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1. WO2020157812 - CHROMATOGRAPHE EN PHASE LIQUIDE

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明 細 書

発明の名称 液体クロマトグラフ

技術分野

0001  

背景技術

0002   0003   0004  

発明の概要

発明が解決しようとする課題

0005   0006   0007  

課題を解決するための手段

0008  

発明の効果

0009  

図面の簡単な説明

0010  

発明を実施するための形態

0011   0012   0013   0014   0015   0016   0017   0018   0019   0020   0021   0022   0023   0024   0025   0026   0027   0028   0029   0030   0031   0032   0033   0034   0035   0036   0037   0038   0039   0040   0041   0042   0043   0044   0045   0046   0047   0048   0049   0050   0051   0052   0053   0054   0055   0056   0057   0058   0059   0060   0061   0062   0063   0064   0065   0066   0067   0068   0069   0070   0071   0072   0073  

請求の範囲

1   2   3   4   5   6   7  

図面

1   2   3   4   5   6   7   8  

明 細 書

発明の名称 : 液体クロマトグラフ

技術分野

[0001]
 本発明は、液体クロマトグラフに関する。

背景技術

[0002]
 液体クロマトグラフは、ポンプユニット、オートサンプラユニットおよびカラムユニットなどの複数のユニットを備える。これら複数のユニットは、システムコントローラと呼ばれる装置に接続される。システムコントローラは、各ユニットの制御を行う。例えば、下記特許文献1において、システムコントローラを備える液体クロマトグラフが開示されている。
[0003]
 システムコントローラは、ネットワークを介してコンピュータに接続される。オペレータは、コンピュータにおいて分析条件が記述されたメソッドファイルの作成を行う。コンピュータで作成されたメソッドファイルは、システムコントローラに転送される。システムコントローラは、メソッドファイルに記述されたパラメータを、パラメータの内容に応じて各ユニットに振り分けて出力する。各ユニットでは、パラメータに記述された分析条件に応じた設定が行われる。分析条件には、温度条件等が含まれる。
[0004]
 一方、各ユニットは、現在のユニット温度等、現在のステータスをシステムコントローラに出力する。システムコントローラは、各ユニットから出力されたステータスを集約し、ネットワーク経由でコンピュータに転送する。
特許文献1 : 特開2017-227491号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005]
 上述したように、システムコントローラは、各ユニットに対してパラメータを出力し、各ユニットの設定を行う。また、システムコントローラは、各ユニットからステータスを受け取り、各ユニットのステータスに応じて、各ユニットに対するフィードバック制御等を行う。液体クロマトグラフの動作に新たな機能を追加する場合には、システムコントローラに新たな機能に応じたプログラムが組み込まれる。このように、各ユニットの制御は、システムコントローラに委ねられている。各ユニットは、システムコントローラからの指示を受けて、指示に応じた動作を行う。
[0006]
 このため、システムコントローラの負荷が大きくなっている。液体クロマトグラフに追加する機能の数が増加すると、システムコントローラに追加されるプログラムの数も増加する。また、機能の増加に応じてシステムコントローラのCPU(Central Processing Unit)に掛かる負荷も大きくなる。
[0007]
 本発明の目的は、液体クロマトグラフの制御において、システムコントローラに掛かる負荷を小さくすることである。

課題を解決するための手段

[0008]
 本発明の第1の態様は、液体クロマトグラフの各機能を実行する複数のユニットと、前記複数のユニットに接続されるシステムコントローラとを備え、前記システムコントローラは、いずれかのユニットからステータスを取得するとともに、取得した前記ステータスを前記システムコントローラに接続されたコンピュータに与えるステータス提供部と、前記コンピュータに与える前記ステータスをデータベースに蓄積するデータ蓄積部と、いずれかのユニットに対して、前記データベースに蓄積された前記ステータスを与えるデータ提供部とを備える液体クロマトグラフに関する。

発明の効果

[0009]
 本発明によれば、液体クロマトグラフの制御において、システムコントローラに掛かる負荷を小さくすることができる。

図面の簡単な説明

[0010]
[図1] 図1は、本実施の形態に係る液体クロマトグラフの全体図である。
[図2] 図2は、本実施の形態に係るシステムコントローラのブロック図である。
[図3] 図3は、システムコントローラが備える制御部のブロック図である。
[図4] 図4は、パラメータデータベースを示す図である。
[図5] 図5は、ステータスデータベースを示す図である。
[図6] 図6は、本実施の形態に係る液体クロマトグラフの応用例1を示す図である。
[図7] 図7は、本実施の形態に係る液体クロマトグラフの応用例2を示す図である。
[図8] 図8は、オートサンプラユニットの構成図である。

