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1. WO2012017887 - PROCÉDÉ DE COMMANDE AUTOMATIQUE POUR MACHINE DE MOULAGE PAR INJECTION

Document

明 細 書

発明の名称 射出成形機の自動運転方法

技術分野

0001  

背景技術

0002  

先行技術文献

特許文献

0003  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0004   0005  

課題を解決するための手段

0006   0007   0008  

発明の効果

0009   0010  

図面の簡単な説明

0011  

発明を実施するための形態

0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033  

符号の説明

0034  

請求の範囲

1   2   3   4  

図面

1   2   3   4   5  

明 細 書

発明の名称 : 射出成形機の自動運転方法

技術分野

[0001]
 本発明は、型閉された金型のキャビティに加熱シリンダで溶融された樹脂を射出して成形品を製造する射出成形機の自動運転方法に関し、特に、溶融樹脂の粘度を測定して、適切な所定粘度の樹脂を射出成形に採用することで良品成形を実現することができる射出成形機の自動運転方法に関する。

背景技術

[0002]
 射出成形により成形品を成形する射出成形機においては、金型のキャビティに射出される溶融樹脂の樹脂粘度を適切に保つことが要求される。本願出願と同一出願人から出願されている特許文献1には、射出成形に用いられる樹脂の粘度を射出成形機自身で測定できるようにした技術が開示されている。

先行技術文献

特許文献

[0003]
特許文献1 : 特許第3732821号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0004]
 しかし、前記特許文献1においては、金型のキャビティに射出される溶融樹脂の粘度を測定することはできるものの、例えば、同一メーカの同一品種の樹脂材料を用いて、同一マシン(同一の射出成形機)で同一の成形条件下において計量動作を行う場合に、例えば、樹脂材料のロットが異なるものを用いると、ロットの違いにより樹脂粘度にばらつきが生じることから、所定の粘度の樹脂を用いて高精度で射出成形を行うためには、樹脂ロットが変わる度に、樹脂粘度が所定範囲内に収まっているか否かの測定が行われた後に、その測定結果から得られた情報に基づいて、樹脂粘度の調整を人為的な作業として行っていたことから煩雑な作業を要するという実情があった。
[0005]
 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、射出成形機により成形品を連続的に製造する自動運転途中または成形開始前に、溶融樹脂の粘度測定や、溶融樹脂の粘度測定及び粘度調整の自動化を図り、利便性を向上させた射出成形機の自動運転方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0006]
 射出成形機の自動運転方法の発明は、
 加熱シリンダ内のスクリューを回転させながら後退させることにより溶融樹脂の計量工程を行った後、射出工程として前記スクリューを前進させることで前記加熱シリンダ先端に装着した射出ノズルから金型のキャビティへ溶融樹脂を射出する射出成形機であって、
 前記射出ノズルから溶融樹脂を射出するショット数をカウントするショット数カウント手段と、前記計量工程を行うときに前記スクリューを回転させる回転駆動手段と、前記射出ノズルを進退させる進退駆動手段とを備え、
 該進退駆動手段により前記射出ノズルを前進させ前記金型にタッチさせて成形品を繰り返し成形している自動運転中に、前記ショット数カウント手段により前記射出ノズルから溶融樹脂を射出するショット数をカウントさせ、該カウントされたショット数が所定数値に達したときに、前記進退駆動手段が前記射出ノズルを後退させることで前記金型に前記射出ノズルをタッチさせないよう後退させた状態で前記射出ノズルから射出された溶融樹脂の粘度を算出し、
 該溶融樹脂の粘度の算出後に前記進退駆動手段が前記射出ノズルを前記金型にタッチさせ、成形品の成形を繰り返し行う自動運転を再開することを特徴とする。
[0007]
 射出成形機の自動運転方法の発明は、
 加熱シリンダ内のスクリューを回転させながら後退させることにより溶融樹脂の計量工程を行った後、射出工程として前記スクリューを前進させることで前記加熱シリンダ先端に装着した射出ノズルから金型のキャビティへ溶融樹脂を射出する射出成形機であって、
 該射出成形機の稼動時間をカウントする計時手段と、前記計量工程を行うときに前記スクリューを回転させる回転駆動手段と、前記射出ノズルを進退させる進退駆動手段とを備え、
 該進退駆動手段により前記射出ノズルを前進させ前記金型にタッチさせて成形品を繰り返し成形している自動運転中に、前記計時手段により前記射出成形機の稼動時間をカウントさせ、該カウントされた稼動時間が所定時間に達したときに、前記進退駆動手段が前記射出ノズルを後退させることで前記金型に前記射出ノズルをタッチさせないよう後退させた状態で前記射出ノズルから射出された溶融樹脂の粘度を算出し、
 該溶融樹脂の粘度の算出後に前記進退駆動手段が前記射出ノズルを前記金型にタッチさせ、成形品の成形を繰り返し行う自動運転を再開することを特徴とする。
[0008]
 射出成形機の自動運転方法の発明は、
 前記算出された溶融樹脂の粘度の判定がなされ、該溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときには、温度調節手段が前記加熱シリンダに設けられた加熱ヒータの設定温度の変更を行うことで前記射出ノズルから射出される溶融樹脂の粘度を所定の樹脂粘度の範囲に収まるように調整することを特徴とする。

