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1. WO2004097257 - DISPOSITIF DE TRANSMISSION DE FORCE D'ENTRAINEMENT PROGRESSIVE

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[ JA ]
段階的駆動力伝達装置

技 術分野

本発明は、成形金型に設置されることにより、ェジェクタプレートの早戻し装 置やェジェクタピンの二段突出し装置として機能する段階的駆動力伝達装置に関 するものである。

背 景技術

この種の段階的駆動力伝達装置としては、円筒状に形成され、先端部の周壁に 内外方向に貫通する案内孔を有する中空ロッド(スリーブ)と、この中空ロッド の上記案内孔に内外方向に移動自在に設けられ、上記中空ロッドの周壁の厚さよ り大径の球状カム(ポール)と、上記中空ロッドの外周面に嵌合する内周面を有 するブッシュと、上記中空ロッドの内周面に嵌合する外周面を有するプッシュピ ン (プッシャピン)とを備えたものが知られている(例えば、実公平 1—4 5 0 1号公報参照)。

上記ブッシュは、中空ロッドの先端側から嵌合されるようになつており、その 内周面によって、球状カムを中空ロッドの内周面から内方に突出させるようにな つている。一方、プッシュピンは、中空ロッド内に先端側から揷入されるように なっており、その外周面によって、球状カムを中空ロッドの外周面から外方に突 出させるようになつている。

さらに、ブッシュには、中空ロッドに嵌合された際に当該中空ロッドの基端部 と同一の側に位置する基端部、すなわち中空ロッドの先端側から嵌合を開始する 一方の端部である基端部に、プッシュピンによって外方に突出された球状カムの 突出部を収容する凹部が形成されている。

上記のように構成された段階的駆動力伝達装置は、中空ロッド、ブッシュおよ び球状力ムが射出成形機における成形金型の可動型に設置され、プッシュピンが 同成形金型の固定型に設置されることにより、ェジェクタプレートの早戻し装置 として機能するようになっている。

すなわち、上記中空ロッドは、その基端部が可動型におけるェジェクタプレー トに連結されることにより、当該ェジェクタプレートによって軸方向に駆動され ることになる。ブッシュは、可動型における固定型側に寄った位置に、基端部を ェジェクタプレート側に向けた状態で固定されることにより、ェジェクタプレー トによって駆動される中空ロッドの先端部を受け入れることになる。プッシュピ ンは、基端部が固定型に固定されることにより、先端側の部分が当該固定型から 可動型側に突出して、型閉じの際にブッシュを介して中空ロッド内に挿入される ことになる。

上記のように、ェジェクタプレートの早戻し装置として機能すべく設置された 段階的駆動力伝達装置においては、固定型と可動型とが所定量離れて対置する型 開状態において、プッシュピンが中空ロッドおよびブッシュから完全に抜け出し た状態になっている。この状態で、射出成形機のェジェクタロッドが前進し、こ れによりェジェクタプレートが突出方向に移動すると、中空ロッドの先端部がブ ッシュ内の先端側に移動することになる。

すなわち、プッシュピンが上述のように中空ロッド内に存在していないので、 球状カムが中空ロッドの内方に移動することが可能になり、中空ロッドはェジェ クタプレートに駆動されてブッシュ内の先端側にスムーズに移動することができ る。また、ェジェクタプレートに連結されたェジェクタピンも、可動型から固定 型側に突き出して、可動型の成形面に付着した成形品を当該成形面から分離する ことができる。

次ぎに、射出成形機のェジェクタロッドを後退させると、通常は可動型に内蔵 されたリターンスプリングによって、ェジェクタプレートが突出前の戻し位置に 自動的に戻ることになる。このため、中空ロッドは、その先端部がブッシュの基 端側に移動し、球状カムを有する部分がブッシュの凹部に対応する位置に移動し た状態となる。

一方、可動型を固定型に向けて移動する型閉じを行うと、プッシュピンがブッ シュを通して中空ロッド内に進入してくる。この場合、中空ロッドの球状カムを 有する部分がブッシュの凹部に対応する位置まで移動していることから、プッシ ュピンは、球状カムを中空ロッドの外側に押し出して、当該中空ロッド内に容易 に進入することができる。

このように、ェジェクタプレートがリターンスプリングによって即座に戻って いる場合には、段階的駆動力伝達装置がェジェクタプレートの早戻し装置として 機能することがない。

しかし、上記リターンスプリングに例えば折損やへたり等が生じた場合には、 ェジェク夕プレートが戻らなくなったり、その戻りが遅くなつたりすることがあ る。

この場合には、中空ロッドめ先端部がブッシュの内周面内に残った状態になり 、球状カムが中空ロッドの内方に移動した状態になっているので、プッシュピン が球状カムに当接するとともに、この球状カムを介して中空ロッドをブッシュの 基端側に押し出す力が作用し、ェジェクタプレートが戻し位置まで移動すること になる。このようにして、ェジェクタプレートが戻し位置に達する i:、今度は中 空ロッドの球状カムを有する部分がブッシュの凹部に対応した位置となるので、 球状カムが中空ロッドの外方に移動可能になる。このため、プッシュピンは、球 状カムを介して中空ロッドに作用する力が解除されるとともに、中空ロッド内に 進入することになる。

したがって、型閉じの際にェジェクタピンが可動型から突出した状態のまま残 ることがないので、当該ェジェクタピン等の損傷を防止することができる。 なお、ェジェクタプレートに連結され、ェジェクタピンと同一のストロークで 可動型から突き出すリターンピンを設け、型閉じの際に固定型から作用する力を 上記リ夕一ンピンに負わせることにより、ェジェクタプレートを戻し位置に強制 的に戻し、これによりェジェクタピンの損傷を防止すベく構成することも可能で あ O。

ただし、この場合でも、ェジェクタプレートが完全に戻る前に、例えばスライ ドコアが移動することによって、ェジェクタピンが破損するおそれがある。 しかし、上記段階的駆動力伝達装置を用いた場合には、上述したスライドコア がェジェクタピンに当たる前に、ェジェクタプレートを元の位置に戻すべく、プ ッシュピンの長さ等を調整することにより、当該スライドコアによるェジェクタ ピンの破損を確実に防止することができる。

