Traitement en cours

Veuillez attendre...

Paramétrages

Paramétrages

Aller à Demande

1. WO2003025918 - SUPPORT D'ENREGISTREMENT ET PROCEDE D'ENREGISTREMENT ASSOCIE

Note: Texte fondé sur des processus automatiques de reconnaissance optique de caractères. Seule la version PDF a une valeur juridique

[ JA ]
明細書

記録媒体の記録方法及び記録媒体

技術分野

本発明は、多層の記録層を有する記録媒体に情報信号の記録を行う記録方法及 びこの記録方法に用いられる記録媒体に関する。

背景技術

情報通信機器の発達とともに、より多くの情報量を取り扱うことのできる、す なわちより多くのデータを記録若しくは記憶することのできる光ディスクが求め られている。

このようなより多くの情報量を記録することのできる光ディスクとして、光デ イスクの一方の側の面である片面から情報の読出しを行ういわゆる片面二層型の ディスクとして D V D (Digital Versati le Disc) で提供されている。片面二層 型のディスクとは、 1枚のディスク基板上に 2つの記録層を互いに平行に積層す るように形成したものであり、一層目の記録層はディスク基板の光入射面からほ ぼ 0 . 6 mmのところに位置し、二層目の記録層はディスク基板の光入射面から ほぼ 1 . 2 mmのところに位置する。片面二層型のディスクに設けられた 2つの 記録層のいずれかの記録層への情報信号を記録、又は記録された情報信号の再生 は、ディスク基板の光入射面から光ビームとしてのレーザ光を一層目又は二層目 に集束させることによって行われる。

情報通信機器等の情報処理装置の記録媒体として用いられる光ディスクにおい ては、二層の記録層のいずれにも、情報信号の書換え又は追記が可能な、記録又 は再生可能な片面二層型の光ディスクが要望され、この種の光ディスクの開発が 進められている。この種の光ディスクとして、記録層に相変化記録材料を用いた 片面二層型の光ディスクが種々提案されている。

このような片面二層型の光ディスクのように相変化記録材料を光記録材料とし て用いた相変化型光ディスクは、記録層にレーザ光を照射して結晶状態、非晶質 状態との間で変化させるにすることにより、情報信号を記録し、結晶状態と非結 晶状態での反射率の差を利用して記録した情報信号を光ディスクから読み出し再 生する。

ところで、このような片面二層型の光ディスクは、光入射側に位置する記録層 である第 1の記録層に相変化記録材料を用いた場合には、記録層を構成する相変 化材料が結晶状態である部分と非結晶状態である部分とによって、第 1の記録層 の光透過率が部分的に異なることが知られている。なお、第 1の記録層の記録材 料が相変化記録材料ではなく、例えば、書込みが 1回だけ可能な追記型の光ディ スクである C D— R (Compact Disc-Recordable) 、 D V D - R (Digital Versa ti le Disc-Recordable) に用いられる有機色素系材料であっても、レーザ光が照 射された部分とレーザ光が照射されていない部分とで透過率が異なる。よって、 第 1の記録層に有機色素系材料を用いた場合にも、相変化材料を記録材料として 用いた場合と同様の問題が生じる。

一方、第 1の記録層と光学的に透明な中間層を挾んで積層される第 2の記録層 は、もし第 1の記録層が設けられることがなく第 2の記録層のみが単体で設けら れた場合には、第 2の記録層に最適な記録光の記録パワーは一定である。上述し た片面二層型の光ディスクにおいて、第 2の記録層に情報信号を記録するために 必要な記録光の記録パワーの最適値は、記録光が第 1の記録層を透過してから透 明な中間層を介して第 2の記録層に入射するために、第 1の記録層が未記録の場 合と、既に第 1の記録層に情報が記録されている場合とで変化してしまう。

ここで、第 2の記録層に情報を記録する場合に、第 1の記録層の情報信号の記 録の有無を何らかの方法で検出することにより、リアルタイムで第 2の記録層に 照射される記録光としてのレーザ光の記録パヮーを補正することができれば問題 は解決できる。しかし、現時点では、第 2の記録層に情報信号の記録を行いなが ら第 1の記録層の記録の有無の状態を検出する手法は確立されていない。このよ うな検出方法が実現できるとしても、記録再生装置が高価になってしまうため、 極力採用を避けたい解決方法である。

