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1. (WO1986004361) FEUILLE ALUMINISEE TRES RESISTANTE A LA CORROSION POUR ELEMENTS DE POTS D'ECHAPPEMENT
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排 ガス部材用高耐食性 アルミニゥムめっき鋼板

技術分野

本発 明は,排ガス部材を構成する材料として好適な 高耐食性 ア ルミニウムめっき鋼板に関する。特に本発 明 のアルミニウムめっき鐧板は,アルカリ性物質およ び 酸性物質 の両者に対して優れた耐食性を示すと同時 に すぐれた耐高温酸化性を有するので,自動車排ガス の '流路のように結露水が生じて湿食を受けると同時に 高温酸化 を 受けるような排ガス系の材料として好適な. 耐 食、性アルミニゥ Α めっき鋼板に関する。

従来 の技術

内 燃機関, ボイラ,暖房器具などに代表される化石 燃料特 に石油系 燃料の燃焼を伴う機械類や装置では, 燃焼排 ガスと接する部分の材料は耐高温酸化性を有す る ことが必要である。このような分野の材料としてァ ル ミニゥムめっき鋼板がある。このアルミニゥムめつ き 鐧板は,合金元素を多く含む耐熱鋼ゃステンレス鋼 に 比べて安価であるという利点をもちな力くら或る程度 の 耐高温酸化 性を有するので,燃焼排ガス系を構成す る 部材,例えば自動車排ガス管路構成部材によく使用 さ れている。この場合,溶融アルミニウム中に適量の ά

S iを添加して溶融めつきした I 型の溶融アルミニゥ ム めっき鐧板が耐熱性に優れることから,この I 型の も のがよく適用されている。かようなァノレミニゥムめ つ き鐧板において,その基材緬として T i添加クロム 鋼 を使用することが知られている。

例 えば特公昭 52 - 33579号公報は,重量%において 5 〜 15 % 未満の C r , 2.0 % 以下の S i , 0.1 % 以下の C , そ して,好ましくは T i , Z r, N bの少なくとも一種を 鐧 中の C および N と反応して炭化物および窒化物を形 成 するに十分な量で添加し,残部が F eおよび不可避 的不純物 か らなるクロム合金鐧板を基材とし,この基 材 表面にアルミニゥム被覆を施—した特に耐熱性に優れ た アルミニウムメツキ鋼板を開示する。

ま た,特開昭 56 - 102556号公報は,重量%において 0.001〜 0.02 % の 0 , 0.02〜 5 % の〇 0.05 〜 1.0 % の ^ 11 , 0.04〜 2.0 % の S i , 0.01 〜 0.10 % の A , 0.010 % 以下の , 0.2〜 0.6 % の範囲で且つ T i Z ( C + M ) の比が 20以上の · T i , 残部が F eおよび不可避 的不純 物からなる鋼を基材とし,この基材表面に溶融 ア ルミニゥムめっきを施した耐熱性の優れたアルミ二 ゥ ムめっき鋼板を開示する。

また,力、ようなァノレミニゥムめつき鋼板とは別に, ク ロム含有鋼自身(めっきを施さない鐧板自身)を自 動 車徘ガス管路構成部材に使用することが提案されて

い る。

例 えば,特公昭 54 - 23327号公報は,重量%において 5 % を超え 11.5 % 未満の C r , 0.5ないし 2.0 % の S i , 0.05 % までの C , 0.1 〜 0.4 % の M n, そして,好 ま しくは,鋼中の C および N と結合して炭化物および 窒化物 を形成するに十分な量の T iおよび Z rの少な く とも一種,残部が F eおよび不可避的不純物からな る 加工性および製造性に優れた耐酸化鐧を開示する。

特公 昭 54 - 35571号公報は,重量%において, 3.0 % を 超え 6.0 % 以下の C r , 0 , 5ないし 2.0 % の S i , 不 可 避的不純物量を超え 4.0 % 以下の k & , 0.5 % まで の M n , 0.05 % までの C , そして好ましくは,, Q .9 % ま での T iおよび Z rの少なくとも」種,残部が F eお よ び不可避的不純'物.からなる耐酸化性鐧を開示してい る 。