ところが、上記段階的駆動力伝達装置においては、球状カムが中空ロッドの案 内孔から簡単に脱落してしまうという欠点がある。このため、成形金型へ組み込 みが面倒であるという問題があった。

発 明の開示

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、中空ロッドからのカムの脱 落を防止して成形金型への組み込みを簡単に行うことのできる段階的駆動力伝達 装置を提供することを課題としている。

上記課題を解決するため、本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 1の特徴は 、請求項 1に記載されているように、筒状に形成され、先端部の周壁に内外方向 に貫通する案内孔を有する中空ロッドと、この中空ロッドの外周面に嵌合する内 周面を有するブッシュと、上記中空ロッドの内周面に嵌合する外周面を有するプ ッシュピンと、上記中空ロッドの上記案内孔に上記内外方向に移動自在に設けら れ、外縁が上記ブッシュの内周面によって内方に移動した際に内縁部が上記中空 ロッドの内周面から内方に突出し、内縁が上記プッシュピンの外周面によって外 方に移動した際に外縁部が上記中空ロッドの外周面から外方に突出するカムとを 備えてなり、上記ブッシュには、上記中空ロッドに嵌合された際に当該中空ロッ ドの基端部と同一の側に位置する基端部の内周に、上記プッシュピンの外周面に よって外方に突出した上記カムの外縁部を収容する凹部が設けられ、上記中空口 ッドには、その先端から挿入され、上記カムに係止して、当該カムが上記内外方 向に移動するのを許容するとともに上記案内孔から脱落するのを防止する係止部 材が設けられていることである。

上記構成によれば、中空ロッドとブッシュとを、カムがプッシュの内周面に位 置する状態に嵌合する。そして、中空ロッドの先端側から当該中空ロッド内にプ ッシュピンを揷入すると、カムの内緣部がブッシュによって中空ロッドの内方に 突出されていることから、プッシュピンの駆動力がカムを介して中空ロッドに伝 達され、中空ロッドがその基端側に向かって移動する。すなわち、中空ロッドが ブッシュに対して相対的に移動すべく駆動される。そして、中空ロッドのカムを 有する部分がブッシュの基端部の凹部に達すると、カムがプッシュピンによって 凹部に突出されることから、プッシュピンから中空ロッドに作用する駆動力が解 除され、プッシュピンが中空ロッド内に進入することになる。すなわち、プッシ ュピンが連続的に移動しているにもかかわらず、プッシュピンから中空ロッドに 作用する駆動力は中空ロッドがブッシュに対して所定の位置に達した時点から完 全に解除されることになる。

したがって、中空ロッドを、その基端部を例えば成形金型における可動型のェ ジェクタプレートに固定することによって、その先端部を上記成形金型の固定型 側に向け、ブッシュを、可動型における固定型に寄った位置に固定することによ つて、その基端部をェジェクタプレート側に向けるとともに、当該ェジェクタプ レートによって駆動される中空ロッドの先端部を受け入れ可能にし、プッシュピ ンを、その基端部を固定型に固定することによって、その先端側の部分を固定型 から可動型側に突出させるとともに、型閉じの際にブッシュを介して中空ロッド 内に挿入させるようにすることにより、ェジェクタプレートの早戻し装置として 機能させることができる。

一方、中空ロッドとブッシュとを、カムがブッシュの凹部に位置する状態とな るように嵌合するとともに Γプッシュピンを中空ロッドの基端側から揷入して、 カムの部分を貫通した状態に設置しておく。この状態から、中空ロッドをその先 端側に移動すべく駆動すると、プッシュピンによってカムの外縁部がブッシュの 凹部に突出していることから、中空ロッドからカムを介してブッシュに駆動力が 伝達され、ブッシュが中空ロッドとともに先端側に向かって移動することになる 。そして、プッシュピンの先端からカムが外れる位置まで中空ロッドおよびブッ シュが移動すると、当該カムが中空ロッドの内方に移動可能になることから、中 空ロッドの駆動力がプッシュに伝達されなくなり、中空ロッドがブッシュ内に進 入することになる。すなわち、中空ロッドが連続的に移動しているにもかかわら ず、中空ロッドからブッシュに作用する駆動力は中空ロッドがプッシュピンに対 して所定の位置に達した時点から完全に解除されることになる。

したがって、中空ロッドを、その基端部を例えば成形金型における可動型の第 1段ェジェクタプレートに連結するとともに、その先端部を上記成形金型の固定 型側に向け、ブッシュを、上記第 1段ェジェクタプレートより固定型側に位置す る第 2段ェジェクタプレートに固定することによって、その基端部を第 1段ェジ ェクタプレート側に向け、かつ当該第 1段ェジェクタプレートによって駆動され る中空ロッドの先端部を受け入れ可能にし、プッシュピンを、その基端部を固定 型に固定するとともに、中空ロッドの基端側から当該中空ロッド内に挿入させる ことにより、ェジェクタピンの二段突出し装置として機能させることができる。 すなわち、第 1段ェジェクタプレートを突き出し方向に駆動することによって 、当該第 1段ェジェクタプレートに作用する力が中空ロッド、カムおよびブッシ ュを介して第 2段ェジェクタプレートに伝達され、これにより第 1段および第 2 段のェジェクタプレートがともに移動する第 1段目の突き出しが行われる。そし て、第 1段および第 2段のェジェクタプレートが所定量移動すると、プッシュピ ンの先端からカムが外れることにより、第 1段ェジェクタプレートを駆動する力 が第 2段ェジェクタプレートに伝達されなくなり、これにより第 1段ェジェクタ プレートのみが移動する第 2段目の突き出しが行われる。したがって、第 1段お よび第 2段のェジェクタプレートのそれぞれにェジェクタピンを取り付けておく ことにより、ストロークの異なる二段階の突き出しを行うことができる。

