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1. (WO2017002271) MASQUE JETABLE
Document

明 細 書

発明の名称 使い捨てマスク

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005   0006  

課題を解決するための手段

0007   0008   0009   0010   0011   0012   0013   0014   0015   0016  

発明の効果

0017  

図面の簡単な説明

0018  

発明を実施するための形態

0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051  

符号の説明

0052  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7   8   9   10  

補正された請求の範囲(条約第19条)

1  *   2  *   3  *   4  *   5  *   6  *   7  *   8  *   9  *   10  *  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8   9  

明 細 書

発明の名称 : 使い捨てマスク

技術分野

[0001]
 本発明は、使い捨てマスクに関する。

背景技術

[0002]
 特許文献1には、繊維不織布製のシートから形成されたマスク本体と、マスク本体の両側縁から環状に延びる一対の耳掛け部と、マスク本体においてシートを折り重ねた重畳部分からなる複数の襞部(プリーツ)を有する使い捨てマスクが開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特開2008-55035号公報(P2008-55035A)

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 特許文献1に開示された使い捨てマスクでは、マスク本体の両側縁部の上下方向における中央部分において、切り込みが形成されている。通常、マスク本体には、耳掛け部が耳部に掛け回されたときに、耳掛け部の基端部から上下方向へ向かうマスク本体を変形させようとする力が作用するが、中央部分にかかる力が作用しても、切り込みによってそれを分散、吸収して変形を抑制することができる。
[0005]
 しかし、切り込みがマスク本体の中央部に位置することから、耳掛け部の固定端部から切り込みまでの離間距離が比較的に大きくなり、耳掛け部の基端部から切り込みに力を伝えてそれを分散、吸収することができず、基端部と切り込みとの間において変形を生じてしまうおそれがある。また、マスク本体の両側縁は上下方向へ直状に延びており、たとえ切り込みにおいてマスク本体を変形させようとする力を分散、吸収できたとしても、正面視において、顔面から幅方向へ張り出したような態様をなし、着用者の顔面が小さく見えるようなすっきりとした印象を与えることができない。
[0006]
 本発明は、従来の使い捨てマスクの改良であって、マスク本体の変形を抑制し、顔面形状に沿った湾曲状を呈することができ、すっきりとした印象を与えることのできる使い捨てマスクの提供を課題にしている。

課題を解決するための手段

[0007]
 前記課題を解決するために、本発明は、上下方向及び幅方向を有し、前記上下方向の寸法を2等分する横断中心線と、マスク本体と、前記マスク本体の両側縁から環状に延びる一対の耳掛け部とを含む使い捨てマスクに関する。
[0008]
 本発明に係る使い捨てマスクは、前記マスク本体は、不織布製のシートから形成されており、前記一対の耳掛け部の基端部が位置する上下端部と、前記上下端部間に位置する口覆い部と、前記両側縁に沿って前記上下方向へ断続的に延びる、複数の接合部が配置されたシール域とを有し、前記口覆い部は、前記シートが折り重ねられた重畳部分からなる襞部と、前記上下方向において前記襞部間に位置する非重畳部分とを有し、前記非重畳部分は、前記横断中心線よりも下方に位置する折曲誘導部を有する。
[0009]
 前記折曲誘導部は、前記複数の接合部が配置されていない非シール域によって形成される。かかるマスクでは、非シール域においてマスク本体を変形させようとする力を分散、吸収することができる。
[0010]
 前記非シール域の前記上下方向の寸法は、前記複数の接合部間の前記上下方向の離間寸法よりも大きくなっている。かかるマスクでは、複数の接合部間ではなく、非シール域において確実にマスク本体を変形させようとする力を分散、吸収することができる。
[0011]
 前記複数の接合部は、前記シートの熱溶着部分であって、前記幅方向の寸法が2mm以下、前記幅方向における前記マスク本体の両側縁からの離間寸法が7mm以下であるから、複数の接合部がマスク本体の側縁から大きく離間していない。かかるマスクでは、側縁から幅方向の外側に位置する縁部が、着用者の顔面から浮き上がるように離間するのを抑制することができる。
[0012]
 前記非シール域は、前記シートを断面Ω状に折り曲げて形成された、前記上下方向において離間対向する一対の前記襞部間に位置する。かかるマスクでは、非シール域が襞部間に位置する単層構造を有する非重畳部分に位置するので、非重畳部分においてマスク本体の一部を屈曲させることができる。
[0013]
 前記マスク本体は、最も下方に位置する前記襞部と前記耳掛け部の前記基端部との間に位置する離間部分において、第2の非シール域をさらに有する。かかるマスクでは、第2の非シール域も第1のシール域とともに、マスク本体の一部を屈曲させるように作用することができる。
[0014]
 前記非シール域は、前記上下方向において前記横断中心線から約2.0~4.0mm離間している。かかるマスクでは、非シール域がマスク本体の下側部分に位置するので、耳掛け部の基端部を起点とするマスク本体を変形させようとする上向きの力を分散、吸収することができる。
[0015]
 前記マスク本体は、上下端縁と、前記上下端縁と前記両側縁とが交差する隅部とをさらに有し、前記隅部は曲状である。かかるマスクでは、隅部が曲状をなして全体的に丸みのある外観を呈し、意匠性に優れる。
[0016]
 前記折曲誘導部は、前記マスク本体の両側縁から前記幅方向の内側へ延びる切欠部によって形成される。かかるマスクでは、切欠部によってマスクを変形させようとする力を分散、吸収して、マスクを顔面に沿って湾曲させることができる。