第 2の記録層に記録された情報信号を読み出す場合には、再生光としてのレー ザ光が、既に情報信号が記録されている第 1の記録層を透過して第 2の記録層に 記録されている情報信号を読み出す場合と、情報信号が未だ記録されていない状 態で第 1の記録層を透過して第 2の記録膜に記録されている情報信号を読み出す 場合とでは、第 2の記録層からの戻り光量が異なるために、戻り光を検出して信 号処理を行う回路系において戻り光量の変動を補正する回路が必要になる。特に、 第 2の記録層に記録されている情報を読み出すにあたり、再生光としてのレーザ 光が、第 1の記録層にレーザ光が照射されて変化している部分と変化していない 部分、例えば上述した相変化材料の場合であれば結晶状態の部分と非結晶状態の 部分の境界を横切る場合には、この境界領域付近での第 2の記録層からの戻り光 量が急激に変化するため、信号処理回路系には高い性能が要求され、このような 信号処理回路を用いる記録再生装置を高価なものとしてしまう。

発明の鬨示

本発明の目的は、上述したような従来の記録媒体及びこの記録媒体を用いる情 報信号の記録方法が有する問題点を解消し得る新規な記録媒体の記録方法及ぴこ の記録方法に用いられる記録媒体を提供することにある。

本発明の他の目的は、複数の記録層に情報信号を記録するにあたって、第 1の 記録層への情報信号の記録の前後の光透過率変化による第 2の記録層への情報信 号の記録又は記録された情報信号の再生への影響を低減して情報信号の記録を可 能とする記録媒体の記録方法及びこの記録方法に用いられる記録媒体を提供する ことにある。

本発明の更に他の目的は、記録及び/又は再生装置のコスト高を抑えて安価に 提供可能とする記録媒体の記録方法及びこの記録方法に用いられる記録媒体を提 供することにある。

上述のような目的を達成するために提案される本発明は、情報信号の記録を行 う記録媒体の記録方法であって、光透過保護層と第 1の案内溝に沿って光透過保 護層から入射されるレーザ光が走査される第 1の記録層と第 2の案内溝に沿って 光透過保護層から入射されるレーザ光が走査される第 2の記録層とが層をなすよ うに設けられた記録媒体に情報信号の記録を行う際に、第 1の記録層と第 2の記 録層のうち光透過保護層側に位置する記録層に、案内溝又は案内溝の間の領域の いずれかに情報信号の記録を行う。

本発明に係る記録媒体の記録方法に用いられる記録媒体は、光透過保護層と、 光透過保護層と層をなすように光透過保護層の一方の面側に設けられ、第 1の案 内溝に沿って光透過保護層を介して入射されたレーザ光が照射される第 1の記録 層と、第 1の記録層と層をなすように設けられ、第 2の案内溝に沿って光透過保 護層を介して入射されたレーザ光が照射される第 2の記録層を備え、第 1の記録 層と第 2の記録層のうち光透過保護層側に位置する記録層には、案内溝又は案内 溝の間の領域のいずれかに情報信号が記録される。

本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下におい て図面を参照して説明される実施の形態の説明から一層明らかにされるであろう

図面の簡単な説明

図 1は、本発明が適用された複数の記録層を設けた多層光ディスクを示す断面 図である。

図 2は、多層光ディスクの第 1の記録層に設けた案内溝を示す斜視図である。 図 3は、図 1に示す光ディスクにグループ記録によって信号記録を記録した後 の第 1の記録層に設けた案内溝の概略構成を示す斜視図である。

図 4は、従来の多層光ディスクにランドグループ記録によって情報信号を記録 した後の第 1の記録層の案内溝の概略構成を示す斜視図である。

図 5は、本発明に係る記録再生光として波長を 6 5 0 n m程度とするレーザ光 が用いられる場合の多層光ディスクにおける第 1の記録層周辺の層構成を示す断 面図である。

図 6は、本発明に係る記録再生光として波長を 4 0 0 n m程度とするレーザ光 が用いられる場合の多層光ディスクにおける第 1の記録層周辺の層構成を示す断 面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明を光ディスクに適用した例を挙げて詳細に説明する。

