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1. WO2005067348 - APPAREIL D'ACHEMINEMENT DE SIGNAUX AUDIO POUR RESEAU DE HAUT-PARLEURS

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明細書

スピー力ァレイ用のオーディォ信号供給装置

技術分野

本発明は、音声等のオーディオ信号を複数のスピーカュニッ卜によって構成 されるスピーカアレイに供給するオーディォ信号供給装置に関する。

技術背景

近年、プラズマテレビや液晶テレビに代表される薄型大型テレビが一般家庭 に急速に普及している。この薄型大型テレビは、従来、視野角が狭いといった 問題を抱えていたが、種々の改良により視野角の問題は大幅に改善され、広い 部屋に設置した場合でも、多くの視聴者が様々な位置から映像を楽しむことが できるようになつている。このように、映像に関しては様々な配慮がなされて いるものの、音声に関してはあまり配慮されていない。例えば、薄型大型テレ ビに採用されているスピーカの多くは、従来から利用されている 2ウェイ等の ダイボール形の指向特性を有するラウドスピーカを組み合わせたものである( 例えば、特許文献 1参照)。

特許文献 1 :特開平 1 1一 6 9 4 7 4号公報

しかしながら、上記スピーカを採用した薄型大型テレビにおいては、スピー 力正面に比べてスピーカ周囲の音声品質が劣化してしまうといった問題がある 。また、テレビから離れた位置において明瞭な音声を聴取するためには、該ス ピー力から出力される音声の音量を大きくする必要があるが、音声が他の人の 迷惑になる深夜や防音設備がない密集型の住宅では、該音量を大きくすること はできず、イヤホンやへッドホン等を使用して受聴しなければならないという 問題があった。

発明の開示

本発明は、上述した問題を鑑みてなされたものであり、広い指向性を実現す ることも、小さな音量で受聴者が明瞭に聴取できる効率的な指向性を実現する こともできるアレイスピー力用のオーディォ信号供給装置を提供することを目 的とする。

上述した問題を解決するため、本発明に係るオーディオ信号供給装置は、複 数のスピー力ユニットによつて構成されたスピー力ァレイにオーディオ信号を 供給するオーディオ信号供給装置であって、前記各スピーカュニッ卜に供給す るオーディオ信号の各々について、与えられる遅延制御情報に従い、遅延処理 を施す遅延手段と、前記各スピーカュニッ卜に供給する各オーディオ信号の各 々について、与えられるゲイン制御情報に従い、重み付けを行う重み付け手段 と、前記スピーカアレイの指向特性を狭指向性とするための第 1の指向性パラ メータと、該スピーカアレイの指向特性を広指向性とするための第 2の指向性 パラメータとを記憶する記憶手段と、前記指向特性の選択指示を入力する入力 手段と、入力される前記選択指示に従って前記各指向性パラメータのいずれか 一方を選択し、選択した指向性パラメータに基づいて前記遅延制御情報及び前 記ゲイン制御情報を生成し、前記遅延手段及び前記重み付け手段に供給する指 向性制御手段とを具備することを特徴とする。

かかる構成によれば、ユーザは、リモコン操作等によってスピーカアレイの 指向特性を選択するといつた簡単な操作により、全体としては小音量でも任意 方向(焦点方向)の位置では十分な音量の楽音を聴取することができる狭指向 性と、受聴位置によらず品質の高い楽音を受聴することができる広指向性との 切り換えが可能となる。

また、上記構成にあっては、前記狭指向性を選択する旨の選択指示には、指 向方向を決定するための位置情報が含まれ、前記指向性制御手段は、前記狭指 向性を選択する旨の選択指示が入力された場合、前記第 1の指向性パラメータ を選択し、選択した第 1の指向性パラメータ及び前記位置情報に基づいて前記 遅延制御情報を生成するようにしても良い。