発明の効果

[0017]
 本発明に係る使い捨てマスクによれば、着用状態において、非重畳部分においてマスク本体を変形させようとする力を分散、吸収することができるので、マスク本体の両側縁部が顔面から離間するのを抑制することができる。また、それによって、マスク本体の下側部分が顔面に向かって移動し、正面視において、従来のマスクに比べてすっきりとした印象を与えることができる。

図面の簡単な説明

[0018]
 図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
[図1] 本発明の第1実施形態に係る使い捨てマスクの正面から視た平面図。
[図2] 図1のII-II線に沿って切断し、マスクの一方側部側を外面から視た斜視図。
[図3] 図2に示す、III線で囲んだ領域の拡大図。
[図4] 着用状態におけるマスクの側面図。
[図5] 図4の一部拡大図。
[図6] 図4に示す、VI-VI線に沿う断面図。
[図7] 着用状態におけるマスクの正面図。
[図8] 他の実施例における図6と同様の断面図。
[図9] 第2実施形態に係るマスクの図1と同様の平面図。

発明を実施するための形態

[0019]
 下記の実施の形態は、図1~図9に示す使い捨てマスクに関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
[0020]
<第1実施形態>
 図1~図4を参照すると、本発明の使い捨てマスクの一例として示す、マスク10は、上下方向Y及び幅方向Xを有し、肌対向面及びそれに対向する非肌対向面と、上下方向Yの寸法を2等分する横断中心線Qと、マスク本体20と、マスク本体20の両側縁20c,20dから延びる環状の一対の耳掛け部30とを含む。
[0021]
 マスク本体20は、繊維不織布製の基材シート21から形成されており、幅方向Xへ直状に延びる上端縁20aと、下方へ僅かに凸曲して幅方向Xへ延びる下端縁20bと、上下端縁20a,20b間において上下方向Yへ延びる両側縁20c,20dとを有する。また、マスク本体20は、一対の耳掛け部30の基端部(固定両端部)31が位置する上下端部22,23と、上下方向Yにおいて上下端部22,23の間に位置する、着用者の口と対向する口覆い部(中間部)24とをさらに有する。さらに、マスク本体20は、上下端縁20a,20bと両側縁20c,20dとが交差する曲状の隅部27を有する。隅部27が、先鋭状ではなく曲状を有することによって、着用者の顔面が隅部27に触れても刺激を与えることはない。
[0022]
 マスク本体20(マスク10)の上下方向Yの寸法(両側縁20c,20dの長さ寸法)W1は、60~100mm、幅方向Xの寸法(上下端縁20a,20bの長さ寸法)L1は、140~180mmである。マスク本体20の上下方向Yの寸法L1が、140mm以下の場合には、大人の着用者の標準的な大きさの顎部を十分に被覆することができず、幅方向Xの寸法L1が180mm以上の場合には、後記の口覆い部24の非重畳部分29Bにおいてマスク本体20を屈曲させることができないおそれがある。
[0023]
 マスク本体20を形成する基材シート21は、肌対向面側に位置する内層シート25と、非肌対向面側に位置する外層シート26とから構成されている。内層シート25と外層シート26とは、マスク本体20の外周縁に沿って断続的に延びる外周シール域40によって互いに接合されている。外周シール域40は、その延在方向へ所定寸法離間して配置された複数の接合部41から形成される。外周シール域40は、マスク本体20の上端縁20aに沿って幅方向Xへ断続的に延びる2条のラインからなる上側シール域42と、下端縁20bに沿って幅方向Xへ断続的に延びる下側シール域43と、両側縁20c,20dに沿って上下方向Yへ断続的に延びるサイドシール域(シール域)44とを有する。
[0024]