特 開昭 58 - 224148号公報は,重量%において, 0 , 02 % までの C , 1.5 % を超え 3.0 % 未満の S i , 5.0 % を超 え 10.0未満 の C r , 0.05ないし 0.80 % の C u , 0.003 ¾ 以 下の S , 0.02 % 以下の N , そして好ましくは, T i , N bおよび Z rの一種または二種以上を合計で 0.30 % 以 下 舍有し,残部が F eおよび不可避的不純物よりなる 自 動車排気系部材用クロム鋼を開示する。

特公 昭 59 - 179758号公報は,重量%において, 0.02 % までの C , 0.30 % なレ、し 2.0 % の S i , 1.0 % 以下の 1

M n , 5.0 % を超え 10.0未満の C r , 0.05ないし 0.80 % の C u , 1.0ないし 4.0 % の Α £ , 0.003 % 以下の S , .02 % 以下の N , そして好ましくは, T i , N bおよび Z rの 一種または二種以上を合計で 0.50 % 以下含有し, 残部 が F eおよび不可避的不純物よりなる自動車排気 系 部材用ク π ム鋼を開示する。

従来技術 の問題点

自 動車排気系用の材料は,単に耐高温酸化性のみな ら ず,アルカリ性物質および酸性物質の両者に対して の 耐食性も併せて必要とされる。自動車排ガス管路は 例 えば,エンジンに近い側からフロントチューブ,排 ガ ス浄化装置 (触媒使用のコンバータ),セントラルチ ユ ーブ,マフラー,ティルチューブ等の部品を順に接 繞 して構成されているが,特にエンジン始動時におい て は管路が十分 に温まつていないので,排ガス中の湿 分 が管路内に凝縮し,その結露氷が例えばマフラー内 に 溜ったり,管路壁に付着したりする。この結露水は 排 ガス管路の温度が上昇するにつれてやがて蒸発する が ,その間に,結露水はアル力リ側から酸性側にその 性質が変化 する。これは,排ガス中の各種の成分が結 露水 に溶解する程度が温度 によって異なること,結露 水 の蒸発の過程で,すでに溶解している成分は分解や 飛散 を起こすが,その程度が温度によって成分ごとに 差が あること,などがその原因であると考えられる。 従 って,自動車排気系部材はやがて高温になったとき の 耐高温酸化性 の他にアル力リに対しての耐食性と酸 に 対しての耐食性を併せて必要とする。

ア ルミニウムめっき鐧板(通常は適量の S i を含有 さ せた I 型のァノレミニゥムめっき鐧板)は,そのアル ミ ニゥムめっき層がアル力リ性結露水に対して耐食性 が十 分ではなく,その基材鐧板が酸性結露水に対して 耐食性 が十分 ではなかった。

そ して,水が関与する湿食に対しては,標準電極電 位 の異なる異種金属の接繞部が存在すると,両金属間 に 水を通じて腐食電流が流れ,一方の金属がより腐食 し ゃすくなることはよく知られ-た現象であるが,アル ミ ニゥム 'めっき鋼板を部分的に使用した自動車排ガス 眚路 においては,アルミニウムめっき鐧板と他の金属 ( 特殊鋼やステンレス鋼)との接合部が随所に存在す る ので,アルミニウムと鉄との標準電極電位の差にも と ずき,アルミニゥムめっき鋼板側力やより腐食されや す くなるという現象も生ずる。

第 1 図は,実車に装着したマフラーのアルミニウム め つき鐧板部分の腐食の初期状態を示した写真である が ,腐食は,アルミニウムめっき層の下部,すなわち 地 鉄力、ら先に始まり,腐食生成物がアルミニウムめつ き 層を剝離させるようなかたちで進行してゆくように う かがえる。これは,アルミニウムめっき層には亜鉛 の ような犠牲陽極作用がないので,めっき層にピンホ ー ルゃ成形加工時のめっき層の割れ,或いは,溶接加 ェ に伴うめっき層の消失部などが存在した場合に,こ れ らの箇所の地鉄の露出した部分が前述の酸を主体と し た結露水に浸瀆されると,アルミニウムめっき層と 地鉄 との間で,局部電池作用が生じて腐食が進行する も のと推察される。