また、本発明に係る別のオーディオ信号供給装置は、複数のスピーカュニッ 卜によって構成されたスピー力ァレイにオーディオ信号を供給するオーディォ 信号供給装置であって、入力されるオーディオ信号を 2つ以上に分岐する分岐 手段と、前記各スピーカュニッ卜に供給する分岐された 1つのオーディオ信号 の各々について、与えられる第 1の指向性制御情報に従い、遅延処理及び/ま たは重み付けを施す第 1処理手段と、前記各スピーカュニッ卜に供給する分岐 された 1つのオーディオ信号の各々について、与えられる第 2の指向性制御情 報に従い、遅延処理及びまたは重み付けを施す第 2処理手段と、前記第 1処 理によって実現される前記スピー力ァレイの指向特性と前記第 2処理によって 実現される前記スピー力ァレイの指向特性とが異なるように前記第 1の指向性 制御情報及び前記第 2の指向性制御情報を生成し、生成した各情報を前記第 1 処理手段及び前記第 2処理手段に供給する指向性制御手段と、前記第 1処理手 段によつて処理が施されたオーディォ信号と前記第 2処理手段によつて処理が 施されたオーディォ信号とを加算する加算手段とを具備することを特徴とする かかる構成によれば、 1つのオーディオ信号を 2つの異なる指向特性で同時 に出力することができる。これにより、例えば図 1 0に示すように同一空間内 (例えば、リビング等)で健常者と難聴者が同時試聴する場合であっても、健 常者用の楽音 2については広指向性で出力させるとともに、難聴者用の楽音 1 については難聴者に向けた狭指向性で出力させることで、健常者及び難聴者の いずれもが満足する楽音を聴取することができる。

ここで、上記構成にあっては、前記第 1処理によって実現される前記スピー 力アレイの指向特性は狭指向性であり、前記第 2処理によって実現される前記 スピーカアレイの指向特性は広指向性であっても良く(図 1 0参照)、また、 前記各処理によって実現される前記スピー力ァレイの各指向特性が、それぞれ 異なる方向に向いた狭指向性であっても良い(図 1 1参照)。

また、前記分岐手段と前記第 1処理手段との間には、前記分岐された 1つの オーディオ信号について周波数特性補正を行う周波数特性補正手段が設けられ 、前記第 1処理手段は、前記各スピーカユニットに供給される前記周波数特性 補正補正が行われたオーディオ信号の各々について、与えられる第 1の指向性 制御情報に従い、処理を施すようにしても良い。

以上説明したように、本発明によれば、広い指向性を実現するとともに、小 さな音量でも受聴者が明瞭に聴取できる効率的な指向性を実現することが可能 となる。

図面の簡単な説明

図 1は第 1の基本原理に係る遅延アレイ方式の指向性制御を説明するため の図である。

図 2は同原理に係るスピーカアレイの指向性分布を例示した図である。 図 3は同原理を適用したァレイスピーカシステムの要部構成を示す図であ る。

図 4は第 2の基本原理に係るベッセルァレイ方式を採用したァレイスピー カシステムの要部構成を示す図である。

図 5は同原理に係る各スピー力ュニッ卜の配置とゲインとの関係を例示し た図である。

図 6は第 1実施形態に係るァレイスピー力システムの要部構成を示す図で のる。

図 7は同実施形態に係る操作画面を例示した図である。

図 8は同実施形態に係る操作画面を例示した図である。

図 9は第 2実施形態に係るァレイスピー力システムの要部構成を示す図で める。

図 1 0は同実施形態に係る指向性制御パターンを例示した図である。 図 1 1は同実施形態に係る指向性制御パターンを例示した図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係る各実施形態を説明する前に、まず、本発明の基本原理に ついて説明する。