ま-た、上記段階的駆動力伝達装置においては、カムが中空ロッドの案内孔から 脱落するのを係止部材によって防止することができるので、成形金型への組み込 みが簡単になるという利点がある。しかも、係止部材が中空ロッドの先端側から 揷入されるように構成されているので、中空ロッドとブッシュおよび中空ロッド とプッシュピンとの嵌合に支障を来すことがない。

また、中空ロッドの先端部に案内孔を設けることにより、当該案内孔と中空口 ッドの先端との間に周壁が残存する構造になるので、案内孔を設けることによつ て中空ロッドの先端部の強度が低下するのを極力避けることができる。すなわち 、中空ロッドの先端から基端側に向けて凹状の溝を形成し、この溝の部分に案内 孔を構成する場合に比べて、中空ロッド 1の先端部の強度の向上を図ることがで さる。

本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 2の特徴は、請求項 2に記載されてい るように、上記係止部材は、上記中空ロッドの先端から打ち込まれ、その打ち込 まれる方向の先端部が上記案内孔内に突出する係止ピンによって構成され、上記 カムには、上記中空ロッドの先端側を向く面に、上記係止ピンの先端部に係合し 当該カムの上記内外方向への移動を可能にするとともに当該カムの上記案内孔か らの脱落を防止する係止溝が設けられていることである。

上記構成によれば、案内孔内にカムを挿入した状態で、中空ロッドの先端から 係止ピンを打ち込むことにより、当該係止ピンの先端部をカムの係止溝に係合さ せることができる。したがって、カムを案内孔からの脱落を防止すべく簡単に組 み付けることができる。

本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 3の特徴は、請求項 3に記載されてい るように、上記係止部材は、上記中空ロッドの先端からねじ込まれ、そのねじ込 まれる方向の先端部が上記案内孔内に突出する係止ビスによって構成され、上記 カムには、上記中空ロッドの先端側を向く面に、上記係止ビスの先端部に係合し 当該カムの上記内外方向への移動を可能にするとともに当該カムの上記案内孔か らの脱落を防止する係止溝が設けられていることである。

上記構成によれば、案内孔内にカムを挿入した状態で、中空ロッドの先端から 係止ビスをねじ込むことによって、当該係止ビスの先端部をカムの係止.溝に係合 させることができる。じたがって、カムを案内孔からの脱落を防止すべく簡単に 組み付けることができる。しかも、係止ビスを回すことにより、当該係止ビスの 先端部とカムの係止溝との係合を解除することができるので、カムを簡単に交換 することができるという利点がある。

本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 4の特徴は、請求項 4に記載されてい るように、上記中空ロッドには、その先端から上記案内孔に貫通し、上記カムの 移動する内外方向に沿って長く形成された係止長孔が設けられ、上記係止部材は 、上記係止長孔を通して上記カムに打ち込まれ、その打ち込まれる方向とは反対 側の基端部が係止長孔内に突出し、上記カムの内外方向への移動を可能にすると ともに当該カムの上記案内孔からの脱落を防止する係止ピンによって構成されて いることである。

上記構成によれば、係止ピンを係止長孔を介してカムに容易に打ち込むことが できるとともに、その打ち込まれた係止ピンを係止長孔を介して容易に引き抜く こともできる。したがって、カムを中空ロッドに対して容易に着脱することがで さる。

本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 5の特徴は、請求項 5に記載されてい るように、上記中空ロッドには、その先端から上記案内孔に至る貫通孔が設けら れているとともに、上記案内孔における上記中空ロッドの基端側に位置する面か ら当該中空ロッドの基端側に向けて上記貫通孔と同軸状に形成されたアンカ一孔 が設けられ、上記係止部材は、上記貫通孔を通して上記アンカ一孔に打ち込まれ 、その打ち込まれる方向とは反対側の基端部が上記案内孔内に突出する係止ピン によって構成され、上記カムには、上記貫通孔を通して上記アンカ一孔に打ち込 まれる係止ピンの通過用の貫通孔が設けられ、かつ上記中空ロッドの基端側を向 く面に、上記係止ピンの基端部に係合し当該カムの上記内外方向への移動を可能 にするとともに当該力ムの上記案内孔からの脱落を防止する係止溝が設けられて いることである。

上記構成によれば、中空ロッドおよびカムの各貫通孔を通過後の係止ピンがァ ンカ一孔に打ち込まれるようになっているので、カムが係止ピンの抜け止めとし ても作用することになる。したがって、係止ピンがアンカ一孔から抜けるのを確 実に防止するこ-どができる。

本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 6の特徴は、請求項 6に記載されてい るように、上記プッシュピンの先端部および上記カムの内縁部の少なくとも一方 には、上記プッシュピンの先端部と上記カムの内縁部との当接によって作用する 力を、上記カムを外方に移動させる力に変禅するガイド面が設けられていること である。

上記構成によれば、プッシュピンの先端部およびカムの内縁部の少なくとも一 方にガイド面が設けられているので、プッシュピンの先端部からカムの内縁部に 作用する力によって、カムを中空ロッドの外方にスムーズに移動させることがで きる。

本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 7の特徴は、請求項 7に記載されてい るように、上記ブッシュの凹部における内周面への立上部および上記カムの外縁 部の少なくとも一方には、上記凹部の立上部と上記カムの外縁部との当接によつ て作用する力を、上記カムを内方に移動させる力に変換するガイド面が設けられ ていることである。

上記構成によれば、ブッシュにおける凹部の立上部および力ムの外縁部の少な くとも一方にガイド面が設けられているので、 .凹部の立上部からカムの外縁部に 作用する力によって、カムを中空ロッドの内方にスムーズに移動させることがで さる。

本発明に係る段階的駆動力伝達装置の第 8の特徴は、請求項 8に記載されてい るように、上記中空ロッドの先端部には、内周面から先端に向けて漸次拡径する 面取部が設けられていることである。

上記構成によれば、中空ロッドの先端部に、内周面から先端に向けて漸次拡径 する面取部が設けられているので、嵌合公差等により、中空ロッドの軸心と、プ ッシュピンの軸心とが多少ずれるようなことがあっても、プッシュピンを中空口 ッド内に確実に導き入れることができる。