 内層シート25と外層シート26とは、例えば、熱融着性繊維を含む質量10~40g/m の通気性を有する繊維不織布シートであって、メルトブローン繊維不織布、スパンボンド繊維不織布、SMS繊維不織布及びエアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布から形成することができる。また、内層シート25には、肌触りの良好な繊維不織布、外層シート26には、比較的にシート強度の強い繊維不織布を用いることが好ましく、図示していないが、それらの間に微粒子のフィルター機能を有するシートを介在させてもよい。耳掛け部30は、好ましくは弾性的に伸縮可能なものであって、不織布や織布、プラスチックフィルム、ゴムひも等の公知の材料によって形成される。
[0025]
 外周シール域40は、断続的に配置された複数の接合部41において内層シート25と外層シート26とを互いに溶着する溶着シールラインであって、両シート25,26は外周シール域40においてのみ接合され、他の部分において互いに接合されていない。したがって、両シート25,26の内面全体が互いに接合されている場合に比して、マスク10全体は柔軟性及び通気性に優れる。
[0026]
 図3を参照すると、外周シール域40の接合部41は、一対の短辺と一対の長辺とから画成された略長方形状であって、上側シール域42と下側シール域43とにおいては、長辺が幅方向Xへ延びるように接合部41が配置されており、上下方向Yへ延びる2つのシールラインを形成している。また、上側シール域42のシールライン間の上下方向Yの離間寸法は、下側シール域43のシールライン間の上下方向Yの離間寸法よりも大きくなっている。サイドシール域44は、複数の接合部41から構成された外側ライン44Aと、口覆い部24の下方側に位置する2つの接合部41から構成された内側ライン44Bとから形成されている。サイドシール域44は、内側ラインの接合部41と外側ラインの接合部41とが幅方向Xにおいて並ぶ、サイドシール域41のうちで最も接合強度の強い幅広接合部45を有する。また、外側ライン44Aの接合部41間の離間寸法(ピッチ)は、口覆い部24の下方側において他の部分に比して大きくなっており、サイドシール域44は、接合部41が配置されていない第1非シール域(折曲誘導部)51と、幅広接合部45の下方に位置する第2非シール域52とをさらに有する。
[0027]
 図2を参照すると、上側シール域42のシールライン間には、幅方向Xへ延びる弾性帯片60が配置されている。弾性帯片60は、内層シート25と外層シート26との間に介在されており、具体的には、上側シール域42を形成する2つのシールライン間に形成された筒状の空間内に挟持固定されている。弾性帯片60の両端の幅方向の外側には、弾性帯片60の幅方向Xへの移動を規制するための接合部41Cが配置されている。
[0028]
 内層シート25の上下端縁部は、外層シート26の下端縁部よりも上下方向Yの外側へ延出しており、該延出部25a,25bが上下方向Yの内側へ曲状に折り曲げられて、上側シール域42と下側シール域43とによって外層シート26の非対向面側に固定されている。また、マスク本体20の下端縁20bは、該延出部25bが曲状に折り曲げられていることによって、下方へ向かって緩やかに湾曲した形状を有する。かかる曲状の下側縁20bとマスク本体20の曲状の隅部27とが相俟って、マスク10は全体的に丸みを帯びた外観を呈する。
[0029]
 耳掛け部30は、マスク本体20の上端部22と下端部23に位置する一対の固定端部(基端部)31と、固定端部31間において環状に延びる自由部32とを有する。基端部31は、それぞれ、マスク本体20の上下端部22,23に溶着されており、上下端部22,23には、基端部31を固定する矩形のシール域34が形成されている。シール域34は、基端部31の外形よりもひと回り大きな矩形状を有する。シール域34が、基端部31の外形よりも大きいことによって、基端部31はマスク本体20に対して所要の剥離強度を有し、着用中に基端部31にそれを剥離しようとする力が作用しても、容易に剥離することはない。
[0030]