つ まり,アブレミニゥムめっき鋼板では,排ガス結露 水 が存在すると,腐食は先ず地鉄から始まるという重 要 な知見を本発明者らは得ることができた。

か ような腐食を抑止するには,一つには,めっき層 の ピンホールや加工割れ等の疵を無くするために,ァ ル ミニゥムめつき鐧扳を成形加工したあと例えば 7 0 0-て 以上の高温に加熱してアルミニウムめっき層を再溶 解 するといつたことも考えられるが,熱応力による変 形 などが生じて加工精度を維持することが困難となる と いった問題があり現実性に乏しい。

前 掲の特公昭 5 2 - 3 3 5 7 9号公報および特開昭 5 6 - 1 0 2 5 5 6 号公報 に記載の公知のアルミニウムめっき鐧扳は,耐 高 温酸化性の改善を意図したものであり,かような結 露水 による湿食に対しては十分な抵抗をもたない。そ し て,それらの基材鋼は多量の C rを含有するか(特 公 昭 5 2 - 3 3 5 7 9号公報), C と N を固定するに十分な T i を 舍有する(特開昭 5 6 - 1 0 2 5 5 6号公報)ので高価な材

料 である。

結露水 に対する十分な湿食抵抗をもち且つ耐高温酸 化性 に優れたアルミニウムめっき鐧板を得ようとすれ ば ,そのアルミニゥムめっき鋼板の基材鐧板自身に結 露水 に対する十分な湿食抵抗と耐高温酸化性を兼備さ せ ることが必要である。

前掲 の特公昭 5 4 - 2 3 3 2 7号公報および特公昭 5 4 - 3 5 5 7 1 号公報 は自動車排気系部材用 に適する耐酸化鐧を提案 し ているが,両公報とも該湿食の問題に対して触れて い ない。加えて,その耐酸化性は A 無添加では高価 な C rを 5 % 以上添加することによって達成するもの で ある(特公昭 5 4 - 2 3 3 2 7号公報)。 .この所望の耐酸化 性 を達成するための C r添加量は A の添加によって 6 % またはそれ以下のレベルまで下げることができる が A は 鐧の加工性を劣下させる(特公昭 5 4 - 3 5 5 7 1号 公 報)。両公報は T iおよび / または Z rの添加によ つ 'て加工性が改善できる'と教示する。し力、し T i , Z Γ· は 非常に高価である。

特 開昭 5 8 - 2 2 4 1 4 8号公報および特公昭 5 9 - 1 7 9 7 5 8号 公 報は自勛車排気系部材用に適する耐食性クロム鋼を 提案 しているが,両公報とも所望の耐食性並びに耐高 温酸化性 を 達成するには C rは 5 % 以上必要であると 強 調されている。

したがって,これらの公報に提案された自動車排気

I (

系 部材用の鐧板を,例えばアルミニウムめっき鋼板の 基材 としての適用を図ったとしても,結露水に対する 耐湿食性 が捕償 されるわけではなく,高価なアルミ二 ゥ ムめっき鐧板となるばかりである。

発明 の要旨

本発明 は前記 のような問題点を解決することを目的 と したものである。本発明者らは,ァノレミニゥムめつ き 鐧板の基材鐧として, S i と C uを(更には, N i と C rを) 適切 にバランスさせて含有させた鐧を使用し, こ れにアルミニウムめっきを施した場合には,自動車 排気系 部材 に要求される前述の耐湿食性と耐高温酸化 性 が最少の合金元素量 のもとで達成され得ることを見 出 した。すなわち本発明は,該目的を達成するアルミ ニ ゥムめっき鐧板として,