図 1は、本発明の実施の形態としての光ディスク 1の断面を示す。光ディスク 1は、記録層を二層に設けたいわゆる片面二層の光ディスクである。

光ディスク 1は、図 1に示すように、支持基板 2と、第 2の記録層 3と中間層 4と、第 1の記録層 5と、光透過層 8と、光透過保護層 6とから構成されている 支持基板 2は、ァクリル樹脂やポリカーボネート等の合成樹脂を用いて円盤状 に形成され、例えば、 0 . 3〜 1 . 2 mmの厚さに形成されている。支持基板 2 の一方の面には、同心円上又は螺旋状の案内溝 2 1が形成されている。この案内 溝 2 1が形成された面を覆うように第 2の記録層 3がスパヅ夕リング、蒸着等の 薄膜形成技術を用いて被着形成されている。

この第 2の記録層 3上には、第 2の記録層 3の全面を覆うように中間層 4が、 例えば 1 0〜 6 0 mの厚さとなるように設けられている。中間層 4は、紫外線 硬化型樹脂を用いて形成され、中間層 4の一方の面には同心円上又は螺旋状の案' 内溝 5 1が形成されている。例えば、第 2の記録層 3が被着された支持基板 2上 に紫外線硬化樹脂を塗布し、スタンパを密着させた後に紫外線を照射することに よって紫外線硬化樹脂を硬化させ、その後スタンパを剥離することによって、案 内溝 5 1を有する中間層 4を形成することができる。

中間層 4の案内溝 5 1が形成された面を覆うように、第 1の記録層 5がスパッ 夕リング、蒸着等の手法を用いて被着形成されている。第 1の記録層 5上には、 光透過層 8を介して光透過保護層 6が設けられている。光透過層 8は、紫外線硬 化樹脂から形成されている。光透過保護層 6は、例えば厚さ 9 0 の平板上に 形成されており、記録又は再生用のレーザ光は、光透過保護層 6、光透過層 8を 介して第 1の記録層 5、第 2の記録層 3に入射される。

以上のように、光ディスク 1は、レーザ光 Lの入射面側から第 1の記録層 5及 び第 2の記録層 3が中間層 4を介して互いに平行となるように積層して設けられ ている。

なお、光ディスク 1には、図 1に示すように、記録及び/又は再生装置のディ スク回転機構に装着する際に、ディスク回転機構に対するセンタリングゃチヤッ キングを行うために用いられるセンタ孔 7が形成されている。

上述した説明では、支持基板 2は、アクリル樹脂やポリカーボネート等の合成 樹脂を用いて形成されると説明したが、合成樹脂に限らずガラスを用いて形成し てもよい。ガラスを用いて支持基板 2を形成した場合には、 ·2 P (Photo Polyma rization) 法によりガラスからなる支持基板 2上に紫外線硬化樹脂層の一方の面 に案内溝を形成する。

第 1の記録層 5及び第 2の記録層 3は、情報信号の書換え又は追記が可能な光 記録材料から構成されている。第 1の記録層 5は、例えば、後述するように相変 化記録材料層、誘電体層、結晶化促進層等により構成される複合層である。第 2 · の記録層 3は、例えば、相変化記録材料層、金属反射層、誘電体層、結晶化促進 層等により構成される複合層である。第 1の記録層 5及び第 2の記録層 3を構成 する相変化記録材料層の材料には、例えば、 S b、 T e、 I n、 A g、 Ge等やそ の材料を 2種類以上化合させた化合物が用いられている。

図 2に、本実施の形態における第 1の記録層 5の概略構成を示す。案内溝 5 1 は、光ディスク 1の光入射側からみて突部となるように形成されている。案内溝 5 1と案内溝 5 1との間は、ランド 5 2とよばれている ό 光ディスク 1の光透過 保護層 6から入射されたレーザ光 Lは、案内溝 5 1に沿って図 2中矢印 Tで示す 方向に走査される。その結果、光ディスク 1の案内溝 5 1及び/又はランド 5 2 に、光透過保護層 6側から入射されたレーザ光 Lによつて情報信号が記録される。 なお、光ディスク 1には、情報信号を記録する際に必要とされるアドレスデータ が、案内溝 5 1を光ディスク 1の半径方向に蛇行させることによって記録されて いる。アドレスデ一夕は、案内溝 5 1からの戻り光を検出した信号から得ること ができる。