 図1~図3を参照すると、下側シール域43は、マスク本体20の下端縁20bに沿って曲状に延びており、その両端部は下端部23に位置するシール域34まで延びている。また、サイドシーム域44は、上端部22に位置するシール域34と下端部23に位置するシール域34と重なって位置している。したがって、サイドシール域44のシール部41と下側シール域43のシール部41とが、マスク10の平面視において、シール域34と互いに重なっている。そのため、シール域34では、シートの溶着部分が集中して接合強度が高くなるだけではなく、剛性が比較的に高くなって肌に触れると強く刺激を与えるおそれがあるが、シール域34の位置する隅部27がアール形状であるので、肌に触れても強く刺激を与えるおそれはない。
[0031]
 マスク本体20の口覆い部24は、基材シート21をプリーツ状に折り曲げて形成された幅方向Xへ延びる複数の襞部28を有する。襞部28は、上側から順に、マスク本体20の非肌対向面側において上向きに凸となる第1~第3襞部28A~28Cと、第3襞部28Cの下方において下向きに凸となる第4襞部28Dとを有する。基材シート21は、第3襞部28Cと第4襞部28Dとにおいて、断面Ω状に折り曲げられている。口覆い部24は、かかるプリーツ加工が施されていることによって、基材シート21が折り重ねられてそれが複数に積層された重畳部分29Aと、第3襞部28Aと第4襞部28Dとの間に位置する、基材シート21が折り重ねられていない、単層構造を有する非重畳部分29Bとを有する。サイドシール域44の接合部が配置されてない第1非シール域51は、口覆い部24の非重畳部分29Bに位置している。また、第2非シール域52は、襞部28Dから基端部31の位置する下端部23まで延びている。
[0032]
 図4~図6を参照すると、マスク10の着用状態において、非重畳部分29Bでは、その一部が前後方向において折り重なるように屈曲し、非重畳部分29Bよりも下方に延びる下側部分70が着用者の顔面形状に沿うように後方へ移動している。具体的には、非重畳部分29Bは、マスク10の肌対向面側へ顔面に面状に接するように折れ曲がっており、マスク本体20の両側縁部の上下方向Yの寸法W1が小さくなっている。
[0033]
 図5を参照すると、マスク10を着用するときには、耳掛け部30を着用者の耳部に掛け回した状態において、耳掛け部30が斜め後方へ引っ張られることによって、マスク本体20の両側縁部には、上下方向Yに向かうそれを変形させようとする力が作用する。具体的には、マスク本体20の上端部22では耳掛け部30の基端部31から下向きの力F1が作用し、下端部23では基端部31から上向きの力F2が作用する。このように、上下方向Yにおいて互いに逆方向に向かう力F1,F2がマスク本体20の両側縁部に作用することによって、マスク本体20の両側縁部が顔面から浮き上がり、隙間が生じるおそれがある。なお、着用状態においては、マスク本体20の両側縁部は湾曲状をなしているので、下向きの力F1は、両側縁部の形状に沿って斜め下方へ(上向きの力F2は、斜め上方へ)に作用している。
[0034]
 また、通常のマスクにおいては、両側縁が直状に延びた矩形状を有し、マスク本体の上側部分と下側部分とにおいて幅寸法が同じである。一方、着用者の顔面は、下頬部において上頬部に比べて幅寸法が小さくなっていることから、下頬部を被覆するマスク本体の下側部分は、顔面から横に張り出したような態様となって、顔面とマスク本体の両側縁部との間に隙間が生じやすかった。さらに、マスク本体の下側部分がこのように横に張り出すことによって、正面視において、着用者の下頬部全体が完全に被覆された状態となり、着用者の顔面が実際のサイズよりも大きいような印象を与えるおそれがあった。
[0035]