発明の効果

[0009]
 本発明によれば、成形品を繰り返し成形している自動運転を行っているときに、ショット数カウント手段により射出ノズルから溶融樹脂を射出するショット数がカウントされ、カウントされたショット数が予め設定した所定数値に達すると、樹脂粘度計測モードとして、射出ノズルから射出された溶融樹脂の粘度が自動的に算出され、算出された溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときには、温度調節手段により加熱ヒータの設定温度の変更がなされ、溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度に収まるように調整され、その直後に、成形品の成形を繰り返し行う自動運転が再び開始される。よって、射出成形機により成形品を連続的に製造する自動運転途中に樹脂粘度計測モードが自動的に行われることで、溶融樹脂の粘度測定やそれに加え粘度調整を自動的に行うことが可能となり、利便性の向上を図ることができる。
[0010]
 また、本発明によれば、成形品を繰り返し成形している自動運転を行っているときに、計時手段により射出成形機の稼動時間がカウントされ、カウントされた稼働時間が所定時間に達すると、樹脂粘度計測モードとして、射出ノズルから射出された溶融樹脂の粘度が自動的に算出され、算出された溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときには、温度調節手段により加熱ヒータの設定温度の変更がなされ、溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度に収まるように調整され、その直後に、成形品の成形を繰り返し行う自動運転が再び開始される。よって、射出成形機により成形品を連続的に製造する自動運転途中に樹脂粘度計測モードが自動的に行われることで、溶融樹脂の粘度測定やそれに加え粘度調整を自動的に行うことが可能となり、利便性の向上を図ることができる。

図面の簡単な説明

[0011]
[図1] 本発明の射出成形機の制御系統の構成を示すブロック図である。
[図2] 射出成形機に構成された加熱シリンダを示す概略構成図である。
[図3] 射出成形機における表示装置の表示の一例を示す説明図である。
[図4] 樹脂粘度と剪断速度との関係を示す説明図である。
[図5] 溶融樹脂の粘度を調整するときの動作例を示すフローチャートである。