重量 %において, 0.08 % までの C , 0.10ないし 1.50 % の S i , 0.50 % までの M n , 0.10ないし 0.50 % の C u , 残部 が F eおよび不可避的不純物からなる鋼板を基材 と し,この基材の表面にアルミニウムめっきを施して な る排ガス部材用高耐食性アルミニウムめっき鐧板, 重量 %において, 0.08 % までの C , 0.10ないし 1.50 % の S i , 0.50 % までの M n, 0.10ないし 0.50 % の C u, 0 , 10ないし 0 , 50 ¾ の N i , 残部が F eおよび不可避的 不純物 か らなる鐧板を基林とし,この基材の表面にァ ル ミニゥムめっきを施してなる排ガス部材用高耐食性

ア クレミニゥムめっき鐧板,

重量 %において, 0.08 % までの C , 0.10ないし 1.50 % の S i , 0.50 % までの M n , 0.10ないし 0.50 % の C u, .30な いし 5.0 % の C r, 残部が F eおよび不可避的 不純物 からなる鐧板を基材とし,この基材の表面にァ ノレミニゥムめっきを施してなる排ガス部材用高耐食性 ァ ノレミニゥムめっき鋼板,

重量 %において, 0.08 % までの C , 0.10ないし 1.50 % の S i , 0.50 % までの M n, 0.10ないし 0.50 % の C u, 0.10な いし 0.50 % の N i , 0.30ないし 5.0 % の C r , 残 部 が F eおよび不可避的不純物からなる鐧扳を基材と し ,この基材の表面にアルミニウムめっきを施してな る 排ガス部材用高耐食性アルミニウムめっき鐧扳,そ し て,

重 量%において, 0.08 % までの C , 0.10ないし 1.50 % の S i , 0.50 % までの M n , 0.10ないし 0.50 % の N i , 0.30な いし 5.0 % の C r, 残部が F eおよび不可避的 不純物 か らなる鐧板を基材とし,この基材の表面にァ ノレミニゥムめっきを施してなる排ガス部材用高耐食性 ア ルミニウムめっき鐧板を提供するものである。

図面 の簡単な説明

第 1 図は,従来のアルミニウムめっき鋼板で製作し マフラーを実車に装着し,走行期間 6 月,走行距離 4000 k m時点での腐食が進行しはじめた段階でその腐食 部分 を採集 して写したアルミ二.ゥムめっき鐧板の断面 金属顕微鏡写真 (倍率 : 20倍)である。写真で白く見 え るところが鐧地金であり,その上下の薄い膜がアル ミ ニゥムめっき層である。

発明の詳細な説明

本発明 に従う排ガス部材用高耐食性アルミ二ゥムめ つ き鐧板は,前記の問題点を解決す るために, s i と

C uを (更には, N i と C rを)適切にノランスさせて 舍有 させた鐧をアルミニウムめっき鐧板の基材鋼とし て 適用することに特徴があり,この基材鐧に施すアル ミ ニゥムめっき自身は従来と同様のものであってもよ い 。例えばこのァゾレミニゥムめっき層自身は,公知の ^融 アルミニゥムめっき技術を適用して施すことがで き ,従来の耐熱用アルミニウムめっき鋼板に施されて い たのと同様に, S iを 5 〜 15 % で舍有する溶融アル ミ ニゥムめっき浴に基材鋼を浸瀆することによって, S iを 5 〜 15 % の範囲で舍む A ^g - S i合金層を基材鐧の 表面 にめっきするのがよい。

本発 明に従うアルミニゥムめっき鐧板の基材鐧の合 金成分 の作用並びにその含有量の範囲について個別に 説 明する。

基材鐧 中 の C は,鐧の耐食性を劣化させる元素であ り ,低いことが望ましいが,低廉な材料の提供を目的 の 一つとする本発明にあっては,極低炭素化はこのた

め に要する費用を勘案するとこの目的に反することに な る。本発明に従うアルミニウムめっき鐧板は,基材 鐧 の耐食性は S i と C uによって,更には N i と C r の 追添によって総合的に改善されるので,基材鐧中の