発明を実施するための形態

[0011]
 (1)液体クロマトグラフの全体構成
 次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る液体クロマトグラフ1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る液体クロマトグラフ1の全体図である。液体クロマトグラフ1は、システムコントローラ2、ユニット3およびコンピュータ5を備える。ユニット3は、液体クロマトグラフ1が備える機能を分担して実行するユニットである。本実施の形態においては、図に示すように、液体クロマトグラフ1は、ユニット3として、ポンプユニット3A、オートサンプラユニット3B、カラムユニット3Cおよび検出器ユニット3Dを備える。
[0012]
 ポンプユニット3Aは、送液ポンプを備える。送液ポンプは、移動相タンクに収容されている移動相(溶離液)を、液体クロマトグラフ1の分析流路に送液する。
[0013]
 オートサンプラユニット3Bは、ポンプユニット3Aの下流に設けられる。オートサンプラユニット3Bは、試料を一時的に保持するためのサンプリング流路を有する。オートサンプラユニット3Bは、液体クロマトグラフ1の分析流路にサンプリング流路を組み込むインジェクティングモードおよび分析流路にサンプリング流路を組み込まないローディングモードに選択的に切り替え可能である。サンプリング流路に試料を保持させた状態でインジェクティングモードとなることにより、分析流路中に試料が注入される。
[0014]
 カラムユニット3Cは、オートサンプラユニット3Bの下流に設けられる。カラムユニット3Cは、分離カラムおよび分離カラムを収容するカラムオーブンを備える。カラムオーブンは、ヒータを備えており、分離カラムを加熱する。オートサンプラユニット3Bにおいて分析流路に注入された試料は、移動相とともに分離カラム内を流れる。試料は、分離カラムを通過する間に分離される。
[0015]
 検出器ユニット3Dは、カラムユニット3Cの下流に設けられる。検出器ユニット3Dにおいて、カラムユニット3Cにおいて分離された試料が検出される。検出器ユニット3Dは、検出データをシステムコントローラ2に与える。
[0016]
 システムコントローラ2は、全てのユニット3と通信ラインCLで接続される。つまり、システムコントローラ2は、ポンプユニット3A、オートサンプラユニット3B、カラムユニット3Cおよび検出器ユニット3Dと通信ラインCLで接続される。システムコントローラ2は、また、通信ネットワークCNを介してコンピュータ5に接続される。
[0017]
 コンピュータ5は、オペレータによって操作される。オペレータは、コンピュータ5を操作することにより、液体クロマトグラフ1における分析条件を記述したメソッドファイルの作成を行う。オペレータは、また、コンピュータ5を操作することにより、液体クロマトグラフ1における分析結果の解析作業を行う。
[0018]
 オペレータがコンピュータ5を操作してメソッドファイルを作成すると、メソッドファイルは、通信ネットワークCNを介してシステムコントローラ2に転送される。システムコントローラ2は、メソッドファイルを解析し、各ユニット3に設定すべきパラメータを取得する。システムコントローラ2は、各ユニット3に設定すべきパラメータを、通信ラインCLを介して設定対象のユニット3に与える。これにより、各ユニット3において、パラメータに応じた設定が実行される。
[0019]
 各ユニット3は、現在のステータスを通信ラインCLを介してシステムコントローラ2に与える。システムコントローラ2は、各ユニット3から受け取ったステータスを集約し、通信ネットワークCNを介してコンピュータ5に転送する。
[0020]
 検出器ユニット3Dは、検出データを通信ラインCLを介してシステムコントローラ2に与える。システムコントローラ2は、検出器ユニット3Dから受け取った検出データを、通信ネットワークCNを介してコンピュータ5に転送する。コンピュータ5は、システムコントローラ2から受信した検出データを用いて、検出結果に関する各種の分析を行う。
[0021]
 (2)システムコントローラの構成および動作
 次に、図2および図3を参照しながら、システムコントローラ2の構成について説明する。図2は、システムコントローラ2のブロック図である。システムコントローラ2は、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22および記憶装置23を備える。記憶装置23としては、ハードディスクまたはROM(Read Only Memory)等が用いられる。
[0022]
 記憶装置23には、プログラムPG、パラメータデータベースDB1、ステータスデータベースDB2および検出データベースDB3が保存されている。CPU21は、RAM22をワークエリアとして利用しながら、プログラムPGを実行する。制御部20は、CPU21が、RAM22等のハードウェア資源を利用しつつ、プログラムPGを実行することによって実現される。