図面 の簡単な説明

図 1は、この発明の第 1の実施の形態として示した段 j¾的駆動力伝達装置の断 面図である。

図 2 aおよび図 2 bは、上記段階的駆動力伝達装置の要部を示す図であって、 図 2 aは平面図、図 2 bは図 2 aの B— B線に沿う断面図である。

図 3 aおよび図 3 bは、上記段階的駆動力伝達装置のカムを示す図であって、 図 3 aは平面図、図 3 bは図 3 aの B— B線に沿う断面図である。

図 4は、上記段階的駆動力伝達装置の中空ロッドの先端部を示す側面図である

図 5は、上記段階的駆動力伝達装置を成形金型に組み込んだ状態を示す図であ つて、型開状態を示す断面図である。

図 6は、上記段階的駆動力伝達装置を成形金型に組み込んだ状態を示す図であ つて、型閉じの途中を示す断面図である。

図 7は、上記段階的駆動力伝達装置を成形金型に組み込んだ状態を示す図であ つて、さらに型閉じが進行した状態を示す断面図である。

図 8は、上記段階的駆動力伝達装置を成形金型に組み込んだ状態を示す図であ つて、型閉状態を示す断面図である。

図 9 aおよび図 9 bは、この発明の第 2の実施の形態として示した段階的駆動 力伝達装置の要部を示す図であって、図 9 aは平面図、図 9 bは図 9 aの B— B 線に沿う断面図である。

図 1 0 aおよび図 1 0 bは、この発明の第 3の実施の形態として示した段階的 駆動力伝達装置の要部を示す図であって、図 1 0 aは平面図、図 1 0 bは図 1 0 aの B— B線に沿う断面図である。

図 1 1 aおよび図 1 1 bは、この発明の第 4の実施の形態として示した段階的 駆動力伝達装置の要部を示す図であって、図 1 1 aは平面図、図 l i bは図 1 1 aの B— B線に沿う断面図である。

図 1 2 aおよび図 1 2 bは、この発明の第 5の実施の形態として示した段階的 駆動力伝達装置の要部を示す図であって、図 1 2 aは.平面図、図 1 2 bは図 1 2 aの B— B線に沿う断面図である。

発明を実施するための最良の形態

- 以下、本発明の実施の形態を図 1〜図 1 2を参照して説明する。

(第 1の実施の形態)

まず、本発明の第 1の実施の形態を図 1〜図 8を参照して説明する。

この実施の形態で示す段階的駆動力伝達装置は、図 1〜図 8に示すように、中 空ロッド 1と、ブッシュ 2と、プッシュピン 3と、カム 4と、係止ピン(係止部 材) 5を備えている。

中空ロッド 1は、図 1に示すように、円筒状(筒状)に形成されており、その 先端部の周壁 1 1に内外方向に貫通する案内孔 1 1 aが形成されている。この案 内孔 1 1 aは、周方向に 1 8 0度離れた各位置に設けられている。また、先端面 (先端) l i bからは、各案内孔 1 1 a内の後述するカム 4の係止溝 4 hに対応 する位置に、案内孔 1 1 a内に達する貫通孔 1 1 cが形成されている。さらに、 基端部には、その周壁 1 1の外周部に軸止め輪 1 2が固定されるようになってい るとともに、その軸止め輪 1 2のさらに基端側の外周部に軸止め輪 1 2から基端 面 1 1 dに至るまでの寸法に調整された環状のスぺーサ 1 3が嵌合されるように なっている。

また、中空ロッド 1の内面は、案内孔 1 1 aを有する先端側の部分が後述する プッシュピン 3の外周面 3 aと摺動自在に嵌合する内周面 1 1 eになっており、 この内周面 1 1 eより基端側の部分がプッシュピン 3の外周面 3 aとの接触を避 けるように拡径された逃げ面 1 1 ίとなっている。さらに、中空ロッド 1の先端 部には、内周面 1 1 eから先端面 1 1 bに向けて漸次拡径するテ一パ状の面取部 l l gが設けられている。そして、この面取部 1 1 gと内周面 1 1 eとは、円弧 状の滑らかな面によって連続的に形成されている。なお、先端面 l i bと外周面 1 1 hとの角部は円弧状の面取りがなされている。

プッシュ 2は、円筒状(筒状)に形成されたものであって、その内周面 2 aが 中空ロッド 1の外周面 1 1 hに摺動自在に嵌合されるように形成されている。ま た、ブッシュ 2には、中空ロッド 1に嵌合された状態において、当該中空ロッド 1の基端側と同一の側に位置する基端部の内周に、後述するプッシュピン 3の外 周面 3 aによって外方に突出したカム 4の外縁部 4 bを収容すべく拡径された凹 部 2 bが設けられられている。この凹部 2 bは、ブッシュ 2の基端面から先端側 に向せて一定の径で形成された底部を有するとともに、その底部から内周面 2 a への立上部が先端側に向かうにしたがつて漸次縮径して内周面 2 aに至るテーパ 状のガイド面 2 cになっている。また、ブッシュ 2の基端部外周であって凹部 2 bに対応する位置には、外方に環状に突出するフランジ部 2 dが形成されている

プッシュピン 3は、断面円形状の棒状に形成されたものであり、その外周面 3 aが中空ロッド 1の内周面 1 1 eに摺動自在に嵌合するようになつている。また 、プッシュピン 3の先端部には、外周面 3 aから先端に向けて漸次縮径するテー パ状のガイド面 3 bが設けられており、基端部には、外方に環状に突出するフラ ンジ部 3 cが設けられている。

カム 4は、図 2 a、図 2 b、図 3 a及び図 3 bに示すように、中空ロッド 1の 各案内孔 1 1 aに内外方向に移動自在に設けられるようになつており、外縁 4 a の位置がブッシュ 2の内周面 2 aによって規制されること.により全体が内方に移 動した際に内縁部 4 dが中空ロッド 1の内周面 1 1 eから内方に突出し(図 2 b の左側のカム 4参照)、内縁 4 cの位置がプッシュピン 3の外周面 3 aによって 規制されることにより全体が外方に移動した際に外縁部 4 bが中空ロッド 1の外 周面 1 1 hから外方に突出する(図 2 bの右側のカム 4参照)ように構成されて いる。