C は 0.08 % まで舍有することが許容される。

基材鐧中 の S i は鐧の耐高温酸化性を向上させる。 本発 明者らは,アルミニウムめっき鐧板の基材鐧中に C uお よび / または N i ( 特に C u) と共存して S i を 含有 させると,自動車排気系の排ガス結露水に基づく 腐 食抵抗と 500 'C 前後に加熱された場合の耐高温酸化 性が顕著 に 向上することを見出した。この S i の効果 は C r含有量 が低い鐧において特に顕著に現れ, S i . の 増加につれて著しくなる。このような S i の効果を 得 るには 0.3 % 以上の S i含有量が必要である。しか し , S i舍有量が多い基材鐧では,例えば 1.50 % を越 え て S iを舍有する基材鐧では,アルミニウムめっき が 困難となるので, S i含有量の上限を 1.50 % とす べ きである。

基材鐧 中 の M nは,耐食性の観点からはその含有量 が少 ない方がよいが,製鐧工程において脱酸反応ゃ硫 化物形成 に 必要な元素である。本発明の目 ·的において は , M ri含有量は 0.50 % まで許容できる。

基材鐧 中 の C uは本発明において特徴的な元素であ る 。アルミニウムめっき鐧板が排ガス結露水に曝され る と,めっき層のビンホールや加工割れ等の疵部分を 通 じて地鉄とアルミニゥムめっき層との間で局部電池 が形成 され,この結露水下で,更には高温酸化雰囲気 下 で,めっき層の下方から腐食生成物が成長してゆく と いう現象が生ずる。本発明者らは,この排ガス結露 水 による地鉄のァタックに対して C uがこれを抑止す る 作用を供することを見出した。特に S i との共存に よ ってこの効果は相乗的に現れる。すなわち基材鐧に S i と C uを適量添加することによって,腐食の起点 と なる結露水のァタックによく耐えるアルミニウムめ つ き鐧板を得ることができる。このような C uの効果 を得 るには,少なくとも 0.10 % の C uを基材鐧,中に含 有 させる必要がある。しかし, C u舍有量が 0.50 % を越 えると,鐧板製造時に熱間脆性 によるスラブ割れ や 表面疵生成 の原因となること,また C uの折出硬化 に よつて鐧の加工性が低下するなどの問題が生ずるこ と などから, C u有量の上限は 0.50 % とするのがよ い o

基材鐧 中に N iを舍有させると C uの鐧に対する溶 解度 を増すことができ, C uの前述の効果を助成する こ とができる。また N i 自身も鐧の耐食性を改善させ る 。そして N i は C uによる鐧の熱間脆性の問題を抑 制 する効果がある。しかし,高価な元素であるばかり で はなく, 0.50 % を越えるとかような効果も飽和して t

く るので, N i含有量の上限は 0.50 % とするのがよ い 。また, 0.10 % 未満では, C uに対する N i の複合 添加効果が認 め られない。したがって N iを添加する さ いの下限値は 0.10 % とする。 "

C rは,鐧自身の耐食性ゃ耐高温酸化性 を改善 す'る 元素 としてよく知られている。本発明の場合にも基材 鐧 中に C rを添加すると耐食性と耐高温酸化性を一層 改善 できる。しかし,本発明のアルミニウムめっき鐧 板 のように,その基材鐧に S i と C uを適量添加した 場合 には, C rは 5 % を越えるような多量に添加しな くとも,つまり, 5 % 以下の添加でも,排ガスに対し て の総合的な耐用寿命の向上に十分有効である。また 5 % を越える C rを添加した基材鐧ではァノレミニゥム め っき性がよくない。したがって, C rを添加する場 合 には,その含有量は本発明においては 5 % 以下でよ い 。しかし, 0.3 % 未満の C rの添加量では C rの添 加効果 が明瞭ではない。

本 発明に従うアルミニゥムめっき鋼板の基材鐧は, 常用 の製鐧法に従って製造することができる。通常の 製鐧法 においてその製造上不可避的に龠有されてくる 不純物元素, 例 えば S , N , 0 , A などは,その不 可 避的に舍有されてくる範囲において不純物として基 材鐧 中に含有されていても,本発明の目的は十分に達 成 できる。このことは製鐧上において特殊な脱ガスェ 程 などを必ずしも必要としない点で籙済的有利に製造 で きることになる。