[0023]
 図3は、制御部20の構成を示すブロック図である。制御部20は、パラメータ付与部201、ステータス提供部202、検出データ提供部203、データ蓄積部204およびデータ提供部205を備える。パラメータ付与部201、ステータス提供部202、検出データ提供部203、データ蓄積部204およびデータ提供部205は、CPU21がRAM22等のハードウェア資源を利用しつつ、プログラムPGを実行することによって実現される機能部である。
[0024]
 図3を参照しながら、システムコントローラ2の動作について説明する。上述したように、オペレータはコンピュータ5を操作し、液体クロマトグラフ1における分析条件を記述したメソッドファイルを作成する。コンピュータ5は、通信ネットワークCNを介してメソッドファイルをシステムコントローラ2に転送する。システムコントローラ2は、メソッドファイルを受信すると、パラメータ付与部201が、メソッドファイルに記述されたパラメータを取得する。パラメータ付与部201は、メソッドファイルに記述されたパラメータを解析し、パラメータを設定すべきユニット3を特定する。そして、パラメータ付与部201は、通信ラインCLを介して、パラメータを設定すべきユニット3に与える。メソッドファイルに複数のユニット3に設定すべきパラメータが含まれている場合には、パラメータ付与部201は、それぞれのパラメータをそれぞれ設定すべきユニット3に振り分ける。
[0025]
 パラメータ付与部201は、また、メソッドファイルから取得したパラメータを、データ蓄積部204に与える。データ蓄積部204は、取得したパラメータを、記憶装置23に記憶されたパラメータデータベースDB1に登録する。
[0026]
 図4は、記憶装置23に記憶されたパラメータデータベースDB1の内容を示す図である。図4では、パラメータデータベースDB1に登録された3つのパラメータ、「送液圧力」、「オーブン温度」および「サンプリングレート」を例示している。「送液圧力」には、パラメータIDとして「P0001」が付与されている。そして、「送液圧力」として、値「4.5(Pa)」が登録されている。「送液圧力」は、ポンプユニット3Aに設定されるパラメータである。「オーブン温度」には、パラメータIDとして「P0002」が付与されている。そして、「オーブン温度」として、値「24.5(℃)」が登録されている。オーブン温度は、カラムユニット3Cに設定されるパラメータである。「サンプリングレート」には、パラメータIDとして「P0003」が付与されている。そして、「サンプリングレート」として、値「100(Hz)」が設定されている。サンプリングレートは、検出器ユニット3Dにおける検出サンプリングのレートである。
[0027]
 このように、システムコントローラ2は、コンピュータ5からメソッドファイルを受信すると、パラメータを各ユニット3に与えるとともに、パラメータデータベースDB1に登録する。
[0028]
 上述したように、各ユニット3は、ユニット3のステータスを通信ラインCLを介してシステムコントローラ2に与える。システムコントローラ2は、ステータスを取得すると、ステータス提供部202が、通信ネットワークCNを介して、ステータスをコンピュータ5に転送する。システムコントローラ2は、複数のユニット3から取得したステータスを集約して、コンピュータ5に転送する。
[0029]
 ステータス提供部202は、また、ステータスを、データ蓄積部204に与える。データ蓄積部204は、取得したステータスを、記憶装置23に記憶されたステータスデータベースDB2に登録する。
[0030]
 図5は、記憶装置23に記憶されたステータスデータベースDB2の内容を示す図である。図5では、ステータスデータベースDB2に登録された3つのステータス、「送液圧力」、「オーブン温度」および「サンプリングレート」を例示している。「送液圧力」には、ステータスIDとして「S0001」が付与されている。そして、「送液圧力」として、値「4.0(Pa)」が登録されている。「送液圧力」は、ポンプユニット3Aが備える送液ポンプの圧力である。現在、送液ポンプの送液圧力が4.0Paであることを示している。「オーブン温度」には、ステータスIDとして「S0002」が付与されている。そして、「オーブン温度」として、値「23.0(℃)」が登録されている。オーブン温度は、カラムユニット3C内の温度である。現在、カラムオーブンの温度が23.0℃であることを示している。「サンプリングレート」には、ステータスIDとして「S0003」が付与されている。そして、「サンプリングレート」として、値「100(Hz)」が設定されている。現在、検出器ユニット3Dのサンプリングレートが100Hzに設定されていることを示している。
[0031]
 このように、システムコントローラ2は、各ユニット3からステータスを取得すると、ステータスをコンピュータ5に与えるとともに、ステータスデータベースDB2に登録する。
[0032]