上記各カム 4は、外縁 4 aがブッシュ 2の内周面 2 aとほぼ同一の曲率を有す る円弧状の曲面によって形成され、内縁 4 cがプッシュピン 3の外周面 3 aとほ ぼ同一の曲率を有する円弧状の曲面によって形成されている。また、カム 4は、 外縁 4 aと内縁 4 cとの周方向の各端を結ぶ側面 4 eが互いに平行に形成されて おり、中空ロッド 1の先端側を向く先端面 4 ίおよび中空ロッド 1の基端側を向 く基端面 4 gも平行に形成されている。すなわち、カム 4は、例えば側面 4 eお よび先端面 4 f に直交する面で切断した場合の断面が直角四角形状に形成されて いる。したがって、カム 4は、図 4に示すように、中空ロッド 1を側方から見た 形状(すなわち、外縁 4 a側から見た形状)が直角四角形状に形成されていると ともに、このカム 4を内外方向に案内する案内孔 1 1 aも、その側面視した形状 が直角四角形状に形成されている。

また、—カム 4の先端面 4— f には、後述する係止ピン 5の先端部が係合する係止 溝 4 hが形成されている。この係止溝 4 hは、カム 4の内外方向への移動を可能 にすべく両側面 4 e間の中央部に沿って長く形成されているとともに、係止ピン 5の先端部に係止して、中空ロッド 1の内方または外方への脱落を防止すべく長 さが設定されている。

係止ピン 5は、スプリングピンによって形成されたものであり、中空ロッド 1 の先端面 1 1 bから各貫通孔 1 1 cに圧入すべく打ち込まれ、その打ち込まれる 方向の先端部が案内孔 1 1 a内に突出するとともに、カム 4の係止溝 4 hに係合 するようになつている。また、係止ピン 5は、基端面が中空ロッド 1の先端面 1 1 bに面一状となるよう打ち込まれることによって、先端部が係止溝 4 hと最適 な状態に係合するようになつている。 .

また、プッシュピン 3の先端部およびカム 4の内縁部 4 dの双方には、プッシ ュピン 3の先端部とカム 4の内縁部 4 dとの当接によって作用する力を、カム 4 を外方に移動させる力に変換するガイド面が設けられている。すなわち、プッシ ュピン 3の先端部には、上述したテーパ状のガイド面 3 bが形成されており、力 ム 4の内縁部 4 dには、中空ロッド 1内に挿入されたプッシュピン 3のガイド面 3 bと合致する角度のテ一パ状のガイド面が形成されている。ただし、カム 4の 内縁部 4 dには、中空ロッド 1の先端側から揷入されたプッシュピン 3のガイド 面 3 bに合致する角度のガイド面が先端面 4 f側に形成されているとともに、中 空ロッド 1の基端側から揷入されたプッシュピン 3のガイド面 3 bに合致する角 度のガイド面が基端面 4 g側にも形成されている。

さらに、ブッシュ 2の凹部 2 bにおける立上部およびカム 4の外縁部 4 bの双 方にも、凹部 2 bの立上部とカム 4の外縁部 4 bとの当接によって作用する力を 、カム 4を内方に移動させる力に変換するガイド面が設けられている。すなわち 、凹部 2 bの立上部は、上述したテーパ状のガイド面 2 cによって形成されてお り、カム 4の外縁部 4 bには、その先端面 4 f側に、中空ロッド 1の先端側から 嵌合されたブッシュ 2のガイド面 2 cと合致する角度のテ一パ状のガイド面が形 成されている。

なお、上述したガイド面については、プッシュピン 3の先端部およびカム 4の 内縁部 4 dの一方に設けるだけであってもよいが、カム 4の移動を円滑にするた めに上述のように双方に設けることが好ましい。ブッシュ 2の凹部 2 bにおける 立上部およびカム 4の外縁部 4 b fcついても同様である。

ただし、ガイド面をプッシュピン 3の先端部およびカム 4の内縁部 4 dの一方 に設けるとしたら、中空ロッド 1内への揷入が容易になることから、プッシュピ ン 3の先端部に設けることが好ましい。また、ガイド面をブッシュ 2の凹部 2 b における立上部およびカム 4の外縁部 4 bの一方に設けるとしたら、中空ロッド 1の外周面 1 1 hとの嵌合が容易になることから、凹部 2 bの立上部に設けるこ とが好ましい。

上記のように構成された段階的駆動力伝達装置においては、図 5に示すように 、中空ロッド 1とブッシュ 2とを、カム 4がブッシュ 2の内周面 2 aに位置する 状態に嵌合する。そして、中空ロッド 1の先端面 1 1 b側から当該中空ロッド 1 内にプッシュピン 3を揷入すると、カム 4の内縁部 4 dがブッシュ 2によって中 空ロッド 1の内周面 1 1 eより内方に突出されていることから、図 6に示すよう に、プッシュピン 3の駆動力がカム 4を介して中空ロッド 1に伝達され、中空口 ッド 1がその基端側に向かって移動する。すなわち、中空ロッド 1がブッシュ 2 に対して相対的に移動すべく駆動される。そして、図 7および図 8に示すように 、中空ロッド 1のカム 4を有する部分がブッシュ 2の基端部の凹部 2 bに達する と、カム 4がプッシュピン 3によって凹部 2 bに突出されることから、プッシュ ピン 3から中空ロッド 1に作用する駆動力が解除され、プッシュピン 3のみが中 空ロッド 1内に進入することになる。すなわち、プッシュピン 3が連続的に移動 しているにもかかわらず、プッシュピン 3から中空ロッド 1に作用する駆動力は 中空ロッド 1がブッシュ 2に対して所定の位置に達した時点から完全に解除され ることになる。