この光ディスク 1の記録又は再生に用いられるレーザ光は、青紫色波長である 4 0 0 n m付近又は赤色波長である 6 5 0 n m付近の波長のものが用いられ、レ —ザ光を第 1の記録層 5又は第 2の記録層 3に集光するために用いられる対物レ ンズの開口数(N A ) は、 0 . 8 5程度である。同様に、第 2の記録層 3が被着 される支持基板 2上に形成された案内溝 2 1も、図 1に示すように、レーザ光 L の入射面に対して突部となるように形成され、案内溝 2 1と案内溝 2 1との間は ランド 2 2とよばれている。

この光ディスク 1に情報信号の記録を行うためには、第 1の記録層 5及び第 2 の記録層 3を構成する相変化記録材料層を成膜時の状態とする初期化を行う。す なわち、各記録層 5、 3は、工場から出荷された状態では非晶質状態であるので、 具体的には、各記録層 5、 3を構成する相変化記録材料層の全面にレーザ光を照 射するか又は他の手法によって結晶化温度以上に昇温させて比較的ゆつくり冷却 する。これにより、相変化記録材料層の全面は非晶質状態から結晶状態に相変化 され、相変化記録材料層が初期化される。 - 第 1及び第 2の記録層 5、 3を構成する相変化記録材料層が初期化された状態 で、記録に必要とされる出力レベルを有するレーザ光を相変化記録材料層に照射 することによりレーザ光が集光された領域で相変化記録材料層を加熱溶解して、 光ディスク 1が回転されることによってレ一ザ光と第 1の記録層 5又は第 2の記 録層 3とが相対的に移動されることによって相変化記録材料が急冷され、相変化 記録材料層に結晶状態から非晶質状態への相変化が生じ、レーザ光が集光された 部分に光反射率が変化した記録マークが形成される。なお、第 2の記録層 3に記 録マークを形成する際には、レーザ光が第 1の記録層 5を透過してから、第 2の 記録層 3を構成する相変化記録材料層に照射される。第 1の記録層 5に集光され ていたレーザ光を第 2の記録層 3に集光させるようにするためには、例えば対物 レンズをその光軸と平行な方向、すなわちフォーカス方向に少なくとも駆動する ァクチユエ一夕のバイァス値を変化させ、対物レンズをフォーカス方向にオフセ ヅトさせることによって実現することができる。

本発明に係る光ディスク 1において、光ディスク 1の第 1の記録層 5又は第 2 の記録層 3に記録されている情報信号の再生を行うには、記録時よりも低い出力 レベルを有するレーザ光を第 1第 2の記録層 5、 3の相変化記録材料凰に照射し て、第 1の記録層 5又は第 2の記録層 3によって反射されたレ一ザ光の記録マー クとしての非晶質状態の領域とその周辺の結晶領域との光反射率の差を検出して 再生信号を生成する。なお、第 2の記録層 3の相変化記録材料層に記録された情 報信号を再生する際には、再生光であるレーザ光が第 1の記録層 5を透過してか ら、第 2の記録層 3を構成する相変化記録材料層に照射される。第 2の記録層 3 によって反射されたレーザ光、すなわち戻り光も第 1の記録層 5を透過し、記録 及び/又は再生装置の光へヅドの光検出器によって受光、検出される。なお、第 2の記録層 3からの戻り光は、第 1の記録層 5を 2度通過することのなるので、 戻り光を検出した結果得られる信号レベルが低いので、信号レペルの低下分を記 録及び/又は再生装置側の信号処理回路部によって補正される。