 検出器ユニット3Dは、検出データを通信ラインCLを介してシステムコントローラ2に与える。システムコントローラ2は、検出データを取得すると、検出データ提供部203が、通信ネットワークCNを介して、検出データをコンピュータ5に転送する。検出データ提供部203は、また、検出データを、データ蓄積部204に与える。データ蓄積部204は、取得した検出データを、記憶装置23に記憶された検出データベースDB3に登録する。このように、システムコントローラ2は、検出器ユニット3Dから検出データを取得すると、検出データをコンピュータ5に与えるとともに、検出データベースDB3に登録する。検出データベースDB3においても、検出データは、固有IDによって管理される。
[0033]
 以上説明したように、システムコントローラ2は、記憶装置23に、パラメータデータベースDB1、ステータスデータベースDB2および検出データベースDB3を記憶する。各ユニット3は、他のユニット3に設定されたパラメータを必要とするときは、システムコントローラ2から他のユニット3に設定されたパラメータを取得することができる。また、各ユニット3は、他のユニット3の現在のステータスを必要とするときは、システムコントローラ2から他のユニット3のステータスを取得することができる。また、各ユニット3は、検出器ユニット3Dで取得された検出データを必要とするときは、システムコントローラ2から検出データを取得することができる。各ユニット3の制御部には、予め、必要とするデータの固有ID(パラメータID、ステータスID等)が登録されている。したがって、各ユニット3は、固有IDを指定することで、パラメータデータベースDB1、ステータスデータベースDB2および検出データベースDB3から所望のデータを取得することができる。
[0034]
 なお、システムコントローラ2は、所定のタイミングで、パラメータデータベースDB1、ステータスデータベースDB2および検出データベースDB3に登録されたデータを、予め登録されたユニット3に与えるようにしてもよい。あるいは、他のユニット3のデータが必要となったユニット3が、システムコントローラ2にデータの取得要求を行ってもよい。システムコントローラ2は、ユニット3からの取得要求に応答してデータベースに登録されたデータを要求元のユニット3に与えればよい。各ユニット3は、固有IDを指定することで、必要となるデータを特定することができる。
[0035]
 これにより、各ユニット3は、他のユニット3に設定されたパラメータ、他のユニット3のステータス、または、検出データを参照して、その参照した値に応じて自ユニットの制御を行うことができる。従来であれば、各ユニット3は、システムコントローラ2からの制御指示を受けて制御されていたが、本実施の形態の液体クロマトグラフ1においては、各ユニット3が、自立的に動作することができる。これにより、システムコントローラ2の負荷を軽減させることができる。
[0036]
 また、ユニット3同士で、ステータスを共有することで、検出部などの部品点数を削減することができる。例えば、いずれかのユニット3が備える温度検出結果を利用することで、複数のユニットが重複して温度検出部を備える必要がない。
[0037]
 (3)応用例1
 次に、本実施の形態の液体クロマトグラフ1を利用した応用例1について説明する。応用例1において、システムコントローラ2、ユニット3およびコンピュータ5の構成は図1~図5を用いて説明した上記実施の形態と同様である。応用例1においては、図6に示すように、ポンプユニット3Aは、さらに、送液制御部311および保護流量設定部312を備える。カラムユニット3Cは、さらに、温度検出部313を備える。
[0038]
 送液制御部311は、分析流路中を流れる移動相の流量がパラメータで設定された目標流量となるように送液ポンプの動作を制御する。目標流量はパラメータとしてシステムコントローラ2から与えられる。保護流量設定部312は、目標流量が設定されたときに分離カラムを保護するために目標流量よりも低い保護流量を設定する。温度検出部313は、カラムユニット3C内の温度を検出する。
[0039]
 以上の構成において、ポンプユニット3Aは、以下のように自立的な動作を行う。まず、ステータス提供部202は、カラムユニット3Cの温度検出部313が検出したオーブン温度をステータスとして取得する。ステータス提供部202は、オーブン温度をカラムユニット3Cのステータスとしてコンピュータ5に転送するとともに、データ蓄積部204に与える。データ蓄積部204は、カラムユニット3Cのオーブン温度をステータスデータベースDB2に登録する。
[0040]
 次に、システムコントローラ2のデータ提供部205は、通信ラインCLを介して、ポンプユニット3AにステータスデータベースDB2に登録されたカラムユニット3Cのオーブン温度データを与える。例えば、データ提供部205は、所定のタイミングで、ポンプユニット3Aに対してオーブン温度データを与える。あるいは、データ提供部205は、ポンプユニット3Aからオーブン温度データの取得要求を受けて、それに応答してオーブン温度データを与える。