 本実施形態に係るマスク10では、非重畳部分29Bにおいて、下端部23の基端部31から上向きの力F2を吸収、分散することによって、かかる上向きの力F2と上端部22の基端部31から下方へ向かう力F1とが互いに相反して作用してマスク本体20の両側縁部が顔面から浮き上がるように離間するのを抑制することができる。非重畳部分29Bは、上向きの力F2を分散、吸収することによって、上方へ凸となるようにマスク本体20の肌対向面側へ向かって折れ曲がり、その一部が前後方向において重なり合ってプリーツを形成している。このように、マスク10の着用状態において、非重畳部分29Bに伸展可能なプリーツが形成されることによって、マスク本体20の両側縁部が上下方向Yの寸法が縮められるとともに、マスク本体20が顔面形状に沿う湾曲状を呈する。
[0036]
 図7を参照すると、マスク本体20の下端縁20bは、下方へ僅かに凸曲した形状を有することから、それが幅方向Xへ直状に延びる場合に比して、マスク本体20の両側縁部に位置する耳掛け部30の基端部31は、下端縁20bと上下方向Yにおいて離間している。そのために、基端部31近傍が耳掛け部30の引っ張り応力によって顔面にフィットされる一方、それよりも下方に位置する両側縁部の第2下側部分72は、マスク10の外観視において、顔面から離間して斜め前方へ突出したような状態となる。このように、非重畳部分29Bから基端部31まで延びる第1下側部分71が顔面に向かってフィットされる一方、基端部31から下端縁20bまで延びる第2下側部分72が顔面から離間するように斜め前方へ立体的に突出したような態様となるので、マスク10の正面視において、マスク本体20の下側部分70全体が幅狭となって顔面の一部が露出し、マスク本体20に顔面全体が被覆されている場合に比して、着用者の顔面が小さいようなすっきりとした印象を与えることができる。
[0037]
 例えば、上向きの力F2の起点となる耳掛け部30の基端部31と剛性変化点である非重畳部分29Bとの離間寸法が比較的に大きな場合には、力F2が十分に作用せず、顔面の動き等の影響によってマスク本体20が非重畳部分29Bで屈曲しないで他の部分で屈曲し、マスク本体20の下側部分70を変形させることができない。本実施形態に係るマスク10においては、非重畳部分29Bが下端部23の基端部31の近傍に位置しているので、力F2が非重畳部分29Bに十分に作用して、それを屈曲させることができる。
[0038]
 このように、非重畳部分29Bにおいて力F2を分散、吸収して屈曲起点とするためには、マスク本体20の下方側に位置していることが好ましく、具体的には、マスク本体20の上下方向Yの寸法が約60~100mmの場合において、マスク本体20の横断中心線Qから上下方向Yにおいて約2.0~4.0mm離間していることが好ましい。横断中心線Qからの非重畳部分29Bの上下方向Yにおける離間寸法R3が、約2.0~4.0mmmmであることによって、耳掛け部30の基端部31から上方へ向かう力F2が非重畳部分29Bにおいて分散、吸収されて、着用状態において、それを起点として屈曲させることができる。
[0039]
 再び、図3を参照すると、非重畳部分29Bにおいて、口覆い部24の一部を屈曲させるためには、比較的に剛性が低いことが好ましく、剛性を高めるようなサイドシール域44の接合部41が配置されていないことが好ましい。本実施形態においては、非重畳部分29Bにおいて、接合部41が配置されていない、第1非シール域51が位置することによって、それが折曲誘導部として作用して、非重畳部分29Bの剛性は所定の比較的に低い剛性を有し、より確実に上向きの力F2を吸収、分散することができる。かかる効果を奏するためには、第1非シール域51の上下方向Yの寸法L3が、サイドシール域44の複数の接合部41間の離間寸法(ピッチ)R2よりも大きいことが好ましい。寸法L3が、離間寸法R2と同等又はそれよりも小さい場合には、第1非シール域51ではなく、サイドシール域44における接合部41間の離間部分において上向きの力F2が吸収、分散されて屈曲するおそれがあり、マスク本体20全体を所定の形状の湾曲させることができないおそれがあるからである。
[0040]
