。一方、弾性シール部材10のパッキン部90は、第1係合面103と第2係合面113とに隙間無く配置されて水密状態になる。
[0085]
 つまり、水密保持部80及びパッキン部90を有する弾性シール部材10Aを設けた第1の枠体100を第2の枠体110に係合状態にしたとき、第1の枠体100と第2の枠体110とを水密状態を確実に確保しつつ、弾性シール部材10Aの表面と、第1の枠体100の表面と、第2の枠体110の表面と段差なく連続的な外表面、あるいは、洗浄ブラシのブラシ部が届く範囲内の凹部にして洗浄性の向上をも図ることができる。 
 なお、図12Aに示すように弾性シール部材10Bが例えば、最も外方に配置される第1枠体120の面121と、その内側に配置される第2枠体130の面131とに配置される場合がある。
[0086]
 このような場合、弾性シール部材10Bの第2枠体130の面131に対面する部分に逃がし部11を設ける。 
 この結果、第2の枠体130の熱膨張等によって弾性シール部材10Bが圧縮される等の影響を受けること無く、弾性シール部材10Bを最も外方に配置された第1枠体120の面121に対して良好な状態に維持できる。なお、符号19は螺合部であって、第1枠体120と第2枠体130とはネジ固定される。
[0087]
 また、弾性シール部材10Cの配置位置を規定する必要がある。このような場合、図12Bに示すように例えば枠体130の面131に凸部132が設けられていれば、弾性シール部材10Cに凸部132を収容可能な位置決め用の凹部12を設ける。このことによって、凸部132を凹部12内に収容することによって規定された配置状態を得られる。
[0088]
 また、弾性シール部材10Cの一面が第3枠体140にも配置されるような場合、弾性シール部材10Cの第3枠体140に配置される面の形状を配置面141に合わせておく。即ち、弾性シール部材10Cに、水密状態、あるいは、密接状態等を得る目的とは別に作業性を考慮した取付部13等を設ける。このことによって、作業性の向上を図ることができる。
[0089]
 なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
[0090]
 本出願は、2017年6月30日に日本国に出願された特願2017-129044号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。

請求の範囲

[請求項1]
 隣り合う枠体間に設けられて水密を保持する水密保持部と、
 前記水密保持部に対して突出して設けられ、前記隣り合う枠体の隙間に配置されて少なくとも外表面の一部を形成するパッキン部と、
  を具備することを特徴とする弾性シール部材。
[請求項2]
 前記パッキン部は、
 前記外表面の一部と成り得る第1部分と、
 前記第1部分と前記水密保持部との間に位置する第2部分と、
  を有することを特徴とする請求項1に記載の弾性シール部材。
[請求項3]
 前記パッキン部は、圧縮状態において前記第2部分の肉厚が前記第1部分の肉厚より厚いことを特徴とする請求項2に記載の弾性シール部材。
[請求項4]
 前記パッキン部は、圧縮状態において前記第2部分の圧縮率が前記第1部分の圧縮率よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の弾性シール部材。
[請求項5]
 前記第1部分は、第1の肉厚であって、前記第2部分は第2の肉厚であって、
 前記第1の肉厚は、前記第2の肉厚より厚く形成されていることを特徴とする請求項2に記載の弾性シール部材。
[請求項6]
 前記第2部分と前記水密保持部とは、前記第1部分及び前記第2部分より薄く形成された薄肉部で連結されることを特徴とする請求項2に記載の弾性シール部材。
[請求項7]
 前記パッキン部の前記第1部分と前記第2部分とを繋ぐ部分に肉盗み凹部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の弾性シール部材。
[請求項8]
 前記パッキン部は、前記水密保持部から一方方向に突出して該水密保持部の外周面、又は、内周面に沿って設けられる周状突起であって、
 前記周状突起の中心線と当該水密保持部の中心線とが不一致である
  ことを特徴とする請求項1に記載の弾性シール部材。
[請求項9]
 前記水密保持部は、該水密保持部から前記パッキン部とは反対方向に突出する複数の凸部を周方向に備えることを特徴とする請求項1に記載の弾性シール部材。
[請求項10]
 請求項1から請求項9の何れか1項に記載の弾性シール部材と、
 外部に露出して外表面となる第1枠外周面と、前記弾性シール部材が配置される第1枠係合面とを有する第1の枠体と、
 外部に露出して外表面となる第2枠外周面と、前記第1枠係合面に対向して配置される第2枠係合面とを有する、前記第1の枠体に組み付けることによって該第1枠係合面と該第2枠係合面との間に前記弾性シール部材を配置するための隙間が形成される第2の枠体と、
 を有する弾性シール部材の固定構造。
[請求項11]
 前記第1枠係合面は、前記パッキン部が配置される第1係合面と、前記水密保持部が配置される係合側外周面と、を有し、
 前記第2枠係合面は、前記第1係合面に対向する第2係合面と、前記係合側外周面に対向する係合側内周面と、を有し
 前記隙間は、前記第1の枠体と前記第2の枠体とを組み付けた状態において、
 前記第1係合面と前記第2係合面とが対向する第1の隙間と、
 前記係合側外周面と前記係合側内周面とが対向する第2の隙間と、を有する
  ことを特徴とする請求項10に記載の弾性シール部材の固定構造。
[請求項12]
 請求項10又は請求項11に記載の弾性シール部材の固定構造を少なくとも内視鏡操作部、又は、内視鏡コネクタに設けたことを特徴とする内視鏡。

図面

[ 図 1A]

[ 図 1B]

[ 図 2A]

[ 図 2B]

[ 図 3A]

[ 図 3B]

[ 図 3C]

[ 図 4A]

[ 図 4B]

[ 図 4C]

[ 図 4D]

[ 図 4E]

[ 図 4F]

[ 図 4G]

[ 図 5A]

[ 図 5B]

[ 図 5C]

[ 図 6]

[ 図 7A]

[ 図 7B]

[ 図 8A]

[ 図 8B]

[ 図 9A]

[ 図 9B]

[ 図 10A]

[ 図 10B]

[ 図 10C]

[ 図 11A]

[ 図 11B]

[ 図 12A]

[ 図 12B]