[0041]
 ポンプユニット3Aの送液制御部311は、ポンプユニット3Aによる移動相の送液が開始されたときに、システムコントローラ2から取得したカラムユニット3Cのオーブン温度データを参照する。そして、送液制御部311は、カラムユニット3Cの温度が目標温度に到達するまでの間は、分析流路中を流れる移動相の流量が保護用流量を超えないように送液ポンプを制御する。これにより、カラムユニット3Cの温度が適切な温度となる前に移動相の圧力が上昇し、分離カラムを損傷することを防ぐことができる。
[0042]
 送液制御部311は、カラムユニット3Cのオーブン温度が目標温度に到達した後は、分析流路中を流れる移動相の流量が目標流量となるように送液ポンプを制御する。このようにして、ポンプユニット3Aが、カラムユニット3Cのステータスを取得することで自立的に動作し、システムコントローラ2に掛かる負荷を軽減させることができる。
[0043]
 (4)応用例2
 次に、本実施の形態の液体クロマトグラフ1を利用した応用例2について説明する。応用例2において、システムコントローラ2、ユニット3およびコンピュータ5の構成は図1~図5を用いて説明した上記実施の形態と同様である。応用例2においては、図7に示すように、ポンプユニット3Aは、さらに、圧力検出部321を備える。オートサンプラユニット3Bは、さらに、判定部322を備える。
[0044]
 圧力検出部321は、ポンプユニット3Aが備える送液ポンプが分析流路中に送液する移動相の送液圧力を検出する。判定部322は、オートサンプラユニット3Bがインジェクティングモードとローディングモードとの間で切り替えられたときのポンプユニット3Aにおける送液圧力の変動値を求める。判定部322は、求めた変動値に基づいてインジェクティングモードで分析流路に組み込まれる系内における詰まりの有無を判定する。
[0045]
 図8は、オートサンプラユニット3Bのブロック図である。オートサンプラユニット3Bは、切替バルブ61、サンプリング流路62、ニードル63、サンプリングループ64、シリンジポンプ65、ドレイン流路66および注入ポート67を備える。
[0046]
 切替バルブ61は、<1>~<6>の6つのポートを有するマルチポートバルブである。切替バルブ61は、ポート<1>-<6>間、ポート<2>-<3>間、ポート<4>-<5>間を接続させた第1モードと、ポート<1>-<2>間、ポート<3>-<4>間、ポート<5>-<6>間を接続させた第2モードとを切替可能である。
[0047]
 切替バルブ61を第2のモードに切り替えると、ポート<5>-<6>間が接続されるため、ポンプユニット3Aとカラムユニット3Cが、サンプリング流路62を経由することなく接続される。つまり、分析流路にサンプリング流路62が組み込まれない状態となる。この状態をローディングモードと呼ぶ。ローディングモードでは、ポート<1>-<2>間が接続され、サンプリング流路62がシリンジポンプ65と接続される。シリンジポンプ65を駆動することにより、ニードル63は、図示しない試料容器から試料を注入することができる。
[0048]
 ニードル63が図示しない試料容器から試料を注入すると、注入された試料はサンプリング流路62に設けられたサンプリングループ64に一時的に保持される。試料容器から試料を注入した後、ニードル63は、図示しない移動機構によって移動し、注入ポート67に接続される。この状態で、切替バルブ61は第1のモードに切り替えられる。これにより、ポンプユニット3A、サンプリング流路62およびカラムユニット3Cが直列に接続された状態となる。この状態をインジェクションモードと呼ぶ。
[0049]
 以上の構成において、オートサンプラユニット3Bは、以下のように自立的な動作を行う。まず、ステータス提供部202は、ポンプユニット3Aの圧力検出部321が検出した送液圧力データをステータスとして取得する。ステータス提供部202は、送液圧力データをポンプユニット3Aのステータスとしてコンピュータ5に転送するとともに、データ蓄積部204に与える。データ蓄積部204は、ポンプユニット3Aの送液圧力データをステータスデータベースDB2に登録する。
[0050]
 次に、システムコントローラ2のデータ提供部205は、通信ラインCLを介して、オートサンプラユニット3BにステータスデータベースDB2に登録されたポンプユニット3Aの送液圧力データを与える。例えば、データ提供部205は、所定のタイミングで、オートサンプラユニット3Bに対して送液圧力データを与える。あるいは、データ提供部205は、オートサンプラユニット3Bから送液圧力データの取得要求を受けて、それに応答して送液圧力データを与える。
[0051]
