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1. JP2000511950 - 反射防止性、耐磨耗性、および防曇性の被覆製品ならびに被覆方法

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【発明の詳細な説明】反射防止性、耐磨耗性、および防曇性の被覆製品ならびに被覆方法 分野
本発明は、反射防止性、耐磨耗性、および防曇性のコーティングに関し、更に、防顔用シールド、眼鏡用レンズ、建築用透明板ガラス、窓、自動車用フロントガラス、またはコンピュータ用モニタスクリーンなどの光学的に透明な製品を被覆する方法に関する。 背景
光学的に透明な製品に、磨耗に対する耐性をもたせれば、ならびにこうした製品がグレアを生じる傾向および製品の表面上に曇りを生じることにより製品が隠蔽される傾向を低減させることができれば、これらの製品の性能が強化されるケースは多数存在する。グレアとは、光の入射面からの望ましからぬ光の反射を指す。眼の保護具(ゴーグル、防顔用シールド、ヘルメットなど)、眼鏡用レンズ、建築用透明板ガラス、装飾用ガラスフレーム、自動車用の窓およびフロントガラス、ならびコンピュータ用モニタスクリーンはすべて、不快で気になるグレアの発生を伴う光の反射を呈する可能性がある。また、製品の表面上に水蒸気による曇りを生じることによって、こうした製品の使用時に悪影響が現れる恐れもある。例えば、光学的に透明なシールドは、患者の体液との不注意な接触を防止するために医療関係者により使用されている。しかしながら、このようなシールドの使用は、グレア、磨耗のし易さ、およびシールド表面上の曇りの発生によって制約を受ける。
一般的には、製品を透過する光の量を増大させ、反射に利用される光の量を減少させることによって、グレアを少なくすることが可能である。このほか、光を製品からランダムに反射させてグレアを少なくするように製品表面の改質(例えば、粗面化処理、エンボス処理など)を行うこともできる。
有機金属酸化物を少量のアニオン界面活性剤と組合せることにより、反射防止性と防曇性とを兼備したコーティングが作製されてきた。しかしながら、これらのコーティングは、耐磨耗性が非常に小さい。
光の透過パーセントを顕著に増大させ、反射の非常に少ない製品を提供するコーティングは、当該技術分野で周知である。例えば、シリカ粒子の反射防止コーティングが作製されているが、このコーティング組成物には、コロイドシリカ粒子と、場合に応じて、コーティング組成物の湿潤性を改良するための界面活性剤とが含まれる。他の反射防止コーティングでは気相処理技術が使用されるが、このコーティングには、場合に応じて、表面調節剤などの添加剤(例えば、シリコーンタイプの界面活性剤)が含まれていてもよい。しかしながら、これらのコーティングはいずれも、耐久性のある耐磨耗性コーティングを提供するものではない。もう1つの反射防止コーティングでは、反射防止コーティングの耐磨耗性をシリカ層の耐磨耗性よりも大きくするために、シリカの層とフッ素化ポリマの層とが使用される。これらの反射防止コーティングはいずれも、防曇性をもたない。
防曇性は、上述の用途に使用される光学的に透明な製品において望ましい属性である。一般的には、曇りの発生は、高温高湿の条件下でまたは大きな温度差および湿度差が存在する境界面で起こる。表面の「曇りが増大する」傾向を抑えるコーティング(すなわち、防曇性コーティング)が報告されている。防曇性コーティングは、表面の湿潤性を改良し、結果として、光の散乱を引き起こす離散した液滴を形成させずに、水の薄膜層を表面上に形成する。周知の防曇性コーティングとしては、例えば、防曇性組成物を調製すべく、硫酸化もしくはスルホン化された脂肪質である界面活性剤と混合されたアルキルアンモニウムカルボキシレートなどのアンモニウム石鹸を使用したコーティング、またはクリーニングに有用な防曇性製品を作製すべく、更に種々の表面に防曇性を付与すべく、硫酸化されたアルキルアリールオキシポリアルコキシアルコールの塩およびアルキルベンゼンスルホネートを使用したコーティングが挙げられる。防曇性ウインドクリーナ用界面活性剤混合物中において、デシンジオールの誘導体を含む界面活性剤組成物およびエトキシル化アルキルスルフェートを含む界面活性剤混合物が使用されてきた。しかしながら、これらの防曇性コーティングはいずれも、反射防止性を示さず、しかも好適な耐磨耗性をまったく示さない。
ポリビニルアルコール、微粉砕シリカ、および加水分解によりシラノールを形成可能な加水分解性基を含む有機珪素化合物を使用して良好な耐磨耗性をもたせた防曇性コーティングフィルムが作製されている。しかしながら、これらのフィルムは、反射防止性に欠ける。
従って、反射防止性、防曇性、および耐磨耗性を兼備した光学的に透明な被覆製品は、大変に利点があり、望ましいものであろう。 概要
本発明は、光学的に透明な基材用として現在入手可能なコーティングが有する上述の欠点を克服するものである。本発明は、被覆製品に反射防止性および防曇性を付与すべくコーティングが選択されているともに、このコーティングが被覆製品に耐磨耗性をも付与するという更なる顕著な利点を有する被覆製品を提供する。従って、本発明の被覆製品は、反射防止性、耐磨耗性、および防曇性が望まれる様々な状況下での用途に使用される。
従って、本発明は、表面を有する基材と、基材の表面上のコーティングとを有する製品であって、しかもコーティングにフルオロポリマとフルオロケミカル界面活性剤とが含まれる製品であることを特徴とする。フルオロポリマには、基材の表面上に塗布されたときに丈夫な耐磨耗性を呈する材料が含まれており、フルオロポリマおよびフルオロケミカル界面活性剤は、被覆製品が反射防止性、耐磨耗性、および防曇性となるように選択される。
本発明の1実施態様において、フルオロポリマには、架橋可能な官能性末端基を有するポリエーテルフルオロポリマと、少なくとも1つのフッ素化エン官能性反応体との架橋重合生成物が含まれる。ポリエーテルフルオロポリマは、ペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレートおよびペルフルオロポリエーテルジアクリレートから成る群より選択してもよい。「エン官能性反応体」という用語は、アクリレート部分を含有する反応体など、重合性二重結合を含む任意の反応体を意味する。フッ素化エン官能性反応体には、フッ素化シクロヘキシルメチルアクリレートが含まれていてもよい。