したがって、図 5〜図 8に示すように、中空ロッド 1を、その基端部を例えば 射出成形機の成形金型における可動型 Aのェジェクタプレート A 1に固定するこ とによって、その先端部を上記成形金型の固定型 B側に向け、プッシュ 2を、可 動型 Aにおける固定型 Bに最も寄った位置の可動側型板 A 2に固定することによ つて、その基端部をェジェクタプレート A 1側に向けるとともに、当該ェジェク タプレート A 1によって駆動される中空ロッド 1の先端部を受け入れ可能にし、 プッシュピン 3を、その基端部を固定型 Bの固定側型板 B 1および固定側取付板 B 2によって固定することにより、その先端側の部分を固定型 Bから可動型 A側 に突出させるとともに、型閉じの際にブッシュ 2を介して中空ロッド 1内に揷入 させるようにすることにより、ェジェクタプレートの早戻し装置として機能させ ることができる。

なお、図 5〜図 8において、 A 3は可動型 Aに設けられた受板であり、 A 4は 同可動型 Aに設けられた可動側取付板である。

そして、ェジェクタプレートの早戻し装置として組み込まれた段階的駆動力伝 達装置においては、図 5に示すように、固定型 Bと可動型 Aとが所定量離れて向 かい合う型開状態になると、プッシュピン 3が中空ロッド 1およびブッシュ 2か ら完全に抜け出した状態になる。この状態で、射出成形機のェジェクタロッド( 図示せず)が前進し、これによりェジェクタプレート A 1が突出方向に移動する と、中空ロッド 1の先端部がブッシュ 2内の先端側に移動することになる。 すなわち、プッシュピン 3が上述のように中空ロッド 1内に存在していないの で、カム 4がブッシュ 2の凹部 2 bから中空ロッド 1の内方に移動することが可 能になり、中空口ッド 1はェジェクタプレート A 1に駆動されてブッシュ 2内の 先端側にスムーズに移動することになる。また、ェジェクタプレート A 1に連結 されたェジェクタピン (図示せず)も、可動型 Aから固定型 B側に突き出して、 可動型 Aの成形面(図示せず)に付着した成形品(図示せず)を当該成形面から 分離することができる。

次ぎに、射出成形機のェジェクタロッドを後退させると、通常は可動型 Aに内 蔵されたリターンスプリング(図示せず)によって、ェジェクタプレート A 1が 突出前の戻し位置に自動的に戻ることになる。このため、中空ロッド 1は、その 先端部がブッシュ 2の基端側に移動し、カム 4を有する部分がブッシュ 2の凹部 2 bに対応する位置に移動した状態となる。

一方、可動型 Aを固定型 Bに向けて移動する型閉じを行うと、プッシュピン 3 がブッシュ 2を通して中空ロッド 1内に進入してくる。この場合、中空ロッド 1 のカム 4を有する部分がリ夕一ンスプリングによってプッシュ 2の凹部 2 bに対 応する位置まで移動—じているズ図— 6〜図 8とは異なる)ことから、プッシュピン 3は、カム 4を中空ロッド 1の外側に押し出して、当該中空ロッド 1内に容易に 進入することができる。

このように、ェジェクタプレート A 1がリターンスプリングによって即座に戻 つている場合には、段階的駆動力伝達装置がェジェクタプレート A 1の早戻し装 置として機能することがない。

しかし、上記リターンスプリングに例えば折損やへたり等が生じ、ェジェクタ プレート A 1が戻らなくなったり、その戻りが遅くなつたりした場合には、図 5 および図 6に示すように、型閉じの工程において、カム 4がブッシュ 2の内周面 2 aに残留した状態になることがある。

この場合には、プッシュピン 3の先端部がカム 4に当接するとともに、この力 ム 4を介して中空ロッド 1をプッシュ 2の基端側に押し戻す力が作用し、図 7に 示すように、ェジェクタプレート A 1が戻し位置まで移動することになる。この ようにして、ェジェクタプレート A 1が戻し位置まで戻ると、今度は中空ロッド 1のカム 4を有する部分がブッシュ 2の凹部 2 bに対応した位置となるので、力 ム 4が中空ロッド 1の外方に移動可能になる。このため、プッシュピン 3は、図 8に示すように、カム 4を介して中空ロッド 1に作用する力が解除されるととも に、中空ロッド 1内に進入することになる。

したがって、成形金型に異常な力を作用させることなく、ェジェクタプレート A 1を戻し位置に確実に戻すことができ、リターンスプリング等に不具合を生じ た場合でも、ェジェクタピン等の損傷を防止することができる。

一方、上記段階的駆動力伝達装置は、前述したように、成形金型に組み込むこ とによってェジェクタピンの二段突出し装置として機能させることもできる。 また、上記段階的駆動力伝達装置においては、カム 4が中空ロッド 1の案内孔 1 1 aから脱落するのを防止する係止ピン 5を備えているので、成形金型への組 み込みが簡単になるという利点がある。しかも、係止ピン 5が中空ロッド 1の先 端面 1 l b側から揷入されるように構成されているので、中空ロッド 1とブッシ ュ 2および中空ロッド 1とプッシュピン 3との嵌合に支障を来すことがない。 さらに、案内孔 1 1 a内にカム 4を揷入した状態で、中空ロッド 1の先端面 1 1 bから係]]:ピン 5を—打ち—込むことにより、当該係止ピン 5の先端部をカム 4の 係止溝 4 hに係合させることができるので、カム 4を案内孔 1 1 aからの脱落を 防止した状態に簡単に組み付けることができる。

また、中空ロッド 1の先端部に案内孔 1 1 aを設けることにより、当該案内孔 1 1 aと先端面 1 l bとの間に周壁 1 1が残存する構造になっているので、案内 孔 1 1 aを設けたことによる中空ロッド 1の先端部の強度の低下を極力抑えるこ とができる。すなわち、中空ロッド 1の先端面 1 1 bから基端面 1 1 d側(基端 側)に向けて凹状の溝を形成し、この溝の部分に案内孔を構成する場合に比べて 、中空ロッド 1の先端部の強度の向上を図ることができる。

さらに、プッシュピン 3の先端部およびカム 4の内縁部 4 dの双方にガイド面 が設けられているので、プッシュピン 3の先端部からカム 4の内縁部 4 dに作用 する力によって、カム 4を中空ロッド 1の外方にスムーズに移動させることがで