図 3には、本発明が適用された光ディスク 1の第 1の記録層 5に情報信号を記 録した後の状態が示されている。光ディスク 1の第 1の記録層 5には、案内溝 5 1にのみ情報信号が記録される、いわゆるグループ記録方式が用いられている。 すなわち、案内溝 5 1のみに、非晶質領域である情報信号の記録された記録マー ク 6 0が形成されている。比較のために、図 4に、比較例として情報信号記録後 の第 1の記録層 1 0 0の概略を示す。図 4に示す比較例は、第 1の記録層 1 0 0 の案内溝 1 0 1及びランド 1 0 2の両方に情報信号が記録されるランドグループ 記録とよばれる記録方式を採用したである。すなわち、グループ 1 0 1及びラン ド 1 0 2の両方に、非晶質領域である情報信号の記録された記録マーク 1 0 3が 形成されている。

…図 3からわかるように、第 1の記録層 5の案内溝 5 1にのみ情報信号が記録さ れる本例の光ディスク 1では、案内溝 5 1の全域に情報信号が全て記録された場 合には、記録層 5全体としてみた場合に結晶領域と記録マーク 6 0となる非晶質 領域との比率はほぼ 3 : 1となる。勿論、この 3 : 1の比率は、情報を記録する 際の変調方式等によって変化するものである。一方、図 4からわかるように、比 較例としてのランドグループ記録によって第 1の記録層 5の案内溝 1 0 1及びラ ンド 1 0 2に情報信号が全て記録された場合には、記録層 1 0 0全体としてみた 場合に結晶領域と記録マーク 1 0 3となる非晶質領域との比率はほぼ 1 : 1とな る。

このとき、第 1の記録層 5を構成する相変化記録材料層は、前述した初期化に よって相変化記録材料層の全体が結晶状態となっているので、案内溝 5 1の未記 録状態とランド 5 2では、結晶状態の領域となっている。

よって、本実施の形態において、第 1の記録層 5の案内溝 5 1に情報を全て記 録した場合には、結晶領域と非晶質領域との比率は '3 : 1であるのに対し、比較 例としてのランドグループ記録方式で案内溝 1 0 1 とランド 1 0 2の両方に全て 情報を記録した場合での結晶領域と非晶質領域との比率である 1 : 1となるので 本実施の形態、すなわち図 3に示す構成の方が、結晶領域に対する非晶質領域の 比率が小さくなる。その結果、未記録状態では全面が結晶領域である第 1の記録 層 5の相変化記録材料層における情報信号の記録の前と後で第 1の記録層 5、す なわち第 1の記録層 5を構成する相変化記録材料層の光透過率変化を少なくする ことができる。したがって、本実施の形態では、第 1の記録層 5の相変化記録材 料層における情報記録によって生じる光透過率変化による第 2の記録層 3への情 報信号の記録又は再生への影響を低減することができる。本実施の形態に係る二 層型の光ディスク 1においては、第 2の記録層 3への情報信号の記録又は再生を 安定して行うことができる。

一方、第 2の記録層 3への情報信号の記録は、第 1の記録層 5と同様にグルー ブ記録で行っても、図 4に示すようにランドグルーブ記録方式で行つてもよい。 ランドグループ方式でもよい理由は、第 2の記録層 3がレーザ光 L 1の入射面よ りみて第 1の記録層 5よりも奥側に位置するためで、第 2の記録層 3の記録方式 が第 1の記録層 5·の情報信号の記録又は再生に影響を与えることがないためであ る。

ここで、記録再生用のレーザ光として、波長を 6 5 0 n m程度とするレーザ光 が用いられる場合の第 1の記録層 5の層構成例を図 5に示す。第 1の記録層 5は、 前述したように、相変化記録材料層 5 3と、結晶化促進層 5 4と、誘電体層 5 5 とにより構成されている。相変化記録材料層 5 3には、例えば、 G e : S b : T e = 2 : 2 : 5 (原子比率)の相変化記録材料が用いられている。この相変化記 録材料層 5 3の結晶状態、非晶質状態それそれにおける第 1の記録層 5の反射率、 光透過率を表 1に示す。

表 1


結晶化促進層 5 4は、相変化記録材料層 5 3と接触するように設けることで相 変化記録材料の結晶化速度を高める誘電体層であり、例えば S i 3 N 4から形成さ れている。誘電体層 5 5は、例えば Z n S— S i 0 2から形成されている。