本発明のもう1つの実施態様において、フルオロポリマには、熱可塑性フルオロポリマと、1つのフッ素化エン官能性反応体の架橋重合生成物とのブレンドが含まれていてもよい。この実施態様において、熱可塑性フルオロポリマには、例えば、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとフッ化ビニリデンとのコポリマが含まれていてもよく、フッ素化エン官能性反応体には、(ペルフルオロシクロヘキシル)メチルアクリレートが含まれていてもよい。
本発明の製品には、防顔用のシールドもしくはマスクまたはその他の眼の保護具、コンピュータ用モニタスクリーン、眼鏡用レンズ、自動車用の窓もしくはフロントガラス、建築用透明板ガラスなどが含まれていてもよい。
本発明の好ましい実施態様において、基材のコーティングの厚さは、可視光線、紫外線、または赤外線に対して反射防止性を呈するように選択してもよい。コーティングの厚さは、好ましくは、入射光線の波長の約1/4である。好ましい実施態様において、表面上のコーティングの厚さは、可視光線に対して反射防止性を呈するように選択され、コーティングの厚さは好ましくは約1000〜2000オングストロームである。もう1つの好ましい実施態様において、コーティングの厚さは、紫外線に対して反射防止性を呈するように選択され、コーティングの厚さは好ましくは約400〜1000オングストロームである。もう1つの好ましい実施態様において、コーティングの厚さは、赤外線に対して反射防止性を呈するように選択され、コーティングの厚さは好ましくは約2000〜2500オングストロームである。
本発明の製品のための好ましい基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、高屈折率ガラス、ポリエチレンナフタレン、および高屈折率アクリレートが挙げられる。コーティングは基材の1主要面上に存在してもよいし、あるいは基材の反対側の主要面上に存在してもよい。
もう1つの実施態様において、コーティングにはフルオロポリマが含まれていてもよく、このコーティング組成物には更に、熱可塑性ポリマ(熱可塑性フルオロポリマとは異なるポリマ)が含まれていてもよいが、この場合、追加される熱可塑性ポリマは、被覆製品の耐磨耗性を増大させ、かつ基材の表面に対するコーティングの接着性を増強するように選択される。好適な追加の熱可塑性ポリマの例は、ポリメチルメタクリレートである。
本発明の他の実施態様において、基材表面上のコーティングからフルオロケミカル界面活性剤を除去してもよい。これらの実施態様において、コーティングには、次の物質:すなわち、(1)架橋可能な官能性末端基を有するポリエーテルフルオロポリマと、少なくとも1つのフッ素化エン官能性反応体との架橋反応生成物、(2)熱可塑性フルオロポリマと、少なくとも1つのフッ素化エン官能性反応体の架橋反応生成物とのブレンド、または(3)熱可塑性フルオロポリマと、熱可塑性フルオロポリマとは異なる追加の熱可塑性ポリマとのブレンド(この場合、追加の熱可塑性ポリマは、耐磨耗性を増大させ、かつ基材の表面に対するコーティングの接着性を増強するように選択される)、のうちの1つが含まれる。後者((3))の場合、コーティングは基材の表面に隣接する。
好ましくは、本発明の被覆製品は、500ナノメートルにおける光透過率が非被覆製品と比べて少なくとも2パーセント向上し、磨耗試験2のスコアが約10サイクル以上であり、しかも防曇試験のスコアが0である。
もう1つの態様において、本発明は、反射防止性、耐磨耗性、および防曇性を基材に付与する方法を特徴とするものである。この方法には、
表面を有する基材を提供するステップと、
フルオロポリマとフルオロケミカル界面活性剤とを含有したコーティング組成物を基材の表面上に配置するステップと、
コーティング組成物を基材の表面上で硬化させるステップと、が含まれる。
この方法の実施態様において、コーティング組成物が架橋性材料(例えば、上述のポリエーテルフルオロポリマおよび/またはフッ素化エン官能性反応体)を含む場合、コーティング組成物には、好ましくは光開始剤が含まれ、コーティング組成物を基材の表面上で硬化させるステップには、架橋反応生成物を形成するように基材の表面上のコーティング組成物を硬化させるステップが含まれる。
本発明の方法の実施態様において、コーティング組成物が熱可塑性ポリマのブレンドを含む場合、コーティング組成物を基材の表面上で硬化させるステップには、基材の表面上のコーティング組成物を乾燥させるステップが含まれる。
もう1つの態様において、本発明は、基材に反射防止性および耐磨耗性を付与する方法を特徴とするものである。この方法には、表面を有する基材を提供するステップと;コーティング組成物が基材と隣接するように、基材の表面上にコーティング組成物を配置するステップと、ただし、コーティング組成物には、コーティング組成物で被覆された基材が反射防止性および耐磨耗性となるように選択されたフルオロポリマが含まれるものとする;コーティング組成物を基材の表面上で硬化させるステップとが含まれる。 図面の簡単な説明
図1は、500〜800ナノメートルの波長域にわたり非被覆PETフィルム(厚さ0.10l6mm)の光透過パーセントを示すグラフである。
図2は、実施例1に記載のコーティング配合物で両面が被覆されたPETフィルム(厚さ0.1016mm)の光透過パーセントを示すグラフである。
図3は、実施例6の実験11に記載のコーティング配合物で片面が被覆されたPETフィルム(厚さ0.1016mm)の光透過パーセントを示すグラフである。
図4は、実施例6の実験11に記載のコーティング配合物で両面が被覆されたPETフィルム(厚さ0.1016mm)の光透過パーセントを示すグラフである。
図5は、300〜800ナノメートルの波長域にわたり非被覆PETフィルム(厚さ0.1016mm)の光透過パーセントを示すグラフである。
図6は、実施例7に記載のコーティング配合物で片面が被覆されたPETフィルム(厚さ0.1016mm)の光透過パーセントを示すグラフである。
図7は、磨耗試験2に使用される磨耗試験機の概略図である。 好ましい実施態様の説明
本発明は、コーティングにより反射防止性、耐磨耗性、および防曇性が付与された光学的に透明な被覆製品に関する。このような被覆製品は、人体保護に使用される防顔用のシールドもしくはマスク、窓、自動車用フロントガラス、建築用透明板ガラス、コンピュータ用モニタスクリーン、および眼鏡用レンズとして特に有用な用途を有するとともに、光学的に透明な製品に、反射防止性、耐磨耗性、および防曇性を付与することが望ましい任意の他の用途に利用される。