発明を実施するための形態

[0012]
 以下、本発明の実施形態を図1~図5により以下に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反しない範囲で、本実施形態において説明した以外の構成のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
[0013]
 本実施形態における射出成形機は、加熱シリンダ1内に回転可能に設けられたスクリュー2を回転させながら後退させることにより溶融樹脂の計量工程を行った後、射出工程としてスクリュー2を前進させることで加熱シリンダ1の先端に装着した射出ノズル3から金型のキャビティへ溶融樹脂を射出するものであり、図1に示すように、本射出成形機には、射出成形機全体の制御を司る制御手段4、制御手段4に接続されたキーボード装置等の入力装置5、制御手段4に接続された液晶表示装置等の表示装置6、射出成形機の各部に備えられた複数のセンサからなるセンサ群7、射出成形機の各部に配設された複数の駆動源の駆動制御を行うための複数のドライバ回路で構成されたドライバ群8が構成されている。
[0014]
 また、図2に示すように、加熱シリンダ1の外周には加熱ヒータ(バンドヒータ)10が装着されており、加熱ヒータの温度が調節されることで加熱シリンダ内に供給されて射出ノズル3の先端から射出される樹脂の温度調節がされる。
[0015]
 制御手段4は、計量動作、計量動作後のサックバック動作、金型のキャビティに溶融樹脂を射出する射出動作、金型の型開閉動作、エジェクト動作等の成形品を成形する一連の自動運転の制御や、自動運転中の実測データの演算・格納、成形された成形体の良品/不良品の判定処理、異常運定の判定処理、所定の樹脂粘度(射出成形に用いられる溶融樹脂の粘度)であるか否かを判定する判定処理、樹脂粘度等の成形条件を表示装置6に表示する等々、各種処理を実行する。なお、図1には図示はしていないが、制御手段4には、CPU、ROM、RAM、各種I/Oインターフェースが構成されており、予め作成された各種プログラムにより各種処理が実行されるのだが、本実施形態においては、図1に示すように、制御手段4には、成形条件設定記憶手段11、成形プロセス制御手段12、実測値記憶手段13、樹脂粘度算出手段14、温度調節手段15、表示処理手段16等が構成され、また、センサ群7としては、ショット数カウント手段17、射出成形機の稼動時間をカウントする計時手段18、射出ノズル3から射出された溶融樹脂の温度を測定する温度測定手段19、射出圧力計測用センサ20等が構成され、ドライバ群8としては、フィードバック制御を行うモータドライバ21、ヒータドライバ22、流体アクチュエータドライバ23等が構成されている。
[0016]
 また、成形条件設定記憶手段11には、入力装置5から入力された各種運転条件値が、書き換え可能に記憶される。運転条件値に対応する運転条件の項目としては、例えば、計量制御条件、サックバック制御条件、射出制御条件、型閉制御条件、型開制御条件、エジェクト制御条件のほか、図3に示すような画像を表示した上で、後述するステップ2におけるショット数「N」や射出成形機の稼動時間等々が挙げられる。
[0017]
 成形プロセス制御手段12は、予め作成された成形プロセス制御プログラムと、成形条件設定記憶手段11に記憶された設定条件値とに基づき、射出成形機の各部に配設されたセンサ群(ショット数カウント手段17、計時手段18、温度測定手段19、射出圧力計測用センサ20等)からの計測情報を参照しつつ、前記ドライバ群8としての、フィードバック制御を行うモータドライバ21、ヒータドライバ22、流体アクチュエータドライバ23等々を介して対応する駆動源の駆動制御を行い、成形品を成形する一連の自動運転や後述する樹脂粘度計測モード等を実行させる。
[0018]
 実測値記憶手段13には、樹脂粘度算出手段14で算出された樹脂粘度の値、ショット数カウント手段17によりカウントされる射出ノズル3から溶融樹脂の射出されたショット数、及び計時手段18によりカウントされた射出成形機の稼動時間等が記憶される。
[0019]
 樹脂粘度算出手段14は、射出速度が一定であるときの実測射出圧力値(射出圧力計測用センサ20の実測値)を用いて、樹脂粘度を後述する計算式で算出(測定)する。そして、算出された溶融樹脂の粘度の値に基づき温度調節手段15が指定されたチェンネル(ch)の加熱ヒータ10の設定温度の変更を行う。
[0020]
 また、表示処理手段16は、オペレータが入力装置を操作することによる所望する表示画像の呼び出し信号よって、予め作成された表示画像作成・制御プログラムに基づき、指定された表示モードの表示画像データを作成する。この作成された画像データは、図示しないフレームバッファに転送されて一時的に記憶され、表示処理手段16の指令によってフレームバッファの出力が、図3に示すような状態で表示装置6の画面上に画像データとして表示される。
[0021]
 ここで、樹脂粘度算出手段14による樹脂粘度の算出手法について説明する。剪断応力τ(Pa)は、粘度をη(Pa・sec)、剪断速度をγ(sec-1)としたとき、
τ=η×γ ……(1)式
で表される。
[0022]