図 1は、第 1の基本原理に係るスピーカアレイ(複数の小型スピーカュニッ 卜 S Pによって構成)を用いた遅延アレイ方式の指向性制御を説明するための 図である。スピーカアレイの中心から空間上のある点(焦点)までの経路とス ピー力ュニッ卜 S Pから焦点までの経路との差に応じた遅延量を、各スピーカ ユニット S Pに供給するオーディオ信号にそれぞれ与えると、各スピーカュニ ット S Pから出力される音波は同時に焦点に到達する。いいかえれば、図 1に それぞれ破線で示す仮想的な発音場所(焦点からの距離しが等しい場所)に各 スピーカユニット S Pが配置されているとみなすことができ、これにより、焦 点付近の音圧は局所的に上昇する。

図 2は、遅延ァレイ方式を採用したスピー力ァレイの指向性分布を例示した 図であり、 3 d B毎の音圧の等高線を実線で示している。なお、スピーカァレ ィは、幅 1 O O c m (図 2に示す X =— 5 0〜5 O c m) の間に略 5 c m間隔 で各スピーカュニットを直線状に配置したものを想定している。同図に示すよ うに、遅延アレイ方式を採用したスピーカアレイにおいては、あたかも焦点に 向かって音波ビームを放出しているかのような指向性分布が得られる。

この遅延アレイ方式を採用したアレイスピーカシステム 1 0 0の要部構成を 図 3に示す。アレイスピーカシステム 1 0 0は、複数のスピーカユニット 2 1 0— k ( 1≤k≤n ) によって構成されたスピーカアレイ 2 0 0と、遅延回路 3 0 0と、指向性制御装置 4 0 0と、重み付けュニット 5 0 0と、増幅ュニッ ト 6 0 0とを備えている。なお、遅延回路 3 0 0の前段や増幅ユニット 6 0 0 の前段等には、 A D変換器や D A変換器が設けられるのが通常であるが、 簡略化のため省略する。

遅延回路 3 0 0は、指向性制御装置 4 0 0から与えられる遅延制御情報に従 い、各スピーカュニッ卜 2 1 0— kに供給するオーディオ信号の各々に遅延処 理を施す。指向性制御装置 4 0 0は、所望する位置に焦点が形成されるように 、上記各オーディオ信号に与えるべき遅延量を求め、求めた各遅延量をあらわ す遅延制御情報を生成して遅延回路 3 0 0に供給する。具体的には、焦点から 各スピーカユニット 2 1 0— kまでの距離差(図 1参照)を補償するように、 各スピーカュニット 2 1 0— kの空間座標と焦点の空間座標とに基づき上記各 遅延量を算出する。

重み付けュニット 5 0 0は、スピーカユニット 2 1 0— kと同数の乗算器 5 1 O—kによって構成され、遅延回路 3 0 0から供給される遅延処理後のォー ディォ信号の各々に窓関数係数やゲイン係数等の重み係数による重みを付加す る。増幅ュニット 6 0 0は、スピーカュニット 2 1 0— kと同数のアンプ 6 1 0— kによって構成され、重み付けュニッ卜 5 0 0によって所定の重みが付加 された各オーディオ信号を増幅する。増幅ュニット 6 0 0によって増幅された オーディオ信号は、スピーカアレイ 2 0 0を構成する各スピーカュニット 2 1 0— kに入力され、音波として出力される。各スピーカュニッ卜 2 1 0— kか ら出力された音波は、空間上の任意の点(焦点)において同位相となり、該焦 点方向の音圧が局所的に高くなる効率の良い指向性(以下、狭指向性)が実現 される。

このように、遅延アレイ方式を用いたアレイスピーカシステム 1 0 0によれ ば、狭指向性を実現することができるとともに、遅延量の変更のみで指向方向 を任意に変更等することができる。

次に、第 2の基本原理に係るスピー力ァレイを用いたべッセルァレイ方式の 指向性制御について説明する。ベッセルアレイとは、規則正しく並んだスピー 力ユニットの列(スピーカアレイ)にベッセル関数に基づく係数で重み付けを 行うことにより、音の放射特性を球面状にする手法をいう。なお、かかる原理 そのものは、従来から良く知られているため省略するが、参考となる文献とし ては、 Mul t i pl e loudspeaker arrays us i ng Bessel

coeff ic i ents" ( . J. . KITZEN, ELECTRON IC COMPONENTS AND APPLICATIONS, VOL 5 NO. 4, SEPTEMBER 1983)等がある。