 そして、判定部322は、システムコントローラ2から取得した送液圧力データに基づき、インジェクティングモードとローディングモードとの間で切り替えられたときの送液圧力データの変動値を求める。判定部322は、求めた変動値に基づいてインジェクティングモードで分析流路に組み込まれる系内における詰まりの有無を判定する。つまり、インジェクションモードで分析流路に組み込まれるサンプリング流路62およびその周辺流路の詰まりの有無を判定する。
[0052]
 判定部322は、分析流路に組み込まれる系内に詰まりが発生していると判定した場合には、オペレータに対して警告を提示する。例えば判定部322は、オートサンプラユニット3Bの筐体に警告ランプを点灯させる。あるいは、判定部322は、詰まりが発生していることをシステムコントローラ2に通知する。システムコントローラ2は、システムコントローラ2のモニタに警告表示を行う。このようにして、オートサンプラユニット3Bが、ポンプユニット3Aのステータスを取得することで自立的に動作し、システムコントローラ2の負荷を軽減させることができる。
[0053]
 (5)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
 以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明する。上記の実施の形態では、パラメータデータベースDB1、ステータスデータベースDB2および検出データベースDB3を含むデータベースの総称が請求項におけるデータベースの例である。上記の実施の形態では、パラメータIDまたはステータスIDが、固有IDの例である。
[0054]
 請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する種々の要素を用いることもできる。
[0055]
 (6)他の実施の形態
 上記の実施の形態においては、パラメータデータベースDB1、ステータスデータベースDB2、検出データベースDB3は、登録されたデータを固有IDによって管理した。別の方法としては、各データベースは、登録されたデータをキーワードなどの文字列で管理してもよい。
[0056]
 上記の実施の形態においては、液体クロマトグラフ1が、ユニット3として、ポンプユニット3A、オートサンプラユニット3B、カラムユニット3Cおよび検出器ユニット3Dを備える場合を例に説明した。そして、それらユニット間で、パラメータ、ステータスまたは検出データを共有することで、各ユニット3が自立的に動作する場合を例に説明した。液体クロマトグラフ1は他の機能ユニットを備え、それら他の機能ユニットとの間でデータを共有するようにしてもよい。
[0057]
 液体クロマトグラフ1が備える各ユニット3は、それぞれ別の筐体に収容されていてもよいし、全てのユニット3が1つの筐体に収容される構成であってもよい。各ユニット3が別の筐体に収容される場合は、それら複数の筐体が組み合わされることによって、液体クロマトグラフ1が構成される。
[0058]
 なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
[0059]
 (7)態様
 上述した複数の例示的な実施の形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
[0060]
(第1項)一態様に係る液体クロマトグラフは、
 液体クロマトグラフの各機能を実行する複数のユニットと、
 前記複数のユニットに接続されるシステムコントローラと、
を備え、
 前記システムコントローラは、
 いずれかのユニットからステータスを取得するとともに、取得した前記ステータスを前記システムコントローラに接続されたコンピュータに与えるステータス提供部と、
 前記コンピュータに与える前記ステータスをデータベースに蓄積するデータ蓄積部と、
 いずれかのユニットに対して、前記データベースに蓄積された前記ステータスを与えるデータ提供部とを備えてもよい。
[0061]
 各ユニットは、他のユニットのステータスを取得することができる。これにより、各ユニットが他のユニットのステータスに応じて自立的に動作することが可能となり、システムコントローラに掛かる負荷を小さくすることができる。
[0062]
 (第2項)第1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、
 前記システムコントローラは、さらに、
 前記コンピュータからパラメータを取得するとともに、取得した前記パラメータを設定対象のユニットに与えるパラメータ付与部、
を備え、
 前記データ蓄積部は、前記設定対象のユニットに与える前記パラメータを前記データベースに蓄積し、前記データ提供部は、いずれかのユニットに対して、前記データベースに蓄積された前記パラメータを与えてもよい。
[0063]
 各ユニットは、他のユニットのパラメータを取得することができる。これにより、各ユニットが他のユニットに設定されるパラメータに応じて自立的に動作することが可能となり、システムコントローラに掛かる負荷を小さくすることができる。
[0064]