 ここで、(1)式で示される剪断速度γ(インラインスクリュー式の射出成形機においてはスクリュー2の前進速度で示される射出速度に相当)と粘度η(溶融樹脂の粘度)との関係には、つまり、樹脂の粘性については図4に示すような挙動を示すことが確認されており、剪断速度γが10 ~10 の範囲内にあれば、剪断速度γの変化に伴って、粘度ηも変化することが確認されている。これに対して、剪断速度γが10 未満もしくは10 を超えるときには、剪断速度γの変化の如何にかかわらず、粘度ηはほぼ一定の値を示す。したがって、剪断速度(射出速度)が10 ~10 の範囲内におけるある所定の一定値を保っているときには、(1)式から溶融樹脂の粘度を算出することが可能となる。例えば、射出速度10mm/secより得られる剪断速度γは、マシンのサイズに関係なく、おおむねγ=10 ~10 程度の値となって、上述した粘度の算出条件を良好に満たすものとなる。一方、射出速度100mm/secより得られる剪断速度γは、100トン以上のマシンではγ=10 近傍の値を示すこともあり、適切な速度設定のパラメータではなくなる。よって、本発明では、射出速度(スクリューの前進速度)が5~50mm/secの範囲内のある一定値を保つように制御して、上述した粘度の算出条件を良好に満たす範囲において、樹脂粘度の計測を行うようにしている。
[0023]
 インラインスクリュー式の射出成形機においては、JIS K7199より、前記した剪断応力τと剪断速度γは、射出圧力をP(Pa)、射出ノズル孔の直径をr(mm)、ノズルのランド長をL(mm)、流量をQ(mm3/sec)としたとき、
τ=(P×r)/(4×L)
……(2)式
γ=(32×Q)/(π×r
……(3)式
でそれぞれ表される。
[0024]
 ここで、流量Qは、スクリュー断面積をA(mm )、射出速度(スクリューの前進速度)をV(mm/sec)とすると、
Q=A×V ……(4)式
で表されるから、スクリューの直径をDとすると、(4)式は、
Q=(π×D ×V)/4
……(5)式
で表され、(5)式を(3)式に代入すると、
γ=(8×D ×V)/r
……(6)式
となる。
[0025]
 したがって、結局のところ、溶融樹脂の粘度ηは、
η=(r ×P)/(32×L×D ×V)
……(7)式
によって、求められることになる。つまり、射出速度が一定の条件であれば、射出圧力Pさえ実測すれば、一定に制御する射出速度の値やメカ寸法の値は既知であるので、実測射出圧力値に基づき樹脂粘度を算出することが可能となる。
[0026]
 このような計算式を用いる、本実施形態の射出成形機における樹脂粘度の計測手法によれば、計測された樹脂粘度は、樹脂材料メーカの提示する値とほぼ同等の、精度のよい値が得られることが実験によって確認された。なお、本実施形態の射出成形機においては、射出速度が一定である条件を満たせば、その間の射出圧力値を測定することによって、樹脂粘度が算出可能である。しかし、金型内に溶融樹脂を射出・充填する際には、金型のキャビティ形状の如何などにより射出速度が変動することも考えられ、あるいは、超高速の射出を行う際には、射出速度が前記した粘度の算出条件を良好に満たす範囲から外れてしまうことも考えられる。そこで、樹脂粘度の測定を行う際には、通常は、加熱シリンダ先端の射出ノズル3が金型に非タッチの状態で、かつフィードバック制御による射出速度一定の条件において射出を行う、樹脂粘度の計測モードにおいて(射出速度一定のフリー射出の状態において)、樹脂粘度の測定・算出を行うようにしている。
[0027]
 次に、溶融樹脂の粘度を算出し、算出された溶融樹脂の粘度を調整するときの動作の一例について図5に基づき説明する。図5は加熱シリンダ内に供給された樹脂を所定の温度まで昇温後に自動運転を開始する場合を示しており、ステップ2~10は樹脂粘度計測モードの動作を表している。例えば、樹脂ロットの変更後等に、成形品を成形する自動運転を開始すると(ステップ1)、射出ノズル3から溶融樹脂を射出するショット数がショット数カウント手段17によりカウントされ制御手段4に出力されてゆく。
[0028]
 次に、ステップ2にて、予め設定されたショット数であるNショット目に達しないときには自動運転が継続される一方で、Nショット目に達した際には、ステップ3に移行され、金型にタッチされていた射出ノズル3は進退駆動手段により後退され金型から離間される。なお、前記予め設定されたショット数としては、図3の右下側に表したように、例えば「1000」ショットであり、図3の「1000」の欄を手入力で設定変更することで、適宜なショット数へ変更することが可能である。
[0029]
 次に、後退させることで金型にタッチさせないよう後退された射出ノズルから射出された溶融樹脂の粘度が樹脂粘度算出手段14により前記計算式を用いて算出され(ステップ4)、算出された溶融樹脂の粘度の判定がなされ(ステップ5)、ここで、溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっているときは、射出ノズルが前進されて(ステップ6)、金型にタッチされた状態に戻ると共にNは「0」にリセットされ(N=0)、制御手段4が自動運転を再開する(ステップ1)。なお、ここでの、樹脂粘度の測定は、数回の平均値で判定してもよい。
[0030]