本発 明のアルミニウムめっき鐧板は,排ガス結露水 の 貯留と蒸発が缲り返され且つ高温にさらされる自動 車排気系 の マフラー用の材料として特に好適である。

実施例

第 1 表にその化学成分値 (重量 を示す表示の各 鐧 を 3Q kg高周波真空溶解炉 で溶製し,铸造したあと, 熱間鍛造, 熱間圧延, 冷間圧延 および焼鈍の工程を, い ずれも全く同一の条件で実施し,板厚 1.0mmの鐧板 を 製造した。そして,各鐧板を表面研磨したうえ,約 10重量 %の S iを添加 した溶融 A I 浴に浸潰してァノレ ミ ニゥ-ムめっき鋼板とした。めっきの目付量は 80gr Z nf であった。得られたァノレミニゥムめっき鐧板は,い ず れも鐧板基材と被覆された A - S i合金めつき層と の 間に 2 〜 3 m の A - F e- S i三元系 の合金層が形 成 していた。いずれのアルミ,ニゥムめっき鐧扳も,以 下 の試験条件で,きわめて長期にわたる三種類の耐食 性試験 に供した。

供試試験片 ;前記のアルミニウムめっき鋼板から直 径 60mmの円板を切出し,ヱリクセン試験機によって, こ の円板の中央部を半球状に張り出させる加工(直径 が 25 mmで中心の最大深さが 4.0 m mの半球状のくぼみを 形成 する加工)を施したものを試験片とした。

〔試験 I 〕

こ の試験は,自動車エンジン始動初期の排ガス結露 水 がアル力リ性水溶液であることから,このアル力リ 性結露水 の 代表的組成 をそのまま使用した耐食性試験 で ある。

試験片 を下記 のアル力リ性の試験液 A に常温で 3 分 間浸瀆 したあと,試験液 A を試験片の前記の半球状の く ぼみ(液溜めと呼ぶ)に満たした状態で液から取り 岀 し,次いで, 80ての温風雰囲気下に 17分間保持し, こ の間に,液溜め中の液を完全に蒸発乾燥させるとい う 処理を 1 サイクノレとする。そして,このサイクルを 2000回 缲り返す。 '

.この 2000サイクルの腐食試験が終わつたら,各試験 片 の腐食減少量 ( g r ) , 板厚減少量( m m ) を計測し, ビ ッティングコロージョンの有無を目視観察する。

試験液 A

この液は,自動車徘ガスのマフラー内に滞留する結 露水 に実際に含有されてくる以下のィォン成分を以下 の 量で舍む液であり, P H 値が 8 . 8の一定となるよう に ,アツモニゥム塩で p H 調整を行った。活性炭の添 加 はマフラー内には多量の未燃焼炭素が付着している こ との再現である。

CO a " 2 2000 p p m

H C O 3 - 2 2000 p p m

S 0 * - 2 500 p p m

C 1 - 50 p p m

HCHO 12 p p m

活性炭 10 g &

〔試験 H 〕

こ の試験は,自動車排ガスの結露水が蒸発の過程で ア ル力リ性から酸性に変化したあとの耐食性を調べた も のであり,下記試験液 B ( 酸性液)に対する耐食性 試験 である。

既述 の試験片を下記の酸性の試験液 B に常温で 3 秒 間浸漬 したあと,試験液 B を試験-片の液溜めに満たし た 状態で液から取り出し,次いで 120 'C で 15分間乾燥 し たあと, 500 'C に保持した炉中に 10分間保持して高 温酸化 を扦 い,次いで室温まで放冷するという処理を 1 サイクルと.する。そして,このサイククレを 120回繰 り 返す。この 120サイクノレの腐食試験が終わったら, 各試験片 の 腐食減少量 ( gr ) を計測し,表面状況を観 測 する。