 (第3項)第1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、
 前記システムコントローラは、さらに、
 検出器ユニットから検出データを取得するとともに、取得した前記検出データを前記コンピュータに与える検出データ提供部、
を備え、
 前記データ蓄積部は、前記コンピュータに与える前記検出データを蓄積し、前記データ提供部は、いずれかのユニットに対して、前記データベースに蓄積された前記検出データを与えてもよい。
[0065]
 各ユニットは、検出データを取得することができる。これにより、各ユニットが検出データに応じて自立的に動作することが可能となり、システムコントローラに掛かる負荷を小さくすることができる。
[0066]
 (第4項)第1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、
 前記データ提供部は、いずれかのユニットの要求に応じて、要求元のユニットに対して前記データベースに蓄積されたデータを与えてもよい。
[0067]
 各ユニットは、必要に応じてデータベースに蓄積されたデータを取得することができる。これにより、各ユニットがデータベースに蓄積されたデータに応じて自立的に動作することが可能となり、システムコントローラに掛かる負荷を小さくすることができる。
[0068]
 (第5項)第1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、
 前記データ蓄積部は、前記データベースに蓄積される各データに固有IDを付与してもよい。
[0069]
 各ユニットは、固有IDを指定することで、データベースに蓄積されたデータの中から所望のデータを取得することができる。
[0070]
  (第6項)第1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、
  前記複数のユニットは、
  分析流路中に移動相を送液する送液ポンプを有するポンプユニットと、
 分離カラムを収容して前記分離カラムの温度を目標温度に調節するカラムユニットと、
を備え、
 前記ポンプユニットは、
 前記分析流路中を流れる移動相の流量が前記目標流量となるように前記送液ポンプの動作を制御する送液制御部と、
 前記目標流量が設定されたときに前記分離カラムを保護するために前記目標流量よりも低い保護流量を設定する保護流量設定部と、
を含み、
 前記カラムユニットは、
 前記カラムユニット内の温度を検出する温度検出部、
を含み、
 前記データ蓄積部は、
 前記ステータスとして前記カラムユニットから取得した前記カラムユニットの温度データを前記データベースに蓄積し、
 前記データ提供部は、
 前記ポンプユニットに前記温度データを与え、
 前記送液制御部は、前記ポンプユニットによる移動相の送液が開始されたときに、前記システムコントローラから取得した前記温度データに基づき、前記カラムユニットの温度が前記目標温度に到達するまで、前記分析流路中を流れる移動相の流量が前記保護流量を超えないように前記ポンプユニットの動作を制御してもよい。
[0071]
 ポンプユニットは、カラムユニットの温度データを取得することで、自立的に移動相の送液圧力を制御することができる。これにより、システムコントローラに係る負荷を軽減することができる。
[0072]
  (第7稿)第1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、
  前記複数のユニットは、
 試料を一時的に保持するためのサンプリング流路を有し、液体クロマトグラフの分析流路に前記サンプリング流路を組み込むインジェクティングモードと前記分析流路に前記サンプリング流路を組み込まないローディングモードに選択的に切り替えられ、前記サンプリング流路に試料を保持させた状態で前記インジェクティングモードとなることにより、前記分析流路中に試料を注入するオートサンプラユニットと、
  分析流路中に移動相を送液するポンプユニットと、
を備え、
 前記ポンプユニットは、
 前記分析流路中に送液する移動相の送液圧力を検出する圧力検出部、
を含み、
 前記データ蓄積部は、
 前記ステータスとして前記ポンプユニットから取得した送液圧力データを前記データベースに蓄積し、
 前記データ提供部は、
 前記オートサンプラユニットに前記送液圧力データを与え、
 前記オートサンプラユニットは、
 前記システムコントローラから取得した前記送液圧力データに基づき、前記インジェクティングモードと前記ローディングモードとの間で切り替えられたときの前記送液圧力データの変動値を求め、求めた前記変動値に基づいて前記インジェクティングモードで前記分析流路に組み込まれる系内における詰まりの有無を判定する判定部
を含んでもよい。
[0073]
 オートサンプラユニットは、ポンプユニットの送液圧力データを取得することで、自立的に、流路内の詰まりを判定することができる。これにより、システムコントローラに掛かる負荷を軽減させることができる。