 具体的には、第1非シール域51は、非重畳部分29Bの上下方向Yの寸法よりも大きく、その上下方向Yの寸法L2は、約8~12mmであることが好ましい。また、図6を参照すると、第1非シール域51と非重畳部分29Bの上側に位置する重畳部分29Aとが平面視において互いに重なる部分75の上下方向Yの寸法L5は、約1~3mmであることが好ましい。第1非シール域51と非重畳部分29Bに隣接する重畳部分29Aとが平面視において重なることによって、第3襞部28Cと非重畳部分29Bとのシートの積層枚数による急激な剛性の変化によって深いギャザーが形成されるのを抑え、非重畳部分29B近傍を顔面に沿って湾曲状に屈曲させることができる。
[0041]
 図3を参照すると、接合部41は、幅方向Xの寸法W2が、好ましくは1mm以下、少なくとも約2mm以下、上下方向Yの寸法L4が好ましくは約1.5mm、少なくとも約2.0mm以下であって、幅方向Xにおけるマスク本体20の両側縁20c,20dからの離間寸法R1が、好ましくは4mm以下、少なくとも7mm以下であることが好ましい。接合部41がかかる幅寸法W2、上下方向Yの寸法L4を有することによって、サイドシール域44においてマスク本体20の側縁部が着用者の肌にフィットされて、顔面との間に隙間が生じるのを抑制することができる。一方、接合部41の幅寸法が2mm以上の場合には、サイドシール域44が比較的に高い剛性を有し、マスク本体20の側縁部が顔面形状の沿った湾曲状を呈することができなくなるおそれがある。
[0042]
 また、接合部41の離間寸法R2が7mm以上の場合には、着用状態において、マスク本体20の接合部41から幅方向Xの外側に位置する側縁部分が、顔面から離間する方向へ折れ曲がって、顔面とマスク本体との間に隙間が生じるおそれがある。各襞部28A~28Dと重なる接合部41は、着用状態において襞部28A~28Dが展開するときに、それを展開方向と異なる方向へ変形させる作用点となるおそれのある部分であるので、襞部28A~28Dの中心側からできるだけ遠くに位置することが好ましく、また、接合部41の幅寸法W2が大きいときには、かかる変形の度合いが大きくなるので、できるだけ寸法W2は小さい方が好ましいといえる。
[0043]
 非重畳部分29Bの下側に位置する襞部28Dには、サイドシール域44の内側ライン44Bと外側ライン44Aとの接合部41が幅方向Xに並ぶ幅広接合部45が位置している。このように、襞部28Dに幅方向Xの広い範囲に接合部41による高剛性部分を配置することによって、上向きの力F2を比較的に広い範囲で非重畳部分29Bにおいて分散、吸収することができ、マスク本体20の両側縁部を屈曲させることができる。また、マスク本体20は、襞部28Dと耳掛け部30の基端部31との間に位置する離間部分において、第2非シール域52を有し、第1非シール域51とともに、第1下側部分71を後方へ屈曲させる起点として作用させることができる。ただし、第2非シール域52は、上向きの力F2の基点となる基端部31に隣接していることから、基端部31に付与される引張応力の影響を受けることによって、そこを起点として屈曲することはない。
[0044]
 既述のとおり、本実施形態においては、非重畳部分29Bが、基材シート21をΩ状に折り曲げて形成された襞部28C,28D間に形成されていることから、重畳部分29Aと非重畳部分29Bとの剛性差が比較的に大きくなり、非重畳部分29Bが屈曲起点となりやすくなっている。すなわち、基材シート21をΩ状に折り曲げることによって、非重畳部分29Bが基材シート21の単層構造を有するのに対し、その上下方側に位置する重畳部分29Aは、基材シート21が三つ折りされて形成された3層構造を有するものであって、例えば、後者が2層構造の場合に比して、より剛性差が生じ、非重畳部分29Bが屈曲起点となりやすいといえる。
[0045]