試験液 B

こ の液は,試験液 A に相当する自動車徘ガス結露水 を 60でに保持してその容量が 1ノ 40に濃縮された場合 の 酸性水溶液で ある。 P H 値が 4. 0の一定となるよう に, 硫酸 P H 調整を行った。液組成は次のとおりであ る


C 1 - 600 p m

H P 0 * - 2 200 ppm

NH 4 + 8000 ppm

活性 炭 10 g / ^

〔試験 m 〕

こ の試験は,試験 II の加重試験であり,試験 π を終 え た試料のうちの或るものを,さらに試験! [ と同じサ イ クルを 250サイクル実施(合計で 370サイクル実施) し たあと,腐食減少量( g r ) を,計測する。

こ れらの試験結-果を第 2 表に総括して示した。

第 1表(基材鐧の化学成分値重量%)


α22は更に Tiを 0.05%舍有する

第 2表

試験 I 試験 Π 試験 m

2 板厚減 表面状況 表面状況

(gr) (gr) (gr)

6 6.2 5 0.131 平滑 6.4 平滑 試験せず

7.2 0.151 平滑 5.9 平滑 試験せま'

6.8 0.146 平滑 5,0 多少肌荒れあり 9.8

0.149 平滑 5.8 平滑 試験せず

4.9 0.124 平平滑 5.1 平滑 試験せ

0.130 平滑 4.9 平滑 8.6 本 7 5.8 : 0.129 平滑 9 4.7 平滑 試験せ #

4.1 0.117 平滑 6.3 平滑 試験せ

5

明 3.7 0.109 5.7 2 平滑 6.3 例 10 2.3 ; 0.093:多少肌荒れあり 3.9 平滑 4.3

11 2.2 0.091 平滑 3.4 平平滑 3.6

1.70 , 1.112 平滑 4.1

13 1.90! 1.130 平滑 平滑 4.9

14 1.83 1.093 平滑 5.0 平滑 4.6

15 5

2.43 0.098 平滑 3.8 平滑 5. 62

16 2.03 0.095 平滑 3.6 平滑 3.4

17 4.80; 0.146「多少肌荒れあり 5.1 平滑 5.8

18 14.4 0.370 ビッティグ荖しい 7.9 平滑 17.3 比 19 10.2 0.209 平滑 6.8 平滑 試験せ

20 11.0 0.297 ビッテイタ著しい 8.3 平滑 試験せま 例 21 10.3 1 0.264 i ピツティグ著しい 8.0 平滑 試験せ

22 11.6 I 0.286!ピッティグ著しレ 7.1 平滑 試験せま こ れらの試験結 から,本発明のアルミニウムめつ き 鐧板は,自動車排ガスの結露水による湿食とこの湿 食を 受けたあと高温酸化を受け,更に湿食を受けると い うサイクルを幾度となく操り返す特殊且つ苛酷な腐 食環境 によく耐えることがわかる。

と くに,試験 I では,通常の低炭素鐧を基材とする ァ ゾレミニゥムめっき鐧板である ffe l 8に比べて,本発明 の アルミニウムめっき鐧扳は非常に優れた成績が得ら れ たことがわかる。 α 1 9 〜 a 2 2などのように,基材鐧 中 に S i , C u , N i , C rなどを単独で添加した場合には, 添加 しない Να 1 8に比べれば耐食性がいくぶん向上して い るが,本発明の水準には至らない。 S i と C uを複 合添加 した基材鋼を使用した本発明の場合に優れた成 績が得 られたことは S i と C uの相乗効果が現れてい る と見ることができる。またこの S i と C uに加えて N i , C rを添加した場合には,更に耐食性が向上する こ とがわかる。 ·

試験 Π では,腐食環境が厳しくなつたためか,試料 間 の差が小さくなつているが,耐食性の順位は基本的 に は変わらず,本発明の効果が明らかである。試験皿 に おいても, Να 1 8に比べて本発明のアルミニウムめつ き 鐧板は 2 〜 3 倍の耐食性を示し,本発明の優位性が 明 らかである。