きる。同様にして、ブッシュ 2における凹部 2 bの立上部およびカム 4の外縁部 4 bの双方にガイド面が設けられているので、凹部 2 bの立上部からカム 4の外 縁部 4 bに作用する力によって、カム 4を中空ロッド 1の内方にスムーズに移動 させることができる。

また、中空ロッド 1の先端部に、内周面 1 1 eから先端面 1 1 bに向けて漸次 拡径する面取部 1 1 gが設けられているので、嵌合公差等により、可動型 A側の 中空ロッド 1の軸心と、固定型 B側のプッシュピン 3の軸心とが多少ずれるよう なことがあっても、プッシュピン 3を中空ロッド 1内に確実に導き入れることが できる。

(第 2の実施の形態)

次ぎに、本発明の第 2の実施の形態を図 9 a及び図 9 bを参照して説明する。 ただし、第 1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付 し、その説明を簡略化する。

この実施の形態で示す段階的駆動力伝達装置が第 1の実施の形態のものと異な る主な点は、係止ピン 5に代えて係止ビス 5 1を設けている点である。

すなわち、中空ロッド 1には、図 9 a及び図 9 bに示すように、先端面 l i b から各案内孔 1 1 aに向けて座繰凹部 1 1 iおよびねじ孔 1 1 jが順次、 -同軸状 に形成されている。座繰凹部 Τ ίは、後述する係止ビス 5 1の頭部 5 1 aの全 体を収容可能な深さに形成されている。ねじ孔 1 1 jは、各案内孔 1 1 a内に揷 入されたカム 4の係止溝 4 hに対応する位置に設けられ、案内孔 1 1 a内に貫通 すべく形成されている。

係止ビス 5 1は、頭部 5 1 aおよび雄ねじ部 5 1 bを備えた六角穴付きポルト によって形成されたものであり、案内孔 1 1 a内に突出する先端部 5 1 cがカム 4の係止溝 4 hに係合するように形成されている。すなわち、先端部 5 1 cは、 雄ねじ部 5 1 bの谷径以下に縮径された円柱体によって形成されている。

上記のように構成された段階的駆動力伝達装置においては、係止ビス 5 1を中 空ロッド 1の先端面 1 1 bからねじ孔 1 1 j内にねじ込んで締め付けることによ り、そのねじ込む方向の先端部 5 1 cが案内孔 1 1 a内に突出するとともに、力 ム 4の係止溝 4 hに係合することになる。これより、カム 4は、案内孔 1 1 a内 を内外方向に移動自在になるとともに、案内孔 1 1 aからの脱落が防止された状 態になる。

また、係止ビス 5 1を回すだけで、カム 4を簡単に組み付けることができると ともに、当該カム 4を必要なときに簡単に交換することができる。

(第 3の実施の形態)

次ぎに、本発明の第 3の実施の形態を図 1 0 a及び図 1 0 bを参照して説明す る。ただし、第 1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号 を付し、その説明を簡略化する。

この実施の形態で示す段階的駆動力伝達装置が第 1の実施の形態のものと異な る主な点は、貫通孔 1 1 cに代えて係止長孔 1 1 kを設け、係止溝 4 hを設ける ことなくカム 4に係止ピン 5を打ち込むように構成している点である。

すなわち、上記中空ロッド 1には、図 1 0 a及び図 1 0 bに示すように、その 先端面 1 1 bから案内孔 1 1 aに貫通し、当該案内孔 1 1 aに挿入されたカム 4 の移動する内外方向に沿って長く形成された係止長孔 1 1 kが設けられている。 カム 4には、係止溝 4 hに代えて、係止ピン 5を圧入により固定するための係 止孔 4 iが設けられている。係止孔 4 iは、カム 4の先端面 4 ίから基端面 4 g に向けて形成されている。

係止ピン 5は、係止長孔 1 1 Tを通してカム 4の係止孔 4 iに打ち込まれ、そ の打ち込まれる方向とは反対側の基端部が係止長孔 1 1 k内に突出し、カム 4の 内外方向への移動を可能にするとともに当該カム 4の案内孔 1 1 aからの脱落を 防止するようになっている。なお、係止ピン 5は、上述の通りスプリングピンに よって構成されている。

上記のように構成された段階的駆動力伝達装置においては、係止ピン 5を係止 長孔 1 1 kを介してカム 4の係止孔 4 iに簡単に打ち込むことができるとともに 、打ち込んだ後の係止ピン 5を係止長孔 1 1 kを介して容易に引き抜くこともで きる。したがって、カム 4を中空ロッド 1に対して容易に着脱することができる

(第 4の実施の形態)

次ぎに、本発明の第 4の実施の形態を図 1 1 a及び図 1 1 bを参照して説明す る。ただし、第 1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号 を付し、その説明を簡略化する。

この実施の形態で示す段階的駆動力伝達装置が第 1の実施の形態のものと異な る主な点は、係止ピン 5を案内孔 1 1 aの内方に設ける構成になっている点であ る。

すなわち、中空ロッド 1には、図 1 1 a及び図 1 1 bに示すように、その先端 面 1 1 bから案内孔 1 1 aに至る貫通孔 1 1 cが設けられているとともに、案内 孔 1 1 aにおける中空ロッド 1の基端側に位置する底面(面) 1 l mから当該中 空ロッド 1の基端側に向けて貫通孔 1 1 cと同軸状に形成されたアンカ一孔 1 1 nが設けられている。

係止ピン 5は、貫通孔 1 1 cを通し、かつ後述のカム 4の貫通孔 4 jを通して アンカ一孔 1 I nに打ち込まれ、その打ち込まれる方向とは反対側の基端部が案 内孔 1 1 a内に突出するようになっている。なお、係止ピン 5は、上述の通りス プリングピンによって構成されている。

上記カム 4には、中空ロッド 1の貫通孔 1 1 cを通してアンカ一孔 1 1 nに打 ち込まれる係止ピン 5を通過させるための貫通孔 4 jが設けられている。また、 カム 4には、先端面 4 ίに上述した係止溝 4 hが設けられておらず、基端面 4 g に係止溝 4 kが設けられている。係止溝 4 kは、上記係止溝 4 hと同様に機能す るものであり、係止ピン 5の基端部に係合してカム 4の案内孔 1 1 a内における 内外方向への移動を可能にするとともに、当該カム 4の案内孔 1 1 aからの脱落 を防止すべく内外方向に長く形成されている。