請求の範囲

[請求項1]
 液体クロマトグラフの各機能を実行する複数のユニットと、
 前記複数のユニットに接続されるシステムコントローラと、
を備え、
 前記システムコントローラは、
 いずれかのユニットからステータスを取得するとともに、取得した前記ステータスを前記システムコントローラに接続されたコンピュータに与えるステータス提供部と、
 前記コンピュータに与える前記ステータスをデータベースに蓄積するデータ蓄積部と、
 いずれかのユニットに対して、前記データベースに蓄積された前記ステータスを与えるデータ提供部と、
を備える液体クロマトグラフ。
[請求項2]
 前記システムコントローラは、さらに、
 前記コンピュータからパラメータを取得するとともに、取得した前記パラメータを設定対象のユニットに与えるパラメータ付与部、
を備え、
 前記データ蓄積部は、前記設定対象のユニットに与える前記パラメータを前記データベースに蓄積し、前記データ提供部は、いずれかのユニットに対して、前記データベースに蓄積された前記パラメータを与える、請求項1に記載の液体クロマトグラフ。
[請求項3]
 前記システムコントローラは、さらに、
 検出器ユニットから検出データを取得するとともに、取得した前記検出データを前記コンピュータに与える検出データ提供部、
を備え、
 前記データ蓄積部は、前記コンピュータに与える前記検出データを蓄積し、前記データ提供部は、いずれかのユニットに対して、前記データベースに蓄積された前記検出データを与える、請求項1に記載の液体クロマトグラフ。
[請求項4]
 前記データ提供部は、いずれかのユニットの要求に応じて、要求元のユニットに対して前記データベースに蓄積されたデータを与える、請求項1に記載の液体クロマトグラフ。
[請求項5]
 前記データ蓄積部は、前記データベースに蓄積される各データに固有IDを付与する、請求項1に記載の液体クロマトグラフ。
[請求項6]
  前記複数のユニットは、
  分析流路中に移動相を送液する送液ポンプを有するポンプユニットと、
 分離カラムを収容して前記分離カラムの温度を目標温度に調節するカラムユニットと、
を備え、
 前記ポンプユニットは、
 前記分析流路中を流れる移動相の流量が前記目標流量となるように前記送液ポンプの動作を制御する送液制御部と、
 前記目標流量が設定されたときに前記分離カラムを保護するために前記目標流量よりも低い保護流量を設定する保護流量設定部と、
を含み、
 前記カラムユニットは、
 前記カラムユニット内の温度を検出する温度検出部、
を含み、
 前記データ蓄積部は、
 前記ステータスとして前記カラムユニットから取得した前記カラムユニットの温度データを前記データベースに蓄積し、
 前記データ提供部は、
 前記ポンプユニットに前記温度データを与え、
 前記送液制御部は、前記ポンプユニットによる移動相の送液が開始されたときに、前記システムコントローラから取得した前記温度データに基づき、前記カラムユニットの温度が前記目標温度に到達するまで、前記分析流路中を流れる移動相の流量が前記保護流量を超えないように前記ポンプユニットの動作を制御する、請求項1に記載の液体クロマトグラフ。
[請求項7]
  前記複数のユニットは、
 試料を一時的に保持するためのサンプリング流路を有し、液体クロマトグラフの分析流路に前記サンプリング流路を組み込むインジェクティングモードと前記分析流路に前記サンプリング流路を組み込まないローディングモードに選択的に切り替えられ、前記サンプリング流路に試料を保持させた状態で前記インジェクティングモードとなることにより、前記分析流路中に試料を注入するオートサンプラユニットと、
  分析流路中に移動相を送液するポンプユニットと、
を備え、
 前記ポンプユニットは、
 前記分析流路中に送液する移動相の送液圧力を検出する圧力検出部、
を含み、
 前記データ蓄積部は、
 前記ステータスとして前記ポンプユニットから取得した送液圧力データを前記データベースに蓄積し、
 前記データ提供部は、
 前記オートサンプラユニットに前記送液圧力データを与え、
 前記オートサンプラユニットは、
 前記システムコントローラから取得した前記送液圧力データに基づき、前記インジェクティングモードと前記ローディングモードとの間で切り替えられたときの前記送液圧力データの変動値を求め、求めた前記変動値に基づいて前記インジェクティングモードで前記分析流路に組み込まれる系内における詰まりの有無を判定する判定部、
を含む、請求項1に記載の液体クロマトグラフ。

図面

[ 図 1]

[ 図 2]

[ 図 3]

[ 図 4]

[ 図 5]

[ 図 6]

[ 図 7]

[ 図 8]