このベッセルアレイは、スピーカュニッ卜の数を多くして音量を稼ぎながら 、広い空間に点在する全ての受聴者に楽音等を届けるような広い指向性を実現 するための手法として広く利用されている。図 4は、ベッセルアレイ方式を採 用したアレイスピーカシステム 1 0 0 ' の要部構成を示す図であり、図 5は、 スピーカアレイ 2 0 0を構成する各スピーカュニッ卜 2 1 0— kの配置とゲイ ンの関係を例示した図である。なお、これら各図において図 3に対応する部分 には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。

図 4及び図 5に示すスピーカアレイ 2 0 0は、略一定の間隔をあけて直線状 に配置された 7個のスピーカュニット 2 1 0— 1〜一 7によって構成されてい る。重み付けユニット 5 0 0を構成する各乗算器 5 1 0— 1〜一 7は、それぞ れ対応するスピーカュニット 2 1 0— 1〜一 7に供給されるオーディオ信号に 対して、ベッセル関数によって導かれるベッセルアレイ係数 C 1 ~ C 7による 重み (ゲイン)を付加する。このように、ベッセル関数に基づく重み付け処理 が施されることにより、あたかも無指向の点音源が放射状に音波を放出してい るような指向性(以下、広指向性)が実現される。

以上が本発明に係る各基本原理に関する詳細である。以下、各基本原理を適 用した第 1実施形態について説明する。

第 1実施形態

図 6は、第 1実施形態に係るアレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' の要部構成 を示す図である。このアレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' は、狭指向性と広指 向性の切り換え(選択)を実現するシステムであり、図 3に示す遅延アレイ方

式のアレイスピーカシステム 1 0 0の要部と図 5に示すベッセルアレイ方式の アレイスピーカシステム 1 0 0 ' の要部とを備えている。なお、図 3及び図 5 に対応する部分にはそれぞれ同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。 各スピーカュニッ卜 2 1 0 _ kは、直径が数 c m以下の小型スピーカュニッ 卜によって形成されている。周知の通り、小型スピーカユニットは、広い周波 数範囲で無指向に近い広い指向性を有するため、ベッセルアレイ方式による指 向性制御においては、非常に広い指向性を実現することができる。また、遅延 アレイ方式の指向性制御においても、焦点方向を左右に広く向けることができ 、また、小型スピーカユニットを密に並べることで高周波領域のオーディオ信 号を制御することができる。

指向性制御装置(記憶手段) 4 0 0には、第 1の指向性パラメータ P 1と第 2の指向性パラメータ P 2が記憶されている。第 1の指向性パラメータ P 1は 、各スピーカユニット 2 1 0— kから出力される音波が任意方向(焦点方向) に向かう狭指向性を実現するためのパラメータであり、第 2の指向性パラメ一 タ P 2は、各スピーカユニット 2 1 0— kから出力される音波が空間全体に広 がる広指向性を実現するためのパラメータである。指向性制御装置(指向性制 御手段) 4 0 0は、操作部 7 0 0から供給されるスピーカアレイ 2 0 0の指向 特性の選択指示に従って、第 1の指向性パラメータ P 1若しくは第 2の指向性 パラメータ P 2のいずれかを選択し、選択したいずれかの指向性パラメータに 基づいて遅延制御情報及びゲイン制御情報を生成する(詳細は後述)。