図 5に示した第 1の記録層 5の層構成で、波長を 6 5 0 n m程度とするレ一ザ 光を用いて、グループ記録方式で情報信号を記録した場合と、比較のためにラン ドグループ記録方式により情報信号を記録した場合の相変化記録材料層 5 3の平 均光透過率を表 2に示す。

表 2


表 2に示すように、ランドグループ記録方式により情報信号を記録した後の相 変化記録材料層 5 3、すなわち記録層 5の平均光透過率は、未記録状態である結 晶状態のときの 4 5 %の光透過率から、 5 5 %に上昇してしまい、光透過率が 1 . 2 2倍上昇することになる。これに対して、本実施の形態によるグループ記録方 式により情報信号を記録した後の相変化記録材料層 5 3、すなわち記録層 5の平 均光透過率は、未記録状態の 4 5 %から、記録後でも 5 0 %にしか増えず、光透 過率は 1 . 1 1倍増えるのみである。

このように本実施の形態では、第 1の記録層 5の相変化記録材料層 5 3に対す る情報信号の記録の前後で光透過率変化、変動を小さくすることができるので、 第 1の記録層 5への情報信号の記録によって光透過率が変化することによる第 2 の記録層 3に対する情報信号の記録又は再生時の影響を低減することができる。 ところで、波長を 6 5 0 n m付近とするレーザ光を用いた場合の相変化記録材 料層 5 3の複素屈折率は、結晶状態のときでは(4 . 5—4 . 0 i ) 程度であり、 非晶質状態のときでは(4 . 0—1 . 8 i ) であるので、記録層 5としての光透 過率は非晶質状態のときの方が結晶状態のときょり高くなる。このため、波長を

6 5 0 n m付近のレーザ光を記録再生用のレーザ光として用いる場合には、第 1 の記録層 5のうち案内溝 5 1又はランド 5 2のどちらか一方にのみ前述した初期 化を行うようにしてもよい。これによつて、第 1の記録層 5の相変化記録材料層 5 3において光透過率が高い非晶質領域の面積をできるだけ増やして、第 1の記 録層 5の光透過率を高く維持することで、第 2の記録層 3への記録又は再生を容 易にし、第 2の記録層 3からの戻り光の光量を高めることができる。すなわち、 みかけ上の第 2の記録層 3の反射率を高めることができ、第 2の記録層 3の記録 又は再生時の信号特性、サーボ特性等を向上させることができる。

このように、相変化記録材料層 5 3の全体を初期化する代わりに、例えば相変 化記録材料層 5 3のうちの案内溝 5 1又はランド 5 2の一方にのみ初期化を行つ て結晶領域とした場合には、材料層 5 3全体でみた場合の結晶領域と非晶質領域 との比率はほぼ 1 : 1となるので、未記録状態の相変化記録材料層 5 3の光透過 率は 5 4 . 5 %となる。

このような初期化を行って、グループ記録方式により情報信号を記録した後の 相変化記録材料層 5 3の平均光透過率は、 5 9 . 3 %となり、情報信号の記録前 に比較して光透過率は 1 . 0 9倍増える程度に抑えることができる。このような 初期化を行うことにより、第 1の記録層 5への情報信号の記録によって生じる光 透過率の変化や変動を小さくすることができるので第 2の記録層 3への情報信号 の記録又は再生への影響をより低減することもできる。

ここで、波長を 4 0 0 n m程度とするレーザ光を記録再生用のレーザ光として 用いる場合の第 1の記録層 5 aの層構成例を図 6に示す。第 1の記録層 5 aは、 相変化記録材料層 5 3 aと、誘電体層 5 5 aとにより構成される。相変化記録材 料層 5 3 aには、例えば、 S b及び T eを主成分とし、共晶組成である相変化記 録材料が用いられている。この相変化記録材料層 5 3 aの結晶状態、非晶質状態 それそれにおける第 1の記録層 5の反射率、光透過率を表 3に示す <

表 3


なお、誘電体層 5 5 aの材料には、例えば Z n S— S i 0 2が用いられている。 このように、図 6に示す第 1の記録層 5 aの層構成で、波長を 4 0 0 n m程度 とするレーザ光を用いて、グループ記録方式のより情報信号を記録した場合と、 比較のためにランドグループ記録方式により情報信号を記録した場合とにおける 第 1の記録層 5 aの平均光透過率を表 4に示す。