上記のように構成された段階的駆動力伝達装置においては、中空ロッド 1およ びカム 4の各貫通孔 1 1 c、 4 j を通過後の係止ピン 5がアンカ一孔 1 1 nに打 ち込まれるようになっているので、カム 4が係止ピン 5の抜け止めとしても作用 することになる。したがって、係止ピン 5がアンカ一孔 1 1 nから抜けるのを確 実に防止することができる。

(第 5の実施の形態)

次ぎに、本発明の第 5の実施の形態を図 1 2 a及び図 1 2 bを参照して説明す る。ただし、第 1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号 を付し、その説明を簡略化する。

この実施の形態で示す段階的駆動力伝達装置が第 1の実施の形態のものと異な る主な点は、スプリングピンによって構成された係止ピン 5に代えて中実のピン 5 2を設けている点である。

すなわち、中空ロッド 1には、先端面 1 1 bから各案内孔 1 1 a内に向け、大 径孔 1 1 Pおよび小径孔 1 1 Qが順次、. 同軸状に形成されている。なお、小径孔 1 1 qは、案内孔 1 1 aに貫通した状態になっている。

ピン 5 2は、断面円形状の大径部 5 2 aおよび小径部 5 2 bによって同軸状に 一体に形成されたものであり、これらの大径部 5 2 aおよび小径部 5 2 bがそれ ぞれ大径孔 1 1 pおよび小径孔 1 1 qに圧入されるようになっている。なお、小 径部 5 2 bは、小径孔 1 1 qに単に揷入するように構成してもよい。

大径部 5 2 aは、その軸方向の長さが大径孔 1 1 pの深さとほぼ一致しており 、大径孔 1 1 P内に打ち込まれることによって、その端面が中空ロッド 1の先端 面 1 1 bと面一状になるようになつている。

小径部 5 2 bは、大径部 5 2 aが大径孔 1 1 pに完全に打ち込まれた状態にお いて、その先端部が案内孔 1 1 a内に突出して、カム 4の係止溝 4 hに係合する ように、軸方向の長さおよび径が設定されている。

上記— ©ように構成された段階的駆動力伝達装置においては、ピン 5 2がスプリ ングピンのような中空のものでなく、中実のもので形成されているので、カム 4 の係止溝 4 hに係合すべき部分は小径部 5 2 bで形成し、中空ロッド 1に圧入に より固定すべき部分は大径部 5 2 aによって形成することができる。すなわち、 ピン 5 2における圧入によって固定すべき部分を係止溝 4 hに係合する部分に比 ベて大径に形成することができるので、当該ピン 5 2を中空ロッド 1により強固 に固定することができる。

- 産業上 の利用可能性

以上説明したように、本発明の第 1の特徴によれば、カムが中空ロッドの案内 孔から脱落するのを係止部材によって防止することができるので、成形金型への 組み込みが簡単になるという利点がある。しかも、係止部材が中空ロッドの先端 側から揷入されるように構成されているので、中空ロッドとプッシュおよび中空 ロッドとプッシュピンとの嵌合に支障を来すことがない。

また、中空ロッドの先端部に案内孔を設けることにより、当該案内孔と中空口 ッドの先端との間に周壁が残存する形状になるので、案内孔を設けることによつ て中空ロッドの先端部の強度が低下するのを極力防止することができる。すなわ ち、中空ロッドの先端から基端側に向けて凹状の溝を形成し、この溝の部分に案 内孔を構成する場合に比べて、中空ロッド 1の先端部の強度の向上を図ることが できる。

本発明の第 2の特徴によれば、案内孔内にカムを揷入した状態で、中空ロッド の先端から係止ピンを打ち込むことにより、当該係止ピンの先端部をカムの係止 溝に係合させることができる。したがって、カムを案内孔からの脱落を防止すベ く簡単に組み付けることができる。

また、本発明の第 3の特徴によれば、案内孔内にカムを揷入した状態で、中空 ロッドの先端から係止ビスをねじ込むことによって、当該係止ビスの先端部を力 ムの係止溝に係合させることができる。したがって、カムを案内孔からの脱落を 防止すべく簡単に組み付けることができる。しかも、係止ビスを回すことにより 、当該係止ビスの先端部とカムの係止溝と:の係合を解除することができるので、 カーを簡単に交換する—ことができるという利—点がある。

また、本発明の第 4の特徴によれば、係止ピンを係止長孔を介してカムに容易 に打ち込むことができるとともに、その打ち込まれた係止ピンを係止長孔を介し て容易に引き抜くこともできる。したがって、カムを中空ロッドに対して容易に 着脱することができる。

さらに、本発明の第 5の特徴によれば、中空ロッドおよびカムの各貫通孔を通 過後の係止ピンがアンカ一孔に打ち込まれるようになっているので、カムが係止 ピンの抜け止めとしても作用することになる。したがって、係止ピンがアンカー 孔から抜けるのを確実に防止することができる。

そして、本発明の第 6の特徴によれば、プッシュピンの先端部およびカムの内 縁部の少なくとも一方にガイド面が設けられているので、プッシュピンの先端部 からカムの内縁部に作用する.力によって、カムを中空ロッドの外方にスムーズに 移動させることができる。

また、本発明の第 7の特徴によれば、プッシュにおける凹部の立上部および力 ムの外縁部の少なくとも一方にガイド面が設けられているので、凹部の立上部か らカムの外縁部に作用する力によって、カムを中空ロッドの内方にスムーズに移 動させることができる。

また、本発明の第 8の特徴によれば、中空ロッドの先端部に、内周面から先端 に向けて漸次拡径する面取部が設けられているので、嵌合公差等により、中空口 ッドの軸心と、プッシュピンの軸心とが多少ずれるようなことがあっても、プッ シュピンを中空ロッド内に確実に導き入れることができる。