従って、本発明は、好ましい1実施態様において、表面と、基材の表面上のコーティングとを有する製品に関する。基材は、目的とする用途に好適な光学的に透明な任意の材料であってよい。本発明の製品に好適な基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、高屈折率ガラス、ポリエチレンナフタレン、および高屈折率アクリレートが挙げられる。また、好適な基材として、多層ポリマフィルム材料が含まれていてもよく、更に、プライマコーティングを含有する基材が含まれていてもよい。
基材の表面上のコーティングには、フルオロポリマと、好ましい実施態様においてフルオロケミカル界面活性剤とが含まれる。フルオロポリマとフルオロケミカル界面活性剤とを含有してなるコーティング組成物は、製品に、反射防止性、耐磨耗性、および防曇性を付与するように選択される。
多種多様なフルオロポリマ組成物が本発明に利用するのに好適であるが、こうしたフルオロポリマを、多くの周知のフルオロポリマおよび容易に合成可能なフルオロポリマの中から選択してもよい。好ましいフルオロポリマは低い屈折率(好ましくは約1.3〜1.4)を有し、1つ以上の好適な溶剤に可溶である。フルオロポリマが基材に対して良好な接着性を呈することが望ましいが、当業者に周知の慣例に従った手順により、特定のフルオロポリマまたはフルオロポリマを含有するコーティング組成物を容易に決定することができる。
より好ましくは、コーティングには、2つの主要なクラスのうちの1つに属するフルオロポリマが含まれる。一方のクラスは、CFR-CFR'結合(ただし、RおよびR'はフルオロ官能基である)を有するフルオロポリマである。このクラスのフルオロポリマとしては、例えば、(1)テトラフルオロエチレンと、ヘキサフルオロプロピレンと、フッ化ビニリデンとのコポリマ、または(2)ペルフルオロシクロヘキシルメチルアクリレート(3Mから市販されている「THVフッ素プラスチック」)が挙げられる。このほかの例としては、DuPontから市販されているTEFLON AF、およびAsahi Glassから市販されているCYTOPが挙げられる。
第2の主要なクラスは、CF 2OまたはC 2F 4Oなどのエーテル結合(ペルフルオロポリエーテルすなわちPPE)を有するフルオロポリマである。PPEポリマ鎖の末端基は、典型的には、更に、好ましくは、アクリレート基、ウレタンメタクリレート基、シラン基、イソシアネート基などの架橋可能な反応性官能基を有する。このクラスのフルオロポリマとしては、例えば、ペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレート(PPE-U-DiMA)およびペルフルオロポリエーテルジアクリレート(PPE-DiAc)が挙げられる。PPE-U-DiMAの調製については、米国特許第4,818,801号に記載があるが、引用により本明細書中に含まれるものとする。PPE-DiAcの調製については、米国特許第4,094,911号に記載があるが、引用により本明細書中に含まれるものとする。
好適なフルオロポリマは、基材の表面に適用されたときに所望の屈折率と所望の耐磨耗性とを呈する。本発明に従って所望の性質を有するコーティングを提供するために、フルオロポリマと他の薬剤(例えば、架橋剤およびブレンドされるポリマ)との組合せを利用してもよい。例えば、フルオロポリマ自体では所望の耐磨耗性が得られない場合および/またはフルオロポリマ自体では所望の屈折率が得られない場合、あるいはフルオロポリマ自体では基材の表面に対する所望の接着性が得られない場合、フルオロポリマと他の薬剤との組合せを利用してもよい。
次のコーティング組成物は、このような多数の可能な組合せを代表するものであり、本発明に使用するための好ましい組成物を示している。
好ましい1実施態様において、コーティング中のフルオロポリマには、架橋可能な官能性末端基を有するボリエーテルフルオロポリマと、少なくとも1つのフッ素化エン官能性反応体との架橋重合生成物が含まれる。「エン官能性反応体」とは、重合可能な二重結合を含有する反応体を指す。このような反応体としては、例えば、アクリレート部分を含有する反応体がある。ポリエーテルは、上述の化合物(すなわち、PPE-U-DiMAまたはPPE-DiAc)のうちの1つであってもよく、更に、フッ素化エン官能性反応体は、フッ素化アクリレートのうちのいずれであってもよい。
例えば、以下の一般式:
〔式中、
XはHまたはCH 3であり、
R fは、フルオロ脂肪族基、好ましくはC yF 2y+1(ただし、yは3〜12の整数である)を表し、
Rは、アルキル基を表すが、一般的には1〜5個の炭素原子を有し、
zは1または2である〕で表されるフッ素化モノアクリレートを利用してもよい。
このような化合物の特定の例としては、2-(N-エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリレート、2-(N-エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルメタクリレート、および2-(N-ブチルペルフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリレートが挙げられる。
2つ以上のフッ素化モノ-アクリレートの混合物を利用してもよい。
本発明で使用される多官能性の架橋性アクリレートは、少なくとも二官能性、好ましくは三官能性以上である。こうした化合物は、一般的には、600未満の分子量を有する。
典型的な三官能性(メタ)アクリレートは、一般式:
〔式中、
XはHまたはCH 3であり、
R 1は、アルコキシ基もしくはアルキル基(ただし、一般的には、例えばメチル基のように1〜5個の炭素原子を有する)、ヒドロキシ基、または-O-COC(X)CH 2(ただし、Xは先に規定した通りである)を表す〕を有する。
好適な二官能性アクリレートは、一般式:
〔式中、
各XはHまたはCH 3であり、
pは3〜8の整数である〕で表される。
架橋性(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリレート、ヒダントインヘキサアクリレート、および(ペルフルオロシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレートが挙げられる。
好ましいエン官能性反応体としては、例えば、(ペルフルオロシクロヘキシル)メチルアクリレートおよび(ペルフルオロシクロヘキシル)メチルメタクリレートが挙げられる。
もう1つの好ましい実施態様において、フルオロポリマには、熱可塑性フルオロポリマと、少なくとも1つのエン官能性反応体の架橋重合生成物とのブレンドが含まれていてもよい。熱可塑性フルオロポリマは、CFR-CFR'結合を有する上述のクラスのメンバ(例えば、THV)であってもよく、エン官能性反応体は、フッ素化アクリレートのいずれであってもよいが、好ましくは、シクロヘキシルメチルアクリレートである。