操作部(入力手段) 7 0 0は、上記スピーカアレイ 2 0 0の指向特性の選択 指示等を入力する手段であり、各種操作ボタン、リモコン等によって構成され ている。図 7は、アレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' に接続されている表示装 置 (例えばプラズマテレビ等)に表示される操作画面 g 1を例示した図である 。操作画面 g 1には、広指向性、狭指向性のいずれか一方を選択すべきメッセ ージが表示される。ユーザは、このメッセージに従って、いずれか一方の指向 特性をリモコン操作等によって選択する。ここで、例えば狭指向性が選択され ると、表示装置には図 8に示す操作画面 g 2が表示される。ユーザは、この操 作画面 g 2に示される受聴位置アイコン I 1を、リモコン操作等によって所望 の位置まで移動する(図 8に示す破線参照)。かかる一連の操作がなされると 、操作部 7 0 0は、狭指向性を選択する旨の選択指示及び受聴位置をあらわす 位置情報(指向方向を決定するための位置情報)を指向性制御装置 4 0 0へ供 給する。

指向性制御装置 4 0 0は、操作部 7 0 0から供給される選択指示に従って第 1の指向性パラメータ P 1を選択するとともに、供給される位置情報に基づい て焦点位置等を決定する。そして、選択した第 1の指向性パラメータ P 1及び 決定した焦点の位置等に基づいて、各スピーカュニット 2 1 0— kに供給する オーディオ信号に与えるべき遅延量を求め、求めた各遅延量をあらわす遅延制 御情報を生成し、これを遅延回路(遅延手段) 3 0 0に供給する。と同時に、 指向性制御装置 4 0 0は、選択した第 1の指向性パラメータ P 1に基づいて、 各スピーカユニット 2 1 0— kに供給するオーディオ信号に乗算すべき係数( この場合は、妥当な窓関数係数)を求め、求めた各係数をあらわすゲイン制御 情報を生成し、これを重み付けユニット 5 0 0に供給する。この結果、アレイ スピーカシステム 1 0 0 ' ' に入力されたオーディオ信号は、遅延回路 3 0 0 によって位相制御され、重み付けユニット 5 0 0によって窓関数係数による重 みが付加された後、対応する各スピーカユニット 2 1 O— kから音波として出 力される。各スピーカュニット 2 1 0— kから出力された音波は、空間の任意 点 (焦点)において同位相となり、ユーザが所望する狭指向性が実現される。

一方、表示装置に操作画面 g 1表示された状態において、ユーザのリモコン 操作等により広指向性が選択されると、操作部 7 0 0は、広指向性を選択する 旨の選択指示を指向性制御装置 4 0 0へ供給する。指向性制御装置 4 0 0は、 操作部 7 0 0から供給される選択指示に従って第 2の指向性パラメータ P 2を 選択する。そして、指向性制御装置 4 0 0は、選択した第 2の指向性パラメ一 タ P 2に基づいて各スピーカュニッ卜 2 1 0— kに供給するオーディオ信号に 与えるべき遅延量及び各オーディオ信号に乗算すべき係数を求める。ここでは 、広指向性を実現するための第 2の指向性パラメータ P 2が選択されているた め、指向性制御装置 4 0 0は、「0」または「0」でなくとも同一の遅延量及 びベッセル関数によって導びかれるベッセルアレイ係数を求めることになる。 指向性制御装置 4 0 0は、これらをあらわす遅延制御情報及びゲイン制御情報 を生成し、遅延回路 3 0 0及び重み付けュニット 5 0 0にそれぞれ供給する。 この結果、アレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' に入力されたオーディオ信号は 、重み付けユニット 5 0 0によってベッセルアレイ係数による重み等が付加さ れ、広指向性が実現される。

以上説明したように、第 1実施形態に係るアレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' によれば、全体としては小音量でも任意方向(焦点方向)の位置では十分な 音量の楽音を聴取することができる狭指向性と、受聴位置によらず品質の高い 楽音を受聴することができる広指向性との切り換えが可能となる。