 一方、ステップ5における算出された溶融樹脂の粘度の判定において、溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときは、温度測定手段19が射出ノズル3から射出される溶融樹脂の温度を測定して、その測定結果等を用いて、温度調節手段15が加熱ヒータ10の設定温度の変更(上昇等)を行うことで射出ノズル3から射出される溶融樹脂の粘度を所定の樹脂粘度の範囲に収まるように調整する(ステップ7)。そして、加熱ヒータ10の設定温度が所定の温度に達するまではステップ7、8の動作が繰り返され、ステップ8にあるように、加熱ヒータ10の設定温度が所定の温度に到達したことが制御手段4で確認されると、射出ノズル3から射出された溶融樹脂の粘度が樹脂粘度算出手段14により再び算出される(ステップ4)。なお、ステップ7には、「加熱ヒータの設定温度をY℃変更させる」と表しているが、図2及び図3に示すように、本実施形態の加熱ヒータ10は、加熱シリンダ10の長手方向に沿ってヒータ1~5(Xch)を有しており、複数のヒータを有することで細やかな温度調整を可能としている。
[0031]
 次に、ステップ4の後には、粘度の判定が行われ(ステップ5に相等)、溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときは、加熱ヒータ10の温度変更(ステップ7に相等)、加熱ヒータ10の設定温度が所定の温度に到達したか否かの確認(ステップ8に相等)、粘度算出(ステップ4に相等)、粘度の判定(ステップ5に相等)が繰り返され、この工程がZ回(所定数)行われ、Z回に達しても溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度に収まらないときには、射出成形機は自動停止される。一方、Z回以内に溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度に収まったときには、射出ノズルが前進されて、金型にタッチされた状態に戻ると共にNは「0」にリセットされ(N=0)、制御手段4が自動運転を再開する。
[0032]
 以上のように本実施形態よれば、加熱シリンダ1内のスクリュー2を回転させながら後退させることにより溶融樹脂の計量工程を行った後、射出工程としてスクリュー2を前進させることで加熱シリンダ先端に装着した射出ノズル3から金型のキャビティへ溶融樹脂を射出する射出成形機であって、射出ノズル3から溶融樹脂を射出するショット数をカウントするショット数カウント手段17と、計量工程を行うときにスクリュー2を回転させる回転駆動手段と、射出ノズル3を進退させる進退駆動手段とを備えており、進退駆動手段により射出ノズル3を前進させ金型にタッチさせて成形品を繰り返し成形している自動運転中に、ショット数カウント手段17により射出ノズル3から溶融樹脂を射出するショット数をカウントさせ、カウントされたショット数が所定数値に達したときに、進退駆動手段が加熱シリンダ1と共に射出ノズル3を後退させることで金型に射出ノズル3をタッチさせないよう後退させた状態で射出ノズル3から射出された溶融樹脂の粘度を算出し、この溶融樹脂の粘度の算出後に前記進退駆動手段が射出ノズル3を金型にタッチさせ、成形品の成形を繰り返し行う自動運転を再開する。また、前記算出された溶融樹脂の粘度の判定がなされ、溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときには、温度調節手段15が、加熱シリンダ1に設けられた加熱ヒータ10の設定温度の変更を行うことで射出ノズル3から射出される高温化することにより粘度が低くなる特性を有した溶融樹脂の粘度を所定の樹脂粘度の範囲に収まるように調整する。よって、成形品を繰り返し成形している自動運転を行っているときに、ショット数カウント手段17により射出ノズル3から溶融樹脂を射出するショット数がカウントされ、カウントされたショット数が予め設定した所定数値に達すると、樹脂粘度計測モードとして、射出ノズル3から射出された溶融樹脂の粘度が自動的に算出され、算出された溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときには、温度調節手段15により加熱ヒータ10の設定温度の変更がなされ、溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度に収まるように調整され、さらにその直後には、成形品の成形を繰り返し行う自動運転が再び開始されるから、射出成形機により成形品を連続的に製造する自動運転途中に樹脂粘度計測モードが行われることで、溶融樹脂の粘度測定やそれに加え粘度調整を自動的に行うことが可能となり、オペレータによる樹脂の粘度調整作業を簡略化でき利便性の向上を図ることができる。
[0033]
 以上、本実施形態の一例を詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。上記一例では、ショット数カウント手段17により射出ノズル3から溶融樹脂を射出するショット数をカウントさせ、カウントされたショット数が所定数値に達したときに、射出ノズル3から射出された溶融樹脂の粘度を算出しているが、本射出成形機には、図1に示すように、射出成形機の稼動時間をカウントする計時手段18を備えていることから、計時手段18により射出成形機の自動運転中の稼動時間をカウントさせ、カウントされた運転時間が所定時間に達したときのタイミングで射出ノズル3から射出された溶融樹脂の粘度を算出するようにしてもよい。また、本実施形態では、ノズルを後退させて行う方法を記載したが、成形中の充填圧力からも粘度の判別を行うことも可能である。