更にもう1つの実施態様において、コーティング組成物には、熱可塑性フルオロポリマと、熱可塑性フルオロポリマとは異なる追加の熱可塑性ポリマとのブレンドが含まれていてもよい。熱可塑性フルオロポリマは上述したものの1つ(例えば、THV)であってもよい。追加の熱可塑性ポリマは、熱可塑性フルオロポリマおよびコーティング組成物中の他の成分との相容性を有し(例えば、適切な屈折率を有するとともに熱可塑性フルオロポリマとブレンドされたときに所望の光学特性を呈し)、しかも熱可塑性フルオロポリマと共に被覆製品の耐磨耗性を増強するように選ばれた任意の熱可塑性ポリマであってもよい。また、基材の表面に対するコーティング組成物の接着性を増強するように、追加の熱可塑性ポリマを選択してもよい。追加の熱可塑性ポリマとして使用するのに好適である考えられる当該技術分野で周知の熱可塑性ポリマは多数存在する。上述の利点を呈する好ましい熱可塑性ポリマの1つは、ポリメチルメタクリレートである。
本発明の好ましい実施態様において、コーティングには、被覆製品に防曇性を付与するとともに更に反射防止性および耐磨耗性をも付与するフルオロケミカル界面活性剤が含まれる。フルオロポリマを含有するコーティング組成物に可溶であり、しかも被覆製品に防曇性を付与するフルオロケミカル界面活性剤のいずれを使用してもよい。本発明で使用するのに好適なフルオロケミカル界面活性剤の1つの好ましいクラスは、米国特許第3,787,351号に記載のフルオロ脂肪族オリゴマのクラスであるが、引用により本明細書中に含まれるものとする。本発明で使用するためのフルオロケミカル界面活性剤の他の好ましいクラスとしては、カチオン系フッ素化アルキル第四級アンモニウム塩、および3Mから商品名FLUORAD TMとして市販されているカチオン系フルオロケミカル界面活性剤が挙げられる。
本発明の他の実施態様において、コーティングにはフルオロケミカル界面活性剤が含まれない。これらの実施態様では、製品に防曇性を付与するのではなく、反射防止性および耐磨耗性を与えるようにコーティングを選択する。これらのコーティングは、製品として防曇性が必要でも望ましいものでもないような用途に使用することができる。
本発明の製品は、可視光線、紫外線、または赤外線に対して反射防止性を呈することが可能である。好ましくは、単一層の反射防止コーティングが、次の条件を満足する。すなわち、コーティングの屈折率は、基材の屈折率の平方根でなければならず、更に、コーティングは、適切な厚さをもたなければならない。コーティングが、屈折率1を有する空気と接触する場合、しかもコーティング材料の屈折率が基材の屈折率の平方根にほぼ等しい場合、光学物理の原理によれば、コーティングの厚さが入射光の波長の約1/4のときに表面反射が最小となる。
従って、反射防止性を得るためには、コーティングの厚さは、典型的には入射光の波長の1/4である。例えば、最適性能を得るために、入射光のスペクトルの中点の約1/4となるようにコーティングの厚さを選択してもよい。本明細書中で使用する場合、「1/4波長」の厚さという用語は、この原理を意味するものとする。すなわち、入射光の中点波長の約1/4の厚さを意味するものといる。従って、コーティングの厚さは、被覆製品の作製の対象となる用途における入射光の波長に依存するであろう。可視光線に対する反射防止性が望まれる場合、コーティングの厚さは、好ましくは、約1000〜2000オングストロームである。紫外線に対する反射防止性が望まれる場合、コーティングの厚さは、好ましくは、約400〜1000オングストロームである。赤外線に対する反射防止性が望まれる場合、コーティングの厚さは、好ましくは、約2000〜2500オングストロームである。特定の用途における入射光線の波長領域に依存するが、1/4波長原理を適用して任意の適切な厚さの反射防止コーティングを提供することができる。
本発明はまた、基材に、反射防止性、耐磨耗性、および防曇性を付与する方法に関する。この方法には、
表面を有する基材を提供するステップと、
フルオロポリマとフルオロケミカル界面活性剤とを含有したコーティング組成物を基材の表面上に配置するステップであって、フルオロポリマおよびフルオロケミカル界面活性剤は、コーティング組成物で被覆された基材が反射防止性、耐磨耗性、および防曇性となるように選択されるステップと、
コーティング組成物を基材の表面上で硬化させるステップと、が含まれる。
好ましい1実施態様においてこの方法を実施するために、フルオロポリマ、任意の架橋剤(例えば、アクリレート架橋剤)および開始剤、フルオロケミカル界面活性剤(防曇性コーティングを使用する場合)、ならびに溶剤を完全に混合する。コーティング組成物が熱可塑性ポリマのブレンド(フルオロケミカル界面活性剤を含むブレンドまたは含まないブレンド)である場合(架橋反応が起こらない場合)、例えばコーティングロッドを用いて基材上に塗布し、次に乾燥させる。
コーティングを硬化させる場合(すなわち、架橋反応が起こる場合)、早期硬化を回避するために、硬化させる直前に配合物を調製する。この組成物は、コーティングロッド(例えば、ニューヨーク州RochesterのR.D.Specialties製の「Meyer」バー)を用いて基材上に塗布される。次に、塗布されたフィルムを、コンベヤ式UV硬化システム(例えば、イリノイ州PlainfieldのLesbon Inc.製のUVコンベヤまたはRPC UVプロセッサのモデル00120233 AN)を使用してUV硬化させる。塗布および硬化システムの他の例は、R90グラビアローラを備えたYasui Seikiコータ(モデル3-247、日本の神奈川県)である。このシステムでは、60m/分で塗布されたウェブを、窒素をパージングしながら溶融システム(モデルF600)上でUV硬化させる。
次の実施例を用いて本発明を説明することができる。実施例1