 このように、基材シート21をΩ状に折り曲げて非重畳部分29Bと重畳部分29Aとのシート枚数を相違させることのほかに、各種公知の折曲方法を採用してもよいし、重畳部分29Aと非重畳部分29Bとの枚数が同等であってもシートの総質量を相違させること等によって、非重畳部分29Bを屈曲起点として作用するようにしてもよい。よって、例えば、マスク本体20の非肌対向面側において、襞部28A~28Dをすべて下方へ凸となるように基材シート21を折曲した場合であっても、襞部28Cと襞部28Dとの上下方向Yにおける離間寸法を約4mmとすることによって、屈曲起点となる非重畳部分29Bを形成することもできる。また、非重畳部分29Bにおいて、上向きの力F2を確実に吸収、分散するために、非シール域51の存在域に、切欠部を設けてもよい。かかる場合であっても、切欠部において上向きの力F2が分断されて、マスク本体20の変形を抑制することができる。
[0046]
 再び、図5を参照すると、マスク本体20の下側部分の肌対向面と着用者の顔面とが当接する部分P1から下端縁20bに向かって垂下した垂線K1と、当接する部分P1とマスク本体20の最下に位置する最下点P2とをつなぐ仮想線K2とによる交角αは、約10~20度であることが好ましい。交角αが20度以上の場合には、マスク本体20が比較的に小さなサイズ(例えば、幅寸法が150mm以下)の場合には、立体的に屈曲した下側部分70が目立ち、マスク10の外観視において、着用者の顔面が実際よりも縦長な印象を与えるおそれがあるからである。
[0047]
 図8は、他の実施例における図6と同様の図である。図8を参照すると、本実施例においては、着用状態において、図6の折曲態様と異なり、下方へ凸となるようにマスク本体20の肌対向面側へ向かって折れ曲がり、伸展可能なプリーツを形成している。このような折曲態様によっても、マスク本体20の上下方向Yの寸法W1が縮められて、マスク本体20が顔面に沿うようにフィットされる。
[0048]
<第2実施形態>
 図9は、第2実施形態に係るマスク10の図1と同様の正面図である。本実施形態のマスク10の基本的構成は、第2実施形態のマスクの10のそれと同様であるので、相違する点についてのみ以下に説明する。
[0049]
 本実施形態に係るマスク10では、第2実施形態に係るマスク10と異なり、口覆い部24に複数の襞部は形成されておらず、マスク本体20全体が内外層シシート25,26から形成された凹凸形状のない平面的な外形を有している。マスク本体20の両側縁部において、横断中心線Qよりも下方には、両側縁20c,20dから幅方向Xの内側へ向かって次第に幅狭となる略V字状の切欠部(折曲誘導部)90が位置している。横断中心線Qよりも下方に切欠部90が位置することによって、着用したときに、それが横断中心線Q上又はその近傍に位置する場合に比して、マスク本体20から上方へ向かう力F2を確実に吸収、分散することができ、マスク本体20の変形を抑制することができる。横断中心線から切欠部90までの上下方向Yにおける離間寸法R3は、約2.0~4.0mmである。切欠部90は、略V字状のほかに、単数又は複数の直状、曲状等の各種公知の形状であってもよい。また、第1実施形態と同様に、口覆い部24に複数の襞部28が形成されていてもよく、その場合には、非重畳部分29Bに切欠部90が位置することによって折曲誘導部としてより機能しうる。
[0050]
 また、耳掛け部30の基端部31は、シール域34を介してマスク本体30の肌対向面側に固定されている。このように、耳掛け部30の基端部31がマスク本体30の肌対向面側に固定されていることによって、基端部31がマスク本体30の非肌対向面側に固定されている場合に比して、耳掛け部30の可動範囲が拡げることができる。したがって、例えば、個包装するときに、隅部27を折り曲げることなく、耳掛け部30をマスク本体20の肌対向面側に積層した状態で収容することができる。
[0051]
 マスク10を構成する部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている公知の材料を制限なく用いることができる。また、本明細書において使用されている「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。