表 4


表 4に示すように、ランドグループ記録方式による情報信号の記録後の第 1の 記録層 5 aの平均透過率は 5 2 %で、未記録状態である結晶状態のときの記録層 5の光透過率が 5 8 %であるから、 0 . 9倍に減少することになる。これに対し て、本実施の形態によるグループ記録方式による情報信号の記録後の記録層 5 a の平均光透過率は 5 5 %で、未記録状態の光透過率である 5 8 %から、 0 . 9 5 倍に減るのみである。

このように本実施の形態では、第 1の記録層 5 aを構成する相変化記録材料層 5 3 aにおける情報信号の記録によって生じるの光透過率変化、及び変動を小さ くすることができるので、第 1の記録層 5 aへの情報信号の記録によって生じる 光透過率の変化で第 2の記録層 3に対する情報信号の記録又は記録された情報信

号の再生への影響を低減することができる。

波長を 4 0 0 n m付近とするレーザ光の相変化記録材料層 5 3 aでの複素屈折 率は、結晶状態のときでは(2 . 0— 3 . 0 i ) であり、非晶質状態のときでは ( 3 . 0— 2 . 0 i ) であり、記録層 5 aの光透過率は結晶状態のときの方が非 晶質状態のときょり高くなる。

よって、本実施の形態では、レーザ光の波長が 4 0 0 n m付近の場合には、第 1の記録層 5 aの相変化記録材料層 5 3 aの全体を前述した初期化を行うことに よって、光透過率が高い結晶領域の面積をできるだけ増やして第 1の記録層 5 a の透過率を高く維持することで、図 5の構成と同様に第 2の記録層 3への記録又 は再生を容易にし、第 2の記録層 3のみかけ上の反射率を高めることができ、信 号特性、サ一ボ特性等を向上させることができる。

以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に 限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上述した実施の形態で は、第 1の記録層 5や第 2の記録層 3に相変化記録材料を用いる例について説明 したが、例えば、シァニン系色素、フタロシアニン系色素、ァゾ系色素等から形 成された有機色素系材料を用いる場合にも本発明は適用できる。

第 1の記録層 5に有機色素系材料層を用いた場合には、有機色素系材料層に記 録光であるレーザ光を照射することで、レーザ光が照射された部分の有機色素が レーザ光を吸収して熱を生じる。この熱により、レーザ光が照射された部分の有 機色素は変質する。有機色素が変質した部分は、有機色素系材料層の他の部分と 反射率が異なることとなり、記録マークが形成される。よって、第 1の記録層 5 の光透過率は、情報信号の記録の前後で変化する。

この第 1の記録層 5に有機色素系材料層を用いた多層光ディスクにおいて、第 1の記録層 5の有機色素系材料層に情報信号を記録する場合に、ランドグループ 記録方式による情報信号の記録を行うのではなく、グル一ブ記録方式による情報 信号の記録を行うと、有機色素系材料層において有機色素が変質する部分の比率 が小さくなるので、第 1の記録層 5の有機色素系材料層における情報信号の記録 によって生じるの光透過率変化、変動を小さくすることができる。これにより、 第 1の記録層 5の情報信号の記録によって生じる光透過率変化、変動による第 2 の記録層 3への記録又は再生への影響を低減することができる。

上述した実施の形態では、第 1の記録層 5に情報信号の記録を行うのに、案内 溝 5 1にのみ記録を行う例について説明したが、ランド 5 2のみに記録を行って も同様の効果が得られることはいうまでもない。

更に、上述した実施の形態では、第 2の記録層 3は情報信号の書き換え又は追 記が可能である例について説明したが、第 2の記録層 3が情報の読出しのみを行 うものであっても本発明は適用できる。

産業上の利用可能性

上述したように、本発明は、多層の記録層を有する記録媒体に情報信号を記録 する際に、第 1の記録層と第 2の記録層のうち光透過保護層側に位置する記録層 に、案内溝又は案内溝の間の領域のいずれかに情報信号の記録を行うことによつ て、第 2の記録層への情報信号の記録又は再生の影響を抑える。