コーティング配合物を次のように調製した。最初に、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、およびフッ化ビニリデンから成る粉末状態の「THV 200 Pフッ素プラスチック」をメチルエチルケトン(MEK)中に溶解し、10重量%のフッ素プラスチック溶液を調製した。次に、このフッ素プラスチック溶液を、フッ素化シクロヘキシルメチルアクリレート(FCHA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(Tri-A)、光開始剤、およびフルオロケミカル界面活性剤と混合した。化合物の量およびタイプは、表1aに報告されている。更に、10グラムのMEKを添加することにより、コーティング配合物を希釈した。4番または6番Meyerバー(ニューヨーク州WebsterのR.D.Specialtiesから市販されている)のいずれかを使用して、希釈した配合物を0.1016mmコロナ処理ポリエチレンテレフタレート(PET)上に塗布した。入射光の光学波長の約1/4となるように、すなわち、約1250オングストロームとなるように、コーティング厚を調節した。カリフォルニア州TorranceのLesbon Inc.製のUVコンベアコータおよびメリーランド州RockvilleのFusion System製のUV光源(F-300)を使用して、塗布されたフィルムを6.1メートル/分のコンベア速度で硬化させた。塗布されたフィルムは、5つの試験方法:すなわち、接着試験、光透過パーセント、曇り試験、磨耗試験、および屈折率を用いた評価から分かるように、反射防止性、防曇性、および耐磨耗性を呈した。
接着試験:接着試験は、コーティングがフィルムに対してどの程度良好に接着されたかを決定する。幅1.27cmの「SCOTCH TMブランドの810番テープ」の一片をフィルムの被覆面に接合させた。テープを剥がし、被覆フィルムの表面の損傷(例えば、コーティングの離層)を観測した。「NP」は、コーティングがフィルムに接合させたままであったことを意味する。「P」は、コーティングがフィルムから剥離されたことを意味する。結果は表1bに報告されている。
光透過パーセント:光透過パーセントは、反射防止性を決定する。すなわち、被覆フィルムを透過する光のパーセントが高いほど、反射防止性は良好である。光透過パーセントの測定は、カリフォルニア州Palo AltoのHewlett-Packard Company製の「Hewlett-Packardモデル8452A UV/可視分光光度計」を用いて行った。非被覆PETフィルムに対する結果は図1に、実験1の配合物を用いた両面被覆PETフィルムに対する結果は図2に示されている。
曇り試験:曇り試験は、被覆フィルムの防曇性を決定する。各被覆フィルムサンプルを、蒸気供給源に約1秒間通した。蒸気供給源は、直径約1.3cmの開口部を介して液体レベルの上約10〜13cmの蒸気を送出させる反転漏斗を備えた容器で、容器には沸騰する脱イオン水が入っていた。蒸気の温度は約40℃であった。フィルムサンプルは、蒸気の送出口の上約5〜8cmのところに保持した。蒸気供給源(霧)に暴露した後、550ナノメートル〜750ナノメートルの領域にわたり光透過パーセントを測定することにより、曇りのレベルを決定した。次の等級を用いて結果を分類した。「0」は、全波長域にわたり光透過パーセントが80%を超えることを意味し、「1」は、光透過パーセントが60%より大きくかつ80%より小さいことを意味し、「2」は、光透過パーセントが40%より大きくかつ60%より小さいことを意味し、「3」は、光透過パーセントが40%より小さいかまたは非被覆ポリエステルフィルムと同じことを意味する。結果は表1bに報告されている。
磨耗試験1:磨耗試験1は、被覆フィルムの耐磨耗性を決定する。ティッシュ(ジョージア州RosewellのKimberly-Clarkから「KLEENEX TM化粧用ティッシュ」として入手可能)を使用し、コーティングがフィルムから除去されるまで、軽く指圧を与えながら被覆面を指で擦った。より多くの摩擦回数までコーティングが耐えられるほど、コーティングの耐磨耗性は良好である。摩擦回数をカウントし、表1bに記した。
屈折率:コーティング配合物の屈折率は、反射防止性コーティングとしての有用性を決定する。単一層コーティングの場合、完全な反射防止性を得るためには、屈折率は、基材の屈折率の平方根にほぼ等しくなければならない。PETの場合、屈折率は1.67〜1.74であるので、コーティングの屈折率は、約1.29〜1.32でなければならない。屈折計(ニューヨーク州RochesterのMilton Roy Companyから「#334610」として入手可能)を用いて液体配合物に対する屈折率を測定した。
1ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な
THV 200Pフッ素プラスチック
2FCHAは、3Mから
L-11619
として入手可能なフッ素化シクロヘキシルメチルアクリレートを意味する。 3ウィスコンシン州MilwaukeeのAldrich Chemlcal Company製のトリメチロールプロパントリアクリレート(Tri-A)。 4ニューヨーク州HawthomeのCiba-Geigy Corporationから入手可能な
IRGACURE TM 907
53M製の
FLUORAD TMFC-135
被覆フィルムは、良好な接着性、優れた防曇性、および優れた耐磨耗性を有していた。コーティングの中には、ティッシュによる100回を超える摩擦に対して耐性を示したものもあった。未被覆PETフィルムの透過パーセントは、フィルムの両面を配合物で被覆した場合、約87〜88%(図1)から約95〜97%(図2)まで向上した。MEKを含まない液体配合物の屈折率は1.38であった。実施例2
コーティング配合物を次のように調製した。最初に、
THV 200 Pフッ素プラスチック
をMEKに溶解し、10重量%のフッ素プラスチック溶液を調製した。次に、このフッ素プラスチック溶液を、FCHA、Tri-A、および光開始剤と混合した。表2には、コーティング配合物に使用した化合物の量およびタイブが含まれている。10グラムのMEKを添加することによりコーティング配合物を希釈した。4番Meyerバーを用いて希釈配合物を塗布し、実施例1に記載したように硬化させた。実施例1に記載の3つの試験すなわち、接着試験、曇り試験、および研磨試験を用いて被覆フィルムを評価した。結果は表2aに報告されている。
1ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な
THV 200Pフッ素プラスチック
2FCHAは、3Mから「L-11619」として入手可能なフッ素化シクロヘキシルメチルアクリレートを意味する。 3ウィスコンシン州MilwaukeeのAldrich Chemical Company製のトリメチロールプロパントリアクリレート(Tri-A)。 4ニューヨーク州HawthomeのCiba-Geigy Corporationから入手可能な
IRGACURE TM 907
コーティングは、PETフィルムに対する優れた接着性、および優れた耐磨耗性を有していた。これらの配合物からフルオロケミカル界面活性剤を除いたので、被覆フィルムは防曇性をもたなかった。光透過パーセントはすべての実験において95パーセントより大きく、MEKで希釈する前の液体配合物の屈折率は1.38であった。実施例3