符号の説明

[0052]
10 使い捨てマスク
20 マスク本体
20a マスク本体の上端縁
20b マスク本体の下端縁
20c,20d マスク本体の側縁
22 上端部
23 下端部
24 口覆い部
27 隅部
28A~28D 襞部
29A 重畳部分
29B 非重畳部分
30 耳掛け部
31 耳掛け部の基端部(固定端部)
40 外周シール域
41 接合部
42 サイドシール域(シール域)
51 第1非シール域(折曲誘導部)
52 第2非シール域
90 切欠部(折曲誘導部)
L1 マスク本体の上下方向の寸法
L4 接合部の上下方向の寸法
Q 横断中心線
R1 接合部とマスク本体の両側縁と幅方向における離間寸法
R3 非シール域と横断中心線との上下方向における離間寸法
X 幅方向
Y 上下方向

請求の範囲

[請求項1]
 上下方向及び幅方向を有し、前記上下方向の寸法を2等分する横断中心線と、マスク本体と、前記マスク本体の両側縁から環状に延びる一対の耳掛け部とを含む使い捨てマスクにおいて、
 前記マスク本体は、不織布製のシートから形成されており、前記一対の耳掛け部の基端部が位置する上下端部と、前記上下端部間に位置する口覆い部と、前記両側縁に沿って前記上下方向へ断続的に延びる、複数の接合部が配置されたシール域とを有し、
 前記口覆い部は、前記シートが折り重ねられた重畳部分からなる襞部と、前記上下方向において前記襞部間に位置する非重畳部分とを有し、
 前記非重畳部分は、前記横断中心線よりも下方に位置する折曲誘導部を有する前記マスク。
[請求項2]
 前記折曲誘導部は、前記複数の接合部が配置されていない非シール域によって形成される請求項1に記載のマスク。
[請求項3]
 前記非シール域の前記上下方向の寸法は、前記複数の接合部間の前記上下方向の離間寸法よりも大きい請求項1又は2に記載のマスク。
[請求項4]
 前記複数の接合部は、前記シートの熱溶着部分であって、前記幅方向の寸法が2mm以下、前記幅方向における前記マスク本体の両側縁からの離間寸法が7mm以下である請求項1~3のいずれかに記載のマスク。
[請求項5]
 前記非シール域は、前記シートを断面Ω状に折り曲げて形成された、前記上下方向において離間対向する一対の前記襞部間に位置する請求項1~4のいずれかに記載のマスク。
[請求項6]
 前記マスク本体は、最も下方に位置する前記襞部と前記耳掛け部の前記基端部との間に位置する離間部分において、第2の非シール域をさらに有する請求項1~5のいずれかに記載のマスク。
[請求項7]
 前記非シール域は、前記上下方向において前記横断中心線から約2.0~4.0mm離間している請求項1~6のいずれかに記載のマスク。
[請求項8]
 前記マスク本体の前記上下方向における寸法は、約60~100mmである請求項1~7のいずれかに記載のマスク。
[請求項9]
 前記マスク本体は、上下端縁と、前記上下端縁と前記両側縁とが交差する隅部とをさらに有し、前記隅部は曲状である請求項1~8のいずれかに記載のマスク。
[請求項10]
 前記折曲誘導部は、前記マスク本体の両側縁から前記幅方向の内側へ延びる切欠部によって形成される請求項2~9のいずれかに記載のマスク。

補正された請求の範囲(条約第19条)
[ 2016年1月6日 ( 06.01.2016 )  国際事務局受理 ]

[1]
[補正後] 上下方向及び幅方向を有し、前記上下方向の寸法を2等分する横断中心線と、マスク本体と、前記マスク本体の両側縁から環状に延びる一対の耳掛け部とを含む使い捨てマスクにおいて、
 前記マスク本体は、不織布製のシートから形成されており、前記一対の耳掛け部の基端部が位置する上下端部と、前記上下端部間に位置する口覆い部と、前記両側縁に沿って前記上下方向へ断続的に延びる、複数の接合部が配置されたシール域とを有し、
 前記口覆い部は、前記シートが折り重ねられた重畳部分からなり、前記上下方向に並ぶ複数の襞部と、前記横断中心線の下方において前記襞部間に位置する非重畳部分とを有し、
 前記非重畳部分は、非シール域を有し、
 前記非シール域の前記上下方向の寸法は、前記複数の接合部間の前記上下方向の離間寸法よりも大きく、
 前記非重畳部分の下方において前記非重畳部分に隣接する襞部にのみ、前記複数の接合部が前記幅方向へ並んでなる幅広接合部が位置することを特徴とする前記マスク。
[2]
[削除]
[3]
[削除]
[4]
[補正後] 前記複数の接合部は、前記シートの熱溶着部分であって、前記幅方向の寸法が2mm以下、前記幅方向における前記マスク本体の両側縁からの離間寸法が7mm以下である請求項1に記載のマスク。
[5]
[補正後] 前記非シール域は、前記シートを断面Ω状に折り曲げて形成された、前記上下方向において離間対向する一対の前記襞部間にのみ位置する請求項1又は2に記載のマスク。
[6]
[削除]
[7]
[補正後] 前記非シール域は、前記上下方向において前記横断中心線から2.0~4.0mm離間している請求項1~3のいずれかに記載のマスク。
[8]
[補正後] 前記マスク本体の前記上下方向における寸法は、約60~100mmである請求項1~4のいずれかに記載のマスク。
[9]
[補正後] 前記マスク本体は、上下端縁と、前記上下端縁と前記両側縁とが交差する隅部とをさらに有し、前記隅部は曲状である請求項1~5のいずれかに記載のマスク。
[10]
[補正後] 前記非シール域は、前記非重畳部分と、最も下方に位置する前記襞部と前記耳掛け部の前記基端部との間に位置する離間部分とにのみ配置される請求項1~6のいずれかに記載のマスク。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]

[ 図 9]