符号の説明

[0034]
 1 加熱シリンダ
 2 スクリュー
 3 射出ノズル
 4 制御手段
 5 入力装置
 6 表示装置
 7 センサ群
 8 ドライバ群
 10 加熱ヒータ
 11 成形条件設定記憶手段
 12 成形プロセス制御手段
 13 実測値記憶手段
 14 樹脂粘度算出手段
 15 温度調節手段
 16 表示処理手段
 17 ショット数カウント手段
 18 計時手段
 19 温度測定手段
 20 射出圧力計測用センサ
 21 モータドライバ
 22 ヒータドライバ
 23 流体アクチュエータドライバ

請求の範囲

[請求項1]
 加熱シリンダ内のスクリューを回転させながら後退させることにより溶融樹脂の計量工程を行った後、射出工程として前記スクリューを前進させることで前記加熱シリンダ先端に装着した射出ノズルから金型のキャビティへ溶融樹脂を射出する射出成形機であって、
 前記射出ノズルから溶融樹脂を射出するショット数をカウントするショット数カウント手段と、前記計量工程を行うときに前記スクリューを回転させる回転駆動手段と、前記射出ノズルを進退させる進退駆動手段とを備え、
 該進退駆動手段により前記射出ノズルを前進させ前記金型にタッチさせて成形品を繰り返し成形している自動運転中に、前記ショット数カウント手段により前記射出ノズルから溶融樹脂を射出するショット数をカウントさせ、該カウントされたショット数が所定数値に達したときに、前記進退駆動手段が前記射出ノズルを後退させることで前記金型に前記射出ノズルをタッチさせないよう後退させた状態で前記射出ノズルから射出された溶融樹脂の粘度を算出し、
 該溶融樹脂の粘度の算出後に前記進退駆動手段が前記射出ノズルを前記金型にタッチさせ、成形品の成形を繰り返し行う自動運転を再開することを特徴とする射出成形機の自動運転方法。
[請求項2]
 加熱シリンダ内のスクリューを回転させながら後退させることにより溶融樹脂の計量工程を行った後、射出工程として前記スクリューを前進させることで前記加熱シリンダ先端に装着した射出ノズルから金型のキャビティへ溶融樹脂を射出する射出成形機であって、
 該射出成形機の稼動時間をカウントする計時手段と、前記計量工程を行うときに前記スクリューを回転させる回転駆動手段と、前記射出ノズルを進退させる進退駆動手段とを備え、
 該進退駆動手段により前記射出ノズルを前進させ前記金型にタッチさせて成形品を繰り返し成形している自動運転中に、前記計時手段により前記射出成形機の稼動時間をカウントさせ、該カウントされた稼動時間が所定時間に達したときに、前記進退駆動手段が前記射出ノズルを後退させることで前記金型に前記射出ノズルをタッチさせないよう後退させた状態で前記射出ノズルから射出された溶融樹脂の粘度を算出し、
 該溶融樹脂の粘度の算出後に前記進退駆動手段が前記射出ノズルを前記金型にタッチさせ、成形品の成形を繰り返し行う自動運転を再開することを特徴とする射出成形機の自動運転方法。
[請求項3]
 前記算出された溶融樹脂の粘度の判定がなされ、該溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときには、温度調節手段が前記加熱シリンダに設けられた加熱ヒータの設定温度の変更を行うことで前記射出ノズルから射出される溶融樹脂の粘度を所定の樹脂粘度の範囲に収まるように調整することを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の自動運転方法。
[請求項4]
 前記算出された溶融樹脂の粘度の判定がなされ、該溶融樹脂の粘度が所定の樹脂粘度の範囲に収まっていないときには、温度調節手段が前記加熱シリンダに設けられた加熱ヒータの設定温度の変更を行うことで前記射出ノズルから射出される溶融樹脂の粘度を所定の樹脂粘度の範囲に収まるように調整することを特徴とする請求項2に記載の射出成形機の自動運転方法。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]