「THV 200Pフッ素プラスチック」をMEKに溶解して10重量%の溶液を調製することにより、反射防止性コーティング配合物を調製した。精密コータにミクログラビア付属装置を取り付けて、厚さ0.013mmのPETフィルム上に配合物を塗布した。ライン速度は毎分6.1メートルであり、グラビア速度は表3aに報告されているように変化された。
実験C7において、反射防止性を比較するためにシリカゾルコーティングを作製した。脱イオン水でシリカゾル(ロードアイランド州ChadwicksのRemet Corp.から「Remasol SP-30ナトリウム安定化シリカゾル(30パーセント溶液)」として入手可能)を希釈して1.75重量%の分散物にした。分散物20グラムに、フルオロケミカル界面活性剤(「FLUORAD TMFC-95」として市販されている3M製のアニオン界面活性剤ペルフルオロアルキルスルホン酸カリウム)0.3グラム、およびシランカップリング剤グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GPS)(コネティカット州DanburyのUnion Carbide Chemical&Plastics Companyから「A-187 GPS」として市販されている)2グラム(0.17重量パーセント)を添加した。厚さ調節用のエアナイフを備えたロールコータを用いて、厚さ0.18mmの火炎処理ポリエチレンテレフタレート上に配合物を塗布した。塗布されたフィルムを直ちに滞留時間2分未満で77℃の温度の強制通風乾燥機に通した。
実験C6および実験C8は、それぞれ厚さ0.013mmおよび0.18mmの非被覆PETフィルムであった。
500、600、700、および800ナノメートルに対する光透過パーセントを実施例1の記載に従って測定した。結果は表3aに報告され、シリカゾル被覆PETフィルムおよび2つの異なる厚さの非被覆PETフィルムと比較されている。
実験C6の非被覆PETフィルムの光透過パーセントは、実験1の10%フッ素プラスチックの片面塗布により、600ナノメートルにおいて85.1%から91.7%まで改良された。実施例4
FLUORAD TMフルオロケミカル界面活性剤(3Mから入手可能)をフッ素プラスチック(3Mから「THV 200 Pフッ素プラスチック」として入手可能)の10重量%溶液6グラムに添加することによりコーティング配合物を調製した。使用したフルオロケミカル界面活性剤の量およびタイプは、表4aに記載されている。4番Meyerバーを用いて配合物を塗布し、実施例1に記載したように硬化させた。実施例1に記載の曇り試験を用いて被覆フィルムを評価した。結果は表4aに報告されている。
13M製のFLUORAD TMフルオロケミカル界面活性剤。 2このフルオロケミカル界面活性剤は、フッ素プラスチックのMEK溶液に溶解しなかった。 3「-」は試験を行わなかったことを示す。 4アクリル化ジオール(ミシガン州WyandotteのBASF Corp.からPluronlc TM L-44として市販されているジオール)。 5米国特許第3,787,351号の実施例1に記載の手順を用いて調製可能。 6米国特許第3,787,351号の実施例2に記載の手順を用いて調製可能。 7米国特許第3,787,351号の実施例3に記載の手順を用い、ヘプタンの代わりにミネラルスピリットを使用することにより調製可能。
実験6および8のノニオン系フルオロケミカル界面活性剤ならびにカチオン系フルオロケミカル界面活性剤FLUORAD TMFC-135は、使用した他のフルオロケミカル界面活性剤よりも有効な防曇剤であった。カチオン系フルオロケミカル界面活性剤FLUORAD TMFC-135は、使用したフルオロケミカル界面活性剤のうちで最も有効であった。実験3および6のコーティング配合物で被覆したフィルムは、相対湿度90%に暴露したときおよび暴露しないときのいずれにおいても49℃で2週間エージングした後の曇り試験の結果は「0」であった。実験5〜8は、フルオロケミカル界面活性剤の濃度が10%のときはわずかに曇りを生じるコーティングであった。実施例5
ペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレート(PPE-U-DiMA)、FCHA、1,1,5,5-テトラヒドロペルフルオロペンチル1,5-ジメタクリレート(FDM)もしくはポリペルフルオロエチレングリコールジメタクリレート(PPFGD)、および光開始剤を、95重量%の1,1,2-トリクロロ-2,2,1-トリフルオロエタン(デラウェア州WilmingtonのE.I.Du Pont de Nemours Companyから「FREON TM113」として市販されている)に溶解することにより、コーティング配合物を調製した。実験1〜9の配合物に使用した活性成分の量は、表5aに報告されている。4番Meyerバーを用いてコーティング配合物を塗布し、実施例1に記載したように硬化させた。ただし、硬化処理中に窒素をパージングした。実施例1に記載の磨耗試験1および屈折率測定を行って被覆フィルムを評価した。結果は表5aに報告されている。
1米国特許第4,818,801号の実施例1の記載に従って調製されたペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレート(PPE-U-DiMA)。該特許は、引用により本明細書中に含まれるものとする。 210部のフッ素化シクロヘキシルメチルアクリレート(FCHA)/1部の1,1,5,5-テトラヒドロペルフルオロペンチル1,5-ジメタクリレート(FDM)(ペンシルヴェニア州FeastervilleのMonomer-Polymer DaJac Labsから市販されている)。 310部のフッ素化シクロヘキシルメチルアクリレート(FCHA))/1部のポリジメタクリレートペルフルオロエチレングリコール(PPFGD)。 4ニューヨーク州HawthomeのCiba-Geigy,Additive Divison製の
DAROCURE TM1173
5「NA」は結果が得られなかったことを意味する。
耐磨耗性が増加したことから示唆されるように、FDMは、PPE-U-DiMAに対してPPFGDよりも良好な架橋剤であった。実施例6
ペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレート(PPE-U-DiMA)、FCHA、および/または1,1,5,5-テトラヒドロペルフルオロペンチル1,5-ジメタクリレート(FDM)もしくはTri-Aおよび/またはヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、光開始剤、およびフルオロケミカル界面活性剤を、95重量%の1,1,2-トリクロロ-2,2,1-トリフルオロエタン(E.I.Du Pont de Nemours Companyから「FREON TM113」として市販されている)に溶解することにより、コーティング配合物を調製した。実験1〜12の配合物に使用した活性成分の量は、表6aに報告されている。4番Meyerバーを用いてPETフィルム上に配合物を塗布し、実施例1に記載したように硬化させた。イリノイ州PlainfieldのRadiation Polymer Company製のUVプロセッサ「モデル00120233 AN」を用い、毎分7.6メートルのウェブ速度で、中圧水銀ランプの設定値を高くして硬化させた。
実施例1に記載の4つの試験:すなわち、接着試験、磨耗試験1、光透過パーセント測定、および曇り試験を行って被覆フィルムを評価した。
1米国特許第4,818,801号の実施例1の記載に従って調製されたペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレート(PPE-U-DiMA)。 210部のフッ素化シクロヘキシルメチルアクリレート(FCHA)/1部の1,1,5,5-テトラヒドロペルフルオロペンチル1,5-ジメタクリレート(FDM)(ペンシルヴェニア州FeastervilleのMonomer-Polymer DaJac Labsから市販されている)。 310部のフッ素化シクロヘキシルメチルアクリレート(FCHA)1部のトリメチロールプロパントリアクリレート(Tri-A)。 410部のヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(フロリダ州SarasotaのBenz Research and Developmentから市販されている)/1部のトリメチロールプロパントリアクリレート(Tri-A)。 5Ciba-Geigy,Additives Division製の
DAROCURE TM1173
63M製の「FLUORAD TMFC-171フッ素化アルキルアルコキシレート;ノニオン系;活性成分100%。
被覆フィルムは、反射防止性、防曇性、および耐磨耗性を呈した。接着試験から、コーティングの離層は起こらないことが分かった。磨耗試験1の結果は、実施例5で得られたものと類似していた。
光透過パーセントは、600ナノメートルの波長において、非被覆PETフィルムに対する値約87%(図1)から片面被覆フィルムに対する値91%(図3)および両面被覆フィルムに対する値94%(図4)に増大した。実施例7
「FREON TM113」1,1,2-トリクロロ-2,2,1-トリフルオロエタンの代わりに他の溶剤を使用してコーティング組成物を調製した。実験1〜3に対してペルフルオロポリエーテルジアクリレート(PPE-DiAc)および実験4〜6に対してペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレート(PPE-U-DiMA)を、フルオロケミカル界面活性剤と3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン:1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパンの45:55混合物との重量比1:1の溶液に溶解した。この配合物に光開始剤および第2のフルオロケミカル界面活性剤を添加した。配合物中に使用された各活性成分の量は、表7に報告されている。コーティング厚が約1000オングストロームとなるように、4番のMeyerバーを用いて0.1016mmコロナ処理PETフィルム上に配合物を塗布した。窒素をパージングしながら実施例6に記載されているように被覆フィルムを硬化させた。実施例1に記載の4つの試験:すなわち、磨耗試験、曇り試験、屈折率測定、および光透過パーセント測定を行って被覆フィルムを評価した。結果は表7aに報告されている。非被覆フィルムの光透過パーセントは図5に、実験1の被覆フィルムの光透過パーセントは図6に示されている。
1米国特許第4,094,911号の実施例XIXの記載に従って調製されたペルフルオロポリエーテルジアクリレート。該特許は、引用により本明細書中に含まれるものとする。 2米国特許第4,818,801号の実施例1の記載に従って調製されたペルフルオロポリエーテルウレタンジメタクリレート。 33M製の「FC-77」含フッ素溶剤。 4ペンシルヴェニア州FeastervilleのMonomer-Polymer&DaJac Laboratories,Inc.製の「ASAHIKLINAK-225」(3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン:1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3-ぺンタフルオロプロパンの45:55混合物)。 5ニューヨーク州HawthomeのCiba-Geigy,Additives Divison製の
DAROCURE TM1173
63M製の「FLUORAD TMFC-171」フッ素化アルキルアルコキシレート;ノニオン系;活性成分100%。
第2のフルオロケミカル界面活性剤を含有する実験2、3,および6の防曇性は優れていた。光透過パーセントは、図5に示されている600ナノメートルにおける非被覆PETフィルムに対する値約86%から図6に示されている600ナノメートルにおける実験1の片面被覆フィルムに対する値約91%に増大した。実施例8
コーティング配合物を次のように調製した。最初に、「THV 200Pフッ素プラスチック」をMEKに溶解して10重量%の溶液を調製した。次に、このフッ素プラスチック溶液をポリメチルメタクリレート(PMMA)(ペンシルヴェニア州PhiladelphiaのRohm and Haasから「ELEVACITE 2043」として市販されている)と混合した。実験1では、フッ素プラスチックとPMMAとの重量比は10:1であり、実験2ではこの比は10:3であった。、実施例に記載したように、PETフィルム上にコーティング配合物を塗布し、乾燥させた。以下に記載の磨耗試験2を用いてコーティングフィルムを評価した。磨耗試験2
図7に示されている磨耗試験機(10)を使用して、実施例1、3,および8のサンプルの耐磨耗性を評価した。3M両面接着テープを用いて約5cm×5cmの被覆フィルム(11)をカート(12)上に配置した。一方の端に全体で567gの重り(13)を、他方の端に研磨パッド(16)(3Mから「Buf-Puf TMSingles Regular Texture Sponge」として市販されている)を備えたプランジャを、パッドが被覆フィルム(11)上にくるように配置した。毎秒4サイクルの速度で2.54cmの距離を前後させてカート(12)を往復させた。サイクルを調整するためにタイマを使用した。5秒ごとにフィルム表面に検知しうるスクラッチが生じたかを調べ、表面に目に見えるスクラッチが発生し始めたときのサイクル数を記録した。表8aには、互いに異なる数種の被覆フィルムの実施例の結果が示されている。