なお、上記例では、ベッセルアレイ方式を採用して広指向性を実現したが、 例えば上記遅延量を制御することによってスピーカアレイ 2 0 0の正面中心直 近に焦点を生成する方法、あるいはスピーカアレイ 2 0 0の後方の任意点から 楽音が出力されているようにシユミレートする方法等によっても広指向性を実 現することができる。なお、これらの方法はいずれも上記アレイスピーカシス テム 1 0 0 ' ' の構成によって実現可能である。

第 2実施形態

上述した第 1実施形態では、広指向性と狭指向性のいずれか一方を選択可能 とする態様を例示したが、以下に示す第 2実施形態では、広指向性と狭指向性 を同時に両立させる態様について説明する。

社会の急速な高齢化が進でいる現在、聴力の衰えた高齢者等(以下、難聴者 ) と健常者が家庭内において同一テレビジョン等を視聴する機会が増えている 。このような場合には、視聴時の音量が問題になることが多い。例えば、健常 者にとってはちょうどいい音量であっても、難聴者にとっては音量が小さすぎ て聞き取れない、あるいは難聴者にあわせて音量を調節すると健常者にとって は音量が大きすぎるといった場合がある。

このような事情のもと、難聴者専用のスピーカ等を設ける方法や(例えば、 特開 2 0 0 0— 1 9 7 1 9 6号公報参照)、指向性の強いァレースピー力を用 いて難聴者に向けて楽音を出力し、健常者は音圧の大きな指向方向を避けた位 置で試聴するといつた方法(特開平 1 1一 1 3 6 7 8 8号公報参照)が提案さ れている。

しかしながら、上記特開 2 0 0 0 - 1 9 7 1 9 6号公報に開示された方法で は、難聴者専用のスピーカを設けるためのスペースを別途確保しなければなら ないといった問題を生ずる。また、特開平 1 1一 1 3 6 7 8 8号公報に開示さ れた方法では、上記指向方向が難聴者に向けられるため、指向方向を避けた位 置で試聴する健常者は、十分満足できる品質の高い楽音を聴取することができ ないといった問題を生ずる。

第 2実施形態に係る発明は、これら従来の問題に鑑みてなされたものであり 、その目的は、聴力の衰えた難聴者と健常者が同時試聴する場合であっても、 難聴者及び健常者のいずれもが満足する楽音を提供すること等にある。

図 9は、第 2実施形態に係るアレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' ' の要部構 成を示す図である。なお、アレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' ' について、図 6に示すアレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' に対応する部分については、同一 符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、以下の説明では、広指向性及 び狭指向性がともに遅延制御によって実現される場合を想定する。

分岐ユニット 8 0 0は、アレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' ' に入力される オーディオ信号を 2つに分岐し、分岐した各オーディオ信号を第 1の遅延回路 3 0 0及び第 2の遅延回路 3 0 0 ' に供給する。

第 1の遅延回路 3 0 0及び第 2の遅延回路 3 0 0 ' は、それぞれ指向性制御 装置 4 0 0から与えられる第 1の遅延制御情報及び第 2の遅延制御情報に従い 、各スピーカュニット 2 1 0— kに供給するオーディオ信号の各々に遅延処理 を施す。 指向性制御装置(指向性制御手段) 4 0 0は、これら各遅延回路 3 0 0、 3 0 0 ' によって異なる指向特性が実現されるように第 1の遅延制御情 報及び第 2の遅延制御情報を生成する。具体的には、図 1 0に示すように、ス ピー力アレイ 2 0 0からみて正面やや左斜め前方で健常者が聴取し、正面やや 右斜め前方で難聴者が聴取する場合、健常者用の楽音 2については広指向性で 出力する一方、難聴者用の楽音 1については難聴者に向けた狭指向性で出力す るように、第 1の遅延制御情報及び第 2の遅延制御情報を生成する。なお、難 聴者の受聴位置及び健常者の受聴位置については、リモコン操作等によって入 力すれば良い。また、以下の説明では、便宜上、第 1の遅延回路 3 0 0によつ て広指向性が実現され、第 2の遅延回路 3 0 0 ' によって狭指向性が実現され る場合を想定する。

第 1の遅延回路 3 0 0は、各オーディオ信号に広指向性を実現するための遅 延処理を施し、対応する各乗算器 5 1 0— kに供給する。一方、第 2の遅延回 路 3 0 0 ' は、各オーディオ信号に狭指向性を実現するための遅延処理を施し 、対応する各乗算器 5 1 0 ' — kに供給する。乗算器 5 1 0— k、 5 1 0 ' — kは、各遅延処理後のオーディオ信号の各々に所定の重み係数による重みを付 加し、これを加算ユニット 9 0 0に供給する。

加算ュニット 9 0 0は、スピーカュニット 2 1 0— kと同数の加算器 9 1 0 _ kによって構成されている。各加算器 9 1 0— kは、対応する各乗算器 5 1 0— k、 5 1 0 ' — kから供給される各オーディオ信号を加算する。各加算器 9 1 0— kによって加算されたオーディオ信号は、アンプ 6 1 0— kを介して 対応する各スピーカュニッ卜 2 1 0— kに供給される。

この結果、図 1 0に示すように健常者用の楽音 2がスピーカアレイ 2 0 0か ら広い指向性で出力されるとともに、難聴者用の楽音 1がスピー力アレイ 2 0 0から狭い指向性で出力される。これにより、同一空間内(例えば、リビング 等)で難聴者と健常者が同時試聴する場合であっても、共に満足する楽音を聴 取することができる。

ここで、上記第 1の遅延回路 3 0 0若しくは第 2の遅延回路 3 0 0 ' のいず れか一方の前段にイコライザ(周波数特性補正手段)を設け、周波数特性補正 を行うように構成しても良い。一般に、聴力が低下した難聴者は、高周波数成 分の音が聞こえにくいといった傾向がある。かかる事情に鑑み、例えば図 9に 破線で示すようにイコライザ E Qを第 2の遅延回路 3 0 0 ' の前段に設け、分 岐されたオーディオ信号の周波数特性を補正しても良い。また、各遅延回路 3 0 0、 3 0 0 ' の前段にそれぞれイコライザ E Qを設け、難聴者用の楽音 1及 び健常者用の楽音 2の各周波数特性を補正するようにしても良い。かかる態様 によれば、楽音 1と楽音 2の干渉や空間の音響特性の影響等を軽減することが 可能となる。もちろん、各聴取者が操作部 7 0 0の操作(リモコン操作等)に よってイコライザ E Qの各パラメータを独自に設定するようにしても良い。

また、上記例では、第 1の遅延回路 3 0 0及び第 2の遅延回路 3 0 0 ' によ リ広指向性と狭指向性を同時に両立させる態様について説明したが、これに限 定する趣旨ではない。要は、 2以上の異なる指向特性を同時に両立させれば良 く、 2方向に向けた狭指向性を同時に実現させても良い(図 1 1参照)。詳述 すると、図 1 1に示す難聴者用の楽音 1については、狭指向性で難聴者に向け て出力する一方、健常者用の楽音 2については、狭指向性で健常者に向けて出 力する。かかる場合には、第 1の遅延回路 3 0 0及び第 2の遅延回路 3 0 0 ' によってそれぞれ難聴者に向けた狭指向性及び健常者に向けた狭指向性が実現 されるように、第 1の遅延制御情報及び第 2の遅延制御情報を生成する。なお 、オーディオ信号の分岐数及び遅延回路の数を 3つ以上に拡張し、多数の指向 性を同時に実現させても良いのはもちろんである。

上記例では、遅延制御によって広指向性を実現したが、第 1実施形態におい て説明したように重み付け制御によって広指向性を実現しても良い。また、上 記第 1実施形態に係るアレイスピーカシステム 1 0 0 ' ' に第 2実施形態に係 る構成(遅延回路を並列に設ける等)を適用し、 2方向へ向けた狭指向性を実 現するようにしても良い。