13Mから市販されている粉末形状の「THV 200 Pフッ素プラスチック」で、テトラフルオロエチレン、へキサフルオロプロピレン、およびフッ化ビニリデンが含まれる。 2ペンシルヴェニア州PhiladelphiaのRohm and Haas製の「ELVACITE2043」。
PMMAをフッ素プラスチックに添加することにより、反射防止性フィルムの耐磨耗性を改良することができる。コーティング中に添加したアクリレートの量が多いほど、耐磨耗性が改良された。実施例9
コーティング配合物を次のように調製した。最初に、「THV 200 Pフッ素プラスチック」をMEKに溶解して10重量%のフッ素プラスチック溶液を調製した。次に、「ACRYLOID TMB-44アクリル樹脂」(ペンシルヴェニア州PhiladelphiaのRohm and Haasから市販されている)をMEKに溶解して10重量%の溶液を調製した。その後、フッ素プラスチック溶液をアクリル樹脂溶液と混合し、更に、実験4a〜6dおよび実験10a〜12dにおいてはフルオロケミカル界面活性剤を添加した。各成分の量は表9aに報告されている。3番、4番、5番、または6番のMeyerバーのいずれかを使用し、実施例1の記載に従ってコーティング配合物を塗布した。実施例1に記載の光透過パーセント、接着試験、曇り試験、および磨耗試験1を利用して被覆フィルムを評価した。片面が被覆されたフィルムに対しては表9bに、両面が被覆されたフィルムに対しては表9cに結果が報告されている。表9cには、比較のためにC6およびC7の結果が報告されている。C7は実施例3の記載に従って作製したが、ただし、このフィルムは両面が被覆されたフィルムであった。C6は非被覆PETフィルムである。
1ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な
THV 200 Pフッ素プラスチック
2ペンシルヴェニア州PhiladelphiaのRohm and Haasから入手可能な
ACRYLOID TMB-44アクリル樹脂
33M製の
FLUORAD TMFC-135
1「NA」は、「該当なし」を意味する。
最良の耐磨耗性および最高の光透過パーセントを有する被覆フィルムは、固形分濃度5または6パーセントおよびMeyerバー番号3または4を使用して塗布したものであった。フルオロケミカル界面活性剤を添加すると、被覆フィルムは防曇性になったが、耐磨耗性は低下した。両面塗布されたフィルムは、片面塗布されたフィルムよりも光透過パーセントが高かった。非被覆PETフィルムC6は、光透過率が小さく、反射防止性でもなく防曇性でもなかった。実験C7は反射防止性かつ防曇性であったが、コーティングがフィルムに良く接着しなかっため、耐磨耗性は非常に低かった。実施例10
実施例9の記載に従ってコーティング配合物を調製したが、ただし、「THV 200 Pフッ素プラスチック」と「ACRYLOID TMB-44アクリル樹脂」との比を、固形分5および6パーセントにおいて9:1から8:2へ変更した。実験3a〜4dおよび実験7a〜8dでは、フルオロケミカル界面活性剤を添加した。実施例1に記載したように3番または4番のMeyerバーのいずれかを用いて配合物を塗布した。各成分の量は表10aに報告されている。実施例1に記載の光透過パーセント、接着試験、曇り試験、および磨耗試験1を利用して被覆フィルムを評価した。片面が被覆されたフィルムに対しては表10bに、両面が被覆されたフィルムに対しては表10cに結果が報告されている。
1ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な
THV 200 Pフッ素プラスチック
2ペンシルヴェニア州PhiladelphiaのRohm and Haasから入手可能な
ACRYLOID TMB-44アクリル樹脂
33M製の
FLUORAD TMFC-135
「THV 200 Pフッ素プラスチック」と「ACRYLOID TMB-44アクリル樹脂」との比を9:1から8:2へ変更することにより、より均一なコーティングが得られた。最適な塗布条件は、固形分6重量%において4番のMeyerバーを使用したものであった。650nmにおける光透過パーセントは、非被覆PETフィルムに対する値85%から両面被覆PETフィルムに対する値94%に増大した。8:2の比を有する配合物の光透過パーセントは、実施例9の9:1の比を有するものよりもわずかに小さかった。しかしながら、これら2つの比のコーティング配合物の耐磨耗性は変化しなかった。実施例11
コーティング配合物を次のように調製した。最初に、「THV 200 Pフッ素プラスチック」をMEKに溶解して10重量%のフッ素プラスチック溶液を調製した。次に、「ACRYLOID TMA-11アクリル樹脂」(ペンシルヴェニア州PhiladelphiaのRohm and Haasから市販されている)をMEKに溶解して10重量%の溶液を調製した。その後、フッ素プラスチック溶液をアクリル樹脂溶液と混合し、フッ素プラスチック:アクリル樹脂の固形分重量比が9:1、8.5:1.5、および8:2となるようにした。次に、この溶液を更にMEKで希釈して固形分重量パーセントが5または6の溶液にした。実験7a〜12bにおいてはフルオロケミカル界面活性剤を溶液に添加した。各成分の量は表11aに報告されている。3番または4番のMeyerバーを使用し、実施例1の記載に従ってコーティング配合物を塗布した。実施例1に記載の光透過パーセント、接着試験、曇り試験、および磨耗試験1を利用して被覆フィルムを評価した。両面が被覆されたフィルムに対して表11bに結果が報告されている。
1ミネソタ州St.Paulの3Mから入手可能な
THV 200 Pフッ素プラスチック
2ペンシルヴェニア州PhiladelphiaのRohm and Haasから入手可能な
ACRYLOID TMA-11アクリル樹脂
33M製の
FLUORAD TMFC-135
反射防止性と耐磨耗性とを有する(ARAB)フィルム、ならびに防曇性と反射防止性と耐磨耗性とを有する(AFARAB)フィルムに対する最良の結果は、フッ素プラスチック:アクリル樹脂の固形分比が8:2かつ固形分重量パーセントが6であるコーティング配合物と3番のMeyerバーとを使用したときに得られた。